JP2007210001A - ストリップ巻き取り方法及びその方法を実施するシステム、並びにストリップ切断方法。 - Google Patents

ストリップ巻き取り方法及びその方法を実施するシステム、並びにストリップ切断方法。 Download PDF

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Minoru Sugitani
穣 杉谷
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Abstract

【課題】ストリップ先端位置とストリップ尾端位置とを精度良く所定の位置にするストリップ巻き取り方法及びその提供を目的にするものである。
【解決手段】ストリップを巻き取る装置のテンションリールにストリップを巻き取るストリップ巻き取り方法において、テンションリールに巻き取られたストリップの内周にあるストリップ先端の位置を、ストリップの切断位置からストリップがテンションリールに巻き付く位置までのストリップ先端の搬送量と、テンションリールの回転角度に基づいて算出する。
【選択図】図1

Description

この発明は鉄鋼プラント等で使用されるストリップ巻き取り方法及びその方法を実施するシステム、並びにストリップ切断方法にかかり、特に、ストリップを巻き取る装置のテンションリールに巻き取られるストリップ先端位置及び尾端位置を所定の位置にするとともに、ストリップの切断を予め決められた位置で行うことができるストリップ巻き取り方法及びその方法を実施するシステム、並びにストリップ切断方法に関するものである。
従来、この種のストリップを巻き取る技術として、ストリップ巻き取り終了時にテンションリールに巻き取られたストリップ外周の尾端位置、並びにテンションリールに巻き取られたストリップ内周の先端位置が所定の位置になるように、ストリップ巻き取り装置に巻き付けられたストリップ内周の先端位置を巻き取り進行中も記憶することにより巻き取り制御を行う技術が開示されている。そして、開示されている制御技術は、ストリップ巻き取り装置のテンションリール停止時のストリップ先端位置を所定の位置にするために、記憶中のストリップ先端位置に基づいて補正量を演算し、その補正量分に相当する長さをストリップ切断点から移動させて切断することによりストリップ外周の尾端位置を補正して形成し、ストリップ外周の尾端位置、並びにストリップ内周の先端位置が所定の位置となるように制御するものである。
また、ストリップ巻き取り装置のテンションリールに巻き取られるストリップ先端位置については、オペレータが目視により認識し、その認識したストリップ先端位置情報を押しボタンなどの入力装置から入力するものである(例えば、特許文献1参照)。
特開2004−188468号公報(段落0009〜0012、図2,図4)
上記従来のストリップ巻き取り技術は、オペレータの目視によりテンションリール内周のストリップ先端位置を押しボタンなどの入力装置からの信号により記憶し、この記憶されたストリップ先端位置を予め決められた位置に停止させるための補正量を求めるものであって、この補正量分ストリップの切断位置を補正することで、ストリップ先端位置とストリップ尾端位置が所定の位置になるようにしている。
しかし、ストリップを巻き取っていく過程では、最初の数巻間はストリップ巻き取り装置のテンションリールとストリップ間でスリップが発生することが多く、通常3巻程度しないと巻き取り装置のテンションリールに確実にストリップが巻き付かないものである。従って、この巻き付きが完了する前に、上記従来技術のように、ストリップ先端位置を押しボタンなどの入力装置により入力しても、ストリップ先端位置と巻き取り装置のテンションリールに付加されたテンションリール回転角度検出装置からの現在角度との位置関係がずれ、正確なストリップ先端位置を記憶させることが出来ない課題があった。
また、一般的に、ストリップ巻き取り装置は機械的に複雑でテンションリール周辺には複数の設備があって、これらの設備が目視確認の障害になるため、オペレータがストリップ先端位置を目視により入力することは困難であり、オペレータに対する負荷が大きいといった課題があった。
更に、上記従来技術では、ストリップ先端とストリップ尾端を所定の位置にするために、ストリップ尾端が所定の位置に停止した時にストリップ先端の到達が予定されるストリップ巻き取り装置のテンションリール上の位置と、所定の停止位置との偏差分を計測し、これを修正する為にストリップの切断位置の補正を行うものである。
