JP2007212443A - 電圧検出装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】故障を確実に検出することができる電圧検出装置を提供する。
【解決手段】スイッチ21により電池1の出力電圧Voutを所定の周期で振動させて直流電圧から交流電圧に変換し、一次コイル241から二次コイル242へ伝達する。二次コイル242の両端にそれぞれ生じる交流電圧Vh、Vlを交流直流変換器25により検出し、Voutが大きくなるにつれて上昇する電圧V1と、Voutが大きくなるにつれて下降する電圧V2に変換する。さらに、Voutが0であるときのV1とV2が所定のしきい値を超えてオフセットした場合は、電圧検出装置が故障していると判定する。
【選択図】図10

Description

本発明は、電池やキャパシタなどから出力される直流出力電圧を検出する装置に関する。
従来、例えば電気自動車やHEV(Hybrid Electric Vehicle)などの、電池から出力される電力によって駆動する電気モータを備え、電気モータの駆動力で走行する車両において、電池から回路上に印加される直流電圧(以下、電池の出力電圧とも記載する)を検出対象の電圧として検出するために様々な方法が用いられている。たとえば、電池の出力電圧に応じた電流をケーブルに流すことにより、電池から離れた位置でもその出力電圧を正確に検出できるようにした非絶縁型の電圧センサが知られている(特許文献1参照)。
特開2001−124805号公報
特許文献1に開示される電圧センサ(以下では、電圧検出装置とも言う)において、ノイズやAD変換時の量子化誤差などの影響を軽減して検出精度を高めるためには、ケーブルに流す電流のダイナミックレンジを大きくする必要がある。しかし、ケーブルに流す電流のダイナミックレンジを大きくすると、それに応じてケーブル損失による無駄な電力消費が発生するという問題がある。
これを解決する為に、検出対象の直流電圧が大きくなるにつれて上昇する第1の電圧と、検出対象の直流電圧が大きくなるにつれて下降する第2の電圧とを出力する電圧変換回路を備え、この電圧変換回路から出力された第1の電圧と第2の電圧の差分に基づいて検出対象の直流電圧を算出する電圧センサが考えられる。ところが、このような電圧センサを用いた場合には従来の電圧センサに比べて回路が複雑化する為、故障が発生する可能性が高くなるという問題が有る。そこで、電圧検出装置の故障を確実に検出する必要が有る。
本発明による電圧検出装置は、直流電圧が印加される直流回路に接続されて、この直流回路上に印加される直流電圧を検出する電圧検出装置であって、直流電圧が大きくなるにつれて上昇する第1の電圧と、直流電圧が大きくなるにつれて下降する第2の電圧とを出力する電圧変換手段と、電圧変換手段から出力された第1の電圧と第2の電圧とを入力し、入力した第1の電圧と第2の電圧との差分に基づいて直流電圧を算出する電圧算出手段と、第1の電圧または第2の電圧のうちのいずれか少なくとも一方が電圧算出手段に入力されない場合は、故障していると判定する第一の故障判定手段とを備えることを特徴とする電圧検出装置である。
本発明によれば、電圧検出装置の故障を確実に検出することができる。
−第1の実施の形態−
図1は、本発明を適用した一実施の形態による車両用電圧検出装置のブロック図である。この電圧検出装置は、たとえば電気自動車やハイブリッド自動車(HEV)のように電池1から供給する電力によって駆動する電気モータ4を備え、該電気モータ4の駆動力で走行する車両などに搭載され、図1に示すように電池1の出力電圧(直流電圧)が印加される直流回路5に接続されて電池1の出力電圧を検出する電圧検出装置であって、電圧変換部2およびマイコン3を備えている。電圧変換部2には、スイッチ21、トランス24および交流直流変換器25が備えられている。トランス24において、入力段である電池1側には一次コイル241が設置され、出力段である交流直流変換器25側には二次コイル242が設置されている。なお、一次コイル241と二次コイル242は電気的に絶縁されている。また、抵抗22、23は電池1の出力電圧が高電圧である事から、分圧して降圧した電圧を電圧検出装置に入力する為に設けられた分圧抵抗であり、電池1の出力電圧が電圧検出装置の耐圧以下であれば設けなくても良い。
電池1から出力される直流の出力電圧Voutは抵抗22、抵抗23(以下、分圧抵抗)によって降圧されて、直流の入力電圧として電圧変換部2に入力される。電圧変換部2は、入力された入力電圧(以下、単に入力電圧と記載する)に基づいて直流電圧V1およびV2をマイコン3へ出力する。マイコン3は、電圧変換部2から出力された直流電圧V1およびV2を検出し、その検出結果に基づいて電池1の出力電圧Voutを求める。図1に示す電圧検出装置では、このようにして電池出力電圧の検出が行われる。以下、電圧変換部2とマイコン3の具体的な動作内容について説明する。
