JP2007224091A - 燃料基材の製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】重質留分を水素化分解する工程において水素化分解触媒の劣化を十分に抑制できるとともに、中間留分を十分に高い選択性をもって生成させることが可能な燃料基材の製造方法を提供すること。
【解決手段】本発明の燃料基材の製造方法は、沸点が360℃を超える炭化水素を90質量%以上含有する重質留分と沸点が150℃未満の炭化水素を95質量%以上含有する軽質留分とを、重質留分100質量部に対して軽質留分が2〜50質量部となるように混合する混合工程と、水素及び水素化分解触媒の存在下、混合工程で得られる混合物を、沸点が360℃を超える炭化水素の分解率が40〜85質量%となるように水素化分解する水素化分解工程と、水素化分解工程で得られる分解生成物から、沸点150℃以上360℃以下の炭化水素を90質量%以上含有する中間留分を分離する分離工程と、を備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、燃料基材の製造方法に関し、より詳しくは、重質留分から燃料基材を製造する方法に関する。
近年、環境負荷低減の観点から、硫黄分及び芳香族炭化水素の含有量が低く、環境にやさしいクリーンな液体燃料が求められている。石油業界においては、クリーンな液体燃料として、水素と一酸化炭素とを含有する合成ガスから合成されるフィッシャー・トロプシュ合成油(以下、「FT合成油」という。)の利用が検討されている。FT合成油は、実質的に硫黄分や芳香族炭化水素などの環境負荷物質を含有しないため、その期待は非常に大きい。
FT合成油を分留することによって、沸点が150〜360℃の範囲の飽和炭化水素を含む中間留分が得られる。FT合成油の中間留分は軽油やジェット燃料などの燃料基材としての利用が期待されている。しかしながら、FT合成油の中間留分を主成分とする燃料基材は、燃焼特性や低温流動性などの特性が従来の軽油やジェット燃料と相違するため、これを既存の内燃機関で使用するためにはこれらの特性を改善する必要があることが指摘されている。
ところで、燃料基材として使用可能な中間留分をFT合成油から製造する方法としては、FT合成油を分留する上記の方法の他に、FT合成油の重質留分を水素化分解し、分解生成物から中間留分を分留する方法が知られている。例えば、特許文献1には、FT合成油の重質留分を原料とし、水素化分解によってイソパラフィンの含有率が高い中間留出物を製造する方法が記載されている。
国際公開第00/20535号パンフレット
特許文献1の方法は、FT合成油の重質留分を水素化分解してイソパラフィンの含有率が高い中間留出物を得る工程と、得られた中間留出物とFT合成油の軽質留分とを混合する工程とを備えている。FT合成油の留分は、一般に、軽い留分から重い留分になるに従い、留分に含まれるイソパラフィンの含有率が高くなる。このため、重質留分を水素化分解して得られた分解生成物から中間留分を分留して燃料基材を製造すると、単にFT合成油の中間留分から製造される燃料基材と比較し、イソパラフィンの含有率が高い燃料基材が得られる。イソパラフィンの含有率が高い燃料基材は、イソパラフィンの含有率が低い燃料基材と比較し、低温流動性が優れたものとなる。
FT合成油の重質留分を水素化分解する工程において、イソパラフィンの含有率が高い燃料基材を高い収率で得るためには、重質留分が選択的に中間留分に水素化分解されることが求められる。重質留分が過度に水素化分解され、軽質留分が多く生成するなど、重質留分から中間留分への分解の選択性が不十分であると、燃料基材として使用可能な中間留分の収率が低下してしまう。本発明者らは、特許文献1に記載された重質留分を水素化分解する方法では、重質留分から十分に高い収率で中間留分を得ることができないことを見出した。