しかし、一般的にストリップの切断においては、ストリップの切断位置は予め決められている場合が多く、例えば先行ストリップと後行ストリップを溶着接続する溶接位置は硬いため、この点でストリップを切断すると切断装置の刃が損傷することから、これを避けて切断するよう求められている。しかし、従来技術のような計算によって求めた補正量により切断位置を補正して切断すると、結果的にストリップの溶接位置で切断を行ってしまう危険生があると言った課題もあった。
この発明は上記のような課題を解決するためになされたものであり、ストリップ先端位置とストリップ尾端位置とを精度良く所定の位置にするストリップ巻き取り方法及びその方法を実施するシステムの提供を目的にするものである。
また、この発明の別の目的は、ストリップ先端位置とストリップ尾端位置とを所定の位置にするためストリップの切断位置の補正を行っても、予め決められた切断位置でストリップを切断できるストリップ切断方法の提供を目的にするものである。
この発明によるストリップ巻き取り方法は、ストリップを巻き取る装置のテンションリールに上記ストリップを巻き取るストリップ巻き取り方法において、上記テンションリールに巻き取られたストリップの内周にあるストリップ先端の位置を、上記ストリップの切断位置から上記ストリップが上記テンションリールに巻き付く位置までの上記ストリップ先端の搬送量と、上記テンションリールの回転角度に基づいて算出する、ことを特徴とする。
また、この発明の別の発明によるストリップ巻き取りシステムは、ストリップを巻き取る装置のテンションリールに上記ストリップを巻き取るストリップ巻き取りシステムにおいて、上記ストリップを搬送するストリップ搬送手段と、上記ストリップ搬送手段により搬送されるストリップを切断するストリップ切断手段と、上記ストリップ搬送手段により搬送される上記ストリップが上記テンションリールに巻き付いたことを検出するストリップ巻き付き検出手段と、上記ストリップ切断手段により切断されて形成されるストリップ先端が上記ストリップ搬送手段により搬送され、上記ストリップの上記テンションリールへの巻き付きが上記ストリップ巻き付き検出手段により検出されるまでの上記ストリップ先端の搬送量を求めるストリップ搬送量算出手段と、上記ストリップ搬送量算出手段により算出されるストリップ先端の搬送量と上記テンションリールの外径に基づいて、上記テンションリールに巻き取られたストリップ先端の位置と上記テンションリール上のストリップ巻き付き位置との距離を算出し、上記ストリップ先端の位置を求めるストリップ先端位置算出手段と、を備えたことを特徴とする
また、この発明の別の発明によるストリップ切断方法は、溶接接合部を有するストリップを切断する際の前工程として、上記ストリップの状態を確認するサンプルの採取部分を予め決められた分割パターンにより切断するストリップ切断方法であって、上記ストリップを巻き取る装置のテンションリールに巻き取られる上記ストリップの内周にあるストリップ先端と上記ストリップの外周にあるストリップ尾端とが予め決められた位置のストリップを形成するストリップ切断方法において、上記予め決められたストリップ先端の位置と上記テンションリールに巻き取られるストリップ先端の位置との差を補正量として求め、上記補正量を、上記ストリップの状態を確認するサンプルの採取部分から、上記ストリップの溶接部分での切断を避ける溶接点切断余裕部を除いた部分に加算し、上記加算したストリップ部分を、上記予め決められた分割パターンで切断する、ことを特徴とする
この発明によれば、オペレータに負担をかけることなく、ストリップ巻き取り装置のテンションリール上のストリップ先端位置を精度良く自動的に検出することが可能となり、ストリップ先端位置とストリップ尾端位置とを精度良く所定の位置にできる効果がある。
また、溶接接合部を有するストリップを切断する際に、ストリップの先端及び尾端を所定の位置にするために必要なストリップの切断位置の補正を行っても、予め決められた切断でストリップを切断でき、ストリップの溶接接合部での切断を防止できる効果がある。
以下に添付図面を参照して、この発明にかかるストリップ巻き取り方法及びその方法を実施するシステム、並びにストリップ切断方法について好適な実施の形態を詳細に説明する。
実施の形態1.
