JP2007210350A - 車両用ブレーキ装置 - Google Patents

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【課題】 ブレーキ・バイ・ワイヤ式の車両用ブレーキ装置において、マスタシリンダおよびストロークシミュレータ間に設けた反力許可弁の消費電力を削減する。
【解決手段】 電動制動装置19F,19Rが作動可能な正常時に運転者がブレーキペダル11を踏んで制動操作を行うと反力許可弁30が励磁により開弁してマスタシリンダ10およびストロークシミュレータ25間を連通させるので、ストロークシミュレータ25を作動させてブレーキペダル11に擬似的な反力を発生させて運転者の違和感を防止しながら、電動制動装置19F,19Rによる制動を行うことができる。この場合、運転者が制動操作を行わないときは反力許可弁30が消磁して閉弁状態に維持されるので、反力許可弁30が無駄に開弁するのを防止して消費電力を削減することができる。
【選択図】 図1

Description

本発明は、運転者の制動操作を電気信号に変換し、この電気信号に基づいて電動制動装置が発生するブレーキ液圧でホイールシリンダを作動させるブレーキ・バイ・ワイヤ式の車両用ブレーキ装置であって、特にブレーキペダルに擬似的な反力を付与させる反力発生手段を備えたものに関する。
運転者の制動操作によりブレーキ液圧を発生するマスタシリンダと、電動モータによりブレーキ液圧を発生する電動制動装置とを電磁弁を介して選択的にホイールシリンダに接続可能とし、通常時には運転者がブレーキペダルを踏む踏力を電気信号に変換し、この電気信号に基づいて電動制動装置が発生するブレーキ液圧でホイールシリンダを作動させ、電源が失陥した異常時にはブレーキペダルに接続されたマスタシリンダが発生するブレーキ液圧で直接ホイールシリンダを作動させるブレーキ・バイ・ワイヤ式の車両用ブレーキ装置が、下記特許文献1により公知である。
特開2005−22465号公報
ところで、この種のブレーキ・バイ・ワイヤ式の車両用ブレーキ装置は、正常時にマスタシリンダおよびホイールシリンダ間の連通を第1開閉弁で遮断し、かつマスタシリンダおよびストロークシミュレータ間を第2開閉弁で連通させた状態で、電動制動装置が発生するブレーキ液圧でホイールシリンダを作動させるとともに、異常時にマスタシリンダおよびホイールシリンダ間を第1開閉弁で連通させ、かつマスタシリンダおよびストロークシミュレータ間の連通を第2開閉弁で遮断した状態で、マスタシリンダが発生するブレーキ液圧でホイールシリンダを作動させるようになっている。
前記第2開閉弁は、電源が失われる異常時に自動的に閉弁するように常閉型電磁弁で構成されているため、正常時にずっと第2開閉弁を開弁状態に維持するにはソレノイドを励磁し続ける必要があり、そのために第2開閉弁の消費電力が増加する問題があった。
本発明は前述の事情に鑑みてなされたもので、ブレーキ・バイ・ワイヤ式の車両用ブレーキ装置において、マスタシリンダおよびストロークシミュレータ間に設けた開閉弁の消費電力を削減することを目的とする。
上記目的を達成するために、請求項1に記載された発明によれば、運転者の制動操作によりブレーキ液圧を発生するマスタシリンダと、車輪に制動力を付与するホイールシリンダと、マスタシリンダおよびホイールシリンダを接続する液路を連通あるいは遮断する第1開閉弁と、第1開閉弁よりもホイールシリンダ側の液路に設けられて電気的に制御可能なブレーキ液圧を該ホイールシリンダに供給する電動制動装置と、マスタシリンダおよび第1開閉弁間の液路に接続されて該液路中の作動液を収容する反力発生手段と、反力発生手段への作動液の出入りを許可あるいは禁止する第2開閉弁とを備えた車両用ブレーキ装置において、運転者の制動操作が検出されたときに前記第2開閉弁を開弁状態に作動させることを特徴とする車両用ブレーキ装置が提案される。
