JP2007211731A - 動弁機構 - Google Patents

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Abstract

【課題】ロッカアームに高価な材質を使用しないで、かつ、ブリッジの揺動を抑えるピンが不要で、安価な、1つのロッカアームでブリッジを介して2つの弁を同時に作動させるOHV型動弁機構の提供。
【解決手段】ロッカアーム(8)の弁側端部(10)に平坦な押圧面(13)が形成され、ブリッジ(17)は中央部に球状の突起(18)を備え、その突起(18)にキャップ状部材(16)が揺動自在に嵌合され、キャプ状部材(16)の内部の下端部(16d)にキャップ状部材(16)を脱落させぬための脱落防止具(C)が取り付けられている。
【選択図】図1

Description

本発明は、1つのロッカアームでブリッジを介して2つの弁を同時に作動させるOHV型(頭上弁型)動弁機構に関する。
従来の1つのロッカアームで2つの弁を同時に作動させるOHV型(頭上弁型)動弁機構を図18に示す。符号1Aは、エンジン全体を示している
縦型にボーリングされたシリンダ47を、シリンダブロック45が包囲している。そのシリンダブロック45の上部に、シリンダヘッド40が取り付けられている。
シリンダヘッド40に、2つの弁20A、20Aが上下動自在に取り付けられている。
2つの弁20A、20Aの上部は、ブリッジ17Aが跨いでおり、以って、2つの弁20A、20Aが共に上下動するように構成されている。
ブリッジ17Aの中央部に栓状の押圧部15Aが嵌着されている。押圧部15Aは、ロッカアーム8Aの揺動によって上下に作動するように押圧されるようになっている。
ブリッジ17Aの中央部下部には、垂直方向下方に延びる支持部17Fが形成されている。
支持部17Fの内孔に、シリンダヘッド40に固定されたピン19Aが遊嵌されている。
このピン19Aによって、押圧部15Aにかかる水平方向力Sを受けている。
ブリッジ17Aの上部に、鳩状のロッカアーム8Aが配置されている。
ロッカアーム8Aは、図18における左右方向のほぼ中央部でロッカシャフト6によって回転自在に支持されている。
ロッカアーム8Aの弁側端部11Aの下部に、円弧状の押圧面13Aが形成されている。押圧面13Aからロッカシャフト6に通じる油孔(点線で示す)が形成されていて、押圧面13Aと押圧部15Aの間の摩擦を軽減するようになっている。
ロッカアーム8Aのプッシュロッド2側の端部9に、アジャストスクリュ4が螺接されている。
アジャストスクリュ4は、押圧面13A〜押圧部15Aの所定最大隙間(バルブクリアランス)を調整する機能を有している。
アジャストスクリュ4の下端部は球状凸接面を有していて、プッシュロッド2の上端部に設けられた球状凹接面と、摺動して接するようになっている。プッシュロッド2の下端部は、図示のないカム軸に接している。カム軸は、クランク軸に同期して回転するようになっている。
上記構造において、押圧面13A〜押圧部15Aの接触箇所Pは、紙面に垂直に延びる線となる。接触箇所Pが線接触であるために、接触箇所Pは高圧で接触する。従って、押圧面13A及び押圧部15Aが、高価な耐磨耗性材であることを要する。特に、押圧面13Aを有するブリッジ8Aの材質は、焼結材などの高価なものにする必要があった。
また、押圧面13Aが円弧状のために、押圧面13A〜押圧部15A間の揺動範囲が広く、前記ピン19Aによる支持が必要となる。このことは、ブリッジ17Aの形状複雑化、重量増加部品点数の増加及びこれらによるコスト増を惹起する。。
図19は、図18の構造における問題点解決のために提案されている別の従来技術である。
ロッカアーム8Bの弁側端部に、アジャストスクリュ5Bが設けられている。
そのアジャストスクリュ5Bの下端部に、球状凸接面5Cが設けられている。