以下、この発明の実施の形態1について説明する。図1は実施の形態1によるストリップ巻き取りシステムの概略構成を説明するもので、複数の長尺体が溶接接合されて形成される鋼帯などのストリップ1が、ストリップ搬送手段、例えば、ブライドルロール2により搬送され、モータ等の駆動装置3で回転駆動されるストリップ巻き取り装置4のテンションリール5に巻き取られる。ストリップ1の搬送量は、ブライドルロール2に装着されたストリップ搬送量算出手段、例えば、パルスジェネレータ6の発生パルス信号を積算することにより算出される。
ストリップ1はストリップ分割手段、例えばシャー7により切断されるとともに、サンプルカット、クロップカット等が行なわれる。テンションリール5にはテンションリール5の回転角を初期化するタイミングを検出するセンサ8が装備されており、また、テンションリール5の回転角を検出するために、テンションリール5が決められた角度を回転する毎に1パルスを発生するパルスジェネレータ9が装備されている。
また、この発明の実施の形態1によるストリップ巻き取りシステムには、ストリップ先端位置算出手段10が装備されており、このストリップ先端位置算出手段10は、後述するように、パルスジェネレータ6により算出されるストリップ先端の搬送量とテンションリール5の外径に基づいて、テンションリール5に巻き取られたストリップ先端の位置とテンションリール5上のストリップ巻き付き位置との距離を算出し、ストリップ先端の位置を求める機能を有するものである。更に、モータ3の負荷を検出することにより、ストリップ先端がテンションリール5へ巻き付いたことを検出するストリップ巻き付き検出手段、例えば、負荷検出装置11が装備されている。なお、ローラ12はストリップ1の案内を司るものである。
図2はテンションリール5の回転角とストリップ先端の相対位置の詳細を示すもので、テンションリール5の回転角を初期化するタイミングを発生するセンサ8をONさせる金属製ストライカー20の金属片の位置がテンションリール5の基準回転角度となり、回転角はここから360°回転してまた0°に戻る。αはストリップ1がテンションリール5に巻き付けられた位置Pとセンサ8との相対角度、βはストリップ1がテンションリール5に巻き付けられた位置とストリップ先端位置との相対角度、θwはテンションリール5の絶対回転角、θhはテンションリール5の回転基準位置とストリップ先端位置の相対角度である。
この発明の実施の形態1によるストリップ巻き取りシステムは上記のように構成されており、次にその動作について説明する。
シャー7にて切断されたストリップ1にはストリップ先端が発生する。ブライドルロール2にて搬送されたストリップ先端が巻き取り装置4のテンションリール5上に巻き付き、テンションリール5が数回回転する内にテンションリール5とストリップ1との間に隙間が無くなる。この時、テンションリール5を回転させるモータ3は、ブライドルロール2との間で、予め決められた張力を持ってストリップ1を巻き取ろうとするため、テンションリール5上にストリップ1が完全に巻き付くと同時にモータ負荷が増える。このモータ負荷の上昇を負荷検出装置11により検出し、テンションリール5上でのストリップ1の巻き付きが完了したことを検出する。このテンションリール5上でのストリップ1の巻き付きが完了する時点までに、ストリップ先端がシャー7の位置から搬送される長さは、ストリップ1を搬送するためのブライドルロール2に装備されたパルスジェネレータ6が発生するパルス信号を積算することで計測できる。テンションリール5上でのストリップ1の巻き付きが完了したと判断されるまでにストリップ先端が搬送された長さから、シャー7からテンションリール5上のストリップ巻き付き位置Pまでの距離Lを減算した長さ分が、テンションリール5上にストリップ1が完全に巻き付くまでに巻き取ったストリップ1の長さとなる。
