JP2007217017A - ピルファプルーフ注出口組立体 - Google Patents

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Abstract

【課題】 注出口側にピルファプルーフリングを残すことなく、開封の痕跡を残すことができ、また、キャップを再閉鎖した状態においても確実に開封の痕跡を残すことの可能なピルファプルーフ注出口組立体を提供する。
【解決手段】 注出口4に取り付けるキャップ本体21の下端に、2個の弧状セグメント31を破断横つなぎ32で連結した構造のピルファプルーフリング23を連結部37によって連結すると共に各弧状セグメント31の内面には、水平状態に戻る復元力を持ったフラップ41を連設しておき、キャップ開封時に、破断横つなぎ32を破断させて各弧状セグメント31を連結部37を中心として旋回可能とすると共にフラップ41の復元力によって各弧状セグメント31を外側に大きく旋回させ、開封の痕跡を残すようにする。
【選択図】 図4

Description

本発明は、容器に設けるための、注出口とキャップを組み合わせた注出口組立体に関し、特にピルファプルーフ機能を備えたピルファプルーフ注出口組立体に関する。
従来より、各種容器に、キャップ付の注出口を設けることが広く行われている。例えば、パウチ容器に対してはパウチ用足付注出口が使用されており、その1例が特開平10−95444号公報に記載されている。しかしながら、この公報に記載の注出口は、キャップ開封の痕跡を残すための機能が設けられておらず、このため、例えば、店頭で誰かがキャップをいたずらで開封しても、再度キャップを取り付けてしまえば開封の痕跡が残らないといった問題がある。そこで、開封の痕跡を残すためのピルファプルーフ機能を付けることが望まれている。
キャップ開封の痕跡を残すためのピルファプルーフ機構は、従来より種々なものが用いられている。その代表的なものは、キャップにピルファプルーフリングを破断可能な形態で連設しておき、キャップを外した時にピルファプルーフリングとキャップとの連結部が破断することでピルファプルーフリングを容器側に残す構成としたものであり、ペットボトルに広く使用されている。ところが、この構成では、キャップ開封後にピルファプルーフリングが容器側に残るため、容器の注出口から直接内容物を飲食する場合には、ピルファプルーフリングが邪魔になるという問題がある。また、このピルファプルーフ機構をパウチ用足付注出口などの小さい注出口に用いると、ピルファプルーフリングも小型となるので、キャップを再閉鎖した時に、ピルファプルーフリングとキャップとが分離しているか否かを見にくいという問題も生じる。
特開平5−124669号公報には、キャップにピルファプルーフ用の密封バンドを連設し、その密封バンドを容易に分離可能な二つの弧状部分で構成し、キャップを開封した際には、二つの弧状部分を相互に分離し、各弧状部分がキャップに連結した状態で外側に開くように変形する構成としたピルファプルーフ機構が開示されている。このピルファプルーフ機構は、開封の痕跡を残すための弧状部分がキャップと一緒に容器から外れるため、容器側に余計なものを残さないという利点は有しているが、このキャップを再閉鎖した時、外側に開くように変形していた弧状部分を元の位置に戻るように押し戻すと、弧状部分は元の位置に戻ってしまい、開封の痕跡が見にくくなるという問題があった。
特開平10−95444号公報 特開平5−124669号公報
本発明はかかる問題点に鑑みてなされたもので、容器側にピルファプルーフリングなどの余計なものを残すことなく、開封の痕跡を残すことができ、また、キャップを再閉鎖した状態においても確実に開封の痕跡を残すことができ、更に、パウチ用足付注出口などの小さい注出口に適用しても開封の痕跡を残すことの可能なピルファプルーフ注出口組立体を提供することを課題とする。
