JP2007227564A - 荷電粒子ビーム露光方法及びそれに用いられるプログラム - Google Patents

荷電粒子ビーム露光方法及びそれに用いられるプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】 前方散乱の影響が隣のパターンまで及ぶような微細なパターンを高精度に形成することができる荷電粒子ビーム露光方法を提供する。
【解決手段】 荷電粒子ビームをレジスト膜に入射させたときの露光強度分布を、各々がガウス分布で表される複数の要素分布の和で近似する。要素分布の少なくとも一部について、要素分布ごとに、パターン配置面を複数の少領域に区分した面積密度マップを定義する。面積密度マップの各々について、次の第1、第2の小工程を繰り返す。第1の小工程では、小領域ごとに面積密度を求める。第2の小工程では、エネルギ蓄積レート、第1の小領域内のパターンに割り当てられている露光量、当該パターンの面積、及び第1の小領域の面積密度に基づいて、着目する小領域に与えられる露光強度を求め、実効面積密度を算出する。実効面積密度から、パターン配置面上の評価点における露光強度を算出する。
【選択図】 図2

Description

本発明は、荷電粒子ビームを用いた露光方法に関し、特に、出来上がりパターンの寸法精度向上のために、近接効果補正を行う露光方法に関する。
近年、半導体集積回路装置の集積度の向上に伴い、形成すべきパターンが微細化され、従来の光による露光方法では解像度が不十分になってきた。微細なパターンを解像するために、荷電粒子ビーム、特に電子ビームを用いた露光方法が使用される。
電子ビーム露光方法は、ポイントビーム露光法、可変成形露光法、部分一括露光法、及びプロジェクションタイプ露光法に分類することができる。ポイントビーム露光法は、点状のビームスポットを持つ電子ビームで、露光すべき領域を走査する方法であり、高い解像度を得ることができるが、その反面高いスループットを得ることが困難である。可変成形露光法は、露光すべきパターンを小さな矩形の単位領域に分割し、単位領域ごとに露光する方法である。可変成形露光法は、ポイントビーム露光法に比べて、高いスループットを得ることができる。
部分一括露光法は、繰り返し現れるパターンに対応するステンシルマスクを用い、そのパターンを一括転写する方法である。プロジェクションタイプ露光法は、光露光と同様に、転写すべきパターンに対応するマスクを用いて、大面積の領域を一括露光する方法である。部分一括露光法及びプロジェクションタイプ露光法は、可変成形露光法に比べて、電子ビームのショット数を減らすことができる。このため、よりスループットを高めることが可能になる。
電子ビームを、基板上のレジスト膜に照射して回路パターンを描画する場合、レジスト膜に入射した電子ビームの一部が前方散乱されると共に、レジスト膜を透過した電子ビームの一部が後方散乱されて再びレジスト膜に入射する。このため、電子ビームをレジスト膜上の一点に入射させてもその影響が拡がり、いわゆる近接効果が生ずる。
レジスト膜上の一点(x,y)に電子ビームを入射させた時のレジスト膜の露光強度分布(Exposure Intensity Distribution)関数(以下、「EID関数」と呼ぶ。)f(x、y)は、前方散乱の項と後方散乱の項とをそれぞれガウス分布で近似した次式で表される。
Figure 2007227564
ここで、βは前方散乱長、βは後方散乱長、ηは後方散乱強度比率である。式(1)の右辺の第1項は前方散乱項、第2項は後方散乱項と呼ばれる。前方散乱は、狭い範囲に大きな影響を与え、後方散乱は、前方散乱に比べて広い範囲に小さな影響を及ぼす。これらの影響の比率が後方散乱強度比率ηである。これらの値は、電子ビームのエネルギ、レジスト膜の膜厚、基板の材料等に依存し、露光による評価実験やコンピュータを用いたシミュレーションにより定められる。電子ビームの加速エネルギが高くなると、前方散乱長βは短くなり、後方散乱長βは長くなる。
従来の近接効果補正方法では、露光すべき各パターンの各辺の中央点や角に評価点を設定し、パターンを露光した時の各評価点での露光強度を、式(1)を用いて計算する。複数の評価点において、計算により求められた値と、その目標値との差を計算し、その平方和が最小になるように露光量(ドーズ)が決定される。
ところが、半導体集積回路装置の高集積化に伴いパターン数が急激に増大すると、上述の計算を実行する時間が長くなる。そこで、計算時間を短縮でき、かつ、現像されたパターン(出来上がりパターン)の寸法誤差を許容範囲内にすることができる近接効果補正方法が要望されていた。
このような補正方法として、下記の非特許文献1に、パターン配置面を正方格子による複数の矩形の小領域に区分することにより得られる面積密度マップを用いた近接効果補正方法(以下、「面積密度法(Pattern area density method)」と呼ぶ。)が開示されている。
前方散乱項の拡がりは、パターンの間隔に比べて十分小さいため、前方散乱項に基づく任意の点における露光強度を求めるためには、露光すべき一つのパターンの範囲内においてのみ、式(1)の前方散乱項を積分すればよい。本明細書において、レジスト膜に蓄積されるエネルギ(deposition energy)を「露光強度」と呼ぶ。露光強度は、一般に単位「eV/cm」で表される。
後方散乱の影響は、前方散乱に比べて広範囲に及ぶ。このため、式(1)の後方散乱項については、積分範囲を、着目しているパターンのみではなく、その近傍に配置されている多くのパターンにまで広げる必要がある。これにより、計算量が膨大になってしまう。この計算量の増加を防止するために、後方散乱された電子による露光強度が、面積密度法により計算される。以下、面積密度法について説明する。
まず、露光パターン配置面を、固定寸法の正方格子で複数の矩形の小領域に区分する。各小領域内の面積密度を計算する。ここで、「面積密度」は、小領域内に配置されているパターンが占める面積の、小領域の全面積に対する比である。小領域の大きさは、後方散乱された電子による露光強度が、ひとつの小領域内でほぼ一定であると近似できる程度とする。これにより、各小領域に、その小領域の面積密度を対応付けた面積密度マップが得られる。
次に、着目する小領域、及びその近傍に位置する小領域に入射する電子ビームが後方散乱されることによって、着目する小領域の中心点に与えられる露光強度を求める。この処理を、「面積密度マップの平滑化」と呼ぶ。
平滑化においては、小領域の各々の全域に、均一な強度の仮想電子ビームが入射すると仮定する。仮想電子ビームによる小領域の露光量の積分値は、当該小領域内のパターンを露光するときの露光量の積分値に等しい。小領域内が均一に露光されると仮定しているため、式(1)の後方散乱項を数値積分する処理に比べて、計算量を少なくすることができる。
後方散乱の影響により各小領域の中心点に与えられる露光強度が求まる。小領域内のパターンには、前方散乱に基づく露光強度に、その小領域の中心点に与えられる後方散乱に基づく露光強度が累積される。前方散乱と後方散乱との影響を考慮して、小領域ごとに適正な露光量を算出することができる。
下記の特許文献1に、面積密度法を用い、出来上がりパターンの寸法精度を高めるために、露光量の補正を行う方法が開示されている。この方法は、可変成形露光法及び部分一括露光法に適用される。下記の特許文献2に、面積密度法を用い、出来上がりパターンの寸法精度を高めるために、マスクパターンの寸法の補正を行う方法が開示されている。この方法は、主としてプロジェクションタイプ露光法に適用される。
