JP2009265114A - 液晶表示装置 - Google Patents

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【課題】バックライトの発光輝度と入力映像信号のゲインとを連動して制御することで、コントラスト感の向上を図りつつ、液晶の応答速度の向上を図ることができる液晶表示装置を提供する。
【解決手段】液晶表示装置は、入力映像信号の映像特徴量を検出するYヒストグラム検出部2と、映像特徴量に基づいてバックライト光源の発光輝度レベルの最大値を参照用発光輝度レベルとして設定するBL輝度レベル設定部8と、映像特徴量と参照用発光輝度レベルとに基づいてバックライト光源の制御に使用する制御用発光輝度レベルを選択するディストーションモジュール5と、入力映像信号のゲイン特性における0階調を所定階調シフトさせるゲイン制御部18とを備え。ゲイン制御部18は、参照用発光輝度レベルと制御用発光輝度レベルの輝度比に応じて、入力映像信号のゲイン特性の0階調からシフトさせる階調数を決定する。
【選択図】図2

Description

本発明は、液晶表示装置に関し、より詳細には、所望の階調特性を実現させると共に、コントラストの高い映像表示を行うことができる液晶表示装置に関する。
従来、表示装置のコントラストを高めることを目的として、入力映像信号の輝度レベルに応じて入力映像信号のゲインを上げる技術が種々提案されている。
例えば、特許文献1には、CRT方式の表示装置において、所定の輝度レベル以上の入力映像信号を検出すると、入力映像信号のゲインを上げてコントラストを高めることが記載されている。しかし、単に入力映像信号のゲインを上げるだけでは、高階調領域(白側)のコントラストが小さくなることから、いわゆる「白つぶれ」現象を生じさせてしまうという問題がある。
これに対して、特許文献2では、入力映像信号のAPLが低かった場合において、白つぶれを発生させることなくコントラスト感を改善させるため、入力映像信号のゲインを上げた後に、白つぶれを起こさないように高階調領域に対し非線形のガンマ補正を行うことが記載されている。
さらに最近では、特に液晶表示装置において、入力映像信号のゲイン制御を行うだけではなく、入力映像信号のゲイン制御と連動してバックライト光源の発光輝度を変調させることにより、消費電力を低減させるとともに、よりコントラスト感を高める技術が提案されている。
例えば、特許文献3,4には、映像信号のヒストグラムが表示可能帯域の所定比率以下である場合(輝度分布が暗い場合)に、バックライトの輝度を落とすとともに、入力映像信号のゲインを上げて、映像表示輝度を保ちながらコントラスト感の向上を図ることが記載されている。特に、特許文献4では、入力映像信号のゲインを上げたことによる白つぶれを生じさせないようにするために、特許文献2と同様に高階調領域に対して非線形の補正を行うことが記載されている。
さらに、特許文献5には、映像信号の最大輝度レベル、最小輝度レベル、平均輝度レベルに応じて入力信号をダイナミックレンジ幅までゲインを上げるとともに、バックライトの輝度を調節することが記載されている。
特開平6−62277号公報 特開2003−309741号公報 特開2006−276677号公報 米国特許出願公開第2006/0274026号明細書 特開2001−27890号公報
しかしながら、上記特許文献3〜5に記載の技術では、全体的に暗い映像が入力された場合に、バックライトの発光輝度を下げて、入力映像信号のゲインを上げることで、ピーク輝度を同等に保ちながら、省電力化を実現し、コントラスト感の向上を図っているが、液晶の応答速度に対しては考慮されていなかった。
一般に、TN(Twisted Nematic)方式やVA(Vertical Alignment)方式等の液晶パネルにおける液晶の応答速度は、液晶の特性上、入力映像信号のゲインを0階調(黒レベル)から遷移させる場合、他の階調から遷移させる場合と比較して目標階調までの遷移時間が長くなることが知られている。例えば、VA型の液晶ディスプレイでは、電圧をかけない状態では、液晶分子の配向が液晶パネルに対して垂直になっており、光を透過せず黒階調(0)を表現する。一方、電圧をかけた状態では、液晶分子の配向が液晶パネルに対して平行(寝た状態)になっており、光を透過して白階調(255)を表現する。このように、液晶ディスプレイでは、電圧によって液晶分子の向き(角度)を制御することにより階調を表現している。
このような液晶ディスプレイの構成において、0階調から遷移させると、液晶分子は液晶パネルに対して垂直な状態から横に倒れる(寝る)ことになるため、目標階調までの遷移時間が最も長くなる。一方、0階調ではなく予め数階調持ち上げておき、この持ち上げた階調を起点として目標階調まで遷移させると、液晶分子がある程度倒れた(寝た)状態から遷移することになるため、遷移時間を短縮して、応答速度を改善することができるものと考えられる。
すなわち、0階調からの遷移を少なくすることで、液晶の応答速度を大きく改善することができるものと考えられるが、上記特許文献3〜5に記載の技術では、このような液晶の応答速度の改善について考慮されていないため、コントラスト感の向上を図りつつ、液晶の応答速度の向上を図ることはできない。
本発明は、上述のごとき実情に鑑みてなされたものであり、バックライトの発光輝度と入力映像信号のゲインとを連動して制御することで、コントラスト感の向上を図りつつ、液晶の応答速度の向上を図ることができる液晶表示装置を提供すること、を目的とする。
上記課題を解決するために、本発明の第1の技術手段は、バックライト光源の発光輝度レベルと入力映像信号のゲインとを連動して制御する液晶表示装置であって、前記入力映像信号のゲイン特性における入力側の0階調に対して、出力側を所定階調シフトさせるゲイン制御部を備えることを特徴としたものである。
第2の技術手段は、第1の技術手段において、前記入力映像信号の映像特徴量を検出する映像特徴量検出部と、該検出された映像特徴量に基づいて前記バックライト光源の発光輝度レベルの最大値を参照用発光輝度レベルとして設定する参照用発光輝度レベル設定部と、前記映像特徴量検出部により検出された映像特徴量と前記参照用発光輝度レベル設定部により設定された参照用発光輝度レベルとに基づいて前記バックライト光源の制御に使用する制御用発光輝度レベルを選択する制御用発光輝度レベル選択部とを備え、前記ゲイン制御部は、前記参照用発光輝度レベルと前記制御用発光輝度レベルの輝度比に応じて、前記入力映像信号のゲイン特性の0階調からシフトさせる階調数を決定することを特徴としたものである。
第3の技術手段は、第1又は第2の技術手段において、前記ゲイン制御部は、前記入力映像信号のゲイン特性における傾きを変えずに0階調を所定階調シフトさせることを特徴としたものである。
第4の技術手段は、第1又は第2の技術手段において、前記ゲイン制御部は、前記入力映像信号のゲイン特性における0階調を所定階調シフトさせた点を起点とし、該ゲイン特性の傾きが小さくなるように変化させることを特徴としたものである。
第5の技術手段は、第1又は第2の技術手段において、前記ゲイン制御部は、前記入力映像信号のゲイン特性における0階調を所定階調シフトさせた点を起点とし、前記入力映像信号の低階調部分では前記ゲイン特性の傾きが小さくなるように変化させ、前記入力映像信号の中階調部分では前記ゲイン特性の傾きに一致させることを特徴としたものである。
第6の技術手段は、第1乃至第5のいずれか1の技術手段において、前記ゲイン制御部は、前記入力映像信号のゲイン特性の0階調からシフトさせる階調数が所定値を越えないように制限することを特徴としたものである。
