JP5437124B2 - 荷電粒子ビーム描画方法および荷電粒子ビーム描画装置 - Google Patents

荷電粒子ビーム描画方法および荷電粒子ビーム描画装置 Download PDF

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Description

本発明は、荷電粒子ビーム描画方法および荷電粒子ビーム描画装置に関する。
近年、大規模集積回路(LSI)の高集積化および大容量化に伴い、半導体素子に要求される回路線幅は益々狭くなっている。半導体素子は、回路パターンが形成された原画パターン(マスクまたはレチクルを指す。以下では、マスクと総称する。)を用い、いわゆるステッパと呼ばれる縮小投影露光装置でウェハ上にパターンを露光転写して回路形成することにより製造される。こうした微細な回路パターンをウェハに転写するためのマスクの製造には、電子ビーム描画装置が用いられる。
電子ビーム描画装置は、利用する電子ビームが荷電粒子ビームであるため本質的に優れた解像度を有し、また、焦点深度を大きく確保することができるので、高い段差上でも寸法変動を抑制できるという利点を有する。特許文献1には、電子ビーム描画装置を用いた半導体集積回路装置の製造方法が開示されている。
電子ビームによる描画では、描画パターンの寸法が設計データの寸法と同一になるようにビーム照射量を変動させる補正処理が必要である。この処理は、近接効果、かぶり効果、ローディング効果といった、パターンの寸法変動を引き起こす要因に対して行われる。
特許文献2には、上記要因による寸法変動を補正して照射量を求める手法が開示されている。近接効果補正を例にとると、近接効果補正係数ηと、基準照射量Dbaseと、パターンの寸法CD(Critical Dimension)との関係を求めるために、パターン面積密度Uの異なる複数のラインパターンを配置して、近接効果補正係数η、基準照射量Dbaseおよび近接効果の影響範囲σの各値を変えてパターンを描画する。次に、描画後のパターンの寸法CDを測定し、各パターンの寸法CDの差が最も小さくなるときの近接効果補正係数ηを求める。次いで、近接効果条件を満たす最適な近接効果補正係数ηと基準照射量Dbaseの組合せを求め、各組合せにおいて、各パターンの寸法CDの差が最も小さくなる影響範囲を最適な影響範囲σとする。以上の結果を基に線形補間を行い、最適な近接効果補正係数ηと基準照射量Dbaseと寸法CDとが、それぞれ連続的な相関となるようにする。
ところで、電子ビームを用いたリソグラフィ技術においては、スピンコータやスリットコータ等で基板表面に薄膜状に成膜され、電子ビームとの反応を利用して不要な部分を除去されてパターニングされる、レジスト膜が重要な役割を果たしている。パターニングされたレジスト膜は、下地のクロム膜などに対してエッチングを行う際のマスクとなる。
上記したような従来の補正処理では、パターニング後のクロム膜の寸法CDを測定し、この値を用いて補正係数を求める。この場合、レジスト膜の膜厚が薄くなれば、エッチング後におけるレジスト膜の残膜率は低くなるが、クロム膜のCD分布の傾向は変わらないとしている。しかしながら、非特許文献1に記載されているように、レジスト膜の残膜率がある値よりも低くなると、クロム膜のCD分布の傾向がそれまでとは変わることが判明している。このため、上記値を境として、残膜率が高いときのCD分布から類推したビーム照射量では、残膜率が低いときに所望の寸法CDを有するパターンを形成できなくなる。一方、近年、半導体素子の寸法の微細化に伴い、世代毎にレジスト膜の薄膜化が進んでおり、その膜厚は100nm以下となっている。それ故、膜厚にかかわらずクロム膜のCD分布の傾向が一様であることを前提とする従来の補正処理では実情にそぐわない場合があり、改善が急務となっている。
特開平11−312634号公報 特開2007−150243号公報
Satoru Nemotoら他7名、「22nmマスク形成におけるマスク材料とレジスト膜厚に依存したバイナリマスクのエッチング特性(Etch Characterization of Binary Mask Dependence on Mask Material and Resist Thickness for 22nm Mask Fabrication)」、Proc. of SPIE 第7379巻、pp.737907−1〜737907−11
本発明は、上記の問題に鑑みてなされたものである。すなわち、本発明の目的は、レジスト膜の膜厚に応じた照射量の補正処理を行い、所望のパターンを描画することのできる荷電粒子ビーム描画方法および荷電粒子ビーム描画装置を提供することにある。
本発明の他の目的および利点は、以下の記載から明らかとなるであろう。
本発明の第1の態様は、基板上に第1の膜および第2の膜をこの順に形成し、第2の膜に荷電粒子ビームを照射した後、第2の膜を現像して得られる膜をマスクとする第1の膜のエッチングにより第1の膜を所定パターンに加工する工程と、
エッチング後の第2の膜の膜厚と第1の膜のCD分布の相関性と、エッチング後の第2の膜の膜厚特性とを求める工程と、
荷電粒子ビームを照射する前の第2の膜の膜厚と膜厚特性とから、エッチング後の第2の膜の膜厚を求める工程と、
エッチング後の第2の膜の膜厚と上記相関性とから第1の膜のCD分布を予測し、基板上の所定位置における第1の膜の寸法補正量を求めて第1の寸法補正マップを作成する工程と、
この寸法補正マップを用いて、基板上の所定位置における荷電粒子ビームの照射量を求める工程とを有することを特徴とする荷電粒子ビーム描画方法に関する。
本発明の第1の態様は、複数のエッチング条件について上記相関性を求める工程と、
これらのエッチング条件から1つを選択し、このエッチング条件と荷電粒子ビームを照射する前の第2の膜の膜厚から、エッチング後の第2の膜の膜厚を求める工程とを有することが好ましい。
本発明の第1の態様において、複数のエッチング条件は、エッチング時のガス流量、プラズマパワー、圧力および時間よりなる群から選ばれる少なくとも1つが異なるものであることが好ましい。
本発明の第1の態様は、第2の膜の所定位置に荷電粒子ビームを照射した後、第2の膜を現像して得られる膜をマスクとする第1の膜のエッチングにより第1の膜を所定パターンに加工して、このパターンの基板上の所定位置における測定寸法と設計寸法の差から寸法補正量を求めて第2の寸法補正マップを作成する工程と、
第1の寸法補正マップと第2のの寸法補正マップとから、これらの寸法補正量を足し合わせた第3の寸法補正マップを作成する工程と、
第3の寸法補正マップを用いて、基板上の所定位置における荷電粒子ビームの照射量を求める工程とを有することが好ましい。
本発明の第2の態様は、本発明の第1の態様の荷電粒子ビーム描画方法の実施に使用される荷電粒子ビーム描画装置であって、
荷電粒子ビームを照射する前の第2の膜厚と第2の寸法補正マップとが入力される入力部と、
上記相関性と膜厚特性を保持しており、これらと入力部に入力された荷電粒子ビームを照射する前の第2の膜厚とから第1の寸法補正マップを作成し、さらにこの第1の寸法補正マップと第2の寸法補正マップとから第3の寸法補正マップを作成する寸法補正マップ作成部とを有することを特徴とするものである。
本発明によれば、レジスト膜の膜厚に応じた照射量の補正処理を行い、所望のパターンを描画することのできる荷電粒子ビーム描画方法および荷電粒子ビーム描画装置が提供される。
本実施の形態における電子ビーム描画装置の構成図である。 電子ビームによる描画方法の説明図である。 (a)はレジスト膜がエッチングされる前のマスクの断面図、(b)はレジスト膜がエッチングされた後のマスクの断面図、(c)はマスク面内でのCD分布を示す図である。 (a)はレジスト膜がエッチングされる前のマスクの断面図、(b)はレジスト膜がエッチングされた後のマスクの断面図、(c)はマスク面内でのCD分布を示す図である。 (a)はレジスト膜がエッチングされる前のマスクの断面図、(b)はレジスト膜がエッチングされた後のマスクの断面図、(c)はマスク面内でのCD分布を示す図である。 本発明におけるデータの流れを示す一例である。 本発明におけるデータの流れを示す他の例である。 本発明におけるデータの流れを示す他の例である。
図1は、本実施の形態における電子ビーム描画装置の構成図である。
図1に示すように、電子ビーム描画装置の試料室1内には、試料であるマスク2が設置されるステージ3が設けられている。マスク2は、例えば、石英等のマスク基板上に、遮光膜としてのクロム(Cr)膜が形成され、さらにこの上にレジスト膜が形成されたものである。クロム膜は本発明における第1の膜に対応し、レジスト膜は本発明における第2の膜に対応する。尚、クロム膜に代えてモリブデンシリコン(MoSi)膜などとしてもよい。また、レジスト膜は、化学増幅型レジストを用いて形成された膜とすることができる。
本実施の形態では、レジスト膜に対して電子ビームで描画を行う。ステージ3は、ステージ駆動回路4によりX方向(紙面における左右方向)とY方向(紙面における垂直方向)に駆動される。ステージ3の移動位置は、レーザ測長計等を用いた位置回路5により測定される。
試料室1の上方には、電子ビーム光学系10が設置されている。この光学系10は、電子銃6、各種レンズ7、8、9、11、12、ブランキング用偏向器13、成形偏向器14、ビーム走査用の主偏向器15、ビーム走査用の副偏向器16、および、2個のビーム成形用のアパーチャ17、18等から構成されている。