球状凸接面5Cに、球状凸接面5Cを包囲するキャップ状部材16Bが、球状凹接面16Cによって摺動自在に嵌着されている。
キャップ状部材16Bの下面は、平坦に形成されている。
ブリッジ17Bの上面17Cは、水平方向に平坦に形成されている。
ロッカアーム8Bのプッシュロッド側端部9Bの下部に、球状凹接面9Cが形成されている。プッシュロッド3の上端部に、球状凹接面9Cに対応する球状凸接面3Bが形成されている。
球状凹接面9Cと、球状凸接面3Bとは、摺動自在に接している。
図19に示す構成では、アジャストスクリュ5Bの球状凸接面5Cが、球状凹接面16Cに面接触するので高価な材料を必要としないメリットがある。また、キャップ状部材16Bの下面とブリッジ17Bの上面17Cとは、面接触しているため、ロッカアーム8Bの揺動範囲が狭くなって、前記のピン19Aによる支持が不要となるメリットがある。
しかし、図19の構造では、ロッカアーム8Bのプッシュロッド側端部9Bの下部に形成された、球状凹接面9Cの機械加工が困難である。そして、面9Cの加工の困難さはコスト増に直結してしまう、という課題が存在した。
エンジンの動弁機構については、OHC式内燃機関のロッカアームに関する技術が開示されている(例えば、特許文献1参照)。しかし、係る技術は、上述した問題点や課題を解決するものではない。
実開平6−22504号公報
本発明は上述した様な従来技術の問題点に鑑みて提案されたものであり、ロッカアームに高価な材質を使用しない安価な動弁機構の提供を第1の目的としている。
また、ブリッジの揺動を抑えるピンが不要で、安価な動弁機構の提供を第2の目的としている。
本発明のOHV型動弁機構によれば、1つのロッカアームでブリッジを介して2つの弁を同時に作動させるOHV型動弁機構において、前記ロッカアーム(8)の弁側端部(10)の下部に水平方向に平坦な押圧面(13)が形成され、前記ブリッジ(17)は中央部上部に球状の突起(18)を備え、その突起(18)の上部にその突起(18)を覆うキャップ状部材(16)が揺動自在に嵌合され、そのキャプ状部材(16)の内部の下端部(16d)にキャップ状部材(16)を突起(18)から脱落させぬための脱落防止具(C)が取り付けられ、前記ロッカアーム(8)のプッシュロッド側端部(9)はアジャストスクリュ(4)を有する球状接面部(5)を備え、その球状接面部(5)を介してプッシュロッド上端部(3)に接している(請求項1)。
上記におけるアジャストスクリュとは、バルブクリアランス調整用のねじ部材である。脱落防止具は着脱容易な、いわゆるC(サー)クリップがよい。
前記ロッカアーム(8)の弁側端部の押圧面(13)にロッカアーム内の油孔(8b)に通じた下面が広い円錐孔(8c)が設けられていることが好ましい(請求項2)。
前記ロッカアーム(8)の弁側端部(10)の押圧面(13)にロッカアーム内の油孔(8b)に通じた下面が広いV字状溝(8d)が設けられていることが好ましい(請求項3)。
前記ロッカアーム(8)の弁側端部(10)の押圧面(13)にロッカアーム内の油孔(8b)に通じた下面が広いV字状溝(8d)が十字状に設けられていることが好ましい(請求項4)。
前記ブリッジ(17)の球状の突起(18B)の頂部に水平に水平部(18s)が形成され、前記キャップ状部材(16)の内面との間に油溜り部(24)が形成されており、前記キャップ状部材(16B)の頂部に油孔(26)が穿孔されていることが好ましい(請求項5)。
上記油孔(26)の位置は、ロッカアームの弁側端部に設けられた油孔(8b)に相対する位置にするのが好適である。
前記ロッカアーム(8)の弁側端部(10)の押圧面(13)にロッカシャフト(6)と逆方向側に開くテーパ(23)が設けられていることが好ましい(請求項6)。
テーパは、緩やかなRであってもよい。
前記突起(50)はブリッジ(17D)と別体に作られ、突起(50)の脚部(54)がブリッジ(17D)に固定されていることが好ましい(請求項7)。
上述した本発明によれば、ロッカアームの弁側端部の下部に水平方向に平坦な押圧面(13)が形成されている(請求項1)ので、ロッカアームの押圧面及びブリッジ側にかかる力は面接触となる。
したがって、従来技術の線接触に比較してロッカアームの押圧面及びブリッジ側にかかる力は低圧となり、ブリッジ側に使用する部材は焼結合金等の高価な材料を使用する必要がなくなり、コスト安にできる。
また、ブリッジ上部に球状の突起を備え、その突起の上部に突起を覆うキャップ状部材が揺動自在に嵌合されている(請求項1)ので、従来のキャップが逆向きに取り付けられているものに比較して脱落しにくい。
また、ロッカアームの揺動はキャップ状部材が揺動して受け、ロッカアームからの押圧力は突起にかかる。したがって、ブリッジの中心に力がかかりやすく、従来技術で必要とした水平方向揺動を受け止めるためのピンが不要になる。
さらに、突起を覆うキャップ状部材の内部の下端部に、キャップ状部材を脱落させぬための脱落防止具が取り付けられている(請求項1)ので、組立時、保全時或いは運転時にキャップ状部材が外れることはない。
本発明において、ロッカアームの押圧面にロッカアーム内の油孔に通じた下面が広い円錐孔を設け(請求項2)れば、ロッカアームの押圧面とキャップ状部材の上面との潤滑面が広く形成されて、焼きつき損傷が発生することがない。
また本発明において、ロッカアームの押圧面にロッカアーム内の油孔に通じた下面が広いV字状溝を設け(請求項3)れば、潤滑面がさらに広く形成されて、焼きつき損傷が発生することがない。
あるいは、本発明において、ロッカアームの押圧面にロッカアーム内の油孔に通じた下面が広いV字状溝を十字に設け(請求項4)れば、潤滑面が一層広く形成されて、焼きつき損傷が発生することがない。
そして、本発明において、ブリッジの球状の突起の頂部に水平に水平部が形成され、キャップ状部材の内面との間に油溜り部が形成され、キャップ状部材の頂部に油孔が穿孔されて(請求項5)いれば、常時、突起に給油される。また、キャップ状部材が揺動しても頂部の油孔が塞がれることがない。
これに加えて、本発明において、(8) ロッカアームの押圧面にロッカシャフトと逆方向側に開くテーパ(23)が設けられているように(請求項6)すれば、バルブクリアランス調整用のサーチャー(隙間ゲージ)を容易に挿入できる。
本発明において、 ブリッジの突起はブリッジと別体に作り、突起の脚部がブリッジに固定されるように(請求項7)すれば、構造が簡単で、コスト安に製造できる。
以下、添付図面を参照して、本発明の実施形態について説明する。
本発明の動弁機構の第1実施形態を図1〜図3に示す。
図1において、1点鎖線で示すように、縦型にボーリングされたシリンダ47をシリンダブロック45が包囲している。そのシリンダブロック45の上部にシリンダヘッド40が取り付けられている。
シリンダヘッド40に、2つの弁20、20が図示しないコイルバネで付勢されて取り付けられている。
2つの弁20、20の上部はブリッジ17に設けられた嵌合穴に嵌合されて共に上下動するように構成されている。
図2及び図3を参照すると、ブリッジ17は、突起近傍を除いては、前記した図19の従来のブリッジ17Bに類似の外形形状に形成されている。
平坦な底面31と、底面31に並行する肩部27と、平行な側面32、32に囲まれた4角柱状で全体が形成されている。肩部27の端部は、傾斜部30によってなで肩状に形成されている。
その肩部27の中央部上部に、頚部29を備えた球状の突起18が設けられている。
頚部29の下端部は、肩部27よりやや低い凹部28に固定されている。頚部29の上端部に、球状の突起18が形成されている。
図1をも参照すると、突起18の上部を、キャップ状部材16が覆って配置されている。
