JP2007225149A - 流入量の調節可能な給気口、および給気口からの流入量調節方法 - Google Patents

流入量の調節可能な給気口、および給気口からの流入量調節方法 Download PDF

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Abstract

【課題】流量の確保と、遮音性能の確保とが行える給気口を提供する。
【解決手段】給気口10に相対して円錐体40aに構成した凸状体40を、頂点41を給気口10側に向けて設ける。出し入れ部材12を調整することで、給気口10と円錐体40aとの離間距離を変更する。給気口10側に円錐体40aが入るようにこの離間距離を調節することで、給気口10からの流入量を抑える。給気口10から、円錐体40aを遠ざけることで、流入量の拡大を図る。併せて、円錐体40aを吸音材で形成、あるいは表面に吸音材を貼ることで、ダクト30を通して入る給気口10からの侵入騒音の遮音を行う。
【選択図】図1

Description

本発明は換気ダクト等の給気口に関する技術で、給気する際の流量確保、遮音等に有効に適用できる技術である。
従来の室内側換気口には、通常、流量調節機能付きの換気口が設けられている。かかる換気口には、流量調節機能の他に、防護機能、プライバシー確保機能、防風機能、防雨水機能等が一緒に設けられている。かかる構成は、例えば、非特許文献1のカタログに、型番KRP−BW(p127参照)、型番PTA150AW(p143参照)等として記載がある。
株式会社ユニックス編、「換気設備総合カタログ」、2004年5月、vol.2、p127、p143
従来の室内側換気口に関しては、上記の如く、多数の機能が付け加えられ、一見しただけでは、大変に便利にできているように思われる。しかし、換気口本来の室外からの風の通りは、かかる多機能性を追求する余り、逆に著しく阻害されているのが現状である。
流量調節機能や防護機能等を達成するために、空気の流路内に付属機器が設けられ、そのために空気が流れる際の抵抗が大きくなり、その分、流量が減ずることとなる。このように換気口からの外気の流入量が不足すると、レンジ等の換気扇を作動した場合に、室内外の差圧が大きくなり、戸が開きにくくなる等の居住性に問題が発生する。
そこで、かかる流量不足に対する対策としては、例えば、一つの居室に複数個の換気口を設けて、流量の確保を行うことが考えられる。しかし、室外の空気を取り入れるために、いくつも換気口を設けることは、居住性、デザイン性等の観点からは、余り勧められる対策ではない。
一方、換気口を多機能に構成せずに、室内側への空気の分流を目的とした拡風板のみを設ける構成も考えられる。実際に、そのような簡単な構造のものも市販されている。しかし、かかる拡風板のみを設けた市販のものでも、室外からの騒音の遮音機能を確保するために、拡風板の内側以外の様々な箇所に吸音材が取り付けられている。そのため、かかる吸音材が抵抗となって、やはり流量が小さくなっているのが現状である。
本発明者は、流量を十分に確保して、且つ遮音性能も良好な給気口の開発が必要と考えた。
すなわち、本発明の目的は、流量の確保と、遮音性能の確保の両方が少なくとも行える給気口を提供することにある。
本発明の前記ならびにその他の目的と新規な特徴は、本明細書の記述および添付図面から明らかになるであろう。
本願において開示される発明のうち、代表的なものの概要を簡単に説明すれば、次のとおりである。
本発明は流入量の調節可能な給気口であって、前記給気口は、凸状体と、前記凸状体の凸部分を前記給気口の側に出し入れする出し入れ部材とを有することを特徴とする。かかる構成において、前記凸状態の少なくとも表面は、吸音材で形成されていることを特徴とする。以上の構成において、前記給気口に相対して設ける前記凸状体は、相対して設ける前記給気口の開口面の中心から外れた位置に前記凸部分の頂点を有した形状に形成され、前記給気口に対して前記凸状体は回転手段により回転可能に設けられていることを特徴とする。