下記の特許文献3に、レジスト膜の下の複数層における電子の散乱を考慮して、後方散乱による露光強度を高精度に求める方法が開示されている。
式(1)に示したEID関数は、レジスト膜と基板とからなる実際の被露光体における散乱効果を十分に反映したものではない。このため、パターンが微細化されると、特許文献1に開示された方法や、特許文献2に開示された方法で露光を行っても、出来上がりパターンの寸法が目標パターンからずれてしまう場合がある。
現実の被露光体において生ずる電子散乱などの影響をより正確に反映させたEID関数の例が、下記の非特許文献2及び3に開示されている。非特許文献2には、複数のガウス分布でEID関数を近似する方法が開示され、非特許文献3には、ガウス分布と指数分布でEID関数を近似する方法が開示されている。これらのEID関数においては、着目するパターンの隣に配置されたパターンからの影響のみではなく、さらに遠くに配置されているパターンからの影響も考慮されている。
特開2001−52999号公報 特開2002−313693号公報 特開2005−101501号公報 "Fast proximity effectcorrection method using a pattern area density map", F. Murai et al., J.Vac. Sci. Technol. B, Vol.10, No.6 (1992) p.3072-3076 "Point exposuredistribution measurements for proximity correction in electron beam lithographyon a sub-100 nm scale", S. A. Rishton et al., J. Vac. Sci. Technol. B,Vol.5, No.1 (1987) p.135-141 "Estimation of OptimumElectron Projection Lithography Mask Biases Taking Coulomb Beam Blur intoConsideration", Jpn. J. Appl. Phys. Vol.42 (2003) p.3816-3821
上記特許文献1に開示された露光量補正方法や特許文献2に開示されたマスクパターンの寸法補正方法は、非特許文献2及び3に開示されたEID関数に適用することができない。
また、従来は、前方散乱に基づく露光強度は、着目しているパターン内についてのみ、EID関数を積分して求められていた。すなわち、前方散乱は、隣のパターンの露光強度に影響を及ぼさないという条件の下に、適正露光量が求められていた。ところが、パターンがより微細化されて、パターンの間隔が狭くなると、前方散乱による影響が、隣のパターンまで及ぶ場合がある。
本発明の目的は、前方散乱の影響が隣のパターンまで及ぶような微細なパターンを高精度に形成することができる荷電粒子ビーム露光方法、及びその露光方法を実行するコンピュータプログラムを提供することである。
本発明の一観点によると、
(a)パターン配置面上に複数のパターンを定義するパターンデータを準備する工程と、
(b)複数のパターンの各々に、該パターンを露光する露光量を割り当てる工程と、
(c)荷電粒子ビームをレジスト膜に入射させたときの露光強度分布を、各々がガウス分布で表される複数の要素分布の和で近似する工程と、
(d)前記複数の要素分布の少なくとも一部の要素分布について、要素分布ごとに、前記パターン配置面を複数の少領域に区分した面積密度マップを定義する工程と、
(e)前記面積密度マップの各々について、
(e1)小領域ごとに、該小領域内に配置されているパターンの占める割合である面積密度を求める小工程と、
(e2)第1の小領域の露光が着目する小領域に与える露光強度の影響度合を表すエネルギ蓄積レート、第1の小領域内のパターンに割り当てられている露光量、当該パターンの面積、及び第1の小領域の面積密度に基づいて、着目する小領域に与えられる露光強度を求める手順を、着目する小領域に影響を与える小領域の各々を該第1の小領域として実行し、着目する小領域に与えられる露光強度の合計を算出することにより、着目する小領域に与えられる露光強度を表す実効面積密度を算出し、すべての小領域の各々に、実効面積密度を対応付ける小工程と
を繰り返す工程と、
(f)前記工程e2で算出された実効面積密度から、パターン配置面上の評価点における露光強度を算出する工程と
を有する荷電粒子ビーム露光方法が提供される。
要素分布ごとに面積密度マップを定義することにより、面積密度マップで区分される小領域を、要素分布の拡がりに対して好適な大きさに設定することが可能になる。前方散乱成分の要素分布についても、面積密度マップを定義することにより、前方散乱が隣接パターンに影響を与えることを考慮して、適正な露光を行うことが可能になる。
図1に、第1の実施例による露光方法を用いた半導体装置の製造方法のフローチャートを示す。パターンデータD1により、パターン配置面上に画定された複数のパターンの形状、寸法、及び位置等が定義される。露光データD2により、電子ビームの1ショットで露光される単位露光パターンと、その単位露光パターンを露光する露光量とが関連付けられる。ステップSA1において、パターンデータD1及び露光データD2を参照して、近接効果補正を行い、露光量補正データD3を生成する。露光量補正データD3は、単位露光パターンごとに割り当てられた適正露光量を含む。ステップSA2において、露光量補正データD3に基づいて、レジスト膜を電子ビームで露光する。ステップSA3において、露光済みのレジスト膜を現像する。ステップSA4において、現像されたレジスト膜をマスクとして、半導体基板の表層部の加工を行う。
図2に、図1に示した近接効果補正工程SA1のフローチャートを示し、図3に、露光対象基板の概略断面図を示す。
図3に示すように、半導体基板1の表面上にレジスト膜2が形成されている。基板1の表面にxy直交座標系を定義する。基板1の表面(パターン配置面)に、複数のパターンが画定されており、このパターンと同一のパターンがレジスト膜に形成される。1ショットの電子ビームの照射で露光されるパターンを「単位露光パターン」と呼ぶこととする。まず、レジスト膜上の1点に電子ビーム3が入射したときのレジスト膜2の露光強度分布関数(EID関数)f(x,y)を、各々がガウス分布で表される複数の要素分布g(x,y)の和で表す。各要素分布gにおいて、露光強度が、電子ビームの入射点における露光強度の1/e以上になる領域を「散乱範囲」と呼び、その半径を「散乱長」と呼ぶこととする。
EID関数f(x,y)及び各要素分布g(x,y)は、以下の式で表すことができる。
Figure 2007227564
ここで、βは散乱長である。要素分布を特定する符号kは、散乱長の短い要素分布から順番に振られた通し番号である。すなわち、βk−1<βが成り立つ。ηは、各要素分布gがEID関数に与える影響度を示す規格化された強度係数であり、
Figure 2007227564
である。
これらの複数の要素分布gを、1つの単位露光パターンを露光するときに、それに隣接する露光パターンに影響を与えない成分faと、影響を与える成分fbとに分類する。例えば、デザインルールで規定された最小スペース幅の1/2以下の散乱長を持つ要素分布を、「隣接パターンに影響を与えない成分fa」に分類し、それよりも長い散乱長を持つ要素分布を、「隣接パターンに影響を与える成分fb」に分類する。
図2に示したステップSB1において、EID関数f(x,y)を、隣接パターンに影響を与えない成分fa(x,y)と、影響を与える成分fb(x,y)との和で表す。EID関数f(x,y)、fa(x,y)及びfb(x,y)は、以下の式で表される。
Figure 2007227564
ここで、Naは、隣接パターンに影響を与えない要素分布の個数であり、Nbは、隣接パターンに影響を与える要素分布の個数である。
ステップSB2において、隣接パターンに影響を与えない成分faについて、単位露光パターンを単位露光量で露光したときに、解像目標パターンの外周線の位置に与えられる露光強度εを求める。「解像目標パターン」とは、1つの単位露光パターンに対応する転写すべきパターンを意味する。以下、露光強度εについて説明する。なお、本明細書において、特に断らない限り、「露光強度」は、基準露光量Qthで正規化した強度を表すものとする。すなわち、「露光強度」は、基準露光量Qthに対する相対値であり、露光強度に基準露光量Qthを乗じることにより、現実の露光強度が得られる。基準露光量Qthは、例えば、「基準となる孤立パターン、すなわち他のパターンの露光の影響を全く受けないパターンを露光するときに、目標寸法どおりに解像することができる露光量」と定義すればよい。実際の露光量は、通常、単位「μC/cm」で表される。
図4Aに、単位露光パターン5と解像目標パターン6との平面図を示す。単位露光パターン5が、y軸方向に長い幅Wの長方形であり、解像目標パターン6が、y軸方向に長い幅Wの長方形であるとする。これらのパターンは、幅W及びWに比べてy軸方向に十分長いとする。
図4Bに、隣接パターンに影響を与えない成分fa(x,y)を、単位露光パターン5の範囲内で積分した露光強度分布を示す。すなわち、図4Bのグラフは、下記の式で与えられる。
Figure 2007227564
単位露光パターン5の幅がWのときの解像目標パターン6の外周線の位置、すなわちx=W/2の位置における露光強度ε(W)は、以下の式で与えられる。
Figure 2007227564
図2に戻って説明を続ける。ステップSB3において、露光量dを初期設定する。具体的には、dに1を設定する。ここで、露光量dは、単位露光パターンに1から順番に通し番号を振ったとき、p番目の単位露光パターンPに割り当てられた露光量を意味する。なお、本明細書において、「露光量」は、特に断らない限り、基準露光量Qthで正規化した露光量を意味する。すなわち、露光量dに基準露光量Qthを乗じることにより、実際の露光量Qが求まる。露光量dが1であるということは、すべての単位露光パターンPを基準露光量Qthで露光することを意味する。
ステップSB4において、カウンタnを0に初期設定する。ステップSB5において、カウンタnに1を加える。
隣接パターンに影響を与える成分fbのすべての要素分布g(k=Na+1、Na+2、・・・)について、ステップSB6及びS7を実行する。ステップSB6及びSB7では、k=Na+n(nはステップSB5で設定されたカウンタ値)の要素分布gについて処理を行う。
ステップSB6において、要素分布gに対応する面積密度マップDMを定義する。以下、面積密度マップDMについて説明する。
パターン配置面上に、正方格子で区切られた多数の矩形の領域(以下、「小領域」と呼ぶ。)Rからなる面積密度マップDMを定義する。各小領域R内に、1個または複数の単位露光パターンPが配置されている。なお、1つの単位領域パターンPが複数の小領域Rに跨る場合もある。1つの小領域Rにおいて単位露光パターンPの占める割合を、その小領域の「面積密度」と呼ぶ。
図5A〜図5Cに、要素分布g(x,y)と面積密度マップDMとの対応を示す。図5A〜図5Cの各々の上側に、それぞれ要素分布gNa+1、gNa+2、及びgNa+3の形状を示す。要素分布gNa+1は、隣接パターンに影響を及ぼさない成分fbを構成する複数の要素分布gのうち、散乱長βが最も短いものである。
図5A〜図5Cに示した要素分布gの下側に、その要素分布gに対応する面積密度マップDMを示す。面積密度マップDMを構成する小領域Rの一辺の長さ(格子間隔)Aは、それに対応する要素分布gの散乱長βに基づいて決定される。格子間隔Aは、それに対応する要素分布gの散乱長βの1/2以下とすることが好ましい。例えば(1/20)β≦A≦(1/2)βとする。要素分布gNa+1に対応する面積密度マップDMNa+1の小領域RNa+1を、特に「基準小領域」と呼ぶこととする。
面積密度マップDMを定義したら、小領域Rごとに面積密度αを計算し、小領域Rに面積密度αを対応付ける。
次に、各小領域Rに平均露光量dを割り当てる。平均露光量dは、小領域R内のすべての単位露光パターンPについて、各単位露光パターンPに割り当てられている露光量dを、単位露光パターンPの面積で重み付けして平均したものである。
平均露光量dは、次の式で定義される。
Figure 2007227564
ここで、Bは、単位露光パターンPの面積であり、Σは、小領域R内のすべての単位露光パターンPについて合計することを意味する。カウンタnが1のとき、dには、ステップSB3で1が割り当てられている。カウンタnが2以上の場合には、dには、後のステップSB9において補正された後の露光量が割り当てられている。
ステップSB7において、面積密度の平滑化を行う。以下、図6を参照して平滑化の手順を説明する。
図6に、着目する小領域R(i,j)、及び他の小領域R(i+l,j+m)の平面図を示す。小領域R(i+l,j+m)内に、複数の単位露光パターンP、P、・・・が配置されている。実効面積密度αsk(i,j)を以下の式で定義する。「面積密度の平滑化」とは、下記の実効面積密度を計算することである。
Figure 2007227564
ここで、d(i+l,j+m)は、小領域R(i+l,j+m)に割り当てられている式(7)で定義される平均露光量dである。a(l,m)は、小領域R(i+l,j+m)内の全面を、露光量1(すなわち、実際には基準露光量Qth)で一様に露光したときに、着目している小領域R(i,j)の中心点C(i,j)に与える露光強度である。言い換えれば、a(l,m)は、小領域R(i+l,j+m)への露光が、着目している小領域R(i,j)に与える露光強度の影響度合である。a(l,m)を、エネルギ蓄積レート(energydeposition rate)と呼ぶこととする。エネルギ蓄積レートa(l,m)は、次の式で表される。
Figure 2007227564
露光強度aは、着目している小領域R(i,j)の中心点からの距離に依存し、着目している小領域R(i,j)の場所には依存しない。このため、露光強度aは、l及びmの関数、すなわち、着目している小領域R(i,j)から露光される小領域R(i+l,j+m)までの距離の関数になり、i及びjを変数に含まない。
式(8)の右辺のa(l,m)α(i+l,j+m)は、小領域R(i+l,j+m)内を、露光量α(i+l,j+m)で均一に露光したときに、着目している小領域R(i,j)の中心点に与えられる露光強度を意味する。第1の実施例では、小領域R(i+l,j+m)内の個々の単位露光パターンPを露光量1で露光したときに、着目している小領域R(i,j)の中心点C(i,j)に与える露光強度を、小領域R(i+l,j+m)内を均一の露光量α(i+l,j+m)で露光したときに与える露光強度で近似している。
式(8)の右辺のa(l,m)α(i+l,j+m)d(i+l,j+m)は、小領域R(i+l,j+m)内の単位露光パターンPを、各単位露光パターンPに割り当てられた露光量dで露光したときに、着目している小領域R(i,j)の中心点に与えられる露光強度の近似値である。
