JP2007210947A - 2−アダマンタノール及び2−アダマンタノンの製造方法 - Google Patents

2−アダマンタノール及び2−アダマンタノンの製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2007210947A
JP2007210947A JP2006032680A JP2006032680A JP2007210947A JP 2007210947 A JP2007210947 A JP 2007210947A JP 2006032680 A JP2006032680 A JP 2006032680A JP 2006032680 A JP2006032680 A JP 2006032680A JP 2007210947 A JP2007210947 A JP 2007210947A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
adamantanol
acid
adamantanone
acids
reaction
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2006032680A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4881028B2 (ja
Inventor
Akio Kojima
明雄 小島
Nobuo Fujikawa
伸夫 藤川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Idemitsu Kosan Co Ltd
Original Assignee
Idemitsu Kosan Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Idemitsu Kosan Co Ltd filed Critical Idemitsu Kosan Co Ltd
Priority to JP2006032680A priority Critical patent/JP4881028B2/ja
Priority to PCT/JP2007/052286 priority patent/WO2007091660A1/ja
Priority to TW096104884A priority patent/TW200744998A/zh
Publication of JP2007210947A publication Critical patent/JP2007210947A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4881028B2 publication Critical patent/JP4881028B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07CACYCLIC OR CARBOCYCLIC COMPOUNDS
    • C07C29/00Preparation of compounds having hydroxy or O-metal groups bound to a carbon atom not belonging to a six-membered aromatic ring
    • C07C29/56Preparation of compounds having hydroxy or O-metal groups bound to a carbon atom not belonging to a six-membered aromatic ring by isomerisation
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07CACYCLIC OR CARBOCYCLIC COMPOUNDS
    • C07C49/00Ketones; Ketenes; Dimeric ketenes; Ketonic chelates
    • C07C49/385Saturated compounds containing a keto group being part of a ring
    • C07C49/417Saturated compounds containing a keto group being part of a ring polycyclic
    • C07C49/423Saturated compounds containing a keto group being part of a ring polycyclic a keto group being part of a condensed ring system
    • C07C49/453Saturated compounds containing a keto group being part of a ring polycyclic a keto group being part of a condensed ring system having three rings
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07CACYCLIC OR CARBOCYCLIC COMPOUNDS
    • C07C2603/00Systems containing at least three condensed rings
    • C07C2603/56Ring systems containing bridged rings
    • C07C2603/58Ring systems containing bridged rings containing three rings
    • C07C2603/70Ring systems containing bridged rings containing three rings containing only six-membered rings
    • C07C2603/74Adamantanes

Abstract

【課題】1−アダマンタノールを硫酸を用いずに、従来になく短時間で、かつ環境に配慮した、2−アダマンタノール及び2−アダマンタノンを、副生成物(重質分)の生成を抑制し、選択的に効率よく製造しうる方法を提供すること。
【解決手段】ルイス酸及び固体酸の中から選ばれる少なくとも一種の酸触媒に、カルボン酸類、スルホン酸類及びリン酸類からなる群から選ばれる少なくとも一種の化合物を共存させたものを用いて、1−アダマンタノールから2−アダマンタノール及び2−アダマンタノンを製造するにあたり、アダマンタンを共存させることを特徴とする2−アダマンタノール及び2−アダマンタノンの製造方法である。
【選択図】なし

