JP2007216858A - 鉄道車両用椅子 - Google Patents

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Abstract

【課題】座り心地がよく、かつ横揺れの影響を受けにくい鉄道車両用椅子を提供すること。
【解決手段】背面部に形成されるバックフレーム部26と、着座部に形成されるクッションフレーム部24とを有するシートフレーム18と、シートフレーム18の上方に配置される弾性を有するシート14,16と、を具備する鉄道車両用椅子10であって、クッションフレーム部24は、着座者の左右方向に1つまたは複数に分割されたフレーム領域30a,30bを有しており、該クッションフレーム部24にフレーム領域30a,30bを左右方向に跨ぐ複数の撓み部材20を架設する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、鉄道車両に配置される鉄道車両用椅子に関する。
従来から、着座者の座り心地を良くするために、座面のフレームの内部に、着座者の膝から尻に向かう方向(縦方向という。)に沿って撓み部材が張架されたサスペンション構造を有する椅子が知られている(例えば、特許文献1参照。)。
特許文献1に開示されているサスペンション装置100は、図8に示すように、略長方形のワイヤフレーム101の前端側および後端側のそれぞれに第1縁ワイヤ102および第2縁ワイヤ103が固定されている。さらに、横梁ワイヤ104が第2縁ワイヤ103の上方に配置され、第1縁ワイヤ102と第2縁ワイヤ103、並びに、第2縁ワイヤ103と横梁ワイヤ104との間には、複数の長手方向に伸びる縦桁ワイヤ105が互いに平行に張られている。
特開昭63−305815号公報(図1、図2)
しかしながら、特許文献1に開示されているサスペンション装置100では、前方に第1縁ワイヤ102が配置されているため、このサスペンション装置100を採用した椅子に人が着座した場合、当該人の膝の内側が第1縁ワイヤ102に圧迫されて座り心地が悪いものとなる。
また、このサスペンション装置100を鉄道車両用の椅子に採用した場合、縦桁ワイヤ105が縦方向に張架されているため、人が当該シートに着座した場合、縦桁ワイヤ105は縦方向に沿って撓む。そのため、該椅子が右足と左足とを結ぶ方向(横方向という。)に揺れた場合、着座している人は、その揺れの影響を受けやく、座り心地が悪いといった問題がある。
本発明は上記の事情にもとづきなされたもので、その目的とするところは、座り心地がよく、かつ横方向の揺れの影響を受けにくい鉄道車両用椅子を提供しようとするものである。
上記課題を解決するために、本発明は、背面部に形成されるバックフレーム部と、着座部に形成されるクッションフレーム部とを有するシートフレームと、シートフレームの上方に配置される弾性を有するシートと、を具備する鉄道車両用椅子であって、クッションフレーム部は、着座者の左右方向に1つまたは複数に分割されたフレーム領域を有しており、該クッションフレーム部には、フレーム領域を左右方向に跨ぐ複数の撓み部材が架設されているものである。
このように構成した場合には、クッションフレーム部に対して着座者の左足と右足とを結ぶ方向(横方向)に撓み部材が架設されているため、人が鉄道車両用椅子に着座した場合、撓み部材は、横方向に沿って撓む。したがって、鉄道車両用椅子が横方向に揺れた場合、着座者は横方向に撓んだ撓み部材によって受け止められる。その結果、着座者が横揺れによって受ける影響を軽減できる。
また、他の発明は、上述の発明に加えて更に、クッションフレーム部のフレーム領域における前方の先端部には、左右方向に向かってシートより弾性率の低い弾性体が配置されているものである。
このように構成した場合には、鉄道車両用椅子に着座した人の腿または膝の内側部分が弾性体と接することにより、従来のように弾性体の代わりに剛体が用いられる場合と比較して、腿または膝が圧迫されることが無くなる。そのため、着座者の座り心地が良くなる。
さらに、他の発明は、上述の各発明に加えて更に、弾性体の前方は、上方から下方にかけてシートによって覆われており、弾性体の前方とシートの間には隙間が設けられているものである。
このように構成した場合には、弾性体に上下方向の圧力がかかり、該弾性体が上下方向につぶれた場合、この変形によって前方に突出する突出部を上記隙間に逃がすことが可能となる。したがって、鉄道車両用椅子の前方部分に適度な弾性を確保することが可能となる。
さらに、他の発明は、上述の各発明に加えて更に、シートの下面において着座者一人毎に区切られる部分には、上方に向かってくぼんだ上方くぼみ部が設けられ、空隙部が形成されているものである。
