JP2007217597A - ポリプロピレン系樹脂予備発泡粒子の製造方法 - Google Patents

ポリプロピレン系樹脂予備発泡粒子の製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2007217597A
JP2007217597A JP2006040871A JP2006040871A JP2007217597A JP 2007217597 A JP2007217597 A JP 2007217597A JP 2006040871 A JP2006040871 A JP 2006040871A JP 2006040871 A JP2006040871 A JP 2006040871A JP 2007217597 A JP2007217597 A JP 2007217597A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
polypropylene resin
polypropylene
resin
particles
expanded
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2006040871A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4940688B2 (ja
Inventor
Takayuki Aida
高之 合田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kaneka Corp
Original Assignee
Kaneka Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kaneka Corp filed Critical Kaneka Corp
Priority to JP2006040871A priority Critical patent/JP4940688B2/ja
Publication of JP2007217597A publication Critical patent/JP2007217597A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4940688B2 publication Critical patent/JP4940688B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Landscapes

  • Manufacture Of Porous Articles, And Recovery And Treatment Of Waste Products (AREA)
  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)

Abstract

【課題】 予備発泡粒子同士、発泡成形体同士、あるいは、発泡成形体と他のプラスチック製品、金属製品等との間で摩擦が生じたときに、周波数の高い耳障りな摩擦音(キュッキュッ音)が発生しないポリプロピレン樹脂発泡予備発泡粒子及びポリプロピレン系樹脂発泡成形体の提供。
【解決手段】 ポリプロピレン系樹脂を主成分とする樹脂粒子を耐圧容器内に仕込み、所定の温度まで加熱した後、加圧下のもと、前記樹脂粒子を前記耐圧容器内よりも低圧の雰囲気下に放出することによって得られるポリプロピレン系樹脂予備発泡粒子の製造方法であって、前記ポリプロピレン系樹脂のJIS K7106に準拠して測定した曲げ剛性が900MPa以上1700MPa以下であり、かつ前記樹脂粒子が、ポリプロピレン系樹脂100重量部対してエチレンビスステアリン酸アミドを0.1重量部以上2.5重量部以下含有したものである。
【選択図】 なし