このストリップ巻き取り長さを、テンションリール5の初期外径で除算し、その余り長さ分が、テンションリール5上のストリップ先端位置とテンションリール5上のストリップ巻き付き位置Pまでの距離となる。この距離をテンションリール5の円周長で除し、360°を乗算すれば、ストリップ先端位置のテンションリール5上のストリップ巻き付き位置Pからの相対角度βになり、これにパルスジェネレータ9で検出したテンションリール5の回転角となるαを加えれば、テンションリール5の初期回転角度位置からストリップ先端位置までの絶対角度が求められる。このストリップ先端位置の絶対角度は、ストリップ巻き取り装置4のテンションリール5にてストリップ1を巻き取っていっても変わることはない。
なお、上記演算では、テンションリール5の初期外径を使用しているが、ストリップ1の板厚が厚い場合、ストリップ1をテンションリール5上に巻き付けていくことによりテンションリール5の円周長さが変化して行く巻太りが無視できない。この場合には、テンションリール5の1回転をセンサ9にて検出し、それ毎にテンションリール5の初期外径にストリップ1の板厚の2倍を加えて行くことでテンションリール5の外径を修正していけば良い。但し、このテンションリール5の外径修正は、テンションリール5上でストリップ1が完全に巻きつけられるまで行えばよく、ストリップ1の巻き付けが完了した後は必要が無い。
さらに、上記方式では、テンションリール5上にストリップ1が完全に巻き取られたことを、テンションリール5を回転させる為のモータ3の負荷増加を負荷検出装置11にて検出することについて説明したが、一般にテンションリール5上にストリップ1が数回転巻き取られるとテンションリール5とストリップ1の隙間が無くなり、ストリップ1はテンションリール5上に完全に巻き取られることが実証されている。この巻数を計測し、予め決められた巻数を越えたことにより、ストリップ1の巻き付きが完了したと判断させることも可能である。
上記方式により、巻き付け完了時のテンションリール5上におけるストリップ1の内周先端位置を自動的に精度良く検出することが可能となる。
実施の形態2.
次に、この発明の実施の形態2について説明する。図3は実施の形態2によるストリップ巻き取りシステムの概略構成を説明するもので、この実施の形態2においては、実施の形態1によるストリップ巻き取りシステムに、ストリップ尾端位置設定手段30とストリップ尾端位置補正手段31を付加したものあり、その他の構成については実施の形態1と同様であるので、同一符号を付すことにより説明を省略する。
次に、実施の形態2によるストリップ巻き取りシステムの動作について説明する。ストリップ1をテンションリール5に巻き取るにあたり、巻き取られるストリップの尾端位置を予めストリップ尾端位置設定手段30により設定して置く。その後、テンションリール5にストリップ1を巻き取って行き、テンションリール5に巻き取られたストリップ先端の位置をストリップ先端位置算出手段10により求め、これにより求められたストリップ先端の位置に基づいてストリップ尾端位置設定手段30に予め設定されたストリップ尾端位置を、ストリップ尾端位置補正手段31により補正する。
実施の形態2によれば、ストリップ巻き取り装置4のテンションリール5にストリップ1を巻き取るとともに、テンションリール5に巻き取られたストリップ1の外周にあるストリップ尾端とストリップの内周にあるストリップ先端とをオペレータに負担をかけることなく、精度良く自動的に検出することが可能となる。
実施の形態3.
