JP2007229064A - メダル貸出機 - Google Patents

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Abstract

【課題】ベルト移送部における遊技メダルの詰まりを確実かつ迅速に検知することができるメダル貸出機を提供する。
【解決手段】遊技メダルを移送するベルト53を有するベルト移送部200と、ベルト53を回転駆動させるための駆動手段と、ベルト移送部200からスロットマシンのメダル投入口10に遊技メダルを誘導させるための投入口導入路60と、を有するメダル貸出機2において、投入口導入路60に位置して遊技メダルの通過及び滞留を検知可能な通過検知センサー231と、ベルト53の回転を検知可能な回転検知センサー300と、通過検知センサー231及び回転検知センサー300による検知内容に基づき遊技メダルの移送の状態を判断する状態判断手段279を備える。
【選択図】図6

Description

この発明は、スロットマシンなどのメダル遊技機に、遊技メダルを一括投入するために用いられるメダル貸出機に関するものである。
従来より、スロットマシンなどのメダルを遊技媒体とする遊技機において、効率の良い遊技を行いたいという要請、あるいは、なるべく遊技メダルに手を触れないで遊技を行いたいという要請に基づき、本体の正面に一括投入機構を取り付け、遊技メダルを直接遊技機に供給可能にした遊技機用台間機(メダル貸出機)が考案されている(特許文献1参照)。これには、遊技メダルを案内するメダル通路を有するノズルが形成されている。
また、遊技メダルを一括投入可能な投入口、及び一括投入された遊技メダルを1枚ずつ分離してメダルセレクターに搬送可能なメダル投入装置を有する遊技機(スロットマシン)も考案されている(特許文献2参照)。このメダル投入装置は、一対のローラーに掛け渡したベルトに遊技メダルを一括投入口から落下させ、ベルト上面に乗っている遊技メダルを逆転ローラーで1枚ずつに分離して送り出すものである。すなわち、このメダル投入装置には、遊技メダルの送り出し装置が形成されている。
また、特許文献1に開示されているようなメダル貸出機には、上述の特許文献2に開示されている技術を応用したようなものも知られている。すなわち、メダル貸出機に、遊技メダルを一括で投入するための一括投入口を形成するとともに、当該メダル貸出機の内部に遊技メダルの送り出し装置(ベルト移送部)を形成したものである。このメダル貸出機によれば、一括投入口から投入された遊技メダルが前記送り出し装置(ベルト移送部)によって送り出され、ノズルにおけるメダル通路を通って遊技機に供給される。
特開2003−299868号公報(図1) 特開2004−121809号公報(図6)
上述のようなメダル貸出機においては、遊技メダルをスロットマシンのメダル投入口へ移送させる際、ノズルにおけるメダル通路の途中で詰まるおそれがある。したがって、前記メダル通路に遊技メダルの通過や滞留を検知するためのセンサーを備えて、遊技メダルの払い出しが正常に行われているか否かの検知が行われていた。
ここで、遊技メダルの詰まりは、メダル通路の途中だけでなく、ベルト移送部(送り出し装置)においても起こり得るものである。すなわち、ベルト上面に乗っている遊技メダルを1枚ずつ分離することができずに、ベルト上面と逆転ローラーとの間に遊技メダルが詰まる場合がある。
前記センサーによれば、遊技メダルが1枚も通過しなくなった旨、検知された場合に、ベルト移送部(送り出し装置)において遊技メダルの詰まりが発生した可能性があると判断することができるが、遊技メダルの詰まりが発生した後、遊技メダルが1枚も通過しなくなった旨が検知されるまでには多少のタイムラグが発生することとなる。したがって、この間に、より多くの遊技メダルが詰まってしまい、この詰まりを解除するために大きな作業負荷が発生してしまうおそれがあるという問題が生じていた。
また、前記センサーにより、遊技メダルが1枚も通過しなくなった旨、検知された場合には、ベルト移送部(送り出し装置)における遊技メダルの詰まりの可能性だけでなく、総て遊技メダルが送り出されてしまった状態、すなわち、遊技メダル切れの可能性もある。したがって、前記センサーでは、ベルト移送部(送り出し装置)における遊技メダルの詰まりを確実に把握することができないという問題も生じていた。
そこで、各請求項にそれぞれ記載された各発明は、上記した事情によりなされたものであり、その目的とするところは、次の点にある。
(請求項1又は2)
すなわち、請求項1又は2記載の発明は、ベルト移送部における遊技メダルの詰まりを確実かつ迅速に検知することができるメダル貸出機を提供することを目的とする。
(請求項3、4又は5)
すなわち、請求項3、4又は5記載の発明は、上記した請求項1又は2記載の発明の目的に加え、遊技者やホールの店員がベルト移送部における遊技メダルの詰まりを確実に把握することができ、かつ、遊技メダルの詰まりが大規模化するのを防止することができるメダル貸出機を提供することを目的とする。
請求項に記載された発明は、上記した各目的を達成するためになされたものであり、各発明の特徴点を図面に示した発明の実施の形態を用いて、以下に説明する。
なお、符号は、発明の実施の形態において用いた符号を示し、本発明の技術的範囲を限定するものではない。
(請求項1)
請求項1記載の発明は、遊技メダルを受け入れ可能な受け入れ投入部48と、前記受け入れ投入部48から投入された遊技メダルを一時的に貯留するメダル貯め部44と、前記メダル貯め部44に貯留した遊技メダルを移送するベルト53を有するベルト移送部200と、前記ベルト移送部200のベルト53を回転駆動させるための駆動手段(駆動モータ55)と、前記駆動手段(駆動モータ55)の駆動を制御する駆動制御手段280と、前記ベルト移送部200からスロットマシンのメダル投入口10に遊技メダルを誘導させるための投入口導入路60と、を有するメダル貸出機2であって、前記投入口導入路60に位置して、遊技メダルの通過及び滞留を検知可能な通過検知センサー231と、前記ベルト53の回転を検知可能な回転検知センサー300と、通過検知センサー231による検知内容及び回転検知センサー300による検知内容に基づいて、遊技メダルの移送の状態を判断するための状態判断手段279と、を備えていることを特徴とする。
駆動手段は、上述の如く、ベルト移送部200のベルト53を回転駆動させるためのものであり、ベルト53を直接的に回転駆動させるものでもよく、ベルト53が取り付けられた部材を回転駆動させることで間接的にベルト53を回転駆動させるものでもよい。たとえば、駆動手段としては、前記ベルト53が掛け渡されたローラ51を回転させるための駆動モータ55とすることができる。すなわち、駆動手段である駆動モータ55が、ローラ51を回転させることによって、このローラ51に掛け渡されたベルト53が回転駆動することとなる。
なお、前記ベルト53は、一定方向にのみ回転駆動できるように形成することもできるし、前記方向と反対方向にも回転駆動できるように形成することもできる。
前記通過検知センサー231は、投入口導入路60に位置して、遊技メダルの通過及び滞留を検知可能なものである。すなわち、通過検知センサー231は、投入口導入路60における遊技メダルの通過や、遊技メダルが移動しないこと(滞留)を検知することができるものである。
この通過検知センサー231は、遊技メダルの通過を検知可能であれば、特に限定されるものではない。たとえば、光の受光及び遮断によって遊技メダルの通過を検知する光センサー、磁気変動によって遊技メダルの通過を検知する磁気センサー、遊技メダルに直接接触することにより遊技メダルの通過を検知する接触式センサー、その他のセンサーを用いることができる。
前記回転検知センサー300は、ベルト53の回転を検知可能なものである。そして、この回転検知センサー300は、ベルト53の回転、すなわち、ベルト53が移動していることを直接的に検知できるように形成されているものでもよく、ベルト53が取り付けられた部材が回転駆動していることを検知することで、ベルト53の回転を間接的に検知できるように形成されているものでもよい。具体的には、回転検知センサー300としては、ベルト53が掛け渡されたローラ51の回転を検知可能なセンサーを用いることができる。このようなセンサーとしては、例えば、ローラ51の回転軸に取り付けられ、この回転軸の回転を回転角度により検知可能なロータリーエンコーダを用いることができる。さらに、回転検知センサー300としては、上述のような光センサー、磁気センサー、接触式センサー、その他のセンサーを用いることができる。
前記状態判断手段279は、上述の如く、通過検知センサー231による検知内容及び回転検知センサー300による検知内容に基づいて、遊技メダルの移送の状態を判断するためのものである。ここで、遊技メダルの移送の状態とは、遊技メダルが正常に移送されている状態や、遊技メダルが移送されていない状態(遊技メダル切れ、遊技メダル詰まり等)等を意味するものである。
(作用)
本発明によれば、投入口導入路60に位置して遊技メダルの通過及び滞留を検知可能な通過検知センサー231、及び、ベルト53の回転を検知可能な回転検知センサー300を備えている。さらに、前記通過検知センサー231による検知内容及び前記回転検知センサー300による検知内容に基づいて、遊技メダルの移送の状態を判断するための状態判断手段279を備えている。
これにより、状態判断手段279は、メダル貸出機2に投入された遊技メダルをスロットマシンのメダル投入口10に移送する際における前記両センサーの検知内容によって、遊技メダルの移送についての各種状態(正常に移送されている状態、遊技メダル切れ、遊技メダル詰まり等)をを判断することとなる。
したがって、遊技メダルの移送時における遊技メダルの詰まりを確実かつ迅速に検知することができることとなる。
(請求項2)
請求項2記載の発明は、上記請求項1記載の発明の特徴に加え、前記状態判断手段279は、前記駆動手段(駆動モータ55)の駆動中であって、回転検知センサー300がベルト53の回転を検知しているときは、遊技メダルの移送が正常に行われている状態であると判断し、前記駆動手段(駆動モータ55)の駆動中であって、回転検知センサー300がベルト53の回転を検知し、かつ、通過検知センサー231が遊技メダルの通過を一定時間以上検知しないときは、メダル貯め部44に遊技メダルが存在しない状態であると判断し、前記駆動手段(駆動モータ55)の駆動中であって、回転検知センサー300がベルト53の回転を検知せず、かつ、通過検知センサー231が一定時間以上遊技メダルの滞留を検知したときは、遊技メダルが投入口導入路60において詰まっている状態であると判断し、前記駆動手段(駆動モータ55)の駆動中であって、回転検知センサー300がベルト53の回転を検知せず、かつ、通過検知センサー231が遊技メダルの通過を検知しないときは、遊技メダルがベルト移送部200において詰まっている状態であると判断するように形成されていることを特徴とする。
