JP2007222438A - ショーケース、温度維持ケース及び温度維持ケースの温度検出方法 - Google Patents

ショーケース、温度維持ケース及び温度維持ケースの温度検出方法 Download PDF

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Abstract

【課題】商品又は保存対象物が収容される空間の平均温度を検出することが可能なショーケース、温度維持ケース及び温度維持ケースの温度検出方法の提供を目的とする。
【解決手段】本発明の低温ショーケース10によれば、商品取出口14を対角線方向に横切る位置に対向配置された1対の超音波センサ30A,30B間で超音波を送受波することで、商品陳列空間13と連通した商品取出口14の平均温度Tを検出することができる。そして検出された平均温度Tに基づいて商品陳列空間13に吹き出す空調エアーの温度及び流速(風量)が決定されるから、商品陳列空間13が過剰に冷やされたり冷却不足となることが防止される。さらに、1対の超音波センサ30A,30Bは商品陳列空間13より手前側の商品取出口14を横切るように配置されたので、商品陳列空間13に陳列された商品によって超音波が遮られることが無く、安定して平均温度Tを検出することができる。
【選択図】図1

Description

本発明は、ショーケース、温度維持ケース及び温度維持ケースの温度検出方法に関する。
この種の従来のショーケースでは、冷気の吹出口と吸込口とに温度センサを設置し、それら温度センサの検出結果に基づいて庫内温度を制御していた(例えば、特許文献1参照)。
特開平7−190581号公報([0013]、図1)
ところで、ショーケースの庫内温度は、例えば、冷気の吹出口近傍と吹出口から離れた場所とでは異なるので、庫内温度を適切に制御するには、庫内空間を横切る所定範囲で平均した温度を求めることが好ましい。しかしながら、上述した従来のショーケースでは、庫内空間の平均温度を検出していなかった。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたもので、商品又は保存対象物が収容される空間の平均温度を検出することが可能なショーケース、温度維持ケース及び温度維持ケースの温度検出方法の提供を目的とする。
上記目的を達成するためになされた請求項1の発明に係る請求項1に記載のショーケースは、常時開放した商品取出口の奥側に商品を高温又は低温状態にして陳列可能な商品陳列空間を備えたショーケースであって、商品取出口を横切る位置に対向配置された1対の超音波センサと、1対の超音波センサの間で送受波される超音波の伝播時間に基づいて、1対の超音波センサに挟まれた空間の平均温度を演算する温度演算部と、温度演算部にて演算された平均温度に基づいて商品陳列空間の温度を制御する制御部とを備えたところに特徴を有する。
なお、本発明における「高温状態」とは、常温より高い温度のことである。また、本発明における「低温状態」には、商品が常温より低い温度でかつ凍結していない「冷蔵状態」や、商品が凍結した「冷凍状態」が含まれる。
請求項2の発明は、請求項1に記載のショーケースにおいて、商品取出口は矩形状をなし、その商品取出口の対角線方向で1対の超音波センサを対向配置したところに特徴を有する。
請求項3の発明は、請求項1又は2に記載のショーケースにおいて、商品取出口を横切った気流を生成するためのエアーカーテン手段を備え、そのエアーカーテン手段による気流の方向と交差する方向で、1対の超音波センサを対向配置したところに特徴を有する。
請求項4の発明は、請求項3に記載のショーケースにおいて、エアーカーテン手段による気流の方向と斜めに交差する方向で、1対の超音波センサを対向配置し、1対の超音波センサの間で送受波される超音波の伝播時間に基づいて、気流の平均流速を演算する流速演算部を備え、制御部は、流速演算部が演算した平均流速に基づいて、エアーカーテン手段の異常検出又は気流の制御を行うところに特徴を有する。