本願請求項1に係る発明は、注出口と、その注出口にねじ係合によって着脱可能なキャップとを備えた注出口組立体において、ピルファプルーフ機能を付与するため、前記キャップが、天面部と筒部を備えたキャップ本体と、そのキャップ本体の筒部延長上に位置するように設けられたピルファプルーフリングを有しており、該ピルファプルーフリングは、円周方向に間隔をあけて配置された複数個の弧状セグメントと、隣接した弧状セグメントの向かい合った端部同士を連結する破断可能な破断横つなぎを備えており、各弧状セグメントは、キャップ開方向に関して後端に近い領域を前記キャップ本体の筒部に連結部を介して連結されると共に該連結部を中心として旋回可能となっており、且つキャップ開方向に関して先端に近い領域の内面側に、キャップをキャップ開方向に回転させた時に注出口に設けているラチェット歯にかみ合うラチェット歯を備えており、更に各弧状セグメントは、その下端近傍の内面側で且つ前記連結部よりもキャップ開方向に関して前方領域に、前記ピルファプルーフリングの中心方向に延びるフラップを、少なくとも斜め上方に変形させうる形態で備えており、前記注出口は、該注出口に対して閉位置に取り付けた前記キャップのピルファプルーフリングに対向する位置に筒状部を備えると共にその筒状部に、前記ピルファプルーフの複数の弧状セグメントにそれぞれ設けているラチェット歯にかみ合うラチェット歯を形成しており、更に、前記ピルファプルーフリングの複数の弧状セグメントに設けているフラップは、複数の弧状セグメントを破断横つなぎで連結した状態で且つ前記フラップを水平とした状態で、フラップの先端に接する円の直径が前記注出口の筒状部の外径よりも小径となるように、寸法が定められているという構成としたものである。
請求項2に係る発明は、上記した請求項1に係る発明において、前記注出口の筒状部に、前記キャップをキャップ開方向に回した時に、前記ピルファプルーフリングの各弧状セグメントのフラップが乗り上がって各弧状セグメントを外側に開かせる変形用リブを設けておくという構成としたものである。
請求項3に係る発明は、上記した請求項1又は2に係る発明において、前記注出口の筒状部の上端に、前記キャップをキャップ開方向に回して取り外す際に、前記ピルファプルーフリングの各弧状セグメントのフラップの上方への移動を阻止して該フラップを水平に戻すためのつばを設けておくという構成としたものである。
請求項4に係る発明は、上記した請求項1から3のいずれか1項に係る発明において、前記弧状セグメントに設けられているフラップを、キャップ開方向に関して前記連結部に近接した位置に設けるという構成としたものである。
請求項5に係る発明は、上記した請求項1から4のいずれか1項に係る発明において、前記注出口をパウチ用足付注出口としたものである。
上記した本発明のピルファプルーフ注出口組立体では、キャップを開封した時に、ピルファプルーフリングが複数の弧状セグメントに分割されるがキャップには連結部によって連結されており、このためキャップと共に注出口から外れ、注出口側に余計な物を残して飲食の邪魔になるということがない。また、キャップを外した際、各弧状セグメントに設けているフラップは自身の復元力によりほぼ水平な位置に戻る。このため、このキャップを再度注出口に取り付けて再閉鎖すると、各弧状セグメントのフラップが注出口の筒状部に突き当たり、各弧状セグメントが外側に開いた状態となり、その弧状セグメントを元の位置に戻そうとして押しても、手を離せば、弧状セグメントはフラップの復元力によって外側に開いた状態となる。このため、外側に開いた状態の弧状セグメントによって開封の痕跡を明瞭に示すことができる。
図1は本発明の好適な実施の形態に係るピルファプルーフ注出口組立体をパウチに取り付けた状態で示す概略側面図、図2(a)はピルファプルーフ注出口組立体を構成する注出口とキャップとを示す概略側面図、(b)はキャップに設けているピルファプルーフリングの概略平面図、(c)は(a)のA−A矢視概略断面図、図3(a)はキャップの概略側面図、(b)はキャップに設けているピルファプルーフリングの概略平面図、(c)、(d)、(e)、(f)、(g)、(h)はそれぞれ、キャップのピルファプルーフリング及びそれに隣接した領域の、(b)の線o−c、o−d、o−e、o−f、o−g、o−hに沿う概略断面図、図4(a)は注出口とキャップを、キャップを閉位置として示す概略断面図、(b)は(a)のB−B矢視概略断面図であり、図面を分かりやすくするためピルファプルーフリングの上面の台座を省略して示している。図5(a)は注出口とキャップを、キャップを開き始めの位置で示す概略断面図、(b)は(a)のC−C矢視概略断面図であり、図面を分かりやすくするためピルファプルーフリングを平面図で且つ上面の台座を省略して示している。図6(a)は注出口とキャップを、キャップを図5に示す位置よりも更に開いた位置で、且つ(b)の線E−Eに沿った断面で示す概略断面図、(b)は(a)のD−D矢視概略断面図であり、図面を分かりやすくするためピルファプルーフリングを平面図で且つ上面の台座を省略して示している。図7(a)は注出口とキャップを、キャップを再閉鎖した位置で示す概略断面図、(b)は(a)のF−F矢視概略断面図であり、図面を分かりやすくするためピルファプルーフリングの上面の台座を省略して示している。
