JP2007227835A - 薄型光素子及びその製造方法、デバイス製造方法、並びに電子機器 - Google Patents

薄型光素子及びその製造方法、デバイス製造方法、並びに電子機器 Download PDF

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Abstract

【課題】製造歩留まりを向上させることができる薄型光素子及びその製造方法、デバイス製造方法、並びに当該製造方法を用いて製造されたデバイスを備える電子機器を提供する。
【解決手段】薄型光素子10は、半導体層11と半導体層11上に形成された一対の電極12,13とを備え、半導体層11の電極12,13が形成された面とは反対側の面を受光面11aとしている。この薄型光素子10は、半導体層11及び電極12,13の上部を覆うよう形成された強度付与層14と、強度付与層14上に形成された一対の接続電極15,16とを備えており、これら一対の電極12,13と一対の接続電極15,16とは、強度付与層14に形成されたスルーホール17,18を介してそれぞれ接続されている。
【選択図】図2

Description

本発明は、薄型光素子及びその製造方法、デバイス製造方法、並びに当該製造方法を用いて製造されたデバイスを備える電子機器に関する。
近年、光信号を用いて情報の送受信を行う光通信が多用されている。光通信は、電気信号を用いて情報の送受信を行う電気通信に比べて、信号の減衰が少ない、取り扱う情報量を増大させることができる、周囲への電磁波の放射を防止することができる等の利点がある。また、近年においては、これらの利点を生かして処理すべき各種情報を光信号として送受信することにより高速な情報処理を可能とする情報処理装置の開発も行われている。
光信号の送受信を行う場合には、電気信号を光信号に変換する発光素子、及び光信号を電気信号に変換する受光素子が用いられる。ここで、受光素子の一種にMSM(Metal-Semiconductor-Metal:金属−半導体−金属)型フォトダイオードがある。このMSM型フォトダイオードは、GaAs系(ガリウム・ヒ素)、InP系(インジウムリン)、Si(シリコン)等からなる半導体層の上面上に、櫛歯形状の2つの電極を、その櫛歯が互いに噛み合うよう配置して金属−半導体接触によるショットキー接合を形成した構造である。かかる構造のMSM型フォトダイオードは、電極が形成された面とは反対側の面を受光面としており、2つの電極間にバイアス電圧を印加して使用される。
MSM型フォトダイオードの受光面から半導体層に光が入射すると、半導体層内において電子正孔対が生成され、この電子正孔対がバイアス電圧によって各電極に向けて移動することにより電極間に電流が流れる。電極間に流れる電流量は受光面に入射する光の光量に応じて変化するため、MSM型フォトダイオードから出力される光電流を検出することにより、受光面に入射する光の光量を求めることができる。尚、以上の構造のMSM型フォトダイオードにおいては、電極の櫛歯部分以外の部分は、寄生容量となって高速動作の妨げになるため極力小さくなるように形成されている。
以上説明したMSM型フォトダイオードは、pin型フォトダイオードやアバランシェフォトダイオードに比べて構造が簡単であり、また超高速動作も可能であるという特徴がある。尚、従来のMSM型フォトダイオードについての詳細は、例えば以下の特許文献1を参照されたい。
特開平6−151946号公報
ところで、近年においては、電気信号に対する電気配線、光電変換素子、及び光信号に対する光配線(光導波路)を備える光電気複合基板が開発されている。かかる光電気複合基板においては、光電気複合基板の内部、又は光電変換素子が搭載されるとともに電気配線が形成されている面とは反対の面に光導波路が形成される。光導波路を伝播してきた光を受光するためには、その受光面が光電気複合基板に向くようにMSM型フォトダイオードを光電気複合基板上に搭載する必要がある。
しかしながら、上述の特許文献1等で提案されているMSM型フォトダイオードは、半導体層の片面に櫛歯状の電極を形成した構造であるため極めて薄く剛性に欠ける。従って、かかる構造のMSM型フォトダイオードを、その受光面を光電気複合基板に向けて光電気複合基板上に搭載する際に、欠損させずに搭載することは極めて困難であり、製造歩留まりを向上させるのは難しいという問題が考えられる。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、製造歩留まりを向上させることができる薄型光素子及びその製造方法、デバイス製造方法、並びに当該製造方法を用いて製造されたデバイスを備える電子機器を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明の薄型光素子は、半導体層と当該半導体層上に形成された一対の電極とを備え、前記半導体層の前記電極が形成された面とは反対側の面を受光面とする薄型光素子において、前記半導体層及び前記電極の上部を覆うよう形成された強度付与層と、前記強度付与層上に形成された一対の接続電極と、前記一対の電極と前記一対の接続電極とを前記強度付与層を介してそれぞれ接続する接続部とを備えることを特徴としている。
ここで、薄型光素子とは、例えば数百μm四方以下の面積であって、厚みが数十μm以下の光素子をいう。この薄型光素子は、例えば半導体基板上に犠牲層を形成し、その上部に電子的な機能部を形成した後で、犠牲層をエッチングして機能部を半導体基板から切り離す所謂ELO法(エピタキシャル・リフト・オフ法)を用いて製造される。この薄型光素子は、電極が形成された面とは反対側の面を受光面とし、この受光面からの光の入力が可能である。
この発明によると、半導体層上に一対の電極が形成され、電極が形成された面とは反対側の面を受光面とする薄型光素子において、半導体層及び電極の上部を覆うように強度付与層を形成しているため、薄型光素子の強度を高めることができる。よって、例えば、薄型光素子を所望の最終基板に転載するときの破損を防止することができ、製造歩留まりを向上させることができる。また、強度付与層には、その下部に形成された一対の電極と、その上部に形成された一対の接続電極とをそれぞれ接続する接続部が形成されているため、電極と外部の電気回路(例えば、電源)等との接続には何ら支障を来さない。
また、本発明の薄型光素子は、前記強度付与層が、樹脂からなることが望ましい。ここで、樹脂としては、例えばポリイミド、エポキシ、ベンゾシクロブテン、及びベンズオキサゾールを用いることができる。これらの樹脂を用いることにより、強度付与層の剛性を高めることができ、更には強度付与層に絶縁性を持たせることができる。また、ポリイミド及びエポキシは形成し易く、且つ耐熱性があるため、剛性の高い薄型光素子を容易に製造することが可能となる。
また、本発明の薄型光素子は、前記半導体層が、前記強度付与層よりも平面視の寸法が小さいことを特徴としている。
この発明によると、半導体層の平面視の寸法が強度付与層の平面視の寸法よりも小さいため、半導体層を極めて薄く形成した場合、又は半導体層を剛性に欠ける材料を用いて形成した場合であっても薄型光素子の剛性を高めることができる。即ち、半導体層の全体を強度付与層によって機械的に保護することができ、薄型光素子を所望の基板に転載する工程等において半導体層に破損が生じることを回避することができる。また、半導体層を強度付与層で覆うことができるため、例えば薄型光素子の接続電極に接続される配線の半導体層への接触が防止され、短絡等の電気的不具合を防止することができる。更に、半導体層の平面視の寸法を強度付与層の平面視の寸法よりも小さくことで、接続電極の平面視の面積を大きくすることができるため、薄型光素子の接続電極と外部の電気回路との接続が容易になる。