Description

本発明は、緩衝包装材、通函、断熱材、自動車のバンパー芯材などに用いられるポリプロピレン系樹脂の型内発泡成形体の製造に好適に使用しうるポリプロピレン系予備発泡粒子の製造方法に関する。
ポリプロピレン系樹脂発泡成形体の用途として、緩衝包装材、バンパーコア材、自動車部材などに広く使われている。しかしこれらポリプロピレン系樹脂発泡成形体やポリプロピレン系樹脂予備発泡粒子は、発泡成形体同士あるいは他のプラスチック製品、金属製品等との間で摩擦が生じたときに、周波数の高い耳障りな摩擦音(キュッキュッ音)が発生することがある。
従来、これらの摩擦音を防止する方法として、特許文献1にポリプロピレン系樹脂発泡体の表面に高級脂肪酸アミド等を付着させる方法、特許文献2に粒状ポリオレフィン発泡体の表面に高級脂肪酸アミド等を付着させる方法が開示されている。しかしながらこれらは発泡体の表面に高級脂肪酸アミド等を塗布する工程が必要となり生産性や生産コストの面で不利となる。また型内成形時に付着させた高級脂肪酸アミドが剥がれ落ち、成形金型を汚染する問題が生じる。
脂肪酸アミドをポリプロピレン系樹脂に練りこんで使用する方法が特許文献3に開示されている。ここで開示されている技術はポリプロピレン系樹脂粒子に発泡剤を含有後、蒸気にて加熱発泡させる製造方法であり、脂肪酸アミドを添加することによって予備発泡粒子のセル構造の微細均一化を目的としたものである。
特許文献4にポリオレフィン系樹脂に多価アルコール脂肪酸エステル及び脂肪酸アミドのいずれかを含む混合物を添加する方法が開示されている。ここで開示されている技術も特許文献3と同様にポリオレフィン系樹脂粒子に発泡剤を含有後、蒸気にて加熱発泡させる製造方法であり、ポリオレフィン系樹脂予備発泡粒子のセル構造の均一粗大化を目的としたものである。
特許文献5にポリプロピレン系樹脂発泡成形体の二次加工性改善を目的に、曲げ剛性4000〜8000kg/cm2(392〜785MPa)のポリプロピレン系樹脂に脂肪酸の金属塩0.05〜3.0重量%及び脂肪酸アミド0.05〜2.0重量%を含有させる方法が開示されている。しかし曲げ剛性8000kg/cm2以下であるポリプロピレン系樹脂は圧縮強度が低いため、成形体の軽量化ができなくなる問題が生じる。
また、特許文献6に振動による摩擦でポリプロピレン系樹脂発泡成形体を傷つけることなく、また摩擦によって剥がれ落ちる粉の発生を抑制する目的で、ポリプロピレン系樹脂に脂肪酸アミド化合物を2.5〜15重量部含有させる方法が開示されている。しかしながら脂肪酸アミド化合物の含有量を多くするほど、ポリプロピレン系樹脂予備発泡粒子を製造する際に、耐圧容器内における樹脂粒子の分散が不安定になる傾向がある。またこの方法で得られた予備発泡粒子の表面には分散剤が残留しやすい傾向があるため型内成形の際に融着不良が起こりやすい傾向がある。
特開昭59−210954号公報 特開昭61−23632号公報 特開昭58−129028号公報 特開平11−209503号公報 特開平8−59876号公報 特開2003−49019号公報
本発明の課題は予備発泡粒子同士、発泡成形体同士、あるいは、発泡成形体と他のプラスチック製品、金属製品等との間で摩擦が生じたときに、周波数の高い耳障りな摩擦音(キュッキュッ音)が発生しないポリプロピレン樹脂発泡予備発泡粒子及びポリプロピレン系樹脂発泡成形体を提供することにある。
本発明者らは、上記課題を解決すべく鋭意研究を重ねた結果所定の曲げ剛性を有するポリプロピレン系樹脂100重量部に対して、エチレンビスステアリン酸アミドを0.1重量部以上2.5重量部以下含有してなるポリプロピレン系樹脂粒子を水、分散剤、発泡剤等と共に耐圧容器内に仕込み、内容物を加熱した後、内容物を前記耐圧容器内よりも低圧の雰囲気下に放出してポリプロピレン系樹脂予備発泡粒子とすることで、周波数の高い耳障りな摩擦音を発生しないポリプロピレン系予備発泡粒子が得られることを見出し、本発明の完成に至った。
すなわち、本発明の第1は、ポリプロピレン系樹脂を主成分とする樹脂粒子と水、分散剤および発泡剤からなる水分散物を耐圧容器内に仕込み、所定の温度まで加熱した後、加圧下のもと、前記樹脂粒子と水との混合物を前記耐圧容器内よりも低圧の雰囲気下に放出することによって得られるポリプロピレン系樹脂予備発泡粒子の製造方法であって、前記ポリプロピレン系樹脂のJIS K7106に準拠して測定した曲げ剛性が900MPa以上1700MPa以下であり、かつ前記樹脂粒子が、ポリプロピレン系樹脂100重量部対してエチレンビスステアリン酸アミドを0.1重量部以上2.5重量部以下含有したものであることを特徴とするポリプロピレン系樹脂予備発泡粒子の製造方法に関する。
本発明の第2は、前記記載の製造方法によって得られたポリプロピレン系樹脂予備発泡粒子に関する。
