JP2007220522A - イオンビーム照射装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 イオンビームのエネルギーを変えることなく、イオンビームのY方向における軌道状態を所望のものにすることができる装置を提供する。
【解決手段】 このイオンビーム照射装置は、ターゲットの上流側に設けられていて、入口電極22、中間電極24、出口電極26を有する電界レンズ20aを備えている。中間電極24は、イオンビーム4の進行方向の上流側および下流側の面に、Y方向において湾曲した凸表面40、42を有している。入口電極22、出口電極26は、中間電極24の凸表面に対向する面に当該凸表面に沿う凹表面38、44を有している。入口電極22、出口電極26は互いに同電位に保たれ、中間電極24は入口電極22および出口電極26とは異なる電位であって、電界レンズ20aから導出されるイオンビーム4のY方向における軌道状態を所望のものにする電位に保たれる。
【選択図】 図3

Description

この発明は、進行方向と交差する面内におけるY方向(長手方向)の寸法が当該Y方向と直交するX方向の寸法よりも大きい、いわゆるリボン状(これはシート状または帯状と呼ばれることもある。以下同様)の形状をしたイオンビームをターゲットに照射して、例えばイオン注入等の処理を施すイオンビーム照射装置に関する。この明細書において、リボン状のイオンビームには、Y方向の走査を経ることなくリボン状をしているイオンビームと、Y方向の走査を経てリボン状をしているイオンビームとが含まれている。
上記のようなリボン状のイオンビームをターゲットに照射してイオン注入等の処理を施すイオンビーム照射装置においては、イオンビームの長手方向であるY方向における軌道状態(例えば平行、発散または集束の状態)が重要である。例えば、ターゲットの広い領域(例えば実質的に全面)に所望の処理を均一性良く施す等のためには、イオンビームのY方向における平行性が重要である。
イオンビームを平行化する従来技術の一つに、静電場によってイオンビームを加速または減速するための電極(即ち加減速器を構成する電極)を用いてイオンビームを平行化する技術が提案されている(例えば特許文献1参照)。
特開平5−94799号公報(段落0010−0011、図2)
上記のように加減速器を構成する電極を用いてイオンビームを平行化する技術では、即ちイオンビームの加減速の過程でイオンビームを平行化する技術では、当該電極の前後でイオンビームのエネルギーが異なるため、エネルギーを変えたくない場合に適用することができない。上記電極をイオンビームの平行化以外の発散または集束に用いる場合も同様である。
そこでこの発明は、イオンビームのエネルギーを変えることなく、イオンビームのY方向における軌道状態を所望のものにすることができるイオンビーム照射装置を提供することを主たる目的としている。
この発明に係る第1のイオンビーム照射装置は、進行方向と交差する面内におけるY方向の寸法が当該Y方向と直交するX方向の寸法よりも大きい形状をしているイオンビームをターゲットに照射する構成のイオンビーム照射装置であって、前記ターゲットよりも上流側の位置に設けられていて、そこを通過する前記イオンビームをY方向において曲げる作用を奏するものであって、イオンビーム進行方向に互いに隙間をあけて並べられた入口電極、中間電極および出口電極を有する電界レンズを備えており、前記電界レンズの中間電極は、イオンビーム進行方向の上流側および下流側の面に、Y方向において湾曲した凸表面をそれぞれ有しており、前記電界レンズの入口電極および出口電極は、当該中間電極の凸表面に対向する面に当該凸表面にそれぞれ沿う凹表面をそれぞれ有しており、前記電界レンズの入口電極および出口電極は互いに同電位に保たれ、中間電極は入口電極および出口電極とは異なる電位であって、前記電界レンズから導出されるイオンビームのY方向における軌道状態を所望のものにする電位に保たれる、ことを特徴としている。
このイオンビーム照射装置を構成する電界レンズは、その入口電極および出口電極は互いに同電位に保たれ、中間電極は入口電極および出口電極とは異なる電位に保たれるので、ユニポテンシャルレンズ(換言すればアインツェルレンズ。以下同様)の働きをする。従ってこのような電界レンズを備えることによって、イオンビームのエネルギーを変えることなく、イオンビームのY方向における軌道状態を所望のものにすることができる。
例えば、前記電界レンズの中間電極は、入口電極および出口電極よりも低い電位に保たれ、前記電界レンズは、Y方向において発散する入射イオンビームを実質的に平行ビーム化して導出するものである。
この発明に係る第2のイオンビーム照射装置は、進行方向と交差する面内におけるY方向の寸法が当該Y方向と直交するX方向の寸法よりも大きい形状をしているイオンビームをターゲットに照射する構成のイオンビーム照射装置であって、前記ターゲットよりも上流側の位置に設けられていて、そこを通過する前記イオンビームをY方向において曲げる作用を奏するものであって、イオンビーム進行方向に互いに隙間をあけて並べられた入口電極、中間電極および出口電極を有する電界レンズを備えており、前記電界レンズの中間電極は、イオンビーム進行方向の上流側および下流側の面に、Y方向において湾曲した凹表面をそれぞれ有しており、前記電界レンズの入口電極および出口電極は、当該中間電極の凹表面に対向する面に当該凹表面にそれぞれ沿う凸表面をそれぞれ有しており、前記電界レンズの入口電極および出口電極は互いに同電位に保たれ、中間電極は入口電極および出口電極とは異なる電位であって、前記電界レンズから導出されるイオンビームのY方向における軌道状態を所望のものにする電位に保たれる、ことを特徴としている。
このイオンビーム照射装置を構成する電界レンズも、ユニポテンシャルレンズの働きをするので、このような電界レンズを備えることによって、イオンビームのエネルギーを変えることなく、イオンビームのY方向における軌道状態を所望のものにすることができる。
例えば、前記電界レンズの中間電極は、入口電極および出口電極よりも高い電位に保たれ、前記電界レンズは、Y方向において発散する入射イオンビームを実質的に平行ビーム化して導出するものである。
上記第1または第2のイオンビーム照射装置において、前記電界レンズの入口電極、中間電極および出口電極は、それぞれ、前記イオンビームが通過する隙間をあけてX方向に並べられていて互いに電気的に導通している一対の電極から成るものでも良い。
また、前記電界レンズの中間電極を入口電極および出口電極とは異なる電位に保つ直流電源を備えていても良い。
請求項1〜6に記載の発明によれば、上記のような電界レンズを備えているので、イオンビームのエネルギーを変えることなく、イオンビームのY方向における軌道状態を所望のものにすることができる。
しかも、電界レンズを構成する中間電極が上記のようにY方向において湾曲した表面を有しており、かつ入口電極および出口電極がそれに沿う表面を有しているので、各電極間の隙間における電界分布のY方向における均一性が非常に良くなる。その結果、Y方向の寸法が大きい場合でも、イオンビームのY方向における軌道状態を、均一性良く所望のものにすることができる。
請求項2、4に記載の発明によれば、Y方向において発散する入射イオンビームを実質的に平行ビーム化して導出することができる、という更なる効果を奏する。
請求項5に記載の発明によれば、電界レンズを構成する入口電極、中間電極および出口電極は、それぞれ、上記のように隙間をあけてX方向に並べられた一対の電極から成るので、当該隙間付近のY方向両端部付近における電界分布の乱れが、板状の電極に開口を設けた場合よりも少なくなる。その結果、イオンビームのY方向両端部付近における軌道の乱れを少なくすることができる、という更なる効果を奏する。
図1は、この発明に係るイオンビーム照射装置の一実施形態を示す概略平面図である。このイオンビーム照射装置は、イオン源2から引き出したイオンビーム4を、質量分離器(例えば質量分離マグネット)6を通して質量分離を行い、更に必要に応じて加速または減速を行った後、ホルダ10に保持されたターゲット8に照射して、ターゲット8にイオン注入等の処理を施すよう構成されている。イオンビーム4の経路は、図示しない真空容器内に収納されて、真空雰囲気に保たれる。質量分離器6を設けない場合もある。ターゲット8にイオン注入を行う場合は、この装置はイオン注入装置とも呼ばれる。
ターゲット8に照射されるイオンビーム4は、図2に示すように、その進行方向Zと交差(例えば直交)する面内におけるY方向(長手方向。例えば垂直方向)の寸法WY が、当該Y方向と直交するX方向(例えば水平方向)の寸法WX よりも大きい形状をしている。このような形をしているイオンビーム4は、リボン状のイオンビームと呼ばれている。シート状または帯状のイオンビームと呼ばれる場合もある。但し、X方向の寸法WX が紙のように薄いという意味ではない。一例を挙げると、Y方向の寸法WY は350mm〜400mm程度、X方向の寸法WX は50mm〜100mm程度である。