また、本発明の薄型光素子は、前記一対の電極が、前記半導体層に対してショットキー接合されていることを特徴としている。
この発明によると、半導体層に形成される一対の電極が半導体層に対してショットキー接合されているため、MSM(Metal-Semiconductor-Metal:金属−半導体−金属)型のフォトダイオード等を容易に製造することができる。
また、本発明の薄型光素子は、前記一対の電極が、前記半導体層上に対向して配置されていることを特徴としている。
ここで、本発明の薄型光素子は、前記一対の電極が、櫛歯形状に形成された櫛歯部をそれぞれ備えており、各々の櫛歯部が接触することなく互いに噛み合うように前記半導体層上に形成されていることを特徴としている。
この発明によると、一対の電極の各々が備える櫛歯部が接触することなく互いに噛み合うように半導体層上に形成されており、半導体層の表面に沿って一方の電極の櫛歯部と他方の電極の櫛歯部とが交互に配列されるため、半導体層に光が入射して生成される電子正孔対を効率良く各電極から取り出すことが可能になる。また、半導体層の内部で生成される電子正孔対に対する電極の距離を短くすることができるため、高速動作が可能となる。
或いは、本発明の薄型光素子は、前記一対の電極の一方が、平面視で前記半導体層の中心部を覆う形状の張出部を備えており、前記一対の電極の他方が、平面視で前記張出部を取り囲む形状の画設部を備えていることを特徴としている。
この発明によると、一対の電極の一方に平面視で半導体層の中心部を覆う形状の張出部が形成されており、一対の電極の他方に平面視で張出部を取り囲む形状の画設部が形成されており、各々の電極に櫛歯部を設けた場合に比べて短絡しやすい部分が少なく、短絡欠陥の発生しにくい信頼性の高い薄型光素子を提供することができる。
また、本発明の薄型光素子は、前記半導体層及び前記一対の電極が、受光素子を形成していることが望ましい。
上記課題を解決するために、本発明の薄型光素子の製造方法は、半導体基板の上方に電子的な機能を有する機能部を形成する工程と、前記機能部を含む所望部位を前記半導体基板から分離して薄型光素子を形成する工程とを含む薄型光素子の製造方法であって、前記機能部を形成する工程は、半導体基板の上方に半導体層を形成する工程と、前記半導体層上に一対の電極を形成する工程と、前記半導体層及び前記電極の上部を覆うように、前記半導体層に機械的な強度を付与する強度付与層を形成する工程と、前記電極の上部を覆う前記強度付与層の一部を開口する開口部を形成し、当該開口部を介して前記一対の電極にそれぞれ接続される接続電極を形成する工程とを含むことを特徴としている。
この発明によると、半導体基板に機能部を形成し、その機能部を半導体基板から分離して薄型光素子を形成する所謂ELO法(エピタキシャル・リフト・オフ法)を用いて、剛性の高い薄型光素子を製造することができる。ここで、薄型光素子には、強度付与層が形成されるため、例えば薄型光素子を形成した後に、その薄型光素子を所望の基板に転載する工程等において、薄型光素子が破損することを回避することができ、薄型光素子を備えるデバイスの製造工程を容易化することができる。また、強度付与層には開口部が形成されて半導体層の上部に形成された電極と、強度付与層上の接続電極とが接続されるため、例えば薄型光素子を所望の基板に転載した後に、基板上に形成された電気配線等との電気的な接続に支障を来すことはない。
また、本発明の薄型光素子の製造方法は、前記半導体基板上に犠牲層を形成する工程を含み、前記半導体層は、前記犠牲層上に形成されることを特徴としている。
この発明によると、半導体基板上に犠牲層を形成してから半導体層を形成しているため、従来のELO法と同様の方法を用いて機能部を含む所望部位を半導体基板から分離することができる。
また、本発明の薄型光素子の製造方法は、前記薄型光素子を形成する工程が、前記犠牲層に達する深さを有する溝である分離溝を前記所望部位の周囲に形成する工程と、前記接続電極及び前記強度付与層の上部にフィルムを貼付する工程と、前記分離溝にエッチング液を注入して前記犠牲層をエッチングする工程とを含むことを特徴としている。
本発明によると、簡便に実行できる工程を用いて、ELO法により剛性の高い薄型光素子を製造することができる。
上記課題を解決するために、本発明のデバイス製造方法は、上記の何れかに記載の薄型光素子、又は、上記の何れかに記載の薄型光素子の製造方法を用いて製造された薄型光素子を、所望の基板である最終基板に転載する工程を含むことを特徴としている。
本発明によれば、強度付与層により薄型光素子の剛性を高めることができるため、その薄型光素子を最終基板に転載する工程等において、その薄型光素子が破損することを回避でき、薄型光素子を用いたデバイスの製造工程を容易化することができる。ここで、上記の薄型光素子は、半導体層の一対の電極が形成された面とは反対側の面を受光面としているため、この面を最終基板側に向けて最終基板上に転載される。このため、最終基板からの光を薄型光素子で受光するには、この受光面を最終基板の表面に密着させて最終基板上に搭載するのが望ましい。ここで、薄型光素子の受光面と最終基板の表面との「密着」は、薄型光素子の受光面と最終基板の表面とが直接接触している状態、及び、僅かな厚みを有する接着剤等を介して薄型光素子の受光面と最終基板の表面とが向き合っている状態の両状態が含まれる。
また、本発明のデバイス製造方法は、前記最終基板には、電気配線が形成されており、前記最終基板に搭載された前記薄型光素子の接続電極と、前記最終基板上の電気配線とを金属配線により接続する工程を含むことを特徴としている。この発明によると、薄型光素子を最終基板に転載する工程と、薄型光素子の接続電極と最終基板上の電気配線とを接続する工程が別途の工程であるため、薄型光素子の転載工程と薄型光素子の接続工程との各々の工程において一方の工程が他方の工程に制約となることはなく、各々の工程において最適な方法を用いることができる
ここで、前記金属配線が、金属インク配線、金属ペースト配線、金属蒸着配線、及び金属スパッタ配線の何れかであることが望ましい。かかる金属配線を用いれば、薄型光素子上に形成された接続電極と最終基板に形成された電気配線との高さの差(段差)があっても、これらを容易に接続することができる。
本発明の電子機器は、上記の何れかに記載のデバイス製造方法を用いて製造されたデバイスを備えることを特徴としている。
この発明によると、微小な形状であって信頼性が高い薄型光素子を有してなるデバイスを備えた電子機器を低コストで提供することができる。
以下、図面を参照して本発明の一実施形態による薄型光素子及びその製造方法、デバイス製造方法、並びに電子機器について詳細に説明する。尚、以下に説明する実施形態は、本発明の一部の態様を示すものであり、本発明を限定するものではなく、本発明の範囲内で任意に変更可能である。また、以下の説明で参照する各図においては、各層や各部材を図面上で認識可能な程度の大きさとするため、各層や各部材毎に縮尺を異ならせてある。
〔薄型光素子〕
〈第1実施形態〉
