JP2007208138A - 半導体装置の検査方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】本発明は、所定の温度に加熱された半導体装置の電気的検査を行う半導体装置の検査方法に関し、半導体装置の電気的検査を精度良く行うことを課題とする。
【解決手段】第1の加熱手段16により半導体装置26が所定の温度Txに加熱されたときに、第1の加熱手段16の影響により支持基板34が加熱される第1の温度T1よりも高い第2の温度T2となるように前記第2の加熱手段41により前記支持基板34を加熱して、半導体装置26の電気的検査を行う。
【選択図】図1
【解決手段】第1の加熱手段16により半導体装置26が所定の温度Txに加熱されたときに、第1の加熱手段16の影響により支持基板34が加熱される第1の温度T1よりも高い第2の温度T2となるように前記第2の加熱手段41により前記支持基板34を加熱して、半導体装置26の電気的検査を行う。
【選択図】図1
Description
本発明は、半導体装置の検査方法に係り、特に所定の温度に加熱された半導体装置の電気的検査を行う半導体装置の検査方法に関する。
図7は、従来の検査装置の断面図である。図7において、Gはステージ103の面方向(以下、「面方向G」とする)、Hは面方向Gと直交するステージ103の上下方向(以下、「上下方向H」とする)をそれぞれ示している。
図7を参照するに、検査装置100は、筐体101と、ヘッドプレート102と、ステージ103と、加熱手段104と、プローブカードホルダー106と、プローブカード107と、コンタクトリング109と、テストヘッド111とを有する。
筐体101は、ステージ103を収容するためのものである。筐体101の上端部は、開放端とされている。ヘッドプレート102は、コンタクトリング109を保持するためのものである。ヘッドプレート102は、筐体101の上端部を塞ぐことで筐体101内の空間を密閉している。
ステージ103は、半導体装置112(半導体基板上に複数の半導体集積回路が形成されたもの)を固定するためのものである。ステージ103は、ステージ103の面方向G及び上下方向Hに移動可能な構成とされている。加熱手段104は、ステージ103の内部に設けられている。加熱手段104は、ステージ103を介して、半導体装置112を所定の温度に加熱するためのものである。プローブカードホルダー106は、プローブカード107を保持するためのものである。
プローブカード107は、プローブカードホルダー106に保持されており、コンタクトリング109の下方に配置されている。プローブカード107は、支持基板114と、配線パターン115と、プローブピン116とを有する。支持基板114は、板状とされている。配線パターン115は、支持基板114を貫通するように設けられている。配線パターン115は、コンタクトリング109と電気的に接続されている。プローブピン116は、支持基板114の下面側に設けられており、配線パターン115と電気的に接続されている。プローブピン116は、半導体集積回路のパッド(図示せず)に接触される。
コンタクトリング109は、ヘッドプレート102に保持されている。コンタクトリング109は、プローブカード107とテストヘッド111との間において信号の授受が可能なように、電気的信号の中継を行なうためのものである。
テストヘッド111は、コンタクトリング109上に配置されている。テストヘッド111は、コンタクトリング109及びテスタ(図示せず)と電気的に接続されている。
このような構成とされた検査装置100は、半導体装置112を加熱した状態で、ステージ103を面方向G及び上下方向Hに移動させることで、半導体装置112の電気的検査を行う(例えば、特許文献1参照。)。
実開昭59−26249号公報
図8は、プローブピンと半導体装置とが接触した状態の従来の検査装置の断面図である。
しかしながら、図8に示すように、半導体装置112の電気的検査は、所定の温度に加熱されたステージ103を移動させて行うため、ステージ103からの熱の影響を受けるプローブカード107の第1の領域(ステージ103と対向するプローブカード107の領域)と、ステージ103からの熱の影響を受けないプローブカード107の第2の領域(ステージ103と対向しないプローブカード107の領域)との間に温度勾配が生じる。これにより、支持基板114に反りが発生し、プローブピン116の位置が変動するため、プローブピン116と半導体装置112との間で接触不良が発生して、半導体装置100の電気的検査を精度良く行うことができないという問題があった。
また、第1及び第2の領域の支持基板114における位置は、ステージ103の移動と共に変化する。このため、支持基板114の反りの形状もステージ103の移動と共に変化するので、面積の大きい半導体装置112の電気的検査を行う場合には上記問題がより顕著となる。
そこで、本発明は上記の点に鑑みてなされたものであり、所定の温度に加熱された半導体装置の電気的検査を精度良く行うことのできる半導体装置の検査方法を提供することを目的とする。
本発明の一観点によれば、半導体装置(26)を固定すると共に、前記半導体装置(26)を移動させるステージ(14)と、前記ステージ(14)に設けられ、前記半導体装置(26)が所定の温度(Tx)となるように加熱する第1の加熱手段(16)と、前記所定の温度に加熱された半導体装置(26)と電気的に接続されるプローブピン(39)と、該プローブピン(39)を支持する支持基板(34)と、該支持基板(34)に設けられ、前記支持基板(34)を加熱する第2の加熱手段(41)とを有するプローブカード(22)とを備えた検査装置(10)により、前記所定の温度(Tx)に加熱された前記半導体装置(26)の電気的検査を行う半導体装置(26)の検査方法であって、前記第1の加熱手段(16)により前記半導体装置(26)が前記所定の温度(Tx)に加熱されたときに、前記第1の加熱手段(16)の影響により前記支持基板(34)が加熱される第1の温度(T1)よりも高い第2の温度(T2)となるように前記第2の加熱手段(41)により前記支持基板(34)を加熱して前記電気的検査を行うことを特徴とする半導体装置(26)の検査方法が提供される。
本発明によれば、第1の加熱手段(16)の影響により支持基板(34)が加熱される第1の温度(T1)よりも高い第2の温度(T2)となるように第2の加熱手段(41)により支持基板(34)を加熱して電気的検査を行うことにより、電気的検査の開始から終了までの間、支持基板(34)全体を一様に熱膨張させて、プローブピン(39)の位置の変動を小さくすることが可能となるため、所定の温度(Tx)に加熱された半導体装置(26)の電気的検査を精度良く行うことができる。
なお、上記参照符号は、あくまでも参考であり、これによって、本願発明が図示の態様に限定されるものではない。
本発明は、所定の温度に加熱された半導体装置の電気的検査を精度良く行うことができる。
次に、図面に基づいて本発明の実施の形態を説明する。
(第1の実施の形態)
図1は、本発明の第1の実施の形態に係る検査装置の断面図である。図1において、Aはステージ14の面方向(以下、「面方向A」とする)、Bは面方向Aと直交するステージ14の上下方向(以下、「上下方向B」とする)をそれぞれ示している。
図1は、本発明の第1の実施の形態に係る検査装置の断面図である。図1において、Aはステージ14の面方向(以下、「面方向A」とする)、Bは面方向Aと直交するステージ14の上下方向(以下、「上下方向B」とする)をそれぞれ示している。
始めに、図1を参照して、半導体装置26の高温検査を行う際に使用する検査装置10について説明する。なお、ここでの高温検査とは、所定の温度Txに加熱された半導体装置26の電気的検査のことである。
検査装置10は、筐体11と、X,Yテーブル12と、支持体13と、ステージ14と、第1の加熱手段16と、ヘッドプレート18と、ホルダー支持部19と、プローブカードホルダー21と、プローブカード22と、コンタクトリング23と、テストヘッド25とを有する。
筐体11は、X,Yテーブル12、支持体13、及びステージ14を収容するためのものである。筐体11の上端部は、開放端とされている。
X,Yテーブル12は、筐体11の底部11A上に設けられている。X,Yテーブル12は、図示していない駆動装置を有する。X,Yテーブル12は、駆動装置(図示せず)によりステージ14を面方向Aに、支持体13を介して上下方向Bに移動させるためのものである。
支持体13は、ステージ14を支持可能な状態で、X,Yテーブル12上に設けられている。支持体13は、ステージ14を上下方向Bに移動させる。
ステージ14は、支持体13の上端部に固定されている。ステージ14は、半導体装置26を固定するためのものである。ステージ14は、X,Yテーブル12と支持体13によりステージ14の面方向A及び/または上下方向Bに移動された際、支持体13と一体的に移動する。また、半導体装置26は、例えば、SiやGa−As等の材料からなる半導体基板上に複数の半導体集積回路が形成されたものである。
第1の加熱手段16は、ステージ14に内蔵されている。第1の加熱手段16は、ステージ14を介して、半導体装置26を所定の温度Txに加熱するためのものである。第1の加熱手段16としては、例えば、ヒーターを用いることができる。所定の温度Txとは、半導体装置26の高温検査を行う際に半導体装置26を加熱、保持する温度のことである。所定の温度Txは、半導体装置26の種類やその検査目的に応じて変わるが、例えば、100℃を用いることができる。
ヘッドプレート18は、ヘッドプレート本体28と、コンタクトリング装着部29とを有する。ヘッドプレート本体28は、筐体11上に設けられている。ヘッドプレート本体28は、筐体11に対して開閉可能な構成とされている。コンタクトリング装着部29は、ヘッドプレート本体28の中央付近を貫通するように設けられている。コンタクトリング装着部29は、コンタクトリング23をヘッドプレート18に装着するためのものである。筐体11内の空間Cは、コンタクトリング23が装着されたヘッドプレート18が筐体11の上端部を塞ぐことで密閉される。
ホルダー支持部19は、ヘッドプレート本体28の下面28Aに設けられている。ホルダー支持部19は、プローブカードホルダー21を支持するためのものである。
プローブカードホルダー21は、ホルダー本体31と、プローブカード装着部32とを有する。ホルダー本体31は、ホルダー支持部19に支持されている。プローブカード装着部32は、ホルダー本体31の中央付近を貫通するように設けられている。プローブカード装着部32は、プローブカード22をホルダー本体31に装着するためのものである。
プローブカード22は、プローブカード装着部32に配置されている。プローブカード22は、半導体装置26の半導体集積回路(図示せず)のパッド(図示せず)に、プローブピン39の先端部39Aを押し当てて、パッド(図示せず)に電気信号を入出力するための検査用治具である。
図2は、プローブカードの断面図であり、図3は、プローブカードの平面図である。
図2及び図3を参照するに、プローブカード22は、支持基板34と、貫通ビア35と、配線36,37と、プローブピン39と、第2の加熱手段41と、温度検出手段42と、制御手段43とを有する。
支持基板34は、貫通部45と、貫通孔46とを有する。貫通部45は、支持基板34の中央付近に形成されている。貫通孔46は、貫通部45の形成位置よりも外側に位置する支持基板34に形成されている。
貫通ビア35は、貫通孔46に設けられている。貫通ビア35の上端部は、配線36と接続されており、貫通ビア35の下端部は、配線37と接続されている。
配線36は、支持基板34の上面34Aに設けられている。配線36は、貫通ビア35の上端部と接続されている。配線37は、支持基板34の下面34Bに設けられている。配線37は、貫通ビア35の下端部と接続されている。配線37は、貫通ビア35を介して、配線36と電気的に接続されている。
プローブピン39は、支持基板34の下面34Bに設けられている。プローブピン39は、配線37と接続されている。これにより、プローブピン39は、配線36と電気的に接続される。半導体装置26の電気的検査を行う場合、プローブピン39の先端部39Aは、半導体装置26に設けられた半導体集積回路(図示せず)のパッド(図示せず)に押し当てられ、プローブピン39とパッドとが電気的に接続される。
第2の加熱手段41は、その中央付近に開口部を有したドーナッツ形状とされている。第2の加熱手段41は、配線37を覆うように、支持基板34の下面34Bに設けられている。第2の加熱手段41の開口部は、プローブピン39の先端部39Aを露出している。第2の加熱手段41は、制御手段43と接続されており、制御手段43の指令に基づき、支持基板34が第2の温度T2となるように加熱する。第2の温度T2とは、第1の加熱手段16が半導体装置26を所定の温度Txに加熱したときに、第1の加熱手段16の影響により支持基板34が加熱される第1の温度T1よりも高くなるように設定された温度である。また、第1の温度T1とは、第1の加熱手段16が半導体装置26を所定の温度Txに加熱したときに温度検出手段42が検出する温度である。第1の温度T1は、第2の温度T2を求める前に取得する。
このように、第1の温度T1よりも高くなるように第2の温度T2を設定し、第2の温度T2となるように支持基板34全体を加熱することにより、支持基板34全体を一様に熱膨張させて、プローブピン39の位置の変動を小さくすることが可能となる。これにより、所定の温度Txに加熱された半導体装置26の電気的検査を精度良く行うことができる。
また、第2の温度T2は、例えば、第1の温度T1よりも高く、かつ所定の温度Tx以下になるように設定するとよい。
このように、第2の温度T2の上限を所定の温度Txよりも低く設定することにより、熱によるプローブカード22の破損を防止することができる。
第2の加熱手段41としては、例えば、電気的に絶縁されているヒーターを用いることができる。電気的に絶縁されたヒーターとしては、例えば、ラバーヒーターを用いることができる。
温度検出手段42は、支持基板34の下面34B側の温度を検出可能な状態で第2の加熱手段41に設けられている。温度検出手段42は、制御手段43と接続されている。温度検出手段42は、支持基板34の下面34B側の温度を検出するためのものである。温度検出手段42は、支持基板34の温度を検出した際、検出した支持基板34の温度を制御手段43に送信する。温度検出手段42としては、例えば、温度センサーを用いることができる。
このように、支持基板34の温度を検出する温度検出手段42を設けることにより、支持基板34の温度制御を高精度に行なうことができる。
制御手段43は、温度検出手段42と、第2の加熱手段41とに接続されている。制御手段43は、演算部48と、制御部49とを有している。演算部48は、温度検出手段42と接続されている。演算部48は、温度検出手段42が検出した支持基板34の第1の温度T1に基づいて、演算により第2の温度T2を求めるためのものである。演算部48は、下記(1)式により第2の温度T2を求める。また、下記(1)式に含まれるαは、第2の温度T2を第1の温度T1よりも高く設定するための固定値であり、任意に設定することができる。例えば、所定の温度Txが100℃、第1の温度T1が50℃の場合、αは10℃とすることができる。この場合、第2の温度T2は、60℃となる。
T2=T1+α ・・・(1)
制御部49は、演算部48と接続されている。制御部49は、温度検出手段42が検出する支持基板34の温度が第2の温度T2となるように第2の加熱手段41のON/OFF制御を行うためのものである。また、制御部49は、支持基板34の温度が第2の温度T2に到達したか否かの判定も行う。
制御部49は、演算部48と接続されている。制御部49は、温度検出手段42が検出する支持基板34の温度が第2の温度T2となるように第2の加熱手段41のON/OFF制御を行うためのものである。また、制御部49は、支持基板34の温度が第2の温度T2に到達したか否かの判定も行う。
このように、支持基板34を加熱する第2の加熱手段41と、支持基板34の温度を検出する温度検出手段42と、第2の加熱手段41を制御する制御手段49とを設けることにより、支持基板34の温度が第2の温度T2となるように制御することができる。
次に、図1を参照して、コンタクトリング23、テストヘッド25の順に説明する。
コンタクトリング23は、コンタクトリング装着部29に着脱可能な状態で装着されている。コンタクトリング23は、コンタクトリング本体51と、第1の接続ピン52と、第2の接続ピン53とを有する。コンタクトリング本体51は、第1及び第2の接続ピン52,53を介して、プローブカード22及びテストヘッド25と電気的に接続されている。コンタクトリング本体51は、プローブカード22と、テストヘッド25との間のデータ(信号)の中継をするためのものである。
第1の接続ピン52は、コンタクトリング本体51の下面側に設けられている。第1の接続ピン52は、コンタクトリング本体51の下面から突出している。コンタクトリング本体51の下面から突出した第1の接続ピン52の端部は、プローブカード22の配線36と電気的に接続されている。
第2の接続ピン53は、コンタクトリング本体51の上面側に設けられている。第2の接続ピン53は、コンタクトリング本体51の上面から突出している。コンタクトリング本体51の上面から突出した第2の接続ピン53の端部は、テストヘッド25と電気的に接続されている。また、第2の接続ピン53は、第1の接続ピン52と電気的に接続されている。
テストヘッド25は、コンタクトリング23上に設けられており、コンタクトリング23と電気的に接続されている。テストヘッド25は、テスタ(図示せず)と接続されている。テストヘッド25は、テスタ(図示せず)から送信される半導体装置26の検査条件を受信し、コンタクトリング23を介して、プローブカード22に受信した検査条件を与えるためのものである。
本実施の形態では、上記構成とされた検査装置10を用いて、半導体装置26の高温検査を行う。
図4は、本実施の形態に係る半導体装置の高温検査方法を説明するためのフローチャートの一例を示す図である。
図4を参照して、本実施の形態に係る半導体装置26の高温検査方法について説明する。
図4に示す処理が起動されると、STEP61では、半導体装置26の温度が所定の温度Txとなるように、第1の加熱手段16により半導体装置26を加熱する。続く、STEP62では、半導体装置26の温度が所定の温度Txに到達した後、温度検出手段42により支持基板34の第1の温度T1を検出する。検出された第1の温度T1は、制御手段43の演算部48に送信されて、処理はSTEP63に進む。
STEP63では、演算部48により、第1の温度T1に基づき第2の温度T2が算出され、第2の温度T2が制御部49に送信されて、処理はSTEP64に進む。STEP64では、制御部49が第2の加熱手段41に支持基板34を加熱するように指令を送信する。これにより、第2の加熱手段41は、支持基板34を加熱する。続く、STEP65では、制御部49により、支持基板34の温度が第2の温度T2に到達したか否かの判定が行なわれる。支持基板34の温度が第2の温度T2に到達していないと判定された場合、処理はSTEP64に戻る。また、支持基板34の温度が第2の温度T2に到達したと判定された場合、処理はSTEP66に進む。
STEP66では、テスタの検査条件に基づいて、半導体装置26の電気的検査が行われ、全ての電気的検査が完了すると、処理は終了する。
本実施の形態に係る半導体装置の検査方法によれば、第1の加熱手段16の影響により支持基板34が加熱される第1の温度T1よりも高い第2の温度T2となるように第2の加熱手段41により支持基板34を加熱して電気的検査を行うことにより、電気的検査の開始から終了までの間、支持基板34全体を一様に熱膨張させて、プローブピン39の位置の変動を小さくすることが可能となる。これにより、所定の温度Txに加熱された半導体装置26の電気的検査を精度良く行うことができる。
なお、本実施の形態に係る半導体装置の検査方法は、第1の温度T1よりも高い第2の温度T2となるように支持基板34を加熱後に半導体装置26の電気的検査を行えばよく、図4に示すフローチャートの処理に限定されない。
図5は、本実施の形態に係る半導体装置の検査方法に適用可能な他のプローブカードの平面図である。図5において、図2及び図3で説明したプローブカード22と同一構成部分には同一符号を付す。また、図5において、E1〜E4は、支持基板34の下面34Bを放射状に4分割した各領域(以下、「領域E1,領域E2,領域E3,領域E4」とする)を示している。
図5を参照するに、プローブカード70は、図2及び図3で説明したプローブカード22に設けられた第2の加熱手段41及び温度検出手段42の代わりに、第2の加熱手段71及び温度検出手段74A〜74Dを設けた以外はプローブカード22と同様に構成される。
第2の加熱手段71は、加熱手段72A〜72Dを有する。加熱手段72Aは、配線37(図示せず)を覆うように、領域E1に対応する支持基板34の下面34Bに設けられている。加熱手段72Bは、配線37(図示せず)を覆うように、領域E2に対応する支持基板34の下面34Bに設けられている。加熱手段72Cは、配線37(図示せず)を覆うように、領域E3に対応する支持基板34の下面34Bに設けられている。加熱手段72Dは、配線37(図示せず)を覆うように、領域E4に対応する支持基板34の下面34Bに設けられている。加熱手段72A〜72Dは、制御手段43とそれぞれ接続されている。加熱手段72A〜72Dは、制御手段43の指令に基づき、支持基板34の温度が第2の温度T2となるように加熱するためのものである。
このように、第2の加熱手段71を加熱手段72A〜72D(複数の加熱手段)から構成することにより、1つの加熱手段からなる第2の加熱手段41(図3参照)と比較して、各加熱手段72A〜72Dが加熱する支持基板34の領域が小さくなるため、第2の加熱手段71により加熱される支持基板34の温度ばらつきを小さくすることができる。
加熱手段72A〜72Dとしては、例えば、電気的に絶縁されているヒーターを用いることができる。電気的に絶縁されたヒーターとしては、例えば、ラバーヒーターを用いることができる。
温度検出手段74Aは、領域E1に対応する支持基板34の下面34Bの温度を測定可能な状態で加熱手段72Aに設けられている。温度検出手段74Bは、領域E2に対応する支持基板34の下面34Bの温度を測定可能な状態で加熱手段72Bに設けられている。温度検出手段74Cは、領域E3に対応する支持基板34の下面34Bの温度を測定可能な状態で加熱手段72Cに設けられている。温度検出手段74Dは、領域E4に対応する支持基板34の下面34Bの温度を測定可能な状態で加熱手段72Dに設けられている。温度検出手段74A〜74Dは、それぞれ制御手段43と接続されている。温度検出手段74A〜74Dは、検出した支持基板34の温度を制御手段43に送信する。温度検出手段74A〜74Dとしては、例えば、温度センサーを用いることができる。
制御手段43の演算部48は、温度検出手段74Aが検出する第1の温度T1Aと、温度検出手段74Bが検出する第1の温度T1Bと、温度検出手段74Cが検出する第1の温度T1Cと、温度検出手段74Dが検出する第1の温度T1Dとに基づいて、第2の温度T2を求める。
演算部48は、下記(2)式に基づいて、第2の温度T2を算出する。下記(2)式に含まれるT1maxは、第1の温度T1A〜T1Dの中での一番高い温度を示している。また、下記(2)式に含まれるαは、第2の温度T2を第1の温度T1A〜T1Dよりも高く設定するための固定値であり、任意に設定することができる。
例えば、所定の温度Txが100℃、第1の温度T1Aが51℃、第1の温度T1Bが52℃、第1の温度T1Cが53℃、第1の温度T1Bが54℃の場合、αは10℃に設定することができる。この場合、第2の温度T2は64℃となる。
また、所定の温度Txが100℃、第1の温度T1A〜T1Dが50℃の場合(第1の温度T1A〜T1Dが等しい場合)、αは10℃に設定することができる。この場合、第2の温度T2は60℃となる。
T2=T1max+α ・・・(2)
制御部49は、支持基板34の温度が第2の温度T2となるように加熱手段72A〜72Dを制御する。
制御部49は、支持基板34の温度が第2の温度T2となるように加熱手段72A〜72Dを制御する。
このような構成とされたプローブカード70を図1に示す検査装置10のプローブカード20の代わりに検査装置10に設けて、所定の温度Txに加熱された半導体装置26の電気的検査を行ってもよい。この場合、図4に示すSTEP62の「第1の温度T1の検出」が「第1の温度T1A〜T1Dの検出」に変更になる以外は図4に示すフローチャートと同様な手法により検査を行うことができる。
なお、図5に示すプローブカード70では、4つの加熱手段(加熱手段72A〜72D)により、支持基板34を加熱する場合を例に挙げて説明したが、支持基板34を加熱する加熱手段の数はこれに限定されない。支持基板34を加熱する加熱手段の数は、2つでもよいし、3つでもよいし、4つ以上でもよい。
図6は、本実施の形態に係る半導体装置の検査方法に適用可能なその他のプローブカードの断面図である。図6において、図2及び図3で説明したプローブカード22と同一構成部分には同一符号を付す。
図6を参照するに、プローブカード80は、図2及び図3で説明したプローブカード22の構成にさらに第2の加熱手段81と温度検出手段82とを設けた以外はプローブカード22と同様に構成される。
第2の加熱手段81は、支持基板34の上面34Aに設けられている。第2の加熱手段81は、支持基板34の貫通部45を露出する開口部81Aと、第1の接続ピン52と接続される配線36部分を露出する開口部81Bとを有する。開口部81Bは、第1の接続ピン52を配線36に接続するためのものである。第2の加熱手段81は、ドーナッツ形状とされている。第2の加熱手段81は、制御手段43と接続されている。第2の加熱手段81は、支持基板34の上面34A側から支持基板34を加熱するためのものである。
このように、支持基板34の両面34A,34Bに支持基板34を加熱する第2の加熱手段41,81を設けることにより、支持基板34の温度ばらつきを小さくすることができる。
温度検出手段82は、支持基板34の上面34Aの温度を測定可能な状態で支持基板34の上面34Aに設けられている。温度検出手段82は、制御手段43と接続されている。温度検出手段82は、支持基板34の上面34Aの温度を検出した際、検出した支持基板34の上面34Aの温度を制御手段43に送信する。
制御手段43の演算部48は、温度検出手段42が検出した第1の温度T1と、温度検出手段82が検出した第1の温度T1Sとに基づいて、演算により第2の温度T2を求める。
演算部48は、下記(3)式に基づいて、第2の温度T2を算出する。下記(3)式に含まれるT1maxは、第1の温度T1,T1Sのどちらか高い方の温度を示している。また、下記(3)式に含まれるαは、第2の温度T2を第1の温度T1,T1Sよりも高く設定するための固定値であり、任意に設定することができる。
例えば、所定の温度Txが100℃、第1の温度T1が52℃、第1の温度T1Sが50℃の場合、αは10℃に設定することができる。この場合、第2の温度T2は62℃となる。
また、所定の温度Txが100℃、第1の温度T1,T1Sが50℃の場合(第1の温度T1,T1Sが等しい場合)、αは10℃に設定することができる。この場合、第2の温度T2は60℃となる。
T2=T1max+α ・・・(3)
制御部49は、支持基板34の温度が第2の温度T2となるように第2の加熱手段41,81を制御する。
制御部49は、支持基板34の温度が第2の温度T2となるように第2の加熱手段41,81を制御する。
このような構成とされたプローブカード80を図1に示す検査装置10のプローブカード20の代わりに検査装置10に設けて、所定の温度Txに加熱された半導体装置26の電気的検査を行ってもよい。この場合、図4に示すSTEP62の「第1の温度T1の検出」が「第1の温度T1,T1Sの検出」に変更になる以外は図4に示すフローチャートと同様な手法により検査を行うことができる。
なお、第2の加熱手段41,81のそれぞれを複数の加熱手段により構成してもよい。
以上、本発明の好ましい実施の形態について詳述したが、本発明はかかる特定の実施の形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲内に記載された本発明の要旨の範囲内において、種々の変形・変更が可能である。
本発明は、所定の温度に加熱された半導体装置の電気的検査を行う半導体装置の検査方法に適用可能である。
10 検査装置
11 筐体
11A 底部
12 X,Yテーブル
13 支持体
14 ステージ
16 第1の加熱手段
18 ヘッドプレート
19 ホルダー支持部
21 プローブカードホルダー
22,70,80 プローブカード
23 コンタクトリング
25 テストヘッド
26 半導体装置
28 ヘッドプレート本体
28A,34B 下面
29 コンタクトリング装着部
31 ホルダー本体
32 プローブカード装着部
34 支持基板
34A 上面
35 貫通ビア
36,37 配線
39 プローブピン
39A 先端部
41,71,81 第2の加熱手段
42,74A〜74D,82 温度検出手段
43 制御手段
45 貫通部
46 貫通孔
48 演算部
49 制御部
51 コンタクトリング本体
52 第1の接続ピン
53 第2の接続ピン
81A,81B 開口部
A 面方向
B 上下方向
C 空間
E1〜E4 領域
11 筐体
11A 底部
12 X,Yテーブル
13 支持体
14 ステージ
16 第1の加熱手段
18 ヘッドプレート
19 ホルダー支持部
21 プローブカードホルダー
22,70,80 プローブカード
23 コンタクトリング
25 テストヘッド
26 半導体装置
28 ヘッドプレート本体
28A,34B 下面
29 コンタクトリング装着部
31 ホルダー本体
32 プローブカード装着部
34 支持基板
34A 上面
35 貫通ビア
36,37 配線
39 プローブピン
39A 先端部
41,71,81 第2の加熱手段
42,74A〜74D,82 温度検出手段
43 制御手段
45 貫通部
46 貫通孔
48 演算部
49 制御部
51 コンタクトリング本体
52 第1の接続ピン
53 第2の接続ピン
81A,81B 開口部
A 面方向
B 上下方向
C 空間
E1〜E4 領域
Claims (3)
- 半導体装置を固定すると共に、前記半導体装置を移動させるステージと、
前記ステージに設けられ、前記半導体装置が所定の温度となるように加熱する第1の加熱手段と、
前記所定の温度に加熱された半導体装置と電気的に接続されるプローブピンと、該プローブピンを支持する支持基板と、該支持基板に設けられ、前記支持基板を加熱する第2の加熱手段とを有するプローブカードとを備えた検査装置により、前記所定の温度に加熱された前記半導体装置の電気的検査を行う半導体装置の検査方法であって、
前記第1の加熱手段により前記半導体装置が前記所定の温度に加熱されたときに、前記第1の加熱手段の影響により前記支持基板が加熱される第1の温度よりも高い第2の温度となるように前記第2の加熱手段により前記支持基板を加熱して前記電気的検査を行うことを特徴とする半導体装置の検査方法。 - 前記プローブカードは、前記支持基板の温度を検出する温度検出手段を有し、
前記温度検出手段が検出した前記支持基板の温度が前記第2の温度となるように前記支持基板を加熱することを特徴とする請求項1記載の半導体装置の検査方法。 - 前記第2の加熱手段は、複数の加熱手段を有することを特徴とする請求項1または2記載の半導体装置の検査方法。
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006027449A JP2007208138A (ja) | 2006-02-03 | 2006-02-03 | 半導体装置の検査方法 |
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JP2006027449A JP2007208138A (ja) | 2006-02-03 | 2006-02-03 | 半導体装置の検査方法 |
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Publication Number | Publication Date |
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JP2007208138A true JP2007208138A (ja) | 2007-08-16 |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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-
2006
- 2006-02-03 JP JP2006027449A patent/JP2007208138A/ja active Pending
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