JP2010139678A - 表示駆動装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】MSE(Mean Square Error)などを画質の指標に用いて、バックライト減光後の画質が一定レベルになるようにデータ伸張率およびバックライト減光率を基準階調制御部(205)で制御する。前フレームのデータ伸張率とバックライト減光率をもとに、表示データを伸張しバックライトを減光した場合の入力表示画像に対する輝度低下量を誤差算出部(203)でMSEとして予め算出し、前記MSEが所定の基準値より大きければ、伸張部(220)によるデータ伸張率および調光制御部(230)によるバックライト減光率を前フレームより小さくする。一方、前記MSEが所定の基準値より小さければ、データ伸張率およびバックライト減光率を前フレームより小さくする。
【選択図】図1
Description
先ず、本願において開示される発明の代表的な実施の形態について概要を説明する。代表的な実施の形態についての概要説明で括弧を付して参照する図面中の参照符号はそれが付された構成要素の概念に含まれるものを例示するに過ぎない。
実施の形態について更に詳述する。
図1には本発明の第1の実施の形態に係る液晶表示駆動装置(液晶ドライバ)を適用した液晶表示システムが例示される。図中101は液晶ドライバを表す。102から110までは、液晶ドライバ101の内部ブロックを表している。システムインタフェース102は、表示データや液晶ドライバの各所をコントロールするコントロールレジスタへの書き込みデータなどを液晶ドライバ101の外部から内部ブロックへ受け渡しを行う。コントロールレジスタ103は液晶ドライバ各所のコントロールを行うレジスタの集合である。バックライト制御回路104は、本発明の中心となる回路ブロックであり、システムインタフェース102から来る表示データを受け取り、後述の表示データ伸張処理を行い、グラフィックRAM105へ転送する。また、バックライト電源の電圧を制御する信号をバックライト電源回路110へ送信する。グラフィックRAM105は、表示データを受け取り、蓄積し、ソース線駆動回路108へ表示データを受け渡す、バッファの役割をしている。タイミング発生回路106は、コントロールレジスタ103の内容を元に、液晶ドライバ101全体の動作タイミングを生成している。階調電圧生成回路107は、ソース線駆動回路108で使用する階調電圧を生成している。ソース線駆動回路108は、グラフィックRAM105から来る表示データで、階調電圧生成回路107で生成した階調電圧の中から、特定の電圧を選択し、ソース信号111として液晶パネル115のソース端子に出力している。液晶駆動レベル発生回路109では、液晶の駆動に使用されるゲート信号及びコモン信号112を生成し、液晶パネル115のゲート端子及びコモン端子に出力している。バックライト電源回路110は、バックライト制御回路104からの情報を基に所望の電圧を生成してバックライト電源線113へ供給し、また、コントロールレジスタ103から、点灯、消灯の命令を受け取り、点灯、消灯のための電圧を生成し、バックライト電源線113へ供給する。
図2と図3を用いてバックライト制御回路104の第1の具体例について説明する。バックライト制御回路104は、バックライト省電力化技術において、表示画像における画素の輝度(階調)のヒストグラムによらず現出力画像とその前の画像との間のMSEまたはPSNRが一定値となるように表示データの伸張率とバックライトの減光率を制御するものであり、以下の構成で実現される。
ベタ画像を考慮したバックライト制御回路の第2の具体例について説明する。入力表示画像が同色同階調で構成される所謂ベタ画像の場合には、他画像と比べて輝度低下を視認しにくいことが発明者等の検討から判っている。そこで、図2のバックライト制御回路104に比べて、表示画像が全面ベタ画像、或いはベタ表示領域の占有率が高い画像(これらを単にベタ画像と総称する。)において、このデータの伸張率およびバックライトの減光率を大きくするように調整する機能を追加したバックライト制御回路について説明する。
図2のバックライト制御回路では肌色画素を多く含む人物画像は他画像に比べてその輝度低下を視認しやすい。図2のバックライト制御回路に対して、表示画像が肌色画素を含むとき、肌色画素の輝度が低下しないように、バックライトの減光率を調整する機能を更に備えたバックライト制御回路の第3の具体例について説明する。図8にはそのようなバックライト制御回路が例示される。図8のバックライト制御回路104は、MSE算出回路203、Ds制御回路205、データ伸張回路220、及びバックライト電圧生成回路230から構成されるのは第1の実施の形態と同様であるが、更に、肌色の割合判定部としての肌色検出回路801と基準値加重回路804を備える。以下、図2との相違点について説明する。
