JP2007218228A - ブローバイガス還元装置用流量制御弁の取付構造 - Google Patents

ブローバイガス還元装置用流量制御弁の取付構造 Download PDF

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Abstract

【課題】PCV弁を取付部材の取付孔に対して取付け、取り外しの際に、時間を要さず、簡単に取付け、取り外しができるとともに、取付安定性に優れたブローバイガス還元装置用流量制御弁の取付構造を提供する。
【解決手段】
CV弁10の挿入部18には、取付孔11に挿入部18を挿通した際にヘッドカバーHの挿入側側面Sに対して当接するフランジ部19を形成する。挿入部18においてフランジ部19よりも先端側には、切欠溝を介して、取付孔11を通り抜け可能に突出された突片21を備える。挿入部18が取付孔11内において挿入された状態で、軸心Oを中心に、半回転以内に時計回り方向へ回転されて突片21とフランジ部19にて、取付孔11が形成された部位を締め付けする
【選択図】図1

Description

本発明は、内燃機関に装備されるブローバイガス還元装置用流量制御弁の取付構造に関するものである。
ブローバイガス還元装置用流量制御弁(以下、PCV(Positive Crankcase Ventilation System)弁という)を用いたエンジンのブローバイガス還元装置は、エアクリーナが接続された吸気通路のスロットル弁より上流側部分とエンジンのシリンダヘッドカバーとを空気導入通路で連通されている。又、上記シリンダヘッドカバーと上記吸気通路のスロットル弁より下流側に接続されたサージタンクとをブローバイガス排出通路で連通されている。そして、該排出通路にPCV弁が介設されている。
前記ブローバイガス還元装置では、アイドリング時,低速回転低負荷時のようにスロットル弁の開度が小さい運転域では、サージタンク内の負圧が大きいことからPCV弁の開度が大きくなり、これにより新気が空気導入通路からシリンダヘッドカバー内に導入される。導入された新気は、クランクケース内のブローバイガスとともに前記排出通路を通ってサージタンクから吸気マニホールドを経て燃焼室内に吸引され燃焼される。
又、高負荷時,即ちスロットル弁の開度の大きい運転域では、吸気通路のスロットル弁上流側,下流側とも略同じ圧力になることからPCV弁の開度が小さくなり、これによりクランクケース内のブローバイガスは、主として空気導入通路を逆流して吸気通路内に吸引され、エンジン内で燃焼される。このようにしてブローバイガス還元装置は、クランクケース内のブローバイガスの換気を行うようにしている。
ところで、従来のPCV弁の取付けは、弾性材からなるグロメットに嵌合して、シリンダヘッドカバーに設けられた取付孔に取付けたり(以下、第1の従来技術という)、或いは、前記取付孔に対して、螺合により取り付けたり(以下、第2の従来技術という)している。又、特許文献1では、PCV弁を、グロメットに対して螺合させた状態で該グロメットを介して、シリンダヘッドカバーの取付孔に取着する技術も提案されている。
なお、第1の従来技術では、予めPCV弁をグロメットに嵌合した状態にして、該PCV弁を取付孔に取り付ける場合には、グロメットの弾性力に抗して力を加えて取り付ける作業が必要になる。又、取付孔に予めグロメットを取り付けた後、PCV弁を該グロメットに嵌合する場合にも、グロメットの弾性力に抗して行う必要があり、いずれにしても、グロメットの弾性力等に抗して嵌合させる必要があり、取付作業は楽に行えない問題がある。又、PCV弁を取り外す際にも同様にグロメットの弾性力等に抗して取り外すことになり、取り外し作業には力が必要になる。
一方、上記のようにPCV弁の取付けを螺合により行う場合、最大螺合量まで、PCV弁を螺合すれば、第1の従来技術に比して、力を要せず、確実に取付けることができる。又、第1の従来技術に比して、取付けされた後は締め付け固定されるため、取付安定性に優れるとともに、後の取り外しの際にも力を要せず、簡単に行うことができる利点がある。
特開2002−155722号公報
しかし、第2の従来技術や、特許文献1では、PCV弁を螺合により取付けするため、PCV弁をその軸心の周りで何回も回転させる必要があり、PCV弁をシリンダヘッドカバーに取付ける手間に時間がかかる問題がある。又、PCV弁を取り外す際にも、同様に何回も取付け時とは反対方向に回転させる必要があり、取り外し作業にも手間がかかる問題がある。
本発明の目的は、PCV弁を取付部材の取付孔に対して取付け、取り外しの際に、時間を要さず、簡単に取付け、取り外しができるとともに、取付安定性に優れたブローバイガス還元装置用流量制御弁の取付構造を提供することにある。
上記問題点を解決するために請求項1の発明では弁体を内蔵した流量制御弁を取付けする取付部材の取付孔に対し、該取付部材の挿入側側面から前記流量制御弁の挿入部が挿通取着されているブローバイガス還元装置用流量制御弁の取付構造において、前記取付孔が形成された部位の内周面に切欠溝が形成され、前記挿入部には、前記取付孔に該挿入部を挿通した際に前記取付部材の挿入側側面に対して当接する当接部が形成され、前記挿入部において前記当接部よりも先端側には、前記切欠溝を介して、該取付孔を通り抜け可能に突出された係合突出部を備え、前記挿入部は、前記取付孔内において挿入された状態で、軸心を中心に、1回転以内に取付方向へ回転されて該係合突出部と前記当接部にて、前記取付孔が形成された部位を締め付けすることにより着脱自在に取付けされていることを特徴とするブローバイガス還元装置用流量制御弁の取付構造を要旨とするものである。
