JP2007229886A - 木目形成用サンディングベルトの製造方法および木目形成用サンディングベルト - Google Patents
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Abstract
【解決手段】基板2と、この基板2の表面に無端状のサンディングベルト11の幅方向に所定間隔(隙間S1〜S4)をもって貼着された複数の研磨紙3a〜3eとを備えた研磨治具1を用意しておき、表面全体に砥粒が付着した前記無端状のサンディングベルト11を回転させながら、このサンディングベルト11の表面の一部に、前記研磨治具1の研磨紙3a〜3eを当てることによって、前記サンディングベルト11の表面に、前記所定間隔の幅の帯状の研磨部13a〜13dを形成する。
【選択図】図3
Description
この技術の一例として、特許文献1に記載された技術がある。この技術について説明すると、セルロース材を粉砕して得られた粉砕粉に樹脂および原料を混合し、かつ融解させて押出成形した木質様成形品の表面にエンボス加工やヘアライン加工、着色加工、研磨加工、塗装加工を施す。すると、天然木材の木目に近い模様を表面に有し、手触り感等の風合いも天然木材に近い木質様成形品を提供することができる。
基板2と、この基板2の表面に無端状のサンディングベルト11の幅方向に所定間隔(隙間S1〜S4)をもって固定された複数の研磨材(研磨紙)3a〜3eとを備えた研磨治具1を用意しておき、
表面全体に砥粒が付着した前記無端状のサンディングベルト11を回転させながら、このサンディングベルト11の表面の一部に、前記研磨治具1の研磨材3a〜3eを当てて、前記砥粒の一部を削り取ることによって、前記サンディングベルト11の表面に、所定間隔の幅の帯状の研磨部13a〜13dを形成することを特徴とする。
また、基板上に研磨材を固定する際に、テンプレート(当て型枠)等を使用することによって、所定形状の研磨材を所定間隔で固定することができるので、ワークの表面に形成する木目の再現を容易に行える。
また、研磨治具1を使用しているので、木目形成用サンディングベルト15を容易かつ安全に製造できる。
さらに、研磨治具1が基板2の表面に研磨材3a〜3eを貼着した簡単な構成であるので、木目形成用サンディングベルト15を容易に複数種類、さらには木目を形成するワークごとに製造できる。
表面全体に砥粒が付着した無端状のサンディングベルト11を回転させながら、このサンディングベルト11の表面の一部に、前記研磨治具1の研磨材3a〜3eを当てるに際し、
前記サンディングベルト11を巻き掛けている回転ローラ10と前記研磨治具1とで前記サンディングベルト11を挟み付けることを特徴とする。
前記研磨治具1を、前記回転ローラ10に前記サンディングベルト11を巻き掛けている部位における前記回転ローラ10の接線方向に送りながら、前記サンディングベルト11の表面に、所定間隔の幅の帯状の研磨部13a〜13dを形成することを特徴とする。
表面全体に砥粒が付着した無端状のサンディングベルト11を回転させながら、このサンディングベルト11の表面の一部に、基板2とこの基板2の表面に前記サンディングベルト11の幅方向に所定間隔で貼着された複数の研磨材3a〜3eとを備えた研磨治具1の前記研磨材3a〜3eを当てて、前記砥粒の一部を削り取ることによって、前記サンディングベルト11の表面に、所定間隔の幅の帯状の研磨部13a〜13dを形成してなることを特徴とする。
図1は、本発明に係る木目形成用サンディングベルトの製造方法に使用する研磨治具の製造方法を説明する平面図である。
図1(b)に示すように、研磨治具1は、長方形板状の基板2の表面に、基板2の幅方向に所定間隔で貼着された複数の研磨紙(研磨材)3a〜3eとを備えている。基板2は、例えば合板等の板で形成されたもので、その幅は後述する木目形成用サンディングベルト15の幅とほぼ等しいか若干大きくなっている。基板2は比較的硬い材料で形成されるが、木目形成用サンディングベルト15の砥粒よりは硬度の小さい材料で形成される。
