JP4206576B2 - 電子線リソグラフィ・シミュレーション方法および電子線リソグラフィ・シミュレーションシステム - Google Patents

電子線リソグラフィ・シミュレーション方法および電子線リソグラフィ・シミュレーションシステム Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、電子線(以下、EBと記す)リソグラフィ・シミュレーションに関するものであり、とくに高速性と高精度を兼ね備えたEBリソグラフィ・シミュレーション方法およびシステムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
半導体素子の微細化を進める上で寸法精度を向上させることは、動作可能な素子をつくるために不可欠である。微細パターン形成技術のひとつであるEB描画技術では、近接効果と呼ばれるレジストや基板中での電子線散乱現象があり、この影響でパターンを正確に形成することが難しい。この影響を最小化する方策、あるいは回避する方策を検討するにはEBリソグラフィ・シミュレーションの活用が有効である。
【0003】
一般的にEBリソグラフィ・シミュレーションは、まず図10に示すように、ある加速エネルギーを有するEBがレジスト表面の一点から入射し、レジストやその下にある基板の原子と衝突する。この時にはエネルギーを失わない弾性散乱現象や、エネルギーを失う非弾性散乱現象により、元の方向とは違う方向へ散乱し、また違う原子に衝突するといったことを繰り返していく。レジストの下にあるシリコン基板やその他の下地構造はレジストより密度が高く、また原子番号も大きいため、EBが散乱しやすく、中には基板からレジストに再入射するものもある。この様子はベーテのエネルギー損失式とラザフォードの散乱式などを用いて、モンテカルロ法により計算する。計算の与条件は、入射する電子の加速エネルギーとビームの広がり(ビーム径)および電子の数、レジストの膜厚および組成、下地の組成および厚さおよび構造である。
【0004】
散乱の結果失われた電子のエネルギーは、その軌跡においてレジストや下地膜に与えられたと考えることができる。これを図11に示すような、入射点を中心としたある大きさの計算領域(半径r=0〜rmax、膜厚z=0〜zmax)を設定し、半径方向および膜厚(深さ)方向に、各々分割の大きさdr、dzのドーナッツ状の微小要素に分割し、各要素あたりの蓄積エネルギーを求める。通常は、レジスト内部での蓄積エネルギーに着目しているためと計算時間の節約のためにレジスト内部だけを計算領域としているが、レジスト内部以外の領域を計算しても構わない。この計算例を図12に示す。これはレジスト膜厚方向のある深さziでの半径方向の蓄積エネルギー分布であり、半径rにおける単位体積あたりの蓄積エネルギーは下記の式(1)で表される。
f(r)z=zi (1)
この分布をレジスト膜厚方向のすべてのz位置の各層に対して求める。
【0005】
その後、図13に示すように、ある点P(x,y)に描画領域Aが及ぼす蓄積エネルギーE(P)pattern=A,z=ziを計算する。この計算には文献(J.Vac.Sci.Technol.B10(6),Nov/Dec 1992 p.2771−2775)に述べられているように「相反定理」を用いる。これは「領域Aを描画することによりある点Pに蓄積されるエネルギーEは、点Pを描画したことにより領域Aに蓄積されるエネルギーE’と等しい」という定理である。これにより点Pにおける蓄積エネルギーは、点Pを中心とした複数のリングの各々において、描画領域Aと各リング(半径rj、分割幅drj)との重なり部分の面積dArjと、各リングの単位体積あたりの蓄積エネルギとを掛け合わせたものを、重なり部分を有するすべてのリング(半径rj)に対して積分することになり、以下の式(2)で表される。
E(P)pattern=A、z=zi= Σ f(rjz=zi・dArj (2)
【0006】
これをレジスト膜厚方向のすべてのz位置の各層に対して計算する。さらに複数の描画領域がある場合には、点Pに影響を及ぼす複数の描画領域に関して累積計算し、さらに点P(x、y)を移動させながらX−Y平面上の計算領域全域で計算する。図14はこのようにして得られた、あるz位置での計算例である。図14(a)は設計パターンを示し、図14(b)は蓄積エネルギー分布を示す。なお、図14(b)では一部分を拡大し、蓄積エネルギー分布を等高線で表したものを併せて示す。