請求項2の発明は請求項1において、前記当接部には、前記取付孔の周縁を囲むように配置されるとともに、前記挿入側側面との間のシールを行うシール部が設けられていることを特徴とする。
請求項3の発明は、請求項1又は請求項2において、前記取付孔が形成された部位には、前記係合突出部をロックするロック部が設けられていることを特徴とする。
請求項4の発明は、請求項3において、前記ロック部は、前記挿入部を取付方向へ回転した際に前記係合突出部が乗り越え可能な山部と、該山部よりも取付方向側に位置し、前記係合突出部の取付方向側の回転を阻止するストッパ部とを含み、前記ストッパ部と山部との間に、前記係合突出部が配置されていることを特徴とする。
請求項5の発明は、弁体を内蔵した流量制御弁を取付けする取付部材の取付孔に対し、弾性密封部材が取付けされ、該弾性密封部材の挿入孔に対し、該弾性密封部材の挿入側側面から前記流量制御弁の挿入部が挿通取着されているブローバイガス還元装置用流量制御弁の取付構造において、前記挿入孔が形成された部位の内周面に切欠溝が形成され、前記挿入部には、前記挿入孔に該挿入部を挿通した際に前記弾性密封部材の挿入側側面に対して当接する当接部が形成され、前記挿入部において前記当接部よりも先端側には、前記切欠溝を介して、該挿入孔を通り抜け可能に突出された係合突出部を備え、前記挿入部は、前記挿入孔内において挿入された状態で、軸心を中心に、1回転以内に取付方向に回転されて該係合突出部と前記当接部にて、前記挿入孔が形成された部位を締め付けすることにより、着脱自在に取付けされていることを特徴とするブローバイガス還元装置用流量制御弁の取付構造を要旨とするものである。
請求項6の発明は、請求項5において、前記当接部には、前記挿入孔の周縁を囲むように配置されるとともに、前記挿入側側面との間のシールを行うシール部が設けられていることを特徴とする。
請求項7の発明は、請求項5又は請求項6において、前記挿入孔が形成された部位には、前記係合突出部をロックするロック部が設けられていることを特徴とする。
請求項8の発明は、請求項7において、前記ロック部は、前記挿入部を取付方向に回転した際に前記係合突出部が乗り越え可能な山部と、該山部よりも取付方向側に位置し、前記係合突出部の取付方向側の回転を阻止するストッパ部とを含み、前記ストッパ部と山部との間に、前記係合突出部が配置されていることを特徴とする。
請求項1乃至請求項8によれば、PCV弁を取付部材の取付孔に対して取付け、取り外しの際に、時間を要さず、簡単に取付け、取り外しができるとともに、取付安定性に優れたブローバイガス還元装置用流量制御弁の取付構造を提供することができる。
又、請求項2によれば、PCV弁を取付部材の取付孔に対して取付ける際に、時間を要さず、簡単にシールを行うことができる。
請求項3の発明によれば、PCV弁を取付孔に取付けした後、ロック部によりPCV弁の取付安定性を担保することができる。
請求項4の発明によれば、山部とストッパ部の間に係合突出部が位置することにより、PCV弁の取付安定性を担保することができる。
又、請求項5の発明によれば、弾性密封部材を取付部材の取付孔に取着した状態で、PCV弁を、該弾性密封部材を介して取付部材の取付孔に対して取付ける際に、時間を要さず、簡単に取付けることができ、又、簡単に取り外しができる。
請求項6の発明によれば、PCV弁を取付部材の取付孔に対して取付ける際に、時間を要さず、簡単にシールを行うことができる。
請求項7の発明によれば、PCV弁を弾性密封剤を介して取付孔に取付けした後、ロック部によりPCV弁の取付安定性を担保することができる。
請求項8の発明によれば、山部とストッパ部の間に係合突出部が位置することにより、PCV弁の取付安定性を担保することができる。
(第1実施形態)
以下、本発明を具体化した第1実施形態を図1〜4を参照して説明する。
図1に示すように、ブローバイガス還元装置用流量制御弁(以下、PCV弁10という)は、エンジンの取付部材としてのシリンダヘッドカバー(以下、単にヘッドカバーという)Hに設けられた取付孔11(図1に図示)に対し、着脱可能な状態で取付固定されている。PCV弁10には、図示しない吸気マニホールド等の吸気系統に接続される配管ホースTが接続されている。
図1に示すように、PCV弁10は、胴体13、弁体14及びコイルスプリング15からなる。胴体13は、共に合成樹脂によって成形された挿入部材16及びホース取付部材17とからなる。挿入部材16は有底円筒状をなす挿入部18と、該挿入部18の基端部に張り出し形成された横断面円形をなすフランジ部19とからなる。フランジ部19は、当接部に相当する。フランジ部19の反挿入部側の面は平面とされるとともに、断面円形をなす取付凹部20が凹設され、取付凹部20の底面には円環状をなす突起20aが形成されている(図1参照)。