図1は本発明の第1実施形態による薄型光素子の要部を示す平面透視図であり、図2は図1中のA−A線に沿う断面図である。図1,図2に示す通り、本実施形態の薄型光素子10は、半導体層11、一対の電極12,13、強度付与層14、及び一対の接続電極15,16を含んで構成される。また、図2に示す通り、半導体層11の上部に一対の電極12,13が形成されており、半導体層11及び一対の電極12,13を覆うように強度付与層14が形成されており、強度付与層14の上部に一対の接続電極15,16が形成されている。尚、本実施形態では、薄型光素子10は、MSM(Metal-Semiconductor-Metal:金属−半導体−金属)型フォトダイオードを備えるものとする。
半導体層11は、例えばn型の半導体層であり、より具体的にはn型のGaAs等の化合物半導体からなる半導体層である。この半導体層11は、平面視の寸法が強度付与層14の平面視の寸法よりも小さくされており、強度付与層14から平面的にはみ出さないように配置されている。これにより、半導体層11の全体が強度付与層14によって機械的に保護され剛性が高められたこととなり、半導体層11の破損が抑えられる。この半導体層11の厚みは、例えば1〜10μm程度である。
尚、図1に示す例では半導体11の平面形状が矩形形状に形成されている例を図示しているが、その平面形状は矩形形状に制限されることはなく、任意の形状とすることができる。また、半導体層11の、電極12,13が形成された面と反対側の面は、検出すべき光が入射される受光面11aとされている。即ち、本実施形態では、薄型光素子10が搭載されている基板SB側から薄型光素子10の受光面11aに光が入射する。
電極12は接続部12aと櫛歯部12bとからなり、電極13は接続部13aと櫛歯部13bとからなる。図1に示す通り、接続部12a,13aは平面形状が矩形形状であり、櫛歯部12b,13bは図1中のA−A線の方向に延びる櫛歯を、図1中のA−A線に直交する方向に複数配列したものである。尚、櫛歯部12b,13bの櫛歯の太さ、及び配列数は適宜設定することができる。電極12及び電極13は、半導体層11上に対向して配置されている。より具体的には、電極12の櫛歯部12bと電極13の櫛歯部13bとが接触することなく互いに噛み合うように半導体層11上に対向して形成されている。
電極12の接続部12aと電極13の接続部13aとは、その大部分を半導体層11上には形成せず、半導体層11からはみ出すように形成することが好ましい。これは、MSM型フォトダイオードにおいて、電極12,13の接続部12a,13aは寄生容量となって高速動作の妨げになるためである。つまり、本実施形態では、高速動作を実現するために、櫛歯部12b,13bを半導体層11上に形成し、接続部12b,13bを半導体層11からはみ出すように形成している。
電極12,13の櫛歯部12b,13bは、半導体層11に対してショットキー接合されている。電極12,13と半導体層11とのショットキー接合により、MSM型のフォトダイオードが形成されている。即ち、電極12の櫛歯部12b及び電極13の櫛歯部13bの各々は半導体層11に対してショットキー接合されており、これらによって金属−半導体−金属という構造が形成されているため、Metal-Semiconductor- Metal型のフォトダイオードが構成されている。尚、電極12及び電極13のうちの一方は、半導体層11に対してショットキー接合ではなく、オーミック接合していてもよい。半導体層に対してショットキー接合される電極12,13の構成材料としては、金(Au),チタン(Ti),アルミニウム(Al),白金(Pt),ニッケル(Ni),パラジウム(Pd),ケイ化タングステン(WSi),WAl,MN等を用いることができる。
強度付与層14は、半導体層11に強度を付与することにより、薄型光素子10の剛性を高めるためのものである。この強度付与層14としては、絶縁性と機械的な強度性(剛性)とを有する部材であるのが好ましい。例えば、強度付与層14の材質としては、樹脂を用いることができる。例えば、ポリイミド、エポキシ、アクリル、ベンゾシクロブテン、又はベンズオキサゾール等を用いることができる。尚、本実施形態では強度付与層14の平面的な形状を矩形形状としているが、これに限定されるものではなく、例えば平面形状を他の多角形形状又は円形形状にすることもできる。また、前述した通り、半導体層11の剛性を高めるために、強度付与層14の平面視の寸法は、半導体層11の平面視の寸法よりも大きくされている。尚、強度付与層14の厚みは、薄型光素子10で必要となる強度に応じて適宜設定することができる。
接続電極15,16は、電極12,13と、外部の電気回路(例えば、電源)等とを電気的な接続をするために設けられる。この接続電極15,16は、強度付与層14の上部であって、平面視で電極12の接続部12a及び電極13の接続部13aをそれぞれ覆う位置に形成されている。強度付与層14には、電極12の接続部12aの上方の複数箇所にスルーホール17が形成されており、電極13の接続部13aの上方の複数箇所にスルーホール18が形成されている。電極12及び接続電極15はスルーホール17を介して電気的に接続されており、電極13及び接続電極16はスルーホール18を介して電気的に接続されている。
ここで、本実施形態では、半導体層11の電極12,13が形成された面とは反対側の面が受光面11aとされているため、半導体層11の電極12,13が形成された面からの光の入出力は必要がない。このため、強度付与層14上において、接続電極15,16同士が短絡しない範囲において接続電極15,16の面積を大面積化することができ、これにより、外部の電気回路との接続が容易になる。尚、接続電極15,16を大面積化すると、電極12,13の櫛歯部12b,13bとの間で寄生容量が形成されて高速動作が妨げられる可能性がある。このため、接続電極15,16の大面積化は、薄型光素子10の高速動作を妨げない範囲で行うのが望ましい。
以上の構成の薄型光素子10によれば、強度付与層14によって、電極12,13と半導体層11とがなすMSM型フォトダイオードの特性に影響を与えることなく、薄型光素子10全体の剛性を高めることができる。また、本実施形態の薄型光素子10によれば、薄型光素子10全体の剛性を高めながら、半導体層11を極めて薄く構成することができ、高感度なMSM型フォトダイオードとしながら、機械的に破損しにくい構成とすることができる。
〈第2実施形態〉
図3は、本発明の第2実施形態による薄型光素子を示す平面透視図である。本実施形態による薄型光素子20は、一対の電極22,23、強度付与層24、及び一対の接続電極25,26を含んで構成される。尚、図3においては、薄型光素子20の平面透視図のみを図示しているが、薄型光素子20の断面構造は薄型光素子10の断面構造とほぼ同様の構造である。つまり、半導体層21の上部に一対の電極22,23が形成されており、半導体層21及び一対の電極22,23を覆うように強度付与層24が形成されており、強度付与層24の上部に一対の接続電極25,26が形成されている。尚、実施形態においても、薄型光素子20は、MSM(Metal-Semiconductor-Metal:金属−半導体−金属)型フォトダイオードを備えるものとする。
半導体層21は、薄型光素子10が備える半導体層11と同様のものであり、例えばn型の半導体層であり、より具体的にはn型のGaAs等の化合物半導体からなる半導体層である。この半導体層21は、強度付与層24によって機械的な剛性を高めるために、平面視の寸法が強度付与層24の平面視の寸法よりも小さくされており、強度付与層24から平面的にはみ出さないように配置されている。尚、半導体層21の厚みは、例えば1〜10μm程度である。また、半導体層21の平面形状は矩形形状に限らず、任意の形状とすることができる。更に、半導体層21の裏面(電極22,23が形成された面と反対側の面)は、検出すべき光が入射される受光面とされている。