このように構成した場合には、人が鉄道車両用椅子に着座した場合、シートにかかる負荷を上方くぼみ部に逃がすことが可能となり、シートの左右方向への変形を防止できる。また、鉄道車両用椅子が横方向に揺れた場合、シートにかかる横揺れの力は、該シートにおいて空隙部によって区分けされた一方の部分から隣接する他方の部分に伝わりにくくなる。
本発明によると、座り心地がよく、かつ横揺れの影響を受けにくい鉄道車両用椅子を提供できる。
(第1の実施の形態)
以下、本発明の第1の実施の形態に係る鉄道車両用椅子10について、図面を参照しながら説明する説明する。
図1は、鉄道車両用椅子10の分解斜視図である。図2は、鉄道車両用椅子10の側面図であり、一部を透過的に示した図である。図3は、図2における鉄道車両用椅子10を矢示D方向から一部透過的に見た平面図である。図4は、図2においてA−A線で切断した部分を示す断面図である。なお、以下の説明において、図1〜図5中に示す矢示X1方向を前方、矢示X2方向を後方、矢示Y1方向を左側、矢示Y2方向を右側、矢示Z1方向を上方および矢示Z2方向を下方と規定する。また、以下の説明において、鉄道車両とは、リニアモーターカー等レールに直接的に接触せずに移動する車両も含むものとする。
鉄道車両用椅子10は、2人掛け用の椅子であり、その左右方向が鉄道車両の進行方向と一致するように鉄道車両の内部に配置される。鉄道車両用椅子10は、該鉄道車両用椅子10において支持体を構成するフレーム体12と、このフレーム体12の着座側に配置されるシートクッション14と、フレーム体12の背面側に配置されるシートバック16と、から主に構成されている。
フレーム体12は、該フレーム体12の骨格となるシートフレーム18と、シートフレーム18に架設されるS字状に蛇行したS字状バネ20と、クッション材である弾性体22と、を有している。
図1に示すように、シートフレーム18は、クッションフレーム部24と、バックフレーム部26とから構成されている。また、シートフレーム18は、左右方向から見て略L字形状を有した左フレーム18aと、右フレーム18bとを有している。バックフレーム部26は、シートフレーム18におけるL字の一方を構成しており、図1において、上下方向に向かって突出している部分である。一方、クッションフレーム部24は、図1において、バックフレーム部26から前方向に向かって突出している部分である。
シートフレーム18におけるL字の角部18fには、円筒形のパイプ部28が左右方向に沿って設けられている。また、パイプ部28からは下方に向かって延出する延出部29が設けられている。また、左フレーム18aと右フレーム18bとの間には、バックフレーム部26における中央から下方にかけて略平板状を有する背面部26aが設けられている。背面部26aの上方には、略角柱状を有した角柱部26bが左フレーム18aから右フレーム18bに渡って設けられている。左フレーム18aおよび右フレーム18bの上端は、それぞれ角柱部26bより上方に突出する上端部18cおよび上端部18dとなっている。また、左フレーム18aと右フレーム18bとの間の左右方向略中央にも、上方に向かって突出する上端部18eが設けられている。
クッションフレーム部24は、左フレーム部18aにおいて前後方向に沿って形成される部分である左クッションフレーム部24aと、右フレーム部18bにおいて前後方向に沿って形成される部分である右クッションフレーム部24bと、左右方向における左フレーム18aと右フレーム18bとの略中央から左フレーム18aおよび右フレーム18bと対向するように前後方向に向かって形成される中央クッションフレーム部24cと、を有している。また、左クッションフレーム部24aと右クッションフレーム部24bとの間には、上下方向に貫通するフレーム領域30が形成されており、該フレーム領域30は、中央クッションフレーム24cによって左右対称となる左フレーム領域30aと右フレーム領域30bとに分割されている。また、左クッションフレーム部24a、右クッションフレーム部24bおよび中央クッションフレーム部24cの前方の先端部は、図1に示すように、前斜め下方に向かって鋭角に切り欠かれている。
さらに、該左クッションフレーム部24a、右クッションフレーム部24bおよび中央クッションフレーム部24cにおける前方の先端部下方には断面が長方形の形状を有する角柱状の角パイプ部24dが左クッションフレーム部24aから右クッションフレーム部24bにかけて設けられている。左フレーム領域30aおよび右フレーム領域30bにおける角パイプ部24dの上方には、ポリエステルから形成される弾性体22がそれぞれ配置されている。しかしながら、弾性体22の材料をポリエステルに限定することなく、他の材料としても良い。弾性体22は、断面が略長方形の直方体の形状を有している。また、弾性体22は、シートクッション14およびシートバック16よりも高反発性で、かつ低弾性である。ここで、「高反発性」とは、収縮方向への負荷を取り除いた際に、元の形状に戻りやすい性質をいい、「低弾性」とは、ヤング率が低く、やわらかい性質をいう。