(作用)
本発明によれば、状態判断手段279は、メダル貸出機2に投入された遊技メダルをスロットマシンのメダル投入口10に移送する際における前記両センサーの検知内容によって、遊技メダルの移送が正常に行われている状態、メダル貯め部44に遊技メダルが存在しない状態(遊技メダル切れ)、遊技メダルが投入口導入路60において詰まっている状態、あるいは遊技メダルがベルト移送部200において詰まっている状態と判断することとなる。
したがって、遊技メダルの移送時における遊技メダルの詰まりを確実かつ迅速に検知することができることとなる。
(請求項3)
請求項3記載の発明は、上記請求項1又は2記載の発明の特徴に加え、前記遊技メダルの移送の状態を表示する状態表示手段320を備えていることを特徴とする。
この状態表示手段320は、遊技メダルの移送の状態を表示することができるものであれば、特に限定されるものではない。状態表示手段320としては、たとえば、LED表示装置、液晶表示装置、その他の表示装置を用いることができる。
(作用)
本発明によれば、メダル貸出機2に遊技メダルの移送の状態を表示する状態表示手段320が備えられている。
すなわち、状態表示手段320は、ベルト移送部200における遊技メダルの詰まり、投入口導入路60における遊技メダルの詰まり、遊技メダル切れ等の遊技メダルの移送の状態を表示することとなる。
したがって、遊技者やホールの店員は、遊技メダルの移送時の各種状態を前記状態表示手段320によって視認することができるため、遊技メダルの詰まり等を確実に把握することができ、かつ、遊技メダルの詰まりが大規模化するのを防止することができることとなる。
(請求項4)
請求項4記載の発明は、上記請求項3記載の発明の特徴に加え、前記駆動手段(駆動モータ55)の駆動中であって、回転検知センサー300がベルト53の回転を検知せず、かつ、通過検知センサー231が一定時間以上遊技メダルの滞留を検知したときは、前記状態表示手段320は、所定の表示をするとともに、前記駆動制御手段280は 通過検知センサー231が遊技メダルの滞留を検知しなくなるまで駆動手段(駆動モータ55)の駆動を停止するように形成されていることを特徴とする。
(作用)
本発明によれば、前記駆動手段(駆動モータ55)の駆動中であって、回転検知センサー300がベルト53の回転を検知せず、かつ、通過検知センサー231が一定時間以上遊技メダルの滞留を検知したとき、すなわち、状態判断手段279が、遊技メダルが投入口導入路60において詰まっていると判断したとき、状態表示手段320が所定の表示をするとともに、駆動制御手段280が駆動手段(駆動モータ55)の駆動を、前記詰まりが解除されるまで(遊技メダルの滞留を検知しなくなるまで)停止する。
したがって、遊技者やホールの店員は、投入口導入路60における遊技メダルの詰まりを状態表示手段320によって視認することができるため、前記遊技メダルの詰まりを確実に把握することができることとなる。
また、投入口導入路60において遊技メダルが詰まると、当該詰まりが解除されるまで、駆動手段(駆動モータ55)の駆動が停止するため、投入口導入路60における遊技メダルの詰まりが大規模化するのを防止することができることとなる。
(請求項5)
請求項5記載の発明は、上記請求項3又は4記載の発明の特徴に加え、前記駆動手段(駆動モータ55)は、ベルト53を、投入口導入路60が位置する方向へ回転(以下、正転とする)又は前記方向と反対方向へ回転(以下、逆転とする)させることができるように形成されており、前記駆動手段(駆動モータ55)の駆動中であって、回転検知センサー300がベルト53の回転を検知せず、かつ、通過検知センサー231が遊技メダルの通過を検知しないときは、前記駆動制御手段280は、駆動手段(駆動モータ55)に、ベルト53を所定時間逆転させた後に所定時間正転させる交互駆動を行わせるとともに、当該交互駆動を行わせた後ベルト53を正転させ、当該ベルト53を正転させた際に、回転検知センサー300がベルト53の回転を検知せず、かつ、通過検知センサー231が遊技メダルの通過を検知しないときは、前記状態表示手段320は、所定の表示をするとともに、前記駆動制御手段280は、メダル貸出機2の電源がオフにされてから再度前記電源がオンとなるまで駆動手段(駆動モータ55)の駆動を停止するように形成されていることを特徴とする。
ここで、電源は、各部品に電力を供給するためのものである。そして、電源をオフ状態からオン状態にするとは、単に電源スイッチをオフ状態からオン状態にすることを意味するものであって、必ずしも全ての部品の全電力が遮断されるものではない。
(作用)
本発明によれば、前記駆動手段(駆動モータ55)の駆動中であって、回転検知センサー300がベルト53の回転を検知せず、かつ、通過検知センサー231が遊技メダルの通過を検知しないとき、すなわち、状態判断手段279が、遊技メダルがベルト移送部200において詰まっていると判断したとき、まず、駆動制御手段280が駆動手段(駆動モータ55)に上述の交互駆動を行わせる。
これにより、ホールの店員が遊技メダルの詰まり解除作業を行う前に、遊技メダルの詰まりが解消する場合もあり、より効率的に遊技メダルの詰まりの解除を行うことができ、作業負担を軽減することができる。
また、上述の交互駆動を行った後、ベルト53が正転させられるが、この際に依然、回転検知センサー300がベルト53の回転を検知せず、かつ、通過検知センサー231が遊技メダルの通過を検知しないとき(状態判断手段279が遊技メダルがベルト移送部200において詰まっている状態であると判断したとき)には、状態表示手段320が所定の表示を行う。そして、メダル貸出機2の電源がオフにされてからオンとなるまで、駆動制御手段280は駆動手段(駆動モータ55)の駆動を停止する。
したがって、遊技者やホールの店員は、ベルト移送部200における遊技メダルの詰まりを状態表示手段320によって視認することができるため、前記遊技メダルの詰まりを確実に把握することができることとなる。また、ベルト移送部200における遊技メダルの詰まりが大規模化するのを防止することができることとなる。
本発明は、以上のように構成されているので、以下に記載されるような効果を奏する。
(請求項1又は2)
すなわち、請求項1又は2記載の発明は、ベルト移送部における遊技メダルの詰まりを確実かつ迅速に検知することができるメダル貸出機を提供することができる。
(請求項3、4又は5)
すなわち、請求項3、4又は5記載の発明は、上記した請求項1又は2記載の発明の効果に加え、遊技者やホールの店員がベルト移送部における遊技メダルの詰まりを確実に把握することができ、かつ、遊技メダルの詰まりが大規模化するのを防止することができるメダル貸出機を提供することができる。
以下、本発明の実施の形態を図面を参照しつつ説明する。
(図面の説明)
図1から図16までは、本発明の実施の形態を示すものである。図1は、メダル移送機構3を示す断面図である。図2は、スロットマシン1及びメダル貸出機2を示す外観斜視図である。図3は、メダル投入口10及びメダル移送機構3を示す拡大斜視図である。図4は、メダル送り装置40を示す外観斜視図である。図5は、メダル送り装置40を示す縦断面斜視図である。図6は、メダル送り装置40を示す正面断面図(a)、及び、回転検知センサー300の回転板302を示す正面図(b)である。図7は、メダル送り装置40のカバー部材61を開いた状態を示す部分外観斜視図である。図8は、メダル送り装置40のカバー部材61を開いた状態を示す部分縦断面図である。図9は、メダル送り装置40の詰まり解除ボタン260を示す作動説明図である。図10は、メダル送り装置40の作動状態を示す作動説明図である。図11は、通路部65を示す外観正面図である。図12は、一括投入開口31を示す外観斜視図である。図13から図16までは、メダル貸出機2の動作の概略を示すフローである。
本形態におけるメダル貸出機2は、スロットマシン1に隣接して設置され、一台のスロットマシンに一機ずつ対応するように設けられている。
なお、ここで、「前面」や「前方向」や「手前方向」とは、交換作業者(あるいは遊技者)が、スロットマシン1の正面側の前にスロットマシン1の方に顔を向けて座って、あるいは、立っているような場合のかかる交換作業者(あるいは遊技者)から見た場合の奥から手前への方向を意味する。したがって、前方向や手前方向とは、スロットマシン1の奥から正面へ向かう方向を意味する。
また、「背面」や「後方向」や「奥方向」とは、交換作業者(あるいは遊技者)が、スロットマシン1の正面側にスロットマシン1の方を向いて位置しているような場合のかかる交換作業者(あるいは遊技者)から見たときの手前から奥への方向を意味する。したがって、後方向とは、スロットマシン1の正面から奥(後ろ)へ向かう方向を意味する。また、本明細書における「左方向」や「右方向」等の左右方向も、かかるスロットマシン1の前面の方を向いて位置している者から見た場合の右方向や、左方向を意味する。
(スロットマシン1)
前記スロットマシン1は、図2に示すように、前面が開口する四角箱状の筐体及びその筐体の正面側に取り付けられた前扉13を有し、正面側には回転リール(図示せず)の図柄を視認可能な図柄表示窓14が形成されている。また、この図柄表示窓14の下方でありスロットマシン1の略中央部は、スタートスイッチやストップスイッチなどの操作手段が設けられる操作部16となっている。そしてこの操作部16の正面右端部には、遊技メダルを投入するためのメダル投入口10が設けられている。なお、特に図示しないが、メダル投入口10の下方には、遊技メダルの真贋を判断すると共に投入メダルをカウントするためのメダルセレクターが設けられている。また、スロットマシン1の下部には、払い出しメダルを貯留可能な下皿15が設けられている。
ここで、メダル投入口10は、図3に示すように、上方から遊技メダルを1枚ずつ投入可能な上部投入開口11と、上部投入開口11の側方に凹溝状に連通する側方移送通路12とを有している。この側方移送通路12は、上部投入開口11から正面右側(メダル貸出機2側)に延設された樋状の通路であって、後述する投入口導入路60から送られてくる遊技メダルを受け入れ、上部投入開口11に移送するためのものである。
そして、メダル投入口10から遊技メダルを投入し、スタートスイッチの操作により回転リールを回転させ、ストップスイッチの操作により回転リールを停止させ、このとき、複数の回転リールに表示された図柄が所定の位置態様に停止すると入賞となり、所定枚数の遊技メダルが払い出されるように形成されているものである。
(メダル貸出機2)