又、ホース取付部材17の基端部に張り出し形成された円形状の取付フランジ部23が、取付凹部20内に嵌合されている。取付フランジ部23の挿入部側の面には、円形リング状の突起23a,23bが同心円状に突出されている。そして、大径である突起23aが、取付凹部20の内周面、底面及び突起20aの外周面に当接され、小径である突起23bが取付凹部20の底面に当接され、かつ、突起20aが取付フランジ部23の内頂面に当接されている。そして、この状態で、挿入部材16とホース取付部材17は、互いに接触している部位が超音波によって熱溶着されることにより堅固に一体に連結されるとともに、同軸に配置されている。挿入部材16とホース取付部材17の共通の軸心(すなわち、PCV弁10の軸心)に対してOの符号を付す(図3(a)参照)。なお、図3(a)では、説明の便宜上、Oリング35は省略されている。
フランジ部19の挿入部側の面は平面に形成されるとともに、PCV弁10の軸心Oを中心として円環状をなす取付溝34が凹設されている。取付溝34内には、シール部としてのOリング35が収納されている。
該Oリング35は、ヘッドカバーHの取付孔11にPCV弁10が取付された際に、取付孔11の周囲を囲むようにヘッドカバーHの挿入側側面S(すなわち、ヘッドカバーHの外側面)に対して気密状に当接可能である。
又、Oリング35は、図2に示すように変形する前は、取付溝34から突出量δ(すなわち、フランジ部19の挿入部側の面からの突出量)を有するように突出されている。
挿入部18の内側には、断面円形をなす弁室22が形成され、挿入部18の軸心方向に延出されている。弁室22は、底部に設けられた弁座22a、弁孔22bを介して挿入部18の底面から外部に連通されている。
ホース取付部材17の挿入部側の面中央部には、軸心Oに沿って流路24が設けられている。流路24には、弁室22側に段差面が向く段差部25が設けられている。
ホース取付部材17の先端は略円筒状のホース接続部26が形成されている。 ホース接続部26の内側には、段差部25を介して前記流路24に連通するとともに上端に開口する流路27が形成されている。ホース接続部26には、流路27にエンジンの吸気系統を連通させる配管ホースT(図1参照)が外嵌する状態で接続される。
弁体14は合成樹脂によって略円柱状に一体成形され、弁室22内を軸心方向に所定の変位範囲だけ変位可能に設けられている。弁体14は、その基端にフランジ状の開閉片30を備え、先端部が弁部31とされている。開閉片30は、弁室22の周壁面に3点で摺接して弁体14の基端部を径方向で支持する。又、弁体14は、開閉片30が、弁座22aに当接することにより、弁孔22bを閉塞する。
又、前記流路24は、弁体14が弁座22aに当接した位置に位置するときに段差部25周囲の流路断面積が最大となるように、又、弁体14が変位範囲のより上方に位置するほど流路断面積がより小さく変化させるように、断面形状が形成されている。
コイルスプリング15は、弁体14に外嵌する状態で段差部25と開閉片30との間に介在されている。コイルスプリング15は、弁体14を弁座22aを閉じる方向(すなわち、閉弁方向)に付勢し、弁体14に対し開弁方向の力が加わっていないときには開閉片30によって弁孔22bを閉塞する。
図1、及び図3に示すように挿入部18の外周面には、その軸心Oを中心にして、互いに180°反対位置に、係合突出部としての一対の突片21が突出されている。突片21のフランジ部19と対向する側の面は平面を有した当接面21aが設けられている。ここで、突片21とフランジ部19の挿入部側の面の距離(以下、突片21のフランジ部19からの離間距離という)をLとする。
フランジ部19の周面には、PCV弁10の取り付け及び取り外し時に作業者が手を当ててPCV弁10を回転させるための手回し部としての操作突起33が互いに所定間隔をおいて複数個設けられている。
ヘッドカバーHのPCV弁10を取付けする取付孔11は、図3(b)に示すように、断面円形をなすように形成され、PCV弁10の挿入部18が挿入可能な大きさに形成されている。なお、図3(b)は、ヘッドカバーHを外側面側から見た断面図である。取付孔11には、該取付孔11の中心を中心にして、互いに180°反対位置に一対の切欠溝11aが形成され、挿入部18の突片21がそれぞれ通り抜け可能にされている。
(ロック部R)
又、ヘッドカバーHの挿入側側面Sとは反対側側面Sa(すなわち、ヘッドカバーHの内側面)において、取付孔11周縁には、該取付孔11の中心を中心にして180°反対位置にそれぞれロック部Rが設けられている。両ロック部Rは、同一構成であるため、一方のロック部Rについて説明する。図4は、一方のロック部Rを展開した説明図である。
ロック部Rは、切欠溝11aから時計回り方向に順に導入部Ra、山部Rb、谷部Rc、及び、ストッパ部Rsを備えている。なお、時計回り方向とはヘッドカバーHの取付孔11にPCV弁10を挿入した状態で、ヘッドカバーHの外側面から見たときを基準としている。
導入部Raは、フランジ部19がOリング35を介して挿入側側面Sに当接された状態で、切欠溝11aを通り抜けた突片21が、図3(b)に示すように、時計回り方向に回転した際に、山部Rb側へ導き可能に設けられた面である。
すなわち、導入部Raの厚みは、突片21のフランジ部19からの離間距離L未満とされ、PCV弁10のOリング35が挿入側側面Sに当接はするが圧接されていなくて変形していない状態では、前記突片21が導入部Raに対して摺接しないか、或いは軽く摺接可能とされている。図4で示す、「L−δ」は、変形する前のOリング35から突片21までの距離を示している。
