JP2007218772A - 車載用ナビゲーション装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】連続する案内交差点間の距離がかなり短い場合にも誤りなく経路誘導が行われる車載用ナビゲーション装置を提供する。
【解決手段】交差点の脱出方向を案内する第1の案内交差点aとその直前の第2の案内交差点bとの間の距離または推定走行時間に対する各段階の閾値を設け、前記各閾値で設定されている数まで前記第1の案内交差点aの名称または脱出方向道路の方面名称を案内する。
【選択図】図4

Description

この発明は車載用ナビゲーション装置に係わり、特に、その案内交差点での案内方式に関する。
従来の車載用ナビゲーション装置では、経路誘導中に右折や左折する案内交差点に近付くと、交差点名称・交差点までの距離・案内方向・案内方向の方面名称等を音声や画面表示により案内していた。また、案内する交差点間の距離が短い場合は2以上の交差点を連続して発話し案内する手法があった。
しかしながら、案内する交差点間の距離が短い場合の音声案内では、音声の発話を終える前に案内する交差点に到達してしまうことがある。その対策として提案された特開2002−202147号公報に記載されたナビゲーション装置では、図5に丸三角で車両進行方向を示す経路の第1の案内交差点aと第2の案内交差点bの距離が図5(a)に示すように十分に長い場合は、第2の案内交差点bを通過した後、第1の案内交差点aの案内を全フレーズで案内する。
そして、図5(b)に示すように第1の案内交差点aと第2の案内交差点bの距離が短い場合は、第2の案内交差点bの前で『間もなく、〇〇交差点を右方向です。その先200mで〇〇交差点を左方向です。』のように発話して、第1の案内交差点aと第2の案内交差点bとの案内のフレーズを合成したメッセージにより案内する。この場合は案内方向の方面名称が発話されない。
特開2002−202147号公報、段落0030
上記した従来の車載用ナビゲーション装置では、連続する案内交差点間の距離が短い場合は案内方向の方面名称が発話されないことがある。例えば、図6に太線で案内経路を示す場合に、第1の案内交差点aと第2の案内交差点bの距離が短いと『〇〇交差点を左方向です。』と発話しても、左方向には2つの道路があり、間違った方向に侵入してしまう可能性があった。
この発明は上記した点に鑑みてなされたものであって、その目的とするところは、連続する案内交差点間の距離がかなり短い場合にも誤りなく経路誘導が行われる車載用ナビゲーション装置を提供することにある。
この発明の車載用ナビゲーション装置は、交差点の脱出方向を案内する第1の案内交差点とその直前の第2の案内交差点との間の距離または推定走行時間に対する各段階の閾値を設け、前記各閾値で設定されている数まで前記第1の案内交差点の名称または脱出方向道路の方面名称を案内するものである。
また、前記車載用ナビゲーション装置において、前記案内が音声により行われるものである。
また、同車載用ナビゲーション装置において、前記案内が画面表示により行われるものである。
従来の車載用ナビゲーション装置では、案内交差点間の距離により方面名称を発話するしないの選択しか行われないため、案内方向だけの情報しか得られないことがあったが、この発明によると、案内交差点間の距離に閾値を設け、可能な限り案内方向の方面名称等を運転者に知らせることが可能である。
これにより案内交差点までの距離が長い場合は、従来通り詳細な方面名称等の情報を知らせることができ、案内交差点までの距離が短い場合は方面名称等の発話をなくすことにより音声発話の途中で案内交差点に侵入してしまうことが防止される。案内交差点までの距離が中程度の場合は、最小限の方面名称等を知らせることにより、運転者が案内された方面名称と前方の方面標識を照合することにより紛らわしい分岐でも脱出方向を間違えることがなくなる。
以下この発明を実施するための最良の形態を実施例に即して説明する。図1はこの発明の実施例である車載用ナビゲーション装置の構成を示すブロック図である。図1に示す中央処理装置1には自車位置算出・経路探索・経路案内等の種々の演算を行うCPU2、CPU2が演算するプログラムやテーブルを記憶したROM3、演算結果を一時的に保存するRAM4等により構成されている。
自車位置検出装置5は車両の現在地を特定する情報を得るための装置であり、ジャイロセンサ・車速パルスセンサ・GPS受信機等により構成され、中央処理装置1に制御され車両の現在地情報を中央処理装置1に出力する。
記憶装置6は地図データ・案内データ・音声データ等が記憶されたハードディスク・DVD−ROM等の記録媒体を中央処理装置1の指示により読みだし、読み出したデータを中央処理装置1に出力する。
入力装置7は使用者が目的地の場所や各種の設定を中央処理装置1に入力するためのものであり、リモコンやタッチパネルにより構成される。出力装置8は中央処理装置1で演算した結果となる自車位置・探索経路・案内データを使用者に画面や音声で報知するための表示モニタ、スピーカ等により構成される。
次に上記構成の車載用ナビゲーション装置の全体の動作の流れを説明する。先ず、使用者は入力装置7から経緯度・住所・電話番号等の情報を入力し、目的地を決定する。次に、中央処理装置1は自車位置検出装置5から出力される各種情報から現在地の経緯度を算出して、記憶装置6から読み出した地図データベース(道路ネットワークデータ)を用い現在地から上記目的地までの経路を探索する。
探索された経路は地図情報と共に出力装置に表示され、使用者はその経路に従う経路案内を開始させることができる。経路案内開始後は中央処理装置1は記憶装置6から入力される道路ネットワークデータを解析し、右左折するような交差点すなわち案内交差点に現在地が近付くと、案内交差点までの距離・脱出方向・脱出方向の方面名称・案内交差点付近の道路形状等の交差点情報による案内を出力装置8に出力させる。
