JP2009223034A - 光学素子保持装置、光学系、露光装置、光学特性調整方法及びデバイスの製造方法 - Google Patents

光学素子保持装置、光学系、露光装置、光学特性調整方法及びデバイスの製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】保持する光学素子の光学特性を容易に調整できる光学素子保持装置、光学系、露光装置、光学特性調整方法及びデバイスの製造方法を提供する。
【解決手段】投影光学系16の第2鏡筒25内に収容された第1ミラー26は、光学素子保持装置40に保持される。この光学素子保持装置40は、第2鏡筒25の内壁25aに支持される調整機構41と、該調整機構41に支持される駆動機構42と、該駆動機構42に支持される保持機構44とを備える。調整機構41は、駆動機構42の位置を調整することにより第1ミラー26の位置を調整すべく駆動する。また、駆動機構42は、保持機構44において第1ミラー26に取付けられている取付部62に駆動力を与えることにより、第1ミラー26の形状を変形させる。
【選択図】図3

Description

本発明は、光学素子を保持するための光学素子保持装置、該光学素子保持装置を備える光学系、該光学系を備える露光装置、及び該露光装置を用いたデバイスの製造方法に関するものである。また、光学素子保持装置に保持される光学素子の光学特性を調整する光学特性調整方法に関するものである。
一般に、半導体集積回路などのマイクロデバイスを製造するための露光装置は、パターン像を感光性材料の塗布されたウエハ、ガラスプレートなどの基板に投影するための投影光学系を備えている。このような投影光学系には、鏡筒と、該鏡筒内に収容される反射ミラーなどの光学素子とが設けられている。
ところで、鏡筒内に収容された光学素子は、複数の光学素子保持装置によって保持されている。このような光学素子保持装置は、光学素子の熱膨張に起因した該光学素子の歪み(変形)が抑制されるように光学素子を保持している。例えば、光学素子保持装置としては、接着剤により光学素子の側面に接着される接着部材と、該接着部材を鏡筒の内壁に支持させるための板ばねとを備える構成が知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開2004−31491号公報
ところで、上記光学素子保持装置では、光学素子に対して不均一な熱膨張が局所的に加わった場合には、該応力を板ばねの弾性変形で吸収しきれず、光学素子の変形を抑制できないおそれがあった。このように光学素子に変形が残った場合には、投影光学系の光学特性が変わってしまい、基板に対するパターン像の転写不良が発生するおそれがある。
さらに、投影光学系の光学特性を調整する場合には、光学素子を積極的変形させることがある。このように光学素子を変形させた場合には、光学素子の位置が変化してしまう。そのため、投影光学系の光学特性を所望の光学特性に調整する際には、多大な時間がかかってしまう問題があった。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、保持する光学素子の光学特性を容易に調整できる光学素子保持装置、光学系、露光装置、光学特性調整方法及びデバイスの製造方法を提供することにある。
上記の課題を解決するため、本発明は、実施形態に示す図1〜図13に対応付けした以下の構成を採用している。
本発明の光学素子保持装置は、光学素子(20,21,22,26,27,28,29,30,31)を保持するための光学素子保持装置(40)であって、前記光学素子(20,21,22,26,27,28,29,30,31)に取付けられる取付部(62)を有し、該取付部(62)を介して前記光学素子(20,21,22,26,27,28,29,30,31)を保持する保持機構(44)と、前記保持機構(44)を保持するとともに、前記取付部(62)に対して、前記光学素子(20,21,22,26,27,28,29,30,31)の形状を変形させるための駆動力を与える駆動機構(42)と、該駆動機構(42)を支持し、前記駆動機構(42)の位置を調整することにより前記光学素子(20,21,22,26,27,28,29,30,31)の位置を調整する調整機構(41)と、前記駆動機構(42)及び前記調整機構(41)を制御する制御装置(18)とを備えたことを要旨とする。
上記構成によれば、駆動機構によって光学素子の形状を変形させること、及び、調整機構によって光学素子の位置を調整することのうち少なくとも一方を行うことにより、光学素子の形状を変形させた際に生じる光学素子の位置誤差を補正することができる。