前記メダル貸出機2は、スロットマシン1の側面側に隣接して設置される箱型の装置であって、金銭と引き替えに遊技メダルを貸し出すと共に、貸し出しメダル及び遊技者が投入する遊技メダルをスロットマシン1のメダル投入口10に投入するためのものである。すなわち、メダル貸出機2は、図2に示すように、外箱20と、投入される紙幣を検知及び貯留する紙幣カウンター22と、投入された紙幣に応じて遊技メダルを貸し出すメダル貸し出し部25、具体的には、貸し出しメダル払い出し装置23と、外箱20の正面側に位置して、遊技メダルをスロットマシン1へ移送するメダル移送機構3と、メダル貸出機2の動作を制御するための制御装置275(状態判断手段279、駆動制御手段280)とを備えている。
前記紙幣カウンター22は、外箱20の正面下方に設けられた紙幣投入口21から投入された紙幣を読み取って、貸し出しメダル払い出し装置23に所定枚数の遊技メダルを払い出させるためのものである。
前記紙幣カウンター22には、紙幣投入口21に投入された紙幣を検知して、紙幣検知信号を出力する紙幣センサー(図示しておらず)を備えている。そして、前記メダル貸し出し部25、具体的には、貸し出しメダル払い出し装置23は、紙幣センサーからの紙幣検知信号の入力を契機として、遊技メダルを遊技者に貸し出すためのものである。
なお、メダル貸出機2としては、紙幣投入口21及び紙幣カウンター22の他に、硬貨投入口や硬貨カウンター、釣り銭払い出し口などを有していてもよい。また、プリペイドカード投入口とカードリーダーとを有していてもよい。
前記メダル貸し出し部25としての貸し出しメダル払い出し装置23は、紙幣センサーからの紙幣検知信号の入力を契機として、遊技メダルを遊技者に貸し出すためのものである。この貸し出しメダル払い出し装置23は、遊技メダルを払い出すためのいわゆるホッパー装置であり、特に図示しないが、遊技メダルを貯留しておくためのタンクと、このタンクに貯留されている遊技メダルを1枚ずつ排出可能な送り出し円板とを有している。この送り出し円板は、駆動モータに回転可能に軸止されており遊技メダルが入り込み可能な孔が形成されている。そして、この孔に入った遊技メダルを、回転に伴い1枚ずつ装置の外に排出することができるような機構に形成されている。また、貸し出しメダル払い出し装置23には排出メダルをカウントするためのセンサーが設けられていて、所定枚数の遊技メダルを払い出したら駆動モータが停止するように形成されている。
(メダル移送機構3)
前記メダル移送機構3は、前記貸し出しメダル払い出し装置23から払い出される遊技メダル、及び遊技者が投入する遊技メダルを、スロットマシン1のメダル投入口10に一括投入するための機構である。
具体的には、メダル移送機構3は、図1及び図3に示すように、大きく分けて、メダル貸出機2の外箱20の正面に取り付けられた本体カバー30と、この本体カバー30の内部に設けられて遊技メダルを送り出すためのメダル送り装置40(図4参照)と、前記本体カバー30の正面側に取り付けられてメダル送り装置40からの送り出された遊技メダルをスロットマシン1の側方移送通路12へ誘導するための投入口導入路60とを備えている。
(本体カバー30)
前記本体カバー30は、図2、図3に示すように、メダル貸出機2の外箱20の正面略中央部から手前側(スロットマシン1を正面から見た場合の手前側)に突出する箱形部材であり、上方に開口する一括投入開口31が形成され、図1に示すように、内部にはメダル送り装置40が内蔵されている。
また、一括投入開口31の手前側には、図1及び図3に示すように、上面に平坦部を有するカウンター状の張り出し部32が形成されている。この張り出し部32は、一括投入開口31の手前側及び側方に向かって張り出し、上方からみると略U字型に形成されている。そして、この一括投入開口31の周囲には、上から見て、両側部から手前に至るU字状に立設する立設部272が形成されている。一括投入開口31は、後述する本体ブロック41の受け入れ投入部48の落下孔271の上に位置するように設定されてあり、結果として、落下孔271の上方周囲に立設部272が位置するように形成されている。そして、この立設部272には、搬送装置50を作動及び作動停止させるための導電性を有する金属からなる接触センサー274が敷設されている。そして、張り出し部32の接触センサー274に手を触れることにより、搬送装置50の駆動モータ55が駆動し、張り出し部32の接触センサー274に触れている手を離すことにより、搬送装置50の駆動モータ55が駆動を停止するようになっている。具体的には、接触センサー274に予め定めた特定時間未満、触れると、3枚の遊技メダルを側方移送通路12へ送り出すとともに、接触センサー274に予め定めた特定時間以上継続して触れると、3枚を超える枚数の遊技メダルを側方移送通路12へ送り出すように形成されている。
なお、搬送装置50を作動させる手段としては、接触センサー274に限られず、ボタン式のスイッチやその他の操作手段を設けてもよい。また、駆動モータ55の駆動を開始させるためのスイッチと、駆動を停止させるためのスイッチを別々に設けてもよいものである。
そして、本体カバー30の底部奥側には、図1に示すように、メダル送り装置40から排出される異物やキャンセルメダルを受け止める排出収納部93を有するメダル取り出し皿90が形成されている。このメダル取り出し皿90は、メダル貸出機2前面の開閉孔85の下に位置して、排出機構80の開閉孔85を開放した際には、開閉孔85を介して受け取ったメダル貯め部44の遊技メダルを、外部から取り出し可能に形成されている。このメダル取り出し皿90は、図1に示すように、皿用ヒンジ95により本体カバー30の底部奥側に上下方向に回動可能に軸支されている。通常は、閉じた状態にしており、排出されるゴミ等を貯留可能に形成され、遊技ホールの管理者がゴミ等を回収する際には、手前側に回転させて、手前側から手で簡単に貯留物を取り出すことができるように形成されている。
また、図3に示すように、一括投入口31の上方であって奥側の面及び前記張り出し部32の正面側には、後述する通過検知センサー231及び回転検知センサー300の検知内容に基づいて、遊技メダルの移送の状態を表示するための状態表示手段320としての状態表示部が形成されている。
(状態表示部(状態表示手段320))
前記状態表示部は、上述の如く、遊技メダルの移送の状態を遊技者に向かって表示するためのものである。そして、状態表示部は、一括投入口31の上方であって奥側の面における正面から見て左側に位置する緑色LED、正面から見て右側に位置する赤色LED、及び、張り出し部32の正面側に位置する青色LEDから形成されている。この状態表示部は、緑色LED、赤色LED及び青色LEDの3個の発光体の点灯、点滅、消灯の組み合わせによって、遊技メダルの移送の状態を表示するものである。具体的には、この状態表示部は、ベルト移送部200において遊技メダルが詰まっている状態、投入口導入路60において遊技メダルが詰まっている状態、及び、後述するメダル貯め部44に移送すべき遊技メダルが無い状態(すなわち、遊技メダル切れの状態)等を表示するためのものである。
(メダル送り装置40)
前記メダル送り装置40は、前記本体カバー30に内蔵された遊技メダルを送り出すための装置である。
前記メダル送り装置40は、図1に示すように、前記本体カバー30の内側に設けられる箱状の本体ブロック41と、この本体ブロック41の内部に遊技メダルを搬送する搬送装置50(ベルト移送部200)と、搬送装置50の奥側下方に位置して残留した遊技メダル等を排出する排出機構80とを備えている。
(本体ブロック41)
前記本体ブロック41は、図1及び図4に示すように、長さ方向略中央部に、上方に開口する受け入れ投入部48を有している。この受け入れ投入部48は、四角形に開口して遊技メダルを落下させる落下孔271を設けているものである。
また、この受け入れ投入部48の奥側には、上方に開口し内部において前記受け入れ投入部48と連通する払い出し通路42が設けられている。そして、この払い出し通路42の上方に開口した部分に、貸し出しメダル払い出し装置23から貸し出し用の遊技メダルが投入される。
そして、受け入れ投入部48の下方には、受け入れ投入部48あるいは払い出し通路42から投入された遊技メダルを一時的に貯留するメダル貯め部44が形成されている。また、本体ブロック41の前方下部には、メダル貯め部44に貯留した遊技メダルを移送するベルト53を有するベルト移送部200(搬送装置50)が内蔵されている。そして、本体ブロック41の正面側は、搬送装置50により送り出された遊技メダルを投入口導入路60に1枚ずつ排出するためのメダル排出部47となっている。そして、前記払い出し通路42を形成する内壁の底部であって、メダル貯め部44の底面に、開閉自在な開閉孔85を有する排出機構80が設けられている。
前記受け入れ投入部48は、図1及び図4に示すように、一括投入開口31から投入される遊技メダルを受け入れるための開口であり、開口幅のほぼ中央部に、横方向にわたって設けられた仕切棒100を有している。これは、投入される遊技メダルを、極力同一方向に揃えるためである。すなわち、この仕切棒100があることにより、受け入れ投入部48に遊技メダルが縦向き(遊技メダルの表裏面が左右方向となる向き)で投入されることがないので、ランダムに投入される遊技メダルの向きを、横向き(遊技メダルの表裏面が前後方向となる向き)にして落下させるようになるものである。このように落下した場合には、遊技メダルの向きが揃っているので、受け入れ投入部48の下方に位置する空間であるメダル貯め部44に、遊技メダルが平積みとなるよう貯留させることができ、搬送装置50により搬送しやすくなる。
また、図1に示すように、受け入れ投入部48の手前側端部には、搬送装置50の上方空間を、受け入れ投入部48の下方に位置するメダル貯め部44と、メダル貯め部44よりも手前側に位置するメダル戻り部45とに分ける移動調整弁43が取り付けられている。移動調整弁43は、メダル貯め部44からメダル戻り部45へのメダル移動を阻止し、メダル戻り部45からメダル貯め部44へのメダル移動は適宜許容することにより、搬送装置50によるメダル移送をスムーズに行わせるためのものである。
前記払い出し通路42は、メダル貸出機2の貸し出しメダル払い出し装置23から貸し出される遊技メダルを受け入れて、前記メダル貯め部44に誘導するためのものである。払い出し通路42の底面は、奥側から手前側に向かって下り傾斜となっており、傾斜の前端部に開閉板82によって開閉可能な開閉孔85が形成されている。開閉板82が開閉孔85を閉じているときには、メダル貯め部44に遊技メダルが貯留される。そして、開閉板82が開閉孔85から開いた場合、メダル貯め部44又は搬送装置50のベルト53上にあるゴミなどの異物や遊技メダルは、キャンセル開口49から落下する。このキャンセル開口49から落下した異物や遊技メダルは、いったんメダル取り出し皿90に貯留され、図1に示すように、メダル取り出し皿90を手前側に開くことによりそれらを外部に取り出すことができるようになっている。
