JP2007211681A - 動力回収システム - Google Patents

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Abstract

【課題】高温側、低温側ランキンサイクルを有する動力回収システム全体の動力回収効率を向上する。
【解決手段】熱機関の廃熱通路の第1の蒸発器と、第1の蒸発器からの冷媒を膨張する第1の膨張手段と、第1の膨張手段からの冷媒を凝縮する第1の凝縮器と、第1の膨張手段における膨張仕事を動力として回収する第1の動力回収手段とを有する高温側ランキンサイクルと、熱機関の冷却回路の放熱を熱源とする第2の蒸発器と、第2の膨張手段と、第2の凝縮器と、第2の動力回収手段とを有する低温側ランキンサイクルとを有する動力回収システムにおいて、第1の凝縮器通過後の冷媒と第2の凝縮器通過後の冷媒が合流する合流通路に冷媒ポンプを設け、ポンプ出口部に、冷媒を前記第1の蒸発器へ送る第1の分岐通路と、第2の蒸発器へ送る第2の分岐通路に分岐する分岐部を設け、高温側、低温側ランキンサイクルを循環する冷媒量を調整する流量調整手段を設けた。
【選択図】図1

Description

本発明は、高温側ランキンサイクルと低温側ランキンサイクルとを有する動力回収システムに関し、とくに車両搭載用の動力回収システムに好適な動力回収システムに関する。
高温側ランキンサイクルと低温側ランキンサイクルとを有する動力回収システム、たとえば、車両のラジエータからの廃熱を熱源とする低温側ランキンサイクルと、エンジンからの排ガスの廃熱を熱源とする高温側ランキンサイクルとを有する動力回収システムは知られている(特許文献1)。
このような動力回収システムにおいては、高温側ランキンサイクルと低温側ランキンサイクルの膨張機を並列に配設し、高温側ランキンサイクルの膨張機から排出された冷媒を、低温側ランキンサイクルの膨張機の手前で合流させることにより低温側ランキンサイクルの膨張機から効率的に動力を回収されるようになっている。
しかし、一方の膨張機から排出された冷媒の温度が低い場合には、他方の膨張機に流入する冷媒温度が低下し動力の取出し効率が低下するおそれもある。また、上記のような動力回収システムにおいて、膨張機を固定容積型にした場合には、排ガス温度の変化等により高温側ランキンサイクルの膨張機から導出される冷媒の温度、圧力が変動し易くなるため両サイクル全体から回収される動力が大きく変動するおそれがある。
特開2005−273543号公報
本発明の課題は、高温側ランキンサイクルと低温側ランキンサイクルの動力回収効率を向上することにより、システム全体の動力回収効率を向上できる動力回収システムを提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明に係る動力回収システムは、熱機関からの廃熱通路に設けられ廃熱を熱源とする第1の蒸発器と、該第1の蒸発器からの冷媒を膨張する第1の膨張手段と、該第1の膨張手段からの冷媒を凝縮する第1の凝縮器と、前記第1の膨張手段における膨張仕事を動力として回収する第1の動力回収手段とを有する高温側ランキンサイクルと、前記熱機関の冷却回路の放熱を熱源する第2の蒸発器と、該第2の蒸発器からの冷媒を膨張する第2の膨張手段と、該第2の膨張手段からの冷媒を凝縮する第2の凝縮器と、前記第2の膨張手段における膨張仕事を動力として回収する第2の動力回収手段とを有する低温側ランキンサイクルとを有する動力回収システムにおいて、前記第1の凝縮器通過後の冷媒と第2の凝縮器通過後の冷媒とが合流する合流通路を設けるとともに、該合流通路に冷媒ポンプを設け、該ポンプ出口部に、冷媒を前記第1の蒸発器へ送る第1の分岐通路と、前記第2の蒸発器へ送る第2の分岐通路に分岐する分岐部を設けるとともに、前記高温側ランキンサイクルと低温側ランキンサイクルを循環する冷媒量を調整可能な流量調整手段を設けたことを特徴とするものからなる。
