JP2007212834A - 画像表示方法及びその装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】画像内の肌色領域割合を検出する肌色領域検出部12と、画像内の画像特徴量を検出する画像特徴量検出部13と、画像特徴量及び注目色の領域割合に基づいて修正伸長率を求め、その修正伸長率に基づいて画像信号の明度を伸長する伸長処理部14と、修正伸長率に基づいて伸長された画像信号の明度と、画像信号の色相及び彩度とに基づいてライトバルブ17により画像を表示させるための信号処理をする画像信号処理部17と、修正伸長率に基づいて調光素子の減光率を求め、その減光率に基づいて調光素子19の輝度値を制御する調光処理部18を備えたものである。
【選択図】図1
Description
図1は本発明の実施形態1に係る画像表示装置の主要部の構成を示したブロック図である。この画像表示装置は、RGB/HSV変換部11、肌色領域検出部12、画像特徴量検出部13、伸長処理部14、HSV/RGB変換部15、画像処理部16、ライトバルブ(光変調素子)17、調光処理部18及び調光素子19を備えている。
(a)V(0〜1)の求め方
V=Max(R,G,B)/255
(b)S(0〜1)の求め方
V=0のとき、S=0
V≠0のとき、S={Max(R,G,B)−Min(R,G,B)}/Max(R,G,B)
なお、Max関数は複数の引数の中で最大のものを出力する関数とし、Min関数は複数の引数の中で最小のものを出力する関数とする。このことは以下においても同様である。
S=0のとき、H=0
S≠0のとき、d=Max(R,G,B)−Min(R,G,B)とすると、
R最大のとき、H=60×(G−B)/d
G最大のとき、H=60×{2+(B−R)/d}
B最大のとき、H=60×{4+(R−G)/d}
なお、H<0になった場合には、Hに360を加える。そして、H=360のときは、H=0とする。
K=255/WP
ここで、Kは理想伸長率、WPは白ピーク値とする。例えばWP=200の場合には、
K=255/200=1.75
となる。次に、肌色割合に応じて理想伸長率を修正する。例えば
K’=1+(K−1)*M
ここで、K’は修正伸長率、Mは伸長率修正係数である。この伸長率修正係数Mは、肌色領域割合に対応した値をとる。
(a)S=0のとき
R’=G’=B’=V’*255
(b)S≠0のとき
h=H/60の整数部分
f=V’(1−S)
q=V’(1−Sf)
t=V’(1−S(1−f))
とすると、
h=0の場合
R’=V’*255
G’=t*255
B’=p*255
h=1の場合
R’=q*255
G’=V’*255
B’=p*255
h=2の場合
R’=p*255
G’=V’*255
B’=t*255
R’=p*255
G’=q*255
B’=V’*255
h=4の場合
R’=t*255
G’=p*255
B’=V’*255
h=5の場合
R’=V’*255
G’=p*255
B’=q*255
A=K’-2.2
例えばK’=1.2の場合の減光率Aは
A=1.2-2.2=0.670
となる。そして、調光素子19を最大光量の0.670倍になるように駆動するための調光パラメータを計算する。なお、調光処理部18の処理には、修正伸長率K’、調光素子19の光量の急減な変化による弊害を抑制するために、修正伸長率K’、調光素子19の光量の変化幅を規制したり、加重平均等で時間遅れ処理を追加してもよい。そして、上記の調光パラメータにより調光制御された調光素子19からの光が、光学系(図示せず)を介してライトバルブ17に透過し、ライトバルブ17に生成された画像を合成して投写レンズ(図示せず)により拡大してスクリーンに表示させる。
図3は本発明の実施形態2に係る画像表示装置の主要部の構成を示したブロック図である。上記の実施形態1に修正伸長率から減光率を求めているが、本実施形態2においては画像特徴量と肌色領域割合から計算しており、修正伸長率から独立して計算している。以下相違点を中心にその詳細を説明する。
A=(255/WP)-2.2
次に、肌色領域割合に応じて理想減光率を修正する。例えば
A’=Min(AN,1)
