JP2007215798A - Icコイン処理装置 - Google Patents
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Abstract
第2の目的は、発行できるICコインの保留量を多くすることによって、遊戯機の稼動率が向上し遊戯店の売上向上に寄与できるようになるICコイン処理装置を提供することにある。
【解決手段】投入口51、投入口に投入されたICコインの記憶情報を読み取るリードライター装置12および該リードライター装置から受け入れたICコイン15を前記リードライター装置へ戻す搬送部70を備えるICコイン処理装置において、前記搬送部はICコインをバラで保留するボウル13と、
ICコインを一個ずつ送り出す前記ボウルの底部に配置された回転ディスク14と、該回転ディスクから送り出されたICコインを列にして案内する案内路23とを含むことを特徴とするICコイン処理装置である。
【選択図】 図2
Description
しかし、プレーの度に貨幣を投入し遊技媒体を手に入れるという煩わしさや、両替等の煩わしさの解消のためにICコインを利用して遊技媒体の貸し出しを行うものが出現している。
すなわち、ICコイン処理装置によりICコインに支払い代金或いは残金額など、所謂価値データを記憶し、かつその読み取りやプレーした分に応じて金額、度数などを減算しその価値データの変更書き込みの処理を行い、プレーができるようにした遊技機である。
また取り出す時に、通路内の残留コインがこぼれたり、搬送部から落下することもある。そのため後でそれらを拾い、戻し入れたりするという余計な作業も強いられたりする問題があった。
また押上通路より除去するにはICコイン処理装置を分解する必要があったりするため、手間がかかるといった問題がある。また除去や回収には、ICコインの払い出しギア12や搬送ベルト7、正逆回転駆動されるローター62などコイン払い出し装置をそのために駆動しなければ行えないといった面倒で時間も要し、作業効率性も悪いなどメンテナンス性の面で劣るといった問題もあった。
前記搬送部はICコインをバラで保留するボウルと、ICコインを一個ずつ送り出す前記ボウルの底部に配置された回転ディスクと、該回転ディスクから送り出されたICコインを列にして案内する案内路とを含むものである。
この場合には、経路長を長く取り得る円弧状の案内路の採用により、ICコインの収容量を、より増加することができる。
案内路はその円弧の中心を支点に回動する構成なので、詰まりコインを除去するときなど、案内路の出口が下に向くように回動操作することで、容易に除去回収することができ、便利である。
案内路の下端に設けた保持手段が、案内路の回転ディスクとの分離操作時に連動して案内路中に突出し最下端のICコインを保持するようになっているので、回収作業時にICコインが落下することは無い。このため回収作業や修理を手間取ることなく終えることができる。
この構成によって、二枚の半円弧状をした案内路形成板を合体することにより、湾曲した案内路を造作も無く形成することができる。また構成部品も少なくしてかつ安価に製作することができる。
また案内路の巾は、案内路形成板同士を離す距離を適宜に設定することで、様々の径のICコインに適合した案内路を容易に作成することができる。また、両案内路形成板の合わせ部には、離間して向き合う溝部により案内路と連通する空隙部が作られるので、この空隙部からコインを摘むことができるようになるため、詰まりコインの除去なども容易に行えるようになる。
この構成により湾曲形状の案内路のためICコインが出口から上向き傾向の放出となっても、可動ローラの周面が逆円錐状となっているため、ICコインとローラー周面とは直角関係の当たり合になる。このためICコインが可動ローラと当たっても上方へ向かう分力が生まれず、ICコインが上向きに出ないように抑えることができる。故に案内路の出口からICコインを略水平方向に搬出させることができ、湾曲した軌跡を辿るような搬送でも、出口からICコインを下位のICコイン送り出し部の方へ向かわせて、順調に循環させることができるようになる。