ここで、メダル取り出し皿90は、図1に示すように、皿用ヒンジ95により回動可能にメダル移送機構3の下部に軸支されている。そして、メダル取り出し皿90を閉じた状態で、内部にキャンセルメダルや異物やゴミ等を貯留可能な排出収納部93が形成される。また、メダル取り出し皿90は、特に図示していないが、自己復帰機構により、開いた後には自動的に閉じるように形成されている。自己復帰機構は、メダル取り出し皿90を閉じる方向に付勢するバネを備えており、メダル取り出し皿90は通常において閉じている。そして、バネの付勢力に抗して開く方向すなわち手前側にメダル取り出し皿90を引き下げることにより、図1又は図3に示すように、メダル取り出し皿90の排出収納部93が開放される。メダル取り出し皿90を開くときには、メダル取り出し皿90を押さえながら排出収納部93に貯留されている遊技メダル等を手で受け止めるようにする。貯留物をすべて排出し終えたら、メダル取り出し皿90から手を離せば、メダル取り出し皿90は自動的に閉まる。もちろん、このメダル取り出し皿90は、かかる自己復帰機構を設けずに、閉じた状態と、開いた状態との2段階の位置で、凹凸部により仮止め可能なものでも良い。
(搬送装置50(ベルト移送部200))
前記搬送装置50(ベルト移送部200)は、本体ブロック41の前方下部に内蔵されており、メダル貯め部44に投入又は払い出された遊技メダルを、水平状態(遊技メダルの表裏面が上下となる状態、すなわち遊技メダルの表面又は裏面が、上方向又は下方向に向かって臨むような状態)で1枚ずつ、投入口導入路60へと送り出すためのものである。具体的には、搬送装置50は、一対のローラー51と、ローラー51に掛け渡されたベルト53と、このベルト53の手前側上方に送出間隙54をあけて設置された逆転ローラー52と、ローラー51,52を回転させるための駆動モータ55と、この駆動モータ55のモータ軸の回転をローラー51,52に伝達するための伝達手段56とを有している。
前記ローラー51は、正面側から見て前後に並列して設けられている。また、前記ベルト53は、二つのローラー51に掛け渡された平ベルトであり、表面にはゴム等を被覆して、遊技メダルとの摩擦抵抗を大きくするよう形成してある。そして、手前側のローラー51の方が、奥側のローラー51よりも若干高い位置に取り付けられているので、ベルト53の上面は手前側に向かってやや上り傾斜となっており、ローラー51を図1に示す黒矢印(内部が黒色に塗られた矢印)の方向に回転させることにより、ベルト53の上面が手前側に移動するようになっている。
また、前記ベルト53は、ローラー51の回転に伴って確実に回転できるようになっているものである。すなわち、前記ベルト53は、ローラー51が回転する際に、滑ってしまうようなことがなく、ローラー51の回転に併せて確実に移動できるようになっているものである。換言すれば、前記ローラー51は、このローラー51の回転を確実にベルト53に伝達できるようになっているものである。
具体的には、前記ローラー51におけるベルト53と接触する回転面に、回転方向に向けて等間隔で配置される凹部を形成する。そして、前記ベルト53の下面(ローラー51との接触面)に、前記凹部と噛み合うように等間隔で配置される凸部を形成する。
これにより、ローラー51が回転すると、ローラー51の回転面に形成された凹部とベルト53の下面に形成された凸部とが噛み合いながら、ベルト53が回転することとなるため、ベルト53はローラー51の回転に併せて確実に回転(移動)できるようになる。
なお、ローラー51の回転に併せてベルト53が確実に回転(移動)できることにより、後述する回転検知センサー300が、ベルト53の回転(ベルト53の移動)を確実に検知することができることとなる。
また、ローラー51及びベルト53は、ベルト53がローラー51の回転に併せて確実に回転(移動)できるものとなっていればよいものであって、上述のような構成に限定されるものではない。
また、前記ローラー51と逆転ローラー52は、伝達手段56により同時に回転するようになっている。伝達手段は、特に図示しないが、駆動モータ55の駆動軸、ローラー51、逆転ローラー52にそれぞれ設けられたギヤと、これらの各ギヤを連結するベルトであって、逆転ローラー52はローラー51と同一方向に回転するので、ベルト53の上面の進行方向と、逆転ローラー52の下側面の移動方向とが逆になる。また、ローラー51と逆転ローラー52の直径の相違により、逆転ローラー52の回転速度の方が、ローラー51の回転速度よりも早くなるように形成されている。
そして、逆転ローラー52の下端とベルト53の上面との間には、遊技メダル1枚の厚みよりも大きく、遊技メダル2枚分の厚みよりは小さい送出間隙54が形成されている。これにより、ベルト53の上面に乗っている遊技メダルを、1枚ずつ手前側に送り出すとともに、ベルト53の上方であって逆転ローラー52の後方にある遊技メダルをメダル戻り部45に蹴り出すようになっている。
なお、本形態における逆転ローラー52には、断面略台形の撹拌溝58が軸方向に沿って形成されている。撹拌溝58は、溝の端部で遊技メダルを引っ掛けるようにして、ベルト53の上方に積み重なった遊技メダルを効果的に後方に蹴り上げる役割を果たすものである。
ベルト53の前方側は、投入口導入路60のメダル受け口67と近接している。そして、ベルト53の上面に乗っている遊技メダルは、前記送出間隙54を潜ってメダル排出部47から投入口導入路60へと運ばれる。
前記ベルト移送部200は、ベルト53を正転(正回転、すなわち図1の黒矢印方向)することにより、遊技メダルを投入口導入路60へ移送させる移送方向と、ベルト53を逆転(逆回転、すなわち図1の黒矢印方向の逆回転方向)することにより、遊技メダルを投入口導入路60とは反対側のメダル貯め部44へ逆送させる逆送方向とのいずれの方向にも遊技メダルを移送可能に形成されている。すなわち、ベルト移送部200は、ベルト53を正転させた場合、ベルト53上のものを投入口導入路60へ移送し、ベルト53を逆転させた場合、ベルト53上のものを開閉孔85へ移送するように形成されている。
なお、ベルト移送部200のベルト53を逆回転する場合には、逆転ローラー52は、内部機構により回転しないように形成されている。
また、このベルト移送部200には、前記ベルト53の回転を検知するための回転検知手段としての回転検知センサー300が設けられている。
(回転検知センサー300(回転検知手段))
この回転検知センサー300は、前記ベルト53の回転を検知するためのものであり、本実施の形態における回転検知センサー300は、ベルト53の回転を光の透過及び遮断により検知可能な光センサー301からなるものである。
具体的には、前記光センサー301は、図6に示すように、光を発光する光センサー発光部と、この光センサー発光部から発光した光を受光する光センサー受光部と、前記ローラー51のうち奥側のローラー51の回転軸上に取り付けられるとともに、前記光センサー発光部と光センサー受光部との間に挟まれるように位置する回転板302と、を備えているものである。また、この回転板302における光センサー発光部及び光センサー受光部と対向する面(回転面)には、光センサー発光部から発光される光を透過するための複数(たとえば、10個)の光透過スリットが、回転方向に向けて等間隔に設けられている(図6(b)参照)。
上述の如く、回転板302は奥側のローラー51の回転軸上に取り付けられている。したがって、当該回転板302は、奥側のローラー51の回転に伴って同方向に回転することとなる。すると、奥側のローラー51が正常に回転している場合には、回転板302に等間隔に設けられた光透過スリットによって、光センサー発光部からの光の遮断及び透過が一定間隔で繰り返されることとなる。また、奥側のローラー51が回転していない場合には、光センサー発光部からの光が連続して遮断されるか若しくは透過することとなる。
したがって、上述のような状態を検知することにより、光センサー301は、奥側のローラー51が回転していること又は回転していないこと(非回転)を検知することとなり、ひいては前記ベルト53が回転していること又は回転していないこと(非回転)を検知することができる。すなわち、前述の如く、前記ベルト53は、ローラー51の回転に併せて確実に回転できるようになっているため、ローラー51の回転又は非回転を検知することでベルト53の回転又は非回転を検知できることとなる。
なお、この回転検知センサー300は、ベルト53の回転を検知できればよいものであり、上述のような光センサー301に限定されるものではなく、たとえば、ローラー51の回転軸に取り付けて当該回転軸の動きを検知する角度センサーであるロータリーエンコーダを用いることができる。また、上述の光センサー301のように、ローラー51の回転又は非回転を検知することで、間接的にベルト53の回転又は非回転を検知するものではなく、直接ベルト53の回転又は非回転を検知するものであってもよい。たとえば、この回転検知センサー300としては、ベルト53の回転(ベルト53の移動)を磁気変動によって検知可能な磁気センサーや、他のセンサー等を用いることができる。
そして、後述するメダル貸出機2の制御装置275における状態判断手段279が、ベルト53の回転又は非回転を検知することにより、当該検知内容及び後述する通過検知センサー231による検知内容に基づいて、遊技メダルの移送の状態を判断することができる。遊技メダル移送の状態の判断については、後で詳述する。
(排出機構80)
前記排出機構80は、ソレノイド81の作動で開閉板82を開くことにより、メダル送り装置40内部にあるメダルや異物などを、本体ブロック41の底面に形成されたキャンセル開口49から排出させることができるようになっている。排出機構80は、例えば図示しないリセットスイッチの操作により開閉板82が開くように形成することができる。そして、上述の如く、本体カバー30の底部奥側には、メダル送り装置40から排出される異物やキャンセルメダルを受け止める排出収納部93を有するメダル取り出し皿90が形成されている。
(投入口導入路60)
前記投入口導入路60は、スロットマシン1のメダル投入口10に遊技メダルを導入するために、スロットマシン1のメダル投入口10付近に設けて、スロットマシン1の側方から遊技メダルを前記メダル投入口10へ案内する側方移送通路12に、ベルト移送部200から遊技メダルを誘導させるためのものである。
すなわち、前記投入口導入路60は、前記搬送装置50から送り出された遊技メダルをスロットマシン1のメダル投入口10に移送するためのものである。
前記投入口導入路60は、図1に示すように、本体カバー30の正面側下部に取り付けられるベース部材62と、このベース部材62の前面側に位置して遊技メダルが通過可能なメダル移送スリットを有する通路部65と、ベース部材62の下端部に設けられたヒンジ(図示しておらず)を介して、ベース部材62に回動自在に取り付けられたカバー部材61と、を備えている。なお、前記通路部65は正面側から視認可能となっている。
