JP2007225934A - カラオケシステム及びそのホスト装置 - Google Patents

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直樹 楠本
Yusuke Ishikawa
祐輔 石川
Hisashi Mogi
寿 茂木
Daisuke Inaba
大介 稲葉
Yukio Takemoto
幸男 竹本
Tetsuya Mizutani
哲也 水谷
Yoshihiro Kobashi
嘉寛 小橋
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Abstract

【課題】 演奏の品質を保証しつつ、設備コストを可及的に低減し得るカラオケシステム及びそのホスト装置を提供する。
【解決手段】 複数の演奏パートを含む未エンコード楽曲データをそれら演奏パート別に異なるチャンネルで演奏するMIDI音源26と、そのMIDI音源26による演奏を各チャンネル毎に録音する録音部30と、その録音部30により録音された演奏をエンコードするエンコード手段82と、そのエンコード手段82によりエンコードされたエンコード済楽曲データを端末装置18からの要求に応じて配信する配信手段84とを、有することから、前記複数台の端末装置18それぞれに音源を設ける必要がなく、カラオケシステム全体としての設備コストを大幅に省くことができることに加え、前記未エンコード楽曲データを複数のチャンネルで演奏及び録音することで、演奏の品質劣化を防ぐことができる。
【選択図】 図2

Description

本発明は、多数の演奏曲のうちから選択される所定の演奏曲を出力させるカラオケシステムの改良に関する。
多数の演奏曲のうちから選択される所定の演奏曲を出力させる音楽再生装置が知られている。例えば、カラオケボックス等で使用されるカラオケ装置がそれである。斯かるカラオケ装置によれば、予め記憶装置に記憶された多数のカラオケ演奏曲から選択された所定のカラオケ演奏曲の音楽情報を出力させると共に、そのカラオケ演奏曲の歌詞情報を含む映像をその出力に同期して画面に表示させることで、所望の歌のカラオケ演奏を楽しむことができる。
斯かるカラオケ装置を用いたカラオケシステムの一態様として、通信回線を介して演奏曲に関する情報を取得できる通信カラオケシステムが実用されている。例えば、特許文献1に記載された通信カラオケシステムがそれである。この通信カラオケシステムでは、複数のカラオケ装置が公衆電話回線等を介して所定のカラオケサービス提供会社のサーバと接続されることで、そのサーバとの間で相互に情報の遣り取りが可能とされており、新曲のカラオケ情報等がそれら複数のカラオケ装置に適宜配信されるようになっている。
特開平10−200656号公報
しかし、前記従来の技術では、前記複数のカラオケ装置それぞれにおいてMIDIデータ等の楽曲データを再生することで演奏を行うものであったことから、斯かる楽曲データを再生するための音源を各カラオケ装置に設ける必要があった。この音源がカラオケ装置の単価に占める割合は比較的大きなものであり、とりわけ複数のカラオケ装置を備えたカラオケシステムにおいてその総費は相当なものになるが、演奏の品質を保証するためには各カラオケ装置に比較的高価な音源を実装せざるをえなかった。本発明者等は、設備コストを可及的に低減し得るカラオケシステムを開発すべく鋭意研究を継続した一結果として、演奏の品質を劣化させることなく、この音源に要するコストを削減し得るカラオケシステム及びそのホスト装置を発案するに至った。
本発明は、以上の事情を背景として為されたものであり、その目的とするところは、演奏の品質を保証しつつ、設備コストを可及的に低減し得るカラオケシステム及びそのホスト装置を提供することにある。
斯かる目的を達成するために、本第1発明の要旨とするところは、多数の演奏曲のうちから選択される所定の演奏曲を出力させるカラオケシステムのホスト装置であって、複数の演奏パートを含む未エンコード楽曲データをそれら演奏パート別に異なるチャンネルで演奏する演奏手段と、その演奏手段による演奏を各チャンネル毎に録音する録音手段と、その録音手段により録音された演奏をエンコードするエンコード手段と、そのエンコード手段によりエンコードされた複数の演奏パートを含むエンコード済楽曲データを端末装置からの要求に応じてその端末装置へ配信する配信手段とを、有することを特徴とするものである。
また、前記目的を達成するために、本第2発明の要旨とするところは、前記第1発明のカラオケシステムのホスト装置と、そのホスト装置との間で情報の通信を行う複数台の端末装置とを、備えたカラオケシステムであって、その端末装置は、前記ホスト装置に所定の演奏曲のエンコード済楽曲データの配信を要求する要求手段と、その要求手段による要求に応じて配信されたエンコード済楽曲データに含まれる複数の演奏パートをそれら演奏パート別に異なるチャンネルで再生して演奏曲を出力させる再生手段とを、有することを特徴とするものである。
このように、前記第1発明によれば、複数の演奏パートを含む未エンコード楽曲データをそれら演奏パート別に異なるチャンネルで演奏する演奏手段と、その演奏手段による演奏を各チャンネル毎に録音する録音手段と、その録音手段により録音された演奏をエンコードするエンコード手段と、そのエンコード手段によりエンコードされた複数の演奏パートを含むエンコード済楽曲データを端末装置からの要求に応じてその端末装置へ配信する配信手段とを、有することから、前記複数台の端末装置それぞれに音源を設ける必要がなく、カラオケシステム全体としての設備コストを大幅に省くことができることに加え、前記未エンコード楽曲データを複数のチャンネルで演奏及び録音することで、演奏の品質劣化を防ぐことができる。すなわち、演奏の品質を保証しつつ、設備コストを可及的に低減し得るカラオケシステムのホスト装置を提供することができる。
ここで、前記第1発明は、好適には、前記エンコード手段によりエンコードされた複数のエンコード済楽曲データを記憶する記憶装置を有するものである。このようにすれば、前記エンコード手段により複数のエンコード済楽曲データを予めエンコードして蓄積しておくことで、前記端末装置からの要求に応じて即時的にエンコード済楽曲データを配信できるという利点がある。
また、好適には、エンコード済楽曲データを再生する再生手段を有し、前記録音手段は、その再生手段により再生された演奏を前記演奏手段による演奏と同等に所定のチャンネルで録音するものである。このようにすれば、前記未エンコード楽曲データにエンコード済楽曲データが付随する場合に、それらを1つの演奏曲の楽曲データとして一括して録音できるという利点がある。
また、好適には、前記演奏手段と再生手段とは、それぞれ個別のクロック周波数発振器を有するものである。このようにすれば、前記未エンコード楽曲データにエンコード済楽曲データが付随する場合に、それらを異なるサンプリングレートやコーディックにて録音できるという利点がある。
また、好適には、前記演奏手段と再生手段とは、1つのクロック周波数発振器を共有するものである。このようにすれば、装置の構成を可及的に簡単なものにできるという利点がある。
また、好適には、前記演奏手段は、前記未エンコード楽曲データに含まれる複数の演奏パートを異なるチャンネルで相互に同期して演奏するものである。このようにすれば、前記未エンコード楽曲データの演奏及び録音に要する時間を可及的に短縮できるという利点がある。
また、好適には、前記再生手段は、前記演奏手段が前記未エンコード楽曲データに含まれる複数の演奏パートを異なるチャンネルで相互に同期して演奏するのと同期して前記エンコード済楽曲データを再生するものである。このようにすれば、前記未エンコード楽曲データにエンコード済楽曲データが付随する場合に、斯かる楽曲データの出力及び録音に要する時間を可及的に短縮できるという利点がある。
また、好適には、前記演奏手段は、前記未エンコード楽曲データに含まれる複数の演奏パートを異なるチャンネルで順次演奏するものである。このようにすれば、装置の構成を可及的に簡単なものにできるという利点がある。
また、好適には、前記演奏手段は、前記未エンコード楽曲データに含まれる複数の演奏パートのうち少なくとも主演奏パート、ドラムパート、及びガイドメロディパートをそれぞれ異なるチャンネルで演奏するものである。このようにすれば、前記端末装置による再生に際してそれぞれ独立に制御されるべき主演奏パート、ドラムパート、及びガイドメロディパートをそれぞれ異なるチャンネルで演奏及び録音することで、演奏の品質劣化を好適に防ぐことができる。
また、好適には、前記演奏手段は、MIDI形式の演奏データに基づいて複数の楽器の演奏音を出力させるMIDI音源である。このようにすれば、従来一般的であったMIDI形式の演奏データに基づいて演奏を行うカラオケシステムに関して、演奏の品質を保証しつつ、設備コストを可及的に低減できるという利点がある。