図2のバックライト制御回路において、出力表示のMSEは設定値に収束するが、表示画像の局所エリアにおけるMSEが大きく、表示の一部で輝度低下が知覚しやすい可能性がある。ここでは、図10に示すように、表示パネルを複数エリアに分割し、どのエリアでもMSEが設定値以上にならないようにバックライト減光率を調整する機能を備えたバックライト制御回路の第4の具体例について説明する。図11にはそのようなバックライト制御回路104の構成が例示される。同図に示されるバックライト制御回路104は、Ds制御回路205、データ伸張回路220、及びバックライト電圧生成回路230から構成されるのは図2と同様であるが、MSE算出回路1002を、分割したデータに対応して複数備え、また最大MSE選択回路1004と表示データのエリア分割回路1001を追加して備える点が図2と相違される。
図13には分割エリア毎にMSEまたはPSNRが一定値を保てるようにした液晶ドライバによる表示システムの例が示される。図12Aには図13を適用した場合における表示画像の画質を示し、図12Bはそのときのバックライト光量を表示パネルのエリア毎に示している。
102 システムインタフェース
103 コントロールレジスタ
104 バックライト制御回路
105 グラフィックRAM
106 タイミング発生回路
107 階調電圧生成回路
108 ソース線駆動回路
109 液晶駆動レベル発生回路
110 バックライト電源回路
111 液晶ソース信号
112 液晶ゲート信号、コモン信号
113 バックライト電源線
114 制御プロセッサ
115 液晶パネル
116 バックライトモジュール
200 入力表示データ
201 フレームSYNC
202 前フレームのDs信号
203 MSE算出回路
204 MSE基準値
205 Ds制御信号
206 Ds信号
220 データ伸張部
221 表示データ伸張係数計算回路
222 伸張係数
223 入力ピクセルデータ×ピクセル伸張係数の計算部
224 飽和演算処理部
225 小数点以下切捨て部
226 伸張表示データ
230 バックライト電圧生成回路
231 電圧選択テーブル
232 バックライト電圧選択信号
501 ベタ画像判定回路
502 ベタ画像基準値
503 判定信号
504 基準値加重係数
505 基準値加重回路
801 肌色検出回路
802 判定信号
803 基準値加重係数
804 基準値加重回路
1001 エリア分割回路
1002 MSE算出回路
1003 MSE(t)
1004 最大MSE選択回路
1300 表示エリア分割回路
1301 液晶パネル表示エリア
1302 バックライトモジュール
Claims (21)
- 入力される表示データに応じて表示パネルを駆動する表示駆動装置であって、
基準階調を入力し、該基準階調が最大階調になるように前記入力される表示データを伸張する伸張部と、
前記基準階調に応じてバックライトを調光するための調光制御部と、
前記入力される表示データに対応する表示輝度と、前記バックライトの調光後の表示輝度との誤差を算出する誤差算出部と、
前記誤差算出部における誤差の算出結果が、第1の基準値に等しくなるように、前記基準階調を変更する基準階調制御部と、を有する表示駆動装置。 - 請求項1に記載の表示駆動装置において、
前記伸張部は、該基準階調が最大階調になる係数を、表示データの画素成分毎の値に乗算することによって表示データを伸張する、表示駆動装置。 - 請求項1に記載の表示駆動装置において、
前記誤差算出部は、現表示フレームの表示データの輝度と、現表示フレームの表示データを前の表示フレームの基準階調を用いて伸張して得られる輝度との誤差を算出する、表示駆動装置。 - 請求項1に記載の表示駆動装置において、
前記誤差として平均二乗誤差MSE(Mean Square Error)を用いる表示駆動装置。 - 請求項1に記載の表示駆動装置において、
前記階調制御部における前記第1の基準値は、表示駆動装置の外部からレジスタに設定される値で変更可能である、表示駆動装置。 - 請求項4に記載の表示駆動装置において、
前記階調制御部における1フレーム間で変更する前記基準階調の階調数は、表示駆動装置の外部からレジスタに設定される値、または、前記平均二乗誤差の大きさに応じて変更される、表示駆動装置。 - 入力される表示データに応じて表示パネルを駆動する表示駆動装置であって、
基準階調を入力し、該基準階調が最大階調になるように前記入力される表示データを伸張する伸張部と、
前記基準階調に応じてバックライトを調光するための調光制御部と、
前記入力される表示データに対応する表示輝度と、前記バックライトの調光後の表示輝度との平均二乗誤差MSE(Mean Square Error)を算出する誤差算出部と、
1フレームに対して、前記入力される表示データのうち、同一の階調値である割合を判定する同一階調値の割合判定部と、
前記同一階調値の割合判定部による判定結果に従って、前記誤差算出部における平均二乗誤差の算出結果が、第1の基準値または第2の基準値に等しくなるように、前記基準階調を変更する階調制御部と、を有し、
前記階調制御部は、1フレームに対して、前記入力される表示データのうち、同一の階調値である割合が第3の基準値より小さい場合に前記第1の基準値を使用して前記基準階調を変更し、1フレームに対して、前記入力される表示データのうち、同一の階調値である割合が第3の基準値より大きい場合に前記第2の基準値を使用して前記基準階調を変更する、表示駆動装置。 - 請求項7に記載の表示駆動装置において、