また、図2、図3および図4に示すように、左クッションフレーム部24a、右クッションフレーム部24bおよび中央クッションフレーム部24cのそれぞれには、後述するS字状バネ20を引っ掛けるための爪状のフック部34a,34b,34c1,34c2が前後に向かって4つ並んで設けられている(図1においてフック部34a,34b,34c1,34c2は不図示とする。)。具体的には、図4に示すように、フック部34aは、左クッションフレーム部24aの上方に配置された左フックプレート35aから右側に突出するように設けられている。また、フック部34bは、右クッションフレーム部24bの上方に配置された右フックプレート35bから左側に突出するように設けられている。また、フック部34c1,34c2は、中央クッションフレーム部24cの上方に配置された中央フックプレート35cから左右両側に突出するように設けられている。各フック部34a,34b,34c1,34c2の断面形状は、図4に示すように、爪状をしており、各フック部34a,34b,34c1,34c2の内側にはS字状バネ20から伝わる衝撃を緩衝するための不図示の緩衝材が配置されている。
図3に示すように、クッションフレーム部24には、左フレーム領域30aおよび右フレーム領域30bのそれぞれを跨ぐように、左右方向に向かってそれぞれ4本ずつ、合計8本のS字状バネ20が架設されている。すなわち、該S字状バネ20は、左フレーム領域30aおよび右フレーム領域30bのそれぞれに前後に4つ並ぶように配置されている。S字状バネ20は、鉄等の金属から成り、図3において前後に蛇行しながら左右方向に伸びる撓み部材である。左フレーム領域30aに配置されるS字状バネ20の一端は、フック部34aに引っ掛けられており、その他端はフック部34c1に引っ掛けられている。また、右フレーム領域30bに配置されるS字状バネ20の一端は、フック部34bに引っ掛けられており、その他端はフック部34c2に引っ掛けられている。
図1および図2に示すように、クッションフレーム部24の上方およびバックフレーム部26の前方には、それぞれシートクッション14およびシートバック16が配置されている。このシートクッション14とシートバック16により2人掛け用のシートが形成される。具体的には、シートクッション14は、クッションフレーム部24の前方からバックフレーム部26の背面部26aにかかる部分に配置されている。一方、シートバック16は背面部26aの上方に配置されている。シートクッション14およびシートバック16は、ポリエステル部材を内部に有し、その外側が化学繊維あるいはウール等の布地で覆われた弾性シートである。しかしながら、シートクッション14およびシートバック16の内部の材料は、ポリエステルに限定されることなく、他の材料としても良い。
図4に示すように、シートクッション14は、2人掛け用のシートとなっている。そして、当該シートクッション14の上面14aおよび下面14bの左右方向中央部には、下方に向かってくぼんだ下方くぼみ部40と上方に向かってくぼんだ上方くぼみ部42がそれぞれ形成されている。図4に示すように、シートクッション14は、クッションフレーム部24の上方に配置されている。このため、上方くぼみ部42は中央フックプレート35cとの間に空隙部43を形成している。この空隙部43の存在により、人が鉄道車両用椅子10に着座した場合、シートクッション14にかかる負荷を当該空隙部43に逃がすことが可能となり、シートクッション14の左右方向への変形を防止できる。また、鉄道車両用椅子10が横方向に揺れた場合、横揺れの力は、該シートクッション14において空隙部43によって区分けされた一方の部分から隣接する他方の部分に伝わりにくくなる。
図5は、図3においてB−B線で切断した部分を示す断面図である。
図5に示すように、シートクッション14の前方部分は、円弧状に湾曲しており弾性体22の上方および前方を覆っている。また、弾性体22の前端面22aとシートクッション14の内側面14cとの間には、半月状の隙間45が形成されている。隙間45は、着座者が座り、弾性体22が上下方向につぶれた場合、そのつぶれた弾性体22が前方に突出する部分を逃がすための空間となっている。さらに、シートクッション14の内側面14cにおいてS字状バネ20と弾性体22との間の部分となる斜方内側面14dと、弾性体22の後端面22bと、弾性体22と角パイプ部24dとの間の隙間46と、角パイプ部24dの前方には、一連に繋がった弾性を有する仕切り部材47が配置されている。仕切り部材47はポリエステルを材料とする薄い平板状の弾性材を所望の形状に折り曲げることによって形成される。しかしながら、仕切り部材47の材料は、ポリエステルに限定されることなく、他の部材としても良い。仕切り部材47において角パイプ部24dの前方に位置する部分には、シートクッション14の先端面14eが固定されている。仕切り部材47は、着座者が座り、弾性体22に荷重がかかった場合、その荷重を受け止めることによって弾性体22が後方側につぶれて変形するのを防止している。