本発明の第3は、前記記載のポリプロピレン系樹脂発泡予備粒子を金型内に充填し加熱して得られるポリプロピレン系樹脂発泡成形体に関し、好ましい態様としては、前記ポリプロピレン系樹脂発泡成形体の空隙率が10%以上50%以下であることを特徴とする前記記載のポリプロピレン系樹脂発泡成形体に関する。
本発明の製造方法は、樹脂粒子の分散性が良好であり、また、得られるポリプロピレン系樹脂予備発泡粒子、該予備発泡粒子から得られるポリプロピレン系樹脂発泡成形体は、予備発泡粒子同士、発泡成形体同士あるいは発泡成形体と他のプラスチック製品、金属製品等との間で摩擦が生じたときに、周波数の高い耳障りな摩擦音(キュッキュッ音)が発生しない。樹脂粒子中にエチレンビスステアリン酸アミドを含有しているため、型内発泡成形時に剥がれ落ちることもない。
本発明のポリプロピレン系発泡成形体は、同密度で通常の発泡成形体と比較した場合に高強度であるため、強度と軽量化が要求される用途、例えば、緩衝包装材、バンパーコア材、自動車部材に好適に使用し得る。
本発明において用いるポリプロピレン系樹脂は、プロピレンモノマー単位が50重量%以上、好ましくは80重量%以上、更に好ましくは90重量%以上からなる重合体であり、チーグラー型塩化チタン系触媒またはメタロセン触媒で重合された、立体規則性の高いものが好ましい。具体例としては、例えば、プロピレン単独共重合体、エチレン−プロピレンランダム共重合体、プロピレン−ブテンランダム共重合体、エチレン−プロピレン−ブテンランダム共重合体、エチレン−プロピレンブロック共重合体、無水マレイン酸―プロピレンランダム共重合体、無水マレイン酸―プロピレンブロック共重合体、プロピレン−g−無水マレイン酸グラフト共重合体等が挙げられ、それぞれ単独あるいは混合して用いられる。特に、エチレン−プロピレンランダム共重合体、プロピレン−ブテンランダム共重合体、エチレン−プロピレン−ブテンランダム共重合体が好適に使用し得る。また、これらのポリプロピレン系樹脂は無架橋のものが好ましいが、架橋したものも使用できる。
本発明に使用するポリプロピレン系樹脂は、JIS K7106に準拠して測定した曲げ剛性が900MPa以上1700MPa以下であり、好ましくは950MPa以上1600MPa以下であることが好ましい。曲げ剛性が900MPaよりも低いと、圧縮強度が低い成形体となるため、発泡成形体の軽量化ができない。
本発明に使用するポリプロピレン系樹脂は、JIS K7210に準拠し、温度230℃、荷重2.16Kgで測定したメルトインデックス(以下、MI)が0.1g/10分以上15g/10分以下であることが好ましく、更に好ましくは2g/10分以上12g/10分以下である。
前記ポリプロピレン系樹脂の融点は、好ましくは130℃以上168℃以下、更に好ましくは135℃以上160℃以下、特に好ましくは140℃以上155℃以下である。融点が当該範囲内であると、成形性、機械的強度、耐熱性に優れた発泡成形体が得られる傾向にある。ここで、前記融点とは、示差走査熱量計によって測定した吸熱ピークのピーク温度をいい、具体的には、ポリプロピレン系樹脂1〜10mgを40℃から220℃まで10℃/分の速度で昇温し、その後40℃まで10℃/分の速度で冷却し、再度220℃まで10℃/分の速度で昇温した時に得られるDSC曲線における吸熱ピークのピーク温度をいう。
本発明に用いられるエチレンビスステアリン酸アミドの添加量としては、ポリプロピレン系樹脂100重量部に対して0.1重量部以上2.5重量部以下、好ましくは1.5重量部以上2.5重量部以下であり、更に好ましくは1.5重量部以上2.0重量部以下である。エチレンビスステアリン酸アミドの添加量が0.1重量部より少ないと摩擦音の発生抑制効果が発揮されない。アミド系化合物の添加量が2.5重量部を越えると、ポリプロピレン系樹脂予備発泡粒子を製造する際に、耐圧容器内における樹脂粒子の分散が不安定になる傾向にあり、更にポリプロピレン系樹脂予備発泡粒子の表面に分散剤が大量に残留しやすいため型内成形の際に融着不良が起こりやすい傾向にある。またエチレンビスステアリン酸アミドを所定量用いることは、摩擦音の発生抑制に効果があることのほかにポリプロピレン系樹脂予備発泡粒子を製造する際に、耐圧容器内に樹脂粒子を分散させるがこのときの樹脂粒子の分散安定性が良好となる。例えば、特開平8−59876号公報に脂肪酸アミドとして例示されているエルカ酸アミドをポリプロピレン系樹脂100重量部に対し1.5重量部用いても、耐圧容器内での樹脂粒子の分散が不安定となり、ポリプロピレン系樹脂予備発泡粒子の製造が困難となる。
ポリプロピレン系樹脂へのエチレンビスステアリン酸アミドの添加方法は公知の方法を用いることが出来るが、中でもポリプロピレン系樹脂とエチレンビスステアリン酸アミドをドライブレンドする方法が製造の容易性の上で好ましい。
