JP2007228957A - 光学純度の高いポリ−γ−グルタミン酸の製造方法 - Google Patents

光学純度の高いポリ−γ−グルタミン酸の製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】生分解性で、保水作用が高く、軟質プラスチック素材として注目されているポリ−γ−グルタミン酸につき、L−グルタミン酸の含有割合が高く、光学純度の高い高品質なものを、効率よく製造できる方法を提供する。
【解決手段】Bacillus megaterium種細菌を用い、培地中の塩化ナトリウム濃度の調節、L−グルタミン酸添加の有無、マグネシウムイオンの添加等を行う事により、L−グルタミン酸含量の多い、高品質なポリ−γ−グルタミン酸を、効率よく製造できる。
【選択図】なし

Description

本発明は、光学純度の高いポリ−γ−グルタミン酸を効率的に製造する方法に関するものである。
近年、健康ブームにより納豆に注目が集まっており、納豆の糸に関する研究も進んでいる。この納豆の糸は、主に納豆菌(Bacillus subtilis種細菌。以下、「Bacillus」属を「B.」と略記する場合がある)が産生するポリ−γ−グルタミン酸により構成されているものであり、さらにポリ−γ−グルタミン酸自体について、様々な用途が見出されている。
例えば特許文献1には、ポリ−γ−グルタミン酸の優れた保水作用に基づいた化粧料としての用途が開示されている。その他、ポリ−γ−グルタミン酸は生分解性であることから、ポリ乳酸と同様に環境に優しい新素材としての利用も期待されている。また、ポリ乳酸などポリエステル系の生分解性材料は基本的に硬質プラスチックであるのに対し、ポリ−γ−グルタミン酸は軟質プラスチックであるので、この点からも有用性は高い。
ポリ−γ−グルタミン酸の製造方法では、従来、Bacillus属細菌が用いられている。例えば特許文献2によれば、ポリ−γ−グルタミン酸の生産能を有するBacillus属細菌であって、グルタミン酸合成酵素活性が欠損または減少した細菌を用いることによって、通常のBacillus属細菌の場合よりも、ポリ−γ−グルタミン酸を効率的に製造できたとされている。しかし、当該技術ではポリ−γ−グルタミン酸の生産の場となる培地中に多量の抗生物質を投入しなくてはならず、また、組み換え体による二次的な汚染の懸念も避けられない。
なお、特許文献2では、使用する細菌として「Bacillus属」と包括的な記載がされており、B.subtilisの他にB.licheniformis、B.anthracis、B.megateriumが開示されている。しかし、具体的に挙げられている菌株は、納豆菌として知られているB.subtilis種に属する菌株のみであり、実施例で用いられているのもB.subtilis種細菌のみである。
また、特許文献2に記載されているBacillus属細菌の中でも、B.megateriumのポリ−γ−グルタミン酸生産性については、これまで実質的な調査がほとんど行われることはなく、ポリ−γ−グルタミン酸生産種としての優劣や特徴すらも分かっていない。
ところで、自然界で広く見出されるポリ−γ−グルタミン酸は、D−グルタミン酸とL−グルタミン酸の両方を含んだ混成型ポリマーであることが多い。例えば、納豆菌に代表されるB.subtilis種細菌が生産するポリ−γ−グルタミン酸は、ほぼ等量のL−グルタミン酸とD−グルタミン酸から構成されているか、或いはD体をやや多く含む(非特許文献1)。
一方、光学異性体を有する化合物からなる高分子素材においては、光学純度が高いものほど優れた特性を有するのが一般的である。例えば、L−グルタミン酸の含有割合が高いポリ-γ-グルタミン酸は、より優れた保水性を有する。また、一方の光学異性体の含有割合が高い程、素材の結晶性は高く強度も高まるので、プラスチック材料として極めて優れたものになる。