キャップ状部材16は、平坦な上面16aを有して円筒キャップ状に形成されている。キャップ状部材16の内部は、突起18に密接して摺動可能な球面状の凹接面16iを頂部にした穴部16eが形成されている。
穴部16eの下端部に、円周にわたって、溝16gが形成されている。その溝16gは脱落防止具であるC型クリップCが嵌め込まれるように構成されている。キャップ状部材16に嵌め込まれたC型クリップCの内径は、球状の突起18の外径より小さくて、球状の突起18の抜け出しによる脱落のないようになっている。
図1に戻って、キャップ状部材16の上部に、鳩状のロッカアーム8が配置されている。
ロッカアーム8は、図1における左右方向のほぼ中央部で、ロッカシャフト6によって回転自在に支持されている。
ロッカアーム8の弁側端部10の下部に、水平で平坦な押圧面13が形成されている。
押圧面13は、キャップ状部材16の上面16aに相対する位置に配置されて形成されている。
ロッカアーム8には、押圧面13からロッカシャフト6に通じる油孔8b、8a(点線で示す)が形成されている。
油孔8aは、ロッカシャフト6と接して弁側端部10を経て外方に通じている。油孔8bは、油孔8aから分岐して、押圧面13の中央部に連通している。
その油孔8bから導かれる潤滑油が、押圧面13と、キャップ状部材16の上面16aと、の間の摩擦を軽減させるようになっている。当該摩擦は、弁20、20の上下動に伴って生じる
ロッカアーム8のプッシュロッド2側の端部9に、アジャストスクリュ4が螺結されている。
アジャストスクリュ4は、押圧面13〜キャップ状部材16の上面16aとの間の所定最大隙間(バルブクリアランス)を調整する機能を有している。
アジャストスクリュ4の下端部は球状凸接面5aであり、プッシュロッド2の上端部に設けられた球状凹接面2aと摺動して接するようになっている。プッシュロッド2の下端部は、図示のないカム軸に接している。カム軸は、図示のないクランク軸に同期して回転するようになっている。
上記構造において、エンジン運転時には、クランク軸に同期して回転するカム軸によって、プッシュロッド2が上下動してロッカアーム8をロッカシャフト6のまわりに揺動させる。
ロッカアーム8の揺動によって、押圧面13がキャップ状部材16の上面16aを接して押圧する。この押圧面13と上面16aとの接触は面接触となり、面圧力が低下する。従来の技術における、押圧側が線接触であることによる磨耗対策が不要になる。
押圧面13が上面16aを接して押圧する際に、油孔8a、8bを経由した潤滑油が接触面に導かれて摺動摩擦を軽減する。
したがって、押圧面13が面接触であることによる圧力低減と、接触面に導かれた潤滑油膜の切れがないこととが相俟って、押圧面13と上面16aの磨耗が低減して耐用寿命が延びる。そして、例えば押圧面13や上面16aの摺動接触面を焼結合金その他の高価な材料にする必要がない。
キャップ状部材16への押圧面13の押圧は、ブリッジ17の球状突起18を押圧する。
そして、ブリッジ17と共に弁20、20を作動させる。
ここで、キャップ状部材16の上下動及び揺動によって、キャップ状部材16が球状突起18から脱落する動きは、キャップ状部材16が突起18の上に嵌合されているので、従来のキャップ状部材が、開口部が上方を向いて取り付けされていること、に比較して脱落しにくい。また、C型クリップCによって脱落が阻止される。
図4及び図5は、第2実施形態を示している。
第2実施形態の特徴は、第1実施形態におけるロッカアーム8の押圧面13と、キャップ状部材16の上面16aとの間の摺動摩擦を軽減する構成である。
以下の説明では、第1実施形態と異なる部分を主として説明し、第1の実施形態と同じ箇所は省略する。