式(8)に示した実効面積密度αsk(i,j)は、着目している小領域R(i,j)の中心における露光強度を、当該小領域R(i,j)に割り当てられた平均露光量d(i,j)で正規化したものである。すなわち、実効面積密度αsk(i,j)は、着目している小領域R(i,j)内の単位露光パターンPに単位露光量を割り当てたときに、その小領域R(i,j)の中心点に与えられる露光強度を意味する。
ステップSB7では、1つの要素分布g対応する面積密度マップDMのすべての小領域R(i,j)に、実効面積密度αsk(i,j)が割り当てられる。
ステップSB6及びSB7を、隣接パターンに影響を与える成分fbを構成するすべての要素分布gについて実行することにより、すべての面積密度マップDMの小領域R(i,j)の各々に、実効面積密度αsk(i,j)を割り当てることができる。
以下、要素分布gに対応する面積密度マップDMの格子間隔Aを決定する第1の方法及び第2の方法について説明する。
第1の方法においては、まず、散乱長βが最も短い要素分布gNa+1に対応する面積密度マップDMNa+1の格子間隔ANa+1を決定する。この格子間隔ANa+1は、上述のように、散乱長βNa+1の1/2以下とする。散乱長がβNa+1よりも長い他の要素分布gに対応する面積密度マップDMの格子間隔Aは、その要素分布gの散乱長βの1/2以下で、かつ基準小領域RNa+1が、散乱長βの長い要素分布gに対応する面積密度マップDMの小領域Rの境界線を跨がないように配置する。このような配置を可能にするために、格子間隔Aは、格子間隔ANa+1の整数倍になる。
このように、基準小領域RNa+1が、面積密度マップDMの小領域Rの境界線を跨がないような配置にすると、面積密度マップDM(k≧Na+2)の面積密度α(i,j)の計算を容易に行うことができる。例えば、面積密度マップDMの格子間隔Aが、格子間隔ANa+1のn倍である場合、面積密度α(i,j)は、以下の式で求めることができる。
Figure 2007227564
第2の方法においては、すべての面積密マップDMにおいて、散乱長βと、格子間隔Aとの比が一定になるように、格子間隔Aを設定する。この場合には、面積密度マップDMNa+1ごとの露光強度の近似精度を同程度に揃えることができる。ただし、上の式(10)を適用することはできず、面積密度マップDMごとに、面積密度α(i,j)を単位露光パターンのパターンデータを用いて計算する必要がある。
式(10)は、基準小領域RNa+1を、当該基準小領域RNa+1の面積密度で重み付けされた面積を持つ仮想的な単位露光パターンとみなし、この仮想的な単位露光パターンが小領域R内に配置されているとして面積密度を算出していると考えることができる。第2の方法では、式(10)をそのままの形で適用することはできないが、基準小領域RNa+1を、当該基準小領域RNa+1の面積密度で重み付けされた面積を持つ仮想的な単位露光パターンとみなすことにより、層領域Rの面積密度を容易に算出することができる。
図2に戻って説明を続ける。ステップSB8において、隣接パターンに影響を与える成分fbに関して、評価点の露光強度を算出する。以下、評価点の露光強度の算出方法について説明する。第1の実施例では、基準小領域RNa+1(i,j)の各々の中心を評価点V(x,y)とする。
面積密度マップDMNa+1の中心点の露光強度を、当該基準小領域Rに割り当てられた露光量で正規化した強度は、式(8)で既に求められている。すなわち、評価点V(x,y)の露光強度は既に求められている。評価点V(x,y)における露光強度αsk(x,y)は、その評価点を含む基準小領域R(i,j)の実効面積密度αsk(i,j)に等しい。
評価点V(x,y)は、散乱長βが長い要素分布gに対応する面積密度マップDMの小領域Rの中心点に一致するとは限らない。以下、図7を参照して、散乱長βが長い要素分布gに依存する評価点V(x,y)における露光強度の算出方法について説明する。
図7は、面積密度マップDM(k≧Na+2)の一部を示す。評価点V(x,y)が、小領域Rの中心に一致するとは限らない。評価点V(x,y)からの距離が短い順番に小領域Rの中心点を複数個、例えば4個選択する。例えば4つの中心点を(x,y)、(x,y)、(x,y)、及び(x2,)が選択される。これら4つの中心点を含む小領域Rに割り当てられている実効面積密度を、それぞれαsk11、αsk12、αsk21、及びαsk22とする。評価点V(x,y)における露光強度αsk(x,y)は、4つの中心点を含む小領域Rに割り当てられた実効面積密度αsk(i,j)を補間することにより求める。具体的には、評価点V(x,y)における露光強度αsk(x,y)は、以下の式により求められる。
Figure 2007227564
隣接パターンに影響を及ぼす成分fbの全ての要素分布を考慮したときの評価点V(x,y)における露光強度αη(x,y)は、以下の式で求まる。
Figure 2007227564
ステップSB9において、各単位露光パターンに割り当てられた露光量dを補正する。以下、補正方法について説明する。
式(6)に示したように、隣接パターンに影響を及ぼさない成分faのみを考慮すると、着目する基準小領域RNa+1(i,j)に単位露光量を割り当てたとき、当該基準小領域RNa+1(i,j)ないの解像目標パターン6(図4A参照)の外周線の位置における露光強度がε(W)になる。隣接パターンに影響を及ぼす成分fbのみを考慮すると、その基準小領域RNa+1(i,j)に単位露光量を割り当てたとき、評価点V(x,y)における露光強度が、式(12)で与えられる露光強度αη(x,y)になる。隣接パターンに影響を及ぼす成分fbによる露光強度αη(x,y)は、基準小領域RNa+1(i,j)内でほぼ均一であると近似することができる。このため、解像目標パターン6の外周線の位置における露光強度は、ε(W)とαη(x,y)との和になる。
解像目標パターン6の外周線における露光強度が、レジスト膜を現像するための露光強度のしきい値(解像しきい値)と等しくなれば、解像目標パターン6の幅を目標値Wにすることができる。単位露光パターン5が含まれている基準小領域RNa+1(i,j)内の各単位露光パターンPに現時点で割り当てられている露光量dを、上記条件を満たすように補正して、新たに補正後の露光量dを割り当てる。これを数式で表すと、下記のようになる。
Figure 2007227564
ここで、dは補正後の露光量、Ethは、レジスト膜の実際の解像しきい値、Fthは、実際の解像しきい値を基準露光量Qthで正規化した値である。
式(13)に基づいて、補正後の露光量dを求めることができる。新たに求められた露光量dを、単位露光パターン5に割り当てる。
ステップSB10において、すべての単位露光パターンPについて、補正前の露光量dと補正後の露光量dとの差を算出する。この差の最大値が、予め与えられている許容値以下であるか否かを判定する。許容値以下であれば、処理を終了し、補正後の露光量dを、単位露光パターンPを露光すべき適正露光量とする。差の最大値が許容値よりも大きい場合には、補正後の露光量dを用いて、ステップSB5からの処理を再度実行する。
上記ステップSB9では、図4Aに示した単位露光パターン5が1つの基準小領域RNa+1内に含まれることを前提としたが、長いパターンや、部分一括露光用のパターンの場合には、1つの単位露光パターンPが複数の基準小領域RNa+1に跨る場合がある。次に、1つの単位露光パターンPが複数の基準小領域RNa+1に跨る場合の、露光量dの求め方について、図8を参照して説明する。