そこで、本発明者らは、水素化分解によって十分に高い収率で重質留分から中間留分を製造する方法について検討した。その結果、重質留分を水素化分解する反応圧力を低圧にするに従い、高い選択性をもって中間留分が生成するとの知見を得た。低圧化することによって高い選択性をもって中間留分が生成する主因は、水素化分解の反応条件において主として液状である重質留分は、水素化分解触媒との接触効率が維持され、水素化分解が効率よく進行する一方、水素化分解されて軽質化した分解生成物成は、低圧化に伴って気化しやすくなり、気化した分解生成物は水素化分解触媒との接触効率が低下し、更なる分解が抑制されるためと考えられる。
しかしながら、上記の知見に基づき、低い反応圧力で重質留分の水素化分解を行ったところ、水素化分解触媒の劣化が促進され、長期間にわたって高い転化率を持続させることが困難であった。
本発明は、このような実情に鑑みてなされたものであり、重質留分を水素化分解する工程において水素化分解触媒の劣化を十分に抑制できるとともに、中間留分を十分に高い選択性をもって生成させることが可能な燃料基材の製造方法を提供することを目的とする。
本発明者らは、上記目的を達成すべく鋭意検討を重ねた結果、重質留分と軽質留分とを特定の比率で混合して混合物を製造し、これに含まれる沸点が360℃を超える炭化水素が、特定の分解率で分解される条件で水素化分解すると上記課題が解決されることを見出し、本発明を完成するに至った。
すなわち、本発明の燃料基材の製造方法は、沸点が360℃を超える炭化水素を90質量%以上含有する重質留分と沸点が150℃未満の炭化水素を95質量%以上含有する軽質留分とを、重質留分100質量部に対して軽質留分が2〜50質量部となるように混合する混合工程と、水素及び水素化分解触媒の存在下、混合工程で得られる混合物を、沸点が360℃を超える炭化水素の分解率が40〜85質量%となるように水素化分解する水素化分解工程と、水素化分解工程で得られる分解生成物から、沸点150℃以上360℃以下の炭化水素を90質量%以上含有する中間留分を分離する分離工程と、を備えることを特徴とする。
本発明によれば、重質留分と軽質留分とが混合された混合物が水素化分解される。これにより、重質留分を十分に高い選択性をもって中間留分に分解できる。このため、重質留分から高い収率で中間留分を得ることができる。中間留分の選択性が十分に高くなる主因は、分解生成物の分圧が低下するため、水素化分解の反応圧力を低圧化した場合と同様の効果が奏されるためと考えられる。また、反応圧力を低圧化した場合には主として水素化分解触媒表面における炭素析出によって水素化分解触媒の劣化が促進されるという問題が生じるが、本発明によれば水素化分解触媒の劣化が十分に抑制される。水素化分解触媒の劣化が十分に抑制される主因は、反応圧力を低圧化しないため十分に高い反応速度が維持され、水素化分解触媒表面に析出した炭素を十分に燃焼除去できるためと考えられる。
ここで、沸点が360℃を超える炭化水素の分解率とは、下記式(1)で定義される分解率を意味する。下記式(1)中、「沸点が360℃を超える炭化水素の質量(分解前)」とは、水素化分解工程に供される混合物中に含まれる沸点が360℃を超える炭化水素の質量であり、また、「沸点が360℃を超える炭化水素の質量(分解後)」とは、水素化分解により得られる分解生成物に含まれる沸点が360℃を超える炭化水素の質量である。
Figure 2007224091

本発明では、原料の重質留分として、フィッシャー・トロプシュ合成(以下、「FT合成」という。)により得られるワックスを含有するものを用いることができる。FT合成により得られるワックスは実質的に硫黄分や芳香族炭化水素などの環境負荷物質を含有しない。このため、原料の重質留分がFT合成により得られるワックスを含むものであると、環境負荷物質の含有量が十分に低減化された燃料基材が製造可能となる。これに加え、FT合成油のワックスはイソパラフィンの含有率が高く、これを水素化分解するとFT合成油から単に分留される中間留分と比較し、イソパラフィンの含有率が高い中間留分が得られる。イソパラフィンの含有率が高い中間留分は、該含有率が低い中間留分と比較し、低温流動性が優れた燃料基材となる。ここで、ワックスとは沸点が360℃を超える炭化水素を90質量%以上含有する留分をいう。