以上のようにして構成された鉄道車両用椅子10では、鉄道車両の進行方向となる左右方向にS字状バネ20が架設されているため、人が鉄道車両用椅子に着座した場合、S字状バネ20は、鉄道車両の進行方向となる左右方向に沿って撓む。したがって、鉄道車両に急ブレーキ等がかかることで鉄道車両用椅子10が左右方向に揺れた場合でも、着座者は左右方向に撓んだS字状バネ20によって受け止められる。その結果、着座者が受ける鉄道車両の進行方向に対する揺れの影響を軽減することができる。
また、鉄道車両用椅子10では、シートフレーム18の前方には、弾性体22が配置されている。このため、鉄道車両用椅子10に着座した人の腿または膝の部分が弾性体と接することとなる。そのため、従来のように弾性体22の部分に、撓み部材を固定するための剛体が配置されている場合と比較して、腿または膝が圧迫されることが無くなり、その結果、着座者の座り心地が良くなる。また、弾性体22は高反発性で、かつ低弾性を有するため、腿または膝に適切な弾性力が加えられ、着座者の座り心地はさらに良いものとなる。
また、鉄道車両用椅子10では、弾性体22の前端面22aとクッションシート14の内側面14cとの間には隙間部45が設けられている。このため、弾性体22に上下方向の圧力がかかり、該弾性体22が上下方向につぶれた場合、その変形によって前方に突出する部分を隙間部45に逃がすことが可能となる。したがって、弾性体22が上下方向に変形しやすくなり、シートクッション14における前方部分の弾性がさらに向上する。その結果、着座者の座り心地がさらに良くなる。
また、鉄道車両用椅子10では、S字状バネ20と弾性体22との間におけるシートクッション14の斜方内側面14dと、弾性体22の後端面22bと、弾性体22と角パイプ部24dとの間の隙間46と、角パイプ部24dの前方には、仕切り部材47が配置されている。このため、弾性体22に荷重がかかった場合、弾性体22にかかる荷重のうち後方側に向かう荷重が仕切り部材47によって受け止められる。したがって、弾性体22が後方側に向かって突出することを防止でき、その結果、弾性体22は前方の隙間45に向かって突出するように変形することとなる。このため、シートクッション14における前方部分に適度な弾性を確保することが可能となる。
(第2の実施の形態)
次に、本発明の第2の実施の形態に係る鉄道車両用椅子60について、図面を参照しながら説明する。なお、第2の実施の形態に係る鉄道車両用椅子60において、第1の実施の形態と同一の部材、同一の箇所には同一の符号を付すと共にその説明を省略または簡略化する。なお、第2の実施の形態では、シートの形状のみが異なるため、その相違部分について述べる。また、以下の説明において、図6および図7中に示す矢示X1方向を前方、矢示X2方向を後方、矢示Y1方向を左側、矢示Y2方向を右側、矢示Z1方向を上方および矢示Z2方向を下方と規定する。
図6は、鉄道車両用椅子60の分解斜視図である。図7は、鉄道車両用椅子60を、図2におけるA−A線で切断した部分を示す断面図である。
鉄道車両用椅子60は、2人掛け用の椅子であり、着座者の左足と右足とを結ぶ方向(左右方向)が鉄道車両の進行方向と一致するように鉄道車両の内部に配置される。鉄道車両用椅子60は、図6に示すように、該鉄道車両用椅子60において支持体を構成するフレーム体12と、このフレーム体12の着座側および背面側の双方に配置されるシート62と、から主に構成されている。このシート62は、2人掛け用のシートであり、クッションフレーム部24における角パイプ部24dからバックフレーム部26における上端部18c,18d,18eに渡るように、フレーム体12の上方に配置される。
シート62は、平板状のクッション材を湾曲させた形状を有する部材である。また、シート62における前方の先端部64は、下方に向かって略円弧状に湾曲している。シート62は、ポリエステル部材を内部に有し、その外側が化学繊維あるいはウール等の布地で覆われた弾性シートである。しかしながら、シート62の内部の材料は、ポリエステルに限定されることなく、他の材料としても良い。