以上いずれかの構成において、前記凸状体とは、少なくとも前記凸部分が錐体に形成されていることを特徴とする。あるいは、前記凸状体とは、少なくとも前記凸部分が曲面を有する曲面体に形成されていることを特徴とする。以上いずれかの構成において、前記給気口は、室外側と室内側を結ぶ換気口の給気側に設けられていることを特徴とする。以上いずれかの構成において、前記給気口に対する前記凸状体の最大離間位置は、前記凸状体の凸部分の頂点が前記給気口の開口面より以遠に設定されていることを特徴とする。以上いずれかの構成において、前記凸状体の底面形状は、前記給気口の開口面の形状に合わせて形成されていることを特徴とする。かかる構成において、前記凸状体の底面側の前記給気口に対する最大離間距離は、前記給気口の開口面の直径の20%以上であることを特徴とする。
本発明は給気口からの流入量を調節する方法であって、前記給気口に相対して凸状体を設け、前記凸状体の凸部分を、前記給気口の側に出し入れすることで、前記給気口からの流入量を調節することを特徴とする。かかる構成において、前記凸状体の少なくとも表面を吸音材で形成して、前記給気口からの騒音の遮音を行うことを特徴とする。以上の構成において、前記凸状体は、相対して設ける前記給気口の断面の中心から外れた位置に前記凸部分の頂点を有し、前記給気口に対して前記凸状体を回転させて、前記給気口からの流体を不均一に分流することを特徴とする。
本願において開示される発明のうち、代表的なものによって得られる効果を簡単に説明すれば以下のとおりである。
本発明では、円錐等の凸形状の部材を給気口に出し入れすることで、流体の給気口からの流入量を調節し、併せて凸状体の凸状部分で分流することができる。かかる構成で、凸状体の少なくとも表面を吸音部材で形成しておくことにより、流入騒音を遮断することもできる。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。
尚、実施の形態を説明するための全図において、同一の部材には原則として同一の符号を付し、その繰り返しの説明は省略する。
本発明は、給気口に関し、その給気口を通過する流体の流入量を調節し、且つ流入騒音の遮音もすることができる技術である。かかる構成の給気口は、例えば、換気システム等に設けることができる。室外側と室内側とをダクトで結んで連通させた換気システムにおいて、室内側の吹き出し口にあたる箇所が、本発明の給気口に形成されていればよい。
本発明の給気口は、室外側と室内側とを連絡するダクトの長さ等に影響を受けることがなく、独立した構成である。例えば、室外側と室内側とを隔てる外壁にそのダクトを貫通させて、室内側の壁面に吹き出し用として給気口を設ける構成が考えられる。
また、場合によっては、室内側に通したダクトを、さらに室内に沿って長く敷設し、その吹き出し端側に本発明の給気口を設ける構成でも構わない。ダクトを通して、複数の箇所に吹き出し用の給気口を設ける構成でも構わない。
本発明の給気口は、例えば、住宅における上記外壁等の室内壁面側に設ける構成が一般的には想定されるが、しかし、かかる給気口は、船舶、航空機、自動車、さらには宇宙船等の輸送機器のエアコン等の吹き出し用の給気口に構成しても、一向に構わない。
かかる構成の本発明の給気口を、以下、住宅の外壁に設ける換気口に適用した場合を例に挙げて詳細に説明する。しかし、本発明の適用は、かかる実施の形態に限定する必要はなく、上記のようにエアコンの送風用のダクトの吹き出し端側に形成する等しても構わないことは言うまでもない。
(実施の形態1)
図1(a)は本発明の一実施の形態の給気口の様子を模式的に示した側面図であり、(b)は室内側からみた様子を模式的に示した正面図である。図2(a)、(b)は、実験施設の概要を示す説明図である。図3(a)、(b)は、実験に使用するモデルルームの概略構成を示す説明図である。図4(a)〜(d)は、拡風板と給気口との関係を調べるための実験例の様子を模式的に示した部分断面図である。図5は、給気口(室内側壁面)から拡風板までの距離の風量係数に及ぼす影響を調べた結果を示す説明図である。図6は、図5の結果をグラフ化した説明図である。
本発明の給気口10は、室外側と室内側とを隔てる外壁20を貫通して設けたダクト30の室内側壁面20aの吹き出し用に構成されている。室内側壁面20aには、図1(a)に示すように、ダクト30の開口面30aに合わせて、中央に開口部が設けられた板状の給気口ベース部材11が設けられている。
かかる給気口ベース部材11には、4隅に、伸縮可能に構成された出し入れ部材12が設けられている。出し入れ部材12は、例えば、図1に示す場合には、複数段に二重筒状に伸縮可能な入れ子になるように構成されて、3段調整ができるように構成されている。かかる出し入れ部材12の先端には、平板状の底面部材13が設けられ、かかる底面部材13上に凸状体40が設けられている。
また、出し入れ部材12を構成する1段目の筒状部材14には、それと同等の高さで、4隅に設けた出し入れ部材12をリング状に囲むようにフェンス状部材15が設けられている。出し入れ部材12をいっぱいに縮めた状態では、フェンス状部材15の上端15aに底面部材13が接して、給気口10を閉じることができるようになっている。
凸状体40は、図1に示す場合には、ダクト30の開口面30aの円形形状に一致した給気口10の開口面10aに合わせて、それと同じ底面部を有する円錐体40aに形成されている。かかる凸状体40が設けられている底面部材13の裏面側には、把手50が設けられ、出し入れ部材12を給気口10側に入れたり、あるいは出したりが手動で行えるように構成されている。かかる構成の給気口10を、正面から見た様子を、図2に示した。
このように凸状体40を、出し入れ部材12を調節することにより、給気口10に近づけたり、遠ざけたりすることで、給気口10から室内側への外気等の流入量を調節するのである。
かかる構成の給気口10では、出し入れ部材12を最大に伸ばした状態(給気口10からの底面部材13の最大離間距離)での給気口10(室内側壁面20aとしても同じ)から凸状体40までの距離は、円錐体40aの凸部分の頂点41が、給気口10の開口面10a上に丁度来る位置以上に設定されている。すなわち、凸状体40の給気口10に対する頂点41を基準とした最大離間位置は、少なくとも開口面10aより以遠に設定されている。
このように構成することで、凸状体40を給気口10から遠ざけて開口状態としたときに、給気口10からの流入量がこれまでの市販の換気口よりもできるだけ大きくなるように配慮されている。
また、出し入れ部材12は、いっぱいに縮めた状態では、室外側と室内側との差圧が一定の値になった時点で、自動的にその差圧により底面部材13側が引っ張られるようにして伸びるように構成して、差圧解消の方向に流入量の拡大が図れるように構成しても構わない。
かかる構成は、実物大のモデルルームを用いた実験に基づきなされたものである。実験では、図2(a)、(b)に示すように、ワンルームマンションを模した略直方体のモデルルーム内にレンジフードを設け、このレンジフードに排気ダクトとしてのビニールチューブを繋げ、このビニールチューブにオリフィス、差圧計に構成した流量計を設けて測定した。
給気口は、図3(a)、(b)に示すように、かかるモデルルーム内に設けた換気ダクトの室内側壁面に形成されている。換気ダクトの位置、個数、口径は、実際の或るマンションにおけるダクトの数に合わせて行い、極力実際の状況に適った条件下での実験を行うようにした。例えば、図3(a)に示す場合には、φ100mmのダクトが3個、φ150mmのダクトが1個、壁の厚さ200mmとして実験を行った。
実験では、先ず、図4(a)〜(d)に示すように、室外と室内を隔てる壁に換気ダクト100を形成し、かかる換気ダクト100の室内側壁面に設けた給気口200の前面に拡風板300を設け、この拡風板300の給気口200からの離間距離で風量係数がどの程度変化するかを確認した。尚、給気口200は室内側壁面に形成されているので、かかる離間距離は、室内側壁面からの距離としても同じである。