そして投入口導入路60は、メダル排出口66がスロットマシン1のメダル投入口10の側方移送通路12の端部と一直線上に配置されるよう設置される。この場合、メダル排出口66と側方移送通路12の端部とは必ずしも当接、合致する必要はなく、メダル排出口66から排出された遊技メダルが側方移送通路12に移動可能な間隙や高さの誤差があっても構わない。
(通路部65)
前記通路部65は、ベルト53から落下してきた遊技メダルを側方移送通路12へ案内するためのものである。
前記通路部65は、ベース部材62の手前側に位置する固定板251と、この固定板251の手前側に位置する可動可能な可動板250と、前記固定板251の下部に位置して、遊技メダル1枚の厚みよりも僅かに大きい幅だけ手前側に突出した突出部252とを有している。
すなわち、図1に示すように、固定板251と可動板250との間には、突出部252が挟まれて、遊技メダル1枚分の厚さよりやや大きい厚みを有し、遊技メダルの直径よりもやや大きい幅を有することにより、遊技メダルの移送が可能な通路部65が形成されているものである。この通路部65は、固定板251、可動板250及び突出部252により、遊技メダルが通過可能なメダル移送スリットを形成しているものである。
前記通路部65は、メダル受け口67からスロットマシン1側に略L字状に屈曲して、その端部がメダル排出口66となっている。すなわち、通路部65は、メダル排出部47から排出された遊技メダルをメダル受け口67から受け入れ、メダル排出口66から1枚ずつ、側方移送通路12を介して、スロットマシン1のメダル投入口10側に向かって排出するようになっている。
(固定板251)
前記固定板251は、ベース部材62の手前側に固定され、正面視で略L字状に形成されているものである。
前記固定板251の上端部は、図1に示すように、下方から上方に向かって奥方向に湾曲する湾曲部62Aとなっており、この湾曲部62Aはメダル送り装置40のメダル排出部47と連通するメダル受け口67を形成する。
(可動板250)
前記可動板250は、固定板251の前面側に位置するものであり、通路部65の手前側の壁を形成するものである。この通路部65の可動板250は、全て透明樹脂から形成されている。
常時は、可動板250の下端は、突出部252に当接しているため、可動板250は鉛直方向に立設した状態を保持する。そして、後述する詰まり解除ボタン260が押されると、詰まり解除ボタン260が可動板250の上部を奥側に押し込むことになり、可動板250は、この可動板250の側端の上端より僅か下で当該可動板250を軸支する可動板回転軸(図示しておらず)を回転の中心として、上端を奥側、下端を手前側に回転する。これにより、可動板250と、固定板251との間の通路部65の通路内部で遊技メダルが詰まっているような場合、可動板250の下端と、固定板251との間の隙間が開いて、カバー部材61の詰まりメダル排出口68から外部へ排出される。
また、可動板250の手前側には、遊技メダルの通過を検知可能な詰まり検知手段としての通過検知センサー231が設けられている。
(通過検知センサー231(詰まり検知手段))
この通過検知センサー231は、遊技メダルの通過を光が遮断されることにより検知可能な光センサーからなり、通路部65における遊技メダルの通過や、遊技メダルが移動しないこと(滞留)を検知可能なものである。
具体的には、光を発光する光センサー発光部と、この光センサー発光部から発光した光を受光する光センサー受光部とを備えているものである。可動板250と固定板251との間に遊技メダルが通過することにより或いは遊技メダルが詰まることにより、この光が遮断される状態を検知することができるものである。
この通過検知センサー231としては、遊技メダルの通過を磁気変動によって検知可能な磁気センサー、遊技メダルに直接接触することにより遊技メダルの通過を検知する接触式センサー等を用いることができる。
ここで、通過検知センサー231は、特に図示しないが、通路部65の通路幅の中心からやや幅方向にずれた位置に設けてあるので、円形の遊技メダルが複数枚、連続した状態で通過しても通過検知センサー231の検知信号は必ず一定の波形を繰り返すものとなる。
そして、後述するメダル貸出機2の制御装置275における状態判断手段279が、前記検知信号を検知することにより、当該検知内容及び前述の回転検知センサー300による検知内容に基づいて、遊技メダルの移送の状態を判断することができる。遊技メダル移送の状態の判断については、後で詳述する。
(突出部252)
前記突出部252は、通路部65の底を形成し、この突出部252の上を可動板250と固定板251とに挟まれた遊技メダルが、側方移送通路12へ向かって転がっていくように形成されている。
(カバー部材61)
前記カバー部材61は、カバー部材61の下部のヒンジ(図示しておらず)を中心として回転可能であるとともに通路部65の前面を覆うものである。
前記ヒンジは、カバー部材61と、ベース部材62とを回動可能に軸支可能なものである。図1に示すように、カバー部材61及びベース部材62の両者が開いてしまうことがないように、カバー部材61をベース部材62側に係止する係止手段290を備えている。
なお、上述の如く、前記通路部65は正面側から視認可能なものとなっている。すなわち、前記通路部65は、このカバー部材61を介して、視認可能となっている。これにより、遊技メダルの移動を視線で追うことができる。
具体的には、カバー部材61に、このカバー部材61の表裏に貫通する貫通孔を設けることで、カバー部材61を介して通路部65を視認可能に形成することができる。また、通路部65の前面側に相当するカバー部材61の部分をガラスや透明樹脂等の透明部材で形成することで、同様の作用及び効果を得ることができる。
そして、カバー部材61の上部には、可動板250を可動させるための詰まり解除ボタン260が形成されている。
そして、カバー部材61の下部には、下方に向かって開口する詰まりメダル排出口68が形成されている。この詰まりメダル排出口68は、詰まり解除ボタン260押下により可動板250を可動させて、可動板250と固定板251との間に詰まっていた遊技メダルを外部に排出するために開口しているものである。
(詰まり解除ボタン260)
前記詰まり解除ボタン260は、遊技メダルが通路部65で詰まったときに、可動板250の上部を押して可動板250を回動させて、通路部65内部に詰まった遊技メダルを下の詰まりメダル排出口68から排出させるためのものである。
前記詰まり解除ボタン260は、遊技メダルが投入口導入路60を正常に流れている状態では、遊技者による何の操作もされずに、手前側に突出している状態を維持する。なお、この詰まり解除ボタン260は、内部のバネからなる付勢手段により、手前側に向かって突出する方向にバネの付勢力が加わっている。したがって、手で奥側に押し込んでも自動的に手前側に戻るように形成されている。
そして、投入口導入路60の通路部65の内部、例えばメダル受け口67の部分で複数の遊技メダルが詰まった場合、遊技者が、詰まり解除ボタン260を奥側に向かって押し込む。すると、詰まり解除ボタン260は、手前側に突出していた部分が奥側に向かって押し込まれ、詰まり解除ボタン260の奥側の先端が、可動板250の上部を奥側に向かって押すことになる。これにより、可動板250は、側端中央の水平方向の可動板回転軸(図示しておらず)を中心として回転して、下方側に向かって開いた状態となる。そして、可動板250と、固定板251との間に詰まっていた遊技メダルが下方に落下し、詰まりメダル排出口68から外部へ向かって排出される。結果として、通路部65での遊技メダルの詰まりを簡単に解除することができるものである。
(遊技メダルの移送)
次に、上記構成を有するメダル移送機構3における遊技メダルの移送過程を、説明する。
まず、一括投入開口31から遊技メダルを投入すると、遊技メダルはベルト53の後方部上面と開閉板82の上面に積み重なるように落下し、メダル貯め部44に貯留される。また、メダル貸出機2に紙幣を投入した場合には、貸し出しメダル払い出し装置23から遊技メダルが払い出され、払い出し通路42を通ってメダル貯め部44に貯留される。次に、メダル移送機構3の張り出し部32の接触センサー274を手で触れると、搬送装置50が作動を開始する。すなわち、駆動モータ55が駆動して、ベルト53が前方に回転開始する。
ベルト53が移動開始すると、ベルト53の後方部上面に乗っている遊技メダルが前方に移動し、その上方に貯まっているメダルも引きずられて、移動調整弁43の下方を潜ってメダル戻り部45に移動する。ここで、移動調整弁43は、前方(メダル戻り部側)には回動しないので、メダル貯め部44の上部に貯留されている遊技メダルが、一気にメダル戻り部45に雪崩れ込むのを防ぐことができる。
ベルト53により前方に移送された遊技メダルのうち、ベルト53の上面に乗っている遊技メダルは、ベルト53と逆転ローラー52の下面との間の送出間隙54をすり抜けて、1枚ずつ、メダル排出部47へと移送される。一方、ベルト53の上方に重なっている遊技メダルは、逆転ローラー52と接触することにより、逆転ローラー52に設けられた撹拌溝58に引っかかり、上方後部のメダル戻り部45に蹴り戻される。逆転ローラー52は、ローラー51よりも高速回転しているので、効率よく遊技メダルを蹴り出すことができる。
ここで、メダル戻り部45に滞留する遊技メダルの量が多いと、逆転ローラー52によって後方に蹴り出すのに支障をきたし、送出間隙54でメダル詰まりが発生するおそれがある。しかし、移動調整弁43は、後方(メダル貯め部側)に回動可能に取り付けられているので、メダル戻り部45内の遊技メダルはメダル貯め部44に逆流し、メダル戻り部45の上方に空間が形成される。これにより、逆転ローラー52による遊技メダルの蹴り出しがスムーズに行われるものである。
搬送装置50から送り出された遊技メダルは、メダル排出部47から排出され、投入口導入路60の湾曲部62Aに誘導されつつメダル受け口67に入り、通路部65を通ってメダル排出口66から排出される。メダル排出口66はスロットマシン1のメダル投入口10の側方移送通路12と位置あわせされているので、遊技メダルはスロットマシン1の側方移送通路12を通って、スロットマシン1のメダル投入口10の上部投入開口11に投入される。