図1において、1はパウチ、2はそのパウチ1に取り付けられたピルファプルーフ注出口組立体である。ここで用いられているパウチ1は、使用者が注出口に口をつけて内容物を吸引することが可能なタイプのものであり、形状としては、スタンド型、ガセット型等を例示できる。収納する内容物の量としては、100〜500g程度、最もよく計画される内容量は200〜300gを例示できる。パウチ1の材料は、紙、プラスチックフィルム、金属箔等の素材、また、これらの素材に物性改良の目的で他の素材を塗布したり蒸着等による加工を施されたものを用い、それぞれの単体或いはこれらを積層した材料が用いられる。
ピルファプルーフ注出口組立体2は、注出口4と、キャップ5を有している。ここで用いている注出口4は、パウチ用足付注出口であり、パウチ1の外側に位置する注出口部7と、パウチ1に接着して取り付けるための舟型のフランジ部8と、それに連結され、パウチ内の内容物を注出口部7に導くための通路を形成する足部9等を備えている。注出口4は、ポリエチレン、ポリプロピレン等の樹脂の射出成形により製造される。
次に、注出口4の注出口部7とキャップ5の構造を詳細に説明する。なお、本明細書において、注出口4及びキャップ5に関して用いる「上」、「下」、「水平」等の用語は、注出口4及びキャップ5を垂直に立てた状態として言及したものとする。図2〜図4において、注出口4は、その先端を飲み口とする先端筒部11と、その外周に形成され、キャップ5をねじ係合させるための外ねじ12と、キャップ5を注出口4に閉位置となるように取り付けた状態でそのキャップ5に設けているピルファプルーフリングに対向する位置に形成された筒状部13と、その筒状部13の外面に、円周方向に180度離れた位置に設けられた2個のラチェット歯14と、その2個のラチェット歯14の中間位置に設けられた変形用リブ15と、筒状部13の上端に(先端筒部11の下端に)、キャップ5をキャップ開方向に回して取り外す際に、ピルファプルーフリングの各弧状セグメントのフラップの上方への移動を阻止して該フラップを水平に戻すために設けられたつば16等を備えている。
キャップ5は、天面部21aと筒部21bを備えたキャップ本体21と、そのキャップ本体21の筒部21bの延長上に位置するように設けられたピルファプルーフリング23を有している。キャップ本体21は筒部21bの内面に、注出口4の外ねじ12とねじ係合する内ねじ24を備えており、これにより、キャップ5を注出口4に対してねじ係合させて着脱することが可能である。ここで、外ねじ12及び内ねじ24には通常、右ねじが使用されており、キャップ5を、図4(b)において矢印Rで示す右方向に回すことで注出口4に対して閉位置にねじ込んでゆくことができ、矢印Lで示す左方向に回すことでキャップ5を開き、注出口4から外すことができる。本明細書では、矢印Lで示す方向をキャップ開方向という。キャップ本体21の筒部21bの外面には滑り止め用の多数のリブ25が形成されている。また、筒部21bの下端には、リブ25の形成領域よりも外径の大きいつば部26が形成されている。
ピルファプルーフリング23は、円周方向に間隔をあけて配置された複数個の(この実施の形態では2個の)弧状セグメント31と、隣接した弧状セグメント31の向かい合った端部同士を連結する破断可能な破断横つなぎ32を備えており、破断横つなぎ32を破断する前の状態では、全体がリング状をなしている。隣接した弧状セグメント31の向かい合った端部同士の間隔は極力小さくすることが好ましく、0.5〜1mm程度に設定されている。このピルファプルーフリング23の外径は、キャップ本体21のつば部26の外径にほぼ等しく形成されており、これにより、キャップ本体21とピルファプルーフリング23が一体構造のように見え、良好な外観を与えている。
各弧状セグメント31の上面には、キャップ開方向Lに関して先端側端部に台座34aが、中央領域には台座34bが、後端側端部に台座34cが形成されている。一方、キャップ本体21の弧状セグメント31に面する下面には、台座34b、34cに対向する位置に台座35b、35cが形成されている。これらの台座は、キャップ5の射出成形工程において、ピルファプルーフリング23を押して型抜きする際にピルファプルーフリング23からの力をキャップ本体21に良好に伝達するために設けている。また、隣接した弧状セグメント31の端部間の隙間をはさんで配置された弧状セグメント31側の台座34aとキャップ本体21側の台座35cとは、高さ方向にオーバーラップするように設けられており、キャップ5を注出口4に締め込んで行く際にキャップ本体21からピルファプルーフリング23に対して回転力を伝達する機能も備えている。