ここで、A’は修正減光率、Nは減光率修正係数である。
上述の実施形態1及び2においては肌色1色に着目して輝度の伸長率を修正する例について説明したが、例えば注目する色が複数あった場合には、注目する色をC1…Cnと表した場合には次のように処理する。
S=Max(S1,…,Sn)
このようにして求められたSに基づいて、伸長処理部14が伸長率修正係数Mを、調光処理部18が減光率修正係数Nを計算する。この場合においても、伸長率修正係数及び減光率修正係数を求めるグラフ(テーブル)はそれぞれ1つあればよい。
M=Max(Mc1,…,Mcn)
N=Max(Nc1,…,Ncn)
伸長処理部14はこのようにして求められた伸長率修正係数Mを用いて理想伸長率を修正し、修正伸長率を求める。また、調光処理部18aもまたこのようにして求められた減光率修正係数Nを用いて理想減光率を修正し、修正減光率を求める。この場合には、伸長率修正係数M及び減光率修正係数Nを求めるグラフ(テーブル)はそれぞれ注目する色の数だけ必要になる。
注目色領域検出部(肌色領域検出部12)がC1…Cnに該当するピクセルの数を全て纏めてカウントする。このとき、注目する色に優先度をつけ、優先度が低い色の場合は、小さな値でカウントする。例えばC1の優先度を1、C2の優先度を0.5とする。この場合に、C2の色が10ピクセルあったとすると、カウントする値は10(ピクセル)×0.5(優先度)=5(ピクセル)とする。C1の色が5ピクセルあったとすると、カウントする値は5(ピクセル)×1(優先度)=5(ピクセル)とする。優先度は1を最大とし、優先度が小さくなるにつれて値を小さくしていく。優先度のとり得る範囲は1〜0とする。優先度が0の場合には非注目色と考えることができる。このようにしてカウントした値から注目色領域の割合を計算して、伸長処理部14が伸長率修正係数Mを、調光処理部18が減光率修正係数Nを計算する。この場合には、伸長率修正係数M及び減光率修正係数Nを求めるグラフ(テーブル)はそれぞれ1つあればよい。
上述の実施形態1〜3においては画像特徴量として白ピーク値WPを検出した例について説明したが、ここでは画像特徴量としてAPLを用いた例について説明する。
理想伸長率Kを例えば次式により計算する。
K=Mid(1,128/APL,2)
ここで、APLは画像の平均輝度(Average Picture Level)、Mid関数は複数の引数の中から、中央の値を出力する関数とする。すなわち、理想伸長率Kはこの例では1〜2の間で変化する。伸長率修正係数Mの求め方や伸長率の修正方法は、上述の白ピーク値を用いた例と同じである。
A=Min(1,(128/APL)-2.2)
APL=0の場合には、A=0となる。
次に、画像特徴量として白ピーク値とAPLを組み合わせた例について説明する。理想伸長率・理想減光率を計算するために、ここでは例えば2DLUT(2次元ルックアップテーブル)を用いる。
Claims (20)
- 画像内の注目色の領域割合を検出する工程と、
画像内の画像特徴量を検出する工程と、
前記画像特徴量及び前記注目色の領域割合に基づいて修正伸長率を求め、該修正伸長率に基づいて画像信号の明度を伸長する工程と
を備えたことを特徴とする画像表示方法。 - 前記修正伸長率に基づいて伸長された画像信号の明度と、画像信号の色相及び彩度とに基づいて光変調素子に画像を表示させる工程
を備えたことを特徴とする画像表示方法。 - 前記修正伸長率に基づいて調光素子の減光率を求め、該減光率に基づいて前記調光素子の輝度値を制御する工程を備えたことを特徴とする請求項2記載の画像表示方法。
- 前記画像特徴量及び前記注目色の領域割合に基づいて修正減光率を求め、該修正減光率に基づいて前記調光素子の輝度値を制御する工程
を備えたことを特徴とする請求項2記載の画像表示方法。 - 前記画像内の注目色の領域割合の検出として、画像内の肌色の領域割合を検出することを特徴とする請求項1〜4の何れかに記載の画像表示方法。
- 画像内の注目色の領域割合を検出する注目色領域検出部と、
画像内の画像特徴量を検出する画像特徴量検出部と、
前記画像特徴量及び前記注目色の領域割合に基づいて修正伸長率を求め、該修正伸長率に基づいて画像信号の明度を伸長する伸長処理部と、