図2は、電子ビームによる描画方法の説明図である。この図に示すように、マスク2上に描画されるパターン51は、短冊状のフレーム領域52に分割されている。電子ビーム54による描画は、ステージ3が一方向(例えば、X方向)に連続移動しながら、フレーム領域52毎に行われる。フレーム領域52は、さらに副偏向領域53に分割されており、電子ビーム54は、副偏向領域53内の必要な部分のみを描画する。尚、フレーム領域52は、主偏向器15の偏向幅で決まる短冊状の描画領域であり、副偏向領域53は、副偏向器16の偏向幅で決まる単位描画領域である。
副偏向領域の基準位置の位置決めは、主偏向器15で行われ、副偏向領域53内での描画は、副偏向器16によって制御される。すなわち、主偏向器15によって、電子ビーム54が所定の副偏向領域53に位置決めされ、副偏向器16によって、副偏向領域53内での描画位置が決められる。さらに、成形偏向器14とビーム成形用のアパーチャ17、18によって、電子ビーム54の形状と寸法が決められる。そして、ステージ3を一方向に連続移動させながら、副偏向領域53内を描画し、1つの副偏向領域53の描画が終了したら、次の副偏向領域53を描画する。フレーム領域52内の全ての副偏向領域53の描画が終了したら、ステージ3を連続移動させる方向と直交する方向(例えば、Y方向)にステップ移動させる。その後、同様の処理を繰り返して、フレーム領域52を順次描画して行く。
副偏向領域は、副偏向器16によって、主偏向領域よりも高速に電子ビーム54が走査されて描画される領域であり、一般に最小描画単位となる。副偏向領域内を描画する際には、パターン図形に応じて準備された寸法と形状のショットが成形偏向器14により形成される。具体的には、電子銃6から出射された電子ビーム54が、第1のアパーチャ17で矩形状に成形された後、成形偏向器14で第2のアパーチャ18に投影されて、そのビーム形状と寸法を変化させる。その後、電子ビーム54は、上述の通り、副偏向器16と主偏向器15により偏向されて、ステージ3上に載置されたマスク2に照射される。
設計者(ユーザ)が作成したCADデータは、OASISなどの階層化されたフォーマットの設計中間データに変換される。設計中間データには、レイヤ(層)毎に作成されて各マスクに形成される設計パターンデータが格納される。ここで、一般に、電子ビーム描画装置は、OASISデータを直接読み込めるようには構成されていない。すなわち、電子ビーム描画装置の製造メーカー毎に、独自のフォーマットデータが用いられている。このため、OASISデータは、レイヤ毎に各電子ビーム描画装置に固有のフォーマットデータに変換されてから装置に入力される。
図1で、符号20は入力部であり、記憶媒体である磁気ディスクを通じて電子ビーム描画装置にフォーマットデータが入力される部分である。設計パターンに含まれる図形は、長方形や三角形を基本図形としたものであるので、入力部20には、例えば、図形の基準位置における座標(x,y)、辺の長さ、長方形や三角形等の図形種を区別する識別子となる図形コードといった情報であって、各パターン図形の形、大きさ、位置等を定義した図形データが格納される。
さらに、数十μm程度の範囲に存在する図形の集合を一般にクラスタまたはセルと称するが、これを用いてデータを階層化することが行われている。クラスタまたはセルには、各種図形を単独で配置したり、ある間隔で繰り返し配置したりする場合の配置座標や繰り返し記述も定義される。クラスタまたはセルデータは、さらにフレームまたはストライプと称される、幅が数百μmであって、長さがフォトマスクのX方向またはY方向の全長に対応する100mm程度の短冊状領域に配置される。
図形パターンの分割処理は、電子ビームのサイズにより規定される最大ショットサイズ単位で行われ、併せて、分割された各ショットの座標位置、サイズおよび照射時間が設定される。そして、描画する図形パターンの形状や大きさに応じてショットが成形されるように、描画データが作成される。描画データは、短冊状のフレーム(主偏向領域)単位で区切られ、さらにその中は副偏向領域に分割されている。つまり、チップ全体の描画データは、主偏向領域のサイズにしたがった複数の帯状のフレームデータと、フレーム内で主偏向領域よりも小さい複数の副偏向領域単位とからなるデータ階層構造になっている。
ところで、電子ビーム描画装置では、描画後のパターン寸法が設計データの寸法と同一になるようにビーム照射量を変動させる補正処理が必要である。この処理は、近接効果、かぶり効果、ローディング効果といったパターンの寸法変動を引き起こす要因に対して行われる。
