JP2007211592A - オイルパン - Google Patents

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芳雄 山下
Hideo Kobayashi
日出夫 小林
Katsuhiko Arisawa
克彦 蟻沢
Kenichi Yamada
賢一 山田
Kunihiko Hayashi
邦彦 林
Taiichi Mori
泰一 森
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Abstract

【課題】 内側の空間が複数区画に分割されている構造を有したオイルパンにおいて、着脱作業の効率をより向上する。
【解決手段】 オイルパン130は、オイルパンセパレーター131とオイルパンカバー132とを備えている。オイルパンセパレーター131は、オイルパンカバー132の内側の空間を第一室130aと第二室130bとに分割するように構成・配置されている。オイルパンセパレーター131の上端部に形成されたセパレーター上部フランジ131cは、オイルパンカバー132に形成されたセパレーター支持部132eによって支持されている。このセパレーター支持部132eは、オイルパンカバー132の上端部に形成されたカバー上部フランジ132cと、シリンダブロック20aの下端部に形成されたシリンダブロック下部フランジ20bとの接合箇所とは異なる箇所に形成されている。
【選択図】 図2

Description

本発明は、エンジンや自動変速機等の潤滑のためのオイルを貯留し得るように構成されたオイルパンに関する。特に、本発明は、前記オイルを貯留し得る内側の空間が複数の区画に分割された構造を有するオイルパンに関する。
従来、この種のオイルパンとして、2槽構造のもの(いわゆる「2槽式オイルパン」)が知られている。この2槽式オイルパンにおいては、オイルを貯留可能な空間が、左右又は内外の2つの区画に分割されるように形成されている。このような2槽式オイルパンの従来例として、特開平5−306654号公報(特許文献1)、特開2003−222012号公報(特許文献2)等に記載されたものが知られている。
特開平5−306654号公報 特開2003−222012号公報
ここで、上述した従来の2槽式オイルパンの構造の具体例である、特開平5−306654号公報(特許文献1)に記載されたオイルパンの構造について、図8を用いて説明する。
図8に示されている通り、特許文献1に記載のオイルパン800は、内板801と、この内板801の外側に所定間隔を隔てて設けられた外板802とを備えた、二重構造を有している。そして、内板801のフランジ部801aと、外板802のフランジ部802aとが、シリンダブロック803の下端面に、複数のボルト804によって共締めされることで固定されている。
また、内板801のフランジ部801aとシリンダブロック803の下端面との間には、シートパッキン805が配置されている。また、外板802のフランジ部802aと内板801のフランジ部801aとの間には、弾性シール体806が配置されている。これらのシートパッキン805及び弾性シール体806によって、当該オイルパン800内に貯留されているオイルが外部に漏れないようにするためのシールがなされている。
例えば、オイルパン800をシリンダブロック803の下端面に装着する作業においては、まず、内板801と外板802とが、弾性シール体806を挟んで重ね合わせられる。続いて、内板801におけるフランジ部801aの上に、シートパッキン805が載置される。その後、これらの積層体がシリンダブロック803の下端面に当接され、ボルト804によって固定される。
このように、2槽式のオイルパン800をシリンダブロック803の下端面に装着する際には、ボルト804による固定の前に、シートパッキン805、内板801、弾性シール体806、及び外板802が積層された状態が形成される。すなわち、シリンダブロック803の下端面と内板801のフランジ部801aとの間にシートパッキン805が挟み込まれ、且つ内板801のフランジ部801aと外板802のフランジ部802aとの間に弾性シール体806が挟み込まれた状態が形成される。そして、この積層状態を、ボルト804によってシリンダブロック803の下端面に固定されるまで維持する必要がある。
また、一旦装着されたオイルパン800をシリンダブロック803の下端面から脱着する際には、シートパッキン805によるシール部分と、弾性シール体806によるシール部分と、の計2箇所にて、各シール部材と相手方部材とを剥離する作業が必要である。
上述の通り、従来、図8に示されている2槽式のオイルパン800とシリンダブロック803の下端面との装着及び脱着のための作業は、きわめて煩雑なものとなっていた。
さらに、特開平5−306654号公報(特許文献1)には、内板801及び外板802の材質について明記されていないが、内板801と外板802とが異なる材質から構成される場合があり得る。例えば、軽量化のために、あるいは、内部の断熱性を確保することで暖機運転中のオイルの温度が可及的速やかに上昇し得るようにするために、内板801が合成樹脂板によって構成される場合があり得る。この場合、内板801、外板802、及びボルト804の材質の違いによる熱膨張係数の違いのために、ボルト804に緩みが生じやすい。
このようなボルト804の緩みを可及的に防止するため、あるいは、当該緩みによるボルト804の締め直しというメンテナンスの間隔を可及的に短くするために、前記複数のボルト804の締め付けトルクを大きくすると、合成樹脂製の内板801のフランジ部801aにクラックが発生し得る。このクラックの発生により、オイル漏れが発生し得る。
課題を解決するための手段及び発明の効果
本発明は、上述した従来技術の有する問題点を解決するためになされたものであり、その目的は、内側の空間が複数区画に分割されている構造を有したオイルパンにおいて、着脱作業の効率をより向上することにある。特に、本発明は、前記空間が非金属(合成樹脂)製の部材によって複数区画に分割されている構造を有したオイルパンにおいて、シール性能と着脱作業の効率とを、ともに向上させることを目的としている。
(1)本発明の対象となるオイルパンは、オイルパンカバーと、オイルパンセパレーターと、を備えている。前記オイルパンカバーは、内側の空間内にオイルを貯留し得るように構成されている。前記オイルパンセパレーターは、前記空間内に配置されている。このオイルパンセパレーターは、前記空間を複数の区画に分割し得るように構成されている。
(1−1)本発明の特徴は、前記オイルパンセパレーターを支持する支持部が、前記オイルパンカバーに形成されていることにある。この支持部は、前記空間側に突出するように形成されている。
かかる構成においては、前記オイルパンカバーの内側の前記空間側に突出する前記支持部によって、前記オイルパンセパレーターが支持される。これにより、当該オイルパンセパレーターが、前記空間を複数区画に分割するように配置される。
よって、前記構成を有する本発明のオイルパンを、当該オイルパン内に貯留されている前記オイルの供給対象機構に装着する際には、例えば、以下のような工程が行われる。
まず、前記オイルパンセパレーターが、予め、前記オイルパンカバー内にて、前記支持部によって支持される。すなわち、前記オイルパンカバーと前記オイルパンセパレーターとが予め(仮に)組みつけられた、オイルパンアッセンブリーの状態が、まず形成される。そして、前記オイルパンカバーが、(ボルト等の固定具を適宜用いることによって)前記供給対象機構に固定される。これにより、前記オイルパンアッセンブリー、すなわち当該オイルパンが、前記供給対象機構に対して装着される。
一方、当該オイルパンの、前記供給対象機構からの脱着は、当該供給対象機構と前記オイルパンカバーとの間の接合を解除することによって行われる。