各弧状セグメント31は、キャップ開方向に関して後端に近い領域をキャップ本体21の筒部21の下面に連結部37を介して連結されている。この連結部37は、キャップ5を注出口4から取り外す際に、複数の弧状セグメント31を連結していた破断横つなぎ32が破断した際にも破断することなく各弧状セグメント31をキャップ本体21に連結した状態に保つ強度は備えているが、その弧状セグメント31が連結部37を中心として旋回することは許容する程度の柔軟性を備えている。更に、弧状セグメント31の台座34aはキャップ本体21の筒部21の下面に、破断可能な破断縦つなぎ38を介して連結されている。この破断縦つなぎ38は、弧状セグメント31のキャップ本体21に対する連結状態を安定させるために設けたものである。なお、破断縦つなぎ38は図示した位置のみに設ける場合に限らず、必要に応じ、弧状セグメント31の円周方向の複数箇所をキャップ本体21に連結するように、複数個設けても良い。
各弧状セグメント31には、矢印Lで示すキャップ開方向に関して先端に近い領域の内面側に、キャップ5をキャップ開方向に回転させた時に注出口4の筒状部13に設けているラチェット歯14にかみ合うラチェット歯39が形成されている。更に、各弧状セグメント31には、その下端近傍の内面側で且つ連結部7よりもキャップ開方向に関して前方領域に、ピルファプルーフリングの中心方向に延びるフラップ41が形成されている。このフラップ41の根本領域は薄肉に形成されていて、フラップを少なくとも斜め上方に変形させることが可能である。更に、フラップ41は、キャップ5の成形時には、図3(d)に示すように、水平状態となっているが、このキャップ5を注出口4に取り付けた時には、図4(a)に示すように、斜め上方を向いた状態とすることができ、しかも、キャップ5を注出口4から外した状態ではほぼ元の水平状態に戻る復元力を備えている。図2において、フラップ41のピルファプルーフリング直径方向における寸法は、複数の弧状セグメント31を破断横つなぎ32で連結した状態で且つフラップ41を水平とした状態で、そのフラップ41の先端が接する円の直径dが、注出口4の筒状部13の外径Dよりも小径となるように定められており、これにより、図4(a)に示すように、キャップ5を注出口4に対して閉位置に取り付けた時には、フラップ41が斜め上方を向いた状態となる。また、破断横つなぎ32が破断して各弧状セグメント31が連結部37を中心として旋回可能となった状態では、図7に示すように、フラップ41が水平に戻り、その先端が注出口4の筒状部31に突き当たることで、弧状セグメント31を連結部37を中心として外側に開くことができる。ここで、フラップ41は、弧状セグメント31の円周方向に関して連結部37に近接した位置に設けることが、弧状セグメント31を大きく外側に旋回させることができるので好ましく、この実施の形態ではそのようにしている。フラップ41を連結部37に対して近接させる程度としては、フラップ41の端部と連結部37の旋回中心との距離(弧状セグメントの円周方向の距離)が2mm程度以下とすることが好ましい。
上記構成のキャップ5は、ポリエチレン、ポリプロピレン等の樹脂の射出成形により、キャップ本体21とピルファプルーフリング23が一体構造となるように製造される。
次に、上記構成のピルファプルーフ注出口組立体2の使用方法を説明する。注出口4とキャップ5はそれぞれ、樹脂の射出成形により製造され、図4に示すように、キャップ5を注出口4に取り付けた状態で使用される。ここで、キャップ5を注出口4にねじ込んで、図4に示す閉位置とする際、ピルファプルーフリング23も注出口4の周囲を回転しながら押し込まれてゆくが、その際、フラップ41が上方に斜めとなるように変形することでつば16の位置を通り抜けることができ、また、注出口4に設けているラチェット歯14はキャップ5が閉方向に回転する際にはピルファプルーフリング23側に形成しているラチェット歯39の通り抜けを許容するので、ラチェット歯39もラチェット歯14に引っかかることなく通り抜けることができる。かくして、キャップ5を注出口4に対して図4に示すように閉位置に締め込んだ状態では、キャップ5のピルファプルーフリング23は、図2に示すように2個の弧状セグメント31を破断横つなぎ32に連結したリング状態となっており且つ各弧状セグメント31は連結部37及び破断縦つなぎ38でキャップ本体21に連結された状態となっている。また、図4に示すように、フラップ41は注出口4のつば16の下方で筒状部13に接触するように斜め上方を向いた状態となっている。
