JP3606226B2 - スイッチングハブ及びその省電力方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、複数の接続ポートを備え、ネットワークに接続された情報機器間のデータを中継するスイッチングハブ及びその省電力方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、LANスイッチやスイッチングハブ等のLAN構成機器は、ネットワークを保守する上でも常時電源供給しなければばらないものであった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、大規模な装置構成になるほど、実際に使用するポート数や帯域容量が流動的であるため、フル帯域で必要となる最大構成からの余裕度が高く、換言すると、実際の運用上で無駄のある使用環境は避けられないといった問題があった。
【0004】
本発明は、一部回路の動作周波数を制御することにより、必要最低限の電流供給や発熱制御を行い、日々のランニングコスト及びファンの過剰な回転による騒音を低減するスイッチングハブ及びその省電力方法を提供することを主な目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
前記課題を解決するために、請求項1記載の発明は、複数のポートを備えるスイッチングハブにおいて、前記スイッチングハブは、前記複数のポートを介して接続先からのデータの受信状態に基づいて個々のポートの使用状況を判定する判定手段と、前記判定手段により使用中であると判定された全てのポートの情報を集計し、該集計された情報に基づき前記使用中であると判定された全てのポートの負荷を検出し、前記複数のポートが全て使用中である場合の最大負荷に対して該検出された負荷の割合を算出し、当該算出された割合に基づき動作周波数を制御する制御手段と、前記制御手段により制御された前記動作周波数を供給する供給手段と、を有し、前記制御手段により制御された前記動作周波数を、クロスバススイッチ部と、フォワーディング/キュー制御回路部と、パケットメモリ部とに供給することを特徴とする。
【0006】
請求項2記載の発明は、請求項1記載の発明において、判定手段は、データ信号からクロック成分を、任意の時間継続して抽出するか否かに基づいてポートの使用状況を判定することを特徴とする。
【0007】
請求項3記載の発明は、請求項1記載の発明において、判定手段は、接続先から受信したパケットの妥当性を確認する物理制御部を有し、物理制御部にてパケットが妥当であればポートが使用中であり、妥当でなければポートが使用中でないと判定することを特徴とする。
【0008】
請求項4記載の発明は、請求項1記載の発明において、判定手段は、接続先から受信したNext−page情報を確認する物理制御部を有し、物理制御部にてNext−page情報が接続を示すメッセージの場合にポートが使用中であり、開放を示すメッセージの場合にポートが使用中でないと判定することを特徴とする。
【0009】
請求項5記載の発明は、請求項1から4のいずれか1項に記載の発明において、供給手段は、判定手段により複数のポートの全てが使用中でないと判定された場合、動作周波数の供給を停止することを特徴とする。
【0010】
請求項6記載の発明は、複数のポートを備えるスイッチングハブの省電力方法であって、複数のポートの夫々の使用状況を判定する判定工程と、判定工程により使用中であると判定されたポートの情報を集計する集計工程と、集計工程により集計された使用中である全てのポートの負荷を検出する検出工程と、複数のポートが全て使用中である場合の最大負荷に対して、検出工程により検出された使用中である全てのポートの負荷の割合を算出する算出工程と、算出工程により算出された負荷の割合に基づいて動作周波数を制御する制御工程と、制御工程により制御された動作周波数を所定回路に供給する供給工程と、前記制御手段により制御された前記動作周波数を、クロスバススイッチ部と、フォワーディング/キュー制御回路部と、パケットメモリ部とに供給する工程と、を有することを特徴とする。
【0011】
請求項7記載の発明は、請求項6記載の発明において、判定工程は、複数のポートの夫々において、接続先からのキャリア検出が所定時間継続する場合に使用中であると判定し、所定時間継続しない場合に使用中でないと判定することを特徴とする。