電極22は接続部22aと画設部22bとからなり、電極23は接続部23aと張出部23bとからなる。電極22の接続部22a及び電極23の接続部23aは、薄型光素子20の両端部に配置されており、電極22,23は、半導体層21上に画設部22bと張出部23bとを対向させて配置されている。図3に示す通り、電極23の張出部23bはは平面形状が矩形形状であり、半導体層21の中心部を覆うように、半導体層21上に形成されている。これに対し、電極22の画設部22bは、平面形状がコ字形状(或いは、C字形状)であり、電極23の張出部23bと接触することなく、張出部23bを取り囲むように半導体層21の辺に沿って形成されている。
尚、本実施形態においても、電極22の接続部22aと電極23の接続部23aとは、寄生容量による高速動作の妨げを防止するために、その大部分が半導体層21上には形成されておらず、半導体層21からはみ出すように形成されている。電極22の画設部22b及び電極23の張出部23bは、半導体層21に対してショットキー接合されている。これら電極22,23と半導体層21とのショットキー接合により、MSM型のフォトダイオードが形成されている。尚、第1実施形態と同様に、電極22及び電極22のうちの一方は、半導体層21に対してショットキー接合ではなく、オーミック接合していてもよい。
強度付与層24は、強度付与層14と同様に、半導体層21に強度を付与することにより、薄型光素子20の剛性を高めるためのものである。この強度付与層24は、強度付与層14と同様の材質を用いで形成するこができる。尚、強度付与層24の平面的な形状は、矩形形状に限定される訳ではなく、例えば平面形状を他の多角形形状又は円形形状にすることもできる。また、強度付与層24の厚みは、薄型光素子20で必要となる強度に応じて適宜設定することができる。
接続電極25,56は、電極22,23と、外部の電気回路(例えば、電源)等とを電気的な接続をするために設けられる。この接続電極25,26は、強度付与層24の上部であって、平面視で電極22の接続部22a及び電極23の接続部23aをそれぞれ覆う位置に形成されている。強度付与層24には、電極22の接続部22aの上方の複数箇所にスルーホール27が形成されており、電極23の接続部23aの上方の複数箇所にスルーホール28が形成されている。電極22及び接続電極25はスルーホール27を介して電気的に接続されており、電極23及び接続電極26はスルーホール28を介して電気的に接続されている。
以上の構成の薄型光素子20によれば、薄型光素子10と同様に、強度付与層24によって、電極22,23と半導体層21とがなすMSM型フォトダイオードの特性に影響を与えることなく、薄型光素子20全体の剛性を高めることができる。また、本実施形態による薄型光素子20も薄型光素子20全体の剛性を高めながら、半導体層21を極めて薄く構成することができ、高感度なMSM型フォトダイオードとしながら、機械的に破損しにくい構成とすることができる。更に、本実施形態による薄型光素子20は、薄型光素子10が備える電極12,13の櫛歯部12b,13bに比べて短絡しやすい部分が少ないため、短絡欠陥の発生しにくい信頼性の高いMSM型フォトダイオードを提供することができる。
〔デバイス〕
図4は、本発明の第1実施形態による薄型光素子10を備えるデバイスの要部を示す断面図である。尚、ここでは、本発明の第1実施形態による薄型光素子10を備えている構成を例に挙げて説明するが、この薄型光素子10に代えて本発明の第2実施形態による薄型光素子20を備えていても良い。図4に示す通り、デバイス30は、最終基板としての基板31と、基板31の表面31a側に形成されたプリント配線32,33と、基板31の表面31a側に搭載された薄型光素子10とを含んで構成される。
基板31は、例えば絶縁特性及び耐熱性に優れ、可撓性を有するポリイミドフィルムで形成されている。より具体的には、ポリイミドフィルムからなる第1ベースフィルムと、この第1ベースフィルム上に貼り合わせされたポリイミドフィルムからなる第2ベースフィルムとから形成されている。尚、ここでは基板31が可撓性を有する場合を例に挙げて説明するが、基板31が可撓性を有していなくとも良い。
この基板31の内部には、光導波路34が形成されている。この光導波路34は、例えば上記の第1ベースフィルムの上面に線状の溝を形成し、その溝の内部に透明部材を埋め込み、第2ベースフィルムを第1ベースフィルムの上面に貼り合わせて形成される。尚、光導波路34を形成する透明部材は、第1ベースフィルム及び第2ベースフィルムの屈折率よりも高い屈折率を有し、薄型光素子10に入力される光に対する吸収が少なく、可撓性を有する材質であるのが望ましい。尚、本実施形態では、基板31の内部に光導波路34が形成されている場合を例に挙げて説明するが、薄型光素子10が搭載される基板はかかる基板31に制限されることはない。
ここで、図4に示す通り、光導波路34の端部は薄型光素子10の搭載位置の下方に位置しており、光導波路34が延びる方向に対して45°の角度をなすように形成されている。これにより、薄型光素子10と光導波路34とを光学的に結合する結合部35が形成されている。この結合部35によって、光導波路34を伝播する光は、上方(薄型光素子10側)に偏向されて薄型光素子10に入力される。
結合部35は、第1ベースフィルム14に上述した溝を形成するときに、光導波路34の端部となるべき部分を、第1ベースフィルム14の表面に対する角度が45°である傾斜部とすることで形成することができる。尚、本実施形態では、基板31が可撓性を有する場合について説明しているが、可撓性がほとんど無い基板としては、例えばガラスエポキシ基板、セラミック、ガラス、プラスチック、半導体基板、シリコン等を使用することができる。かかる基板を用いる場合にも、上述した方法と同様の方法で光導波路34及び結合部35を形成することができる。
プリント配線32,33は、基板31の表面31a側に表面31aに沿って形成されている。プリント配線32の上部、薄型光素子10の接続電極15の上部、及びこれらの間には、金属電極36が形成されている。また、プリント配線33の上部、薄型光素子10の接続電極16の上部、及びこれらの間には、金属電極37が形成されている。これにより、プリント配線32と薄型光素子10の電極12とが電気的に接続されるとともに、プリント配線33と薄型光素子10の電極13とが電気的に接続されている。ここで、金属配線36,37としては、例えば金属インク配線、金属ペースト配線、金属蒸着配線、及び金属スパッタ配線の何れかであることが望ましい。特に、金属インク配線で金属配線36,37を形成すると、生産性が高く低コストでの接続が可能となる。
また、図4に示す通り、基板31上に形成されたプリント配線32には正電圧が印加されており、プリント配線33には負電圧が印加されている。これにより、薄型光素子10の電極12,13及び半導体層11のショットキー接合にはバイアス電圧がかけられた状態となっている。かかる状態において、基板31内に形成された光導波路34により光が伝搬されてくると、その光は結合部35で上方(薄型光素子10側)に偏向されて受光面11から薄型光素子10の半導体層11内に入力する。
