JP2007222439A - 蒸気発生装置 - Google Patents

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文宏 竹村
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Abstract

【課題】風速(風量)を一定とした状態で出力を可変することにより、浴室内の温度等をきめ細かに制御し得ると共に快適なミスト入浴等が可能な蒸気発生装置を提供する。
【解決手段】筐体内に配置された熱交換器と、該熱交換器の近傍の筐体内に配置され加熱手段で加熱された熱交換器に湯水を拡散することにより蒸気を発生させる拡散手段と、筐体内の通風路内に配置された送風手段と、を備えた蒸気発生装置であって、筐体の通風路から浴室内に吹き出される風速を一定とした状態で拡散手段と送風手段を制御することにより装置の出力を可変し得る制御手段と、を備えることを特徴とする。前記制御手段は、拡散手段に湯水を供給するポンプの回転数を制御すると共に送風手段のファンの回転数を制御して出力を可変する。
【選択図】図3

Description

本発明は、例えば浴室の天井部分等に設置されて浴室内に蒸気を発生させる蒸気発生装置に関する。
従来、システムバスルーム等の浴室の天井に設置される蒸気発生装置としては、例えば特許文献1及び特許文献2に開示されている。このうち、特許文献1に開示の蒸気発生装置は、目標設定温度と浴室内の実際の温度との差が大きくて大出力を得たい場合に、単に装置内に配置したファン(送風ファン)の回転数を高くして風速(風量)を大きくし、また、目標設定温度と実際の温度との差が小さくて小出力を得たい場合に、単にファンの回転数を低くして風速(風量)を小さくすることにより浴室内の温度が制御されるようになっている。また、特許文献2に開示の蒸気発生装置は、拡散パイプから熱交換器上に拡散される湯水の流量(拡散流量)を一定とし、ファンの回転数を制御することによって、浴室内の温度が制御されるようになっている。
特開2005−241223号公報 特開2004−232933号公報
しかしながら、このような蒸気発生装置においては、出力の調整を風速(風量)を調整することにより行うため、浴室内の温度状態によって風速(風量)が変化することになって浴室内の空気の攪拌状態が変わり、例えば風速(風量)が小さい時には温風の熱が浴室の天井部分にこもり、天井付近と入浴者のいる浴室下方付近との間で温度のギャップが大きくなると共に、天井付近に設置される浴室温度センサにより検知される温度が目標設定温度より高いのに入浴者がいる浴室下方付近の温度が低過ぎる場合がある等、浴室内の温度のきめ細かな制御を行うことが難しい。また同時に、浴室内の風速(風量)の変化を入浴者が肌で感じたり、風速(風量)切換時の騒音値(風切り音)が変化する等して、入浴者にとって快適なミスト入浴の妨げになる虞もある。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたもので、その目的は、風速(風量)を一定とした状態で出力を可変とすることにより、浴室内の温度等をきめ細かに制御し得ると共に快適なミスト入浴等が可能な蒸気発生装置を提供することにある。
かかる目的を達成すべく、本発明のうち請求項1に記載の発明は、筐体内に配置された熱交換器と、該熱交換器の近傍の筐体内に配置され加熱手段で加熱された熱交換器に湯水を拡散することにより蒸気を発生させる拡散手段と、前記筐体内の通風路内に配置された送風手段と、を備える蒸気発生装置であって、前記筐体の通風路から浴室内に吹き出される風速を一定とした状態で前記拡散手段と送風手段を制御することにより装置の出力を可変し得る制御手段と、を備えることを特徴とする。
そして、前記制御手段は、請求項2に記載の発明のように、前記拡散手段に供給する湯水の量を制御すると共に、前記送風手段の風速を制御して、前記出力を一定とした状態で前記出力を可変することが好ましい。また、請求項3に記載の発明のように、前記拡散手段に供給する湯水の量の制御は、前記拡散手段に湯水を供給するポンプの回転数を制御することによって行い、前記送風手段の風量の制御は、前記送風手段のファンの回転数を制御することによって行うことが好ましい。さらに、前記制御手段は、請求項4に記載の発明のように、浴室の温度情報及び又は湿度情報に基づいて、前記拡散手段と送風手段を制御することが好ましい。また、前記制御手段は、請求項5に記載の発明のように、前記温度情報及び又は湿度情報が上昇している場合と下降している場合とで前記拡散手段と送風手段の制御を異ならせることが好ましい。