また、前記第2発明によれば、前記第1発明のカラオケシステムのホスト装置と、そのホスト装置との間で情報の通信を行う複数台の端末装置とを、備え、その端末装置は、前記ホスト装置に所定の演奏曲のエンコード済楽曲データの配信を要求する要求手段と、その要求手段による要求に応じて配信されたエンコード済楽曲データに含まれる複数の演奏パートをそれら演奏パート別に異なるチャンネルで再生して演奏曲を出力させる再生手段とを、有するものであることから、前記複数台の端末装置それぞれに音源を設ける必要がなく、カラオケシステム全体としての設備コストを大幅に省くことができることに加え、前記未エンコード楽曲データを複数のチャンネルで演奏及び録音することで、演奏の品質劣化を防ぐことができる。すなわち、演奏の品質を保証しつつ、設備コストを可及的に低減し得るカラオケシステムを提供することができる。
ここで、前記第2発明において、好適には、前記再生手段は、前記エンコード済楽曲データに含まれる複数の演奏パートのうち少なくとも主演奏パート、ドラムパート、及びガイドメロディパートをそれぞれ異なるチャンネルで再生して演奏曲を出力させるものである。このようにすれば、前記端末装置による再生に際してそれぞれ独立に制御されるべき主演奏パート、ドラムパート、及びガイドメロディパートをそれぞれ異なるチャンネルで再生することで、演奏の品質劣化を好適に防ぐことができる。
また、好適には、前記端末装置は、前記再生手段により再生される演奏曲の音程を変更する音程変更手段と、その音程変更手段による演奏曲の音程の変更有無を前記複数の演奏パートそれぞれについて個別に切り替え得る切替手段とを、有するものである。このようにすれば、前記複数の演奏パートのうち所望される演奏パートに関してのみ音程を変更することができ、演奏の品質劣化を好適に防ぐことができる。
また、好適には、前記端末装置は、前記再生手段により再生される前記複数の演奏パートそれぞれの音量を個別に変更し得る音量変更手段を有するものである。このようにすれば、前記複数の演奏パートのうち所望される演奏パートに関してのみ音量を変更できる、実用的な態様の端末装置を提供することができる。
以下、本発明の好適な実施例を図面に基づいて詳細に説明する。
図1は、本発明が好適に適用される通信カラオケシステム10を説明する図である。この図1に示すように、本実施例の通信カラオケシステム10は、一般公衆電話回線等の通信回線12を介して演奏曲に関する情報を送受信できるように構成されたものであり、例えばカラオケサービス提供会社が管理する情報処理装置であるサーバ14と、カラオケボックス等の店舗に設置されたホスト装置16とが上記通信回線12に接続され、それらサーバ14及びホスト装置16相互間で電子的な情報の送受信が可能とされている。また、上記ホスト装置16と同様にカラオケボックス等の店舗に設置された複数の端末装置18a、18b、18c(以下、特に区別しない場合には単に端末装置18と称する)がLAN15を介して上記ホスト装置16に接続されており、そのホスト装置16及び端末装置18相互間で電子的な情報の送受信が可能とされている。なお、図1では、上記複数の端末装置18が上記通信回線12に接続されるように図示されているが、それら複数の端末装置18は必ずしも上記通信回線12には接続されなくともよい。
図2は、上記ホスト装置16の構成を説明する図である。この図2に示すように、本実施例のホスト装置16は、中央演算処理装置であるCPU20と、メモリであるRAM22と、記憶装置としてのハードディスク24と、演奏手段としてのMIDI(Musical Instrument Digital Interface)音源26と、再生手段としての生音出力部28と、録音手段としての複数(図2では4つ)の録音部30a、30b、30c、30d(以下、特に区別しない場合には単に録音部30と称する)と、第1クロック周波数発振器32と、第2クロック周波数発振器34と、モデム36と、LAN送受信部38とを、備えて構成されている。
上記CPU20は、上記RAM22の一時記憶機能を利用しつつそのRAM22に読み出されるエンコードプログラム、デコードプログラム、MIDIシーケンサ、その他、各種制御ソフト等のプログラムに基づいて電子情報を処理・制御する所謂コンピュータであり、前記通信回線12を介して前記サーバ14から未エンコード楽曲データを取得(ダウンロード)する取得手段80と、その取得手段80により取得された未エンコード楽曲データをエンコードするエンコード手段82と、そのエンコード手段82によりエンコードされたエンコード済楽曲データを前記端末装置18からの要求に応じて前記LAN15を介して配信する配信手段84とを、機能的に備えている。上記MIDIシーケンサによる演奏に際しては、上記第1クロック周波数発振器32から供給されるクロック周波数が用いられる。また、上記CPU20は、上記MIDI音源26によりMIDIデータに基づく演奏を行ったり、上記生音出力部28によりMPEG(Moving Picture Experts Group)データ等のエンコード済楽曲データを再生(デコード)したり、上記録音部30により上記MIDI音源26や生音出力部28から出力される演奏を録音したりといった制御を行う。すなわち、前記ホスト装置16は、そのホスト装置16及び複数台の端末装置18から成るローカルネットワークにおけるローカルネットワークサーバとして機能する。
前記ハードディスク24は、前記通信回線12を介して取得された未エンコード楽曲データを複数(例えば、数百曲分)記憶する未エンコード楽曲データベース40と、前記エンコード手段82によりエンコードされたエンコード済楽曲データを多数(例えば、数万曲分)記憶するエンコード済楽曲データベース42と、前記録音部30による録音に際して用いられる録音用一時記憶エリア44とを、備えている。また、前記ハードディスク24には、前記RAM22に読み出されるプログラムのソースであるエンコードプログラム、デコードプログラム、MIDIシーケンサ、その他、各種制御ソフト等が記憶されている。
前記MIDI音源26は、前記ハードディスク24の未エンコード楽曲データベース40から読み出される未エンコード楽曲データに含まれるMIDIデータに基づいて複数の楽器の演奏音を出力させる音源モジュールである。また、このMIDI音源26には、演奏音を伝達するための経路として複数のチャンネル(図2では16チャンネル)が用意されており、16種類の楽器の演奏音を相互に同期して(同時に)出力できるように構成されている。そのようにして出力された各チャンネルの演奏音は、複数(図2では3つ)の出力部46a、46b、46c(以下、特に区別しない場合には単に出力部46と称する)のうち何れかから出力され、それぞれの出力部46に対応する録音部30に入力される。
前記生音出力部28は、前記ハードディスク24の未エンコード楽曲データベース40から読み出される未エンコード楽曲データに含まれるバックコーラス用生音データ等のエンコード済楽曲データとしての生音データを再生するデコーダである。この再生に際しては、前記第2クロック周波数発振器34から供給されるクロック周波数が用いられ、好適には、前記MIDI音源26による複数のチャンネルの演奏と同期して再生を行う。なお、この再生に関しては、既知のMIDI・生音同期再生方法を用いて同期を成立させる必要がある。また、前記生音出力部28により再生された演奏は、対応する録音部30に入力される。
前記録音部30は、前記MIDI音源26の各出力部46から出力される演奏及び前記生音出力部28から出力される演奏を録音する。この録音に際しては、前記第1クロック周波数発振器32から供給されるクロック周波数が用いられる。ここで、前記出力部46aに録音部30aが、出力部46bに録音部30bが、出力部46cに録音部30cが、生音出力部28に録音部30dがそれぞれ対応している。各録音部30によりそれぞれ録音された演奏は、前記ハードディスク24の録音用一時記憶エリア44に記憶された後、前記エンコード手段82によりエンコードされ、所定の演奏曲に対応する楽曲データとして一括して前記ハードディスク24のエンコード済楽曲データベース42に記憶(蓄積)される。
前記モデム36は、前記ホスト装置16を前記通信回線12に接続するための装置であり、前記CPU20から出力されるディジタル信号をアナログ信号に変換して前記通信回線12に送り出すと共に、その通信回線12を介して伝送されるアナログ信号をディジタル信号に変換して前記CPU20に供給する処理を行う。前記取得手段80による前記サーバ14からの未エンコード楽曲データの取得はこのモデム36を介して行われ、そのようにして取得された未エンコード楽曲データは、エンコード待ちデータとして前記ハードディスク24の未エンコード楽曲データベース40に記憶(蓄積)される。