また請求項2に記載された発明によれば、請求項1の構成に加えて、前記電動制動装置の異常が発生したとき、既に運転者の制動操作が検出されていれば前記第2開閉弁を開弁状態に維持し、その後に運転者の制動操作が検出されなくなれば前記第2開閉弁を非作動にして閉弁することを特徴とする車両用ブレーキ装置が提案される。
尚、実施例の踏力遮断弁18は本発明の第1開閉弁に対応し、実施例の反力許可弁30は本発明の第2開閉弁に対応し、実施例のストロークシミュレータ25は本発明の反力発生手段に対応する。
請求項1の構成によれば、電動制動装置が作動可能な正常時には、第1開閉弁を閉弁してマスタシリンダおよびホイールシリンダ間の連通を遮断した状態で、電動制動装置により車輪を制動することができ、また電動制動装置が作動不能な異常時には、第1開閉弁を開弁してマスタシリンダおよびホイールシリンダ間を連通させた状態で、運転者の制動操作により作動するマスタシリンダが発生するブレーキ液圧をホイールシリンダに供給して車輪を制動することができる。
前記正常時に運転者が制動操作を行うと第2開閉弁が開弁してマスタシリンダおよび反力発生手段間を連通させるので、反力発生手段を作動させてブレーキペダルに擬似的な反力を発生させて運転者の違和感を防止しながら、電動制動装置による制動を行うことができる。この場合、運転者が制動操作を行わないときは第2開閉弁が閉弁状態に維持されるので、第2開閉弁が無駄に開弁するのを防止して消費電力を削減することができる。
請求項2の構成によれば、電動制動装置の異常が発生したとき既に運転者の制動操作が検出されていれば、第2開閉弁を閉弁することなく開弁状態に維持してマスタシリンダおよび反力発生手段間を連通させるので、反力発生手段に通常(運転者による制動操作が行われないとき)よりも多量のブレーキ液が閉じ込められるのを防止し、ブレーキ液の不足を回避することができる。そして運転者が制動操作を終了すると第2開閉弁が閉弁状態に切り換わるので、充分な量のブレーキ液でマスタシリンダが発生したブレーキ液圧による制動を支障なく行うことができる。
以下、本発明の実施の形態を、添付の図面に示した本発明の実施例に基づいて説明する。
図1〜図3は本発明の一実施例を示すもので、図1は車両用ブレーキ装置の制動時の液圧系統図、図2は図1に対応する非制動時の液圧系統図、図3は作用を説明するフローチャートである。
図1に示すように、タンデム型のマスタシリンダ10は、運転者がブレーキペダル11を踏む踏力に応じたブレーキ液圧を出力する第1、第2出力ポート12a,12bを備えており、第1出力ポート12aは例えば左前輪および右後輪のディスクブレーキ装置13,14に接続されるとともに、第2出力ポート12bは例えば右前輪および左後輪のディスクブレーキ装置に接続される。図1には、第1出力ポート12aに連なる一方のブレーキ系統だけが図示されており、第2出力ポート12bに連なる他方のブレーキ系統は図示されていないが、一方および他方のブレーキ系統の構造は実質的に同一である。以下、第1出力ポート12aに連なる一方のブレーキ系統について説明する。
マスタシリンダ10の第1出力ポート12aと前輪のディスクブレーキ装置13のホイールシリンダ15とが液路17a〜17fで接続されるとともに、液路17c,17d間から分岐する液路17g〜17jが後輪のディスクブレーキ装置14のホイールシリンダ16に接続される。
液路17b,17c間に常開型電磁弁である踏力遮断弁18(本願発明の第1開閉弁)が配置され、液路17d,17e間に前輪の電動制動装置19Fが配置される。電動制動装置19Fは、液路17d,17e間に配置されたシリンダ20を備えており、そのシリンダ20に摺動自在に嵌合するピストン21は電動モータ22により減速機構23を介して駆動されるもので、ピストン21の前面に形成された液室24にブレーキ液圧を発生させることができる。
同様に、液路17h,17i間に後輪の電動制動装置19Rが配置される。電動制動装置19Rは、液路17h,17i間に配置されたシリンダ20を備えており、そのシリンダ20に摺動自在に嵌合するピストン21は電動モータ22により減速機構23を介して駆動されるもので、ピストン21の前面に形成された液室24にブレーキ液圧を発生させることができる。