本発明の光学特性調整方法は、複数の光学素子(20,21,22,26,27,28,29,30,31)を有する光学系(14,16)の光学特性を調整する光学特性調整方法であって、前記各光学素子(20,21,22,26,27,28,29,30,31)のうち少なくとも一つの光学素子(20,21,22,26,27,28,29,30,31)の形状を変形させるとともに、該少なくとも一つの光学素子(20,21,22,26,27,28,29,30,31)の位置を調整する調整ステップ(S12)を有することを要旨とする。
上記構成によれば、光学系を構成する各光学素子のうち少なくとも一つの光学素子の形状を変形させると共に、該光学素子の位置を調整させることにより、光学素子の形状を変形させた際に生じる光学素子の位置誤差を補正することができる。
なお、本発明をわかりやすく説明するために実施形態を示す図面の符号に対応づけて説明したが、本発明が実施形態に限定されるものではないことは言うまでもない。
本発明によれば、光学素子の形状を変形させた際に生じる光学素子の位置誤差を補正することができるので、光学素子の光学特性を所望の状態に調整することができる。
(第1の実施形態)
以下に、本発明を具体化した第1の実施形態について図1〜図10に基づき説明する。
図1に示すように、本実施形態の露光装置11は、波長が100nm程度以下の軟X線領域である極端紫外光、即ちEUV(Extreme Ultraviolet )光を露光光ELとして用いるEUV露光装置であって、内部が真空雰囲気となるチャンバ12(図1では二点鎖線で示す。)内に設置されている。この露光装置11は、露光光源13と、照明光学系14と、所定のパターンが形成された反射型のレチクルRを保持するレチクルステージ15と、投影光学系16と、表面にレジストなどの感光性材料が塗布されたウエハWを保持するウエハステージ17と、露光装置11全体を制御するための制御装置18(図8参照)とを備えている。なお、本実施形態の露光光源13としては、レーザ励起プラズマ光源が用いられており、該露光光源13は、波長が5〜20nm(例えば13.5nm)となるEUV光を射出する。
照明光学系14は、内部が真空雰囲気に設定された第1鏡筒19(図1では一点鎖線で示す。)を備えている。この第1鏡筒19内には、露光光源13側から順に配置された反射型のコリメート用ミラー20、コンデンサミラー21及び一対のフライアイミラー(不図示)が収容されている。これら各ミラー20,21、一対のフライアイミラーの反射面には、露光光ELを反射する反射層がそれぞれ形成されている。そして、一対のフライアイミラーで反射された露光光ELは、一対のフライアイミラーよりもレチクルR側に配置された折り返し用の反射ミラー22により、レチクルステージ15に保持されるレチクルRに導かれる。
レチクルステージ15は、後述する投影光学系16の物体面側に配置されており、レチクルRを静電吸着する静電チャック23と、レチクルRをY軸方向に所定ストロークで移動させるレチクルステージ駆動部24とを備えている。このレチクルステージ駆動部24は、レチクルRをX方向及びθz方向(Z軸周りの回転方向)にも微少量移動させるように構成されている。そして、レチクルRにおいて上記パターンが形成された被照射面(即ち、図1における下面)で反射された露光光ELは、投影光学系16に導かれる。
投影光学系16は、内部が真空雰囲気に設定された第2鏡筒25(図1では一点鎖線で示す。)を備えている。この第2鏡筒25内には、複数枚(本実施形態では6枚)の反射型のミラー26,27,28,29,30,31が収容されている。これら各ミラー26〜31のうち投影光学系16の瞳面Pに最も近いミラー(例えば、第1ミラー26)は、光学素子保持装置40(図2及び図3参照)を介して第2鏡筒25に保持されている。そして、物体面側であるレチクルR側から導かれた露光光ELは、第1ミラー26、第2ミラー27、第3ミラー28、第4ミラー29、第5ミラー30、第6ミラー31の順に反射され、ウエハステージ17に保持されるウエハWに導かれる。なお、各ミラー26〜31のうち第1ミラー26、第2ミラー27、第4ミラー29及び第6ミラー31は凹面鏡である一方、第3ミラー28及び第5ミラー30は凸面鏡である。
ウエハステージ17は、ウエハWを静電吸着する静電チャック32と、投影光学系16から射出された露光光ELの波面収差を計測するための波面収差測定装置33と、ウエハWをY軸方向に所定ストロークで移動させるウエハステージ駆動部34とを備えている。このウエハステージ駆動部34は、ウエハWをX方向及びZ方向にも移動させるように構成されている。また、ウエハステージ17には、静電チャック32を保持する不図示のウエハホルダと、該ウエハホルダのZ方向における位置及びX方向周り、Y方向周りの傾斜角を調整するZレベリング機構(不図示)とが組み込まれている。さらに、波面収差測定装置33は、その受光面がウエハ表面と同一面内に配置されており、ウエハステージ17に対して着脱可能に取り付けられている。そして、投影光学系16から射出された露光光ELがウエハWの被照射面(即ち、図1における上面)を照射することにより、ウエハWには、レチクルR上の上記パターンを所定倍率に縮小したパターン像が投影転写される。