前記LAN送受信部38は、前記ホスト装置16を前記LAN15に接続するためのインターフェイスであり、所定のドライバソフトに基づいて前記LAN15を介したデータ転送を行う。前記複数台の端末装置18からの要求の受信及び前記配信手段84によるその要求に応じたエンコード済楽曲データの配信はこのLAN送受信部38を介して行われ、要求されたエンコード済楽曲データが前記ハードディスク24のエンコード済楽曲データベース42から読み出されて要求元である端末装置18へ配信される。
図3は、前記端末装置18の構成を説明する図である。この図3に示すように、前記端末装置18は、中央演算処理装置であるCPU48と、読み出し専用メモリであるROM50と、随時書き込み読み出しメモリであるRAM52と、操作パネル54と、赤外線受光部56と、リモコン装置58と、LAN送受信部60と、再生手段としての複数(図3では4つ)のデコーダ62a、62b、62c、62d(以下、特に区別しない場合には単にデコーダ62と称する)と、各デコーダ62に対応する音量変更手段としての複数(図3では4つ)の音量調節部64a、64b、64c、64d(以下、特に区別しない場合には単に音量調節部64と称する)と、切換手段としての回路切換部66と、音程変更手段としてのピッチシフタ68と、アンプミキサ70と、マイクロフォン72と、スピーカ74とを、備えて構成されている。
上記CPU48は、上記RAM52の一時記憶機能を利用しつつ上記ROM50に予め記憶された各種制御ソフト等のプログラムに基づいて電子情報を処理・制御する所謂コンピュータであり、前記LAN15を介して前記ホスト装置16に所定の演奏曲のエンコード済楽曲データを要求する要求手段86を機能的に備えている。また、上記操作パネル54及びリモコン装置58等による入力操作を受け付けたり、上記要求に応じて転送されてくる楽曲データを上記デコーダ62により再生(デコード)したり、上記映像処理部76を介して上記モニタ78に所定の映像を表示させたりといった制御を行う。すなわち、多数の演奏曲のうちから選択される所定の演奏曲を出力させるカラオケ装置として機能する。
前記操作パネル54は、前記端末装置18の利用者が歌いたいカラオケ演奏曲を選択したり、演奏曲の音程を調整したり、演奏と歌との音量バランスを調整したり、その他、エコー、音量、トーン等の各種調整を行うための操作ボタン(スイッチ)或いはつまみを備えた入力装置である。また、前記端末装置18には、前記操作パネル54の一部機能を遠隔で実行するための入力装置として機能するリモコン装置58が備えられており、前記赤外線受光部56は、そのリモコン装置58から送信されるリモコン信号を受信して前記CPU48へ供給する。
前記LAN送受信部60は、前記端末装置18を前記LAN15に接続するためのインターフェイスであり、所定のドライバソフトに基づいて前記LAN15を介したデータ転送を行う。前記要求手段86による前記ホスト装置16への楽曲データの配信要求及びそれに応じて転送されるエンコード済楽曲データの受信はこのLAN送受信部60を介して行われ、そのようにして受信された楽曲データは、前記RAM52に演奏待ち曲として記憶される。
前記デコーダ62は、前記ホスト装置16から配信されるエンコード済楽曲データとしての生音データを再生(デコード)して演奏曲を出力させる。ここで、複数のデコーダ62が備えられることで、前記エンコード済楽曲データに含まれる複数の演奏パートをそれら演奏パート別に異なるデコーダ62で再生して演奏曲を出力させ得るように構成されている。そのようにして出力された各デコーダ62の出力は、それぞれ対応する音量調整部64に入力され、それら音量調整部64において前記操作パネル54の各音量つまみに対応する増幅率で増幅させられた後、前記回路切換部66に入力される。すなわち、上記各音量調節部64が音量変更手段に対応する。また、前記回路切換部66は、各音量調節部64からの出力を前記CPU48からの指令に応じて前記ピッチシフタ68及びアンプミキサ70の何れか一方に選択的に入力させるように回路を切り換えるものであり、切換手段に対応する。
前記ピッチシフタ68は、前記操作パネル54やリモコン装置58等による入力操作に応じて前記音量調節部64から出力される演奏の音程(キー)を変更する調整を行うものであり、音程変更手段に対応する。前記アンプミキサ70は、このピッチシフタ68を介して或いは音量調整部64から直接入力される演奏(音楽データ)と、前記マイクロフォン72から入力された音声情報とを合成(ミキシング)する音声合成装置であり、前記端末装置18によるカラオケ演奏において前記マイクロフォン72により入力された利用者の歌唱(歌声)は、このアンプミキサ70により前記演奏と合成されて前記スピーカ74から出力される。
前記映像処理部76は、前記CPU48からの指令に応じて前記モニタ78による映像表示(描画)に関する処理を行う。例えば、前記CPU48により生成された歌詞文字映像を表示させると共に、その歌詞文字映像を経時的に色替えしていく等の歌詞文字映像表示処理や、その歌詞文字映像の背面側レイヤに所定の背景映像を表示させる等の背景映像表示処理等、前記端末装置18によるカラオケ演奏に際しての種々の映像表示を制御する。このように、本実施例の端末装置18によるカラオケ演奏では、演奏曲の出力制御と同期して所定の映像の表示制御が実行されるが、以下の説明においては簡単のため、斯かる映像の表示制御に関する部分を省略する。
続いて、以上のように構成された通信カラオケシステム10によるカラオケ演奏処理動作を説明する。図4は、前記サーバ14から受信される新たな楽曲データすなわち未エンコード楽曲データ(未登録楽曲データ)の内容を例示する図である。この図4に示すように、前記サーバ14から受信される新たな楽曲データには、ヘッダ情報、歌詞データ、タイトルデータ、MIDIデータ、及びバックコーラス用生音データが含まれている。これらのデータのうち、MIDIデータが前述した未エンコード楽曲データに相当するものであり、前記ホスト装置16に備えられた前記MIDI音源26は、このMIDIデータに基づいて演奏を行う。また、バックコーラス用生音データは、前記ホスト装置16に備えられた再生手段としての前記生音出力部28により再生(デコード)される。
図5は、前記サーバ14から受信される新たな楽曲データに含まれるMIDIデータの内容を例示する図である。この図5に示すように、前記MIDIデータには、ヘッダ情報、トラック1データ、トラック2データ、トラック3データ、・・・、及びトラック16データが含まれている。これら複数のトラックデータは、それぞれ異なる楽器に対応する演奏パートであり、すなわち図5に示すMIDIデータでは、16種類の異なる楽器による演奏音を相互に同期して出力させることができる。前記MIDI音源26では、これら複数のトラックデータがそれぞれ異なるチャンネルに割り当てられ、各チャンネルにおいて所定の楽器の演奏音として出力される。なお、斯かるMIDIデータは、音の高さ、大きさ、長さ、音色や効果といった演奏を出力させるための情報が数値データとして記載された所謂楽譜のごとき情報であるため、演奏そのもののデータすなわち生音データよりも情報量が小さく、前記通信回線12による通信において取り扱い易い反面、前記MIDI音源26の性能に演奏の品質が左右されるという特徴を有する。
図6は、前記MIDIデータのヘッダ情報の内容を例示する図であり、この図6に示すように、前記MIDIデータのヘッダ情報において、各トラックデータに関するドラム属性及びガイドメロディ属性の有無が示されている。このドラム属性とは、トラックデータの内容がドラムの演奏音であるか否かを表すものであり、「On」はドラムの演奏音であることを、「Off」はドラムの演奏音ではないことを表す。また、ガイドメロディ属性とは、トラックデータの内容がガイドメロディであるか否かを表すものであり、「On」はガイドメロディであることを、「Off」はガイドメロディではないことを表す。図6に示す例では、トラック1データのドラム属性が「On」とされており、そのトラック1データがドラムの演奏音であることがわかる。また、トラック4データのガイドメロディ属性が「On」とされており、そのトラック4データがガイドメロディであることがわかる。