本発明の請求項1に記載の発明によれば、筐体内に、熱交換器、拡散手段、送風手段及び浴室内に吹き出される蒸気の風速(風量)を一定とした状態で拡散手段と送風手段を制御して装置の出力を可変し得る制御手段等が配置されているため、制御手段により熱交換器に拡散される湯水の量や送風手段の風速(風量)を調整できて、風速(風量)を一定とした状態で浴室内の温度等のきめ細かな制御が可能になると共に、風切り音の変化等を抑制できて、快適なミスト入浴等が可能となる。
また、請求項2に記載の発明によれば、請求項1に記載の発明の効果に加え、制御手段が、拡散手段に供給する湯水の量を制御すると共に送風手段の風速(風量)を制御して出力を可変するため、簡易な構成により、浴室内の温度等を一層きめ細かに制御することができる。
また、請求項3に記載の発明によれば、請求項2に記載の発明の効果に加え、制御手段が、拡散手段に供給する湯水の量の制御をポンプの回転数を制御することによって行い、送風手段の風量の制御を送風手段のファンの回転数を制御することによって行うため、簡易な構成により、浴室内の温度等を一層きめ細かに制御することができる。
さらに、請求項4に記載の発明によれば、請求項1ないし3に記載の発明の効果に加え、制御手段が浴室内の温度情報及び又は湿度情報に基づいて、拡散手段と送風手段の少なくとも一方を制御するため、浴室内の温度や湿度の制御が可能となって、浴室内を目標設定温度や湿度に容易に維持できて一層快適なミスト入浴等を行うことができる。
また、請求項5に記載の発明によれば、請求項4に記載の発明の効果に加え、検知された情報が上昇している場合と下降している場合とで拡散手段と送風手段の制御が異なるため、例えば上昇している場合と下降している場合の制御にヒステリシスを持たせることにより、所定温度や湿度における制御をより正確に行うことができる。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。
図1〜図7は、本発明に係わる蒸気発生装置の一実施形態を示し、図1がその基本構成図、図2がその制御系のブロック図、図3及び図4が動作の一例を示すフローチャート、図5〜図7が各種説明図である。
図1に示すように、蒸気発生装置1は、筐体2内に所定間隔を有して略垂直状態で配置された2台の熱交換器3、4と、一方の熱交換器3に所定温度の湯水を拡散(放散、吐出、噴出、噴射、吹付け、噴霧等も含む)する拡散パイプ5(拡散手段)と、この拡散パイプ5で拡散された湯水を回収するバッファタンク6と、このバッファタンク6内の湯水を汲み上げて配管を介し前記拡散パイプ5に供給する循環ポンプ7と、隔壁等により形成された筐体2内の通風路8内に配置され前記熱交換器3、4によって発生した蒸気を含んだ温風を浴室13内に吹き出す送風ファン9(送風手段)と、ダンパーモータ11aで開閉するダンパー11を介して接続された換気ファン10と、制御基板12(制御手段)等を備えている。
前記熱交換器3は主に蒸気発生用として使用され、一定間隔で並設された多数枚のフィンと、このフィンの両端部に配置された支持板及びフィンと支持板を支持する蛇行状に屈曲形成された加熱手段としての温水供給管等で構成されている。また、前記熱交換器4は温風発生用として使用され、熱交換器3と同様にフィン、支持板及び温水供給管等により構成されている。そして、熱交換器3、4の温水供給管には、温水循環機能付きの熱源機(図示せず)に接続された循環往き配管15aと循環戻り配管15bが熱動弁16a、16bを介して接続されている。
前記循環ポンプ7は、バッファタンク6から吸い上げた湯水を2つの方向に吐出する切替式のポンプが使用され、一方の吐出口に配管を介して前記拡散パイプ5が接続され、他方の吐出口に排水配管17が接続されている。そして、制御基板12の制御信号により、循環ポンプ7が正転して拡散側に切り替わると共に循環ポンプ7が複数段階の所定回転数で回転することにより、汲み上げた湯水が拡散パイプ5から熱交換器3に拡散され、また、循環ポンプ7が逆転して排水側に切り替わると共に所定回転数で回転することにより、汲み上げた湯水が排水配管17を介して浴室13外に排水されるようになっている。
