JP2007228490A - ネットワーク中継装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】中継処理の中断時間が過剰に長くなることを抑制しつつ、消費電力を制御することができる技術を提供することを目的とする。
【解決手段】ネットワーク中継装置は、回線との接続のための物理インターフェース部を複数有するインターフェース部と、パケットに関連付けられた宛先情報に基づいて、パケットを送出すべき回線を決定する中継決定処理を実行する第1中継処理部と、第1中継処理部の代わりに中継決定処理を実行可能な1つ以上の第2中継処理部と、を備えている。ここで、第1中継処理部が前記中継決定処理を担当している間に、第2中継処理部の中の対象中継処理部の動作モードを第1中継処理部の動作モードとは異なるモードに設定し、この設定処理の完了の後に、第1中継処理部の代わりに対象中継処理部による中継決定処理を開始させる。
【選択図】図13

Description

本発明は、ネットワーク中継装置に関し、特に、ネットワーク中継装置の消費電力の低減に関する。
スイッチや、ルータを始めとするネットワーク中継装置は、ネットワークの構築において、重要なデバイスとなっている。近年、ネットワークの大規模化およびネットワークを介して伝送されるデータ量の増加に伴い、ネットワーク中継装置の高性能化、大容量化が著しい。一方で、高性能化、大容量化に伴って、ネットワーク中継装置の消費電力は、上昇する傾向にあり、システム維持コストや、環境保護の観点から、ネットワーク中継装置の消費電力の抑制が課題となっている。
ここで、ケーブルを用いて互いに接続される装置において、通常モードと省電力モードを備える技術が知られている(例えば、特許文献1)。
特開2000−201166号公報 特開2005−123715号公報
ところが、ネットワーク中継装置のモードを設定すると、モード設定に起因して中継処理に不具合(例えば、モード設定の最中の中継処理の中断)が生じる場合があり、その結果、中継処理の中断時間が長くなる場合があった。
本発明は、上記の課題を解決するためになされたものであり、中継処理の中断時間が過剰に長くなることを抑制しつつ、消費電力を制御することができる技術を提供することを目的とする。
上記課題の少なくとも一部を解決するために、本発明のネットワーク中継装置は、回線との接続のための物理インターフェース部を複数有するとともに、宛先情報が関連付けられているパケットを、前記回線を介して送受信するインターフェース部と、受信されたパケットに関連付けられた宛先情報に基づいて、前記受信されたパケットを送出すべき回線を決定する中継決定処理を実行する第1中継処理部と、前記第1中継処理部の代わりに前記中継決定処理を実行可能な1つ以上の第2中継処理部と、前記各部の動作を制御する装置制御部と、を備え、前記第1中継処理部および前記第2中継処理部は、前記中継決定処理の動作モードとして、第1決定動作モードと、前記第1決定動作モードよりも消費電力の少ない第2決定動作モードとを含む複数の切り替え可能な決定動作モードを有し、前記装置制御部は、(A)前記第1中継処理部が前記中継決定処理を担当している間に、前記第2中継処理部の中から選択された1つの中継処理部である対象中継処理部の決定動作モードを前記第1中継処理部の決定動作モードとは異なる決定動作モードに設定する処理を含むモード処理を実行し、(B)前記対象中継処理部の決定動作モード設定処理の完了の後に、前記第1中継処理部の代わりに前記対象中継処理部による前記中継決定処理を開始させる交替処理を実行する。
このネットワーク中継装置によれば、第1中継処理部が中継決定処理を担当している間に、対象中継処理部の決定動作モードが第1中継処理部の決定動作モードとは異なる決定動作モードに設定され、対象中継処理部の決定動作モード設定処理の完了の後に、第1中継処理部の代わりに対象中継処理部による中継決定処理が開始されるので、中継決定処理を実行している最中の中継処理部の動作モードを設定せずに、中継決定処理を中断することなく、中継決定処理の実行に利用される決定動作モードを切り替えることが可能となる。従って、中継処理の中断時間が過剰に長くなることを抑制しつつ、消費電力を制御することが可能となる。
上記ネットワーク中継装置において、前記1つ以上の第2中継処理部は、前記第1中継処理部に不具合が生じたときに前記中継決定処理を実行するために前記第1中継処理部と同じ決定動作モードで起動しているとともに前記中継決定処理を実行していない待機中継処理部を少なくとも1つ含むことが好ましい。
この構成によれば、第1中継処理部に不具合が生じた場合に、待機中継処理部によって、同じ決定動作モードを利用した中継決定処理を継続することが可能となる。
上記ネットワーク中継装置において、前記装置制御部は、前記対象中継処理部として、前記待機中継処理部を利用することとしてもよい。
この構成によれば、第1中継処理部に不具合がない場合にも、待機中継処理部を有効に利用することができる。
上記ネットワーク中継装置において、前記第2中継処理部は、さらに、前記待機中継処理部よりも消費電力が小さい決定動作モードに設定されている予備中継処理部を少なくとも1つ含み、前記装置制御部は、前記対象中継処理部として、前記予備中継処理部を利用することとしてもよい。
この構成によれば、対象中継処理部としての予備中継処理部の決定動作モードが設定されている最中であっても、待機中継処理部が第1中継処理部の代わりに中継決定処理を実行できるバックアップ状態にあるので、決定動作モードの変更中でも中継処理部の不具合に関する信頼性を向上させることができる。
上記各ネットワーク中継装置において、前記装置制御部は、前記対象中継処理部の決定動作モードを設定する処理において、前記決定動作モードの設定の後に、前記対象中継処理部を論理リセットすることとしてもよい。
このように、対象中継処理部を論理リセットすれば、動作モードの設定に起因する不具合が、対象中継処理部の動作に生じることを抑制できる。
上記各ネットワーク中継装置において、前記装置制御部は、(C)前記交替処理の完了の後に、前記第1中継処理部の決定動作モードを、前記対象中継処理部と同じ決定動作モードに切り替える処理を実行することとしてもよい。
この構成によれば、中継決定処理を実行している対象中継処理部に不具合が生じた場合に、第1中継処理部によって、同じ決定動作モードを利用した中継決定処理を継続することが可能となる。
上記各ネットワーク中継装置において、前記インターフェース部は、前記パケットの送受信の動作モードとして、第1転送動作モードと、前記第1転送動作モードよりも消費電力の少ない第2転送動作モードとを含む複数の切り替え可能な転送動作モードを有し、前記モード処理は、前記転送動作モードの変更を伴う第1変更モードと、前記転送動作モードの変更無しの第2変更モードと、を有し、前記装置制御部は、前記第1変更モードによるモード処理において、(A1−1)前記対象中継処理部の決定動作モードが前記第1決定動作モードに設定される場合には、前記インターフェース部の転送動作モードを前記第1転送動作モードに設定し、(A1−2)前記対象中継処理部の決定動作モードが前記第2決定動作モードに設定される場合には、前記インターフェース部の転送動作モードを前記第2転送動作モードに設定することとしてもよい。
この構成によれば、転送動作モードの変更を伴う第1変更モードと、転送動作モードの変更無しの第2変更モードとが、利用可能であるので、消費電力低減を優先した動作と、中継処理の継続を優先した動作との、それぞれが可能となる。
上記各ネットワーク中継装置において、前記第1中継処理部と前記第2中継処理部は、前記中継決定処理に利用される中継情報であって、前記宛先情報と前記回線とを対応付ける中継情報を格納する第1のメモリと第2のメモリをそれぞれ含み、前記装置制御部は、(D)前記対象中継処理部の決定動作モード設定処理が完了した後の、前記対象中継処理部による前記中継決定処理の開始の前に、前記第1中継処理部の第1メモリに格納された前記中継情報を、前記対象中継処理部の第2メモリにコピーすることとしてもよい。
この構成によれば、対象中継処理部の決定動作モード設定処理が完了した後の、対象中継処理部による中継決定処理の開始の前に、第1中継処理部の第1メモリに格納された中継情報が、対象中継処理部の第2メモリにコピーされるので、対象中継処理部は、第1中継処理部と同じ中継決定処理を実行することが可能となる。
なお、本発明は、種々の形態で実現することが可能であり、例えば、ネットワーク中継装置の制御方法および装置、それらの方法または装置の機能を実現するためのコンピュータプログラム、そのコンピュータプログラムを記録した記録媒体、そのコンピュータプログラムを含み搬送波内に具現化されたデータ信号、等の形態で実現することができる。
次に、本発明の実施の形態を実施例に基づいて以下の順序で説明する。
A.第1実施例:
B.第2実施例:
C.第3実施例:
D.変形例:
A.実施例:
・ネットワーク中継装置の構成:
図1〜図3を参照して、実施例に係るネットワーク中継装置の構成について説明する。図1は、実施例に係るネットワーク装置の基本構成を示すブロック図である。図2は、装置制御部の内部構成を示すブロック図である。図3は、インターフェースボードと、中継処理ボードを中心とした構成を示すブロック図である。
図1に示すように、本実施例に係るネットワーク中継装置1000は、主として、制御ボード10と、中継処理ボード100と、インターフェースボード300とを備える。制御ボード10には、装置制御部11が搭載されている。制御ボード10と、中継処理ボード100と、インターフェースボード300とは、制御バス400によって通信可能に接続されている。制御バス400を介して、制御ボード10の装置制御部11は、インターフェースボード300および中継処理ボード100の各構成要素に制御信号を送信したり、各構成要素から各種情報を取得することができる。図1において、制御ボード10は、冗長化により信頼性を向上するため2つ備えられ、1つは、通常時に用いられる運用系の制御ボードであり、もう一つは、運用系の制御ボード10に障害が発生した場合に用いられる待機系の制御ボードである。
装置制御部11は、ネットワーク中継装置1000全体を管理する制御部であり、図2に示すように、中央演算装置(CPU)12およびメモリ13を備えている。メモリ13には、制御プログラム14および設定ファイル17が格納されている。CPU12は、制御プログラム14を実行することにより、装置制御部としての機能を実現する。制御プログラム14は、RIP(Routing Information Protocol)や、OSPF(Open Shortest Path First)などのルーティングプロトコルの処理を行うモジュールなど、各種モジュールを含んでいるが、図2においては、本実施例の説明に必要な構成を選択的に図示し、本明細書においては、図示された構成について説明する。制御プログラム14は、流量管理モジュール15と、周波数変更モジュール16と、通信速度管理モジュール18とを備えている。流量管理モジュール15は、中継処理ボード100と通信することにより、中継処理ボード100により処理されたパケットの流量を取得する。周波数変更モジュール16は、中継処理ボード100およびインターフェースボード300に搭載された回路や、各種バス(後述)の動作周波数(クロック信号の周波数)の設定・変更を制御する。例えば、後述する起動処理において、動作モードに応じた動作周波数を設定する。通信速度管理モジュール18は、各物理インターフェース部320に接続された各回線600の通信速度を管理する。これらのモジュールが行う処理については、さらに、後述する。
本実施例では、ネットワーク中継装置1000は、2つの中継処理ボード100を備えている。2つの中継処理ボード100は、それぞれ、同一の構成を有しているので、図1においては、同一の構成要素については同一の符号を付している。中継処理ボード100は、パケット処理回路120と、転送先決定回路130とを備えている。パケット処理回路120と、転送先決定回路130との間は、内部バス140によって通信可能に接続されている。パケット処理回路120および転送先決定回路130は、後述するこれらの回路の機能を実現するために設計されたASIC(Application Specific Integrated Circuit:特定用途向け集積回路)である。
本実施例では、ネットワーク中継装置1000は、3つのインターフェースボード300を備えている。3つのインターフェースボード300は、それぞれ、同一の構成を有しているので、図1においては、1つのインターフェースボード300について、その内部構成を図示し、残りのインターフェースボード300については、内部構成の図示を省略している。各インターフェースボード300は、送受信処理回路310と、複数の物理インターフェース部320とを備えている。送受信処理回路310は、パケット処理回路120および転送先決定回路130と同様に、専用に設計されたASICである。物理インターフェース部320は、回線600を介してネットワークに接続され、回線600上を流れるパケットに対して光/電気変換、電気レベル変換などの物理インタフェース変換を行い、インタ フェースボード内で処理できる情報に変換する。回線600には、同軸ケーブルや、光ファイバなどが用いられる。