この実施形態では、イオンビーム4は、Y方向の走査を経ることなく、即ちイオン源2から引き出した形状自体がリボン状をしている。但し、ターゲット8に照射されるイオンビーム4は、前述したように、例えば質量分離器6の下流側においてY方向の走査(例えば平行走査)を経てリボン状をしているものでも良い。
ターゲット8は、例えば、半導体基板、ガラス基板等である。
ターゲット8は、この実施形態では、ホルダ10に保持されて、ターゲット駆動装置12によって、矢印Aに示すように、前記X方向に沿って機械的に往復駆動(メカニカルスキャン)される。イオンビーム4のY方向の寸法WY は、ターゲット8の同方向の寸法よりも若干大きく、このことと、上記往復駆動とによって、ターゲット8の全面にイオンビーム4を照射することができる。
ホルダ10上のターゲット8よりも上流側の位置に、より具体的には質量分離器6とターゲット8との間の位置に、そこを通過するイオンビーム4をY方向において曲げる作用を奏する電界レンズ20aが設けられている。
電界レンズ20aは、図3も参照して、イオンビーム4の進行方向Zに互いに隙間28、30をあけて直列に並べられた入口電極22、中間電極24および出口電極26を有している。これらの電極22、24、26のY方向の長さは、通過させるイオンビーム4のY方向の寸法WY よりも若干大きく、例えば、400mm〜500mm程度である。各隙間28、30のYZ平面内における距離は、例えば、40mm〜50mm程度である。但し、これらの寸法に限られるものではない。
これらの入口電極22、中間電極24および出口電極26は、即ち電界レンズ20aは、例えば、イオンビーム4の経路を真空雰囲気に保つ前記真空容器内に設けられている。後述する電界レンズ20bも同様である。
図3に示すように、入口電極22は、イオンビーム4が通過する隙間32をあけてX方向に並べられた一対の電極22a、22bから成る。中間電極24は、イオンビーム4が通過する隙間34をあけてX方向に並べられた一対の電極24a、24bから成る。出口電極26は、イオンビーム4が通過する隙間36をあけてX方向に並べられた一対の電極26a、26bから成る。各隙間32、34、36のX方向の寸法は、通過させるイオンビーム4のX方向の寸法WX に応じて決めれば良く、例えば、50mm〜100mm程度である。但しこの寸法に限られるものではない。
電極22aと22bとは、図示しない導線等の導通手段によって、互いに電気的に導通していて同電位にある。電極24aと24bも同様である。電極26aと26bも同様である。
中間電極24は、イオンビーム4の進行方向Zの上流側および下流側の面に、Y方向において弧状に湾曲した凸表面40、42をそれぞれ有している。両凸表面40、42は、この例では、X方向においては湾曲していない。入口電極22および出口電極26は、この中間電極24の凸表面40、42に対向する面に、当該凸表面40、42にそれぞれ沿う(より具体的には等間隔で沿う)凹表面38、44をそれぞれ有している。従って、上記隙間28、30も、Y方向において弧状に湾曲しているけれども、X方向においては湾曲していない。
入口電極22と出口電極26とは、例えば導線50のような導通手段で互いに電気的に接続されており、互いに同電位に保たれる。両電極22、26は、この例では接地電位に保たれる。そのようにすると、この電界レンズ20aからイオンビーム4の進行方向Zの上流側および下流側へ電界がはみ出すのを防止することができるので、当該電界がはみ出すことによってイオンビーム4等へ悪影響が及ぶのを防止することができる。
中間電極24は、入口電極22および出口電極26とは異なる電位であって、当該電界レンズ20aから導出されるイオンビーム4のY方向における軌道状態を所望のものにする電位に保たれる。この軌道状態の例を、後で図4〜図7を参照して説明する。入口電極22および出口電極26と中間電極24との間に、中間電極24を上記電位に保つ電圧可変の直流電源52が接続されている。直流電源52の向きは、図3に示す例では中間電極24側を負極にしているが、これとは逆にする場合もある。
この電界レンズ20aは、入口電極22および出口電極26は互いに同電位に保たれ、中間電極24は入口電極22および出口電極26とは互いに異なる電位に保たれるので、ユニポテンシャルレンズの働きをする。従ってこのような電界レンズ20aを備えることによって、イオンビーム4のエネルギーを変えることなく、イオンビーム4のY方向における軌道状態を所望のものにすることができる。その例を以下に説明する。
図4は、中間電極24を入口電極22および出口電極26よりも低い電位に保ったときの、より具体的には入口電極22および出口電極26を0Vに保ち、中間電極24に−15,000Vを印加したときの、上記電界レンズ20aのX方向の中央部(即ちX=0の座標)でのYZ平面上における上記電極間の隙間28、30付近の等電位線48の分布の一例を示すものである。凸レンズ状に湾曲した等電位線48が形成されている。
