JP2007215638A - 寝具 - Google Patents
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Abstract
【課題】ローコストで吸放湿性と通気性に優れた真綿を中材とする寝具を提供することを課題としている。
【解決手段】表面側が家蚕の繭を原材料とする家蚕真綿4からなり、内側が野蚕の繭を原材料とする野蚕真綿6からなる中材3が側生地2の中に収容してなる寝具。野蚕真綿6を家蚕真綿4に内包させるように、家蚕真綿4を中材3における被覆材とし、野蚕真綿6を被覆材に被覆される中詰材とする。野蚕真綿6内に中芯7を収容させることもできる。
【選択図】図1
【解決手段】表面側が家蚕の繭を原材料とする家蚕真綿4からなり、内側が野蚕の繭を原材料とする野蚕真綿6からなる中材3が側生地2の中に収容してなる寝具。野蚕真綿6を家蚕真綿4に内包させるように、家蚕真綿4を中材3における被覆材とし、野蚕真綿6を被覆材に被覆される中詰材とする。野蚕真綿6内に中芯7を収容させることもできる。
【選択図】図1
Description
本発明は、中材が真綿からなる寝具に関する。
従来側生地の中に中材が収容され、該中材として真綿が使用されている寝具、例えば敷布団が公知となっている。
特開2000-051014号公報
真綿を中材に使用することによって、シルク繊維の吸放湿性と通気性により、寝ている間に人がかいた汗を吸収すると共に円滑に放出することができるが、真綿はシルク繊維からなるため高価であるという欠点がある。
上記課題を解決するための本発明の寝具は、側生地2の中に中材3が収容され、該中材3が真綿からなる寝具において、中材3における表面側が家蚕の繭を原材料とする家蚕真綿4からなり、内側が野蚕の繭を原材料とする野蚕真綿6からなることを第1の特徴としている。
第2に、家蚕真綿4を中材3における被覆材とし、野蚕真綿6を被覆材に被覆される中詰材とし、野蚕真綿6を家蚕真綿4に内包させたことを特徴としている。
第3に、野蚕真綿6内に中芯7を収容したことを特徴としている。
以上のように構成される本発明の構造によると、家蚕真綿に比較して高吸放湿性で高通気性、且つ高圧縮弾性となる野蚕真綿が中材の内側に配されるため、寝具の嵩を強く保ち、寝具に高い弾力性を持たせることができる。またシルク繊維の吸放湿性と通気性によって、寝ている間に人がかいた汗を吸収すると共に円滑に放出することができ、特に水分が溜まりやすい布団の中材の内側部分が、より吸放湿性と通気性が高い野蚕真綿からなるため、布団の中心部分に溜まる水分を容易に放出することができる。
そして野蚕真綿の外側となる中材の表面側に家蚕真綿が配置されるため、寝具の表面は、側生地を介してごわごわ感の少ない柔らかな肌触りとなる。なお野蚕の繭から産生されるシルクは、家蚕の繭から産生されるシルクに比較して安価であるため、本寝具の生産コストを抑えることができる。
一方家蚕真綿を中材における被覆材とし、野蚕真綿を被覆材に被覆される中詰材として、野蚕真綿を家蚕真綿に内包させることによって、野蚕真綿の飛び出しが防止され、中材の構造崩れを防止することができる。なお野蚕真綿内に中芯を収容することによって、全体の型崩れを防止することができる。
図1は本発明を採用した寝具である布団1の断面イメージ図である。該布団1は、側生地2の中に真綿からなる中材3が収容された構造となっている。前記真綿は、家蚕の繭を原材料とする家蚕真綿と、野蚕の繭を原材料とする野蚕真綿とからなる。
中材3における被覆材として家蚕真綿4が、中詰材としての野蚕真綿6を被覆している。これにより図2に示されるように、野蚕真綿6と家蚕真綿4とは、表面側が家蚕真綿4となり、内側が野蚕真綿4となるように積層された状態で、野蚕真綿6が家蚕真綿4に内包されている。
図3に示されるように、野蚕の繭から産生されるシルク繊維S1は、多数の小孔7を有する多孔質繊維である。野蚕の繭から産生されるシルク繊維S1は、家蚕の繭から産生されたシルク繊維に比較して太い。
図4に示されるように、一方家蚕の繭から産生されるシルク繊維S2は、上記小孔7はない。家蚕の繭から産生されるシルク繊維S2は、野蚕の繭から産生されたシルク繊維S1に比較して細く、且つ繊維質が長い。
このため野蚕真綿6は、比較的太く短い多孔質なシルク繊維からなり、家蚕真綿4は、比較的細く長い上記小孔のないシルク繊維からなる。シルクは天然素材であり一般的に吸放湿性や透湿性(通気性)が高いことが知られている。またごわごわ感のない柔らかな肌触りを持つことも知られている。
特に家蚕の繭から産生されるシルク繊維S2は、上記のように野蚕の繭から産生されるシルク繊維S1に比べて繊維が長く細い。このため家蚕の繭から産生されるシルク繊維S2は、野蚕の繭から産生されるシルク繊維S1に比較して、ごわごわ感の少ない柔らかな肌触りという性質が強い。
従って家蚕の繭から産生されるシルク繊維よりなる家蚕真綿4は、ごわごわ感の少ない柔らかな肌触りを持つ。そして家蚕真綿4は、シルク繊維自体が多孔質ではないため密であり、内包する野蚕真綿6の飛び出しが防止される。
一方野蚕の繭から産生されるシルク繊維は、上記のように家蚕の繭から産出されるシルク繊維に比べて繊維が太く短い。このため野蚕の繭から産生されるシルク繊維よりなる野蚕真綿6は、そもそも多孔質なシルク繊維からなることに加え、繊維同士が絡み付いている状態での繊維間の空間が、上記家蚕真綿4に比べて大きく、家蚕真綿4に比較して高吸放湿性で高通気性、且つ高圧縮弾性となる。
このため布団1の嵩が中材の中心に配される野蚕真綿6によって強く保たれ、布団1に高い弾力性を持たせることができる。またシルク繊維の吸放湿性と通気性によって、寝ている間に人がかいた汗を吸収すると共に円滑に放出する。特に水分が溜まりやすい布団1の中心部分が、より吸放湿性と通気性が高い野蚕真綿6からなるため、布団の中心部分に溜まる水分を容易に放出することができる。
そして野蚕真綿6は家蚕真綿4にくるまれているため、布団の表面は、布団の側生地を介してごわごわ感の少ない柔らかな肌触りとなる。前述のように家蚕真綿4によって野蚕真綿6の飛び出しが防止されるため、中材の構造崩れも防止される。なお野蚕の繭から産生されるシルクは、加算の繭から産生されるシルクに比較して安価であるため、本真綿布団の生産コストを抑えることができる。
本発明を図5に示されるように枕に採用することもできる。本枕は、図5に示されるように、ポリウレタンからなる中芯7を野蚕真綿6内に内包させ、この野蚕真綿6を家蚕真綿4内に内包させ、外側を側生地8で覆って構成される。前述の布団1と同様の効果を持つ。加えて中芯7が設けられており、型崩れの防止効果が高い。なお布団1の中材に中芯を設けるようにしてもよい。
本実施形態では布団と枕を例に説明したが、他の寝具に採用することも可能である。
2 側生地
3 中材
4 家蚕真綿
6 野蚕真綿
7 中芯
3 中材
4 家蚕真綿
6 野蚕真綿
7 中芯
Claims (3)
- 側生地(2)の中に中材(3)が収容され、該中材(3)が真綿からなる寝具において、中材(3)における表面側が家蚕の繭を原材料とする家蚕真綿(4)からなり、内側が野蚕の繭を原材料とする野蚕真綿(6)からなる寝具。
- 家蚕真綿(4)を中材(3)における被覆材とし、野蚕真綿(6)を被覆材に被覆される中詰材とし、野蚕真綿(6)を家蚕真綿(4)に内包させた請求項1の寝具。
- 野蚕真綿(6)内に中芯(7)を収容した請求項1又は2の寝具。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006037642A JP2007215638A (ja) | 2006-02-15 | 2006-02-15 | 寝具 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006037642A JP2007215638A (ja) | 2006-02-15 | 2006-02-15 | 寝具 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2007215638A true JP2007215638A (ja) | 2007-08-30 |
Family
ID=38493532
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2006037642A Pending JP2007215638A (ja) | 2006-02-15 | 2006-02-15 | 寝具 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2007215638A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN102232757A (zh) * | 2011-04-28 | 2011-11-09 | 梁文荣 | 一种新型保健枕头的制作方法 |
WO2019150815A1 (ja) * | 2018-02-05 | 2019-08-08 | パラマウントベッド株式会社 | 中材保護用側地 |
-
2006
- 2006-02-15 JP JP2006037642A patent/JP2007215638A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN102232757A (zh) * | 2011-04-28 | 2011-11-09 | 梁文荣 | 一种新型保健枕头的制作方法 |
WO2019150815A1 (ja) * | 2018-02-05 | 2019-08-08 | パラマウントベッド株式会社 | 中材保護用側地 |
JP2019134890A (ja) * | 2018-02-05 | 2019-08-15 | パラマウントベッド株式会社 | 中材保護用側地 |
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