JP2007210037A - 吸着装置および切断装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】吸着装置において、負圧経路からの排水および排水経路の封止を自動的に、かつ装置の稼働を中断することなく行う。
【解決手段】吸着装置は、空気負圧によりワーク120を吸着可能な吸着部1と、該空気負圧を発生させる真空源3と、吸着部から真空源までの負圧経路2,3,9からの排水を行うための排水経路2と、吸着部を吸着可能状態と吸着解除状態とに切り替える第1の切替手段6と、排水経路を封止状態と排水可能状態とに切り替える第2の切替手段12とを有する。制御手段15は、第1の切替手段が吸着部を吸着可能状態とするときに排水経路を封止状態とするよう第2の切替手段を制御し、第1の切替手段が吸着部を吸着解除状態とするときに排水経路を排水可能状態とするよう第2の切替手段を制御する。
【選択図】図5

Description

本発明は、半導体装置等のワークを空気負圧により吸着する吸着装置に関し、特に切削水を供給しながらワークの切削を行う切削装置等に用いられる吸着装置に関する。
上記のような切削装置には、ワークを空気負圧により吸着固定した状態で切削するものがある。このような切削装置に用いられる吸着装置では、特許文献1等にて開示されているように、真空源として水封式真空ポンプを用いて負圧を発生させる場合が多い。
但し、真空源として、水封式真空ポンプに比べて構造が簡単な真空エジェクタを用いることができれば、吸着装置およびこれを備えた切削装置をより小型化したり低コスト化したりするのに有利である。
切削水を用いる切削装置において真空エジェクタを用いる場合、真空エジェクタの性能低下を防止するため、ワークを吸着する吸着部から真空エジェクタまでの負圧経路に侵入した切削水を、排水経路を通じて排出する必要がある。例えば、切断装置の所定の使用時間ごとに、排水経路に設けられたドレン弁を手動で開放する必要がある。
特開2002−151449号公報(段落0015〜0016等)
しかしながら、所定の使用時間ごとにドレン弁を開放して排水を行わなければならないのでは、その間ワークを吸着固定することができないため、排水が完了するまで切断装置の稼働を中断しなければならない。
また、ドレン弁を手動で開閉する場合、開操作(つまりは排水)自体をし忘れたり、排水完了後の閉じ操作(つまりは排水経路の封止)をし忘れたりすることにより、切削装置の正常な動作が妨げられるおそれもある。
本発明は、負圧経路からの排水および排水経路の封止を自動的に、かつ切削装置等の稼働を中断することなく行えるようにした吸着装置およびこれを備えた切削装置を提供することを目的の1つとしている。
本発明の一側面としての吸着装置は、空気負圧によりワーク(例えば、半導体装置)を吸着可能な吸着部と、該空気負圧を発生させる真空源と、吸着部から真空源までの負圧経路からの排水を行うための排水経路と、吸着部を吸着可能状態と吸着解除状態とに切り替える第1の切替手段と、排水経路を封止状態と排水可能状態とに切り替える第2の切替手段とを有する。そして、該吸着装置は、第1の切替手段が吸着部を吸着可能状態とするときに排水経路を封止状態とするよう第2の切替手段を制御し、第1の切替手段が吸着部を吸着解除状態とするときに排水経路を排水可能状態とするよう第2の切替手段を制御する制御手段を有することを特徴とする。
ここで、本発明は、真空源として、正圧空気が供給されることにより空気負圧を発生するエジェクタを用いる場合に特に好適である。この場合において、第2の切替手段として、吸着部での吸着に利用される負圧を破壊するための正圧空気を利用して、排水経路を排水可能状態とするとよい。また、排水経路上に、正圧空気の負圧経路への導入により排水を許容する排水弁が設けられている場合に、第2の切替手段を、負圧経路に正圧空気を導く状態と負圧経路に正圧空気を導かない状態とに切り替わるようにするとよい。
さらに、上記吸着装置と、切削水を供給しながら吸着部に吸着されたワークの切削を行う切削部とを有する切削装置は、本発明の他の側面を構成する。
本発明によれば、排水経路を通じた負圧経路からの排水を可能とする状態と排水経路を封止する状態とを自動的に切り替えることができるため、従来のようなドレン弁の手動操作のし忘れによる不都合を回避することができる。しかも、吸着部の吸着可能状態と吸着解除状態との切り替えと、排水経路の封止状態と排水経路を通じた負圧経路からの排水可能状態との切り替えとを連動させるので、吸着装置やこれを備えた切削装置の稼働を中断することなく負圧経路からの排水を行うことができる。
以下、本発明の実施例について図面を参照しながら説明する。
図1には本発明の実施例であるダイシング装置(切削装置)の平面図を、図2には該ダイシング装置の正面図をそれぞれ示している。これらの図において、Z軸方向は装置の上下方向に対応し、X軸およびY軸方向はそれぞれ、装置の左右方向および奥行き方法に対応する。ダイシング装置100は、ワークとしての半導体基板(半導体装置)120から複数の半導体チップを切り出す装置である。また、図3は、ダイシング装置100における切削ステージに設けられた吸着部の概略図である。
ダイシング装置100は、チャックテーブル101と、第1の搬送ユニット102と、吸着部1と、2つのスピンドル105と、第2の搬送ユニット107と、洗浄部109と、第3の搬送ユニット111と、マガジンエレベータ115とを有する。
マガジンエレベータ115には、図3に拡大して示すように、UVテープ121に貼り付けられた2つの半導体基板120を保持したリングフレーム110が複数搭載されている。このマガジンエレベータ115は、切削前の半導体基板120を保持したリングフレーム110を所定の上昇位置に配置する。
第3の搬送ユニット111は、所定の上昇位置に配置されたリングフレーム110をマガジンエレベータ115から取り出し、第2の搬送ユニット107に渡す。第2の搬送ユニット107は、空気負圧によりリングフレーム110を吸着し、ガイドレール108によりX軸方向にガイドされながらリングフレーム110をチャックテーブル101に搬送する。
第1の搬送ユニット102は、チャックテーブル101上のリングフレーム110を空気負圧により吸着し、チャックテーブル101から見て装置奥側(Y軸方向)に設けられた切断ステージ104に搬送する。
切断ステージには、図3に示す吸着部1が設けられている。この吸着部1には、その上平面に多数の吸着開口1aが形成されている。各吸着開口1aに後述する真空源としてのエジェクタで発生された空気負圧が作用することにより、吸着部1はリングフレーム110、つまりは2つの半導体基板120を吸着固定することができる。
2つのスピンドル105はそれぞれ、切削ブレード105aを有し、これを高速で回転させる。一方のスピンドル105は吸着部1に固定された一方の半導体基板120を、他方のスピンドル105は他方の半導体基板120を切削し、複数の半導体チップを切り出す。なお、各スピンドル105は、Z軸方向に昇降可能であり、またガイドレール107に沿ってX軸方向に移動可能である。また、吸着部1は、リングフレーム110を吸着した状態で、XY面内で回転可能である。これにより、半導体基板120が縦方向と横方向において複数箇所ずつ切断され、半導体チップが切り出される。
切削ブレード105aによる半導体基板120の切削時には、これらに対して、パイプ113を通して切削水が供給される。切削水は、切削ブレード105aおよび半導体基板120の冷却と半導体基板120から出た切り屑の飛散防止の役割を有する。
ここで、切削ブレード105aは、半導体基板120を切削する際に、該半導体基板120が貼り付けられているUVテープ121の一部を切断する。このため、吸着部1の吸着開口1aから切削水が吸い込まれる。吸い込まれた切削水がエジェクタ内に侵入すると、エジェクタの機能が低下したり、エジェクタからの排気とともに切削水が装置外部に飛散したりするため、図3に示すように、吸着開口1aからエジェクタに繋がる負圧管路2には、空気から水分を分離するフィルタを備えた真空ドレン9が設けられている。真空ドレン9により分離された水分(切削水)は、後述する排水構造によって装置外部に排出される。