請求項5の発明は、請求項1乃至4の何れかに記載のショーケースにおいて、1対の超音波センサの間で超音波の送受波が遮断されたことに基づいて、商品取出口を通して商品が取り出されたと判定する商品取出判定手段を備え、制御部は、商品取出判定手段の判定結果に基づいた販売管理を行うところに特徴を有する。
請求項6の発明に係る温度維持ケースは、保存対象物を収容可能な空調空間を有した冷蔵庫、ショーケースその他の温度維持ケースであって、空調空間を横切る位置に対向配置された1対の超音波センサと、1対の超音波センサの間で送受波される超音波の伝搬時間に基づいて、1対の超音波センサに挟まれた空間の平均温度を演算する温度演算部とを備えたところに特徴を有する。
請求項7の発明に係る温度維持ケースの温度検出方法は、保存対象物を収容可能な空調空間を有した冷蔵庫、ショーケースその他の温度維持ケースの温度検出方法であって、空調空間を横切る位置に1対の超音波センサを対向配置し、それら1対の超音波センサの間で送受波される超音波の伝搬時間に基づいて温度を検出するところに特徴を有する。
[請求項1及び2の発明]
上記のように構成した請求項1に係る発明によれば、商品取出口を横切る位置に対向配置された1対の超音波センサ間で超音波を送受波することで、それら超音波センサで挟まれた空間、即ち、商品陳列空間と連通した商品取出口の平均温度を検出することができる。また、検出された平均温度に基づいて商品陳列空間の温度が制御されるから、商品陳列空間が過剰に低温又は高温となったり、冷却又は加温不足となることを防止できる。さらに、1対の超音波センサは商品陳列空間より手前側の商品取出口を横切るように配置されたので、商品陳列空間に陳列された商品によって超音波が遮られることが無く安定して平均温度を検出することができる。
ここで、商品取出口が矩形状をなしている場合には、商品取出口の対角線方向で1対の超音波センサを対向配置することで、商品取出口の平均温度を検出することができる。(請求項2の発明)
[請求項3の発明]
請求項3の発明によれば、商品取出口を横切る気流がエアーカーテンとなり、商品陳列空間の温度を保持することができる。また、気流の流れ方向と交差する方向における平均温度を検出することができる。
[請求項4の発明]
請求項4の発明によれば、気流の上流側と下流側との間で超音波を送受波して、気流の平均流速を検出することができる。また、検出された気流の流速に基づいてエアーカーテン手段の異常(気流の吹出口の詰まり等)検出又は気流の制御(流速の調節等)を行うことができる。
[請求項5の発明]
請求項5の発明によれば、商品を取り出すために顧客が商品陳列空間に手を差し入れると、顧客の体で超音波の送受波が遮断される。このとき、商品取出判定手段は商品が取り出されたと判定する。また、商品取出判定手段の判定結果に基づいて販売管理(例えば、商品の陳列状況の把握)を行うことができる。
[請求項6及び7の発明]
請求項6及び7の発明によれば、空調空間を横切る位置に対向配置された1対の超音波センサ間で超音波を送受波することで、それら超音波センサ間、即ち、空調空間の平均温度を検出することができる。
[第1実施形態]
以下、本発明の第1実施形態を図1〜図4に基づいて説明する。図1には本発明のショーケース10(詳細には、冷凍・冷蔵用のオープンショーケース)が示されている。このショーケース10は、断熱構造を有したアウターケース11の内側にインナーケース12を備えてなる(図2を参照)。インナーケース12は、常時前方(顧客側)に開放した矩形状の商品取出口14を備え、その商品取出口14の奥側に商品陳列空間13が備えられている。商品陳列空間13には、陳列棚15が上下方向に複数段設けられており、これら陳列棚15に商品が冷凍又は冷蔵状態で陳列可能となっている。なお、図2における符号16は照明灯であり、符号17は、例えば、閉店時に商品取出口14を覆うための巻取式のナイトカバーである。
図2に示すように、ショーケース10のうちアウターケース11とインナーケース12との間には、空気を循環させる循環ダクト20が備えられている。循環ダクト20は、ショーケース10の底部から背面部を通って庇部まで延びている。循環ダクト20の一端部は、ショーケース10のうち商品取出口14の下縁部に沿って形成された横長の吸込口21に連通しており、循環ダクト20の他端部は商品取出口14の上縁部に沿って形成された横長の吹出口22に連通している。