図7は、前記サーバ14から受信される新たな楽曲データに含まれる生音データ、或いは後述する図8に示す生音データの内容を例示する図である。この図7に示すように、前記生音データには、キーコントロール可否フラグ及び生音データ実体とが含まれている。このキーコントロール可否フラグとは、デコードに際してキーコントロールを可とするか否かを示すフラグである。一般にカラオケ演奏では音程の調節すなわちキーコントロールが行われるが、例えばドラムの演奏音等の演奏パートでは音程を調節する必要がなく、且つキーコントロールによって演奏の品質が劣化するおそれがある。そのような演奏パートに対応する生音データでは上記キーコントロール可否フラグが「否」とされており、例えば前記端末装置18のデコーダ62においてデコードされた後、前記ピッチシフタ68を介さずして前記アンプミキサ70に入力されるように制御される。なお、斯かる生音データは、録音された演奏そのものが符号化(エンコード)されて形成されたものであり、前記MIDIデータ等の未エンコード楽曲データよりも情報量が大きく、前記通信回線12による通信において取り扱い難い反面、前記デコーダ62の性能によらず一様な再生を実現できるという特徴を有する。
前述した図4に示すような新たな楽曲データは、前記ホスト装置16においてエンコードされて前記端末装置18により利用可能な楽曲データとされる。具体的には、前記MIDIデータがMIDI音源26において演奏パート別に異なるチャンネルで演奏され、対応する録音部30において録音されて、前記エンコード手段82によりエンコードされてエンコード済楽曲データとしての生音データとされる。ここで、好適には、前記MIDIデータに含まれる複数の演奏パートのうち少なくともドラムパート、ガイドメロディパート、及びその他の演奏パートである主演奏パートをそれぞれ異なるチャンネルで演奏及び録音(生音化)する。更に好適には、ドラムL(左)パート、ドラムR(右)パート、演奏Lパート、演奏Rパート、音声多重Lパート、音声多重Rパート、ガイドメロディLパート、及びガイドメロディRパートをそれぞれ異なるチャンネルで演奏及び録音する。ここで、ドラムパートを区別するのはキーコントロールを不可とするためであり、録音されたドラムパートの生音データは、上述したキーコントロール可否フラグが「否」とされる。また、ガイドメロディパートを区別するのは前記端末装置18において独立して音量の調節を可能とするためである。また、前記MIDIデータの演奏と同期して前記バックコーラス用生音データが前記生音出力部28により再生されて録音され、前記エンコード手段82によりエンコードされてエンコード済楽曲データとしての生音データとされる。このように、前記サーバ14から取得される未エンコード楽曲データに付随するエンコード済楽曲データを再度エンコードすることで、そのエンコード済楽曲データのサンプリングレートやコーディックを変更できるという利点がある。
図8は、以上のようにして前記ホスト装置16においてエンコードされた楽曲データ(登録済み楽曲データ)の内容を例示する図である。この図8に示すように、エンコードされた楽曲データには、ヘッダ情報、歌詞データ、タイトルデータ、ドラム用生音データ、ガイドメロディ用生音データ、通常演奏用生音データ、及びバックコーラス用生音データが含まれている。これらのデータのうちドラム用生音データ、ガイドメロディ用生音データ、通常演奏用生音データ、及びバックコーラス用生音データが前述したエンコード済楽曲データに対応する。このエンコード済楽曲データは、前記ハードディスク24のエンコード済楽曲データベース42に記憶されると共に、前記端末装置18からの配信要求に応じて読み出されてその要求元の端末装置18へ配信される。
図9は、前記端末装置18のRAM52に形成される予約テーブルを例示する図である。この図9に示すように、前記端末装置18では、前記操作パネル54やリモコン装置58等により入力された演奏曲の選曲番号が前記RAM52の予約テーブルに20曲まで記憶できるようになっている。この予約テーブルの最上位曲の楽曲データが前記ホスト装置16に要求され、その要求に応じて配信された楽曲データが前記RAM52に記憶される。そして、その楽曲データが読み出されて前記デコーダ62により再生される。ここで、図8に示すようにそれぞれ異なる生音データとされたドラム用生音データ、ガイドメロディ用生音データ、通常演奏用生音データ、及びバックコーラス用生音データが各デコーダ62によりそれぞれ個別に再生される。このようにすることで、ドラム用生音データに関してはキーコントロールを回避したり、ガイドメロディ用生音データ、通常演奏用生音データ、及びバックコーラス用生音データの音量をそれぞれ個別に調節したりといった制御が可能となり、端末が音源を有しそれを用いて図4に示すような楽曲データを直接演奏するのと同等の品質の高い演奏を実現できるのである。
図10は、前記ホスト装置16のCPU20による楽曲データ処理制御を説明するフローチャートであり、所定の周期で繰り返し実行されるものである。
先ず、ステップ(以下、ステップを省略する)SH1において、前記サーバ14から前記通信回線12を介してデータが着信したか否かが判断される。このSH1の判断が否定されるうちは、SH1の判断が繰り返されることにより待機させられるが、SH1の判断が肯定される場合には、SH2において、新譜案内等のデータが受信されて前記RAM22に記憶される。次に、SH2′において、配信データリストが受信される。次に、SH3において、前記RAM22の楽曲受信テーブルが初期化される。次に、前記取得手段80の動作に対応するSH4において、SH2にて受信された新譜案内に従って1曲分の楽曲データが前記サーバ14から前記通信回線12を介して取得されて前記ハードディスク24の未エンコード楽曲データベース40に記憶される。次に、SH5において、SH4にて取得された楽曲データが前記RAM22の楽曲受信テーブルの最上位未記憶テーブルに記憶される。次に、SH6において、SH2′にて受信された配信データリストに記載されたファイルが全て受信されたか否かが判断される。このSH6の判断が否定される場合には、SH4以下の処理が再び実行されるが、SH6の判断が肯定される場合には、SH7において、楽曲データを読み出すための参照位置が前記RAM22の楽曲受信テーブルの最上位にセットされる。次に、SHAにおいて、図11に示す1曲分のエンコード処理が実行される。次に、SH8において、楽曲データを読み出すための参照位置が前記RAM22の楽曲受信テーブルにおける次のテーブルにセットされる。次に、SH9において、楽曲データを読み出すための参照位置が前記RAM22の楽曲受信テーブルにおける未記録テーブルにセットされているか否かが判断される。このSH9の判断が肯定される場合には、SH1以下の処理が再び実行されるが、SH9の判断が否定される場合には、SHA以下の処理が再び実行される。
図11は、図10に示す楽曲データ処理制御の一部である1曲分のエンコード処理制御について説明するフローチャートである。この制御では、先ず、SHA1において、指定された楽曲データが前記ハードディスク24の未エンコード楽曲データベース40から読み出されて前記RAM22に展開される。次に、SHBにおいて、図12に示す出力先選択処理が実行される。次に、SHA2において、前記複数の録音部30に対して同時に録音開始指示が出される。次に、再生手段としての前記生音出力部28の動作に対応するSHA3において、前記第1クロック周波数発振器32から供給されるクロック周波数に基づいて1曲分のMIDIデータが演奏されると共に、前記第2クロック周波数発振器34から供給されるクロック周波数に基づいてバックコーラス用生音が再生される。これらの演奏は前記複数の録音部30それぞれにより録音され、前記ハードディスク24における録音用一時記憶エリア44に記憶される。次に、SHA4において、前記複数の録音部30に対して同時に録音停止指示が出される。次に、前記エンコード手段82の動作に対応するSHA5において、前記ハードディスク24における録音用一時記憶エリア44に記憶された録音済みデータ4トラック分に対してエンコードが実行される。次に、SHA6において、前記ハードディスク24における録音用一時記憶エリア44に記憶された録音済みデータ4トラック分が削除される。次に、SHA7において、SHA5においてエンコードされた4トラックデータが楽曲データ中のMIDIデータ及びバックコーラス用生音データと置換される。次に、SHA8において、SHA7にてデータが置換された楽曲データが前記ハードディスク24のエンコード済楽曲データベース42に記憶された後、図10に示す楽曲データ処理制御に復帰させられる。以上の制御において、SHB及びSHA3が演奏手段としての前記MIDI音源26の動作に、SHA2乃至SHA4が録音手段としての前記録音部30の動作にそれぞれ対応する。