ここで、上述した中継処理ボード100のパケット処理回路120と、インターフェースボード300の送受信処理回路310とは、外部バス500によって通信可能に接続されている。各パケット処理回路120は、3つのインターフェースボード300全ての送受信処理回路310と通信可能とされている。
図3を参照して、中継処理ボード100およびインターフェースボード300を中心にネットワーク中継装置1000の構成について、さらに、詳しく説明する。中継処理ボード100は、上述したパケット処理回路120、転送先決定回路130、内部バス140に加えて、オンボード電源(OBP)160と、クロック生成部CL1〜CL5を備えている。また、インターフェースボード300は、上述した送受信処理回路310、物理インターフェース部320に加えて、オンボード電源(OBP)360と、クロック生成部CL6、CL7を備えている。
オンボード電源160は、中継処理ボード100に備えられた各構成要素に対して、オンボード電源360は、インターフェースボード300に備えられた各構成要素に対して、それぞれ、電力を供給する装置であり、主電源部700と接続されている。
各クロック生成部CL1〜CL7は、図3においてクロック生成部CL1について代表して図示するように、高周波数発振器22と、低周波数発振器23と、セレクタ21とを備えている。高周波数発振器22および低周波数発振器23は、例えば、水晶振動子などを用いて、所定の周波数のクロック信号を生成する。高周波数発振器22により生成されるクロック信号の周波数は、低周波数発振器23により生成されるクロック信号の周波数より高い。以下、高周波数発振器22により生成されるクロック信号を高クロック信号HH、低周波数発振器23により生成されるクロック信号を低クロック信号HLと呼ぶ。例えば、高クロック信号HHの周波数は、低クロック信号HLの周波数の1.5倍から3倍程度に設定される。セレクタ21は、装置制御部11の制御に従い、高周波数発振器22および低周波数発振器23のいずれかにクロック信号を生成させ、そのクロック信号を出力する。以上の説明から解るように、各クロック生成部CL1〜CL7は、装置制御部11の制御に従って、高クロック信号HHまたは低クロック信号HLのうちのいずれかのクロック信号を選択的に出力することができる。
クロック生成部CL1は、上述した中継処理ボード100の転送先決定回路130にクロック信号を供給し、転送先決定回路130は、供給されたクロック信号に同期して動作する。クロック生成部CL2と、クロック生成部CL3は、上述した転送先決定回路130とパケット処理回路120とを接続する内部バス140にクロック信号を供給し、内部バス140は、供給されたクロック信号に同期して動作する。クロック生成部CL4は、上述した中継処理ボード100のパケット処理回路120にクロック信号を供給し、パケット処理回路120は、供給されたクロック信号に同期して動作する。クロック生成部CL5と、クロック生成部CL6は、上述した中継処理ボード100のパケット処理回路120とインターフェースボード300の送受信処理回路310とを接続する外部バス500にクロック信号を供給し、外部バス500は、供給されたクロック信号に同期して動作する。クロック生成部CL7は、インターフェースボード300の送受信処理回路310にクロック信号を供給し、送受信処理回路310は、供給されたクロック信号に同期して動作する。
送受信処理回路310、パケット処理回路120、転送先決定回路130の構成について、さらに説明する。図3に示すように、送受信処理回路310は、送受信エンジン311と、メモリ312とを備えている。パケット処理回路120は、転送エンジン121と、メモリ122とを備えている。転送先決定回路130は、転送先検索エンジン131と、メモリ132と、高速検索メモリ133とを備えている。高速検索メモリ133には、例えば、CAM(Content Addressable Memory)を適用することができる。メモリ132には、フォワーディングテーブル134が格納されている。高速検索メモリ133には、IPアドレステーブル135が格納されている。高速検索メモリ133は、検索機能を備えたメモリであり、IPアドレステーブル135に登録されたIPアドレスを高速に検索することができる。なお、フォワーディングテーブル134や、IPアドレステーブル135は、装置制御部11によって、配布される。
次に、以上説明したネットワーク中継装置1000によるパケット中継処理について簡単に説明する。回線600を介して、送信されてきたデータの電気信号は、物理インターフェース部320によって、ビットデータに変換される(OSI(Open System Interconnection)参照モデルにおける物理層に相当する処理である)。送受信処理回路310の送受信エンジン311は、ビットデータを解釈して、OSI参照モデルにおけるデータリンク層において用いられるデータの固まり(以下、フレームと呼ぶ。イーサネット(登録商標)・フレームなどがある。)単位で認識する。送受信処理回路310の送受信エンジン311は、さらに、認識されたフレームから、ネットワーク層において用いられるデータの固まり(以下、パケットと呼ぶ。IPパケットなどがある。)を抽出し、抽出されたパケットを外部バス500を介してパケット処理回路120に送信する。あるいは、送受信エンジン311は、パケットを抽出せずにフレームを送信し、パケット処理回路120においてフレームからパケットを抽出する構成としても良い。メモリ312は、送受信エンジン311がこれらの処理を行う際に、フレームなどのデータを一時的に格納するためのバッファ領域として用いられる。送受信処理回路310の送受信エンジン311が、複数あるパケット処理回路120のうち、どのパケット処理回路120にパケットを送信するかは、予め装置制御部11により送受信処理回路310に設定されていたり、あるいは、フレームのヘッダ情報に基づいて決定される。
パケット処理回路120の転送エンジン121は、送受信エンジン311から送信されてきたパケットを、メモリ122に一時的に格納する。転送エンジン121は、送られてきたパケットに関連付けられている宛先情報を抽出する。宛先情報は、例えば、IPアドレスを含むヘッダ情報である。転送エンジン121は、抽出された宛先情報を、内部バス140を介して、同じ中継処理ボード100内の転送先決定回路130に送信する。
転送先決定回路130は、送信されてきた宛先情報としてのIPアドレスを検索キーとして、高速検索メモリ133に格納されたIPアドレステーブル135を検索する。IPアドレステーブル135には、登録されたIPアドレスごとに、ポインタが関連付けられているので、転送先決定回路130は、検索によって、検索キーとしてのIPアドレスに対応するポインタを取得することができる。転送先決定回路130は、メモリ132に格納されたフォワーディングテーブル134を参照して、ポインタに対応付けられたパケット処理情報を取得する。パケット処理情報には、パケットの転送先を特定する情報、すなわち、パケットを送出すべき回線を特定する情報が記述されている。回線を特定する情報は、例えば、対象の回線に接続されている物理インターフェース部320の番号と送受信処理回路310の番号である。
転送先決定回路130は、取得されたパケット処理情報を内部バス140を介して、パケット処理回路120に送信する。パケット処理回路120の転送エンジン121は、パケット処理情報を取得すると、パケット処理情報に基づいて、ネットワーク中継装置1000に備えられた複数の送受信処理回路310の中からパケットを転送すべき送受信処理回路310を特定する。転送エンジン121は、特定された送受信処理回路310に対して、外部バス500を介して、対応するパケット処理情報と共にパケットを転送する。送受信処理回路310は、パケットとパケット処理情報とを受信すると、パケット処理情報に基づいて特定される物理インターフェース部320からパケットを送出する。以上説明した一連のパケット中継処理が、回線600を介して、ネットワーク中継装置1000に送信されてきた各パケットに対して実行される。
次に、図4および図5を参照して、ネットワーク中継装置1000の起動処理について説明する。図4は、設定ファイルの内容の一部を示す説明図である。図5は、起動処理の処理ルーチンを示すフローチャートである。起動処理は、電源ON時や、障害時に再起動されるときに、実行される。起動処理が開始されると、まず、制御ボード10が起動される(ステップS110)。
制御ボード10が起動されると、制御ボード10の装置制御部11は、メモリ13に格納された設定ファイル17を読み込む(ステップS120)。設定ファイル17は、ユーザがネットワーク中継装置1000の設定を行うために、各種設定情報を記録するファイルである。設定ファイル17は、図4に示す以外にも、回線の種別やリンクアグリゲーション機能の定義などの回線情報や、ルーティングプロトコルに関する定義などのルーティングプロトコル情報など、各種情報を含んでいる。図4には、本実施例の説明に必要な部分を選択的に図示している。設定ファイル17は、図4に示すように、ネットワーク中継装置1000の運転モードを指定する運転モード指定情報を含んでいる。本実施例に係るネットワーク中継装置1000は、以下の5つの運転モードにて運転可能である。
1.通常電力固定運転モード
2.低電力固定運転モード
3.流量切換運転モード
4.定期切換運転モード
5.通信速度切換運転モード
さらに、設定ファイル17は、流量切換運転モードでの運転に関する設定値として、流量範囲の指定と、流量範囲に対応する動作モードの指定を含むことができる。設定ファイル17は、定期切換運転モードでの運転に関する設定値として、時間帯の指定と、時間帯に対応する動作モードの指定を含むことができる。さらに、設定ファイル17は、通信速度切換運転モードでの運転に関する設定値として、通信速度範囲の指定と、通信速度範囲に対応する動作モードの指定を含むことができる。これらの運転モードについては、後述する。
設定ファイル17は、さらに、不使用登録情報を含むことができる。不使用登録情報は、不使用インターフェースおよび情報と、不使用ポート情報を含むことができる。不使用登録情報は、不使用インターフェースボードと、不使用物理インターフェース部を予め登録しておくための情報である。不使用登録情報は、例えば、複数のインターフェースボード300のうち、使用されないインターフェースボード(不使用インターフェースボード)がある場合に、その不使用インターフェースボードを特定するための情報であり、例えば、インターフェースボード300の識別番号(図4に示す例では、#3)が用いられる。また、不使用登録情報は、例えば、複数のインターフェースボード300がそれぞれ有する複数の物理インターフェース部320のうち、使用されないもの(不使用物理インターフェース部)がある場合に、その不使用物理インターフェース部を特定するための情報であり、例えば、不使用物理インターフェース部の属するインターフェースボード300の識別番号と、不使用物理インターフェース部の識別番号の組み合わせ(図4に示す例では、#4−2および#2−3)が用いられる。
設定ファイル17が読み込まれると、装置制御部11は、設定ファイル17に記録された情報に基づいて、ネットワーク中継装置1000の各構成要素の起動・設定を実行する(ステップS130)。ここで、起動・設定を実行される各構成要素は、装置制御部11以外の全ての構成要素、例えば、中継処理ボード100のパケット処理回路120、転送先決定回路130、内部バス140およびインターフェースボード300の送受信処理回路310および外部バス500が含まれる。
具体的に説明すると、装置制御部11は、中継処理ボード100のオンボード電源160を制御して、パケット処理回路120、転送先決定回路130、内部バス140に対して、電力を供給する。同様にして、装置制御部11は、インターフェースボード300のオンボード電源360を制御して、送受信処理回路310および物理インターフェース部320に対して、電力を供給する。同様にして、外部バス500にもオンボード電源360を介して、電力が供給される。ただし、装置制御部11は、設定ファイル17に不使用登録情報として、不使用インターフェースボードが登録されている場合には、登録されているインターフェースボード300のオンボード電源360からの出力をオフにする。その結果、当該インターフェースボード300に含まれる各要素(送受信処理回路310、物理インターフェース部320、クロック生成部CL6、CL7を含む)は、電力の供給が停止されたた状態になる。同様に、装置制御部11は、設定ファイル17に不使用登録情報として、不使用物理インターフェース部が登録されている場合には、登録されている物理インターフェース部320に、オンボード電源360から電力を供給しない、もしくは既知の技術を用いて消費電力を抑制した状態に設定する。