次に、第2鏡筒25内に収容される第1ミラー26を保持するための光学素子保持装置40について図2〜図7に基づき以下説明する。
図2及び図3に示すように、光学素子保持装置40は、第2鏡筒25の内壁25aに支持される調整機構41を備え、該調整機構41は、周方向において互いに等間隔に配置される複数(本実施形態では3つ)の駆動機構42を支持している。これら各駆動機構42は、第1ミラー26を保持する保持機構44をそれぞれ支持している。すなわち、第1ミラー26は、その周方向において等間隔に配置された3つの保持機構44によって保持されている。
まず、調整機構41について図4に基づき説明する。なお、図4では、明細書の説明理解の便宜上、駆動機構42、各保持機構44及び第1ミラー26の記載を省略している。
図4に示すように、調整機構41は、第2鏡筒25の内壁25aに支持される円環状のアウタリング45を備え、該アウタリング45は、その配置態様が水平状態(XY平面と平行な状態)となるように調整されている。また、アウタリング45のZ軸方向側(図4では上側)には、該アウタリング45に支持されるパラレルリンク機構46と、アウタリング45よりも径が小さい円環状のインナリング47とが設けられており、該インナリング47は、パラレルリンク機構46によって支持されている。また、インナリング47は、各駆動機構42を支持している。
パラレルリンク機構46は、インナリング47をアウタリング45に対して、X軸方向、Y軸方向、Z軸方向、X軸周りの回転方向(「θx方向」ともいう。)、Y軸周りの回転方向(「θy方向」ともいう。)及びZ軸周りの回転方向(「θz方向」ともいう。)の6自由度方向に移動させるべく駆動する。すなわち、各パラレルリンク機構46は、2本のリンク48からなるリンク対49を複数(本実施形態では3つ)備え、該各リンク対49は、周方向において等間隔にそれぞれ配置されている。
各リンク48は、それぞれの長手方向における両端がアウタリング45及びインナリング47に球面対偶をなすようにそれぞれ形成されている。具体的には、各リンク48は、一方向に延びる軸部50をそれぞれ備えている。そして、各リンク48は、それぞれの軸部50の一端(図4では下端)に設けられたボールジョイント51を介してアウタリング45に取付けられると共に、それぞれの軸部50の他端(図4では上端)に設けられた図示しないボールジョイントを介してインナリング47に取付けられている。また、各リンク48の各軸部50には、それぞれの長手方向における長さを変更させるべく伸縮駆動する図示しないアクチュエータ(例えば、圧電素子)が設けられており、各リンク48は、個別に伸縮可能とされている。
次に、駆動機構42について図2及び図3に基づき説明する。なお、各駆動機構42は、それぞれ同じ構成を有しているため、明細書の説明理解の便宜上、1つの駆動機構42のみを説明し、他の駆動機構42については説明を省略する。
図2及び図3に示すように、駆動機構42は、インナリング47の内側であって、且つ各リンク対49と周方向において対応した位置にそれぞれ配置されている。駆動機構42は、周方向における両側に配置された一対の連結部52を介してインナリング47に連結される支持部材53と、支持部材53を鏡筒25の内部に向かう径方向内側に押圧すべく伸縮駆動するアクチュエータ54(例えば、圧電素子)と、インナリング47に対する支持部材53の径方向位置を検出するための位置センサ55とを備えている。支持部材53は、インナリング47とZ軸方向において同一位置に配置される矩形板状の部材本体56と、該部材本体56の周方向における両端からZ軸方向(図3では上側)に延びる延設部57とを有する。
また、各連結部52には、インナリング47の内周面から内側に突出する突出部58と、該突出部58と支持部材53の延設部57とを連結する弾性機能を有する連結部材59(例えば、板ばね)とがそれぞれ設けられている。これら各連結部材59は、支持部材53を鏡筒25の外部に向かう径方向外側にそれぞれ付勢している。そのため、アクチュエータ54が伸張動作した場合、支持部材53は、各連結部52の付勢力に抗して径方向内側に移動する。一方、アクチュエータ54が収縮動作して支持部材53に付与する押圧力が弱くなったり、解消されたりした場合、支持部材53は、各連結部52からの付勢力によって径方向外側に移動する。
次に、保持機構44について図2、図3、図5及び図6に基づき説明する。なお、各保持機構44は、それぞれ同じ構成を有しているため、明細書の説明理解の便宜上、1つの保持機構44のみを説明し、他の保持機構44については説明を省略する。
図2及び図3に示すように、保持機構44は、接着剤を介して第1ミラー26の周面に接着される取付部62を備えている。すなわち、各取付部62は、第1ミラー26に対して移動不能な状態でそれぞれ固定されている。また、保持機構44には、駆動機構42の支持部材53の部材本体56に保持される共に、Z方向に関して取付部62を支持する第1保持部材60と、インナリング47の接線方向(図2では上下方向)に関して取付部62の両側に取り付けられると共に、延設部57にそれぞれ取り付けられる第2保持部材61とが設けられている。
第1保持部材60は、いわゆる2次元板ばねであって、取付部62を、重力方向(図3では下方)には高剛性で支える一方、インナリング47の接線方向、径方向及び傾き方向には柔軟に支えるように構成されている。具体的には、第1保持部材60には、図5に示すように、直方体状のブロックにワイヤーカット加工法によって溝幅が略一定間隔(例えば、略0.3mm)の切込み溝63が施されている。この切込み溝63によって、第1保持部材60には、支持部材53の部材本体56に取付けられる第1取付片部64と、取付部62に取付けられる第2取付片部65と、該各取付片部64,65の間に配置される第1本体部66と、該第1本体部66の内部に形成された第1弾性部66aとが形成されている。
同様に、第2保持部材61は、いわゆる2次元板ばねであって、取付部62を、インナリングの接線方向には高剛性で支える一方、重力方向及び径方向には柔軟に支えるように構成されている。具体的には、第2保持部材61には、図6に示すように、直方体状のブロックにワイヤーカット加工法によって溝幅が略一定間隔(例えば、略0.3mm)の切込み溝67が施されている。この切込み溝67によって、第2保持部材61には、支持部材53の延設部57に取付けられる第3取付片部68と、取付部62に取付けられる第4取付片部69と、該各取付片部68,69の間に配置される第2本体部70、該第2本体部70の内部に形成された第2弾性部70aとが形成されている。
本実施形態では、3つの駆動機構42の各アクチュエータ54の伸張量をそれぞれ調整することによって、第1ミラー26が変形することになる。すなわち、各アクチュエータ54が伸張することによって、第1保持部材60に形成されたワイヤーカット加工法による溝幅以上に、第1本体部66に対して第1弾性部66aが移動し、且つ第2本体部70に対して第2弾性部70aが移動する。その結果、第1本体部66と第1弾性部66aとが接触すると共に、第2本体部70と第2弾性部70aとが接触することによって、アクチュエータ54の駆動力が第1ミラー26に伝わり、その結果、第1ミラー26が変形する。
次に、制御装置18について図7〜図9に基づき説明する。
図7に示すように、制御装置18の図示しない入力側インターフェースには、波面収差測定装置33と、駆動機構42の位置センサ55とが電気的に接続されている。また、制御装置18の図示しない出力側インターフェースには、レチクルステージ駆動部24と、ウエハステージ駆動部34と、駆動機構42のアクチュエータ54と、調整機構41の図示しない各アクチュエータとが電気的に接続されている。そして、制御装置18は、波面収差測定装置33及び位置センサ55からの入力信号に基づき、レチクルステージ駆動部24、ウエハステージ駆動部34、駆動機構42及び調整機構41の駆動を個別に制御する。
制御装置18には、CPUなどから構成される制御部80と、CPUなどから構成される演算部81と、ROMなどから構成される第1記憶部82と、RAMや不揮発性のメモリなどから構成される第2記憶部83とが設けられている。制御部80は、レチクルステージ駆動部24、ウエハステージ駆動部34、駆動機構42及び調整機構41の駆動を個別に制御する。また、演算部81は、波面収差測定装置33及び各位置センサ55からの入力信号に基づき各種演算を行う。また、第1記憶部82は、露光装置11に関する各種情報(後述する光学特性調整処理、図8及び図9に示す各種マップなど)を予め記憶している。そして、第2記憶部83は、波面収差測定装置33からの入力信号に基づく演算により検出された投影光学系16の波面収差WA(図8参照)を記憶する。
次に、図8及び図9に示す各種マップについて説明する。
図8に示すマップは、投影光学系16の波面収差WAに応じた駆動機構42の駆動量Dを設定するためのマップであって、投影光学系16の波面収差WAと駆動機構42の駆動量Dとの関係を示している。具体的には、駆動機構42の駆動量Dは、波面収差WAの値が大きいほど大きな値に設定される。