次に、本発明のポリプロピレン系樹脂予備発泡粒子の製造方法について述べる。エチレンビスステアリン酸アミドが添加されたポリプロピレン系樹脂は、既知の方法を用いて、例えば、押出機、ニーダー、バンバリーミキサー(商標)、ロール等を用いて溶融して、1粒の重量が0.2〜10mg、好ましくは0.5〜6mgのポリプロピレン系樹脂粒子に加工される。一般的には、押出機を用いて溶融し、ストランドカット法にて製造することが好ましい。例えば、円形ダイスからストランド状に押出されたポリプロピレン系樹脂を水、空気等で冷却、固化させたものを切断して、所望の形状のポリプロピレン系樹脂粒子を得る。
また、前記樹脂粒子製造の際にセル造核剤を添加することにより、ポリプロピレン系樹脂予備発泡粒子のセル径を所望の値に調整することが出来る。セル造核剤としては、タルク、炭酸カルシウム、シリカ、カオリン、酸化チタン、ベントナイト、硫酸バリウム等の無機系造核剤が一般に使用される。セル造核剤の添加量は、使用するポリプロピレン系樹脂の種類、セル造核剤の種類により異なり一概には規定できないが、ポリプロピレン系樹脂粒子100重量部に対して、概ね0.001重量部以上2重量部以下であることが好ましい。
更に、ポリプロピレン系樹脂粒子の製造の際、必要により種々の添加剤を、ポリプロピレン系樹脂の特性を損なわない範囲内で添加することができる。添加剤としては、例えば、;カーボンブラック、有機顔料などの着色剤;アルキルジエタノールアミド、アルキルジエタノールアミン、ヒドロキシアルキルエタノールアミン、脂肪酸モノグリセライド、脂肪酸ジグリセライドなどのノニオン系界面活性剤からなる帯電防止剤;IRGANOX1010(商標)、IRGANOX1076(商標)、IRGANOX1330(商標)、IRGANOX1425WL(商標)、IRGANOX3114(商標)、ULTRANOX626(商標)等のヒンダードフェノール系酸化防止剤;IRGAFOS168(商標)、IRGAFOS P−EPQ(商標)、IRGAFOS126(商標)、WESTON619(商標)等のリン系加工安定剤;HP−136(商標)等のラクトン系加工安定剤;FS042(商標)等のヒドロキシルアミン系加工安定剤、IRGANOX MD1024(商標)等の金属不活性剤;TINUVIN326(商標)、TINUVIN327(商標)等のベンゾトリアゾール系紫外線吸収剤;TINUVIN120(商標)等のベンゾエート系光安定剤;CHIMASSORB119(商標)、CHIMASSORB944(商標)、TINUVIN622(商標)、TINUVIN770(商標)等のヒンダードアミン系光安定剤;ハロゲン系難燃剤および三酸化アンチモン等の難燃助剤;FLAMESTAB NOR116(商標)、MELAPUR MC25(商標)等の非ハロゲン系難燃剤;ハイドロタルサイト、ステアリン酸カルシウム等の酸中和剤;IRGASTAB NA11(商標)等の結晶核剤などが例示される。
本発明におけるポリプロピレン系樹脂予備発泡粒子は、ポリプロピレン系樹脂を主成分とする樹脂粒子と水、分散剤および発泡剤からなる水分散物を耐圧容器内に仕込み、所定の温度まで加熱した後、加圧下のもと、前記樹脂粒子と水との混合物を前記耐圧容器内よりも低圧の雰囲気下に放出することによって得られる。具体的には、密閉容器内に、前記樹脂粒子、発泡剤、分散剤および分散助剤を含む水系分散媒を仕込み、攪拌しながら昇温して所定温度(以下、発泡温度という場合がある)として樹脂粒子に発泡剤を含浸させ、必要に応じて発泡剤を追加添加して、密閉容器内を一定圧力(以下、発泡圧力という場合がある)に保持した後、密閉容器下部から内容物を密閉容器内圧より低圧雰囲気下に放出する方法が例示される。使用する密閉容器には特に限定はなく、予備発泡粒子製造時における容器内圧力、容器内温度に耐えられるものであればよいが、例えばオートクレーブ型の耐圧容器が挙げられる。
前記発泡剤としては、プロパン、イソブタン、ノルマルブタン、イソペンタン、ノルマルペンタン等の脂肪族炭化水素およびそれらの混合物;空気、窒素、二酸化炭素等の無機ガス;水などが挙げられる。
発泡剤の使用量は、使用するポリプロピレン系樹脂の種類、発泡剤の種類、目的とする発泡倍率等により異なり、一概には規定できないが、ポリプロピレン系樹脂粒子100重量部に対して、概ね2重量部以上60重量部以下であることが好ましい。
前記分散剤として、例えば、塩基性第三リン酸カルシウム、塩基性炭酸マグネシウム、炭酸カルシウム、酸化アルミニウム、カオリン等の難水溶性無機化合物が使用されることが好ましい。分散助剤としては、例えば、ドデシルベンゼンスルホン酸ソーダ、直鎖アルキルフィンスルホン酸ソーダ等のアニオン系界面活性剤を使用することが好ましい。これらの中でも塩基性第三リン酸カルシウムと直鎖アルキルフィンスルホン酸ソーダの使用が良好な分散性を得ることが出来るので好ましい。これら分散剤及び分散助剤の使用量は、その種類や用いるポリプロピレン系樹脂の種類・量、発泡剤の種類などによって異なるが、通常、水100重量部に対して、分散剤0.1重量部以上3重量部以下、分散助剤0.0001重量部以上0.1重量部以下であることが好ましい。