液路17a,17b間から分岐する液路17k〜17nの下流端に接続されたストロークシミュレータ25(本願発明の反力発生手段)は、シリンダ26にスプリング27で付勢されたピストン28を摺動自在に嵌合させたもので、ピストン28の反スプリング27側に形成された液室29が液路17nに連通する。液路17m,17n間には、常閉型電磁弁である反力許可弁30(本願発明の第2開閉弁)が配置される。また液路17g,17h間から分岐する液路17o,17pがマスタシリンダ10のリザーバ31に連通しており、その液路17o,17p間に常閉型電磁弁である大気弁32が配置される。
踏力遮断弁18、反力許可弁30、大気弁32および電動制動装置19F,19Rの電動モータ22,22の作動を制御する電子制御ユニットUには、マスタシリンダ10が発生するブレーキ液圧を検出する液圧センサSaと、前輪のディスクブレーキ装置13に伝達されるブレーキ液圧を検出する液圧センサSbと、後輪のディスクブレーキ装置14に伝達されるブレーキ液圧を検出する液圧センサScと、運転者によるブレーキペダル11の操作を検出するブレーキスイッチSdとが接続される。
次に、上記構成を備えた本発明の実施例の作用を、図3のフローチャートを参照して説明する。
先ずステップS1で異常時非制動中判定フラグFが初期状態の「0」にリセットされているため、ステップS2でブレーキ・バイ・ワイヤ装置が正常であるか否かを判定し、正常であればステップS3で運転者が制動操作を行っているか否かを判定する。前記ステップS3で運転者が制動操作を行っていれば、ステップS4で電子制御ユニットUの指令により踏力遮断弁18、大気弁32および反力許可弁30のソレノイドを全て励磁する。その結果、図1に示すように踏力遮断弁18が閉弁してマスタシリンダ10およびディスクブレーキ装置13,14間の連通を遮断し、大気弁32が開弁して電動制動装置19F,19Rおよびリザーバ31間を連通させ、かつ反力許可弁30が開弁してマスタシリンダ10およびストロークシミュレータ25間を連通させる。
この状態で、運転者がブレーキペダル11を踏み込んでマスタシリンダ10が発生したブレーキ液圧を、踏力遮断弁18で閉塞された液路17kのブレーキ液圧を液圧センサSaが検出する。電子制御ユニットUは、液圧センサSaが検出したブレーキ液圧と同じ液圧を液路17f,17jに発生させるべく、前輪および後輪の電動制動装置19F,19Rを作動させる。その結果、前輪の電動制動装置19Fの電動モータ22の駆動力が減速機構23を介してピストン21に伝達され、シリンダ20の液室24に発生したブレーキ液圧が液路17e,17fを介してディスクブレーキ装置13のホイールシリンダ15に伝達されて前輪が制動される。このとき、液路17fのブレーキ液圧を液圧センサSbで検出し、そのブレーキ液圧が液路17kの液圧センサSaで検出したブレーキ液圧に一致するように電動モータ22の作動をフィードバック制御する。
同様に、後輪の電動制動装置19Rの電動モータ22の駆動力が減速機構23を介してピストン21に伝達され、シリンダ20の液室24に発生したブレーキ液圧が液路17i,17jを介してディスクブレーキ装置14のホイールシリンダ16に伝達されて後輪が制動される。このとき、液路17jのブレーキ液圧を液圧センサScで検出し、そのブレーキ液圧が液路17kの液圧センサSaで検出したブレーキ液圧に一致するように電動モータ22の作動をフィードバック制御する。
尚、シリンダ20内のピストン21が電動モータ22によって僅かに前進すると、液室24と液路17d(あるいは液路17h)との連通が絶たれるため、シリンダ20が発生したブレーキ液圧が液路17o,17p間に設けた大気弁32を介してリザーバ31に逃げる虞はない。
またシリンダ20,20内でピストン21,21が後退すると、液室24,24が開弁した大気弁32を介してリザーバ31に連通するため、ディスクブレーキ装置13,14のブレーキパッドの摩耗により不足するブレーキ液をリザーバ31から補給するとともに、制動力の解放時におけるホイールシリンダ15,16の引きずりを低減することができる。
また運転者がブレーキペダル11を踏んでマスタシリンダ10が発生したブレーキ液圧が開弁した反力許可弁30を介してストロークシミュレータ25の液室29に伝達され、ピストン28がスプリング27の弾発力に抗して移動することで、ブレーキペダル11の踏込みに対する反力を発生させることができる。これにより、実際には電動モータ22,22の駆動力でディスクブレーキ装置13,14を作動させているにも関わらず、運転者の踏力でディスクブレーキ装置13,14を作動させているのと同等の操作フィーリングを得ることができる。
ところで、前記ステップS2でブレーキ・バイ・ワイヤ装置が正常であるとき、常に前記ステップS4で踏力遮断弁18、大気弁32および反力許可弁30のソレノイドを励磁すると、電力消費量が増加する問題がある。そこで前記ステップS3で運転者が制動操作を行っていなければ、ステップS5で電子制御ユニットUからの指令で踏力遮断弁18、大気弁32および反力許可弁30のソレノイドを全て消磁することで、電力消費量の削減が図られる。
その結果、図2に示すように踏力遮断弁18が開弁してマスタシリンダ10およびディスクブレーキ装置13,14間を連通させ、大気弁32が閉弁して電動制動装置19F,19Rおよびリザーバ31間の連通を遮断し、かつ反力許可弁30が閉弁してマスタシリンダ10およびストロークシミュレータ25間の連通を遮断する。
一方、前記ステップS2でブレーキ・バイ・ワイヤ装置が異常になったとき、ステップS6で運転者の制動操作が行われていなければ、ステップS7で図2に示すように踏力遮断弁18を開弁してマスタシリンダ10およびディスクブレーキ装置13,14間を連通させ、大気弁32を閉弁して電動制動装置19F,19Rおよびリザーバ31間の連通を遮断し、かつ反力許可弁30を閉弁してマスタシリンダ10およびストロークシミュレータ25間の連通を遮断し、ステップS8で異常時非制動中判定フラグFを「1」にセットする。その結果、次のループのステップS1の答がNOになり、ステップS5で踏力遮断弁18、大気弁32および反力許可弁30が図2の状態とされ、この状態がステップS1およびステップS5が繰り返されることで維持される。
この状態で運転者がブレーキペダル11を踏み込んでマスタシリンダ10が発生したブレーキ液圧は、開弁した踏力遮断弁18および電動制動装置19Fを介して前輪のディスクブレーキ装置13のホイールシリンダ15に伝達され、また開弁した踏力遮断弁18および電動制動装置19Rを介して後輪のディスクブレーキ装置14のホイールシリンダ16に伝達され、前輪および後輪が制動される。
これと同時に、反力許可弁30の閉弁によりストロークシミュレータ25とマスタシリンダ10との連通が遮断されるため、ストロークシミュレータ25は機能を停止する。その結果、ブレーキペダル11のストロークが不必要に増加して運転者に違和感を与えるのを防止することができ、しかもマスタシリンダ10が発生したブレーキ液圧はストロークシミュレータ25に吸収されることなくホイールシリンダ15,16に伝達され、高い応答性で制動力を発生させることができる。
しかして、異常時に例えば電源電圧が低下して踏力遮断弁18、反力許可弁30、大気弁32および電動制動装置19F,19Rが作動不能になっても、運転者がブレーキペダル11を踏んでマスタシリンダ10が発生したブレーキ液圧で前輪および後輪のホイールシリンダ15,16を支障なく作動させることができ、これにより異常時に前輪および後輪を制動して車両をより安全に停止させることができる。
前記ステップS2でブレーキ・バイ・ワイヤ装置が異常になったとき、前記ステップS6で既に運転者の制動操作が行われている場合には、ステップS9で図1に示すように踏力遮断弁18が閉弁状態に維持されてマスタシリンダ10およびディスクブレーキ装置13,14間の連通を遮断し、大気弁32が開弁状態に維持されて電動制動装置19F,19Rおよびリザーバ31間を連通させ、かつ反力許可弁30が開弁状態に維持されてマスタシリンダ10およびストロークシミュレータ25間を連通させ、ステップS10で異常時非制動中判定フラグFを「0」にリセットする。その結果、次のループのステップS1の答がYESになり、ステップS1→ステップS2→ステップS6→ステップS9→ステップS10→ステップS1が繰り返される。