前記バッファタンク6は、熱交換器3、4の下方に配置され、給水電磁弁19が接続された給水配管18が接続されると共に、バッファタンク6内の湯水の水位を検出するフロートスイッチ20やバッファタンク6内の湯水の温度を検出する温度センサ21が配置されている。また、バッファンタンク6の底壁外面には、該バッファタンク6内の乾燥等のためのヒータ22が配置されている。
前記送風ファン9は、例えばクロスフローファンもしくはシロッコファン等によって形成され、筐体2の下面開口部に装着されるグリル板23の吸気口23aと吹出口23bとの間で筐体2内に形成された通風路8内に配置され、そのファンモータ9a(図2参照)が回転することにより、通風路8内に空気の流れを生成(送風)するようになっている。また、前記換気ファン10は、例えばシロッコファン等によって形成され、そのファンモータ10a(図2参照)の回転により、吸気口23aと換気ファン10との間の筐体2内に換気通路を形成するように構成されている。
なお、前記グリル板23の吹出口23bには、ルーバー24がルーバーモータ24aの回転により開閉可能に配設されると共に、前記吸気口23aの近傍には吸気温センサ25が配置されている。また、例えば熱交換器3の温水供給管には暖房温水センサ27が配置され、さらに、筐体2の外部所定位置には外気温センサ26が配置されている。そして、熱交換器3、4やバッファタンク6、循環ポンプ7,送風ファン9等の各部品が扁平薄型の前記筐体2内に配置されることで、蒸気発生装置1自体が扁平薄型形状に形成されて、浴室13の例えば天井パネル13aに筐体2及び換気ファン10等が浴室13外に位置するようにして設置されている。
前記制御基板12は、図2に示すように、記憶部や演算制御部を有するマイコン28と、蒸気発生装置1の各種負荷を作動させる駆動回路29と、電源ケーブル30aで外部電源に接続された電源回路30等を有している。そして、この制御基板12の入力側には、蒸気発生装置1を作動可能状態に設定する本体スイッチ31、有線リモコン32、無線リモコン33、受信・表示基板の受信器34、フロートスイッチ20、温度センサ21、吸気温センサ25、外気温センサ26、暖房温水センサ27等が接続されている。
また、制御基板12の出力側には、異常発生時等に警報音を発するブザー36、前記受信・表示基板の複数個のLEDからなる表示器35、循環ポンプ7、送風ファンモータ9a、換気ファンモータ10a、ダンパーモータ11a、ルーバーモータ24a、熱動弁16a、16b、19、ヒータ22等の各種負荷が接続されている。そして、無線リモコン33もしくは有線リモコン32で入力された操作情報に基づいて、制御基板12のマイコン28に予め記憶されたプログラムに従い、制御基板12の出力側に接続された前記各種負荷が駆動回路29からの駆動信号等により所定の動作をするようになっている。
なお、この制御基板12に接続される有線リモコン32と受信・表示基板に接続される無線リモコン33には、図2に拡大して示すように、例えば蒸気を含んだ温風による浴室暖房を行うミスト暖房スイッチ38、乾いた温風による暖房を行うドライ暖房スイッチ39、浴室13内の乾燥を行う乾燥スイッチ40及び浴室13内の換気を行う換気スイッチ41等の各種運転モードを設定する運転スイッチと、各運転モード時の時間を設定するタイマー設定部42、各種時間やエラーコード等を表示する表示部43等が設けられており、各スイッチの操作信号等が受信・表示基板や制御基板12に入力されるようになっている。
次に、このように構成された蒸気発生装置1によるミスト暖房運転時の浴室13内の温度制御の一例を図3及び図4のフローチャートに基づいて説明する。先ず、前記構成の蒸気発生装置1で送風ファン9の回転数と循環ポンプ7の回転数を変化させた場合の蒸気発生装置1の吹出口23b(すなわち通風路8)から浴室13内に吹き出される風速(風量)及び出力(温度及び風量等による熱量)について実験したところ、図6及び図7に示す結果が得られた。なお、図6及び図7のマトリクスに示す数値は、横軸としての送風ファン9の回転数をF1(低)〜F8(高)の8段階のレベルで変化させ、縦軸としての循環ポンプ7の回転数をP1(低)〜P9(高)の9段階のレベルで変化させると共に、回転数がF6とP6の場合の風速(風量)と出力を「1」とした場合の比率を示している。
この実験結果から、循環ポンプ7の回転数が同一レベルなら、風速(風量)が送風ファン9の回転数の高低に対応し、出力も送風ファン9の回転数の高低に略対応することが判明し、また、送風ファン9の回転数が同一レベルなら、循環ポンプ7の回転数が高くなるほど風速(風量)が小さくなり、出力は循環ポンプ7の回転数の中央部分が高くなり両端が低くなる傾向にあることが判明した。そして、このような実験結果に基づき、循環ポンプ7の回転数レベルP1〜P9のうちP1〜P6のデータと、送風ファン9の回転数レベルF1〜F8のうちF1〜F6のデータが前記制御基板12のマイコン28の記憶部にテーブルとして記憶されている。この時、回転数として、P1〜P6及びF1〜F6を記憶させた理由は、回転数の上限付近での使用を避けて循環ポンプ7や送風ファン7の耐久性の向上を図ると共に騒音の面でも好ましい領域を使用するためである。
このような各データが記憶されている状態で、無線リモコン33等のスイッチ操作で運転モードとして「ミスト暖房」運転が選択されると、図3に示すプログラムが開始(S100)され、先ず、吸気温センサ25の検知温度が温度情報としての室温Tiとして読み込まれ(S101)、この室温に基づいて式Ti−Tsにより温度差Tが算出(S102)される。この時のTsは目標設定温度である。このステップS102で温度差Tが算出されると、この温度差Tが−7℃未満か否かが判断(S103)され、この判断S103で「YES」(すなわち温度差Tが−7℃未満)の場合は、循環ポンプ7の回転数をレベルF6に設定すると共に送風ファン9の回転数をレベルP6に設定(S104)する。
また、判断S103で「NO」(すなわち温度差Tが−6℃以上)の場合は、温度差Tが−1℃を超えているか否かが判断(S105)され、この判断S105で「YES」(すなわち温度差Tが0℃以上)の場合は、循環ポンプ7の回転数をレベルF1に設定すると共に送風ファン9の回転数をレベルP1に設定(S106)する。このステップS103〜S106によって、温度差が最大温度差未満で最小温度差を超えているかが判断され、最大温度差未満の場合は、最大の回転数レベル(F6・P6)に設定され、最小温度差を超える場合は、最小の回転数レベル(F1・P1)に設定されることになる。そして、ステップS104とS106で循環ポンプ7と送風ファン9の回転数が最大レベルと最小レベルに設定されると、無線リモコン33等のミスト暖房スイッチ38がオフか否かが判断(S108)され、この判断S108で「NO」の場合は、ステップS101に戻り該ステップS101以降を繰り返し、判断S108で「YES」の場合は、一連のブログラムを終了(S109)する。
一方、判断S105で「NO」の場合、すなわち温度差Tが−6℃〜−2℃の場合は、各温度差Tに応じた温度制御が実行(S107)される。この温度制御は、図4に示すように、先ず、検知温度Tiと前回の検知温度Ti−1とが比較(S201)されて、TiとTi−1が等しい場合、すなわち今回検知された温度Tiと前回検知された温度Ti−1が等しい場合は、前記判断S108に移る。また、ステップS201でTi<Ti−1の場合、すなわち今回検知した温度Tiが前回検知した温度Ti−1より低い場合は、前記温度差Tが−6℃か否かが判断(S202)され、この判断S202で「YES」の場合は、回転数レベルをF5・P5に設定(S204)して判断S108に移り、判断S202で「NO」の場合は温度差Tが−5℃か否かが判断(S203)される。
そして、この判断S203で「YES」(すなわち温度差Tが−5℃)の場合は、回転数レベルをF4・P4に設定(S206)し、判断S203で「NO」の場合は温度差Tが−4℃か否かが判断(S205)される。この判断S205で「YES」(すなわち温度差Tが−4℃)の場合は回転数レベルをF3・P3に設定(S208)し、判断S205で「NO」の場合は温度差Tが−3℃か否かが判断(S207)される。このような動作を温度差Tが−2℃まで実行し、各温度差Tの場合に回転数レベルをF2・P2に設定(S210)したりF1・P1に設定(S211)すると共に、温度差Tが−2℃か否かを判断するステップS209で「NO」の場合にはステップS108に移る。
つまり、このステップS202〜S211においては、温度差Tが「−2℃」〜「−6℃」まで拡大している場合、すなわち温度情報が下降している場合の制御であり、これらのステップにより、図5に示すように、循環ポンプ7の回転数が点線矢印ロで示すようにF1からF6まで段階的(ステップ状)に変化すると共に、送風ファン9の回転数が点線矢印ロで示すようにP1からP6に段階的に変化することになる。