また、ポリプロピレン系樹脂粒子の水中での分散性を良好なものにするために、通常、水100重量部に対して該樹脂粒子20重量部以上100重量部以下使用するのが好ましい。
この様にして密閉容器内に調整されたポリプロピレン系樹脂粒子の水系分散物は、攪拌下、所定の発泡温度まで昇温され、一定時間、通常5〜180分間、好ましくは10〜60分間保持されるとともに、密閉容器内の圧力は上昇し、発泡剤が樹脂粒子に含浸される。この後、所定の発泡圧力になるまで発泡剤が追加供給され、一定時間、通常5〜180分間、好ましくは10〜60分間保持される。かくして、発泡温度、発泡圧力で保持されたポリプロピレン系樹脂粒子の水系分散物を、密閉容器下部に設けられたバルブを開放して低圧雰囲気下(通常は大気圧下)に放出することによりポリプロピレン系樹脂予備発泡粒子を製造することができる。
樹脂粒子の水系分散物を低圧雰囲気に放出する際、流量調整、倍率バラツキ低減などの目的で2〜10mmφの開口オリフィスを通して放出することもできる。また、発泡倍率を高くする目的で、上記低圧雰囲気を飽和水蒸気で満たす場合もある。
発泡温度は、用いるポリプロピレン系樹脂の融点[Tm(℃)]、発泡剤の種類等により異なり、一概には規定できないが、概ねTm−30(℃)〜Tm+10(℃)の範囲から決定される。また、発泡圧力は、用いるポリプロピレン系樹脂の種類、発泡剤の種類、所望の予備発泡粒子の発泡倍率によって異なり、一概には規定できないが、概ね1〜8MPa(ゲージ圧)の範囲から決定される。
上記のようにして得たポリプロピレン系樹脂予備発泡粒子は、従来から知られている成形方法により、ポリプロピレン系樹脂発泡成形体にすることができる。例えば、イ)予備発泡粒子を無機ガスで加圧処理して予備発泡粒子内に無機ガスを含浸させ所定の予備発泡粒子内圧を付与した後、金型に充填し、水蒸気で加熱融着させる方法、ロ)予備発泡粒子をガス圧力で圧縮して金型に充填し、予備発泡粒子の回復力を利用して、水蒸気で加熱融着させる方法、ハ)特に前処理することなく予備発泡粒子を金型に充填し、水蒸気で加熱融着させる方法、などの方法が利用し得る。
前記無機ガスとしては、空気、窒素、酸素、ヘリウム、ネオン、アルゴン、炭酸ガスなどが使用できる。これらは単独で用いても、2種以上混合使用してもよい。これらの中でも、汎用性の高い空気、窒素が好ましい。
以上のようにして本発明のポリプロピレン系樹脂発泡成形体を得ることが出来るが、本発明においては、ポリプロピレン系型内発泡成形体において、特に空隙率が10%以上50%以下の発泡成形体において摩擦音の発生抑制効果を発揮する。ここで、本発明に言うポリプロピレン系樹脂発泡成形体の空隙率は、合発泡成形体の外形寸法より見掛け体積V(cm3)を求め、更にポリプロピレン系樹脂発泡成形体を一定量のエタノールを入れたメスシリンダー中に浸漬し、その時の増加容積V1(cm3)を測定することで、次式により得られたものである。
空隙率(%)=(V−V1)/V×100
例えば、米国特許6060529号公報には、予備発泡粒子が不完全融着した発泡成形体が開示されているが、この様に予備発泡粒子が不完全に融着した成形体は、摩擦音の発生が起こりやすい傾向にあるため、とりわけ本発明の効果を奏する。
空隙率が10%以上50%以下の成形体を製造するには、例えば、基材樹脂として用いたポリプロピレン系樹脂の融点をTm(℃)としたとき、好ましくは、温度がTm−25(℃)〜Tm(℃)の水蒸気で、更には温度がTm−20(℃)〜Tm−5(℃)の水蒸気で成形することで、発泡粒子間の融着性と空隙率が両立した発泡成形体を得ることが出来る。
次に、本発明のポリプロピレン系樹脂予備発泡粒子及びポリプロピレン系樹脂発泡成形体の製造方法を実施例及び比較例を挙げて、詳細に説明する。本発明は以下の実施例に限定されるものではない。予備発泡粒子および発泡成形体の評価を以下の方法で述べる方法で行った。
<予備発泡粒子における摩擦音防止効果>
予備発泡粒子200cm3を30×30cmのガーゼに包んで口を縛った状態で500mm/分の速度で圧縮し、そのときの音の発生をそばで聴取した。評価基準は下記による。
◎:全く摩擦音が発生しない
○:殆ど摩擦音が発生しないが、数回圧縮すると僅かに発生する。
×:大きな摩擦音が発生する。
<オートクレーブ内の分散安定性>
分散性の評価の指標として、オートクレーブ内で水系分散媒に分散させたポリプロピレン系樹脂粒子をポリプロピレン系樹脂粒子の軟化温度以上の温度に加熱したときに、オートクレーブ内が攪拌不可能となり予備発泡できなくなった状態を×、予備発泡できた場合について、予備発泡を行った後にオートクレーブ内に残ったポリプロピレン系樹脂粒子の状態を観察し、2個以上の樹脂粒子が接着した状態であれば分散性○、全ての樹脂粒子どうしが接着してない状態にあれば分散性良好で◎とした。