さらに、設定ファイル17において、通常電力固定運転モードが設定されている場合は、装置制御部11は、各クロック生成部CL1〜CL7を制御して、高クロック信号HHを生成・出力させる。これにより、上述したパケット処理回路120、転送先決定回路130、内部バス140、外部バス500、送受信処理回路310は、それぞれ、高クロック信号HHに同期して起動される。同様にして、設定ファイル17において、3種類の切換運転モード(流量切換、定期切換、通信速度切換)のいずれかが設定されている場合は、初期状態として、上述したパケット処理回路120、転送先決定回路130、内部バス140、外部バス500、送受信処理回路310は、それぞれ、高クロック信号HHに同期して起動される。
一方で、設定ファイル17において、低電力固定運転モードが設定されている場合は、装置制御部11は、各クロック生成部CL1〜CL7を制御して、低クロック信号HLを生成・出力させる。これにより、上述したパケット処理回路120、転送先決定回路130、内部バス140、外部バス500、送受信処理回路310は、それぞれ、低クロック信号HLに同期して起動される。以下、ネットワーク中継装置1000の動作のうち、各構成要素120、130、140、500、310が、高クロック信号HHに同期した動作モードを、高クロック動作と呼び、各構成要素120、130、140、500、310が、低クロック信号HLに同期した動作モードを、低クロック動作と呼ぶ。一般的な概念として、高速なパケット処理を可能とするには、各構成要素の動作速度を決定する主要因の一つであるクロック信号を高速にすることが一つの手段であるが、内部の半導体集積回路の動作高速化のために消費電力も上昇する。このような設計手法を用いた各構成要素を適用したネットワーク中継装置1000では、各構成要素に供給する動作クロック信号を高速化させれば、スイッチング容量は増大するが消費電力も上昇する。逆に、クロック信号が低速であれば、消費電力を抑止できるがスイッチング容量が減少する。
装置制御部11により、ネットワーク中継装置1000の各構成要素が起動・設定されて、上述したパケット中継処理を運用できる状態になると、パケット中継処理の運用が開始され(ステップS140)、起動処理は、終了される。
ここで、上述したように、設定ファイル17において、2種類の固定運転モード(通常電力、低電力)と3種類の切換運転モード(流量切換、定期切換、通信速度切換)のうち、いずれかが設定可能になっている。通常電力固定運転モードは、運用開始後、常に、高クロック動作で運転される運転モードであり、低電力固定運転モードは、運用開始後、常に、低クロック動作で運転される運転モードである。一方、切換運転モードは、運用開始後、パケット中継処理の実際の処理負荷、および、予想される処理負荷に応じて、高クロック動作と、低クロック動作とを自動的に変更する運転モードである。
図6〜図8を参照して、流量切換運転モードと、定期切換運転モードについて説明する。図6は、流量切換モードと、定期切換モードについて説明する説明図である。図7は、流量切換モードにおける周波数切換処理の処理ルーチンを示すフローチャートである。図8は、定期切換モードにおける周波数切換処理の処理ルーチンを示すフローチャートである。図6において、横軸は、一日の時間経過を示し、縦軸は、単位時間辺りの通信量(パケットの流量)を示している。ネットワーク中継装置に要求されるスイッチング容量は、必ずしも常に高い値が要求されるとは限らず、ネットワークの運用環境によって比較的に規則正しく変化することも多い。例えば、図6に示す例では、7時頃から急速に通信量が増加し、8時頃から18時頃まで平均して通信量が大きくなっている。一方、18時頃から20時頃にかけて急速に通信量が減少し、20時頃から翌日の7時頃までは、平均して通信量が少なく、8時頃から18時頃までの通信量の約1/3程度になっている。
このような通信量の変化が定期的に繰り返されることが解っている場合、ユーザは、例えば、流量切換運転モードを選択する。流量切換設定において、図4に示すように、パケットの単位時間当たりの流量(パケット流量:packets/sec)が0以上M未満である場合に対応する動作を低クロック動作に設定し、M以上である場合に対応する動作を高クロック動作に設定しておく。Mの値は、例えば、8時頃から18時頃までの平均通信量と、20時頃から翌日の7時頃までの平均通信量との中間値に設定される。図7を参照して、ネットワーク中継装置1000を流量切換運転モードにて運用する場合における周波数切換処理について説明する。運用が開始されると、装置制御部11の流量管理モジュール15は、現在のパケット流量を検出する(ステップS202)。現在のパケット流量として用いられる値は、例えば、所定時間(例えば、5分)前から現在までの平均パケット流量が用いられる。現在のパケット流量が検出されると、装置制御部11の周波数変更モジュール16は、図4に示す設定ファイル17に記述された流量切換設定を参照して、検出された現在のパケット流量に対応する動作モード(図4に示す例では、低クロック動作、または、高クロック動作)を選択する(ステップS204)。周波数変更モジュール16は、続いて、ネットワーク中継装置1000の現在の動作モードが、ステップS204において選択された動作モードと同じか否かを判断する(ステップS206)。周波数変更モジュール16は、現在の動作モードが、ステップS204において選択された動作モードと同じであると判断すると(ステップS206:YES)、ステップS202に処理をリターンして、上述の処理を繰り返す。
一方、周波数変更モジュール16は、現在の動作モードが、ステップS204において選択された動作モードと同じでないと判断すると(ステップS206:NO)、ネットワーク中継装置1000の動作モードを、ステップS204において選択された動作モードに変更する(ステップS208)。具体例として、図4に示す流量切換設定がなされており、ステップS202において現在のパケット流量がM未満であり、ステップS204において低クロック動作が、対応する動作モードとして選択された場合を説明する。係る場合において、ネットワーク中継装置1000が既に低クロック動作で運転されている場合には、ステップS202にリターンされ、ネットワーク中継装置1000が高クロック動作で運転されている場合には、高クロック動作から低クロック動作に動作モードが変更される。高クロック動作から低クロック動作への動作モードの変更は、上述したクロック生成部CL1〜CL7からクロック信号が供給される各構成要素120、130、140、500、310を再起動し、これらのクロック生成部CL1〜CL7から生成されるクロック信号を高クロック信号HHから低クロック信号HLに変更することにより行われる。
以上のような周波数切換処理を実行すると、図6に示すように、通信量が大きく、大きなスイッチング容量が要求される時間帯(図6の例では、8時頃から18時頃)においては、ネットワーク中継装置1000は高クロック動作で運用される。一方で、通信量が小さく、あまりスイッチング容量が要求されない時間帯(図6の例では、20時頃から翌7時頃)においては、ネットワーク中継装置1000は、低クロック動作で運用される。
また、図6に示すような通信環境である場合、ユーザは、定期切換運転モードを選択することもできる。図8を参照して、ネットワーク中継装置1000を定期切換運転モードにて運用する場合における周波数切換処理について説明する。運用が開始されると、装置制御部11の周波数変更モジュール16は、現在の時刻が設定ファイル17に記述された時刻T1になったか否かを判断する(ステップS302)。周波数変更モジュール16は、現在の時刻が、T1であると判断すると(ステップS302:YES)、設定ファイル17を参照して、ネットワーク中継装置1000の動作を、時刻T1〜T2の時間範囲に指定された動作モードに変更し(ステップS304)、ステップS302にリターンする。図4に示す例では、時刻T1〜T2の時間範囲に指定された動作モードは、低クロック動作であるので、ステップS304において、ネットワーク中継装置1000の動作は、高クロック動作から低クロック動作に変更される。
周波数変更モジュール16は、現在の時刻が、T1でないと判断すると(ステップS302:NO)、現在の時刻が設定ファイル17に記述された時刻T2になったか否か判断する(ステップS306)。周波数変更モジュール16は、現在の時刻が、T2であると判断すると(ステップS306:YES)、設定ファイル17を参照して、ネットワーク中継装置1000の動作を、時刻T2〜T1の時間範囲に指定された動作モードに変更し(ステップS308)、ステップS302にリターンする。図4に示す例では、時刻T2〜T1の時間範囲に指定された動作モードは、高クロック動作であるので、ステップS308において、ネットワーク中継装置1000の動作は、低クロック動作から高クロック動作に変更される。周波数変更モジュール16は、現在の時刻が、T2でないと判断すると(ステップS306:NO)、ステップS302にリターンする。
以上のような周波数切換処理を実行すると、図6に示すように、ネットワーク中継装置1000は、流量切換運転モードが選択された場合と同様に、大きなスイッチング容量が要求される時間帯では、高クロック動作で、あまりスイッチング容量が要求されない時間帯では、低クロック動作で運用される。
続いて、図9〜図10を参照して、通信速度切換運転モードについて説明する。図9は、対向装置との間で、回線の通信速度/通信モードを自動的に調整するオートネゴシエーション機能を説明する図である。図10は、通信速度切換運転モードにおける周波数切換処理の処理ルーチンを示すフローチャートである。オートネゴシエーション機能は、対向装置との間で、回線の通信速度/通信モードを自動的に調整する機能である。IEEE(米国電気電子学会)により策定されている通信方式の中に、オートネゴシエーション機能を有するインターフェースがある。オートネゴシエーション機能を有する代表的な通信方式には、10BASE-T/100BASE-TX(IEEE802.3uにて規定)、1000BASE-T(IEEE802.3abにて規定)、1000BASE-X(IEEE802.3zにて規定)が知られている。ネットワーク中継装置1000の物理インターフェース部320がこれらの通信方式をサポートしている場合、図9に示すように、回線600により対向装置2000の物理インターフェース部2020と相互に接続すると、物理インターフェース部320は、回線600を介して接続する対向装置2000の物理インターフェース部2020との間で、互いの伝送能力を確認し、通信速度/通信モードを自動的に調整することができる。具体的には、両装置間で伝送の能力の情報を伝えるための制御信号SGをやり取りすることにより、互いの伝送能力を確認する。そして、両装置で共通してサポートできるもののうち最も優先度の高い通信速度/通信モードを自動的に設定する。また、通信速度/通信モードは手動設定することも可能である。このような物理インターフェース部320がオートネゴシエーション機能を備えている場合、ネットワーク中継装置1000に流入するパケット量は、各物理インターフェース部320において調整された通信速度によって決まる。例えば、10本の回線600が接続されたネットワーク中継装置1000において、全ての回線600の通信速度が10Mbpsで調整された場合、ネットワーク中継装置1000は、10Mbps×10本=100Mbpsのスイッチング容量があれば全てのパケットを処理することが可能となる。また、全ての回線600の通信速度が1000Mbpsで調整された場合、ネットワーク中継装置1000は、1000Mbps×10本=10Gbpsのスイッチング容量が必要となる。
このように、物理インターフェース部320による通信速度の調整結果によって、ネットワーク中継装置1000に要求されるスイッチング容量は、必ずしも高い値になるとは限らない。ユーザは、通信速度切換運転モードを選択する場合、設定ファイル17において、通信速度範囲とこれに対応する動作モードを、動作モードが提供可能なスイッチング容量を考慮して設定しておく。図4に示す例では、全ての回線600の通信速度の合計値(以下、合計通信速度と呼ぶ)が0以上N未満である場合に対応する動作モードを、低クロック動作に設定し、合計通信速度がN以上である場合に対応する動作モードを、高クロック動作に設定している。