【0012】
請求項8記載の発明は、請求項6記載の発明において、判定工程は、複数のポートの夫々において、接続先からパケットを受信した際に、当該パケットの妥当性を確認し、妥当であると判定した場合に使用中であると判定し、妥当でないと判定した場合に使用中でないと判定することを特徴とする。
【0013】
請求項9記載の発明は、請求項6記載の発明において、判定工程は、複数のポートの夫々において、接続先からのNext−page情報を受信した際に、当該Next−page情報を確認することで各ポートの使用状況を判定することを特徴とする。
【0014】
請求項11記載の発明は、請求項6から9のいずれか1項に記載の発明において、供給工程は、判定工程により複数のポートの全てが使用中でないと判定された場合、所定回路への動作周波数の供給を停止することを特徴とする。
【0015】
〈作用〉
本発明のスイッチングハブにおいて、受信回路部に通信パートナーのアライブ状態の検出機能を設けると共に、各回路のおかれた状況によって特定回路の動作周波数を最適化するアルゴリズムを備え、動作周波数の最適化で電源供給と発熱を必要最小限にする制御を行う。
【0016】
本発明は、送信回路部と、受信回路部と、ENCODERと、DECODERと、プロトコル処理部といったポートインタフェースの数に依存する回路部と、フォワーデイング/キュー制御回路部、パケットメモリ部、クロスバススイッチ部、といった回路部が存在するという構成となる。ここで、共通的に必要な回路部へかかる負荷は、ポートインタフェースに依存する回路部の使用ポート数に比例する。
【0017】
本発明では、各ポートの使用状況を判断し、使用されていないポートが存在する場合には共通回路部(フォワーデイング/キュー制御回路部、パケットメモリ部、クロスバススイッチ部)の動作周波数を低減し、不要な高速動作を停止させる制御機能を有している。従って、無駄のない必要最小限の電力での動作が可能となり、消費電力を有効に活用することができ、また、発熱の低減、EMI(電磁波障害)の低減、動作の安定マージンの強化という効果が得られる。
【0018】
【発明の実施の形態】
次に、添付図面を参照しながら本発明の実施形態であるスイッチングハブ及びその省電力方法を詳細に説明する。図1から図5に、本発明に係るスイッチングハブ及びその省電力方法の実施の形態を示す。
【0019】
〈第1の実施形態〉
図1は、本発明の第1の実施形態であるスイッチングハブを入力バッファ方式もしくは出力バッファ方式で用いてLANに適用した場合の概略構成を示すブロック図である。図1において、本発明の実施形態であるスイッチングハブは、クロスバススイッチ部1と、パケットメモリ部2と、プロトコル処理部3と、符号部4と、復号部5と、送信回路部6と、受信回路部7と、周波数制御回路部8と、ケーブル9と、フォワーディング/キュー制御回路部10と、物理制御部11と、VCO回路部12と、を有して構成される。
【0020】
受信回路部7は、LANインタフェース上でケーブル9もしくは光ファイバ等で接続されたパートナー(通信先)からのデータ(キャリア)を検出する機能を有し、受信したキャリアからクロック成分を抽出し、各関係回路部のクロックソースとして分配すると共に、データを復号部5に渡す。本来、ケーブル9上でのデータは、耐ノイズ性の強化、高速信号の効率伝送、EMI対策などの観点からさまざまな信号処理が施されているため、それらを復号部5で解除する。
【0021】
続いて、受信したデータは、プロトコル処理部3でLAN特有のプロトコルの解析翻訳がなされ、転送アドレスの認識、不要ヘッダの取り外し、エラーチェックなどが行われる。これにより、データはスイッチングハブ内部で転送するのに適したシンプルな形式に変換される。
【0022】
プロトコル処理部3で変換されたデータは、一旦、フォワーデイング/キュー制御回路部10を介してパケットメモリ部2に格納される。この格納されたデータは、フォワーデイング/キュー制御回路部10により制御されるキュー管理によって随時読み出され、クロスバススイッチ部1を介して宛先となるポートへ交換される。データを一旦パケットメモリ部2に格納するのは、ポートインタフェースの転送速度が異なる場合の整合をとるため、クロスバススイッチ部1の空きを待つため、優先度の高いデータから転送処理を行うため、といったバッファリングが目的である。