循環ダクト20の途中には空調機23が備えられている。空調機23はファン24と冷却器25とから構成されている。ファン24によって吸込口21から吸い込まれた空気は冷却器25で冷やされて、吹出口22から空調エアー(本発明の「気流」に相当する)として下方に吹き出される。
ここで、吹出口22から下向きに吹き出された空調エアーは、一部が商品陳列空間13に流入すると共に、一部が吸込口21に吸い込まれる。即ち、吹出口22から吹き出した空調エアーが商品取出口14を上下方向に横切るように流れ、商品取出口14が空調エアーによるエアーカーテンにより封鎖されるようになっている。これにより、商品陳列空間13の冷気が外部に逃げ難くなり、商品陳列空間13を低温状態に保冷することができる。なお、循環ダクト20の両端に備えた吸込口21、吹出口22及びファン24は本発明の「エアーカーテン手段」に相当する。また、本実施形態では、商品取出口14とその奥側の商品陳列空間13とで本発明の「空調空間」が構成されている。
さて、ショーケース10には、1対の超音波センサ30A,30Bが備えられている。超音波センサ30A,30Bは、商品陳列空間13より手前側の商品取出口14において、その対角線方向で対向配置されている。より詳細には、一方の超音波センサ30Aは、商品取出口14の上縁部とショーケース10の一方の側辺とが交差した角部近傍に設置され、他方の超音波センサ30Bは、商品取出口14の下縁部とショーケース10の他方の側辺とが交差した角部近傍に設置されて、これら超音波センサ30A,30Bの送受波面同士が互いに向き合っている。そして、これら超音波センサ30A,30B間で、空調エアーの流れ方向(図1及び図3における上下方向)と斜めに交差する方向で超音波が送受波される。
超音波センサ30A,30Bは、図4に示すように電線35によって制御ユニット40(本発明の「制御部」に相当する)に接続されている。超音波センサ30A,30Bは、制御ユニット40に備えたコントロール部41からの送受切替信号によって制御され、一方が送波器になると他方が受波器になり、所定のタイミングでそれら送波器と受波器とが切り替えられる。そして、受波器としての超音波センサ30A,30Bの検出信号が図示しない増幅回路を介してクロックカウンタ42に取り込まれている。
クロックカウンタ42は、一方の超音波センサ30Aから発信した超音波を他方の超音波センサ30Bで受信する迄の時間と、他方の超音波センサ30Bから発信した超音波を一方の超音波センサ30Aで受信する迄の時間とをカウントする。
クロックカウンタ42によって計測された超音波の伝播時間は、演算処理部44(本発明の「温度演算部」「流速演算部」に相当する)に出力される。演算処理部44は、伝播時間に基づいて商品取出口14における空調エアーの平均流速V及び平均温度Tを演算する。即ち、超音波の伝播距離と伝播時間とから気体の流速を求める演算式に基づいて平均流速Vを求め、超音波の伝播距離と伝播時間とから音速を求める演算式と、音速から気体(空気)の温度を求める演算式とに基づいて平均温度Tを求める。以下に、それら演算式の一例を示す。
V=K・(1/s1−1/s2) ・・・・・・・・・・・・(1)
C=K・(1/s1+1/s2) ・・・・・・・・・・・・(2)
T=(C−331.45)/0.607・・・・・・・・・・・・(3)
K=L/2cosθ ・・・・・・・・・・・・(4)
但し、各代数は以下のようである。
s1:超音波センサ30Aから超音波センサ30Bへの超音波伝播時間
s2:超音波センサ30Bから超音波センサ30Aへの超音波伝播時間
C:超音波の音速
θ:空気の流れ方向と超音波伝播経路Rとがなす角度(図3を参照)
L:超音波センサ30A,30Bの間の距離(超音波伝播経路Rの距離。図1及び図3参照)
演算処理部44は、上記演算式(2)〜(4)により演算された平均温度Tが設定温度と所定の範囲で一致したか否かを判定する。そして、制御ユニット40に備えた空調制御部45が、演算処理部44の判定結果に基づいて空調機23を駆動制御する。