図10を参照して、ネットワーク中継装置1000を通信速度切換運転モードにて運用する場合における周波数切換処理について説明する。運用が開始されると、装置制御部11の通信速度管理モジュール18は、現在の各回線600の通信速度を取得し、合計の通信速度の変更が発生したか否かを判断する(ステップ402)。例えば、回線600が新規に接続された場合に、通信速度の変更が発生する。通信速度管理モジュール18は、通信速度の変更が発生していないと判断すると(ステップS402:NO)、通信速度の変更の発生の監視を続ける。通信速度管理モジュール18は、通信速度の変更が発生したと判断すると(ステップS402:YES)、全ての回線600の通信速度の合計値(合計通信速度)を計算・検出する(ステップS404)。装置制御部11の周波数変更モジュール16は、設定ファイル17を参照して、検出された合計通信速度に対応する動作モードを選択する(ステップ406)。周波数変更モジュール16は、ネットワーク中継装置1000の現在の動作モードが、ステップS406において選択された動作モードと同じか否かを判断する(ステップS408)。
周波数変更モジュール16は、現在の動作モードが、ステップS406において選択された動作モードと同じであると判断すると(ステップS408:YES)、ステップS402にリターンして、上述の処理を繰り返す。一方、周波数変更モジュール16は、現在の動作モードが、ステップS406において選択された動作モードと同じでないと判断すると(ステップS408:NO)、ネットワーク中継装置1000の動作モードを、ステップS406において選択された動作モードに変更する(ステップS410)。具体例として、図4に示す通信速度切換設定がなされており、ステップS404において現在の合計通信速度がN未満であり、ステップS406において低クロック動作が、対応する動作モードとして選択された場合を説明する。係る場合において、ネットワーク中継装置1000が既に低クロック動作で運転されている場合には、ステップS402にリターンされ、ネットワーク中継装置1000が高クロック動作で運転されている場合には、高クロック動作から低クロック動作に動作モードが変更される。動作モードの変更は、上述した流量切換運転モードにおける動作モードの変更と同様に行われる。
以上のような周波数切換処理を実行すると、通信速度の合計が大きく、大量のパケット流入が予想される状態においては、ネットワーク中継装置は高クロック動作で運用される。一方で、通信速度の合計が小さく、あまりスイッチング容量が要求されない状態においては、ネットワーク中継装置は低クロック動作で運用される。
以上の説明から解るように、本実施例では、周波数変更モジュール16が、生成されるクロック信号の周波数を変更することにより、ネットワーク中継装置1000の動作モードを変更している。すなわち、本実施例における周波数変更モジュール16が、請求項における動作モード変更部に相当する。
以上説明した本実施例のネットワーク中継装置1000によれば、ユーザの設定により、各構成要素に供給されるクロック信号の周波数を変更する。これにより、周波数を高速化すれば、半導体集積回路(例えば、パケット処理回路120、転送先決定回路130)の処理速度を向上してネットワーク中継装置1000の性能を向上させることができ、また周波数を低速化すれば、半導体集積回路の処理速度を落としてネットワーク中継装置1000の消費電力を低減することができる。この結果、ネットワーク中継装置1000において、必要な時に必要な性能を維持しつつ、消費電力量を抑制することができる。
さらに、定期切換運転モード、流量切換運転モードおよび通信速度切換運転モードのように、処理負荷に応じて自動的に高クロック動作と、低クロック動作とを切り換えるので、スイッチング容量が必要なときには、大きいスイッチング容量を確保すると共に、スイッチング容量が必要ないときには、消費電力を低減させることができる。この結果、スイッチング性能を犠牲にすることなく、全体の消費電力量を抑制することができる。
さらに、ユーザは、使用されないインターフェースボード300を予め設定ファイル17に登録しておくことができる。装置制御部11は、登録されている不使用のインターフェースボード300については、起動時に、設定ファイル17を参照して、選択的に電力の供給を停止する。この結果、さらに消費電力量を抑制することができる。
さらに、ユーザは、使用されない物理インターフェース部320を予め設定ファイル17に登録しておくことができる。装置制御部11は、設定ファイル17に不使用の物理インターフェース部320が登録されている場合には、登録されている物理インターフェース部320に、オンボード電源360から電力を供給しない、もしくは既知の技術を用いて消費電力を抑止した状態に設定する。この結果、さらに、消費電力量を抑制することができる。
・動作モード変更処理:
図11〜図15は、本実施例における動作モード変更処理のより詳しい内容を示す概略図である。各図11〜図15には、ネットワーク中継装置1000の動作状況が示されている。各図中では、複数のインターフェースボード300の内の1つが代表して示されている。
なお、図1に示すように、ネットワーク中継装置1000は、制御ボード10と中継処理ボード100とをそれぞれ2つずつ有している。そこで、以下の説明では、制御ボード10および中継処理ボード100の本体と、各構成要素と、各種情報とを表す符号の末尾に、個体を識別する符号を付加している。すなわち、それぞれを表す符号の末尾に、「第1」のボードに関するものには「a」の符号を、「第2」のボードに関するものには「b」の符号を、それぞれ付加している。また、個別の制御ボードや個別の中継処理ボード等を区別する必要のないときは、符号の末尾に付加した個体を識別する符号を省略している。
第1実施例では、2つの中継処理ボード100a、100bのうちの、一方が「運用系」として利用され、他方が「待機系」として利用される。図11に示す例では、第1中継処理ボード100aが運用系として機能し、第2中継処理ボード100bが待機系として機能している。制御ボード10についても同様である。ただし、以下の説明では、第1制御ボード10aが正常に機能しており、第2制御ボード10bは利用されないことと仮定して、説明を行う。また、以下の説明では、運用系として機能する中継処理ボード100のことを、単に「運用系100」とも呼ぶ。待機系についても同様である。
通常時には、運用系100aのみがパケット中継処理(より具体的には、パケットを送出すべき回線を決定する処理。以下「中継決定処理」とも呼ぶ)を実行し、待機系100bは中継決定処理を実行しない。待機系100bは、運用系100aに不具合が生じた場合に、運用系100aの代わりに中継決定処理を継続する。このように、第1実施例では、中継処理ボード100が冗長化されているので、中継処理ボード100の不具合に関する信頼性を向上させることができる。また、後述するように、待機系100bは、ネットワーク中継装置1000の動作モードの変更処理にも利用される。
待機系100bによる中継決定処理の継続を実現するために、制御ボード10(装置制御部11)は、運用系100aにおけるフォワーディングテーブル134(図3)とIPアドレステーブル135との更新を、待機系100bにも反映させる(以下、これらのテーブル134、135のことを、合わせて「中継情報134、135」とも呼ぶ)。制御ボード10は、運用系100aの中継情報134、135を変更する場合には、待機系100bの中継情報134、135も同様に変更する。このような中継情報の変更は、例えば、ユーザの指示に応じて行われる。また、制御ボード10(装置制御部11)は、RIPやOSPFを利用することによって自発的134、135に中継情報を更新する。
図11〜図15には、ネットワーク中継装置1000の動作モードが「通常モード」から「低電力モード」へ変更される場合の動作状況の変化が示されている。ネットワーク中継装置1000の動作状況は、図11〜図15の順番に変化する。図11に示す最初のステップS1では、ネットワーク中継装置1000は、「通常モード」で動作している。この「通常モード」では、各中継処理ボード100a、100bと、インターフェースボード300とのそれぞれが「通常モード」で動作している。
本実施例では、中継処理ボード100の「通常モード」は、その中継処理ボード100に関する各クロック(各回路120、130のコアクロックCCと、内部バス140のバスクロックRCと、そのパケット処理回路120と送受信処理回路310との間の外部バス500のバスクロックNC)が、それぞれ「高」である状態を意味している。逆に、中継処理ボード100の「低電力モード」は、これらの各クロックがそれぞれ「低」である状態を意味している。また、インターフェースボード300の「通常モード」は、送受信処理回路310のコアクロックCCが「高」である状態を意味している。逆に、インターフェースボード300の「低電力モード」とは、送受信処理回路310のコアクロックCCが「低」である状態を意味している。なお、外部バス500には、インターフェースボード300側からもクロック信号が供給されるが(図3:クロック生成部CL6)、このクロック信号の周波数は、中継処理ボード100の動作モード切り替えに応じて、変更される(後述)。
次のステップS2では(図12)、第1装置制御部11a(周波数変更モジュール16(図2))が、第2中継処理ボード100bの動作モードを「通常モード」から「低電力モード」に変更する。第1装置制御部11aは、待機系100bへの電源供給を一旦オフのち再度オンにしたり、あるいは論理リセットをかけたりして、待機系100bを再起動する。そして、図5のステップS130で説明された手順に従い、待機系100bの各クロック生成部CL1〜CL5(図3)を制御して、低クロック信号HLを生成・出力させる。これにより、待機系100bに関する各回路120b、130bのコアクロックCCと、内部バスクロックRCbと、外部バスクロックNCbとの、それぞれが「高」から「低」に変更され、待機系100bは、変更後の低クロック信号に同期して動作する。なお、中継決定処理は、待機系100bとは異なる運用系100aによって実行されているので、中継決定処理は、待機系100bの再起動の影響を受けずに、継続される。
なお、「論理リセット」とは、電子回路の電源をオフにせずに、その電子回路の動作をリセットする処理を意味している。論理リセットによって、電子回路の動作が初期化される。例えば、論理リセットによって、電子回路のメモリ(例えば、ASICのレジスタ)に格納されている値が所定の値に設定される。また、論理リセットは、種々の方法によって行われ得る。例えば、第1装置制御部11aが、電子回路に所定のリセット信号を供給することによって、その電子回路の論理リセットが行われる。このような論理リセットは、電子回路の動作モードを変更する場合にしばしば利用される。ここで、新たな動作モードを設定した後に、論理リセットを行うことが好ましい。こうすれば、電子回路の動作の初期化が、設定された動作モードで行われるので、動作モードの変更に起因して電子回路の動作が不安定になることを抑制できる。本実施例では、各クロックCC、RCb、NCbを変更した後に待機系100bの論理リセットを行えばよい。ただし、論理リセットの後に新たな動作モードの設定を行うこととしてもよい。なお、動作モードの変更と論理リセットとの以上の説明は、他の電子回路(例えば、他の中継処理ボード100やインターフェースボード300)に関しても、同様である。
待機系100bが再起動した後に、第1装置制御部11aは、中継情報134、135を、運用系100aから待機系100bへコピーする。これにより、待機系100bは、運用系100aと同じ中継情報を格納する。その結果、待機系100bは、運用系100aと同じ中継決定処理を実行可能となる。なお、中継情報134、135のコピーは、制御バス400(図1)を介して行われる。また、このように、中継情報のコピーは、待機系100bの再起動が完了した後、すなわち、待機系100bの動作モードの変更が完了した後に行われる。従って、動作モードの変更に起因してメモリ132、133(図3)がクリアされる場合であっても、待機系100bは、適切な中継情報を保持することができる。
また、第1装置制御部11aは、インターフェースボード300のクロック生成部CL6(図3)を制御して、低クロック信号HLを生成・出力させる。これにより、インターフェースボード300における外部バス500の外部バスクロックNCbも、「高」から「低」に変更される。この外部バスクロックNCbの切り替えは、送受信処理回路310を再起動することなく、実行される。例えば、第1装置制御部11aは、送受信処理回路310の内の、待機系100bとの通信を行うインターフェース回路(例えば、いわゆるSerDes(Serializer/Deserializer)回路。図示せず)をリセットする。そして、第1装置制御部11aは、このリセットの最中に、外部バスクロックNCb(クロック生成部CL6によるクロック(図3))を切り替える。なお、パケット中継処理(より、具体的にはパケットの送受信処理。以下「転送処理」とも呼ぶ)は、リセット対象のインターフェース回路とは異なる運用系100a用のインターフェース回路(図示せず)によって実行されているので、転送処理は、外部バスクロックNCbの切り替えの影響を受けずに、継続される。