近接効果は、レジスト膜に照射された電子がガラス基板の内部で反射してレジスト膜を再照射する現象である。また、かぶり効果は、レジスト膜に照射された電子がその表面で反射し、さらに電子ビーム描画装置の光学部品に反射した後、レジスト膜を広範囲に渡って再照射してしまう現象である。この現象は、レジスト膜に電子が照射されて発生した二次電子によっても引き起こされる。さらに、ローディング効果は、レジストパターンをマスクとして下層の遮光膜等をエッチングする際に、面内でのレジスト膜や遮光膜の面積の違いが原因となって起こる寸法変動である。近接効果の影響半径σが十数μm程度であるのに対して、かぶり効果の影響半径σは十mm程度、さらに、ローディング効果の影響半径σは十mm〜数十mmにも及ぶ。
上記要因によって生じる寸法変動を補正するため、マスク上の描画領域全体を所定の小区画に分割する。そして、レジスト膜に電子ビームを照射した後、このレジスト膜を現像して得られるレジストパターンをマスクとしたクロム膜のエッチングによって、クロム膜を所定のパターンに加工する。次に、マスク上の所定位置におけるパターンの測定寸法と設計寸法の差から寸法補正量を求めて、この寸法補正量を表した寸法補正マップを作成する。尚、後述する第1の寸法補正マップに対応させて、以下では、この寸法補正マップを第2の寸法補正マップと称する。第2の寸法補正マップは、マスク上の各位置における電子ビームの照射量を計算するのに用いられる。
例えば、描画領域全面を所定のグリッド寸法でメッシュ状に分割する。そして、基板上の各所定位置におけるパターンの測定寸法と設計寸法の差から寸法補正量を求めて第2の寸法補正マップを作成する。ここで、従来の照射量補正は、マスク毎に求められた補正係数と、第2の寸法補正マップとを用いて行われてきた。
ところで、近接効果の影響分布はガウス分布で近似され、その大きさや影響半径は、レジスト膜の膜厚によって異なる。それ故、近接効果補正照射量もレジスト膜の膜厚によって異なる。すなわち、膜厚に応じた最適な補正係数を用いて電子ビームの照射量を決定する必要がある。こうしたことは、かぶり効果やローディング効果についても言える。
また、レジスト膜の膜厚は、同一の試料であっても面内で分布を有している。このため、試料表面をメッシュ状の小領域に区切ると、レジスト膜の膜厚はメッシュ間で異なる場合がある。そこで、メッシュ領域毎に対応する補正係数を適用したり、レジスト膜の面内での膜厚の平均値を求めてこの値に対応する補正係数を適用したりすることが行われている。ここで、従来は、レジスト膜の膜厚が変化してもその分布の傾向は同様であるとしていた。
図3〜図5は、レジストの膜厚とCD分布との関係を示したものである。これらの図において、(a)は、マスク基板101の上に、クロム膜102とレジスト膜103が順に形成されたマスクの断面図である。レジスト膜103は電子ビームによる描画前の状態であり、各膜厚は図3で200nm、図4で150nm、図5で100nmである。(b)は、クロム膜102がエッチングされた後のマスクの断面図であり、エッチング後のレジスト膜103の膜厚分布を模式化したものである。エッチング条件は、図3〜図5でいずれも同じとする。(c)は、マスク面内でのクロム膜102のCD分布を示したものである。尚、(a)および(b)は、いずれもX方向に沿う断面図であり、(c)は、同じX方向に沿ってCD測定を行った図である。
図3〜図5から分かるように、クロム膜102をエッチングすると、レジスト膜103に膜減りが起こる。そして、膜減り後のレジスト膜103のマスク面内における膜厚は一定ではなく、ばらつきを持っている。例えば、図3(b)では、マスクの中央付近で薄く、周辺部に行くほど厚くなる傾向がある。そして、この場合のクロム膜102のCD分布を測定すると、図3(c)に示すように、マスクの中央付近でCDが小さくなり、周辺部に行くほどCDが大きくなっている。
図4は、図3よりレジスト膜103の初期膜厚を薄くした例である。図4(b)および(c)に現れている傾向は、図3(b)および(c)と同様である。したがって、例えば、図3の例を基にビーム照射量の補正処理を行い、得られた補正係数に膜厚差を考慮したものを図4の例に適用すれば、図3の例と同様に図4の例についても描画後のパターン寸法が設計データの寸法と同一になるようにすることが可能である。
しかしながら、図5の例についても同様の処理を行おうとすると、以下に述べるような問題を生じる。
図5は、図4よりレジスト膜103の初期膜厚をさらに薄くした例である。図5(b)から分かるように、エッチング後にレジスト膜103の膜厚が薄くなる様子は、図3(b)や図4(b)と同様である。一方、図5の例でクロム膜102のCD分布を測定した結果は、図3や図4の例とは異なる様相を呈する。すなわち、図3(c)および図4(c)に示すように、これらの例では、マスクの中央付近でCDが小さくなり、周辺部に行くほどCDが大きくなっている。しかし、図5の例では、(c)に示すように、マスクの中央付近でCDが大きくなり、周辺部に行くとCDは一旦減少した後に再び増加するようになる。つまり、図5の例におけるCD分布は、図3や図4の例におけるCD分布とは明らかに異なっている。したがって、図3の例を基に算出した補正係数を図5の例に適用したところで、描画後のパターン寸法が設計データの寸法と同一になるようにすることはできない。すなわち、図5の例に基づいた新たな補正処理が必要になる。
そこで、本発明は、レジスト膜の膜厚特性とクロム膜のCD分布の相関性が、閾値となるあるレジスト膜厚のところで変化する現象に着目し、レジスト膜の初期膜厚(すなわち、電子ビームによる描画前の膜厚。以下同じ)と上記膜厚特性とから、マスク上の各位置におけるクロム膜のCD補正量を算出して、電子ビームの照射量を補正することを特徴とする。ここで、「レジスト膜の膜厚特性」とは、エッチング後のレジスト膜の膜厚および膜厚分布を言う。これは、閾値となる膜厚がエッチング後のレジスト膜厚となるからである。
本実施の形態では、エッチング後のレジスト膜の膜厚とクロム膜のCD分布との相関テーブルを作成する。また、このとき、エッチング後のレジスト膜の膜厚特性も測定しておく。次に、レジスト膜の初期膜厚を測定し、この値と、エッチング後のレジスト膜の膜厚特性とから、エッチング後のレジスト膜の膜厚を計算する。次いで、この膜厚と、先に求めた相関テーブルとから、クロム膜のCD分布を予測する。そして、マスク上の各位置におけるクロム膜の寸法補正量を求めて、新たな寸法補正マップ(以下、第1の寸法補正マップと称する。)を作成する。
エッチング後のレジスト膜の膜厚は、エッチング時のガス流量、プラズマパワー、圧力および時間などによって変動するので、複数のエッチング条件毎に相関テーブルを用意しておくことが好ましい。これにより、エッチング条件とレジストの初期膜厚が分かれば、これらからエッチング後のレジスト膜の膜厚を予測し、相関テーブルを用いてクロム膜のCD分布を予測できる。
第1の寸法補正マップから求められるクロム膜の寸法補正量を、上記した第2の寸法補正マップから求められる寸法補正量に加算して、第3の寸法補正マップを作成する。この第3の寸法補正マップを用いて、マスク上の各位置における電子ビームの照射量を算出する。このようにすることで、レジスト膜の膜厚にかかわらず、描画後のパターン寸法が設計データの寸法と同一になるようにすることができる。尚、照射量の算出に用いる補正係数は、近接効果補正係数、かぶり補正係数およびローディング効果補正係数の少なくとも1つとすることができる。
描画領域の各位置における電子ビームの照射量は、例えば、上記した特許文献2(特開2007−150243号公報)に記載の方法が参照できる。この方法では、まず、描画領域が第1の寸法でメッシュ状に分割された各第1のメッシュ領域におけるかぶり効果補正照射量を計算する。また、描画領域が第2の寸法でメッシュ状に分割された各第2のメッシュ領域におけるローディング効果補正寸法値も計算する。そして、この補正寸法値に基づいて、各第2のメッシュ領域における電子ビームの基準照射量マップと近接効果補正係数マップを作成する。次いで、これらのマップを用いて、描画領域が第1と第2の寸法よりも小さい第3の寸法でメッシュ状に分割された各第3のメッシュ領域における近接効果補正照射量を計算する。そして、かぶり効果補正照射量と近接効果補正照射量とに基づいて、描画領域の各位置における電子ビーム照射量を計算する。
上記の処理は、図1の描画データ補正部31で行われる。描画データ補正部31は、寸法補正マップ作成部31aと、この寸法補正マップに対応した補正照射量を求める補正照射量算出部31bと、補正照射量からマスクの所定位置における電子ビームの照射量を求める照射量算出部31cとを有する。ここで、補正照射量は、近接効果補正照射量、かぶり補正照射量およびローディング効果補正照射量の少なくとも1つとすることができる。
寸法補正マップ作成部31aは、レジスト膜の膜厚特性とクロム膜のCD分布の相関テーブルとを保持しており、これらと、入力部20から入力されたレジスト膜の初期膜厚とから、クロム膜のCD分布を予測する。そして、マスク上の各位置におけるクロム膜の寸法補正量を求めて、新たな寸法補正マップ(以下、第1の寸法補正マップと称する。)を作成する。次いで、この第1の寸法補正マップと、入力部20から入力された第2の寸法補正マップとから、第3の寸法補正マップを作成する。図6は、本実施の形態におけるデータの流れを示したものである。尚、図6において、図1と同じ符号を付したものは、同じものであることを示している。
図7は、本実施の形態におけるデータの流れの別の例である。この例においては、電子ビーム描画装置の外部において、エッチング後のレジスト膜の膜厚とクロム膜のCD分布との相関テーブルを作成する。また、このとき、エッチング後のレジスト膜の膜厚特性も測定しておく。次に、レジスト膜の初期膜厚を測定し、この値と、エッチング後のレジスト膜の膜厚特性とから、エッチング後のレジスト膜の膜厚を計算する。次いで、この膜厚と、先に求めた相関テーブルとから、クロム膜のCD分布を予測する。そして、マスク上の各位置におけるクロム膜の寸法補正量を求めて、第1の寸法補正マップを作成する。そして、第1の寸法補正マップと第2の寸法補正マップが、入力部20に入力される。
入力部20に入力された情報は、描画データ補正部31の寸法補正マップ作成部31aに送られる。寸法補正マップ作成部31aは、レジスト膜の膜厚特性とクロム膜のCD分布の相関テーブルを用いて作成された第1の寸法補正マップと、第2の寸法補正マップとから、第3の寸法補正マップを作成する。
入力部20には、既に説明したように、電子ビーム描画装置に固有のフォーマットデータに変換された描画データも入力される。制御計算機19によって入力部20から読み出された描画データは、フレーム領域52毎にパターンメモリ21に一時的に格納される。パターンメモリ21に格納されたフレーム領域52毎のパターンデータ、すなわち、描画位置や描画図形データ等で構成されるフレーム情報は、図6の例では、レジスト膜の初期膜厚や第2の寸法補正マップとともに、図7の例では、第1の寸法補正マップおよび第2の寸法補正マップとともに、描画データ補正部31に送られる。
描画データ補正部31で補正されたフレーム情報は、データ解析部であるパターンデータデコーダ22と描画データデコーダ23に送られる。
パターンデータデコーダ22からの情報は、ブランキング回路24とビーム成形器ドライバ25に送られる。具体的には、パターンデータデコーダ22で上記データに基づいたブランキングデータが作成され、ブランキング回路24に送られる。また、所望とするビーム寸法データも作成されて、ビーム成形器ドライバ25に送られる。そして、ビーム成形器ドライバ25から、光学系10の成形偏向器14に所定の偏向信号が印加されて、電子ビーム54の寸法が制御される。
図1の偏向制御部30は、セトリング時間決定部29に接続し、セトリング時間決定部29は、副偏向領域偏向量算出部28に接続し、副偏向領域偏向量算出部28は、パターンデータデコーダ22に接続している。また、偏向制御部30は、ブランキング回路24と、ビーム成形器ドライバ25と、主偏向器ドライバ26と、副偏向器ドライバ27とに接続している。
描画データデコーダ23の出力は、主偏向器ドライバ26と副偏向器ドライバ27に送られる。そして、主偏向器ドライバ26から主偏向器15に所定の偏向信号が印加されて、電子ビーム54が所定の主偏向位置に偏向走査される。また、副偏向器ドライバ27から副偏向器16に所定の副偏向信号が印加されて、副偏向領域53内での描画が行われる。
次に、電子ビーム描画装置による描画方法について説明する。
まず、試料室1内のステージ3上にマスク2を載置する。次いで、ステージ3の位置検出を位置回路5により行い、制御計算機19からの信号に基づいて、ステージ駆動回路4によりステージ3を描画可能な位置まで移動させる。
次に、電子銃6より電子ビーム54を出射する。出射された電子ビーム54は、照明レンズ7により集光される。そして、ブランキング用偏向器13により、電子ビーム54をマスク2に照射するか否かの操作を行う。
第1のアパーチャ17に入射した電子ビーム54は、第1のアパーチャ17の開口部を通過した後、ビーム成形器ドライバ25により制御された成形偏向器14によって偏向される。そして、第2のアパーチャ18に設けられた開口部を通過することにより、所望の形状と寸法を有するビーム形状になる。このビーム形状は、マスク2に照射される電子ビーム54の描画単位である。
電子ビーム54は、ビーム形状に成形された後、縮小レンズ11によって縮小される。そして、マスク2上における電子ビーム54の照射位置は、主偏向器ドライバ26によって制御された主偏向器15と、副偏向器ドライバ27によって制御された副偏向器16とにより制御される。主偏向器15は、マスク2上の副偏向領域53に電子ビーム54を位置決めする。また、副偏向器16は、副偏向領域53内で描画位置を位置決めする。
マスク2への電子ビーム54による描画は、ステージ3を一方向に移動させながら、電子ビーム54を走査することにより行われる。具体的には、ステージ3を一方向に移動させながら、各副偏向領域53内におけるパターンの描画を行う。そして、1つのフレーム領域52内にある全ての副偏向領域53の描画を終えた後は、ステージ3を新たなフレーム領域52に移動して同様に描画する。