<発泡成形体における摩擦音防止効果>
ポリプロピレン系樹脂発泡成形体を0.05MPaの荷重の下、5cm/秒で水平なアクリル樹脂板上を移動させ摩擦音の発生の有無を観察した。評価基準は下記による。
◎ :全く摩擦音が発生しない
○ :殆ど摩擦音が発生しないが、数回移動させると僅かに発生する。
× :移動させた時に大きな摩擦音が発生する。
××:0.05MPaの荷重で圧縮するだけで、大きな摩擦音が発生する。
<発泡成形体の融着率>
ポリプロピレン系樹脂発泡成形体にカッターナイフで約5mmのノッチを入れ、ノッチに沿って曲げ破断させた。破断面において発泡粒子が破断している割合を目視観察によって判定した。
(実施例1)
基材樹脂としMI=7/10分、融点146℃、曲げ剛性1000MPaのランダムポリプロピレン100重量部に対しエチレンビスステアリン酸アミドを1.0重量部、更にセル造核剤としてタルク0.3重量部用いて、上記ランダムポリプロピレンとエチレンビスステアリン酸アミドとタルクをドライブレンドした。ドライブレンドした混合物を押出機内で溶融混練し円形ダイよりストランド状に押出し、水冷後、カッターで切断し、一粒の重量が1.8mg/粒の樹脂粒子を得た。
得られた樹脂粒子100重量部(50kg)、水300重量部、塩基性第三リン酸カルシウム1.6重量部、アルキルスルフォン酸ソーダ0.03重量部を容量0.35m3の耐圧オートクレーブ中に仕込み、攪拌下、発泡剤としてイソブタンを20部添加した後、オートクレーブ内容物を昇温し、140℃の発泡温度まで加熱した。その後、イソブタンを追加圧入して2.2MPaの発泡圧力まで昇圧し、該発泡温度、発泡圧力で30分間保持した後、オートクレーブ下部のバルブを開き、4.4mmφの開口オリフィスを通して、オートクレーブ内容物を大気圧下に放出して予備発泡粒子を得た。
得られた予備発泡粒子に空気加圧処理により空気を含浸させて0.08〜0.12MPaGの内圧を付与した後、320×320×60mmの金型内に充填し、0.30MPaGの成形温度の蒸気で加熱、融着させて発泡成形体とした。評価結果を表1に示す。
Figure 2007217597
(実施例2)
エチレンビスステアリン酸アミドを2.0重量部添加したこと以外は実施例1と同様の方法で予備発泡粒子と発泡成形体を得た。評価結果を表1に示す。
(実施例3)
エチレンビスステアリン酸アミドを2.4重量部添加したこと以外は実施例1と同様の方法で予備発泡粒子と発泡成形体を得た。評価結果を表1に示す。
実施例1〜3の結果、摩擦音が全く発生しないポリプロピレン系樹脂発泡粒子及びポリプロピレン系樹脂発泡成形体を得ることができた。
(実施例4)
エチレンビスステアリン酸アミドを0.3重量部添加したこと以外は実施例1と同様の方法で予備発泡粒子と発泡成形体を得た。評価結果を表1に示す。
殆ど摩擦音が発生しないポリプロピレン系樹脂発泡粒子及びポリプロピレン系樹脂発泡成形体を得ることができた。
(実施例5)
エチレンビスステアリン酸アミドを2.0重量部添加したこと以外は、実施例1と同様の方法で予備発泡粒子を得た。得られた予備発泡粒子に0.04MPaの内圧を付与した後、0.2MPaGの成形温度の蒸気で加熱、融着させて発泡成形体としたこと以外は、実施例1と同様の方法で発泡成形体を得た。評価結果を表1に示す。
得られた発泡成形体の空隙率は35%であったが、摩擦音が全く発生しなかった。
(比較例1)
エチレンビスステアリン酸アミドを添加しなかったこと以外は実施例1と同様の方法で予備発泡粒子と発泡成形体を得た。実施例1と同様の方法で評価を行った結果を表1に示す。大きな摩擦音が発生するポリプロピレン系樹脂発泡粒子及びポリプロピレン系樹脂発泡成形体が得られた。
(比較例2)
エチレンビスステアリン酸アミドを3.0重量部添加したこと以外は実施例1と同様の方法で予備発泡粒子を得ようとしたが、オートクレーブ内の分散性悪化により、予備発泡粒子を得ることができなかった。
(比較例3)
エチレンビスステアリン酸アミドを添加しなかったこと以外は実施例1と同様の方法で予備発泡粒子を得た。得られた予備発泡粒子に0.04MPaの内圧を付与した後、0.2MPaGの成形温度の蒸気で加熱、融着させて発泡成形体としたこと以外は、実施例1と同様の方法で発泡成形体を得た。評価結果を表1に示す。
得られた発泡成形体の空隙率は実施例5と同様に空隙率35%であるが、0.15MPaの荷重で圧縮するだけで大きな摩擦音を発生した。
実施例5と比較例3の結果から、エチレンビスステアリン酸アミドを添加することによって、特に空隙率が10%以上50%以下の発泡成形体に対して、摩擦音を抑制する効果を発揮することが判る。