次のステップS3では(図13)、第1装置制御部11aは、現行の運用系100aと現行の待機系100bとを交替させる。具体的には、第1装置制御部11aは、送受信処理回路310に、第1パケット処理回路120aの代わりに第2パケット処理回路120bにパケットを送信する命令を送信する。この命令に応じて、送受信処理回路310は、新たな運用系100bへのパケット送信を開始する。その結果、第2中継処理ボード100bとインターフェースボード300とによるパケット中継処理が開始される。一方、第1中継処理ボード100aにはパケットが送られなくなるので、第1中継処理ボード100aはパケット中継処理(中継決定処理)を実行しなくなる。
上述したように、第2中継処理ボード100bは、第1中継処理ボード100aの中継情報と同じ情報を有している(ステップS2:図12)。従って、第2中継処理ボード100bは、第1中継処理ボード100aによって実行されていた中継決定処理と同じ処理を、開始することができる。また、第2中継処理ボード100b(新たな運用系)による中継決定処理は、中継情報のコピー完了の後に開始されるので、この中継処理ボード100の交替に起因して、中継決定処理が中断することを防止できる。
次のステップS4では(図14)、第1装置制御部11aは、第1中継処理ボード100aの動作モードを「通常モード」から「低電力モード」に変更する。この変更処理は、図12を用いて説明した第2中継処理ボード100bの動作モード変更処理と同様に行われる。このように、新たな待機系(待機中の中継処理ボード100)の動作モードを、新たな運用系(運用中の中継処理ボード100)の動作モードと同じモードに変更する理由は、仮に新たな運用系に不具合が生じた場合に、この運用系と同じ動作モードで動作する待機系を利用するためである。
次のステップS5では(図15)、第1装置制御部11aは、インターフェースボード300の動作モードを「通常モード」から「低電力モード」に変更する。第1装置制御部11aは、インターフェースボード300への電源供給を一旦オフのち再度オンにしたり、あるいは論理リセットをかけたりして、インターフェースボード300を再起動する。そして、図5のステップS130で説明された手順に従い、インターフェースボード300のクロック生成部CL7(図3)を制御して、低クロック信号HLを生成・出力させる。これにより、送受信処理回路310のコアクロックCCは、「高」から「低」に変更され、送受信処理回路310は、変更後の低クロック信号に同期して動作する。このモード変更の最中は、モード変更中のインターフェースボード300を介した転送処理が中断する。
以上説明した処理によって、ネットワーク中継装置1000の動作モードは「通常モード」から「低電力モード」に切り替えられる。逆に、ネットワーク中継装置1000の動作モードを「低電力モード」から「通常モード」へ切り替える処理は、逆の手順に従って実行される。
以上のように、第1実施例では、待機系の動作モード変更が完了した後に、待機系と運用系とが切り替えられるので、中継決定処理を実行している最中の中継処理ボード100の動作モードを切り替えずに、中継決定処理の実行に利用される中継処理ボード100の動作モードを変更することが可能となる。その結果、パケット中継処理の中断時間が過剰に長くなることを抑制しつつ、消費電力を制御することが可能となる。また、本実施例では、待機系と運用系との交替直前に、中継情報が、運用系から待機系へコピーされる。従って、待機系が新運用系になった場合には、新運用系は、旧運用系と同じ中継決定処理を直ぐに実行可能である。また、待機系が中継処理ボード100の動作モードの変更に利用されるので、運用系に不具合が無い場合であっても、待機系を有効に利用することができる。
また、第1実施例では、新待機系の動作モードも、新運用系の動作モードと同じモードに変更される。従って、仮に新運用系に不具合が生じた場合であっても、新待機系を利用することによって、同じ動作モードでの中継決定処理の継続が可能となる。その結果、パケット中継処理能力が不適切に低下することを抑制できる。また、ネットワーク中継装置1000の消費電力が不適切に高くなることを抑制できる。
なお、第1実施例におけるモード変更処理は、設定ファイル17に記録されたいずれの運転モードにて生じたモード変更の契機にも適用できる。
B.第2実施例:
図16〜図20は、第2実施例におけるネットワーク中継装置1001の動作モード変更処理の概要を示す概略図である。このネットワーク中継装置1001の構成は、上述の第1実施例のネットワーク中継装置1000に第3中継処理ボード100cを追加した構成と同じである。この第3中継処理ボード100cは、他のボード100a、100bと同様に、制御ボード10とインターフェースボード300とに接続されている。また、第3中継処理ボード100cの構成は、他のボード100a、100bのものと同じである。なお、図16〜図20では、ネットワーク中継装置1001の構成要素として、3つの中継処理ボード100a〜100cと、代表のインターフェースボード300と、第1制御ボード10aと、のみが示されており、他の構成要素は図示が省略されている。また、以下、「第3」の中継処理ボード100cに関するものには、その符号の末尾に「c」の符号を付加して説明を行う。
第2実施例では、3つの中継処理ボード100a〜100cの内の2つが「運用系」として利用され、残りの1つが「待機系」として利用される。図16に示す例では、第1中継処理ボード100aと第2中継処理ボード100bとが運用系として機能し、第3中継処理ボード100cが待機系として機能している。中継決定処理は、これら2つの運用系に分散される。例えば、複数のインターフェースボード300は、それぞれ、複数のパケットを受信した場合に2つの運用系100a、100bを交互に利用する。このように、中継決定処理が2つの運用系に分散される理由は、中継決定処理の速度、すなわち、パケット中継処理の速度を高めるためである。
図16〜図20には、ネットワーク中継装置1001の動作モードが「通常モード」から「低電力モード」へ変更される場合の動作状況の変化が示されている。ネットワーク中継装置1001の動作状況は、図16〜図20の順番に変化する。第1装置制御部11a(周波数変更モジュール16(図2))は、第1実施例と同様に、設定ファイル17(図4)に記録された設定に従って、ネットワーク中継装置1001の動作モードを変更する。
図16に示す最初のステップS11では、ネットワーク中継装置1001は「通常モード」で動作している。この「通常モード」では、各中継処理ボード100a〜100cと、インターフェースボード300とのそれぞれが「通常モード」で動作している。
次のステップS12では(図17)、待機系100cの動作モードが「通常モード」から「低電力モード」に切り替えられる。この際、一方の運用系100aの中継情報134、135が、待機系100cにコピーされる。さらに、インターフェースボード300における待機系100c用の外部バスクロックNCcも、「高」から「低」に変更される。これらの処理は、図12の処理と同様に実行される。
次のステップS13では(図18)、待機系100cと一方の運用系100aとが交替される。この処理は、図13の処理と同様に実行される。なお、交替の対象となる現行の運用系としては、任意の中継処理ボードを採用可能である。例えば、予め設定されたボードを採用してもよい。
次のステップS14では(図19)、新たな待機系100aの動作モードが「通常モード」から「低電力モード」に切り替えられる。この際、通常モードで動作している残りの運用系100bの中継情報134、135が、新待機系100aにコピーされる。さらに、インターフェースボード300における新待機系100a用の外部バスクロックNCaも、「高」から「低」に変更される。これらの処理は、図12の処理と同様に実行される。
以下、同様に、残りの運用系100bの動作モードも、この運用系100bと新たな待機系100aとの交替によって、「通常モード」から「低電力モード」に切り替えられる。このようにして、全ての中継処理ボード100a〜100cの動作モードが「通常モード」から「低電力モード」に切り替えられる。なお、これらの切り替えは、いずれも待機系を利用して行われるので、パケット中継処理は、中断することなく継続される。
次のステップS15では(図20)、インターフェースボード300の動作モードが「通常モード」から「低電力モード」に切り替えられる。この処理は、図15の処理と同様に実行される。
以上説明した処理によってネットワーク中継装置1001の動作モードは「通常モード」から「低電力モード」に切り替えられる。逆に、ネットワーク中継装置1001の動作モードを「低電力モード」から「通常モード」へ切り替える処理は、逆の手順に従って実行される。
以上のように、第2実施例では、待機系の動作モード変更が完了した後に、待機系と運用系とを交替させる一連の処理が、繰り返し実行される。従って、3つの中継処理ボード100a〜100cのそれぞれの動作モードを変更する場合であっても、動作モードの変更に起因してパケット中継処理の中断時間が過剰に長くなることを抑制できる。
なお、運用系の総数としては、1つや2つに限らず3以上の任意の数を採用可能である。また、待機系の数としては、1つに限らず、2以上の任意の数を採用可能である。いずれの場合も、複数の中継処理ボード100のうちの少なくとも1つを、通常時には中継決定処理を実行しておらず、かつ、運用系100と同じ動作モードで起動している待機中継処理部(本実施例における待機系100)として利用することが好ましい。こうすれば、運用系100に不具合が生じた場合に、待機中継処理部によって、同じ動作モードを利用した中継決定処理を継続することが可能となる。さらに、中継決定処理の実行に利用される中継処理ボード100の動作モードを変更する場合には、この待機中継処理部(待機系100)と運用系100とを交替させる上述の一連の処理を繰り返し実行することが好ましい。こうすれば、中継決定処理を実行している最中の中継処理ボード100の動作モードを切り替えずに、中継決定処理の実行に利用される中継処理ボード100の動作モードを変更することが可能となる。その結果、パケット中継処理の中断時間が長くなることを抑制しつつ、複数の中継処理ボード100の動作モードを変更することが可能となる。
なお、第2実施例におけるモード変更処理は、設定ファイル17に記録されたいずれの運転モードにて生じたモード変更の契機にも適用できる。
C.第3実施例:
図21〜図25は、第3実施例におけるネットワーク中継装置1002の動作モード変更処理の概要を示す概略図である。図16〜図20に示した第2実施例のネットワーク中継装置1001との差異は、3つの中継処理ボード100a〜100cのうちの1つが「予備系」として用いられる点である。また、本実施例では、運用系の総数は1であり、待機系の総数も1である。図21に示す例では、第1中継処理ボード100aが運用系として機能し、第2中継処理ボード100bが待機系として機能し、第3中継処理ボード100cが予備系として利用されている。「予備系」は、通常時には、電源の供給が停止されていることが好ましい。また、「待機系」よりも消費電力の低い動作モードに設定されていてもよい。「予備系」は、「運用系」と「待機系」との少なくとも一方に不具合が生じた場合に、電源が入れられて、新たな待機系として利用される。また、本実施例では、後述するように、予備系は、ネットワーク中継装置1002の動作モードの変更処理にも利用される。なお、ネットワーク中継装置1002の構成は、上述の第2実施例のネットワーク中継装置1001の構成と、同じである。
図21〜図25には、ネットワーク中継装置1002の動作モードが「通常モード」から「低電力モード」へ変更される場合の動作状況の変化が示されている。ネットワーク中継装置1002の動作状況は、図21〜図25の順番に変化する。第1装置制御部11a(周波数変更モジュール16(図2))は、第1実施例と同様に、設定ファイル17(図4)に記録された設定に従って、ネットワーク中継装置1002の動作モードを変更する。
図21に示す最初のステップS21では、ネットワーク中継装置1002は「通常モード」で動作している。この「通常モード」では、運用系100aと待機系100bとインターフェースボード300とのそれぞれが「通常モードで動作している。また、本実施例では、通常時には、予備系100cの電源が切られていることとしている。そこで、ステップS21では、第1装置制御部11aは、動作モード変更処理のために、予備系100cの電源を入れる。この際、予備系100cの動作モードが「低電力モード」に設定される。そして、第1装置制御部11aは、運用系100aの中継情報134、135を、予備系100cにコピーする。また、インターフェースボード300における予備系100c用の外部バスクロックNCcが「高」である場合には、第1装置制御部11aは、この外部バスクロックNCcを「低」に変更する。これらの処理は、図12の処理と同様に実行される。また、これらの処理により、予備系100cは、新たな待機系として機能する。その結果、ネットワーク中継装置1002の状態は、1つの運用系100aと、2つの待機系100b、100cとが動作する状態となる。ただし、新たな待機系100cの動作モードは、他の系100a、100bの動作モード(通常モード)とは異なる「低電力モード」である。