自然界から得られるポリ−γ−グルタミン酸の中にも、光学純度の高いものがある。例えば、好塩古細菌の一種であるNatrialba aegyptiacaは、塩濃度が極端に高い極限的な環境下で起こる脱水現象から自身を保護するために、L−グルタミン酸に富むポリ−γ−グルタミン酸を生産する。一般的に、B.subtilis種細菌が産生する光学純度の低いポリ−γ−グルタミン酸は、塩類が共存すると速やかにその保水性を喪失してしまうが、好塩古細菌由来の光学純度の高いポリ−γ−グルタミン酸には極めて優れた保水作用が備わっている。よって、好塩古細菌を利用すれば、品質がより高いポリ−γ−グルタミン酸が生産できると期待された。
しかしながら、好塩古細菌のポリ−γ−グルタミン酸の生産能は納豆菌等に比べてはるかに劣る。その上、大量生産に適する液体培養法で好塩古細菌を培養すると、ポリ−γ−グルタミン酸はほとんど生産されない。現実的には、光学純度の高いポリ−γ−グルタミン酸の製造には好塩古細菌は適するものではないと結論付けられている。
また、B.subtilis種細菌の中には、L−グルタミン酸の添加、無添加に関わらずポリ−γ−グルタミン酸を生産するものも少なくない(非特許文献2)。この場合、培養の中期でポリ−γ−グルタミン酸の生産が開始されることが多く、これに伴って培地粘度の上昇が起こり、好気性のB.subtilis種細菌の増殖にとっては致命的な溶存酸素の低下という状態に陥る(非特許文献3)。結果として、十分な菌体量を得ることができず、ポリ−γ−グルタミン酸生産のさらなる効率化は困難となる。
特開2000−72652号公報 特開2000−333690号公報 M.Ashiuchiら,アプライド・マイクロバイオロジー・アンド・バイオテクノロジー(Appl.Microbiol.Biotechnol.),第57巻,第764〜769頁(2001年) Y.Itoら,バイオサイエンス・バイオテクノロジー・アンド・バイオケミストリー(Biosci.Biotechnol.Biochem.,第60巻,第1239〜1242頁(1996年) A.M.Cromwick,バイオテクノロジー・アンド・バイオエンジニアリング(Biotechnol.Bioeng.),第50巻,第222〜227頁(1996年)
上述した様に、ポリ−γ−グルタミン酸を効率的に製造するために用いる細菌としては、B.subtilis種細菌が知られている。しかし、B.subtilis種細菌が生産するポリ−γ−グルタミン酸は、D体およびL体のグルタミン酸がランダムに配列した構造を有しており、実用化のためには、L−グルタミン酸の含有割合が高く品質のより高いものが求められていた。
そこで、本発明が解決すべき課題は、L−グルタミン酸の含有割合が高い高品質なポリ−γ−グルタミン酸を効率よく製造できる方法を提供することにある。
本発明者らは、上記課題を解決すべく、特に高品質なポリ−γ−グルタミン酸の製造に適する微生物の探索を進めた。その結果、従来納豆菌として知られるB.subtilis種細菌ではなく、巨大菌であるB.megaterium種細菌が、高品質なポリ−γ−グルタミン酸を効率良く生産できることを見出して、本発明を完成した。
即ち、本発明に係るポリ−γ−グルタミン酸の製造方法は、Bacillus megaterium種細菌を用いることを特徴とする。この方法は、特にL−グルタミン酸の含有割合が90%以上である高品質なポリ−γ−グルタミン酸を製造できるものとして、非常に有用である。
上記方法においては、Bacillus megaterium種細菌を液体培地中で培養する態様が好適である。液体培養は、ポリ−γ−グルタミン酸の大量生産に適するからである。
また、上記方法においては、培地中の塩化ナトリウム濃度によりポリ−γ−グルタミン酸の生産量および分子質量を調節することが好ましい。
