JP2007212943A - 光学素子およびレンズアレイ - Google Patents

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Abstract

【課題】作製が容易で微細加工が可能であり、加工精度に起因する光軸のバラツキと電圧駆動時の液滴の偏心を抑える。
【解決手段】本発明に係るレンズアレイ40は、導電性の第1の液体51と絶縁性の第2の液体(液滴)52が互いに混和することなく充填された密閉性のセル50の内部に、液滴52を収容する角錐状の凹部48が二次元的に複数形成されている。凹部48が角錐状に形成されることによって、当該凹部に収容される液滴52のセンタリング性を高めることができ、液滴52の界面53によって形成されるレンズ素子の光軸のバラツキを抑えることができる。また、光軸を安定に保持して電圧駆動時の液滴52の偏心を防ぐことができる。更に、当該凹部48が円錐状である場合に比べて微細加工が容易であり、凹部の稠密配置が可能となる。
【選択図】図5

Description

本発明は、エレクトロウェッティング効果(電気毛管現象)を利用した光学素子およびレンズアレイに関する。
近年、エレクトロウェッティング効果を利用した光学素子の開発が進められている。エレクトロウェッティング効果は、導電性を有する液体と電極との間に電圧を印加すると、電極表面と液体との固液界面のエネルギーが変化し、液体表面の形状が変化する現象をいう。
図12A,Bは、エレクトロウェッティング効果を説明する原理図である。
図12Aに示すように、電極1の表面には絶縁膜2が形成されており、この絶縁膜2の上に電解液の液滴3が置かれている。絶縁膜2の表面は撥水処理が施されており、図12Aに示す無電圧状態では絶縁膜2の表面と液滴3との間の相互作用エネルギーは低く接触角θ0は大きい。ここで、接触角θ0は絶縁膜2表面と液滴3の正接線の間の角度であり、液滴3の表面張力や絶縁膜2の表面エネルギーなどの性質に依存する。
一方、図12Bに示すように、電極1と液滴3との間に所定電圧を印加すると、界面に電極1側の自由電子と液滴3側の電解質イオンとによる電荷二重層が形成され、液滴3の表面張力の変化が誘発される。この現象がエレクトロウェッティング効果であり、印加電圧の大きさによって液滴3の接触角が変化する。すなわち、図12Bにおいて、接触角θvは電圧Vの関数として以下の(1)式で表される。
Figure 2007212943
以上のように、電極1と液滴3との間に印加する電圧Vの大きさによって、液滴3の表面形状(曲率)が変化する。従って、液滴3をレンズ素子として用いた場合に焦点位置を電気的に制御できる光学素子を実現できることになる。
さて、このような光学素子を用いた光学装置の開発が進められている。例えば下記特許文献1には、ストロボ装置向けのレンズアレイが提案されている。これは、基板表面の撥水膜上にアレイ状に配置された絶縁性液体の液滴と導電性液体を封入して可変焦点レンズを構成したものである。この構成では、絶縁性液体と導電性液体との間の界面形状で個々のレンズが形成され、エレクトロウェッティング効果を利用して個々のレンズ形状を電気的に制御し焦点距離を変化させている。
しかしながら、この種の光学素子においては、電圧の印加前後にわたって個々のレンズの光軸を一定に保つことが困難であり、このためレンズのセンタリング性を高める技術の確立が重要な課題となっている。そこで、例えば下記特許文献2には、図13に示すような構成が開示されている。
図13において下部透明基板5に電極層6を介して絶縁層7が形成されており、この絶縁層7の平坦な表面に上部透明基板8が対向配置されている。絶縁層7と上部透明基板8との間には、導電性を有する透明な第1の液体9と、絶縁性を有する透明な第2の液体10とがそれぞれ封入されている。第1,第2の液体9,10は互いに異なる屈折率を有するとともに、互いに同等の比重をもち、かつ互いに混和することなく独立して存在している。絶縁層7の表面の中央部は撥水面11となっており、第2の液体(液滴)10はこの絶縁層7表面の撥水面11に濡れ広がって光軸13上に頂点をもつ凸形状のレンズ素子を構成している。一方、絶縁層7表面の撥水面11を囲む領域は親水膜12で覆われており、第1の液体9と接している。
このような構成の光学素子において、電極層6と第1の液体9との間に電圧が印加されていない状態では、第1の液体9と第2の液体10との間の界面形状は図13に実線で示したとおりであり、第2の液体10は絶縁膜7表面の撥水面11に濡れ広がっている。この状態で、電極層6と第1の液体9との間に電圧が印加されると、エレクトロウェッティング効果により第1の液体9が撥水面11の周囲から撥水面11内に侵入する。これにより、第1の液体9と第2の液体10との間の界面形状が例えば図13に破線で示すように変化する。このように、電圧印加状態では電圧無印加状態に比べて第1,第2の液体9,10間の界面の曲率が大きくなるので、電圧無印加状態よりも電圧印加状態の方が焦点距離を短くできる。