電圧変換部2のスイッチ21は、マイコン3からの制御信号に応じて開閉動作し、電池1と一次コイル241との接続状態を接続または切断のいずれかに切り替える。このスイッチ21の開閉動作を所定の周期で繰り返し、電池1との接続状態を周期的に切り替えることにより、スイッチ21の動作周期に応じて入力電圧が所定の周期で振動する。すると、入力電圧が直流電圧から交流電圧に変換され、入力電圧の大きさに応じた交流電圧がトランス24の一次コイル241に印加される。すなわち、スイッチ21は開閉動作を所定の周期で繰り返す事によって、直流の入力電圧を交流電圧に変換する直流交流変換手段として機能する。こうして印加された交流電圧により、交流電流が一次コイル241に流れる。このとき一次コイル241の両端間に発生する電位差をVsと表す。
一次コイル241の両端間電位差Vsは、スイッチ21の開閉動作に応じて周期的に時間変化する。このときのVsの実行値をVsefと表すと、電池1の出力電圧VoutとVsefの比率は、抵抗22、抵抗23および一次コイル241の各インピーダンスの比率に応じて決定される。
抵抗22と抵抗23のインピーダンスは、それぞれの抵抗値から定まる。一次コイル241のインピーダンスは、一次コイル241に印加される印加電圧の周波数すなわちスイッチ21の動作周波数と、一次コイル241のインダクタンスに応じて定まる。したがって、スイッチ21を所定の動作周波数で動作させると、抵抗22、抵抗23および一次コイル241の各インピーダンスの比率は一定となる。すなわち、VoutとVsefの比率は、抵抗22と抵抗23の抵抗値および一次コイル241のインダクタンスと、スイッチ21の動作周波数により、予め定めておくことができる。
図2のグラフは、マイコン3からの制御信号としてスイッチ21に入力されるトリガ信号の例と、電池1の出力電圧Voutと一次コイル241の両端間電位差の実行値Vsefの関係を示している。たとえば、図2(a)に示すような周期Tのトリガ信号をスイッチ21に入力し、これに応じてスイッチ21を開閉する。このとき、電気モータ4の消費電力の変動等によって電池1の出力電圧Voutが変化する時間(周期)に対して周期Tを十分小さく設定し、スイッチ21を高速に動作させることで、図2(b)に示すように、出力電圧Voutの変化の様子をVsefにおいて忠実に再現することができる。
一次コイル241に印加された交流電圧は、トランス24において入力段の一次コイル241から出力段の二次コイル242へ伝達される。ここで、一次コイル241と二次コイル242の巻数比を1とすると、一次コイル241に印加される交流電圧の大きさと二次コイル242に伝達される交流電圧の大きさは等しくなる。したがって、二次コイル242の両端間に生じる電位差も、一次コイル241と同じくVsと表すことができる。
なお、トランス24において一次コイル241と二次コイル242の温度特性は同一であることが好ましい。このようにすれば、温度変化が生じた場合にも、一次コイル241に印加される交流電圧の大きさと二次コイル242に伝達される交流電圧の大きさを等しくすることができる。
抵抗22の抵抗値を0とした場合は、前述のようにして直流電圧から交流電圧に変換されたVoutの全部が一次コイル241から二次コイルに伝達される。一方、抵抗22の抵抗値が0でない場合は、交流電圧に変換されたVoutのうち一部が一次コイル241に入力され、二次コイル242へ伝達される。このときの伝達比は、前述のように抵抗22と抵抗23の抵抗値および一次コイル241のインダクタンスと、スイッチ21の動作周波数によって決定される。
二次コイル242のインピーダンスが半分となる点、すなわち二次コイル242の略中心に位置する点には、交流直流変換器25から出力される所定の基準電圧Vrefが印加されている。これにより、二次コイル242の両端にそれぞれ生じる電圧をそれぞれVh、Vlと表すと、これらは二次コイル242の両端間電位差Vsを用いて、以下の式(1)、(2)のようにそれぞれ表すことができる。なお、Vhは+側(高電位側)であり、Vlは−側(低電位側)である。両端間電位差Vsは前述のようにスイッチ21の動作にしたがって所定の周期で時間変化するため、Vh、Vlはいずれも基準電圧Vrefを中心に変化する交流電圧である。
Vh=Vref+(1/2)Vs ・・・(1)
Vl=Vref−(1/2)Vs ・・・(2)
上記の式(1)、(2)によって表される交流電圧Vh、Vlは、交流直流変換器25に入力される。交流直流変換器25は、入力した交流電圧Vh、Vlの実効値を求め、下記(3)及び(4)式に基づいて直流電圧V1、V2にそれぞれ変換し、マイコン3のADポートへと出力する。マイコン3は、ADポートに入力された直流電圧V1、V2をアナログ信号からデジタル信号に変換し、デジタル値として取り込む。これにより、直流電圧V1、V2がマイコン3において検出される。
交流直流変換器25が出力する直流電圧V1、V2は、上記の式(1)、(2)においてVsを実効値Vsefに置き換えることにより、以下の式(3)、(4)のようにそれぞれ表すことができる。
V1=Vref+(1/2)Vsef ・・・(3)
V2=Vref−(1/2)Vsef ・・・(4)
ここで、前述のようにVoutとVsefの比率は、抵抗22および抵抗23の抵抗値や、一次コイル241のインダクタンス、スイッチ21の動作周波数によって予め定められる。この比率を伝達比Rtと表すと、式(3)、(4)は以下の式(5)、(6)のように書き換えられる。
V1=Vref+(1/2)Rt・Vout ・・・(5)
V2=Vref−(1/2)Rt・Vout ・・・(6)
式(5)、(6)から、以下の式(7)が導出される。
Vout=(1/Rt)・(V1−V2)
V1−V2=Vとすると、 Vout=V/Rt ・・・(7)
マイコン3は、A/Dポートから出力されるデジタル信号の直流電圧V1、V2を入力し、入力した直流電圧V1、V2に基づいて電池1の出力電圧Voutを求める電圧検出部31、入力した直流電圧V1、V2に基づいて後述するオフセット電圧を検出するオフセット電圧検出部32及び、入力した直流電圧V1、V2に基づいて電圧検出装置の故障を判定する故障判定部33を有している。
図3のグラフは、電池1の出力電圧の大きさと、式(5)、(6)によって表される直流電圧V1、V2との関係を表している。横軸は電池側電圧電位、すなわち出力電圧Voutの大きさを表しており、縦軸は電圧検出出力段電位、すなわち直流電圧V1、V2の大きさを表している。図3のグラフに示されるように、直流電圧V1およびV2は出力電圧Voutに応じて変化する。Voutが大きくなるにつれてV1は上昇し、対称的に、Voutが大きくなるにつれてV2は下降する。なお、V1、V2のいずれも、Vout=0のときには基準電圧Vrefに等しくなる。
電圧検出部31は、入力した直流電圧V1、V2と、予め定められた所定の伝達比Rtとに基づいて、上記の式(7)から電池1の出力電圧Voutを求める。すなわち、電圧検出部31は、図3に示すV1とV2の差分Vを算出して、算出したV1とV2の差分Vを上記の式(7)に適用して、電池1の出力電圧Voutを求める。このようにして電池1の出力電圧Voutを求めることにより、ケーブルに電流を流したときのように無駄な電力消費が発生することなく、高い精度で電圧検出を行うことができる。
なお、マイコン3のADポートは、予め定められた所定の電圧検出範囲(検出可能な電圧範囲であり、例えば0Vから5V)を有している。したがって、この電圧検出範囲内となるように、電圧変換部2からV1とV2が出力される。図3に示すように電池1の最大出力電圧をVmaxとすると、Voutの範囲は0からVmaxとなる。このVoutに対して出力されるV1とV2が常にマイコン3のADポートの電圧検出範囲内となるように、基準電圧Vrefと伝達比Rtが定められる。たとえば、マイコン3のADポートの検出可能範囲が0〜5Vの場合、Vref=2.5Vに設定し、さらに電池1の最大出力電圧VmaxのときにV1が5V以下、V2が0V以上となるような伝達比Rtが設定される。このようにすることで、マイコン3においてV1およびV2を検出することができる。
トランス24において、一次コイル241と二次コイル242の間は電気的に絶縁されている。これにより、VoutとV1およびV2とは電気的に絶縁され、電池1からの出力電圧が直接伝わることがない。したがって、電池1からの出力電圧が高電圧であっても、その検出を安全に行うことができる。
なお、電池1の出力電圧Voutを検出中に異常が発生したとき、たとえばVoutが最大出力電圧Vmaxを超えて検出された場合などは、マイコン3からの制御信号によりスイッチ21を開放することが好ましい。このようにすることで、異常発生時に電圧検出装置を保護することができる。
ところで、本実施形態の電圧検出装置は、マイコン3において直流電圧V1およびV2を検出する際に発生する様々な誤差を補正したり、あるいは故障診断を行ったりすることにより、電池1の出力電圧Voutを正確に求めることができるようにしている。その方法について以下に説明する。
図4は、電圧検出部31においてV1およびV2を検出するときに、ADポートにおいてアナログ信号からデジタル信号に変換する際にゲイン誤差が発生した場合を説明するための図である。図4(a)は、ゲイン誤差が発生していない正常時の電池側電圧電位と直流電圧V1、V2の関係を表している。このときのVoutとV1、V2の関係は上記の式(5)および(6)によって表されるため、V1とV2は基準電圧Vrefを中心にして、図4(a)に示すように上下対称に変化する。
図4(b)は、マイコン3のADポートにおいてゲイン誤差が発生した際の電池側電圧電位と直流電圧V1、V2の関係を表している。このときのゲイン誤差成分をGerrと表すと、VoutとV1、V2の関係は以下の式(8)および(9)のように表される。
V1=Vref+(1/2)Rt・Vout+Gerr・Vout ・・・(8)
V2=Vref−(1/2)Rt・Vout+Gerr・Vout ・・・(9)
上記の式(8)および(9)によって表されるV1とV2は、電池側電圧電位に応じて、たとえば図4(b)に示すように変化する。このように、図4(a)に示す正常時の波形に対して、ゲイン誤差発生時にはゲイン誤差成分Gerrの分だけV1およびV2の傾きが本来のものからずれる。
式(8)、(9)の両辺の差を計算するとゲイン誤差成分Gerrを削除することができ、式(7)が得られる。すなわち、ゲイン誤差成分の大きさに関わらずV1とV2の電圧差Vは一定である。したがって、ゲイン誤差が生じた場合であっても、本実施形態の電圧検出装置ではそれをキャンセルして式(7)からVoutを求めることができる。
次に、交流直流変換器25から出力されるV1とV2にオフセット誤差が含まれる場合の補正方法を説明する。尚、オフセット誤差とは上述のゲイン誤差とは異なり、図5に示す様に交流直流変換器25から出力されるV1とV2との0点が図中左右にオフセット(即ちV1とV2とが平行移動)する事により発生する誤差を言う。図5は、出力電圧Voutが0のときにV1>V2となる場合を示している。このような場合、出力電圧Voutが0のときのV1−V2の値をオフセット誤差Vaとすると、このオフセット誤差Vaの分だけ式(7)の算出結果に誤差が生じる。そこで、V1とV2の電圧差Vからオフセット誤差Vaを求めるオフセット検出部32を備え、電圧検出部31はV1とV2の電圧差Vからオフセット検出部32で求められたオフセット誤差Vaを減算した値(Vtaと表す)を用いることにより、オフセット誤差を補正してVoutを求める。
具体的には、オフセット誤差を検出するオフセット検出部32にて出力電圧Voutが0のときにV1>V2であると判定された場合、オフセット検出部32はオフセット誤差Vaを算出し、電圧検出部31は式(7)の代わりに下記の式(10)を用いてVoutを求める。
Vout=(1/Rt)・(V1−V2−Va)
V1−V2−Va=Vtaとすると、 Vout=Vta/Rt ・・・(10)
図6は、出力電圧Voutが0のときにV1<V2となる場合を示している。このような場合におけるVoutが0のときのV2−V1の値をオフセット誤差Vbとすると、図5で説明したのと同様に、V1とV2の電圧差Vにオフセット誤差Vbの分を加算した値(Vtbと表す)を用いることにより、オフセット誤差を補正してVoutを求めることができる。具体的には、オフセット誤差を検出するオフセット検出部32にてVoutが0のときにV1<V2であると判定された場合、オフセット検出部32はオフセット誤差Vbを算出し、電圧検出部31は式(7)の代わりに下記の式(11)を用いてVoutを求める。
Vout=(1/Rt)・(V1−V2+Vb)
V1−V2+Vb=Vtbとすると、 Vout=Vtb/Rt ・・・(11)
以上説明したように、電池1の出力電圧Voutが0であるときのV1とV2の差分からオフセット誤差VaまたはVbを算出し、そのオフセット誤差を補正してVoutを算出することができる。なお、オフセット誤差VaまたはVbを求める際には、電池1の実際の出力電圧が0でなくても、オフセット検出部32がオフセットを検出する際に電圧検出部31へスイッチ21を開放(開路)する指令を送信し、電圧検出部31からの制御信号によりスイッチ21を開放して電池1との接続状態をオフに切り替えることで、電池1から一次コイル241に印加される電圧を0として、電池1の出力電圧Voutが0であるときと同等の状態とすることができる。
または図9の変形例に示す様に、通常電気自動車に設けられている、電池1(直流電源)を回路から切り離す為のスイッチであるメインリレーMLをオフセット検出部32からの制御信号によって開放する事により、電池1と電圧検出装置とを電気的に切断する事によっても、電池1から電圧変化部2に入力する電圧を0として、電池1の出力電圧Voutが0であるときと同等の状態とすることができる。すなわち、スイッチ21若しくは通常設けられているメインリレーMLを切断する事によって、一次コイル241に印加される電圧を0として、電池1の出力電圧(電池1の状態)に関わらず任意のタイミングで、且つオフセット誤差を検出する為にスイッチを追加する事無く、オフセット誤差を検出することができる。このようにして、電池1の状態に関わらずオフセット誤差VaまたはVbを算出することができる。
次に、本実施形態の電圧検出装置において実施する故障診断について説明する。尚、本実施例においては上述したオフセット検出部32におけるオフセット誤差の検出、電圧検出部31における直流電圧の検出は同時に(並行して)行われているものとする。図7は、上記で説明したようなオフセット誤差がV1とV2の検出結果に含まれている場合の故障診断方法を説明するための図である。図7(a)には、正常時の電池側電圧電位と直流電圧V1、V2の関係を示している。一方、図7(b)には、故障時の電池側電圧電位と直流電圧V1、V2の関係を示している。
図1及び図9に示す様に、マイコン3は入力されたV1及びV2に基づいて、電圧検出装置の故障を判定する故障判定部33を備えている。図7(a)に示すように、電池1の出力電圧Voutが0のときにV1>V2である場合は、オフセット誤差Vaが所定のしきい値Vcよりも小さければ、電圧検出装置が正常に動作していると故障判定部33において判定する。その場合は、前述したような方法でオフセット誤差Vaの分を補正して電池出力Voutを求める。しかし、図7(b)に示すように、オフセット誤差Vaがしきい値Vc以上である場合、故障判定部33において電圧検出装置は故障しており、正常に動作していないと判定して、たとえば運転席に設けられたインジケーター等の報知装置に故障が発生している事を表す故障信号を出力して、故障発生の報知等を行う。
尚、このような電圧検出装置においては温度変化等の環境変化によって、V1及びV2に多少のオフセットが発生する。従って所定のしきい値Vcは、このような環境変化に伴うオフセットが発生した場合のオフセット誤差Va以上の値とされる。これにより、オフセット誤差Vaが環境変化に伴って発生した場合(即ちVa<Vcの場合)にはオフセット誤差Vaの分を補正して電池出力Voutを求め、オフセット誤差Vaが電圧検出装置の故障に伴って発生した場合(即ちVa>Vcの場合)には、上述の様に故障発生の報知等を行う。このような故障は、例えばスイッチ21若しくはメインリレーMLを開放してオフセットを検出する場合に、スイッチ21若しくはメインリレーMLが完全に開放できない故障(例えば接点の溶着故障)が発生した場合に発生する。
なお、上記では電池1の出力電圧Voutが0のときにV1>V2である場合についてのみ説明したが、Voutが0のときにV1<V2である場合にも、同様の方法で故障診断を行うことができる。すなわち、出力電圧Voutが0のときにV1<V2である場合は、図6に示したオフセット誤差Vbがしきい値Vcよりも小さければ、故障判定部33において電圧検出装置が正常に動作していると判定する。しかし、オフセット誤差Vbがしきい値Vc以上である場合は、電圧検出装置が故障しており、正常に動作していないと故障判定部33において判定する。
以上説明したように、電池1の出力電圧Voutが0のときに検出されるV1とV2の差分から求められるオフセット誤差に基づいて故障診断を行う代わりに、V1またはV2のいずれか一方の測定結果に基づいて故障診断を行うこともできる。その方法について図8を用いて説明する。図8(a)は、V1の測定結果から故障診断を行う方法を説明するための図である。この図に示すように、Voutが0のときのV1の測定結果V1aが所定のしきい値Vd以上である場合は、故障判定部33において電圧検出装置が故障していると判定できる。
上記で説明したV1の場合と同様に、V2の測定結果から故障診断を行うこともできる。図8(b)は、V2の測定結果から故障診断を行う方法を説明するための図である。この図に示すように、Voutが0のときのV2の測定結果V2aが所定のしきい値Ve以下である場合は、故障判定部33において電圧検出装置が故障していると判定できる。
なお、所定のしきい値Vd及びVeは、上述と同様に環境変化に伴うオフセットによって発生するV1及びV2の誤差以上の値とされる。これにより、オフセット誤差が電圧検出装置の故障に伴って発生した場合(即ちV1a>Vd若しくはV2a<Veの場合)には、上述の様に故障発生の報知等を行う。尚、このような故障は、例えば交流直流変換器25がV1を算出する際のVrefが実際に二次コイル242の中心に印加しているVrefよりも大きくなっている、若しくはV2を算出する際のVrefが実際に二次コイル242の中心に印加しているVrefよりも小さくなっているような交流直流変換器25の故障や、二次コイル242の一部にショートが発生する故障が考えられる。
上述した実施例においては、マイコン3はオフセット検出部32におけるオフセット誤差の検出、電圧検出部31における直流電圧の検出及び故障判定部33における故障判定を同時に行う事としたがこれに限らず、例えば故障判定部33における判定の結果、故障と判定された場合にオフセット検出部32におけるオフセット誤差の検出、電圧検出部31における直流電圧の検出を中止する等、適宜変更しても良い。
以上説明した実施の形態によれば、次の作用効果を奏することができる。
(1)マイコン3のオフセット検出部32により、電池1の出力電圧Voutが0であるときに算出されるV1とV2の差分に基づいてオフセット誤差VaまたはVbを算出し、そのオフセット誤差VaまたはVbと、V1とV2の電位差Vとに基づいてVoutを算出することとした。このようにしたので、オフセット誤差があってもそれを補正して正確な電圧検出を行うことができる。
(2)スイッチ21若しくはメインリレーMLをオフ(開路)する事によって、電池1から一次コイル241に印加される電圧を0とし、電池1の出力電圧Voutが0であるときと同等の状態として、オフセット誤差VaまたはVbを算出することとしたので、電池1の状態に関わらず任意のタイミングでオフセット誤差VaまたはVbを算出することができる。
(3)故障判定部33により、オフセット誤差VaまたはVbが所定のしきい値Vc以上である場合は電圧検出装置が故障していると判定することとしたので、電圧検出装置の故障診断を容易に行うことができる。
(4)故障判定部33により、電池1の出力電圧Voutが0のときに、V1の測定結果V1aが所定のしきい値Vd以上、またはV2の測定結果V2aが所定のしきい値Ve以下のいずれか少なくとも一方である場合は、電圧検出装置が故障していると判定する。このようにしたので、電圧検出装置の故障診断を容易に行うことができる。
−第2の実施の形態−
次に、本発明を適用した第2の実施形態による車両用電圧検出装置について説明する。図10および11は、第2の実施の形態による車両用電圧検出装置のブロック図である。この車両用検出装置において、マイコン3のADポートは、入力されたアナログ信号の直流電圧V1、V2を読み込み、アナログ信号からデジタル信号に変換して出力する。これにより、図1および図9に示した第1の実施形態による車両用電圧検出装置と同様に、直流電圧V1、V2がマイコン3において検出される。このマイコン3は、図1および図9と同じ電圧検出部31を有している。また、オフセット検出部32および故障判定部33に換えて、入力した直流電圧V1、V2に基づいて電圧検出装置の故障を判定するオフセット故障判定部35および入力故障判定部36を有している。
次に、本実施形態の電圧検出装置において実施する故障判定について説明する。
図10および11に示す様に、マイコン3は入力されたV1及びV2に基づいて、電圧検出装置の故障を判定するオフセット故障判定部35を備えている。本実施形態に示すような電圧検出装置においては、例えば交流直流変換器25がV1又はV2を算出する際のVref(即ち式(3)又は(4)中のVref)が実際に二次コイル242の中心に印加しているVrefに対して異なるような交流直流変換器25の故障や、二次コイル242の一部がショートする故障が発生する可能性が有り、この場合には図12に示す様にV1及びV2がオフセットする。オフセット故障判定部35はこのような故障の発生を判定する。
図12は、上述の様なオフセット故障が発生した場合の電池側電圧電位(すなわち出力電圧Vout)と電圧検出出力段電位(すなわち直流電圧V1、V2)との関係を表している。尚、図12に記載のVrefは正規の(正常な)Vrefの値を示している。
図12(a)は、交流直流変換器25がV1を算出する際のVref(即ち式(3)中のVref)が実際に二次コイル242の中心に印加しているVrefに対して大きくなる故障が発生した場合の電池側電圧電位と電圧検出出力段電位との関係を表している。このような故障が発生した場合には、V1が図中上方にオフセットする。従って、この図に示すように、Voutが0のときのV1の測定結果V1aが所定のしきい値Vc以上である場合は、マイコン3のオフセット故障判定部35は交流直流変換器25が故障していると判定する事ができる。
図12(b)は、交流直流変換器25がV2を算出する際のVref(即ち式(4)中のVref)が実際に二次コイル242の中心に印加しているVrefに対して小さくなる故障、若しくは二次コイル242の中心よりも低電圧側にショートが発生した場合の電池側電圧電位と電圧検出出力段電位との関係を表している。このような故障が発生した場合には、V2が図中下方にオフセットする。従ってこの図に示すように、Voutが0のときのV2の測定結果V2aが所定のしきい値Vd以下である場合は、マイコン3のオフセット故障判定部35において電圧検出装置が故障していると判定できる。
尚、このような電圧検出装置においては温度変化等の環境変化によって、V1及びV2に多少のオフセット誤差が発生する。その為、所定のしきい値Vc及びVdは、上述と同様に環境変化に伴うオフセットによって発生するV1及びV2の誤差以上の値とされる。
このようにマイコン3のオフセット故障判定部35は電圧変換部2の故障を検出し、故障と判定した場合には故障信号αを電圧検出部31へ出力する。電圧検出部31は故障信号αを受信すると直流電圧の検出動作(すなわち直流電圧の算出)を禁止する。尚、オフセット故障判定部35から故障信号αを外部のディスプレイ等の報知装置に出力して故障を報知しても良い。
以上説明したように、オフセット故障判定部35は電池1の出力電圧Voutが0であるときのV1とV2の値であるV1aとV2aとから電圧変換部2の故障を検出する。なお、オフセット故障判定部35によるオフセット故障判定の際には、電池1の実際の出力電圧が0でなくても、オフセット故障判定部35から電圧検出部31へスイッチ21を開放(開路)する指令を送信し、電圧検出部31からの制御信号によりスイッチ21を開放して電池1との接続状態をオフに切り替えることで、電池1から一次コイル241に印加される電圧を0として、電池1の出力電圧Voutが0であるときと同等の状態とすることができる。
または図11に示す様に、通常電気自動車に設けられている、電池1(直流電源)を回路から切り離す為のスイッチであるメインリレーMLをオフセット故障判定部35からの制御信号によって開放する事により、電池1と電圧検出装置とを電気的に切断する事によっても、電池1から電圧変換部2に入力する電圧を0として、電池1の出力電圧Voutが0であるときと同等の状態とすることができる。すなわち、スイッチ21若しくは通常設けられているメインリレーMLを切断する事によって、一次コイル241に印加される電圧を0として、電池1の出力電圧(電池1の状態)に関わらず任意のタイミングで、且つオフセット故障判定の為にスイッチを追加する事無く、故障の判定を行うことができる。このようにしてオフセット故障判定部35は、電池1の状態に関わらず故障判定を行うことができる。
さらに、本実施形態の電圧検出装置においては、マイコン3は図10及び11に示す様に、入力されたV1及びV2を記憶する記憶部34、入力されたV1及びV2に基づいて後述する様な電圧検出装置の故障を判定する入力故障判定部36を備えている。
本実施形態の様な電圧検出装置においては、例えば交流直流変換器25がV1又はV2を出力できなくなる故障や、交流直流変換器25からマイコン3へV1又はV2を送信する為の2本の通信線のうちの一方が断線する故障、マイコン3のADポートがV1又はV2のいずれかを読み込めなくなる故障が発生する可能性が有る。入力故障判定部36はV1またはV2のいずれか少なくとも一方を検出できない場合(即ちADポートを介して入力されるV1又はV2が、入力されない場合)は、このような故障が発生していると判定し、故障信号βを電圧検出部31及び記憶部34へ出力する。
記憶部34は、V1及びV2が入力される毎に記憶したV1及びV2を更新して記憶しているが、故障信号βが入力された場合には故障信号βが入力される直前の値を記憶したまま、V1及びV2の更新を停止する。すなわち、記憶部34は故障信号βが入力された場合には、故障信号βが入力される前のV1及びV2を記憶して保持する。
電圧検出部31は入力故障判定部33からの故障信号βを受信すると、記憶部34に記憶されている、故障信号βが判定される前のV1及びV2を読み出し、読み出したV1及びV2と、交流直流変換器25から入力されたV1及びV2のうちのいずれか一方の検出可能な値とを用いて直流電圧を検出する。
図13は、V2が検出できなくなった場合の様子を示している。このようにV2が検出できなくなった場合には、電圧検出部31は記憶部34に記憶された故障前のV1とV2の中間値と、検出可能なV1との差分を2倍した電圧値(Vtcと表す)を求め、このVtcを式(7)においてVの代わりに用いる。すなわち、電圧検出部31は故障信号βを受信すると、故障前のV1とV2の中間値をVrefとして算出し、算出されたこのVrefと検出可能なV1の差分を2倍した電圧値であるVtcをV1とV2の差分であるVとして、直流電圧Voutとして算出する。
なお、V1が検出できなくなった場合も、以上説明したV2の場合と同様に、故障前のV1とV2の中間値をVrefとし、それと検出可能なV2との差分を2倍した電圧値を式(7)においてVの代わりに用いることで、Voutを算出することができる。
以上説明した第2の実施の形態によれば、次の作用効果を奏することができる。
(1)V1またはV2のいずれか少なくとも一方を検出できない場合は電圧検出装置が故障していると判断することとしたので、電圧検出装置の故障診断を容易に行うことができる。
(2)電池1の出力電圧Voutが0であるときに検出されるV1とV2の値をそれぞれ記憶する。そして、V1またはV2のいずれか一方を検出できない故障が発生した場合、記憶された故障前のV1とV2の中間値と、検出可能なV1またはV2のいずれかとの差分を2倍した値Vtcに基づいて、電池1の出力電圧Voutを算出することとした。このようにしたので、V1またはV2のいずれか一方を検出できない場合であっても、電圧検出を行うことができる。
(3)電池1の出力電圧Voutが0のときに、V1の測定結果V1aが所定のしきい値Vc以上、またはV2の測定結果V2aが所定のしきい値Vd以下のいずれか少なくとも一方である場合は、出力電圧Voutの算出を行わない。従って、大きな誤差が発生しているV1又はV2に基づいて出力電圧Voutを算出する事によって、実際の電池の出力電圧とは大きく異なる出力電圧が算出される事を防止する事ができる。
なお、上記の各実施形態では電池1の出力電圧を検出対象としたが、電池以外のものを電圧検出対象としてもよい。たとえば、複数の電池を組み合わせて構成される組電池や、キャパシタなどからの出力電圧、或いは回路上の任意の箇所の直流電圧等、どのような直流電圧も検出対象とすることができる。直流電圧を出力するものである限り、どのようなものを電圧検出の対象としてもよい。また、直流電源が接続された直流回路上に抵抗を設けて直流電流を直流電圧に変換し、変換された直流電圧を検出する事によって直流電流を検出する電流検出装置に適用しても良い。
以上説明した実施の形態や各種の変形例はあくまで一例であり、発明の特徴が損なわれない限り、本発明はこれらの内容に限定されない。
上記の各実施の形態では、電圧変換手段を電圧変換部2によって実現し、電圧算出手段をマイコン3の電圧検出部31によって実現している。また、直流交流変換手段および接続切替手段をスイッチ21、トランス手段をトランス24、基準電圧印加手段および交流直流変換手段を交流直流変換器25により実現することとした。さらに、第1の実施の形態においては、誤差検出手段をマイコン3のオフセット検出部32、故障判定手段をマイコン3の故障判定部33によりそれぞれ実現し、第2の実施の形態においては、第一の故障判定手段をマイコン3の入力故障判定部36、第二の故障判定手段をマイコン3のオフセット故障判定部35、記憶手段をマイコン3の記憶部34によりそれぞれ実現することとした。しかし、以上の説明はあくまで一例であり、発明を解釈する際、上記の実施形態の記載事項と特許請求の範囲の記載事項の対応関係に何ら限定も拘束もされない。