また、前記構成においては、前記支持部が、前記供給対象機構と前記オイルパンカバーとの接合箇所とは異なる箇所に形成され得る。よって、当該接合箇所における接合状態と、前記支持部における前記オイルパンセパレーターの支持状態とは、互いに影響し合うことがほとんどない。
このように、本発明によれば、前記オイルを貯留可能な複数の前記区画を備えた当該オイルパンと、前記供給対象機構との着脱作業が、より効率的に行われ得る。また、本発明によれば、前記接合箇所におけるオイル漏れ防止のためのシールが良好に行われつつ、前記オイルパンセパレーターが前記支持部によって所定の位置・状態に良好に支持され得る。
(1−2)前記オイルパンカバーが金属板から構成されていて、前記オイルパンセパレーターが合成樹脂板から構成されていてもよい。
ここで、前記供給対象機構が繰り返し多数回運転されることで、当該オイルパンに対して加熱と冷却とが多数回繰り返された場合に、前記オイルパンカバー及び前記オイルパンセパレーターが繰り返し伸縮する。このとき、金属板からなる前記オイルパンカバーの伸縮量は、合成樹脂板からなる前記オイルパンセパレーターの伸縮量よりも大きい。
もっとも、前記構成においては、前記オイルパンセパレーターが、前記接合箇所とは異なる箇所にて支持されている。すなわち、前記オイルパンセパレーターは、前記オイルパンカバーと前記供給対象機構とによって挟持されつつ前記固定具によって共締めされているのではなく、前記オイルパンカバーにおける前記支持部によって支持されている。よって、前記供給対象機構に対して直接的に接合されているのは、前記オイルパンカバーのみである。
したがって、前記構成によれば、前記接合箇所における接合状態の緩みの発生が、可及的に抑制される。
(1−3)前記オイルパンセパレーターが、板状の突出部を備えていて、前記支持部が、前記突出部を係止し得るように形成された凹部を備えていてもよい。
かかる構成においては、前記オイルパンカバーの内側の前記空間側に突出する前記支持部に形成された前記凹部が、前記オイルパンセパレーターにおける前記突出部に係止される。これにより、当該オイルパンセパレーターが、前記空間を複数区画に分割するように配置される。
よって、前記構成によれば、ビスやボルト等を用いることなく、前記オイルパンセパレーターが前記オイルパンカバーに支持され得る。したがって、当該オイルパンの部品点数、及び当該オイルパンの着脱の際の作業工数が低減され得る。
(2)本発明の他の側面として、本発明の対象となるオイルパンは、オイルパンカバーと、オイルパンセパレーターと、を備えている。前記オイルパンカバーは、本体部と、固定部と、を備えている。
前記オイルパンカバーにおける前記本体部は、可動部を内蔵した被潤滑機構に向けて開口するように形成されている。この本体部は、前記可動部を潤滑するためのオイルを内側の空間内にオイルを貯留し得るように構成されている。前記固定部は、前記本体部の端部に形成されている。この固定部は、前記被潤滑機構の端面と接合された状態で、当該端面に対して固定具によって固定され得るように設けられている。
前記オイルパンセパレーターは、前記本体部における前記オイルを貯留可能な前記空間内に配置されている。このオイルパンセパレーターは、前記空間を複数の区画に分割し得るように構成されている。
(2−1)本発明の他の特徴は、前記オイルパンセパレーターを支持する支持部が、前記オイルパンカバーに形成されていることにある。この支持部は、前記被潤滑機構の前記端面と前記固定部とが接合されている箇所(接合箇所)とは異なる箇所に形成されている。
かかる構成においては、前記接合箇所にて、前記被潤滑機構の前記端面と、前記オイルパンカバーにおける前記固定部とが接合されて、前記固定具によって固定される。一方、前記接合箇所とは異なる箇所にて、前記オイルパンセパレーターが、前記オイルパンカバーによって支持される。これにより、当該オイルパンセパレーターが、前記空間を複数区画に分割するように配置される。
よって、前記構成を有する本発明のオイルパンを、前記被潤滑機構に装着する際には、例えば、以下のような工程が行われる。
まず、前記オイルパンセパレーターが、予め、前記オイルパンカバーにおける前記支持部によって支持される。すなわち、前記オイルパンカバーと前記オイルパンセパレーターとが、予め(仮に)組みつけられる。
次に、前記オイルパンセパレーターが予め組みつけられた前記オイルパンカバーの前記固定部と、前記被潤滑機構の前記端面とが、前記接合箇所にて接合される。続いて、前記オイルパンカバーが、前記固定具によって、前記被潤滑機構における前記端面に固定される。これにより、当該オイルパンが、前記被潤滑機構に対して装着される。
一方、当該オイルパンの、前記被潤滑機構からの脱着は、当該被潤滑機構における前記端面と前記オイルパンカバーとの間の接合を解除することによって行われる。
また、前記構成においては、前記オイルパンセパレーターが、前記接合箇所とは異なる箇所にて支持されている。よって、当該接合箇所における接合状態と、前記支持部における前記オイルパンセパレーターの支持状態とは、互いに影響し合うことがほとんどない。
このように、本発明のオイルパンによれば、前記被潤滑機構に対する着脱作業が、より効率的に行われ得る。また、本発明によれば、前記接合箇所におけるオイル漏れ防止のためのシールが良好に行われつつ、前記オイルパンセパレーターが前記支持部によって所定の位置・状態に良好に支持され得る。
(2−2)前記オイルパンカバーが金属板から構成されていて、前記オイルパンセパレーターが合成樹脂板から構成されていてもよい。
ここで、前記被潤滑機構が繰り返し多数回運転されることで、当該オイルパンに対して加熱と冷却とが多数回繰り返された場合に、前記オイルパンカバー及び前記オイルパンセパレーターが繰り返し伸縮する。このとき、金属板からなる前記オイルパンカバーの伸縮量は、合成樹脂板からなる前記オイルパンセパレーターの伸縮量よりも大きい。
もっとも、前記構成においては、前記オイルパンセパレーターは、前記オイルパンカバーにおける前記固定部と前記被潤滑機構の前記端面とによって挟持されつつ前記固定具によって共締めされているのではなく、前記オイルパンカバーにおける前記支持部によって支持されている。よって、前記被潤滑機構の前記端面に対して直接的に接合されているのは、前記オイルパンカバーにおける前記固定部のみである。
したがって、前記構成によれば、前記接合箇所における前記固定具の緩みの発生が、可及的に抑制される。
(2−3)前記支持部が、前記本体部から前記空間の内側に向かって突出するように形成されていてもよい。
かかる構成を有する本発明のオイルパンを、前記被潤滑機構に装着する際には、例えば、以下のような工程が行われる。
まず、前記オイルパンカバーにおける前記本体部の内側に向かって突出する前記支持部によって、前記オイルパンセパレーターが、予め支持される。すなわち、前記オイルパンカバーにおける前記本体部の内側に前記オイルパンセパレーターが配置された状態が、予め形成される。続いて、前記オイルパンセパレーターが内部に支持されている前記オイルパンカバーの前記固定部と、前記被潤滑機構の前記端面とが、接合される。そして、前記オイルパンカバーが、前記固定具によって、前記被潤滑機構における前記端面に固定される。これにより、当該オイルパンが、前記被潤滑機構に対して装着される。
このように、本発明によれば、当該オイルパンと前記被潤滑機構との着脱作業が、より効率的に行われ得る。
(2−4)前記オイルパンセパレーターが、板状の突出部を備えていて、前記支持部が、前記突出部を係止し得るように形成された凹部を備えていてもよい。
かかる構成においては、前記オイルパンカバーにおける前記本体部の内側の前記空間側に突出する前記支持部に形成された前記凹部が、前記オイルパンセパレーターにおける前記突出部に係止される。これにより、当該オイルパンセパレーターが、前記本体部の内側の前記空間を複数区画に分割するように配置される。