図8に示すように、単位露光パターン8が、複数、例えば7行3列の21個の基準小領域RNa+1と重なっている。21個の基準小領域RNa+1の各々に割り当てられている実効面積密度αη(i,j)を比較し、実効面積密度αη(i,j)が最大の基準小領域RMAXの中心点を評価点V(x,y)とする。この評価点における露光強度αη(x,y)を式(13)に代入し、補正後の露光量dを算出する。
この方法で、単位露光パターン8に、補正後の露光量dを割り当てると、露光強度αη(x,y)が最大の基準小領域RMAX以外の基準小領域において、露光量が不足してしまう。この不足分を補うために、単位露光パターン8と重なりを持つ基準小領域RNa+1のうち、基準小領域RMAX以外のすべての基準小領域RNa+1(i,j)に、補助露光を行う。補助露光の露光量daux(i,j)は、次の式で表される。
Figure 2007227564
ここで、αηMAXは、基準小領域RMAXの中心点における成分fbに依存する露光強度であり、αη(i,j)は、基準小領域RNa+1(i,j)の中心点における成分fbに依存する露光強度である。dは、単位露光パターン8の適性露光量である。
補助露光は、不足分を補うだけの少ない露光量であるため、補助露光による基準小領域RNa+1(i,j)の中心における露光強度の増分は、隣接パターンに影響を与えない成分fa(x,y)を十分広い領域に関して面積分して得られる結果(式(14)の右辺の分母)に補助露光量daux(i,j)を乗じた値(式(14)の右辺の分子)で近似することができる。なお、補助露光量daux(i,j)が微小である場合には、補助露光を行わなくてもよい。
上記第1の実施例では、ステップSB1において、EID関数を、隣接パターンに影響を及ぼす成分faと、影響を及ぼさない成分fbとに分離する。前方散乱成分でも、隣接パターンに影響を及ぼすような場合には、成分fbに分類することにより、求められる適正露光量の精度を高めることができる。また、隣接パターンに影響を及ぼす成分fbの要素分布g(k=Na+1、Na+2、・・・)に、その散乱長βに依存した格子間隔の面積密度マップを対応させている。これにより、十分な近似精度を確保するとともに、必要以上に細かな面積密度マップを用いることによる計算時間の増加を防止することができる。
第1の実施例による方法で得られた露光量で各単位露光パターンを露光することにより、出来上がりパターンの形状及び寸法を、目標形状及び寸法に近づけることができる。
図9に、第2の実施例による半導体装置の製造方法のフローチャートを示す。ステップSC1において、パターンデータD1及び露光データD2を参照して、近接効果補正を行い、パターン補正データD4を生成する。パターン補正データD4は、露光パターンを構成する補正単位ごとに割り当てられたパターンの辺の移動量を含む。ステップSC2において、パターン補正データD4に基づいて、露光マスクを作製する。ステップSC3において、作製された露光マスクを用いてレジスト膜を電子ビームで露光し、現像する。ステップSC4において、現像されたレジスト膜をマスクとして、半導体基板の表層部の加工を行う。
図10に、図9に示した近接効果補正工程SC1のフローチャートを示す。第1の実施例では、単位露光パターンごとに適正な露光量を求めたが、第2の実施例では、すべての露光パターンの露光量を等しく設定し、露光量を補正する代わりに、露光パターンの形状を変化させる。
図11Aに、露光パターンの一例を示す。幅Wの露光パターン10に、幅Wの解像目標パターン11が対応している。露光パターン10が、例えば3つの補正単位10A〜10Cに区分されている。露光パターン10の外周線を、補正単位ごとに移動させることにより、出来上がりパターンを目標パターンに近づける。この移動量は、補正単位の辺ごとに決定される。
図10に示したステップSD1及びSD2は、第1の実施例のステップSB1及びSB2と同一である。ステップSD3において、すべての補正単位の補正すべき辺に対応する移動量eを初期設定する。具体的には、移動量を0に設定する。ステップSD4でカウンタnを初期設定し、ステップSD5で、カウンタnを1だけ増加させる。この処理は、図2に示した第1の実施例のステップSB4及びSB5と同一である。
隣接パターンに影響を与える成分fbのすべての要素分布について、ステップSD6及びSD7を実行する。ステップSD6及びSD7では、k=Na+n(nはステップS25で設定されたカウンタ値)の要素分布gについて処理を行う。
ステップSD6において、要素分布gに対応する面積密度マップDMを、第1の実施例と同じ方法で定義する。面積密度マップDMの各小領域Rの面積密度αを、現時点における補正単位の大きさに基づいて計算する。カウンタn=1の時には、全ての移動量eが0に設定されている。カウンタnが2以上の時には、後のステップSD9で補正された移動量eに基づいて変形させた補正単位の大きさを用いて面積密度αを計算する。第2の実施例では、すべての露光パターンに基準露光量が割り当てられるため、第1の実施例の式(7)のdは1である。このため、平均露光量dも1になる。
ステップSD7において、第1の実施例のステップSB7と同じ方法で面積密度の平滑化を行うことにより、小領域Rの実効面積密度αskを求める。
ステップSD8において、隣接パターンに影響を与える成分fbに関して、評価点の露光強度を算出する。第2の実施例では、図11Aに示す各補正単位10A〜10Cの各辺の中点を評価点V(x,y)とする。評価点V(x,y)における露光強度を、第1の実施例のステップSB8と同様の方法で計算する。評価点V(x,y)は、一般的には、基準小領域DNa+1の中心点と一致しなため、式(11)に示した補間計算を行うことにより、評価点V(x,y)における露光強度を計算する。
ステップSD9において、補正単位10A〜10Cの各辺の移動量を補正する。以下、移動量の補正方法について説明する。第2の実施例では、式(13)のdpが1であるから、式(13)は以下のように書き直すことができる。
Figure 2007227564
第1の実施例では、式(13)において、幅Wが固定されており、露光量dを求めた。第2の実施例では、反対にdが1に固定されており、評価点V(x,y)ごとに式(15)を満たすように幅Wを決定する。補正単位10A〜10Cの各辺の移動量eは、新たに求められたWを用いて、下記の式により求められる。
Figure 2007227564
>0の場合、補正単位11A〜11Cを太くする方向に辺を移動させ、e<0の場合、補正単位10A〜10Cを細くする方向に辺を移動させる。
図11Bに、補正単位10A〜10Cの形状を変化させた後の露光パターン10の一例を示す。図11Bには、補正単位10A及び10Cに割り当てられる移動量eが正であり、補正単位10Bに割り当てられる移動量eが負である場合を示している。
ステップSD10において、全ての補正単位について、新たに求められた移動量eと、その移動量を計算する前提となった移動量eとの差を計算し、それらの最大値と許容値との大小関係を比較する。移動量eの差が許容値以下である場合、処理を終了し、新たに求められた移動量eに基づいて露光パターンの形状を補正する。移動量eの差が許容値よりも大きい場合、新たに求められた移動量e及び補正された露光パターンに基づいて、ステップSD5からの処理を再度実行する。ステップSD5から実行する処理の繰り返し回数を予め決めておいてもよい。
第2の実施例の場合にも、第1の実施例と同様に、出来上がりパターンの形状及び寸法を、目標形状及び寸法に近づけることができる。