また、シート62には、図6および図7に示すように、先端部64から上端部65に渡って、当該シート62の上面62aおよび下面62bの左右方向中央部に、下方に向かってくぼんだ下方くぼみ部66と上方に向かってくぼんだ上方くぼみ部67とがそれぞれ形成されている。本実施の形態では、図6に示すように、シート62は、フレーム体12の上全面を覆うように配置されている。このため、上方くぼみ部67は、中央フックプレート35c、背面部26a、角柱部26bおよび上端部18eのそれぞれとの間に空隙部68を形成している。そのため、この実施の形態のように背座一体型のシート62を備えた場合であっても、空隙部68の存在により、人が鉄道車両用椅子60に着座した場合、シート62にかかる負荷を空隙部68に逃がすことが可能となる。これにより、シート62の左右方向への変形をより効果的に防止できる。また、鉄道車両用椅子60が横方向に揺れた場合でも、シート62にかかる横揺れの力は、空隙部68によって区分けされた一方の部分から隣接する他方の部分に伝わりにくくなる。
以上のような構成を有する鉄道車両用椅子60では、シート62が1つの部材から構成されている。このため、鉄道車両用椅子60に用いられる部品点数を削減できると共に、該鉄道車両用椅子60の製造工程を削減できる。その結果、鉄道車両用椅子60にかかる製造コストを低減できる。
以上、本発明の各実施の形態について説明したが、本発明は上述の各形態に限定されることなく、種々変形した形態にて実施可能である。
上述の各実施の形態では、左フレーム領域30aおよび右フレーム領域30bのそれぞれには、左右方向に向かってそれぞれ4本ずつのS字状バネ20が配置されているが、これに限定されることなく、5本以上としても良いし、3本以下としても良い。また、S字状バネ20の材料を金属に限定することなく、樹脂、セラミックス、木材等の他の材料としても良い。
また、上述の各実施の形態では、左フレーム領域30aおよび右フレーム領域30bのそれぞれには、撓み部材としてS字状バネ20が配置されているが、これに限定されることなく、長方形の板バネやくさり形状のバネ等、他の形態を有する撓み部材を採用するようにしても良い。
また、上述の各実施の形態では、フレーム体12は、左フレーム領域30aおよび右フレーム領域30bの2つの領域を有する2人掛け用の支持体として構成されているが、これに限定されることなく、1人掛け用または3人以上が腰掛けられるような構成としても良い。この場合、シートクッション14、シートバック16およびシート62のそれぞれを1人掛けまたは3人掛け等、それぞれの場合に適した構成とすれば良い。
本発明の鉄道車両用椅子は、鉄道車両において利用することができる。
本発明の第1の実施の形態に係る鉄道車両用椅子の分解斜視図である。 本発明の第1の実施の形態に係る鉄道車両用椅子の側面図であり、一部を透過的に示した図である。 図2における鉄道車両用椅子を矢示D方向から一部透過的に見た平面図である。 図2においてA−A線で切断した部分を示す断面図である。 図3においてB−B線で切断した部分を示す断面図である。 本発明の第2の実施の形態に係る鉄道車両用椅子の分解斜視図である。 本発明の第2の実施の形態に係る鉄道車両用椅子を図2におけるA−A線で切断した部分を示す断面図である。 従来例の椅子のシート構造を示す図である。
符号の説明
10…鉄道車両用椅子
14…シートクッション(シートの一部)
16…シートバック(シートの一部)
18…シートフレーム
20…S字状バネ(撓み部材)
24…クッションフレーム部
26…バックフレーム部
30…フレーム領域
30a…左フレーム領域
30b…右フレーム領
42…上方くぼみ部
43…空隙部
67…上方くぼみ部
68…空隙部

Claims (4)

  1. 背面部に形成されるバックフレーム部と、着座部に形成されるクッションフレーム部とを有するシートフレームと、
    上記シートフレームの上方に配置される弾性を有するシートと、
    を具備する鉄道車両用椅子であって、
    上記クッションフレーム部は、着座者の左右方向に1つまたは複数に分割されたフレーム領域を有しており、該クッションフレーム部には、上記フレーム領域を上記左右方向に跨ぐ複数の撓み部材が架設されていることを特徴とする鉄道車両用椅子。
  2. 前記クッションフレーム部の前記フレーム領域における前方の先端部には、前記左右方向に向かって前記シートより弾性率の低い弾性体が配置されていることを特徴とする請求項1記載の鉄道車両用椅子。
  3. 前記弾性体の前方は、上方から下方にかけて前記シートによって覆われており、前記弾性体の前方と前記シートの間には隙間が設けられていることを特徴とする請求項2記載の鉄道車両用椅子。
  4. 前記シートの下面において着座者一人毎に区切られる部分には、上方に向かってくぼんだ上方くぼみ部が設けられ、空隙部が形成されていることを特徴とする請求項1から3のいずれか1項記載の鉄道車両用椅子。
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