よって、前記構成によれば、ビスやボルト等を用いることなく、前記オイルパンセパレーターが前記オイルパンカバーに支持され得る。したがって、当該オイルパンの部品点数、及び当該オイルパンと前記被潤滑機構との着脱の際の作業工数が低減され得る。
(3)本発明の他の側面として、本発明の対象となるオイルパンは、上部オイルパンと、下部オイルパンカバーと、オイルパンセパレーターと、を備えている。
前記上部オイルパンは、金属により筒状に構成されている。この上部オイルパンは、可動部を内蔵した被潤滑機構に向けて開口するように形成されている。
前記下部オイルパンカバーは、本体部と、固定部と、を備えている。前記本体部は、前記上部オイルパン及び前記被潤滑機構に向けて開口するように形成されている。この本体部は、前記可動部を潤滑するためのオイルを内側の空間内に貯留し得るように構成されている。前記固定部は、前記本体部の端部に形成されている。この固定部は、前記上部オイルパンの下端面と接合された状態で、当該下端面に対して固定具によって固定され得るように設けられている。
前記オイルパンセパレーターは、前記下部オイルパンカバーにおける前記空間内に配置されている。このオイルパンセパレーターは、前記空間を複数の区画に分割し得るように構成されている。
(3−1)本発明の他の特徴は、前記オイルパンセパレーターを支持する支持部が、前記下部オイルパンカバーに形成されていることにある。この支持部は、前記上部オイルパンの前記下端面と前記固定部とが接合されている箇所とは異なる箇所に形成されている。
すなわち、本発明においては、前記オイルパンセパレーターは、上部オイルパンと下部オイルパンカバーとの連結箇所であるオイルパン連結箇所とは異なる箇所に形成された前記支持部によって支持されている。このオイルパン連結箇所は、具体的には、前記上部オイルパンにおける前記下端面と、前記下部オイルパンカバーにおける前記固定部とが、接合されて前記固定具によって固定されている箇所である。
かかる構成においては、前記オイルパンセパレーターが、前記オイルパン連結箇所、及び前記被潤滑機構と前記上部オイルパンとの接合箇所とは異なる箇所にて、前記下部オイルパンカバーによって支持される。これにより、当該オイルパンセパレーターが、前記下部オイルパンカバーにおける前記空間内に、当該空間を複数の区画に分割するように配置される。
よって、前記構成を有する本発明のオイルパンを、前記被潤滑機構に装着する際には、例えば、以下のような工程が行われる。
まず、前記オイルパンセパレーターが、予め、前記下部オイルパンカバーにおける前記支持部によって支持される。すなわち、前記下部オイルパンカバーと前記オイルパンセパレーターとが、予め(仮に)組みつけられる。
次に、前記オイルパンセパレーターが予め組みつけられた前記下部オイルパンカバーの前記固定部と、前記上部オイルパンにおける前記下端面とが接合される。続いて、前記固定具を用いて、前記下部オイルパンカバーが前記上部オイルパンにおける前記下端面に固定される。これにより、前記上部オイルパン、前記下部オイルパンカバー、及び前記オイルパンセパレーターが予め組みつけられた、オイルパンアッセンブリーの状態が、まず形成される。
その後、このオイルパンアッセンブリーが、(ボルト等を適宜用いることによって)前記被潤滑機構に固定される。これにより、前記オイルパンアッセンブリー、すなわち当該オイルパンが、前記被潤滑機構に対して装着される。
一方、当該オイルパンの、前記被潤滑機構からの脱着は、当該被潤滑機構と前記上部オイルパンとの間の接合を解除することによって行われる。
また、前記構成においては、前記オイルパンセパレーターが、前記オイルパン連結箇所とは異なる箇所にて支持されている。よって、当該オイルパン連結箇所における連結状態と、前記支持部における前記オイルパンセパレーターの支持状態とは、互いに影響し合うことがほとんどない。
このように、本発明のオイルパンによれば、前記被潤滑機構に対する着脱作業が、より効率的に行われ得る。また、本発明によれば、前記オイルパン連結箇所におけるオイル漏れ防止のためのシールが良好に行われつつ、前記オイルパンセパレーターが前記支持部によって所定の位置・状態に良好に支持され得る。
(3−2)前記下部オイルパンカバーが金属板から構成されていて、前記オイルパンセパレーターが合成樹脂板から構成されていてもよい。
ここで、前記被潤滑機構が繰り返し多数回運転されることで、当該オイルパンに対して加熱と冷却とが多数回繰り返された場合に、前記上部オイルパン、前記下部オイルパンカバー、及び前記オイルパンセパレーターが繰り返し伸縮する。このとき、金属板からなる前記下部オイルパンカバーの伸縮量は、合成樹脂板からなる前記オイルパンセパレーターの伸縮量よりも大きい。
もっとも、前記構成においては、前記オイルパンセパレーターは、前記下部オイルパンカバーにおける前記固定部と前記上部オイルパンにおける前記下端面とによって挟持されつつ前記固定具によって共締めされているのではなく、前記下部オイルパンカバーにおける前記支持部によって支持されている。よって、前記上部オイルパンにおける前記下端面に対して直接的に接合されているのは、前記下部オイルパンカバーにおける前記固定部のみである。
したがって、前記構成によれば、前記オイルパン連結箇所における前記固定具の緩みの発生が、可及的に抑制される。
(3−3)前記支持部が、前記本体部から前記空間の内側に向かって突出するように形成されていてもよい。
かかる構成を有する本発明のオイルパンを、前記被潤滑機構に装着する際には、例えば、以下のような工程が行われる。
まず、前記下部オイルパンカバーにおける前記本体部の内側に向かって突出する前記支持部によって、前記オイルパンセパレーターが、予め支持される。すなわち、前記下部オイルパンカバーにおける前記本体部の内側に前記オイルパンセパレーターが配置された状態が、予め形成される。
次に、前記オイルパンセパレーターが内部に支持されている前記下部オイルパンカバーの前記固定部と、前記上部オイルパンの前記下端面とが、前記固定具を用いて接合される。これにより、内側に前記オイルパンセパレーターを収容した状態の前記オイルパンアッセンブリーが形成される。そして、このオイルパンアッセンブリーが、前記被潤滑機構に固定される。
このように、本発明によれば、当該オイルパンと前記被潤滑機構との着脱作業が、より効率的に行われ得る。
(3−4)前記オイルパンセパレーターが、板状の突出部を備えていて、前記支持部が、前記突出部を係止し得るように形成された凹部を備えていてもよい。
かかる構成においては、前記下部オイルパンカバーにおける前記本体部の内側の前記空間側に突出する前記支持部に形成された前記凹部が、前記オイルパンセパレーターにおける前記突出部に係止される。これにより、当該オイルパンセパレーターが、前記本体部の内側の前記空間を複数区画に分割するように配置される。
よって、前記構成によれば、ビスやボルト等を用いることなく、前記オイルパンセパレーターが前記下部オイルパンカバーに支持され得る。したがって、当該オイルパンの部品点数、及び当該オイルパンの分解作業の際の作業工数が低減され得る。
以下、本発明の実施形態(本願の出願時点において出願人が今のところ最良と考えている実施形態)について図面を参照しつつ説明する。
<実施形態のエンジンの概略構成>
図1は、本発明のオイルパンが適用されたエンジン10の概略構成を示す図である。このエンジン10は、エンジンブロック20と、オイルパン30と、潤滑系統40とを備えている。
エンジンブロック20における下側の一部分であるシリンダブロック20aの内側には、ピストン21やクランクシャフト22等の複数の可動部が配置されている。また、エンジンブロック20における上側の部分には、カムシャフト23等の複数の可動部が配置されている。
オイルパン30は、シリンダブロック20aの下端部と液密的に接合されている。このオイルパン30は、潤滑対象であるピストン21等の前記各可動部に対して供給されるオイルを貯留し得るように構成されている。