上記のような構成においては、合流通路において両サイクルの冷媒が合流されるが、その合流点は第1の凝縮器および第2の凝縮器通過後である。したがって、第1の膨張手段から導出される冷媒の温度や圧力等が変動しても、第2の膨張手段の動力回収効率が連動して低下するようなことはない。また、合流通路で一旦合流された冷媒は再び分岐部で分岐され、第1の蒸発器、第2の蒸発器へと送られが、合流通路には、冷媒ポンプが設けられているので、一つの冷媒ポンプで冷媒を循環することが可能となり、システムを簡素化できる。また、たとえば上記分岐部には流量調整弁等からなる流量調整手段が設けられるので、冷媒の温度、圧力等に応じて第1の蒸発器、第2の蒸発器への循環冷媒量を最適に調整することができる。
上記合流通路には、気液分離器が配設されることが好ましい。このような構成によれば、第1の蒸発器および第2の蒸発器における冷媒の気化効率を向上できる。
上記高温側ランキンサイクルの第1の膨張手段は、たとえば複数の膨張機から構成でき、該複数の膨張機は直列に配列することができる。複数の膨張機を直列に配列すれば、冷媒から効率よく動力を回収できる。また、複数の膨張機を直列に配列する構成においては、各膨張機の間に上記廃熱を熱源とし冷媒を加熱する高温側補助熱交換器を設けることが好ましい。このような構成によれば、一旦膨張された冷媒が再加熱されるので、サイクル全体の動力回収効率をより向上できる。また、上記高温側補助熱交換器は、廃熱を熱源としており別途熱源を設ける必要はないので、サイクルの複雑化を防止できる。
上記低温側ランキンサイクルの第2の蒸発器から第2の膨張手段に至る流路の途中には、上記熱機関からの廃熱を利用して冷媒を加熱する低温側補助熱交換器を設けることが好ましい。
上記合流通路には、該合流通路を通過する冷媒と、高温側ランキンサイクルの第1の膨張手段を通過した冷媒とを熱交換する熱交換器を設けることが好ましい。
上記第1の凝縮器と第2の凝縮器とは一体に構成することもできる。また、上記動力回収手段としては、たとえば発電機を挙げることができる。
上記熱機関としては、たとえば車両のエンジンを挙げることができる。
本発明に係る動力回収システムによれば、高温側ランキンサイクルと低温側ランキンサイクルの動力回収効率を向上でき、システム全体の動力回収効率を向上できる。
以下に、本発明に係る動力回収システムの望ましい実施の形態を図面を参照して説明する。
図1は、本発明の第1実施態様に係る動力回収システムの概略構成図である。図1において、1は動力回収システムを示している。動力回収システム1は、熱機関としての車両用エンジン2を有している。動力回収システム1は、エンジン2の廃熱を熱源とする高温側ランキンサイクル3と、エンジン2の冷却回路5の廃熱を熱源とする低温側ランキンサイクル4とを有している。
高温側ランキンサイクル3は、エンジン2の排ガス通路6内に設けられ、エンジン2からの廃熱を熱源とする第1の蒸発器としての蒸発器7と、該蒸発器7で加熱された冷媒を膨張する第1の膨張手段としての膨張機8と、該膨張機8からの冷媒を凝縮する第1の凝縮器としての凝縮器9と、上記膨張機8に連結され、膨張機8内の冷媒の膨張仕事を動力に変換する第1の動力回収手段としての発電機10とを有している。
冷却回路5は、ラジエータ11と循環ポンプ12と、蒸発器13とを有している。該蒸発器13は、低温側ランキンサイクル4の回路に組み込まれており、ランキンサイクル4の第2の蒸発器としても機能するようになっている。
低温側ランキンサイクル4は、上記蒸発器13と、該蒸発器13で加熱された冷媒を膨張させる第2の膨張手段としての膨張機14と、該膨張機14で膨張された冷媒を凝縮する第2の凝縮器としての凝縮器15と、上記膨張機14に連結され、膨張機14内の冷媒の膨張仕事を動力に変換する第2の動力回収手段としての発電機16とを有している。
図1に示す動力回収システム1においては、凝縮器9、凝縮器15から導出された冷媒は、一旦合流通路17において合流された後、分岐部18において、サイクル3側の蒸発器7へ至る第1の分岐通路19と、サイクル4側の蒸発器13に至る第2の分岐通路20とに分岐されるようになっている。合流通路17には気液分離器21と冷媒ポンプ22とが設けられている。また、冷媒ポンプ22の出口部、図1においては第2の分岐通路20に流量調整手段としての流量調整弁23が設けられている。なお、本実施態様においては、流量調整弁23は第2の分岐通路20に設けられているが、分岐部18に設けることもできる。