第7の技術手段は、第1乃至第6のいずれか1の技術手段において、前記ゲイン制御部は、前記入力映像信号のゲイン特性における0階調を所定階調シフトさせるか否かを、画質モードに応じて切り替えることを特徴としたものである。
第8の技術手段は、第1乃至第6のいずれか1の技術手段において、前記ゲイン制御部は、前記入力映像信号のゲイン特性の0階調からシフトさせる階調数を、画質モードに応じて変化させることを特徴としたものである。
第9の技術手段は、第1乃至第6のいずれか1の技術手段において、前記ゲイン制御部は、前記入力映像信号のゲイン特性における0階調を所定階調シフトさせるか否かを、番組ジャンルに応じて切り替えることを特徴としたものである。
第10の技術手段は、第1乃至第6のいずれか1の技術手段において、前記ゲイン制御部は、前記入力映像信号のゲイン特性の0階調からシフトさせる階調数を、番組ジャンルに応じて変化させることを特徴としたものである。
本発明によれば、バックライトの発光輝度と入力映像信号のゲインとを連動して制御することで、コントラスト感の向上を図りつつ、入力映像信号のゲインに対して0階調(黒レベル)からの遷移を少なくすることで、液晶の応答速度の向上を図ることができる。
以下、添付図面を参照しながら、本発明の液晶表示装置に係る好適な実施の形態について説明する。本発明に係る液晶表示装置は、バックライト光源の発光輝度レベルと入力映像信号のゲインとを連動して制御する輝度変調処理を行う機能を備えるものである。
〈本発明に係る輝度変調処理の概要〉
液晶表示装置から発せられる光量は、表示する映像信号のレベルを忠実に再現するのが理想である。つまり、黒画面を表示する場合、画面から発せられる光量は理想的には0でなければならない。しかし、現実の液晶表示装置では、若干の光漏れがあり、黒画面を表示する場合にも黒ではなくグレー表示となる。
液晶表示装置の重要な性能の一つとしてコントラスト比(以下CRともいう)がある。液晶表示装置において、CRは表示パネル上の最大輝度と最小輝度の比である。液晶表示装置の場合、最大輝度は光源の最大発光輝度で決まり、最小輝度は黒表示時の光漏れ量によって決まる。よって、光源の発光輝度が一定の場合、同一の液晶パネルにおいてコントラスト比は一定となる。
図1は、CRが3000と6000の液晶パネルについて、入力階調(映像信号レベル)と液晶パネル上での輝度値との関係を示すグラフである。最大輝度は共に同じ450cdであるが、入力階調(画素値)0での液晶パネル上の表示輝度(最小輝度)はCR3000の場合に0.15cd、CR6000の場合に0.075cdとなり、2倍の差がある。
ここで、CR3000の液晶パネル使用時に光源の発光輝度を50%まで下げるとともにゲイン設定で入力映像信号を所定量増幅させると、入力映像信号の画素値と液晶パネルの表示輝度値との関係は、図1において点線で示すような関係となり、画素値0〜128においてはCR6000の液晶パネルに近い輝度表現をさせることが可能となる。しかしながら、画素値128より大きい映像は階調表現できず、いわゆる白つぶれを起こすことになる。従って、入力映像信号の特徴量に応じてバックライトの発光輝度の調節と、ゲイン設定を行う必要がある。
例えば、入力映像信号の輝度のヒストグラムが画素値128以下の輝度分布を示す場合に、上述の図1で示すようにバックライトの輝度を50%まで下げるとともにゲイン設定で所定の入力映像信号を所定量増幅させるような制御を行うようにすればよい。このように入力映像信号の特徴量に応じてバックライトの発光輝度の制御及びゲイン設定を行うことにより、コントラスト感を高めることができると同時にバックライトの発光輝度を下げることによる省電力化を図ることが可能となる。
上記では入力映像信号の輝度のヒストグラムが画素値128以下の輝度分布を示す場合を例に挙げ説明したが、上記例以外でも、例えば、映像中の白部分が極めて少ない場合には、白部分の重視度を下げ、黒表現の向上を同様にして図ることができる。このとき、重視しない部分の白つぶれは無視してもよいし、ターゲットCRを実現させるゲイン設定によっても白つぶれが緩和できるように、白側領域でのゲインを決めるようにしてもよい。
また、本発明に係る輝度変調処理では、省電力化を図るために、後述するように映像信号から得た映像のAPL等の特徴量に応じて動的に光源の発光輝度を抑える処理も併せて実行する。
つまり、ゲイン設定及びバックライト光源の発光輝度レベルを設定するための参照用の発光輝度レベルをまず映像特徴量(APL,ピーク(最大輝度値),ヒストグラム情報等)に応じて設定し、省電力化を図ると共に、参照用の発光輝度レベルに対して、さらに上述のごときコントラスト感を出すための処理(すなわち発光輝度レベルを参照用の発光輝度レベル以下の適切な値に設定する)を実行して、CR向上及び更なる省電力化を図り、その処理と連動させて映像信号のゲインを設定して、視覚上の輝度を保つようにする。
〈本発明に係る輝度変調処理を行う液晶表示装置のシステム構成例〉
図2は、本発明に係る液晶表示装置のシステム構成例を示すブロック図である。図2で例示する液晶表示装置は、スケーリング部1、Yヒストグラム検出部2、APL検出部3、BL(バックライト)輝度レベル設定部8、CPU(Central Processing Unit)/CPLD(Complex Programmable Logic Device)11、BL調光部12、画質補正部14、RGBγ/WB(White Balance)調整部15、FRC(Frame Rate Control)部16、及び映像出力部17を備える。
図2で例示する液晶表示装置は、さらに本発明に係る輝度変調処理の主な部分を実行するアドバンスト輝度変調部20を備える。アドバンスト輝度変調部20は、ヒストグラムストレッチング部4、ディストーションモジュール5、シーンチェンジ検出部6、第1のテンポラリフィルタ7、第2のテンポラリフィルタ9、可変ディレイ10、コンフィグレーションデザイン部13、ゲイン制御部18を有する。なお、上述したように、本発明に係る輝度変調処理は、APL等の特徴量に応じた動的な光源の発光輝度制御を行うだけでなく、その映像特徴量の所定の条件により決定される光源の参照用の発光輝度レベルBLrefに対しさらにコントラスト感を出すような発光輝度レベルBLreducedを選択し、且つ映像信号のゲインも設定するという進化した輝度変調処理である。そのため、この処理を実行する部位を「アドバンスト」輝度変調部20と呼んでいる。
なお、図2において、ゲイン制御部18をコンフィグレーションデザイン部13の前段に設けるようにしているが、ゲイン制御部18をコンフィグレーションデザイン部13に含めるようにしてもよい。
まず、図2の液晶表示装置における各ブロックの概要について説明する。
映像出力部17は、映像信号による映像を表示する液晶パネルと、映像信号を液晶パネル駆動のための信号に変換し液晶パネルに出力する液晶制御回路とを有する。その詳細は後述するが、映像信号は、アドバンスト輝度変調部20で設定されたゲインを用いて変換された後、この映像出力部17に入力される。つまり、本発明に係る輝度変調処理においては、この映像出力部17で表示すべき映像を示す映像信号が処理対象となる。ゲイン及びその設定については後述する。
BL調整部12は、蛍光管で構成されるランプと、そのランプを駆動するランプ駆動回路とを有し、液晶パネルを背面や側面から照射する光源(バックライト光源、或いは単にバックライトともいう)を構成する。本発明に係る輝度変調処理においては、このランプが発光輝度制御の対象となる。