一方、前記ステップS201でTI>Ti−1の場合、すなわち今回検知した温度Tiが前回検知した温度Ti−1より高い場合は、前記温度差Tが−2℃か否かが判断(S301)され、この判断S301で「YES」(すなわち温度差Tが−2℃)の場合は、回転数レベルをF2・P2に設定(S302)し、判断S301で「NO」の場合は温度差Tが−3℃か否かが判断(S303)される。この判断S303で「YES」(すなわち温度差Tが−3℃)の場合は回転数レベルをF3・P3に設定(S304)し、判断S303で「NO」の場合は温度差Tが−4℃か否かが判断(S305)される。このような動作を温度差Tが−6℃まで実行し、各温度差Tの場合に回転数レベルをF4・P4、F5・P5、F6・P6に設定(S306、S308、S310)する。
つまり、このステップS301〜S310においては、温度差Tが「−6℃」〜「−2℃」まで縮小している場合、すなわち温度情報が上昇している場合の制御であり、これらのステップにより、図5に示すように、循環ポンプ7の回転数が実線矢印イで示すようにF6からF1まで段階的(ステップ状)に変化すると共に、送風ファン9の回転数が実線矢印イで示すようにP6からP1に段階的に変化することになる。そして、この時、温度差Tが拡大している場合と縮小している場合とで、循環ポンプ7の回転数や送風ファン9の回転数の各レベルへの移動がラップしないように、すなわちヒステリシスを持たせており、これにより、検知温度に基づく所定の温度差Tにおいて回転数が所定のレベルに移行できない状態を防止できることになる。
なお、以上のフローチャートは一例であって、前述したように回転数の各レベルへの移行がラップしないような適宜のフローチャートを採用することができるし、設定レベルもF1〜F6、P1〜P6の6段階に限らず、使用する循環ポンプ7や送風ファン9の容量・定格に応じて例えば同じ段階数あるいは異なる段階数となるように適宜に増減することができる。また、上記フローチャートにおいては、検知温度Tiと目標設定温度Tsの温度差Tを算出して回転数レベルを設定したが、例えば検知温度Tiから直接回転数レベルを設定するフローチャートとすることも勿論可能である。
一方、前記蒸気発生装置1において、「ドライ暖房」運転が選択された場合は、2台の熱交換器3、4もしくは熱交換器4に前記配管15a、15bから温水が循環供給されると共に、送風ファン9が所定の回転数で回転することにより温風が、通風路8及び吹出口23bを介して浴室13内に吹き出され、浴室13内が乾いた温風で暖房されるようになっている。
このように、上記実施形態の蒸気発生装置1にあっては、筐体2内に2台の熱交換器3、4、拡散パイプ5、循環ポンプ7、送風ファン9等が配置されると共に、循環ポンプ7の回転数や送風ファン9の回転数が制御基板12により制御されるため、例えば吹出口23bから浴室13内に吹き出される蒸気を含んだ温風の風速(風量)を一定の状態とし、送風ファン9や循環ポンプ7の回転数を変化させて蒸気発生装置1の出力を可変することができる。その結果、浴室13内の空気の攪拌状態を略一定に保つことができて、吸気温センサ25が配置される天井13a付近と入浴者がいる洗い場等の浴室下方との温度差を小さく維持することができたり、浴室内に吹き出される蒸気を含んだ温風の風速(風量)が変化しないことから、風速(風量)変化に伴う風切り音の変化等による入浴者への不快感を低減させることができる。
また、循環ポンプ7や送風ファン9の設定回転数を上限付近を除く低い6段階のレベルに設定しているため、従来のように送風ファンや循環ポンプの回転数を上限近辺で使用する必要がなくなり、その騒音自体を抑えることができると共に、これらの部品の信頼性の向上を図ることができる。
さらに、吸気温センサ25により浴室13内の温度を検知し、この検知温度Tiに基づいて送風ファン9の回転数や循環ポンプ7の回転数が制御されると共に、これらの回転数の所定レベルへの移行が、吸気温センサ25で検知された温度情報が上昇している場合と下降している場合とでヒステリシスを持たせているため、所定の検知温度Tiにおける循環ポンプ7や送風ファン9の誤動作を防止できて、循環ポンプ7や送風ファン9の回転数を所定の設定レベルに確実に移行させることができる等、浴室13の天井13a部分に設置される蒸気発生装置1に長期に亘り安定した動作状態を得ることができる。