また、拡風板300とは、壁面の換気ダクト100の給気口200から流入する風を室内側壁面に沿って流すようにしたもので、居室の居住者に対して、換気ダクト100内を流れてきた風が噴流となって直接あたるのを避け、その影響を少なくするために設けられているものである。
かかる実験では、例えば、図4の(a)〜(c)に示すように、給気口から200mm、50mm、30mm等、拡風板300を給気口200から離して行った。実験には、給気口200から所定距離離した拡風板300の試作品を用いた。図4(d)には、市販の構成品を使用した場合を示した。但し、図4(d)に示す場合には、拡風板300に相当する板には風を通過させる開口部が形成されており、給気口200すなわち室内側壁面に密着させられた状態である。
実験の結果は、図5に示すように、少なくとも給気口から30mm以上離せば、十分な風量係数の確保が行え、十分に流入量の風量確保が行えることが分かった。かかる実験では、市販の構成では流量係数が17であるが、少なくとも給気口200から拡風板300を30mm以上離せば、風量係数では、市販の場合の約2倍以上となることが分かった。図6は、図5に示す結果の風量係数を、比較しやすいようにグラフ化したものである。
因みに、流量係数αAは、次の式により求めることができる。
Figure 2007225149
かかる実験により、拡風板300は給気口200からは少なくとも30mm以上離しておけば、十分な風量係数が得られ、それに合わせて流入量の確保が行えることが分かった。
因に、ダクト径との関係も確認した。今回の実験ではφ100mmの換気ダクト100を使用して、給気口200はそのダクト径と同じ開口面に構成した。図示はしないが、他の実験では、拡風板300を、かかる給気口200の開口径に対して、すなわちダクト径の約20%以上の距離離せば、適切な風量係数が得られことが確認された。ダクト径φ100mmに対して、約20%以上、すなわち20mm以上、拡風板300を給気口200から離しても、十分に大きな風量係数が得られることが確認できた。ダクト径と給気口200の開口径は同じとする。
そこで、かかる実験結果を踏まえて、十分な風量係数が得られる距離だけ拡風板300を給気口200から離した状態で、凸状体40を前記拡風板300上に設けた場合について、その凸状体40の形状の影響を調べた。
図7に示すように、凸状体40としての円錐体40aを拡風板300上に載せ、その頂点41が給気口200の開口面の中心を向くようにして、給気口200の前面に設置した。凸状体40を設ける拡風板300の位置は、給気口200から50mm離して設定した。かかる離間距離50mmは、十分な風量係数が得られる場合として、上記実験で明らかになっているものである。かかる構成で、凸状体40の形状を種々変化させた。
先ず、凸状体40の円錐体40aの高さの影響を調べた。すなわち、円錐体40aの底面から頂点41までの距離、すなわち高さを種々変化させた。その様子を、図7の(a)〜(c)に示した。図7(a)では円錐の高さを70mmに、(b)では円錐の高さを50mmに、(c)では円錐の高さを0mmにそれぞれ設定した場合を示している。因に、(c)の0mmの場合には、円錐体40aは設けられていない場合に相当する。
このようにして円錐の種々の高さについて、風量係数を調べた結果を、図8に示す。図8から、円錐の高さが、拡風板300の給気口200からの離間距離を超える場合には、風量係数が低下することが分かった。すなわち、拡風板300を給気口200から50mm離した場合には、拡風板300上に設ける凸状体40としての円錐体40aの底面から頂点41迄の高さは、50mm以下に設定しなければ、拡風板300を50mm離した場合の風量係数が確保できないことが確認できた。
すなわち、図1では、円錐体40aの給気口10からの最大離間距離は、円錐体40aの頂点41部分が、給気口10の開口面10aに丁度来る位置より以下に設定すれば、よいことが確認できたのである。