BL調整部12は、バックライト光源の発光輝度を調整する光源制御部に相当し、CPU/CPLD11で制御される。CPU/CPLD11は、アドバンスト輝度変調部20から出力された発光輝度レベルBLreducedを示す信号(例えばデューティ信号)に従って、BL調整部12のランプ駆動回路(例えばインバータ回路)で実際に調光するための信号(例えばパルス幅変調等の駆動に適した信号)に変換して、BL調整部12へ出力する。バックライト調光値を実際のバックライト調光のための信号に変換するものである。また、ランプとしては、例えばLED(Light Emitting Diode)で構成されるものや、LEDと蛍光管の組み合わせで構成されるものを採用してもよく、同時にそれに対応したランプ駆動回路を設けておけばよい。
映像出力部17へ出力する映像信号の処理、並びにCPU/CPLD11を介してBL調整部12の制御を行う部位が、スケーリング部1、Yヒストグラム検出部2、APL検出部3、BL輝度レベル設定部8、画質補正部14、RGBγ/WB調整部15、FRC部16、及びアドバンスト輝度変調部20である。
まず、スケーリング部1は、液晶パネルの解像度等に応じて、入力された映像信号(入力映像信号)が示す映像フレームの画素数、或いはその映像フレームのアスペクト比を、演算により変更する。
ここで、入力映像信号としては、例えば放送波として受信した映像信号を復調した信号、通信ネットワーク経由で受信した映像信号、内部記憶装置に記憶された映像信号を読み出した信号、各種レコーダや各種プレーヤやチューナ機器といった外部機器から受信した映像信号などが該当し、或いはそれら映像信号に対して各種映像処理を施した後の映像信号が該当する。図示しないが、図2の液晶表示装置は、このような映像信号のいずれかを取得可能なよう構成しておけばよい。
画質補正部14は、スケーリング部1から出力された映像信号に対し、ユーザ設定等により、映像のコントラストや色味等を変更する。
RGBγ/WB調整部15は、画質補正部14から出力された映像信号に対し、映像のγ、WB(ホワイトバランス)/CT(色温度)等の調整を行う。さらに、RGBγ/WB調整部15は、アドバンスト輝度変調部20(実際にはコンフィグレーションデザイン部13)からのゲイン設定信号によって信号のゲインを変更する。ここでは、画質補正部14から出力された映像信号に対するゲインが変更されるか、或いはRGBγ/WB調整部15内でγ調整した後の映像信号に対するゲインが変更される。そして、RGBγ/WB調整部15ではそのゲインに基づき映像信号の変換が施され、後述するようなアドバンスト輝度変調部20で発光輝度レベルを低下させる制御に対して輝度低下分をゲインによって補償する。ここで、低階調部分のノイズを抑えるため、この変換は、γ調整後であってWB調整前に施すようにする。
アドバンスト輝度変調部20からのゲイン設定信号は、上述の液晶パネルへ出力すべき映像信号の画素値(映像信号レベル)を変換するための変換係数を示す信号である。このゲイン設定信号は、以下の例で示すように各映像信号レベル(この例では0〜255の値)に乗算するための共通の1つの変換係数とし、後述するようにゲインすることで頭打ちとなる映像信号レベルの範囲などに基づいて得た或る映像信号レベルの範囲に対しては、ゲインをRGBγ/WB調整部15で補正してもよい。
FRC部16は、フレームレートコンバータであり、RGBγ/WB調整部15から出力された調整後の映像信号に対し、映像の動きベクトルを検出し補完映像を生成することによって、通常60Hzの表示周波数から120Hzの表示周波数に変換するものである。勿論、FRC部16での処理対象の表示周波数や処理後の表示周波数はこれに限ったものではない。図2の例では、映像出力部17の液晶駆動回路は、FRC部16から出力された映像信号を液晶パネル駆動のための信号に変換し、液晶パネルに出力することになる。
Yヒストグラム検出部2及びAPL検出部3は、入力映像信号の映像特徴量を検出する映像特徴量検出部に相当する。Yヒストグラム検出部2は、映像フレームを画素単位等に分割し、各画素の輝度値の発生頻度を表したヒストグラムを生成する。Yヒストグラム検出部2で生成されたヒストグラムは、例えば輝度値(Y)0〜255のそれぞれに対して頻度の値を持つ。APL検出部3は、映像信号の平均輝度レベルを、映像フレーム毎に算出する。APL検出部3で算出される値としては、全画面で黒の場合には0%を示す値となり、全画面で白の場合には100%を示す値となる。
ヒストグラムストレッチング部4は、Yヒストグラム検出部2で生成されたヒストグラムから、アドバンスト輝度変調部20で使用する範囲を設定する。例えば、ディストーションモジュール5が最小値0〜最大値255で演算を実行するモジュールであり、且つ入力映像信号が元々最小値10〜最大値235の値をとるような信号であった場合を想定する。このような場合には、ヒストグラムストレッチング部4は、ディストーションモジュール5での演算に合わせるために、最小値10〜最大値235のそれぞれに対する頻度値を、最小値0〜最大値255のそれぞれに対する頻度値に当てはめるように引き伸ばすものである。
ディストーションモジュール5は、制御用発光輝度レベル選択部に相当し、ヒストグラムストレッチング部4から入力されたヒストグラムと、後述するBL輝度レベル設定部8で設定された参照用の発光輝度レベル(バックライト目標値ともいう)BLrefとから、実際に設定する発光輝度レベル(バックライト値ともいう)BLreduced、すなわちバックライトの制御に使用する発光輝度レベルを選択(決定)する。選択は、予め定められた複数の発光輝度レベルの中からBL輝度レベル設定部8で設定された参照用発光輝度レベルBLrefを超えない範囲で行う。また、ここでは、ターゲットCRをもつ液晶パネルにより近い表示映像を実現できるバックライト値BLreducedを選択する。ターゲットCR等のディストーションパラメータは図示しないメインCPUから設定すればよい。
シーンチェンジ検出部6では、1フレーム前のヒストグラムと現ヒストグラムの変化の程度からシーンチェンジの有無を検出する。例えば、各輝度値の頻度変化の累計値を算出し、特定の値よりも大きかった場合には場面が変わったと判定する。
第1のテンポラリフィルタ7は、ディストーションモジュール5で選択された上述の実際に設定する発光輝度レベルBLreducedが急激に変化した場合に生じる、視覚上の違和感を防止するために設けられたものであり、発光輝度レベルBLreducedの変化量を時間的に緩慢なものにした後、実際に設定する発光輝度レベルBLreducedとして後段に出力する。また、シーンチェンジ時には、緩慢な発光輝度レベルBLreducedの変化を施すと返って違和感を持つため、シーンチェンジ検出部6によるシーンチェンジ検出信号により、第1のテンポラリフィルタ7の値を変え、比較的早い変化ができるようにする。
BL輝度レベル設定部8は、参照用発光輝度レベル設定部に相当し、APL検出部3から出力されたAPL値もしくはYヒストグラム検出部2から出力されたヒストグラム情報などの映像特徴量、および図示しないメインCPUから出力されたOPC(Optical Picture Control;明るさセンサともいう)の値やユーザ設定値などを参照して、バックライトの発光輝度レベルの最大値を決定する。例えば、APLが高い場合にはバックライトの発光輝度レベルの最大値を低い値とすることで、眩しさを感じない映像とすることができる。このバックライトの発光輝度レベルの最大値が、アドバンスト輝度変調部20で実行されるアドバンスト輝度変調の参照用の発光輝度レベル(バックライト目標値)BLrefとなる。参照用の発光輝度レベルBLrefを決定するための映像特徴量としては、上述のようにAPLやヒストグラム情報を用いることができ、実施形態に応じて使用する特徴量が選択される。ヒストグラム情報には、映像のピーク値(最大輝度値)や、最大輝度より小さい所定輝度の間に含まれる映像信号の割合などが使用される。