キャップ5の開封に当たっては、キャップ5のキャップ本体21を指でつまんで、矢印Lで示すキャップ開方向に回して行く。この回転により、ピルファプルーフリング23も一緒にキャップ開方向に回転し、図5に示すように、ピルファプルーフリング23の各弧状セグメント31の内面のラチェット歯39が、注出口4に設けているラチェット歯14に引っ掛かり、それ以上の回転が阻止される。一方、ラチェット歯14、39の噛み合いによって回転を阻止された弧状セグメント31の前に位置している他方の弧状セグメント31は、その後端の近傍が連結部37によって更に回転させられるため、弧状セグメント31間を連結していた破断横つなぎ32に大きい張力が作用し、破断する。かくして、各弧状セグメント31が、他の弧状セグメント31から分離され、自由に旋回しうる状態となる。このため、フラップ41が元の水平状態に戻ろうとする復元力によって、各弧状セグメント31に外側に開く方向の力が作用し、また、各弧状セグメント31がキャップ本体21の上方への移動によって引き上げられる際にフラップ41の上端が注出口4のつば16に突き当たって水平に戻されることによっても各弧状セグメント31に外側に開く方向の力が作用し、各弧状セグメント31が連結部37を中心として外側に開くように旋回する。しかも、その後のキャップ本体21の回転によって、図6に示すように、フラップ41が変形用リブ15に乗り上げ、各弧状セグメント31は連結部37を中心として更に大きく外側に開く。なお、各弧状セグメント31をキャップ本体21に連結していた破断縦つなぎ38は、破断横つなぎ32が破断した際、或いは弧状セグメント31が外側に開く際に破断する。かくして、キャップ5を或る程度開方向に回すことで、各弧状セグメント31が外側に開き、その一部がキャップ本体21の外周面よりも外側に飛び出した状態となり、開封の痕跡が現れる。
その後、キャップ5を注出口4から取り外し、注出口4からパウチ1の内容物を飲食する。この際、開封の痕跡を示すための弧状セグメント31はキャップ本体21と一緒に、注出口4から取り外されるため、注出口4には余計なものが残っておらず、このため注出口4に直接口をつけて内容物を飲食する際にも違和感はない。
キャップ5を注出口4からいたずらで取り外し、その後再び、キャップ5を注出口4に対して元の状態に再閉鎖した場合、図7に示すように、各弧状セグメント31に設けられているフラップ41は自身の復元力によってほぼ水平な状態となっている。このため、弧状セグメント31を注出口4の筒状部13に向かって指で押し、元の位置に戻すように旋回させようとしても、フラップ41の先端が注出口4の筒状部13に突き当たるため、元の状態に戻すことはできず、また、フラップ41を斜め上方に変形させることで弧状セグメント31を元の状態に一時的に戻すことができたとしても、指を離すとフラップ41の復元力により弧状セグメント31は開いた状態となってしまう。かくして、開封の痕跡が確実に残ることとなる。しかも、弧状セグメント31はキャップ本体21の外周よりも外側に大きく開いているため、きわめて見やすく、キャップ5が小さいサイズのものであっても、一目で開封済であることを確認できる。
なお、以上の実施の形態において、弧状セグメント31に形成するフラップ41を連結部37に近接した位置に配置しているが、このフラップ41は連結部37から離れた位置に配置してもよい。ただし、実施の形態におけるように、フラップ41を連結部37に近接した位置に配置しておくと、連結部37を中心とした弧状セグメント31の旋回角度を大きくすることができ、開封の痕跡が見やすくなるという利点が得られる。更に、上記の実施の形態では、ピルファプルーフリング23を、2個の弧状セグメント31に分割した構成としているが、弧状セグメント31の個数は2個に限らず、3個以上としてもよい。
以上に本発明を、パウチに用いる注出口組立体に適用した場合を説明したが、本発明のピルファプルーフ注出口組立体は、パウチに限らず、他の任意の容器に対して適用することが可能である。