【0023】
本発明の第1の実施形態では、入力側もしくは出力側にパケットメモリ部2を備えるスイッチング方式の場合を示している。一方、送信側は受信フローと逆に、交換されたデータをプロトコル処理部3で、LANで必要なパケット構造に組み立て、符号部4で高速、長距離伝送に適した信号形態に変換し、送信回路部7からケーブル9もしくは光ファイバ等を介して、接続パートナーにデータを出力する。
【0024】
受信回路部7が接続パートナーからのデータを受信をすると、パートナーアライブ信号を周波数制御回路部8に送る。周波数制御回路部8は、全てのポートの受信回路部7からのパートナーアライブ信号を受信し、実際に使用中である(アクティブ状態にある)ポート数を把握した上で、共通回路部であるクロスバススイッチ部1、パケットメモリ部2、フォワーディング/キュー制御回路部10の夫々にかかる最大負荷時と比較した負荷率を算出し、その範囲内で処理の取りこぼしのない動作周波数を決定する。つまり、必要最小限の動作周波数とすることで、パフォーマンス劣化を引き起こすことなく、無駄なリソースの消費を防止する。
【0025】
受信回路部7からのパートナーアライブ信号は、常時検知され、周波数制御回路部8では、常に共通回路部の動作周波数の最適化を図る。なお、一般のLANでは、接続パートナーが繋がっている限り、データ信号がない場合でも同期をとるための信号が常に流れており、受信回路部8は、データ信号もしくは同期信号からクロック成分を抽出するクロックリカバリ機能を有する。このクロックリカバリ信号をパートナーアライブ信号として活用するのが有効である。
【0026】
図2は、本発明の実施形態であるスイッチングハブの動作例を示すフローチャートである。まず、受信回路部7は、常時、ケーブル9を介して接続パートナーからの同期用信号を含む送信信号を検知する構成となっている。受信回路部7は、一旦、ケーブル9上に接続される各ポート毎にパートナーからの受信キャリアを検出すると(ステップS1)、これに同期するために同期用信号もしくはデータ信号(受信キャリア)からクロック成分を抽出する(ステップS2)。したがって、クロック抽出の有無をもって、キャリアの検出を行う手段とすることができる。このキャリア検出が予め任意に設定された一定時間継続することを確認すれば(ステップS3/YES)、接続パートナーがアライブ状態(ポート使用中)で、かつケーブル9の伝送品質も良好で通信準備が整っていることを認識できる。
【0027】
周波数制御回路部8は、全てのポート状況の情報を収集して(ステップS4)、予め設定されたアルゴリズムに基づいて共通回路部にかかる負荷を、最大限の負荷と比較したときの割合(負荷率)を算出し、周波数の最適化を行う(ステップS6)。この負荷率は、アナログ電位としてVCO回路部12に伝達され、当該VCO回路部12により入力されたアナログ電位に比例した周波数を共通回路部に供給する(ステップS7)。共通回路部への出力は、入力に対して常に線形かつ動的に追随変動するものである。
【0028】
受信回路部7での接続パートナーのキャリア検出は常時行われているが、一旦キャリア検出が途切れ、クロック成分抽出が一定時間以上とぎれる場合は(ステップS3/NO)、そのポート分を負荷計算対象から外し、すなわち、使用状況にある全てのポート状況の情報のみを収集し(ステップS5)、予め設定されたアルゴリズムに基づいて共通回路部にかかる負荷を、最大限の負荷と比較したときの新たな負荷率を算出し、周波数の最適化を行う(ステップS6)。この新たな負荷率は、アナログ電位としてVCO回路部12に伝達され、当該VCO回路部12により入力されたアナログ電位に比例した周波数を共通回路部に供給する(ステップS7)。
【0029】
このように、受信回路部7が、常時ケーブル9上の受信キャリアを検知し、その受信状態に応じて周波数制御回路部8が常に必要な負荷率を計算し、この負荷率をアナログ電位としてVCO回路部12に出力する。VCO回路部12は、周波数制御回路部8から入力されたアナログ電位(負荷率)に比例した周波数を共通回路部へ提供し、共通回路部の動作、例えば、パケットメモリ部2、クロスバススイッチ部1、フォワーデイング/キュー制御回路部10によるバス転送動作等を上記周波数に基づいて制御する。