山部Rbは、頂部Rbtを挟んで一対の斜面部Rb1,Rb2を有する。斜面部Rb1は、導入部Raと頂部Rbtを連結するためのものであり、頂部に向かうほど徐々に厚み増すように形成されている。頂部Rbtは、山部Rbの中では最も厚みtが有る部位である。なお、本実施形態では、t=Lとしている。
頂部Rbtに続く斜面部Rb2は、谷部Rcに行くほど厚みが薄くなる部位である。谷部Rcは、図4に示すように、突片21の当接面21aに対して当接可能に平面を有している。そして、谷部Rcは、頂部Rbtよりも薄く形成されるとともに、Oリング35の変形が解除されない厚みt1を有する。又、厚みt1は、L−δよりも大とされている。すなわち、t(=L)>t1>L−δとされている。この結果、厚みt1の谷部Rcに当接面21aが位置する際、Oリング35は、弾性変形されて、ヘッドカバーHの挿入側側面S(すなわち、ヘッドカバーHの外側面)に対して気密状に当接される。
ストッパ部Rsは、谷部Rcに移動した突片21がそれ以上時計回り方向に回転移動させないため、突片21に当接可能な厚みを有する。
このロック部Rにより、挿入部18は、取付孔11内において挿入された状態で、軸心Oを中心に、取付方向、すなわち、時計回り方向へ1回転以内で回転されて取付けされるようにされている。本実施形態では、100°〜170°の範囲の時計回り方向の回転、すなわち、半回転以内で、PCV弁10は、取付孔11に取付けされる。
このような構成を備えたPCV弁10は、配管ホースTによってエンジンの吸気系統内の負圧が流路27及び流路24を介して弁室22に導入されるとき、その負圧の大きさに応じコイルスプリング15の付勢力に抗して弁体14を開弁させ、弁孔22bを開口させる。そして、PCV弁10は、前記負圧がより大きくなるほど弁部31周囲の流路断面積をより小さくされ、弁孔22bから吸気系統側へ供給するブローバイガスの流量をより少なくするように調節する。
(作用)
次に、PCV弁を取付孔11に取付固定する手順を説明する。
先ず、PCV弁10の挿入部18をヘッドカバーHの取付孔11に挿入し、各突片21を切欠溝11aにそれぞれ通過させ、フランジ部19の挿入部側の面をヘッドカバーHの表面に当接させる。この状態では、突片21は、図4に示すP1の位置に位置する。この状態では、フランジ部19のOリング35は押圧されていなため、変形しない。
次に、操作突起33に手を当ててPCV弁10を時計回り方向へ回転させる。すると、突片21は、図4のP2で示す位置で、斜面部Rb1に当接する。この当接した位置から、さらに、PCV弁10を時計回り方向へ回転操作すると、Oリング35が弾性変形される。さらに、PCV弁10を時計回り方向へ1回転以内、本実施形態では、半回転以内の回転操作を行うことにより、突片21を図4のP3の位置まで移動させ、その後、頂部Rbtを超えさせて、斜面部Rb2を介してP4の位置まで位置させる。このとき、突片21は、時計回り方向に回転させても、ストッパ部Rsにより突片21が係止されて回転が阻止される。
この状態では、Oリング35は弾性変形が保持されるため、ヘッドカバーHの挿入側側面S(すなわち、ヘッドカバーHの外側面)に対して気密状に当接される。又、突片21は、頂部Rbtを超えて、谷部Rcに位置するため、この位置でロックされる。この状態では、突片21とフランジ部19にて、取付孔11が形成された周辺の部位が締め付けされることにより、PCV弁10が取付けされる。
反対に、PCV弁10を取付孔11から取り外すには、操作突起33に手を当ててPCV弁10を反時計回り方向へ1回転以内、本実施形態では、半回転以内で回転させる。この操作により、突片21が、頂部Rbtを超え、P3、P2、P1まで移動される。そして、次に、PCV弁10を取付孔11から引抜き、取付孔11から取り外す。
以上詳述した本実施の形態によれば、以下に記載する各効果を得ることができる。
(1) 本実施形態の取付構造によれば、取付孔11が形成された部位の内周面に切欠溝11aが形成されている。又、PCV弁10の挿入部18には、取付孔11に挿入部18を挿通した際にヘッドカバーHの挿入側側面Sに対して当接するフランジ部19を形成するようにした。又、挿入部18においてフランジ部19よりも先端側には、切欠溝11aを介して、取付孔11を通り抜け可能に突出された突片21を備えるようにした。そして、挿入部18が取付孔11内において挿入された状態で、軸心Oを中心に、半回転以内に時計回り方向(すなわち、取付方向)へ回転されて突片21とフランジ部19にて、取付孔11が形成された部位を締め付けするようにした。このことにより、PCV弁10が着脱自在に取付けされる。
この結果、PCV弁10をヘッドカバーHの取付孔11に対して取付け、取り外しの際に、時間を要さず、簡単に取付け、取り外しができる。又、PCV弁10をヘッドカバーHに対して締め付け固定されるため、取付安定性に優れたものにすることができる。
又、PCV弁10の取付孔11に対する取り付け時及び取り外し時には、PCV弁10を軸心回りに回転させる必要があるので、配管ホースTをPCV弁10から必ず一旦取り外す必要がある。その結果、PCV弁10が取付孔11から取り外されているときにはPCV弁10から配管ホースTも取り外されており、エンジンが運転状態になったとしても、エンジン回転数が通常よりも上昇することによりPCV弁10が取り付けられていない状態であることを知らせることができる。
(2) 又、PCV弁10の取付時及び取り外し時には、作業者が操作突起33を手で回すだけで、胴体13が合成樹脂で形成されたPCV弁10が、取付孔11に対して適切な締め付けトルクで螺合する。このため、スパナ等の工具を使用することなく容易に取り付け及び取り外しを行うことができ、又、締め付けトルクの管理が容易となる。
(3) 本実施形態のPCV弁10の取付構造は、当接部としてのフランジ部19には、取付孔11の周縁を囲むように挿入側側面Sとの間のシールを行うシール部としてのOリング35を設けた。この結果、PCV弁10をヘッドカバーHの取付孔11に対して取付ける際に、時間を要さず、簡単にシールを行うことができる。特に、第1実施形態では、切欠溝11aから、ブローバイガスが侵入する可能性があるが、Oリング35により、フランジ部19とヘッドカバーHの挿入側側面S間がシールされているため、ヘッドカバーH外部にブローバイガスが漏れ出ることはない。
(4) 本実施形態のPCV弁10の取付構造は、取付孔11が形成された部位には、突片21をロックするロック部Rを設けた。この結果、PCV弁10を取付孔11に取付けした後、ロック部RによりPCV弁10の取付安定性を担保することができる。
(5) 本実施形態のPCV弁10の取付構造は、ロック部Rは、挿入部18を取付方向としての時計回り方向へ回転した際に突片21が乗り越え可能な山部Rbと、山部Rbよりも時計回り方向側に位置し、突片21の時計回り方向側の回転を阻止するストッパ部Rsを設けた。そして、ストッパ部Rsと山部Rbとの間に、突片21を配置するようにした。この結果、山部Rbとストッパ部Rsの間に突片21が位置することにより、PCV弁10の取付安定性を担保することができる。
(第2実施形態)
次に第2実施形態を図5〜8を参照して説明する。なお、第1実施形態と同一の構成又は相当する構成には同一の符号を用いて詳細な説明を省略し、異なる構成を中心に説明する。第1実施形態では、ホース接続部26が、直円筒状に形成されているのに対して、第2実施形態では、略L字状に折り曲げ形成されているところが異なっている。そして、ホース接続部26の折り曲げされた先端に、配管ホースTが着脱自在に外嵌されている。
又、図6及び図7に示すように、ホース接続部26の周面において、180°反対の側部からは、手回し部としての薄板状の手回し片38がホース接続部26基端側の両側に一対で設けられている。
第2実施形態では、特に、手回し片38により、PCV弁10の取り付け及び取り外し時に作業者が手を当ててPCV弁10を回転させるようにされている。他の構成は、第1実施形態と同様に構成されている。
第2実施形態においても、ヘッドカバーHの取付孔11に対するPCV弁10の取付け、取り外しは、手回し片38や、操作突起33を操作することにより行うことができる。従って第2実施形態の作用効果は、第1実施形態と同様である。
(第3実施形態)
次に第3実施形態を図9〜12を参照して説明する。なお、第1実施形態と同一の構成又は相当する構成には同一の符号を用いて詳細な説明を省略し、異なる構成を中心に説明する。
第3実施形態のPCV弁10は、第1実施形態で説明したPCV弁10と同一構成である。そして、第1実施形態ではヘッドカバーHの取付孔11に対してPCV弁10を直接取り付けるようにしたが、本実施形態では、グロメット40を介して、取付孔11に対して着脱自在に取付するところが異なっている。
以下に、グロメット40の構成を説明する。
図10(a),(b)に示すように、グロメット40は硬質ゴム(すなわち、天然ゴム)によって略円筒状に一体成形されている。
グロメット40の軸心方向での一端側(図10(a)における左端側)には、その外周縁にフランジ部41が形成されている。又、グロメット40の外周面は、軸心方向における中央部から他端までの範囲が、より他端側ほど外径がより小さくなるテーパ面42とされている。このテーパ面42とフランジ部41との間には周溝43が形成されている。そして、テーパ面42は、その最大外径が取付孔11の内径よりも若干大きく形成され、取付孔11に対し若干の縮径を伴って嵌入するようになっている。一方、周溝43は、殆ど縮径しない状態で取付孔11に嵌合する外径に形成されている。
グロメット40のフランジ部41が設けられている端面の中央には、軸心方向に沿って前記PCV弁10の挿入部18が挿入される挿入孔44が形成されている。挿入孔44はグロメット40の一端側で開口するとともに、内部において段部46を介して収納孔47に連通されている。収納孔47は挿入孔44よりも内径が大径とされ、グロメット40の他端側で開口する。又、収納孔47はグロメット40の他端側の開口部に、その内周縁全体に渡って軸線側に環状に突出する押圧部45が形成されている。押圧部45は、その内径が挿入部18の外径よりも小さく形成されている。
さらに、グロメット40の外周面には、フランジ部41と周溝43との境界部に係止凸部48が設けられている。係止凸部48は、PCV弁10の挿入部18を挿入孔44に挿通して操作回転させるときに、グロメット40が取付孔11内で回動しないように係止するために設けられている。
図9に示すように、取付孔11は、グロメット40の周溝43が着脱自在に嵌合するように断面円形に形成されるとともに、ヘッドカバーHの表側(PCV弁10を装着する側)におけるその周縁の1個所には係止凹部50が設けられている。係止凹部50は、取付孔11に嵌合したグロメット40の係止凸部48が着脱自在に係合するように形成され、取付孔11内でのグロメット40の回転を規制する。本実施形態では、係止凹部50及び係止凸部48が回転規制構造を構成する。
本実施形態では、挿入孔44には、図11に示すように、該挿入孔44の中心を中心にして、互いに180°反対位置に一対の切欠溝44aが形成され、挿入部18の突片21がそれぞれ通り抜け可能にされている。
又、グロメット40の挿入側側面(一端側側面)とは反対側側面となる段部46において、挿入孔44周縁には、該挿入孔44の中心を中心にして180°反対位置にそれぞれロック部Rが設けられている。両ロック部Rは、同一構成であるとともに、第1実施形態のロック部Rと同一構成であるため、第1実施形態の構成と同一符号を付して、詳細説明を省略する。
なお、ロック部Rを構成する各部の説明が必要であれば、第1実施形態におけるロック部Rの説明中、「切欠溝11a」を「切欠溝44a」と、「取付孔11」を「挿入孔44」と、「図3(b)」を「図11」と、「挿入側側面S」を「挿入側側面」と、「図4」を「図12」と読み替えれば良い。又、「ヘッドカバーHの挿入側側面S(すなわち、ヘッドカバーHの外側面)」を「グロメット40の挿入側側面」と読み替えればよい。
なお、図11及び図12には、第3実施形態におけるロック部Rを構成する導入部Ra、山部Rb、谷部Rc、及び、ストッパ部Rsを示す。
本実施形態では、PCV弁10は、グロメット40を予め外嵌させた挿入部18を取付孔11に対しその軸心方向に嵌入させることによりヘッドカバーHに着脱自在に取付されている。
詳述すると、PCV弁10は、図9に示すように、取付孔11の挿通先側(ヘッドカバーHの内側)で挿入部18の先端が押圧部45を外周側(矢印A方向)に押圧して、グロメット40の先端部を取付孔11の径方向に拡開変形させている。
そして、グロメット40は、このように挿入部18によって先端部が径方向に拡開変形された状態で取付孔11に対して嵌合する。このとき、グロメット40は、係止凸部48が係止凹部50に係合されるとともに周溝43が取付孔11に嵌合されることにより、正規の固定位置に固定される。又、PCV弁10と共に取付孔11から抜かれようとするときには拡開している先端部が取付孔11に係止され、PCV弁10と共に引き抜きが規制される。そして、PCV弁10は、突片21と、フランジ部19とにより、グロメット40の段部46を締め付けすることにより、グロメット40に対して軸心方向において係止されている。
(作用)
次に、PCV弁を取付孔11に取付固定する手順を説明する。
先ず、作業者はPCV弁10の挿入部18をグロメット40の挿入孔44に挿入し、各突片21を切欠溝44aにそれぞれ通過させ、フランジ部19の挿入部側の面をグロメット40の表面に当接させる。この状態では、突片21は、図12に示すP1の位置に位置する。この状態では、フランジ部19のOリング35は押圧されていなため、変形しない。
次に、作業者は操作突起33に手を当ててPCV弁10を時計回り方向へ回転させる。すると、突片21は、図12のP2で示す位置で、斜面部Rb1に当接する。作業者はこの当接した位置から、さらに、PCV弁10を時計回り方向へ回転操作すると、挿入孔44の周囲を囲むように配置されたOリング35が弾性変形される。さらに、作業者はPCV弁10を時計回り方向へ1回転以内、本実施形態では、半回転以内の回転操作を行うことにより、突片21を図12のP3の位置まで移動させ、その後、頂部Rbtを超えさせて、斜面部Rb2を介してP4の位置まで位置させる。このとき、突片21は、時計回り方向に回転させても、ストッパ部Rsにより突片21が係止されて回転が阻止される。
この状態では、Oリング35は弾性変形が保持されるため、グロメット40の挿入側側面に対して気密状に当接される。又、突片21は、頂部Rbtを超えて、谷部Rcに位置するため、この位置でロックされる。このように、突片21とフランジ部19にて、取付孔11が形成された周辺の部位が締め付けされることにより、PCV弁10がグロメット40により外嵌される。
このように、作業者はグロメット40が外嵌された挿入部18を取付孔11に対しその軸心方向に嵌入させることにより、ヘッドカバーHに取付する。
すなわち、グロメット40は、挿入部18によって先端部が径方向に拡開変形された状態で取付孔11に対して嵌合される。このとき、グロメット40は、係止凸部48が係止凹部50に係合されるとともに周溝43が取付孔11に嵌合されることにより、正規の固定位置に固定される。又、PCV弁10と共に取付孔11から抜かれようとするときには拡開している先端部が取付孔11に係止され、PCV弁10と共に引き抜きが規制される。そして、PCV弁10は、突片21と、フランジ部19とにより、グロメット40の段部46を締め付けすることにより、グロメット40に対して軸心方向において係止されている。
なお、作業者はPCV弁10を予めグロメット40に取り付けしない状態で、先にグロメット40を取付孔11に対して、係止凸部48を係止凹部50に係合するとともに周溝43を取付孔11に嵌合することにより、正規の固定位置に固定してもよい。