なお、ディストーションモジュール5での選択が、BL輝度レベル設定部8で設定された参照用発光輝度レベルBLrefを超えない範囲で行われることから、BL輝度レベル設定部8では、参照用発光輝度レベルBLrefとしてバックライトの発光輝度レベルの最大値が設定されると説明している。また、図2の例では、第2のテンポラリフィルタ9を経由した参照用発光輝度レベルをBLrefとしている。
第2のテンポラリフィルタ9は、第1のテンポラリフィルタ7と同等の機能を持つフィルタである。概略を説明すると、APLが急激に変化し、且つその変化がディストーションモジュール5での選択に影響を与えないような場合に、第1のテンポラリフィルタ7から出力される発光輝度レベルBLreducedはその時間的変化が緩和されている。しかし、ゲイン設定はBL輝度レベル設定部8から出力された参照用発光輝度レベルを元に計算するため、ゲインが変化してしまい、液晶パネル上の表示輝度が急激に変化してしまう。このような表示輝度の急激な変化を無くす或いは緩和するために、第2のテンポラリフィルタ9を設けている。
可変ディレイ10は、映像出力部17での映像出力とBL調光部12でのバックライト調光とのタイミングを取るための遅延部である。バックライト調光は、調光値が決定すれば比較的少ない処理後、バックライト輝度制御が行われる。それに対して、映像信号はアドバンスト輝度変調で映像のゲインが決定し、映像信号の輝度レベルを変更した後もFRC部16でのフレームレート制御や、液晶制御回路でのパネル制御信号への変換など、多くの処理が行われるため、時間的な遅延が発生する。そうすると、本来同時におこなわれるべきバックライト調光制御と映像のゲイン制御のタイミングがずれてしまい、バックライトと映像のバランスが崩れてしまうことになる。そこで、可変ディレイ10によってバックライト調光をあえて遅らせ、バックライト調光制御と映像のゲイン制御のタイミングを合わせるものである。
コンフィグレーションデザイン部13は、BL輝度レベル設定部8で決定された参照用発光輝度レベルBLrefとディストーションモジュール5によって選択された発光輝度レベルBLreducedとに基づき、映像信号のゲインを決定する。なお、図2の例では各レベルBLreduced,BLrefがそれぞれテンポラリフィルタ7,9を通過したレベルを用いている。参照用発光輝度レベル(バックライト目標値)BLrefと選択された発光輝度レベル(バックライト値)BLreducedが同じであれば、映像信号の輝度レベルを変更する必要はなく、ゲインは1である。また、参照用発光輝度レベルよりも選択された発光輝度レベルが低い場合は、その値に応じて、映像信号の輝度レベルを上げる方向にゲイン設定を行う。
〈本発明に係る輝度変調処理を実行する主要ブロックの詳細説明〉
図2の液晶表示装置における主要ブロックとして、BL輝度レベル設定部8、コンフィグレーションデザイン部13、RGBγ/WB調整部15を、この順序で説明する。
《BL輝度レベル設定部8》
BL輝度レベル設定部8には、APL検出部3で検出された映像信号のAPLが入力されるとともに、周囲の明るさ(周囲の照度)を測定する図示しない明るさセンサの検出情報に基づく制御信号、及び液晶パネルの明るさを設定するユーザ設定に基づく制御信号が入力される。また、映像特徴量として、映像信号を仮に伸張したときに表現できない頻度、あるいは映像信号の最小輝度及び最大輝度などの情報を使用する場合には、Yヒストグラム検出部2から、映像信号の画面単位(フレーム単位)で必要とするこれら情報(ヒストグラム情報とする)が入力される。また、APLとヒストグラム情報の両方を使用する場合には、それぞれの情報がBL輝度レベル設定部8に入力される。
そして、BL輝度レベル設定部8ではこれらの制御信号とAPLとに基づいて、参照用発光輝度レベルBLrefを出力する。より具体的には、画面単位(フレーム単位)で変化する入力映像信号のAPLに応じて、バックライト輝度を動的に調整する方式を適用し、これにより得られた発光輝度レベルを参照用発光輝度レベルBLrefとして出力する。
参照用発光輝度レベルBLrefの生成には、BL輝度レベル設定部8に保持されている輝度制御テーブル(ルックアップテーブル)が用いられる。輝度制御テーブルは、入力映像信号の映像特徴量(ここではAPL)に応じたバックライトの発光輝度レベルの関係、すなわち輝度制御特性を定めるものである。そして予め選択可能な複数の輝度制御テーブルを用意し、BL輝度レベル設定部8が備えるROM(Read Only Memory)等のテーブル格納メモリに保持させておく。
液晶表示装置周囲の明るさを測定する明るさセンサには、例えばフォトダイオードが適用される。明るさセンサは、検出した周囲光に応じた直流電圧信号を生成し、図示しないメインCPUに出力する。メインCPUは、周囲光に応じた直流電圧信号に応じて輝度制御テーブルを選択する制御信号をBL輝度レベル設定部8に出力する。
さらに、メインCPUは、液晶パネルの明るさを設定するユーザ設定に基づく制御信号として、輝度制御テーブルの輝度制御値を調整するための輝度調整係数を出力する。輝度調整係数は、ユーザ操作に応じて画面全体の明るさ設定を行うために使用される。例えば、液晶表示装置が保持するメニュー画面には、画面の明るさ調整項目が設定されている。ユーザは、その設定項目を操作することによって、任意の画面明るさを設定することができる。メインCPUは、その明るさ設定を認識し、設定された明るさに従ってBL輝度レベル設定部8に輝度調整係数を出力する。
BL輝度レベル設定部8では、明るさセンサの検出情報に従ってメインCPUから出力された制御信号により、テーブルNoを指定して輝度制御テーブルを選択する。若しくは選択する輝度制御テーブルを演算によって生成するようにしてもよい。そして、選択した輝度制御テーブルの輝度変換値に対して、ユーザ設定に基づく制御信号として得た輝度調整係数を乗算し、輝度制御テーブルの輝度制御特性の傾きを変化させ、最終的に、参照用発光輝度レベルBLrefの生成に使用する輝度制御テーブルを決定する。そして、BL輝度レベル設定部8は、決定した輝度制御テーブルの輝度制御特性を使用し、APL検出部3から出力されたAPLに応じて参照用発光輝度レベルBLrefを生成して出力する。
輝度制御テーブルは、上述したように、入力映像信号の特徴量であるAPLとバックライトの発光輝度レベルとの関係を定めるものであって、例えば、APLが大きいときにはバックライトの発光輝度レベルが小さくなるように設定することで、高輝度の映像のときに眩しさを感じないようにバックライトの発光輝度を抑えるようにしている。輝度制御テーブルの輝度制御特性に従って、映像信号のAPLの変化に応じて発光輝度レベルBLrefが動的に変化する。本発明においては、輝度制御テーブルにおける輝度制御特性については特に限定されるものではなく、入力映像信号の特徴量に応じてバックライトの発光輝度レベルを動的に変化させる特性を規定するものを適宜適用することができる。
このようにしてBL輝度レベル設定部8から出力された参照用発光輝度レベルBLrefは、第1のテンポラリフィルタ7の作用で遅延された後、コンフィグレーションデザイン部13に入力し、映像ゲインの演算に使用されるとともに、ディストーションモジュール5に入力して、ヒストグラムに応じた発光輝度レベルBLreducedの決定に使用される。
