JP2010243631A - 液体レンズ装置の製造方法及び液体レンズ装置 - Google Patents

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哲之 吉田
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Abstract

【課題】液室の密閉作業性を高めることができる液体レンズ装置の製造方法及び液体レンズ装置を提供する。
【解決手段】押圧機構Cにより第1の透明基板9及び第2の透明基板10がそれぞれ押圧され、押圧された第1の透明基板9及び第2の透明基板10により封止部材11が挟圧される。この際、封止部材11が圧縮され液室1の容積が減少するので、電極管5の第1の端部51と接触している第1の液体3が、第2の端部52から排出される。これにより、押圧機構Cにより液室1に過負荷となる圧力が加えられる場合でも、液室1の内部圧力の過度の上昇が抑制され、液室1が破損してしまうのを防ぐことができる。従って、液室1の密閉作業に熟練度を要したり、精度の高いプレス機を用いたりする必要がないので、液室1の密閉作業性を高めることができる。
【選択図】図6

Description

本発明は、エレクトロウェッティング現象を利用した液体レンズ装置の製造方法及び液体レンズ装置に関する。
近年、エレクトロウェッティング現象を利用した光学素子の開発が進められている。エレクトロウェッティング現象とは、絶縁体を挟んで対向する電極と導電性を有する液体との間に電圧が印加されると、絶縁体が帯電することで、絶縁体と液体との界面自由エネルギーが変化し、液体表面の形状(接触角)が変化する現象をいう。
このような光学素子は、例えば、可変焦点レンズに適用することができる(例えば、特許文献1参照)。特許文献1には、液室に収容された導電性の第1の液体と絶縁性の第2の液体との界面で形成されたレンズ面を有する光学素子が記載されている。上記液室は、絶縁膜で被覆された電極層を有する透明基板と、透光性の容器と、これらの間に装着される密封部材とによって形成される。上記容器には、上記第1の液体と接触する棒状電極が設けられており、この棒状電極と上記電極層との間に電圧を印加することで発現するエレクトロウェッティング現象を利用して、上記レンズ面の形状を変化させるようにしている。
ところで、上記のような光学素子が製造される際には、収容した液体が漏れないように液室が密閉される。このために液室を構成する部材として密封部材が用いられ、液室内部に液体が収容された後に、密封部材を押しつぶすように液室に圧力が加えられ、密封部材の弾性力により液室が密閉される。
特開2007−225779号公報(段落[0039]、図1)
しかしながら、液室を密閉する工程において液室に過負荷となる圧力が加えられる場合がある。この場合でも密封部材は押しつぶされるが、過負荷により上昇した液室の内部圧力により、液室が破損してしまうことがある。このため、液室の密閉作業に熟練度を要したり、精度の高いプレス機を用いたりする必要があり、作業性の低下と設備コストの上昇を招くことになる。
以上のような事情に鑑み、本発明の目的は、液室の密閉作業性を高めることができる液体レンズ装置の製造方法及び液体レンズ装置を提供することにある。
上記目的を達成するため、本発明の一形態に係る液体レンズ装置の製造方法は、液室と、導電性の第1の液体及び絶縁性の第2の液体と、中空状の電極管とを有する本体を作製することを含む。
前記液室は、電極層が形成された第1の透明基板、及び、環状の封止部材を挟んで前記第1の透明基板と対向する第2の透明基板により形成されている。
前記第1及び第2の液体は、互いに屈折率が異なりかつ互いに混合することがなく、前記液室に収容されている。
前記中空状の電極管は、前記第1の液体と接触する第1の端部及び前記液室の外部に位置する第2の端部を介して前記液室の内部及び外部を連通させている。
前記第2の端部から前記第1の液体を排出しながら、前記第1及び第2の透明基板により前記封止部材が挟圧される。
前記第2の端部は閉塞される。
第1及び第2の透明基板により封止部材が挟圧される工程において、電極管の第2の端部から第1の液体が液室の外部に排出される。これにより、液室に過負荷となる圧力が加えられる場合でも、液室の内部圧力の過度の上昇が抑制され、液室が破損してしまうのを防ぐことができる。従って、液室の密閉作業に熟練度を要したり、精度の高いプレス機を用いたりする必要がないので、液室の密閉作業性を高めることができる。
前記本体の作製工程は、内面側に位置する前記第1の端部及び外面側に位置する前記第2の端部を介して内面側及び外面側を連通させるように、前記電極管を前記封止部材に装着することができる。この場合、前記第1の透明基板上に、前記電極管が装着された前記封止部材が載置される。また、前記第1の透明基板上の前記封止部材の内面側に前記第1及び第2の液体が注入される。さらに、前記封止部材上に前記第2の透明基板が載置される。