そして、流量調整弁23を開とすると分岐部18を通過した冷媒は、蒸発器7側、蒸発器13側の双方に流れ、両サイクル3、4が運転される。一方、流量調整弁23を閉とすると分岐部18を通過した冷媒は蒸発器7側にのみ流れサイクル3のみが運転されるようになっている。つまり、流路調整弁23によりサイクル3、4を循環する冷媒量が調整されるようになっている。
本実施態様においては、合流通路17において両サイクルの冷媒が合流されるが、その合流点は凝縮器9および凝縮器15通過後である。したがって、膨張機8から導出される冷媒の温度や圧力等が変動しても、膨張機14の動力回収効率が連動して低下するようなことはない。また、合流通路で一旦、合流された冷媒は再び分岐部18で分岐され、蒸発器7および蒸発器13へと送られが、該合流通路17には、冷媒ポンプ22が設けられているので、一つの冷媒ポンプで冷媒を循環することが可能となり、システムを簡素化できる。また、分岐通路20には流量調整弁23が設けられるので、該流量調整弁23の開度を制御することにより、冷媒の温度、圧力等に応じて両サイクル3、4の冷媒循環量を最適に調整できる。
また、本実施態様においては、合流通路17に気液分離器21が設けられているので、凝縮器9、15において冷却された気液混合冷媒が気液分離される。したがって、蒸発器7、蒸発器13における冷媒の気化効率を向上できる。
なお、本実施態様においては、高温側ランキンサイクルの3の第1の膨張手段は、膨張機8から構成され、第1の動力回収手段は発電機10から構成されているが、図2に示すように膨張機を二つ直列に配列し、二つの膨張機8、24により第1の膨張手段を構成するとともに、これらに連結される発電機10、25から第1の動力回収手段を構成することもできる。図2においては、蒸発器7で加熱された冷媒は、膨張機8および膨張機24からなる第1の膨張手段により膨張され、各膨張機8、24に連結される発電機10、25により動力が回収された後、凝縮器9に流入されるようになっている。このような構成においては、加熱された冷媒から効率よく動力を回収することができるので、高温側ランキンサイクル3の動力回収効率をより向上することができる。
図3は、本発明の第2実施態様に係る動力回収システムを示している。図3において、26は、動力回収システムを示している。動力回収システム26は、熱機関としての車両用エンジン27を有している。動力回収システム26は、エンジン27の廃熱を熱源とする高温側ランキンサイクル28と、エンジン27の冷却回路30の廃熱を熱源とする低温側ランキンサイクル29とを有している。
高温側ランキンサイクル28は、エンジン27の排ガス通路31内に設けられ、エンジン27からの廃熱を熱源とする第1の蒸発器としての蒸発器32と、該蒸発器32で加熱された冷媒を膨張する第1の膨張手段としての膨張機33、膨張機34と、両膨張機33、34で膨張された冷媒を凝縮する第1の凝縮器としての凝縮器35と、上記膨張機33に連結され、膨張機33内の冷媒の膨張仕事を動力に変換する第1の動力回収手段としての発電機36と、膨張機34に連結され、膨張機34内の冷媒の膨張仕事を動力に変換する第1の動力回収手段としての発電機37とを有している。また、膨張機33から膨張機34に至る通路の途中には、高温側補助熱交換器38が設けられている。高温側補助熱交換器38は、排ガス通路31内に設けられており、該高温側補助熱交換器38により膨張機33で膨張された冷媒が再加熱されるようになっている。
冷却回路30は、ラジエータ43と循環ポンプ44と、蒸発器39とを有している。該蒸発器39は、低温側ランキンサイクル29の回路に組み込まれており、ランキンサイクル29の第2の蒸発器としても機能するようになっている。
低温側ランキンサイクル29は、上記蒸発器39と、該蒸発器39で加熱された冷媒を膨張させる第2の膨張手段としての膨張機40と、該膨張機40で膨張された冷媒を凝縮する第2の凝縮器としての凝縮器41と、上記膨張機40に連結され、膨張機40内の冷媒の膨張仕事を動力に変換する第2の動力回収手段としての発電機42とを有している。また、蒸発器39から膨張機40に至る通路の途中には、低温側補助熱交換器45が設けられている。低温側補助熱交換器45は、排ガス通路31内に設けられており、該低温側補助熱交換器45により蒸発器39で加熱された冷媒が再加熱されるようになっている。