そして、図13の構成においては、電圧無印加状態と電圧印加状態とでレンズ素子を構成する液滴10の光軸のずれ(偏心)を抑えるために、電極層6と絶縁層7表面との間の距離が液滴10の周囲下方位置よりも液滴10の中央側下方位置の方が長くなるように、電極層6が凹状に形成されている。これにより、電極層6と絶縁層7表面との間に電位分布をもたせて電圧印加時における液滴10の光軸13を中心とする移動が得られ易くなっている。
液滴10の移動特性は、絶縁層7表面の撥水領域と親水領域とのパターニング精度に大きく依存する。しかしながら、このパターニングを精度良く行うのは困難であり、個々のレンズ素子においてバラツキが出る場合が多い。したがって、個々のレンズ素子をアレイ状に配列した際には、個々のレンズ素子で光軸が安定せずに特性がばらつくという問題がある。
一方、例えば下記特許文献3には、図14に示すように、絶縁層7に円錐状のくぼみ(凹部)15を形成し、このくぼみ15の中に液滴10を収容してレンズ素子を構成したものが開示されている。この場合、くぼみ15は、液滴10とくぼみ15の接触の境界のポイント(CP1)において、表面の該ポイントならびに対称ポイント(CP2)の両方で、くぼみ15の表面に接している円(TC)の曲率よりも小さい、またはそれと反対の曲率を備えるよう該位置に形成される。このように、液滴10をくぼみ15の中に収容することで液滴10のセンタリング性を高め、光軸のずれ(偏心)を抑えるようにしている。
特開2000−356708号公報 国際公開第99/18456号パンフレット 特表2002−540464号公報
しかしながら、図14に示した特許文献3に記載の構成においては、くぼみ15を所定の円錐状に形成することが困難であり、僅かな加工誤差によってもレンズの光軸がばらついてしまうという問題がある。このことは、電圧駆動時における液滴10の偏心の原因にもなり得る。更に、レンズアレイを構成する場合にはレンズの小径化を実現する必要があるが、上記構成のくぼみ15を微細かつ高精度に形成することは非常に困難であるという問題がある。
本発明は上述の問題に鑑みてなされ、作製が容易で微細加工が可能であり、加工精度に起因する光軸のバラツキと電圧駆動時の液滴の偏心を抑えることができる光学素子およびレンズアレイを提供することを課題とする。
以上の課題を解決するに当たり、本発明に係る光学素子は、密閉性のセルの内部に液滴を収容してなる光学素子において、セルの内部には、上記液滴を収容する角錐状の凹部が形成されている。
本発明において、液滴を収容する凹部が角錐状に形成されることによって、当該凹部に収容される液滴のセンタリング性を高めることができ、液滴によって形成されるレンズ素子の光軸のバラツキを抑えることができる。また、光軸を安定に保持して電圧駆動時の液滴の偏心を防ぐことができる。更に、当該凹部が円錐状である場合に比べて作製が容易であり、凹部の微細加工も可能となる。
この凹部を二次元的に複数配列することで、レンズアレイを構成することができる。特に本発明においては、凹部が角錐状に形成されているので、面内において稠密に凹部を配列することができ、レンズアレイ全体として有効面積の大きなレンズ面を確保することができる。
凹部は四角錐あるいは四角錐台形状に形成することができるが、これに限らず、三角錐や六角錐あるいはそれらの角錐台形状が適用可能である。なお、ここでいう角錐台形状には、凹部の開口側が底部よりも面積的に大きな逆角錐形状と、凹部の開口側が底部よりも面積的に小さな角錐形状とが含まれる。
凹部の内周面を構成する各傾斜面の傾斜角はそれぞれ実質的に同一であってもよいし、一部が異なる傾斜角の傾斜面であってもよい。また、例えば凹部が四角錐台形状の場合、その四角形状は正方形状に限らず、長方形状や平行四辺形状であってもよい。
角錐状の凹部を形成する方法としては、例えば、シリコン等の単結晶基板や金属板表面に対する異方性ウェットエッチングが好適であり、これにより凹部の各周面に所定の傾斜角を容易かつ適正に付与することができる。なお、これに限らず、ドライエッチングプロセスやレーザ加工法を用いることもできる。
また、本発明に係るセルは、一対の透明基板と、これら一対の透明基板の間に形成される液室と、この液室に充填され互いに屈折率が異なる第1,第2の液体と、液室内に配置され表面が絶縁膜で被覆された電極層とを有する。第1の液体は導電性で、第2の液体は絶縁性であるとともに、互いに混和することなく液室内に存在する。そして、上記凹部は電極層の面内に形成されるとともに、当該凹部には第1,第2の液体の何れか一方が収容されている。
第1,第2の液体は互いに屈折率が異なるので、これら第1,第2の液体の間の界面がレンズ面として機能する。レンズ面の形状は、第1,第2の液体の各々の体積や界面張力などで決定され、エレクトロウェッティング効果を利用することで当該レンズ面の形状を変化させることができる。導電性の第1の液体としては例えば電解液が用いられ、絶縁性の第2の液体としては例えばシリコーンオイルが用いられる。角錐状の凹部には例えば第2の液体からなる液滴が収容される。