潤滑系統40は、オイルパン30の内側に貯留されているオイルを前記各可動部へ供給し得るように構成されている。この潤滑系統40は、オイルストレーナー41と、オイルポンプ42と、ストレーナー流路43と、オイルフィルター44と、オイル輸送路45と、オイル供給路46と、から構成されている。
オイルストレーナー41は、オイルパン30の内側の空間における底部に配置されている。このオイルストレーナー41の底部には、吸込口41aが形成されている。この吸込口41aを介して、オイルパン30の底部に貯留されているオイルが、オイルストレーナー41に吸い込まれるようになっている。
オイルポンプ42は、周知のロータリーポンプから構成されている。このオイルポンプ42のローターと、クランクシャフト22とは、機械的に結合されている。すなわち、このオイルポンプ42は、クランクシャフト22の回転に伴って作動するように構成されている。
オイルパン30内に配置されたオイルストレーナー41と、シリンダブロック20a側に設けられたオイルポンプ42とは、ストレーナー流路43を介して接続されている。また、オイルポンプ42と、オイルフィルター44のオイル入口とは、オイル輸送路45を介して接続されている。さらに、オイルフィルター44のオイル出口は、オイル供給路46と接続されている。このオイル供給路46は、前記各可動部にオイルを供給するためのオイル流路として設けられている。
<第1の実施形態に係るオイルパンの構成>
図2は、図1に示されているオイルパン30の第1の実施形態であるオイルパン130の構成を示す断面図である。
<<オイルパンセパレーターの構成>>
オイルパンセパレーター131は、オイルパン130の内側の空間を、第一室130aと、当該第一室130aに隣接する第二室130bと、に仕切るように配置されている。第一室130aは、シリンダブロック20aの内部に配置された前記各可動部に向けて開口するように形成されている。すなわち、第一室130aは、前記各可動部を内蔵するシリンダブロック20aと連通するように形成されている。第二室130bは、第一室130aの下方及び側方を覆うように、当該第一室130aの外側に形成されている。
オイルパンセパレーター131は、略均一な厚さの合成樹脂板からなるバスタブ状の部材であり、合成樹脂を射出成型することによって一体に形成されている。このオイルパンセパレーター131は、セパレーター底板131aと、セパレーター側板131bと、セパレーター上部フランジ131cと、を備えている。
セパレーター底板131aは、オイルストレーナー41の吸込口41aと、10mm程度の狭い隙間を挟んで対向するように設けられている。セパレーター側板131bは、セパレーター底板131aの側方を囲むように設けられている。セパレーター底板131aの端縁部と、セパレーター側板131bの下端部とは、継ぎ目なく一体的に接続されている。そして、上述の第一室130aが、セパレーター底板131a及びセパレーター側板131bによって形成された凹部によって形成されている。
セパレーター上部フランジ131cは、板状の突出部であって、セパレーター側板131bの上端部から外側に向かって突出するように設けられている。
セパレーター側板131bの底部には、貫通孔としての下部連通孔131dが複数設けられている。この下部連通孔131dは、暖機運転終了前のオイルの温度に相当する低い温度であって粘度が高くなっているオイルが通過困難で、且つ暖機運転終了後の高温で粘度の低いオイルが通過容易な程度の大きさに形成されている。具体的には、本実施形態においては、下部連通孔131dは、軸方向(図中左右方向)から見た場合に、直径2mm程度の円形となるように形成されている。
セパレーター側板131bの上部には、貫通孔としての上部連通孔131eが設けられている。この上部連通孔131eは、前記低温で粘度の高いオイルであっても通過が困難でない程度の大きさに形成されている。具体的には、本実施形態においては、上部連通孔131eは、軸方向(図中左右方向)から見た場合に、直径8〜10mm程度の円形となるように形成されている。
<<オイルパンカバーの概略構成>>
オイルパンカバー132は、オイルパン130の外側カバーを構成するバスタブ状の部材であって、金属板によって一体に形成されている。すなわち、このオイルパンカバー132の内側の空間によって、上述の第一室130a及び第二室130bが形成されている。そして、このオイルパンカバー132の内側の前記空間内に上述のオイルパンセパレーター131が収容されることで、第一室130aと第二室130bとが仕切られている。このオイルパンカバー132は、カバー底板132aと、カバー側板132b、カバー上部フランジ132cと、を備えている。
カバー底板132aは、オイルパンセパレーター131におけるセパレーター底板131aと、10mm程度の狭い隙間を挟んで対向するように、当該セパレーター底板131aの下方に設けられている。カバー側板132bは、カバー底板132aの側方を囲むように設けられている。カバー底板132aの端縁部と、カバー側板132bの下端部とは、継ぎ目なく一体的に接続されている。そして、オイルを貯留可能な前記空間が、カバー底板132a及びカバー側板132bによって形成された凹部によって形成されている。
カバー上部フランジ132cは、カバー側板132bの上端部にて、外側に向かって突出するように設けられている。このカバー上部フランジ132cは、シリンダブロック20aの下端に形成されたシリンダブロック下部フランジ20bと対向するように配置されている。そして、カバー上部フランジ132cがシリンダブロック下部フランジ20bに固定されることで、シリンダブロック20aにおける下端面20cにオイルパン130が接合されている。
<<オイルパンカバーとシリンダブロックとの接合箇所の構成>>
オイルパンカバー132におけるカバー上部フランジ132cには、シール溝132dが設けられている。シール溝132dは、シリンダブロック20aの下端面20cに向けて開口し、且つ平面視にて切れ目なく連続するように形成されている。すなわち、シール溝132dは、側断面視にて略U字状であり、且つ平面視にて略O字又は略0字状に形成されている。
シール溝132dには、周知のOリング等からなるオイルパン端部シール133が収容されている。そして、シール溝132dの深さは、オイルパンカバー132をシリンダブロック20aの下端面20cに接合する前の状態にて、オイルパン端部シール133が収容された場合に、当該オイルパン端部シール133の一部が上方に突出するように設定されている。
そして、シール溝132dにオイルパン端部シール133が収容された状態で、カバー上部フランジ132cとシリンダブロック下部フランジ20bとが、複数のオイルパン固定ボルト134を用いて接合されている。このようにして、オイルパンカバー132とシリンダブロック20aとの接合箇所は、シリンダブロック20aにおける下端面20cとカバー上部フランジ132cとの間の隙間からオイルが漏れないように、液密的に構成されている。
<<オイルパンカバーの内側の空間内にて各部材を支持するための構成>>
オイルパンカバー132には、オイルパンセパレーター131を支持するためのセパレーター支持部132eが設けられている。
このセパレーター支持部132eは、オイルパンカバー132の内側の前記空間に面する位置であって、前記接合箇所とは異なる箇所に設けられている。すなわち、本実施形態においては、オイルパンセパレーター131の端縁部且つ上端部に設けられた突出部であるセパレーター上部フランジ131cが、前記接合箇所よりも下方の位置にて、オイルパンカバー132(セパレーター支持部132e)によって支持されている。
具体的には、本実施形態においては、セパレーター支持部132eは、オイルパンカバー132の上端部にて、当該オイルパンカバー132の内側の前記空間に向けて突出するように設けられている。そして、このセパレーター支持部132eは、セパレーター上部フランジ131cを保持することで、当該オイルパンセパレーター131をオイルパンカバー132の内側の前記空間内に支持し得るように形成されている。