第2実施形態の特色である潤滑部位を示す図4及び図5において、ロッカアーム8の下面が拡がった円錐状の孔8cが設けられている。円錐状の孔8cの中心部は、油孔8bに通じている。その油孔8bは油孔8aに通じ、油孔8aはロッカシャフト6の図示しない油道に通じている。
図6は、押圧面13をC−Cの下方側から見た状態を示している。
エンジン運転時には、油孔8aから油孔8bに到った潤滑油は、円錐状の孔8cによって押圧面13に拡がり、油量に比例する熱量を奪ってキャップ状部材16の上面16aとの間の摺動摩擦を軽減する。
なお、円錐状の孔8cによって押圧面13の接触面圧が上昇しないように、実施に際して充分な配慮が必要である。
図7及び図8は、前記第2実施形態の別の例を示している。
ロッカシャフト6に通じて、押圧面13に到る油孔8bの下端部に、断面V字状の溝8dが設けられている。図7の例では、溝8dは油孔8aに並行しているが、直交していても、斜交していてもよい。図7、図8の例は、図4及び図5の例より、潤滑油の分散が多い分だけ、摺動摩擦の軽減が多い。しかし、接触面積の低下にはさらに充分な配慮が必要である。
図9及び図10は、前記第2実施形態のさらに別の例を示している。
ロッカシャフト6に通じて、押圧面13に到る油孔8bの下端部に、油孔8bを心として断面V字状の溝8dと溝8eとが十字になって設けられている。図9の例では、溝8dは油孔8aに並行しているが、直交していても、斜交していてもよい。また、十字はX字でもよい。図9、図10の例は、図7及び図8の例より潤滑油の分散が多い分だけ、摺動摩擦の軽減が多い、しかし、接触面積の低下にはさらに充分な配慮が必要である。
図11〜図13は、第3実施形態を示している。
第2実施形態では、押圧面13と、キャップ状部材16の上面16aと、の間の摺動摩擦を軽減している。これに対して、第3実施形態では、キャップ状部材16と、ブリッジ17の上部に設けられた球状の突起18と、の摺動摩擦を軽減する構成である。
以下の説明では、第1実施形態と異なる部分を主として説明し、第1の実施形態と同じ箇所は省略する。
第1実施形態で使用した図1及び図2の形態と異なる部分を主体にして、第1の実施形態と同じ他部は省略して説明する。
図11及び図12を参照して、突起18Bの上部を、キャップ状部材16Bが覆って配置されている。
キャップ状部材16Bは、平坦な上面16Aを有した円筒キャップ状に形成されている。キャップ状部材16Bの内部は、穴部16Eが形成されている。穴部16Eの頂部には球面状の凹接面16Jが形成されている。その凹接面16Jが、突起18Bに密接して、摺動可能になっている。
上面16Aから穴部16Eに通じる油孔26が、油孔8bに相対する位置に設けられている。油孔8bは、通常、上面16Aの中心部に向けて設けられているので、油孔26は突起18Bの中心部近傍に向かって位置している。
突起18Bの頂部に、水平部18sが水平に形成されている。
上記構成の結果、突起18Bの頂部の水平部18sと、キャップ状部材16Bの内部の球面状の凹接面16Jとの間に、油溜りの機能を有する油溜り部24が形成されている。
エンジン運転時には、油孔8aから油孔8bに到った潤滑油は、油孔8bの下端からキャップ状部材16Bの上面16A上に流出される。上面16A上の潤滑油は、油孔26を通って、油溜り部24に滞留し、球面状の凹接面16Jと突起18Bとの摺動摩擦を軽減する。
上記の構成によって、図12に符号Wで示す潤滑油の経路が、有効に作用しない場合にも、潤滑油が供給されて、球面状の凹接面16Jと突起18Bとの摺動摩擦を軽減することができる。
図13は、球面状の凹接面16Jと突起18Bとの摺動接触時に起きる、キャップ状部材16Bの揺動を示している。
図13において、実線で左傾状態を示し、点線で右傾状態をしている。
左傾、右傾、何れの場合も、油孔26が油溜り部24の上部にあって、キャップ状部材16Bの上面16Aから油溜り部24への潤滑油の供給が絶えないようになっている。図13におけるキャップ状部材16Bの傾斜は、実体以上なので、実体ではさらに安全である。