本発明では、混合工程で使用する軽質留分として、FT合成により得られるナフサを含有するものを用いることができる。FT合成により得られるナフサは実質的に硫黄分や芳香族炭化水素などの環境負荷物質を含有しない。このため、混合工程で使用する軽質留分がFT合成により得られるナフサを含むものであると、環境負荷物質の含有量が十分に低減化された燃料基材が製造可能となる。ここで、ナフサとは沸点が150℃未満の炭化水素を95質量%以上含有する留分をいう。
本発明の水素化分解工程において、温度200〜370℃、圧力1.0〜5.0MPa、重質留分の供給量を基準とした液空間速度0.3〜3.5h−1の条件下で混合物を水素化分解することが好ましい。また、水素化分解触媒は、担体全量を基準として0.1〜80.0質量%の結晶性ゼオライト及び0.1〜60.0質量%の耐熱性を有する無定形金属酸化物を含有する担体と、この担体に担持された、担体に対して0.1〜3.0質量%の元素周期律表第VIII族金属から選ばれる1種以上の金属と、を含有するものが好ましい。
本発明によれば、重質留分を水素化分解する工程において水素化分解触媒の劣化を十分に抑制できるとともに、中間留分を十分に高い選択性をもって生成させることが可能な燃料基材の製造方法が提供される。
以下、本発明の好適な実施形態について説明する。
原料の重質留分は、沸点が360℃を超える炭化水素を90質量%以上含有する。かかる重質留分としては、FT合成油を蒸留して得られる重質留分、石油に由来する重質留分などが挙げられる。
FT合成油を蒸留して得られる重質留分は、硫黄分を実質的に含有しないため、環境負荷低減の観点から特に好適である。かかる重質留分はFT合成油を常圧、360℃を超える温度条件で分留することで得ることができる。FT合成油は多種の炭化水素化合物を含有するが、一般に、パラフィン成分が主成分である。本発明で使用する重質留分は、特定のFT合成の条件で合成されたものに限定されないが、イソパラフィン成分の含有率が高くなる合成条件で合成されたFT合成油から分留されたものを用いることが好ましい。イソパラフィン成分の含有率が重質留分を用いると、低温流動性が向上した燃料基材を製造することができるという利点がある。
石油に由来する重質留分としては、石油を精製、蒸留して得られる重質留分が挙げられる。石油に由来する重質留分を用いる場合、当該重質留分の硫黄分の含有量は1質量ppm未満にまで低減化されていることが好ましい。
混合工程においては、原料の重質留分に対して軽質留分が混合される。混合工程で用いられる軽質留分は、沸点が150℃未満の炭化水素を95質量%以上含有する。かかる軽質留分としては、FT合成油に由来する軽質留分、石油に由来する軽質留分、炭素数9以下の飽和炭化水素などが挙げられる。これらのうち、FT合成油に由来する軽質留分は、硫黄分を実質的に含有しないため、環境負荷低減の観点から特に好適である。
FT合成油に由来する軽質留分としては、常圧、150℃未満の温度条件としてFT合成油から分留される軽質留分、FT合成油の中間留分又は重質留分を水素化精製及び/又は水素化分解して得られる沸点150℃未満の炭化水素を含む精製油などが挙げられる。石油に由来する軽質留分としては、石油を精製、蒸留して得られる軽質留分が挙げられる。石油に由来する軽質留分を用いる場合、当該軽質留分の硫黄分の含有量は1質量ppm未満にまで低減化されていることが好ましい。炭素数9以下の飽和炭化水素としては、メタン、エタン、プロパン、ブタン、ペンタン、ヘキサン、ヘプタン、オクタン、ノナンが挙げられる。これらのうち一種を単独で又は二種以上を混合して用いることができる。上記の飽和炭化水素は常温常圧において液体であることが好ましく、炭素数5〜9のものが好ましい。常温常圧において液体であると取り扱いが容易なためである。
本発明の燃料基材の製造方法に使用されるプラントの好適な態様について図1を参照しながら説明する。図1に示す燃料基材の製造プラント100は、FT合成油から重質留分を分留する第1蒸留装置10と、第1蒸留装置10で分留された重質留分と軽質留分とを混合して混合物を得るとともにこれに水素を添加する混合装置20と、混合物を水素化分解する水素化分解装置30と、水素化分解装置30から移送される分解生成物を気相及び液相に分離する気液分離装置40と、分離された液相を分留して中間留分を得る第2蒸留装置50とを備える。
第1蒸留装置10は常圧の蒸留装置であり、FT合成油を沸点温度150℃及び360℃で区切られる三つの留分に分留することができる。第1蒸留装置10は、FT合成油を導入するためのライン1、並びに、分留された各留分を移送するためのライン12、ライン13及びライン14が連結されている。ライン12、ライン13及びライン14はそれぞれ、150℃未満の温度条件で分留される軽質留分、150℃以上360℃以下の温度条件で分留される中間留分及び360℃を超える温度条件で分留される重質留分を移送するためのラインである。
混合装置20は第1蒸留装置10の下流に配置されている。混合装置20は水素化分解装置30に供給する各流体を混合するための装置である。混合装置20の内部の空間において導入された種々の流体が十分に混合される構成となっている。すなわち、混合装置20はFT合成油の重質留分と軽質留分とが所定の混合比率で混合されて混合物が製造されるとともに、重質留分に対して所定の配合比率の水素を添加することができる構成となっている。混合装置20は重質留分が移送されるライン14、軽質留分が移送されるライン12から分岐したライン12a及び水素を導入するためのライン15と連結されている。混合装置20に連結されたライン21は混合物と水素とを含む被処理流体を水素化分解装置30に移送するためのラインである。
水素化分解装置30は固定床型の水素化分解装置であり、その内部には水素化分解触媒が配置されている。水素化分解装置30は、その頭頂部に連結されたライン21から導入される被処理流体が水素化分解装置30内の触媒層の上方から下方へと流れる構成となっている。水素化分解装置30は水素化分解の温度条件を調整する加熱手段(図示せず)を備えている。また、水素化分解装置30はその下流部に水素化分解の圧力条件を調整する背圧弁30aを備えている。水素化分解装置30に連結されたライン32は当該装置で生成した分解生成物を気液分離装置40に移送するためのラインである。
水素化分解装置30内に配置される水素化分解触媒として、結晶性ゼオライト0.1〜80.0質量%及び耐熱性を有する無定形金属酸化物0.1〜60.0質量%を含有する担体と、この担体に担持された元素周期律表第VIA金属及び第VIII族金属から選ばれる1種以上の金属0.1〜3.0質量%と、を含有するものを用いることができる。
結晶性ゼオライトとしては、USYゼオライトを用いることができる。ここで、「USYゼオライト(超安定性Y型ゼオライト、UltraStable Y−Zeolite)とは、Y型ゼオライトを酸処理又は水蒸気処理などにより脱アルミニウムすることにより調製されたものをいう。
USYゼオライトにおけるシリカ/アルミナのモル比は特に制限されないが、好ましくは10〜200、より好ましくは15〜100、最も好ましくは20〜60である。シリカ/アルミナのモル比が10未満であると重質留分の軽質化が起こりやすくなる傾向にあり、また、200を超えると触媒活性が不十分となる傾向にある。
また、USYゼオライトの平均粒子径は、好ましくは1.0μm以下、より好ましくは0.5μm以下である。USYゼオライトの平均粒子径が1.0μmを超えると重質留分の軽質化が起こりやすくなる傾向にある。
また、水素化分解触媒の担体に占めるUSYゼオライトの割合は特に制限されないが、重質留分の軽質化の抑制の点から、USYゼオライトの割合は、担体全量を基準として、15質量%以下が好ましく、5質量%以下がより好ましい。
また、水素化分解触媒の担体を構成する成分のうち、耐熱性を有する無定形金属酸化物が用いられる。かかる無形形金属酸化物は固体酸であり、シリカアルミナ、アルミナボリア、シリカジルコニア、シリカマグネシア及びシリカチタニアから選ばれる1種以上が用いられる。かかる固体酸の中でも、シリカアルミナ、シリカジルコニア及びアルミナボリアを用いることが好ましく、アルミナボリアを用いることが特に好ましい。
また、本発明で用いられる水素化分解触媒は、担体成型のためのバインダーを更に含有
してもよい。バインダーは特に制限されないが、好ましいバインダーとしてはアルミナまたはシリカが挙げられる。担体の形状は特に制限されず、粒状、円柱状(ペレット)などの形状とすることができる。
上記の担体上には、周期律表第VI族A金属及び第VIII族金属から選ばれる1種以上の金属が担持される。第VI族A金属としては、具体的には、クロム、モリブデン、タングステンなどが挙げられる。また、第VIII族金属としては、具体的には、コバルト、ニッケル、ロジウム、パラジウム、イリジウム、白金などが挙げられる。これらの金属の中でも、周期律表第VIII族金属から選ばれる1種以上を用いることが好ましく、ニッケル、パラジウム及び白金から選ばれる1種以上を用いることがより好ましい。これらの金属を担体に担持させる方法としては、例えば上記金属を含む水溶液を担体に含浸させ、乾燥、焼成を行う方法が挙げられる。水素化分解触媒における上記金属の担持量は特に制限されないが、通常、担体に対して0.1〜3.0質量%である。
気液分離装置40は、背圧弁30aの下流に設けられており、分解生成物を気相と液相とに分離するための装置である。気液分離装置40には分離された気相及び液相をそれぞれ移送するためのライン41及びライン42が連結されている。
第2蒸留装置50は、気液分離装置40で分離された液相が移送されるライン42と連結されている。第2蒸留装置50は常圧の蒸留装置であり、液相を沸点温度150℃及び360℃で区切られる三つの留分に分留することができる。第2蒸留装置50は分留された各留分を移送するためのライン52、ライン53、ライン54を備えている。ライン52、ライン53及びライン54はそれぞれ、150℃未満の温度条件で分留される軽質留分、150℃以上360℃以下の温度条件で分留される中間留分、及び360℃を超える温度条件で分留される重質留分を移送するためのラインである。なお、ライン52からは第2蒸留装置50から移送される軽質留分の全部もしくは一部を水素化分解装置30の上流に返送するためのライン52aが分岐されていてもよい。この場合、ライン52aは混合装置20と連結されることが好ましい。同様に、ライン54からは第2蒸留装置50から移送される重質留分の全部もしくは一部を水素化分解装置30の上流に返送するためのライン54aが分岐されていてもよい。この場合、ライン54aは混合装置20と連結されることが好ましい。
以下、本発明に係る燃料基材の製造方法の好適な実施形態として、図1に示すプラント100を用いて燃料基材を製造する方法を説明する。プラント100では、原料の重質留分として、FT合成油から分留される重質留分(ワックス)、混合工程において重質留分と混合する軽質留分として、FT合成油から分留される軽質留分(ナフサ)を使用する。
FT合成油は第1蒸留装置10によって、温度150℃及び温度360℃で区切られる三つの留分、すなわち、軽質留分、中間留分及び重質留分に分留される。分留された軽質留分、中間留分及び重質留分はそれぞれ、ライン12、ライン14及びライン13によって第1蒸留装置10から移送される。
重質留分はライン14を介して混合装置20に導入される。また、軽質留分はライン12aを介して混合装置20に導入される。重質留分と軽質留分とが特定の比率で混合され、混合物が得られる(混合工程)。重質留分と軽質留分との混合比率は、重質留分100質量部に対して軽質留分2〜50質量部である。重質留分100質量部に対して軽質留分が2質量部未満であると軽質留分を混合する効果が不十分となり、他方、50質量部を超えると水素化分解装置30の処理効率が低下する。当該混合比率は、重質留分100質量部に対して軽質留分5〜40質量部であることが好ましく、10〜35質量部であることがより好ましい。
水素化分解反応に必要な水素はライン15を介して混合装置20内に導入され、上記混合物に添加される。水素化分解装置30に供給される重質留分1体積部に対する水素の添加量は、50〜1000体積部(基準状態)であることが好ましく、70〜800体積部(基準状態)であることがより好ましい。
混合物及び水素を含有する被処理流体がライン21を介して水素化分解装置30内に導入される。被処理流体は水素化分解装置30内の水素化分解触媒層を上方から下方へと流れ、水素化分解される(水素化分解工程)。このとき、被処理流体に含まれる沸点が360℃を超える炭化水素の分解率が特定の値に維持されるように水素化分解の反応条件が調節される。調節する反応条件としては、調節の容易性の観点から反応温度を調節することが好ましい。
水素化分解工程における沸点が360℃を超える炭化水素の分解率は、40〜85質量%であるが、45〜80質量%であることが好ましく、50〜70質量%であることがより好ましい。当該分解率が40質量%未満であると、分解生成物の生成量が少なく中間留分の収率が不十分となり、他方、85質量%を越えると分解生成物に含まれる軽質留分の含有率が高く中間留分の収率が不十分となる。
上述した通り、水素化分解工程においては、沸点が360℃を超える炭化水素の分解率が特定の値に維持されるように反応条件が調節される。反応条件の調節は、処理組成物の組成を監視することで行うことができる。具体的には、ライン32で移送される分解生成物を定期的に採取し、蒸留ガスクロマトグラフ法などによる組成分析によって分解生成物の組成を分析する。この分析結果から沸点が360℃を超える炭化水素の分解率を算出し、この結果に基づき、水素化分解の反応条件を調節する。
水素化分解の際の反応温度は、一般に180〜400℃であるが、好ましくは200〜370℃、より好ましくは250〜350℃である。反応温度が200℃未満であると水素化分解反応が十分に進行しない傾向があり、他方、370℃を超えると中間留分の収率が低下したり分解生成物が着色したりする傾向がある。沸点が360℃を超える炭化水素の分解率を維持するために反応温度を調節する場合には、水素化分解装置30の運転開始時の初期温度は、例えば、315℃程度とすればよい。
水素化分解装置30への重質留分の供給量を基準とする液空間速度(LHSV)は、一般に0.1〜10.0h−1であるが、好ましくは0.3〜3.5h−1である。また、反応圧力は通常0.5〜12.0MPaであるが、好ましくは1.0〜5.0MPaである。
水素化分解装置30で水素化分解された分解生成物は、ライン32を介して気液分離装置40内に導入される。気液分離装置40では未反応水素ガスや炭素数が4以下の気体の炭化水素を含有する気相と、中間留分及び重質留分を含有する液相とに分解生成物を分離する(分離工程)。分離された液相はライン42を介して第2蒸留装置50に導入される。
液相は第2蒸留装置50によって、沸点温度150℃及び360℃で区切られる三つの留分、すなわち、軽質留分、中間留分及び重質留分に分留される(分離工程)。ここで得られる中間留分は沸点150℃以上360℃以下の炭化水素を90質量%以上含有する。この中間留分の一部又は全量は燃料基材として使用される。
ライン52で移送される軽質留分はライン52aを介して混合装置20に返送し、混合工程において重質留分に混合する軽質留分として使用することができる。また、ライン54で移送される重質留分はライン54aを介して混合装置20に返送し、水素化分解の原料の重質留分として使用することができる。
以上、本発明の実施形態について詳細に説明したが、上記実施形態に限られるものではなく、様々な変形が可能である。例えば、重質留分と軽質留分との混合は必ずしも混合装置20で行わなくてもよく、重質留分が移送されるライン14内に軽質留分を注入することによって行ってもよい。また、水素化分解工程に必要な水素は、水素化分解工程において混合物と共存していればよい。このため、当該水素の添加は水素化分解分解工程の前であれば、混合工程と同時もしくは前後に行うことができる。
水素化分解工程に使用する水素化分解装置として、固定床型を例示したが、被処理流体と水素化分解触媒とを接触させることが可能なものであれば特に制限されない。例えば、流動床型の水素化分解装置であってもよい。
水素化分解処理された処理組成物は気液分離装置で気相と液相とに分離されるが、温度圧力条件が異なる二つ以上の気液分離装置を用いてこれらの分離を行ってもよい。また、第1及び第2の蒸留装置の蒸留圧力は必ずしも常圧でなくてもよく、得られる留分が所望の蒸留特性となるように蒸留圧力を設定することができる。また、第2蒸留装置では、中間留分を2種以上に分留してもよく、この場合、軽い留分を灯油用燃料基材、重い留分を軽油用燃料基材とすることができる。
以下に実施例及び比較例に基づき、本発明を具体的に説明するが、本発明は以下の実施例に何ら限定されるものではない。
(実施例1)
平均粒子径0.4μmのUSYゼオライト(シリカ/アルミナのモル比37.0)、シリカアルミナ(シリカ/アルミナのモル比14.0)及びアルミナバインダーからなり、これらの質量比が3:57:40質量比である担体(直径約1.6mm、長さ3〜6mm(平均約4mm)の円柱状成型品)を準備した。この担体に塩化白金酸の水溶液を含浸し、担体質量に対して0.8質量%の白金を担持した。これを乾燥、焼成することで水素化分解触媒を得た。
FT合成油から分留したワックス及びナフサを含有する混合物の水素化分解は、固定床型水素化分解装置を用いて行った。当該反応装置内には上記の水素化分解触媒を150ml充填した。
FT合成油を分留して得た沸点が360℃を超えるワックスと、FT合成油を分留して得た沸点が150℃未満のナフサ(イソパラフィン含有率:5質量%未満)とを混合し、固定床型水素化分解装置に供給する混合物を調製した。混合比率は、ワックス100質量部に対してナフサ20質量部とした。
混合物に含まれるワックスの供給速度が300ml/hとなるように水素化分解装置の塔頂から混合物を供給した。また、混合物に含まれるワックスの供給量を基準とした水素油比が680NL/Lとなるように水素を水素化分解装置の塔頂から供給した。水素化分解の圧力条件としては、水素化分解装置の入口圧力が4.0MPaで一定になるようした。圧力の調整は背圧弁で行った。
水素化分解装置の運転開始時の初期温度を315℃とした。水素化分解装置の温度条件は、水素化分解触媒の劣化による活性の低下を補い、ワックスの分解率が一定に保たれるように徐々に上昇させた。温度条件の調節の際には、水素化分解装置から得られる分解生成物の蒸留性状を蒸留ガスクロマトグラフ法によって分析した。分析結果に基づき、ワックスの分解率が70質量%となるように水素化分解装置の温度を調節した。
水素化分解装置の運転開始から10日目以降20日目までの10日間で上昇させた温度を10で割ることで算出される1日あたりに平均化された反応温度上昇を触媒劣化速度と定義した。
上記の蒸留ガスクロマトグラフ法においては分解生成物から燃料基材として用いる中間留分を分離し、その蒸留性状を評価した。同時に処理組成物に含まれる沸点が150℃未満の軽質留分及び沸点が360℃を超える重質留分の蒸留性状も評価した。触媒劣化速度、並びに蒸留ガスクロマトグラフ法に測定された軽質留分、中間留分及び重質留分の質量比率を表1に示す。なお、表1に示す軽質留分の質量比率は蒸留ガスクロマトグラフ法で測定された軽質留分からワックスに混合したナフサを除いた値に基づくものである。
(実施例2)
ワックスとナフサの混合比率をワックス100質量部に対してナフサ3質量部としたことの他は、実施例1と同様の条件にて燃料基材を得た。触媒劣化速度、並びに、軽質留分、中間留分及び重質留分の質量比率を表1に示す。
(実施例3)
ワックスとナフサの混合比率をワックス100質量部に対してナフサ38質量部としたことの他は、実施例1と同様の条件にて燃料基材を得た。触媒劣化速度、並びに、軽質留分、中間留分及び重質留分の質量比率を表1に示す。
(実施例4)
FT合成油を分留して製造したナフサの代わりに、FT合成油のワックスを水素化分解して製造したナフサ(イソパラフィン含有率:80質量%以上)を用いたことの他は、実施例1と同様の条件にて燃料基材を得た。触媒劣化速度、並びに、軽質留分、中間留分及び重質留分の質量比率を表2に示す。
(実施例5)
FT合成油を分留して製造したナフサの代わりに、ノルマルヘプタンを用いたことの他は、実施例1と同様の条件にて燃料基材を得た。触媒劣化速度、並びに、軽質留分、中間留分及び重質留分の質量比率を表2に示す。
(実施例6)
FT合成油を分留して製造したナフサの代わりに、原油から得られた脱硫ナフサ(硫黄分含有量:0.8質量ppm)を用いたことの他は、実施例1と同様の条件にて燃料基材を得た。触媒劣化速度、並びに、軽質留分、中間留分及び重質留分の質量比率を表2に示す。
(比較例1)
FT合成油のワックスにナフサを混合せず、ワックスのみを水素化分解装置に供給したことの他は、実施例1と同様の条件にて燃料基材を得た。触媒劣化速度、並びに、軽質留分、中間留分及び重質留分の質量比率を表3に示す。
(比較例2)
水素化分解装置の圧力条件を3.0MPaとしたことの他は、比較例1と同様の条件にて燃料基材を得た。触媒劣化速度、並びに、軽質留分、中間留分及び重質留分の質量比率を表3に示す。
(比較例3)
水素化分解装置の圧力条件を2.0MPaとしたことの他は、比較例1と同様の条件にて燃料基材を得た。触媒劣化速度、並びに、軽質留分、中間留分及び重質留分の質量比率を表3に示す。
Figure 2007224091

Figure 2007224091

Figure 2007224091

本発明に係る燃料基材の製造方法を実施可能なプラントの構成を示す図である。
符号の説明
10…第1蒸留装置、20…混合装置、30…水素化分解装置、40…気液分離装置、50…第2蒸留装置。

Claims (5)

  1. 沸点が360℃を超える炭化水素を90質量%以上含有する重質留分と沸点が150℃未満の炭化水素を95質量%以上含有する軽質留分とを、前記重質留分100質量部に対して前記軽質留分が2〜50質量部となるように混合する混合工程と、
    水素及び水素化分解触媒の存在下、前記混合工程で得られる混合物を、前記沸点が360℃を超える炭化水素の分解率が40〜85質量%となるように水素化分解する水素化分解工程と、
    前記水素化分解工程で得られる分解生成物から、沸点150℃以上360℃以下の炭化水素を90質量%以上含有する中間留分を分離する分離工程と、
    を備えることを特徴とする燃料基材の製造方法。
  2. 前記重質留分は、フィッシャー・トロプシュ合成により得られるワックスを含有することを特徴とする、請求項1記載の燃料基材の製造方法。
  3. 前記軽質留分は、フィッシャー・トロプシュ合成により得られるナフサを含有することを特徴とする、請求項1又は2に記載の燃料基材の製造方法。
  4. 前記水素化分解工程において、温度200〜370℃、圧力1.0〜5.0MPa、前記重質留分の供給量を基準とした液空間速度0.3〜3.5h−1の条件下で前記混合物を水素化分解することを特徴とする、請求項1〜3のいずれか一項に記載の燃料基材の製造方法。
  5. 前記水素化分解触媒が、担体全量を基準として0.1〜80.0質量%の結晶性ゼオライト及び0.1〜60.0質量%の耐熱性を有する無定形金属酸化物を含有する担体と、前記担体に担持された、担体に対して0.1〜3.0質量%の元素周期律表第VIII族金属から選ばれる1種以上の金属と、を含有するものであることを特徴とする、請求項1〜4のいずれか一項に記載の燃料基材の製造方法。
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