JP2007216635A - カレンダー装置 - Google Patents
カレンダー装置 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2007216635A JP2007216635A JP2006042614A JP2006042614A JP2007216635A JP 2007216635 A JP2007216635 A JP 2007216635A JP 2006042614 A JP2006042614 A JP 2006042614A JP 2006042614 A JP2006042614 A JP 2006042614A JP 2007216635 A JP2007216635 A JP 2007216635A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- rolls
- cord
- steel cord
- steel
- calendar
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Images
Landscapes
- Moulding By Coating Moulds (AREA)
Abstract
【解決手段】未加硫ゴム26を被覆するカレンダー22の上流側に、スチールコード12を挟持するブレーキロール20を配置し、ブレーキロール20の上流側近傍にコード回転抑制装置18を配置して複数のロール24にスチールコード12を巻き掛けて曲げを与える。スチールコード12が挟持搬送されると、ブレーキロール20を通過する前のスチールコード12には、撚りに沿って回転しようとする力が加わり、これらロールを通過した後には撚りの締まる方向の力を受けるが、カレンダー稼動初期において、コード回転抑制装置18によってブレーキロール20の下流側のスチールコード12の回転が抑えられると、ブレーキロール20を通過後のスチールコード12に発生する締まる方向の力の増加が抑えられ、ゴムコーティング反28の対角の浮き上がり現象が抑えられる。
【選択図】図1
Description
請求項1に記載のカレンダー装置では、巻き出し部の複数のリールから巻き出された複数本のスチールコードが整列部で一列に整列される。一列に整列された複数本のスチールコードは、一対のロールで挟持搬送され、未加硫ゴムが被覆されてゴムコーティング反となる。
なお、スチールコードの回転を抑制するには、一対のロールと回転抑制手段との間の距離が短ければ短いほど良く、好ましくは3m以下、さらに好ましくは1m以下である。
請求項2に記載のカレンダー装置では、一対のロールによりスチールコードが挟持搬送されながら未加硫ゴムの被覆が行われる。
請求項3に記載のカレンダー装置では、整列した複数本のスチールコードが、一対の第1のロールで挟持搬送されながら未加硫ゴムの被覆が行われる。ここで、この第1のロールのスチールコード搬送方向上流側には、回転抵抗を有する一対の第2のロールが設けられており、この第2のロールが、第1のロールのスチールコード搬送方向上流側で、整列している複数本のスチールコードを挟持搬送するので、第1のロールと第2のロールとの間の整列している複数本のスチールコードにテンションが付与され、各々のスチールコードを直線状として未加硫ゴムの被覆を行うことができる。
直線状に搬送されるスチールコードと、曲げられながら搬送されるスチールコードと比較すると、曲げられながら搬送されるスチールコードの方が撚りがほぐれ難い(回転し難い。)。したがって、請求項4に記載のカレンダー装置では、回転抑制手段でスチールコードに曲げを加えるようにしている。
請求項5に記載のカレンダー装置では、スチールコードを挟んで互いに対向する少なくとも2つのローラの各々にスチールコードが巻き掛けられて少なくとも2回曲げが加えられてスチールコードの回転が抑制されている。
図1には、カレンダー装置10が示されている。このカレンダー装置10は、スチールコード12が巻きつけられた複数のスプール14を備えている。スチールコード12は、ゴムシートに埋設するために用いられているものであればよく、例えば、熱処理し、更にブラスめっきした鋼線を複数の引抜きダイスを通し、湿式伸線加工を施したもの等が挙げられる。
整列部16のスチールコード搬送方向下流側には、コード回転抑制装置18、ブレーキロール20、及びカレンダー22が順に配置されている。
図1及び図2に示すように、本実施形態のコード回転抑制装置18は、一定の間隔で水平かつ平行に配置された3つのロール24を備えている。
スチールコード12の直径が0.5〜5.0mmの場合、ロール24の直径は30mm以上が好ましい。
本実施形態のコード回転抑制装置18では、直径Dが130mmのロール24を、軸間距離140mmで3個配置している。
図1に示すように、ブレーキロール20は、互いの軸線が平行な上側ロール20Aと下側ロール20Bを備えており、この上側ロール20Aと下側ロール20Bにスチールコード12が挟持されている。これら上側ロール20A、及び下側ロール20Bは、回転時にブレーキ力(抵抗)を付与するブレーキ装置(図示せず)を備えており、このブレーキ力により、後述するカレンダー22とブレーキロール20との間のスチールコード12に一定のテンションが与えられる。
なお、上側ロール20Aと下側ロール20Bとの接触点P1と、コード回転抑制装置18の下流側のロール24の中心P2との距離L1は出来る限り短い方が好ましい。
カレンダー22は、スチールコード12を挟んで上側に上側ロール対22A、下側に下側ロール対22Bを備え、整列されたスチールコード12の両面に未加硫ゴム26をコーティングする一般的な構造のものであるが、その他の構成のものであっても良い。なお、各ロールは、図示しないモータの駆動により矢印方向に回転され、整列されたスチールコード12は搬送されながら一定の厚さに未加硫ゴム26がコーティングされるようになっている。
本実施形態では、上側ロール20Aと下側ロール20Bとの接触点P1と、コード回転抑制装置18の最も下流側のロール24の中心P2との距離L1が1mに設定されている。また、カレンダー22の上側ロール対22Aと下側ロール対22Bとの接触点P3と、上記接触点P1との距離L2が5mに設定されている。さらに、整列部16と上記接触点P1との距離L3が2mに設定されている。
各々のスプール14のスチールコード12は、カレンダー22側に引っ張られ、整列部16を通過して一列に配列された後、コード回転抑制装置18、ブレーキロール20を介してカレンダー22に至る。カレンダー22では、回転する上側ロール対22Aと下側ロール対22Bとによってスチールコード12が挟持搬送されながらスチールコード12の両面に未加硫ゴム26が圧着される。
このため、次工程において、コンベア上で引っ掛かりが生じて搬送が阻害されたり、また、ゴムコーティング反28同士を接続するために設けた自動化された接続機において接続不良を生じたりして生産性が低下するという問題を回避することができる。
また上記実施形態では、カレンダー22の上流側にブレーキロール20を設けたが、スプール14にブレーキを掛けた場合には、ブレーキロール20を省くことができ、この場合には、カレンダー22の上流側近傍にコード回転抑制装置18を配置すれば良い。
本発明の効果を確かめるために、上記実施形態のカレンダー装置と、上記実施形態の装置からコード回転抑制装置を取り除いた従来タイプのカレンダー装置とを用意し、ゴムコーティング反を作製し、その後、ゴムを剥がしてスチールコードの回転性の比較を行った。なお、ここでいう回転性とは、スチールコード6m当たりのスチールコードの回転数(単位:回/6m)である。
なお、ブレーキロール20を取り除き、カレンダー22の直前にコード回転抑制装置18を配置した場合も、同様の結果が得られた。
12 スチールコード
14 スプール
16 整列部
18 コード回転抑制装置
20 ブレーキロール
22 カレンダー
26 未加硫ゴム
28 ゴムコーティング反
Claims (5)
- 複数本のスチールコードを複数のリールから巻き出す巻き出し部と、
巻き出した前記複数本のスチールコードを一列に整列させる整列部と、
整列した前記複数本のスチールコードを挟持搬送する少なくとも一対のロールと、
を備え、整列した前記複数本のスチールコードに未加硫ゴムを被覆するカレンダー装置であって、
前記一対のロールのスチールコード搬送方向上流側に、前記スチールコードの回転を抑制する回転抑制手段を前記一対のロールに近接させて設けた、ことを特徴とするカレンダー装置。 - 前記一対のロールを用いて前記未加硫ゴムの被覆を行う、ことを特徴とする請求項1に記載のカレンダー装置。
- 整列した前記複数本のスチールコードを挟持搬送して前記未加硫ゴムを被覆する一対の第1のロールと、
前記第1のロールのスチールコード搬送方向上流側に設けられ、整列した前記スチールコードを挟持搬送して前記第1のロールとの間の整列した前記スチールコードにテンションを付与するための回転抵抗を有する一対の第2のロールと、
を有する、ことを特徴とする請求項1に記載のカレンダー装置。 - 前記回転抑制手段は、前記スチールコードに曲げを加える、ことを特徴とする請求項1乃至請求項3の何れか1項に記載のカレンダー装置。
- 前記回転抑制手段は、前記スチールコードを挟んで互いに対向する少なくとも2つのローラから構成され、前記スチールコードは、各々のローラに巻き掛けられることで前記曲げが加えられている、ことを特徴とする請求項4に記載のカレンダー装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006042614A JP4796404B2 (ja) | 2006-02-20 | 2006-02-20 | カレンダー装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006042614A JP4796404B2 (ja) | 2006-02-20 | 2006-02-20 | カレンダー装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2007216635A true JP2007216635A (ja) | 2007-08-30 |
JP4796404B2 JP4796404B2 (ja) | 2011-10-19 |
Family
ID=38494407
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2006042614A Expired - Fee Related JP4796404B2 (ja) | 2006-02-20 | 2006-02-20 | カレンダー装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP4796404B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2020029040A (ja) * | 2018-08-23 | 2020-02-27 | 横浜ゴム株式会社 | ゴム被覆コードの製造方法および装置 |
Citations (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS6475227A (en) * | 1987-09-18 | 1989-03-20 | Bridgestone Corp | Manufacture of member for tire |
JPH04289282A (ja) * | 1991-03-15 | 1992-10-14 | Bridgestone Bekaert Steel Code Kk | タイヤベルト補強用スチールコード及びその製造方法 |
JP2004283854A (ja) * | 2003-03-20 | 2004-10-14 | Tokusen Kogyo Co Ltd | 金属線条体反り方向性調整方法及び装置 |
JP2005246406A (ja) * | 2004-03-02 | 2005-09-15 | Bridgestone Corp | 金属コード加工方法、及び金属コード加工装置 |
JP2006007429A (ja) * | 2004-06-22 | 2006-01-12 | Bridgestone Corp | コード−ゴムコーティング反の製造方法 |
-
2006
- 2006-02-20 JP JP2006042614A patent/JP4796404B2/ja not_active Expired - Fee Related
Patent Citations (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS6475227A (en) * | 1987-09-18 | 1989-03-20 | Bridgestone Corp | Manufacture of member for tire |
JPH04289282A (ja) * | 1991-03-15 | 1992-10-14 | Bridgestone Bekaert Steel Code Kk | タイヤベルト補強用スチールコード及びその製造方法 |
JP2004283854A (ja) * | 2003-03-20 | 2004-10-14 | Tokusen Kogyo Co Ltd | 金属線条体反り方向性調整方法及び装置 |
JP2005246406A (ja) * | 2004-03-02 | 2005-09-15 | Bridgestone Corp | 金属コード加工方法、及び金属コード加工装置 |
JP2006007429A (ja) * | 2004-06-22 | 2006-01-12 | Bridgestone Corp | コード−ゴムコーティング反の製造方法 |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2020029040A (ja) * | 2018-08-23 | 2020-02-27 | 横浜ゴム株式会社 | ゴム被覆コードの製造方法および装置 |
WO2020039715A1 (ja) * | 2018-08-23 | 2020-02-27 | 横浜ゴム株式会社 | ゴム被覆コードの製造方法および装置 |
US11318654B2 (en) | 2018-08-23 | 2022-05-03 | The Yokohama Rubber Co., Ltd. | Method and device for manufacturing rubber coated cord |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP4796404B2 (ja) | 2011-10-19 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US7926649B2 (en) | Flat belt made of elastomeric material | |
US6488123B2 (en) | Directional uniformity of flat tension members for elevators | |
US7870715B2 (en) | Steel cord | |
JP6607237B2 (ja) | ゴム被覆撚線コードの製造方法および装置 | |
WO2003076321A1 (en) | Spool filled with multiple elongated elements wound closely together | |
TW201714809A (zh) | 連續玻璃處理裝置及處理撓性玻璃條帶的方法 | |
JP4796404B2 (ja) | カレンダー装置 | |
JP2012161969A (ja) | トリートの製造方法 | |
JP2007191815A (ja) | スチールコードおよび自動車用タイヤ | |
AU2018252335B2 (en) | Manufacturing method of optical fiber cable and manufacturing apparatus of optical fiber cable | |
JP2007191814A (ja) | スチールコードおよび自動車用タイヤ | |
JP5744651B2 (ja) | 巻線機のテンション付与装置 | |
JP5322262B2 (ja) | スチールコードおよびこのスチールコードで構成されたスチールコード群 | |
JP2008025040A (ja) | スチールコード及びその製造方法 | |
JP5741258B2 (ja) | 鋼帯の蛇行防止方法および装置 | |
JP2007524549A (ja) | エレベータ引張り部材アセンブリ | |
JP5536372B2 (ja) | ゴムシートの製造装置及び製造方法 | |
JP3588402B2 (ja) | ゴム物品補強用スチ−ルコ−ド及びその製法並びに製造装置 | |
JP6547236B2 (ja) | コード−ゴムコーティング反の製造方法および製造装置 | |
JP5647082B2 (ja) | ゴムクローラ用スチールコードバンドの製造方法 | |
JP5868762B2 (ja) | スチールコードの製造方法、およびそれにより得られたスチールコード | |
JP3590696B2 (ja) | ゴム製品補強用スチールコード | |
JP4669405B2 (ja) | タイヤ補強材としてのゴムシートの製造方法および同製造方法により製造されたゴムシートを用いたタイヤ | |
JP3248631B2 (ja) | 金属コードの製造方法及びその装置 | |
JP2002069871A (ja) | スチールコードのゴム被覆方法及び装置 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20090204 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20110512 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20110517 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20110705 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20110726 |
|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20110729 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140805 Year of fee payment: 3 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |