JP2007215615A - 遊技機用搬送装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】前面・背面の向きに関係なく被搬送物を搬送できる遊技機用搬送装置を提供すること。
【解決手段】遊技機用搬送装置31は、下側転動体61、上側ローラ71及びローラ支持体41を備える。下側転動体61は、遊技機10の搬送方向に沿って配置され、遊技機10の搬送時に転動する。上側ローラ71は、下側転動体61よりも上側において遊技機10の搬送方向に沿って配置され、遊技機10の搬送時に転動する。ローラ支持体41は、下側転動体61及び上側ローラ71を自身の前方側で支持する。下側転動体61及び上側ローラ71は、遊技機10がローラ支持体41側に傾斜した状態で遊技機10を支持する。なお、上側ローラ71は、ローラエッジ部73が遊技機10の上面10bに線接触した状態で遊技機10を支持する。
【選択図】 図3

Description

本発明は、複数種類の枠を重ね合わせた構造の遊技機用枠部材、または、前記遊技機用枠部材によって構成される遊技機を搬送するための遊技機用搬送装置に関するものである。
従来、遊技機や遊技機の枠を、被搬送物として搬送する装置が知られている。この装置としては、例えば床面に固定されたライン本体上に搬送台を移動可能に設け、その搬送台上に遊技機を載置した状態で搬送を行うものが提案されている。ところが、この種の搬送台は遊技機を安定的に支持する必要があるため、一般には剛性のある金属等の部材によって形成されており、かなり重量がある。その結果、このような重い搬送台を搬送するためには大きな動力が必要となるため、設備が大型化し、スペース的にもコスト的に問題があった。
そこで、例えば図8に示されるように、遊技機を直接支持して搬送する装置が提案されている(例えば、特許文献1参照)。この装置では、遊技機101の搬送方向に沿って複数配置された下側ローラ102及び上側ローラ103を備えている。下側ローラ102は、その下側回転軸が遊技機支持フレーム106の傾斜面と垂直に取り付けられており、遊技機101の底面に面接触した状態で遊技機101を支持するようになっている。また、遊技機101は遊技機支持フレーム106側に傾斜した状態で搬送される。このため、上側ローラ103は、その上側回転軸が遊技機支持フレーム106の傾斜面と平行に取り付けられており、遊技機101の背面上端部に面接触した状態で遊技機101を支持するようになっている。
そして上記の構成によれば、遊技機101の荷重が後側にかかるので、遊技機101の上部が上側ローラ103に接触することとなる。そのため、遊技機101の前方への移動を防止することができる。しかも、後傾角度を大きくすれば上側ローラ103に遊技機101が強く寄りかかるので、遊技機101自体は後傾状態で安定する。
特開2005−27783号公報([請求項1]〜[請求項3]など)
ところが、遊技機101の搬送においては、場合によって特有の課題が生じる。例えば、遊技機101は、搬送に伴って遊技機用部品の組付作業や機能検査が行われるため、裏返した状態で搬送される場合がある。しかしながら、遊技機101を裏返した状態で搬送しようとすると、上側ローラ103が遊技機101の正面上端部の突出部分(トップランプ104)に接触する(図9(a)参照)。一般的に、トップランプ104の突出量は一定ではないため、上側ローラ103でトップランプ104を支持しながら遊技機101を搬送することは困難である。
また、遊技機101を裏返した状態で搬送しなくても、モデルチェンジなどにより遊技機101の背面上端部の形状が変更されると、遊技機101を上手く支持できない可能性がある。例えば、図9(b)に示されるように、遊技機101の背面上端部に他部品105が追加されると、上側ローラ103が他部品105に接触する。一般的に、他部品105のような遊技機101の背面側にある部品の突出量も一定ではない。よって、この場合も、上側ローラ103がトップランプ104に接触する場合と同様の問題が発生してしまう。
本発明は上記の課題に鑑みてなされたものであり、その第1の目的は、前面・背面の向きに関係なく被搬送物を搬送できる遊技機用搬送装置を提供することにある。第2の目的は、被搬送物を後ろに傾斜させた状態で、被搬送物をより安定的に搬送できる遊技機用搬送装置を提供することにある。第3の目的は、被搬送物をよりスムーズに搬送できる遊技機用搬送装置を提供することにある。
上記の課題を解決するために、請求項1に記載の発明は、正面視矩形状の外形を有しかつ複数種類の枠を重ね合わせた構造の遊技機用枠部材、または、前記遊技機用枠部材を含んで構成される遊技機を被搬送物とし、それを直接支持して搬送する装置であって、前記被搬送物の搬送方向に沿って配置され、前記被搬送物を底面から支持し、前記被搬送物の搬送時に転動する複数の下側転動体と、前記複数の下側転動体よりも上側において前記被搬送物の搬送方向に沿って配置され、前記被搬送物の搬送時に転動する複数の上側ローラと、前記複数の下側転動体及び前記複数の上側ローラを自身の前方側で支持するローラ支持体とを備え、前記複数の下側転動体及び前記複数の上側ローラは、前記被搬送物が前記ローラ支持体側に傾斜した状態で前記被搬送物を支持し、前記複数の上側ローラはローラエッジ部を有するとともに、そのローラエッジ部が前記被搬送物の上面に線接触した状態で前記被搬送物を支持することを特徴とする遊技用搬送装置をその要旨とする。