図14及び図15は、第4実施形態を示している。
第4実施形態の特色は、ロッカアーム8の押圧面13と、キャップ状部材16の上面16a、との間のバルブクリアランスを容易に調整するための構成である。
バルブクリアランスの調整は、実機でかつ暖機運転状態で行うので、面倒で微妙な作業となっている。このバルブクリアランスの調整時に、サーチャー35を押圧面13と、上面16aとの間に容易に挿入できるようにしたものである。
以下の説明では、第1実施形態で使用した図1及び図2と異なる部分を主として説明し、第1の実施形態と同じ箇所は省略する。
図14において、ロッカアーム8の押圧面13に、テーパ部23が設けられている。テーパ23は、図24における左方、即ちロッカシャフト6と逆方向側に開先している。
このテーパ部23によって押圧面13とキャップ状部材16の上面16aとの間に、サーチャー35の測隙部36が挿入し易くなって、バルブクリアランスの調整が容易になるように構成されている。
符号25は、上面16aの端部に設けられているテーパ部であって、テーパ部23と相俟ってバルブクリアランス調整に寄与する。なお、テーパ部23は、緩やかな円弧状でもよい。
図15は、上記のテーパ部23の作用効果を示すための説明用の図である。
図15において、ロッカアーム8の押圧面13と、キャップ状部材16の上面16aとの隙間、即ちバルブクリアランスvを調整する。
バルブクリアランスvと同じ厚さの測隙部36を備えたサーチャー35の測隙部36(以降、サーチャ35で略記する)の挿入可否を、プッシュロッド側端部9に設けられたアジャストスクリュ4を回して、徐々にバルブクリアランスvを大きくながら調整する。
アジャストスクリュ4の回転調整は、ナットNを緩めた状態でスクリュヘッドHsを微小回転して行う。
サーチャー35が挿入可能なバルブクリアランスvを、前記アジャストスクリュ4の回転調整によって求める。挿入可能な最小隙間が、所定のバルブクリアランスv値である。
上記作業において、ロッカアーム8の押圧面13と、キャップ状部材16の上面16aとの隙間に、サーチャー35を挿入するに際して、テーパ部23による開先が案内となってサーチャー35の挿入が容易になり、面倒なバルブクリアランスvの調整が容易になる。
図16及び図17は、第5実施形態を示している。
第5実施形態の特色は、ブリッジ8の構造に関するものである。ブリッジ8は、突起18が肩部27の上部に突起した一体構造になっている。
このような一体構造にするためには、製造加工の設備に制約がある。例えば、突起を一体構造で形成するための冷間鍛造設備や加工設備が必要となって、コスト上昇を招く要因になっている。
上記課題を解決するために、突起部を別品にしてブリッジ本体に結合させたものが第5実施形態である。
以下の説明では、第1実施形態で使用した図1及び図2と異なる部分を主として説明し、第1の実施形態と同じ箇所は省略する。
図16では、ブリッジのブリッジ本体17Dに、突起の突起体50を嵌合させて一体にしている。
突起体50は、突起18の頚部29(図2、図3)を長く延ばした形状に実質的に同じである。
即ち、突起体50では、球状突起53の下方に頚部に相当する脚部54が形成されている。脚部54の長さは、球状突起53にかかる力を受け止めるために充分な嵌合深さになっている。
ブリッジ本体17Dには、突起体50を嵌合結合させるための孔49が設けられている。
突起体50の脚部54の長さを有効に嵌合させるために、図16の例においては、ブリッジ本体17Dの底面部41の下方に、第2の底面部42を下方に突起させて、孔49の深さを得ている。
このように、ブリッジをブリッジ本体17Dと、突起体50との2点で製造したことにより、製造設備を特定なものにすることがなく、コスト安になる。また、ブリッジ本体と突起体をそれぞれに適した別の部署で製造させることができて、量産に適したものになる。