この場合、作業者は取付孔11に上記のように取付されたグロメット40の挿入孔44に対して、PCV弁10の挿入部18を挿入するとともに、各突片21を切欠溝44aにそれぞれ通過させ、フランジ部19の挿入部側の面をグロメット40の表面に当接させる。この状態で、突片21は、図12に示すP1の位置に位置する。次に、作業者は操作突起33に手を当ててPCV弁10を時計回り方向へ回転させ、突片21を、P1からP4の位置まで回転させる。
このPCV弁10が時計回り方向へ回転する際、グロメット40は、係止凸部48が係止凹部50に係合されて回転が阻止されているため、PCV弁10とともに連れ回りすることがない。
この状態では、Oリング35は弾性変形が保持されるため、グロメット40の挿入側側面に対して気密状に当接され、突片21は、頂部Rbtを超えて、谷部Rcに位置するため、この位置でロックされる。
このように、突片21とフランジ部19にて、取付孔11が形成された周辺の部位が締め付けされることにより、PCV弁10がグロメット40により外嵌されるとともに、ヘッドカバーHの取付孔11に取着される。
又、このとき、グロメット40を介して取着されたPCV弁10は、挿入部18の先端が押圧部45を外周側に押圧して、グロメット40の先端部を取付孔11の径方向に拡開変形させる。
従って、この場合においても、PCV弁10及びグロメット40が共に取付孔11から抜かれようとするときには拡開している先端部が取付孔11に係止され、PCV弁10と共に引き抜きが規制される。
反対に、PCV弁10を取付孔11に取着されたグロメット40から取り外すには、作業者は操作突起33に手を当ててPCV弁10を反時計回り方向へ1回転以内、本実施形態では、半回転以内で回転させる。この操作により、突片21が、頂部Rbtを超え、P3、P2、P1まで移動される。そして、次に、PCV弁10を、挿入孔44から引抜き、グロメット40から取り外す。
或いは、PCV弁10をグロメット40と同時に、取付孔11から取り外したい場合には、取付孔11にグロメット40の先端部が係止した際、グロメット40の先端部をその弾性力に抗して縮径させた状態にして引き抜けばよい。
以上詳述した、第3実施形態では、下記の効果を奏する。
(1) 第3実施形態の取付構造によれば、グロメット40の挿入孔44が形成された部位の内周面に切欠溝44aを形成するようにした。又、PCV弁10の挿入部18には、挿入孔44に該挿入部18を挿通した際に弾性密封部材であるグロメット40の挿入側側面に対して当接する当接部としてのフランジ部19を形成するようにした。そして、挿入部18においてフランジ部19よりも先端側には、切欠溝44aを介して、該挿入孔44を通り抜け可能に突出された係合突出部としての突片21を備えるようにした。そして、挿入部18は、挿入孔44内において挿入された状態で、軸心を中心に、1回転以内に取付方向としての時計回り方向に回転されて突片21とフランジ部19にて、挿入孔44が形成された部位を締め付けするようにした。このことにより、PCV弁10の挿入部18は、グロメット40に対して着脱自在に取付けされるようにした。
この結果、グロメット40を取付部材としてのヘッドカバーHの取付孔11に取着した状態で、PCV弁10を、グロメット40を介してヘッドカバーHの取付孔11に対して取付ける際に、時間を要さず、簡単に取付けることができ、又、簡単に取り外しができる。
(2) 第3実施形態の取付構造では、当接部としてのフランジ部19には、挿入孔44の周縁を囲むように配置されるとともに、グロメット40の挿入側側面との間のシールを行うシール部としてのOリング35が設けられている。この結果、PCV弁10をヘッドカバーHの取付孔11に対して取付ける際に、時間を要さず、簡単にシールを行うことができる。特に、第3実施形態では、切欠溝44aから、ブローバイガスが侵入する可能性があるが、Oリング35により、フランジ部19とフランジ部41間がシールされているため、ヘッドカバーH外部にブローバイガスが漏れ出ることはない。
(3) 第3実施形態の取付構造では、挿入孔44が形成された部位には、突片21をロックするロック部Rが設けられている。この結果、PCV弁10をグロメット40を介して取付孔11に取付けした後、ロック部RによりPCV弁10の取付安定性を担保することができる。
(4) 第3実施形態の取付構造では、ロック部Rは、挿入部18を取付方向としての時計回り方向に回転した際に突片21が乗り越え可能な山部Rbと、該山部Rbよりも時計回り方向側に位置し、突片21の時計回り方向側の回転を阻止するストッパ部Rsを備えるようにした。そして、ストッパ部Rsと山部Rbとの間に、突片21が配置されているようにした。この結果、山部Rbとストッパ部Rsの間に突片21が位置することにより、PCV弁10の取付安定性を担保することができる。
なお、本発明の実施形態は以下のように変更してもよい。
○ 第1〜3実施形態では、突片21は一対設けたが、3個以上設けても良い。この場合、第1〜3実施形態よりも、より少ない、操作回転角度で取付け取り外しが可能となる。
○ 第1〜3実施形態では、突片21は一対設けたが、1個にし、切欠溝11aを1つにしても良い。この場合、実施形態として、切欠溝を1つにし、係合突出部を1つとしたときは、360°近傍まで回転させることも可能である。
○ 第1〜3実施形態では、PCV弁10の取付方向は、時計回り方向としたが、反時計回り方向であっても良い。