例えば、平均温度Tが、設定温度と所定の範囲で一致していた場合には、ファン24の回転数及び冷却器25における冷媒の流量を変更せず、空調エアーの温度及び流速(風量)を一定に保持する。これにより、商品陳列空間13内を設定温度に保持する。
これに対し、平均温度Tが所定の許容下限値よりも低い(商品陳列空間13が過剰に冷えている)場合には、例えば、冷却器25に流れる冷媒の流量を抑えて空調エアーの温度を上げたり、ファン24の回転数を下げて流速(風量)を弱める。これにより、商品陳列空間13の温度が設定温度になるように上昇させる。
また、例えば、外気の流入や照明灯16の熱等により、平均温度Tが所定の許容上限値よりも高くなった(商品陳列空間13が過剰に温まった)場合には、例えば、冷却器25に流れる冷媒の流量を上げて空調エアーの温度を下げたり、ファン24の回転数を上げて流速(風量)を強める。これにより、商品陳列空間13の温度が設定温度になるように低下させる。
ここで、空調制御部45は、演算処理部44によって演算された平均流速Vを取り込んで、この平均流速Vに基づいてファン24に流す駆動電流を決定し、空調エアーの流速(風量)を増減させる。
さらに、空調制御部45のメモリ(図示せず)には、例えば、ファン24の回転数(又は駆動電流値)と商品取出口14における空調エアーの基準流速とを対応付けたデータテーブルが記憶されている。空調制御部45はファン24の回転数(又は駆動電流値)に応じた基準流速をデータテーブルから読み出して、超音波センサ30A,30Bにより検出された平均流速Vがこの基準流速と所定の範囲内で一致しているか否かを判定する。そして、例えば平均流速Vが基準流速に対する許容下限値より小さい場合には、吹出口22に霜が付着していると判断して霜取り装置(図示せず)に通電し霜を除去する。
このように本実施形態によれば、商品取出口14を対角線方向に横切る位置に対向配置された1対の超音波センサ30A,30B間で超音波を送受波することで、商品陳列空間13と連通した商品取出口14の平均温度Tを検出することができる。そして検出された平均温度Tに基づいて商品陳列空間13に吹き出す空調エアーの温度及び流速(風量)が決定されるから、商品陳列空間13が過剰に冷やされたり冷却不足となることが防止され、商品陳列空間13を常に適正な温度に保持することができる。さらに、1対の超音波センサ30A,30Bは商品陳列空間13より手前側の商品取出口14を横切るように配置されたので、商品陳列空間13に陳列された商品によって超音波が遮られることが無く、安定して平均温度Tを検出することができる。
[第2実施形態]
図5は本発明の第2実施形態を示す。本実施形態のショーケース50は、主に、商品取出口54が上方に開放している点が上記第1実施形態とは異なる。
図5の(a)に示すように、本実施形態のショーケース50は断熱構造を有するアウターケース51の内側に上方に開放したインナーケース52を備えてなり、インナーケース52のうち矩形状をなした商品取出口54より奥側(下側)が商品陳列空間13となっている。インナーケース52とアウターケース51との間には、循環ダクト20が設けられており、その循環ダクト20の途中には、ファン24と冷却器25が配置されている。さらに、ショーケース50のうち短手方向で対向した対向壁55,55の一方には、循環ダクト20から空調エアーを吹き出す吹出口22が設けられ、他方には空調エアーの一部を循環ダクト20に吸い込む吸込口21が設けられている。そして、商品取出口54を短手方向に横切る空調エアーによりエアーカーテンが形成されている。
さて、ショーケース50には商品取出口54の対角線方向で1対の超音波センサ30A,30Bが対向配置されている。具体的には、例えば、図5の(b)に示すように、一方の超音波センサ30Aは、インナーケース52の後壁52Bと一方の側壁とが交差した角部に設置され、他方の超音波センサ30Bは、インナーケース52の前壁52Aと他方の側壁が交差した角部に設置されている。そして、これら超音波センサ30A,30B間で、空調エアーの流れ方向(図5(b)における左右方向)と斜めに交差する方向で超音波が送受波される。その他の構成は上記第1実施形態と同じである。本実施形態によっても第1実施形態と同等の効果を奏することができる。