また、送風ファン9や循環ポンプ7の回転数を予め実験により求めた結果に基づいて、テーブルとしてマイコン28に記憶させることで対応できるため、制御系の構成を簡略化して蒸気発生装置1自体を安価に形成することができる。また、運転モードとして、「ミスト暖房」や「ドライ暖房」等を備えるため、「ドライ暖房」と「ミスト暖房」とを任意に切り替えることができて、例えば先ず「ドライ暖房」で浴室13内の温度を上げて設定温度にした後に、温度一定のまま「ミスト暖房」の適切な出力で湿度を与えて加湿することができたり、「ドライ暖房」と「ミスト暖房」とを断続的に切り替えて、浴室13内の温度と湿度をきめ細かに制御することができる等、使い勝手と性能的に優れた蒸気発生装置1の提供が可能となる。
なお、上記実施形態においては、蒸気発生装置1内に浴室13内の温度を検知する吸気温センサ28を配置し、この吸気温センサ28の検知温度に基づき循環ポンプ7や送風ファン9の回転数を制御したが、本発明はこの構成に限定されず、例えば蒸気発生装置1や浴室13の適宜位置に図示しない湿度センサを配置し、この湿度センサで検知した湿度情報に基づき各回転数等を制御するようにしても良い。このように構成すれば、浴室13内の雰囲気を温度と湿度の両方で制御できて、より一層きめ細かな雰囲気制御が可能となる。
また、上記実施形態における、蒸気発生装置1の全体構成、筐体2内における熱交換器3、4や送風ファン9の配置形態、循環ポンプ7の形態等も一例であって、例えば循環ポンプ7として切替式ではなく一般的な循環ポンプを使用して排水専用のポンプを別途設ける等、本発明に係わる各発明の要旨を逸脱しない範囲において適宜に変更することができる。
本発明は、2台の熱交換器を備えて浴室の天井に設置されて蒸気と温風を発生させ得る蒸気発生装置に限らず、例えば蒸気発生用の熱交換器のみを備えたり、浴室の壁パネルの天井側に設置される蒸気発生装置等にも適用できる。
本発明に係わる蒸気発生装置の一実施形態を示す基本構成図 同その制御系のブロック図 同動作の一例を示すフローチャート 同他のフローチャート 同ファン回転数とポンプ回転数の設定状態の説明図 同ファン回転数及びポンプ回転数と風速の関係を示す説明図 同ファン回転数及びポンプ回転数と出力の関係を示す説明図
符号の説明
1・・・蒸気発生装置、2・・・筐体、3、4・・・熱交換器、5・・・拡散パイプ、6・・・バッファタンク、7・・・循環ポンプ、8・・・通風路、9・・・送風ファン、10・・・換気ファン、12・・・制御基板、13・・・浴室、13a・・・天井パネル、20・・・フロートスイッチ、21・・・水温センサ、23・・・グリル板、23a・・・吸気口、23b・・・吹出口、25・・・吸気温センサ、28・・・マイコン。

Claims (5)

  1. 筐体内に配置された熱交換器と、該熱交換器の近傍の筐体内に配置され加熱手段で加熱された熱交換器に湯水を拡散することにより蒸気を発生させる拡散手段と、前記筐体内の通風路内に配置された送風手段と、を備える蒸気発生装置であって、
    前記筐体の通風路から浴室内に吹き出される風速を一定とした状態で前記拡散手段と送風手段を制御することにより装置の出力を可変し得る制御手段と、を備えることを特徴とする蒸気発生装置。
  2. 前記制御手段は、前記拡散手段に供給する湯水の量を制御すると共に、前記送風手段の風速を制御して、前記出力を一定とした状態で前記出力を可変することを特徴とする請求項1に記載の蒸気発生装置。
  3. 前記拡散手段に供給する湯水の量の制御は、前記拡散手段に湯水を供給するポンプの回転数を制御することによって行い、前記送風手段の風量の制御は、前記送風手段のファンの回転数を制御することによって行うことを特徴とする請求項2に記載の蒸気発生装置。
  4. 前記制御手段は、浴室の温度情報及び又は湿度情報に基づいて、前記拡散手段と送風手段を制御することを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載の蒸気発生装置。
  5. 前記制御手段は、前記温度情報及び又は湿度情報が上昇している場合と下降している場合とで前記拡散手段と送風手段の制御を異ならせることを特徴とする請求項4に記載の蒸気発生装置。
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WO2009154122A1 (ja) 2008-06-17 2009-12-23 財団法人地球環境産業技術研究機構 D-キシロース利用機能が向上したコリネ型細菌形質転換体

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