JP7472549B2 - シート体の不良箇所除去方法、及び巻取装置 - Google Patents

シート体の不良箇所除去方法、及び巻取装置 Download PDF

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Description

本発明は、ロール状のシート体(以下、原反とも記載する)を巻き取りしつつ不良箇所で一旦巻き取りを停止して原反から不良箇所を除去する不良箇所除去処理に関する技術であって、前工程で取得した不良箇所の情報に基づき、ロール状のシート体から不良箇所を除去する技術に関する。
包装用のフィルム原反など、ロール状のシート体から不良箇所を除去する不良箇所除去処理は、例えば、スリッター装置と呼ばれる機械を用いて行われる。スリッター装置は、ロール状のシート体の巻き取りの運転処理を実行し、上記巻き取り中のシート体における不良箇所を検知して、巻き取りの運転処理を一時停止する。その一時停止中に、作業者が、不良箇所を含むその前後の部分をシート体から切断して不良箇所をシート体から除去し且つ切断位置でのシート体の再接合を行う。シート体の再接合処理が完了したら、作業者の操作で、上記巻き取り処理を再開する。これを繰り返すことで、原反に存在していた複数の不良箇所が取り除かれる。
一般に、スリッター装置を用いた不良箇所除去工程(スリッター工程)の前工程において、シート体に存在する不良位置に対しラベル(テープなど)を付与する(特許文献1参照)ことが行われ、不良箇所除去工程では、ラベルの検知に基づき、不良箇所で巻き取りを停止している。なお、前工程は、例えば、シート体への印刷を行う印刷工程であり、不良は、例えばその印刷ミスやシート体自体の疵などである。
不良箇所の位置(不良位置とも呼ぶ)へのラベル付与は、例えば、原反を巻き取り、印刷処理が行われた後で再巻き取りする前に、画像処理などで印刷不良等の不良を検知し、検知した不良箇所にラベルを自動的に貼り付けることで実行される。
また、前工程にて、ラベルを付与した不良位置の不良位置情報も取得される。不良箇所の位置情報は、特許文献1のように、各不良位置までの再巻き取りの巻き取り長さを計測部(エンコーダなど)で計測することで行われる。このように、各不良箇所の不良位置は、ロール巻き取りの巻芯側の計測開始から不良位置までの巻き取り長さで規定される。
特許文献1では、前工程で取得した各不良位置情報を、不良箇所除去処理での原反における、巻き取りの開始側(巻外側)の位置を基準とした各不良位置までの長さに変換し、変換後の各不良位置情報によって、巻き取り開始からの各不良位置までの巻き取り量に応じた分だけ巻き戻され、対応するラベルを確認する度に巻き取りを停止して、その停止中に、作業者が不良箇所の除去処理及び再接合処理を実行していた。
特開平3-45345号公報
上述の通り、不良箇所除去工程では、原反の巻き取り中に、シート体に付与したラベルに基づき、不良箇所の位置が検知されて巻き取りを停止する。
ここで、スリッター装置での原反の巻き取りの運転は、作業効率から高速回転操業で実行される。このため、次の不良位置(ラベル位置)で確実に巻き取りを停止するためには、不良位置の手前で高速回転での巻き取り速度を減速して徐行運転に切り替え、その徐行運転中に、ラベルを確認することで、不良箇所で確実に巻き取りを停止可能とする。
このとき、巻き取り開始の基準位置がずれた場合、各不良位置情報の精度が悪くなるため、特許文献1では、原反の巻外側に設定した基準位置から各不良箇所までの巻数量(不良位置までの長さ)を用いて順次、不良箇所位置を推定することで、不良箇所で一時停止できるようにしている。
ここで、前工程で不良箇所と検知された位置で巻き取りを停止したら、作業者は、その不良箇所を含む前後をスリッター装置のカッターで切断して再接合処理を実行する。その不良箇所除去処理によって、それ以降の不良箇所の位置について、前工程で取得した不良位置情報に誤差が含まれ、上記不良箇所除去処理を繰り返すにつれて誤差が累積していく。すなわち、誤差の累積は、不良箇所除去の除去回数が増えるほど大きくなる。
このため、ラベル検知漏れによる不良箇所の検知漏れ(不良位置の通過)を防ぐために、従来にあっては、不良位置情報に基づく次の停止位置予定の例えば100m手前から徐行運転に切り替えていた。そして、この徐行運転の期間が長いほど、不良箇所除去工程の処理に要する時間が長くなるという課題があった。
また、例えば100m手前から徐行運転に切り替えるが、従来にあっては、徐行運転による速度低下ロスを少なくするために、作業者が、搬送されるシート体やラベルを目視で監視して、徐行運転時の搬送速度を、適宜、手動で一時的に速くしたりすることも実行されている。しかしながら、作業者が100mものシート体分を目視で監視して作業することは、作業者の負担増加に繋がる。
本発明は、上記のような点に着目してなされてもので、作業者の負荷を抑えつつ不良箇所除去工程での速度低下ロスを低減することを目的とする。
課題を解決するために、本発明の一態様は、ロール状のシート体を巻き取り、前工程で取得した上記シート体における不良箇所の位置情報に基づき、各不良箇所の手前で、上記巻き取り速度を減速し徐行運転にしてから不良箇所の位置で当該巻き取りを一時停止して、上記シート体における当該不良箇所を含む部分をシート体から除去する不良箇所除去方法であって、上記不良箇所の位置情報に基づき、次に停止する不良箇所の位置情報と、その1つ前の直前の不良箇所の位置情報とに基づき、上記直前の不良箇所の位置から上記次に停止する不良箇所の位置までの相対距離を算出する相対移動量算出工程と、上記相対移動量算出工程が算出した相対距離に基づき、次に一時停止のための徐行運転の開始タイミングを決定する徐行開始タイミング決定工程と、を備えることを要旨とする。
また、本発明の態様は、不良箇所にラベルが付与されたロール状のシート体を巻き取り、不良箇所で巻き取りを一時停止して上記不良箇所を含む部分をシート体から除去するための巻取装置であって、前工程で取得した上記不良箇所の位置情報に基づき上記巻き取り速度を減速して徐行運転に変更してから、不良箇所の位置で当該巻き取りを一時停止する巻取装置において、上記不良箇所の位置情報に基づき、次に停止する不良箇所の位置情報と、その1つ前の直前の不良箇所の位置情報とに基づき、上記直前の不良箇所の位置から上記次に停止する不良箇所の位置までの相対距離を算出する相対移動量算出部と、上記相対移動量算出部が算出した相対距離に基づき、次に一時停止のための徐行運転の開始タイミングを決定する徐行開始タイミング決定部と、を備えることを要旨とする。
本発明の態様によれば、搬送方向に沿って隣り合う不良箇所間の相対位置で、直前の停止位置から次の停止位置までの移動量を推定する。この結果、本発明の態様によれば、不良箇所を除去することによる不良箇所の位置情報への誤差の累積が防止される。このため、本発明の態様によれば、次の不良箇所の位置までの距離情報の精度が従来よりも向上するため、停止手前の徐行運転の距離を短縮することが可能となる。
この結果、本発明の態様によれば、速度低下ロスを抑えて、不良箇所除去作業の効率が向上する。
本発明に基づく実施形態に係る工程を説明する図である。 本発明に基づく実施形態に係る印刷工程を説明する概要図である。 本発明に基づく実施形態に係る不良検知装置の構成を説明する図である。 本発明に基づく実施形態に係るラミ工程を説明する概要図である。 本発明に基づく実施形態に係るスリッター工程を説明する概要図である。 本発明に基づく実施形態に係る回転運転制御部の構成を説明する図である。 本発明に基づく実施形態に係るシート体のラベルの関係を示す展開図である。 回転制御の遷移を示す図である。 比較例のシート体におけるラベルの関係を示す展開図である。
次に、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。
本実施形態では、図1に示すように、長尺のシート体をロール状とした原反に対し、印刷工程1、ラミ工程2、及び不良箇所除去工程3の各処理を、この順番に実行する場合を例に挙げて説明する。この例では、印刷工程1及びラミ工程2が、不良箇所除去工程3の前工程となる。
(印刷工程1)