[他の実施形態]
本発明は、前記実施形態に限定されるものではなく、例えば、以下に説明するような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれ、さらに、下記以外にも要旨を逸脱しない範囲内で種々変更して実施することができる。
(1)上記実施形態では、商品取出口14が常時開放したオープンショーケースに本発明を適用していたが、商品取出口14が常には扉によって閉じられ、商品の出し入れの際には扉を開放可能な扉付きのショーケースに本発明を適用してもよい。また、上述したショーケース10に限らず、商品や保存対象物を常温よりも高い高温状態で収容可能な温蔵ケースや、食品などの保存対象物を収容可能な低温空調空間(冷蔵室、冷凍室、製氷室等)を有する冷凍・冷蔵庫や、保冷車、冷凍車に搭載された冷却保存コンテナ、その他の温度維持ケースに本発明を適用してもよい。
(2)上記実施形態では、空調エアーを商品陳列空間13に吹き込むショーケース10に本発明を適用していたが、商品陳列空間13を無風状態で冷却するショーケースに本発明を適用してもよい。
(3)上記実施形態では、空調エアーの流れ方向と斜めに交差する方向で1対の超音波センサ30A,30Bを対向配置していたが、図6に示すように、空調エアーの流れ方向と平行に1対の超音波センサ30A,30Bを配置してもよい。
(4)ショーケース10,50は、少なくとも1対の超音波センサ30A,30Bを備えていればよく、例えば、複数対の超音波センサ30A,30Bを商品取出口14,54を横切る方向で対向配置してもよい。具体的には、商品取出口14,54の中央部で交差する2つの対角線方向で、それぞれ1対の超音波センサ30A,30Bを対向配置してもよい。
(5)制御ユニット40は、超音波の送受波が遮断されたか否かを判断し、それに基づいて販売管理を行うようにしてもよい。例えば、顧客がショーケース10内の商品を取り出すために商品陳列空間13に手を差し入れると、顧客の体で超音波が遮られ、一方の超音波センサ30A(30B)から送信された超音波が他方の超音波センサ30B(30A)に届かなくなる。そして、クロックカウンタ42により計測された伝播時間が所定時間を超えた場合に、演算処理部44は、商品取出口14を通して商品が取り出されたと判定する。そして、演算処理部44は、例えば、商品が取り出されたと判定した回数をカウントすることで、ショーケース10における陳列状況を予測する。具体的には、例えば、商品の残数予測や欠品予測を行い、商品を補充するタイミングを販売員に報知する。また、市場調査用のデータを収集することもできる。
(6)超音波の伝播距離と伝播時間とから気体の流速を求める演算式、超音波の伝播距離と伝播時間とから音速を求める演算式及び、音速から気体の温度を求める演算式は、上記実施形態に示したもの以外であってもよい。また、上記実施形態では、音速Cから空気の温度を求める演算式(3)により平均温度Tを演算していたが、音速Cと空気の温度とを対応付けたデータテーブルにより平均温度Tを求めてもよい。
(7)上記実施形態では、音速Cから平均温度Tを求める際に上記演算式(3)を用いていたが、これは、乾燥空気における音速と温度の関係式である。
ところで、空気中における音速は、温度の他にも水蒸気圧により変化する。しかしながら、低温の空気では通常、水蒸気圧は低いので音速に与える影響は小さい。従って、空気の水蒸気圧を無視して上記演算式(3)を用いても誤差は微少であり、実際にショーケース10を温度制御をする上で問題となることはない。
例えば、水蒸気を含んだ空気の音速Cwは下記演算式(4)によって求めることができる。
Cw=Cd/{1−(p/H)・[(γw/γd)−0.662]}1/2
・・・・・・・・・(4)
但し、各代数は以下のようである。
Cd:乾燥空気中の音速
Cw:水蒸気を含んだ空気中の音速
p:水蒸気圧
H:大気圧(101.325[kPa])