この状態は、前記ステップS6の答がNOになるまで、つまり運転者の制動操作が終了するまで維持される。その間、踏力遮断弁18が閉弁しているためにマスタシリンダ10が発生したブレーキ液圧による制動は行われないが、電源電圧が低下した状態でも、その直後の1回の制動は電動制動装置19F,19Rにより行うことができる。
そして前記1回の制動が終了して前記ステップS6の答がYESになると、前記ステップS7で図2に示すように踏力遮断弁18が開弁し、大気弁32が閉弁し、かつ反力許可弁30が閉弁することで、電動制動装置19F,19Rによる制動か可能になる。
ところで、ブレーキ・バイ・ワイヤ装置が異常になったときに既に運転者が制動操作中である場合、仮に踏力遮断弁18、大気弁32および反力許可弁30を即座に図2の状態に切り換えてしまうと、運転者の制動操作によりマスタシリンダ10が発生したブレーキ液圧でストロークシミュレータ25のピストン28が後退して液室29の容積が拡大した状態で、反力許可弁30が閉弁して前記液室29にブレーキ液が閉じ込められてしまい、ブレーキ液の量が不足して効率的な制動が行えなくなる可能性がある。
しかしながら、本実施例によれば、ブレーキ・バイ・ワイヤ装置が異常になったときに既に運転者が制動操作中であっても、その回の制動が終わって運転者がブレーキペダル11を戻してブレーキスイッチSdがオフするのを待って、踏力遮断弁18、大気弁32および反力許可弁30を図2の状態に切り換えるので、ストロークシミュレータ25のピストン28が後退して容積が拡大した液室29に通常よりも大量のブレーキ液が閉じ込められるのを防止し、マスタシリンダ10が発生したブレーキ液圧による制動がブレーキ液の不足により効率的に行われなくなる事態を回避することができる。
以上、本発明の実施例を説明したが、本発明はその要旨を逸脱しない範囲で種々の設計変更を行うことが可能である。
車両用ブレーキ装置の制動時の液圧系統図 図1に対応する非制動時の液圧系統図 作用を説明するフローチャート
符号の説明
10 マスタシリンダ
15 ホイールシリンダ
16 ホイールシリンダ
18 踏力遮断弁(第1開閉弁)
19F 電動制動装置
19R 電動制動装置
25 ストロークシミュレータ(反力発生手段)
30 反力許可弁(第2開閉弁)

Claims (2)

  1. 運転者の制動操作によりブレーキ液圧を発生するマスタシリンダ(10)と、
    車輪に制動力を付与するホイールシリンダ(15,16)と、
    マスタシリンダ(10)およびホイールシリンダ(15,16)を接続する液路を連通あるいは遮断する第1開閉弁(18)と、
    第1開閉弁(18)よりもホイールシリンダ(15,16)側の液路に設けられて電気的に制御可能なブレーキ液圧を該ホイールシリンダ(13)に供給する電動制動装置(19F,19R)と、
    マスタシリンダ(10)および第1開閉弁(18)間の液路に接続されて該液路中の作動液を収容する反力発生手段(25)と、
    反力発生手段(25)への作動液の出入りを許可あるいは禁止する第2開閉弁(30)と、
    を備えた車両用ブレーキ装置において、
    運転者の制動操作が検出されたときに前記第2開閉弁(30)を開弁状態に作動させることを特徴とする車両用ブレーキ装置。
  2. 前記電動制動装置(19F,19R)の異常が発生したとき、既に運転者の制動操作が検出されていれば前記第2開閉弁(30)を開弁状態に維持し、その後に運転者の制動操作が検出されなくなれば前記第2開閉弁(30)を非作動にして閉弁することを特徴とする、請求項1に記載の車両用ブレーキ装置。
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