また、かかる結果から、拡風板300の最大離間距離に対して、凸状体40の凸部分を給気口200からダクト側に差し入れることで、風量係数の低下が図れることも分かった。凸状体40の凸部分を給気口200内、すなわち給気口200から換気ダクト100内に入れることで、風量係数を小さくして、給気口200からの流入量を抑えることができるのである。このように、凸状体40の凸部分を給気口200内に出し入れすることで、給気口200からの流入量の調節ができるのである。
そこで、本実施の形態の図1に示す構成では、円錐体40aは、出し入れ部材12を最小に縮めた状態では、円錐体40aの頂点41部分が、給気口10のダクト30内に入り込むように構成した。出し入れ部材12は、3段に調整ができるように構成され、本実施の形態では、かかる調整をする間に、格段毎に円錐体40aは、給気口10に近づけることができ、流入量を段階的に小さくすることができるのである。
また、かかる構成の凸状体40では、凸状体40の表面には、発砲スチロール、あるいはグラスウール等の吸音材を貼ることにより、給気口から流入する騒音を遮断することもできる。さらには、吸音材を表面側に貼るのではなく、吸音材そのもので凸状体40を形成するようにしても構わない。
(実施の形態2)
本実施の形態では、前記実施の形態1の図1で示した給気口10の構成の変形例について示す。基本的な構成は、ほぼ前記実施の形態1の図1で説明した構成と同様であるが、出し入れ部材12の構成が異なっている。
本実施の形態の給気口10は、図9に示すように、室外側と室内側とを隔てる壁20を貫通した設けられたダクト30の室内側の吹き出し口として構成されている。室内側壁面20a上に、ダクト30の開口面30aに合わせて給気口ベース部材11が設けられている。かかる給気口ベース部材11の四隅には、支持部材16が設けられ、底面部材13を支持している。
支持部材16により支持されている底面部材13上には、凸状体40としての円錐体40aが、その頂点41側を給気口10の開口面10a側に向けて設けられている。支持部材16をいっぱいに伸ばした状態では、底面部材13上の円錐体40aは、その頂点41が給気口10の開口面10a上にほぼ来るように位置している。このようにして、凸状体40を給気口10から最大に離した状態での風量係数が大きくなるように設定されている。
底面部材13と給気口ベース部材11との間には、伸縮金具に形成された出し入れ部材12が介在されている。かかる出し入れ部材12は、パンタグラフのような形状をしており、図9(a)の開放状態から、図9(b)の閉鎖状態まで、適宜、伸縮可能に調整できるように構成されている。
また、相対する底面部材13と給気口ベース部材11とには、互いに相対する位置に、ストッパ部材17が設けられている。例えば、底面部材13側には、鉄片に形成されたストッパ部材17aが、相対する給気口ベース部材11側には磁石に形成されたストッパ部材17bがそれぞれ設けられ、出し入れ部材12を縮めた状態で、ストッパ部材17a、17bが互いに密着して、その状態が維持できるように構成されている。かかる維持状態は、底面部材13の裏面側に設けた把手50を引っ張ることで解消することができる。
また、室外側と室内側との差圧が一定値になった時点で、その差圧により、底面部材13が引っ張られるようにして、自動的に解除できるようにしても構わない。
このようにして、出し入れ部材12の伸縮を行うことで、凸状体40に形成されている円錐体40aを、給気口10側に出し入れして、給気口10からの流入量の調整が行えるようになっている。
かかる凸状体40は、吸音材で形成されるか、あるいはその表面に吸音材が貼られて、ダクト30から流入する騒音を遮断することができるようになっている。
(実施の形態3)
前記実施の形態では、凸状体40の形状を、円錐体に構成した場合について説明したが、かかる形状は、円錐体以外の錐体であっても構わない。