ところで、投入された遊技メダルを全て移送し終える前に搬送装置50の作動を停止させた場合(接触センサから手を離した場合)には、ベルト53の上面やメダル貯め部44に遊技メダルが残留したままとなる。この場合、遊技を終了するなどにより、残留している遊技メダルをスロットマシン1に投入したくない場合には、所定のリセットスイッチを操作する。すると、排出機構80のソレノイド81が作動して開閉板82を開くとともに、搬送装置50の駆動モータ55が逆転駆動する。これにより、ベルト53の上面にある遊技メダルは後方に移動し、開閉板82が開くことにより、メダル貯め部44の底部に開口するキャンセル開口49から下方に落下して、メダル取り出し皿90の排出収納部93に収納される。メダル貯め部44に貯留されていた遊技メダルも、同様にキャンセル開口49から落下する。
このようにしてメダル送り装置40から排出された遊技メダルは、メダル取り出し皿90の排出収納部93に貯留されるので、メダル取り出し皿90を手前側に回転させて、排出収納部93の中に貯まった遊技メダルを取り出せばよい。なお、メダル送り装置40の内部に、ゴミなどの異物が混入した場合にも、上記したのと同様にして、取り出すことができるのは言うまでもない。
(制御装置275(状態判断手段279、駆動制御手段280))
制御装置275は、メダル貸出機2の動作を制御するためのものである。当該制御装置275は、特に図示していないが、CPUを中心に構成され、ROM、RAM、及び、I/O等を備えている。ここで、CPUは、1個に限定されず、2個以上のCPUで制御するようにしてもよい。また、CPU、ROM、RAM、及び、I/O等は一体化されてワンチップを構成してもよい。そして、CPUがROMに記憶されたプログラムを読み込むことで各種制御を行う。
具体的には、制御装置275は、通過検知センサー231による検知内容及び回転検知センサー300による検知内容に基づいて、遊技メダルの移送の状態を判断するための状態判断手段279と、メダル移送機構3のベルト移送部200のベルト53を回転駆動させる駆動モータ55等を制御する駆動制御手段280と、を備えている。なお、制御装置275としては、上述の状態判断手段279及び駆動制御手段280に限定されるものではなく、他の手段を含んでいてもよい。
(状態判断手段279)
前記状態判断手段279は、通過検知センサー231による検知内容及び回転検知センサー300による検知内容に基づいて、遊技メダルの移送の状態を判断するためのものである。
遊技メダルの移送の状態は、具体的には、以下のように判断される。
(1)駆動モータ55の駆動中であって、回転検知センサー300がベルト53の回転を検知しているとき。
すなわち、遊技者によるベルト作動スイッチとしての接触センサー274への接触によって、ベルト移送部200のベルト53が作動可能となっている状態(すなわち、駆動モータ55の駆動信号がONとなっている状態)において、回転検知センサー300がベルト53の回転を検知しているときである。
このときは、状態判断手段279は、遊技メダルの詰まりは生じておらず、遊技メダルの移送が正常に行われている状態であると判断する。
(2)駆動モータ55の駆動中であって、回転検知センサー300がベルト53の回転を検知し、かつ、通過検知センサー231が遊技メダルの通過を一定時間以上検知しないとき。
すなわち、ベルト移送部200のベルト53が作動可能となっている状態(すなわち、駆動モータ55の駆動信号がONとなっている状態)において、回転検知センサー300はベルト53の回転を検知しているが、通過検知センサー231が遊技メダルの通過を一定時間以上(たとえば5秒)検知しないときである。
ここで、回転検知センサー300はベルト53の回転が正常である旨を検知しているにも拘らず、通過検知センサー231が遊技メダルの通過を検知しないということは、遊技メダルの詰まりは生じていないが、移送すべき遊技メダルが無い状態であると判断することができる。
したがって、このときは、状態判断手段279は、メダル貯め部44に遊技メダルが存在しない状態、すなわち、遊技メダル切れの状態であると判断する。
(3)駆動モータ55の駆動中であって、回転検知センサー300がベルト53の回転を検知せず、かつ、通過検知センサー231が一定時間以上遊技メダルの滞留を検知したとき。
すなわち、ベルト移送部200のベルト53が作動可能となっている状態(すなわち、駆動モータ55の駆動信号がONとなっている状態)において、回転検知センサー300がベルト53が回転していない旨検知した上に、通過検知センサー231が一定時間以上(たとえば2秒)遊技メダルが滞留していることを検知したときである。
ここで、回転検知センサー300がベルト53の回転を検知していないということは、遊技メダルがベルト移送部200において詰まっているか、若しくは、遊技メダルが投入口導入路60において詰まっていると判断することができる。
そして、通過検知センサー231が遊技メダルの滞留を検知したということは、遊技メダルが投入口導入路60を通過できていないと判断することができる。
したがって、このときは、状態判断手段279は、投入口導入路60において遊技メダルが詰まっていると判断する。
(4)駆動モータ55の駆動中であって、回転検知センサー300がベルト53の回転を検知せず、かつ、通過検知センサー231が遊技メダルの通過を検知しないとき。
すなわち、ベルト移送部200のベルト53が作動可能となっている状態(すなわち、駆動モータ55の駆動信号がONとなっている状態)において、回転検知センサー300がベルト53が回転していない旨を検知した上に、通過検知センサー231が遊技メダルが通過していないことをを検知したときである。
ここで、回転検知センサー300がベルト53の回転を検知していないということは、上述と同様、遊技メダルがベルト移送部200において詰まっているか、若しくは、遊技メダルが投入口導入路60において詰まっていると判断することができる。
そして、通過検知センサー231が遊技メダルの通過を検知していないということは、投入口導入路60に遊技メダルが存在していないと判断することができる。
したがって、このときは、状態判断手段279は、ベルト移送部200において遊技メダルが詰まっていると判断する。
そして、上述のように、状態判断手段279によって遊技メダルの移送が所定の状態にあると判断されると、この判断結果を示す信号が後述する駆動制御手段280、及び、状態表示手段320(状態表示部)に送出され、その内容に応じた処理が行われる。
(駆動制御手段280)
前記駆動制御手段280は、ベルト作動スイッチとしての接触センサー274の操作に基づいて、ベルト移送部200のベルト53の回転駆動や、排出機構80の開閉孔85の開閉等を制御するためのものである。この駆動制御手段280は、遊技者によるベルト作動スイッチとしての接触センサー274への接触によって、ベルト移送部200のベルト53を作動可能にしているものである。
また、上述のように、状態判断手段279によって、遊技メダルの移送が所定の状態にあると判断されると、この判断結果に基づいて、ベルト移送部200のベルト53を回転駆動させる駆動モータ55について所定の制御を行うものである。
(状態表示手段320及び駆動制御手段280による処理内容)
ここで、上記状態判断手段279による遊技メダルの移送の状態に関する判断内容に基づいて、状態表示手段320(状態表示部)により行われる表示、及び駆動制御手段280による制御について説明する。
(1)上記(1)のとき
すなわち、駆動モータ55の駆動中であって、回転検知センサー300がベルト53の回転を検知しているときである。このときは、上述の如く、状態判断手段279は遊技メダルの移送が正常に行われている状態であると判断する。
そして、この場合は、遊技メダルの移送が正常に行われている状態であるため、駆動制御手段280は、駆動モータ55に、ベルト移送部200のベルト53の回転駆動をこのまま継続して行わせることとなる。
また、この場合は、状態判断手段279による前記判断結果に基づいて、状態表示部(状態表示手段320)における赤色LEDが消灯、緑色LEDが点灯、及び青色LEDが点灯する。
(2)上記(2)のとき
すなわち、駆動モータ55の駆動中であって、回転検知センサー300がベルト53の回転を検知し、かつ、通過検知センサー231が遊技メダルの通過を一定時間以上検知しないときである。このときは、上述の如く、状態判断手段279は、メダル貯め部44に遊技メダルが存在しない状態、すなわち、遊技メダル切れの状態であると判断する。
そして、この場合は、駆動制御手段280は、駆動モータ55に、前記ベルト53の逆転駆動を所定時間(たとえば5秒)行わせた後、駆動モータ55の駆動を停止する。換言すれば、ベルト移送部200のベルト53が所定時間逆転した後、当該ベルト53の回転が停止することとなる。なお、接触センサー274がONとなっている場合には、駆動制御手段280は、接触センサー274がOFFとなるまで、駆動モータ55(駆動手段)の駆動を停止するものとなっている。
また、前記ベルト53の逆転中は、状態表示部(状態表示手段320)における赤色LEDが点滅、緑色LEDが消灯、及び青色LEDが点灯する。また、前記ベルト53の回転が停止した後は、状態表示部における赤色LEDが消灯、青色LEDが点滅し、あわせて緑色LEDが所定の表示状態となる。
(3)上記(3)のとき
すなわち、駆動モータ55の駆動中であって、回転検知センサー300がベルト53の回転を検知せず、かつ、通過検知センサー231が一定時間以上遊技メダルの滞留を検知したときである。このときは、上述の如く、状態判断手段279は、投入口導入路60において遊技メダルが詰まっていると判断する。
そして、この場合は、駆動制御手段280は、通過検知センサー231が遊技メダルの滞留を検知しなくなるまで、駆動モータ55の駆動を停止する。そして、詰まり解除ボタン260を操作することにより投入口導入路60における遊技メダルの詰まりが解除されるまで、前記駆動制御手段280は駆動モータ55の駆動を停止したままとする。
また、この場合は、状態表示部(状態表示手段320)における赤色LEDが点灯、緑色LEDが消灯、及び青色LEDが点滅する。そして、通過検知センサー231が遊技メダルの滞留を検知しなくなるまで、この表示状態が継続することとなる。
(4)上記(4)のとき
すなわち、駆動モータ55の駆動中であって、回転検知センサー300がベルト53の回転を検知せず、かつ、通過検知センサー231が遊技メダルの通過を検知しないときである。このときは、上述の如く、状態判断手段279は、ベルト移送部200において遊技メダルが詰まっていると判断する。
そして、この場合は、駆動制御手段280は、駆動モータ55に、ベルト53の交互駆動(所定時間逆転させた後、所定時間正転)を行わせた後、ベルト53を再度正転させる。そして、駆動制御手段280がベルト53を再度正転させた際に、依然、回転検知センサー300がベルト53の回転を検知せず、かつ、通過検知センサー231が遊技メダルの通過を検知しない場合(前記状態判断手段279が遊技メダルがベルト移送部200において依然詰まっている状態であると判断した場合)には、駆動制御手段280は、メダル貸出機2の電源がオフにされてから再度前記電源がオンとなるまで駆動モータ55の駆動を停止する。
また、前記状態判断手段279が、最初にベルト移送部200において遊技メダルが詰まっていると判断したときは、この判断結果に基づいて、状態表示部(状態表示手段320)における赤色LEDが点滅、緑色LEDが消灯、及び青色LEDが消灯する。
また、前記状態判断手段279が、依然ベルト移送部200において遊技メダルが詰まっていると判断したときは、この判断結果に基づいて、状態表示部における赤色LEDが点灯、緑色LEDが消灯、及び青色LEDが消灯する。そして、メダル貸出機2の電源がオフにされてから再度電源がオンとなるまで、この表示状態が継続することとなる。
なお、メダル貸出機2の電源がオンとなった時は、駆動制御手段280が電源がオンとなったことを示す信号を受信することを契機として、駆動モータ55の逆転駆動を行うことで、ベルト53を所定時間逆転させる。その後、駆動モータ55の駆動を停止する。
また、状態判断手段279が電源がオンとなったことを示す信号を受信することを契機として、状態表示部における赤色LEDが点滅、緑色LEDが点滅、及び青色LEDが点滅する。また、駆動モータ55の駆動が停止した後は、状態表示部における赤色LEDが消灯、青色LEDが点滅し、あわせて緑色LEDが所定の表示状態となる。
なお、状態表示部(状態表示手段320)におけるLEDの表示状態については、遊技メダルの移送についての各種状態を識別できるようになっていればよいものであって、上述のような組み合わせに限定されるものではない。また、状態表示部(状態表示手段320)におけるLEDの種類、個数についても、特に限定されるものではない。
なお、特に記述していないが、駆動制御手段280の内部には、複数のタイマー手段と、予め定めた複数の所定時間を記憶する記憶手段と、このタイマー手段のタイマー時間が、予め定めた所定時間に到達したときに、所定の制御信号を送出させる制御信号送出手段等を備えているものである。
(メダル貸出機2の動作)
接触センサー274が遊技者等によって接触された際のメダル貸出機2の動作の概略について、図13から図16までに示したフローを用いて説明する。
まず、図13に示すステップ100において、接触センサー274がONとなったか、すなわち接触センサー274が触れられたか否かが判定される。そして、接触センサー274がONとなったと判定された場合、次のステップ101に進む。一方、接触センサー274がONとなっていないと判定された場合、ステップ100に戻る。
ステップ101において、駆動制御手段280が駆動モータ55を正転させる。換言すれば、駆動制御手段280が、ベルト移送部200のベルト53を正転させることとなる。そして、次のステップ102に進む。
ステップ102において、状態判断手段279が、通過検知センサー231の検知内容及び回転検知センサー300の検知内容に基づいて、状態検知処理を行う。そして、次のステップ103に進む。
ステップ103において、接触センサー274がOFFとなったか、すなわち接触センサー274が非接触状態となったか否かが判定される。そして、接触センサー274がOFFとなったと判定された場合、次のステップ104に進む。一方、接触センサー274がOFFとなっていないと判定された場合、ステップ102に戻る。
ステップ104において、駆動制御手段280が駆動モータ55の駆動を停止させる。換言すれば、駆動制御手段280が、ベルト移送部200のベルト53を停止させることとなる。そして、メダル貸出機2の作動が終了する。
次に、上述したステップ102の状態検知処理について、図14のフローを用いて説明する。
ステップ200において、回転検知センサー300がベルト53の回転を検知し、かつ、通過検知センサー231が遊技メダルの通過を一定時間以上検知していないか否かが判定される。そして、上述の内容が満たされていると判定された場合、ステップ203に進む。一方、上述の内容が満たされていないと判定された場合、ステップ201に進む。
ステップ201において、回転検知センサー300がベルト53の回転を検知せず、かつ、通過検知センサー231が一定時間以上遊技メダルの滞留を検知しているか否かが判定される。そして、上述の内容が満たされていると判定された場合、ステップ205に進む。一方、上述の内容が満たされていないと判定された場合、ステップ202に進む。
ステップ202において、回転検知センサー300がベルト53の回転を検知せず、かつ、通過検知センサー231が遊技メダルの通過を検知しないか否かが判定される。そして、上述の内容が満たされていると判定された場合、ステップ207に進む。一方、上述の内容が満たされていないと判定された場合、状態検知処理は終了する。
ステップ203において、前記ステップ200における検知内容に基づき、状態判断手段279が、メダル貯め部44に遊技メダルが存在しない状態、すなわち、遊技メダル切れの状態であると判断する。そして、次のステップ204に進む。
ステップ204において、駆動制御手段280が所定の処理を行うとともに、状態表示部(状態表示手段320)における各LEDが所定の表示を行う。具体的には、駆動制御手段280は、駆動モータ55を所定時間(たとえば5秒)逆転駆動させた後、駆動モータ55の駆動を停止する。換言すれば、駆動制御手段280は、ベルト移送部200のベルト53を所定時間逆転させた後、ベルト53の逆転を停止する。また、駆動モータ55の逆転駆動中、すなわち、ベルト53の逆転中は、状態表示部における赤色LEDが点滅、緑色LEDが消灯、及び青色LEDが点灯する。また、駆動モータ55の駆動停止後、すなわち、ベルト53の回転停止後は、状態表示部における赤色LEDが消灯、青色LEDが点滅し、あわせて緑色LEDが所定の表示状態となる。なお、駆動制御手段280は、接触センサー274がOFFとなるまで、駆動モータ55の駆動を停止する。そして、接触センサー274がOFFとなると、ステップ201に進む。
ステップ205において、前記ステップ201における検知内容に基づき、状態判断手段279が、投入口導入路60において遊技メダルが詰まっていると判断する。そして、次のステップ206に進む。
ステップ206において、投入口導入路詰まり処理が行われる。そして、ステップ202に進む。
ステップ207において、前記ステップ202における検知内容に基づき、状態判断手段279が、ベルト移送部200において遊技メダルが詰まっていると判断する。そして、次のステップ208に進む。
ステップ208において、ベルト移送部詰まり処理が行われる。そして、状態検知処理は終了する。
次に、上述したステップ206の投入口導入路詰まり処理について、図15のフローを用いて説明する。
ステップ300において、駆動制御手段280が、駆動モータ55の正転駆動を停止する。換言すれば、駆動制御手段280が、ベルト移送部200のベルト53の正転を停止する。そして、次のステップ301に進む。
ステップ301において、状態表示部(状態表示手段320)における各LEDが所定の表示を行う。具体的には、状態表示部における赤色LEDが点灯、緑色LEDが消灯、及び青色LEDが点滅することとなる。そして、次のステップ302に進む。
ステップ302において、通過検知センサー231が遊技メダルの滞留を検知しなくなったか否か、換言すれば、投入口導入路60における遊技メダルの詰まりが解除されたか否かが判定される。そして、通過検知センサー231が遊技メダルの滞留を検知しなくなったと判定された場合、次のステップ303に進む。一方、通過検知センサー231が遊技メダルの滞留を検知していると判定された場合、ステップ302に戻る。
ステップ303において、駆動制御手段280が、駆動モータ55の正転駆動を再開する。換言すれば、駆動制御手段280が、ベルト移送部200のベルト53の正転を再開する。また、現時点における状態表示部の各LEDの所定の表示が終了する。そして、投入口導入路詰まり処理は終了する。
次に、上述したステップ208のベルト移送部詰まり処理について、図16のフローを用いて説明する。
ステップ400において、駆動制御手段280は、駆動モータ55の交互駆動を行わせる。また、状態表示部(状態表示手段320)における赤色LEDが点滅、緑色LEDが消灯、及び青色LEDが消灯する。そして、次のステップ401に進む。
ステップ401において、駆動制御手段280は、駆動モータ55の正転駆動を行う。そして、次のステップ402に進む。
ステップ402において、回転検知センサー300がベルト53の回転を検知したか否かが判定される。そして、回転検知センサー300がベルト53の回転を検知したと判定された場合、次のステップ403に進む。一方、回転検知センサー300がベルト53の回転を検知しないと判定された場合、ステップ404に進む。
ステップ403において、現時点における状態表示部の各LEDの所定の表示が終了する。そして、ベルト移送部詰まり処理は終了する。
ステップ404において、状態表示部の赤色LEDが点灯、緑色LEDが消灯、及び青色LEDが消灯する。そして、次のステップ405に進む。
ステップ405において、駆動制御手段280は、駆動モータ55の正転駆動を停止する。換言すれば、駆動制御手段280が、ベルト移送部200のベルト53の正転を停止する。そして、次のステップ406に進む。
ステップ406において、メダル貸出機2の電源がオフにされてから再度電源がオンとなったか否かが判定される。そして、メダル貸出機2の電源がオフにされてから再度電源がオンとなったと判定された場合、次のステップ407に進む。一方、上記内容を満たしていないと判定された場合、ステップ407に戻る。
ステップ407において、駆動制御手段280は、駆動モータ55の正転駆動を行う。そして、ステップ403に進む。
(総括)
本実施の形態に係るメダル貸出機2には、前記投入口導入路60に位置して、遊技メダルの通過及び滞留を検知可能な通過検知センサー231と、前記ベルト53の回転を検知可能な回転検知センサー300と、通過検知センサー231による検知内容及び回転検知センサー300による検知内容に基づいて、遊技メダルの移送の状態を判断するための状態判断手段279とを備えている。そして、この状態判断手段279は、駆動モータ55の駆動中であって、回転検知センサー300がベルト53の回転を検知しているときは、遊技メダルの移送が正常に行われている状態であると判断する。また、駆動モータ55の駆動中であって、回転検知センサー300がベルト53の回転を検知し、かつ、通過検知センサー231が遊技メダルの通過を一定時間以上検知しないときは、メダル貯め部44に遊技メダルが存在しない状態であると判断する。また、駆動モータ55の駆動中であって、回転検知センサー300がベルト53の回転を検知せず、かつ、通過検知センサー231が一定時間以上遊技メダルの滞留を検知し続けたときは、遊技メダルが投入口導入路60において詰まっている状態であると判断する。また、駆動モータ55の駆動中であって、回転検知センサー300がベルト53の回転を検知せず、かつ、通過検知センサー231が遊技メダルの通過を検知しないときは、遊技メダルがベルト移送部200において詰まっている状態であると判断する。