電極管が封止部材に装着されるので、封止部材の弾性力により、電極管と封止部材との間が密閉される。従って、液室の密閉性を確保するために、例えば電極管が装着される部分に新たに密閉部材を設けたりする必要がないので、液室の密閉作業性が低下することを防ぐことができる。また、封止部材に電極管が確実に装着された後に、その封止部材が第1の透明基板上に載置されるので、液室の密閉作業における信頼性が高まる。
前記閉塞工程は、前記第2の端部をかしめ加工により閉塞することを含んでもよい。かしめ加工は、簡単な作業で行うことができるので、設備コストの上昇を抑えることができる。
前記閉塞工程の後に、前記第1及び第2の透明基板により前記封止部材がさらに挟圧されてもよい。
例えば、閉塞工程の後に、封止部材がさらに挟圧され、封止部材が押しつぶされる又は液室の内圧が調整される場合でも、閉塞工程の前までは第1の液体が排出され、内部圧力の上昇が抑えられているので、液室の破損の可能性が低くなる。
前記封止部材をさらに挟圧する工程は、固定部材により、前記第1及び第2の透明基板を相互に固定する工程を含んでもよい。
例えば、固定部材により第1及び第2の透明基板を相互に固定する目的で、封止部材が第1及び第2の透明基板によりさらに挟圧されてもよい。あるいは、液室の内部圧力を調整する目的で、第1及び第2の透明基板に取り付けた固定部材により封止部材がさらに挟圧された後に、第1及び第2の透明基板が相互に固定されてもよい。第1及び第2の透明基板が固定部材により相互に固定されることで、液室の密閉性を確保することができる。
前記液体レンズ装置の製造方法は、さらに、閉塞された前記第2の端部と前記電極層とが、前記本体外部の電源回路に接続されてもよい。これにより、電極管が、エレクトロウェッティング現象を発現させるための端子として用いられる。
本発明の一形態に係る液体レンズ装置は、第1の液体と、第2の液体と、本体と、電極層と、電極管とを具備する。
前記第1の液体は、導電性を有している。
前記第2の液体は、絶縁性を有しており、前記第1の液体と屈折率が異なる。
前記本体は、透光領域を有する第1及び第2の透明基板と、前記第1及び第2の透明基板の間に装着された環状の封止部材とを有し、前記第1及び第2の液体を互いに混和させることなく収容する密閉性の液室を形成する。
前記電極層は、導体層及び前記導体層を被覆する絶縁層の積層構造でなり、前記液室の内面の一部に形成される。
前記電極管は、中空状でなり、第1の端部と第2の端部とを有する中空状の導体管を含み、前記第1の液体と前記電極層との間に電圧を印加することで、前記第1及び第2の液体の界面の形状を変化させる。
前記第1の端部は、開放されており、前記液室の内部で前記第1の液体と接触する。
前記第2の端部は、閉塞されており、前記液室の外部に位置する。
上記液体レンズ装置においては、電極管の第2の端部を開放させておき、液室が密閉される際に、第2の端部から第1の液体が排出されるようにする。このように電極管が用いられることで、液室の密閉作業性を高めることができる。液室の密閉性を確保するために、第2の端部は閉塞される。閉塞された第2の端部を有する電極管は、エレクトロウェッティング現象を発現させるための端子として用いられる。つまり、上記の電極管を、液室の密閉作業性を高めるための部品と、エレクトロウェッティング現象を発現させるための端子との両方を兼ね備えるものとして用いることができる。
前記封止部材の内面側は、前記液室の内部の一部を形成してもよい。その場合、前記電極管は、前記第1の端部が前記封止部材の内面側に位置し、前記第2の端部が前記封止部材の外面側に位置するように、前記封止部材を貫通してもよい。
電極管が封止部材に装着されるので、封止部材の弾性力により、電極管と封止部材との間が密閉される。従って、液室の密閉性を確保するために、例えば電極管が装着される部分に新たに密閉部材等を設ける必要がない。つまり、液体レンズ装置を構成する部品数を増やすことなく、液室の密閉性を確保することができる。
前記液体レンズ装置は、前記第1及び第2の透明基板を固定する固定部材をさらに具備してもよい。第1及び第2の透明基板が固定部材により固定されることで、液室の密閉性を確保することができる。
以上のように、本発明によれば、液室の密閉作業性を高めることができる。
本発明の一実施形態に係る液体レンズ装置を示す模式的な断面図である。 図1に示す液体レンズ装置の、電極管が装着される箇所における固定部材の形状を説明するための図である。 図1に示す液体レンズ装置の、導体層及び電極管に電圧が加えられた際の模式的な断面図である。 本発明の一実施形態に係る液体レンズ装置の製造方法の、第1の透明基板の組み立て方法を説明するための断面図である。 本発明の一実施形態に係る液体レンズ装置の製造方法の、本体の組み立て方法を説明するための断面図である。 本発明の一実施形態に係る液体レンズ装置の製造方法の、液室の密閉工程を説明するための断面図である。 図1に示す液体レンズ装置の、電極管の装着位置の変形例を示した図である。 図1に示す液体レンズ装置の、第2の端部が閉塞された電極管と、その変形例を示す図である
以下、図面を参照しながら、本発明の実施形態を説明する。以下の説明では、材料等が例示されているが、これはその材料等に限られるという意味ではない。
[液体レンズ装置]
図1は、本発明の一実施形態に係る液体レンズ装置を示す模式的な断面図である。液体レンズ装置100は、密閉性の液室1を有する本体2と、液室1の内部に収容される第1の液体3及び第2の液体4と、中空状の電極管5とを有する。
本体2は、透光基板6及び透光基板6の一方の面7上に接合されたベース基板8からなる第1の透明基板9を有する。ベース基板8には貫通孔13が形成されている。また、本体2は、第2の透明基板10と、ベース基板8及び第2の透明基板10の間に装着された環状の封止部材11とを有する。第1の透明基板9と、封止部材11を挟んで対抗する第2の透明基板10と、封止部材11の内面12側と、ベース基板8の貫通孔13の内部側とにより形成された空間が液室1となる。
透光基板6及び第2の透明基板10は、例えばガラスやアクリル樹脂等の透明度の高い材料でなり、液体レンズ装置100に入射される光、又は液体レンズ装置100から出射される光の経路となる透光領域Aをそれぞれ有している。透光領域Aを通る光は、ベース基板8の貫通孔13を通って入射又は出射されるので、貫通孔13の平面形状(Z方向で見た形状)と透光領域Aとは対応している。この貫通孔13の平面形状として、例えば長円形状、円形状、楕円形状、又は矩形状等が挙げられる。また、ベース基板8に複数の貫通孔13が設けられ、液体レンズ装置100がレンズアレイとして用いられてもよい。
ベース基板8としては、例えば合成樹脂、金属、ガラス、又はセラミック等の材料が用いられる。封止部材11は、液室1の内部に収容された第1の液体3及び第2の液体4を封止することが可能なように、例えばエストラマー、合成樹脂等の材料が用いられる。
ベース基板8の貫通孔13の内周面には、導体層14が形成されており、この導体層14は、ベース基板8及び透光基板6の間を通って、図示しない電源回路に接続されている。また、第1の透明基板9上に、導体層14を被覆する絶縁層15が形成されている。絶縁層15は、液室1の内部において導体層14と第1の液体3及び第2の液体4とが接触しないように形成されている。また、絶縁層15は、第1の透明基板9上であって、液室1の内面となる面にも形成されている。貫通孔13の内周面において、導体層14及び絶縁層15の積層構造となる部分が本実施形態における電極層16である。
導体層14としては、例えばスパッタリング法やめっき等で形成された、酸化スズ、ITO(Indium Tin Oxide)等の透明な薄膜が用いられる。絶縁層15は撥水性を有しており、絶縁層15としては、例えばCVD(Chemical Vapor Deposition)法等の各種コーティング法で形成された、パレリン(パラキシリレン系樹脂)、無機材料等からなる薄膜が用いられる。
液室1の内部に収容される第1の液体3及び第2の液体4は、互いに異なる屈折率(絶対屈折率)を有し、また液室1において互いに混和することのないものが用いられる。また、第1の液体3及び第2の液体4として、互いに同等な比重を有するものが用いられてもよい。これら第1の液体3と第2の液体4との界面17が、本実施形態に係る液体レンズ装置100のレンズ面(以後、このレンズ面をレンズ面17という)となる。本実施形態では、第2の液体4の屈折率の方が、第1の液体3の屈折率よりも大きい。しかしながら、第1の液体3及び第2の液体4の屈折率の大きさが逆の関係でもよい。
第1の液体3としては、導電性を有する透明な液体が用いられ、例えば、水、電解液(塩化カリウム、塩化ナトリウム、又は塩化リチウム等の電解質の水溶液)等の有機性液体が用いられる。その他に、分子量の小さいメチルアルコール、又はエチルアルコール等のアルコール類や、常温溶融塩(イオン性液体)等の有機性液体が用いられてもよい。
第2の液体4としては、絶縁性を有する透明な液体が用いられ、例えばデカン、ドデカン、ヘキサデカン、又はウンデカン等の炭化水素系の材料でなる無極性溶媒が用いられる。その他に、疎水性のシリコーンオイルやフッ素系の材料等でなる無極性溶媒が用いられてもよい。
図1に示すように、液室1の内部に収容された第1の液体3及び第2の液体4は、混合しないため2層に分離する。本実施形態では、第1の透明基板9上に撥水性を有する絶縁層15が形成されており、この絶縁層15によって第1の液体3は弾かれ、第2の透明基板10側に集まる。一方、第2の液体4は、絶縁層15上に濡れ広がる。
中空状の電極管5は、封止部材11を貫通するように装着されている。電極管5の第1の端部51は開放されており、封止部材11の内面12側で、第1の液体3と接触している。電極管5の第2の端部52は、閉塞されており、封止部材11の外面18側に位置している。電極管5は後に説明する固定部材19を貫通しており、固定部材19の外側に位置する第2の端部52は、図示しない電源回路に接続される。
中空状の電極管5としては、例えば金やアルミニウム等の導電性の材料が用いられる。電極管5の内径は、例えば0.5mmである。また電極管5として、例えば、導電性の材料でなる中空状の導体管の表面に、絶縁性の保護膜が設けられたものが用いられてもよい。この導体管は、封止部材11の内面12側で第1の液体3と接触する開放された第1の端部と、封止部材11の外面18側に位置する閉塞された第2の端部を有するものである。
液体レンズ装置100は、第1の透明基板9及び第2の透明基板10を相互に固定する固定部材19を有している。固定部材19は、第1の部材20、第2の部材21、及び第1の部材20と第2の部材21とを接合する接合部材22とで構成される。第1の部材20により第1の透明基板9が、また、第2の部材21により第2の透明基板10が、それぞれ封止部材11を挟み込む方向へ押圧されることで、封止部材11が弾性変形して、液室1が密閉される。この状態で、第1の部材20と第2の部材21が接合部材22によって相互に固定されることで、液室1の密閉性(密封性)が維持される。
第1の部材20は、第1の透明基板9に当接される当接面20aと、接合部材22により第2の部材21と接合される接合面20bとを有する。当接面20aには、第1の透明基板9の透光領域Aに対応した透光孔20cが設けられている。第1の部材20としては、例えば、金属又は合成樹脂等が用いられる。
第2の部材21は、第2の透明基板10に当接される当接面21aと、接合部材22により第1の部材20と接合される接合面21bとを有する。当接面21aには、第2の透明基板10の透光領域Aに対応した透光孔21cが設けられている。第2の部材21としては、例えば、金属又は合成樹脂等が用いられる。
図2は、電極管5が装着される箇所における、固定部材19の形状を説明するための図である。図2は、図1に示した液体レンズ装置100の、電極管5が装着されている側面を正面から見た図である(図1におけるX方向での側面図)。また、図2では、接合部材22を省略して図示している。
図2に示すように、第1の部材20には、第2の透明基板10側から第1の透明基板9側に向けて切り欠き部23が設けられている。また、第2の部材21には、第1の透明基板9側から第2の透明基板10側に向けて切り欠き部24が設けられている。この切り欠き部23及び24が、電極管5の装着箇所に位置するように、第1の部材20及び第2の部材21が組み合わされる。電極管5は、切り欠き部23及び24を通って固定部材19を貫通する。
切り欠き部23及び24の形状は特に限定されず、電極管5が固定部材19を貫通するように設けられるのなら、どのような形状でもよい。例えば、第1の部材20及び第2の部材21が金属製である場合、電極管5と第1の部材20及び第2の部材21とが接触することで、短絡電流が発生してしまう場合がある。従って、電極管5と第1の部材20及び第2の部材21が接触しないように、切り欠き部23及び24が形成されることが考えられる。
図2において図示を省略した接合部材22は、第1の部材20の切り欠き部23と同様な切り欠き部を有するものが、第1の部材20及び第2の部材21の間に挿入されてもよい。また、例えば、熱硬化性樹脂、紫外線硬化樹脂、又は感圧性接着剤等が、第1の部材20及び第2の部材21の間に注入されてもよい。
[液体レンズ装置の動作]
液体レンズ装置100の動作を説明する。上記したように、液室1の内部において、第1の液体3及び第2の液体4によってレンズ面17が形成される。本実施形態では、凸形状の第1の液体3と、凹形状の第2の液体4とで、レンズ面17が形成される。また、本実施形態では、第2の透明基板10から液体レンズ装置100に光が入射し、第1の透明基板9より光が出射される。第2の液体4の屈折率の方が第1の液体3の屈折率よりも大きいので、第2の透明基板10から入射した光は、レンズ面17で発散して第1の透明基板9から出射される。
第1の透明基板9から出射された光の発散の程度、つまりレンズ面17を通過する光の焦点距離は、レンズ面17の曲率により定められる。電源回路に接続された導体層14及び電極管5に電圧が加えられない場合の、レンズ面17の曲率は、第1の液体3、第2の液体4及び絶縁層15の各物性値、ベース基板8の貫通孔13の形状と大きさ等で規定される。従って、所望の光学特性を得るために、第1の液体3、第2の液体4、及び絶縁層15の材料が適宜設定される。また、貫通孔13の形状、大きさも適宜設定される。貫通孔13の形状としては、例えば、貫通孔13の断面形状において、内周面がテーパー状に形成されたものや、内周面が曲面状に形成されたもの等が挙げられる。
図3は、導体層14及び電極管5に電圧が加えられた液体レンズ装置100の模式的な断面図である。導体層14及び電極管5に所定の電圧が加えられると、絶縁層15を挟んで設けられている導体層14及び第1の液体3に電荷が蓄積され、この電荷が引き合うことにより、第1の液体3が絶縁層15上に濡れ広がる(エレクトロウェッティング現象)。本実施形態では、貫通孔13の第2の透明基板10側(図3に示す符号Bの部分)において、第1の液体3が絶縁層15上に濡れ広がる。第2の液体4は、第1の液体3に押し込まれ、液室1の中央部分に集められる。これにより図3に示すように、レンズ面17の曲率は小さくなり、第1の透明基板9から出射される光の発散の程度も小さくなる。つまり、レンズ面17を通過する光の焦点距離は大きくなる。導体層14及び電極管5に加えられる電圧は、直流電圧でもよいし、交流電圧でもよい。
以上のように、レンズ面17の曲率は、導体層14及び電極管5に加えられる電圧の大きさによって変化する。レンズ面17の曲率が変化すると、レンズ面17を通過する光の焦点距離も変化する。従って、本実施形態に係る液体レンズ装置100を、可変焦点レンズ装置として用いることができる。
[液体レンズ装置の製造方法]
本発明の一実施形態に係る液体レンズ装置の製造方法を説明する。上記の実施形態で説明した液体レンズ装置100に基づいて、本実施形態に係る製造方法を説明する。
[第1の透明基板の組み立て方法]
図4は、第1の透明基板9の組み立て方法を説明するための断面図である。図4(A)に示すように、ベース基板8に貫通孔13が形成される。貫通孔13は、例えば射出成形等の金型成型技術により形成される。貫通孔13の内周面及びベース基板8の面25に、導体層14が連続的に形成される(図4(B))。上記したように導体層14は、例えばスパッタリング法やめっき等で形成される。また必要に応じて、パターニングされた導体層14が、貫通孔13の内周面及びベース基板8の面25に形成されてもよい。
導体層14が形成されたベース基板8の面25に、透光基板6が接合される(図4(C))。透光基板6のベース基板8と接合される面が、上記の実施形態で説明した面7である。ベース基板8及び透光基板6は、例えば接着、超音波溶着、拡散接合、かしめ加工、ボルト締め、又は陽極接合等により接合される。
貫通孔13に形成された導体層14を被覆するように絶縁層15が形成される(図4(D))。上記したように絶縁層15は、例えばCVD法等の各種コーティング法で形成される。本実施形態では、絶縁層15は、透光基板6の面7上であってベース基板8と接合されていない領域や、ベース基板8の面25の反対側の面等にも連続的に形成されている。しかしながら、絶縁層15が形成される領域は限定されず、導体層14を被覆するように形成されていれば、どのような領域に形成されてもよい。例えば、透光基板6の面7上の所定の領域に、非連続的に絶縁層15が形成されてもよい。図4(D)に示す工程により、貫通孔13の内周面において、導体層14及び絶縁層15の積層構造となる電極層16が形成される。
[本体の組み立て方法]
図5は、本体2の組み立て方法を説明するための断面図である。図5(A)に示すように、第1の透明基板9のベース基板8上に、環状の封止部材11が載置される。この際、例えばベース基板8上に溝等が形成されており、その溝に封止部材11が嵌合するように、封止部材11がベース基板8上に載置されてもよい。封止部材11には、中空状の電極管5が封止部材11を貫通するように装着されている。
封止部材11に電極管5を装着する方法は、特に限定されず、例えば電極管5の第1の端部51又は第2の端部52が鋭利に形成され、封止部材11に電極管5が刺し込まれてもよい。また、封止部材11にあらかじめ貫通孔が形成され、その貫通孔に電極管5が挿入されてもよい。電極管5の第1の端部51及び第2の端部52は共に開放されており、この第1の端部51及び第2の端部52により、封止部材11の内面12側及び外面18側が連通されている。
図5(B)に示すように、貫通孔13の内部及び封止部材11の内面12側に、導電性の第1の液体3が注入される。注入される第1の液体3の量は、製造完了後の液体レンズ装置100の液室1に収容される第1の液体3の量よりも多ければ特に規定されない。例えば、貫通孔13の内部及び封止部材11の内面12側の空間を十分に満たす量の第1の液体3が注入されることで、この後の工程で形成される液室1内に気泡が発生するのを防ぐことができる。第1の液体3の注入方法としては、例えば第1の液体3が収容されたタンク内に、封止部材11が載置された第1の透明基板9が沈められることで、貫通孔13の内部及び封止部材11の内面12側に、第1の液体3が注入される。または、シリンジ等が用いられ、第1の液体3が注入されてもよい。
図5(C)に示すように、貫通孔13の内部及び封止部材11の内面12側に、絶縁性の第2の液体4が注入される。第2の液体4は、例えばシリンジ等により、貫通孔13の内部側、つまり第1の透明基板9側に注入される。第1の透明基板9上に形成されている絶縁層15は撥水性を有するので、第2の液体4は第1の液体3を押し退けるようにして、絶縁層15上に濡れ広がる。
図5(D)に示すように、封止部材11上に第2の透明基板10が載置される。この工程により、第1の透明基板9、第2の透明基板10、及び封止部材11で囲まれた空間でなる液室1が形成され、液室1を有する本体2が作製される。液室1の内部には、液室1の内部を十分に満たす第1の液体3及び第2の液体4が収容され、電極管5の第1の端部51と第1の液体3が接触している。封止部材11上に第2の透明基板10が載置される際に、電極管5の第2の端部52から第1の液体3が排出されてもよいし、排出されなくてもよい。
図5(A)に示す工程でベース基板8に載置される封止部材11には、電極管5が装着されておらず、図5(D)に示す工程の後に、封止部材11に電極管5が装着されてもよい。しかしながら、本実施形態では、封止部材11に電極管5が確実に装着された後に、その封止部材11が第1の透明基板9上に載置されるので、次に説明する液室1の密閉作業における信頼性が高まる。
[液室の密閉工程]
図6は、図5に示す工程で作製された本体2の、液室1の密閉工程を説明するための断面図である。図6(A)に示すように、押圧機構Cにより第1の透明基板9及び第2の透明基板10が、図6(A)に示す矢印の方向でそれぞれ押圧され、押圧された第1の透明基板9及び第2の透明基板10により封止部材11が挟圧される。この際、封止部材11が圧縮され液室1の容積が減少するので、電極管5の第1の端部51と接触している第1の液体3が、第2の端部52から排出される。
これにより、押圧機構Cにより液室1に過負荷となる圧力が加えられる場合でも、液室1の内部圧力の過度の上昇が抑制され、液室1が破損してしまうのを防ぐことができる。従って、液室1の密閉作業に熟練度を要したり、精度の高いプレス機を用いたりする必要がないので、液室1の密閉作業性を高めることができる。
また、電極管5が封止部材11に装着されているので、封止部材11の弾性力により、電極管5と封止部材11との間が密閉される。従って、液室1の密閉性を確保するために、例えば電極管5が装着される部分に新たに密閉部材を設けたりする必要がないので、液室の密閉作業性が低下することを防ぐことができる。
図6(B)に示すように、かしめ機構Dにより、電極管5の第2の端部52がかしめ加工により閉塞される。これにより、第1の液体3及び第2の液体4を収容する液室1が密閉される。電極管5の第2の端部52は、例えばレーザー溶着により、または接着剤等が充填されることにより、閉塞されてもよい。本実施形態のように、かしめ加工により第2の端部52が閉塞される場合、かしめ加工は、簡単な作業で行うことができるので、設備コストの上昇を抑えることができる。
図6(C)に示すように、押圧機構Eにより固定部材19が本体2に取り付けられ、第1の透明基板9及び第2の透明基板10が相互に固定される。第1の透明基板9に当接される固定部材19の第1の部材20、及び第2の透明基板10に当接される固定部材19の第2の部材21が、押圧機構Eにより、図6(C)に示す矢印の方向でそれぞれ押圧される。これにより、第1の透明基板9及び第2の透明基板10が、それぞれ封止部材11を挟み込む方向へ押圧される。封止部材11はさらに挟圧され、液室1がさらに密閉される。
第2の部材21が押圧機構Eにより押圧される際に、押圧機構E及び電極管5が接触しないように、押圧機構Eには、図示しない切り欠き部が形成されている。この切り欠き部としては、例えば上記で説明した第2の部材21の切り欠き部24と同様な形状を有するものが挙げられるが、押圧機構E及び電極管5の接触が避けられるものなら、どのようなものでもよい。
第1の部材20及び第2の部材21は接合部材22により接合される。この接合部材22により第1の部材20及び第2の部材21が相互に固定される。
以上のようにして、液体レンズ装置100が製造される。液体レンズ装置100の導体層14及び電極管5が、例えばはんだ付けやクランプ等で、図示しない外部電源に接続されることで、電極管5がエレクトロウェッティング現象を発現させるための端子として用いられる。
上記の実施形態に係る製造方法では、図6(C)に示す工程において、以下に示すような形態も挙げられる。例えば、固定部材19がネジ等で締め付けられて取り付けられてもよい。この場合、仮止め等で固定部材19が取り付けられた後、ネジが締められる際に、封止部材11がさらに挟圧されてもよい。
また、押圧機構Eによる固定部材19の取り付けの際に、液室1の内部圧力が調整されてもよい。液室1の内部圧力を調整する方法としては、例えば、図6(A)に示す工程において、電極管5の第2の端部52により排出される第1の液体3の量、押圧機構Cにより加えられる圧力の大きさ、又は押圧機構Cの移動量が規定される。規定された通りに、図6(A)に示す工程が行われた後に、電極管5の第2の端部52が閉塞される(図6(B))。そして、第1の部材20及び第2の部材21に加えられる圧力の大きさ、又は移動量が規定された押圧機構Eにより、固定部材19が取り付けられる。このように、液室1の密閉作業が行われることで、所定の内部圧力を有する液室1が得られる。しかしながら、所定の内部圧力を得るために規定されるパラメーターは上記のものに限られない。
このように、固定部材19により第1の透明基板9及び第2の透明基板10を固定する目的で、封止部材11が第1の透明基板9及び第2の透明基板10によりさらに挟圧されてもよい。あるいは、液室1の内部圧力を調整する目的で、第1の透明基板9及び第2の透明基板10に取り付けた固定部材19により封止部材11がさらに挟圧された後に、第1の透明基板9及び第2の透明基板10が固定されてもよい。第1の透明基板9及び第2の透明基板10が固定部材19により固定されることで、液室1の密閉性を確保することができる。
また、電極管5の第2の端部52が閉塞された後であって、固定部材19が取り付けられる前に、押圧機構Cにより封止部材11がさらに挟圧されてもよい。これにより、液室1のさらなる密閉、液室1の内部圧力の調整、あるいは、本体2の側面側からの固定部材のはめ込み等が行われてもよい。
以上のように、図6(B)に示す閉塞工程の後に、封止部材11がさらに挟圧され、封止部材11が押しつぶされる又は液室1の内圧が調整される場合でも、閉塞工程の前までは第1の液体3が排出され、内部圧力の上昇が抑えられているので、液室1の破損の可能性が低くなる。
このように製造された液体レンズ装置100においては、電極管5を、液室1の密閉作業性を高めるための部品と、エレクトロウェッティング現象を発現させるための端子との両方を兼ね備えるものとして用いることができる。これにより、例えば第1の液体3に電圧を印加する電極として、第2の透明基板10にスパッタリング法や真空蒸着法等で導電体が薄膜形成される場合における、液体レンズ装置100の製造における作業性の低下やコストの上昇が抑えられる。また上記したように、液室の密閉性を確保するために電極管5が装着される部分に新たに密閉部材等を設ける必要がないので、液体レンズ装置100を構成する部品数を増やすことなく、液室1の密閉性を確保することができる。
<変形例>
本発明は上述の実施形態にのみ限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更され得る。
例えば図7は、電極管5の装着位置の変形例を示した図である。図7に示すように、電極管5が、封止部材11ではなく、第2の透明基板10に装着されている。電極管5は、例えばインサート成形により、第2の透明基板10と一体的に設けられる。または、第2の透明基板10に孔が設けられており、その孔に電極管5が挿入され、接着固定されてもよい。図7に示すように、電極管5の第1の端部51が第1の液体3と接触するように、第2の透明基板10に、切り欠き部26が形成されている。しかしながら、電極管5が装着される箇所としては、封止部材11及び第2の透明基板10に限られず、電極管5の第1の端部が第1の液体3に接触しており、液室1の密閉工程において第1の液体3を排出できる箇所であれば、どのような箇所でもよい。
電極管5の形状も、種々のものが考えられる。例えば、第1の液体3と接触する第1の端部51、又は液室1の外部側に位置する第2の端部52が複数設けられた電極管5が用いられてもよい。また、折れ曲がった形状でなる電極管5が用いられてもよい。電極管5の形状は、液体レンズ装置100の形状や大きさに合わせて、適宜設定されてよい。
上記で説明した実施形態では、電極管5の内径は例えば0.5mmとしたが、電極管5の内径も適宜設定されてよい。電極管5の内径を適宜設定することで、図6(A)に示す工程において、第2の端部52からの第1の液体3の排出のされ易さが適宜設定される。例えば、電極管5の内径は、第1の液体3の粘性等に応じて、適宜設定される。
複数の電極管5が、本体2に装着されてもよい。例えば、ベース基板8に複数の貫通孔13が形成され、液体レンズ装置100がレンズアレイとして用いられる場合、形成される貫通孔13に対応して、複数の電極管5が装着されるといったことが考えられる。
図8は、第2の端部52が閉塞された電極管5と、その変形例を示す図である。電極管5は封止部材11に装着されている。図8(A)に示す電極管5では、第2の端部52を含む領域Fが閉塞されている。その変形例として、図8(B)に示すように、封止部材11の外面18側であって、第2の端部52を含まない領域Gが閉塞されてもよい。図6(B)に示す閉塞工程により液室1が密閉され、第1の液体3が排出されなくなる領域であれば、電極管5のどの領域が閉塞されてもよい。
また電極管5に、例えば開閉弁等の弁機構が設けられ、この弁機構により電極管5の第2の端部52が閉塞されてもよい。また、電極管5にチェック弁(逆止弁)が設けられ、チェック弁が開かれるための圧力を設定することで、第2の端部52の閉塞条件が設定されてもよい。つまり、液室1の内部圧力が、チェック弁が開かれるための圧力より小さくなった際に、第2の端部52が閉塞されることになる。これにより、液室1の内部圧力が調整される。
図6(B)に示す第2の端部52の閉塞工程が、図6(A)の、第1の透明基板9及び第2の透明基板10が押圧される工程と共に行われてもよい。例えば、図6に示す押圧機構C及びかしめ機構Dが一体となった押圧機構が用いられ、押圧機構Cの移動が終了する直前から、かしめ機構Dによる閉塞工程が行われ、第2の端部52が閉塞されるといったことが挙げられる。
1…液室
2…本体
3…第1の液体
4…第2の液体
5…電極管
6…透光基板
8…ベース基板
9…第1の透明基板
10…第2の透明基板
11…封止部材
12…封止部材の内面
13…貫通孔
14…導体層
15…絶縁層
16…電極層
17…界面、レンズ面
18…封止部材の外面
19…固定部材
20…第1の部材
21…第2の部材
22…接合部材
51…電極管の第1の端部
52…電極管の第2の端部
100…液体レンズ装置

Claims (9)

  1. 電極層が形成された第1の透明基板、及び、環状の封止部材を挟んで前記第1の透明基板と対向する第2の透明基板により形成された液室と、前記液室に収容され、互いに屈折率が異なりかつ互いに混合することがない、導電性の第1の液体及び絶縁性の第2の液体と、前記第1の液体と接触する第1の端部及び前記液室の外部に位置する第2の端部を介して前記液室の内部及び外部を連通させる中空状の電極管とを有する本体を作製し、
    前記第2の端部から前記第1の液体を排出しながら、前記第1及び第2の透明基板により前記封止部材を挟圧し、
    前記第2の端部を閉塞する
    液体レンズ装置の製造方法。
  2. 請求項1に記載の液体レンズ装置の製造方法であって、
    前記本体の作製工程は、
    内面側に位置する前記第1の端部及び外面側に位置する前記第2の端部を介して内面側及び外面側を連通させるように、前記電極管を前記封止部材に装着し、
    前記第1の透明基板上に、前記電極管が装着された前記封止部材を載置し、
    前記第1の透明基板上の前記封止部材の内面側に前記第1及び第2の液体を注入し、
    前記封止部材上に前記第2の透明基板を載置する
    液体レンズ装置の製造方法。
  3. 請求項1又は2に記載の液体レンズ装置の製造方法であって、
    前記閉塞工程は、前記第2の端部をかしめ加工により閉塞する
    液体レンズ装置の製造方法。
  4. 請求項1から3のうちいずれか1項に記載の液体レンズ装置の製造方法であって、
    前記閉塞工程の後に、前記第1及び第2の透明基板により前記封止部材をさらに挟圧する
    液体レンズ装置の製造方法。
  5. 請求項4に記載の液体レンズ装置の製造方法であって、
    前記封止部材をさらに挟圧する工程は、固定部材により、前記第1及び第2の透明基板を相互に固定する工程を含む
    液体レンズ装置の製造方法。
  6. 請求項1から5のうちいずれか1項に記載の液体レンズ装置の製造方法であって、さらに、
    閉塞された前記第2の端部と前記電極層とを、前記本体外部の電源回路に接続する
    液体レンズ装置の製造方法。
  7. 導電性の第1の液体と、
    前記第1の液体と屈折率が異なる絶縁性の第2の液体と、
    透光領域を有する第1及び第2の透明基板と、前記第1及び第2の透明基板の間に装着された環状の封止部材とを有し、前記第1及び第2の液体を互いに混和させることなく収容する密閉性の液室を形成する本体と、
    導体層及び前記導体層を被覆する絶縁層の積層構造でなり、前記液室の内面の一部に形成される電極層と、
    前記液室の内部で前記第1の液体と接触する開放された第1の端部と、前記液室の外部に位置する閉塞された第2の端部とを有する中空状の導体管を含み、前記第1の液体と前記電極層との間に電圧を印加することで、前記第1及び第2の液体の界面の形状を変化させる中空状の電極管と
    を具備する液体レンズ装置。
  8. 請求項7に記載の液体レンズ装置であって、
    前記封止部材の内面側は、前記液室の内部の一部を形成し、
    前記電極管は、前記第1の端部が前記封止部材の内面側に位置し、前記第2の端部が前記封止部材の外面側に位置するように、前記封止部材を貫通している
    液体レンズ装置。
  9. 請求項7に記載の液体レンズ装置であって、
    前記第1及び第2の透明基板を相互に固定する固定部材をさらに具備する
    液体レンズ装置。
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