○ シール部を構成する部材をOリング35に限定するものではなく、Oリングの他、角リング、ゴムガスケット、液状ガスケット、樹脂ガスケット、金属ガスケット等を適宜使用すればよい。
○ 上記各実施形態で、PCV弁10の胴体13及び弁体14は、合成樹脂に限らず金属またはセラミックから形成されたものであってもよい。
○ 上記各実施形態で、PCV弁10を取付固定する取付孔11を設ける取付部材としては、ヘッドカバーHに限らず、クランクケースであってもよい。
○ グロメット40の材質は、硬質ゴムは、一般的には、天然ゴムであるが、天然ゴムに限定されるものではなく、同等の硬さを有する合成ゴムであってもよい。
本発明を具体化した第1実施形態のPCV弁10の取付構造を示す断面図。 同じくPCV弁10の正面図。 (a)はPCV弁10の底面図、(b)は切欠溝11aの説明図。 ロック部Rを展開した説明図。 第2実施形態のPCV弁10の取付構造を示す断面図。 同じくPCV弁10の正面図。 同じくPCV弁10の平面図。 同じくPCV弁10の底面図。 第3実施形態のPCV弁10の取付構造を示す断面図。 (a)はグロメットの断面図、(b)はグロメットの底面図。 第3実施形態における図3(b)相当図。 第3実施形態における図4相当図。
符号の説明
10…PCV弁(流量制御弁)、11…取付孔、11a…切欠溝、
18…挿入部、19…フランジ部(当接部)、21…突片(係合突出部)、
35…Oリング(シール部)、40…グロメット(弾性密封部材、
44…挿入孔、44a…切欠溝、H…ヘッドカバー(取付部材)
R…ロック部、Rb…山部、Rs…ストッパ部

Claims (8)

  1. 弁体を内蔵した流量制御弁を取付けする取付部材の取付孔に対し、該取付部材の挿入側側面から前記流量制御弁の挿入部が挿通取着されているブローバイガス還元装置用流量制御弁の取付構造において、
    前記取付孔が形成された部位の内周面に切欠溝が形成され、
    前記挿入部には、前記取付孔に該挿入部を挿通した際に前記取付部材の挿入側側面に対して当接する当接部が形成され、
    前記挿入部において前記当接部よりも先端側には、前記切欠溝を介して、該取付孔を通り抜け可能に突出された係合突出部を備え、
    前記挿入部は、前記取付孔内において挿入された状態で、軸心を中心に、1回転以内に取付方向へ回転されて該係合突出部と前記当接部にて、前記取付孔が形成された部位を締め付けすることにより着脱自在に取付けされていることを特徴とするブローバイガス還元装置用流量制御弁の取付構造。
  2. 前記当接部には、前記取付孔の周縁を囲むように配置されるとともに、前記挿入側側面との間のシールを行うシール部が設けられていることを特徴とする請求項1に記載のブローバイガス還元装置用流量制御弁の取付構造。
  3. 前記取付孔が形成された部位には、前記係合突出部をロックするロック部が設けられていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のブローバイガス還元装置用流量制御弁の取付構造。
  4. 前記ロック部は、前記挿入部を取付方向へ回転した際に前記係合突出部が乗り越え可能な山部と、該山部よりも取付方向側に位置し、前記係合突出部の取付方向側の回転を阻止するストッパ部とを含み、
    前記ストッパ部と山部との間に、前記係合突出部が配置されていることを特徴とする請求項3に記載のブローバイガス還元装置用流量制御弁の取付構造。
  5. 弁体を内蔵した流量制御弁を取付けする取付部材の取付孔に対し、弾性密封部材が取付けされ、該弾性密封部材の挿入孔に対し、該弾性密封部材の挿入側側面から前記流量制御弁の挿入部が挿通取着されているブローバイガス還元装置用流量制御弁の取付構造において、
    前記挿入孔が形成された部位の内周面に切欠溝が形成され、
    前記挿入部には、前記挿入孔に該挿入部を挿通した際に前記弾性密封部材の挿入側側面に対して当接する当接部が形成され、
    前記挿入部において前記当接部よりも先端側には、前記切欠溝を介して、該挿入孔を通り抜け可能に突出された係合突出部を備え、
    前記挿入部は、前記挿入孔内において挿入された状態で、軸心を中心に、1回転以内に取付方向に回転されて該係合突出部と前記当接部にて、前記挿入孔が形成された部位を締め付けすることにより、着脱自在に取付けされていることを特徴とするブローバイガス還元装置用流量制御弁の取付構造。
  6. 前記当接部には、前記挿入孔の周縁を囲むように配置されるとともに、前記挿入側側面との間のシールを行うシール部が設けられていることを特徴とする請求項5に記載のブローバイガス還元装置用流量制御弁の取付構造。
  7. 前記挿入孔が形成された部位には、前記係合突出部をロックするロック部が設けられていることを特徴とする請求項5又は請求項6に記載のブローバイガス還元装置用流量制御弁の取付構造。
  8. 前記ロック部は、前記挿入部を取付方向に回転した際に前記係合突出部が乗り越え可能な山部と、該山部よりも取付方向側に位置し、前記係合突出部の取付方向側の回転を阻止するストッパ部とを含み、
    前記ストッパ部と山部との間に、前記係合突出部が配置されていることを特徴とする請求項7に記載のブローバイガス還元装置用流量制御弁の取付構造。
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