Description

本発明は、1−アダマンタノールを環境に配慮し、硫酸を使用することなく短時間で異性化、酸化することにより、アダマンタン誘導体の中でも各種医農薬原料、産業用原料として重要な中間体である2−アダマンタノール及び2−アダマンタノンを製造する方法に関する。
アダマンタンは、ダイヤモンドの構造単位と同じ構造を持つ、対称性の高いカゴ型化合物として知られている。
化学物質としては、(1)分子の歪みエネルギーが少なく、熱安定性に優れ、(2)炭素密度が大きいため脂溶性が大きく、(3)昇華性があるにもかかわらず、臭いが少ないなどの特徴を有しており、1980年代からは医薬品分野において、パーキンソン氏病治療薬やインフルエンザ治療薬の原料として注目されていたが、近年、アダマンタン誘導体の有する耐熱性や透明性などの特性が、半導体製造用フォトレジスト、磁気記録媒体、光ファイバー、光学レンズ、光ディスク基板原料などの光学材料や、耐熱性プラスチック、塗料、接着剤などの機能性材料、化粧品などの分野で注目され、その用途が増大しつつある。
また、医薬分野においても抗癌剤、脳機能改善剤、神経性疾患用剤、抗ウイルス剤などの原料としての需要が増大してきている。
炭化水素化合物を酸化してアルコールやケトンに変換する技術は、炭素資源の有効活用の観点から、工業的にも非常に重要な技術である。
各種医農薬原料、産業用原料として重要な中間体である2−アダマンタノンを選択的に製造する技術としては、濃硫酸中で製造する方法が公知である。
例えば、Schlatmannは、1−アダマンタノールを濃硫酸中、30℃で12時間加熱保持することにより、72%の収率で2−アダマンタノンが得られることを報告している(例えば、非特許文献1参照)。
また、アダマンタンを濃硫酸により酸化した後、水蒸気蒸留により精製し、47〜48%の収率でアダマンタノンが得られることも知られている(例えば、非特許文献2参照)。
更に、この技術の改良法として反応を2段階又は3段階で昇温して実施する方法が提案されている(例えば、特許文献1及び2参照)。
しかし、これらの方法では、2−アダマンタノンの収率は最高で90%まで向上するものの、濃硫酸を多量に使用することにより、(a)大量の廃酸が生成する。(b)高価な耐腐食性の装置材料が必要である。
また、(c)反応時間に長時間を要し(12〜24時間)、大量生産を目指した場合には課題が山積している技術である。
Tetrahedron 24,5361(1968) Organic Syntheses 53,8(1973) 特開平11−189564号公報 特開2003−267906号公報 本出願人は、硫酸を必要せず、短時間で2−アダマンタノール及び2−アダマンタノンを製造することができる方法(特願2004−203878号明細書)を提案している。 この方法は、廃酸の生成や装置の腐食などの問題がなく、環境に配慮した工業的に優れた方法であるが、2−アダマンタノール及び2−アダマンタノンの収率については、必ずしも十分とは言えなかった。 従って、2−アダマンタノール及び2−アダマンタノンを選択的に効率よく、かつ環境に配慮して製造しうる方法の登場が待ち望まれる状況にある。
本発明は、硫酸を使用せずに、従来になく短時間で、かつ環境に配慮した、2−アダマンタノール及び2−アダマンタノンを、副生成物(重質分)の生成を抑制し、選択的に効率よく製造しうる方法を提供することを目的とする