前記修正伸長率に基づいて伸長された画像信号の明度と、画像信号の色相及び彩度とに基づいて画像を表示させるための信号処理をする画像信号処理部と
を備えたことを特徴とする画像表示装置。 - 前記修正伸長率に基づいて伸長された画像信号の明度と、画像信号の色相及び彩度とに基づいて画像を表示する光変調素子
を備えたことを特徴とする請求項6記載の画像表示装置。 - 前記修正伸長率に基づいて調光素子の減光率を求め、該減光率に基づいて前記調光素子の輝度値を制御する調光処理部
を備えたことを特徴とする請求項7記載の画像表示装置。 - 前記伸長処理部は、前記画像特徴量に基づいて理想伸長率を求め、該理想伸長率及び所定の伸長率修正係数に基づいて前記修正伸長率を求め、前記伸長率修正係数は、前記注目色の領域割合との関係で、前記注目色の領域割合の内、所定の範囲では前記注目色の領域割合が増加するに伴って減少し、所定の範囲未満では一定の最大値となり、所定の範囲を超えると一定の最小値をとるものであることを特徴とする請求項8記載の画像表示装置。
- 前記画像特徴量及び前記注目色の領域割合に基づいて修正減光率を求め、該修正減光率に基づいて前記調光素子の輝度値を制御する調光処理部
を備えたことを特徴とする請求項7記載の画像表示装置。 - 前記調光理部は、前記画像特徴量に基づいて理想減光率を求め、該理想減光率及び所定の減光率修正係数に基づいて修正減光率を求め、前記減光率修正係数は、前記注目色の領域割合との関係で、前記注目色の領域割合の内、所定の範囲では前記注目色の領域割合が増加するに伴って増加し、所定の範囲未満では一定の最小値となり、所定の範囲を超えると一定の最大値をとるものであることを特徴とする請求項10記載の画像表示装置。
- 前記注目色領域検出部は、画像内の肌色の領域割合を検出することを特徴とする請求項6〜11の何れかに記載の画像表示装置。
- 前記注目色領域検出部は、注目する色が複数ある場合には、それらの複数の色を纏めて1つの注目色として注目色の領域割合を求めることを特徴とする請求項6〜11の何れかに記載の画像表示装置。
- 前記注目色領域検出部は、注目する色が複数ある場合には、それぞれの色の画像内の領域割合を求め、その内の最大値となる領域割合を前記注目色の領域割合とすることを特徴とする請求項6〜11の何れかに記載の画像表示装置。
- 前記注目色領域検出部は、注目する色が複数ある場合には、それぞれの色の画像内の領域割合を求め、
前記伸長処理部は、前記それぞれの色の画像内の領域割合に基づいた修正伸長率を求め、その内の最大の修正伸長率を前記修正伸長率として用いる
ことを特徴とする請求項6〜11の何れかに記載の画像表示装置。 - 前記注目色領域検出部は、注目する色が複数ある場合には、それぞれの色に優先度を付けて画像内の領域を求め、それを加算したものに基づいて前記注目色の領域割合を求めることを特徴とする請求項6〜11の何れかに記載の画像表示装置。
- 前記注目色領域検出部は、注目する色が複数ある場合には、それぞれの色の画像内の領域割合を求め、
前記調光処理部は、前記それぞれの色の画像内の領域割合に基づいた減光率修正係数を求め、その内の最大の減光率修正係数を前記減光率修正係数として用いる
ことを特徴とする請求項6〜11の何れかに記載の画像表示装置。 - 前記特徴量検出部は、画像の白ピーク値及び/又は平均輝度値に基づいて画像特徴量を求めることを特徴とする請求項6〜17の何れか記載の画像表示装置。
- 前記伸長処理部は、離散的な白ピーク値及び平均輝度に対応した理想伸長率が設定されたテーブルを備え、前記特徴量検出部により検出された白ピーク値及び平均輝度値と前記テーブルとに基づいて理想伸長率を求めることを特徴とする請求項18記載の画像表示装置。
- 前記調光処理部は、離散的な白ピーク値及び平均輝度に対応した理想調光率が設定されたテーブルを備え、前記特徴量検出部により検出された白ピーク値及び平均輝度値と前記テーブルとに基づいて理想調光率を求めることを特徴とする請求項18の記載の画像表示装置。
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