図3は、図2の液晶表示装置におけるディストーションモジュールで実行される発光輝度レベル選択処理の一例を説明するための図である。h1は映像信号のYヒストグラムを示している。ここで横軸は映像信号の入力階調(映像信号としてとりうる画素値、又は映像信号レベルともいう)を示し、縦軸は各映像信号レベルの頻度を示している。
このような映像のヒストグラムh1に対して、使用する液晶パネルにおいてバックライトの発光輝度レベルが100%の時に表示可能な映像輝度範囲をAとする。また、ターゲットCRの液晶パネルで表示可能な映像輝度範囲をBとする。また、ディストーションモジュール5で選択可能な発光輝度レベルのうち、ある特定の発光輝度レベルで表示可能な映像輝度範囲をCとする。そして、ヒストグラムh1において、映像輝度範囲Cの両側で映像輝度範囲Bと重なる部分が、上述の数値化を行う対象となる部分であり、評価値算出部分である。この評価値算出部分のうち、低輝度部分をD1、高輝度部分をD2とする。
評価値(Distortion)は、選択可能な発光輝度レベルに対して、頻度と重み付けによって下式(1)によって算出する。
Distortion=Σ{(映像輝度範囲D1+D2の頻度)×(距離重み)}・・・(1)
重みとしては、評価値算出対象となる発光輝度レベルで表示可能な映像輝度範囲Cから遠ざかる程大きくする距離重みを用いる。ここでは、低輝度部分D1の距離重みをE1、高輝度部分D2の距離重みをE2とする。従って、同じ頻度値であっても、表現できる範囲から遠いほうが、評価値は大きくなる。これは表現できる範囲から遠いほうが、映像として表現できない影響が大きいためである。頻度と重み付けによって算出した値はF1(低輝度部分)、F2(高輝度部分)である。評価値はF1とF2の面積(累計)を合計した値となる。
ディストーションモジュール5では、各発光輝度レベルに対して算出した評価値のうち、最も評価値が低い映像輝度範囲Cに対応する発光輝度レベルを、出力する発光輝度レベルBLreducedとして選択する。このとき、ディストーションモジュール5では、BL輝度レベル設定部8で設定され、第2のテンポラリフィルタ9によって緩和された発光輝度レベルBLrefを越えない範囲で、最も評価値が低い映像輝度範囲Cに対応する発光輝度レベルBLreducedを選択する。
このような評価値の算出は、ディストーションモジュール5で、選択可能な発光輝度レベルの全てについて行うことが理想である。しかし、処理時間等の制限があるため、選択可能な発光輝度レベルの輝度制御範囲を均等に分け、例えば10%程度毎の発光輝度レベルについて算出すればよい。
つまり、上式(1)の特定の発光輝度レベルで表示可能な映像輝度範囲をCとして、選択可能な発光輝度レベルを順次適用し、発光輝度レベルごとに評価値を算出する。そして算出した評価値の中から、最も低い評価値をもつ発光輝度レベルを、選択した発光輝度レベルBLreducedとし、この値を第1のテンポラリフィルタ7に出力してバックライトの調光制御に用いるとともに、コンフィグレーションデザイン部13に出力して映像ゲインの設定(算出)に用いる。
ディストーションモジュール5での選択処理を、図4〜図7を参照し具体的な数値で説明する。図4は、本発明に係る液晶表示装置における輝度変調処理の具体例を説明するための図で、映像ヒストグラムにおけるパネルCRとターゲットCRとの関係の一例を示す図である。ここでは、使用する液晶パネルのCR(パネルCR)が2000、ターゲットCRが3500、バックライトの輝度制御範囲が20〜100%で、バックライト輝度100%のときの液晶パネルの最大輝度は450cdとする。また、図4における各アルファベット記号は図3に準拠する。
この例において、使用する液晶パネルで表示可能な映像輝度範囲Aは、450cd〜0.225cdである。また、目標とする液晶パネルの表示可能な映像輝度範囲Bは、450cd〜0.128cdである。そして、各映像信号レベル0〜255に対する頻度を映像輝度範囲Bに合わせるように割り付ける。この場合、映像輝度範囲Aと映像輝度範囲Bとの差は5デジット程度である。
ヒストグラムh1において、映像輝度範囲Bと映像輝度範囲Aとの差の部分に映像があれば、バックライトの発光輝度レベルを下げることで、よりターゲットCRに近い輝度表現が可能になる。しかし、高輝度側にも映像が分布していると、バックライトの発光輝度レベルを下げることで表現できない部分が発生する。そこで、上述したように、評価値を算出して最適な発光輝度レベルBLreducedを求める。
図5は、選択対象の一つである発光輝度レベル100%のときの映像輝度範囲Cを示す図、図6は、選択対象の一つである発光輝度レベル70%程度のときの映像輝度範囲Cを示す図、図7は、選択対象の一つである発光輝度レベル50%程度のときの映像輝度範囲Cを示す図である。図5〜図7における各アルファベット記号は図3に準拠する。
図5で示したように、発光輝度レベルが100%を示すものである場合、低輝度部分の評価値F1には或る程度の値があり、高輝度部分の評価値F2には値がない。また、図6で示したように、発光輝度レベルを70%程度に下げた場合、低輝度部分の評価値F1及び高輝度部分の評価値F2ともに、低い値を持つ。また、図7で示したように、発光輝度レベルを50%程度に下げた場合、低輝度部分の評価値F1には値がなく、高輝度部分の評価値F2には大きな値を持つ。図5〜図7で例示した各発光輝度レベルでの評価値算出結果の面積(累積)を比較してみると、発光輝度レベルが70%のときが最も低い。従って、ディストーションモジュール5では発光輝度レベル70%を選択し、出力することになる。
《コンフィグレーションデザイン部13》
液晶パネルへ入力される画素値と液晶パネルでの表示輝度との関係を示す基本的なモデルは、下式(2)により示される。ここで、Yは液晶パネルでの表示輝度、BLはバックライトの発光輝度レベル(バックライトDUTY)、CV(Code Value)は液晶パネルへ入力される画素値である。また、この例では映像信号の階調は0〜255で量子化されているものとする。
Y=BL(CV/255)γ ・・・(2)
コンフィグレーションデザイン部13は、ディストーションモジュール5で選択された発光輝度レベルBLreducedによってバックライトの発光輝度が低下したときに、画面上の輝度を上げるように、映像ゲインを調整する。ゲインをかけた画素値をCVreduced とするとき、発光輝度レベルを低下させたときの画面の明るさ(液晶パネルでの表示輝度)は、BLreduced(CVreduced/255)γである。一方で、参照用発光輝度レベルBLrefでバックライトを制御したときの画面の明るさは、BLref(CVref/255)γとなる。これらの値を等しくさせ、発光輝度レベルBLreducedによって生じるバックライトの発光輝度の低下分を補償するように、画素値を決定すればよい。つまり、コンフィグレーションデザイン部13は、下式(3)を満たすようなゲイン設定を行えばよい。
Y=BLreduced(CVreduced/255)γ=BLref(CVref/255)γ・・・(3)
従って、ゲイン(Gとする)は、下式(4)のようになる。例えば、参照用発光輝度レベルBLrefが100%のときには、下式(5)のようになる。なお、BLrefとBLreducedとの関係をルックアップテーブルとしてコンフィグレーションデザイン部13のROMなどに格納しておき、下式(4)の演算処理を高速に実行させることが好ましい。