【0007】
このようにして得られた各x、y、z位置における蓄積エネルギー分布を元に、現像工程を計算し、レジストパターン形状を予測する。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
上述のような従来のEBリソグラフィ・シミュレーション方法では分割幅dz、drが一定であるために計算領域を大きくとると計算時間が長くなってしまうという問題があった。これを解決するために、文献(J.Vac.Sci.Technol.B10(6)、Nov/Dec 1992 p.2771−2775)および特開平4−252017号公報においては、図15、図16に示すように、半径方向の計算メッシュ幅を中心から近い領域と遠い領域で2種類にする方法が示されている。しかしながら、この場合でも、計算時間が数分の1になるのみで、大きく計算時間を短縮することができないという問題があった。また、計算時間を短縮するために計算メッシュ幅を大幅に変えると精度が劣化するという問題も生じた。
【0009】
微細化に対応するためには、入射EBのプロファイルを急峻にしなければならない。このためにEBの加速エネルギーが従来の20kVから50kV、100kVと上昇し、基板中での散乱半径が大きくなるために、図17に示すように蓄積エネルギー分布が広がる。また、パターンの微細化のために描画工程の計算では、計算点の間隔を小さくする必要がある。これらの事項のために高加速EBを用いたパターン描画工程を計算するには、ますます時間がかかるという問題があった。
【0010】
この発明は上記のような問題点を解消するためになされたもので、高速性と高精度を兼ね備えたEBリソグラフィ・シミュレーション方法およびEBリソグラフィ・シミュレーションシステムを構築することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】
本発明の第1の方法によるEBリソグラフィ・シミュレーション方法は、レジスト膜が施された基板上の一点に入射した電子線により上記レジスト中に蓄積される蓄積エネルギーを計算し、入射点から半径方向への蓄積エネルギー分布を用いて、上記入射点に及ぼす蓄積エネルギーの寄与率が一定となるように半径方向の分割位置を決定し、上記分割位置で分割された異なるリング幅の複数のリングに対して、上記入射点から半径方向への単位体積あたりの蓄積エネルギー分布を求めるステップS1、ステップS1で得られた上記蓄積エネルギー分布を用いて、ある点における単一または複数の描画領域からの累積蓄積エネルギーを求め、レジスト膜全域にわたって上記累積蓄積エネルギー分布を計算するステップS2、およびステップS2が終了後、現像工程を計算し、レジストパターン形状を予測するステップS3を備えたものである。
【0012】
また、本発明の第2の方法によるEBリソグラフィ・シミュレーション方法は、第1の方法において、レジスト膜厚方向のそれぞれの深さにおいて、異なるリング幅の複数のリングに対する蓄積エネルギー分布を設定したものである。
【0013】
また、本発明の第1の構成によるEBリソグラフィ・シミュレーションシステムは、レジスト膜が施された基板上の一点に入射した電子線により上記レジスト中に蓄積される蓄積エネルギーを計算し、入射点から半径方向への蓄積エネルギー分布を用いて、上記入射点に及ぼす蓄積エネルギーの寄与率が一定となるように半径方向の分割位置を決定し、上記分割位置で分割された異なるリング幅の複数のリングに対して、上記入射点から半径方向への単位体積あたりの蓄積エネルギー分布を求める第1の手段、第1の手段で得られた上記蓄積エネルギー分布を用いて、ある点における単一または複数の描画領域からの累積蓄積エネルギーを求め、レジスト膜全域にわたって上記累積蓄積エネルギー分布を計算する第2の手段、および第2の手段における計算が終了後、現像工程を計算し、レジストパターン形状を予測する第3の手段を備えたものである。
【0014】
【発明の実施の形態】
実施の形態1.