次に、第3の実施例による露光方法について説明する。上記第1及び第2の実施例では、被露光面内でEID関数が不変であることを前提としていた。具体的には、式(9)で定義したエネルギ蓄積レートa(l,m)は、着目している小領域R(i,j)の位置に依存せず、距離のみに依存する。式(8)に示すように、実効面積密度αsk(i,j)は、エネルギ蓄積レートa(l,m)、面積密度α(i+l,j+m)、及び平均露光量d(i+l,j+m)によって決定される。すなわち、レジスト膜の下層において、複数種類の材料が面内に分布し、その分布密度が面内でばらついている場合が考慮されていない。
ところが、実際の半導体基板においては、レジスト膜の下層に配置される層は、基板面内において一様ではない場合がある。例えば、酸化シリコン膜内にタングステンプラグが分布するビア層が配置されている場合、タングステンプラグの分布密度は面内で均一ではない。このビア層の影響を受けて後方散乱に起因するEID関数が、面内で変化する。具体的には、式(9)で定義されるエネルギ蓄積レートa(i,j)が、下層のタングステンプラグの面積密度及び酸化シリコン領域の面積密度に依存して変化する。
第3の実施例を説明する前に、特許文献3(特開2005−101501号公報)に開示された実行面積密度の算出方法について説明する。この方法では、レジスト膜の下層において、複数種類の材料が面内に分布し、その分布密度が面内でばらついている場合が考慮されている。
図12に、実効面積密度の算出対象となる基板の積層構造を示す。基板20の上に複数の層Lが形成され、最上層にレジスト膜21が形成されている。レジスト膜21からn番目の層をL(n)と表記することとする。基板面内に、第1及び第2の実施例と同様の面積密度マップを定義する。
層L(n−1)を透過した荷電粒子が層L(n)で反射する粒子数に対応する反射係数をrnとする。層L(n)に達した荷電粒子が層L(n)を透過する粒子数に対応する透過係数をtnとする。反射係数rn、透過係数tn、及び層L(n)内における荷電粒子の散乱分布が、層L(n)を形成する材料ごとに与えられている。散乱分布は、エネルギ蓄積レートanで規定される。さらに、層L(n)を形成する材料の面積密度αnが、小領域ごとに与えられている。
上方から層L(n)の上面まで達した荷電粒子による荷電粒子強度分布を、第1の荷電粒子強度分布E0とする。
層L(n)の上面に達した荷電粒子の一部は、層L(n)内で反射して層L(n)の上面に戻る。層L(n)の上面に戻ったこれらの荷電粒子による荷電粒子強度分布を、反射荷電粒子強度分布E1と呼ぶ。反射荷電粒子強度分布E1は、第1の荷電粒子強度分布E0、層L(n)の反射係数rn、層L(n)の面積密度αn、及びエネルギ蓄積レートanを用いて求めることができる。このエネルギ蓄積レートは、後方散乱によるものである。
層L(n)の上面に達した荷電粒子の一部は、層L(n)を透過して層L(n)とL(n+1)との界面に到達する。この荷電粒子による荷電粒子強度分布を、下方透過荷電粒子強度分布E2と呼ぶ。下方透過荷電粒子強度分布E2は、第1の荷電粒子強度分布E0、層L(n)の透過係数tn、面積密度αn、及びエネルギ蓄積レートanを用いて求めることができる。このエネルギ蓄積レートanは前方散乱によるものである。
層L(n)とL(n+1)との界面に到達した荷電粒子の一部は、層L(n)よりも下方のすべての層L(n+1)、L(n+2)、L(n+3)、・・・及び基板20内で後方散乱されることにより、層L(n)とL(n+1)との界面に戻る。この荷電粒子による荷電粒子強度分布を、第2の荷電粒子強度分布E3と呼ぶ。第2の荷電粒子強度分布E3は、下方透過荷電粒子強度E2、及び層L(n+1)の荷電粒子強度係数マップMn+1に基づいて算出することができる。
層L(n)とL(n+1)との界面に戻った荷電粒子の一部は、層L(n)を透過して、層L(n)の上面に到達する。この荷電粒子による荷電粒子強度分布を、上方透過荷電粒子強度分布E4と呼ぶ。上方透過荷電粒子強度分布E4は、第2の荷電粒子強度分布E3、層L(n)の透過係数tn、面積密度αn、及びエネルギ蓄積レートanを用いて算出することができる。
反射荷電粒子強度分布E1と上方透過荷電粒子強度分布E4とを加算することにより、下方から層L(n)の上面に戻った荷電粒子による層L(n)の上面における荷電粒子強度分布が得られる。この荷電粒子強度分布を、第3の荷電粒子強度分布と呼ぶこととする。
すなわち、上記ステップにより、層L(n)の上面に上方から入射する荷電粒子による第1の荷電粒子強度分布E0に基づいて、下方から層L(n)の上面に戻ってきた荷電粒子による第3の荷電粒子強度分布E1+E4を求めることができる。このステップを、レジスト膜21の下の1番目の層L(1)から最下層まで再帰的に実行することにより、後方散乱されてレジスト膜21の下面に達する荷電粒子による荷電粒子強度分布を求めることができる。この荷電粒子強度分布は、式(8)に示した実効面積密度αsk(i,j)に対応する。式(11)に示した補間演算を行うことにより、任意の評価点における露光強度αsc(x,y)を求めることができる。
次に、第3の実施例による露光方法について説明する。第3の実施例では、EID関数を、3つの成分fa、fb、及びfcに分類する。成分faは、前方散乱項のうち隣接パターンに影響を及ぼさない成分であり、成分fbは、前方散乱項のうち隣接パターンに影響を及ぼす成分である。成分fcは、後方散乱成分である。
成分fa及び成分fbに基づく露光強度を、第1または第2の実施例による方法で求める。成分fcに基づく露光強度αsc(x,y)を、特許文献3に開示された方法を用いて求める。
第1の実施例で説明した式(13)を第3の実施例に拡張すると、次の式が得られる。
Figure 2007227564
式(17)を満足するように、露光量dを決定すればよい。
第2の実施例で説明した式(15)を第3の実施例に拡張すると、次の式が得られる。
Figure 2007227564
式(18)を満足するように、補正単位の幅Wを決定すればよい。
第3の実施例では、レジスト膜21の下層を形成する材料の面内分布を考慮することにより、出来上がりパターンの形状及び寸法を、目標の形状及び寸法に近づけることができる。
上記第1〜第3の実施例による露光方法で採用された近接効果補正手順は、コンピュータで実行可能なプログラムの形態で提供される。
以上実施例に沿って本発明を説明したが、本発明はこれらに制限されるものではない。例えば、種々の変更、改良、組み合わせ等が可能なことは当業者に自明であろう。
上記実施例から、以下の付記に示す発明が導出される。
(付記1)
(a)パターン配置面上に複数のパターンを定義するパターンデータを準備する工程と、
(b)複数のパターンの各々に、該パターンを露光する露光量を割り当てる工程と、
(c)荷電粒子ビームをレジスト膜に入射させたときの露光強度分布を、各々がガウス分布で表される複数の要素分布の和で近似する工程と、
(d)前記複数の要素分布の少なくとも一部の要素分布について、要素分布ごとに、前記パターン配置面を複数の少領域に区分した面積密度マップを定義する工程と、
(e)前記面積密度マップの各々について、
(e1)小領域ごとに、該小領域内に配置されているパターンの占める割合である面積密度を求める小工程と、
(e2)第1の小領域の露光が着目する小領域に与える露光強度の影響度合を表すエネルギ蓄積レート、第1の小領域内のパターンに割り当てられている露光量、当該パターンの面積、及び第1の小領域の面積密度に基づいて、着目する小領域に与えられる露光強度を求める手順を、着目する小領域に影響を与える小領域の各々を該第1の小領域として実行し、着目する小領域に与えられる露光強度の合計を算出することにより、着目する小領域に与えられる露光強度を表す実効面積密度を算出し、すべての小領域の各々に、実効面積密度を対応付ける小工程と