図17は第5実施形態の別例である。
図17において、突起体55では、球状突起56の下方にねじ部57が形成されている。ねじ部57の長さは、ブリッジ本体17Eを上下に貫通してナット58で締結させるに必要な長さに形成されている。
ブリッジ本体17Eには、突起体55を螺合締結させるためのねじ孔69が設けられている。
ブリッジ本体17Eに突起体55を螺合締結して一体にして、ブリッジが完成である。
ブリッジを2点にしたことの効果は、図16の実施例とおなじである。
上記の2例では、突起体を嵌合、或いは螺合締結でブリッジ本体に結合しているが、突起体とブリッジ本体とは、溶接結合とすることも可能である。
本発明のOHV型動弁機構の第1実施形態の側面図。 図1に使用されるブリッジの詳細を示す側面図。 図2のブリッジのA−A矢視図。 第2実施形態の側面図。 図4のB−B断面図。 図5のC−C矢視図。 図6の別例図。 図7のC−C矢視図。 図6のさらに別の例図。 図9のC−C矢視図。 第3実施形態の側面図。 図11に使用されるブリッジの詳細を示す側面図。 第3実施形態の作用を示す側面図 第4実施形態の側面図。 第4実施形態の作用を示す説明用側面図 第5実施形態の側面図。 第5実施形態の別例の側面図。 従来のOHV動弁機構の側断面図。 従来のOHV動弁機構の別例の側断面図。
符号の説明
C・・・・脱落防止具、C型クリップ
1、1A・・・エンジン
2・・・・プッシュロッド
4・・・・アジャストスクリュ
6・・・・ロッカシャフト
8・・・・ロッカアーム
9・・・・ロッカアームのプッシュロッド側端部
10・・・ロッカアームの弁側端部
13・・・押圧面
16・・・キャップ状部材
16d・・下端部
17・・・ブリッジ
18・・・球状突起
20・・・弁
35・・・サーチャー
36・・・測隙部
40・・・シリンダヘッド
45・・・シリンダブロック
47・・・シリンダ

Claims (7)

  1. 1つのロッカアームでブリッジを介して2つの弁を同時に作動させるOHV型動弁機構において、前記ロッカアームの弁側端部の下部に水平方向に平坦な押圧面が形成され、前記ブリッジは中央部上部に球状の突起を備え、その突起の上部にその突起を覆うキャップ状部材が揺動自在に嵌合され、そのキャプ状部材の内部の下端部にキャップ状部材を突起から脱落させぬための脱落防止具が取り付けられ、前記ロッカアームのプッシュロッド側端部はアジャストスクリュを有する球状接面部を備え、その球状接面部を介してプッシュロッド上端部に接していることを特徴とするOHV型動弁機構。
  2. 前記ロッカアームの弁側端部の押圧面にロッカアーム内の油孔に通じた下面が広い円錐孔が設けられている請求項1のOHV型動弁機構。
  3. 前記ロッカアームの弁側端部の押圧面にロッカアーム内の油孔に通じた下面が広いV字状溝が設けられている請求項1のOHV型動弁機構。
  4. 前記ロッカアームの弁側端部の押圧面にロッカアーム内の油孔に通じた下面が広いV字状溝が十字状に設けられている請求項1のOHV型動弁機構。
  5. 前記ブリッジの球状の突起の頂部に水平に水平部が形成され、前記キャプ状部材の内面との間に油溜り部が形成されており、前記キャプ状部材の頂部に油孔が穿孔されている請求項1〜請求項4の何れか1項のOHV型動弁機構。
  6. 前記ロッカアームの弁側端部の押圧面のロッカシャフトと逆方向側に開くテーパが設けられている請求項1〜請求項5の何れか1項のOHV型動弁機構。
  7. 前記突起はブリッジと別体に作られ、突起の脚部がブリッジに固定されている請求項1〜請求項6の何れか1項のOHV型動弁機構。
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