以下、本発明の実施の形態1を図を用いて説明する。
図1および図2は本発明の実施の形態1によるEBリソグラフィ・シミュレーション方法に係わる計算領域を示す説明図である。本実施の形態では、計算領域を半径方向に分割する際に、入射点に及ぼす蓄積エネルギーの寄与率が一定になるような、あるいは一定に近づけるようなリング幅を有する複数のリングで分割するようにしており、図1および図2に示すように、分割幅は中心より遠いところほど大きくなっている。これを以下では”等寄与分割”と称する。
なお、図1においては、等寄与分割された各リングの半径をRj、リング幅をdRjで表す。図1および図2においては中央部の非常に微細なリングは描けていない。本実施の形態の計算領域にはこのように極端に分割幅に差がある。
【0015】
このような等寄与分割を行い、分割された異なるリング幅の複数のリングを用いて、中心点に描画領域が及ぼす累積蓄積エネルギーを計算すれば、従来よりはるかに少ない分割数で高精度の計算が可能となり、その結果、高精度なEBリソグラフィ・シミュレーションを高速に計算できるため、数多くの試行錯誤を繰り返すことが可能となり、半導体プロセスの最適化に大いに役立つ。
【0016】
図3は本実施の形態1によるEBリソグラフィ・シミュレーション方法を示すフローチャートである。図3において、ステップS1では、まず、従来例と同様に、ある与えられた条件下で、レジスト表面の一点に入射した電子線がレジストや下地基板により散乱し、エネルギーを失っていく過程をモンテカルロ法により計算する。これからある位置(r,z)での単位体積当たりの損失エネルギー(これはレジストや基板側から見れば蓄積される蓄積エネルギーに相当する)を計算する。ある位置(r,zi)での蓄積エネルギー分布は前記の式(1)で表され、これは上記一点を中心点とした一定のリング幅の複数のリングに対する蓄積エネルギー分布である。
【0017】
次に、上記蓄積エネルギー分布を用いて、入射点に及ぼす蓄積エネルギーの寄与率が一定となるように半径方向の分割位置を決定して異なるリング幅を有する複数のリングに分割領域を設定し、設定された各分割領域での単位体積あたりの蓄積エネルギーを求める。得られた蓄積エネルギーを用いて、異なるリング幅の複数のリングに対する、入射点から半径方向への蓄積エネルギー分布を求める。ある位置(R,zi)での上記蓄積エネルギー分布は下記の式(3)で表される。
f(R)z=zi (3)
【0018】
ステップS2では、このようにして表された蓄積エネルギー分布を用いて描画領域Aがある点P(x,y)に及ぼす累積蓄積エネルギーE(P)pattern=A,z=ziを計算する。累積蓄積エネルギーE(P)pattern=A,z=ziは、点Pを中心とした上記複数のリングの各々において、描画領域Aと各リング(半径Rj、幅dRj)との重なり部分の面積dARjと、半径Rjでの単位体積あたりの蓄積エネルギーとを掛け合わせたものを、重なり部分を有するすべてのリングに対して積分することになり、以下の式(4)で表される。
E(P)pattern=A,z=zi= Σ f(Rj)z=zi・dARj (4)
【0019】
上記計算を各パターンおよび各点P(x,y)で繰り返し計算し、あるzi位置でのパターン描画工程を計算し、ある深さz=ziでの累積蓄積エネルギー分布E(x,y)z=ziを求める。さらに、レジストの膜厚方向全層にわたって上記パターン描画工程を実行して、レジスト膜全域の累積蓄積エネルギー分布E(x,y,z)を求める。
【0020】
ステップS3では上記各ステップ終了後、上記累積蓄積エネルギー分布E(x,y,z)を用いて現像工程を計算し、レジストパターン形状を予測する。このような計算処理はコンピュータのハードウェアにおいて実行される。
【0021】
以下、従来の分割方法と本実施の形態の分割方法の違いによるシミュレーションへの効果を説明する。
図17に示したように高加速EBによる描画では、その影響の及ぶ範囲は半径70ミクロン以上にも及び、0.01ミクロンの固定分割幅で局所の蓄積エネルギーデータを持つ場合には、7000個以上のデータを保持する必要がある。図4に分割幅と半径方向での分割位置の関係を示す。図4において、縦軸は分割幅であり、この場合、0.01ミクロンの固定分割幅である。横軸は0.01ミクロンの固定分割幅のときの、半径方向での分割位置を対数座標で示している。0.1μm以上では分割幅が非常に細かいことが分かる。また、図5に、2つの分割幅(0.01μmと0.1μm)で2段階不等分割した場合の、分割幅と半径方向での分割位置の関係を示す。この場合においても分割幅が、0.1〜1μmと10〜100μmの範囲で非常に細かくなっていることが分かる。