【0030】
さらに、全ポートに対して、接続パートナーのアライブ情報がない場合、すなわち、接続される全てのポートが使用状況でない場合には、周波数制御回路8からVCO回路部12への入力をゼロとすることにより、共通回路部の動作を停止し、リソースの保護という観点からさらに効果的となる。
【0031】
接続パートナーは、情報データを送信する前にリンク確立を行うためのテストシーケンスがあったり、リンクが確立した後も同期用の信号として、例えば、イーサネット(登録商標)では8バイトのプリアンブル信号を送信するので、これらの時間の範囲内に、共通回路部が必要な動作周波数に立ち上がれば、実データパケットの取りこぼしはない。仮に、これでも間に合わない場合があったとしても、接続パートナー側の上位層プロトコルによる再送処理が行われるので、実質的な弊害はないと言える。
【0032】
なお、本発明の第1の実施形態では、受信キャリアから抽出されるクロック信号を、接続パートナーのアライブ信号として代用しているので、従来のLAN回路の構成に大きな変更、改造をかけることなく、安易に実現することができる。
【0033】
〈第2の実施形態〉
本発明の第2の実施形態として、その基本的構成は上述の本発明の第1の実施形態と同様であるが、接続パートナーのアライブ情報を検出する機能として、他の方法を用いる場合を以下に説明する。
【0034】
図3は、本発明の第2の実施形態であるスイッチングハブを入力バッファ方式もしくは出力バッファ方式で用いてLANに適用した場合の概略構成を示すブロック図である。本発明の第2の実施形態においては、接続パートナーのアライブ情報を検出する機能として、マジックパケットを例とするWake−upパケットを使用するものである。また、図4は、その際の動作例を示すフローチャートである。
【0035】
マジックパケットを例とするWake−upパケットとは、接続パートナーに対して、例えば、ネットワークを使ってリモートで電源を立ち上げたりするなどの何らかのトリガを与えたい場合のやりとりを予め規定したパケットのことである。このWake−upパケットは、プロトコル処理部3を介することなく、物理制御部11による物理層のレベルの単純なパターン認識で理解されるパケットのことである。本発明の第2の実施形態では、このWake−upパケットをトリガとして、周波数制御回路8を作動させるものである。
【0036】
物理制御部11は、接続パートナーからのWake−upパケットを検出し、その内容(妥当性)を確認する。受信回路部7は、一旦、ケーブル9上に接続パートナーからの受信キャリアを検出すると、これに同期するために同期用信号もしくはデータ信号からクロック成分を抽出するクロックリカバリ機能を有している。
【0037】
ここで接続パートナーからの受信キャリアを一定期間検出すると、この時点で電気的な接続状態は確立できるが、まだ通信可能状態ではない。さらに、接続パートナーがスイッチングハブとの接続を必要とする時、Wake−upパケットを転送する。受信回路部7で受信されたWake−upパケットは、復号部5で復号処理され、物理制御部11へ取り込まれる。ここで予め規定されたパターンとの照合が行われ、Wake−upパケットの妥当性が確認されれば、接続パートナーがアライブ状態で、ケーブル9の伝送品質も良好で通信準備が整っており、かつ接続パートナーからのデータ通信要求があるということを認識できる。この判断結果は、周波数制御回路部8へ送信され、VCO回路部12を制御して共通回路部への動作周波数を最適化する。
【0038】
また、接続パートナーが、通信の要求の終了を通知したい場合は、予め規定されたSleepパケットをスイッチングハブに対して送信し、Wake−upパケット同様に物理制御部11の照合により、周波数制御回路部8は、該当ポートに関連する分の負荷を差し引いて、共通回路部への最適な周波数を再計算し、VCO回路部12にその値を渡す。
【0039】
このように、物理制御部11が、常時特殊パケットを検知し、その状態に応じて周波数制御回路部8が最適な周波数計算を行う。さらに、全ポートに対して、Sleepパケットを検知した場合は、ポートに依存しない共通回路部への周波数を停止させるとさらに効果的となる。
【0040】