交差点情報は地図データベースの中に図2に示すように交差点名称データ・レーンデータ・構造物データ・方面名称情報等の案内情報が各交差点に組み付けられて記憶されており、現在地が近付いた案内交差点に組み付けられた交差点情報が読み出されて上記案内がされる。
経路案内中の案内交差点の脱出方向に複数の方面名称が存在する場合がある。例えば、中央道上りの八王子インター出口で一般道に降りる経路の料金所通過後の分岐における右方向分岐には『川越・八王子バイパス・横浜・昭島』の複数の方面情報があり、地図データベースにもこれらの情報が複数の方面名称として記憶されている。
この実施例の車載用ナビゲーション装置では、案内交差点の脱出方向に対して複数の方面名称が存在する場合に、案内交差点に到達するまでの距離により方面名称の発話個数を決定する。
以下に案内交差点間の距離に応じた実施例の案内動作の例について説明する。例えば、1km手前では『およそ1km先〇〇〇交差点を右方向です』、300m手前では『およそ300m先、右方向、△△△・□□□方面です』、30m手前では『まもなく右方向です』のように音声案内が段階的に行われる。
しかしながら、案内交差点を曲がった次の最初の案内交差点までの距離が短い場合や案内開始時の最初の交差点までの距離が短く全ての方面名称の発話を終える前に次の案内交差点に侵入してしまうことがある。これを回避するための手段として図3に示すようにROM内に案内交差点間の距離と発話する方面名称の個数のテーブルを記憶しておき、このテーブルで決定される個数に方面名称を発話する個数を制限する。
これを図4に示す経路により説明する。図4(a)、(b)および(c)に示すように第1の案内交差点aと第2の案内交差点b間の距離が夫々400m、150m、90mである場合について説明すると、図4(a)では案内交差点間距離が400mであり、発話個数テーブルから発話個数は3となり交差点名称1に含まれる方面名称1〜3の全てが発話対象となり、『およそ400m先、右方向、方面名称1、方面名称2、方面名称3方面です』という音声フレーズを作成して出力する。
図4(b)では案内交差点間距離が150mであり、発話個数テーブルから発話個数は1となり交差点名称1に含まれる先頭の方面名称1のみが発話対象となり『およそ150m先、右方向、方面名称1方面です』という音声フレーズが作成されて発話される。図4(c)では案内交差点間距離が90mであり、発話個数テーブルから発話個数は0となるため方面名称の発話は行われず『およそ90m先、右方向です』という音声フレーズが発話される。
このように案内交差点間の距離により発話する方面名称の数が制限されている場合は、地図データベースから得られる方面名称を記憶されている順に制限された数だけ発話する。発話する方面名称の数が制限されていない場合は、記憶されている方面名称を全て発話する。なお、地図データベースに記憶されている方面名称の数が発話が制限されている数より少ない場合は記憶されている方面名称を全て発話する。
実施例は以上のように構成されているが発明はこれに限られず、例えば、案内交差点間の距離により発話する方面名称の数を制限する代わりに車速から算出される到達時間により発話する方面名称の数を制限してもよい。
また、案内交差点の名称が複数ある場合は、発話する案内交差点の数を距離または到達時間により制限するようにしてもよい。さらに、到達時間が短いときは、表示を見る時間も制限されるため、表示する方面名称または案内交差点の名称の数を制限するようにしてもよい。
この発明の実施例である車載用ナビゲーション装置の構成を示すブロック図である。 同車載用ナビゲーション装置の記憶装置で読み出される交差点情報のデータの例を示すテーブルである。 同車載用ナビゲーション装置の各案内交差点間距離に対応する発話個数を示すテーブルである。 同車載用ナビゲーション装置の作用を説明するための経路図である。 従来の車載用ナビゲーション装置の作用を説明するための経路図である。 従来の車載用ナビゲーション装置の作用を説明するための経路図である。
符号の説明
1 中央処理装置
2 CPU
3 ROM
4 RAM
5 自車位置検出装置
6 記憶装置
7 入力装置
8 出力装置

Claims (3)

  1. 交差点の脱出方向を案内する第1の案内交差点とその直前の第2の案内交差点との間の距離または推定走行時間に対する各段階の閾値を設け、前記各閾値で設定されている数まで前記第1の案内交差点の名称または脱出方向道路の方面名称を案内することを特徴とする車載用ナビゲーション装置。
  2. 前記案内は音声により行われる請求項1の車載用ナビゲーション装置。
  3. 前記案内は画面表示により行われる請求項1の車載用ナビゲーション装置。
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Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH06333196A (ja) * 1993-05-18 1994-12-02 Sharp Corp 車両用ナビゲーションシステム
JPH0953951A (ja) * 1995-08-14 1997-02-25 Casio Comput Co Ltd ナビゲーション装置
JPH10111140A (ja) * 1996-10-04 1998-04-28 Sumitomo Electric Ind Ltd 交差点案内装置
JP2001059733A (ja) * 1999-08-23 2001-03-06 Aisin Aw Co Ltd ナビゲーション装置およびそのプログラムを記録した記憶媒体

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