【0022】
一方、図17のエネルギー分布が得られる計算条件の元で無限大パターンを描画した場合に、中心から半径Rまでの領域が中心に与える蓄積エネルギーの影響を計算してみると、図6に示す結果が得られる。図6において、横軸は無限大パターン中心からの半径、縦軸は、高加速EBにおいてその影響の及ぶ範囲を半径70ミクロンとし、中心から半径70ミクロンまでの領域が中心に与える蓄積エネルギーを1としたときの蓄積エネルギーを示す。なお、図中には全蓄積エネルギーを20等分割した場合の半径方向での分割位置も示している。図6の横軸は対数座標であり、分割幅は中心より遠いところほど大きくなっていることが分かる。これを図4、図5と同様の座標系により図7に示す。図7においては破線で2段階不等分割の分割幅についても示している。
【0023】
本発明の等寄与分割の分割幅のものと2段階不等分割の分割幅のものとを比較すると、図7において、2段階不等分割の場合、半径0.01μm付近では分割幅が0.01μmでも等寄与分割のものより粗く、計算精度を劣化させていることが分かる。これとは逆に、半径0.01μm付近以外の領域では分割幅が細かすぎるために必要以上に計算時間がかかることになる。即ち、本実施の形態の等寄与分割の場合は、必要な個所で、必要な分割幅を使うために必要最小限の計算量で高精度に蓄積エネルギーを求めることが可能となる。
【0024】
なお、本実施の形態ではわずか20分割に等寄与分割した場合と2段階不等分割(約2000分割)との比較であるが、さらに等寄与分割における分割数を増やせば、より精度の高い計算が可能となる。
【0025】
実施の形態2.
図8は本発明の実施の形態2によるEBリソグラフィ・シミュレーション方法に係わる計算領域を示す説明図である。本実施の形態では、計算領域を半径方向および膜厚方向に分割する際に、膜厚方向のそれぞれの深さにおいて、半径方向に実施の形態1と同様の方法により等寄与分割を行い、膜厚方向のそれぞれの深さにおいて異なるリング幅の複数のリングに対する蓄積エネルギー分布を設定し、累積蓄積エネルギーを計算するものである。
図9にレジスト表面と底面での蓄積エネルギー分布を示す。底面ではレジスト中のEBの散乱や基板からの反射電子により中央付近で蓄積エネルギーの分布が広がっている。このために底面と表面で各々別々に同じ分割数で等寄与分割した場合、図8に示すように分割位置が異なる。このためにレジスト膜厚方向のそれぞれの層で最適な分割幅を選定できるため、より精度の高い計算が同じ計算時間で可能となる。
【0026】
【発明の効果】
以上のように、この発明の第1のEBリソグラフィ・シミュレーション方法によれば、レジスト膜が施された基板上の一点に入射した電子線により上記レジスト中に蓄積される蓄積エネルギーを計算し、入射点から半径方向への蓄積エネルギー分布を用いて、上記入射点に及ぼす蓄積エネルギーの寄与率が一定となるように半径方向の分割位置を決定し、上記分割位置で分割された異なるリング幅の複数のリングに対して、上記入射点から半径方向への単位体積あたりの蓄積エネルギー分布を求めるステップS1、ステップS1で得られた上記蓄積エネルギー分布を用いて、ある点における単一または複数の描画領域からの累積蓄積エネルギーを求め、レジスト膜全域にわたって上記累積蓄積エネルギー分布を計算するステップS2、およびステップS2が終了後、現像工程を計算し、レジストパターン形状を予測するステップS3を備えたので、高い予測精度と高速計算性を両立させることが可能となり、従来、時間不足で実施できなかった各種の条件での計算が実行可能になり、半導体プロセスの最適化に大いに役立つ効果がある。
【0027】
この発明の第2のEBリソグラフィ・シミュレーション方法によれば、第1の方法において、レジスト膜厚方向のそれぞれの深さにおいて、異なるリング幅の複数のリングに対する蓄積エネルギー分布を設定したので、さらに高精度と高速計算を両立した計算が可能となる。
【0028】