スピンドル105による半導体基板120の切断が終了すると、切り出された半導体チップとともにリングフレーム110が第1の搬送ユニット101により洗浄部109に搬送される。この際、第1の搬送ユニット101は、リングフレーム110を切断ステージ104から装置手前側(Y軸方向)に搬送した後、ガイドレール103に沿ってX軸方向に搬送する。
洗浄部109では、切削後の半導体基板120(半導体チップ)が洗浄水で洗われ、切削水や切り屑が除去される。洗浄された半導体基板120を保持したリングフレーム110は、第3の搬送ユニット111によりマガジンエレベータ115に戻される。
以上の動作を繰り返し行うことにより、複数のリングフレーム110に保持された半導体基板120から順次、半導体チップを切り出すことができる。この間、切断ステージ104に設けられた吸着部1では、リングフレーム110を吸着可能とする状態、すなわち吸着開口1aに空気負圧を発生可能な状態と、リングフレーム110の吸着を解除する状態との切り替えが繰り返される。
図4には、吸着部1での吸着を可能とするための空気負圧を発生するエジェクタの概略構成を示している。エジェクタ3は、ノズル3aと、ノズル3aの排気側に負圧チャンバを形成するケース3bと、ノズル3aおよびケース3bからの排気を行うディフューザ3cとにより構成されている。
ノズル3aの内部には、図中の左側のエア供給ポートから徐々に径が細くなり、途中の最小径部からエア噴出ポートにかけて再び径が徐々に広くなる空気流路が形成されている。エア供給ポートには、後述する空気源から圧縮空気(すなわち、正圧空気)PAが供給される。圧縮空気の流速は、ノズル3a内の流路を進むにしたがって増加し、エア噴出ポートからはきわめて高速で空気が噴出する。このエア噴出ポートとディフューザ3cとの間には、ケース3bで囲まれた負圧チャンバCが形成されている。負圧チャンバCには、ベルヌーイの定理によって説明される負の静圧(真空)が発生する。
この負圧とノズル3aからディフューザ3cに向かって噴出する空気の流れとによって、ケース3bに設けられた負圧ポート3dから空気が引き込まれる。負圧ポート3dは、図3で説明した負圧管路2を介して吸着部1の吸着開口1aが繋がっているため、吸着開口1aに空気の引き込み力が発生する。そして、吸着開口1aがリングフレーム110(UVテープ121や半導体基板120を含む)によって塞がれることにより、吸着開口1aに負圧が発生し、吸着部1はこれを吸着することができる。
吸着部1は、このような仕組みで空気負圧による吸着を行う。なお、吸着開口1aに空気の引き込み力を発生させる状態を、本実施例では、吸着部1又は吸気開口1aによる吸着を可能とする状態(吸着可能状態)又は空気負圧を発生可能とする状態という。
ノズル3aのエア噴出ポートから噴出した空気と負圧ポート3bからケース3b内に引き込まれた空気は、排気BAとしてディフューザ3cの排気ポートから外部に排出される。
図5には、ダイシング装置100の空圧回路およびその制御回路の構成を示している。また、図6には、該空圧回路での切替弁6,12の動作と、圧縮空気の流れおよび吸着部1の状態との関係を示している。
これらの図において、1は前述した切断ステージ104に設けられた吸着部、3は図4で説明したエジェクタである。2は吸着部1の吸着開口1aとエジェクタ3の負圧ポートとを繋ぐ負圧管路であり、9は図3でも説明した、負圧管路2上に設けられた真空ドレンである。
15は後述する電磁弁や空気源の動作を制御するコントローラである。
4はエジェクタ3に圧縮空気を供給する圧縮ポンプ等の空気源である。該空気源4からの圧縮空気は、吸着部1の吸着を解除する(負圧を破壊する)ためにも使用される。さらに、後述するように、該圧縮空気は、真空ドレン9によって空気から分離された切削水を排出する際に、負圧管路2にも供給される。
7は負圧管路2内の負圧(真空度)が所定値より高くなったときにオンする真空度センサである。また、8は負圧管路2内の負圧をモニターするための真空度ゲージである。コントローラ15は、真空度センサ7からのON信号により吸着部1にリングフレーム110が吸着されたことを検出する。
16は空気源4から吸着/吸着解除切替弁6に繋がる第1の正圧管路である。吸着/吸着解除切替弁6は、第1の正圧管路16を封止するとともに負圧管路2を開通させる第1の位置と、該第1の正圧管路16を負圧管路2に接続する第2の位置とに切り替え可能な電磁弁である。吸着/吸着解除切替弁6は、通電オフにより第1の位置に、通電オンにより第2の位置に切り替わる。
吸着/吸着解除切替弁6が第1の位置にあるとき(図7にはOFFと記す)は、負圧管路2を介して吸着部1に空気負圧を発生させる(吸着を行わせる)ことができる。一方、吸着/吸着解除切替弁6が第2の位置にあるとき(図7にはONと記す)は、第1の正圧管路16を介して負圧管路2に正圧が導入されるため、吸着部1に発生していた空気負圧が破壊(真空破壊)され、吸着部1での吸着を解除することができる。この吸着/吸着解除切替弁6が第1の位置にある状態が前述した吸着可能状態である。また、吸着/吸着解除切替弁6が第2の位置にある状態を、以下、吸着解除状態という。
第1の正圧管路16上に配置された吸着解除空気圧調整弁5は、吸着/吸着解除切替弁6に供給される正圧が所定圧以下になるように調整する。
17は第1の正圧管路16から分岐して吸着/ドレン排水切替弁12に繋がる第2の正圧管路である。吸着/ドレン排水切替弁12は、第2の正圧管路17を封止するとともに負圧管路2を開通させる第1の位置と、該第2の正圧管路17を負圧管路2における真空ドレン9とエジェクタ3との間(以下、エジェクタ側部分という)に接続する第2の位置とに切り替え可能な電磁弁である。吸着/ドレン排水切替弁12は、通電オフにより第1の位置に、通電オンにより第2の位置に切り替わる。
また、18は真空ドレン9で分離された切削水を外部排水処理装置13に排出するための第1の排水管路である。この第1の排水管路18上には、該第1の排水管路18を介して排水や空気が負圧管路2に逆流するのを防止するための排水弁としての逆止弁10が設けられている。
さらに、19はエジェクタ3に吸い込まれた切削水やエジェクタ3内で発生した水分を外部排水処理装置13に排出するための第2の排水管路である。この第2の排水管路19上にも、該第2の排水管路19を介して排水や空気がエジェクタ3に逆流するのを防止するための排水弁としての逆止弁11が設けられている。
なお、請求の範囲にいう負圧経路は、吸着部1(吸着開口1a)、負圧管路2および真空ドレン9を含む。負圧経路にエジェクタ3を含んでもよい。また、請求の範囲にいう排水経路は、第1の排水管路18に相当する。
上述した吸着/ドレン排水切替弁12が第1の位置にあるとき(図6にはOFFと記す)は、負圧管路2に正圧が導入されないので、負圧管路2を介して吸着部1に空気負圧を発生させることができる。一方、吸着/ドレン排水切替弁12が第2の位置(図6にはONと記す)にあるときは、第2の正圧管路17を介して負圧管路2のエジェクタ側部分に正圧が導入される。
該エジェクタ側部分に正圧が導入されると、真空ドレン9を介して第1の排水管路18に正圧が供給され、逆止弁10が開く。これにより、真空ドレン9や第1の排水管路18内に溜まった切削水が外部排水処理装置13に排出される。
なお、逆止弁10が閉じた状態が第1の排水管路18の封止状態であり、逆止弁10が開いた状態が第1の排水管路18の排水可能状態である。
このように、吸着/ドレン排水切替弁12を第1の位置から第2の位置に切り替えることで、真空ドレン9や第1の排水管路18からの強制排水を自動的に行わせることができる。なお、第2の排水管路19には、エジェクタ3から常時正圧が供給されるので、逆止弁11は常時開放状態にある。このため、エジェクタ3内からは吸い込まれた切削水等の水分は常時、外部排水処理装置13に排出される。
そして、本実施例では、コントローラ15によって、吸着/吸着解除切替弁6の第1の位置と第2の位置との間の切り替え、すなわち吸着部1における吸着可能状態と吸着解除状態との切り替えと、吸着/ドレン排水切替弁12の第1の位置と第2の位置との間の切り替え、すなわち第1の排水管路18を通じた真空ドレン9等からの排水可能状態との切り替えとを連動させるよう制御する。
図6に示すように、吸着/ドレン排水切替弁12が第1の位置(OFF)で、吸着/吸着解除切替弁6が第1の位置(OFF)の場合は、第1の排水管路18が封止状態となり吸着部1が吸着可能状態となる。また、吸着/ドレン排水切替弁12が第2の位置(ON)で、吸着/吸着解除切替弁6が第2の位置(ON)の場合は、第1の排水管路18が排水可能状態となり、吸着部1が吸着解除(真空破壊)状態となる。
但し、吸着部1を吸着解除状態とする場合に必ずしも第1の排水管路18を排水可能状態としなくてもよい。例えば、吸着部1によるリングフレーム110の吸着解除を所定回数行うごとに又はダイシング装置100を所定時間使用するごとに、吸着/ドレン排水切替弁12の第2の位置(ON)への切り替えと、吸着/吸着解除切替弁6の第2の位置(ON)への切り替えとを連動させるようにしてもよい。この連動制御を行わない場合は、図6に示すように、吸着/ドレン排水切替弁12を第1の位置(OFF)としたまま、吸着/吸着解除切替弁6を第2の位置(ON)に切り替える。これにより、第1の排水管路18が封止状態となり、吸着部1が吸着解除状態となる。
図7には、コントローラ15による切替弁6,12の制御シーケンスを示している。コントローラ15は、該コントローラ15内のメモリに格納されたコンピュータプログラムに従って以下の制御を実行する。
ステップ(図では、Sと記す)1では、コントローラ15は、前述した切削前の2つの半導体基板120が貼り付けられたフレームリング110の切断ステージ104(吸着部1)上への搬送等、該フレームリング110の吸着部1での吸着準備が完了したか否かを判別する。吸着準備が完了した場合は、ステップ2に進み、吸着/ドレン排水切替弁12を第1の位置(OFF)に設定し、さらにステップ3で、吸着/吸着解除切替弁6を第1の位置(OFF)に設定する。これにより、吸着部1は吸着可能状態となり、リングフレーム110を吸着する。
次に、ステップ4では、コントローラ15は、図7に示した真空度センサ7がONになったか否か、すなわちリングフレーム110が吸着されたか否かを判別する。吸着された場合は、ステップ5に進み、図1および図2に示した2つのスピンドル105による2つの半導体基板120の切削工程を実行させる。このとき、図1および図2に示したパイプ113を通じて切削ブレード105aと半導体基板120に切削水を供給する。
次に、ステップ6では、コントローラ15は、半導体基板120の切削工程が完了したか否かを判別する。該切削工程が完了したときは、ステップ7に進み、吸着/吸着解除切替弁6を第2の位置(ON)に切り替える。これにより、吸着部1は吸着解除状態となり、リングフレーム110の吸着を解除する。なお、この後、前述したように、リングフレーム110の洗浄装置109への搬送を行わせる。
また、コントローラ15は、次のステップ8で、切削工程の繰り返し回数が所定回数に達したか否かを判別する。所定回数は、1回でもよいし複数回でもよい。切削工程の繰り返し回数が所定回数に達していない場合は、そのままステップ1に戻り、吸着部1での次のリングフレーム110の吸着および半導体基板120の切削を行う。一方、切削工程の繰り返し回数が所定回数に達した場合は、ステップ9に進む。
ステップ9では、コントローラ15は、吸着/ドレン排水切替弁12を第2の位置(ON)に切り替える。これにより、前述した排水可能状態となり、真空ドレン9等からの強制排水が行われる。
次に、ステップ10では、コントローラ15は、この強制排水の時間を計測する排水タイマーをスタートする。そして、ステップ11では、排水タイマーによるカウント時間が所定時間に達したか否かを判別し、所定時間に達した場合は、ステップ1に戻り、吸着部1での次のリングフレーム110の吸着および半導体基板120の切削を行う。
以上説明したように、本実施例によれば、第1の排水管路18を通じた負圧経路(真空ドレン9および負圧管路2等)からの排水を可能とする状態と第1の排水管路18を封止する状態とを自動的に切り替えることができる。しかも、本実施例では、吸着部1の吸着可能状態と吸着解除状態との切り替えと、第1の排水管路18の封止状態と負圧経路からの排水可能状態との切り替えとを連動させる。このため、ダイシング装置100の稼働を中断することなく負圧経路からの排水を行うことができる。
さらに、本実施例では、エジェクタ3に供給される圧縮空気の一部を利用して負圧管路から強制的に排水を行わせるので、吸着部1での吸着が解除されている時間が短くても、該排水を確実に行わせることができる。
なお、上記実施例にて説明した空圧回路の構成は例にすぎず、本発明は他の空圧回路によっても実施することができる。
また、上記実施例では、真空源としてエジェクタ3を用いる場合について説明したが、本発明にいう真空源はこれに限られない。本発明は、負圧管路に吸い込まれた水分を排出する必要がある真空源を使用する吸着装置およびこれを用いた切断装置等の各種装置に適用可能である。
本発明の実施例であるダイシング装置の平面図。 実施例のダイシング装置の正面図。 実施例のダイシング装置における切断ステージ(吸着部)の斜視図。 実施例のダイシング装置に用いられるエジェクタの構成を示す概略図。 実施例のダイシング装置における空圧回路の構成図。 該空圧回路における圧縮空気の流れを示す説明図。 実施例のダイシング装置における制御フローチャート。
符号の説明
1 吸着部
2 負圧管路
3 エジェクタ
4 空気源
5 吸着解除圧調整弁
6 吸着/吸着解除切替弁
7 真空度センサ
9 真空ドレン
10,11 逆止弁
12 吸着/ドレン排水切替弁
15 コントローラ
18,19 排水管路
105 スピンドル
110 リングフレーム
113 切削水パイプ
120 半導体基板

Claims (6)

  1. 空気負圧によりワークを吸着可能な吸着部と、
    該空気負圧を発生させる真空源と、
    前記吸着部から前記真空源までの負圧経路からの排水を行うための排水経路と、
    前記吸着部を吸着可能状態と吸着解除状態とに切り替える第1の切替手段と、
    前記排水経路を封止状態と排水可能状態とに切り替える第2の切替手段と、
    前記第1の切替手段が前記吸着部を吸着可能状態とするときに前記排水経路を封止状態とするよう前記第2の切替手段を制御し、前記第1の切替手段が前記吸着部を吸着解除状態とするときに前記排水経路を排水可能状態とするよう前記第2の切替手段を制御する制御手段とを有することを特徴とする吸着装置。
  2. 前記真空源は、正圧空気が供給されることにより空気負圧を発生するエジェクタであることを特徴とする請求項1に記載の吸着装置。
  3. 前記第2の切替手段は、前記正圧空気を利用して前記排水経路を排水可能状態とすることを特徴とする請求項2に記載の吸着装置。
  4. 前記排水経路上に、前記正圧空気の前記負圧経路への導入により排水を許容する排水弁が設けられており、
    前記第2の切替手段は、前記負圧経路に前記正圧空気を導く状態と前記負圧経路に前記正圧空気を導かない状態とに切り替わることを特徴とする請求項3に記載の吸着装置。
  5. 前記ワークは、半導体装置であることを特徴とする請求項1から4のいずれか1つに記載の吸着装置。
  6. 請求項1から5のいずれか1つに記載の吸着装置と、切削水を供給しながら前記吸着部に吸着されたワークの切削を行う切削部とを有することを特徴とする切削装置。
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