従来方法であるB.subtilis種細菌によるポリ−γ−グルタミン酸の製造では、一般的に培地中の塩化ナトリウム濃度は低く、塩化ナトリウム濃度が高まると生産量と分子質量共に低下する。しかし、本発明者らが見出した知見によれば、B.megaterium種細菌によるポリ−γ−グルタミン酸の製造の場合、培地中の塩化ナトリウム濃度が低いと生産量と分子質量が共に低かった。その一方で、塩化ナトリウム濃度が高まると生産量が向上し、分子質量も少なくとも2000kDalのものが得られた。従って、細菌がポリ−γ−グルタミン酸の生産を開始すると増殖速度が極端に低下することから、先ず低濃度の低塩化ナトリウム培地でB.megaterium種細菌の前培養を十分に行って細菌数を増やした後、次いで高濃度の塩化ナトリウム濃度培地で高分子質量のポリ−γ−グルタミン酸を効率よく生産させることができる。
上記方法においては、培地へのL−グルタミン酸の添加の有無によりポリ−γ−グルタミン酸の生産量を調節する態様が好適である。詳しくは、細菌によりポリ−γ−グルタミン酸を生産させると、培養の中期でポリ−γ−グルタミン酸の生産が開始され、細菌にとり十分な量のポリ−γ−グルタミン酸が生産された以降は、その生産量が減少するだけでなく細菌も増殖しなくなるという現象が確認される。よって、当初はポリ−γ−グルタミン酸を生産させずに細菌を十分に増殖させ、次いで生産を開始させることが、ポリ−γ−グルタミン酸の効率的な製造にとり理想的である。本発明者らによる知見によれば、培地にL−グルタミン酸が無いと、ポリ−γ−グルタミン酸の生産量は顕著に抑制される。従って、L−グルタミン酸の添加の有無によって、ポリ−γ−グルタミン酸の生産量と細菌の増殖を調整することが可能になる。
培地の多価金属イオンとしてはMg2+を用い、また、Mn2+を実質的に含まない培地を用いる態様が好適である。本発明者らによる知見によれば、培地にMn2+が存在するとポリ−γ−グルタミン酸におけるD−グルタミン酸の割合が増加する。その一方で、Mg2+はL−グルタミン酸の含有割合を向上させるのに有用である。よって、かかる態様は、L−グルタミン酸に富んだポリ−γ−グルタミン酸を効率的に製造できるものとして有効である。
本発明に係るポリ−γ−グルタミン酸の製造方法によれば、L−グルタミン酸の含有割合の高い高品質なポリ−γ−グルタミン酸を効率的に製造することができる。従って本発明は、例えば、その優れた保湿性を活かした化粧品成分としての利用や生分解性の軟質プラスチック材料としての利用が期待できる光学純度の高いポリ−γ−グルタミン酸を効率的に製造できるものであることから、産業上極めて有用である。
本発明に係るポリ−γ−グルタミン酸(以下、「PGA」という場合がある)の製造方法は、Bacillus megaterium種細菌を用いることを特徴とする。より具体的には、B.megaterium種細菌を培地中で培養し、菌体外に放出されるポリ−γ−グルタミン酸を回収するものである。
本発明方法で用いるB.megaterium種細菌は、2〜6μm×1.5μm程度の大きさを有する巨大なグラム染色陽性の桿菌である。本発明者らによる知見によれば、B.megaterium種細菌を用いてPGAを製造すれば、培養条件によりL−グルタミン酸(以下、「L−Glu」という場合がある)の含有割合が高い高品質なPGAが得られる。
使用できるB.megaterium種細菌は、PGAの生産能を示すものであれば特に制限されないが、例えばWH320株が有用生産菌として挙げられる。
B.megaterium種細菌は、PGAを生産させる前に十分に前培養しておくことが好ましい。かかる培養条件は、使用するB.megaterium種細菌に応じて適宜調整すればよい。例えば、ポリペプトン、酵母エキス、塩化ナトリウムを含む通常のLB培地中、30〜45℃で12時間〜2日間程度培養する。但し、当該前培養の培地には、L−Gluを実質的に添加しないことが好ましい。ここで「実質的に添加しない」とは、酵母エキス等に含まれる以外にさらにL−Gluを添加しないことをいうものとする。L−Gluが培地中に十分量存在すると、B.megaterium種細菌がPGAの生産を開始してしまい、菌の増殖が抑制されるおそれがあるからである。
前培養した後は、遠心分離等により菌体を分離し、さらに生理食塩水により数回洗浄し、PGAの生産に使用する。