図12は、図11に示すエンコード処理制御の一部である出力先選択処理制御について説明するフローチャートである。この制御では、先ず、SHB1において、トラックチェック位置がMIDIデータの第1トラックにセットされる。次に、SHB2において、現在チェック位置がセットされているトラックがドラム属性のトラックであるか否かが判断される。このSHB2の判断が否定される場合には、SHB6以下の処理が実行されるが、SHB2の判断が肯定される場合には、SHB3において、該当するトラックの出力先が出力1すなわち出力部46aに選択される。次に、SHB4において、トラックチェック位置が次のトラックに移動させられてセットされる。次に、SHB5において、トラックチェック位置が最終トラックにセットされているか否かが判断される。このSHB5の判断が否定される場合には、SHB2以下の処理が再び実行されるが、SHB5の判断が肯定される場合には、それをもって図11に示すエンコード処理制御に復帰させられる。SHB6の処理では、現在チェック位置がセットされているトラックがガイドメロディ属性のトラックであるか否かが判断される。このSHB6の判断が肯定される場合には、SHB7において、該当するトラックの出力先が出力2すなわち出力部46bに選択された後、SHB4以下の処理が実行されるが、SHB6の判断が否定される場合には、SHB8において、該当するトラックの出力先が出力3すなわち出力部46cに選択された後、SHB4以下の処理が実行される。
図13は、図10に示す楽曲データ処理制御と前後して乃至は平行して前記ホスト装置16のCPU20により実行されるリクエスト受付処理制御について説明するフローチャートであり、所定の周期で繰り返し実行されるものである。
先ず、SH10において、前記LAN15を介して前記端末装置18から所定の演奏曲の楽曲データのリクエスト(配信要求)があったか否かが判断される。このSH10の判断が否定されるうちは、SH10の判断が繰り返されることにより待機させられるが、SH10の判断が肯定される場合には、SH11において、リクエストされた楽曲のエンコード済楽曲データが前記ハードディスク24のエンコード済楽曲データベース42に記憶(登録)されているか否かが判断される。このSH11の判断が否定される場合には、SH12において、リクエストされた演奏曲の楽曲データが存在しない旨が要求元である端末装置18に返信された後、SH10以下の処理が再び実行されるが、SH11の判断が肯定される場合には、SH13において、リクエストされた演奏曲の楽曲データが存在する旨が要求元である端末装置18に返信され、SH14において、リクエストされた演奏曲のエンコード済楽曲データが前記ハードディスク24のエンコード済楽曲データベース42から読み出されて要求元の端末装置18に送信された後、SH10以下の処理が再び実行される。このエンコード済楽曲データの端末装置18への送信は、一括送信であってもストリーミング送信であってもよい。以上の制御において、SH10乃至SH14が前記配信手段84の動作に対応する。
図14は、前記端末装置18のCPU48によるカラオケ実行制御を説明するフローチャートであり、所定の周期で繰り返し実行されるものである。
先ず、ST1において、前記RAM52の予約テーブルに予約曲登録があるか否かが判断される。このST1の判断が否定されるうちは、ST1の判断が繰り返されることにより待機させられるが、ST1の判断が肯定される場合には、前記要求手段86の動作に対応するST2において、前記RAM52の予約テーブル最上位に登録された演奏曲の楽曲データが前記ホスト装置16に前記LAN15を介してリクエスト(要求)される。次に、ST3において、前記ホスト装置16から前記LAN15を介して返信があったか否かが判断される。このST3の判断が否定されるうちは、ST3の判断が繰り返されることにより待機させられるが、ST3の判断が肯定される場合には、ST4において、前記ホスト装置16からの返信がリクエストされた演奏曲の楽曲データが存在しない旨の内容であったか否かが判断される。このST4の判断が肯定される場合には、ST5において、前記映像処理部76を介して前記モニタ78にリクエストされた演奏曲の楽曲データが存在しない旨の表示が行われた後、ST7以下の処理が実行されるが、ST4の判断が否定される場合には、ST6において、前記ホスト装置16から前記LAN15を介して該当する演奏曲のエンコード済楽曲データが受信される。次に、再生手段としての前記デコーダ62の動作に対応するSTAにおいて、ST6にて受信されたエンコード済楽曲データに基づいて図15に示す演奏処理制御が実行される。次に、ST7において、前記RAM52の予約テーブル最上位に登録された演奏曲が削除され、以降のテーブルが順に上位に移動させられた後、ST1以下の処理が再び実行される。なお、前記ホスト装置16からエンコード済楽曲データがストリーミング送信される場合には、ST6及びSTAの処理はマルチタスクで同時に実行される。
図15は、図14のカラオケ実行処理制御の一部である演奏処理制御について説明するフローチャートである。この制御では、先ず、STA1において、各生音トラックのキーコントロール可否フラグに合わせて前記回路切換部66におけるスイッチが切り換えられる。具体的には、キーコントロールフラグが「可」とされている生音トラックに関しては前記ピッチシフタ68に入力されるように、「否」とされている生音トラックに関しては前記アンプミキサ70に直接入力されるようにスイッチが切り換えられる。次に、STA2において、各トラックに対応するボリュームが最大となるように前記音量調節部64が制御される。次に、STA3において、前記デコーダ62それぞれに各生音トラックの先頭部分がセットされる。次に、STA4において、前記デコーダ62に再生開始指示が出される。次に、STA5において、前記デコーダ62からの要求に応じて楽曲データの続きが前記RAM52からそのデコーダ62へ転送される。次に、STA6において、楽曲データ終了であるか否かが判断される。このSTA6の判断が否定される場合には、STA5以下の処理が再び実行されるが、STA6の判断が肯定される場合には、それをもって図14のカラオケ実行処理制御に復帰させられる。
図16は、図14に示すカラオケ実行処理制御と前後して乃至は平行して前記端末装置18のCPU48により実行される入力受付処理制御について説明するフローチャートであり、所定の周期で繰り返し実行されるものである。
先ず、ST8において、前記操作パネル54又はリモコン装置58による入力があったか否かが判断される。このST8の判断が否定されるうちは、ST8の判断が繰り返されることにより待機させられるが、ST8の判断が肯定される場合には、ST9において、前記操作パネル54又はリモコン装置58による入力が所定の演奏曲のリクエストすなわち選曲操作であったか否かが判断される。このST9の判断が肯定される場合には、ST10において、前記RAM52の予約テーブル最下位に入力された選曲番号が登録された後、ST8以下の処理が再び実行されるが、ST9の判断が否定される場合には、ST11において、前記操作パネル54又はリモコン装置58による入力がキーコントロール操作であったか否かが判断される。このST11の判断が肯定される場合には、前記回路切換部66及びピッチシフタ68の動作に対応するST12において、前記操作パネル54又はリモコン装置58による入力に従って前記ピッチシフタ68におけるキーコントロール設定が変更された後、ST8以下の処理が再び実行されるが、ST11の判断が否定される場合には、ST13において、前記操作パネル54又はリモコン装置58による入力がガイドメロディ音量変更操作であったか否かが判断される。このST13の判断が肯定される場合には、ST14において、前記操作パネル54又はリモコン装置58による入力に従ってガイドメロディに対応するボリューム2すなわち音量調節部64bの音量設定が変更された後、ST8以下の処理が再び実行されるが、ST13の判断が否定される場合には、ST15において、前記操作パネル54又はリモコン装置58による入力がバックコーラス音量変更操作であったか否かが判断される。このST15の判断が肯定される場合には、ST16において、前記操作パネル54又はリモコン装置58による入力に従ってバックコーラスに対応するボリューム4すなわち音量調節部64dの音量設定が変更された後、ST8以下の処理が再び実行されるが、ST15の判断が否定される場合には、それをもってST8以下の処理が再び実行される。以上の制御において、ST14及びST15が前記音量調節部64の動作に対応する。
このように、本実施例によれば、複数の演奏パートを含む未エンコード楽曲データをそれら演奏パート別に異なるチャンネルで演奏する演奏手段であるMIDI音源26(SHB及びSHA3)と、そのMIDI音源26による演奏を各チャンネル毎に録音する録音手段である録音部30(SHA2乃至SHA4)と、その録音部30により録音された演奏をエンコードするエンコード手段82(SHA5)と、そのエンコード手段82によりエンコードされた複数の演奏パートを含むエンコード済楽曲データを端末装置18からの要求に応じてその端末装置18へ配信する配信手段84(SH10乃至SH14)とを、有することから、前記複数台の端末装置18それぞれに音源を設ける必要がなく、カラオケシステム全体としての設備コストを大幅に省くことができることに加え、前記未エンコード楽曲データを複数のチャンネルで演奏及び録音することで、演奏の品質劣化を防ぐことができる。すなわち、演奏の品質を保証しつつ、設備コストを可及的に低減し得るカラオケシステムのホスト装置16を提供することができる。
また、前記エンコード手段82によりエンコードされた複数のエンコード済楽曲データを記憶する記憶装置であるハードディスク24を有するものであるため、前記エンコード手段82により複数のエンコード済楽曲データを予めエンコードして蓄積しておくことで、前記端末装置18からの要求に応じて即時的にエンコード済楽曲データを配信できるという利点がある。
また、エンコード済楽曲データを再生する再生手段である生音出力部28(SHA3)を有し、前記録音部30は、その生音出力部28により再生された演奏を前記MIDI音源26による演奏と同等に所定のチャンネルで録音するものであるため、前記未エンコード楽曲データにエンコード済楽曲データが付随する場合に、それらを1つの演奏曲の楽曲データとして一括して録音できるという利点がある。
また、前記MIDI音源26と生音出力部28とは、それぞれ個別のクロック周波数発振器32、34を有するものであるため、前記未エンコード楽曲データにエンコード済楽曲データが付随する場合に、それらを異なるサンプリングレートやコーディックにて録音できるという利点がある。
また、前記MIDI音源26は、前記未エンコード楽曲データに含まれる複数の演奏パートを異なるチャンネルで相互に同期して演奏するものであるため、前記未エンコード楽曲データの演奏及び録音に要する時間を可及的に短縮できるという利点がある。
また、前記生音出力部28は、前記MIDI音源26が前記未エンコード楽曲データに含まれる複数の演奏パートを異なるチャンネルで相互に同期して演奏するのと同期して前記エンコード済楽曲データを再生するものであるため、前記未エンコード楽曲データにエンコード済楽曲データが付随する場合に、斯かる楽曲データの出力及び録音に要する時間を可及的に短縮できるという利点がある。
また、前記MIDI音源26は、前記未エンコード楽曲データに含まれる複数の演奏パートのうち少なくとも主演奏パート、ドラムパート、及びガイドメロディパートをそれぞれ異なるチャンネルで演奏するものであるため、前記端末装置18による再生に際してそれぞれ独立に制御されるべき主演奏パート、ドラムパート、及びガイドメロディパートをそれぞれ異なるチャンネルで演奏及び録音することで、演奏の品質劣化を好適に防ぐことができる。
また、MIDI形式の演奏データに基づいて複数の楽器の演奏音を出力させるMIDI音源26を演奏手段として備えたものであるため、従来一般的であったMIDI形式の演奏データに基づいて演奏を行うカラオケシステムに関して、演奏の品質を保証しつつ、設備コストを可及的に低減できるという利点がある。
また、少なくとも1台の前記ホスト装置16と、そのホスト装置16との間で情報の通信を行う複数台の端末装置18とを、備え、その端末装置18は、前記ホスト装置16に所定の演奏曲のエンコード済楽曲データの配信を要求する要求手段86(ST2)と、その要求手段86による要求に応じて配信されたエンコード済楽曲データに含まれる複数の演奏パートをそれら演奏パート別に異なるチャンネルで再生して演奏曲を出力させる再生手段であるデコーダ62(STA)とを、有するものであることから、前記複数台の端末装置18それぞれに音源を設ける必要がなく、カラオケシステム全体としての設備コストを大幅に省くことができることに加え、前記未エンコード楽曲データを複数のチャンネルで演奏及び録音することで、演奏の品質劣化を防ぐことができる。すなわち、演奏の品質を保証しつつ、設備コストを可及的に低減し得る通信カラオケシステム10を提供することができる。
また、前記デコーダ62は、前記エンコード済楽曲データに含まれる複数の演奏パートのうち少なくとも主演奏パート、ドラムパート、及びガイドメロディパートをそれぞれ異なるチャンネルで再生して演奏曲を出力させるものであるため、前記端末装置18による再生に際してそれぞれ独立に制御されるべき主演奏パート、ドラムパート、及びガイドメロディパートをそれぞれ異なるチャンネルで再生することで、演奏の品質劣化を好適に防ぐことができる。
また、前記端末装置18は、前記デコーダ62により再生される演奏曲の音程を変更する音程変更手段であるピッチシフタ68(ST12)と、そのピッチシフタ68による演奏曲の音程の変更有無を前記複数の演奏パートそれぞれについて個別に切り替え得る切替手段である回路切換部66(ST12)とを、有するものであるため、前記複数の演奏パートのうち所望される演奏パートに関してのみ音程を変更することができ、演奏の品質劣化を好適に防ぐことができる。
また、前記端末装置18は、前記デコーダ62により再生される前記複数の演奏パートそれぞれの音量を個別に変更し得る音量変更手段である音量調節部64(ST14及びST15)を有するものであるため、前記複数の演奏パートのうち所望される演奏パートに関してのみ音量を変更できる、実用的な態様の端末装置18を提供することができる。
続いて、本発明の他の好適な実施例を図面に基づいて詳細に説明する。なお、以下の説明に関して、前述した実施例と共通する部分については、同一の符号を付してその説明を省略する。
図17は、図1の通信カラオケシステム10に好適に備えられる他のホスト装置88の構成を説明する図である。この図17に示すように、本実施例のホスト装置88は、図2を用いて前述したホスト装置16から生音出力部28、その生音出力部28に対応する録音部30d、及び第2クロック周波数発振器34が除かれた構成とされている。このような構成のホスト装置88では、前記サーバ14から取得される未エンコード楽曲データに付随するエンコード済楽曲データとしての生音データの再生ができないため、その再度のエンコードを行うことはできないが、サンプリングレートやコーディックを変更する必要がない場合には、斯かるエンコード済楽曲データは必ずしも再度エンコードしなくともよく、そのまま前記エンコード済楽曲データベース42に登録され、前記端末装置18に配信されてもよい。本実施例のホスト装置88は、前記生音出力部28、その生音出力部28に対応する録音部30d、及び第2クロック周波数発振器34が設けられていないことで、前記ホスト装置16よりも構成が簡単で済むという利点がある。
図18は、上記ホスト装置88のCPU48による図10に示す楽曲データ処理制御の一部である1曲分のエンコード処理制御について説明するフローチャートであり、前述した図11のフローチャートに対応するものである。なお、この制御において、図11の制御と共通するステップについては、同一の符号を付してその説明を省略する。この制御では、前述したSHBの処理に続くSHA9において、前記複数の録音部30に対して同時に録音開始指示が出される。次に、SHA10において、前記第1クロック周波数発振器32から供給されるクロック周波数に基づいて1曲分のMIDIデータが演奏される。この演奏は前記複数の録音部30それぞれにより録音され、前記ハードディスク24における録音用一時記憶エリア44に記憶される。次に、SHA11において、前記複数の録音部30に対して同時に録音停止指示が出される。次に、前記エンコード手段82の動作に対応するSHA12において、前記ハードディスク24における録音用一時記憶エリア44に記憶された録音済みデータ3トラック分に対してエンコードが実行される。次に、SHA13において、前記ハードディスク24における録音用一時記憶エリア44に記憶された録音済みデータ3トラック分が削除される。次に、SHA14において、SHA12においてエンコードされた3トラックデータが楽曲データ中のMIDIデータと置換された後、SHA8以下の処理が実行される。なお、このSHA14の処理において、バックコーラス用生音データはそのまま残される。以上の制御において、SHB及びSHA10が演奏手段としての前記MIDI音源26の動作に、SHA9乃至SHA11が録音手段としての前記録音部30の動作にそれぞれ対応する。
図19は、図1の通信カラオケシステム10に好適に備えられる更に別のホスト装置90の構成を説明する図である。この図19に示すように、本実施例のホスト装置90は、図2を用いて前述したホスト装置16の構成におけるMIDI音源26に代えて、単一の出力部46を有するMIDI音源92が備えられている。また、そのMIDI音源92及び生音出力部28から出力される演奏を録音するための単一の録音部30が備えられている。斯かる構成において、演奏手段としての上記MIDI音源92は、未エンコード楽曲データとしてのMIDIデータに含まれる複数の演奏パートを異なるチャンネルで順次演奏する。また、録音手段としての上記録音部30は、そのMIDI音源92から順次出力される演奏及びその演奏と非同期に前記生音出力部28から出力される演奏を録音する。このように、本実施例のホスト装置90では、前記MIDI音源92及び生音出力部28により順次各演奏パートの出力を行い、その演奏を前記録音部30により録音して、前記エンコード手段82によりエンコードするものであり、前記ホスト装置16よりもエンコード処理に時間を要するが、そのホスト装置16乃至はホスト装置88よりも構成が簡単で済むという利点がある。
図20は、上記ホスト装置90のCPU48による図10に示す楽曲データ処理制御の一部である1曲分のエンコード処理制御について説明するフローチャートであり、前述した図11のフローチャートに対応するものである。なお、この制御において、図11の制御と共通するステップについては、同一の符号を付してその説明を省略する。この制御では、前述したSHA1の動作に続くSHCにおいて、出力対象がドラムとされて図21に示す出力トラック選択処理制御が実行される。次に、SHA15において、前記録音部30に対して録音開始指示が出される。次に、SHA16において、SHA15の録音開始指示と略同時に前記第1クロック周波数発振器32から供給されるクロック周波数に基づいて1曲分のMIDIデータが演奏される。この演奏は前記録音部30により録音され、前記ハードディスク24における録音用一時記憶エリア44に記憶される。次に、SHA17において、前記録音部30に対して録音停止指示が出される。次に、SHA18において、前記録音用一時記憶エリア44に記憶された録音内容が別名保存される。
次に、SHCにおいて、出力対象がガイドメロディとされて図21に示す出力トラック選択処理制御が実行される。次に、SHA19において、前記録音部30に対して録音開始指示が出される。次に、SHA20において、SHA19の録音開始指示と略同時に前記第1クロック周波数発振器32から供給されるクロック周波数に基づいて1曲分のMIDIデータが演奏される。この演奏は前記録音部30により録音され、前記ハードディスク24における録音用一時記憶エリア44に記憶される。次に、SHA21において、前記録音部30に対して録音停止指示が出される。次に、SHA22において、前記録音用一時記憶エリア44に記憶された録音内容が別名保存される。
次に、SHCにおいて、出力対象が通常演奏パートとされて図21に示す出力トラック選択処理制御が実行される。次に、SHA23において、前記録音部30に対して録音開始指示が出される。次に、SHA24において、SHA23の録音開始指示と略同時に前記第1クロック周波数発振器32から供給されるクロック周波数に基づいて1曲分のMIDIデータが演奏される。この演奏は前記録音部30により録音され、前記ハードディスク24における録音用一時記憶エリア44に記憶される。次に、SHA25において、前記録音部30に対して録音停止指示が出される。次に、SHA26において、前記録音用一時記憶エリア44に記憶された録音内容が別名保存される。
次に、SHCにおいて、出力対象がバックコーラスとされて図21に示す出力トラック選択処理制御が実行される。次に、SHA27において、前記録音部30に対して録音開始指示が出される。次に、SHA28において、SHA27の録音開始指示と同時に前記第1クロック周波数発振器32から供給されるクロック周波数に基づいて1曲分のMIDIデータが演奏されると共に、前記第2クロック周波数発振器34から供給されるクロック周波数に基づいて1曲分のバックコーラス用生音データが再生される。ただし、SHCにおける処理の結果、MIDI出力のボリュームは全て零とされており、録音されるのは生音のみとされる。ボリュームを零としてMIDIデータを演奏するのは、生音再生をMIDI演奏と同期のとれたものとするためである。斯かるMIDI演奏と生音再生との同期をとるためには既知の方法が用いられる。この演奏は前記録音部30により録音され、前記ハードディスク24における録音用一時記憶エリア44に記憶される。次に、SHA29において、前記録音部30に対して録音停止指示が出される。次に、SHA30において、前記録音用一時記憶エリア44に記憶された録音内容が別名保存された後、前述したSHA5以下の処理が実行される。なお、本構成では、MIDI演奏に関するSHA16、SHA20、SHA24において同一のクロック周波数を用いるため、3回の録音結果が同期性を保った形態で録音される。
図21は、図20に示すエンコード処理制御の一部である出力トラック選択処理制御について説明するフローチャートである。この処理では、先ず、SHC1において、出力対象がドラムトラックに指定されているか否かが判断される。このSHC1の判断が肯定される場合には、SHC2において、前記RAM22に記憶されたMIDIデータに対してドラムトラック以外のトラックのボリュームが零に書き換えられた後、図20に示すエンコード処理制御に復帰させられるが、SHC1の判断が否定される場合には、SHC3において、出力対象がガイドメロディトラックに指定されているか否かが判断される。このSHC3の判断が肯定される場合には、SHC4において、前記RAM22に記憶されたMIDIデータに対してガイドメロディトラック以外のトラックのボリュームが零に書き換えられた後、図20に示すエンコード処理制御に復帰させられるが、SHC3の判断が否定される場合には、SHC5において、出力対象が通常演奏トラックに指定されているか否かが判断される。このSHC5の判断が肯定される場合には、SHC6において、前記RAM22に記憶されたMIDIデータに対して通常演奏トラック以外のトラックのボリュームが零に書き換えられた後、図20に示すエンコード処理制御に復帰させられるが、SHC5の判断が否定される場合には、SHC7において、前記RAM22に記憶されたMIDIデータに対して全トラックのボリュームが零に書き換えられた後、図20に示すエンコード処理制御に復帰させられる。
このように、本実施例において、演奏手段である前記MIDI音源92(SHA16、SHA20、SHA24、SHA28、及びSHC)は、前記未エンコード楽曲データに含まれる複数の演奏パートを異なるチャンネルで順次演奏するものであるため、装置の構成を可及的に簡単なものにできるという利点がある。
図22は、図1の通信カラオケシステム10に好適に備えられる更に別のホスト装置94の構成を説明する図である。この図22に示すように、本実施例のホスト装置94は、図19を用いて前述したホスト装置90から生音出力部28及び第2クロック周波数発振器34が除かれた構成とされている。このような構成のホスト装置88では、前記サーバ14から取得される未エンコード楽曲データに付随するエンコード済楽曲データとしての生音データの再生ができないため、その再度のエンコードを行うことはできないが、サンプリングレートやコーディックを変更する必要がない場合には、斯かるエンコード済楽曲データは必ずしも再度エンコードしなくともよく、そのまま前記エンコード済楽曲データベース42に登録され、前記端末装置18に配信されてもよい。本実施例のホスト装置94は、前記生音出力部28及び第2クロック周波数発振器34が設けられていないことで、前記ホスト装置90よりも更に構成が簡単で済むという利点がある。
図23は、上記ホスト装置94のCPU48による図10に示す楽曲データ処理制御の一部である1曲分のエンコード処理制御について説明するフローチャートであり、前述した図20のフローチャートに対応するものである。なお、この制御において、図20の制御と共通するステップについては、同一の符号を付してその説明を省略する。この制御では、前述したSHA26の動作に続く前記エンコード手段82の動作に対応するSHA31において、前記ハードディスク24における録音用一時記憶エリア44に記憶された録音済みデータ3トラック分に対してエンコードが実行される。次に、SHA32において、前記ハードディスク24における録音用一時記憶エリア44に記憶された録音済みデータ3トラック分が削除される。次に、SHA34において、SHA31においてエンコードされた3トラックデータが楽曲データ中のMIDIデータと置換された後、SHA8以下の処理が実行される。なお、このSHA14の処理において、バックコーラス用生音データはそのまま残される。
以上、本発明の好適な実施例を図面に基づいて詳細に説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、更に別の態様においても実施される。
例えば、前述の実施例において、前記ホスト装置16、90は、前記MIDI音源26、92による演奏用及び録音部30による録音用に前記第1クロック周波数発振器32を、前記生音出力部28による再生用に前記第2クロック周波数発振器34をそれぞれ個別に備えたものであったが、本発明はこれに限定されるものではなく、前記MIDI音源26、92による演奏用、生音出力部28による再生用、及び録音部30による録音用に共通して単一のクロック周波数発振器を備えたものであってもよい。このようにすれば、装置の構成を可及的に簡単なものにできるという利点がある。
また、前述の実施例において、演奏手段としてのMIDI音源26、92、再生手段としての生音出力部28、録音手段としての録音部30は、前記ホスト装置16の構成としてそれぞれ個別に備えられた制御装置であったが、これらは前記CPU20に機能的に備えられたものであってもよい。また、それらの制御機能による処理は、アナログ信号処理であるとディジタル信号処理であるとを問わない。
また、前述の実施例において用いられていたエンコーダ/デコーダは、MP3データ等を対象とする2ch(ステレオ)対応の構成であったが、AACデータ等を対象とする多チャンネル対応のコーディックを用いた場合、図3のデコードの数を減らすことができる。ただし、斯かる場合には、エンコード後にデータのマージが必要とされる。
その他、一々例示はしないが、本発明はその趣旨を逸脱しない範囲内において種々の変更が加えられて実施されるものである。
本発明が好適に適用される通信カラオケシステムを説明する図である。 図1の通信カラオケシステムに備えられたホスト装置の構成を説明する図である。 図1の通信カラオケシステムに備えられた端末装置の構成を説明する図である。 図1の通信カラオケシステムに備えられたサーバから受信される新たな楽曲データ(未登録楽曲データ)の内容を例示する図である。 図4の新たな楽曲データに含まれるMIDIデータの内容を例示する図である。 図5のMIDIデータのヘッダ情報の内容を例示する図である。 図4の新たな楽曲データに含まれる生音データの内容を例示する図である。 図2のホスト装置においてエンコードされた楽曲データ(登録済み楽曲データ)の内容を例示する図である。 図3の端末装置のRAMに形成される予約テーブルを例示する図である。 図2のホスト装置のCPUによる楽曲データ処理制御を説明するフローチャートである。 図10に示す楽曲データ処理制御の一部である1曲分のエンコード処理制御について説明するフローチャートである。 図11に示すエンコード処理制御の一部である出力先選択処理制御について説明するフローチャートである。 図10に示す楽曲データ処理制御と前後して乃至は平行して図2のホスト装置のCPUにより実行されるリクエスト受付処理制御について説明するフローチャートである。 図3の端末装置のCPUによるカラオケ実行制御を説明するフローチャートである。 図14のカラオケ実行処理制御の一部である演奏処理制御について説明するフローチャートである。 図14に示すカラオケ実行処理制御と前後して乃至は平行して図3の端末装置のCPUにより実行される入力受付処理制御について説明するフローチャートである。 図1の通信カラオケシステムに好適に備えられる他のホスト装置の構成を説明する図である。 図17のホスト装置のCPUによる図10に示す楽曲データ処理制御の一部である1曲分のエンコード処理制御について説明するフローチャートであり、前述した図11のフローチャートに対応するものである。 図1の通信カラオケシステムに好適に備えられる更に別のホスト装置の構成を説明する図である。 図19のホスト装置のCPUによる図10に示す楽曲データ処理制御の一部である1曲分のエンコード処理制御について説明するフローチャートであり、前述した図11のフローチャートに対応するものである。 図20に示すエンコード処理制御の一部である出力先選択処理制御について説明するフローチャートである。 図1の通信カラオケシステムに好適に備えられる更に別のホスト装置の構成を説明する図である。 図22のホスト装置のCPUによる図10に示す楽曲データ処理制御の一部である1曲分のエンコード処理制御について説明するフローチャートであり、前述した図20のフローチャートに対応するものである。
符号の説明
10:通信カラオケシステム
16:ホスト装置
18:端末装置
24:ハードディスク(記憶装置)
26:MIDI音源(演奏手段)
28:生音出力部(再生手段)
30:録音部(録音手段)
32:第1クロック周波数発振器
34:第2クロック周波数発振器
62:デコーダ(再生手段)
64:音量調節部(音量変更手段)
66:回路切換部(切換手段)
68:ピッチシフタ(音程変更手段)
82:エンコード手段
84:配信手段
86:要求手段

Claims (14)

  1. 多数の演奏曲のうちから選択される所定の演奏曲を出力させるカラオケシステムのホスト装置であって、
    複数の演奏パートを含む未エンコード楽曲データをそれら演奏パート別に異なるチャンネルで演奏する演奏手段と、
    該演奏手段による演奏を各チャンネル毎に録音する録音手段と、
    該録音手段により録音された演奏をエンコードするエンコード手段と、
    該エンコード手段によりエンコードされた複数の演奏パートを含むエンコード済楽曲データを端末装置からの要求に応じて該端末装置へ配信する配信手段と
    を、有することを特徴とするカラオケシステムのホスト装置。
  2. 前記エンコード手段によりエンコードされた複数のエンコード済楽曲データを記憶する記憶装置を有するものである請求項1のカラオケシステムのホスト装置。
  3. エンコード済楽曲データを再生する再生手段を有し、前記録音手段は、該再生手段により再生された演奏を前記演奏手段による演奏と同等に所定のチャンネルで録音するものである請求項1又は2のカラオケシステムのホスト装置。
  4. 前記演奏手段と再生手段とは、それぞれ個別のクロック周波数発振器を有するものである請求項3のカラオケシステムのホスト装置。
  5. 前記演奏手段と再生手段とは、1つのクロック周波数発振器を共有するものである請求項3のカラオケシステムのホスト装置。
  6. 前記演奏手段は、前記未エンコード楽曲データに含まれる複数の演奏パートを異なるチャンネルで相互に同期して演奏するものである請求項1から5の何れかのカラオケシステムのホスト装置。
  7. 前記再生手段は、前記演奏手段が前記未エンコード楽曲データに含まれる複数の演奏パートを異なるチャンネルで相互に同期して演奏するのと同期して前記エンコード済楽曲データを再生するものである請求項6のカラオケシステムのホスト装置。
  8. 前記演奏手段は、前記未エンコード楽曲データに含まれる複数の演奏パートを異なるチャンネルで順次演奏するものである請求項1から5の何れかのカラオケシステムのホスト装置。
  9. 前記演奏手段は、前記未エンコード楽曲データに含まれる複数の演奏パートのうち少なくとも主演奏パート、ドラムパート、及びガイドメロディパートをそれぞれ異なるチャンネルで演奏するものである請求項1から8の何れかのカラオケシステムのホスト装置。
  10. 前記演奏手段は、MIDI形式の演奏データに基づいて複数の楽器の演奏音を出力させるMIDI音源である請求項1から9の何れかのカラオケシステムのホスト装置。
  11. 請求項1から10の何れかのカラオケシステムのホスト装置と、該ホスト装置との間で情報の通信を行う複数台の端末装置とを、備えたカラオケシステムであって、
    該端末装置は、
    前記ホスト装置に所定の演奏曲のエンコード済楽曲データの配信を要求する要求手段と、
    該要求手段による要求に応じて配信されたエンコード済楽曲データに含まれる複数の演奏パートをそれら演奏パート別に異なるチャンネルで再生して演奏曲を出力させる再生手段と
    を、有することを特徴とするカラオケシステム。
  12. 前記再生手段は、前記エンコード済楽曲データに含まれる複数の演奏パートのうち少なくとも主演奏パート、ドラムパート、及びガイドメロディパートをそれぞれ異なるチャンネルで再生して演奏曲を出力させるものである請求項11のカラオケシステム。
  13. 前記端末装置は、
    前記再生手段により再生される演奏曲の音程を変更する音程変更手段と、
    該音程変更手段による演奏曲の音程の変更有無を前記複数の演奏パートそれぞれについて個別に切り換え得る切換手段と
    を、有するものである請求項11又は12のカラオケシステム。
  14. 前記端末装置は、
    前記再生手段により再生される前記複数の演奏パートそれぞれの音量を個別に変更し得る音量変更手段を有するものである請求項11から13の何れかのカラオケシステム。
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