図3に示す動力回収システム26においては、凝縮器35、凝縮器41から導出された冷媒は、一旦合流通路46において合流された後、分岐部47において、サイクル28側の蒸発器32へ至る第1の分岐通路48と、サイクル29側の蒸発器39に至る第2の分岐通路49とに分岐されるようになっている。合流通路46には気液分離器50と冷媒ポンプ51とが設けられている。また、冷媒ポンプ51の出口部、図3においては第2の分岐通路49に流量調整手段としての流量調整弁52が設けられている。なお、本実施態様においては、流量調整弁52は第2の分岐通路49に設けられているが、分岐部47に設けることもできる。
本実施態様においては、合流通路46において両サイクルの冷媒が合流されるが、その合流点は凝縮器35および凝縮器41通過後である。したがって、膨張機34から導出される冷媒の温度や圧力等が変動しても、低温側ランキンサイクル29の動力回収効率が連動して低下するようなことはない。また、合流通路46で一旦、合流された冷媒は再び分岐部47で分岐され、蒸発器32および蒸発器39へと送られるが、該合流通路46には、冷媒ポンプ51が設けられているので、一つの冷媒ポンプで冷媒を循環することが可能となり、システムを簡素化できる。また、分岐通路49には流量調整弁52が設けられるので、該流量調整弁52の開度を制御することにより、冷媒の温度、圧力等に応じて両サイクル28、29の冷媒循環量を最適に調整できる。
また、本実施態様においては、合流通路46に気液分離器50が設けられているので、凝縮器35、41において冷却された気液混合冷媒が気液分離される。したがって、蒸発器32、蒸発器39における冷媒の気化効率を向上できる。
さらに、膨張機33から膨張機34に至る通路の途中には、高温側補助熱交換器38が設けられ、蒸発器39から膨張機40に至る通路の途中には、低温側補助熱交換器45が設けられている。したがって、膨張機34および膨張機40には高温の冷媒が導入されることになるので、膨張機34、40における動力回収効率を向上できる。また、高温側補助熱交換器38および低温側補助熱交換器45はともに排ガス通路31内に設けられているので、両熱交換器38、45のための専用の熱源は不要である。
図4は、本発明の第3実施態様に係る動力回収システムを示している。図4において、53は、動力回収システムを示している。動力回収システム53は、熱機関としての車両用エンジン54を有している。動力回収システム53は、エンジン54の廃熱を熱源とする高温側ランキンサイクル55と、エンジン54の冷却回路57の廃熱を熱源とする低温側ランキンサイクル56とを有している。
高温側ランキンサイクル55は、エンジン54の排ガス通路58内に設けられ、エンジン54からの廃熱を熱源とする第1の蒸発器としての蒸発器59と、該蒸発器59で加熱された冷媒を膨張する第1の膨張手段としての膨張機60、膨張機61と、両膨張機60、61で膨張された冷媒を凝縮する第1の凝縮器としての凝縮器62と、上記膨張機60に連結され、膨張機60内の冷媒の膨張仕事を動力に変換する第1の動力回収手段としての発電機63と、膨張機61に連結され、膨張機61内の冷媒の膨張仕事を動力に変換する第1の動力回収手段としての発電機64とを有している。また、膨張機60から膨張機61に至る通路の途中には、高温側補助熱交換器65が設けられている。高温側補助熱交換器65は、排ガス通路58内に設けられており、該高温側補助熱交換器65により膨張機60で膨張された冷媒が再加熱されるようになっている。
冷却回路57は、ラジエータ66と循環ポンプ67と、蒸発器68とを有している。該蒸発器68は、低温側ランキンサイクル56の回路に組み込まれており、ランキンサイクル56の第2の蒸発器としても機能するようになっている。
低温側ランキンサイクル56は、上記蒸発器68と、該蒸発器68で加熱された冷媒を膨張させる第2の膨張手段としての膨張機69と、該膨張機69で膨張された冷媒を凝縮する第2の凝縮器としての凝縮器70と、上記膨張機69に連結され、膨張機69内の冷媒の膨張仕事を動力に変換する第2の動力回収手段としての発電機71とを有している。また、蒸発器68から膨張機69に至る通路の途中には、低温側補助熱交換器72が設けられている。低温側補助熱交換器72は、排ガス通路58内に設けられており、該低温側補助熱交換器72により蒸発器68で加熱された冷媒が再加熱されるようになっている。