Claims (4)

  1. ポリプロピレン系樹脂を主成分とする樹脂粒子と水、分散剤および発泡剤からなる水分散物を耐圧容器内に仕込み、所定の温度まで加熱した後、加圧下のもと、前記樹脂粒子と水との混合物を前記耐圧容器内よりも低圧の雰囲気下に放出することによって得られるポリプロピレン系樹脂予備発泡粒子の製造方法であって、前記ポリプロピレン系樹脂のJIS K7106に準拠して測定した曲げ剛性が900MPa以上1700MPa以下であり、かつ前記樹脂粒子が、ポリプロピレン系樹脂100重量部対してエチレンビスステアリン酸アミドを0.1重量部以上2.5重量部以下含有したものであることを特徴とするポリプロピレン系樹脂予備発泡粒子の製造方法。
  2. 請求項1記載の製造方法によって得られたポリプロピレン系樹脂予備発泡粒子。
  3. 請求項2記載のポリプロピレン系樹脂発泡予備粒子を金型内に充填し加熱して得られるポリプロピレン系樹脂発泡成形体。
  4. 前記ポリプロピレン系樹脂発泡成形体の空隙率が10%以上50%以下であることを特徴とする請求項3に記載のポリプロピレン系樹脂発泡成形体。
JP2006040871A 2006-02-17 2006-02-17 ポリプロピレン系樹脂予備発泡粒子の製造方法 Active JP4940688B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006040871A JP4940688B2 (ja) 2006-02-17 2006-02-17 ポリプロピレン系樹脂予備発泡粒子の製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006040871A JP4940688B2 (ja) 2006-02-17 2006-02-17 ポリプロピレン系樹脂予備発泡粒子の製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2007217597A true JP2007217597A (ja) 2007-08-30
JP4940688B2 JP4940688B2 (ja) 2012-05-30

Family

ID=38495217

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2006040871A Active JP4940688B2 (ja) 2006-02-17 2006-02-17 ポリプロピレン系樹脂予備発泡粒子の製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4940688B2 (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009256409A (ja) * 2008-04-14 2009-11-05 Kaneka Corp ポリプロピレン系樹脂発泡粒子の製造方法
JP2015040212A (ja) * 2013-08-20 2015-03-02 日本ポリプロ株式会社 発泡成形用ポリプロピレン樹脂組成物
CN107556513A (zh) * 2017-09-14 2018-01-09 四川大学 一种结晶型聚合物发泡粒子成型体及其制备方法

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS58129028A (ja) * 1982-01-27 1983-08-01 Kanegafuchi Chem Ind Co Ltd ポリプロピレン系樹脂予備発泡粒子の製造方法
JPS6123632A (ja) * 1984-07-13 1986-02-01 Japan Styrene Paper Co Ltd 粒状ポリオレフイン発泡体
JPH06240041A (ja) * 1993-02-18 1994-08-30 Mitsubishi Yuka Badische Co Ltd ポリプロピレン系樹脂発泡粒子
JPH10251436A (ja) * 1997-03-10 1998-09-22 Jsp Corp 無機物含有ポリプロピレン系樹脂発泡粒子成形体

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS58129028A (ja) * 1982-01-27 1983-08-01 Kanegafuchi Chem Ind Co Ltd ポリプロピレン系樹脂予備発泡粒子の製造方法
JPS6123632A (ja) * 1984-07-13 1986-02-01 Japan Styrene Paper Co Ltd 粒状ポリオレフイン発泡体
JPH06240041A (ja) * 1993-02-18 1994-08-30 Mitsubishi Yuka Badische Co Ltd ポリプロピレン系樹脂発泡粒子
JPH10251436A (ja) * 1997-03-10 1998-09-22 Jsp Corp 無機物含有ポリプロピレン系樹脂発泡粒子成形体

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009256409A (ja) * 2008-04-14 2009-11-05 Kaneka Corp ポリプロピレン系樹脂発泡粒子の製造方法
JP2015040212A (ja) * 2013-08-20 2015-03-02 日本ポリプロ株式会社 発泡成形用ポリプロピレン樹脂組成物
CN107556513A (zh) * 2017-09-14 2018-01-09 四川大学 一种结晶型聚合物发泡粒子成型体及其制备方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP4940688B2 (ja) 2012-05-30

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4971793B2 (ja) ポリプロピレン系樹脂発泡成形体の製造方法
JP4953891B2 (ja) 黒色のポリプロピレン系樹脂予備発泡粒子
JP5188144B2 (ja) 摩擦音のしないポリプロピレン系樹脂予備発泡粒子
WO2013137411A1 (ja) ポリプロピレン系樹脂発泡粒子およびポリプロピレン系樹脂発泡粒子からなる型内発泡成形体、並びに、これらの製造方法
JPWO2015076306A1 (ja) ポリエチレン系樹脂発泡粒子およびポリエチレン系樹脂型内発泡成形体およびその製造方法
JP5400323B2 (ja) 付着分散剤量が低減されたポリオレフィン系樹脂予備発泡粒子の製造方法
JP5242321B2 (ja) 摩擦音の低減されたポリプロピレン系樹脂予備発泡粒子
JP2014098161A (ja) ポリオレフィン系樹脂予備発泡粒子およびその製造方法
JP4940688B2 (ja) ポリプロピレン系樹脂予備発泡粒子の製造方法
JP3858517B2 (ja) ポリプロピレン系樹脂予備発泡粒子、およびその予備発泡粒子と型内発泡成形体の製造法
JP5253119B2 (ja) 熱可塑性樹脂発泡粒子の製造方法
JP4835002B2 (ja) ポリプロピレン系樹脂予備発泡粒子と該予備発泡粒子から得られる発泡成形体
WO2018084245A1 (ja) 発泡粒子及び発泡粒子成形体
JP5475149B2 (ja) 摩擦音のしないポリプロピレン系樹脂予備発泡粒子
JP5064745B2 (ja) 摩擦音が低減されたポリプロピレン系樹脂予備発泡粒子
JP5112771B2 (ja) ポリオレフィン系樹脂予備発泡粒子の製造方法
JP2006297807A (ja) ポリプロピレン系樹脂型内発泡成形体
JP2010180295A (ja) 摩擦音の発生が抑制されたポリオレフィン系樹脂予備発泡粒子
JP6670850B2 (ja) ポリプロピレン系樹脂発泡粒子の製造方法、ポリプロピレン系樹脂発泡粒子および型内発泡成形体
WO2019189462A1 (ja) ポリプロピレン系樹脂発泡粒子の製造方法
JP4910337B2 (ja) 複合発泡成形体からなる吸音材
JP5248939B2 (ja) ポリプロピレン系樹脂発泡粒子
JP2006255993A (ja) ポリプロピレン系樹脂発泡成形体の製造方法
JP5256664B2 (ja) 付着分散剤量が低減されたポリオレフィン系樹脂予備発泡粒子の製造方法
JP2011137172A (ja) ポリプロピレン系樹脂予備発泡粒子、型内発泡成形体およびその製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20081224

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20110722

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20110726

RD03 Notification of appointment of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7423

Effective date: 20110921

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20110926

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20120131

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20120213

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4940688

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150309

Year of fee payment: 3

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150309

Year of fee payment: 3

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250