〈第3の実施形態〉
図6は、本発明の第3の実施形態であるスイッチングハブの動作例を示すフローチャートであり、イーサネット(登録商標)のオートネゴシエーションシーケンスにおけるNext−Page情報を使用する場合の処理を示すものである。
【0041】
Next−Page情報とは、リンク間の連絡を行うパルス群であり、伝送速度、半二重・全二重といった接続モードを予めパートナー間で取り決めるために使用されるベースページに引き続いて送信されるものである。その内容については、ベンダや装置に個別に依存して自由に規定することができる。実際にこれを利用して特定の信号群をトリガとし、接続されるパートナー間においてその取り決めを認識しあっておく。このNext−Page情報は、物理制御部11で認識されるため、本発明の第2の実施形態にて用いられるWake−upパケットと同じフローをもって実現することができる。
【0042】
また、Next−Page情報を使うことの利点は、やりとりする信号が予め相互に認識さえできていれば任意でよいということ、Wake−up、Sleepを制御する信号以外にも別の信号を規定することができ、周波数制御回路に対して、多様な命令を行うことができる。例えば、通信を行うまでの時間を設定し、開始ぎりぎりまで周波数変動を待機させたり、温度センサと結合して異常温度を感知した時に動作周波数を下げる等の制御を行ったり、フルレイトでの伝送を行うといった回路的に高負荷となる時に動作周波数を高めに供給させたり、といった周囲の環境や変化に応じてカスタマイズを行うことが可能となる。
【0043】
これらの方法では、上述する実施形態の効果に加えて、接続パートナーからのWake−upパケットやNext−Page情報といった接続パートナーの意思情報が周波数制御の判断材料に加わるため、周波数供給の条件がより明確化されるという利点がある。例えば、判断基準に特定のヒステリシスをもたせれば、伝送路上のノイズや浮遊バイアスによって及ぼされる不正な判断を排除でき、また伝送品質が不安定な環境下で発生しがちな周波数のリンギングなど無意味な連続を回避することができる。従って、無駄な動作や誤作動の影響を及ぼさないようにすることで適切な周波数制御と省電力制御が可能となる。さらに、これらの実施形態を組み合わせることにより、細かな電力制御を行うことができる。
【0044】
【発明の効果】
以上の説明より明らかなように、本発明によれば、接続パートナーの有無またはその状態及びケーブル伝送品質により通信が可能な状態であるかを判断し、通信が可能な状態であるときに限り、共通回路部への電源供給を行うため、接続パートナーが不在もしくは通信可能状態でなかったり、伝送路の品質劣化で通信が困難であるような場合に、不必要な回路の電力供給を最低限に押さえることができ、無駄な消費を回避することができる。
【0045】
また、本発明によれば、ポート単位での制御が可能で、細かな対応ができるため、接続パートナーの状況が常時変動するような場合でも最適な環境を提供することができ、装置全体からみても、定常的な消費電力が低減することによって、熱設計に対しての余裕度が増し、高価で物理的な制限ともなるFinやヒートシンク、ファン等の冷却部品の排除や縮小にも貢献する。
【0046】
さらに、本発明によれば、必要最小限の回路のみを動作させるので、不要な放射ノイズの発生を低減し、EMI対策に対する工数、部品コストの削減にも大きく寄与するとともに、絶対的なノイズの低減により回路自体に及ぼす干渉などの悪影響も取り除くことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態であるスイッチングハブの概略構成を示すブロック図である。
【図2】本発明の第1の実施形態であるスイッチングハブの処理例を示すフローチャートである。
【図3】本発明の第2及び第3の実施形態であるスイッチングハブの概略構成を示すブロック図である。
【図4】本発明の第2の実施形態であるスイッチングハブの処理例を示すフローチャートである。
【図5】本発明の第3の実施形態であるスイッチングハブの処理例を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1 クロスバススイッチ部
2 パケットメモリ部
3 プロトコル処理部
4 符号部
5 復号部
6 送信回路部
7 受信回路部
8 周波数制御回路部
9 ケーブル
10 フォワーディング/キュー制御回路部
11 物理制御部
12 VCO回路部
Claims (10)
- 複数のポートを備えるスイッチングハブにおいて、
前記スイッチングハブは、
前記複数のポートを介して接続先からのデータの受信状態に基づいて個々のポートの使用状況を判定する判定手段と、
前記判定手段により使用中であると判定された全てのポートの情報を集計し、該集計された情報に基づき前記使用中であると判定された全てのポートの負荷を検出し、前記複数のポートが全て使用中である場合の最大負荷に対して該検出された負荷の割合を算出し、当該算出された割合に基づき動作周波数を制御する制御手段と、
前記制御手段により制御された前記動作周波数を供給する供給手段と、
を有し、
前記制御手段により制御された前記動作周波数を、クロスバススイッチ部と、フォワーディング/キュー制御回路部と、パケットメモリ部とに供給することを特徴とするスイッチングハブ。 - 前記判定手段は、
前記データ信号からクロック成分を、任意の時間継続して抽出するか否かに基づいて前記ポートの使用状況を判定することを特徴とする請求項1記載のスイッチングハブ。 - 前記判定手段は、
前記接続先から受信したパケットの妥当性を確認する物理制御部を有し、
前記物理制御部にて前記パケットが妥当であれば前記ポートが使用中であり、妥当でなければ前記ポートが使用中でないと判定することを特徴とする請求項1記載のスイッチングハブ。 - 前記判定手段は、
前記接続先から受信したNext−page情報を確認する物理制御部を有し、
前記物理制御部にて前記Next−page情報が接続を示すメッセージの場合に前記ポートが使用中であり、開放を示すメッセージの場合に前記ポートが使用中でないと判定することを特徴とする請求項1記載のスイッチングハブ。 - 前記供給手段は、
前記判定手段により前記複数のポートの全てが使用中でないと判定された場合、前記動作周波数の供給を停止することを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載のスイッチングハブ。 - 複数のポートを備えるスイッチングハブの省電力方法であって、
前記複数のポートの各使用状況を判定する判定工程と、
前記判定工程により使用中であると判定されたポートの情報を集計する集計工程と、
前記集計工程により集計された使用中である全てのポートの負荷を検出する検出工程と、
前記複数のポートが全て使用中である場合の最大負荷に対して、前記検出工程により検出された前記使用中である全ポートの負荷の割合を算出する算出工程と、
前記算出工程により算出された前記負荷の割合に基づいて動作周波数を制御する制御工程と、
前記制御工程により制御された前記動作周波数を所定回路に供給する供給工程と、
前記制御手段により制御された前記動作周波数を、クロスバススイッチ部と、フォワーディング/キュー制御回路部と、パケットメモリ部とに供給する工程と、
を有することを特徴とするスイッチングハブの省電力方法。 - 前記判定工程は、
前記複数のポートの夫々において、接続先からのキャリア検出が所定時間継続する場合に使用中であると判定し、所定時間継続しない場合に使用中でないと判定することを特徴とする請求項6記載のスイッチングハブの省電力方法。 - 前記判定工程は、
前記複数のポートの夫々において、接続先からパケットを受信した際に、当該パケットの妥当性を確認し、妥当であると判定した場合に使用中であると判定し、妥当でないと判定した場合に使用中でないと判定することを特徴とする請求項6記載のスイッチングハブの省電力方法。 - 前記判定工程は、
前記複数のポートの夫々において、接続先からのNext−page情報を受信した際に、当該Next−page情報を確認することで前記各ポートの使用状況を判定することを特徴とする請求項6記載のスイッチングハブの省電力方法。 - 前記供給工程は、
前記判定工程により前記複数のポートの全てが使用中でないと判定された場合、前記所定回路への動作周波数の供給を停止することを特徴とする請求項6から9のいずれか1項に記載のスイッチングハブの省電力方法。
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