JP2007210061A - ウインドレギュレータの搬送用固定具、ウインドレギュレータ組立セットおよびその取り付け方法 - Google Patents

ウインドレギュレータの搬送用固定具、ウインドレギュレータ組立セットおよびその取り付け方法 Download PDF

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Abstract

【課題】ウインドレギュレータの部品全体を一体化して搬送することができ、かつ、そのウインドレギュレータをドアに取り付けた後は、回収することができる搬送用固定具を提供する。
【解決手段】ウインドレギュレータ12の4つのプーリ21取り付けられる取付部13a、bと、駆動装置25が収納される収納部14とを備えた搬送用固定具11。このウインドレギュレータ12は搬送用固定具11にドアパネルに取り付けられたときと実質的に同じ配置で格納され、その状態で搬送用固定具から取り外し、ドアパネルに取り付けることができる。
【選択図】図1

Description

本発明は、ウインドレギュレータを格納する搬送用固定具、その搬送用固定具を用いたウインドレギュレータ組立セットおよびその取り付け方法に関する。
特開平10−37592号公報 特開2001−248356号公報 WO2002/075090号公報
従来、自動車のドアの窓ガラスを駆動するためにウインドレギュレータが用いられている。このウインドレギュレータには、ケーブルを上下に延びるように配索し、そのケーブルを上下に駆動させることによって、そのケーブルに固定した窓ガラスを上下させるもの、また、2本のアームをX字状にクロスさせて、そのアームを伸び縮みさせることによって、そのアームに固定した窓ガラスを上下させるものが知られている。
特許文献1には、ベースと、そのベースに矩形状に配置された4つのプーリと、上下のプーリを直接連結するよう8の字状に配索される無端ベルトと、上下のプーリを連結した無端ベルトに固定される2つのスライダと、スライダをガイドする2本のガイド部材と、その無端ケーブルを前後に駆動するモータとを備えたウインドレギュレータが開示されている。
また、特許文献2には、内パネルと、その内パネルに配設した4つのプーリと、その4つのプーリ間にたすき掛けしたワイヤーと、ワイヤーに固定したキャリアプレートと、ワイヤーの巻き取り、送り出しを行う駆動装置と、一方のキャリアプレートの昇降をガイドするガイド部とを備えたウインドレギュレータが開示されている。
さらに、特許文献3の図9には、上部に配置されたプーリと、下方に配置された駆動装置と、それらの間に閉ループ状に配索したケーブルと、そのケーブルに固定されたキャリアプレートとからなり、キャリアプレートをガイドするガイドレールを備えていないウインドレギュレータが開示されている。
このように種々のウインドレギュレータが開発されているが、これらをドアに取り付けるとき、それぞれの部品をドアに順番に取り付ける、あるいは、部品全体を一体化したモジュール板をドアに取り付けるなどが行われている。しかし、分離したそれぞれの部品をドアに取り付ける場合、そのウインドレギュレータをセットとして搬送することが困難であり、また、その取り付け工程が煩雑である。また、部品全体を一体化したモジュールプレートをドアに取り付ける場合、その取り付け工程は簡単であるが、モジュールプレートの基材等の重量がドアには加わる。そのため、自動車業界においては、取り付け工程が煩雑にならず、さらなる軽量化、低コスト化されたウインドレギュレータが求められている。
本発明は、ウインドレギュレータの部品全体を一体化して搬送することができ、かつ、そのウインドレギュレータをドアに取り付けた後は、回収することができる搬送用固定具を提供することを目的としている。また、この搬送用固定具にウインドレギュレータを取り付けたウインドレギュレータの組立セット、および、その取り付け方法を提供することを目的としている。
本発明の搬送用固定具(請求項1)は、上下に備え付けられるケーブルガイドと、それらのケーブルガイドの間に配索されるインナーケーブルと、そのインナーケーブルに固定されると共に窓ガラスを支持するキャリアプレートと、インナーケーブルを駆動する駆動装置とからなるドアパネルに取り付けるウインドレギュレータを、ドアパネルに取り付ける構造と実質的に同じ構造で着脱自在に格納することを特徴としている。また、ケーブルガイドを着脱自在に仮置きして格納するものが好ましい(請求項2)。また、上端に取っ手を備えたものが好ましい(請求項3)。ここでウインドレギュレータのケーブルガイドとしてプーリとスライドガイドが挙げられる。
このような搬送用固定具であって、ケーブルガイドがドアパネルに四角形状に4つ固定され、前記インナーケーブルが上下のケーブルガイドを直接連結するように8字状に配索されるウインドレギュレータを格納してもよい(請求項4)。
このような搬送用固定具であって、上下端に設けられた取付部と、その取付部の間に形成された凹状の収納部とからなり、前記ケーブルガイドは取付部に仮置きされ、前記キャリアプレートおよび駆動装置は収納部に仮置きされるプレート状のものが挙げられる(請求項5)。
さらに、四角状に4つのプーリを有するウインドレギュレータに用いる搬送用固定具にあっては、実質的に中心で回動自在に連結された2本のロッドからなり、前記ケーブルガイドはそれぞれロッドの上下部に仮置きされるXリンク式のものが挙げられる(請求項6)。また、このXリンク式の搬送用固定具であって、一方のロッドの上部と他方のロッドの下部とを連結する折り畳み可能なアームを備えたものであってもよい(請求項7)。
本発明のウインドレギュレータ組立セット(請求項8)は、上述したいずれかの搬送用固定具と、その搬送用固定具に格納されるウインドレギュレータとからなることを特徴としている。