第1の実施の形態による車両用電圧検出装置のブロック図である。 (a)はスイッチに入力されるトリガ信号を示す図であり、(b)は電池出力電圧Voutと一次コイルの両端間電位差の実行値Vsefの関係を示す図である。 電池出力電圧Voutと直流電圧V1、V2との関係を表した図である。 ゲイン誤差が発生した場合の補正方法を説明するための図である。 出力電圧Voutが0のときにV1>V2となるオフセット誤差が含まれる場合の補正方法を説明するための図である。 出力電圧Voutが0のときにV1<V2となるオフセット誤差が含まれる場合の補正方法を説明するための図である。 オフセット誤差が含まれている場合の故障診断方法を説明するための図である。 第1の実施の形態においてV1またはV2のいずれか一方の測定結果に基づいて故障診断を行う方法を説明するための図である。 第1の実施の形態による車両用電圧検出装置の変形例を示す図である。 第2の実施の形態による車両用電圧検出装置のブロック図である。 第2の実施の形態による車両用電圧検出装置の変形例を示す図である。 第2の実施の形態においてV1またはV2のいずれか一方の測定結果に基づいて故障診断を行う方法を説明するための図である。 V2が検出できなくなった場合に電池出力電圧Voutを求める方法について説明するための図である。
符号の説明
1:電池 2:電圧変換部
3:マイコン 21:スイッチ
22:抵抗 23:抵抗
24:トランス 25:交流直流変換器
241:一次コイル 242:二次コイル

Claims (6)

  1. 直流電圧が印加される直流回路に接続されて、前記直流回路上に印加される前記直流電圧を検出する電圧検出装置であって、
    前記直流電圧が大きくなるにつれて上昇する第1の電圧と、前記直流電圧が大きくなるにつれて下降する第2の電圧とを出力する電圧変換手段と、
    前記電圧変換手段から出力された第1の電圧と第2の電圧とを入力し、入力した第1の電圧と第2の電圧との差分に基づいて前記直流電圧を算出する電圧算出手段と、
    前記第1の電圧または第2の電圧のうちのいずれか少なくとも一方が前記電圧算出手段に入力されない場合は、故障していると判定する第一の故障判定手段とを備えることを特徴とする電圧検出装置。
  2. 請求項1に記載の電圧検出装置において、
    前記第1の電圧と第2の電圧をそれぞれ記憶する記憶手段をさらに備え、
    前記電圧算出手段は、前記故障判定手段によって故障が発生していると判定された場合には、前記記憶手段により記憶された故障発生前の前記第1の電圧と第2の電圧の中間値と、入力された前記第1の電圧または前記第2の電圧のうちのいずれかの電圧との差分を2倍した値に基づいて、前記直流電圧を算出することを特徴とする電圧検出装置。
  3. 請求項2に記載の電圧検出装置において、
    前記直流電圧が0である時に、前記第1の電圧が予め定められた所定値以上若しくは前記第2の電圧が予め定められた所定値以下である場合に故障と判定する第二の故障判定手段をさらに備え、
    前記電圧算出手段は、前記第2の故障判定手段によって故障と判定された場合には、前記直流電圧の算出を行わないことを特徴とする電圧検出装置。
  4. 請求項3に記載の電圧検出装置において、
    前記直流電圧は直流電源から前記直流回路へ印加される電圧であって、前記直流電源と前記直流回路とを接続状態又は切断状態に切り替える接続切替手段をさらに備え、
    前記直流電圧が0である状態は、前記接続切替手段によって前記直流電源と前記直流回路とを切断状態としている状態であることを特徴とする電圧検出装置。
  5. 請求項3に記載の電圧検出装置において、
    前記電圧変換手段は、
    前記直流電圧を所定の周期で振動させて直流電圧から交流電圧に変換する直流交流変換手段と、
    前記直流交流変換手段により交流電圧に変換された出力電圧の全部または一部を、一次コイルに印加して二次コイルへ所定の伝達比Rtで伝達するトランス手段と、
    前記二次コイルの両端間の略中心に位置する点に対して所定の基準電圧Vrefを印加する基準電圧印加手段と、
    前記二次コイルの両端にそれぞれ生じる交流電圧Vh、Vlを検出して前記第1の電圧および第2の電圧にそれぞれ変換する交流直流変換手段とを有することを特徴とする電圧検出装置。
  6. 請求項5に記載の電圧検出装置において、
    前記直流交流変換手段は、前記直流回路と前記一次コイルの間に接続されたスイッチを所定周期で開閉動作する事により、前記直流電圧を所定の周期で振動させて直流電圧から交流電圧に変換し、
    前記直流電圧が0である状態は、前記スイッチを開路している状態であることを特徴とする電圧検出装置。
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