したがって、遊技メダルの移送時において遊技メダルが詰まった際に、通過検知センサー231の検知内容、及び、回転検知センサー300の検知内容に基づいて、いずれの箇所において遊技メダルが詰まったかを特定することができ、遊技メダルの詰まりを確実かつ迅速に検知することができる。
また、本実施の形態に係るメダル貸出機2は、遊技メダルの移送の状態を表示する状態表示部(状態表示手段320)を備えている。そして、この状態表示部によって、ベルト移送部200における遊技メダルの詰まり、投入口導入路60における遊技メダルの詰まり、遊技メダル切れ等の遊技メダルの移送の状態が表示されることとなる。
したがって、遊技者やホールの店員は、遊技メダルの移送時の各種状態を状態表示部(状態表示手段320)によって視認することができるため、遊技メダルの詰まり等を確実に把握することができ、かつ、遊技メダルの詰まりが大規模化するのを防止することができることとなる。
また、本実施の形態に係るメダル貸出機2においては、駆動モータ55(駆動手段)の駆動中であって、回転検知センサー300がベルト53の回転を検知せず、かつ、通過検知センサー231が一定時間以上遊技メダルの滞留を検知したとき(すなわち、状態判断手段279が遊技メダルが投入口導入路60において詰まっていると判断したとき)は、状態表示部(状態表示手段320)は、所定の表示をする。また、駆動制御手段280は 通過検知センサー231が遊技メダルの滞留を検知しなくなるまで駆動モータ55の駆動を停止する。
したがって、遊技者やホールの店員は、投入口導入路60における遊技メダルの詰まりを状態表示部(状態表示手段320)の表示によって視認することができるため、前記遊技メダルの詰まりを確実に把握することができることとなる。
また、投入口導入路60において遊技メダルが詰まると、当該詰まりが解除されるまで、駆動モータ55の駆動が停止するため、投入口導入路60における遊技メダルの詰まりが大規模化するのを防止することができることとなる。
また、本実施の形態に係るメダル貸出機2においては、駆動モータ55(駆動手段)の駆動中であって、回転検知センサー300がベルト53の回転を検知せず、かつ、通過検知センサー231が遊技メダルの通過を検知しないとき(すなわち、状態判断手段279が遊技メダルがベルト移送部200において詰まっている状態であると判断したとき)は、駆動制御手段280は、駆動モータ55の交互駆動(ベルト53の交互駆動)を行う。
これにより、ホールの店員が遊技メダルの詰まり解除作業を行う前に、遊技メダルの詰まりが解消する場合もあり、より効率的に遊技メダルの詰まりの解除を行うことができ、作業負担を軽減することができる。
また、前記交互駆動を行った後、駆動制御手段280は駆動モータ55の正転駆動(ベルト53の正転駆動)を行うが、依然、回転検知センサー300がベルト53の回転を検知せず、かつ、通過検知センサー231が遊技メダルの通過を検知しないとき(すなわち、状態判断手段279が依然遊技メダルがベルト移送部200において詰まっている状態であると判断したとき)は、状態表示部(状態表示手段320)は、所定の表示をする。そして、駆動制御手段280は、メダル貸出機2の電源がオフにされてから再度前記電源がオンとなるまで駆動モータ55の駆動を停止する。
したがって、遊技者やホールの店員は、ベルト移送部200における遊技メダルの詰まりを状態表示部(状態表示手段320)によって視認することができるため、前記遊技メダルの詰まりを確実に把握することができることとなるとともに、ベルト移送部200における遊技メダルの詰まりが大規模化するのを防止することができることとなる。
本発明の実施の形態であって、メダル移送機構を示す断面図である。 本発明の実施の形態であって、スロットマシン及びメダル貸出機を示す外観斜視図である。 本発明の実施の形態であって、メダル投入口及びメダル移送機構を示す拡大斜視図である。 本発明の実施の形態であって、メダル送り装置を示す外観斜視図である。 本発明の実施の形態であって、メダル送り装置を示す縦断面斜視図である。 本発明の実施の形態であって、メダル送り装置を示す正面断面図(a)、及び、回転検知センサーの回転板302を示す正面図(b)である。 本発明の実施の形態であって、メダル送り装置のカバー部材を開いた状態を示す部分外観斜視図である。 本発明の実施の形態であって、メダル送り装置のカバー部材を開いた状態を示す部分縦断面図である。 本発明の実施の形態であって、メダル送り装置の詰まり解除ボタンを示す作動説明図である。 本発明の実施の形態であって、メダル送り装置の作動状態を示す作動説明図である。 本発明の実施の形態であって、通路部を示す外観正面図である。 本発明の実施の形態であって、一括投入開口を示す外観斜視図である。 本発明の実施の形態であって、メダル貸出機の動作の概略を示すフローである。 本発明の実施の形態であって、メダル貸出機の動作のうち、状態検知処理の概略を示すフローである。 本発明の実施の形態であって、メダル貸出機の動作のうち、投入口導入路詰まり処理の概略を示すフローである。 本発明の実施の形態であって、メダル貸出機の動作のうち、ベルト移送部詰まり処理の概略を示すフローである。
符号の説明
1 スロットマシン 2 メダル貸出機
3 メダル移送機構
10 メダル投入口 11 上部投入開口
12 側方移送通路 13 前扉
14 図柄表示窓 15 下皿
16 操作部 20 外箱
21 紙幣投入口 22 紙幣カウンター
23 貸し出しメダル払い出し装置
25 メダル貸し出し部 30 本体カバー
31 一括投入開口 32 張り出し部
40 メダル送り装置 41 本体ブロック
42 払い出し通路 43 移動調整弁
44 メダル貯め部 45 メダル戻り部
47 メダル排出部 48 受け入れ投入部
49 キャンセル開口
50 搬送装置 51 ローラー
52 逆転ローラー 53 ベルト
54 送出間隙 55 駆動モータ
56 伝達手段
58 撹拌溝 60 投入口導入路
61 カバー部材 62 ベース部材
62A 湾曲部 65 通路部
66 メダル排出口 67 メダル受け口
68 詰まりメダル排出口 80 排出機構
81 ソレノイド 82 開閉板
85 開閉孔 90 メダル取り出し皿
93 排出収納部 95 皿用ヒンジ
100 仕切棒 200 ベルト移送部
231 通過検知センサー 240 回転表示手段
250 可動板 251 固定板
252 突出部 260 詰まり解除ボタン
271 落下孔 272 立設部
274 接触センサー 275 制御装置
279 状態判断手段 280 駆動制御手段
290 係止手段 300 回転検知センサー
301 光センサー 302 回転板
320 状態表示手段

Claims (5)

  1. 遊技メダルを受け入れ可能な受け入れ投入部と、
    前記受け入れ投入部から投入された遊技メダルを一時的に貯留するメダル貯め部と、
    前記メダル貯め部に貯留した遊技メダルを移送するベルトを有するベルト移送部と、
    前記ベルト移送部のベルトを回転駆動させるための駆動手段と、
    前記駆動手段の駆動を制御する駆動制御手段と、
    前記ベルト移送部からスロットマシンのメダル投入口に遊技メダルを誘導させるための投入口導入路と、を有するメダル貸出機であって、
    前記投入口導入路に位置して、遊技メダルの通過及び滞留を検知可能な通過検知センサーと、
    前記ベルトの回転を検知可能な回転検知センサーと、
    通過検知センサーによる検知内容及び回転検知センサーによる検知内容に基づいて、遊技メダルの移送の状態を判断するための状態判断手段と、を備えていることを特徴とするメダル貸出機。
  2. 前記状態判断手段は、
    前記駆動手段の駆動中であって、回転検知センサーがベルトの回転を検知しているときは、遊技メダルの移送が正常に行われている状態であると判断し、
    前記駆動手段の駆動中であって、回転検知センサーがベルトの回転を検知し、かつ、通過検知センサーが遊技メダルの通過を一定時間以上検知しないときは、メダル貯め部に遊技メダルが存在しない状態であると判断し、
    前記駆動手段の駆動中であって、回転検知センサーがベルトの回転を検知せず、かつ、通過検知センサーが一定時間以上遊技メダルの滞留を検知したときは、遊技メダルが投入口導入路において詰まっている状態であると判断し、
    前記駆動手段の駆動中であって、回転検知センサーがベルトの回転を検知せず、かつ、通過検知センサーが遊技メダルの通過を検知しないときは、遊技メダルがベルト移送部において詰まっている状態であると判断するように形成されていることを特徴とする請求項1記載のメダル貸出機。
  3. 前記遊技メダルの移送の状態を表示する状態表示手段を備えていることを特徴とする請求項1又は2記載のメダル貸出機。
  4. 前記駆動手段の駆動中であって、
    回転検知センサーがベルトの回転を検知せず、かつ、通過検知センサーが一定時間以上遊技メダルの滞留を検知したときは、
    前記状態表示手段は、所定の表示をするとともに、
    前記駆動制御手段は、通過検知センサーが遊技メダルの滞留を検知しなくなるまで駆動手段の駆動を停止するように形成されていることを特徴とする請求項3記載のメダル貸出機。
  5. 前記駆動手段は、ベルトを、投入口導入路が位置する方向へ回転(以下、正転とする)又は前記方向と反対方向へ回転(以下、逆転とする)させることができるように形成されており、
    前記駆動手段の駆動中であって、回転検知センサーがベルトの回転を検知せず、かつ、通過検知センサーが遊技メダルの通過を検知しないときは、
    前記駆動制御手段は、前記駆動手段に、ベルトを所定時間逆転させた後に所定時間正転させる交互駆動を行わせるとともに、当該交互駆動を行わせた後ベルトを正転させ、
    当該ベルトを正転させた際に、回転検知センサーがベルトの回転を検知せず、かつ、通過検知センサーが遊技メダルの通過を検知しないときは、
    前記状態表示手段は、所定の表示をするとともに、
    前記駆動制御手段は、メダル貸出機の電源がオフにされてから再度前記電源がオンとなるまで駆動手段の駆動を停止するように形成されていることを特徴とする請求項3又は4記載のメダル貸出機。
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JPH02180285A (ja) * 1988-12-30 1990-07-13 Ikyo Kk コイン回収装置
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