G=CVreduced/CVref=(BLref/BLreduced)1/γ・・・(4)
G=(1/BLreduced)1/γ ・・・(5)
図8は、図2の液晶表示装置におけるアドバンスト輝度変調部から出力されるゲイン設定信号に基づきRGBγ/WB調整部で設定される映像信号ゲインの例を示す図である。
図8を参照して、入力されるゲイン設定値(変換係数)とそこから得るゲインカーブの関係について説明する。図8(A)に示すように、アドバンスト輝度変調部20から出力される映像信号のゲイン設定が1.0の場合には全輝度について線形のゲインカーブで問題ない。しかし、ゲインが1.0以上の場合、図8(B)に示すように、高輝度部分が一律255の値となり、いわゆる白つぶれが発生する。アドバンスト輝度変調処理では、例えば、少数の白輝度部分の白つぶれを犠牲にして、黒部分をより引き締めるようにゲイン設定してもよいが、白つぶれを起こす階調範囲が広い場合においては、表示品位を大きく低下させることになってしまう。
そこで、低中輝度については、ゲイン設定に応じた信号伸張を行い、高輝度については、ゲインカーブを非線形にすることによって、高輝度部分の階調性の低下を軽減することが好ましい(白つぶれを防ぐこと)。この手法は明るさと白つぶれのトレードオフの関係になる。非線形とする領域を狭めれば、正規の明るさを表現できる領域が増えるが、高輝度の階調性が低下する。逆に、非線形とする領域を広めれば正規の明るさを表現できる領域が減るが、高輝度の階調性が或る程度保たれることになる。実際には非線形とする輝度は、ゲイン設定による出力の例えば90%以上の部分や95%以上の部分とするなどして、白つぶれの影響のある部分のみ非線形とすればよい。図8(C)には、ゲイン設定が1.2の場合に90%以上の部分を非線形にするように補正したゲインカーブを示している。また、図8(D)には、ゲイン設定が1.6の場合に90%以上の部分を非線形にするように補正したゲインカーブを示している。
また、上述のように、ゲイン設定が1.0を超えた場合に生じる高輝度部分の白つぶれを避けるためには、ゲインカーブの高階調領域を一部非線形にする必要がある。しかし、RGBγ/WB調整部15は、ゲイン設定に基づき単純に比例計算を行うため、このようなゲインカーブを算出ことができない。そのため、ゲイン設定ごとにゲインカーブをメモリに格納するようにしてもよいし、もしくは、ゲインカーブの線形部分はゲイン設定値から単純に比例計算し、図8(C),(D)に例示したように90%以上の部分については、補間等によって非線形部分を算出するようにしてもよい。なお、ゲイン設定はバックライトの輝度変化に応じて、フレームごとにゲインカーブが算出される場合もあれば、複数のフレーム単位で算出される場合もある。
図9は、本発明の液晶表示装置において参照用の発光輝度レベルBLrefを70%に設定した場合の動作例を説明するための図で、図2に示した液晶表示装置の要部構成のみを示したものである。ディストーションモジュール5ではBL輝度レベル設定部8で設定された参照用の発光輝度レベルBLrefとして70%が入力される。また、ディストーションモジュール5に設定される設定値は以下の通りとする。
a)パネルCR(使用するパネルのコントラスト比):3000
b)ターゲットCR(目標とするパネルのコントラスト比):6000
c)バックライトの輝度制御範囲:20%〜100%
ここで、シーンチェンジ検出部6は、ヒストグラムバッファ61とヒストグラム変化検出部62とを有する。ヒストグラムバッファ61は、1フレーム前のヒストグラムデータを記憶する。ヒストグラム変化検出部62は、現フレームと前フレームのヒストグラムデータを比較し、その頻度変化の累計値を算出し、特定の値よりも大きいときにシーンチェンジと判定する。ヒストグラム変化検出部62は、シーンチェンジと判定した場合には、そのフレーム間シーンチェンジ検出信号を第1のテンポラリフィルタ7に出力する。
前述したように、アドバンスト輝度変調部20により、例えば、黒の中に数点の白を含むような全体的に暗い映像信号が入力された場合に、目標となるコントラストを設定し、映像信号に応じてバックライトの発光輝度(デューティ)を下げ、映像信号のゲインを上げることで、ピーク輝度を同等に保ちながら、省電力化を実現し、黒輝度を下げてコントラスト感の向上を図るようにしている。しかしながら、これまで、液晶の応答速度の向上については考慮されていない。
そこで、本発明の液晶表示装置では、アドバンスト輝度変調部20により、アドバンスト輝度変調処理による効果を維持しつつ、液晶の応答速度の改善を図るようにしている。このための構成として、液晶表示装置は、入力映像信号のゲイン特性における入力側の0階調に対して、出力側を所定階調シフトさせるゲイン制御部18を備える。ゲイン制御部18によるゲイン調整がオンの場合、コンフィグレーションデザイン部13はこのゲイン調整結果を反映したゲイン設定信号を生成する。また、ゲイン制御部18によるゲイン調整がオフの場合、コンフィグレーションデザイン部13は通常のアドバンスト輝度変調処理によるゲイン調整を反映したゲイン設定信号を生成する。このゲイン制御部18によるゲイン調整のオン/オフはユーザ設定などにより適宜切り替えることができるものとし、具体的な階調シフトの例を以下に説明する。
図10は、入力映像信号のゲインを2倍にしたときの階調特性の一例を示す図である。図10(A)は通常のアドバンスト輝度変調処理でゲインを2倍にした場合のゲイン特性を示し、図10(B)〜(D)は図10(A)に示すゲイン特性における0階調を所定階調シフトさせた場合の階調特性を示す。図中、横軸は入力(0〜255)、縦軸は出力(0〜255)で、図10(B)〜(D)に示す点線のゲイン特性は、図10(A)に示す通常のゲイン特性aを示すものとする。なお、ここでは低中階調部分のみを示し、高階調部分は省略する。
図10(A)に示すゲイン特性aは、通常のアドバンスト輝度変調処理においてゲインを2倍に設定した場合の特性カーブである。これに対して、図10(B)に示すゲイン特性の例の場合、ゲイン特性aの傾きを変えずに0階調を所定階調シフト(オフセット)させている。具体的には、1〜10階調程度をオフセットさせ、この範囲の階調を使用しないようにする。例えば、5階調分オフセットした場合、図10(A)に示すゲイン特性aの0階調が5階調目にオフセットされ、以下、この5階調目を起点として低中階調部分において5階調分オフセットされて出力される。
また、図10(C)に示すゲイン特性の例の場合、ゲイン特性aの0階調を所定階調シフトさせた点を起点とし、ゲイン特性aの傾きが小さくなるように変化させている。これにより、図10(B)に示すゲイン特性と比べ、低中階調部分の範囲が広くなり、白つぶれを起こす高階調部分の範囲を狭くすることができる。
また、図10(D)に示すゲイン特性の例の場合、ゲイン特性aの0階調を所定階調シフトさせた点を起点とし、低階調部分ではゲイン特性aの傾きが小さくなるように変化させ、中階調部分ではゲイン特性aの傾きに一致させている。これにより、低階調部分では0階調を持ち上げることで、液晶の応答速度の向上を図り、中階調部分ではゲイン特性aの傾きに一致させることで、コントラスト感の向上を図ることができる。
図11は、ゲイン制御部18によるゲイン調整方法の一例を説明するための図である。ここでは図9を参照しながら説明する。通常のアドバンスト輝度変調処理において、ディストーションモジュール5に参照用の発光輝度レベルBLref(ここでは70%)が入力され、ディストーションモジュール5で50%のBLreduceが選択された場合、図11(A)から図11(B)に示す状態となる。ここでは、できるだけ黒輝度を下げてコントラスト感の向上を図るために、黒側のゲインは調整していない。なお、図中、横軸は発光輝度、縦軸は頻度を示す。
一方、本発明に係るゲイン制御部18によるゲイン調整方法では、前述の図10(B)〜(D)に示したように、できるだけ黒階調を持ち上げて液晶の応答速度の向上を図るようにしている。このため、図11(C)に示すように、黒輝度(0.075)がゲイン調整前と同等の黒輝度(0.1)になるように、黒輝度側のゲインを調整する。
具体的には、例えば、階調変化による輝度比がバックライト光源の発光輝度の変化による輝度比と等しくなるように、最小階調輝度を設定すれば、最小階調輝度は変化しない。すなわち、バックライトのデューティの決定(BLrefとBLreduced)に伴い、次の式(6)を満たすx階調目が最小階調輝度になるように調整を行うことで、黒輝度を変化させずに、階調を持ち上げることが可能となる。
Figure 2009265114
図11(D)に示すような階調特性を持つパネルを例に説明する。なお、このパネルでは0階調の輝度(%)が0.033であり、これが最小階調輝度となるため、階調変調による輝度比、すなわち、0階調の輝度/最小階調輝度は、0.033/0.033=1となる。以下同様であるが、例えば、5階調目の輝度(%)は0.046であるため、5階調目の輝度/最小階調輝度は、0.046/0.033≒1.39となる。なお、図11(D)に示す階調特性はテーブルデータとして図示しないメモリに保持しておくことができる。
ここで、ディストーションモジュール5でBLrefが0.7(70%)で、BLreducedが0.5(50%)と算出した場合、BLref/BLreducedは、0.7/0.5で1.4と算出される。この場合、0階調からシフトさせる階調数は、上記式(6)及び図11(D)に示す階調特性より、階調変化の輝度比が1.4に最も近い1.39を持つ5階調目に決定される。本例の場合、黒輝度を変化させずに、0階調を5階調目まで持ち上げることができる。すなわち、BLrefが0.7(70%)で、BLreducedが0.5(50%)のように、バックライト光源の発光輝度を下げることができる映像が入力された場合、バックライト光源の発光輝度を下げることが出来る分だけ、0階調を持ち上げることができる。
図12は、応答速度を重視したゲイン調整と通常のゲイン調整との違いを説明するための図である。図中、横軸に信号(輝度)レベル、縦軸に頻度を示す。通常のアドバンスト輝度変調処理の場合、曲線101から曲線102に0階調固定でゲインを調整する。一方、応答速度を重視したアドバンスト輝度変調処理の場合、曲線102から曲線103のように0階調(黒側)を持ち上げて、0階調からの遷移をなくすことができるため、応答速度を向上させることができる。
このように、ゲイン制御部18により、入力映像信号の映像特徴量より算出されるBLrefとBLreducedの輝度比に応じて、入力映像信号のゲイン特性の0階調からシフトさせる階調数を決定することができるため、アドバンスト輝度変調処理でコントラスト感を向上させつつ、液晶の応答速度を改善することができる。なお、入力映像信号に対して0/255階調から4階調持ち上げて4/255階調にすることで、応答速度の改善を確認しており、8階調持ち上げて8/255階調にすると、かなりの改善効果を確認している。
図13は、従来のゲイン調整による応答波形と本発明のゲイン調整により0階調を持ち上げたときの応答波形との比較例を示す図である。図中、信号レンジを(A)0−255、(B)4−255、(C)8−255、(D)16−255と変化させ、それぞれの64階調への遷移の応答波形を比較したものである。理想的な応答波形は図中の丸で囲んだ部分が直線的に立ち上がる。図13(A)に示す従来の応答波形では、0階調を持ち上げていないため、64階調まで直線的に立ち上がらず、応答速度が最も遅い。一方、図13(B)〜(D)に示す本発明のゲイン調整による応答波形では、0階調を持ち上げるほど、応答波形が直線的に立ち上がり、応答速度が改善されていることがわかる。
従来のゲイン調整による応答速度と本発明のゲイン調整により0階調を持ち上げたときの応答速度とを比較した比較例について説明する。
ここでは、図13と同様に、信号レンジを(A)0−255、(B)4−255、(C)8−255、(D)16−255と変化させ、それぞれ0から64階調への遷移時間(msec)を計測、比較した。
上記において、(A)の遷移時間を100%とすると、(B)での遷移時間は約60%、(C)での遷移時間は約40%、(D)での遷移時間は約20%と計測され、黒階調を持ち上げることで、応答速度の改善を確認することができた。
ここで、黒階調(0階調)を持ち上げることで、応答速度を大きく改善することが出来るが、黒階調を持ち上げ過ぎると、黒輝度が犠牲となりコントラストを低下させてしまう恐れがある。これを避けるために、ゲイン制御部18は、0階調からシフトさせる階調数が所定値(例えば、12階調など)を超えないように制限するようにしてもよい。この場合、0階調からシフトさせる階調数が所定値(シフト可能な最大階調数)を超えた場合には、その所定値を設定することができる。この所定値は工場出荷時にメーカ側で設定してもよく、ユーザが設定メニュー等により適宜設定できるようにしてもよい。
前述の図9において、ゲイン制御部18が、BLrefとBLreducedの輝度比に応じて、入力映像信号のゲイン特性の0階調からシフトさせる階調数を決定するようにしていたが、これに加えて、画質モードや番組ジャンルに応じて、ゲイン制御部18によるゲイン調整のオン/オフや、ゲイン制御部18により0階調からシフトさせる階調数を変化させるようにしてもよい。
液晶表示装置は、ユーザ設定可能な映像表示モードとして画質モードを設定することができる。画質モードは、ユーザが視聴するコンテンツの内容に適した品位となるように、画面の輝度やコントラストを最適化するためのモードである。画質モードとしては、明るさコントラスト感を全面的にアピールする「ダイナミックモード」、家庭などで設定される標準的な「標準モード」、動きの多いスポーツ中継等に適した「スポーツモード」、特に映画に適した「映画モード」など、ユーザメニュー上で設定することができる。
例えば、動きが多く応答速度が重視されるスポーツモードを、ゲイン制御部18によるゲイン調整を伴うアドバンスト輝度変調処理を実行する応答重視モードとして設定する。ユーザがこのスポーツモードを選択した場合に、応答重視モードがオンされ、ゲイン制御部18によるゲイン調整が実行される。一方、スポーツモード以外のモードが選択された場合には、ゲイン制御部18によるゲイン調整を伴わずに通常のアドバンスト輝度変調処理を実行するコントラスト重視モードがオンされる。
また、0階調からシフトさせる階調数を画質モードに応じて変化させるようにしてもよい。例えば、スポーツモードでは、比較的明るい映像が多いため、多少黒輝度を犠牲にしても応答性を重視する。このため、予めオフセットしておく階調数(オフセット値)を4階調、シフト可能な最大階調数(最大値)を12階調とし、4階調から12階調の間でゲイン調整が実行される。例えば、ゲイン制御部18によるゲイン調整の結果、シフトさせる階調数が8階調目と決定された場合、オフセット値として4階調が予め設定されているため、さらに4階調分シフトされて、合計で8階調に調整される。また、シフトさせる階調数が2階調目と決定された場合、オフセット値である4階調に調整される。また、シフトさせる階調数が16階調目と決定された場合、最大値である12階調に調整される。