前記実施の形態で述べたように、凸状体40を円錐体40aに構成すれば、給気口10の中心に円錐体40aの頂点41がくるように円錐体40aの給気口10内への出し入れを行う場合には、基本的には、ダクト30内を通過してきた風は、円錐体40aの周囲に均等に分流されることとなる。
しかし、凸状体40を三角錐、四角錐、五角錐等の錐体に構成すれば、凸状体40の周りのほぼ三方向、四方向、五方向等に分流することも可能となる。
また、前記実施の形態では、凸状体40の全体を円錐体40aに構成した場合について説明したが、例えば、図10(a)に示すように、凸状体40の凸部分42だけを円錐体40aに構成するようにしても構わない。凸部分42が載る土台部分43は、給気口10の開口面10aに合わせた形状等に構成しておけばよい。
かかる構成は、図10(b)に示すように、三角錐、四角錐、五角錐等の円錐以外の錐体40bの構成を採用する場合には、その底面形状が給気口10の円形形状と異なるが、その土台部分43を給気口10の円形形状に合わせることができ、給気口10を閉じる際には有効に機能することとなる。
(実施の形態4)
前記実施の形態では、凸状体40の形状は、円錐、三角錐、四角錐、五角錐等の錐体40bに形成した場合について説明したが、錐体40b以外の形状でも一向に構わない。
例えば、凸状体40は、あるいは凸部分42は、図10(c)に示すように、風の流れに対して抵抗係数が小さい流線形状のような曲面を有する曲面体40cに構成しても構わない。あるいは、図10(d)に示すように、半球体等のような部分球体40dに構成しても一向に構わない。
(実施の形態5)
前記実施の形態では、給気口10に対して、凸状体40は、給気口10の開口面10aの中心に凸状体40の頂点41が符合するように、出し入れを行うことで流入量の調整を行っていた。そのため、給気口10からの流体の風等は、凸状体40の周囲に均等に分流されていた。
しかし、凸状体40の頂点41部分を敢えて給気口10の開口面10aの中心位置から外れた位置にくるようにして、出し入れ調整を行うことで、周囲に不均一に分流させるようにしても構わない。かかる構成の採用により、送風を避けたい場所へは、風が行かないようにすることができる。
かかる構成には、円錐体40aの形状自体を、図11(a)に示すように、少し頂点41位置をずらした形状に形成しておけばよい。かかる構成は、円錐体40a以外の三角錐等の錐体40bに対しても、さらには曲面体40c、部分球体40dの構成に対しても当然に適用しても構わない。
さらには、上記構成の凸状体40を、給気口10に対して回転可能に設けておけば、上記不均一な分流方向を適宜に変更することもできる。例えば、凸状体40の底面部材13への取り付けに際しては、図11(b)に示すように、底面部材13上で回転できるように構成しておけばよい。
また、給気口10の開口面10aの中心位置に符合するように頂点41を設定し、周囲に均等に分流させられるように構成した円錐体40aの位置を、図11(c)に示すように、適宜いずれかの位置にずらせるように構成して、場合により不均一に分流させることができるように変更可能に構成しても構わない。
以上、本発明者によってなされた発明を実施の形態に基づき具体的に説明したが、本発明は前記実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であることはいうまでもない。
本発明は、換気ダクト等の給気口の分野で有効に利用することができる。
(a)は本発明の一実施の形態の給気口の様子を模式的に示した側面図であり、(b)は室内側からみた様子を模式的に示した正面図である。 (a)、(b)は、実験施設の概要を示す説明図である。 (a)、(b)は、実験に使用するモデルルームの概略構成を示す説明図である。 (a)〜(d)は、拡風板と給気口との関係を調べるための実験例の様子を模式的に示した部分断面図である。 給気口(室内側壁面)から拡風板までの距離の風量係数に及ぼす影響を調べた結果を示す説明図である。 図5の結果をグラフ化した説明図である。 (a)〜(c)は、凸状体の形状の風量係数に及ぼす影響を調べる実験例における凸状体の配置構成を示した部分断面図である。 凸状体の形状の風量係数への影響を示す結果の説明図である。 (a)、(b)は、本発明の給気口の変形例を示す断面図である。 (a)〜(d)は、凸状体の変形例を示す説明図である。 (a)、(b)は凸状体の頂点位置をずらした構成を示す説明図であり、(c)は凸状体の頂点位置をずらせる構成を示す説明図である。