上述した例において、角錐状の凹部は、第1の電極層の表面に形成した角錐状の貫通孔と、第1の電極層の一方の面に接合されるとともに上記貫通孔の一端を閉塞する第1の透明基板とにより構成することができる。第1の電極層としては、例えば単結晶シリコン基板を用いることができる。当該凹部を含む第1の電極層の表面は絶縁膜で覆われている。第1の電極層は、上記凹部を囲む形状に形成された密閉層を介して第2の透明基板に対向している。これら第1の電極層と第2の透明基板とにより本発明に係る上記セルを構成することができる。セルの内部には上記第1,第2の液体が封入され、絶縁性の第2の液体が凹部の内部に収容される。第1の電極層と第2の透明基板との間には、導電性の第1の液体と接する第2の電極層が設けられる。この第2の電極層としては、第2の透明基板の内面側に形成された透明電極層とすることができる。
以上述べたように、本発明の光学素子によれば、密閉性のセル内に封入された第1,第2の液体からなるレンズ素子を容易かつ微細に作製できるとともに、加工精度に起因するレンズ光軸のバラツキを抑えることができる。また、電圧駆動時の液滴の偏心を防止することができる。
また、本発明のレンズアレイによれば、レンズを仕切る隔壁面積を低減できるのでレンズの有効面積を増加させることができる。
以下、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。
(第1の実施形態)
図1は本発明の第1の実施形態による光学素子20の概略構成を示す側断面図である。本実施形態の光学素子20は、密閉性のセル30の内部に形成された液室27に第1の液体31と第2の液体32が収容されてなり、これら第1の液体31と第2の液体32の界面33によってレンズ面が形成される液体レンズ素子を構成している。
第1の液体31としては、導電性を有する透明な液体が用いられ、例えば、水、電解液(塩化カリウムや塩化ナトリウム、塩化リチウム等の電解質の水溶液)、分子量の小さなメチルアルコール、エチルアルコール等のアルコール類、常温溶融塩(イオン性液体)などの有極性液体を用いることができる。
第2の液体32としては、絶縁性を有する透明な液体が用いられ、例えば、デカン、ドデカン、ヘキサデカンもしくはウンデカン等の炭化水素系の材料、シリコーンオイル、フッ素系の材料などの無極性溶媒を用いることができる。
第1,第2の液体31,32は互いに異なる屈折率を有するとともに、液室27において互いに混和することなく存在できる材料が選ばれる。具体的に、本実施形態では、第1の液体31として塩化リチウム水溶液(濃度3.66wt%、屈折率1.34)が用いられ、第2の液体32としてシリコーンオイル(GE東芝シリコーン社製TSF437、屈折率1.49)が用いられる。また、第1,第2の液体31,32は互いに同等の比重をもつことが好ましい。
なお以下の説明では、「第1の液体」を電解液31と称し、「第2の液体」を液滴32と称するものとする。
続いて、セル30の構成について説明する。
セル30は、上下一対の透明基板23,24を備えている。第1の透明基板としての下部透明基板23の内面側には第1電極層21が接合されており、第2の透明基板としての上部透明基板24の内面側には第2電極層22が接合されている。そして、これら第1,第2電極層21,22を密閉層25を介して互いに貼り合わせることで、内部に液室27を有するセル30が構成される。また、図示の例では、下部透明基板23の外面側に、透光孔29aが形成された支持板29が接合されている。
一対の透明基板23,24は、ガラス基板や非導電性のプラスチック基板、フィルムあるいはシート等で構成することができる。密閉層25はゴムや樹脂材料等の液密性を確保できる材料で構成することができる。また、電極層21,22は金属、導電性酸化物、半導体材料等で構成することができる。
第1電極層21には逆四角錐形状の貫通孔21aが形成されており、第2電極層22には、貫通孔21aの大径部と同等の開口径を有する開口22aが形成されている。これら貫通孔21a、開口22aおよび支持板29の透光孔29aはそれぞれ光軸35上に整列されており、セル30を透過する光の入射口あるいは出射口とされる。
本実施形態において、第1電極層21は単結晶シリコン基板が用いられる。単結晶シリコン基板には、所定の導電性を得るために必要なドーパント(不純物イオン)が必要量添加されたN型基板あるいはP型基板が用いられる。なお仕様等に応じて、ノンドープ型の単結晶シリコン基板を用いてもよい。
第1電極層21に対する逆四角錐状の貫通孔21aを形成する方法としては、異方性ウェットエッチング法が好適である。第1電極層21にシリコン等の単結晶シリコン基板を用いる場合、結晶方位に依存したエッチング選択性が発生する。これにより、所定の傾斜角を有する傾斜面(テーパー面)で貫通孔21aの各内周面を容易に形成することができる。また、貫通孔21aの内周面は結晶面であるため平坦性に優れている。このため、エレクトロウェッティング効果による電解液31の移動を円滑に行うことができ、界面33の形状変化が容易となる。
本実施形態では、図2に模式的に示すように、シリコン基板の(100)面を被加工面として傾斜角θが55°の傾斜面({111}面)からなる内周面を有する逆四角錐形状の貫通孔21aを形成するようにしている。貫通孔21aは正四角錐形状に限らず、平面的に見て長方形状であってもよい。なお、図2において符号36はマスクパターンである。
第1電極層21の貫通孔21aを含む全表面は、絶縁膜26で被覆されている。絶縁膜26は絶縁性の物質であれば特に限定されず、好適には、誘電率が比較的高い物質が選択される。また、比較的大きな静電容量を得るために絶縁膜26の膜厚は薄い方が好ましいが、絶縁強度を確保できる膜厚以上であることが必要である。誘電率の比較的高い材料としては、例えば、酸化タンタル、酸化チタンなどの金属酸化物が挙げられるが、勿論これに限定されない。絶縁膜26の形成方法も特に制限されず、スパッタ法、CVD法、蒸着法等の真空薄膜形成方法のほか、めっき法、電着法、コート法、ディップ法等の各種コーティング方法が採用可能である。なお、絶縁膜26は少なくとも第1電極層21の内面側に形成されていればよい。
また、絶縁膜26は、液滴32が接触する貫通孔21aの内周領域において撥水性を有することが好ましい。撥水膜の形成方法としては、例えばポリパラキシリレンをCVD法で成膜する方法、フッ素系のポリマーであるPVdFやPTFEなどの材料を電極層表面にコーティングする方法などが挙げられる。また、高誘電率材料と撥水性材料とを複数組み合わせた積層構造で絶縁膜26を構成してもよい。
なお、第1電極層21に対する貫通孔21aの形成方法は上記の例に限定されることはなく、例えば、レーザー加工法や切削その他の機械加工法が適用可能である。また、第2電極層22に対する開口22aの形成も上記の例と同様な方法で行うことができる。
液室27は、第1電極層21の貫通孔21aと下部透明基板23とにより形成される凹部28の内部空間、第2電極層22の開口部22aの内部空間、及び、第1電極層21と第2電極層22との間隙(密閉層25の厚みに相当)によって形成される。液室27の全容積は電解液31および液滴32で占有される。電解液31は第2電極層22に接しており、液滴32は凹部28の内部に収容されている。
第1電極層21と第2電極層22との間には電圧供給源34が設けられている。電解液31と液滴32の界面33の形状は球面あるいは非球面形状であり、その曲率は電圧供給源34から供給される電圧の大きさに応じて変化する。そして、界面33は、電解液31と液滴32の屈折率差に応じたレンズパワーをもつレンズ面を構成する。従って、第1電極層21と電解液31との間に印加する電圧の大きさを調整することで、光軸35に沿って入射する光の焦点距離を変化させることが可能となる。
図3に印加電圧と焦点距離との関係を示す。図3において縦軸は焦点距離fの逆数を表し、横軸は印加電圧を表している。電圧無印加状態(V=0)では、液滴32は図1において一点鎖線で示すように凹部28の内周面に濡れ広がっており、電解液31との界面33Aは下部透明基板23側に凸なる凹レンズ形状で釣り合っている。従って、当該形状の界面33Aを有する光学素子20は下部透明基板23側に焦点を有し、下部透明基板23側からセル30内に入射した光LAは図1に示すように発散して出射される。
次に、第1電極層21と電解液31との間に電圧を印加し始めると、エレクトロウェッティング効果に基づいた電解液31の凹部28内への移動が誘発される。電圧印加開始から所定電圧V1までの範囲では、電解液31の顕著な移動は認められず、従って、電解液31と液滴32との間の界面33Aの形状の変化は少ない。
印加電圧の大きさがV1を超えると、電解液31が凹部28の内周面に対する濡れ性が高まり、凹部28の周縁から凹部28の内方へ侵入し始める。その結果、電解液31と液滴32との界面33の曲率が小さくなり、印加電圧V2で界面形状が平坦になる。この状態では、界面33におけるレンズ効果はなく、焦点距離は無限大となる(1/f=0)。
印加電圧を更に大きくすると、電解液31による凹部28内の浸食領域は増大し、電界液31と液滴32との界面33Bの形状は図1において実線で示すように上部基板24側に凸なる凸レンズ形状となる。この状態から更に印加電圧が大きくなると、当該凸レンズ形状の界面33の曲率は更に大きくなり、図1において破線で示すような形状の界面33Cが得られる。当該凸レンズ形状の界面33B,33Cを有する光学素子20を透過する光LB,LCは上部透明基板24側に焦点を有するとともに、界面33Bのレンズ形状を透過する光LBに比べて界面33Cのレンズ形状を透過する光LCの方が焦点距離は短い。これにより、本実施形態の光学素子20は、印加電圧の大きさで焦点距離を調整可能な可変焦点レンズとして機能する。
そして、以上のように構成される本実施形態の光学素子20においては、液滴32が収容される凹部28の形状が角錐形状に形成されているので、当該凹部28に収容される液滴32のセンタリング性を高めることができる。これにより、液滴32の光軸を安定に保持でき、電圧駆動時における液滴32の偏心を防止できる。
特に本実施形態では、凹部28の内周面を構成する絶縁膜の下地が第1電極層21で構成されているので、このことが電圧印加時において電解液31が凹部28の周面に沿って移動させるガイド機能を奏し、液滴32のセンタリング性の向上に大きく貢献する。
また、凹部28が第1電極層21の表面に形成されたエッチング加工痕で構成されるので、凹部の形成を容易かつ精度良く行うことができる。これにより、加工誤差に起因する光軸のバラツキを抑えることができる。
更に、凹部28を角錐形状に構成することで、凹部28に収容された液滴32の電解液31との間の界面形状は、凹部28の周縁近傍で非球面形状を実現できる。このため、本実施形態の光学素子20は、例えばカメラの歪曲収差(樽型収差、糸巻き型収差)補正などの非球面レンズ素子として応用することができる。歪曲収差の例としては、樽型収差や糸巻き型収差などがある。
(第2の実施形態)
続いて、本発明の第2の実施形態について説明する。図4及び図5は、本発明に係る光学素子を備えたレンズアレイ40の概略構成を示している。ここで、図4はレンズアレイ40の分解斜視図、図5はレンズアレイ40の概略側断面図である。
レンズアレイ40は、上述の第1の実施形態において説明した光学素子(液体レンズ素子)が二次元的に複数配列されることで構成されている。なお図5の断面図においては、説明の便宜上、セル50内に2つの液体レンズ素子を並置した例を示している。
本実施形態のレンズアレイ40は、第1電極層としてのシリコン基板41と、このシリコン基板41にシールリング45を介して貼り合わされる上部透明基板44と、シリコン基板41を収容する筐体49とを備えている。
シリコン基板41は矩形状を有し、その面内に逆四角錐形状の貫通孔41aが二次元的に複数形成されている。シリコン基板41と上部透明基板44との間には、導電性の第1の液体からなる電解液51と絶縁性の第2の液体からなる液滴52とで充填された液室47が形成されている。シリコン基板41の下面には下部透明基板43が接合されており、貫通孔41aの底部がこの下部透明基板43に閉塞されることで、液室47内に二次元的に配列された複数の凹部48が形成されている。
シリコン基板41の表面の凹部48を含む領域は、絶縁膜46で被覆されている。絶縁膜46として、本実施形態では、撥水性のポリパラキシリレンが用いられている。
液室47において、個々の凹部48の内部には液滴52が収容されており、残余の領域は電解液51で満たされている。電解液51及び液滴52は、同等の比重を有するとともに互いに混和することなく液室47内に存在することにより、これらの間に球面あるいは非球面形状の界面53を形成している。そして、電解液51及び液滴52は、互いに異なる屈折率をもち、界面53に屈折率差に応じたレンズパワーを有するレンズ素子を構成している。
上部透明基板44の内面には、第2電極層としての透明電極膜42が形成されている。透明電極膜42は、例えば、ITO(Indium Tin Oxide)、IZO(Indium Zinc Oxide)等の透明な導電性金属酸化物で構成されている。透明電極膜42には、電圧供給源54の一方の端子に連絡する配線部材55が導電性ペーストや異方性導電フィルム等を介して接着されている。配線部材55には、例えばフレキシブル配線基板等が用いられている。
液室47内の電解液51は、この透明電極膜42に接しており、絶縁膜46を挟んでシリコン基板41と電解液51との間に電圧を印加することが可能とされる。界面53の形状はシリコン基板41と電解液51との間に印加される電圧の大きさで変化する。従って、この電圧の大きさを調整することでレンズ素子の焦点距離が制御される。
筐体49は、例えばプラスチック材料等の絶縁性の材料で形成されており、上面及び下面に開口を有している。筐体49の上縁は、紫外線硬化接着剤等の接着剤56を介して上部透明基板44の下面周縁部に接着されている。筐体49の下端は内方側に屈曲形成されており、その縁部に金属電極57がカシメ、接着等の手法により取り付けられている。金属電極57は銅板等の金属板で形成され、電圧供給源54の他方の端子に接続されている。また、金属電極57は、シリコン基板41の下面に形成されたコンタクト電極58に接合されている。
以上のように構成される本実施形態のレンズアレイ40においては、シリコン基板41と透明電極膜42との間に印加される電圧の大きさによって、各凹部48の内部に収容された液滴52と電解液51との界面53の形状を同時に変化させることが可能となる。これにより、シート状の液体レンズ素子を構成することができ、例えばカメラのストロボ装置等の面発光光源用の焦点可変素子として用いることができる。