前記第1の基準値、前記第2の基準値、及び前記第3の基準値は、表示駆動装置の外部からレジスタに設定される値で変更可能である、表示駆動装置。 - 請求項8に記載の表示駆動装置において、
前記第2の基準値は前記第1の基準値よりも大きい、表示駆動装置。 - 請求項9に記載の表示駆動装置において、
前記階調制御部における変更前の基準階調と変更後の基準階調の差分は、表示駆動装置の外部からレジスタに設定された値、または、前記平均二乗誤差の大きさに応じて変更される、表示駆動装置。 - 入力される表示データに応じて表示パネルを駆動する表示駆動装置であって、
基準階調を入力し、該基準階調が最大階調になるように前記入力される表示データを伸張する伸張部と、
前記基準階調に応じてバックライトを調光するための調光制御部と、
前記入力される表示データに対応する表示輝度と、前記バックライトの調光後の表示輝度との平均二乗誤差MSE(Mean Square Error)を算出する誤差算出部と、
1フレームに対して、前記入力される表示データのうち、肌色である割合を判定する肌色の割合判定部と、
前記肌色の割合判定部による判定結果に従って、前記誤差検出部における平均二乗誤差の算出結果が、第1の基準値、または第4の基準値に等しくなるように、前記基準階調を変更する階調制御部と、を有し、
前記階調制御部は、前記入力される表示データのうち、肌色である割合が第5の基準値より小さい場合に前記第1の基準値を使用して前記基準階調を変更し、1フレームに対して、前記入力される表示データのうち、肌色である割合が第5の基準値より大きい場合に前記第4の基準値を使用して前記基準階調を変更する、表示駆動装置。 - 請求項11に記載の表示駆動装置において、
前記肌色の割合判定部は、前記入力される表示データを色相、彩度、明度のすべて、あるいはいずれかに変換する機能と、前記色相、彩度、明度のすべて、あるいはいずれかから肌色を特定する機能を有する、表示駆動装置。 - 請求項11に記載の表示駆動装置において、
前記第1の基準値、前記第4の基準値、及び前記第5の基準値は、表示駆動装置の外部からレジスタに設定される値で変更可能である、表示駆動装置。 - 請求項13に記載の表示駆動装置において、
前記第4の基準値は前記第1の基準値よりも小さい、表示駆動装置。 - 請求項14に記載の表示駆動装置において、
前記階調制御部における1フレーム間で変更する前記基準階調の階調数は、表示駆動装置の外部からレジスタに設定される値、または、前記平均二乗誤差の大きさに応じて変更される、表示駆動装置。 - 入力される表示データに応じて表示パネルを駆動する表示駆動装置であって、
基準階調を入力し、該基準階調が最大階調になるように前記入力される表示データを伸張する伸張部と、
前記基準階調に応じてバックライトを調光するための調光制御部と、
前記入力される表示データに対応する表示輝度と、前記バックライトの調光後の表示輝度との平均二乗誤差MSE(Mean Square Error)を、表示パネルの複数の表示領域毎算出する誤差算出部と、
前記誤差算出部における表示領域毎の誤差の算出結果の最大値が、第1の基準値に等しくなるように、前記基準階調を変更する基準階調制御部と、を有する表示駆動装置。 - 請求項16に記載の表示駆動装置において、
前記第1の基準値は、表示駆動装置の外部からレジスタに設定される値で変更可能である、表示駆動装置。 - 請求項17に記載の表示駆動装置において、
前記階調制御部における1フレーム間で変更する前記基準階調の階調数は、表示駆動装置の外部からレジスタに設定される値、または、前記平均二乗誤差の大きさに応じて変更される、表示駆動装置。 - 入力される表示データに応じて表示パネルの複数の表示領域毎に個別に駆動する表示駆動装置であって、
前記表示領域毎に基準階調を入力し、該基準階調が最大階調になるように前記入力される表示データを伸張する伸張部と、
対応する表示領域の前記基準階調に応じて対応する表示領域のバックライトを調光するための調光制御部と、
前記入力される表示データに対応する表示輝度と、前記バックライトの調光後の表示輝度との平均二乗誤差MSE(Mean Square Error)を、表示パネルの複数の表示領域毎算出する誤差算出部と、
前記誤差算出部における表示領域毎の誤差の算出結果の最大値が、第1の基準値に等しくなるように、前記基準階調を変更する基準階調制御部と、を前記表示領域毎に有する表示駆動装置。 - 請求項19に記載の表示駆動装置において、
前記第1の基準値は、表示駆動装置の外部からレジスタに設定される値によって変更可能である、表示駆動装置。 - 請求項20に記載の表示駆動装置において、
前記階調制御部における1フレーム間で変更する前記基準階調の階調数は、表示駆動装置の外部からレジスタに設定される値、または、前記平均二乗誤差の大きさに応じて変更される、表示駆動装置。
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