本発明者らは、前記従来技術の問題点を解消し、短時間、かつ環境に配慮し、2−アダマンタノール及び2−アダマンタノンを選択的に効率よく、製造するため、鋭意研究を重ねた結果、アダマンタンの共存下、1−アダマンタノールを、ルイス酸及び固体酸の中から選ばれる少なくとも一種の酸触媒に、カルボン酸類、スルホン酸類及びリン酸類からなる群から選ばれる少なくとも一種の化合物を共存させた触媒を用いて反応させることにより、上記課題を達成しうることを見出した。
本発明は、かかる知見に基づいて完成したものである。
すなわち、本発明は、
(1)ルイス酸及び固体酸の中から選ばれる少なくとも一種の酸触媒に、カルボン酸類、スルホン酸類及びリン酸類からなる群から選ばれる少なくとも一種の化合物を共存させたものを用いて、1−アダマンタノールから2−アダマンタノール及び2−アダマンタノンを製造するにあたり、アダマンタンを共存させることを特徴とする2−アダマンタノール及び2−アダマンタノンの製造方法、
(2)共存させるアダマンタンの量が、1−アダマンタノール1モルに対して、0.01〜20モルである上記1に記載の2−アダマンタノール及び2−アダマンタノンの製造方法、
(3)反応温度が、30〜250℃である上記1又は2に記載の2−アダマンタノール及び2−アダマンタノンの製造方法
を提供するものである。
本発明によれば、ルイス酸及び固体酸から選ばれる酸触媒に、カルボン酸類、スルホン酸類及びリン酸類から選ばれる化合物を共存させた触媒を用い、原料の1−アダマンタノールにアダマンタンを共存させることにより、副生成物(重質分)の生成を抑制でき、2−アダマンタノール及び2−アダマンタノンの収率が向上する。
また、副次的効果として、副生成物(重質分)の生成が抑制できるため、副生成物による生産工程ラインの目詰まりが減少し、連続運転性が向上する。
以下、本発明を詳細に説明する。
本発明の2−アダマンタノール及び2−アダマンタノンの製造方法において、触媒としては、ルイス酸及び固体酸の中から選ばれる少なくとも一種の酸触媒と、カルボン酸類、スルホン酸類及びリン酸類からなる群から選ばれる少なくとも一種の化合物を共存させたものを用いる。
本発明における酸触媒としては、ルイス酸及び固体酸の中から選ばれる少なくとも一種が用いられる。
ルイス酸としては、例えば、塩化アルミニウム、塩化第二鉄、四塩化スズ、四塩化チタン、三フッ化ホウ素、三フッ化ホウ素錯体、三臭化ホウ素、臭化アルミニウム、塩化ガリウム、臭化ガリウム等が挙げられる。
固体酸としては、例えば、ゼオライト、ジルコニア、シリカアルミナ、アルミナ、ヘテロポリ酸、陽イオン交換樹脂の中から選ばれる少なくとも一種の固体酸が用いられる。
ゼオライトとしては、例えば、A型、L型、X型、Y型、ZSM−5などが挙げられ、NH4 型Y型ゼオライトを硫酸で処理したプロトン型超安定Y型ゼオライト(HUSY)が好適に用いられる。
また、ジルコニア、シリカアルミナ、アルミナなどに、更に、塩酸、硫酸、リン酸、三フッ化ホウ素 などを付着させたもの、例えば、硫酸化ジルコニアとして用いることもできる。
ヘテロポリ酸は、2種以上のオキソ酸が縮合した多核構造のポリ酸であって、ヘテロ原子にはリン、珪素、砒素、ゲルマニウムが多く、ポリ原子にはモリブデン、タングステン、ニオブ、バナジウムなどが多い、具体的には、ケイタングステン酸、ケイモリブデン酸などが挙げられる。
また、陽イオン交換樹脂は、交換能のあるイオンを持つ、不溶性で多孔質の合成樹脂であって、例えば、ジビニルベンゼンで架橋したポリスチレンなどの母体合成樹脂にフェノール性ヒドロキシ基、カルボキシ基、スルホン基などの酸性基が結合した高分子酸である。
以上の酸触媒の中でも、前記固体酸が好ましく、特にゼオライト及びヘテロポリ酸が好適に用いられる。
また、当該酸触媒と共存させるカルボン酸類、スルホン酸類及びリン酸類からなる群から選ばれる少なくとも一種の化合物の添加量は、例えば、1−アダマンタノール1モルに対して、通常、150モル以下、好ましくは1〜100モルである。
カルボン酸類、スルホン酸類及びリン酸類からなる群から選ばれる少なくとも一種の触媒の添加量を上記範囲とすることにより、異性化、酸化反応を速めることができる。
前記カルボン酸類としては、例えば、蟻酸、酢酸、プロピオン酸、酪酸等のモノカルボン酸、シュウ酸、マロン酸、コハク酸等のジカルボン酸、安息香酸、フタル酸等の芳香族カルボン酸、モノフルオロ酢酸、ジフルオロ酢酸、トリフルオロ酢酸、モノクロロ酢酸、ジクロロ酢酸、トリクロロ酢酸等のハロゲン化カルボン酸等が挙げられる。
また、スルホン酸類としては、例えば、メタンスルホン酸、エタンスルホン酸等のアルキルスルホン酸、ベンゼンスルホン酸、トルエンスルホン酸等の芳香族スルホン酸、トリフルオロメタンスルホン酸等のハロゲン化スルホン酸等が挙げられる。
リン酸類としては、例えば、オルトリン酸、メタリン酸、ピロリン酸、ポリリン酸等が挙げられる。
中でも、ハロゲン化カルボン酸、ハロゲン化スルホン酸及びアルキルスルホン酸が好ましく、特にハロゲン化カルボン酸及びハロゲン化スルホン酸が好適である。
これらのカルボン酸類、スルホン酸類及びリン酸類は、一種を単独で用いてもよく、二種以上を組み合わせて用いてもよい。
共存させるアダマンタンの添加量は、1−アダマンタノール1モルに対し、通常、0.01〜20モル、好適には0.05〜10モルである。
アダマンタンの添加量を上記範囲とすることにより、2−アダマンタノール及び2−アダマンタノン収率が向上し、アダマンタンを溶解させるための後述の溶媒の使用量が少量となる。
反応温度は、通常、30〜250℃が好ましく、より好ましくは90〜170℃である。
上記温度範囲で反応を行なうことによって、副生成物(重質分)の生成を抑制し、2−アダマンタノンや2−アダマンタノールへの選択率を向上することができる。
反応時間は、反応温度や使用する酸触媒の量、共存させるカルボン酸類、スルホン酸類及びリン酸類から選ばれる化合物の種類や量、1−アダマンタノールの量、更にはアダマンタンの共存量などにもよるため一概には言えないが、回分式の場合は、通常、0.5〜20時間、好ましくは1〜10時間である。
また、固定床流通式反応の場合、1−アダマンタノール基準の質量空間速度(WHSV)は0.001〜50h-1、好ましくは0.005〜20h-1であり、この範囲であると好適に異性化、酸化反応を行なうことができる。
本発明における異性化、酸化反応としては、通常、当該酸触媒と共存させるカルボン酸類、スルホン酸類及びリン酸類から選ばれる化合物を溶媒として兼用し、1−アダマンタノール及びアダマンタンを所定量溶解させて当該酸触媒の存在下、昇温することにより、反応を進行させる方法が用いられる。
溶媒としては、触媒として用いられる前記カルボン酸類、スルホン酸類及びリン酸類が好ましいが、反応を穏やかに進行させるために、必要に応じて溶媒を使用することも可能である。
その場合には、1−アダマンタノール及びアダマンタンを溶解し、当該酸触媒に対し安定な溶媒を選択することが必要である。
このような溶媒としては、例えば、二塩化エチレン等のハロゲン化炭化水素化合物やニトロベンゼン、クロロベンゼン等の不活性置換基を持つベンゼン等が挙げられる。
また、反応装置としては、十分な攪拌と加熱が可能な装置であればなんら制限はなく、酸化剤として硫酸を使用していないため、高価な耐腐食性材料の必要はない。
異性化、酸化反応終了後は、反応系から2−アダマンタノン及び2−アダマンタノールを常法に従って分離することができる。
次に、実施例に基づいて本発明を更に詳しく説明するが、本発明はこれらによって制限されるものではない。
なお、原料及び生成物の定量分析は、内部標準法によるガスクロマトグラフィーにより行なった。
実施例1
100mLの3ツ口フラスコに1−アダマンタノール0.4g、アダマンタン0.358g、モノクロロ酢酸10g及び300℃で2時間乾燥したプロトン型超安定Y型ゼオライト〔(HUSY)ケイバン比(SiO2/Al23)10〕2gを仕込んだ。
攪拌しながら、150℃まで昇温し、150℃で2時間反応を行った。
反応終了後、反応生成液をろ過して冷却後、pH=9になるまで30質量%水酸化ナトリウム水溶液を加えた。
次に、トルエン20mLを用い、生成物を抽出し、抽出液をガスクロマトグラフィーを用い分析した。
得られた結果を第1表に示す。
実施例2
アダマンタンを0.716gとした以外は実施例1と同様の方法で、反応、後処理及び分析を行った。結果を第1表に示す。
実施例3
アダマンタンを1.432gとした以外は実施例1と同様の方法で、反応、後処理及び分析を行った。結果を第1表に示す。
実施例4
アダマンタンを3.580gとした以外は実施例1と同様の方法で、反応、後処理及び分析を行った。結果を第1表に示す。
実施例5
アダマンタンを0.00179gとした以外は実施例1と同様の方法で、反応、後処理及び分析を行った。結果を第1表に示す。
実施例6
反応温度を90℃とした以外は実施例1と同様の方法で、反応、後処理及び分析を行った。結果を第1表に示す。
実施例7
反応温度を110℃とした以外は実施例1と同様の方法で、反応、後処理及び分析を行った。結果を第1表に示す。
実施例8
反応温度を130℃とした以外は実施例1と同様の方法で、反応、後処理及び分析を行った。結果を第1表に示す。
実施例9
反応温度を170℃とした以外は実施例1と同様の方法で、反応、後処理及び分析を行った。結果を第1表に示す。
実施例10
プロトン型超安定Y型ゼオライト〔(HUSY)ケイバン比(SiO2/Al23)の代わりに、300℃で3時間乾燥したケイタングステン酸を使用した以外は実施例8と同様の方法で、反応、後処理及び分析を行った。結果を第1表に示す。
実施例11
モノクロロ酢酸の代わりに、プロピオン酸を使用した以外は実施例10と同様の方法で、反応、後処理及び分析を行った。結果を第1表に示す。
比較例1
アダマンタンを共存させなかった以外は実施例1と同様の方法で反応、後処理及び分析を行った。結果を第1表に示す。
比較例2
アダマンタンを共存させなかった以外は実施例6と同様の方法で反応、後処理及び分析を行った。結果を第1表に示す。
比較例3
アダマンタンを共存させなかった以外は実施例7と同様の方法で反応、後処理及び分析を行った。結果を第1表に示す。
比較例4
アダマンタンを共存させなかった以外は実施例8と同様の方法で反応、後処理及び分析を行った。結果を第1表に示す。
比較例5
アダマンタンを共存させなかった以外は実施例9と同様の方法で反応、後処理及び分析を行った。結果を第1表に示す。
比較例6
アダマンタンを共存させなかった以外は実施例10と同様の方法で反応、後処理及び分析を行った。結果を第1表に示す。
比較例7
アダマンタンを共存させなかった以外は実施例11と同様の方法で反応、後処理及び分析を行った。結果を第1表に示す。
Figure 2007210947
本発明は、医農薬分野、半導体分野、磁気記録媒体分野、光学材料分野、耐熱性プラスチック分野、塗料、接着剤等の機能性材料、化粧品、潤滑油などの分野に有用な2−アダマンタノール及び2−アダマンタノンを、副生成物(重質分)の生成を抑制し、短時間で効率よく製造することができる。