上記のような等電位線48の分布を持つ電界レンズ20aにイオン(この明細書では正イオン)が入射すると、Y方向に集束効果が生じる。これによって例えば、発散する入射イオンビーム4を平行ビーム化して導出することができる。平行な入射イオンビーム4を集束ビーム化して導出することもできる。中間電極24の負電位を更に強くすれば、発散する入射イオンビーム4を集束ビーム化して導出することもできる。また、中間電極24の極性を上記とは反転させて正電位にすれば、Y方向においてイオンビーム4を発散させることもできる。
上記と同様に入口電極22および出口電極26に0V、中間電極24に−15,000Vの電圧を印加して、エネルギー15keV、1価のヒ素(As )イオン(原子量75AMU)から成るイオンビーム4を電界レンズ20aに入射した場合の例を図5、図6に示す。両図5、6の隙間28、30付近には、図示していないけれども、図4に示したのと同様の等電位線が形成されている。なお、図5〜図7、図9は、図4と同様、X=0の座標でのYZ平面上におけるものである。
図5は、Y方向において発散する入射イオンビーム4を平行ビーム化して導出している例を示す。入射イオンビーム4の発散角は、この例では、±1度〜±9度(Y方向の中央部が±1度、そこから上下にずれるに従い1度ずつ増やしている)である。この明細書において平行ビームとは、この図5に示すように、Y方向の異なった位置からそれぞれ導出されるイオンビーム4の軌道が(進行方向が)、互いに実質的に平行であるイオンビームのことを言う。この例ではZ軸にも平行である。
図6は、Y方向において平行な(即ち発散角が0度の。以下同様)入射イオンビーム4を集束ビーム化して導出している例を示す。イオンビーム4は空間電荷効果によって発散する性質を有しているので、特に低エネルギー、大ビーム電流のイオンビーム4はその性質が強いので、電界レンズ20aからこの例のように集束するイオンビーム4を取り出して、電界レンズ20aからターゲット8間での空間電荷効果による発散とバランス(相殺)させることによって、ターゲット8に入射する際のイオンビーム4を実質的に平行ビーム化することもできる。
図7は、入口電極22および出口電極26に0V、中間電極24に+10,000Vの電圧を印加して、上記と同様にエネルギー15keV、1価のヒ素イオンから成り、Y方向において平行な入射イオンビーム4を発散ビーム化して導出している例を示す。この電界レンズ20aの下流側にビーム集束手段を設けて、前者による発散と後者による集束とを組み合わせて、イオンビーム4を平行化することができる。そのようにすれば、イオンビーム4のY方向の寸法WY をより大きくすることができる。
以上のように、このイオンビーム照射装置によれば、上記のような電界レンズ20aを備えているので、イオンビーム4のエネルギーを変えることなく、イオンビーム4のY方向における軌道状態を所望のものにすることができる。例えば平行ビーム化することができる。従って、例えば平行ビーム化する際にイオンビーム4のエネルギーを変えたくない場合等に好適である。
しかも、電界レンズ20aを構成する中間電極24が上記のようにY方向において湾曲した凸表面40、42を有しており、かつ入口電極22および出口電極26がそれに沿う凹表面38、44を有しているので、各電極間の隙間28、30における電界分布のY方向における均一性が非常に良くなる(図4参照)。その結果、Y方向の寸法が大きい場合でも、イオンビーム4のY方向における軌道状態を、均一性良く所望のものにすることができる。従って、リボン状のイオンビーム4を用いる場合に特に好適である。仮に、入口電極22および出口電極26の表面38、44が平面であったり、中間電極24の表面40、42が平面であったりすると、隙間28、30における複数の等電位線48の間隔に、Y方向において広狭の不均一が生じるので、隙間28、30における電界分布のY方向における均一性は低下する。
更に、この実施形態では、電界レンズ20aを構成する入口電極22、中間電極24および出口電極26は、それぞれ、上記のように隙間32、34、36をあけてX方向に並べられた一対の電極から成るので、当該隙間32、34、36付近のY方向両端部付近における電界分布の乱れが、板状の電極に開口を設けた場合よりも少なくなる。これを詳述すると、板状の電極に開口を設けた場合は、当該開口のY方向両端部の電位は電極の電位で決まるので、等電位線の分布は開口の形状(例えば細長い長方形)に似た形状の等電位線の集まりとなり、Y方向両端部付近には、X方向に延びる複数の等電位線が形成され、それによって電界分布が乱れる。これに対して、この実施形態のように入口電極22、中間電極24および出口電極26を分割構造にすると、隙間32、34、36のY方向両端は空間であり、Y方向両端部付近には、X方向に延びる等電位線は形成されないので、電界分布の乱れは少なくなる。その結果、イオンビーム4のY方向両端部付近における軌道の乱れを少なくすることができる。
もっとも、入口電極22、中間電極24および出口電極26を、それぞれ、この実施形態のように分割構造にする代わりに、板状等をした一体物の電極に、イオンビーム4が通過する開口(より具体的にはスリット状の開口)を設けた構造にしても良い。そのようにすれば、各電極22、24、26ひいては電界レンズ20aの構造、組立作業等を簡素化することができる。この場合は、開口のY方向の両端部付近における電界の乱れによるイオンビーム軌道の乱れを少なくすることができる程度に、開口のY方向の寸法をイオンビーム4のY方向の寸法WY よりも大きくするのが好ましい。
図8は、電界レンズの他の例を電源と共に示す斜視図である。このような電界レンズ20bを上記電界レンズ20aの代わりに用いても良い。なお、図3等に示した電界レンズ20aと同一または相当する部分には同一符号を付しており、以下においては上記電界レンズ20aとの相違点を主体に説明する。
この電界レンズ20bを構成する中間電極24は、イオンビーム4の進行方向Zの上流側および下流側の面に、Y方向において弧状に湾曲した凹表面41、43をそれぞれ有している。両凹表面41、43は、この例では、X方向においては湾曲していない。入口電極22および出口電極26は、この中間電極24の凹表面41、43に対応する面に、当該凹表面41、43にそれぞれ沿う(より具体的には等間隔で沿う)凸表面39、45をそれぞれ有している。従って、上記隙間28、30も、Y方向において弧状に湾曲しているけれども、X方向においては湾曲していない。
入口電極22、中間電極24および出口電極26は、この実施形態では、上記電界レンズ20aの場合と同様に分割構造をしている。詳細は前記と同様である。
中間電極24は、入口電極22および出口電極26とは異なる電位であって、当該電界レンズ20bから導出されるイオンビーム4のY方向における軌道状態を所望のものにする電位に保たれる。この軌道状態の例を、後で図9を参照して説明する。入口電極22および出口電極26と中間電極24との間に、中間電極24を上記電位に保つ電圧可変の直流電源52が接続されている。直流電源52の向きは、図8に示す例では中間電極24側を正極にしているが、これとは逆にする場合もある。
この電界レンズ20bの隙間28、30付近には、図4に示した例とは反対の凹レンズ状に湾曲した等電位線が形成される。
この電界レンズ20bも、入口電極22および出口電極26は互いに同電位に保たれ、中間電極24は入口電極22および出口電極26とは互いに異なる電位に保たれるので、ユニポテンシャルレンズの働きをする。従ってこのような電界レンズ20bを備えることによって、イオンビーム4のエネルギーを変えることなく、イオンビーム4のY方向における軌道状態を所望のものにすることができる。
即ち、上記電界レンズ20bにイオンが入射すると、Y方向に発散効果が生じる。これによって例えば、図9に示すように、発散する入射イオンビーム4を平行ビーム化して導出することができる。この図9は、中間電極24を入口電極22および出口電極26よりも高い電位に保ったときの、より具体的には入口電極22および出口電極26を0Vに保ち、中間電極24に+15,000Vを印加したときの例である。入射イオンビーム4は、エネルギー15keV、1価のヒ素イオンから成り、その発散角は±1度〜±9度である。
それ以外に、上記電界レンズ20bは、平行な入射イオンビーム4を集束ビーム化して導出することもできる。中間電極24の正電位を更に強くすれば、発散する入射イオンビーム4を集束ビーム化して導出することもできる。また、中間電極24の極性を上記とは反転させて負電位にすれば、Y方向においてイオンビーム4を発散させることもできる。
この電界レンズ20bにおける上記以外の作用効果は、前述した電界レンズ20aの場合と同様であるので、ここでは重複説明を省略する。
なお、図1に示す例のように質量分離器6を設けている場合、それから導出されるイオンビーム4がX方向において焦点を結ぶようにする場合があるが、その場合は、例えば、上記電界レンズ20a、20bの入口付近、具体的には入口電極22の入口付近に、焦点が来るような配置にしても良い。そのようにすれば、入口電極22に、質量分離器6と協働してイオンビーム4の質量分離を行う分析スリットを兼ねさせることができるので、構造の簡素化を図ることができる。
この発明に係るイオンビーム照射装置の一実施形態を示す概略平面図である。 イオンビームの一例を簡略化して部分的に示す斜視図である。 図1中の電界レンズを拡大して電源と共に示す斜視図である。 図3に示す電界レンズの電極間の等電位線の分布の一例を示す図である。 図3に示す電界レンズにおいて、Y方向において発散する入射イオンビームを平行ビーム化して導出している例を示す図である。 図3に示す電界レンズにおいて、Y方向において平行な入射イオンビームを集束ビーム化して導出している例を示す図である。 図3に示す電界レンズにおいて、Y方向において平行な入射イオンビームを発散ビーム化して導出している例を示す図である。 電界レンズの他の例を電源と共に示す斜視図である。 図8に示す電界レンズにおいて、Y方向において発散する入射イオンビームを平行ビーム化して導出している例を示す図である。
符号の説明
2 イオン源
4 イオンビーム
8 ターゲット
20a、20b 電界レンズ
22 入口電極
24 中間電極
26 出口電極
52 直流電源

Claims (6)

  1. 進行方向と交差する面内におけるY方向の寸法が当該Y方向と直交するX方向の寸法よりも大きい形状をしているイオンビームをターゲットに照射する構成のイオンビーム照射装置であって、
    前記ターゲットよりも上流側の位置に設けられていて、そこを通過する前記イオンビームをY方向において曲げる作用を奏するものであって、イオンビーム進行方向に互いに隙間をあけて並べられた入口電極、中間電極および出口電極を有する電界レンズを備えており、
    前記電界レンズの中間電極は、イオンビーム進行方向の上流側および下流側の面に、Y方向において湾曲した凸表面をそれぞれ有しており、
    前記電界レンズの入口電極および出口電極は、当該中間電極の凸表面に対向する面に当該凸表面にそれぞれ沿う凹表面をそれぞれ有しており、
    前記電界レンズの入口電極および出口電極は互いに同電位に保たれ、中間電極は入口電極および出口電極とは異なる電位であって、前記電界レンズから導出されるイオンビームのY方向における軌道状態を所望のものにする電位に保たれる、ことを特徴とするイオンビーム照射装置。
  2. 前記電界レンズの中間電極は、入口電極および出口電極よりも低い電位に保たれ、前記電界レンズは、Y方向において発散する入射イオンビームを実質的に平行ビーム化して導出するものである請求項1記載のイオンビーム照射装置。
  3. 進行方向と交差する面内におけるY方向の寸法が当該Y方向と直交するX方向の寸法よりも大きい形状をしているイオンビームをターゲットに照射する構成のイオンビーム照射装置であって、
    前記ターゲットよりも上流側の位置に設けられていて、そこを通過する前記イオンビームをY方向において曲げる作用を奏するものであって、イオンビーム進行方向に互いに隙間をあけて並べられた入口電極、中間電極および出口電極を有する電界レンズを備えており、
    前記電界レンズの中間電極は、イオンビーム進行方向の上流側および下流側の面に、Y方向において湾曲した凹表面をそれぞれ有しており、
    前記電界レンズの入口電極および出口電極は、当該中間電極の凹表面に対向する面に当該凹表面にそれぞれ沿う凸表面をそれぞれ有しており、
    前記電界レンズの入口電極および出口電極は互いに同電位に保たれ、中間電極は入口電極および出口電極とは異なる電位であって、前記電界レンズから導出されるイオンビームのY方向における軌道状態を所望のものにする電位に保たれる、ことを特徴とするイオンビーム照射装置。
  4. 前記電界レンズの中間電極は、入口電極および出口電極よりも高い電位に保たれ、前記電界レンズは、Y方向において発散する入射イオンビームを実質的に平行ビーム化して導出するものである請求項3記載のイオンビーム照射装置。
  5. 前記電界レンズの入口電極、中間電極および出口電極は、それぞれ、前記イオンビームが通過する隙間をあけてX方向に並べられていて互いに電気的に導通している一対の電極から成る請求項1、2、3または4記載のイオンビーム照射装置。
  6. 前記電界レンズの中間電極を入口電極および出口電極とは異なる電位に保つ直流電源を備えている請求項1、2、3、4または5記載のイオンビーム照射装置。
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