また、映画モードでは、全体に暗い映像が多いため、コントラスト感を重視する。このため、オフセット値を0階調、最大値を8階調とし、0階調から8階調の間でゲイン調整が実行される。
また、液晶表示装置は、入力映像信号に付加された番組ジャンル情報を取得することができる。この番組ジャンルに連動して、ゲイン制御部18によるゲイン調整を行うようにしてもよい。番組ジャンルとしては、例えば、時代劇、映画、スポーツ、バラエティ、ニュースなどがあり、各ジャンルに対して階調数のオフセット値と最大値を設定する。時代劇の場合、全体に暗い映像が多いため、黒輝度を重視する設定となり、オフセット値を0階調、最大値を10階調に設定する。映画の場合、全体に暗い映像が多いため、コントラスト感を重視する設定となり、オフセット値を0階調、最大値を8階調に設定する。スポーツやバラエティの場合、動きが多く、明るい映像が多いため、多少黒輝度を犠牲にしても応答性を重視する設定となり、オフセット値を4階調、最大値を8階調に設定する。ニュースの場合、標準的な映像であるため、オフセット値を0階調、最大値を12階調に設定する。
また、画質モードと同様の制御となるが、番組ジャンルに連動して、ゲイン制御部18によるゲイン調整を伴うアドバンスト輝度変調処理を実行する応答重視モードと、ゲイン制御部18によるゲイン調整を伴わずに通常のアドバンスト輝度変調処理を実行するコントラスト重視モードとを切り替えるようにしてもよい。例えば、番組ジャンルがスポーツであった場合、応答重視モードがオンされる。一方、番組ジャンルがスポーツ以外のジャンルであった場合、コントラスト重視モードがオンされる。
このように、本発明によれば、映像信号の映像特徴量に応じて、バックライト輝度と映像信号のゲインを連動して制御するアドバンスト輝度変調処理による効果を維持しながら、ゲインの0階調シフトにより液晶の応答速度を向上させることができる。
また、スポーツ中継など動きの多い映像の場合には、ゲインの0階調シフトを優先して応答速度を高め、一方、動きの少ない映像の場合には、バックライト輝度と映像信号のゲインを連動・制御してコントラスト感を高めることにより、画質と応答速度の両方を満足させることができる。
CRが3000と6000の液晶パネルについて、入力階調(映像信号レベル)と液晶パネル上での輝度値との関係を示すグラフである。 本発明に係る液晶表示装置のシステム構成例を示すブロック図である。 図2の液晶表示装置におけるディストーションモジュールで実行される発光輝度レベル選択処理の一例を説明するための図である。 本発明に係る液晶表示装置における輝度変調処理の具体例を説明するための図である。 選択対象の一つである発光輝度レベル100%のときの映像輝度範囲Cを示す図である。 選択対象の一つである発光輝度レベル70%程度のときの映像輝度範囲Cを示す図である。 選択対象の一つである発光輝度レベル50%程度のときの映像輝度範囲Cを示す図である。 図2の液晶表示装置におけるアドバンスト輝度変調部から出力されるゲイン設定信号に基づきRGBγ/WB調整部で設定される映像信号ゲインの例を示す図である。 本発明の液晶表示装置において参照用の発光輝度レベルBLrefを70%に設定した場合の動作例を説明するための図である。 入力映像信号のゲインを2倍にしたときの階調特性の一例を示す図である。 ゲイン制御部によるゲイン調整方法の一例を説明するための図である。 応答速度を重視したゲイン調整と通常のゲイン調整との違いを説明するための図である。 従来のゲイン調整による応答波形と本発明のゲイン調整により0階調を持ち上げたときの応答波形との比較例を示す図である。
符号の説明
1…スケーリング部、2…Yヒストグラム検出部、3…APL検出部、4…ヒストグラムストレッチング部、5…ディストーションモジュール、6…シーンチェンジ検出部、7…第1のテンポラリフィルタ、8…BL輝度レベル設定部、9…第2のテンポラリフィルタ、10…可変ディレイ、11…CPU/CPLD、12…BL調整部、13…コンフィグレーションデザイン部、14…画質補正部、15…RGBγ/WB調整部、16…FRC部、17…映像出力部、18…、ゲイン制御部、20…アドバンスト輝度変調部、61…ヒストグラムバッファ、62…ヒストグラム変化検出部。

Claims (10)

  1. バックライト光源の発光輝度レベルと入力映像信号のゲインとを連動して制御する液晶表示装置であって、
    前記入力映像信号のゲイン特性における入力側の0階調に対して、出力側を所定階調シフトさせるゲイン制御部を備えることを特徴とする液晶表示装置。
  2. 請求項1に記載の液晶表示装置において、前記入力映像信号の映像特徴量を検出する映像特徴量検出部と、該検出された映像特徴量に基づいて前記バックライト光源の発光輝度レベルの最大値を参照用発光輝度レベルとして設定する参照用発光輝度レベル設定部と、前記映像特徴量検出部により検出された映像特徴量と前記参照用発光輝度レベル設定部により設定された参照用発光輝度レベルとに基づいて前記バックライト光源の制御に使用する制御用発光輝度レベルを選択する制御用発光輝度レベル選択部とを備え、
    前記ゲイン制御部は、前記参照用発光輝度レベルと前記制御用発光輝度レベルの輝度比に応じて、前記入力映像信号のゲイン特性の0階調からシフトさせる階調数を決定することを特徴とする液晶表示装置。
  3. 請求項1又は2に記載の液晶表示装置において、前記ゲイン制御部は、前記入力映像信号のゲイン特性における傾きを変えずに0階調を所定階調シフトさせることを特徴とする液晶表示装置。
  4. 請求項1又は2に記載の液晶表示装置において、前記ゲイン制御部は、前記入力映像信号のゲイン特性における0階調を所定階調シフトさせた点を起点とし、該ゲイン特性の傾きが小さくなるように変化させることを特徴とする液晶表示装置。
  5. 請求項1又は2に記載の液晶表示装置において、前記ゲイン制御部は、前記入力映像信号のゲイン特性における0階調を所定階調シフトさせた点を起点とし、前記入力映像信号の低階調部分では前記ゲイン特性の傾きが小さくなるように変化させ、前記入力映像信号の中階調部分では前記ゲイン特性の傾きに一致させることを特徴とする液晶表示装置。
  6. 請求項1乃至5のいずれか1項に記載の液晶表示装置において、前記ゲイン制御部は、前記入力映像信号のゲイン特性の0階調からシフトさせる階調数が所定値を越えないように制限することを特徴とする液晶表示装置。
  7. 請求項1乃至6のいずれか1項に記載の液晶表示装置において、前記ゲイン制御部は、前記入力映像信号のゲイン特性における0階調を所定階調シフトさせるか否かを、画質モードに応じて切り替えることを特徴とする液晶表示装置。
  8. 請求項1乃至6のいずれか1項に記載の液晶表示装置において、前記ゲイン制御部は、前記入力映像信号のゲイン特性の0階調からシフトさせる階調数を、画質モードに応じて変化させることを特徴とする液晶表示装置。
  9. 請求項1乃至6のいずれか1項に記載の液晶表示装置において、前記ゲイン制御部は、前記入力映像信号のゲイン特性における0階調を所定階調シフトさせるか否かを、番組ジャンルに応じて切り替えることを特徴とする液晶表示装置。
  10. 請求項1乃至6のいずれか1項に記載の液晶表示装置において、前記ゲイン制御部は、前記入力映像信号のゲイン特性の0階調からシフトさせる階調数を、番組ジャンルに応じて変化させることを特徴とする液晶表示装置。
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