を繰り返す工程と、
(f)前記工程e2で算出された実効面積密度から、パターン配置面上の評価点における露光強度を算出する工程と
を有する荷電粒子ビーム露光方法。
(付記2)
前記工程dにおいて、前記小領域が前記要素分布の拡がりに依存する大きさを持つように前記面積密度マップを定義する付記1に記載の荷電粒子ビーム露光方法。
(付記3)
前記工程dにおいて、面積密度マップを定義する複数の要素分布のうち拡がりの最も狭い要素分布に定義された面積密度マップの小領域が、他の面積密度マップの小領域の境界線を跨がないように面積密度マップを定義する付記1または2に記載の荷電粒子ビーム露光方法。
(付記4)
前記工程dにおいて、面積密度マップの小領域の寸法と、当該面積密度マップに対応する要素分布の拡がりとの比が、すべての面積密度マップについて等しくなるように面積密度マップを定義する付記1または2に記載の荷電粒子ビーム露光方法。
(付記5)
前記工程e1において、面積密度マップを定義する複数の要素分布のうち拡がりの最も狭い要素分布に対応する面積密度マップの小領域の面積密度を用いて、他の面積密度マップの各小領域の面積密度を計算する付記1〜4のいずれかに記載の荷電粒子ビーム露光方法。
(付記6)
前記工程fにおいて、小領域の中心のうち、前記評価点に最も近いものから順番に複数個を抽出し、抽出された中心に対応する小領域の、工程e2で与えられた実効面積密度を補間することにより、該評価点における露光強度を算出する付記1〜5のいずれかに記載の荷電粒子ビーム露光方法。
(付記7)
前記工程fにおいて、面積密度マップごとに、評価点における露光強度を求め、求められた露光強度を、各面積密度マップに対応する要素分布が全体に与える影響度で重み付けして加算することにより該評価点における露光強度を算出する付記1〜6のいずれかに記載の荷電粒子ビーム露光方法。
(付記8)
前記工程cの後、さらに、複数の要素分布を、隣接パターンに影響を与えない第1の成分と、影響を与える第2の成分とに分類し、前記工程dにおいて、該第2の成分に分類された要素分布について前記面積密度マップを定義し、前記工程fにおいて、前記第1の成分に分類された要素分布に基づく露光強度と、前記工程e2で算出された実効面積密度とから、パターン配置面上の評価点における露光強度を算出する付記1〜7のいずれかに記載の荷電粒子ビーム露光方法。
(付記9)
前記第1の成分及び第2の成分が、前方散乱に基づく成分であり、前記工程cにおいて、荷電粒子ビームをレジスト膜に入射させたときの露光強度分布を、前記第1及び第2の成分の他に、後方散乱に基づく第3の成分にも分離し、
さらに、
(g)前記第3の成分について、露光すべきレジスト膜の下の層における面内に関する材料の分布を考慮して、評価点における後方散乱に基づく露光強度を算出する工程を含み、
前記工程fにおいて、前記第1の成分に分類された要素分布に基づく露光強度と、前記工程e2で算出された実効面積密度と、前記工程gで算出された前記第3の成分に基づく露光強度とから、パターン配置面上の評価点における露光強度を算出する付記8に記載の荷電粒子ビーム露光方法。
(付記10)
さらに、
(h)前記工程fで算出された評価点における露光強度に基づいて、出来上がりパターンが目標の寸法になるように、パターンに割り当てられている露光量を補正する工程を含む付記8または9に記載の荷電粒子ビーム露光方法。
(付記11)
さらに、
(i)前記工程fで算出された評価点における露光強度に基づいて、出来上がりパターンが目標の寸法になるように、パターンデータで定義されるパターンの寸法を調整する工程を含む付記8または9に記載の荷電粒子ビーム露光方法。
(付記12)
パターン配置面上に複数のパターンを定義するパターンデータ、及び該複数のパターンの各々に、該パターンを露光する露光量を割り当てられた露光データとを参照しながら、パターン配置面上の評価点の露光強度を求める手順をコンピュータに実行させるプログラムであって、
(A)荷電粒子ビームをレジスト膜に入射させたときの露光強度分布を、各々がガウス分布で表される複数の要素分布の和で近似する工程と、
(B)前記複数の要素分布の少なくとも一部の要素分布について、要素分布ごとに、前記パターン配置面を複数の少領域に区分した面積密度マップを定義する工程と、
(C)前記面積密度マップの各々について、
(C1)小領域ごとに、該小領域内に配置されているパターンの占める割合である面積密度を求める小工程と、
(C2)第1の小領域の露光が着目する小領域に与える露光強度の影響度合を表すエネルギ蓄積レート、第1の小領域内のパターンに割り当てられている露光量、当該パターンの面積、及び第1の小領域の面積密度に基づいて、着目する小領域に与えられる露光強度を求める手順を、着目する小領域に影響を与える小領域の各々を該第1の小領域として実行し、着目する小領域に与えられる露光強度の合計を算出することにより、着目する小領域に与えられる露光強度を表す実効面積密度を算出し、すべての小領域の各々に、実効面積密度を対応付ける小工程と
を繰り返す工程と、
(D)前記工程C2で算出された実効面積密度から、パターン配置面上の評価点における露光強度を算出する工程と
を実行するプログラム。
(付記13)
前記工程Bにおいて、前記小領域が前記要素分布の拡がりに依存する大きさを持つように前記面積密度マップを定義する付記12に記載のプログラム。
(付記14)
前記工程Bにおいて、面積密度マップを定義する複数の要素分布のうち拡がりの最も狭い要素分布に定義された面積密度マップの小領域が、他の面積密度マップの小領域の境界線を跨がないように面積密度マップを定義する付記12または13に記載のプログラム。
(付記15)
前記工程Bにおいて、面積密度マップの小領域の寸法と、当該面積密度マップに対応する要素分布の拡がりとの比が、すべての面積密度マップについて等しくなるように面積密度マップを定義する付記12または13に記載のプログラム。
(付記16)
前記工程Dにおいて、小領域の中心のうち、前記評価点に最も近いものから順番に複数個を抽出し、抽出された中心に対応する小領域の、工程C2で与えられた実効面積密度を補間することにより、該評価点における露光強度を算出する付記12〜15のいずれかに記載のプログラム。
(付記17)
前記工程Dにおいて、面積密度マップごとに、評価点における露光強度を求め、求められた露光強度を、各面積密度マップに対応する要素分布が全体に与える影響度で重み付けして加算することにより該評価点における露光強度を算出する付記12〜16のいずれかに記載のプログラム。
(付記18)
前記工程Aの後、さらに、複数の要素分布を、隣接パターンに影響を与えない第1の成分と、影響を与える第2の成分とに分類し、前記工程Bにおいて、該第2の成分に分類された要素分布について前記面積密度マップを定義し、前記工程Dにおいて、前記第1の成分に分類された要素分布に基づく露光強度と、前記工程C2で算出された実効面積密度とから、パターン配置面上の評価点における露光強度を算出する付記12〜17のいずれかに記載のプログラム。
(付記19)
さらに、
(E)前記工程Dで算出された評価点における露光強度に基づいて、出来上がりパターンが目標の寸法になるように、パターンに割り当てられている露光量を補正する工程、またはパターンデータで定義されるパターンの寸法を調整する工程を含む付記18に記載のプログラム。
第1の実施例による露光方法を用いた半導体装置の製造方法を示すフローチャートである。 第1の実施例による露光方法で採用される近接効果補正方法を示すフローチャートである。 露光対象基板とEID関数の一例を示す線図である。 (4A)は、単位露光パターン及び解像目標パターンの平面図であり、(4B)は、単位露光パターンを露光したときの前方散乱に起因する露光強度の分布を示すグラフである。 (5A)〜(5C)は、EID関数を構成する要素分布と、それに対応する面積密度マップとを示す線図である。 着目している小領域と、他の小領域との関係を示す部分平面図である。 評価点と、それを取り囲む小領域の中心点との関係を示す平面図である。 1つの単位露光パターンが複数の小領域に跨って配置された例を示す平面図である。 第2の実施例による露光方法を用いた半導体装置の製造方法を示すフローチャートである。 第2の実施例による露光方法で採用される近接効果補正方法を示すフローチャートである。 (11A)は、露光パターン、解像目標パターン、及び評価点を示す平面図であり、(11B)は、パターン補正後の露光パターンを示す平面図である。 レジスト膜の下に複数の層が配置された場合の後方散乱の様子を示す断面図である。
符号の説明
1、20 半導体基板
2、21 レジスト膜
3 電子ビーム
5、8 単位露光パターン
6 解像目標パターン
10 露光パターン
10A、10B、10C 補正単位
11 解像目標パターン

Claims (10)

  1. (a)パターン配置面上に複数のパターンを定義するパターンデータを準備する工程と、
    (b)複数のパターンの各々に、該パターンを露光する露光量を割り当てる工程と、
    (c)荷電粒子ビームをレジスト膜に入射させたときの露光強度分布を、各々がガウス分布で表される複数の要素分布の和で近似する工程と、
    (d)前記複数の要素分布の少なくとも一部の要素分布について、要素分布ごとに、前記パターン配置面を複数の少領域に区分した面積密度マップを定義する工程と、
    (e)前記面積密度マップの各々について、
    (e1)小領域ごとに、該小領域内に配置されているパターンの占める割合である面積密度を求める小工程と、
    (e2)第1の小領域の露光が着目する小領域に与える露光強度の影響度合を表すエネルギ蓄積レート、第1の小領域内のパターンに割り当てられている露光量、当該パターンの面積、及び第1の小領域の面積密度に基づいて、着目する小領域に与えられる露光強度を求める手順を、着目する小領域に影響を与える小領域の各々を該第1の小領域として実行し、着目する小領域に与えられる露光強度の合計を算出することにより、着目する小領域に与えられる露光強度を表す実効面積密度を算出し、すべての小領域の各々に、実効面積密度を対応付ける小工程と
    を繰り返す工程と、
    (f)前記工程e2で算出された実効面積密度から、パターン配置面上の評価点における露光強度を算出する工程と
    を有する荷電粒子ビーム露光方法。
  2. 前記工程dにおいて、前記小領域が前記要素分布の拡がりに依存する大きさを持つように前記面積密度マップを定義する請求項1に記載の荷電粒子ビーム露光方法。
  3. 前記工程dにおいて、面積密度マップを定義する複数の要素分布のうち拡がりの最も狭い要素分布に定義された面積密度マップの小領域が、他の面積密度マップの小領域の境界線を跨がないように面積密度マップを定義する請求項1または2に記載の荷電粒子ビーム露光方法。
  4. 前記工程dにおいて、面積密度マップの小領域の寸法と、当該面積密度マップに対応する要素分布の拡がりとの比が、すべての面積密度マップについて等しくなるように面積密度マップを定義する請求項1または2に記載の荷電粒子ビーム露光方法。
  5. 前記工程e1において、面積密度マップを定義する複数の要素分布のうち拡がりの最も狭い要素分布に対応する面積密度マップの小領域の面積密度を用いて、他の面積密度マップの各小領域の面積密度を計算する請求項1〜4のいずれかに記載の荷電粒子ビーム露光方法。
  6. 前記工程cの後、さらに、複数の要素分布を、隣接パターンに影響を与えない第1の成分と、影響を与える第2の成分とに分類し、前記工程dにおいて、該第2の成分に分類された要素分布について前記面積密度マップを定義し、前記工程fにおいて、前記第1の成分に分類された要素分布に基づく露光強度と、前記工程e2で算出された実効面積密度とから、パターン配置面上の評価点における露光強度を算出する請求項1〜5のいずれかに記載の荷電粒子ビーム露光方法。
  7. 前記第1の成分及び第2の成分が、前方散乱に基づく成分であり、前記工程cにおいて、荷電粒子ビームをレジスト膜に入射させたときの露光強度分布を、前記第1及び第2の成分の他に、後方散乱に基づく第3の成分にも分離し、
    さらに、
    (g)前記第3の成分について、露光すべきレジスト膜の下の層における面内に関する材料の分布を考慮して、評価点における後方散乱に基づく露光強度を算出する工程を含み、
    前記工程fにおいて、前記第1の成分に分類された要素分布に基づく露光強度と、前記工程e2で算出された実効面積密度と、前記工程gで算出された前記第3の成分に基づく露光強度とから、パターン配置面上の評価点における露光強度を算出する請求項6に記載の荷電粒子ビーム露光方法。
  8. さらに、
    (h)前記工程fで算出された評価点における露光強度に基づいて、出来上がりパターンが目標の寸法になるように、パターンに割り当てられている露光量を補正する工程を含む請求項6または7に記載の荷電粒子ビーム露光方法。
  9. さらに、
    (i)前記工程fで算出された評価点における露光強度に基づいて、出来上がりパターンが目標の寸法になるように、パターンデータで定義されるパターンの寸法を調整する工程を含む請求項6または7に記載の荷電粒子ビーム露光方法。
  10. パターン配置面上に複数のパターンを定義するパターンデータ、及び該複数のパターンの各々に、該パターンを露光する露光量を割り当てられた露光データとを参照しながら、パターン配置面上の評価点の露光強度を求める手順をコンピュータに実行させるプログラムであって、
    (A)荷電粒子ビームをレジスト膜に入射させたときの露光強度分布を、各々がガウス分布で表される複数の要素分布の和で近似する工程と、
    (B)前記複数の要素分布の少なくとも一部の要素分布について、要素分布ごとに、前記パターン配置面を複数の少領域に区分した面積密度マップを定義する工程と、
    (C)前記面積密度マップの各々について、
    (C1)小領域ごとに、該小領域内に配置されているパターンの占める割合である面積密度を求める小工程と、
    (C2)第1の小領域の露光が着目する小領域に与える露光強度の影響度合を表すエネルギ蓄積レート、第1の小領域内のパターンに割り当てられている露光量、当該パターンの面積、及び第1の小領域の面積密度に基づいて、着目する小領域に与えられる露光強度を求める手順を、着目する小領域に影響を与える小領域の各々を該第1の小領域として実行し、着目する小領域に与えられる露光強度の合計を算出することにより、着目する小領域に与えられる露光強度を表す実効面積密度を算出し、すべての小領域の各々に、実効面積密度を対応付ける小工程と
    を繰り返す工程と、
    (D)前記工程C2で算出された実効面積密度から、パターン配置面上の評価点における露光強度を算出する工程と
    を実行するプログラム。
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