次に、上記各実施の形態で説明したストリップ巻き取りシステムによって、溶接接合部を有するストリップをテンションリールに巻き取る工程の前工程として、ストリップの状態を確認するサンプルの採取部分を予め決められた分割パターンにより切断するストリップ切断方法について説明する。
図4は一般に行われているストリップ1の分割パターンを示す図で、ストリップ1上にストリップ1の製造状態を確認するためのサンプルを採取するために、1枚当たりの長さ及び枚数を予め決めて切断するサンプルカット部40、ストリップ1の巻き取り方向における前後の2つのストリップ1を溶着接合した溶接位置41を含め、ストリップの先端、尾端の悪形状部分を取り除くために切断される所定長さのスクラップカット部42、シャー7にてストリップ1を切断した際、シャー7の刃が損傷しないように溶接位置41を避けて切断するように設定された溶接部カット余裕長さ43、スクラップカット部42から溶接部カット余裕長さ43を引いた実際のスクラップカット長さ44、溶接位置41からサンプルカット部40とスクラップカット部42を合わせた長さ離れた位置になるストリップ1を分割するためのファーストカット部45を表した図である。
また、図5はストリップ先端とストリップ尾端とを予め決められた位置にするために、ストリップ1の切断位置を補正した後の分割パターンを示す図で、スクラップカット部42に補正量部50が加えられた状態を示す図である。なお、この補正量部50の長さの演算方法については、実施の形態1あるいは実施の形態2において説明したように、予め決められたストリップ先端の位置とテンションリールに巻き取られたストリップ先端の位置との差を補正量として求めればよい。
次に、ストリップ1の分割パターンについて説明する。ストリップ1を分割する際には、前述のようにサンプルカット部40、スクラップカット部42が設けられるが、このサンプルカット部40の1枚当たりの長さは固定されており、これを変えることは通常出来ない場合が多い。
また、ストリップ1の巻き取り方向における前後の2つのストリップ1を溶着接合した溶接位置41は、前述したように材質が硬化しており、ここをシャー7で切断するとシャー7の刃が損傷することが多く、これを避けるために溶接点カット余裕長さ43を持たせている。スクラップカット部42の切断では、与えられたスクラップカット部42から溶接点カット余裕量43を引いた長さを、機械上の制約などから予め決められたスクラップ1枚当たりの最大あるいは最小長さ以内になるよう均等分割していき、スクラップ1枚当たりの長さ及び枚数を決定する。また、溶接位置41からスクラップカット部42とサンプルカット部40を加えた長さ分離れた点がストリップ1を分割するために最初にカットされるファーストカット部45となる。
ストリップ1が搬送されていく際には、このファーストカット部45の位置とシャー7までの残り長さを常時測定していき、ファーストカット部45がシャー7の直下に来た時にシャー7にてストリップ1を切断し、その後サンプルカット部40、スクラップカット部42を予め決められたパターンに従って切断して行く。
一般にサンプルカット、スクラップカットは上記の様におこなわれるため、ストリップ先端とストリップ尾端とを予め決められた位置にするために、ファーストカット部45を補正量部50の長さ分を単純に移動させてファーストカットを行い、その後の決められたカットパターンに従ってストリップ1を切断していった場合、溶接位置41前後の切断部の位置も補正量部50の長さ分ずれることになり、補正量部50の長さによっては、溶接位置41上で切断してしまうことになる危険性がある。
そこで、実際のスクラップカット長さ44にのみ補正量部50の長さを加え、この補正されたスクラップカット長さに溶接部カット余裕長さ43を加え、前述の均等分割規則に基づいてスクラップ1枚当たりの長さを再計算する。これにサンプルカット部40を加えて補正後のファーストカット45の位置を決定する。
上記の様に実際のスクラップカット長さ44にのみ補正量部50を加えることにより、ストリップ先端、ストリップ尾端を所定位置にするために必要なファーストカット部44の補正量はスクラップカット部42の中で吸収されるため、溶接位置41及び溶接点カット余裕量43は補正を実施しても位置が変化せず、溶接部においても所定の切断を行うことが出来る。
次に、上記スクラップカット部42における均等分割でのスクラップ1枚当たりの長さを決定するためのアルゴリズムを図6に示す。このアルゴリズムではストクラップ1枚あたりの最小長さを800mm、最大長さを1200mmとしているが、他のケースに対応させるためにはアルゴリズム内での判断長さを変更すれば対応可能である。
まず、初期値としてスクラップカット枚数を1枚と設定する(ST1)。スクラップカット部42の長さが最小長さの2倍である1600mmと比較し(ST2)、それ以上の場合にはカット枚数で除算する(ST3)。この長さがスクラップ1枚当たりの最小長さ800mm以上、最大長さ1200mm以下であれば(ST4)、これをスクラップ1枚当たりの長さとして採用する(ST5)。この長さが最大長さ1200mmを越えている場合は、カット枚数に1を加え(ST6)、再度スクラップ1枚当たりの長さを計算する。これをスクラップ1枚当たりの長さが最大長さ1200mm以下になるまで繰り返しスクラップ1枚当たりの長さを求める。
スクラップカット部42の長さが最小長さの倍である1600mm未満である場合には、スクラップ1枚当たりの長さが最大長さ1200mmと比較する(ST7)。これ未満の場合には、スクラップカット部42の長さをスクラップ1枚当たりの長さとして採用する(ST8)。スクラップ1枚当たりの長さが1200mm以上の場合には、スクラップカットを2枚とするとスクラップ1枚当たりの最小長さ800mmよりも短くなってしまうため、1枚当たりの最大長さである1200mmとする(ST9)。この時最大で400mmの誤差が生じるが、これによりストリップ先端の停止位置のずれが許容出来ない場合には、スクラップ1枚当たりの最大、最小長さを変更させる必要がある。
以上のように、実施の形態3によるストリップ切断方法によれば、ストリップ1の巻き取り方向における前後の2つのストリップ1が溶着接合される溶接位置41をシャー7により切断することが防止できる効果がある。
以上のように、この発明にかかるストリップ巻き取り方法及びその方法を実施するシステム、並びにストリップ切断方法は、テンションリールに巻き取られたストリップの外周にあるストリップ尾端とストリップの内周にあるストリップ先端とをオペレータに負担をかけることなく、精度良く自動的に検出することが可能となり、また、ストリップが溶着接合される溶接位置をシャーにより切断することが防止できるもので、産業上の利用可能性は大である。
この発明の実施の形態1によるストリップ巻き取りシステムの概略構成を説明する図である。 この発明の実施の形態1によるストリップ巻き取りシステムのテンションリールの回転角とストリップ先端の相対位置を示す図である。 実施の形態2によるストリップ巻き取りシステムの概略構成を説明する図である。 一般に行われているストリップ1の分割パターンを示す図である。 実施の形態3によるストリップの切断位置を補正した後の分割パターンを説明する図である。 スクラップカット部における均等分割でのスクラップ1枚当たりの長さを決定するためのアルゴリズムを示すフローチャートである。
符号の説明
1 ストリップ 2 ブライドルロール
3 モータ 4 ストリップ巻き取り装置
5 テンションリール 6 パルスジェネレータ
7 シャー 8 センサ
9 パルスジェネレータ 10 ストリップ先端位置算出手段
11 負荷検出装置 12 ローラ
13 ストリップ尾端位置設定手段 14 ストリップ尾端位置補正手段
20 金属製ストライカー 40 サンプルカット部
41 溶接位置 42 スクラップカット部
43 溶接部カット余裕長さ 44 実際のスクラップカット長さ
45 ファーストカット部 50 補正量部

Claims (6)

  1. ストリップを巻き取る装置のテンションリールに上記ストリップを巻き取るストリップ巻き取り方法において、
    上記テンションリールに巻き取られたストリップの内周にあるストリップ先端の位置を、上記ストリップの切断位置から上記ストリップが上記テンションリールに巻き付く位置までの上記ストリップ先端の搬送量と、上記テンションリールの回転角度に基づいて算出することを特徴とするストリップ巻き取り方法。
  2. ストリップを巻き取る装置のテンションリールに上記ストリップを巻き取るストリップ巻き取り方法であって、
    上記テンションリールに巻き取られたストリップの内周にあるストリップ先端と上記ストリップの外周にあるストリップ尾端とを予め決められた位置にするストリップ巻き取り方法において、
    上記ストリップ先端の位置を、上記ストリップの切断位置から上記ストリップが上記テンションリールに巻き付く位置までの上記ストリップ先端の搬送量と、上記テンションリールの回転角度に基づいて算出することを特徴とするストリップ巻き取り方法。
  3. 上記ストリップの切断位置から上記ストリップが上記テンションリールに巻き付く位置までの上記ストリップ先端の搬送量と、上記テンションリールの回転角度に基づく算出は、上記テンションリールの1回転毎に上記ストリップの板厚の2倍を上記テンションリールの初期外径に加算するものであることを特徴とする請求項1または請求項2記載のストリップ巻き取り方法。
  4. ストリップを巻き取る装置のテンションリールに上記ストリップを巻き取るストリップ巻き取りシステムにおいて、
    上記ストリップを搬送するストリップ搬送手段と、
    上記ストリップ搬送手段により搬送されるストリップを切断するストリップ切断手段と、
    上記ストリップ搬送手段により搬送される上記ストリップが上記テンションリールに巻き付いたことを検出するストリップ巻き付き検出手段と、
    上記ストリップ切断手段により切断されて形成されるストリップ先端が上記ストリップ搬送手段により搬送され、上記ストリップの上記テンションリールへの巻き付きが上記ストリップ巻き付き検出手段により検出されるまでの上記ストリップ先端の搬送量を求めるストリップ搬送量算出手段と、
    上記ストリップ搬送量算出手段により算出されるストリップ先端の搬送量と上記テンションリールの外径に基づいて、上記テンションリールに巻き取られたストリップ先端の位置と上記テンションリール上のストリップ巻き付き位置との距離を算出し、上記ストリップ先端の位置を求めるストリップ先端位置算出手段と、
    を備えたことを特徴とするストリップ巻き取りシステム。
  5. ストリップを巻き取る装置のテンションリールに上記ストリップを巻き取るとともに、上記テンションリールに巻き取られたストリップの外周にあるストリップ尾端と上記ストリップの内周にあるストリップ先端とを予め決められた位置にするストリップ巻き取りシステムであって、
    上記ストリップ尾端の位置を予め設定するストリップ尾端位置設定手段を備えたストリップ巻き取りシステムにおいて、
    上記ストリップを搬送するストリップ搬送手段と、
    上記ストリップ搬送手段により搬送されるストリップを切断するストリップ切断手段と、
    上記ストリップ搬送手段により搬送される上記ストリップが上記テンションリールに巻き付いたことを検出するストリップ巻き付き検出手段と、
    上記ストリップ切断手段により切断されて形成されるストリップ先端が上記ストリップ搬送手段により搬送され、上記ストリップの上記テンションリールへの巻き付きが上記ストリップ巻き付き検出手段により検出されるまでの上記ストリップ先端の搬送量を求めるストリップ搬送量算出手段と、
    上記ストリップ搬送量算出手段により算出されるストリップ先端の搬送量と上記テンションリールの外径に基づいて、上記テンションリールに巻き取られたストリップ先端の位置と上記テンションリール上のストリップ巻き付き位置との距離を算出し、上記ストリップ先端の位置を求めるストリップ先端位置算出手段と、
    上記ストリップ尾端位置設定手段により予め設定された上記ストリップ尾端の位置を、上記ストリップ先端位置算出手段により求められた上記ストリップ先端の位置に基づいて補正するストリップ尾端位置補正手段と、
    を備えたことを特徴とするストリップ巻き取りシステム。
  6. 溶接接合部を有するストリップを切断する際の前工程として、上記ストリップの状態を確認するサンプルの採取部分を予め決められた分割パターンにより切断するストリップ切断方法であって、
    上記ストリップを巻き取る装置のテンションリールに巻き取られる上記ストリップの内周にあるストリップ先端と上記ストリップの外周にあるストリップ尾端とが予め決められた位置のストリップを形成するストリップ切断方法において、
    上記予め決められたストリップ先端の位置と上記テンションリールに巻き取られるストリップ先端の位置との差を補正量として求め、
    上記補正量を、上記ストリップの状態を確認するサンプルの採取部分から、上記ストリップの溶接部分での切断を避ける溶接点切断余裕部を除いた部分に加算し、
    上記加算したストリップ部分を、上記予め決められた分割パターンで切断する、
    ことを特徴とするストリップ切断方法。
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Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH01178316A (ja) * 1987-12-29 1989-07-14 Nkk Corp コイル巻取り方法及び装置
JPH06154854A (ja) * 1992-11-27 1994-06-03 Kawasaki Steel Corp 金属ストリップのコイル巻き取り方法

Patent Citations (2)

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