オイルパンセパレーター131の内側には、バッフル板135が支持されている。バッフル板135は、オイルパンセパレーター131と同材質の合成樹脂から構成された略平板状の部材である。このバッフル板135の基端部は、セパレーター側板131bの中腹部に設けられた平坦部であるバッフル板支持部131b1に固定されている。そして、バッフル板135は、その先端部が第一室130aの平面視における略中央に向けて斜め上方に突出するように、バッフル板支持部131b1によって支持されている。
<エンジンの動作説明>
続いて、図1に示されているエンジン10、及び図2に示されている本実施形態のオイルパン130の動作について、各図面を参照しつつ説明する。
まず図1を参照すると、エンジン10の運転によって、オイルポンプ42が作動する。オイルポンプ42が作動すると、オイルパン30(130)内のオイルが、オイルストレーナー41の吸込口41aを介して吸い出される。この吸い出されたオイルは、ストレーナー流路43を介して、オイルポンプ42に吸入される。このオイルは、オイルポンプ42によって、オイル輸送路45を介してオイルフィルター44に送られる。
オイルフィルター44に送られたオイルは、当該オイルフィルター44にて濾過された後、オイル供給路46を介して、ピストン21、クランクシャフト22、カムシャフト23等の各可動部に供給される。この各可動部に供給されたオイルは、当該各可動部の潤滑及び冷却に供される。すなわち、当該オイルは、潤滑油として機能するとともに、各可動部の動作時に生じる摩擦熱や内燃機関の燃焼により発生する熱を吸収する。そして、各可動部の潤滑及び冷却に供された後のオイルは、オイルパン30(130)に向けて、重力により落下する。
図2を参照すると、各可動部の潤滑及び冷却に供された後のオイルの大部分は、落下の途中で、一旦バッフル板135に受け止められた後、第一室130aに還流する。これにより、第一室130a内における気泡の発生が抑制される。
<<暖機運転中のオイルの循環>>
暖機運転中においては、オイルパン130内に貯留されているオイルの温度は低い。特に、金属製のオイルパンカバー132(カバー底板132a)が外気で冷却されることによって、第二室130b内のオイルが冷却される。よって、当該第二室130bの底部において、オイルの温度が最も低くなる。そして、このような低温のオイルは、粘度が高いので、下部連通孔131dをほとんど通過できない。よって、暖機運転中においては、オイルパン130の内部と前記各可動部との間で循環するオイルが、専ら第一室130a内のオイルに限定される。
そして、上述の通り、各可動部の潤滑及び冷却に供されることで熱を吸収したオイルは、第一室130aに還流する。ここで、オイルパンセパレーター131は、金属よりも断熱性に優れた合成樹脂により構成されている。よって、第一室130a内のオイルは、オイルパンセパレーター131によって、第二室130b内のオイルと断熱的に離隔されている。また、第一室130aは、その外側に位置する第二室130bによって、外気から断熱的に覆われている。したがって、第一室130a内のオイルは、その外側の第二室130bや外気によって冷却されることなく、還流してきたオイルによって昇温する。
このように、暖機運転中においては、或る程度限定された量のオイルが、前記各可動部と第一室130aとの間で循環する。これにより、第一室130a内のオイルの温度が、迅速に上昇する。そして、暖機運転の進行が促進される。
<<暖機運転終了>>
暖機運転が進行して、第一室130a内のオイルの温度が上昇していくと、当該第一室130a内のオイルから、合成樹脂板であるオイルパンセパレーター131を介して、第二室130b内のオイルにも僅かながら熱が伝わる。これにより、第二室130b内のオイルの温度も徐々に上昇する。そして、第一室130a及び第二室130b内のオイルの温度が或る程度高くなった場合、当該オイルの粘度が、下部連通孔131dを容易に通過し得る程度に低くなる。この場合、オイルストレーナー41の吸込口41aにてオイルを吸い込む負圧の影響により、第二室130bの底部のオイルが、下部連通孔131dを通って、第一室130aの底部に流入する。
また、この下部連通孔131dを介しての、第二室130bから第一室130aへのオイルの流入に伴って、第一室130aの上部のオイルが、上部連通孔131eを介して第二室130bへ流出する。
このように、暖機運転終了後は、第二室130bの底部の低温のオイルが下部連通孔131dを通って第一室130aに流入すると同時に、第一室130aの上部の高温のオイルが上部連通孔131eを通って第二室130bへ流出する。これにより、オイルパン130内に貯留された全量のオイルが、当該オイルパン130内、及び当該オイルパン130と前記各可動部との間での循環に供される。すなわち、オイルパン130内のオイルの全量が、偏りなく各可動部の潤滑及び冷却に供される。したがって、前記各可動部における良好な潤滑及び冷却が行われつつ、オイルの耐久性の悪化が抑制される。
<第1の実施形態の構成による作用・効果>
・本実施形態においては、シリンダブロック下部フランジ20bとカバー上部フランジ132cとが、前記接合箇所にて接合されて、オイルパン固定ボルト134によって固定される。これにより、オイルパン130とシリンダブロック20aとが接合される。一方、この接合箇所とは異なる箇所にて、セパレーター支持部132eが、オイルパンカバー132の本体部を構成するカバー側板132bの上端部から、内側に突出するように設けられている。そして、このセパレーター支持部132eによって、オイルパンセパレーター131の端縁部に形成されたセパレーター上部フランジ131cが支持される。これにより、オイルパンセパレーター131が、オイルパンカバー132の内側の前記空間を第一室130aと第二室130bとの2つの区画に分割するような所定の位置・状態にて支持される。
すなわち、オイルパンセパレーター131は、オイルパンカバー132におけるカバー上部フランジ132cとシリンダブロック20aにおける下端面20cとによって挟持されつつオイルパン固定ボルト134によって共締めされているのではなく、オイルパンカバー132に形成されたセパレーター支持部132eによって支持されている。そして、シリンダブロック20aにおける下端面20cに対して直接的に接合されているのは、オイルパンカバー132におけるカバー上部フランジ132cのみである。
よって、前記接合箇所における接合状態と、セパレーター支持部132eによるオイルパンセパレーター131の支持状態とは、互いに影響し合うことがほとんどない。
したがって、本実施形態においては、合成樹脂板からなるオイルパンセパレーター131と、金属板からなるオイルパンカバー132と、の間で、熱膨張率が大きく異なっていたとしても、オイルパン固定ボルト134に緩みが生じることなく、オイルパンセパレーター131が所定の位置・状態にて良好に支持される。
・本実施形態においては、上述の通り、前記接合箇所とは異なる箇所に形成されたセパレーター支持部132eによって、オイルパンセパレーター131が支持されている。よって、本実施形態のオイルパン130を、シリンダブロック20aに対して着脱する際には、以下のような工程が行われ得る。
オイルパン130をシリンダブロック20aに装着する際には、まず、オイルパンセパレーター131が、予め、セパレーター支持部132eによって支持される。すなわち、オイルパンカバー132とオイルパンセパレーター131とが、予め(仮に)組みつけられる。続いて、オイルパンセパレーター131が予め組みつけられたオイルパンカバー132のカバー上部フランジ132cと、シリンダブロック20aにおけるシリンダブロック下部フランジ20bとが、接合される。そして、オイルパンカバー132が、オイルパン固定ボルト134によって、シリンダブロック20aにおける下端面20cに固定される。