研磨紙3a〜3eは紙または布の表面に、研磨用の砥粒を付着してなるものであり、これらは接着剤によって基板2の表面に貼着されている。隣り合う研磨紙間には隙間S1〜S4が形成されている。この隙間S1,S2,S4はその縁が互いに平行である、つまり隙間S1,S2,S4の幅が隙間S1,S2,S4の長さ方向に亙って等しくなっている。また、隙間S3はその縁が平行でない、つまり、隙間S3の幅が隙間S3の長さ方向に沿って変化している。
隙間S1〜S4の幅は、後述する木目形成用サンディングベルト15の研磨部13a〜13eの幅に相当するので、該研磨部13a〜13eの幅に合わせて形成する。
すなわち、図1(a)に示すように、基板1の表面に、その幅方向に沿って長尺の帯状研磨紙3を接着剤等によって貼着する。次に、帯状研磨紙3の長さ方向(図1において左右方向)の所定の部位を、カッター等によって、帯状研磨紙3の幅全体に亙って切り欠くことによって、前記隙間S1〜S4を形成する。これによって、基板2の表面に該基板2の幅方向に所定間隔で貼着された複数の研磨紙3a〜3eを設けることができる。つまり基板2の表面に、基板2の幅方向に所定間隔で貼着された複数の研磨紙3a〜3eとを備えてなる研磨治具1を容易に製造できる。
なお、前記研磨紙3a〜3eは、基板1の長手方向において全て同長さであるが、基板1の表面に設ける複数の研磨紙は異なる長さとしてもよい。また、研磨紙3a〜3eは基板2の幅方向に一列に並列されているが、他の複数の研磨紙を他の列に並列してもよい。また、複数の研磨紙からなる列は、一列に限らず、2列以上の複数列でもよい。
すなわち、図2および図3に示すように、研磨治具1をサンディング装置5の搬送台6上に設置する。
サンディング装置5は、サンディングベルトを回転させながら、ワークの表面を研磨することによって、該ワークの表面に木目を形成する装置である。
このサンディング装置5では、ワークを図2において左方に搬送する搬送台6の上方に、サンディングベルトを回転させる回転装置8が設けられている。この回転装置8は駆動ローラ9と、この駆動ローラ9を回転させるモータ9aと、駆動ローラ9の下方に、該駆動ローラ9と所定間隔を隔てて設けられた回転ローラ10とを備えている。駆動ローラ9は、モータ9aの駆動軸に直接または適宜の変速ギヤを介して連結されており、回転ローラ10は装置フレーム5aに固定された軸10aに回転自在に支持されている。
なお、前記研磨治具1は、その複数の研磨紙3a〜3eがサンディングベルト11の幅方向に所定間隔で配置されるようにして、搬送台6上に設置されている。
そして、サンディングベルト11を回転させながら、前記研磨治具1を搬送台6上で左方に送る。つまり、研磨治具1を、回転ローラ10にサンディングベルト11を巻き掛けている部位の最下端部における回転ローラ10の接線方向の左方に向けて送る。
なお、サンディングベルト11の回転速度は、研磨治具1の送り速度に比して高速に設定する。
サンディングベルト11を回転させながら研磨治具1を送ると、研磨治具1の研磨紙3a〜3eが回転ローラ10の最下端部付近において、サンディングベルト11の砥粒層11bに当たる。このとき、サンディングベルト11を巻き掛けている回転ローラ10と研磨治具1とでサンディングベルト11が挟み付けられた状態となる。
このようにして、サンディングベルト11の表面に、所定間隔の幅の帯状の研磨部13a〜13dを形成してなる木目形成用サンディングベルト15が製造される。
すると、ワークの表面が木目形成用サンディングベルト15の研磨部13a〜13dによって研磨されるので、該ワークの表面に、木目となる傷をその太さを比較的太く、かつ、不均一にして形成できるので、ワークの表面に銘木調の木目を容易に形成できる。
また、隣り合う研磨紙3c,3dの離間距離(隙間S3)が長さ方向において変化しているので、この隙間S3においては、サンディングベルト11の表面の砥粒に当たらない部分と、砥粒に当たる部分とが研磨紙3cの長手方向において混在するので、この部分においては、サンディングベルト11の表面の砥粒の削り取られる量が変化する。したがって、このようなサンディングベルト11でワークの表面を研磨することによって、ワークの表面に形成される木目となる傷の深さに変化を与えることができ、よって、木目にいわゆる「ボケ」を表現でき、より、銘木調の木目を形成できる。
また、研磨治具1の研磨紙3a〜3dを当てるに際し、サンディングベルト11を巻き掛けている回転ローラ10と研磨治具1とでサンディングベルト11を挟み付けるので、回転ローラ10でサンディングベルト11の逃げを防止して該サンディングベルト11の表面を研磨紙3a〜3dに確実に当てることができる。したがって、サンディングベルト11の表面に、比較的太くかつ太さが不均一の帯状の研磨部13a〜13dを確実に形成できる。
さらに、研磨治具1を使用しているので、木目形成用サンディングベルト15を容易かつ安全に製造できる。
また、研磨治具1が基板2の表面に研磨紙3a〜3eを貼着した簡単な構成であるので、木目形成用サンディングベルト15を容易に複数種類さらには木目を形成するワークごとに製造できる。
2 基板
3a〜3e 研磨紙(研磨材)
10 回転ローラ
11 サンディングベルト
13a〜13d 研磨部
15 木目形成用サンディングベルト
S1〜S4 隙間
Claims (4)
- ワークの表面を研磨することによって該ワークの表面に木目を形成する木目形成用サンディングベルトを製造する方法であって、
基板と、この基板の表面に無端状のサンディングベルトの幅方向に所定間隔をもって固定された複数の研磨材とを備えた研磨治具を用意しておき、
表面全体に砥粒が付着した前記無端状のサンディングベルトを回転させながら、このサンディングベルトの表面の一部に、前記研磨治具の研磨材を当てて、前記砥粒の一部を削り取ることによって、前記サンディングベルトの表面に、所定間隔の幅の帯状の研磨部を形成することを特徴とする木目形成用サンディングベルトの製造方法。 - 請求項1に記載の木目形成用サンディングベルトの製造方法において、
表面全体に砥粒が付着した無端状のサンディングベルトを回転させながら、このサンディングベルトの表面の一部に、前記研磨治具の研磨材を当てるに際し、
前記サンディングベルトを巻き掛けている回転ローラと前記研磨治具とで前記サンディングベルトを挟み付けることを特徴とする木目形成用サンディングベルトの製造方法。 - 請求項2に記載の木目形成用サンディングベルトの製造方法において、
前記研磨治具を、前記回転ローラに前記サンディングベルトを巻き掛けている部位における前記回転ローラの接線方向に送りながら、前記サンディングベルトの表面に、所定間隔の幅の帯状の研磨部を形成することを特徴とする木目形成用サンディングベルトの製造方法。 - ワークの表面を研磨することによって該ワークの表面に木目を形成する木目形成用サンディングベルトであって、
表面全体に砥粒が付着した無端状のサンディングベルトを回転させながら、このサンディングベルトの表面の一部に、基板とこの基板の表面に前記サンディングベルトの幅方向に所定間隔で固定された複数の研磨材とを備えた研磨治具の前記研磨材を当てて、前記砥粒の一部を削り取ることによって、前記サンディングベルトの表面に、所定間隔の幅の帯状の研磨部を形成してなることを特徴とする木目形成用サンディングベルト。
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2006
- 2006-03-02 JP JP2006056416A patent/JP2007229886A/ja active Pending
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