上記のようにして、マスク2の全てのフレーム領域52の描画を終えた後は、新たなマスクに交換し、上記と同様の方法による描画を繰り返す。
次に、制御計算機19による描画制御について説明する。
制御計算機19は、入力部20で磁気ディスクに記録されたマスクの描画データを読み出す。読み出された描画データは、フレーム領域52毎にパターンメモリ21に一時的に格納される。
パターンメモリ21に格納されたフレーム領域52毎の描画データ、つまり、描画位置や描画図形データ等で構成されるフレーム情報は、描画データ補正部31でレジスト膜の膜厚に応じて補正された後、データ解析部であるパターンデータデコーダ22と描画データデコーダ23を介して、副偏向領域偏向量算出部28、ブランキング回路24、ビーム成形器ドライバ25、主偏向器ドライバ26、副偏向器ドライバ27に送られる。
パターンデータデコーダ22では、描画データに基づいてブランキングデータが作成されてブランキング回路24に送られる。また、描画データに基づいて所望とするビーム形状データが作成されて副偏向領域偏向量算出部28とビーム成形器ドライバ25に送られる。
副偏向領域偏向量算出部28は、パターンデータデコーダ22により作成したビーム形状データから、副偏向領域53における、1ショットごとの電子ビームの偏向量(移動距離)を算出する。算出された情報は、セトリング時間決定部29に送られ、副偏向による移動距離に対応したセトリング時間が決定される。
セトリング時間決定部29で決定されたセトリング時間は、偏向制御部30へ送られた後、パターンの描画のタイミングを計りながら、偏向制御部30より、ブランキング回路24、ビーム成形器ドライバ25、主偏向器ドライバ26、副偏向器ドライバ27のいずれかに適宜送られる。
ビーム成形器ドライバ25では、光学系10の成形偏向器14に所定の偏向信号が印加されて、電子ビーム54の形状と寸法が制御される。
描画データデコーダ23では、描画データに基づいて副偏向領域53の位置決めデータが作成され、このデータは主偏向器ドライバ26に送られる。次いで、主偏向器ドライバ26から主偏向器15へ所定の偏向信号が印加されて、電子ビーム54は、副偏向領域53の所定位置に偏向走査される。
描画データデコーダ23では、描画データに基づいて、副偏向器16の走査のための制御信号が生成される。制御信号は、副偏向器ドライバ27に送られた後、副偏向器ドライバ27から副偏向器16に所定の副偏向信号が印加される。副偏向領域53内での描画は、設定されたセトリング時間が経過した後、電子ビーム54を繰り返し照射することによって行われる。
以上述べたように、本実施の形態では、エッチング後のレジスト膜の膜厚とクロム膜のCD分布との相関テーブルを作成するとともに、エッチング後のレジスト膜の膜厚特性を測定する。そして、レジスト膜の初期膜厚と、エッチング後のレジスト膜の膜厚特性とから、エッチング後のレジスト膜の膜厚を計算する。次いで、この膜厚と、先に求めた相関テーブルとから、クロム膜のCD分布を予測する。そして、マスク上の各位置におけるクロム膜の寸法補正量を求めて、第1の寸法補正マップを作成する。その後、第1の寸法補正マップから求められるクロム膜の寸法補正量を第2の寸法補正マップから求められる寸法補正量に加算して、第3の寸法補正マップを作成する。この第3の寸法補正マップを用いて、マスク上の各位置における電子ビームの照射量を算出し、この照射量に基づいて電子ビームを照射することで、レジスト膜の膜厚にかかわらず、描画後のパターン寸法が設計データの寸法と同一になるようにすることができる。
尚、本発明は上記実施の形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲内において、種々変形して実施することができる。
例えば、上記実施の形態では、第1の寸法補正マップと第2の寸法補正マップを電子ビーム描画装置に入力し、装置内で第3の寸法補正マップを作成しているが、本発明はこれに限られるものではない。本発明の別の実施形態では、図8に示すように、電子ビーム描画装置の外部で第3の寸法補正マップを作成して装置に入力するようにしてもよい。この場合、描画データ補正部31は、寸法補正マップ作成部31aを有しなくてよい。
図8では、まず、レジスト膜の初期膜厚と、エッチング後のレジスト膜の膜厚特性データと、クロム膜のCD分布データとから、レジスト膜の膜厚とクロム膜のCD分布の相関テーブルを作成する。次に、レジストの初期膜厚とエッチング後のレジスト膜の膜厚特性から、エッチング後のレジスト膜の膜厚を計算し、この値と相関テーブルを用いてクロム膜のCD分布を予測する。そして、マスク上の各位置におけるクロム膜の寸法補正量を求めて、第1の寸法補正マップを作成し、これと第2の寸法補正マップから第3の寸法補正マップを作成した後、この第3の寸法補正マップを電子ビーム描画装置に入力する。その後は、装置内でマスク上の各位置における照射量を算出し、得られた照射量に基づいて電子ビームを照射する。これにより、上記実施の形態と同様に、レジスト膜の膜厚にかかわらず、描画後のパターン寸法が設計データの寸法と同一になるようにすることができる。
また、第2の寸法補正マップを使用せず、第1の寸法補正マップを第3の寸法補正マップとし、この第3の寸法補正マップを用いてマスク上の各位置における照射量を算出することも可能である。
さらに、上記実施の形態では電子ビームを用いたが、本発明はこれに限られるものではなく、イオンビームなどの他の荷電粒子ビームを用いた場合にも適用可能である。
1 試料室
2 マスク
3 ステージ
4 ステージ駆動回路
5 位置回路
6 電子銃
7、8、9、11、12 各種レンズ
10 光学系
13 ブランキング用偏向器
14 成形偏向器
15 主偏向器
16 副偏向器
17 第1のアパーチャ
18 第2のアパーチャ
19 制御計算機
20 入力部
21 パターンメモリ
22 パターンデータデコーダ
23 描画データデコーダ
24 ブランキング回路
25 ビーム成形器ドライバ
26 主偏向器ドライバ
27 副偏向器ドライバ
28 副偏向領域偏向量算出部
29 セトリング時間決定部
30 偏向制御部
31a 寸法補正マップ作成部
31b 補正照射量算出部
31c 照射量算出部
31 描画データ補正部
51 描画されるパターン
52 フレーム領域
53 副偏向領域
54 電子ビーム
101 マスク基板
102 クロム膜
103 レジスト膜

Claims (5)

  1. 基板上に第1の膜および第2の膜をこの順に形成し、前記第2の膜に荷電粒子ビームを照射した後、前記第2の膜を現像して得られる膜をマスクとする前記第1の膜のエッチングにより前記第1の膜を所定パターンに加工する工程と、
    前記エッチング後の第2の膜の膜厚と前記第1の膜のCD分布の相関性と、前記エッチング後の第2の膜の膜厚特性とを求める工程と、
    前記荷電粒子ビームを照射する前の第2の膜の膜厚と前記膜厚特性とから、前記エッチング後の第2の膜の膜厚を求める工程と、
    前記エッチング後の第2の膜の膜厚と前記相関性とから前記第1の膜のCD分布を予測し、前記基板上の所定位置における前記第1の膜の寸法補正量を求めて第1の寸法補正マップを作成する工程と、
    前記第1の寸法補正マップを用いて、前記基板上の所定位置における荷電粒子ビームの照射量を求める工程とを有することを特徴とする荷電粒子ビーム描画方法。
  2. 複数のエッチング条件について前記相関性を求める工程と、
    前記エッチング条件から1つを選択し、このエッチング条件と前記荷電粒子ビームを照射する前の第2の膜の膜厚から、前記エッチング後の第2の膜の膜厚を求める工程とを有することを特徴とする請求項1に記載の荷電粒子ビーム描画方法。
  3. 前記複数のエッチング条件は、エッチング時のガス流量、プラズマパワー、圧力および時間よりなる群から選ばれる少なくとも1つが異なるものであることを特徴とする請求項2に記載の荷電粒子ビーム描画方法。
  4. 前記第2の膜の前記所定位置に荷電粒子ビームを照射した後、前記第2の膜を現像して得られる膜をマスクとする前記第1の膜のエッチングにより前記第1の膜を所定パターンに加工して、前記基板上の所定位置における前記所定パターンの測定寸法と設計寸法の差から寸法補正量を求めて第2の寸法補正マップを作成する工程と、
    前記第1の寸法補正マップと前記第2の寸法補正マップとから、これらの寸法補正量を足し合わせた第3の寸法補正マップを作成する工程と、
    前記第3の寸法補正マップを用いて、前記基板上の所定位置における荷電粒子ビームの照射量を求める工程とを有することを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の荷電粒子ビーム描画方法。
  5. 請求項4に記載の荷電粒子ビーム描画方法の実施に使用される荷電粒子ビーム描画装置であって、
    前記荷電粒子ビームを照射する前の第2の膜厚と前記第2の寸法補正マップとが入力される入力部と、
    前記相関性と前記膜厚特性を保持しており、これらと前記入力部に入力された前記荷電粒子ビームを照射する前の第2の膜厚とから前記第1の寸法補正マップを作成し、さらに該第1の寸法補正マップと前記第2の寸法補正マップとから前記第3の寸法補正マップを作成する寸法補正マップ作成部とを有することを特徴とする荷電粒子ビーム描画装置。
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