γw:水蒸気の比熱比(1.33)
γd:乾燥空気の比熱比(1.403)
さて、例えば、10度Cの乾燥空気中における音速Cdは、演算式(3)から「337.52[m/秒]」となる。これに対し、10度C、湿度100%の空気中における音速Cwは、水蒸気圧(飽和水蒸気圧)p=1.23[kPa]となるから、演算式(4)から「336.91[m/秒]」となる。このように、低温の空気では空気中の水蒸気が音速に与える影響は極めて小さい。
なお、超音波センサ30A,30B間で送受波された超音波の音速を、上記演算式(4)における音速Cwとして代入して乾燥空気における音速Cdに換算し、その換算された音速Cdを演算式(3)に代入して平均温度Tを求めてもよい。このとき水蒸気圧pは、例えば、商品陳列空間13の設定温度における飽和水蒸気圧の1/2(湿度50%)の値にすればよい。このようにすれば、より正確な平均温度Tを検出することができる。
本発明の第1実施形態に係るショーケースの斜視図 ショーケースの側断面図 ショーケースの正面図 ショーケースの電気的な構成を示すブロック図 第2実施形態に係るショーケースの(a)側断面図、(b)平面図 他の実施形態(3)に係るショーケースの斜視図
符号の説明
10,50 ショーケース
13 商品陳列空間
14,54 商品取出口
30A,30A 超音波センサ
40 制御ユニット(制御部)
44 演算処理部(温度演算部、流速演算部)

Claims (7)

  1. 常時開放した商品取出口の奥側に商品を高温又は低温状態にして陳列可能な商品陳列空間を備えたショーケースであって、
    前記商品取出口を横切る位置に対向配置された1対の超音波センサと、
    前記1対の超音波センサの間で送受波される超音波の伝播時間に基づいて、前記1対の超音波センサに挟まれた空間の平均温度を演算する温度演算部と、
    前記温度演算部にて演算された平均温度に基づいて前記商品陳列空間の温度を制御する制御部とを備えたことを特徴とするショーケース。
  2. 前記商品取出口は矩形状をなし、その商品取出口の対角線方向で前記1対の超音波センサを対向配置したことを特徴とする請求項1に記載のショーケース。
  3. 前記商品取出口を横切った気流を生成するためのエアーカーテン手段を備え、そのエアーカーテン手段による気流の方向と交差する方向で、前記1対の超音波センサを対向配置したことを特徴とする請求項1又は2に記載のショーケース。
  4. 前記エアーカーテン手段による気流の方向と斜めに交差する方向で、前記1対の超音波センサを対向配置し、
    前記1対の超音波センサの間で送受波される超音波の伝播時間に基づいて、前記気流の平均流速を演算する流速演算部を備え、
    前記制御部は、前記流速演算部が演算した平均流速に基づいて、前記エアーカーテン手段の異常検出又は前記気流の制御を行うことを特徴とする請求項3に記載のショーケース。
  5. 前記1対の超音波センサの間で超音波の送受波が遮断されたことに基づいて、前記商品取出口を通して商品が取り出されたと判定する商品取出判定手段を備え、
    前記制御部は、前記商品取出判定手段の判定結果に基づいた販売管理を行うことを特徴とする請求項1乃至4の何れかに記載のショーケース。
  6. 保存対象物を収容可能な空調空間を有した冷蔵庫、ショーケースその他の温度維持ケースであって、
    前記空調空間を横切る位置に対向配置された1対の超音波センサと、
    前記1対の超音波センサの間で送受波される超音波の伝搬時間に基づいて、前記1対の超音波センサに挟まれた空間の平均温度を演算する温度演算部とを備えたことを特徴とする温度維持ケース。
  7. 保存対象物を収容可能な空調空間を有した冷蔵庫、ショーケースその他の温度維持ケースの温度検出方法であって、
    前記空調空間を横切る位置に1対の超音波センサを対向配置し、それら1対の超音波センサの間で送受波される超音波の伝搬時間に基づいて温度を検出することを特徴とする温度維持ケースの温度検出方法。
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