すると、半導体層11において電子正孔対が生成される。この電子正孔対が電極12,13間に印加されたバイアス電圧によって各電極12,13に向けて移動することにより電極12,13間に電流が流れる。この電流を検出することにより、半導体層11に光が照射されたことを検出でき、本デバイス30を受光素子として動作させることができる。以上の通り、デバイス30は、剛性の高い薄型光素子10を備えているため、その薄型光素子10を基板31に転載する工程等において、その薄型光素子10が破損することを容易に回避することができる。このため、デバイス30を容易に製造することができ、破損のない信頼性の高いものとすることができる。
以上、本発明の実施形態による薄型光素子、薄型光素子を備えるデバイスについて説明したが、次に、薄型光素子の製造方法、及びデバイスの製造方法について説明する。尚、以下の説明では、本発明の第1実施形態による薄型光素子10の製造方法、及びこの薄型光素子10を備えるデバイス30の製造方法について説明するが、以下に説明する薄型光素子の製造方法は本発明の第2実施形態による薄型光素子20を製造する場合にも用いることができ、以下に説明するデバイス製造方法は、本発明の第2実施形態による薄型光素子20を備えるデバイスを製造する場合にも用いることができる。
〔薄型光素子の製造方法〕
図5〜図7は、本発明の第1実施形態による薄型光素子10の製造方法を示す断面図である。図5(a)において、基板100は、半導体基板であり、例えばガリウム・ヒ素化合物半導体基板である。まず、この基板100上に犠牲層101を形成する。犠牲層101は、例えばアルミニウム・ヒ素(AlAs)からなり、数百nm程度の厚みを有する層である。次いで、この犠牲層101上に半導体層102を形成する。半導体層102の厚みは、例えば1〜10μm程度とする。
次に、図5(b)に示す通り、半導体層112上に電極12,13を形成する。これらの電極12,13を形成するには、まず、蒸着法又はスパッタ法等を用いて半導体層102上に金属層を形成する、次いで、この金属層上にレジスト(図示省略)を塗布した後、リソグラフィ法によりレジストをパターニングする。これにより、金属層の上面に所定の平面形状を有するレジスト層が形成される。次いで、このレジスト層をマスクとして、例えばドライエッチング法により、金属層をエッチングする。そして、レジスト層を除去することにより、電極12,13が形成される。これら電極12,13と半導体層112との界面ではショットキー接合が形成され、これにより電気的な機能を有する機能部が形成される。
電極12,13が形成されると、次に図6(a)に示す通り、強度付与層14を形成する。具体的には、電極12,13が形成された半導体層102の全面に、電極12,13を覆うように所定の厚みのポリイミド層を形成する。尚、ここで形成するポリイミド層の厚みは、薄型光素子10で必要とされる強度に応じて適宜設定される。次いで、このポリイミド層上にレジスト(図示省略)を塗布した後、リソグラフィ法によりレジストをパターニングする。これにより、金属層の上面に所定の平面形状を有するレジスト層が形成される。次いで、このレジスト層をマスクとして、例えばウェットエッチング法により、ポリイミド層をエッチングする。そして、レジスト層を除去することにより、強度付与層14が形成される。尚、この工程では、電極12の上方の一部を開口する開口部であるスルーホール17、及び電極13の上方の一部を開口する開口部であるスルーホール18も形成される。
強度付与層14が形成されると、次に図6(b)に示す通り、強度付与層14の上部に接続電極15,16を形成する。具体的には、強度付与層14上に金属層を形成する。尚、この金属層は、スルーホール17,18の内部にも形成される。次いで、この金属層上にレジスト(図示省略)を塗布した後、リソグラフィ法によりレジストをパターニングする。これにより、金属層の上面に所定の平面形状を有するレジスト層が形成される。次いで、このレジスト層をマスクとして、例えばドライエッチング法により、金属層をエッチングする。そして、レジスト層を除去することにより、電極15,16が形成される。
電極15,16の形成を終えると、図7(a)に示す通り、半導体層102、犠牲層101、及び基板100に対して非選択性エッチングを行う。具体的には、強度付与層14、接続電極15,16、及び半導体層102の上面全体にレジスト(図示省略)を塗布した後、リソグラフィ法によりレジストをパターニングする。これにより、強度付与層14及び接続電極15,16上を覆うレジスト層が形成される。次いで、このレジスト層をマスクとして、例えばウェットエッチング法等により、半導体層102、犠牲層101、及び基板100に対して非選択性エッチングを行う。このエッチングを終了後にレジスト層を除去する。これにより、半導体層102をパターニングするとともに、強度付与層101の両端における電極12,13の下にアンダーカットが生じて分離溝105が形成される。この分離溝105により犠牲層101の側面が露出する。
以上の工程が終了すると、中間転写フィルム(ハンドリングフィルム)110を基板100の表面(強度付与層14及び接続電極15,16の上面側)に貼り付ける。この中間転写フィルム110は、表面に粘着剤が塗られた可撓性のあるフィルムである。また中間転写フィルム110は、例えば基材としてPET(ポリエチレンテレフタレート;東レ製「T60」厚さ50μm)を用い、この上に粘着剤を30〜50μmの程度厚さに製膜することで形成される。
次いで、分離溝105を介して中間転写フィルム110と基板100との間に選択エッチング液を注入して、犠牲層101のみを選択的にエッチングする。選択エッチング液としては、例えばアルミニウム・ヒ素に対して選択性が高い低濃度の塩酸を用いる。犠牲層101が全てエッチングされると、図7(b)に示す通り、基板100から薄型光素子10が切り離される。そして、中間転写フィルム110を基板100から引き離すことにより、中間転写フィルム110に貼り付けられている薄型光素子10を基板100から引き離す。これらにより、図1に示した薄型光素子10が基板100からリフトオフされ、中間転写フィルム110に貼り付け保持されることとなる。ここで、薄型光素子10の厚みは、例えば1〜10μm程度であり、大きさ(縦横)が例えば数十〜数百μmであるのが好ましい。
〔デバイスの製造方法〕
図8〜図10は、本発明の一実施形態によるデバイス30の製造方法を示す断面図である。このデバイス30は、基板31上に上述した製造方法を用いて製造された本発明の第1実施形態による薄型光素子10を転載することに製造される。デバイスの製造が開始されると、まず、薄型光素子10が貼り付けられた中間転載フィルム110を移動させることで、基板31所望の位置に薄型光素子10をアライメントする。
尚、基板31は、図3を用いて説明した通り、その内部に光導波路34及び結合部35が形成されており、その表面31a側に、表面31aに沿ってプリント配線32,33が形成されている。薄型光素子10が搭載されるべき位置は結合部35の上方であるため、薄型光素子10は結合部35の上方に配置される。尚、基板31上の薄型光素子10が搭載されるべき位置に、薄型光素子10を接着するための接着剤(図示省略)を塗布しておく。この接着剤の厚さは例えば数μm以下としてもよい。或いは、接着剤を薄型光素子10に塗布してもかまわない。
次いで、基板31上において薄型光素子10が搭載されるべき位置の上方にアライメントされた薄型光素子10を、中間転載フィルム110越しに裏押しピン(図示省略)等で押しつけて基板31に接合する。ここで、薄型光素子10が搭載されるべき位置には接着剤が塗布されているため、その薄型光素子10が搭載されるべき位置に薄型光素子10が接着される。次に、中間転載フィルム110の粘着力を消失させて、薄型光素子10から中間転載フィルム110を剥がす。中間転載フィルム110の粘着剤は、紫外線(UV)又は熱により粘着力が消失するものにしておく。UV硬化性の粘着剤とした場合は、裏押しピンを透明な材質にしておき、裏押しピンの先端から紫外線(UV)を照射することで中間転載フィルム110の粘着力を消失させる。
熱硬化性の接着剤とした場合は、裏押しピンを加熱すればよい。或いは、第1工程の後で、中間転載フィルム110を全面紫外線照射して中間転載フィルム110の粘着力を全面消失させておいてもよい。粘着力が消失したとはいえ実際には僅かに粘着性が残っており、薄型光素子10は極めて薄く軽いため中間転載フィルム110に保持される。次いで、加熱処理等を施して、薄型光素子10を基板31に本接合する。以上の工程を経ることにより、図9に示す通り、薄型光素子10が基板31上に搭載される。薄型光素子10の搭載を終えると、図10に示す通り、基板31上に形成されたプリント配線32と薄型光素子10の接続電極15とを金属配線36によって電気的に接続するとともに、プリント配線33と薄型光素子10の接続電極16とを金属配線37によって電気的に接続することで、デバイス30が製造される。
以上説明した薄型光素子10の製造方法によれば、半導体基板である基板100に機能部を形成し、その機能部を基板100から切り取ってタイル状素子を形成する所謂エピタキシャルリフトオフ(ELO)法を用いて、剛性の高い薄型光素子10を製造することができる。また、以上説明したデバイスの製造方法によれば、薄型光素子10を形成した後に、その薄型光素子10を所望の基板31に貼り付ける工程等において薄型光素子10が破損することを回避することができ、薄型光素子10を用いたデバイスの製造工程を容易化することができる。
〔電子機器〕
〈第1実施形態〉
次に、上記実施形態の薄型光素子が搭載されたデバイスを備える電子機器の例について説明する。尚、前述した実施形態では、薄型光素子10,20が共にMSM型フォトダイオードである場合について説明したが、以下の説明では便宜上、薄型光素子は受光機能又は発光機能を備えているとする。図11は、本発明の第1実施形態による電子機器の要部を示す斜視透視図である。図11に示す電子機器200は、集積回路間の光インターコネクション回路である。
図11に示す通り、基板201の内部には、光導波路202が形成されており、その上面にはIC,LSI等の集積回路203〜205が実装されている。また、基板201の上面には、複数の薄型光素子206が搭載されている。集積回路203〜205は、半導体チップからなり、基板201の上面にフリップチップ実装されている。尚、各集積回路203〜205は、フリップチップ実装以外の方法で基板201に実装してもよい。
薄型光素子206は、発光機能をもつものと受光機能をもつものとが一対となり、それぞれ1つの光導波路202の端部に設けられている。換言すると、発光機能をもつ薄型光素子206と受光機能をもつ薄型光素子206とが光導波路202を介して光学的に結合されている。尚、この受光機能をもつ薄型光素子206としては、前述した薄型光素子10,20を用いることができる。また、各薄型光素子206の電極は、基板201上に設けられた電極を介して近傍の集積回路203〜205と電気的に接続されている。上記構成において、例えば、集積回路203の出力信号(電気信号)は、電極等を介して近傍の薄型光素子206に出力される。その薄型光素子206は電気信号を光信号に変換して基板201内部に設けられた光導波路202に射出する。その光信号は、光導波路202の端部であって集積回路204の近隣に配置されている薄型光素子206で電気信号に変換され、主席回路204の入力信号となる。
本実施形態の電子機器によれば、集積回路間におけるデータ伝送及び通信を光信号により極めて高速化することができる集積回路間光インターコネクション回路を簡便に実現することができる。また、薄型光素子206の剛性が高く破損しにくいので、極めて微細な集積回路間光インターコネクション回路を信頼性高く、容易に製造することができる。本実施形態において、1つの光導波路202に、受光機能をもつ複数の薄型光素子206を接続して光バスを形成してもよい。かかる構成にすると、例えば、複数の集積回路203〜204で共有されるクロック信号の配信を光導波路202によって行うことができる。
〈第2実施形態〉
図12は、本発明の第2実施形態による電子機器の要部を示す断面図である。図12に示す電子機器300は、薄型光素子を備えた積層構造の光インターコネクション集積回路である。図12に示す通り、光インターコネクション集積回路は、3つの集積回路チップ(シリコン半導体基板)301〜303を、樹脂等の透明な接着材(図示せず)を挟んで重ね合わせて積層した構造である。集積回路チップ301〜303は、シリコン半導体基板に集積回路(LSI等)を形成したものである。また集積回路チップ301〜303は、ガラス基板に薄膜トランジスタ(TFT)等を形成したものでもよい。
また、図12に示した、面発光レーザVC1〜VC4、及びフォトディテクタPD11,PD12,PD21,PD22,PD31,PD32,PD41,PD42は、薄型光素子で構成されているものとする。尚、ここでいう薄型光素子は、例えば厚さ1〜20μm程度、縦横の大きさ数十μ〜数百μm程度の大きさの光素子をいう。ここで、PD31,PD41,PD42としては、前述した薄型光素子10,20を用いることができる。
集積回路チップ301の上面には、2つの面発光レーザVC1,VC2と、2つのフォトディテクタPD31,PD41とが所望の位置に接着されている。即ち、集積回路チップ301の上面における周縁部位に限らず、集積回路の中の任意の位置に面発光レーザVC1,VC2及びフォトディテクタPD31,PD41が配置されている。面発光レーザVC1,VC2及びフォトディテクタPD31,PD41それぞれの間隔は、極めて小さくすることができ、例えば数μmとすることもできる。また、面発光レーザVC1,VC2及びフォトディテクタPD31,PD41等をなす各薄型光素子は、透明性を有する接着材305で集積回路チップ301の上面に接着されている。接着材305としては例えば樹脂を用いる。
集積回路チップ302の上面には、1つの面発光レーザVC3と、3つのフォトディテクタPD11,PD21,PD42とが接着されている。ここで、面発光レーザVC3及びフォトディテクタPD11,PD21,PD42は、透明性を有する接着材305で集積回路チップ302の上面に接着されている。また、集積回路チップ303の上面には、1つの面発光レーザVC4と、3つのフォトディテクタPD12,PD22,PD32とが接着されている。ここで、面発光レーザVC4及びフォトディテクタPD12,PD22,PD32は、透明性を有する接着材305で集積回路チップ303の上面に接着されている。
接着材305は、インクジェットノズル(図示せず)から接着材305を含む液滴を吐出して集積回路チップ301〜303に塗布する液滴吐出方式で設けることが好ましい。これにより、接着材305等の量を軽減でき、設計変更等にも容易に対応でき、製造コストを低減することができる。また、集積回路チップ301〜303を接着材で重ね合わせるときも、その接着材を液滴吐出方式で塗布することが好ましい。これにより、接着材等の量を軽減でき、設計変更等にも容易に対応でき、製造コストを低減することができる。
2つのフォトディテクタPD11,PD12は、面発光レーザVC1から射出されるレーザの光軸上に配置されており、2つのフォトディテクタPD21,PD22は、面発光レーザVC2から射出されるレーザ光の光軸上に配置されている。また、2つのフォトディテクタPD31,PD32は、面発光レーザVC3から射出されるレーザの光軸上に配置されており、2つのフォトディテクタPD41,PD42は、面発光レーザVC4から射出されるレーザ光の光軸上に配置されている。
面発光レーザVC1は第1波長のレーザ光を射出し、面発光レーザVC2は第2波長のレーザ光を射出する。また、面発光レーザVC3は第3波長のレーザ光を射出し、面発光レーザVC4は第4波長のレーザ光を射出する。ここで、第1〜第4波長は、例えば、集積回路チップ301〜303をシリコン半導体基板で形成した場合は1.1μm以上である。これにより、面発光レーザVC1,VC2,VC3,VC4から射出されたレーザ光は、集積回路チップ301〜303を透過することが可能となる。例えば、第1波長を1.20μm、第2波長を1.22μm、第3波長を1.24μm、第4波長を1.26μmとする。波長が1.1μm以下の光でもガラス基板であれば透過することができる。そこで、集積回路チップ301〜303をガラス基板を用いて形成した場合は、第1〜第4波長を1.1μm以下にすることもできる。例えば、第1波長を0.79μm、第2波長を0.81μm、第3波長を0.83μm、第4波長を0.85μmとする。
各フォトディテクタPD11,PD12,PD21,PD22,PD31,PD32,PD41,PD42は、波長選択性を有することが好ましい。例えば、フォトディテクタPD11,PD12は第1波長の光のみを検出し、フォトディテクタPD21,PD22は第2波長の光のみを検出し、フォトディテクタPD31,PD32は第3波長の光のみを検出し、フォトディテクタPD41,PD42は第4波長の光のみを検出するのが好ましい。或いは、各フォトディテクタPD11,PD12,PD21,PD22,PD31,PD32,PD41,PD42の上面又は下面に波長選択性を有する薄膜等を設けて、波長選択性を有する受光素子としてもよい。
上記構成により、面発光レーザVC1から下方に射出された第1波長のレーザ光は、面発光レーザVC1と集積回路チップ301との間の接着材305、集積回路チップ301、及び、集積回路チップ301と集積回路チップ302との間の接着材を透過してフォトディテクタPD11に入射し、更に、フォトディテクタPD11、フォトディテクタPD11と集積回路チップ302との間の接着材305、集積回路チップ302、及び集積回路チップ302と集積回路チップ303との間の接着材を透過してフォトディテクタPD12に入射する。
また、面発光レーザVC2から下方に射出された第2波長のレーザ光は、面発光レーザVC2と集積回路チップ301との間の接着材305、集積回路チップ301、及び集積回路チップ301と集積回路チップ302との間の接着材を透過してフォトディテクタPD21に入射し、更に、フォトディテクタPD21、フォトディテクタPD21と集積回路チップ302との間の接着材305、集積回路チップ302、及び集積回路チップ302と集積回路チップ303との間の接着材を透過してフォトディテクタPD22に入射する。
また、面発光レーザVC3から上方に射出された第3波長のレーザ光は、集積回路チップ302と集積回路チップ301との間の接着材、集積回路チップ301、及び集積回路チップ301とフォトディテクタPD31との間の接着材305を透過してフォトディテクタPD31に入射する。面発光レーザVC3から下方に射出された第3波長のレーザ光は、面発光レーザVC3と集積回路チップ302との間の接着材305、集積回路チップ302、及び集積回路チップ302と集積回路チップ303との間の接着材を透過してフォトディテクタPD32に入射する。
また、面発光レーザVC4から上方に射出された第4波長のレーザ光は、集積回路チップ303と集積回路チップ302との間の接着材、集積回路チップ302、及び集積回路チップ302とフォトディテクタPD42との間の接着材305を透過してフォトディテクタPD42に入射し、更に、フォトディテクタPD42、集積回路チップ302と集積回路チップ301との間の接着材、集積回路チップ301、及び、集積回路チップ301とフォトディテクタPD41との間の接着材305を透過してフォトディテクタPD41に入射する。
従って、面発光レーザVC1から第1波長のレーザ光として出力された光信号は、フォトディテクタPD11,PD12に略同時に受信される。また、面発光レーザVC2から第2波長のレーザ光として出力された光信号は、フォトディテクタPD21,PD22に略同時に受信される。また、面発光レーザVC3から第3波長のレーザ光として出力された光信号は、フォトディテクタPD31,PD32に略同時に受信される。更に、面発光レーザVC4から第4波長のレーザ光として出力された光信号は、フォトディテクタPD41,PD42に略同時に受信される。
そこで、集積回路チップ301、集積回路チップ302、及び集積回路チップ303の相互間では、第1〜第4波長の4つの光信号を同時に並列に送受信して双方向通信を行うことができる。換言すると、面発光レーザVC1,VC2,VC3,VC4及びフォトディテクタPD11,PD12,PD21,PD22,PD31,PD32,PD41,PD42が光バスの信号送受信手段となり、第1〜第4波長の4つの光信号が光バスの伝送信号となる。
これらにより、本実施形態の光インターコネクション集積回路は、3つの集積回路チップ301〜303の相互間において複数の光信号を並列に送受信する光バスを有するので、集積回路チップ間の信号伝送速度を高速化することができる。ここで、金属配線を用いて電気信号を送受信する場合には、(1)配線間の信号伝達タイミングのズレ(スキュー)が生ずる、(2)高周波信号の伝送時に大きな電力が必要となる、(3)配線レイアウトについて自由度が制限され設計が困難となる、(4)インピーダンスマッチングが必要となる、(5)アースノイズ、電磁誘導ノイズ等の対策が必要となる、等の問題が生ずる。本実施形態の光インターコネクション集積回路によれば、これらの問題に対処することができる。
また、本実施形態の光インターコネクション集積回路は、MSM型フォトダイオードであるPD31,PD41,PD42をなす薄型光素子においても剛性が高く破損しにくいので、極めて微細な集積回路間光インターコネクション回路を信頼性高く、容易に製造することができる。
更に、本実施形態の光インターコネクション集積回路は、光バスの通信信号となる複数のレーザ光をそれぞれ異なる波長にしているので、発光素子と受光素子を1組とした複数組の光信号送受信手段を極めて近接して配置しても迷光等による混信を防ぐことが可能となり、更に装置をコンパクト化することができる。更にまた、本実施形態の光インターコネクション集積回路は、発光素子として面発光レーザを用いているので、更に通信速度を高速化することができるとともに、多層構造に積層した複数の集積回路チップを透過するレーザ光の射出手段(送信手段)を容易に形成することができる。また、本実施形態の光インターコネクション集積回路は、波長選択性を有する受光素子(フォトディテクタ)を用いることで、迷光等による混信を更に防ぐことが可能となり、更に装置をコンパクト化することができる。
次に、電子機器の具体例について説明する。本発明の電子機器は、上述したデバイスを備えるものであり、具体的には図13に示すものが挙げられる。図13は、本発明の電子機器の具体例を示す図である。図13(a)は、携帯電話の一例を示した斜視図である。図13(a)において、携帯電話1000は、上述したデバイスの何れかを備える。携帯電話1000に設けられるデバイスは、例えばCPUから表示データを光信号として表示部1001に送信するために設けられる。
図13(b)は、腕時計型電子機器の一例を示した斜視図である。図13(b)において、時計1100は、上述したデバイスを備える。この時計1100においても、表示部1101に対して表示データを光信号で送信するためにデバイスが設けられる。図13(c)は、ワープロ、パソコン等の携帯型情報処理装置の一例を示した斜視図である。図13(c)において、情報処理装置1200は、キーボード等の入力部1202、上述したデバイスにより表示データが光信号で送信される表示部1206、情報処理装置本体(筐体)1204を備える。図13(a)〜(c)に示すそれぞれの電子機器は、上述したデバイスによる表示データが送信される表示部1001,1101,1206を備えているので、良好な表示特性を有する電子機器が提供される。
尚、上述したデバイスは、上記の電子機器以外に、ビューワ、ゲーム機等の携帯情報端末、電子書籍、電子ペーパ等種々の電子機器に適応できる。また、光電気複合基板の何れかは、ビデオカメラ、デジタルカメラ、カーナビゲーション、カーステレオ、運転操作パネル、パーソナルコンピュータ、プリンタ、スキャナ、テレビ、ビデオプレーヤー等種々の電子機器にも適応できる。更には、レーザ光を対象物に投射し、その反射光の変化から対象物の位置変化や光学特性の変化を検出するリニアエンコーダ、ロータリーエンコーダ等の変位センサ及び圧力センサ、振動センサ、角度センサ、吸光センサ、ガスセンサ、パーティクルセンサ等の電子機器にも適用することができる。また更には、光通信の光通信モジュール(送信モジュール、受信モジュール)にも適用することができる。或いは、血液血流センサ、指紋センサ、高速電気変調回路、無線RF回路、携帯電話、無線LAN等にも適用することができる。
本発明の第1実施形態による薄型光素子の要部を示す平面透視図である。 図1中のA−A線に沿う断面図である。 本発明の第2実施形態による薄型光素子を示す平面透視図である。 本発明の第1実施形態による薄型光素子10を備えるデバイスの要部を示す断面図である。 本発明の第1実施形態による薄型光素子10の製造方法を示す断面図である。 本発明の第1実施形態による薄型光素子10の製造方法を示す断面図である。 本発明の第1実施形態による薄型光素子10の製造方法を示す断面図である。 本発明の一実施形態によるデバイス30の製造方法を示す断面図である。 本発明の一実施形態によるデバイス30の製造方法を示す断面図である。 本発明の一実施形態によるデバイス30の製造方法を示す断面図である。 本発明の第1実施形態による電子機器の要部を示す斜視透視図である。 本発明の第2実施形態による電子機器の要部を示す断面図である。 本発明の電子機器の具体例を示す図である。
符号の説明
10……薄型光素子
11……半導体層
11a……受光面
12,13……電極
12a,13a……接続部
12b,13b……櫛歯部
14……強度付与層
15,16……接続電極
17,18……スルーホール
20……薄型光素子
21……半導体層
22,23……電極
22a,23a……接続部
22b……画設部
23b……張出部
24……強度付与層
25,26……接続電極
27,28……スルーホール
30……デバイス
31……基板
32,33……プリント配線
34……光導波路
35……結合部
36,37……金属配線
100……基板
101……犠牲層
102……半導体層
105……分離溝
110……中間転写フィルム

Claims (15)

  1. 半導体層と当該半導体層上に形成された一対の電極とを備え、前記半導体層の前記電極が形成された面とは反対側の面を受光面とする薄型光素子において、
    前記半導体層及び前記電極の上部を覆うよう形成された強度付与層と、
    前記強度付与層上に形成された一対の接続電極と、
    前記一対の電極と前記一対の接続電極とを前記強度付与層を介してそれぞれ接続する接続部と
    を備えることを特徴とする薄型光素子。
  2. 前記強度付与層は、樹脂からなることを特徴とする請求項1記載の薄型光素子。
  3. 前記半導体層は、前記強度付与層よりも平面視の寸法が小さいことを特徴とする請求項1又は請求項2記載の薄型光素子。
  4. 前記一対の電極は、前記半導体層に対してショットキー接合されていることを特徴とする請求項1から請求項3の何れか一項に記載の薄型光素子。
  5. 前記一対の電極は、前記半導体層上に対向して配置されていることを特徴とする請求項1から請求項4の何れか一項に記載の薄型光素子。
  6. 前記一対の電極は、櫛歯形状に形成された櫛歯部をそれぞれ備えており、各々の櫛歯部が接触することなく互いに噛み合うように前記半導体層上に形成されていることを特徴とする請求項1から請求項5の何れか一項に記載の薄型光素子。
  7. 前記一対の電極の一方は、平面視で前記半導体層の中心部を覆う形状の張出部を備えており、
    前記一対の電極の他方は、平面視で前記張出部を取り囲む形状の画設部を備えている
    ことを特徴とする請求項1から請求項5の何れか一項に記載の薄型光素子。
  8. 前記半導体層及び前記一対の電極は、受光素子を形成していることを特徴とする請求項1から請求項7の何れか一項に記載の薄型光素子。
  9. 半導体基板の上方に電子的な機能を有する機能部を形成する工程と、前記機能部を含む所望部位を前記半導体基板から分離して薄型光素子を形成する工程とを含む薄型光素子の製造方法であって、
    前記機能部を形成する工程は、半導体基板の上方に半導体層を形成する工程と、
    前記半導体層上に一対の電極を形成する工程と、
    前記半導体層及び前記電極の上部を覆うように、前記半導体層に機械的な強度を付与する強度付与層を形成する工程と、
    前記電極の上部を覆う前記強度付与層の一部を開口する開口部を形成し、当該開口部を介して前記一対の電極にそれぞれ接続される接続電極を形成する工程と
    を含むことを特徴とする薄型光素子の製造方法。
  10. 前記半導体基板上に犠牲層を形成する工程を含み、
    前記半導体層は、前記犠牲層上に形成されることを特徴とする請求項9記載の薄型光素子の製造方法。
  11. 前記薄型光素子を形成する工程は、前記犠牲層に達する深さを有する溝である分離溝を前記所望部位の周囲に形成する工程と、
    前記接続電極及び前記強度付与層の上部にフィルムを貼付する工程と、
    前記分離溝にエッチング液を注入して前記犠牲層をエッチングする工程と
    を含むことを特徴とする請求項10記載の薄型光素子の製造方法。
  12. 請求項1から請求項8の何れか一項に記載の薄型光素子、又は、請求項9から請求項11の何れか一項に記載の薄型光素子の製造方法を用いて製造された薄型光素子を、所望の基板である最終基板に転載する工程を含むことを特徴とするデバイス製造方法。
  13. 前記最終基板には、電気配線が形成されており、
    前記最終基板に搭載された前記薄型光素子の接続電極と、前記最終基板上の電気配線とを金属配線により接続する工程を含むことを特徴とする請求項12記載のデバイス製造方法。
  14. 前記金属配線は、金属インク配線、金属ペースト配線、金属蒸着配線、及び金属スパッタ配線の何れかであることを特徴とする請求項13記載のデバイス製造方法。
  15. 請求項12から請求項14の何れか一項に記載のデバイス製造方法を用いて製造されたデバイスを備えることを特徴とする電子機器。
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