符号の説明
10 給気口
10a 開口面
11 給気口ベース部材
12 出し入れ部材
13 底面部材
14 筒状部材
15 フェンス状部材
15a 上端
20 外壁
20a 室内側壁面
30 ダクト
30a 開口面
40 凸状体
40a 円錐体
40b 錐体
40c 曲面体
40d 部分球体
41 頂点
42 凸部分
43 土台部分
50 把手
100 換気ダクト
200 給気口
300 拡風板

Claims (12)

  1. 流入量の調節可能な給気口であって、
    前記給気口は、凸状体と、前記凸状体の凸部分を前記給気口の側に出し入れする出し入れ部材とを有することを特徴とする流入量の調節可能な給気口。
  2. 請求項1記載の流入量の調節可能な給気口において、
    前記凸状態の少なくとも表面は、吸音材で形成されていることを特徴とする流入量の調節可能な給気口。
  3. 請求項1または2に記載の流入量の調節可能な給気口において、
    前記給気口に相対して設ける前記凸状体は、相対して設ける前記給気口の開口面の中心から外れた位置に前記凸部分の頂点を有した形状に形成され、前記給気口に対して前記凸状体は回転手段により回転可能に設けられていることを特徴とする流入量の調節可能な給気口。
  4. 請求項1〜3のいずれか1項に記載の流入量の調節可能な給気口において、
    前記凸状体とは、少なくとも前記凸部分が錐体に形成されていることを特徴とする流入量の調節可能な給気口。
  5. 請求項1〜3のいずれか1項に記載の流入量の調節可能な給気口において、
    前記凸状体とは、少なくとも前記凸部分が曲面を有する曲面体に形成されていることを特徴とする流入量の調節可能な給気口。
  6. 請求項1〜5のいずれか1項に記載の流入量の調節可能な給気口において、
    前記給気口は、室外側と室内側を結ぶ換気口の給気側に設けられていることを特徴とする流入量の調節可能な給気口。
  7. 請求項1〜6のいずれか1項に記載の流入量の調節可能な給気口において、
    前記給気口に対する前記凸状体の最大離間位置は、前記凸状体の凸部分の頂点が前記給気口の開口面より以遠に設定されていることを特徴とする流入量の調節可能な給気口。
  8. 請求項1〜7のいずれか1項に記載の流入量の調節可能な給気口において、
    前記凸状体の底面形状は、前記給気口の開口面の形状に合わせて形成されていることを特徴とする流入量の調節可能な給気口。
  9. 請求項8記載の流入量の調節可能な給気口において、
    前記凸状体の底面側の前記給気口に対する最大離間距離は、前記給気口の開口面の直径の20%以上であることを特徴とする流入量の調節可能な給気口。
  10. 給気口からの流入量を調節する方法であって、
    前記給気口に相対して凸状体を設け、前記凸状体の凸部分を、前記給気口の側に出し入れすることで、前記給気口からの流入量を調節することを特徴とする給気口からの流入量調節方法。
  11. 請求項10記載の給気口からの流入量調節方法において、
    前記凸状体の少なくとも表面を吸音材で形成して、前記給気口からの騒音の遮音を行うことを特徴とする給気口からの流入量調節方法。
  12. 請求項10または11記載の給気口からの流入量調節方法において、
    前記凸状体は、相対して設ける前記給気口の断面の中心から外れた位置に前記凸部分の頂点を有し、前記給気口に対して前記凸状体を回転させて、前記給気口からの流体を不均一に分流することを特徴とする給気口からの流入量調節方法。





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