本発明のウインドレギュレータ取り付け方法(請求項9)は、本発明のウインドレギュレータ組立セットを、搬送用固定具とドアパネルの間にウインドレギュレータが位置するように配置し、ウインドレギュレータを搬送用固定具から取り外すと同時に、ドアパネルに取り付けることを特徴としている。
このような取り付け方法であって、ウインドレギュレータのケーブルガイドが、中心孔を有するプーリシャフトと、その外周に配置されるプーリ本体と、プーリシャフトおよびプーリ本体を覆うプーリブラケットと、ドアパネルを介してプーリシャフトの一方の開口部から中心孔に挿入されるボルトとからなり、前記搬送用固定具を介して前記プーリシャフトの他方の開口部から中心孔に挿入された取付用ピンを、前記ボルトを一方の開口部から中心孔に挿入することによって押し出し、それにより、ケーブルガイドを搬送用固定具から取り外し、ドアパネルに取り付ける方法が挙げられる(請求項10)。
本発明のウインドレギュレータ(請求項1)は、上下に備え付けられるケーブルガイドと、それらのケーブルガイドの間に配索されるインナーケーブルと、そのインナーケーブルに固定されると共に窓ガラスを支持するキャリアプレートと、インナーケーブルを駆動する駆動装置とからなるドアパネルに取り付けるウインドレギュレータを、ドアパネルに取り付ける構造と実質的に同じ構造で着脱自在に格納するため、それぞれの部品を平面状に固定して一体化して、取り扱うことができる。そのため、ケーブルの初期張力を確保してウインドレギュレータ全体を搬入、輸送することができる。さらに、ウインドレギュレータの取り付けも搬送用固定具からの取り外しと同時にインナーパネルに取り付けることができ、ウインドレギュレータの組み立てが容易である。また、ウインドレギュレータを取り付けた後は、回収することができるため、コストの低下が図れる。
このような搬送用固定具であって、ケーブルガイドを着脱自在に仮置きして格納する場合、ウインドレギュレータ全体を固定することができる(請求項2)。また、取っ手を上端に備えている場合、その持ち運びが容易である(請求項3)。
ケーブルガイドを着脱自在に仮置きして格納する搬送用固定具は、ケーブルガイドがドアパネルに四角形状に4つ固定され、前記インナーケーブルが上下のケーブルガイドを直接連結するように8字状に配索されるウインドレギュレータにも使用することができる。
また、ケーブルガイドを着脱自在に仮置きして格納する搬送用固定具であって、上下端に設けられた取付部と、その取付部の間に形成された凹状の収納部とからなるプレート状であり、前記ケーブルガイドは取付部に仮置きされ、前記キャリアプレートおよび駆動装置は収納部に仮置きされる場合、ウインドレギュレータ全体を搬送用固定具内に収納することができるため、ウインドレギュレータをつけた搬送用固定具(ウインドレギュレータ組立セット)を重ねて輸送しても、キャリアプレート、駆動装置が邪魔にならない。
さらに、ケーブルガイドを着脱自在に仮置きして格納する搬送用固定具であって、実質的に中心で回動自在に連結された2本のロッドからなり、前記ケーブルガイドはそれぞれロッドの上下部に仮置きされるXリンク式の場合、ロッドを開いたり、閉じたりすることができる。そのため、この搬送用固定具にケーブルガイドを仮置きして開くことにより、各部品をドアパネル等に取り付けたときと実質的に同じ状態にすることができ、ドアパネル等への取り付けが容易である。そして、ケーブルガイドを仮置きして、閉じることにより、ウインドレギュレータ組立セットをコンパクトにして搬送することができる。さらに、ウインドレギュレータを取り付けた後も閉じて回収することにより、嵩張らない。
また、このようなXリンク式の搬送用固定具であって、一方のロッドの上部と他方のロッドの下部とを連結する折り畳み可能なアームを備えた場合、リンクの回転角度を制御することができ、確実にウインドレギュレータの取り付け構造を再現することができる。
本発明のウインドレギュレータ組立セットは、上述したいずれか記載の搬送用固定具と、その搬送用固定具に格納されるウインドレギュレータとからなるため、ウインドレギュレータの取り付けが容易である。
本発明のウインドレギュレータの取り付け方法は、本発明のレギュレータ組立セットを、搬送用固定具とドアパネル等の間にウインドレギュレータが位置するように配置させ、ウインドレギュレータを搬送用固定具から取り外すと同時に、ドアパネル等に取り付けるため、取り付け作業の作業能率を良くすることができる。
本発明を図面を用いて説明する。図1は本発明のウインドレギュレータ組立セットの一実施形態を示す側面図、図2aはその組立セットに用いられる搬送用固定具を示す側面図、図2bはそのX−X線断面図、図2cはその組立セットに用いられる搬送用固定具の他の形態を示す一部側面図、図3は本発明のウインドレギュレータの一実施形態を示す側面図、図4aはそのウインドレギュレータに用いられるプーリを示す側面断面図、図4bはそのウインドレギュレータに用いられるキャリアプレートの側面図、図5a、b、c、dは取付パネルに図4aのプーリを取り付ける方法を示す工程図、図6a、b、c、dはドアパネルに図4のプーリの取り付ける方法の一実施形態を示す工程図、図7a、b、cはドアパネルにプーリを取り付ける方法の他の実施形態を示す工程図、図8aは本発明のウインドレギュレータ組立セットの他の実施形態を示す側面図、図8bはそのウインドレギュレータ組立セットを折り畳んだ状態を示す側面図、図9a、bはそれぞれ図8に用いられるロッドを示す正面図、図10a、bは図8に用いられる折り畳みアームを示す正面図、側面図、図11aは本発明のウインドレギュレータ組立セットのさらに他の実施形態を示す側面図、図11bその搬送用固定具を示す側面図、図11c、dは本発明の搬送用固定具のさらに他の実施形態を示す側面図、図12aは本発明のウインドレギュレータ組立セットのさらに他の実施形態を示す側面図、図12bはその搬送用固定具を示す側面図、図13a、図13bは本発明のウインドレギュレータ組立セットのさらに他の実施形態を示す側面図、図14a、図14bは本発明のウインドレギュレータ組立セットのさらに他の実施形態を示す側面図、図15は本発明のウインドレギュレータ組立セットのさらに他の実施形態を示す側面図、図16aは図15に用いられるウインドレギュレータのプーリがドアパネルに取り付けられたときの断面側面図、図16bは、そのプーリが搬送用固定具に取り付けられたときの断面側面図、図16cはそのプーリが搬送用固定具からドアパネルに取り付けられる方法を示す断面側面図、図17a、図17bは本発明のウインドレギュレータ組立セットのさらに他の実施形態を示す側面図、図18a、bは本発明のウインドレギュレータに用いられる駆動装置の一実施形態を示す側面断面図、図19a、cは本発明のウインドレギュレータに用いられる駆動装置の他の実施形態に用いられるドラムを示す正面図、図19b、dはその側面断面図、図20は本発明のウインドレギュレータのインナーケーブルの張力の調整方法を示す概略図、図21は本発明のウインドレギュレータのインナーケーブルの張力の調整方法を示す概略図である。
図1に示すウインドレギュレータ組立セット10は、搬送用固定具11と、その搬送用固定具に収納されるウインドレギュレータ12とからなる。
搬送用固定具11は、図2aに示すように矩形状のパネルタイプのものであり、上下端に形成された取付部13a、13bおよびその取付部の間に形成された凹状の収納部14とからなり、その上端には取っ手16が形成されている。また、この搬送用固定具11の上の取付部13aと下の取付部13bとは、若干角度がつくように形成されている(図2b参照)。
この上下の取付部13a、13bには、後述するウインドレギュレータのプーリ21を固定するためのプーリ用取付孔17aがそれぞれ2個ずつ形成されている。また、収納部14には、駆動装置を仮置きするため駆動装置用仮置孔17bが3個形成されている。さらに、収納部14には、コスト低下、材料の節約および軽量化のための穴18が形成されている。
このような搬送用固定具11は、ステンレススチール、アルミニウム(Al)等の金属によって形成されるのが好ましい。しかし、ポリプロピレン(PP)、ポリブチレンテレフタレート(PBT)等の合成樹脂製であっても構わない。
このように搬送用固定具11は構成されているため、後述するウインドレギュレータ12を一体化して、収納することができる。また、ウインドレギュレータを取り付けた後の回収、そして、その後の搬送もパネル式であるため、容易である。
ウインドレギュレータ12は、図3に示すように、ドアパネルPに取り付けられるものであり、4つのプーリ21と、そのプーリに配索されるインナーケーブル22と、そのインナーケーブルに固定されると共に窓ガラス24を支持するキャリアプレート23と、インナーケーブルを前後に駆動する駆動装置25とからなる。また、このウインドレギュレータには、キャリアプレートの移動軌跡を支持するガイド部材が用いられておらず、ドアDの窓ガラスランRによって窓ガラス24がガイドされている。さらに、このウインドレギュレータ12はプーリ21と駆動装置25のみがドアパネルPに固定されるものである。
4つのプーリ21は、図4aに示すように、雌ネジが形成された中心孔26aを有する円筒状のプーリシャフト26と、その外周に配置され溝27aを備えた円筒状のプーリ本体27と、プーリシャフトおよびプーリ本体を覆うコ字状のプーリブラケット28と、ドアパネルPを介してプーリシャフトの中心孔26aに挿入される雄ネジが形成されたボルト29とからなる。このプーリシャフト26のボルト取付側の端部には、フランジ26bが形成されており、プーリシャフト26の他端は、プーリブラケット28にか締め付けられている。これによりプーリ本体27は、プーリシャフト26に対し回転自在に、かつ、プーリシャフト26から抜けないように保持される。このプーリ21はドアパネルPの凸部に取り付けられる。このようにドアパネルPの凸部を設けることにより、プーリ21とケーブル22を介して連結しているキャリアプレート23の上下移動スペースを確保している。プーリブラケット28はプーリ本体27の溝27aからケーブルが抜けることを防止する。
このプーリブラケットの底部28aには、プーリシャフトの中心孔26aと同心の連通孔28bが形成されている。そして、このプーリブラケット28の開口部をドアパネルPに合わせるようにして、プーリ21は取り付けられる。さらに、プーリブラケット28の開口部の一部にはドアパネルPと係合するツメ28cが形成されており、これによりボルト29を中心孔26aに挿入してネジを螺合させるときのプーリシャフト26の共回りを防止する。
また、ボルト29の先端には、突出部29aが形成されており、ボルト29のネジ部とプーリシャフトのネジ部の長さは実質的に同じとなるように形成されている。
このプーリはポリアセタール(POM)等の合成樹脂製であるが、ステンレススチール、アルミニウム(Al)、亜鉛(Zn)等の金属を用いても良い。
キャリアプレート23は、図4bに示すように、基板31と、その基板の表面の中心部に設けられたインナーケーブル係止部32と、基板31の端部に形成された窓ガラス24の下端を係止する窓ガラスホルダー35を保持する窓ガラス係止部33とから構成されている。また、基板31の表裏には、凹部が形成されていてもよい。このようなキャリアプレート23はポリブチレンテレフタレート(PBT)、ポリアセタール(POM)等の合成樹脂によって形成される。しかし、溶融亜鉛メッキ鋼板(SGCC)、アルミニウム(Al)等の金属製であっても構わない。なお、本実施形態では、インナーケーブル係止部32に圧縮コイルバネCが設けられており、インナーケーブルの張力調節機能を有している。
図3に戻って、インナーケーブル22は、四角形状に配置された4つのプーリ21のうち、上下のプーリ21を直接連結するように8字状に配索される。このようなインナーケーブルとしては、軽量化および低コスト化のため、コントロールケーブルのアウターケーシングを省いたインナーケーブルが用いられる。また、この場合、ドアパネルへの組み立て時に接触などによる傷を防止するためインナーケーブルに合成樹脂製のコートを設けている。
駆動装置25は、モータと、そのモータに取り付けられたケーブルガイドからなり、この駆動装置25は、半径方向に突出した3箇所の固定部25aを備えており、この固定部25aにおいてモータとケーブルガイドとでドアパネルを挟むようにして固定される。そのため、この駆動装置25のモータは、ウインドレギュレータをドアパネルに取り付けてから別途取り付けることができるように構成されている。これにより、駆動装置の厚さを小さくすることができ、ウインドレギュレータ組立セット10をドアのベルトラインB開口から挿入して取り付ける場合は、その挿入がし易くなり、ドアのベルトラインBの開口寸法を最小にすることができる。
このウインドレギュレータ10は、窓ガラスを昇降させるために必要な部品を最小限としているため、取り付けられるドアDの軽量化を促進し、また、ウインドレギュレータの低コスト化を実現する。また、ドアパネルPへの取り付け箇所を上述したケーブルガイドのプーリシャフト16および駆動装置の固定部15a(3箇所)の7箇所とし、取り付け工程の簡素化を可能としている。したがって、搬送用固定具11を用いての取り付けに最も適したウインドレギュレータといえる。
図1に戻って、上述のように構成されたウインドレギュレータは、4つのプーリ21を搬送用固定具11の上下の取付部13に2箇所ずつ形成されたプーリ用取付孔17aに仮置きし、駆動装置25を搬送用固定具の収納部14の駆動装置用仮置孔17bに仮置きして搬送用固定具11に取り付けられる。ここでは、プーリ21の取り付け方法を示す。
プーリ21の搬送用固定具への取り付け方法は、図5aに示すように初めにプーリのプーリブラケットの底部28aを取付部材に当接させ、かつ、プーリシャフトの中心孔26aの他端を搬送用固定具のプーリ用取付孔17aに当接させる。そして雄ネジが形成された取付用ピン36をプーリシャフトの中心孔26aに、ボルト29の取付側とは反対から挿入して取り付ける(図5b、c参照)。このように構成されているため、プーリシャフトのフランジ26bがプーリ本体27の脱落を防止し、かつ、プーリ本体27は、搬送用固定具11に対して回転自在に固定される。
また、この取付用ピン36の先端には、ボルト29の突出部29aと係合するスリット36aが形成されている。この先端のスリット36aは、プーリシャフトの中心孔のネジ部から突出するように構成されている。そのため、後述するドアパネルへの取り付け時に、ボルト29の突出部29aに係合させることができる。このようにプーリ21を搬送用固定具に固定しているとき、ボルト29は別途保管しておくのが好ましい。しかし、図5dに示すように、ボルト29および取付用ピン36をプーリシャフトの中心孔26aのネジに螺合させた状態にしてもよい。また、スリット36aは交差するように2〜3本形成してもよい。
プーリ21を搬送用固定具に取り付けた後、駆動装置25の固定部25aを駆動装置用仮置孔17bに仮置きピンで仮置きする。
このようにして4つのプーリ21が搬送用固定具のプーリ用取付孔17aが形成された場所に仮置きされ、駆動装置25が搬送用固定具の駆動装置用仮置孔17bが形成された場所に仮置きされる(ウインドレギュレータ組立セット10)(図1参照)。このとき、このウインドレギュレータ12はドアパネルPに取り付けられたときと実質的に同じ配置で一体化されて搬送用固定具11に格納される。また、このプーリ21および駆動装置25に付随するインナーケーブル22およびキャリアプレート23は、搬送用固定具の収納部14に収納される。さらに、インナーケーブル22には、適度な初期張力が確保されておりインナーケーブル22が絡まったり、キャリアプレートが上下にゆれるなどして収納部から飛び出したりしない。
次に、ウインドレギュレータ組立セット10を用いてドアパネルPへ取り付ける方法を示す。ウインドレギュレータ12への窓ガラス24の取り付けは、ウインドレギュレータ12をドアパネルPに取り付けた後に行う。
初めに、ウインドレギュレータ12が搬送用固定具11とドアパネルPの間に位置するようにウインドレギュレータ組立セット10をドアパネルPに当接させる。このとき、ウインドレギュレータ組立セットは、ドアのベルトラインB開口から挿入するようにしてもよく、また、ドアに形成された穴から挿入するようにしてもよい。ここでは、図6aを用いて、プーリ21の取り付けについて説明をする。
ウインドレギュレータ組立セット10をドアパネルPに当接させた後、ボルト29をドアパネルPを介してプーリシャフトの中心孔26aに挿入する(図6b参照)。そして、ボルト29をプーリシャフトの中心孔26aの奥まで螺合する。これにより取付用ピン36がプーリシャフトの中心孔26aから押し出され、ウインドレギュレータ12が搬送用固定具11から外される(図6c、d参照)。
また、プーリ21をドアパネルに取り付ける前、駆動装置25のドラムとモータとをドアパネルを挟むようにしてボルトとナットで取り付ける。これにより、ボルト29を挿入することで、搬送固定具11からウインドレギュレータ12を完全に切り離すことができる。しかし、ウインドレギュレータ組立セット10は、ウインドレギュレータ12をドアパネルPに取り付けるときと同じ状態にして格納しており、インナーケーブル22の初期張力が保たれているため、駆動装置25を後に取り付けても良い。このように、ウインドレギュレータ12の取り付け方法は、搬送用固定具11からウインドレギュレータ12を取り外すと同時に、ウインドレギュレータ12をドアパネルに取り付けることができるものである。
また、取り外された搬送用固定具11および取付用ピン36は、ウインドレギュレータの製造元に送り返すことによって、再利用することができる。
また、前述したようにこの搬送用固定具11は、図2bに示すように、下の取付部13bと上の取付部13aとは若干角度が付いている。これは窓ガラス24が湾曲しており、この湾曲した窓ガラス24に対応するための構造である。これにより、ウインドレギュレータの取り付け時に、ウインドレギュレータ組立セット10の搬送用固定具11のドアパネルへの当接状態をより密接にすることができ、取付用ピン36を搬送用固定具11に対して垂直に抜くことができる。
しかし、搬送用固定具11の上下の取付部13a、bが平行となるようにしてもよい。その場合、窓ガラス24が湾曲しているため、図2cに示すように、プーリ用取付孔17aを縦長のスリット状に形成する。これは、窓ガラスが湾曲しているため、上部取付部13aに取り付けられる取付用ピン36と下部取付部13bに取り付けられる取付用ピン36の抜き取るときの角度が異なってくるためであり、上部取付部13aのプーリ用取付孔17aを縦長にすることにより、上部取付部13aに取り付けられる取付用ピン36を上下に移動できるようにし抜け易くするためである。
図7aに示すウインドレギュレータの取り付け方法は、搬送用固定具のプーリ用取付孔17aに代えて、ウインドレギュレータが固定される方の搬送用固定具の取付部の面に取付用ピン42が溶接され、かつ、取付ピン42が溶接された取付ピンの周囲に磁石43が固定された搬送用固定具41を使用している。
このように搬送用固定具41は構成されているため、ウインドレギュレータ12のプーリ21が搬送用固定具41に取り付けられているときは、ボルト29はプーリ21から抜かれており、コ字状のプーリブラケットの底部28aと搬送用固定具41とが当接した状態で、プーリ21のプーリシャフトの中心孔26aに取付用ピン42が挿入されている。(図7a参照)。ここでプーリブラケットの底部28aは搬送用固定具の磁石43に吸引されている。
次に、この搬送用固定具41を備えたウインドレギュレータ組立セットを用いたウインドレギュレータの取り付けは、搬送用固定具41をドアパネルPに当接させる(図7a参照)。そして、駆動装置25をドアパネルPを挟むようにしてボルトとナットで取り付ける。ついで、ボルト29を、ドアパネルPを介してプーリシャフトの中心孔26aに挿入する(図7b参照)。これにより、取付ピン42が押し出され、搬送用固定具41は外れる。
図8に示すウインドレギュレータ組立セット50は、実質的に中心で連結された2本のロッド52a、52bからなるリンク構造の搬送用固定具51を備えたものであり、その搬送用固定具の回転角度を規制する折り畳みアーム53が設けられている。ウインドレギュレータ12は、図1の組立セット10と実質的に同じものである。そして、プーリ21はそれぞれロッド52a、52bの上下部に固定される。
ロット52a、52bは、図9a、bに示すように、両端部に形成されたプーリ用取付孔52cと、中部に形成されたリンクの軸心孔54と、組み立てられたときに一方のロッド52aの上部および他方のロッド52bの下部となるように形成された折り畳みアーム用取付孔56(図8参照)とが形成されている。また、一方のロッド52aには、駆動装置25を仮置きピンなどで仮置きする駆動装置用仮置孔57が形成されている。
折り畳みアーム53は、図10a(正面図)、図10b(側面図)に示すように2本のアーム53からなり、それぞれの端部53aを連結部材59で連結したものである。また、アーム53の他方の端部には、ロッド52a、52bと連結するロッド用取付孔58が形成されている。
この搬送用固定具51とウインドレギュレータ12のプーリ21および駆動装置25とは、前述した方法で取り付けられている。そして、この搬送用固定具51はリンク構造となっているため、ロッド52a、52bを折り畳むことができる。そのため、ウインドレギュレータ12を取り付けて開くことにより、ウインドレギュレータをドアパネルに取り付けたときと実質的に同じ形にすることができ、ドアパネル等への取り付けが容易である。また、ウインドレギュレータを取り付けて閉じることにより全体をコンパクトにすることができ、搬入あるいは輸送が容易である(図8b参照)。さらに、折り畳み可能なアームを備えているため、開いた状態のリンクの回転角度を調整することができ、確実にウインドレギュレータの取り付け構造を再現することができる。
図11に示すウインドレギュレータ組立セット60は、搬送用固定具61が、上下取付具61a、61bと、それらをつなぐリンク62とからなる。ウインドレギュレータのプーリ21、インナーケーブル22、キャリアプレート23および駆動装置25は、図1のものと実質的に同じである。
このように構成されているため、取付具61a、61bを左右に滑らすことにより、搬送用固定具61の高さを狭めることができるものである(図11b参照)。また、図11cに示す搬送用固定具63のように、上下取付具63a、63bをヒンジ63cでつなぎ、それらの表裏を合わせるようにして折り畳めるようにしてもよい。これにより一層コンパクトにしてウインドレギュレータを運ぶことができる。さらに図11dに示す搬送用固定具64のように、上下搬送用固定具64a、64bを複数のヒンジ64cでつなぎ、搬送用固定具64の高さを狭めることができるようにしてもよい。
さらに図12に示すウインドレギュレータ組立セット65は、搬送用固定具66が、前後取付具66a、66bと、それらをつなぐリンク67とからなる。ウインドレギュレータは図1のものと実質的に同じである。
このうように構成されているため、前後取付具66a、66bを上下にずらすことができ、ウインドレギュレータ組立セット64の全体の幅を狭めることができる(図12b参照)。このものも、図11cと同様にヒンジ等を用いて折り畳み式にしてもよい。
図13a、bに示すウインドレギュレータ組立セット68は、搬送用固定具69が3本のロッド69a、69b、69cをN字状あるいはZ字状となるようにつないだものである。つまり、ロッド69aの後端をロッド69bの前端に回転自在に連結し、ロッド69cの前端をロッド69bの後端に回転自在に連結したものである。そして、ロッド69aの前端、ロッド69bの前端(ロッド69aの後端)、ロッド69bの後端(ロッド69cの前端)、ロッド69cの後端にそれぞれプーリ21は仮置きされている。
このように構成されているため、ウインドレギュレータ組立セット68を折り畳むことができる。
図14aに示すウインドレギュレータ組立セット70は、ウインドレギュレータ71と、そのウインドレギュレータを格納する搬送用固定具72とからなる。
ウインドレギュレータ71は、上下に配置される2つのプーリ73と、そのプーリの間に配索されるインナーケーブル74と、そのインナーケーブルに固定されると共に窓ガラスを支持するキャリアプレート75と、インナーケーブルを前後に駆動する駆動装置76とを備えている。このウインドレギュレータ71も、図1のウインドレギュレータ12と同様に、キャリアプレートの移動軌跡を支持するガイド部材が用いられておらず、ドアDの窓ガラスランRに窓ガラスが支持されるものである。
また、図14bに示すようにプーリ73(上部)およびプーリの代わり用いるスライドガイド73a(下部)と駆動装置76の間に、インナーケーブルを移動自在に挿入するアウターケーシング(導管)を備えてもよい。つまり、スライドガイド73aと駆動装置76との間をコントロールケーブル74aでつないでもよい。このようにスライドガイド73aと駆動装置76とをコントロールケーブルでもって連結することにより、この間のインナーケーブルを支持することができ、インナーケーブルが一層撓みにくい。また、図1、図8の4個のプーリ(あるいはスライドガイド)を用いるウインドレギュレータにおいてもコントロールケーブルを用いても良い。
搬送用固定部72は、矩形状のプレートからなり、収納部77と、取付部78と、収納部と取付部とを区画する縦に延びる段部79とからなる。また、取付部78の上部には取っ手80が設けられている。
このようにウインドレギュレータ組立セット70は構成されているため、ウインドレギュレータのプーリ73は取付部78に仮置きされ、駆動装置76は収納部77に仮置きされ、インナーケーブル74に初期張力を保持するようにしてプーリと駆動装置に配索される。このウインドレギュレータ71の搬送用固定具72への仮置きは、図1のウインドレギュレータ組立セット10と実質的に同じである。
このウインドレギュレータ組立セット70をドアパネルPに当接させ、搬送用固定具72に仮置きされているウインドレギュレータ71(プーリ73および駆動装置76)を図1のウインドレギュレータ組立セットと同様にして、ドアパネルPに固定するものである。
図15に示すウインドレギュレータ組立セット85は、ウインドレギュレータ86がキャリアプレート91の上下動を支持するガイドレール92を備えたものである。搬送用固定具は図1に示す搬送用固定具11と実質的に同じものであり、この図面において図1と同じ符号を用いる。
ウインドレギュレータ86は、4つのプーリ89と、そのプーリに配索されるインナーケーブル90と、そのインナーケーブルに固定されると共に窓ガラスを支持するキャリアプレート91と、そのキャリアプレートの上下動を支持するガイドレール92と、インナーケーブルを前後に駆動する駆動装置93とからなる。また、このウインドレギュレータ86はプーリ89、ガイドレール92および駆動装置93がドアパネルPに固定される。
図16aに示すように、このガイドレール92を備えたウインドレギュレータ86のプーリ89は、ドアパネルPにガイドレール92を介してボルト29でもって取り付けられる。また、図16bに示すように、プーリ89およびガイドレール92は搬送用固定具11にプーリ用仮置きピン36によって仮置きされる。そして、図16cに示すように、この搬送用固定具11に仮置きされたウインドレギュレータのプーリ89にボルト29を挿入することによってプーリ用仮置きピン36を押し出し、ドアパネルPに取り付けられる。
また、図17aに示すウインドレギュレータ組立セット95のように、上下2つのプーリ96の間にキャリアプレート97を支持するガイドレール98を備えたウインドレギュレータ99を備えてもよい。この組み立てセット95のように搬送用固定具の側部に取っ手が設けられていてもよい。さらには、図17aに示すウインドレギュレータ組立セット95のように、図1のウインドレギュレータ12であって、片方のキャリアプレート23を支持するガイドレール98を備えたものであってもよい。
このように本発明の搬送用固定具は、ウインドレギュレータのガイドレールの有無に関わらず使用することができる。しかし、ガイドレールは、ウインドレギュレータを一体化させる治具としての作用を有している。そのため、本発明の搬送用固定具は、ガイドレールが無いウインドレギュレータに対して、一層その効果を発揮するものである。
次に、初期張力を持たせた状態でウインドレギュレータを取り付けた後、インナーケーブルの張力を適度に調整する方法を示す。
図18、図19では、インナーケーブルの張力調整手段を有している駆動装置を説明する。
図18aに示すように駆動装置100は、ドラム101と、そのドラムの上面と当接するラチェットプレート102と、そのラチェットプレートの上に設けられた波ワッシャ103と、それらを覆うハウジング104aおよびカバー104bと、ドラムの下端と連結するモータ105とからなる。
ドラム101は、円柱状のものであり、側面に形成された溝106と、上面に形成された上向きラチェット107と、下端に形成されたモータ係合部108とからなる。
ラチェットプレート102は、下向きラチェット109がドラムの上向きラチェット107と噛合うようにその下面に形成されている。
波ワッシャ103は、ラチェットプレート102をドラム101に押し付けるように付勢する。
また、この駆動装置100は、モータ105をドラムの下端のモータ係合部108と係合させることにより、ドラムをハウジング方向に押し上げ、波ワッシャを潰し、ラチェット面がずれるスペースがなくなるように構成されている。
さらに、この駆動装置100は、駆動するインナーケーブルの一端がドラム101に固定され、インナーケーブルの他端がラチェットプレート102に固定されており、共にドラムの溝106に巻かれている。
このように構成されているため、図18bに示すようにモータを取り付ける前の状態では、治具107a等によりドラムを、ドラムおよびラチェットプレートのラチェット面がずれるように回転させることにより、そのラチェット面がずれた分だけインナーケーブルをドラムの溝に巻くことができる。それにより、その巻かれた分だけインナーケーブル張力を大きくすることができる。つまり、ウインドレギュレータをドアパネルに設置し、モータ105をドラム101に取り付ける前にインナーケーブルの張力を調整することができる。
次に、図19に示すように、分割構造のドラム111を用いた駆動装置を用いてもよい。このものは、扇状に6分割されたドラム111が、側面に形成された溝112と、下端に形成されたモータ114の軸115を取り付けるための係合孔113とを備えており、この係合孔113が、上に向かって狭くなるようにテーパ状に形成されている。このように構成されているため、モータ軸115を係合孔113に挿入することにより、ドラム111は拡がり、溝の巻き半径が大きくなるものである。つまり、図18bの駆動装置100と同様に、ウインドレギュレータをドアパネルに設置し、その後にインナーケーブルの張力を調整することができる。
次のインナーケーブルの張力の調整方法は、図20aに示すように、ドアパネルに移動自在に取り付けられる張力調整プーリ116を用いるものである。このようにウインドレギュレータをドアパネルに取り付けた後、この張力調整プーリ116を移動させてインナーケーブルの張力を調整する。
また、図20aでは張力調整プーリ116を用いてインナーケーブルの張力を調整しているが、図20bに示すようにプーリ21aあるいは駆動装置25cに張力調整プーリ116の作用をもたせ、プーリ21aあるいは駆動装置25cを移動させることによってインナーケーブルの張力を調整してもよい。
また、図21のインナーケーブルの張力の調整方法は、インナーケーブルに固定されたキャリアプレート117を回転させてインナーケーブルの張力を得る方法である。キャリアプレート117は、図21bに示すように、上から配索されるインナーケーブル22の一端118を留める第1インナーケーブル留め部119と、下から配索されるインナーケーブル22の他端120を留める第2インナーケーブル留め部121とを備えているものである。このように第1インナーケーブル留め部119と第2インナーケーブル留め部121との間に距離Xを設けるように構成することにより、キャリアプレート117を回転させると、その距離Xを半径となした円の外周(回転角度分)だけインナーケーブル117は巻き取られる。
そのため、プーリおよびインナーケーブルをドアパネルに固定したときにキャリアプレート117が傾くように、設計することにより、プーリ等を固定した後、キャリアプレート117を所定の状態に回転させることにより、インナーケーブルの張力を強くし、調整することができる。
本発明のウインドレギュレータ組立セットの一実施形態を示す側面図である。 図2aはその組立セットに用いられる搬送用固定具を示す側面図であり、図2bはそのX−X線断面図であり、図2cはその組立セットに用いられる搬送用固定具の他の形態を示す一部側面図である。 本発明のウインドレギュレータの一実施形態を示す側面図である。 図4aはそのウインドレギュレータに用いられるプーリを示す断面側面図であり、図4bはそのウインドレギュレータに用いられるキャリアプレートの側面図である。 図5a、b、c、dは取付パネルに図4aのプーリを取り付ける方法を示す工程図である。 図6a、b、c、dはドアパネルに図4のプーリの取り付ける方法の一実施形態を示す工程図である。 図7a、b、cはドアパネルにプーリを取り付ける方法の他の実施形態を示す工程図である。 図8aは本発明のウインドレギュレータ組立セットの他の実施形態を示す側面図であり、図8bはそのウインドレギュレータ組立セットを折り畳んだ状態を示す側面図である。 図9a、bはそれぞれ図8に用いられるロッドを示す正面図である。 図10a、bは図8に用いられる折り畳みアームを示す正面図、側面図である。 図11aは本発明のウインドレギュレータ組立セットのさらに他の実施形態を示す側面図であり、図11bその搬送用固定具を示す側面図であり、図11c、dは本発明の搬送用固定具のさらに他の実施形態を示す側面図である。 図12aは本発明のウインドレギュレータ組立セットのさらに他の実施形態を示す側面図であり、図12bはその搬送用固定具を示す側面図である。 図13a、図13bは本発明のウインドレギュレータ組立セットのさらに他の実施形態を示す側面図である。 図14a、図14bは本発明のウインドレギュレータ組立セットのさらに他の実施形態を示す側面図である。 本発明のウインドレギュレータ組立セットのさらに他の実施形態を示す側面図である。 図16aは図15に用いられるウインドレギュレータのプーリがドアパネルに取り付けられたときの断面側面図であり、図16bは、そのプーリが搬送用固定具に取り付けられたときの断面側面図であり、図16cはそのプーリが搬送用固定具からドアパネルに取り付けられる方法を示す断面側面図である。 図17a、図17bは本発明のウインドレギュレータ組立セットのさらに他の実施形態を示す側面図である。 図18a、bは本発明のウインドレギュレータに用いられる駆動装置の一実施形態を示す側面断面図である。 図19a、cは本発明のウインドレギュレータに用いられる駆動装置の他の実施形態に用いられるドラムを示す正面図であり、図15b、dはその側面断面図である。 本発明のウインドレギュレータのインナーケーブルの張力の調整方法を示す概略図である。 本発明のウインドレギュレータのインナーケーブルの張力の調整方法を示す概略図である。
符号の説明
D ドアパネル
R 窓ガラスラン
C 圧縮コイル
10 ウインドレギュレータ組立セット
11 搬送用固定具
12 ウインドレギュレータ
13a 上取付部
13b 下取付部
14 収納部
16 取っ手
17a プーリ用取付孔
17b 駆動装置用仮置孔
18 穴
21 プーリ
22 インナーケーブル
23 キャリアプレート
24 窓ガラス
25 駆動装置
25a 固定部
26 プーリシャフト
26a 中心孔
26b フランジ部
27 プーリ本体
27a 溝
28 プーリブラケット
28a 底部
28b 連通孔
28c ツメ
29 ボルト
29a 突出部
31 基板
32 インナーケーブル係止部
33 窓ガラス係止部
35 窓ガラスホルダー
36 取付用ピン
36a スリット
41 搬送用固定具
42 取付用ピン
43 磁石
50 ウインドレギュレータ組立セット
51 搬送用固定具
52a、52b ロッド
52c プーリ用取付孔
53 アーム
53a アームの端部
54 リンクの軸心孔
56 アーム用取付孔
57 駆動装置用仮置孔
58 ロッド用取付孔
59 連結部材
60 ウインドレギュレータ組立セット
61 搬送用固定具
61a 上取付具
61b 下取付具
62 リンク
63 搬送用固定具
63a 上取付具
63b 下取付具
63c ヒンジ
64 搬送用固定具
64a 上取付具
64b 下取付具
64c ヒンジ
65 ウインドレギュレータ組立セット
66 搬送用固定具
66a、66b 取付具
67 リンク
68 ウインドレギュレータ組立セット
69 搬送用固定具
69a、69b、69c ロッド
70 ウインドレギュレータ組立セット
71 ウインドレギュレータ
72 搬送用固定具
73 プーリ
73a スライドガイド
74 インナーケーブル
74a コントロールケーブル
75 キャリアプレート
76 駆動装置
77 収納部
78 取付部
79 段部
80 取っ手
85 ウインドレギュレータ組立セット
86 ウインドレギュレータ
89 プーリ
90 インナーケーブル
91 キャリアプレート
92 ガイドレール
93 駆動装置
95 ウインドレギュレータ組立セット
96 プーリ
97 キャリアプレート
98 ガイドレール
99 ウインドレギュレータ
100 駆動装置
101 ドラム
102 ラチェットプレート
103 波ワッシャ
104a ハウジング
104b カバー
105 モータ
106 溝
107 上向きラチェット
107a 治具
108 モータ係合部
109 下向きラチェット
111 ドラム
112 溝
113 係合孔
114 モータ
115 モータ軸
116 張力調整用プーリ
117 キャリアプレート
118 インナーケーブルの端部
119 第1インナーケーブル留め部
120 インナーケーブルの端部
121 第2インナーケーブル留め部

Claims (10)

  1. 上下に備え付けられるケーブルガイドと、それらのケーブルガイドの間に配索されるインナーケーブルと、そのインナーケーブルに固定されると共に窓ガラスを支持するキャリアプレートと、インナーケーブルを駆動する駆動装置とからなるドアパネルに取り付けるウインドレギュレータを、ドアパネルに取り付ける構造と実質的に同じ構造で着脱自在に格納する搬送用固定具。
  2. 前記ケーブルガイドを着脱自在に仮置きして格納する請求項1記載の搬送用固定部。
  3. 取っ手を上端に備えた請求項1記載の搬送用固定具。
  4. 前記ケーブルガイドがドアパネルに四角形状に4つ固定され、前記インナーケーブルが上下のケーブルガイドを直接連結するように8字状に配索されるウインドレギュレータを格納する請求項2記載の搬送用固定具。
  5. 上下端に設けられた取付部と、その取付部の間に形成された凹状の収納部とからなるプレート状であり、前記ケーブルガイドは取付部に仮置きされ、前記キャリアプレートおよび駆動装置は収納部に仮置きされる請求項2記載の搬送用固定具。
  6. 実質的に中心で回動自在に連結された2本のロッドからなり、前記ケーブルガイドはそれぞれロッドの上下部に仮置きされる請求項2記載の搬送用固定具。
  7. 一方のロッドの上部と他方のロッドの下部とを連結する折り畳み可能なアームを備えた請求項6記載の搬送用固定具。
  8. 請求項1から7いずれか記載の搬送用固定具と、その搬送用固定具に格納されるウインドレギュレータとからなるウインドレギュレータ組立セット。
  9. 請求項8記載のウインドレギュレータ組立セットを、搬送用固定具とドアパネルの間にウインドレギュレータが位置するように配置し、ウインドレギュレータを搬送用固定具から取り外すと同時に、ドアパネルに取り付ける、ウインドレギュレータの取り付け方法。
  10. 前記ウインドレギュレータのケーブルガイドが、中心孔を有するプーリシャフトと、その外周に配置されるプーリ本体と、プーリシャフトおよびプーリ本体を覆うプーリブラケットと、ドアパネルを介してプーリシャフトの一方の開口部から中心孔に挿入されるボルトとからなり、
    前記搬送用固定具を介して前記プーリブラケットの他方の開口部から中心孔に挿入された取付用ピンを、前記ボルトを一方の開口部から中心孔に挿入することによって押し出し、それにより、ケーブルガイドを搬送用固定具から取り外し、ドアパネルに取り付ける請求項9記載の取り付け方法。
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