従って、請求項1に記載の発明によると、上側ローラは、被搬送物の上面に接触し、被搬送物の正面や背面にある突出部分には接触しない。従って、被搬送物の前面・背面の向きに関係なく、上側ローラによって被搬送物を確実に支持できるため、被搬送物を安定的に搬送できる。しかも、被搬送物の搬送に際して複数の上側ローラが上記の突出部分に摺接しないため、突出部分が傷付くことを防止できる。
ところで、被搬送物は、ローラ支持体側に傾斜した状態で上側ローラと下側転動体とで挟持されるため、安定的に搬送される。しかも、請求項1に記載の発明では、上側ローラのローラエッジ部を被搬送物の上面に線接触させることにより、上側ローラの外周面を面接触させる場合に比べて上側ローラの接触圧が高くなる。このため、被搬送物を後ろに傾斜させた状態で、被搬送物をより安定的に搬送できる。
さらに、上側ローラのローラエッジ部が被搬送物の上面に線接触するため、上側ローラと被搬送物との摺接面積が小さくなる。これにより、被搬送物の搬送抵抗が小さくなるため、被搬送物をよりスムーズに搬送できる。また、被搬送物に搬送跡(擦り傷など)が付くことは稀であるが、上記の摺接面積が小さくなることで、仮に搬送跡が付いたとしても小さいため目立たない。
また上記発明によると、被搬送物が、搬送台を介することなく下側転動体及び上側ローラによって支持されかつ搬送される。このため、従来必須であった重い搬送台を省略することが可能となり、かかる搬送台を搬送するための大きな動力の供給も不要になる。よって、大型の設備を用意する必要がなく、スペース的にもコスト的にも有利になる。
ここで、「正面視矩形状の外形」とは、完全な正面視正方形状、完全な正面視長方形状の外形に限られる訳ではなく、正面視略正方形状の外形、正面視略長方形状の外形などを含む。なお、被搬送物は、正面視矩形状の外形を有しているのであれば、中央部分に抜穴部を有していてもよい。また、遊技機用枠部材を構成する複数種類の枠としては、外枠、中枠、前枠のような、正面視略長方形状の外形を有する部材などが挙げられる。
前記下側転動体としては特に限定されず任意のものを使用できるが、その例を挙げると略円柱状のもの(例えばローラ)や、略球状のもの(例えばボール)などがある。もっとも、被搬送物との摺接面積が大きく、被搬送物を安定的に支持できるという点では、下側転動体として下側ローラを用いることが好ましい。
一方、前記上側ローラとしては特に限定されず任意のものを使用できるが、市販品を用いれば、上側ローラを製作しなくても済むため、上側ローラの低コスト化を図ることができる。また、上側ローラの材質は特に限定されないが、例えば耐磨耗性に優れた材質(例えばフッ素系樹脂材料など)を用いることが好ましい。
前記上側ローラの前記ローラエッジ部は、前記被搬送物の上面において前記遊技機用枠部材の幅方向に沿って連続的に形成された溝部に線接触する(請求項5)ことが好ましく、さらには前記溝部の底面中央に線接触することが好ましい。仮に、上側ローラのローラエッジ部が溝部の底面中央からずれた位置に線接触すると、上側ローラの一部(外周面)が溝部の開口端に接触しやすくなるため、被搬送物の搬送抵抗が大きくなりやすい。なお、上側ローラにかかる被搬送物の荷重は、前記下側転動体にかかる被搬送物の荷重よりも小さい。よって、下側転動体が前記下側ローラである場合、上側ローラは下側ローラよりも短くてもよい。
前記上側ローラのローラエッジ部を前記被搬送物の上面に線接触させる方法としては、上側ローラの上側回転軸を被搬送物の上面に対して傾斜させて上側ローラのローラエッジ部を被搬送物の上面に線接触させることなどが挙げられる。また、前記上側ローラのローラエッジ部を前記被搬送物の上面に線接触させる他の方法としては、一方の端部から他方の端部に向かうに従って徐々に直径を大きくすることで、上側ローラの外周面を被搬送物の上面に対して傾斜させ、上側ローラのローラエッジ部を被搬送物の上面に線接触させることなどが挙げられる。
なお、被搬送物の搬送時において、複数の上側ローラの少なくとも2つが被搬送物の上面を支持し、複数の下側転動体の少なくとも2つが被搬送物の底面を支持することが好ましい。このようにすることで、被搬送物をより確実に支持できるからである。
請求項2に記載の発明は、請求項1において、前記上側ローラは、一方の端部から他方の端部に向かうに従って徐々に直径が大きくなっているテーパ状ローラであることをその要旨とする。
従って、請求項2に記載の発明によると、上側ローラがテーパ状をなすため、上側ローラの上側回転軸を被搬送物の上面に対して傾斜させなくても、上側ローラのローラエッジ部を被搬送物の上面に線接触させることができる。なお、下側転動体がローラである場合、下側転動体もテーパ状としてもよい。
請求項3に記載の発明は、請求項1または2において、前記上側ローラは、前記ローラ支持体側の端部に向かうに従って徐々に直径が大きくなっているテーパ状ローラであり、前記テーパ状ローラの基端側のローラエッジ部が前記被搬送物の上面に線接触することをその要旨とする。