本発明では、B.megaterium種細菌を適切な条件で培養して、PGAを生産させる。適切な条件を用いることによって、L−Gluの含有割合が高い、より具体的にはL−Gluの含有割合が90%以上の高品質なPGAが得られる。
なお、L−Gluの割合は、例えば以下の方法により測定できる。先ず、測定対象であるPGAを分取し、6N塩酸に溶解した上で105℃、8時間程度の加水分解反応に供する。この際、PGAの主骨格はαアミド結合でなくγアミド結合を介するいわゆるポリイソペプチドであるため、ラセミ化され難い。得られた加水分解物に含まれるグルタミン酸について、キラル分割HPLCにより解析し(M.Ashiuchiら,Appl.Environ.Microbiol.,Vol.70,p.4249-4255(2004年)を参照)、DL含有比を決定することによって、L−Gluの割合を算出することができる。
培地には固体培地と液体培地があるが、本発明では液体培地がより好適である。固体培地ではPGAを十分に生産させることが難しく、また、PGAの回収にも手間がかかる。一方、液体培地は大量生産に適しており、PGAの回収も容易である。
培地の添加成分は適宜調整すればよいが、L−Glu、硫酸アンモニウム、Mg2+、塩化ナトリウムを添加することが好ましい。
本発明方法において、塩化ナトリウムは重要な培地成分である。特に、B.megaterium種細菌によるPGAの製造では、培地中の塩化ナトリウム濃度を調整することによって、PGAの生産量と分子質量を調節することができる。
具体的には、従来方法であるB.subtilis種細菌によるPGAの製造では、一般的に液体培地中の塩化ナトリウム濃度は0.05質量%前後であり、塩化ナトリウム濃度が3質量%を超えると生産量と分子質量の両方が低下する(非特許文献1、およびY.Ogawaら,バイオサイエンス・バイオテクノロジー・アンド・バイオケミストリー(Biosci.Biotechnol.Biochem.,第61巻,第1684〜1687頁(1997年)を参照)。しかし、本発明者らが見出した知見によれば、B.subtilis種細菌の場合と同様に培地中の塩化ナトリウム濃度を低くすると、B.megaterium種細菌によるPGAの製造の場合、生産量は皆無に等しい状態となった。その一方で、塩化ナトリウム濃度を2質量%以上に高めると生産量が向上した。さらに塩化ナトリウム濃度が10質量%の場合、分子質量も少なくとも2000kDalのものが得られた。従って、細菌がPGAの生産を開始すると増殖速度が極端に低下することから、先ず0.05質量%以下と低濃度の低塩化ナトリウム培地でB.megaterium種細菌の前培養を十分に行って細菌数を増やした後、次いで1.5質量%以上、より好ましくは2質量%以上、さらに好ましくは10質量%以下、最適には4〜6質量%という高濃度の塩化ナトリウム濃度培地で高分子質量のPGAを効率よく生産させることができる。さらに、塩化ナトリウムを豊富に含む培地では雑菌の繁殖を抑えることができるため、納豆菌の様なB.subtilis種細菌を用いる従来法に比べ、雑菌の繁殖に伴う汚染を防止できるという効果もある。
L−Gluは、効率的なPGAに必要な成分であり、培地中に十分量存在しないと、PGAの生産は進行し難い。よって、培養当初はL−Gluを添加しないでB.megaterium種細菌を十分に増殖させた後、PGAの生産を開始する際にL−Gluを添加してもよい。L−グルタミン酸の添加量は適宜調節すればよいが、1〜5質量%程度が好ましく、より好ましくは1〜3質量%程度とする。
硫酸アンモニウムは窒素源として好適なものであり、特にL−Gluと併用することによりPGAの効率的な製造が可能になる。その添加量は適宜調節すればよいが、0.1〜3質量%程度が好ましく、より好ましくは0.5〜2質量%程度とする。