次のステップS22では(図22)、新たな待機系100cと運用系100aとが交替される。この処理は、図13の処理と同様に実行される。
次のステップS23では(図23)、旧待機系100bの動作モードが「通常モード」から「低電力モード」に切り替えられる。さらに、インターフェースボード300における旧待機系100b用の外部バスクロックNCbも、「高」から「低」に変更される。これらの処理は、図12の処理と同様に実行される。なお、このステップS23では、旧待機系100bの動作モードが切り替えられる最中であっても、新待機系100aが新運用系100cの代わりに中継決定処理を実行可能である。
次のステップS24では(図24)、第1装置制御部11aは、新待機系100aを新たな予備系として利用する。具体的には、第1装置制御部11aは、新予備系100aの電源を切る。この際、新予備系100a用の外部バスクロックNCaについては、変更されずに「高」に維持されてもよく、この代わりに、「高」から「低」に変更されてもよい。外部バスクロックNCaを「高」に維持すれば、次回にネットワーク中継装置1002の動作モードを通常モードに切り替える際に、外部バスクロックNCaを切り替えずに済むので、動作モードの切り替えを高速に行うことができる。また、外部バスクロックNCaを「低」に変更すれば、インターフェースボード300の消費電力を抑えることが可能となる。また、送受信処理回路310の内の新予備系100a用のインターフェース回路(図示せず)に対する外部バスクロックNCaの供給を停止してもよい。
次のステップS25では(図25)、インターフェースボード300の動作モードが「通常モード」から「低電力モード」に切り替えられる。この処理は、図15の処理と同様に実行される。
以上説明した処理によってネットワーク中継装置1002の動作モードは「通常モード」から「低電力モード」に切り替えられる。逆に、ネットワーク中継装置1002の動作モードを「低電力モード」から「通常モード」へ切り替える処理は、逆の手順に従って実行される。
以上のように、第3実施例では、予備系の動作モードの設定が完了した後に、予備系と他の中継処理ボード100(運用系と待機系)とを交替させる一連の処理が実行される。従って、3つの中継処理ボード100a〜100cのそれぞれの動作モードを変更する場合であっても、動作モードの変更に起因してパケット中継処理の中断時間が過剰に長くなることを抑制できる。
また、第3実施例では、ネットワーク中継装置1002の動作モードを変更するために、運用系と待機系とに加えて予備系が用いられるので、予備系が再起動される最中であっても、運用系と待機系とを確保することが可能である。従って、動作モード変更の最中に運用中の中継処理ボード100に不具合が生じた場合であっても、待機系の中継処理ボード100を利用することにより、パケット中継処理が長時間止まることが抑制される。
なお、第3実施例では、通常時には予備系の中継処理ボード100の電源が切れていることとしていたが、この代わりに、通常時において、予備系の中継処理ボード100の電源を入れておいてもよい。より具体的には、3つの中継処理ボード100a、100b、100cのうちの2つのボードを待機系として利用してもよい。こうすれば、中継処理ボード100の不具合に関する信頼性をさらに向上させることができる。
一般には、複数の中継処理ボード100のうちの、少なくとも2つを、通常時には中継決定処理を実行しない代替用の中継処理ボード100として利用することが好ましい。さらに、代替用の中継処理ボード100のうちの一部(少なくとも1つ)が、運用中の中継処理ボード100(運用系)と同じ動作モードで起動していることが好ましい(待機中継処理部に相当する)。ここで、第3実施例のように、待機中継処理部以外の代替中継処理ボード100(図21〜図25の例では予備系)の動作モードを変更(設定)し、この変更(設定)の完了後に、この変更済代替中継処理ボード100と他の中継処理ボード100とを交替させる一連の処理を繰り返し実行すればよい。こうすれば、動作モードの変更の最中であっても、待機中継処理部は、運用系100の代わりに中継決定処理を実行可能である。その結果、中継処理ボード100の不具合に関する信頼性を向上させることができる。ここで、待機中継処理部以外の代替中継処理ボード100の動作モードが、通常時には、待機中継処理部よりも消費電力の小さい動作モードに設定されていることが好ましい。こうすれば、ネットワーク中継装置の消費電力を抑制することができる。なお、このような動作モードとしては、待機中継処理部よりも消費電力の小さい任意の動作モードを採用可能である。例えば、電源が切られている「停止モード」を採用してもよい。
なお、第3実施例では、予備系100cを「低電力モード」に設定した後、新たな待機系100cと運用系100aとを交替させ、旧待機系100bを「低電力モード」に変更し、新待機系100aを新予備系としてその電源を切る手順を採用したが、その順序を変更してもよい。
例えば、予備系100cを「低電力モード」に設定した後、新待機系100cと運用系100aとを交替させ、新待機系100aを「低電力モード」に変更し、旧待機系100bを新予備系としてその電源を切る手順を採用してもよい。なお、この場合には、新待機系100aの動作モードが切り替えられる最中であっても、旧待機系100bが新運用系100cの代わりに中継決定処理を実行可能である。
また、以下のような手順を採用してもよい。例えば、予備系100cを「低電力モード」に設定して新待機系とした後、旧待機系100bを「低電力モード」に設定する。この際、旧待機系100bの動作モードが切り替えられる最中であっても、新待機系100cが運用系100aの代わりに中継決定処理を実行可能である。その後、待機系100bあるいは待機系100cと運用系100aを交替させ、新待機系100aを新予備系としてその電源を切る。
なお、第3実施例におけるモード変更処理は、設定ファイル17に記録されたいずれの運転モードにて生じたモード変更の契機にも適用できる。
D.変形例:
なお、上記各実施例における構成要素の中の、独立クレームでクレームされた要素以外の要素は、付加的な要素であり、適宜省略可能である。また、この発明は上記の実施例や実施形態に限られるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々の態様において実施することが可能であり、例えば次のような変形も可能である。
上記実施例におけるネットワーク中継装置1000のハードウエア構成は、一例であり、これに限られるわけではない。以下に、他のハードウエア構成の例を、第1変形例および第2変形例として示す。
・第1変形例:
図26は、第1変形例に係るネットワーク中継装置1000aの基本構成を示すブロック図である。上記実施例に係るネットワーク中継装置1000においては、制御ボード10と、中継処理ボード100とが分離していたが、第1変形例に係るネットワーク中継装置1000aにおいては、制御ボード10が無く、装置制御部11は中継処理ボード100に搭載されている。それ以外の構成および各部の機能は、実施例と同一であるので、図26において、図1と同一の符号を付し、その説明を省略する。変形例に係るネットワーク中継装置1000aにおいても、実施例と同様の作用・効果を得ることができる。また、図示は、省略するが、1つのボードに、図26における中継処理ボード100の構成要素と、インターフェースボード300の構成要素を搭載することもできる。
・第2変形例:
図12は、第2変形例に係るネットワーク中継装置1000bの基本構成を示すブロック図である。上記実施例に係るネットワーク中継装置1000においては、中継処理ボード100が2つであったが、第2変形例に係るネットワーク中継装置1000bにおいては、中継処理ボード100が3つ備えられている。3つの中継処理ボード100のうちの2つは、通常時にパケット中継処理を行う運用系のボードであり、残りの1つは、運用系の中継処理ボード100に異常が発生した場合に、異常が発生した中継処理ボード100の代わりに中継パケット処理を行う待機系のボードである。すなわち、中継処理ボード100の1つは、冗長な中継処理ボード100である。
ここで、通常の運転時、すなわち、待機系の中継処理ボード100がパケット中継処理に用いられない期間には、装置制御部11は、待機系の中継処理ボード100の各構成要素(パケット処理回路120、転送先決定回路130、内部バス140など)に対するクロック信号の供給を停止する。こうすることによって、ネットワーク中継装置1000全体の消費電力が抑制される。なお、運用系の中継処理ボード100の1つに異常が発生した場合には、待機系の中継処理ボード100の各構成要素に対するクロックの供給を再開して起動し、異常が発生していない運用系の中継処理ボード100の設定(フォワーディングテーブル134や、IPアドレステーブル135の内容など)を、制御バス400を介して、待機系の中継処理ボード100にコピーする。これにより、異常発生時には、速やかに、待機系の中継処理ボード100を、運用系に交替させることができる。なお、この系交替を問題なく行うために、通常の運転時に、待機系の中継処理ボード100において、制御ボード10が待機系の中継処理ボード100と通信するための制御バス400の制御回路だけは、クロック信号を供給され動作できる状態にされていることが好ましい。そして、制御バス400を介した通信については、通常の運転時において、正常であることを確認する処理を、定期的に行っておくことが好ましい。
上記実施例におけるネットワーク中継装置1000は、中継処理ボード100を2つ搭載しているが、第2変形例におけるネットワーク中継装置1000bは、図27に示すように、3つの中継処理ボード100を搭載している。3つの中継処理ボード100のうちの2つが運用系として並行してパケット中継処理を行うことにより、スイッチング容量を増大させることができる。3つの中継処理ボード100のうちの1つは、運用系の2つの中継処理ボード100のいずれかに障害が発生した場合に、障害が発生した中継処理ボード100に代替して用いられる待機系の中継処理ボード100である。
第2変形例におけるネットワーク中継装置1000bにおいて、スイッチング容量があまり必要でない場合(例えば、図6における20時頃から翌日7時頃まで)には、装置制御部11は、運用系の中継処理ボード100を1つにして、残りの2つを待機系の中継処理ボード100とする。かかる場合において、待機系の中継処理ボードの各構成要素に対するクロック信号の供給を停止しても良い。こうすれば、1つの運用系の中継処理ボード100が、単独で、パケット中継処理を行うため、ネットワーク中継装置1000b全体のスイッチング容量は小さくなるが、消費電力を抑制することができる。このような運用系と待機系との切換は、ネットワーク中継装置1000b全体のパケット流量の監視に基づいて、動的に実行されても良い。例えば、パケット流量が所定の閾値以上である場合には、2つの中継処理ボード100を運用系として動作させ、パケット流量が所定の閾値未満である場合には、1つの中継処理ボード100を運用系として動作させる。こうすれば、スイッチング容量が必要なときには、大きいスイッチング容量を確保すると共に、スイッチング容量が必要ないときには、消費電力を低減させることができる。
上記実施例における中継処理ボード100は、パケット処理回路120と転送先決定回路130と内部バス140のセット(以下、中継処理セットと呼ぶ)を1つ搭載しているが、第2変形例における中継処理ボード100は、図12に示すように、2つの中継処理セットを搭載している。2つの中継処理セットが並行してパケット中継処理を行うことにより、スイッチング容量を増大させることができる。
第2変形例に係るネットワーク中継装置1000において、スイッチング容量があまり必要でない場合(例えば、図6における20時頃から翌日7時頃まで)には、装置制御部11は、1つの中継処理セットに対するクロック信号の供給を停止しても良い。こうすれば、残りの1つの中継処理セットが、単独で、パケット中継処理を行うため、装置全体のスイッチング容量は小さくなるが、消費電力を抑制することができる。このようなクロック信号の停止・供給の切換は、ネットワーク中継装置1000全体のパケット流量の監視に基づいて、動的に実行されても良い。例えば、パケット流量が閾値以上である場合には、2つの中継処理セットにそれぞれクロック信号を供給して動作させ、パケット流量が閾値以下である場合には、1つの中継セットに対するクロック信号の共有を停止する。こうすれば、スイッチング容量が必要なときには、大きいスイッチング容量を確保すると共に、スイッチング容量が必要ないときには、消費電力を低減させることができる。