Claims (3)

  1. ルイス酸及び固体酸の中から選ばれる少なくとも一種の酸触媒に、カルボン酸類、スルホン酸類及びリン酸類からなる群から選ばれる少なくとも一種の化合物を共存させたものを用いて、1−アダマンタノールから2−アダマンタノール及び2−アダマンタノンを製造するにあたり、アダマンタンを共存させることを特徴とする2−アダマンタノール及び2−アダマンタノンの製造方法。
  2. 共存させるアダマンタンの量が、1−アダマンタノール1モルに対して、0.01〜20モルである請求項1に記載の2−アダマンタノール及び2−アダマンタノンの製造方法。
  3. 反応温度が、30〜250℃である請求項1又は2に記載の2−アダマンタノール及び2−アダマンタノンの製造方法。
JP2006032680A 2006-02-09 2006-02-09 2−アダマンタノール及び2−アダマンタノンの製造方法 Expired - Fee Related JP4881028B2 (ja)

Priority Applications (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006032680A JP4881028B2 (ja) 2006-02-09 2006-02-09 2−アダマンタノール及び2−アダマンタノンの製造方法
PCT/JP2007/052286 WO2007091660A1 (ja) 2006-02-09 2007-02-08 2-アダマンタノール及び2-アダマンタノンの製造方法
TW096104884A TW200744998A (en) 2006-02-09 2007-02-09 Method for producing 2-adamantanol and 2-adamantanone

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006032680A JP4881028B2 (ja) 2006-02-09 2006-02-09 2−アダマンタノール及び2−アダマンタノンの製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2007210947A true JP2007210947A (ja) 2007-08-23
JP4881028B2 JP4881028B2 (ja) 2012-02-22

Family

ID=38345254

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2006032680A Expired - Fee Related JP4881028B2 (ja) 2006-02-09 2006-02-09 2−アダマンタノール及び2−アダマンタノンの製造方法

Country Status (3)

Country Link
JP (1) JP4881028B2 (ja)
TW (1) TW200744998A (ja)
WO (1) WO2007091660A1 (ja)

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4182307B2 (ja) * 1999-01-29 2008-11-19 三菱瓦斯化学株式会社 アダマンタノール類の製造方法
WO2005097717A1 (ja) * 2004-03-31 2005-10-20 Idemitsu Kosan Co., Ltd. アダマンタノール及びアダマンタノンの製造方法
JPWO2006006413A1 (ja) * 2004-07-09 2008-04-24 出光興産株式会社 2−アダマンタノールおよび2−アダマンタノンの製造方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP4881028B2 (ja) 2012-02-22
WO2007091660A1 (ja) 2007-08-16
TW200744998A (en) 2007-12-16

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US20150232404A1 (en) Acrylic Acid from Lactide and Process
US9302253B2 (en) Catalyst and process for the production of acetic acid and dimethyl ether
TW201038518A (en) Process for producing phenol
JP2008530151A (ja) グリセロールを脱水してアクロレインを製造する方法
JPWO2006006413A1 (ja) 2−アダマンタノールおよび2−アダマンタノンの製造方法
Mibu et al. Synthesis and antiviral activities of some 4, 4′-and 2, 2′-dihydroxytriphenylmethanes
JP4881028B2 (ja) 2−アダマンタノール及び2−アダマンタノンの製造方法
JP6694713B2 (ja) (s)−2−アセチルオキシプロピオン酸クロリドの連続製造方法
Sido et al. Solvent-dependent behavior of arylvinylketones in HUSY-zeolite: a green alternative to liquid superacid medium
JPWO2006006414A1 (ja) 2−アダマンタノンの製造方法
JP2007153762A (ja) オレフィンの水和方法
CN114163313B (zh) 一种钌催化芳基重氮盐与肉桂酸偶联选择性合成ez-二苯乙烯的方法
Juan et al. Efficient Esterification of Fatty Acids with Alcohols Catalyzed by Zr (SO 4) 2· 4H 2 O Under Solvent-Free Condition
Kugita et al. Catalytic activity of zeolites for synthesis reaction of methylenedianiline from aniline and formaldehyde
CN109438402B (zh) 一类苯并呋喃酮类衍生物及其合成方法
Dorow et al. Formation of scalemic α, β-epoxysulfones
JP4337815B2 (ja) ω−シアノアルデヒド化合物の製造法
Mirjalili et al. An efficient protocol for acetalization of carbonyl compounds using Zr (HSO 4) 4 at room temperature under solvent-free conditions
JP7113784B2 (ja) ヒドロキシ酸の製造方法。
WO2022076356A1 (en) Method for making a dialdehyde
DK1853540T3 (en) COURSE OF ACTION
D’Souza et al. Clean and efficient synthesis of coumarins over modified metal oxides via Pechmann reaction
WO2023080193A1 (ja) インドール化合物の製造方法
JP6290580B2 (ja) 還元反応用触媒組成物、1,6−ヘキサンジオールの製造方法、アミノベンゼン化合物の製造方法
JPS60139634A (ja) チモ−ル類の製造法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20081118

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20111115

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20111202

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20141209

Year of fee payment: 3

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313113

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees