JP2007206643A - 光学素子駆動装置、露光装置およびデバイス製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】半導体露光装置の投影光学系において、マスク、レチクルの像をウエハに投影露光する際、より正確な結像関係を得るために、レンズ、ミラー等の光学素子を所望方向に精密に駆動する薄型の光学素子駆動装置、その光学素子駆動装置を有する露光装置、その露光装置を用いるデバイス製造方法を提供する。
【解決手段】光軸と垂直な方向に変位するリニアアクチュエータの変位方向における両端に設けられた第1リンク機構に連結され、第1リンク機構によって取り出された変位を光軸方向に変換する第2リンク機構と、リニアアクチュエータの両端に設けられた第1リンク機構を弾性ヒンジを介して連結し、リニアアクチュエータと略平行に配置された固定リンクとを備える。弾性ヒンジは、光軸方向および変位方向の両方向と垂直な方向における固定リンクの中心線に対して所定のオフセットをもって取り付けられる。有害な他成分である偏芯が少なく、レンズの変形の少ない薄型の構成となり、光学素子を所望方向に精密に駆動できる。
【選択図】図1

Description

本発明は、マスクアライナやステッパ等の半導体露光装置の投影光学系において、マスク、レチクルの像をウエハに投影露光する際、より正確な結像関係を得るために、レンズ、ミラー等の光学素子を所望方向に精密に駆動する光学素子駆動装置に関する。
さらに、本発明は、その光学素子駆動装置を有する露光装置、その露光装置を用いるデバイス製造方法に関する。
半導体露光装置は、数多くの異なる種類のパターンを有する原版(レチクル)をシリコンウエハ(基板)に転写する装置である。
高集積度の回路を作成するためには、投影光学系の解像性能だけでなく重ね合せ精度の向上が不可欠である。
半導体露光装置における重ね合せ誤差はアライメント誤差、像歪み、および倍率誤差に分類される。アライメント誤差は、原版(レチクル)と基板(ウエハ)との相対位置調整によって軽減される。
一方、倍率誤差は、投影光学系の一部を光軸方向に移動させることによって調整可能である。
光軸方向に移動させる際には、移動方向以外の他成分、とりわけ平行偏心、および傾き誤差が大きくならないようにしなければならない。
また、像歪みは、投影光学系の一部を意図的に平行偏心あるいは傾き偏心させることにより、調整可能である。
従来、半導体露光装置用の光学素子、あるいは一般的な機械装置の駆動機構としては、以下のような技術が開示されている。
例えば、特開2001−343575号公報(特許文献1)には、固定鏡筒に相当するアウタリングと、可動レンズ枠に相当するインナーリングの構造が開示されている。
この従来例は、レンズ駆動機構に相当する光学素子保持装置が、アウタリング上の相対角度120の位置に3組配置され、該駆動機構の変位出力部である連結アームが前記インナーリングに結合され、3組の駆動機構の出力変位を所望の値に制御する。
この制御により、前記可動レンズを光軸方向にシフト駆動するとともに、光軸と直交する2軸周りにチルト駆動可能となる。
さらに、駆動源であるピエゾアクチュエータと、剛体リンクと弾性ヒンジからなる変位拡大及び案内機能を有したフレクシャ機構を用いて、前記可動レンズと結合された連結アーム部をレンズの光軸方向に駆動する機構が開示されている。
また、特開2002−131605号公報(特許文献2)には、固定鏡筒に相当する枠体と、可動レンズ枠に相当するレンズ枠体の構造が開示されている。
この従来例は、レンズ駆動機構に相当するフレクシャ機構が、枠体上の相対角度120の位置に3組配置され、該フレクシャ機構の変位出力部がレンズ枠体の突起部であるフレクシャ接合部に結合され、3組の駆動機構の出力変位を所望の値に制御する。
この制御により、前記可動レンズを光軸方向にシフト駆動するとともに、光軸と直交する2方向にシフト駆動し、さらに光軸と直交する2軸周りにチルト駆動可能となる。
さらに、水平方向駆動レバーと垂直方向駆動レバーの回動変位を、フレクシャ機構の変位出力部の水平及び垂直方向のシフト変位に変換する機構が開示されている。
特開2001−343575号公報 特開2002−131605号公報
しかし、上述の従来例には、以下のような欠点があった。
特開2001−343575号公報(特許文献1)において開示された駆動機構は、アクチュエータとフレクシャ機構がレンズの光軸方向に並列配置される。
このため、固定鏡筒に相当するアウタリングの光軸方向の厚さが大きくなり、光軸方向に薄いレンズユニットに当機構を収納するのは困難である。
従って当機構を搭載するレンズユニットは、光軸方向に厚いユニットに限定されるため、投影光学系全体の収差低減最適化の自由度が制限される。
また、小さな入力源の発生変位を拡大し、大きなレンズの駆動範囲を得るため、システムの固有振動数が低下し、鏡筒に与えられる外部からの振動がレンズに伝わり易い。
このため、高い像性能を得るために、敏感度の高いレンズや、高速駆動を要求するレンズに適用しにくいと言う問題があった。
さらに、駆動源による力が、鏡筒を変形させ、可動部の位置を計測するセンサ取り付け部が変位し、所望の位置精度が得られないという問題があった。
特開2002−131605号公報(特許文献2)において開示された駆動機構は、水平方向駆動レバーと垂直方向駆動レバーの先端変位を調整ワッシャと調整ボタンで調節するものであり、レンズの駆動変位を自動制御する構造とはなっていない。
また仮に、前記調整ワッシャと調整ボタンをピエゾアクチュエータ等に置き換えて自動調節可能な構造とすることはできるが、アクチュエータが光軸方向に張り出し、前記特許文献1と同様に光軸方向の厚さが大きくなってしまう。
そこで、本発明は、半導体露光装置の投影光学系において、マスク、レチクルの像をウエハに投影露光する際、より正確な結像関係を得るために、レンズ等の光学素子を所望方向に精密に駆動する薄型の光学素子駆動装置を提供することを目的とする。
さらに、本発明は、上記光学素子駆動装置を有し、マスク、レチクルの像をウエハに投影露光する際、より正確な結像関係を得るために、レンズ、ミラー等の光学素子を所望方向に精密に駆動する露光装置を提供することを目的とする。
さらに、本発明は、上記露光装置を用い、より精密に半導体を製造できるデバイス製造方法を提供することを目的とする。
上記の課題を解決するために、本発明の光学素子駆動装置は、光学素子を光軸方向に駆動する光学素子駆動装置であって、
光軸と垂直な方向に変位するリニアアクチュエータと、
前記リニアアクチュエータの変位方向における両端に設けられた第1リンク機構と、
前記第1リンク機構に連結され、前記第1リンク機構によって取り出された変位を前記光軸方向に変換する第2リンク機構と、
前記リニアアクチュエータの両端に設けられた前記第1リンク機構を弾性ヒンジを介して連結し、前記リニアアクチュエータと略平行に配置された固定リンクとを備え、
前記弾性ヒンジは、前記光軸方向および前記変位方向の両方向と垂直な方向における前記固定リンクの中心線に対して所定のオフセットをもって取り付けられることを特徴とする。
さらに、本発明の光学素子駆動装置は、光学素子を光軸方向に駆動する光学素子駆動装置であって、
光軸と垂直な方向に変位するリニアアクチュエータと、
前記リニアアクチュエータの変位方向における両端に設けられた第1リンク機構と、
前記第1リンク機構に連結され、前記第1リンク機構によって取り出された変位を前記光軸方向に変換する第2リンク機構と、
前記第1リンク機構と前記第2リンク機構とを連結する弾性ヒンジとを備え、
前記弾性ヒンジは、光軸方向および変位方向の両方向と垂直な方向における前記第2リンク機構の中心性に対して所定のオフセットをもって取り付けられることを特徴とする。
さらに、本発明の露光装置は、前記光学素子駆動装置を有することを特徴とする。
さらに、本発明のデバイス製造方法は、前記露光装置を用いて、露光対象に露光を行う工程と、露光された前記露光対象を現像する工程と、を具備することを特徴とする。
本発明の光学素子駆動装置によれば、リニアアクチュエータの両端に設けられた記第1リンク機構を弾性ヒンジを介して連結し、前記リニアアクチュエータと略平行に配置された固定リンクとを備える。
さらに、前記弾性ヒンジは、前記光軸方向および前記変位方向の両方向と垂直な方向における前記固定リンクの中心線に対して所定のオフセットをもって取り付けられる。
このため、有害な他成分である偏芯が少なく、レンズの変形の少ない薄型の構成となる。
この結果、半導体露光装置の投影光学系において、マスク、レチクルの像をウエハに投影露光する際、より正確な結像関係を得るために、レンズ、ミラー等の光学素子を所望方向に精密に駆動できる。
さらに、本発明の光学素子駆動装置によれば、第1リンク機構と第2リンク機構とを連結する弾性ヒンジとを備える。
さらに、前記弾性ヒンジは、光軸方向および変位方向の両方向と垂直な方向における前記第2リンク機構の中心性に対して所定のオフセットをもって取り付けられる。
このため、有害な他成分である偏芯が少なく、レンズの変形の少ない薄型の構成となる。
この結果、半導体露光装置の投影光学系において、マスク、レチクルの像をウエハに投影露光する際、より正確な結像関係を得るために、レンズ、ミラー等の光学素子を所望方向に精密に駆動できる。
さらに、本発明の露光装置によれば、前記光学素子駆動装置を有するため、マスク、レチクルの像をウエハに投影露光する際、より正確な結像関係を得るために、レンズ、ミラー等の光学素子を所望方向に精密に駆動できる。
さらに、本発明のデバイス製造方法によれば、上記露光装置を用いるため、より精密に半導体を製造できる。
以下、図面を参照して、本発明の実施例を説明する。
まず、図1を参照して、本発明の実施例1の光学素子駆動装置が適用される半導体露光装置の概略構成を説明する。
この半導体露光装置は、スリット照明下でレチクルをスキャン駆動し、これに同期して半導体ウエハをスキャン駆動しながら露光動作を行なう、スキャナ式露光装置である。
投影光学系1は、本発明の実施例1の光学素子駆動装置を搭載した光学系である。
投影光学系1は、所定の光学パワーを有したレンズ、レンズの駆動機構、及びこれらを収納する固定鏡筒で構成されたものを個々のレンズユニットとし、複数のレンズユニットが積層されて1本の投影光学系1が構成される。
ベースフレーム3は投影光学系1を鏡筒定盤2に固定するためのフレームである。
ベースフレーム3が設置される床の振動が投影光学系1、さらに、その内部の各レンズに伝達しないように鏡筒定盤2とベースフレーム3は除振機構3aを介して締結される。
照明ユニット4は、原版であるレチクル5を種々の照明モードにて照明可能な構成となっている。
レチクルステージ6は、レチクル5をスキャン駆動する装置で、レチクル架台7はレチクルステージ6をベースフレーム3に固定するための架台である。
半導体ウエハ8は、感光剤が塗布されたウエハで、ウェハステージ9はウェハ8を保持する装置である。
ウェハステージ9は、ウエハ8の光軸方向の位置調整を行なうとともに、レチクルステージ6のスキャン動作に同期してウエハ8をスキャン制御する装置である。
基板に形成された回路等から成るレンズ制御手段10は、所定の制御フローに従って本発明の実施例1の光学素子駆動装置を制御する手段である。
具体的には、気圧センサ等の各種センサ情報に基づいて計算された結果、及び予め記憶されたプログラムに基づいて、所定のレンズを調整駆動することで、投影光学系1の光学性能を最適化する。詳しくは図3及び図4にて説明する。
次に、図2を参照して、本発明の実施例1の光学素子駆動装置を搭載した投影光学系1の一部を構成する光学素子、および本発明の実施例1の光学素子駆動装置を説明する。
光学素子および本発明の実施例1の光学素子駆動装置は複数個ずつ搭載される。
光学素子としては、本実施例1ではレンズが用いられる。
図2(a)はレンズ及びレンズ枠を取り除いた平面図、図2(b)はレンズ及びレンズ枠を搭載した平面図、図2(c)は断面図である。
図2(a)及び図2(c)において、固定鏡筒101は、本発明の実施例1の光学素子駆動装置110及びレンズ位置検出手段を固定する平坦部101aと、上下に隣接する他のレンズユニットと結合するための側壁円筒部101bを有する。
本発明の実施例1の光学素子駆動装置110は、同一の駆動機構3組から成り、固定鏡筒101の底面平坦部101aに設置される。
レンズ位置検出手段102は、レンズ枠の光軸方向変位及び光軸と直交する半径方向変位を検出する手段で、半導体レーザを用いた干渉型測長器、静電容量変位計、リニアエンコーダ、差動トランス変位計など要求精度に応じて適宜用いられる。
図2(b)は、レンズとレンズ枠を搭載した状態を示した図で、レンズ103を収納するレンズ枠104には上面6箇所にフランジ状の突起であるフランジ部が設けられる。
その内の3箇所のフランジ部は、光学素子駆動装置110の変位出力部にレンズ枠取り付けネジ105を用いて締結される。
なお、3箇所の光学素子駆動装置110の高さを、光学素子駆動装置110とレンズ枠の間に設けたスペーサ(不図示)によって相対的に同一にすることで、レンズ枠に、さらにはレンズに不要な変形を伝えないことも可能である。
また、フランジ部の他の3箇所はレンズ枠変位検出用のターゲットとして利用される。
その本実施例1の構成を図2(c)を参照して説明するが、レンズ位置検出手段102にレーザ干渉型の変位センサを用いる。
この本実施例1は、レンズ103の光軸方向と半径方向に検出用レーザビームを投射し、その反射光の干渉情報から、レンズ枠104の3箇所(フランジ部近傍)の光軸方向(Z方向)及び半径方向の変位を検出する。
以上の構成において、3組の光学素子駆動装置110を等量だけ駆動するとレンズ103を光軸方向、すなわち図2(c)に示したZ軸方向に並進駆動することができる。
また、3組の光学素子駆動装置110の駆動量に所定の差を設けることで、図2(b)に示したθa及びθb方向のチルト駆動が可能である。
この際、位置検出手段102の光軸方向の出力をフィードバックすることで、レンズ103の並進及びチルト駆動量を正確に制御できる。
また、位置検出手段102の半径方向の出力をモニタすることで、レンズ103の光軸に直交した平面内での平行偏心に伴う像のシフト量を計算する。
この計算結果を、図1に示したウェハステージの駆動量に加味することで、レンズ偏心に伴うレチクル像のアライメント誤差を解消する。
次に、図5の構成詳細図を参照して、本発明の実施例1の光学素子駆動装置を説明する。
図5(b)はレンズの光軸方向上方から俯瞰した平面図、図5(d)はレンズ中心から見た側面図である。X軸、Y軸及びZ軸は、図示のように定義する。
図2にも示される固定鏡筒101は平坦部101aを有する。
第1リンク機構である駆動機構本体511は、単一の金属ブロックから成り、ワイヤ放電加工及び切削加工にて形成されたリンク機構を構成する。
積層型ピエゾアクチュエータ512は、電歪素子と電極が交互に積層された駆動源が伸縮可能な密閉型円筒容器内に封入され、X軸方向の全長が印加電圧に略比例して増加する。
ピエゾ調整ネジ513は、アクチュエータ112の寸法誤差を補正し、かつ、与圧を与えるための部品で、駆動機構本体511とアクチュエータ512の間に介在される。このピエゾ調整ネジ513は不図示のナットにより固定される。
図5、図9(a)に示される本実施例1では、ピエゾ調整ネジ513で、鋼球518を介してピエゾアクチュエータ512を押し進め、調整している。