・第3変形例:
上記実施例では、クロック生成部CL1〜CL7に、2つの周波数発振器22、23を備えることにより、2種類の周波数のクロック信号を生成しているが、クロック信号の生成方法は、これに限られない。例えば、クロック生成部は、1つの周波数発振器と、クロック信号を所定の逓倍率で逓倍する逓倍回路を備えても良い。逓倍回路は、装置制御部11の制御に応じて、逓倍率を変更することにより、2種類の周波数のクロック信号を生成することができる。なお、逓倍回路は、クロック信号の供給対象である要素(例えば、パケット処理回路120)の内部に備えられても良い。なお、装置制御部11による逓倍回路の制御は、信号線を介して、ハイまたはローの制御信号を逓倍回路に対して送信することによって行われても良いし、逓倍回路に対するコントロールレジスタにフラグを書き込むことによって行われても良い。
・第4変形例:
上記実施例では、ネットワーク中継装置1000の動作モードを、高クロック動作と低クロック動作の2段階に制御しているが、さらに、多段階の動作モードに制御しても良い。具体的には、クロック生成部CL1〜CL7の全部または一部を、3種類以上の異なる周波数が生成できるように構成し、処理負荷あるいはユーザの設定に応じて、ネットワーク中継装置1000を動作させるクロック信号の周波数を多段階に変更しても良い。あるいは、クロック生成部CL1〜CL7を同時に変更せず、一部ずつ段階的に変更することによって、多段階の動作モードに制御しても良い。具体的には、クロック生成部CL1〜CL7の全てに高クロック信号HHを生成させて動作させる状態を第1の動作モードとする。パケット処理回路120と転送先決定回路130と内部バス140にクロック信号を供給するクロック生成部CL1〜CL4に低クロック信号HLを生成させ、外部バス500および送受信処理回路310にクロック信号を供給するクロック生成部CL5〜CL7に高クロック信号HHを生成させて動作させる状態を第2の動作モードとする。クロック生成部CL1〜CL7の全てに低クロック信号HLを生成させて動作させる状態を第3の動作モードとする。そして、処理負荷またはユーザの設定に応じて、ネットワーク中継装置1000を、第1〜第3の動作モードのいずれかで、選択的に運用することとしても良い。このように、中継処理ボード100の動作、インターフェースボード300の動作、さらには、外部バス500の動作を、それぞれに供給されるクロック信号を独立して変更することができることにより、ネットワーク中継装置1000の処理性能と、消費電力とのバランスを柔軟に変更することができる。
・第5変形例:
クロックに同期して動作する電子回路の中には、再起動(電源のリセット)をせずに、クロック周波数を変更することが可能なものがある。上記各実施例において、このような電子回路を用いて、中継処理ボード100やインターフェースボード300(図3)を構成してもよい。この場合には、各ボード100、300が利用するクロック周波数を変更する処理において(例えば、図12のステップS2や図15のステップS5)、各ボード100、300の電源をリセット(再投入)する処理を省略可能である。ただし、この場合も、中継処理を実行している最中にクロック周波数が切り替えられると、中継処理に不具合が生じる可能性がある。従って、中継決定処理に利用される中継処理ボード100のクロック周波数を変更する場合には、上記各実施例と同様に、中継処理を実行していない中継処理ボード100(待機系や予備系)のクロック周波数を変更した後に、クロック周波数が変更された中継処理ボード100と、他の中継処理ボード100(例えば、運用系100)とを交替させることが好ましい。また、このような電源リセットが不要な電子回路を利用する場合であっても、クロック周波数を変更した後に論理リセットすることが好ましい。こうすれば、クロック周波数の変更に起因する不具合が、電子回路の動作に生じることを抑制できる。ただし、論理リセットを省略してもよい。
・第6変形例:
上記各実施例において、通常時には電源が切られている中継処理ボード100を用いて、中継決定処理に利用される中継処理ボード100の動作モードを変更することとしてもよい。例えば、図11〜図15に示す第1実施例において、待機している中継処理ボード100の電源を、通常時には切ることとしてもよい。具体的には、ステップS1(図11)では、第2中継処理ボード100bの電源が切られていてもよい。次のステップS2(図12)では、装置制御部11は、第2中継処理ボード100bの動作モードを切り替える代わりに、このボード100bを「低電力モード」設定で起動する。そして、この起動が完了した後に、装置制御部11は、第1中継処理ボード100aと第2中継処理ボード100bとを交替させる(ステップS3(図13))。そして、ステップS4(図14)では、装置制御部11は、第1中継処理ボード100aの動作モードを切り替える代わりに、このボード100aの電源を切る。逆に、中継処理ボード100の動作モードを「通常モード」に変更する場合には、装置制御部11は、待機している(電源が切られている)中継処理ボード100を「通常モード」設定で起動すればよい。その後の処理は、逆の手順に従って実行すればよい。これらは、図16〜図20に示す第2実施例についても同様である。
また、図21〜図25に示す第3実施例においても同様である。具体的には、ステップS21(図21)では、予備系100cの電源が切られていてもよい。次のステップS22(図22)では、装置制御部11は、第3中継処理ボード100cの動作モードを切り替える代わりに、このボード100cを「低電力モード」設定で起動する。そして、この起動が完了した後に、装置制御部11は、中継情報を、第1中継処理ボード100aから第3中継処理ボード100cへコピーする。次のステップS23(図23)、ステップS24(図24)は、第3実施例と同じである。ステップS23では、装置制御部11は、第1中継処理ボード100aと第3中継処理ボード100cとを交替させる。そして、次のステップS24で、装置制御部11は、第1中継処理ボード100aの動作モードを「低電力モード」に切り替える。この切り替えが完了したら、装置制御部11は、第2中継処理ボード100bの動作モードを切り替える代わりに、このボード100bの電源を切り、そして、第1中継処理ボード100aを、新たな待機系として利用する。逆に、中継処理ボード100の動作モードを「通常モード」に変更する場合には、装置制御部11は、待機している(電源が切られている)中継処理ボード100を「通常モード」設定で起動すればよい。その後の処理は、逆の手順に従って実行すればよい。
・第7変形例:
上記各実施例において、送受信処理回路310のコアクロックCCを、ネットワーク中継装置(例えば、図1のネットワーク中継装置1000)の動作モードに拘わらずに、一定値に維持してもよい。こうすれば、ネットワーク中継装置の動作モードを変更する場合に、送受信処理回路310を再起動させずに済むので、パケット中継処理を中断させずに、ネットワーク中継装置の動作モードを変更することができる。例えば、ネットワーク中継装置1000の動作モードに拘わらずに、送受信処理回路310のコアクロックCCが「高」であってもよい。この場合には、ステップS5(図15)や、ステップS15(図20)、ステップS25(図25)が省略される。また、ネットワーク中継装置の動作モードに拘わらずに、インターフェースボード300は「通常モード」で動作する。
ただし、上述の各実施例のように、ネットワーク中継装置の動作モードが「通常モード」である場合には、インターフェースボード300の動作モードが「通常モード」であり、逆に、ネットワーク中継装置の動作モードが「低電力モード」である場合には、インターフェースボード300の動作モードが「低電力モード」であることとしてもよい。こうすれば、ネットワーク中継装置の「低電力モード」において、ネットワーク中継装置の消費電力をさらに抑えることが可能となる。なお、インターフェースボード300の動作モード変更(図15のステップS5、図20のステップS15、図25のステップS25)のタイミングとしては、中継処理ボード100の動作モードの変更が完了した後に限らず、任意のタイミングを採用可能である。例えば、中継処理ボード100の動作モードの変更開始前であってもよく、中継処理ボード100の動作モードの変更の最中であってもよい。
なお、装置制御部11は、ネットワーク中継装置の動作モードの変更モードとして、インターフェースボード300の動作モード変更を伴う第1変更モードと、インターフェースボード300の動作モード変更を伴わない第2変更モードと、の両方を有することが好ましい。こうすれば、ネットワーク中継装置は、パケット中継処理の継続を重要視するユーザと、消費電力低減を重要視するユーザと、の両方のニーズに応えることが可能となる。なお、第1変更モードとは、上記各実施例と同様に、ネットワーク中継装置の動作モードの変更の際に、インターフェースボード300の動作モードも変更されるモードである。一方、第2変更モードとは、ネットワーク中継装置の動作モードの変更の際に、インターフェースボード300の動作モードが変更されずに維持されるモードである。
ここで、装置制御部11は、動作モード変更処理に用いる変更モードを選択することをユーザに許容することが好ましい。こうすれば、変更モードをユーザの好みに合わせることが可能となる。具体的には、装置制御部11は、ユーザの指示を受信し、ユーザの指示で第1変更モードが指定された場合には、第1変更モードによるモード変更処理を選択して実行し、ユーザの指示で第2変更モードが指定された場合には、第2変更モードによるモード変更処理を選択して実行すればよい。装置制御部11は、装置制御部11に接続された任意の入力部(例えば、操作パネルやマウス、キーボード)から、ユーザの指示を受信可能である。また、受信したユーザ指示の内容は、設定ファイル17(図4)に記録しておけばよい。
なお、変更モードの選択の条件としては、上述のようなユーザの指示に従う条件に限らず、任意の条件を採用可能である。例えば、ネットワーク中継装置に接続されている回線数が所定の閾値以上の場合には、中断時間のより短い第2変更モードが選択され、この回線数がこの閾値未満の場合には、消費電力をより小さく抑えることが可能な第1変更モードが選択されることとしてもよい。ここで、装置制御部11が、回線数(例えば、動作中の物理インターフェース部の数)と閾値とを比較することによって、自動的に変更モードを選択すればよい。
・第8変形例:
上記各実施例において、ネットワーク中継装置の各要素(例えば、図3の中継処理ボード100とインターフェースボード300)の「通常モード」および「低電力モード」の構成としては、「低電力モード」での消費電力が「通常モード」での消費電力よりも小さくなるような任意の構成を採用可能である。例えば、中継処理ボード100(図11)に関する各クロックのうちの一部のクロック(例えば、内部バスクロックRC)の周波数が、中継処理ボード100の動作モードに拘わらずに一定値に維持されてもよい。また、中継処理ボード100が、独立に動作可能な複数の電子回路を含み、通常モードでは全ての電子回路が動作し、低電力モードでは、一部の電子回路への電力供給が止められることとしてもよい。
ただし、上記各実施例のように、中継処理部(例えば、図3の中継処理ボード100)とインターフェース部(例えば、図3のインターフェースボード300)とが、クロック信号に同期して動作する電子回路をそれぞれ含み、そのクロック周波数を切り替えることによって、動作モードが切り替わる構成を採用することが好ましい。こうすれば、電子回路の構成が複雑になることを抑制しつつ、容易に、消費電力を変更することができる。いずれの場合も、利用可能な動作モードの総数としては、2に限らず、3以上の任意の数を採用可能である。また、いずれの場合も、中継処理部の動作モードを設定した後に、中継処理部を論理リセットすることが好ましい。こうすれば、動作モードの設定に起因する不具合が中継処理部の動作に生じることを抑制できる。
・第9変形例:
上記各実施例において、中継情報としては、フォワーディングテーブル134とIPアドレステーブル135とを合わせた情報に限らず、パケットの宛先情報と、パケットを送出すべき回線と、の対応関係を定める任意の情報を採用可能である。例えば、Ethernet(登録商標)のMACアドレスと、パケットを送出すべき回線と、の対応関係を定める情報であってもよい。
また、複数の物理的な回線をまとめたものを、仮想的な1つの回線として利用する場合がある(例えば、リンクアグリゲーション機能を利用する場合)。このような場合には、この仮想的な1つの回線が接続されている複数の回線の全体が、パケットを送出すべき回線として選択されるように、中継情報が設定されていることが好ましい。
・その他の変形例:
上記実施例において、ハードウェアによって実現されていた構成の一部をソフトウェアに置き換えてもよく、逆に、ソフトウェアによって実現されていた構成の一部をハードウェアに置き換えてもよい。例えば、上記実施例において、パケット処理回路120や転送先決定回路130は、ASICにより構成されているが、汎用プロセッサとプログラムにより構成されていても良い。
以上、実施例、変形例に基づき本発明について説明してきたが、上記した発明の実施の形態は、本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定するものではない。本発明は、その趣旨並びに特許請求の範囲を逸脱することなく、変更、改良され得ると共に、本発明にはその等価物が含まれる。
実施例に係るネットワーク装置の基本構成を示すブロック図である。 装置制御部の内部構成を示すブロック図である。 インターフェースボードと中継処理ボードを中心とした構成を示すブロック図である。 設定ファイルの内容の一部を示す説明図である。 起動処理の処理ルーチンを示すフローチャートである。 流量切換モードと定期切換モードについて説明する説明図である。 流量切換モードにおける周波数切換処理の処理ルーチンを示すフローチャートである。 定期切換モードにおける周波数切換処理の処理ルーチンを示すフローチャートである。 対向装置との間で回線の通信速度/通信モードを自動的に調整するオートネゴシエーション機能を説明する図である。 通信速度切換運転モードにおける周波数切換処理の処理ルーチンを示すフローチャートである。 動作モード変更処理のより詳しい内容を示す概略図である。 動作モード変更処理のより詳しい内容を示す概略図である。 動作モード変更処理のより詳しい内容を示す概略図である。 動作モード変更処理のより詳しい内容を示す概略図である。 動作モード変更処理のより詳しい内容を示す概略図である。 第2実施例における動作モード変更処理の概要を示す概略図である。 第2実施例における動作モード変更処理の概要を示す概略図である。 第2実施例における動作モード変更処理の概要を示す概略図である。 第2実施例における動作モード変更処理の概要を示す概略図である。 第2実施例における動作モード変更処理の概要を示す概略図である。 第3実施例における動作モード変更処理の概要を示す概略図である。 第3実施例における動作モード変更処理の概要を示す概略図である。 第3実施例における動作モード変更処理の概要を示す概略図である。 第3実施例における動作モード変更処理の概要を示す概略図である。 第3実施例における動作モード変更処理の概要を示す概略図である。 第1変形例に係るネットワーク中継装置1000aの基本構成を示すブロック図である。 第2変形例に係るネットワーク中継装置1000bの基本構成を示すブロック図である。
符号の説明
10、10a、10b…制御ボード
11、11a、11b…装置制御部
12…CPU
13…メモリ
14…制御プログラム
15…流量管理モジュール
16…周波数変更モジュール
17…設定ファイル
21…セレクタ
22…高周波数発振器
23…低周波数発振機
100、100a、100b、100c…中継処理ボード
120、120a、120b…パケット処理回路
121…転送エンジン
122…メモリ
130、130a、130b…転送先決定回路
131…転送先検索エンジン
132…メモリ
133…高速検索メモリ
134…フォワーディングテーブル
135…IPアドレステーブル
140…内部バス
160…オンボード電源
300…インターフェースボード
310…送受信処理回路
311…送受信エンジン
312…メモリ
320…物理インターフェース部
360…オンボード電源
400…制御バス
500…外部バス
600…回線
700…主電源部
1000、1000a、1000b、1001、1002…ネットワーク中継装置
CL1〜CL7…クロック生成部

Claims (16)

  1. ネットワーク中継装置の制御方法であって、
    前記ネットワーク中継装置は、
    回線との接続のための物理インターフェース部を複数有するとともに、宛先情報が関連付けられているパケットを、前記回線を介して送受信するインターフェース部と、
    受信されたパケットに関連付けられた宛先情報に基づいて、前記受信されたパケットを送出すべき回線を決定する中継決定処理を実行する第1中継処理部と、
    前記第1中継処理部の代わりに前記中継決定処理を実行可能な1つ以上の第2中継処理部と、
    を備え、
    前記第1中継処理部および前記第2中継処理部は、前記中継決定処理の動作モードとして、第1決定動作モードと、前記第1決定動作モードよりも消費電力の少ない第2決定動作モードとを含む複数の切り替え可能な決定動作モードを有し、
    前記制御方法は、
    (A)前記第1中継処理部が前記中継決定処理を担当している間に、前記第2中継処理部の中から選択された1つの中継処理部である対象中継処理部の決定動作モードを前記第1中継処理部の決定動作モードとは異なる決定動作モードに設定する処理を含むモード処理を実行する工程と、
    (B)前記対象中継処理部の決定動作モード設定処理の完了の後に、前記第1中継処理部の代わりに前記対象中継処理部による前記中継決定処理を開始させる交替処理を実行する工程と、
    を備える制御方法。
  2. 請求項1に記載の制御方法であって、
    前記1つ以上の第2中継処理部は、前記第1中継処理部に不具合が生じたときに前記中継決定処理を実行するために前記第1中継処理部と同じ決定動作モードで起動しているとともに前記中継決定処理を実行していない待機中継処理部を少なくとも1つ含む、
    制御方法。
  3. 請求項2に記載の制御方法であって、
    前記対象中継処理部として、前記待機中継処理部が利用される、制御方法。
  4. 請求項2に記載の制御方法であって、
    前記第2中継処理部は、さらに、前記待機中継処理部よりも消費電力が小さい決定動作モードに設定されている予備中継処理部を少なくとも1つ含み、
    前記制御方法では、前記対象中継処理部として、前記予備中継処理部が利用される、
    制御方法。
  5. 請求項1ないし請求項4のいずれかに記載の制御方法であって、さらに、
    前記対象中継処理部の決定動作モードを設定する処理は、前記決定動作モードの設定の後に、前記対象中継処理部を論理リセットする工程を含む、
    制御方法。
  6. 請求項1ないし請求項5のいずれかに記載の制御方法であって、さらに、
    (C)前記交替処理の完了の後に、前記第1中継処理部の決定動作モードを、前記対象中継処理部と同じ決定動作モードに切り替える処理を実行する工程を含む、制御方法。
  7. 請求項1ないし請求項6のいずれかに記載の制御方法であって、
    前記インターフェース部は、前記パケットの送受信の動作モードとして、第1転送動作モードと、前記第1転送動作モードよりも消費電力の少ない第2転送動作モードとを含む複数の切り替え可能な転送動作モードを有し、
    前記モード処理は、
    前記転送動作モードの変更を伴う第1変更モードと、
    前記転送動作モードの変更無しの第2変更モードと、
    を有し、
    前記第1変更モードによるモード処理を実行する工程は、
    (A1−1)前記対象中継処理部の決定動作モードが前記第1決定動作モードに設定される場合には、前記インターフェース部の転送動作モードを前記第1転送動作モードに設定する工程と、
    (A1−2)前記対象中継処理部の決定動作モードが前記第2決定動作モードに設定される場合には、前記インターフェース部の転送動作モードを前記第2転送動作モードに設定する工程と、
    を含む、制御方法。
  8. 請求項1ないし請求項7のいずれかに記載の制御方法であって、
    前記第1中継処理部と前記第2中継処理部は、前記中継決定処理に利用される中継情報であって、前記宛先情報と前記回線とを対応付ける中継情報を格納する第1のメモリと第2のメモリをそれぞれ含み、
    前記制御方法は、さらに、
    (D)前記対象中継処理部の決定動作モード設定処理が完了した後の、前記対象中継処理部による前記中継決定処理の開始の前に、前記第1中継処理部の第1メモリに格納された前記中継情報を、前記対象中継処理部の第2メモリにコピーする工程を有する、
    制御方法。
  9. ネットワーク中継装置であって、
    回線との接続のための物理インターフェース部を複数有するとともに、宛先情報が関連付けられているパケットを、前記回線を介して送受信するインターフェース部と、
    受信されたパケットに関連付けられた宛先情報に基づいて、前記受信されたパケットを送出すべき回線を決定する中継決定処理を実行する第1中継処理部と、
    前記第1中継処理部の代わりに前記中継決定処理を実行可能な1つ以上の第2中継処理部と、
    前記各部の動作を制御する装置制御部と、
    を備え、
    前記第1中継処理部および前記第2中継処理部は、前記中継決定処理の動作モードとして、第1決定動作モードと、前記第1決定動作モードよりも消費電力の少ない第2決定動作モードとを含む複数の切り替え可能な決定動作モードを有し、
    前記装置制御部は、
    (A)前記第1中継処理部が前記中継決定処理を担当している間に、前記第2中継処理部の中から選択された1つの中継処理部である対象中継処理部の決定動作モードを前記第1中継処理部の決定動作モードとは異なる決定動作モードに設定する処理を含むモード処理を実行し、
    (B)前記対象中継処理部の決定動作モード設定処理の完了の後に、前記第1中継処理部の代わりに前記対象中継処理部による前記中継決定処理を開始させる交替処理を実行する、
    ネットワーク中継装置。
  10. 請求項9に記載のネットワーク中継装置であって、
    前記1つ以上の第2中継処理部は、前記第1中継処理部に不具合が生じたときに前記中継決定処理を実行するために前記第1中継処理部と同じ決定動作モードで起動しているとともに前記中継決定処理を実行していない待機中継処理部を少なくとも1つ含む、
    ネットワーク中継装置。
  11. 請求項10に記載のネットワーク中継装置であって、
    前記装置制御部は、前記対象中継処理部として、前記待機中継処理部を利用する、ネットワーク中継装置。
  12. 請求項10に記載のネットワーク中継装置であって、
    前記第2中継処理部は、さらに、前記待機中継処理部よりも消費電力が小さい決定動作モードに設定されている予備中継処理部を少なくとも1つ含み、
    前記装置制御部は、前記対象中継処理部として、前記予備中継処理部を利用する、ネットワーク中継装置。
  13. 請求項9ないし請求項12のいずれかに記載のネットワーク中継装置であって、
    前記装置制御部は、前記対象中継処理部の決定動作モードを設定する処理において、前記決定動作モードの設定の後に、前記対象中継処理部を論理リセットする、ネットワーク中継装置。
  14. 請求項9ないし請求項13のいずれかに記載のネットワーク中継装置であって、
    前記装置制御部は、
    (C)前記交替処理の完了の後に、前記第1中継処理部の決定動作モードを、前記対象中継処理部と同じ決定動作モードに切り替える処理を実行する、
    ネットワーク中継装置。
  15. 請求項9ないし請求項14のいずれかに記載のネットワーク中継装置であって、
    前記インターフェース部は、前記パケットの送受信の動作モードとして、第1転送動作モードと、前記第1転送動作モードよりも消費電力の少ない第2転送動作モードとを含む複数の切り替え可能な転送動作モードを有し、
    前記モード処理は、
    前記転送動作モードの変更を伴う第1変更モードと、
    前記転送動作モードの変更無しの第2変更モードと、
    を有し、
    前記装置制御部は、前記第1変更モードによるモード処理において、
    (A1−1)前記対象中継処理部の決定動作モードが前記第1決定動作モードに設定される場合には、前記インターフェース部の転送動作モードを前記第1転送動作モードに設定し、
    (A1−2)前記対象中継処理部の決定動作モードが前記第2決定動作モードに設定される場合には、前記インターフェース部の転送動作モードを前記第2転送動作モードに設定する、
    ネットワーク中継装置。
  16. 請求項9ないし請求項15のいずれかに記載のネットワーク中継装置であって、
    前記第1中継処理部と前記第2中継処理部は、前記中継決定処理に利用される中継情報であって、前記宛先情報と前記回線とを対応付ける中継情報を格納する第1のメモリと第2のメモリをそれぞれ含み、
    前記装置制御部は、
    (D)前記対象中継処理部の決定動作モード設定処理が完了した後の、前記対象中継処理部による前記中継決定処理の開始の前に、前記第1中継処理部の第1メモリに格納された前記中継情報を、前記対象中継処理部の第2メモリにコピーする、
    ネットワーク中継装置。
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