本発明の好適な実施の形態に係るピルファプルーフ注出口組立体をパウチに取り付けた状態で示す概略側面図 (a)はピルファプルーフ注出口組立体を構成する注出口とキャップとを示す概略側面図、(b)はキャップに設けているピルファプルーフリングの概略平面図、(c)は(a)のA−A矢視概略断面図 (a)はキャップの概略側面図、(b)はキャップに設けているピルファプルーフリングの概略平面図、(c)、(d)、(e)、(f)、(g)、(h)はそれぞれ、キャップのピルファプルーフリング及びそれに隣接した領域の、(b)の線o−c、o−d、o−e、o−f、o−g、o−hに沿う概略断面図 (a)は注出口とキャップを、キャップを閉位置として示す概略断面図、(b)は(a)のB−B矢視概略断面図 (a)は注出口とキャップを、キャップを開き始めの位置で示す概略断面図、(b)は(a)のC−C矢視概略断面図 (a)は注出口とキャップを、キャップを図5に示す位置よりも更に開いた位置で、且つ(b)の線E−Eに沿った断面で示す概略断面図、(b)は(a)のD−D矢視概略断面図 (a)は注出口とキャップを、キャップを再閉鎖した位置で示す概略断面図、(b)は(a)のF−F矢視概略断面図
符号の説明
1 パウチ
2 ピルファプルーフ注出口組立体
4 注出口
5 キャップ
7 注出口部
8 フランジ部
9 足部
11 先端筒部
12 外ねじ
13 筒状部
14 ラチェット歯
15 変形用リブ
16 つば
21 キャップ本体
21a 天面部
21b 筒部
23 ピルファプルーフリング
24 内ねじ
25 リブ
26 つば部
31 弧状セグメント
32 破断横つなぎ
34a、34b、34c 台座
35b、35c 台座
37 連結部
38 破断縦つなぎ
39 ラチェット歯
41 フラップ

Claims (5)

  1. 注出口と、その注出口にねじ係合によって着脱可能なキャップとを備えた注出口組立体において、前記キャップ(5)が、天面部と筒部を備えたキャップ本体(21)と、そのキャップ本体の筒部(21b)の延長上に位置するように設けられたピルファプルーフリング(23)を有しており、該ピルファプルーフリングは、円周方向に間隔をあけて配置された複数個の弧状セグメント(31)と、隣接した弧状セグメントの向かい合った端部同士を連結する破断可能な破断横つなぎ(32)を備えており、各弧状セグメント(31)は、キャップ開方向に関して後端に近い領域を前記キャップ本体の筒部に連結部(37)を介して連結されると共に該連結部を中心として旋回可能となっており、且つキャップ開方向に関して先端に近い領域の内面側に、キャップをキャップ開方向に回転させた時に注出口に設けているラチェット歯(14)にかみ合うラチェット歯(39)を備えており、更に各弧状セグメントは、その下端近傍の内面側で且つ前記連結部よりもキャップ開方向に関して前方領域に、前記ピルファプルーフリングの中心方向に延びるフラップ(41)を、少なくとも斜め上方に変形させうる形態で備えており、前記注出口(4)は、該注出口に対して閉位置に取り付けた前記キャップのピルファプルーフリングに対向する位置に筒状部(13)を備えると共にその筒状部に、前記ピルファプルーフの複数の弧状セグメントにそれぞれ設けているラチェット歯(39)にかみ合うラチェット歯(14)を形成しており、更に、前記ピルファプルーフリングの複数の弧状セグメントに設けているフラップ(41)は、その複数の弧状セグメントを破断横つなぎで連結した状態で且つ前記フラップを水平とした状態で、フラップの先端に接する円の直径(d)が前記注出口の筒状部(13)の外径(D)よりも小径となるように、寸法が定められていることを特徴とするピルファプルーフ注出口組立体。
  2. 前記注出口の筒状部(13)に、前記キャップをキャップ開方向に回した時に、前記ピルファプルーフリングの各弧状セグメントのフラップ(41)が乗り上がって各弧状セグメントを外側に開かせる変形用リブ(15)が設けられていることを特徴とする請求項1記載のピルファプルーフ注出口組立体。
  3. 前記注出口の筒状部(13)の上端に、前記キャップをキャップ開方向に回して取り外す際に、前記弧状セグメントのフラップ(41)の上方への移動を阻止して該フラップを水平に戻すためのつば(16)が設けられていることを特徴とする請求項1又は2記載のピルファプルーフ注出口組立体。
  4. 前記弧状セグメントに設けられているフラップ(41)が、キャップ開方向に関して前記連結部(37)に近接した位置に設けられていることを特徴とする請求項1から3のいずれか1項記載のピルファプルーフ注出口組立体。
  5. 前記注出口(4)がパウチ用足付注出口であることを特徴とする請求項1から4のいずれか1項記載のピルファプルーフ注出口組立体。
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