図4に示す動力回収システム53においては、凝縮器62、凝縮器70から導出された冷媒は、一旦合流通路73において合流された後、分岐部74において、サイクル55側の蒸発器59へ至る第1の分岐通路75と、サイクル56側の蒸発器68に至る第2の分岐通路76とに分岐されるようになっている。合流通路73には気液分離器77と冷媒ポンプ78とが設けられている。また、冷媒ポンプ78の出口部、図4においては第2の分岐通路76に流量調整手段としての流量調整弁79が設けられている。なお、本実施態様においては、流量調整弁79は第2の分岐通路76に設けられているが、分岐部74に設けることもできる。
また、図4に示す動力回収システム53においては、高温側ランキンサイクル55の膨張機61を通過した冷媒と、合流部73を通過する冷媒(本実施態様においては、冷媒ポンプ78を通過した冷媒)との間で熱交換する熱交換器80が設けられている。
本実施態様においては、合流通路73において両サイクルの冷媒が合流されるが、その合流点は凝縮器62および凝縮器70通過後である。したがって、膨張機61から導出される冷媒の温度や圧力等が変動しても、低温側ランキンサイクル56の動力回収効率が連動して低下するようなことはない。また、合流通路73で一旦、合流された冷媒は再び分岐部74で分岐され、蒸発器59および蒸発器68へと送られるが、該合流通路73には、冷媒ポンプ78が設けられているので、一つの冷媒ポンプで冷媒を循環することが可能となり、システムを簡素化できる。また、分岐通路76には流量調整弁79が設けられるので、該流量調整弁79の開度を制御することにより、冷媒の温度、圧力等に応じて両サイクル54、55の冷媒循環量を最適に調整できる。
また、本実施態様においては、合流通路73に気液分離器77が設けられているので、凝縮器62、70において冷却された気液混合冷媒が気液分離される。したがって、蒸発器59、蒸発器68における冷媒の気化効率を向上できる。
さらに、膨張機60から膨張機61に至る通路の途中には、高温側補助熱交換器65が設けられ、蒸発器68から膨張機69に至る通路の途中には、低温側補助熱交換器72が設けられている。したがって、膨張機61および膨張機69には高温の冷媒が導入されることになるので、膨張機61、69における動力回収効率を向上できる。また、高温側補助熱交換器65および低温側補助熱交換器72はともに排ガス通路58内に設けられているので、両熱交換器65、72のための専用の熱源は不要である。
さらに、本実施態様においては、高温側ランキンサイクル55の膨張機61を通過した冷媒と、合流部73を通過する冷媒(本実施態様においては、冷媒ポンプ78を通過した冷媒)との間で熱交換する熱交換器80が設けられているので、分岐部74で分岐され、第1の分岐通路75を介して蒸発器59へ送られる冷媒、および第2の分岐通路76を介して蒸発器68へ送られる冷媒を予め加熱しておくことができる。したがって、蒸発器59、68における気化効率、ひいてはシステム53全体の動力回収効率を向上できる。
図5は、本発明の第4実施態様に係る動力回収システム81を示している。なお、上記第4実施態様と同一の部材には同一の番号を付しその説明を省略する。本実施態様においては、上記第4実施態様における凝縮器62と凝縮器70は一つの凝縮器82に形成されている。
本実施態様においても、上記第4実施態様の作用に準じて、システムの複雑化を防止しつつ、システム81全体の動力回収効率を向上できる。また、上記第4実施態様における凝縮器62と凝縮器70は一つの凝縮器82に形成されているので、システム81全体の簡素化に寄与できる。なお、第1の凝縮器と第2の凝縮器とを一体化する構成は、上記第1ないし第3実施態様においても採用することができる。
本発明は、高温側ランキンサイクルと低温側ランキンサイクルとを有する動力回収システムに適用でき、とくに車両搭載用の動力回収システムとして好適である。
本発明の第1実施態様に係る動力回収システムの概略構成図である。 図1とは別の態様の動力回収システムの概略構成図である。 本発明の第2実施態様に係る動力回収システムの概略構成図である。 本発明の第3実施態様に係る動力回収システムの概略構成図である。 本発明の第4実施態様に係る動力回収システムの概略構成図である。
符号の説明
1、26、53、81 動力回収システム
2、27、54 熱機関としての車両用エンジン
3、28、55 高温側ランキンサイクル
4、29、56 低温側ランキンサイクル
5、30、57 エンジンの冷却回路
6、31、58 エンジンからの排ガス通路
7、32、59 第1の蒸発器としての蒸発器
8、24、33、34、60、61 第1の膨張手段としての膨張機
9、35、62 第1の凝縮器としての凝縮器
10、25、36、37、63、64 第1の動力回収手段としての発電機
11、43、66 ラジエータ
12、44、67 循環ポンプ
13、39、68 第2の蒸発器としての蒸発器
14、40、69 第2の膨張手段としての膨張機
15、41、70 第2の凝縮器としての凝縮器
16、42、71 第2の動力回収手段としての発電機
17、46、73 合流通路
18、47、74 分岐部
19、48、75 第1の分岐通路
20、49、76 第2の分岐通路
21、50、77 気液分離器
22、51、78 冷媒ポンプ
23、52、79 流量調整手段としての流量調整弁
38、65 高温側補助熱交換器
45、72 低温側補助熱交換器
80 熱交換器
82 凝縮器

Claims (11)

  1. 熱機関からの廃熱通路に設けられ廃熱を熱源とする第1の蒸発器と、該第1の蒸発器からの冷媒を膨張する第1の膨張手段と、該第1の膨張手段からの冷媒を凝縮する第1の凝縮器と、前記第1の膨張手段における膨張仕事を動力として回収する第1の動力回収手段とを有する高温側ランキンサイクルと、前記熱機関の冷却回路の放熱を熱源する第2の蒸発器と、該第2の蒸発器からの冷媒を膨張する第2の膨張手段と、該第2の膨張手段からの冷媒を凝縮する第2の凝縮器と、前記第2の膨張手段における膨張仕事を動力として回収する第2の動力回収手段とを有する低温側ランキンサイクルとを有する動力回収システムにおいて、前記第1の凝縮器通過後の冷媒と第2の凝縮器通過後の冷媒とが合流する合流通路を設けるとともに、該合流通路に冷媒ポンプを設け、該ポンプ出口部に、冷媒を前記第1の蒸発器へ送る第1の分岐通路と、前記第2の蒸発器へ送る第2の分岐通路に分岐する分岐部を設けるとともに、前記高温側ランキンサイクルと低温側ランキンサイクルを循環する冷媒量を調整可能な流量調整手段を設けたことを特徴とする動力回収システム。
  2. 前記流量調整手段が前記分岐部に設けられている、請求項1の動力回収システム。
  3. 前記流量調整手段が流量調整弁からなる、請求項1または2の動力回収システム。
  4. 前記合流通路に気液分離器が設けられている、請求項1ないし3のいずれかに記載の動力回収システム。
  5. 前記高温側ランキンサイクルの第1の膨張手段が複数の膨張機からなる、請求項1ないし4のいずれかに記載の動力回収システム。
  6. 前記複数の膨張機が直列に配列されており、各膨張機の間に前記廃熱を熱源とし冷媒を加熱する高温側補助熱交換器が設けられている、請求項5の動力回収システム。
  7. 前記低温側ランキンサイクルの第2の蒸発器から第2の膨張手段に至る流路の途中に、前記廃熱を熱源とし冷媒を加熱する低温側補助熱交換器が設けられている、請求項1ないし6のいずれか記載の動力回収システム。
  8. 前記高温側ランキンサイクルの第1の膨張手段を通過した冷媒と、前記合流通路を通過する冷媒との間で熱交換する熱交換器が設けられている、請求項1ないし7のいずれかに記載の動力回収システム。
  9. 前記第1の凝縮器と第2の凝縮器とが一体的に構成されている、請求項1ないし8のいずれかに記載の動力回収システム。
  10. 前記動力回収手段が発電機からなる、請求項1ないし9のいずれかに記載の動力回収システム。
  11. 前記熱機関が車両のエンジンである、請求項1ないし10のいずれかに記載の動力回収システム。
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