従って、請求項3に記載の発明によると、上側ローラの外周面は、ローラ支持体側の端部に向かうに従って上側ローラの上側回転軸から離れるように傾斜する傾斜面となる。このため、被搬送物には、搬送に伴って、相対的に外周の長いローラ支持体側の端部から相対的に外周の短いもう一方の端部に向かって被搬送物を移動させようとする力が作用する。よって、搬送中の被搬送物のローラ支持体側への脱落を防止できる。なお、被搬送物は傾斜した状態で支持されるため、被搬送物の自重によって被搬送物の起き上がりを防止できる。
ところで、本発明の遊技機用搬送装置において遊技機用部品の組付作業を行う場合、遊技機用部品は、遊技機の中間製品(被搬送物)に対して斜め上方から組み付けられる。このため、被搬送物は、直立状態ではなく傾斜した状態で搬送されることが好ましい。ところが、遊技機用搬送装置の設置面に対する傾斜角度が小さすぎて被搬送物が水平に近い状態(例えば、傾斜角度が50°未満である状態)であると、上側ローラのローラエッジ部を被搬送物の上面に線接触させたとしても、被搬送物がローラ支持体側に脱落してしまう。一方、傾斜角度が大きすぎて被搬送物が垂直に近い状態(例えば、傾斜角度が70°よりも大きい状態)であると、遊技機用部品の組付作業が困難になるため、被搬送物を傾斜させる意義が小さくなってしまう。従って、被搬送物の傾斜角度を例えば50°以上70°以下とすれば、被搬送物の脱落を防止しつつ、組付作業の作業性を向上させることができる。
なお、被搬送物の傾斜角度が50°以上70°以下である場合、前記上側ローラの外周面が上側回転軸に対して傾斜する傾斜角度を例えば4°以上6°以下とすると、被搬送物を最適な姿勢で保持しつつ搬送することができる。仮に、外周面の傾斜角度が4°未満であると、被搬送物が脱落しやすくなる。一方、外周面の傾斜角度が6°よりも大きいと、上側ローラが磨耗したり被搬送物の上面が傷付いたりしやすくする。具体的に言うと、被搬送物の傾斜角度が50°の場合には、上側ローラの外周面の傾斜角度を6°に設定することが好ましく、被搬送物の傾斜角度が70°の場合には、上側ローラの外周面の傾斜角度を4°に設定することが好ましい。即ち、被搬送物の傾斜角度と外周面の傾斜角度とは反比例している。なお、上側ローラの外周面の傾斜角度とは、上側ローラの基端側のローラエッジ部と上側ローラの先端側のローラエッジ部とを結ぶ線が、上側回転軸から傾斜する角度をいうものとする。また、上側ローラは、ローラ支持体側のローラエッジ部に向かうに従って直線を描きつつ徐々に直径が大きくなるものだけでなく、曲線を描きつつ徐々に直径が大きくなるものも含むものとする。
請求項4に記載の発明は、請求項1乃至3のいずれか1項において、前記上側ローラは、前記ローラ支持体の傾斜面に直交して前記ローラ支持体の前方に突出する上側回転軸に取り付けられるとともに、前記下側転動体は、前記被搬送物の底面に摺接する下側ローラであり、前記下側ローラは、前記ローラ支持体の傾斜面に直交して前記ローラ支持体の前方に突出する下側回転軸に取り付けられることをその要旨とする。
従って、請求項4に記載の発明によると、上側ローラがテーパ状をなす場合に、上側ローラのローラエッジ部を被搬送物の上面に確実に線接触させることができる。
請求項5に記載の発明は、請求項1乃至4のいずれか1項において、前記上側ローラの前記ローラエッジ部は、前記被搬送物の上面において前記遊技機用枠部材の幅方向に沿って連続的に形成された溝部に線接触することをその要旨とする。
従って、請求項5に記載の発明によると、被搬送物を上側ローラによって支持しきれずに被搬送物がローラ支持体側やその反対側に位置ずれしたとしても、上側ローラの一部が溝部の開口端に接触することで、被搬送物の位置ずれが防止される。よって、被搬送物の搬送時におけるローラ支持体側やその反対側への脱落をより確実に防止できる。
また、溝部の代わりに、被搬送物の上面に突条などを取り付けることが考えられる。しかし、突条であれば島に設置する際に邪魔になる可能性があるため、溝部にすることが好ましい。
なお、上側ローラの接触圧を確実に得るためには、上側ローラのローラエッジ部が溝部の底面に線接触することがよい。この点のみから言えば、溝部は、できるだけ浅く幅広いことが好ましい。しかし、外枠の奥行が例えば7cmであって(木材製の場合)、溝部が外枠の上面に形成される場合、溝部の幅は、6mm以上7mm以下に設定されることが好ましい。仮に、溝部の幅を6mm未満に設定すれば、上側ローラのローラエッジ部が溝部の側壁に接触しやすくなるため、被搬送物の搬送抵抗を小さく抑えることが困難になる。一方、溝部の幅を7mmよりも大きく設定すれば、上側ローラの一部(外周面)が溝部の開口端に接触しにくくなり、被搬送物の位置ずれを小さく抑えることができない。また、溝部を形成することで、遊技機用枠部材の強度が低下する可能性が高くなる。さらに、外枠の厚みが例えば2cmであって(木材製の場合)、溝部が外枠の上面に形成される場合、溝部の深さは、例えば3mm以上5mm以下に設定されることが好ましい。溝部の深さが3mm未満であると、上側ローラのローラエッジ部が溝部から外れやすくなるため、被搬送物の位置ずれを確実に防止できなくなる。一方、溝部の深さが5mmよりも大きいと、遊技機用枠部材が部分的に薄くなりすぎるため、遊技機用枠部材の強度が低下しやすくなる。しかも、上側ローラのローラエッジ部が溝部の側壁に接触しやすくなるため、被搬送物の搬送抵抗を小さく抑えることが困難になる。
また、溝部の幅及び深さは、1つの上側ローラについて上側ローラの1箇所のみが線接触するように設定されることが好ましい。仮に、上側ローラの2箇所が線接触すると、被搬送物の搬送抵抗が大きくなるからである。
溝部が形成される位置としては、例えば被搬送物が遊技機である場合、前記外枠、前記中枠、前記前枠などが挙げられるが、一般的に上面の面積が最も大きい外枠に形成すれば、溝部を容易に形成できる。また、中枠や前枠を島に支持する機能を有するために中枠や前枠よりも大きな荷重がかかる外枠に溝部を形成することで、溝部の前側と溝部の後側との重量バランスが良くなるため、被搬送物を支持しやすくなる。さらに、溝部を外枠に形成する場合、前記溝部は、前記外枠の上面において、中枠との接続部分から例えば前記外枠の奥行の3分の1程度離間させて配置されることが好ましい。このようにすれば、上記の重量バランスがより良くなるため、被搬送物をよりいっそう支持しやすくなる。
請求項6に記載の発明は、請求項5において、前記遊技機用枠部材は、機体の外郭をなす外枠を含んで構成されており、前記溝部は、前記外枠の上面に形成されていることをその要旨とする。
ところで、遊技機は同一規格の島に設置されるため、外枠の正面視の外郭形状及び外郭寸法は全メーカー共通となっている。従って、請求項6に記載の発明のようにすれば、遊技機のデザイン上の相違にかかわらず、共通形状及び寸法の溝部を形成できる。よって、遊技機のデザインを変更した場合にも、上側ローラの位置や形状を変更する必要がない。
また、遊技機設置時において、前枠及び中枠は島内に入り込まずに遊技者の目に触れるが、外枠は島内に入り込む部分であるため、遊技者の目に触れることはない。よって、外枠の上面に溝部が形成されていたとしても、遊技機のデザインに影響を及ぼすことはない。また、同様の理由により、上側ローラとの接触による搬送跡が溝部内に付いたとしても、遊技機の外観を損なわずに済む。
さらに、溝部は、遊技機用枠部材を構成する枠同士の接続部分ではなく、外枠に形成されているため、接続部分に上側ローラのローラエッジ部が侵入して枠同士が開くおそれもない。
以上詳述したように、請求項1〜6に記載の発明によれば、前面・背面の向きに関係なく被搬送物を搬送できる遊技機用搬送装置を提供することができる。特に、請求項5によれば、被搬送物の搬送時におけるローラ支持体側やその反対側への脱落を確実に防止できる。
以下、本発明をパチンコ遊技機(以下、「パチンコ機」という)を搬送するための遊技機用搬送装置として具体化した一実施形態を図1〜図5に基づき説明する。
(1)パチンコ機10の構成
図1には、パチンコ機10の機表側が示されている。パチンコ機10は、正面視矩形状の外形をなす遊技機用枠部材14を含んで構成されている。遊技機用枠部材14は、機体の外郭をなす外枠11と、各種の遊技機用部品をセットする縦長方形の中枠12と、機内部に配置された遊技盤を透視保護するためのガラス枠を備えた前枠13とを重ね合わせることによって構成されている。中枠12は、外枠11の開口前面側に開閉及び着脱可能に組み付けられており、前枠13は、中枠12の前面側に横開き状態で開閉可能に組み付けられている。なお、パチンコ機10は、正面視で互いに平行な辺を2対有しており、左側面及び右側面が互いに平行な辺の一方を構成するとともに、底面10a及び上面10bが互いに平行な辺の他方を構成している。このため、左側面から右側面までの距離や、底面10aから上面10bまでの距離は、一定となっている。
図1に示されるように、中枠12の前面側には、上球皿15aを有する上皿ユニット15が横開き状態で開閉可能に組み付けられている。さらに、中枠12の下部には、下球皿18及び操作手段19などを有する下皿ユニット20が装着されている。また、外枠11下部の両側部には、遊技の状態に応じて各種音声(効果音など)を出力するスピーカ17が設けられている。
図1,図3に示されるように、前枠13の上部正面には、パチンコ機10の各種遊技の演出態様(大当り、リーチなど)に応じて点灯(点滅)・消灯などの発光装飾を行うトップランプ16が前面側に向けて突出している。このトップランプ16は、図示しない発光体(LEDなど)を備え、該発光体にレンズ部材を覆い被せて構成されている。一方、パチンコ機10の背面からは、機外の球補給設備から補給される遊技球を受け入れる球タンク23が後方に向けて突出している(図3参照)。
ところで、図1に示されるパチンコ機10には、中枠12を着脱可能、開閉可能にするヒンジ機構が設けられている。ヒンジ機構は、中枠側蝶着部21、中枠側蝶着部21に対応する上部外枠側蝶着部22、及び、同じく中枠側蝶着部21に対応する下部外枠側蝶着部(図示略)から構成されている。中枠側蝶着部21は、中枠12の後面における左端部に取り付けられている。上部外枠側蝶着部22は、外枠11の左上部分に取り付けられており、その一部がパチンコ機10の上面10bに露出している。下部外枠側蝶着部は、外枠11の前面における左下部分に取り付けられている。中枠側蝶着部21、上部外枠側蝶着部22及び下部外枠側蝶着部は、金属板を屈曲させることによって形成されている。
(1−1)溝部25の構成
図1,図4に示されるように、パチンコ機10の上面10bには、断面矩形状をなす溝部25が形成されている。溝部25は、遊技機用枠部材14の幅方向に沿って連続的かつ直線状に形成されている。溝部25は、外枠11の上面11aにおいて、中枠12との接続部分から外枠11の奥行の3分の1程度離間させて配置されている。外枠11の溝部25は、例えば外枠11の一部を削り取ること(溝加工)により形成される。また、溝部25は、外枠11の上面11aだけでなく、上部外枠側蝶着部22の上面22aにも形成されている。上部外枠側蝶着部22の溝部25は、例えば上部外枠側蝶着部22の一部を削り取ること(溝加工)により形成されるが、金属板を屈曲させるなどして形成してもよい。なお本実施形態では、外枠11の奥行は7cmに設定され、外枠11の厚みは2cmに設定されている。また、溝部25の幅は6mmに設定され、溝部25の深さは4mmに設定されている。
(2)遊技機用搬送装置31の構成
ところで、パチンコ機10は、遊技機用部品の組付作業や機能検査などが行われる際に、図2に示される遊技機用搬送装置31に搭載される。そこで、以下、遊技機用搬送装置31について説明する。
図2に示されるように、遊技機用搬送装置31は、搬送機構32、搬入装置(図示略)及び搬出装置(図示略)を備えている。搬送機構32は、被搬送物であるパチンコ機10を直接支持して、図2に示す矢印F1方向(即ち水平方向)に搬送するための装置である。搬送機構32は、パチンコ機10を複数台同時に並べて支持可能な長さ(具体的には数m〜十数mの全長)を有している。そして、パチンコ機10を水平方向に搬送する過程では、パチンコ機10に対する遊技機用部品(例えば、下皿ユニット20や上皿ユニット15など)の組付作業や、パチンコ機10に対する機能検査などが行われる。即ち、遊技機用搬送装置31にて搬送されるパチンコ機10は、本来的にはパチンコ機10の中間製品である。
なお、搬入装置は、搬送機構32の前段側(図2では右側)に設けられている。搬入装置は、垂直状態で前工程から搬送されてきたパチンコ機10を後傾させて、搬送機構32に搬入するための装置である。また、搬出装置は、搬送機構32の後段側(図2では左側)に設けられている。搬出装置は、搬送機構32による搬送が終了したパチンコ機10を起立させて、次工程に向けて搬出するための装置である。従って、この遊技機用搬送装置31では、パチンコ機10が前工程から搬入されると、搬入装置により自動的に搬送機構32上にパチンコ機10が載置される。そして、搬送機構32による搬送が終了したパチンコ機10は、搬出装置により自動的に搬出される。ゆえに、作業者がわざわざ搬入作業や搬出作業を行う必要がなく、作業効率が向上する。もちろん、搬入作業や搬出作業に伴う作業者の身体的負担も解消される。
図2,図3に示されるように、搬送機構32は、パチンコ機10を搭載可能なローラ支持体41と、そのローラ支持体41を支持するベースフレーム42とを備えている。ローラ支持体41はベースフレーム42上に設けられている。このベースフレーム42の高さは、ローラ支持体41に搭載されたパチンコ機10の中心が作業者の腰から胸の間に位置するような高さに設定されている。
図3に示されるように、ローラ支持体41は、遊技機用搬送装置31の設置面に対して所定角度θ1だけ傾斜するように形成されている。詳しくは、ローラ支持体41は、下端が上端よりも前方(図3では右方)に位置しており、全体として遊技機用搬送装置31の後側に傾斜するように形成されている。そして、本実施形態において所定角度θ1(即ち、ローラ支持体41の傾斜角度)は、約60゜(例えば57°〜63°)に設定されている。このため、ローラ支持体41にパチンコ機10が載置された状態にあっては、パチンコ機10もローラ支持体41側に傾斜(具体的には、上記設置面に対して約60゜傾斜)した状態となる。即ち、ローラ支持体41は、パチンコ機10を後側に傾斜させた状態で支持可能となっている。なお、本実施形態のパチンコ機10は、正面(前枠13やトップランプ16などがある面)を前方(図3では右方)に向けた状態で、基部43側に傾斜している。
図2,図3に示されるように、ローラ支持体41は、平板状の基部43と、その基部43の下端部前面側に設けられた下部延出部44と、基部43の上端部前面側に設けられた上部延出部45とによって構成されている。ローラ支持体41は、側面視で略コ字状になっている。なお、下部延出部44及び上部延出部45の突出量は、トップランプ16の突出量や球タンク23の突出量よりも大きくなっている。また、上部延出部45の突出量は、下部延出部44の突出量よりもやや大きくなっている。
(2−1)下側ローラ61の構成
下部延出部44の先端部には、複数の下側回転軸(図示略)が所定間隔を隔てて配設されている。各下側回転軸は、基部43の傾斜面43a(前面)及びパチンコ機10の搬送方向に直交して、ローラ支持体41の前方に突出している。各下側回転軸には、下側転動体である下側ローラ61が回転可能に取り付けられている。即ち、ローラ支持体41は、複数の下側ローラ61を自身の前方側で支持するようになっている。各下側ローラ61は、いずれも同一の高さに配置されており、パチンコ機10の搬送方向に沿って一直線上に配置されている。そして、下側ローラ61は、ローラ支持体41にパチンコ機10が搭載された際に、パチンコ機10の底面10aに摺接して、パチンコ機10を底面10aから支持するようになっている。さらに、下側ローラ61は、パチンコ機10の搬送時に転動して同パチンコ機10のスムーズな移動を促すようになっている。なお、下側ローラ61の回転軸方向の寸法は、パチンコ機10の底面10aの前後方向の寸法よりも若干大きくなるように設定されている。また、隣り合う下側ローラ61の間隔は、パチンコ機10の底面10aの搬送方向の寸法よりも短く、5〜15cm程度に設定されている。よって本実施形態では、パチンコ機10がローラ支持体41のどの位置に移動したとしても、複数の下側ローラ61のうち3個〜10個が、絶えずパチンコ機10の底面10aを支持するようになる。
図2,図3に示されるように、各々の下側ローラ61の下部延出部44側の端部には、下側ローラ61と一体回転する移動規制ローラ62が設けられている。移動規制ローラ62の回転軸は、下側ローラ61の下側回転軸と同じ回転軸であり、基部43の傾斜面43aに直交している。また、移動規制ローラ62の直径は、下側ローラ61の直径よりも大きくなっている。さらに、移動規制ローラ62の前側面部62a(図3参照)は、下側ローラ61上にパチンコ機10が載置された際に、パチンコ機10の背面下端部に摺接するようになっている。これにより、パチンコ機10の斜め下方向への移動(即ち基部43に近づく方向への移動)が規制される。なお、本実施形態の下側ローラ61及び移動規制ローラ62は、耐磨耗性に優れた金属材料を用いて形成されている。
(2−2)上側ローラ71の構成
一方、図3に示されるように、前記上部延出部45の先端部には、複数の上側回転軸72が所定間隔を隔てて配設されている。各上側回転軸72は、基部43の傾斜面43a(前面)及びパチンコ機10の搬送方向に直交して、ローラ支持体41の前方に突出している。各上側回転軸72には、上側ローラ71が回転可能に取り付けられている。即ち、ローラ支持体41は、複数の上側ローラ71を自身の前方側で支持するようになっている。図2,図3に示されるように、各上側ローラ71は、複数の下側ローラ61(下側ローラ61群)の上側において互いに同一の高さに配置されており、パチンコ機10の搬送方向に沿って一直線上に配置されている。このため、上側ローラ71群と下側ローラ61群との距離は一定となる。なお、本実施形態の上側ローラ71は、市販品であり、耐磨耗性に優れたフッ素系樹脂材料を用いて形成されている。
図2〜図5に示されるように、上側ローラ71は、一方の端部から基部43側の端部(他方の端部)に向かうに従って徐々に直径が大きくなっているテーパ状ローラである。これにより、上側ローラ71の外周面71aは、基部43側の端部に向かうに従って上側回転軸72から離れるように傾斜する傾斜面となる。なお、上側ローラ71の外周面71aが上側回転軸72に対して傾斜する傾斜角度θ2は、本実施形態では5°に設定されている。また、上側ローラ71の最大径は、下側ローラ61の直径とほぼ等しくなっている。さらに、上側ローラ71の回転軸方向の寸法は、下側ローラ61の回転軸方向の寸法よりも小さくなるように設定されている。
図3,図4に示されるように、各上側ローラ71は、前記ローラ支持体41にパチンコ機10が搭載された際に、パチンコ機10の上面10bに摺接して、パチンコ機10を上面10bから支持するようになっている。このとき、上側ローラ71の基端側(基部43側)の端部に位置するローラエッジ部73は、パチンコ機10の上面10b、具体的には前記溝部25の底面25aに線接触する(図4参照)。本実施形態では、ローラエッジ部73は、底面25aにおいて、基部43側の側壁寄り(本実施形態ではパチンコ機10の背面側の側壁25b寄り)に線接触する。この場合、上側ローラ71は、1箇所(ローラエッジ部73)のみがパチンコ機10の上面10bに接触しており、他の箇所は接触しないようになっている。そして、各上側ローラ71は、パチンコ機10の搬送時に転動して同パチンコ機10のスムーズな移動を促すようになっている。また、隣り合う上側ローラ71の間隔は、パチンコ機10の上面10bの搬送方向の寸法よりも短く、5〜15cm程度に設定されている。よって本実施形態では、パチンコ機10がローラ支持体41のどの位置に移動したとしても、複数の上側ローラ71のうち3個〜10個が、絶えずパチンコ機10の上面10bを支持するようになる。
なお、下側ローラ61は、モータ等からなる駆動手段48によって回転駆動されるようになっている(図2参照)。具体的には、下側ローラ61は、同下側ローラ61の一端に巻回された図示しないチェーンやタイミングベルト等の動力伝達機構により、同調して回転駆動されるようになっている。この動力伝達機構は、モータなどからなる図示しないアクチュエータによって回転駆動される。なお、駆動手段48は、下側ローラ61ではなく上側ローラ71を回転駆動するようになっていてもよいし、下側ローラ61及び上側ローラ71の両方を回転駆動するようになっていてもよい。また、下側ローラ61及び上側ローラ71は、必ずしも動力によって積極的に回転駆動されるものでなくてもよい。
従って、こうした遊技機用搬送装置31に搭載されたパチンコ機10は、正面(前枠13やトップランプ16などがある面)が前方を向いた状態で、基部43側に傾斜する。さらに、この状態で、底面10aが下側ローラ61によって支持されるとともに、上面10bが上側ローラ71によって支持される(図3参照)。そして、下側ローラ61及び上側ローラ71が回転すると、パチンコ機10は、後傾状態を維持しつつ図2の矢印F1方向(即ち水平方向)に搬送される。なお、本実施形態の遊技機用搬送装置31は、パチンコ機10を裏返した状態で搬送することもできる(図6参照)。この場合、パチンコ機10は、背面(外枠11や球タンク23などがある面)が前方を向いた状態で、基部43側に傾斜する。このようにすれば、パチンコ機10の背面に遊技機用部品を組み付けたり、パチンコ機10の背面にある部品を検査したりする際に、作業が容易になる。
従って、本実施形態によれば以下のような効果を得ることができる。
(1)本実施形態の遊技機用搬送装置31では、上側ローラ71は、パチンコ機10の上面10bに接触し、パチンコ機10の正面にある突出部分(トップランプ16)や背面にある突出部分(球タンク23)には接触しない。従って、パチンコ機10の前面・背面の向きに関係なく、上側ローラ71によってパチンコ機10を確実に支持できるため、パチンコ機10を安定的に搬送できる。しかも、パチンコ機10の搬送に際して複数の上側ローラ71がトップランプ16及び球タンク23に摺接しないため、トップランプ16及び球タンク23が傷付くことを防止できる。
ところで、パチンコ機10は、ローラ支持体41側に傾斜した状態で上側ローラ71と下側ローラ61とで挟持されるため、安定的に搬送される。しかも、本実施形態では、上側ローラ71のローラエッジ部73をパチンコ機10の上面10bに線接触させることにより、上側ローラ71の外周面71aを面接触させる場合に比べて上側ローラ71の接触圧が高くなる。このため、パチンコ機10を後ろに傾斜させた状態で、パチンコ機10をより安定的に搬送できる。
さらに、上側ローラ71のローラエッジ部73がパチンコ機10の上面10bに線接触するため、上側ローラ71とパチンコ機10との摺接面積が小さくなる。これにより、パチンコ機10の搬送抵抗が小さくなるため、パチンコ機10をよりスムーズに搬送できる。しかも、搬送抵抗が小さくなることで上側ローラ71が磨耗しにくくなるため、頻繁なメインテナンスが不要となる。ゆえに、遊技機用搬送装置31のランニングコストを低減できる。また、パチンコ機10に搬送跡(擦り傷など)が付くことは稀であるが、上記の摺接面積が小さくなることで、仮に搬送跡が付いたとしても小さいため目立たない。
(2)本実施形態の上側ローラ71の外周面71aは、基部43側の端部に向かうに従って上側ローラ71の上側回転軸72から離れるように傾斜する傾斜面である。従って、ローラエッジ部73が溝部25の底面25aに線接触した状態で、上側ローラ71がパチンコ機10の搬送に伴って回転すると、ローラエッジ部73と底面25aとの間には、パチンコ機10への押圧力A1が外周面71aに対して垂直方向に作用する(図4参照)。なお、押圧力A1は、パチンコ機10の前後方向への成分(力A2)を含んでいる。そして、この力A2は、相対的に外周の長い基部43側の端部から相対的に外周の短いもう一方の端部に向かってパチンコ機10を移動させるように作用する。これにより、搬送中のパチンコ機10の基部43側への脱落を防止することができる。また、パチンコ機10は傾斜した状態で支持されるため、パチンコ機10の自重によってパチンコ機10の起き上がりを防止することができる。
(3)本実施形態の上側ローラ71は、基部43側の端部に向かうに従って徐々に直径が大きくなっているテーパ状ローラであるため、パチンコ機10を上側ローラ71によって支持しきれずにパチンコ機10が基部43側に位置ずれしたとしても、上側ローラ71の外周面71aの一部が溝部25の開口端に接触することで、パチンコ機10の位置ずれが防止される。よって、パチンコ機10の搬送時におけるローラ支持体41側への脱落をより確実に防止できる。
(4)本実施形態のパチンコ機10は、ローラ支持体41に支持された際に、正面(前枠13やトップランプ16などがある面)を前方(図3では右方)に向けた状態で、基部43側に傾斜する。このため、前側に位置する中枠12や前枠13が開きにくくなる。
(5)本実施形態では、下部延出部44及び上部延出部45の突出量が、トップランプ16の突出量や球タンク23の突出量よりも大きくなっている。このため、下側ローラ61及び上側ローラ71によってパチンコ機10を支持した際でも、トップランプ16や球タンク23が基部43に接触しない。ゆえに、前面・背面の向きに関係なくパチンコ機10を搬送できる。
なお、本発明の実施形態は以下のように変更してもよい。
・上記実施形態での上側ローラ71は、基部43側の端部に向かうに従って徐々に直径が大きくなっていたが、基部43側の端部に向かうに従って徐々に直径が小さくなっていてもよい。また、上側ローラ71の直径は均一になっていてもよい。この場合、上側ローラ71の上側回転軸72をパチンコ機10の上面10bに対して傾斜させ、上側ローラ71の一方の端部や他方の端部にあるローラエッジ部を、溝部25の底面25aに線接触させる。
・上記実施形態において、上側ローラ71の外周面71aを凹曲面にしてもよい(図7参照)。このようにすれば、ローラエッジ部73が溝部25の側壁に接触しにくくなるとともに、外周面71aがパチンコ機10の上面10bに接触しにくくなるため、パチンコ機10に擦り傷が付くのをより確実に防止できる。
・上記実施形態の遊技機用搬送装置31では、駆動手段48としてモータを使用していたが、モータ以外のアクチュエータを用いてもよい。
次に、特許請求の範囲に記載された技術的思想のほかに、前述した実施形態によって把握される技術的思想を以下に列挙する。
(1)請求項1乃至6のいずれか1項において、前記遊技機用搬送装置の設置面に対する前記被搬送物の傾斜角度は、50°以上70°以下であることを特徴とする遊技機用搬送装置。
(2)技術的思想(1)において、前記上側ローラの外周面が上側回転軸に対して傾斜する傾斜角度は、4°以上6°以下であることを特徴とする遊技機用搬送装置。
(3)請求項1乃至6のいずれか1項において、前記下側転動体は、前記被搬送物の底面に摺接する下側ローラであり、前記下側ローラのローラ支持体側の端部には、前記下側ローラよりも直径が大きく、前記被搬送物の背面下端部に摺接してその移動を規制する移動規制ローラが設けられていることを特徴とする遊技機用搬送装置。
(4)正面視矩形状の外形を有しかつ複数種類の枠を重ね合わせた構造の遊技機用枠部材、または、前記遊技機用枠部材を含んで構成される遊技機を被搬送物とし、それを直接支持して搬送する装置であって、前記被搬送物の搬送方向に沿って配置され、前記被搬送物を底面から支持し、前記被搬送物の搬送時に転動する複数の下側転動体と、前記複数の下側転動体よりも上側において前記被搬送物の搬送方向に沿って配置され、前記被搬送物の搬送時に転動する複数の上側ローラと、前記複数の下側転動体及び前記複数の上側ローラを自身の前方側で支持するローラ支持体とを備え、前記複数の下側転動体及び前記複数の上側ローラにより前記被搬送物が前記ローラ支持体側に傾斜して支持された状態で、前記被搬送物を搬送する搬送機構と、前記搬送機構の前段側に設けられ、前記被搬送物を前記ローラ支持体側に傾斜させて前記ローラ支持体に支持させる搬入装置と、前記搬送機構の後段側に設けられ、前記搬送機構に搬送されてきた被搬送物を搬出してその被搬送物を起立させる搬出装置とを有し、前記複数の上側ローラはローラエッジ部を有するとともに、そのローラエッジ部が前記被搬送物の上面に線接触した状態で前記被搬送物を支持することを特徴とする遊技機用搬送装置。
本実施形態の遊技機用搬送装置によって搬送されるパチンコ遊技機の機表側を示す斜視図。 本実施形態の遊技機用搬送装置を示す正面図。 搬送機構を示す概略断面図。 上側ローラのローラエッジ部とパチンコ機の上面との接触部分を示す概略図。 上側ローラを示す正面図。 他の遊技機の支持方法を示す概略断面図。 他の実施形態における上側ローラを示す正面図。 従来技術における遊技機の支持方法を示す概略断面図。 (a),(b)は、従来技術の問題点を示す概略断面図。
符号の説明
10…遊技機及び被搬送物としてのパチンコ機
10a…被搬送物の底面
10b…被搬送物の上面
11…枠としての外枠
11a…外枠の上面
12…枠としての中枠
13…枠としての前枠
14…遊技機用枠部材
25…溝部
31…遊技機用搬送装置
41…ローラ支持体
43a…傾斜面
61…下側転動体としての下側ローラ
71…上側ローラ
72…上側回転軸
73…ローラエッジ部

Claims (6)

  1. 正面視矩形状の外形を有しかつ複数種類の枠を重ね合わせた構造の遊技機用枠部材、または、前記遊技機用枠部材を含んで構成される遊技機を被搬送物とし、それを直接支持して搬送する装置であって、
    前記被搬送物の搬送方向に沿って配置され、前記被搬送物を底面から支持し、前記被搬送物の搬送時に転動する複数の下側転動体と、前記複数の下側転動体よりも上側において前記被搬送物の搬送方向に沿って配置され、前記被搬送物の搬送時に転動する複数の上側ローラと、前記複数の下側転動体及び前記複数の上側ローラを自身の前方側で支持するローラ支持体とを備え、
    前記複数の下側転動体及び前記複数の上側ローラは、前記被搬送物が前記ローラ支持体側に傾斜した状態で前記被搬送物を支持し、
    前記複数の上側ローラはローラエッジ部を有するとともに、そのローラエッジ部が前記被搬送物の上面に線接触した状態で前記被搬送物を支持する
    ことを特徴とする遊技機用搬送装置。
  2. 前記上側ローラは、一方の端部から他方の端部に向かうに従って徐々に直径が大きくなっているテーパ状ローラであることを特徴とする請求項1に記載の遊技機用搬送装置。
  3. 前記上側ローラは、前記ローラ支持体側の端部に向かうに従って徐々に直径が大きくなっているテーパ状ローラであり、前記テーパ状ローラの基端側のローラエッジ部が前記被搬送物の上面に線接触することを特徴とする請求項1または2に記載の遊技機用搬送装置。
  4. 前記上側ローラは、前記ローラ支持体の傾斜面に直交して前記ローラ支持体の前方に突出する上側回転軸に取り付けられるとともに、
    前記下側転動体は、前記被搬送物の底面に摺接する下側ローラであり、前記下側ローラは、前記ローラ支持体の傾斜面に直交して前記ローラ支持体の前方に突出する下側回転軸に取り付けられる
    ことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の遊技機用搬送装置。
  5. 前記上側ローラの前記ローラエッジ部は、前記被搬送物の上面において前記遊技機用枠部材の幅方向に沿って連続的に形成された溝部に線接触することを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の遊技機用搬送装置。
  6. 前記遊技機用枠部材は、機体の外郭をなす外枠を含んで構成されており、
    前記溝部は、前記外枠の上面に形成されていることを特徴とする請求項5に記載の遊技機用搬送装置。
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