一方、オイルパン130をシリンダブロック20aから脱着する際には、オイルパン固定ボルト134が脱着される。これにより、シリンダブロック20aにおける下端面20cとオイルパンカバー132との間の接合が解除され得る。
このように、本実施形態によれば、前記接合状態すなわち前記接合箇所におけるシール状態が良好に維持されつつ、オイルパン130のシリンダブロック20aに対する着脱作業がより効率的に行われ得る。
<セパレーター支持部の実施例>
以下、本実施形態のセパレーター支持部132eの構成の具体例(実施例)について、図3ないし図5を用いて説明する。
図3は、図2に示されているセパレーター支持部132eの構成の第1の実施例を示す断面図である。
図3を参照すると、カバー側板132bの上端部であって、カバー上部フランジ132cよりもやや下方には、平板状の突出部であるセパレーター支持突出部132e1が形成されている。このセパレーター支持突出部132e1と、セパレーター上部フランジ131cとは、重ね合わされた状態で、セパレーター固定ボルト136によって固定されている。
かかる構成によれば、セパレーター支持突出部132e1にセパレーター上部フランジ131cを固定することで、オイルパンセパレーター131がオイルパンカバー132の内側の前記空間内に支持される。したがって、非常に簡略な装置構成によって、オイルパンセパレーター131が、確実に所定の位置・状態に支持され得る。
なお、シリンダブロック下部フランジ20bにおける内側の端部であって、セパレーター固定ボルト136と対向する位置には、段差部20b1が形成されていてもよい。
これにより、任意の形状のセパレーター固定ボルト136(例えば、手指によって容易に着脱され得る蝶ネジ)が適用され得る。また、セパレーター支持突出部132e1が、任意の高さ(例えば、カバー上部フランジ132cよりも上方)に形成され得る。
さらに、セパレーター支持突出部132e1と、セパレーター上部フランジ131cと、の間には、図3に示されているように、セパレーター端部シール137が挟持されていてもよい。
これにより、セパレーター支持突出部132e1とセパレーター上部フランジ131cとの接合部を介して、オイルパンセパレーター131の内側と外側(図2に示されている第一室130aと第二室130b)との間でオイルが交流することが、可及的に抑制され得る。すなわち、暖機運転中における第一室130a(図2参照)の密閉性が向上する。
また、オイルパン130をシリンダブロック20aから脱着する際には、オイルパン固定ボルト134を外してオイルパンカバー132とシリンダブロック20aとの接合を解除する工程だけで済む。すなわち、セパレーター端部シール137を剥離する作業は必要とされない。よって、当該オイルパン130のシリンダブロック20aからの脱着作業がより簡略な工程で行われ得る。
図4は、図2に示されているセパレーター支持部132eの構成の第2の実施例を示す断面図である。
図4を参照すると、本実施例におけるセパレーター支持突出部132e1は、図3に示されている第1の実施例の場合よりも、やや上方に形成されている。また、シリンダブロック下部フランジ20bの下端面である、シリンダブロック20aの下端面20cは、平坦に形成されている。すなわち、第1の実施例における段差部20b1(図3参照)は、本実施例においては形成されていない。そして、カバー上部フランジ132cがオイルパン固定ボルト134によってシリンダブロック下部フランジ20bと液密的に接合された状態で、セパレーター固定ボルト136がシリンダブロック下部フランジ20bの下端面と近接又は当接するように、セパレーター支持突出部132e1が形成されている。
かかる構成によれば、上述の実施例1と同様の作用・効果を奏する他、セパレーター固定ボルト136の緩みや抜けが、可及的に抑制される。これにより、暖機運転中における第一室130a(図2参照)の密閉性が向上する。
なお、セパレーター支持突出部132e1と、セパレーター上部フランジ131cと、の間には、図4に示されているように、セパレーター端部シール137が挟持されていてもよい。これにより、暖機運転中における第一室130a(図2参照)の密閉性がさらに向上する。
図5は、図2に示されているセパレーター支持部132eの構成の第3の実施例を示す断面図である。
図5を参照すると、本実施例においては、平板状の突出部である一対のセパレーター支持突出部132e1が形成されている。そして、これら一対のセパレーター支持突出部132e1の間には、セパレーター支持凹部132e2が形成されている。このセパレーター支持凹部132e2は、カバー側板132bによって囲まれた内側の前記空間に向けて開口する凹部であって、セパレーター上部フランジ131cを収容し得るように構成されている。
かかる構成においては、合成樹脂製のオイルパンセパレーター131の端縁部であるセパレーター上部フランジ131cを、セパレーター支持凹部132e2内に収容するだけで、オイルパンセパレーター131が、確実に所定の位置・状態に支持され得る。すなわち、本実施例の構成においては、オイルパンセパレーター131に対して、ボルト等の固定具による締結力が作用しない。また、オイルパンセパレーター131には、ボルト等が貫通される孔が形成されない。
よって、本実施例の構成によれば、オイルパンセパレーター131のオイルパンカバー132に対する装着が、簡略な工程で迅速に行われ得る。また、オイルパン固定ボルト134の締め付けの際の圧力でオイルパンセパレーター131の端部に割れが生じることが可及的に抑制される。
なお、シリンダブロック下部フランジ20bにおける内側の端部であって、セパレーター支持突出部132e1と対向する位置には、図5に示されているように、段差部20b1が形成されていてもよい。これにより、一対のセパレーター支持突出部132e1のうちの少なくとも上側が、カバー上部フランジ132cよりも上方に形成され得る。
さらに、セパレーター支持凹部132e2の内面と、セパレーター上部フランジ131cと、の間には、図5に示されているように、セパレーター端部シール137が配置されていてもよい。このセパレーター端部シール137は、セパレーター上部フランジ131cの端縁部を被覆するように形成され得る。
これにより、オイルパンセパレーター131の内側と外側(図2に示されている第一室130aと第二室130b)との間でオイルが交流することが、可及的に抑制され得る。すなわち、暖機運転中における第一室130a(図2参照)の密閉性が向上する。
また、オイルパン130をシリンダブロック20aから脱着する際には、オイルパン固定ボルト134を外してオイルパンカバー132とシリンダブロック20aとの接合を解除する工程だけで済む。すなわち、セパレーター上部フランジ131cがセパレーター支持凹部132e2に挿入されたままの状態で、オイルパン130がシリンダブロック20aから脱着される。換言すれば、オイルパンセパレーター131がオイルパンカバー132に支持されたままの状態で、オイルパン130がシリンダブロック20aから脱着される。よって、セパレーター端部シール137を剥離する作業は必要とされない。したがって、当該オイルパン130のシリンダブロック20aからの脱着作業がより簡略な工程で行われ得る。
さらに、本実施例の構成においては、セパレーター支持凹部132e2にセパレーター上部フランジ131cを係止するだけで、ビスやボルト等を用いることなく、オイルパンセパレーター131がオイルパンカバー132内に支持され得る。したがって、オイルパン130の部品点数、及び当該オイルパン130の分解作業の際の作業工数が低減され得る。
<第2の実施形態に係るオイルパンの構成>
図6は、図1に示されているオイルパン30の第2の実施形態であるオイルパン230の構成を示す断面図である。なお、以下の第2の実施形態の説明において、上述した第1の実施形態と同様の構造や機能を有する部材については、上述の第1の実施形態と同一の名称、及び同様の符号(百の位以外は同一の符号)を付するものとする。そして、かかる部材に関する構成や作用・機能の説明については、上述の第1の実施形態における説明が、技術的に矛盾しない範囲において、適宜援用され得るものとする。
本実施形態のオイルパン230は、上述の第1の実施形態と同様の構成を有するオイルパンセパレーター231、下部オイルパンカバー232、及びバッフル板235の他に、上部オイルパン238を備えている。
上部オイルパン238は、シリンダブロック20aと同一の材質の金属からなり、筒状に構成されている。この上部オイルパン238は、シリンダブロック20a及び下部オイルパンカバー232に向けて開口するように形成されている。すなわち、シリンダブロック20aと下部オイルパンカバー232とは、上部オイルパン238を介して連通するようになっている。
上部オイルパン238の本体部を構成する筒状の上部オイルパン本体部238aの下端部には、上部オイルパン下側フランジ238bが設けられている。この上部オイルパン下側フランジ238bは、下部オイルパンカバー232の上端部に形成されたカバー上部フランジ232cと対向するように形成されている。
上部オイルパン下側フランジ238bとカバー上部フランジ232cとを重ね合わせた状態で、両者をオイルパン連結ボルト239によって締結することで、下部オイルパンカバー232と上部オイルパン238とが連結されている。そして、上部オイルパン下側フランジ238bの下端面である上部オイルパン下端面238b1と、カバー上部フランジ232cと、の間の連結箇所(オイルパン連結箇所)は、オイルパン端部シール233によって液密的にシールされている。
下部オイルパンカバー232における、前記オイルパン連結箇所と異なる箇所には、セパレーター支持部232eが設けられている。このセパレーター支持部232eも、上述の第1の実施形態におけるセパレーター支持部132e(図2参照)と同様の構成を備えている。すなわち、このセパレーター支持部232eも、上述の各実施例の構成(図3ないし図5参照)と同様に構成され得る。
上部オイルパン本体部238aの上端部には、上部オイルパン上側フランジ238cが設けられている。上部オイルパン上側フランジ238cは、シリンダブロック20aの下端部に形成されたシリンダブロック下部フランジ20bと対向するように形成されている。そして、この上部オイルパン上側フランジ238cとシリンダブロック下部フランジ20bとが、互いに接合されつつ、オイルパン固定ボルト234を介して固定されることで、オイルパン230がシリンダブロック20aの下端面20cと接合されている。
<第2の実施形態の構成による作用・効果>
・本実施形態においては、上部オイルパン下側フランジ238bとカバー上部フランジ232cとが、オイルパン連結ボルト239を介して締結される。これにより、前記オイルパン連結箇所にて、下部オイルパンカバー232と上部オイルパン238とが連結される。また、シリンダブロック下部フランジ20bと上部オイルパン上側フランジ238cとの接合箇所にて、オイルパン固定ボルト234が締結される。これにより、上部オイルパン238(オイルパン230)とシリンダブロック20aとが接合される。
一方、これらの接合箇所及びオイルパン連結箇所とは異なる箇所にて、セパレーター支持部232eが、下部オイルパンカバー232の本体部を構成するカバー側板232bの上端部から、内側に突出するように設けられる。そして、このセパレーター支持部232eによって、オイルパンセパレーター231の端縁部に形成されたセパレーター上部フランジ231cが支持される。これにより、オイルパンセパレーター231が、下部オイルパンカバー232の内側の前記空間を第一室230aと第二室230bとの2つの区画に分割するような所定の位置・状態にて支持される。
よって、前記接合箇所における接合状態、及び前記オイルパン連結箇所における連結状態と、セパレーター支持部232eによるオイルパンセパレーター231の支持状態とは、互いに影響し合うことがほとんどない。
したがって、本実施形態においては、合成樹脂板からなるオイルパンセパレーター231と、金属からなる上部オイルパン238及び下部オイルパンカバー232と、の間で、熱膨張率が大きく異なっていたとしても、オイルパン固定ボルト234やオイルパン連結ボルト239に緩みが生じることなく、オイルパンセパレーター231が所定の位置・状態にて良好に支持され得る。
・本実施形態においては、上述の通り、前記接合箇所及び前記オイルパン連結箇所とは異なる箇所に形成されたセパレーター支持部232eによって、オイルパンセパレーター231が支持されている。よって、本実施形態のオイルパン230を、シリンダブロック20aに対して着脱する際には、以下のような工程が行われ得る。
まず、オイルパンセパレーター231が、予め、下部オイルパンカバー232に形成されたセパレーター支持部232eによって支持される。すなわち、オイルパンセパレーター231と下部オイルパンカバー232とが、予め、仮に組みつけられる。
次に、オイルパンセパレーター231と下部オイルパンカバー232とが予め仮組みされた状態で、下部オイルパンカバー232の上端部に設けられたカバー上部フランジ232cと、上部オイルパン238の下端部に形成された上部オイルパン下側フランジ238bとが接合される。
続いて、オイルパン連結ボルト239を用いて、下部オイルパンカバー232が、上部オイルパン下端面238b1に固定される。これにより、オイルパンセパレーター231、下部オイルパンカバー232、及び上部オイルパン238が予め組みつけられた、オイルパンアッセンブリーの状態が、まず形成される。そして、このオイルパンアッセンブリーが、オイルパン固定ボルト234によって、シリンダブロック20aに固定される。
一方、オイルパン230をシリンダブロック20aから脱着する際には、オイルパン固定ボルト234が脱着される。これにより、シリンダブロック20aにおける下端面20cと、上部オイルパン238(オイルパン230)との間の接合が解除され得る。
このように、本実施形態によれば、前記接合箇所及び前記オイルパン連結箇所におけるシール状態が良好に維持されつつ、オイルパン230のシリンダブロック20aに対する着脱作業がより効率的に行われ得る。
<変形例の示唆>
なお、上述の各実施形態及び変形例は、上述した通り、出願人が取り敢えず本願の出願時点において最良であると考えた本発明の実施形態等を単に例示したものにすぎないのであって、本発明はもとより上述の実施形態等に何ら限定されるものではなく、本発明の本質的部分を変更しない範囲内において、さらに種々の変形を施すことができることは当然である。
以下、先願主義の下で本願の出願の際に追記し得る程度で、さらなる変形例について幾つか例示する。もっとも、変形例とて、これらに限定されるものではないことはいうまでもない。本願発明を、上述の各実施形態や下記変形例の記載に基づいて限定解釈することは、先願主義の下で出願を急ぐ出願人の利益を不当に害する反面、模倣者を不当に利するものであって、発明の保護及び利用を目的とする特許法の目的に反し、許されない。
以下の変形例の説明において、上述した第1及び第2の実施形態と同様の構造や機能を有する部材については、上述の第1及び第2の実施形態と同一の名称、及び同様の符号を付するものとする。そして、かかる部材に関する構成や作用・機能の説明については、上述の各実施形態における説明が、技術的に矛盾しない範囲において、適宜援用され得るものとする。また、下記の各変形例は、技術的に矛盾しない範囲において、適宜複合して適用され得る。
(i)本発明のオイルパンの構成は、自動変速機等の、オイルパンを備えた各種の装置にも適用可能である。
(ii)図5に示されている第3の実施例において、セパレーター端部シール137は、セパレーター支持凹部132e2の内面を被覆するように、オイルパンカバー132側に形成され得る。
(iii)図6に示されている第2の実施形態において、セパレーター上部フランジ131cを支持するための支持部が、上部オイルパン238に形成されていてもよい。
すなわち、図7に示されているように、上部オイルパン238に、セパレーター支持部238eが形成されていてもよい。このセパレーター支持部238eは、上部オイルパン238とシリンダブロック20aとの接合箇所とは異なる箇所に形成されている。また、このセパレーター支持部238eは、オイルパン230の内側に向けて突出するように形成されている。かかるセパレーター支持部238eも、上述の各実施例(図3ないし図5参照)と同様に構成され得る。
(iv)図7に示されているように、下部オイルパンカバー232と上部オイルパン238との間の前記オイルパン連結箇所には、平板状のガスケット、又は液体ガスケットが適用されてもよい。あるいは、図7に示されているように、上部オイルパン上側フランジ238cには、オイルパン端部シール233が収容されるシール溝238dが形成されていてもよい。
(v)図2、図6、及び図7に示されているシリンダブロック下部フランジ20bは、シリンダブロック20aの下端部分を構成するロワーケースに形成されていてもよい。あるいは、図6及び図7に示されている上部オイルパン238に代えて、上述のロワーケースが用いられていてもよい。
(vi)その他、特段に言及されていない変形例についても、本発明の本質的部分を変更しない範囲内において、本発明の範囲内に含まれることは当然である。例えば、上述の各実施形態において、継ぎ目なく一体的に形成されていた部材は、複数の別体のパーツを接着・溶着・ネジ止め等により接合することによって形成されていてもよい。
(vii)また、本発明の課題を解決するための手段を構成する各要素における、作用・機能的に表現されているものは、上述の実施形態・実施例や変形例にて開示されている具体的構成の他、当該作用・機能を実現可能な、いかなる構成をも含む。
本発明のオイルパンが適用されたエンジンの概略構成を示す図である。 図1に示されているオイルパンの第1の実施形態の構成を示す断面図である。 図2に示されているセパレーター支持部の構成の第1の実施例を示す断面図である。 図2に示されているセパレーター支持部の構成の第2の実施例を示す断面図である。 図2に示されているセパレーター支持部の構成の第3の実施例を示す断面図である。 図1に示されているオイルパンの第2の実施形態の構成を示す断面図である。 図6に示されている第2の実施形態の構成の変形例を示す断面図である。 従来技術の構成を示す断面図である。
符号の説明
10…エンジン、 20a…シリンダブロック、
20b…シリンダブロック下部フランジ、 20c…下端面、
21…ピストン、 22…クランクシャフト、
130…オイルパン、 130a…第一室、
130b…第二室、 131…オイルパンセパレーター、
131c…セパレーター上部フランジ(突出部)、132…オイルパンカバー、
132a…カバー底板(本体部)、 132b…カバー側板(本体部)、
132c…カバー上部フランジ(固定部)、 132e…セパレーター支持部、
132e1…セパレーター支持突出部、 132e2…セパレーター支持凹部、
134…オイルパン固定ボルト(固定具)、 136…セパレーター固定ボルト、
137…セパレーター端部シール、
230…オイルパン、 231…オイルパンセパレーター、
231c…セパレーター上部フランジ(突出部)、232…下部オイルパンカバー、
232b…カバー側板(本体部)、 232c…カバー上部フランジ(固定部)、
232e…セパレーター支持部、 233…オイルパン端部シール、
234…オイルパン固定ボルト(固定具)、238…上部オイルパン、
238b…上部オイルパン下側フランジ、 238b1…上部オイルパン下端面、
238e…セパレーター支持部、 239…オイルパン連結ボルト

Claims (11)

  1. 可動部を内蔵した被潤滑機構に向けて開口するように形成されていて当該可動部を潤滑するためのオイルを内側の空間内に貯留し得るように構成された本体部と、その本体部の端部に形成されていて前記被潤滑機構の端面と接合された状態で当該端面に対して固定具によって固定され得るように設けられた固定部と、を備えたオイルパンカバーと、
    前記オイルパンカバーにおける前記空間内に配置されていて、当該空間を複数の区画に分割し得るように構成されたオイルパンセパレーターと、
    を備え、
    前記オイルパンカバーにおける、前記被潤滑機構の前記端面と前記固定部とが接合されている箇所とは異なる箇所には、前記オイルパンセパレーターを支持する支持部が形成されていることを特徴とするオイルパン。
  2. 請求項1に記載のオイルパンであって、
    前記オイルパンカバーは、金属板から構成されていて、
    前記オイルパンセパレーターは、合成樹脂板から構成されていることを特徴とするオイルパン。
  3. 請求項1又は請求項2に記載のオイルパンであって、
    前記支持部は、前記本体部から前記空間の内側に向かって突出するように形成されていることを特徴とするオイルパン。
  4. 請求項1ないし請求項3のいずれかに記載のオイルパンであって、
    前記オイルパンセパレーターは、板状の突出部を備えていて、
    前記支持部は、前記突出部を係止し得るように形成された凹部を備えていることを特徴とするオイルパン。
  5. 可動部を内蔵した被潤滑機構に向けて開口するように形成された、筒状の上部オイルパンと、
    その上部オイルパン及び前記被潤滑機構に向けて開口するように形成されていて当該可動部を潤滑するためのオイルを内側の空間内に貯留し得るように構成された本体部と、その本体部の端部に形成されていて前記上部オイルパンの下端面と接合された状態で当該下端面に対して固定具によって固定され得るように設けられた固定部と、を備えた下部オイルパンカバーと、
    前記下部オイルパンカバーにおける前記空間内に配置されていて、当該空間を複数の区画に分割し得るように構成されたオイルパンセパレーターと、
    を備え、
    前記下部オイルパンカバーにおける、前記上部オイルパンの前記下端面と前記固定部とが接合されている箇所とは異なる箇所には、前記オイルパンセパレーターを支持する支持部が形成されていることを特徴とするオイルパン。
  6. 請求項5に記載のオイルパンであって、
    前記下部オイルパンカバーは、金属板から構成されていて、
    前記オイルパンセパレーターは、合成樹脂板から構成されていることを特徴とするオイルパン。
  7. 請求項5又は請求項6に記載のオイルパンであって、
    前記支持部は、前記本体部から前記空間の内側に向かって突出するように形成されていることを特徴とするオイルパン。
  8. 請求項5ないし請求項7のいずれかに記載のオイルパンであって、
    前記オイルパンセパレーターは、板状の突出部を備えていて、
    前記支持部は、前記突出部を係止し得るように形成された凹部を備えていることを特徴とするオイルパン。
  9. 内側の空間内にオイルを貯留し得るように構成されたオイルパンカバーと、
    前記空間内に配置されていて、当該空間を複数の区画に分割し得るように構成されたオイルパンセパレーターと、
    を備え、
    前記オイルパンカバーには、前記オイルパンセパレーターを支持する支持部が、前記空間側に突出するように形成されていることを特徴とするオイルパン。
  10. 請求項9に記載のオイルパンであって、
    前記オイルパンカバーは、金属板から構成されていて、
    前記オイルパンセパレーターは、合成樹脂板から構成されていることを特徴とするオイルパン。
  11. 請求項9又は請求項10に記載のオイルパンであって、
    前記オイルパンセパレーターは、板状の突出部を備えていて、
    前記支持部は、前記突出部を係止し得るように形成された凹部を備えていることを特徴とするオイルパン。
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