これにより、外部から投入されたICコイン並びにボウルから送り出された遊技機内部のICコインに対し、リードライター部でデータ処理を行う一方、必要に応じてICコインを返却し、またはボウルに回収するように振り分けて、ICコインの処理を着実に行うことができる。ボウルには振り分け処理されたICコインを十分な量溜めることができるので、またボウルからICコインを送り出し、循環口、循環通路、リードライター部を経てボウルへと途切れることなく巡らして、再利用を図ることができる。また遊技機内の限られたスペース内でICコインを効率的にかつ順調に循環させて客に提供することができる。
図1は、本発明のICコイン処理装置を内蔵した台間機を示す斜視図であり、先ずその全体構成について説明する。
台間機1は、遊技場で横一列に多数並んだパチスロ台、スロットマシン機、パチンコ台などの遊技台と遊技台との間に設置されて、遊技台で使うメダルやパチンコ玉などの遊技媒体を払い出すための装置で、客はこれに紙幣や硬貨を投入しメダル等を購入する。実施例では遊技機としてパチスロ台を例に取る。それゆえ台間機1は、メダルを払い出すものとして説明する。
また台間機1で行われる全ての作動の制御、すなわちメタルの払い出し制御、投入貨幣の真偽や金額計数等の処理制御、ICコインの払い出し制御等、さらに本発明のICコインリーダーライター装置によるデータの送受信制御など、一切を統合的に制御する制御回路100が台間機1の中間部に配した制御ボックス部76内に設置されている。
払い出されたメダルは、下向きに傾斜する樋状のノズルを介して遊技機前面の下部に配置されている受皿に供給される。メダル収容部4の前部には、メダル補給時に手前に開けられる扉4bが設けられている。扉4bは係人が所持するキーを錠部72に差し込んで施錠/開錠される。また扉4bの下位置には表示部8が設けられている。
ICコインは、データを送受信するためのアンテナと半導体メモリーチップ等を内蔵し、プラスチックなど樹脂部材で全体を薄い厚みで円形状にモールドしたコイン形状のものであり、軽量で取り扱い易い。そしてこのICコインを外部に設置された読み取り装置或いは読み取り/書き込み装置に翳したり近接させることで、装置側のアンテナとの間でデータ通信を行うことができる。
そして図8はICコイン処理装置を構成する案内体を回動した時の正面図、図9はその縦断断面図を示し、そして 図10はICコイン処理装置を上面から見た時の斜視図である。
さらに図11は案内体をICコイン送り出し部から分離した際の様相を示す正面図、図12はその斜視図、図13は案内体とICコイン送り出し部との結合時の状態を示す要部断面図である。
なお前記回転ディスク14はフレーム17の上部に設置した傾斜したベース部17bに回転自在に装着されている。フレーム17の内部には、前記回転ディスク14を駆動するための電気モーター16が収容されている。また前記ベース部17bの裏面側には前記電気モーター16の動力を前記回転ディスク14に減速伝達するためのギア19が内蔵されている。
回転ディスク14は、前記ボール13の下部に延設した円筒部13a内の底位置で回転し、その円筒部内凹所に貯留しているICコイン15を攪拌しながら前記貫通孔71内に保持すると共に、円筒部13aの周壁上方の所定個所に設けた送り出し口30(図8参照)から後述する案内路23へと1個ずつ送り出す。
また前記送り出し口30には、固定ローラと、この固定ローラにバネ76により常に接近する方向に附勢された可動ローラ73(図8,図9参照)とから構成されたガイド手段が設けられている。
したがって、取り付け脚18をこの係止孔に差し込み、先端の係止爪を取付孔に弾性的に係止することで、ボール13はベース17bに対し簡単に着脱自在に装着可能となっている。これによりボール13や回転ディスク周辺の掃除などを容易に行えるようになる。
案内体11は、半円弧状の形体をした二枚の合成樹脂製の案内路形成板20R,20Lより形成されている。そしてそれぞれの案内路形成板20R,20Lには、その一方の側面部の周囲にコ字型の溝部22,22がその円弧状の外面に沿うように形成されている。また、案内路形成板20R,20Lのそれぞれの中心部には、円筒状の軸受け部26,26が一体形成されている。
案内体11の形成に当たっては、この二枚の案内路形成板20R,20Lを、その溝部22,22を向き合わせて組み合わせる。溝部22と溝部22は所望の間隔で離れて対抗している。
組み合わせ後、要所,要所に固定ビス21を複数本挿通させて締め付け固定する。
これにより、ICコイン15を円弧状の軌跡を辿るように運ぶことのできる略C字形状の案内路23を有した案内体11が形成される。
さらに案内体11には、所望の間隔で溝部22,22が向き合うことにより、それらの間に案内路23と連通する空隙部35が形成され、案内路23の一部が外部に露出するようになる。
ここで、コ字型の溝部22の深さ(案内路形成板の半径方向の幅)は、ICコイン15の厚みより大きく設定される。また向き合う溝部22,22によって形成される案内路23の幅は、搬送される搬送ICコイン15の直径より多少大きめである。溝部22,22間の間隔はそのような案内路23の幅になるように設定される。
また離間して向き合う溝部22,22により作られる空隙部35から、手指を案内路23に入れ、詰まったICコインなどを摘んで案内路23の出口31に向かって移動させることができるので、その除去を容易にすることができる。
すなわち案内体11は、その円弧の中心を支点に回動可能にICコイン送り出し部10連結されている。
案内体11の円弧の中心に軸受筒部26,26が形成されている。一方ICコイン送り出し部10のアーム24R,24Lの先端部に、案内体11と同心の回動支軸25が設けられている。案内体11はその軸受筒部26,26を前記回動支軸25に挿通し回動可能に支持する。
この場合、回動支軸25に圧縮コイルスプリング28を介挿し、該スプリングにより案内体11を常に右アーム24R側に附勢した状態にして装着する。
このように案内体11全体が、右アーム24Rに附勢されている時、案内体11のコ字形の係合突起44は圧縮コイルスプリング28のスプリング力でアームフレームの前面24Fの固定孔45に、図12,図13に示すように、その固定孔45の孔口縁部に挟むように嵌合し、案内体11はICコイン送り出し部10と一体に結合する。
こうして案内体11をICコイン送り出し部10にセットしたときには、案内体11側の入り口29(図9参照)とICコイン送り出し部10側の送り出し口30(図9参照)とは合致し、ICコイン送り出し部10から送り出したICコイン15を案内路23側へとスムーズに運ぶことができる。
案内路23の出口31にはICコイン検知センサー32が設けられており、該ICコイン検知センサーがICコイン15の通過を検知すると検知信号が出力する。この検知信号でICコイン送り出し部10の回転ディスク14の回転を停止させ、ICコイン15を1個だけ確実に放出するように制御している。
ICコイン15が可動ローラー33をバネに抗して出口幅を広げるように移動させながら通過し、その最大径部が通過した際に可動ローラ33がバネで復帰することにより弾き出されて払い出されるようになっている。
そしてその可動ローラ33は、そのローラの周面が下方部に向かい漸次径少になる逆円錐形状34に形成されている。
したがって、ICコインはその移動方向へのみの力を受け、上下方向に移動させたりする作用力は生まれず、ICコインは上下の動きをすることは無い。
しかし、上述したような円弧状に曲がっている案内路23をICコイン15が移動する場合には、ICコイン15は可動ローラ33に対して斜め上向きに、すなわち鈍角で当たり、可動ローラー33の周面にICコイン15が全面当たりしないで、ICコイン15が片当たり(ICコインの周縁の下端部)するようになる。
このため、ICコイン15の斜め上向きの当たり力が、可動ローラ33に沿うような上方への分力を生じる。これによりICコイン15は斜め上向きに向かう力を受け上向きに出ようとするので、後述するICコイン処理部に向かって導入するには不利である。
さらにICコイン15が可動ローラ33を通過する過程では、可動ローラ33の傾斜した周面34がICコイン15を上に動かないように抑えることともなり、ICコイン15の上下の動きも抑えられて水平に円滑に出るようになる。
このようの周面形状の可動ローラ33の採用で湾曲した案内路23であってもICコイン15が上方へ出るのが抑制され、また上下の動きをも減少させることができるので、ICコイン15を出口31からほぼ水平な姿勢で安定して払い出せるようになる。
保持手段は、実施例では揺動自在に設けた保持板36であり、案内路23に進入しICコイン15を保持する状態と案内路23から抜け出てICコイン15の通過を自由にする退避状態とに移動する。
前記保持板36は、合成樹脂などの樹脂材で形成されていると共に、後述する圧縮コイルスプリング38を受けるための四角い板状でやや湾曲した形状のバネ受け部39を有している。
前記バネ受け部39の一側部には、バネ受け部39と反対側方向に伸びかつ案内体11の空隙部35に臨むような位置に形成された略L字型に屈曲形成された弾性ストッパー部片40を有している。
この時には保持板36の弾性ストッパー部片40の一部40cが案内路23内に空隙部35を介して入り込んでいる。このため最下端のICコイン15がこの保持板36で落下しないように保持される。
一方弾性ストッパー部片40が案内路23から退避すれば、ICコイン15の通過を可能にする。こうして保持板36はICコインの保持/釈放作用を果たすようになる。
すなわち図6に示す状態にある保持板36は、バネ受け部39が図9の状態より内側(案内体の外周面に接近する方向)に撓んで、圧縮コイルスプリング38を押し縮めており、また弾性ストッパー部片40がアームフレーム24の前面24Fに強く当てがわれるため、弾性ストッパー部片40は、図9の状態より軸部との間を狭くする内方向に撓ませられた状況になっている。
保持板36がこのように強制的に撓んで全体的に若干時計方向に回動するため、弾性ストッパー部片40の一部40cは空隙部35から外に退避し、ICコイン15と非接触でその通行を妨害しないようになる。
なお、弾性ストッパー部片40はその内方に撓んで蓄勢する弾力で、アームフレーム24の前面24Fを強く押しているために、その反発力で案内体11には常に時計方向の回動力が作用している。
その結果、図9に示すように保持板36の弾性ストッパー部片40の一部40cが空隙部35を通して案内路23内に進出し、最下位のICコイン15bのコイン面に押し当たり、該コイン15bを案内路23から落下しないように保持する。こうして最下位のICコイン15bが保持されるので、案内路23中に保留されている全てのICコイン15が保持されるようになる。
この後、案内体11をリードライタ装置12から引き出すなり、下方に回動するなりして外した後で、案内体11を回動操作すれば、その出口31から案内路23内のICコイン15を回収することができる。また詰まったコインを除去することができる。
これにより案内体11はアームフレーム24の戻り止め用突起42を越えて少し先の位置にまで回動して、その側面26が前記突起24と当たり合うようになりストッパー機能が働くようになる。これにて案内体11が圧縮コイルスプリング28で押し戻されることはない。
案内体11をICコイン送り出し部10にセットした時、案内体11は図2に示されるように、案内体11の軸受け部26近傍の正面側端面部48が、右アーム24Rの突端に水平に張り出し形成した戻り止め用突起42と係合する。これにより案内体11は回り止めされている。
また、案内体の下端部が図12および図13に示した、右案内路形成板20Rの下面下端部に一体形成して設けた断面コ字型の掛け止め体44と、アームフレーム24の前面24Fに切り欠き形成により設けた矩形状の固定孔45との嵌合により結合固定されている。
この断面コ字型の掛け止め体44とアームフレーム24の前面24Fの矩形状の固定孔45とよりなる固定手段90と、前述の戻り止め用突起42と案内体11側の正面側端面部48との当たり合いとの協動により、案内体11はセット状態に固定保持される。
またこの状況の時、保持板36の弾性ストッパー部片40が支持フレーム24の前面24Fに圧接し撓む反発力で、案内体11全体が時計方向(持ち上がる方向)に回動力を受けている。このため上述の掛け止め体44と固定孔45との掛け止めが、より強まるようになって固定状態がさらに強化されている。
そしてコイン詰まり等で、案内体11をICコイン送り出し部10から分離する必要があるときに、案内体11を圧縮コイルスプリング28を押し縮めて左アーム24L側に寄せる。
戻り止め用突起42との係合を越えるほどに案内体11を移動させると、掛け止め体44は固定孔45から抜け出て固定状態が外れ、案内体11は回転自由となる。
またこの時点で、案内体11の軸受け部26近傍の側面側端面部49が戻り止め用突起42と係合する位置関係になり、案内体11の戻り止めが行われる。この後、案内体11は、この戻り止め用突起42をガイドして回動できるようになる。
前面のパネル部50にICコインの投入口51と返却口52とが設けられている。また表示部53を有し、これには客に対する操作の説明や装置の作動状況等、お知らせ、またICコインの残額や残り度数などの情報などが表示される。またICコインの返却等のための操作ボタン54を備えている。
パネル部50の裏部には、リードライタ部12Aを内蔵し、かつアンテナ装置55を外面に備えた合成樹脂製のボックス形状の装置本体56が設けられている。装置本体56の下部はボウル13の前端部の切り欠き口85に嵌め込まれて支持されている。ICコインのリードライター装置12は、その奥行きの1/2ほどがボウル13の上方開口部に位置した格好で、ICコイン送り出し部10の上方に取り付け設置されている。
また傾斜案内路57と導入体58との合流部に落下口59が形成されている。落下口59は、さらに下向きの落下通路60から本体装置56の受け入れ口86(図2参照)を経て本体装置56の内部通路に連絡している。
ここで導入体58には、図10に示すように、上面部に前記案内路23の出口31と向かい合う循環口77を有し、循環口77からリードライター部12AへICコイン15を案内する導入体内部通路78が形成されている。導入体内部通路78は通路幅がICコイン15より僅かに幅広の略長方形状に形成されている。
また導入体内部通路78には前記落下口59が右端側に偏在して設けられている。導入体内部通路78、落下口59、下向きの落下通路60及び本体装置の受け入れ口86は、循環口77から案内体11に搬出されたICコイン15をリードライタ部12Aに案内する循環通路61を構成する。
そこで、導入体内部通路78において、ICコイン15を支えるための支承壁が通路78の落下口59側には無く、その反対側には狭い幅で通路の行き手方向に延びる支承壁79を設けている。
このため導入体内部通路78に入ったICコイン15は、片方の支承壁79で片側だけを支持される。すなわち片持ち支持されて移動しその移動中にICコインの重心が外れて行って、落下口59側に自然に傾くようになる。
また導入体内部通路78はそのガイド側壁80r,80lを落下口59から遠ざかる方向に曲げて、ICコイン105が進むに従い重心がより外れるようなひねった通路構造としている。このためICコインはこの通路構造により自然に縦向きに回転するようになる。
これにより導入体内部通路78に入ったICコイン15は通路78を移動するにつれて自重でその端部15Dが下向きに傾いて落下する。また傾斜内底面81に落下した後、その斜面81に沿って落ちて行くうちに更に垂直姿勢に変わって行くようになる。こうしてICコイン15は水平姿勢から最終的にはほぼ垂直姿勢に変更されて落下口59に入る。
ICコイン15が導入体58内を進んで落下口59に入る頃には、ほぼ縦向き姿勢に変わって入り込むようになる。したがって、案内体11がICコイン15を略水平に払い出す構造の案内体11であっても、リードライター部12Aで読み/書き込み処理するのに有利な縦向き姿勢で、ICコイン15を装置本体56の内部通路に何ら支障なく送り込むことができる。
上述したように、姿勢変換用の傾斜内底面81や、ICコインの重心を外すようにひねった導入体内部通路78、さらにICコインの飛び出る先に配置した突起88等により、通路の長手方向の距離が十分になく、また通路巾もICコインの幅程度しかないという狭い場所の導入体内部通路78でも、ICコインを水平姿勢から縦向き姿勢にと姿勢変換を行わせることができるようになる。
これによりICコイン15は、前記アンテナ装置55によりデータの送受信が行なわれる間、安定して保持されるのでデータの書き込み/読み取り処理が精確に行われる。またプレー時には、そのプレー分に応じた減額処理とその書き込み/読み取りが保持中に逐次行われる。
そして、例えば通常時、シャッターを閉止状態に設定して返却口52に通じる通路構成と成し、一方必要時にシャッターが回動し開くとボウル13へと通じるような通路構成とする。なお、どちらのケースでも、ストッパー手段74は退避作動する。
制御回路100の入力側には操作ボタン54、ICコイン検知センサー32が接続されている。また制御回路100の出力側には、通路を切り換える通路切り換え部材65、リードライター部12Aを構成するアンテナ装置55、回転ディスクを回転駆動する電気モータ16、リードライター部12Aで処理中はICコインを保持するストッパー手段74等が接続されている。
1.その一つとして、貨幣の投入により回転ディスク14が回転しボウル13内のICコインが一枚宛案内体11から放出され、リーダーライター装置12内に保持した後、これに貨幣に応じた価値データを書き込み、そしてプレーに応じた分の減額処理を行って、客のプレー途中での返却指示にて残額価値のあるICコインを払い出し口52に払い出す。一方、使い切って価値データが0となったことが判別されたら、その保持していたICコインを、通路を切り換えてボウル13に回収しリサイクルに利用する。
この方式であると、一回の書き込み処理と一回のICコイン送り出し動作で済み、さらに使い切った場合には何らICコインの発行は成されないので、非常に効率的で経済的に処理が行える。また頻繁な書き込み/読み取り処理が無いので、書き込み/読み取りのエラーの発生率も極限し、信頼性の高い処理を維持できるようになる。
これらの方式は、ユーザーの便宜性、店舗の運営方針などを考慮して適宜な方式を選択すれば良い。
既発行済みのICコインを客が投入口51に投入した場合、傾斜通路57→落下口59→リードライター装置12の内部通路に至り、該通路中に突出しているストッパー手段74で投入ICコイン15は一時的に保持される。リードライター装置12で価値データが読み取られ、客のプレー釦操作でプレーが可能になる。プレー回数に応じた残額処理がリードライター装置12で逐次行われ、プレーが中止するとストッパー手段74が退出動作し内部通路の外に出る。この時、通路切り換え部材65は非動作で内部通路は払い出し通路63側に連絡している。このため、残価値データを書き込まれたICコイン15が返却口52に払い出され、客の手元に戻る。
送り込まれるICコイン15で円弧状の案内路23内のICコイン15が後続のICコインに押されて上方へ順繰りに運ばれる。そのため最先端のICコイン15が一個搬出され、かつ出口31を出る時、そのICコイン15は弾性附勢されている可動ローラー33を移動しながら通過するため、可動ローラー33が復帰する際に弾き飛ばされて導入体58に入る。
またICコインが出たことがICコイン検知センサー32で検出され回転ディスク14は停止する。
周面が逆円錐形状34の可動ローラ33により上向き方向の動きが抑えられて略水平姿勢で出たICコイン15は導入体58に入る。導入体58の受け入れ通路78内で姿勢変換用の傾斜内底面61に落下し該傾斜内底面61を滑り行くうちに徐々に垂直姿勢に変わって行く。また突起88との衝突による回転作用も加わり、垂直姿勢に変換されて行く。
ICコインはこうして垂直姿勢に変換されて円滑に落下口59→内部通路へと至り、装置本体56の所でストッパー手段74により一時的に保持される。そしてリードライター装置12により、残価値データが新たに書き込まれた後、そのICコイン15がストッパー手段74の退避動作により払い出し通路63の方へ転がって払い出される。
6 ICコイン処理装置
10 ICコイン送り出し部
11 案内体
12 リードライター装置
12A リードライター部
13 ボウル
14 回転ディスク
15,15b ICコイン
20R,20L 案内路形成板
22 溝部
23 案内路
31 出口
33 可動ローラ
36 保持手段
40 弾性ストッパー部片
52 返却口
57 傾斜案内路
58 導入体
61 循環通路
62 振分通路
64 回収通路
70 搬送部
77 循環口
78 導入体内部通路
79 支承壁
81 傾斜内底面
88 突起
100 制御回路
Claims (10)
- 投入口(51)、該投入口に投入されたICコイン(15)の記憶情報を読み取るリードライター装置(12)および該リードライター装置から受け入れたICコインを前記リードライター装置へ戻す搬送部(70)を備えるICコイン処理装置において、
前記搬送部はICコインをバラで保留するボウル(13)と、
ICコインを一個ずつ送り出す前記ボウルの底部に配置された回転ディスク(14)と、
該回転ディスクから送り出されたICコインを列にして案内する案内路(23)とを含むことを特徴とするICコイン処理装置。 - 前記ボウル(13)は、前記リードライター装置(12)の下方に配置されていることを特徴とする請求項1に記載のICコイン処理装置。
- 前記案内路(23)は、円弧状であることを特徴とする請求項1に記載のICコイン処理装置。
- 前記案内路(23)は、前記円弧の中心を支点に回動可能であることを特徴とする請求項のICコイン処理装置。
- 前記案内路(23)の前記回転ディスク(14)との分離操作に連動して、前記案内路の下端のICコインを保持する保持手段(36)を有する請求項4に記載のICコイン処理装置。
- 前記案内路(23)は、左右一対の半円弧状の溝部(22)を形成した案内路形成板(20R,20L)の前記溝部を所望の間隔で向き合わせることにより前記円弧状の案内路が形成されることを特徴とする請求項4および5のそれぞれに記載のICコイン処理装置。
- 前記案内路(23)の出口(31)に出口幅を狭める方向に附勢された可動ローラ(33)を配置し、該可動ローラはその周面(34)が下に向かうほどすぼまる逆円錐形状になっていることを特徴とする請求項3ないし7のそれぞれに記載のICコイン処理装置。
- 前記リードライター装置(12)は、ICコイン(15)を前記投入口(51)からリードライター部(12A)に案内する傾斜案内路(57)、前記投入口の反対側に位置する循環口(77)、前記循環口から前記リードライター部にICコインを案内する循環通路(61)、前記リードライター部の下に配置した振分通路(62)、前記振分通路に連なり前記投入口の下方に配置した返却口(52)、前記振分通路から前記ボウル(13)に連なる回収通路(64)を有することを特徴とする請求項1に記載のICコイン処理装置。
- 前記リードライター部(12A)の上方位置に、前記案内路(23)の出口(31)から略水平姿勢で出たICコイン(15)を前記リードライター部へ導入する導入体(58)を配設し、この導入体にICコインの落下口(59)を偏在して設けると共に、前記導入体には、前記落下口とオフセットしかつそのオフセット側に備わる支承壁(79)にてICコインを片持ち支持する導入体内部通路(78)と、前記落下口に向かってなだらかに下がる傾斜内底面(81)とを設けて、これら導入体内部通路と前記傾斜内底面によりICコインが水平姿勢から垂直姿勢に変更されて前記落下口に落下案内されることを特徴とする請求項1および8のいずれかに記載のICコイン処理装置。
- 前記導入体(12A)には、前記出口(31)から略水平姿勢で飛び出たICコイン(15)と先端が当接し該ICコインが垂直姿勢となるように回転作用を与える突起(88)を前記落下口(59)の近傍の上方に設けたことを特徴とする請求項1,8,9のいずれかに記載のICコイン処理装置。
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