しかし、図9(b)に示されるように、ピエゾ受けリンク511rと弾性ヒンジH56を別部品とし、その部品をピエゾ調整ネジ513で押し進める構成としても良い。
なお、ピエゾアクチュエータ512の端面とピエゾ受けリンク511q、511rの間の内、少なくともいずれか一方は、鋼球518とコーン形状519で接触する。
この接触により、ピエゾアクチュエータ512にかかる曲げモーメントによる破損を防止する。
第2リンク機構である方向変換部材515は、ピエゾアクチュエータ512から駆動機構本体511に伝達された出力変位をZ軸方向に変換する部材である。
変換部材結合ネジ516は、駆動機構本体511の変位出力部である連結リンク511e及び511fと、方向変換部材515の変位入力部である水平リンク515a及び515bを結合する部材である。
変換部材取り付けネジ517は、固定鏡筒101に対して方向変換部材515の上面側よりネジ締結される。
方向変換部材515のX軸方向長さをより短くするために、この変換部材取り付けネジ517を固定鏡筒101の裏面(下部)から取り付けても良い。
図5(d)では、駆動機構本体511の下面一部で固定鏡筒101に取り付けられている。
この理由は、ピエゾアクチュエータ512による駆動力が固定鏡筒101に伝わり、不要な変形を発生させ、さらには位置検出手段102の誤出力につながるのを軽減するためである。
次に、本発明の実施例1の光学素子駆動装置を構成する駆動機構本体511と方向変換部材515の製作方法を説明する。
まず、駆動機構本体511は、母材となる所定厚さの板状金属ブロックから成り、リンク機構の外形部をワイヤ放電加工により形成する。
次に、穴あけ加工機を用いて、中央のネジ用丸穴を加工したのち、両側の腕部側面から取付ネジ穴の下穴およびネジの逃げ穴を加工する。
最後にピエゾ調整ネジ513を装填するための調整ネジ穴511mをネジ加工し、加工が完了する。
次に、方向変換部材515は、母材となる所定厚さの板状金属ブロックから成り、リンク機構の外形部及びスリット部をワイヤ放電加工により形成する。
次に、穴あけ加工機を用いて、図5(b)の中央に示したレンズ枠取付ネジ穴515jの下穴を加工したのち、両側側面から取り付けネジ穴の下穴およびネジの逃げ穴を加工する。
最後にレンズ枠取り付けネジ穴515jと、水平リンク515a及び515bの下穴にネジ加工し、加工が完了する。
次に、図5を参照して、本発明の実施例1の光学素子駆動装置の組み立て手順を説明する。
まず、方向変換部材515の2箇所の窓部に対して駆動機構本体511の両側腕部を挿入し、両者を図5(b)に示したように変換部材結合ネジ516にて結合する。
次に、駆動機構本体511の中央空間にピエゾアクチュエータ512を装填する。
次に、ピエゾ調整ネジ穴511mの右側からピエゾ調整ネジ513をねじ込んでピエゾアクチュエータ512の底部512bを左方向に押す。
これにより、ピエゾアクチュエータ512の出力端512aをリンク機構のピエゾ受けリンク511qの右端面に圧接させる。
これでピエゾアクチュエータ512の装着が完了する。
最後に駆動機構取り付けネジ(不図示)と変換部材取り付けネジ517を用いて、上記リンク機構を固定鏡筒101にネジ止めし、組み立てが完了する。
以下、図5、図6を用いて本発明の実施例1の光学素子駆動装置の動作原理について説明する。
まず、図6を参照して、本発明の実施例1の光学素子駆動装置を構成する駆動機構本体511及び方向変換部材515のリンク動作を説明する。
ここで、駆動機構本体511は平面図を模式化したもの、方向変換部材515は側面図を模式化したものである。
ピエゾアクチュエータ512の右端底部に設けられた2本の電極端子に所定電圧を印加すると、ピエゾアクチュエータ512の全長LはX軸方向にdLだけ伸張する。
このため、図6(a)に示しされるように、一方のピエゾ受けリンク511qは左方にdX1=dL/2だけ、他方のピエゾ受けリンク511rは右方にdX2=dL/2だけ変位する。
これにより、ヒンジH52及びH57を中心に回動可能に構成され、Y軸方向に延伸した変位取り出しリンク511a及び511bは、Z軸まわりに所定の微小角度だけ回動する。
この結果、連結リンク511eはdX3だけ変位し、連結リンク511fはdX4だけ変位する。
ここで、リンク511aと511bの長さを図6(a)に示されるように定義する。
この定義により、連結リンク511e及び511fの変位量はピエゾアクチュエータ512によりピエゾ受けリンク511q及び511rに与えられる変位量dx1、dx2の各々は約b/a倍に拡大される。
ここで、この倍率を、駆動機構本体511の幾何倍率と呼び、αと定義する。
また、変位取り出しリンク511a及び511bの撓み等の変形により倍率が低下し、駆動ロスにつながるため、設計には十分注意する必要がある。
上記連結リンク511e及び511fのX軸方向の変位は、図6(b)に示したように、方向変換部材515の水平リンク515a及び515bに伝達される。
このため、X軸に対してθの角度に配置された方向変換リンク515c及び515dが回動し、レンズ枠駆動リンク515gをZ軸方向にdZ5だけ上昇させる。
Z軸方向変位dZ5は、水平リンク515a及び515bの変位の概ね平均値のcotθ倍の変位となる。
ここで、この倍率を方向変換部材515の幾何倍率と呼び、βと定義する。
駆動機構本体511と方向変換部材515を組み合わせた本機構全体の幾何倍率γは、両機構の幾何倍率の積(γ=α×β)で表わすことができる。
ピエゾアクチュエータ512のわずかな発生変位dLから大きな変位を取り出し、広範囲な光学素子の駆動量を実現するには、α、及び/またはβを大きくとるのが望ましい。
αを大きく取るには図6(a)に示されるaを小さくし、bを大きくする必要があり、βを大きくとるにはθを小さくとることが好適である。
しかし、bを大きくすると固定鏡筒101の大型化(大きな直径)につながり、設計上制約がある。
また、拡大率を大きくとると、駆動機構の固有振動数の低下につながり、例えば鏡筒外部からの振動をレンズに伝え、像性能を悪化させる原因になり、駆動速度の低下につながるため、配慮が必要である。
レンズ駆動目的の本発明の実施例1の光学素子駆動装置の場合、この合成幾何倍率γは、0.7以上2以下でとるのが、特に振動特性上好ましい。
また、Z軸方向のスペースの点から、方向変換部材515の方向変換リンク515c及び515dのX軸となす角θは30から60度の間でとることが好適である。
この場合、幾何倍率βはおよそ0.57から1.72の間を取ることになる。
本発明の実施例1の光学素子駆動装置の場合、ピエゾアクチュエータ512により駆動機構体511に変位が与えられると、弾性ヒンジH52及びH57を概略中心に変位取り出しリンク511a、及び511bが回転運動する。
このため、ピエゾアクチュエータ512はわずかにY軸方向に移動する。
図5及び図14に示すように、駆動機構体511の固定リンク511hの下面中央部にて固定鏡筒101にネジ固定した場合、ピエゾアクチュエータ512の発生変位に伴い、連結リンク511e及び511fがY軸方向に並進運動する。
このため、結果的に方向変換部材515のレンズ枠駆動リンク515gがY軸方向に並進運動することになる。
図2に示したように、光学素子駆動装置110はレンズ枠104に対して略均等に3個連結されるため、上記で示したようなY軸方向の並進運動は、レンズ枠を歪め、結果的にレンズの変形を招く。
このため、3個の光学素子駆動装置110のY軸方向変位量がそれぞれ異なる場合、レンズの平行偏芯となり、像性能が悪化する。
レンズ枠駆動リンク515gの有害なY方向並進運動を軽減するために、駆動機構本体511の固定リンクを非固定とする。
この理由は、駆動機構体511が方向変換部材515を中心にX軸周りの自由度を有するため、低い固有振動数持つ結果となり、外乱振動抑制上好ましくないからである。
上記の点を考慮して、駆動機構体511の固定リンクをY、θX、軸方向に自由度を持たせ、X,Z、θy、θz軸方向は高いばね定数で支持したガイド511Vを取り付けた例である。
本実施例1の光学素子駆動装置110の場合、特にY軸方向の並進剛性は、他の並進剛性(X軸方向、Z軸方向)に比べ、それぞれ3倍以上低く、X軸周りのねじれ剛性は他の2軸(Y軸、Z軸)方向周りのねじれ剛性に比べて3倍以上低く設計してある。
これにより、レンズ変形に対して有害な力を発生させることなく、またかつ有害な駆動機構のローカルモードの低い固有振動数を発生させることなく、可動部(レンズおよびレンズ枠)を駆動させることができる。
ガイド511Vは、レンズ変形への影響をさらに軽減する目的で、スリットなどを設け、他の軸方向の剛性をさらに下げても良いが、上記の剛性比の範囲を超えてはならない。
レンズ枠駆動リンク515gの有害なY軸方向の並進運動は、弾性ヒンジの配置を工夫することでも抑制することが出来る。
Y軸方向の偏芯量を抑制するのに最も有効な弾性ヒンジの内の一つは、駆動機構本体511の変位取り出しリンクの回転中心をつかさどる弾性ヒンジH52、H57である。
不要な変形を最小にするためには、弾性ヒンジH52、H57は固定リンク511hのX方向に伸びる中心線上に配置するのが良い。
図5に示されるように、中心線より方向変換部材515側にシフトすると、固定リンク511hは、ピエゾアクチュエータ512の変位発生に従い、プラスY方向に凸に撓み易くなる。
この結果、レンズ枠駆動リンク515gがマイナスY方向に変位し易くなる。
図5に示される実施例とは、逆に、弾性ヒンジH52、H57が固定リンク511hのX軸方向に伸びた中心線よりプラスY方向位置に配置された場合は、固定リンク511hは、駆動に伴いプラスY方向に対して凹に撓み易い。
この結果、レンズ枠駆動リンク515gがプラスY方向に変位し易くなる。
上述のように、このようなレンズ枠駆動リンク515gのY方向変位は、レンズ枠、およびレンズの変形を生じさせ、光軸からの並行偏芯を生じさせるため、像性能の悪化を招く恐れがある。
本発明の実施例1の光学素子駆動装置の場合、弾性ヒンジH52、H57を中心にした回転運動を方向変換部材515に伝える構成であるため、レンズ枠駆動リンク515gはY軸方向に変位し易い機構となる。
この量および方向は、駆動機構本体511の弾性ヒンジH52、H57の配置a、bの値や、各弾性ヒンジのばね定数によって変わるため、有限要素解析法等を用いて詳細に傾向をつかむ必要がある。
最終的に上記レンズ枠駆動リンク515gのY方向変位を最小化するために、先に述べた弾性ヒンジH52、H57を固定リンク511hの中心線からオフセットさせる方法によって調節することが有効である。
但しこのオフセットによりaおよびbの値が変わるため、倍率が変わる点に注意が必要である。固定リンク511hの幅をw1、中心線からのオフセット量をe1とすると、e1の取り得る範囲として、
−0.45×w1<e1<0.45×w1
の間が、応力や、変形による剛性のロスの観点から望ましい。
Y軸方向の偏芯量を抑制するのに最も有効な弾性ヒンジの他の例は、駆動機構本体511の弾性ヒンジH53、H58である。
これらの弾性ヒンジH53、H58は、基本的に、方向変換部材515のX軸方向に伸びた中心線上に配置することが好適である。
しかし、これら弾性ヒンジH53、H58も先の弾性ヒンジH52、H57と同様、オフセットさせることで、レンズ枠駆動リンク515gの有害なY軸方向の並進量をコントロールすることができる。
次に、図7の部分拡大図を参照して、本発明の実施例1の光学素子駆動装置を構成する駆動機構本体511の連結リンク511eを説明する。
方向変換部材515の中心線からe2だけオフセットした位置に弾性ヒンジH53が配置される。他方の弾性ヒンジH58も同様にオフセットさせる必要がある。
なお、図5ではオフセットしていない実施例が示される。但し、このオフセットにより、bの値が変わるため、倍率が変わる点に注意が必要である。
方向変換部材515の幅をw2、中心線からのオフセット量をe2とすると、e2の取り得る範囲として、−0.1×w2<e2<0.1×w2の間であることが好適である。
この理由は、応力、変形による剛性のロスを防止する観点、さらに変換部材結合ネジ516用の穴との干渉を防止する観点からである。
次に、図8を参照して、オフセットe2と本発明の実施例1の光学素子駆動装置の単体の直動精度のシミュレーション結果を説明する。
直動精度とは、本発明の実施例1の光学素子駆動装置の単体で所望の量だけ、Z方向駆動した際に、レンズ枠駆動リンク515gがY軸方向に変位する量をいう。
ここで、基本的にY軸対称の機構であるため、X軸方向に有害な変位はシミュレーション上は発生しない。
図8に示されるように、本発明の実施例1の光学素子駆動装置の場合、オフセット量e2が0.8mmで直動精度が1nm以下となり、最適なパラメータとなる。
このe2の最適な値は、弾性ヒンジの配置や、形状を決めるパラメータによって大きく変わるため、その都度シミュレーションによって求めなおす必要がある。
これまでの経験から、上記のような関係式の配置の間に最適値が求められることが明らかとなっている。
以上説明したように、ピエゾアクチュエータ512の伸張に伴ってレンズ枠駆動リンク515gがZ方向に変位するが、レンズ枠駆動リンク515gはZ方向のみに変位し、X方向及びY方向には変位しないことが望ましい。
そこで、このような特性を実現するために、以下のような補助リンクが設けられる。
まず、レンズ枠駆動リンク515gのX軸方向の移動を規制するため、その左右両側にサポートリンク515e及び515fが連結される。
このリンクにより、レンズ枠駆動リンク515gはZ軸方向の変位自由度は有するが、X軸方向の自由度は規制される。
また、レンズ枠駆動リンク515gのY軸方向の移動を規制するため、他のサポートリンク515s及び515tが設けられる。
サポートリンク515s及び515tは水平リンク515a及び515bの中央寄りに配置され、水平リンク515a及び515bのX軸方向の自由度を維持したまま、Y軸方向の自由度を規制する。
水平リンク515a及び515bのY軸方向の規制効果は、方向変換リンク515c及び515dを介してレンズ枠駆動リンク515gに伝達される。
以上の構成により、レンズ枠取り付けリンク515g上のネジ穴515jの領域はZ方向のみに変位し、X方向及びY方向への自由度が規制されるため、レンズ枠104をZ方向に正確に駆動することができる。
図3の制御ブロック図を参照して、図1に示した半導体露光装置の露光動作やレンズ駆動動作の制御を説明する。
本体CPU21は露光装置全体の動作を制御するCPUである。マウント制御手段31は鏡筒マウント3の除振動作を制御する手段である。照明制御手段41は照明ユニットの照明モードや光量を制御する手段である。レチクルステージ制御手段61はレチクルステージの駆動制御を行なう手段である。ウェハステージ制御手段91はウェハステージ9の駆動制御を行なう手段である。
レンズ制御手段10は、複数のレンズCPU11を有し、各レンズCPU11は図2に示した1個のレンズの駆動制御を行なう。
各レンズCPU11には、3個のピエゾドライバ12が接続される。各ピエゾドライバ12は、図2に示される3組の本発明の実施例1の光学素子駆動装置110に内蔵された各ピエゾアクチュエータ112を駆動する。
また、各レンズCPU11には6個のレンズ位置検出手段102が接続され、レンズ位置検出手段102は図2に示されるレンズ位置検出手段102と同一である。
6個のレンズ位置検出手段102の内、3個のレンズ位置検出手段102はレンズ枠104の光軸方向、すなわちZ軸方向の変位を検出し、残り3個のレンズ位置検出手段102はレンズ枠104の半径方向の位置を検出する。
他のレンズCPU11も同様にピエゾドライバ12とレンズ位置検出手段102が接続される。
次に、図4を参照して、前述の各レンズCPU11の制御フローを説明する。
ステップS101では、本体CPU21との通信により、レンズ駆動ルーチンの実行を開始する。
ステップS103では、本体CPU21より、駆動対象となるレンズの駆動波形に関するルックアップテーブルを読み込む。
このテーブルには、照明モードによるレンズ駆動位置の補正量の補正パラメータが含まれる。
さらに、レチクルスキャン駆動に伴って発生するレチクル像の各種収差を実時間で補正するための駆動波形、照明光がレンズに吸収されて発熱することによるレンズの光学特性変化を補正するための補正量等の各種補正パラメータが含まれる。
ステップS105では、不図示の気圧センサ出力よりレンズを取り巻く環境気体の気圧を検出し、その屈折率変動によるレンズ位置補正量を算出する。
ステップS107では、ステップS103及びステップS105で取得した情報から、図2に示したレンズ103のZ軸方向の並進駆動波形、及びθa及びθb方向のチルト駆動波形を創生する。
ステップS109では、ステップS107で創生した3種類のレンズ駆動波形を、図2に示した3組の本実施例1の光学素子駆動装置110のZ方向駆動波形Za、Zb、Zcに変換する。
ステップS111では、本体CPU21と通信し、レンズ駆動開始指令を待つ。
この開始指令が未受信のときはステップS111で待機し、この開始指令を受信したときにステップS113に移行する。
ステップS113では3組の本実施例1の光学素子駆動装置110をステップS109にて作成した駆動波形にて駆動制御すべく、レンズ位置検出手段102の出力をモニタしながら、ピエゾドライバ12を駆動制御する。
ステップS115で1回のレンズ駆動が終了し、リターンする。
以上のフローを実行することで、図2に示されるレンズ103を所望の波形で駆動制御する。
しかし、同様の制御を他のレンズでも行なうことで、図1に示される投影光学系1全体の結像性能を最適化し、レチクル5の像をウエハ8の上に正確に投影することができる。
なお、本実施例では積層ピエゾアクチュエータを駆動手段として用いたが、モータとボールネジを組み合わせた直動機構を用いてもよい。
以上説明した本発明の実施例1の光学素子駆動装置は、以下の効果を奏する。
(1-1)第1の方向に延伸した積層ピエゾアクチュエータ等の駆動手段を用い、第1の方向と直交する第2の方向にリンク機構を配置する。
このリンク機構は第1の方向に生じたアクチュエータの出力変位を前記第1及び第2の方向と直交する第3の方向に変換する機構である。
第2の方向のリンクには、支点、力点、作用点の順に並んだ弾性ヒンジを持ち、前記支点の弾性ヒンジは、その支持部材の取り付け幅W1の中心からオフセットe1し、その値は−0.45×W1<e1<0.45×W1の範囲である。
このため、有害な他成分である偏芯が少なく、レンズの変形の少ない薄型の構成となる。
(1-2)第1の方向に延伸した積層ピエゾアクチュエータ等の駆動手段を用い、第1の方向と直交する第2の方向にリンク機構を配置する。
このリンク機構は前記第1の方向に生じたアクチュエータの出力変位を前記第1及び第2の方向と直交する第3の方向に変換する機構である。
第2の方向のリンクには、支点、力点、作用点の順に並んだ弾性ヒンジを持ち、前記作用点の弾性ヒンジは、第3の方向に変換する機構の幅W2の中心からオフセットe2しており、その値は−0.1×W2<e2<0.45×W2の範囲である。
このため、有害な他成分である偏芯が少なく、レンズの変形の少ない薄型の構成となる。
次に、図10及び図11を参照して、露光装置を利用したデバイス製造方法の本発明の実施例2を説明する。
図10は、デバイス(ICやLSIなどの半導体チップ、LCD、CCD等)の製造を説明するためのフローチャートである。
ここでは、半導体チップの製造を例に説明する。
ステップ1(回路設計)では、デバイスの回路設計を行う。
ステップ2(マスク製作)では、設計した回路パターンを形成したマスクを製作する。
ステップ3(ウェハ製造)では、シリコンなどの材料を用いてウェハを製造する。
ステップ4(ウェハプロセス)は、前工程と呼ばれ、マスクとウェハを用いてリソグラフィー技術によってウェハ上に実際の回路を形成する。
ステップ5(組み立て)は、後工程と呼ばれ、ステップ4によって作成されたウェハを用いて半導体チップ化する工程であり、アッセンブリ工程(ダイシング、ボンディング)、パッケージング工程(チップ封入)等の工程を含む。
ステップ6(検査)では、ステップ5で作成された半導体デバイスの動作確認テスト、耐久性テストなどの検査を行う。
こうした工程を経て半導体デバイスが完成し、それが出荷(ステップ7)される。
図11は、ステップ4のウェハプロセスの詳細なフローチャートである。
ステップ11(酸化)では、ウェハの表面を酸化させる。
ステップ12(CVD)では、ウェハの表面に絶縁膜を形成する。
ステップ13ではウェハに電極を形成する。
ステップ14(イオン打ち込み)では、ウェハにイオンを打ち込む。
ステップ15(レジスト処理)では、ウェハに感光剤を塗布する。
ステップ16(露光)では、露光装置によってマスクの回路パターンをウェハに露光する。
ステップ17(現像)では、露光したウェハを現像する。
ステップ18(エッチング)では、現像したレジスト像以外の部分を削り取る。
ステップ19(レジスト剥離)では、エッチングが済んで不要となったレジストを取り除く。
これらのステップを繰り返し行うことによってウェハ上に多重に回路パターンが形成される。
本発明は、限られた空間内でレンズ、ミラー等の光学素子を所望方向に精密に駆動する薄型の光学素子駆動装置で、さらに、上記光学素子駆動装置を有する露光装置、さらに上記露光装置を用いるデバイス製造方法である。
本発明の実施例1の光学素子駆動装置を搭載する半導体露光装置の全体図である。 本発明の実施例1の光学素子駆動装置をレンズ駆動装置に応用した図である。 本発明の実施例1の光学素子駆動装置の制御ブロック図である。 本発明の実施例1の光学素子駆動装置の制御フロー図である。 本発明の実施例1の光学素子駆動装置の構造図である。 本発明の実施例1の光学素子駆動装置の動作説明図である。 本発明の実施例1の光学素子駆動装置の部分拡大図である。 オフセットと本発明の実施例1の光学素子駆動装置の直動精度のシミュレーション結果の説明図である。 本発明の実施例1の光学素子駆動装置の部分詳細図である。 本発明の実施例2の半導体デバイスの製造プロセスを示す図である。 図10のウェハプロセスの詳細を示す図である。
符号の説明
1 投影レンズ
10 レンズ制御手段
11 レンズCPU
12 ピエゾドライバ
21 本体CPU
101 固定鏡筒
102 レンズ位置検出手段
103 レンズ
104 レンズ枠
110 光学素子駆動装置
511 駆動機構本体
513 ピエゾ調整ネジ
511a、511b 変位取り出しリンク
515c、515d 方向変換リンク
515g レンズ枠駆動リンク
511q、511r 変位取り出しリンク

Claims (8)

  1. 光学素子を光軸方向に駆動する光学素子駆動装置であって、
    光軸と垂直な方向に変位するリニアアクチュエータと、
    前記リニアアクチュエータの変位方向における両端に設けられた第1リンク機構と、
    前記第1リンク機構に連結され、前記第1リンク機構によって取り出された変位を前記光軸方向に変換する第2リンク機構と、
    前記リニアアクチュエータの両端に設けられた前記第1リンク機構を弾性ヒンジを介して連結し、前記リニアアクチュエータと略平行に配置された固定リンクとを備え、
    前記弾性ヒンジは、前記光軸方向および前記変位方向の両方向と垂直な方向における前記固定リンクの中心線に対して所定のオフセットをもって取り付けられることを特徴とする光学素子駆動装置。
  2. 前記オフセット量e1は、前記光軸方向および前記変位方向の両方向と前記垂直な方向における固定リンクの幅をw1としたときに、
    −0.45×w1 < e1 < 0.45×w1
    で表されることを特徴とする請求項1に記載の光学素子駆動装置。
  3. 前記第1リンク機構と前記第2リンク機構は第2の弾性ヒンジによって連結されることを特徴とする請求項1または2に記載の光学素子駆動装置。
  4. 前記第2の弾性ヒンジは、前記光軸方向および前記変位方向の両方向と前記垂直な方向における前記第2リンク機構の中心性に対して所定のオフセットをもって取り付けられることを特徴とする請求項3に記載の光学素子駆動装置。
  5. 前記オフセット量e2は、前記光軸方向および前記変位方向の両方向と前記垂直な方向における前記第2リンク機構の幅をw2としたときに、
    −0.1×w2 < e2 < 0.1×w2
    で表されることを特徴とする請求項4に記載の光学素子駆動装置。
  6. 光学素子を光軸方向に駆動する光学素子駆動装置であって、
    光軸と垂直な方向に変位するリニアアクチュエータと、
    前記リニアアクチュエータの変位方向における両端に設けられた第1リンク機構と、
    前記第1リンク機構に連結され、前記第1リンク機構によって取り出された変位を前記光軸方向に変換する第2リンク機構と、
    前記第1リンク機構と前記第2リンク機構とを連結する弾性ヒンジとを備え、
    前記弾性ヒンジは、光軸方向および変位方向の両方向と垂直な方向における前記第2リンク機構の中心性に対して所定のオフセットをもって取り付けられることを特徴とする光学素子駆動装置。
  7. 請求項1から6のいずれか記載の光学素子駆動装置を有することを特徴とする露光装置。
  8. 請求項7記載の露光装置を用いて、露光対象に露光を行う工程と、露光された前記露光対象を現像する工程と、を具備することを特徴とするデバイス製造方法。
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