特に本実施形態では、液滴52を収容する凹部48の形状が四角錐形状であるため、シリコン基板41の表面に凹部48を稠密に配置することができ、レンズを仕切る隔壁面積の低減を図ることができる。これにより、レンズアレイ全体として有効面積の大きなレンズ面を確保することができる。
次に、以上のように構成されるレンズアレイ40の製造方法について説明する。図6及び図7はレンズアレイ40の製造方法を説明する工程断面図である。
[コンタクト電極形成工程]
まず、図6Aに示すように、シリコン基板41の一方の面(下面)に、コンタクト電極58を形成する。シリコン基板41の下面は、下部透明基板43が接合される面であり、密着層として、TiやCr等の薄膜が形成されている。コンタクト電極58は、上記密着層の形成後、PtやAuなどの表面の安定な金属薄膜を真空蒸着法等によりパターン形成される。
コンタクト電極58は、筐体49の下縁に取り付けられた金属電極57との接触導通をとるため比較的厚めに形成されるのが好ましい。このため、PtやAuなどの金属薄膜を形成後、表面にめっき膜を形成することでコンタクト電極58を厚くするようにしてもよい。
また、コンタクト電極58は、シリコン基板41のダイシング時に、切断位置を示す位置決めマークとしても利用可能である。この場合、図示するようにダイサー(ダイシングソー)を挟むような2重線になるようにコンタクト電極58を形成するとよい。また、コンタクト電極58は、後述する絶縁膜形成工程において、絶縁膜の非形成面として識別するのにも利用可能である。
[下部透明基板接合工程]
続いて、図6Bに示すように、シリコン基板41の下面に下部透明基板43を接合する工程が行われる。下部透明基板43はガラス基板で構成されている。ガラス基板としては、パイレックスガラス(「パイレックス」は登録商標)に代表される珪ホウ酸ガラスなどの低膨張係数のガラス基板が好適である。また、珪ホウ酸ガラスは、軟化点が低いためシリコン基板41に対して陽極接合が可能であり、良好な密着性が得られる。
なお、シリコン基板41と下部透明基板43との接合方法としては、低融点ガラスを接着剤として使用して接合する方法や、プラズマ照射によって表面を活性化して接合する方法なども採用可能である。樹脂の接着剤でも、電解液51や液滴52に侵されないものであれば利用可能である。
[凹部形成工程]
次に、図6Cに示すように、異方性ウェットエッチング法によりシリコンウェーハ41に対して角錐状の凹部48を形成する工程が行われる。
凹部48の形成の際、シリコン基板41の他方の面(上面)には、凹部48の形成位置が開口されたマスクパターンをあらかじめ形成しておく。エッチング液としては、例えばKOH(水酸化カリウム)溶液が用いられ、この場合のマスクパターンは窒化シリコン膜が適している。なお、エッチング液はこれに限らず、シリコン基板の異方性ウェットエッチングに使用されるようなアルカリ溶液が使用可能であり、溶液の種類に応じてマスク材料も選択される。
シリコン基板の結晶方位面を適切に選択することで、四角錐を逆さにした逆四角錐形状の凹部48が形成される。エッチング液はシリコン基板41を貫通し、下部透明基板43の表面でエッチングが終了する。これにより、凹部48の底面がガラス窓となり、レンズ素子の開口面となる。マスクパターンの精度を向上させることにより、個々のレンズ間のバラツキの少ないレンズアレイを形成することが可能である。また、シリコン基板41の下面に下部透明基板43を接合した状態で凹部48を形成するので、凹部48の底部が平坦となり、収差の小さいレンズ素子が形成可能となる。
[ダイシング工程]
続いて、図6Dに示すように、シリコン基板41を個片化するダイシング工程が行われる。ダイシング工程では、シリコン基板41の下面に所定の間隔をあけて2重線状に形成したコンタクト電極58の間をダイシングする。
[絶縁膜形成工程]
次に、図7Eに示すように、個片化したシリコン基板41の上面に絶縁膜46を形成する工程が行われる。絶縁膜46は、シリコン基板41に形成した凹部48の表面にも形成される。絶縁膜46としては、段差の多い面への成膜であるため、被覆性に優れた材料が適している。本実施形態では、撥水性のポリパラキシリレンを真空蒸着にて成膜する方法が採用されている。
レンズ素子の駆動電圧は、この絶縁膜46の膜厚に大きく依存する。すなわち、絶縁膜46の膜厚が小さいほど電解液51とシリコン基板41との間の静電容量が大きくなり、レンズ素子の駆動電圧を低減できる。凹部48は、シリコン基板41に対する異方性ウェットエッチングによって形成されているため、凹部48のテーパー状の内周面はナノスケールで平坦化されている。従って、絶縁膜46の膜厚を高精度に制御でき、絶縁膜46の薄膜化も容易である。本例では、絶縁膜46の膜厚を約3μmとしている。
[液注入工程]
次に、図7Fに示すように、シリコン基板41の上面にシールリング45を配置する。シールリング45は例えばゴム製のOリングからなり、シリコン基板41上の凹部48の形成領域を囲む周縁領域に貼り付けられる。その後、シールリング45の内周側空間部に電解液51と液滴52とが注入される。液滴52は各凹部48の内部に収容され、電解液51は凹部48の上部空間に充填される。
凹部48に対する液滴52の注入方法としては、シールリング45の内周側空間部を電解液51で満たした後、電解液51内にノズル先端を浸漬し凹部48内に液滴52を滴下する方法や、液滴52を凹部48内に滴下した後、液滴52の上から電解液51を注入する方法などがある。
[組立工程]
最後に、図7Gに示すように、シリコン基板41に上部透明基板44を貼り合わせるとともに、シリコン基板41を筐体49に収納し上部透明基板44と筐体49とを接着固定する工程が行われる。
上部透明基板44と筐体49との接着にはUV反応型接着剤56が用いられ、上部透明基板44側からUV照射して硬化される。また、上部透明基板44と筐体49との間の接着の際に、筐体49の下端の金属電極57がシリコン基板41下面のコンタクト電極58に加圧接触して電気的導通がとられる。金属電極57は筐体49にあらかじめカシメや接着などで一体化される。上部透明基板44と筐体49との接着工程では、両者の平行度を調整して組み立てられる。
また、上部透明基板44には配線部材55が導電性接着剤や異方性導電フィルムを介して接合され、上部透明基板44の内面側に形成された透明電極膜42と配線部材55とが電気的に接続される。なお、配線部材55を取り付ける代わりに、透明電極膜42をそのまま端子として使用してもよいし、透明電極膜42の外に出ている部分だけ更に金属膜を形成し、ワイヤーボンディングやはんだ付けにて配線を形成してもよい。
本実施形態のレンズアレイ40は以上のようにして製造される。
本実施形態によれば、上述の第1の実施形態と同様に、作製が容易で微細加工が可能であり、加工精度に起因する光軸のバラツキと電圧駆動時の液滴の偏心を抑えることができる。また、レンズを仕切る隔壁面積を低減できるのでレンズの有効面積を増加させることができる。
特に、シリコン基板41上の凹部48を異方性ウェットエッチングで形成するようにしているので、複数の凹部48を同時にかつ高精度に形成することができる。また、凹部48の微細加工も容易に行うことができる。
また、凹部48のテーパー状の内周面を寸法精度高く形成できるので、個々のレンズの液量、変形量、その他光学特性のバラツキが非常に小さいレンズアレイ40を作製できる。更に、シリコン基板41、一対の透明基板43,44などの構成材料を薄くすることにより、組立後も非常に薄型のレンズアレイ40を作製することができる。
以上、本発明の各実施形態について説明したが、勿論、本発明はこれらに限定されることなく、本発明の技術的思想に基づいて種々の変形が可能である。
例えば以上の各実施形態では、密閉性のセル30,50内の凹部28,48に絶縁性の第2の液体からなる液滴32,52を収容した例について説明したが、勿論これに限られず、凹部28,48内に導電性の第1の液体からなる液滴を収容してもよい。
また、以上の各実施形態では、凹部28,48のテーパー状の内周面を形成する各傾斜面を同一の傾斜角で形成したが、一部の傾斜面を他の傾斜面と異なる傾斜角で形成してもよい。例えば図8は、左右方向の傾斜角が同一の内周面からなる凹部28Aに隣接して、左右方向で傾斜角が異なる2種類の凹部28B,28Cを設けた例を示している。図示の例のように、凹部28の内周面の傾斜角を任意に調整することで、液滴32の光軸を任意に調整できるようになる。これにより、例えばレンズアレイに光拡散機能を付与することが可能となる。
また、凹部の形状は、上述した逆四角錐形状に限らず、図9に示すように開口部面積が底部面積よりも小さくなるようなテーパ−方向の内周面をもつ角錐形状の凹部28Dも本発明は適用可能である。この場合、液滴32のレンズ面(界面)33は、上述の実施形態の場合に比べて曲率が大となる。
更に、凹部は四角錐形状に限らず、三角錐形状や六角錐形状等の他の角錐形状であってもよい。図10に六角錐形状の凹部28Eを稠密配置した例を示す。
更にまた、図11に示すように、凹部の開口形状を長方形状としてもよい。この場合、凹部28Fに収容される液滴のレンズ面を長辺方向と短辺方向とで曲率の異なるシリンドリカル状あるいはトロイダル状に形成することができる。この種のレンズは、例えば、照明光学系、レーザープリンタや光ディスク装置等の光学系に幅広く用いることができる。
本発明の実施形態による光学素子の概略構成を示す側断面図である。 光学素子を構成するシリコン基板に対する角錐状の貫通孔の形成方法を説明する斜視図である。 光学素子に印加する駆動電圧と焦点距離との関係を示す特性図である。 本発明の実施形態によるレンズアレイの概略構成を示す分解斜視図である。 レンズアレイの要部側断面図である。 レンズアレイの製造方法を説明する工程断面図である。 レンズアレイの製造方法を説明する工程断面図である。 凹部の形状の変形例を説明する要部断面図である。 凹部の形状の他の変形例を説明する要部断面図である。 六角錐形状の凹部を示す斜視図である。 開口形状が長方形状の凹部を示す斜視図である。 エレクトロウェッティング効果(電気毛管現象)の説明図である。 従来の光学素子の概略構成を示す要部断面図である。 従来の他の光学素子の概略構成を示す要部断面図である。
符号の説明
20…光学素子、21,41…第1電極層(シリコン基板)、22,42…第2電極層、23…第1の透明基板(下部透明基板)、24…第2の透明基板(上部透明基板)、25…密閉層(シールリング)、26,46…絶縁膜、27,47…液室、28,48…凹部、30,50…セル、31,51…第1の液体(電解液)、32,52…第2の液体(液滴)、33,53…界面(レンズ面)、34,54…電圧供給源、35…光軸、40…レンズアレイ、49…筐体、55…配線部材、57…金属電極、58…コンタクト電極。

Claims (14)

  1. 密閉性のセルの内部に液滴を収容してなる光学素子において、
    前記セルの内部には、前記液滴を収容する角錐状の凹部が形成されている
    ことを特徴とする光学素子。
  2. 前記凹部は四角錐台形状を有する
    ことを特徴とする請求項1に記載の光学素子。
  3. 前記セルは、
    一対の透明基板と、
    これら一対の透明基板の間に形成される液室と、
    前記液室に充填され互いに屈折率が異なる第1,第2の液体と、
    前記液室内に配置され表面が絶縁膜で被覆された電極層とを有し、
    前記第1の液体は導電性で、前記第2の液体は絶縁性であるとともに、互いに混和することなく前記液室内に存在し、
    前記凹部は前記電極層の面内に形成されるとともに、当該凹部には前記第1,第2の液体の何れか一方が収容されている
    ことを特徴とする請求項1に記載の光学素子。
  4. 前記一対の透明基板のうち、前記液室を挟んで前記電極層と対向する側の透明基板には透明電極層が形成されている
    ことを特徴とする請求項3に記載の光学素子。
  5. 前記第1の液体と前記第2の液体との間の界面が非球面形状である
    ことを特徴とする請求項3に記載の光学素子。
  6. 前記電極層は単結晶シリコン基板からなり、
    前記凹部は当該単結晶シリコン基板の表面に形成されたエッチング加工痕からなる
    ことを特徴とする請求項3に記載の光学素子。
  7. 前記凹部の内周面が撥水面である
    ことを特徴とする請求項1に記載の光学素子。
  8. 前記凹部の内周面を形成する全ての傾斜面は、それぞれ実質的に同一の傾斜角で形成されている
    ことを特徴とする請求項1に記載の光学素子。
  9. 前記凹部の内周面を形成する一部の傾斜面が他の傾斜面と異なる傾斜角で形成されている
    ことを特徴とする請求項1に記載の光学素子。
  10. 導電性の第1の液体と、
    前記第1の液体と屈折率が異なる絶縁性の第2の液体と、
    前記第1の液体と前記第2の液体とを互いに混和させることなく収容する密閉性のセルとを有する光学素子であって、
    前記セルは、
    前記第2の液体を収容する角錐状の貫通孔が形成された第1の電極層と、
    前記第1の電極層を被覆する絶縁膜と、
    前記第1の電極層の一方の面に接合されるとともに前記貫通孔の一端を閉塞する第1の透明基板と、
    前記第1の電極層の他方の面に密閉層を介して対向配置される第2の透明基板と、
    前記第1の電極層と前記第2の透明基板との間に配置されるとともに前記第1の液体に接する第2の電極層とを備えた
    ことを特徴とする光学素子。
  11. 前記第2の電極層は、前記第2の透明基板上に形成された透明電極膜である
    ことを特徴とする請求項10に記載の光学素子。
  12. 前記第1の電極層と前記第2の電極層との間に所定電圧を印加可能な電圧供給源を有する
    ことを特徴とする請求項10に記載の光学素子。
  13. 密閉性のセルの内部に液滴を収容してなる光学素子において、
    前記セルの内部には、前記液滴を収容する角錐状の凹部が二次元的に複数形成されている
    ことを特徴とするレンズアレイ。
  14. 導電性の第1の液体と、
    前記第1の液体と屈折率が異なる絶縁性の第2の液体と、
    前記第1の液体と前記第2の液体とを互いに混和させることなく収容する密閉性のセルとを有するレンズアレイであって、
    前記セルは、
    前記第2の液体をそれぞれ収容する角錐状の貫通孔が二次元的に複数配列された第1の電極層と、
    前記第1の電極層を被覆する絶縁膜と、
    前記第1の電極層の一方の面に接合されるとともに前記貫通孔の一端を閉塞する第1の透明基板と、
    前記第1の電極層の他方の面に密閉層を介して対向配置される第2の透明基板と、
    前記第2の透明基板の内面側に形成された透明な第2の電極層とを備えた
    ことを特徴とするレンズアレイ。

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