この発明の第1のEBリソグラフィ・シミュレーションシステムによれば、レジスト膜が施された基板上の一点に入射した電子線により上記レジスト中に蓄積される蓄積エネルギーを計算し、入射点から半径方向への蓄積エネルギー分布を用いて、上記入射点に及ぼす蓄積エネルギーの寄与率が一定となるように半径方向の分割位置を決定し、上記分割位置で分割された異なるリング幅の複数のリングに対して、上記入射点から半径方向への単位体積あたりの蓄積エネルギー分布を求める第1の手段、第1の手段で得られた上記蓄積エネルギー分布を用いて、ある点における単一または複数の描画領域からの累積蓄積エネルギーを求め、レジスト膜全域にわたって上記累積蓄積エネルギー分布を計算する第2の手段、および第2の手段における計算が終了後、現像工程を計算し、レジストパターン形状を予測する第3の手段を備えたので、高精度と高速計算を両立した計算が可能なシステムが得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1によるEBリソグラフィ・シミュレーション方法に係わる計算領域を示す説明図である。
【図2】 この発明の実施の形態1によるEBリソグラフィ・シミュレーション方法に係わる計算領域を示す説明図である。
【図3】 この発明の実施の形態1によるEBリソグラフィ・シミュレーション方法を示すフローチャートである。
【図4】 従来のEBリソグラフィ・シミュレーション方法における分割幅と半径方向での分割位置を示す図である。
【図5】 従来の他のEBリソグラフィ・シミュレーション方法における分割幅と半径方向での分割位置を示す図である。
【図6】 無限大パターンを描画した場合に、ある半径までの蓄積エネルギーが中心に及ぼす影響を示した図である。
【図7】 本発明の実施の形態1によるEBリソグラフィ・シミュレーション方法における分割幅と半径方向での分割位置を示す図である。
【図8】 この発明の実施の形態2によるEBリソグラフィ・シミュレーション方法に係わる計算領域を示す説明図である。
【図9】 レジスト表面と底面での蓄積エネルギー分布を示す図である。
【図10】 レジスト中および基板中でのEBの散乱の状態を示すシミュレーション結果である。
【図11】 従来のEBリソグラフィ・シミュレーション方法に係わる計算領域を示す説明図である。
【図12】 あるz位置での蓄積エネルギー分布を示す図である。
【図13】 従来のEBリソグラフィ・シミュレーション方法に係わる計算領域を示す説明図である。
【図14】 描画設計パターンと、z位置でのパターン描画時の蓄積エネルギー分布を示す図である。
【図15】 従来の他のEBリソグラフィ・シミュレーション方法に係わる計算領域を示す説明図である。
【図16】 従来の他のEBリソグラフィ・シミュレーション方法に係わる計算領域を示す説明図である。
【図17】 あるz位置での高加速EBを用いた場合の蓄積エネルギー分布を示す図である。

Claims (3)

  1. レジスト膜が施された基板上の一点に入射した電子線により上記レジスト中に蓄積される蓄積エネルギーを計算し、入射点から半径方向への蓄積エネルギー分布を用いて、上記入射点に及ぼす蓄積エネルギーの寄与率が一定となるように半径方向の分割位置を決定し、上記分割位置で分割された異なるリング幅の複数のリングに対して、上記入射点から半径方向への単位体積あたりの蓄積エネルギー分布を求めるステップS1、ステップS1で得られた上記蓄積エネルギー分布を用いて、ある点における単一または複数の描画領域からの累積蓄積エネルギーを求め、レジスト膜全域にわたって上記累積蓄積エネルギー分布を計算するステップS2、およびステップS2が終了後、現像工程を計算し、レジストパターン形状を予測するステップS3を備えたことを特徴とする電子線リソグラフィ・シミュレーション方法。
  2. レジスト膜厚方向のそれぞれの深さにおいて、異なるリング幅の複数のリングに対する蓄積エネルギー分布を設定したことを特徴とする請求項1記載の電子線リソグラフィ・シミュレーション方法。
  3. レジスト膜が施された基板上の一点に入射した電子線により上記レジスト中に蓄積される蓄積エネルギーを計算し、入射点から半径方向への蓄積エネルギー分布を用いて、上記入射点に及ぼす蓄積エネルギーの寄与率が一定となるように半径方向の分割位置を決定し、上記分割位置で分割された異なるリング幅の複数のリングに対して、上記入射点から半径方向への単位体積あたりの蓄積エネルギー分布を求める第1の手段、第1の手段で得られた上記蓄積エネルギー分布を用いて、ある点における単一または複数の描画領域からの累積蓄積エネルギーを求め、レジスト膜全域にわたって上記累積蓄積エネルギー分布を計算する第2の手段、および第2の手段における計算が終了後、現像工程を計算し、レジストパターン形状を予測する第3の手段を備えたことを特徴とする電子線リソグラフィ・シミュレーションシステム。
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