JP2007229573A - プロセスロールにおける異物除去装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】メンテナンスが容易であるとともに、プロセスロールの胴部表面への異物付着量が多い場合でも、異物掻き取り効果を十分長く発揮することができる異物除去装置を提供する。
【解決手段】プロセスロールの胴部表面に、ロール胴長方向に沿ってその掻き取り面を接触させた異物掻き取りベルトを具備してなる異物除去装置。
【選択図】図1
【解決手段】プロセスロールの胴部表面に、ロール胴長方向に沿ってその掻き取り面を接触させた異物掻き取りベルトを具備してなる異物除去装置。
【選択図】図1
Description
本発明は、ロールコーターのアプリケータロールなどのように胴部表面への異物付着量が多い場合であっても、異物除去効果を十分長く持続させることができる異物除去装置に関する。
搬送される金属帯と接触するプロセスロールの胴部表面には、異物が付着する場合があり、これを除去せずにプロセスロールを使用すると、異物に起因するデンツと呼ばれる凹状欠陥が金属帯表面に生じる。かかる不具合を防止するため、ドクターブレードを用い、ロール胴部表面に付着した異物を除去する異物除去装置が公知である(例えば特許文献1、2)。
特開平9−234404号公報
特開2002−239430号公報
しかしながら、ドクターブレードを図3に示すロールコーターのアプリケータロール1に適用した場合には、以下に説明する問題点がある。
その問題点につき、図5を用いて詳細に説明する。図5は、ドクターブレード5を具備してなる異物除去装置における問題点を説明する(a)は側面図、(b)は上方から見た平面図である。
その問題点につき、図5を用いて詳細に説明する。図5は、ドクターブレード5を具備してなる異物除去装置における問題点を説明する(a)は側面図、(b)は上方から見た平面図である。
図5中、搬送される金属帯Sと接触するアプリケータロール1が本願発明の「プロセスロール」に相当する。このアプリケータロール1の胴部表面には、塗料パン3中に一部を浸漬してなるピックアップロール2から塗料4が受け渡される。ピックアップロール2からアプリケータロール1に接触面を介して受け渡された塗料4は、アプリケータロール1によって金属帯Sの表面に塗布されるようになっている。4Aは、金属帯Sの表面に塗布された塗料を示す。
ここで、ドクターブレード5は、図5(a)に示したように、アプリケータロール1の胴部表面が金属帯表面に接触した後、ピックアップロール2と接触する前のロール周方向箇所に配置する。そしてゴム製の胴部表面に疵を付けないようにし、かつ付着した異物を除去できるように、ブレード保持手段16で固定する必要がある。このため、それを手入れしたり交換するメンテナンスには時間を要するという問題がある。
また、ドクターブレード方式を採用した場合、アプリケータロール1のように、胴部表面への異物付着量が多い環境下では、すぐにドクターブレード5内に異物Mが集積されてしまうため、異物掻き取り効果が短いという問題点もあった。したがって、プロセスロールにドクターブレードを具備した場合、プロセスラインの操業度が悪化してしまうという欠点がある。
本発明は、上記のようなドクターブレードを用いた従来技術の問題点に鑑み、メンテナンスが容易であるとともに、プロセスロールの胴部表面への異物付着量が多い場合でも、異物掻き取り効果を十分長く発揮することができる異物除去装置を提供することを目的とする。
本発明は、プロセスロールに具備する異物掻き取り手段として、ドクターブレードに代わり、異物掻き取りベルトを用いることによって上記課題を解決したものである。
1.プロセスロールの胴部表面に、ロール胴長方向に沿ってその掻き取り面を接触させた異物掻き取りベルトを具備してなることを特徴とする異物除去装置。
2.前記プロセスロールのロール胴長方向両サイドに、前記異物掻き取りベルトをロール胴長方向に沿って往復移動させる巻取り兼払出し機を具備してなることを特徴とする上記1.に記載の異物除去装置。
1.プロセスロールの胴部表面に、ロール胴長方向に沿ってその掻き取り面を接触させた異物掻き取りベルトを具備してなることを特徴とする異物除去装置。
2.前記プロセスロールのロール胴長方向両サイドに、前記異物掻き取りベルトをロール胴長方向に沿って往復移動させる巻取り兼払出し機を具備してなることを特徴とする上記1.に記載の異物除去装置。
3.前記巻き取り兼払い出し機の出入口に、異物除去ラバーを具備してなることを特徴とする、上記2.に記載の異物除去装置。
本発明によれば、プロセスロールの胴部表面への異物付着量が多い環境下でも、胴部表面と接触させた掻き取り面をロール胴長方向に沿って移動させることができるため、掻き取った異物が掻き取り面に集積するのを抑制でき、異物除去効果を十分長く持続させることができる。
このため、異物掻き取り手段のメンテナンス間隔をドクターブレード方式の場合に比べて長くすることができ、ベルトの手入れ又はその交換頻度を低減することができる。
このため、異物掻き取り手段のメンテナンス間隔をドクターブレード方式の場合に比べて長くすることができ、ベルトの手入れ又はその交換頻度を低減することができる。
また、本発明によれば、プロセスロールの胴部表面に、異物掻き取りベルトの掻き取り面をロール胴長方向に沿って接触させるようにすればよいので、異物掻き取り手段のメンテナンスにかかる時間を短くできる。
その結果、ドクターブレード方式の場合に比べ、プロセスラインの操業度が向上する。
その結果、ドクターブレード方式の場合に比べ、プロセスラインの操業度が向上する。
以下、本発明にかかる異物除去装置を図3に示したような、ロールコーターのアプリケータロール1に適用した場合について説明する。
本発明の実施の形態にかかる異物除去装置は、図1に示すように、アプリケータロール1の胴部表面に、ロール胴長方向に沿ってその表面を接触させた異物掻き取りベルト6を具備してなる。異物掻き取りベルト6は、ロール胴長方向に沿ってその表面を接触させつつ、ロール胴長方向に移動させることができる。なお、異物掻き取りベルト6をドクターブレードの代わりにアプリケータロール1に適用する場合、アプリケータロール1の表層はゴム製であるから、それと接触させるベルトの材料として不織布を用いるのが好適である。図1(b)で1Aは掻き取り面と接触させたプロセスロール1の胴部表面を示す。
本発明の実施の形態にかかる異物除去装置は、図1に示すように、アプリケータロール1の胴部表面に、ロール胴長方向に沿ってその表面を接触させた異物掻き取りベルト6を具備してなる。異物掻き取りベルト6は、ロール胴長方向に沿ってその表面を接触させつつ、ロール胴長方向に移動させることができる。なお、異物掻き取りベルト6をドクターブレードの代わりにアプリケータロール1に適用する場合、アプリケータロール1の表層はゴム製であるから、それと接触させるベルトの材料として不織布を用いるのが好適である。図1(b)で1Aは掻き取り面と接触させたプロセスロール1の胴部表面を示す。
この本発明の実施の形態にかかる異物除去装置には、胴部表面に付着した異物を除去する異物掻き取りベルト6の他に、前記プロセスロール1のロール胴長方向両サイドに、巻取り兼払出し機7を具備してなる。この巻取り兼払出し機7は、異物掻き取りベルト6をロール胴長方向に沿って往復移動させることができる構造とされてなる。
この巻取り兼払出し機7を具備した異物除去装置によれば、図2に示すように、一方側から他方側のサイドに移動が完了した異物掻き取りベルト6の移動方向をオートリバースで逆転させることができるから好ましい。図2(a),(b)中、9、10はベルト移動方向を示す。
この巻取り兼払出し機7を具備した異物除去装置によれば、図2に示すように、一方側から他方側のサイドに移動が完了した異物掻き取りベルト6の移動方向をオートリバースで逆転させることができるから好ましい。図2(a),(b)中、9、10はベルト移動方向を示す。
また、巻取り兼払出し機7の入口に、異物除去ラバー8を具備してなる異物除去装置とするのが好ましい。このようにした異物除去装置によれば、異物掻き取りベルト6の掻き取り面に付着した異物を異物除去ラバー8によって除去することができるので、それを設けない場合に比べて、異物除去効果を長く持続させることができる。
本発明にかかる異物除去装置をロールコーターのアプリケータロール1に適用した場合の効果を図4に示した。
このアプリケータロール1はロール胴長が1800mmとされ、金属帯Sの搬送速度=173mpm(最大)に対してアプリケータロール1の回転速度を240rpm(最大)とし、金属帯Sの搬送方向に対してアプリケータロール1の回転をカウンター方向(図3参照)として、塗料4を塗布することができる。
このアプリケータロール1はロール胴長が1800mmとされ、金属帯Sの搬送速度=173mpm(最大)に対してアプリケータロール1の回転速度を240rpm(最大)とし、金属帯Sの搬送方向に対してアプリケータロール1の回転をカウンター方向(図3参照)として、塗料4を塗布することができる。
このような仕様のアプリケータロール1の胴部表面に、ロール胴長方向に沿って不織布製の異物掻き取りベルト6の掻き取り面を接触させつつ、ロール胴長方向に毎分1mmで移動させた場合を本発明例とした。この異物掻き取りベルト6は、そのベルト厚t=2〜5mmの全部が不織布で作られてなる。
従来例は、異物掻き取り手段であるドクターブレードを、アプリケータロール1の胴部表面に、その端部を対向させてブレード保持手段で固定した場合である。ドクターブレード保持手段まで含めたドクターブレードの設置スペースは長さa=100mm、高さb=100mmである(図5(a)参照)。
従来例は、異物掻き取り手段であるドクターブレードを、アプリケータロール1の胴部表面に、その端部を対向させてブレード保持手段で固定した場合である。ドクターブレード保持手段まで含めたドクターブレードの設置スペースは長さa=100mm、高さb=100mmである(図5(a)参照)。
図4に示した結果から、異物掻き取り手段としてドクターブレードを用いた従来例に比べて異物掻き取りベルト6を用いた本発明例では、その手入れ又はその交換頻度を低減することができている。またドクターブレードの場合とは異なり、異物掻き取りベルト6の場合には、金属帯の幅方向内(搬送ライン内)には、ベルトを通すスペースがあればよく、省スペース化が図れる。
1 アプリケータロール(プロセスロール)
1A 掻き取り面と接触させたプロセスロールの胴部表面
2 ピックアップロール
3 塗料パン
4、4A 塗料
5 ドクターブレード
6 異物掻き取りベルト
7 巻取り兼払出し機
8 異物除去ラバー
9、10 ベルト移動方向
16 ブレード保持手段
M 異物
S 金属帯
a ドクターブレードの設置スペース
t ベルト厚
1A 掻き取り面と接触させたプロセスロールの胴部表面
2 ピックアップロール
3 塗料パン
4、4A 塗料
5 ドクターブレード
6 異物掻き取りベルト
7 巻取り兼払出し機
8 異物除去ラバー
9、10 ベルト移動方向
16 ブレード保持手段
M 異物
S 金属帯
a ドクターブレードの設置スペース
t ベルト厚
Claims (3)
- プロセスロールの胴部表面に、ロール胴長方向に沿ってその掻き取り面を接触させた異物掻き取りベルトを具備してなることを特徴とする異物除去装置。
- 前記プロセスロールのロール胴長方向両サイドに、前記異物掻き取りベルトをロール胴長方向に沿って往復移動させる巻取り兼払出し機を具備してなることを特徴とする請求項1に記載の異物除去装置。
- 前記巻取り兼払出し機の出入口に、異物除去ラバーを具備してなることを特徴とする請求項2に記載の異物除去装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006052297A JP2007229573A (ja) | 2006-02-28 | 2006-02-28 | プロセスロールにおける異物除去装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006052297A JP2007229573A (ja) | 2006-02-28 | 2006-02-28 | プロセスロールにおける異物除去装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2007229573A true JP2007229573A (ja) | 2007-09-13 |
Family
ID=38550704
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2006052297A Pending JP2007229573A (ja) | 2006-02-28 | 2006-02-28 | プロセスロールにおける異物除去装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2007229573A (ja) |
-
2006
- 2006-02-28 JP JP2006052297A patent/JP2007229573A/ja active Pending
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