印刷工程1は、図2に示すように、ロール状のシート体4を巻き取り、搬送中のシート体50に対して印刷装置10で連続的に印刷を実行し、印刷されたシート体50を巻取機15で巻き取って再度、ロール状の原反5とする処理を実行する。
<不良位置情報及びラベル付与処理について>
印刷工程1には、印刷装置10と巻取機15との間において、シート体50の搬送パスに沿って、不良検知装置11と、ラベラー12と、不良処理コントローラ13とが設けられている。
この不良検知装置11、ラベラー12、及び不良処理コントローラ13によって、巻き取られるシート体50に対し連続的に不良検知処理を実行し、検出した不良箇所の位置に対しラベルを付与すると共に、その不良箇所の不良位置情報を求めて記憶部14に格納する処理を実行する。なお、ラベルLVL、LVL1は、図7に示すように、シート体5の幅方向から外方に張り出すように貼り付けられる。なお、本実施形態では、ラミ工程2にて、再度、印刷工程1でラベルを付与した不良箇所の不良位置情報を求めるため、不良箇所の不良位置情報を求めて記憶部14に格納する処理を実行しなくてもよい。
下記の処理は、その一例であり、本発明は、この処理に限定されない。例えば、搬送量の計測処理が、不良検知装置11と別の計測装置から構成されていても良い。
<不良検知装置11>
不良検知装置11は、図3に示すように、画像処理部11Aと、シート体50の搬送量を計測する搬送量計測部11Bと、を備える。
<画像処理部11A>
画像処理部11Aは、搬送されてくるシート体50の表面を所定サンプリング周期で撮像する撮像部11Aaと、撮像部11Aaが撮像した画像に対し画像処理を実行して撮像画像中に不良が無いか否かを画像処理で判定する不良検知部11Abとを備える。不良検知部11Abは、検出した不良検知信号を不良処理コントローラ13に出力する。
<搬送量計測部11B>
搬送量計測部11Bは、搬送されるシート体の長さを所定サンプリング周期で計測し、計測情報を、不良処理コントローラ13に出力する。
<不良処理コントローラ13>
不良処理コントローラ13は、搬送量計測部11Bからの計測情報と、画像処理部11Aからの不良検知信号に基づき、計測開始位置から不良位置までの情報である不良位置情報を記憶部14に出力すると共に、各不良位置のトラッキングを実行して、各不良位置がラベラー12に到達するのに同期を取って、ラベラー12にラベル付与信号を供給する。
<ラベラー12>
ラベラー12は、不良処理コントローラ13からラベル付与信号を入力すると、シート体の幅方向一端部側にラベルを貼り付ける処理を実行する。
(ラミ工程2)
ラミ工程2は、図4に示すように、印刷処理が施されたロール状のシート体5を巻き取り、ラミネート装置20で、巻き戻されて搬送中のシート体50に対して連続してラミネート材の貼合せ処理を実行し、ラミネート処理後のシート体50を巻取機25で巻き取って再度、ロール状の原反6とする処理を実行する。
<不良位置情報及びラベル付与処理について>
ラミ工程2においても、印刷工程1と同様に、ラミネート装置20と巻取機25との間において、シート体50の搬送パスに沿って、不良検知装置21とラベラー22と、不良処理コントローラ23とが設けられて、ラミネート不良などの不良箇所にラベルが付与されると共に、計測開始位置から不良箇所までの長さからなる不良位置情報が演算されて、記憶部14に順次格納される。
ラミ工程2における不良検知装置21とラベラー22と不良処理コントローラ23との構成は、印刷工程1に設けた構成と同様である。
但し、不良検知装置21は、印刷工程1で貼り付けたラベルも検知する。また、不良検知装置21がラベルを検知しない場合、ラベル検知装置26が印刷工程1で貼り付けたラベルを検知する。ラベル検知装置26は、不良検知装置21とラベラー22の間に配置される。
また、不良処理コントローラ23では、不良検知装置21又はラベル検知装置26が検知したラベルの不良位置情報を再演算して、記憶部14の情報を更新する処理も実行する。
<基準ラベル処理部23A>
また、不良検知装置21は、基準ラベル処理部23Aを備える。
基準ラベル処理部23Aは、シート体50の巻き取り外側(巻外側)に対し計測終了用のラベルであり、且つ不良除去のためのラベルである基準ラベルを付与すると共に、その基準ラベルのラベル付与位置の位置情報を記憶部14に出力する。
(位置情報変換部35Ba)
位置情報変換部35Baは、例えば、後述の相対移動量算出部35Bが備える。位置情報変換部35Baは、基準ラベル処理部23Aが有していてもよい。
位置情報変換部35Baは、ラベルの位置情報を、基準ラベルを基準とした(基準ラベル位置をゼロ)とした搬送量に変換する処理を実行する。
そして、ラミ工程2後の原反6が、不良箇所除去工程3で処理する原反となる。
これによって、記憶部14に記憶されている、基準ラベルの位置情報及び不良箇所の位置情報(不良位置情報)は、全て、巻外側の基準ラベル位置を基準とした値となる。
また、本実施形態では、前工程が2工程からなり、各工程でそれぞれ不良を検知してラベルを付与する場合を例示しているが、不良箇所除去工程3の直前の工程でのみ不良検知及びラベル付与の処理を実行するように構成しても良い。
図7では、LVL1が基準ラベルに相当する。
なお、基準ラベルと、不良位置を表示するラベルとは、同じラベルを使用しても良いし、別のラベル(例えば色違いのラベル)を用いても良い。
(不良箇所除去工程3)
不良箇所除去工程3は、巻取装置によって実行される。巻取装置としては、スリッター装置と、リワインダー装置(巻替機)が例示できる。なお、本実施形態の巻取装置がリワインダー装置の場合、後工程としてスリッター工程を有する。
不良箇所除去工程3は、図5に示すように、巻戻し機31と、巻取機32と、搬送量検知装置34と、ラベル検知装置33と、回転運転制御部35とを備える。
<巻戻し機31と巻取機32>
巻戻し機31と巻取機32とは、回転運転制御部35からの駆動指令に応じて、同期を取って回転運転及び停止が実行される。
<ラベル検知装置33>
ラベル検知装置33は、巻戻し機31と巻取機32との間の搬送パスに設けられて、シート体50に付着したラベルを検知すると、ラベル検知信号を回転運転制御部35に供給する。
<搬送量検知装置34>
搬送量検知装置34は、ヤードメータなどから構成され、巻戻し機31で巻き戻されたシート体50の搬送量信号を求める。
<回転運転制御部35>
回転運転制御部35は、図6に示すように、搬送量演算部35A、相対移動量算出部35B、徐行開始タイミング決定部35C、及び巻取制御部35Dを備える、
<搬送量演算部35A>
搬送量演算部35Aは、ラベル検知装置33からのラベル検知信号に基づき、巻き取り開始から、一番最初のラベル(一番巻外側に位置するラベル)である基準ラベルを検知すると、その位置を計測開始位置(ゼロリセット)として、搬送量検知装置34からの搬送量信号に基づき、搬送量を求める。搬送量演算部35Aは、開始位置決定部の処理を兼ねる。その搬送量は、例えばラベル検知装置33の位置を基準とする
また、搬送量演算部35Aは、基準ラベル以降の不良箇所位置のラベルを検知して、巻き取りが一時停止すると、搬送量をゼロリセットして、搬送量検知装置34からの搬送量信号に基づき、巻き取り開始後の搬送量を演算する。
<相対移動量算出部35B>
相対移動量算出部35Bは、相対移動量算出工程を構成する。
相対移動量算出部35Bは、不良箇所の位置情報における、次に停止する不良箇所の位置情報と、その1つ前の直前の位置情報である直前の不良箇所の位置情報とに基づき、直前の不良箇所の位置から次に停止する不良箇所の位置までの相対距離を算出する。
但し、相対移動量算出工程は、基準ラベル(開始ラベル)の位置情報に基づき、一番最初に停止する不良箇所までの相対距離を、基準ラベルの付与位置からの相対距離として算出する。
本実施形態の相対移動量算出部35Bでは、予め、記憶部14に記憶されている複数の不良位置情報について、基準ラベルからの搬送量をキーとしてソーティングを掛けてデータを昇順に並べた後に、隣り合う不良位置情報間の搬送量の差をそれぞれ相対移動量として予め求めておく。なお、一番小さい不良位置情報の値は、その値を相対移動量とする。
<徐行開始タイミング決定部35C>
徐行開始タイミング決定部35Cは、徐行開始タイミング決定部35Cを構成する。
徐行開始タイミング決定部35Cは、相対移動量算出部35Bが算出した相対距離に基づき、次に一時停止のための徐行運転の開始タイミングを決定する処理を実行する。
本実施形態の徐行開始タイミング決定部35Cは、例えば、相対移動量算出工程が算出した、前回の不良位置から次の不良位置までの相対距離から予め設定した余裕距離を減算した値を、前回の一時停止から徐行運転開始までの移動量として演算する。
<巻取制御部35D>
巻取制御部35Dは、搬送量演算部35Aが演算する搬送量に基づき、搬送量が、徐行開始タイミング決定部35Cが演算した徐行運転開始までの移動量となるタイミングで、巻き取りが徐行運転に切り替わるように、巻取機及び巻戻し機の回転を制御する信号を巻取機及び巻戻し機に供給する。巻取機及び巻戻し機は、供給された信号に応じて回転駆動制御される。
これによって、図8に示すように、徐行開始タイミングになるまでは、高速回転での回転運転処理が実行される。なお、高速回転での回転運転処理は、予め設定した高速回転まで回転数を上昇させる回転加速移行期と、高速回転での高速定常回転期と、高速回転から徐行運転の回転まで減速する減速移行期とからなる。
また、巻取制御部35Dは、ラベル検知装置33からの信号を入力すると、停止信号を巻取機及び巻戻し機に供給する。
また、巻取制御部35Dは、作業者の手動での操作による運転指令を入力すると、入力した運転指令の回転速度となる信号を巻戻し機31及び巻取機32に供給する。
(動作その他)
不良箇所除去工程3の前工程において、原反における不良箇所にラベルが付与されると共に、不良箇所除去工程3で処理する原反の巻外側に付与した基準ラベルを基準とした各不良箇所までの不良位置情報を取得する。ここで、不良位置情報は、基準位置からの距離に応じて、昇順に並べ替えておく。図7に、その原反を展開した例を示す。LVL1が基準ラベルであり、LVLが不良箇所に付与したラベルである。
そして、不良箇所除去工程3において、巻取装置によって、各ラベルを確実に検知して、巻き取り運転を不良箇所の箇所で確実に停止できるように、各不良箇所の不良位置情報に基づき、図8に示すように、ラベル位置手前で巻き取り速度を減速して徐行運転での回転とする。図8で、V1が徐行運転の期間を示し、V0が移行期間を含む通常の高速回転期間を示す。
このとき、不良箇所除去工程3において、前工程で検出された不良箇所で停止すると、停止中に、作業者が、その不良箇所を含む前後の範囲でシート体50をカットして再接合の処理を実行する。このため、不良箇所を除去する度に、それよりも巻芯側に位置する各不良箇所の不良位置情報Z1~Z10に誤差が累積して精度が悪くなる(図9参照)。このため、従来では、ラベル位置手前の徐行運転を行う長さを例えば100mと長く設定していた。
これに対し、本実施形態では、図7のように、直前の不良箇所の不良位置情報に対する次の不良箇所の不良位置情報までの相対距離Y1~Y10に基づき、次に一時停止のための徐行運転の開始タイミングを決定する。ここで、「相対距離に基づき」としているのは、例えば、搬送速度を参照して、徐行運転の開始タイミングを時刻で設定することも含む意である。
このため、本実施形態では、不良箇所の除去による誤差の累積が発生せず、どの不良箇所(ラベル位置)であっても、直前の不良箇所除去による誤差分だけの誤差に抑えることが可能となる。この結果、ラベル位置手前の徐行運転を短くすることが可能となる。
これによって、本実施形態では、不良箇所除去工程3の作業時間を短縮することが可能となる。
また、ラベル位置での停止のための徐行運転時における作業者の監視時間が短くまた、手動で搬送速度を調整する必要がなくなるため、作業者の精神的負担も軽減可能となる。
(効果)
本実施形態では、次のような効果を奏する。
(1)本実施形態は、ロール状のシート体を巻き取り、前工程で取得した上記シート体における不良箇所の位置情報に基づき、各不良箇所の手前で、上記巻き取り速度を減速し徐行運転にしてから不良箇所の位置で当該巻き取りを一時停止して、上記シート体における当該不良箇所を含む部分をシート体から除去する不良箇所除去方法であって、上記不良箇所の位置情報に基づき、次に停止する不良箇所の位置情報と、その1つ前の直前の不良箇所の位置情報とに基づき、上記直前の不良箇所の位置から上記次に停止する不良箇所の位置までの相対距離を算出する相対移動量算出工程と、上記相対移動量算出工程が算出した相対距離に基づき、次に一時停止のための徐行運転の開始タイミングを決定する徐行開始タイミング決定工程と、を備える。
例えば、本実施形態の装置は、不良箇所にラベルが付与されたロール状のシート体を巻き取り、不良箇所で巻き取りを一時停止して上記不良箇所を含む部分をシート体から除去するための巻取装置であって、前工程で取得した上記不良箇所の位置情報に基づき上記巻き取り速度を減速して徐行運転に変更してから、不良箇所の位置で当該巻き取りを一時停止する巻取装置において、上記不良箇所の位置情報に基づき、次に停止する不良箇所の位置情報と、その1つ前の直前の不良箇所の位置情報とに基づき、上記直前の不良箇所の位置から上記次に停止する不良箇所の位置までの相対距離を算出する相対移動量算出部35Bと、上記相対移動量算出部35Bが算出した相対距離に基づき、次に一時停止のための徐行運転の開始タイミングを決定する徐行開始タイミング決定部35Cと、を備える。
この構成によれば、搬送方向に沿って隣り合う不良箇所間の相対位置で、直前の停止位置から次の停止位置までの移動量を推定することで、不良箇所を除去することによる不良箇所の位置情報への誤差の累積が防止される。このため、本実施形態によれば、次の不良箇所の位置までの距離情報の精度が従来よりも向上するため、停止手前の徐行運転の距離を短縮することが可能となる。この結果、本発明の態様によれば、速度低下ロスを抑えて、不良箇所除去作業の効率が向上する。
(2)本実施形態では、上記ロール状のシート体の巻外側に、不良の有無に関係無く、予め基準ラベルを付与しておき、上記相対移動量算出工程は、上記基準ラベルの位置から一番最初に停止する不良箇所の位置までの上記相対距離を、上記基準ラベルの付与位置からの相対距離として算出する。
例えば、装置構成として、上記ロール状のシート体は、巻外側に、不良の有無に関係無く、予め基準ラベルが付与され、上記基準ラベルを検知するとその検知位置を巻き取り開始位置とする開始位置決定部と、を備え、上記相対移動量算出部35Bは、一番最初に停止する不良箇所までの上記相対距離を、上記基準ラベルからの相対距離として算出する構成とする。
この構成によれば、巻外側のシート体を適宜除去しても、最初のラベルまでの距離の精度悪化が防止される。
(3)本実施形態では、上記ロール状のシート体には、各不良箇所にラベルが付与されており、上記ラベルを検知することで、上記巻き取りを自動停止可能となっている。
例えば、上記ラベルを検知するラベル検知装置を有し、上記ラベル検知装置によるラベル検知に基づき、上記巻き取りを一時停止する巻取制御部35Dを有する装置構成とする。
この構成によれば、ラベルの検知によって、巻き取りを自動停止可能となる。
(4)本実施形態では、徐行開始タイミング決定工程は、次の徐行運転開始までの相対移動を、上記相対移動量算出工程が算出した相対距離から予め設定した余裕距離を減算した値に基づき決定する。
例えば、上記徐行開始タイミング決定部35Cは、次の徐行運転開始までの相対移動量を、上記相対移動量算出工程が算出した相対距離から予め設定した余裕距離を減算した値に基づき決定する装置工程とする。
この構成よれば、確実にラベル位置で巻き取りを自動停止可能となる。
予め設定した余裕距離は、例えば40m~5mの範囲から選択する。
1 印刷工程
2 ラミ工程
3 不良箇所除去工程
10 印刷装置
11 不良検知装置
11A 画像処理部
11Aa 撮像部
11Ab 不良検知部
11B 搬送量計測部
12 ラベラー
13 不良処理コントローラ
14 記憶部
20 ラミネート装置
21 不良検知装置
22 ラベラー
23 不良処理コントローラ
13A 基準ラベル処理部
31 巻戻し機
32 巻取機
33 ラベル検知装置
34 搬送量検知装置
35 回転運転制御部
35A 搬送量演算部
35B 相対移動量算出部
35Ba 位置情報変換部
35C 徐行開始タイミング決定部
35D 巻取制御部
50 シート体
Y1~Y10 相対距離
LVL 不良位置のラベル
LVL1 基準ラベル

Claims (4)

  1. ロール状のシート体を巻き取り、前工程で取得した上記シート体における不良箇所の位置情報に基づき、各不良箇所の手前で、上記巻き取り速度を減速し徐行運転にしてから不良箇所の位置で当該巻き取りを一時停止して、上記シート体における当該不良箇所を含む部分をシート体から除去する不良箇所除去方法であって、
    上記不良箇所の位置情報に基づき、次に停止する不良箇所の位置情報と、その1つ前の直前の不良箇所の位置情報とに基づき、上記直前の不良箇所の位置から上記次に停止する不良箇所の位置までの相対距離を算出する相対移動量算出工程と、
    上記相対移動量算出工程が算出した相対距離に基づき、次に一時停止のための徐行運転の開始タイミングを決定する徐行開始タイミング決定工程と、
    を備え
    上記前工程では、シート体に対する不良箇所を検知し、検知した不良箇所の位置情報を記憶部に格納する処理を実行し、
    上記ロール状のシート体の巻外側に、不良の有無に関係無く、予め基準ラベルを付与しておき、
    上記相対移動量算出工程は、上記基準ラベルの位置から一番最初に停止する不良箇所の位置までの相対距離を、上記一番最初に停止する不良箇所の位置に対する、上記直前の不良箇所の位置から上記次に停止する不良箇所の位置までの相対距離として算出し、
    上記ロール状のシート体には、各不良箇所にラベルが付与されており、上記ラベルを検知することで、上記巻き取りを自動停止可能となっており、
    上記ラベルの付与は、前記前工程若しくは前工程よりも前の工程で行われる、
    ことを特徴とするシート体の不良箇所除去方法。
  2. 上記徐行開始タイミング決定工程は、次の徐行運転開始までの相対移動量を、上記相対移動量算出工程が算出した相対距離から予め設定した余裕距離を減算した値に基づき決定することを特徴とする請求項1に記載したシート体の不良箇所除去方法。
  3. 不良箇所にラベルが付与されたロール状のシート体を巻き取り、不良箇所で巻き取りを一時停止して上記不良箇所を含む部分をシート体から除去するための巻取装置であって、前工程で取得した上記不良箇所の位置情報に基づき上記巻き取り速度を減速して徐行運転に変更してから、不良箇所の位置で当該巻き取りを一時停止する巻取装置において、
    上記不良箇所の位置情報に基づき、次に停止する不良箇所の位置情報と、その1つ前の直前の不良箇所の位置情報とに基づき、上記直前の不良箇所の位置から上記次に停止する不良箇所の位置までの相対距離を算出する相対移動量算出部と、
    上記相対移動量算出部が算出した相対距離に基づき、次に一時停止のための徐行運転の開始タイミングを決定する徐行開始タイミング決定部と、
    を備え
    上記前工程では、シート体に対する不良箇所を検知し、検知した不良箇所の位置情報を記憶部に格納する処理を実行し、
    上記ラベルの付与は、前記前工程若しくは前工程よりも前の工程で行われ、
    上記ロール状のシート体は、巻外側に、不良の有無に関係無く、予め基準ラベルが付与され、
    上記基準ラベルを検知するとその検知位置を計測開始位置とする開始位置決定部と、を備え、
    上記相対移動量算出部は、一番最初に停止する不良箇所までの相対距離を、上記一番最初に停止する不良箇所の位置に対する、上記直前の不良箇所の位置から上記次に停止する不良箇所の位置までの相対距離として算出し、
    上記ラベルを検知するラベル検知装置を有し、
    上記ラベル検知装置によるラベル検知に基づき、上記巻き取りを一時停止する巻取制御部を有する、
    ことを特徴とする記載した巻取装置。
  4. 上記徐行開始タイミング決定部は、次の徐行運転開始までの相対移動を、上記相対移動量算出部が算出した相対距離から予め設定した余裕距離を減算した値に基づき決定することを特徴とする請求項に記載した巻取装置。
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