培地中に添加する多価金属イオンとしては、Mg2+が好適である。また、培地には実質的にMn2+を添加しないことが好ましい。従来の納豆菌(B.subtilis種細菌)によるPGAの生産では、多価金属イオンとして主にMn2+が用いられていた。しかし本発明者らによる知見によれば、B.megaterium種細菌の培養培地中にMn2+が存在すると、生産されるPGAにおけるL−Gluの含有割合が低下する。例えば後述する実施例によれば、Mg2+0.5質量%に対してMn2+が0.05質量%存在するだけで、D−GluがL−Gluの含有割合を超えてしまう。一方、培地中にMg2+が十分に存在すると、L−Gluの含有割合が向上する。
なお、ここで「実施的にMn2+を添加しない」とは、不可避的に混入するMn2+は除き、意図的にMn2+を含む成分を培地へ加えないことをいう。
Mg2+は、硫酸塩や塩化物塩などの水溶性の塩の形態で添加することが好ましい。また、Mg2+の添加量は適宜調節すればよいが、例えば硫酸マグネシウムに換算して0.05〜2質量%程度が好ましく、より好ましくは0.1〜1質量%程度とする。
上記添加成分の他、培地には通常の成分を添加してもよい。通常用いられる添加成分としては、例えば、グルコースやスクロースなどの炭素源;Na2HPO4、K2HPO4、NaH2PO4、KH2PO4などの緩衝剤成分;ビタミン類などを挙げることができる。
液体培地の場合、蒸留水へ上記添加成分を溶解した後に通常の滅菌処理を行なえばよい。固体培地の場合には、さらに1〜2質量%程度の寒天を溶解し、滅菌処理した後に冷却して固化する。
PGAの生産の開始は、前培養したB.megaterium種細菌を、塩化ナトリウムおよびL−Gluを適量含む培地に植菌することにより開始すればよい。或いは前述した様に、当初塩化ナトリウムおよびL−Gluを含まない、または少量含む培地でB.megaterium種細菌を十分に培養した後、塩化ナトリウムおよびL−Gluを添加することによりPGAの生産を開始してもよい。
具体的な培養条件は、使用するB.megaterium種細菌の至適条件、または至適条件に近い条件を採用することができる。例えば、室温〜40℃で振とう培養や静置培養すればよい。
培養時間は特に制限されず、目視や培養物の粘度などでPGAの十分な生産を確認できるまでとすればよいが、例えば2〜10日間程度とすることができる。
得られたポリ−γ−グルタミン酸の精製は、常法により行なえばよい。例えば、遠心分離や濾過などにより菌体を除き、6M硫酸などにより得られた粗溶液を酸性にして多糖類等を分解し、さらに過剰量のエタノールを加えてPGAを含む高分子物質を沈殿させる。また、PGAに影響を与えないプロテイナーゼKなどにより他のタンパク質を分解する処理を適宜行なってもよい。得られた沈殿物を0.1M Tris−HCl緩衝液(pH8.0)等に溶解して透析を繰り返して精製した後、凍結乾燥すれば、PGAが得られる。さらに高度なポリマー精製を要する場合には、陰イオン交換クロマトグラフィーを適用できる(C.Parkら,J.Mol.Catal.B:Enzym.,第35巻,第128〜133頁(2005年)を参照)。
本発明方法により製造されたポリ−γ−グルタミン酸は、L−グルタミン酸の含有割合が高い。従って、D−グルタミン酸とL−グルタミン酸がランダムに配列したものとは異なり、保湿性により優れ高強度であり、化粧料成分や生分解性のプラスチック材料として、非常に有効なものである。
以下、実施例を挙げて本発明をより具体的に説明するが、本発明はもとより下記実施例により制限を受けるものではなく、前・後記の趣旨に適合し得る範囲で適当に変更を加えて実施することも可能であり、それらはいずれも本発明の技術的範囲に含まれる。
実施例1 B.megateriumを用いたポリ-γ-グルタミン酸生産実験:培養方法の検討
B.megateriumのWH320株(MoBiTec社、ドイツ、Gottingen)を、液体培地であるLB培地(5mL)で十分に前培養した。さらに、1mLの培養液を採取し、LB培地(200mL)を入れた1Lコルベン中で一晩培養した。適量の生理食塩水で1〜2回洗浄し、最終的には約2mLの生理食塩水に懸濁した。このうち500μLを、下記表1の組成を有するLSN液体培地(50mL)に植菌し、30℃で5日間培養してPGAを生産させた。なお、表1中のパーセンテージは質量%であり、また、ムラシゲ−スクーグビタミン溶液(10倍濃縮液)は、Photo Technology Laboratories(米国)社製である。
その後、培養液を10mL分取して、PGAの生産を確認した。具体的には、先ず多糖類を分解するために、分取した培養液に6M硫酸を滴下してpHを3.0とし、4℃で12時間放置した。次に処理液へ3倍量のエタノールを加え、残った高分子物質(主としてPGA)を沈澱させ、遠心分離により回収した。得られた沈澱を0.1M Tris−HCl緩衝液(pH8.0)に溶解後、1000倍量の同緩衝液を用いて4℃で一昼夜透析した。透析後の高分子物溶液を遠心分離により回収し、これにプロテイナーゼK(宝酒造製、20μg/mL)を添加して共存するタンパク質を完全に分解した。なお、PGAは、この処理に対して完全に耐性である。さらに、1000倍量の蒸留水を用いて4℃で一昼夜透析し、PGAを精製した。透析後の溶液を凍結乾燥により乾燥し、最終的には300μLの蒸留水に溶解した。
比較のために、上記LSN液体培地に寒天(1.5%)を加え、これを直径145mmの大プレート中で固化させた固体培地を作成し、当該固体培地に植菌して同様にPGAを生産させた。次に、生理食塩水(50mL)を使用して固体培地表面に繁殖した菌体を完全に懸濁回収し、遠心分離でポリマーを含む上清を調製し、得られた上清の10mLから上記と同様の方法によりPGAを精製した。
上記で得られたPGAの精製溶液(各4例ずつ)から10μLを分取してSDS−PAGEに供し、メチレンブルー染色法で視覚化した。結果を図1に示す。なお、図1の(1)は液体培地を用いた結果を示し、(2)は固体培地を用いた結果を示す。また、各結果においてレーンMは分子量マーカー(Amersham Pharmacia Biotech製、イギリス、Little Chalfont)を電気泳動した結果である。
図1の通り、ブロードなバンドが観察されるが、これは、産生されたPGAが様々な分子量を有していることを示す。しかし少なくとも、PGAは200kDaを超える分子量を有している。また、固体培養した場合には再現性が悪いが、液体培養した場合の再現性は良好であり、安定してPGAを製造できることが明らかにされた。
試験例1 ポリ-γ-グルタミン酸を構成するD体とL体の割合
PGAを構成するGluのD体とL体の割合を、以下の方法により求めた。上記実施例1で得たPGAの水溶液(20μL)に6N塩酸(400μL)を加え、105℃で8時間加熱して加水分解した。この際、PGAの主骨格はαアミド結合でなくγアミド結合を介するいわゆるポリイソペプチドであるため、ラセミ化され難い。得られた加水分解物に含まれるグルタミン酸について、キラル分割HPLC(ダイセル社製、4.6mm×50mm)を装備したHPLC装置(島津製作所製)により分割し、ピーク強度によりD体とL体の割合を求めた。また、PGA生産に用いた菌体重量を、電子天秤により湿体重量として秤量した。菌体重量当りのポリ-γ-グルタミン酸の生産量と、得られたPGAにおけるD−GluとL−Gluの割合を表2に示す。なお、表2の各データは、6回の実験結果の平均と標準誤差である。
表2の結果の通り、B.megateriumにより生産されたPGAは、90%を超えるL−Gluにより構成されていることが実証された。また、液体培養によりPGAを生産せしめた場合、固体培養に比して2倍以上のPGAが得られることが分かった。
実施例2 B.megateriumを用いたポリ-γ-グルタミン酸生産実験:塩化ナトリウムの添加効果
上記実施例1でポリマー生産に用いたLSN液体培地には、塩化ナトリウムが5質量%含まれている。この濃度を0、0.05、0.2、0.5、1、2、5、10質量%と変化させた改変培地を用意し、塩化ナトリウム濃度がPGAの生産にどのような影響を与えるかを調べた。具体的には、LSN液体培地を上記の通り改変した以外は実施例1と同様の条件によりB.megateriumを液体培養し、PGAを生産させた。各改変培地による実験は2回ずつ行ない、実施例1と同様の方法でPGAを精製して秤量し、培養液1mL当りのPGAの生産量を求めた。結果を図2に示す。また、得られたPGA溶液を、実施例1と同様にSDS−PAGEに供してメチレンブルーで染色した。結果を図3に示す。
図2の結果の通り、2%を超える高塩培地で効率的にPGAが生産できるようになり、5%が好適であることが実証された。従って、B.megateriumを用いたPGA生産では、塩化ナトリウム濃度による生産調節が可能であることが分かった。さらに、図3の結果の通り、塩化ナトリウム濃度を変化させることで分子質量の調節をも可能であることが明らかとなった。特に注目すべきは、10%の塩化ナトリウムを添加した場合で、計測限界を超える超高分子質量PGA(少なくとも2000kDal以上)の生産に成功した点である。
実施例3 B.megateriumを用いたポリ-γ-グルタミン酸生産実験:窒素源の検討
上記実施例1の通り、ポリマー生産に用いるLSN液体培地では、窒素源として標準的に(1)2%のL−Gluと1%の硫酸アンモニウム((NH42SO4)を使用している。これに対して、(2)2%L−Gluのみ、(3)1%硫酸アンモニウムのみ、並びに(4)両者を無添加とする改変培地を用意し、窒素源の変更がPGAの生産にどのような影響を与えるかを調べた。具体的には、LSN液体培地を上記の通り改変した以外は実施例1と同様の条件によりB.megateriumを液体培養し、PGAを生産させた。得られたPGA溶液を、実施例1と同様にSDS−PAGEに供してメチレンブルーで染色した。各改変培地による実験は2回ずつ行なった。結果を図4に示す。
また、各改変培地による実験を4回ずつ行ない、培養液1mL当りのPGAの生産量と、上記試験例1と同様の方法により求めたグルタミン酸のD体とL体の割合の平均を、表3に示す。
図4と表3の結果の通り、B.megateriumを用いたPGAの製造では、特にL−Gluの添加効果が大きいことが分かる。この結果は、L−Gluの添加時期を調製することによるPGAの生産の制御が可能であることを示唆している。また、L−Gluと硫酸アンモニウムを併用することによって、PGAの生産能と、それを構成するL−Gluの割合が増加することが明らかとなった。
実施例4 B.megateriumを用いたポリ−γ−グルタミン酸生産実験:L−Gluの濃度効果
上記実施例1において、LSN液体培地に含まれるL−Glu濃度を0.02、0.1、0.2、0.5、2質量%と変化させた改変培地を用意し、L−Glu濃度の差がPGAの生産にどのような影響を与えるかを調べた。具体的には、LSN液体培地を上記の通り改変した以外は実施例1と同様の条件によりB.megateriumを液体培養し、PGAを生産させた。各改変培地による実験は2回ずつ行ない、実施例1と同様の方法でPGAを精製して秤量し、培養液1mL当りのPGAの生産量を求めた。結果を図5に示す。また、得られたPGA溶液を、実施例1と同様にSDS−PAGEに供してメチレンブルーで染色した。結果を図6に示す。
図5と6の結果の通り、B.megateriumによるPGAの生産量はL−Glu濃度に大きく影響されることが分かった。0.5%を超えるL−Gluを含む培地において効率的にPGAが生産できるようになり、2%が好適であることが実証された。また、データは示していないが、2%以上、例えば5%の高濃度でL−Gluを添加しても収量上大きな変化がないことを確認している。
実施例5 B.megateriumを用いたポリ-γ-グルタミン酸生産実験:金属イオンの影響
上記実施例1の通り、ポリマー生産に用いるLSN液体培地では、生産促進因子である金属イオンとしてMg2+のみを使用している。これに対し、納豆菌のPGA生産によく利用されるMn2+を代用あるいは共存させた場合、PGAの生産にどのような影響があるかを調べた。具体的には、実施例1において、LSN液体培地の多価金属イオン源として(1)0.5%MgSO4・7H2O+0.05%MnCl2、(2)0.5%MgSO4・7HOのみ、(3)0.05%MnCl2のみ、並びに(4)両者を無添加とする改変培地を用いる以外は同様にして、B.megateriumにPGAを生産させた。
図7は生産されてきたPGAをメチレンブルー染色法で視覚化したもの(独立した2回の試行分)、表4はその生産量とL−およびD−Glu含有率の平均値(独立した4回の試行分)を示したものである。
表4の結果の通り、培地にMg2+を添加しても、その約10%のみのMn2+を添加するだけで、PGAのL−Glu含有割合は50%未満にまで低下してしまう。その一方で、培地中の多価金属イオンとしてMg2+のみを用いることによって、PGAのL−Glu含有割合を90%以上にまで高められることが実証された。
B.megateriumを用いて製造したPGAのSDS−PAGEの結果である。(1)は液体培地を用いた場合、(2)は固体培地を用いた場合の結果である。 B.megateriumのPGA生産に及ぼす塩化ナトリウムの効果を示す結果である。縦軸は培養液培養液1mL当りに含まれるPGAの総量を示し、横軸はLSN改変培地中の塩化ナトリウム濃度を示す。 B.megateriumを用いてPGAを生産する場合における塩化ナトリウムの添加効果を示すSDS−PAGEの結果である。図中、(1)は塩化ナトリウム無添加、(2)は0.05質量%、(3)は0.2質量%、(4)は0.5質量%、(5)は1質量%、(6)は2質量%、(7)は5質量%、(8)は10質量%添加した場合である。 B.megateriumを用いてPGAを生産する場合における窒素源の影響を示すSDS−PAGEの結果である。図中、(1)は窒素源としてL−Gluと硫酸アンモニウムを併用した場合、(2)はL−Gluのみを用いた場合、(3)は硫酸アンモニウムのみを用いた場合、(4)は両者を添加しなかった場合である。 B.megateriumを用いてPGAを生産に対する、培地中のL−Gluの濃度の影響を示す結果である。縦軸は培養液培養液1mL当りに含まれるPGAの総量を示し、横軸にはLSN改変培地中のL−Glu濃度を示す。 B.megateriumを用いてPGAを生産する場合におけるL−Gluの濃度効果を示すSDS−PAGEの結果である。図中、(1)はL−Gluを0.02質量%、(2)は0.1質量%、(3)は0.2質量%、(4)は0.5質量%、(5)は2質量%添加した場合である。 B.megateriumを用いてPGAを生産する場合における多価金属イオンの影響を示すSDS−PAGEの結果である。図中、(1)は多価金属イオンとしてMg2+とMn2+を併用した場合、(2)はMg2+のみを用いた場合、(3)はMn2+のみを用いた場合、(4)は両者を添加しなかった場合である。

Claims (7)

  1. Bacillus megaterium種細菌を用いることを特徴とするポリ−γ−グルタミン酸の製造方法。
  2. L−グルタミン酸の含有割合が90%以上であるポリ−γ−グルタミン酸を製造するためのものである請求項1に記載の製造方法。
  3. 液体培地中でBacillus megaterium種細菌を培養する請求項1または2に記載の製造方法。
  4. 培地中の塩化ナトリウム濃度によりポリ−γ−グルタミン酸の生産量および分子質量を調節する請求項1〜3の何れかに記載の製造方法。
  5. 培地へのL−グルタミン酸の添加の有無によりポリ−γ−グルタミン酸の生産量を調節する請求項1〜4の何れかに記載の製造方法。
  6. 培地の多価金属イオンとしてMg2+を添加する請求項1〜5の何れかに記載の製造方法。
  7. Mn2+を実質的に含まない培地を用いる請求項1〜6の何れかに記載の製造方法。
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