また、図9に示すマップは、駆動機構42の駆動に基づき移動した第1ミラー26の位置を調整するためのマップであって、駆動機構42の駆動量Dと調整機構41による第1ミラー26の移動量Mとの関係を示している。具体的には、調整機構41による第1ミラー26の移動量Mは、駆動機構42の駆動量Dが大きいほど大きくなるように設定される。
次に、本実施形態の制御装置18が実行する各制御処理のうち、投影光学系16の光学特性を調整するための光学特性調整処理ルーチンについて図10に基づき説明する。なお、光学特性調整処理ルーチンは、投影光学系16のメンテナンスを行う際に実行される処理ルーチンである。
さて、光学特性調整処理ルーチンにおいて、投影光学系16のメンテナンスを開始する際、制御装置18の制御部80は、波面収差測定装置33からの入力信号に基づき投影光学系16の波面収差WAを検出して第2記憶部83に記憶させる(ステップS10)。続いて、制御部80は、ステップS10にて演算した波面収差WAに対応した駆動量Dを図8に示すマップから読み出して設定する。また、制御部80は、設定した駆動量Dに対応した移動量Mを図9に示すマップから読み出して設定する(ステップS11)。すなわち、ステップS11では、駆動機構42の駆動態様及び調整機構41の駆動態様がそれぞれ設定される。
そして、制御部80は、ステップS11にて設定した駆動量Dだけ駆動機構42のアクチュエータ54を駆動させる。続いて、制御部80は、ステップS11にて設定した移動量Mだけ第1ミラー26が移動するように調整機構41を駆動させる(ステップS12)。このステップS12では、駆動機構42及び調整機構41を同時に駆動させてもよいし、調整機構41による第1ミラー26の位置の調整後に、駆動機構42を駆動させてもよい。その後、制御部80は、光学特性調整処理ルーチンを終了する。
このように、駆動機構42の駆動に伴い第1ミラー26の位置が変化しても、調整機構41の調整に基づき駆動機構42を移動させているため、第1ミラー26の位置は、駆動機構42の駆動前までの位置に調整される。その結果、第1ミラー26を変形させた場合に、第1ミラー26の位置の変化による投影光学系16の波面収差が悪化することが抑制される。
次に、露光光ELの照射によって、第1ミラー26が熱膨張し、第1ミラー26が大きく変形した場合の投影光学系16の光学特性の調整について説明する。
まず、波面収差測定装置33により投影光学系16の波面収差WAが計測される。すると、第1ミラー26の形状の変形を解消するために、駆動機構42のアクチュエータ54を伸縮させる。その結果、連結部材59の付勢力によって、駆動機構42に支持される保持機構44の取付部62が径方向外側に移動する。そして、計測された波面収差WAの大きさに対応した駆動量Dに対応した分だけ取付部62が移動したことを位置センサ55からの入力信号に基づき検出すると、駆動機構42のアクチュエータ54の伸縮が停止する。
このように、取付部62が径方向外側に移動することにより、第1ミラー26の形状の変形は解消される。さらに、駆動機構42の駆動に伴って、第1ミラー26の位置が変化しても、本実施形態では、調整機構41の調整に基づき駆動機構42が移動する。そのため、第1ミラー26の位置は、駆動機構42の駆動前までの位置に調整される。その結果、露光光ELの照射による第1ミラー26の熱膨張に起因した第1ミラー26の変形が解消されると共に、該変形の解消に起因した第1ミラー26の位置ずれも解消されるため、投影光学系16から射出される露光光ELの波面収差WAの値もほぼ「0(零)」になる。したがって、投影光学系16の光学特性は、駆動機構42及び調整機構41の駆動前に比して向上する。
したがって、本実施形態では、以下に示す効果を得ることができる。
(1)駆動機構42の駆動によって、第1ミラー26の形状を変形させると共に、調整機構41によって第1ミラー26の位置を調整することにより、第1ミラー26の形状を変化させる際に生じる第1ミラー26の位置ずれが調整される。その結果、投影光学系16の波面収差WAを小さくできる。したがって、各保持機構44に保持される第1ミラー26の光学特性、即ち、投影光学系16の光学特性を容易に調整できる。
(2)また、第1ミラー26が熱膨張によって変形している場合には、駆動機構42の駆動によって該駆動機構42に支持される取付部62を径方向外側に移動させることにより、第1ミラー26の変形を解消できる。
(3)駆動機構42からの駆動力が取付部62に与えられた場合には、第1ミラー26の形状の変形に伴い該第1ミラー26が移動し、該第1ミラー26に入射する露光光ELに対して該第1ミラー26の位置が変わってしまう。この点、本実施形態では、調整機構41が駆動することにより、第1ミラー26の位置は、駆動機構42の駆動量Dに対応した分(即ち、移動量M)だけ移動する。すなわち、調整機構41による第1ミラー26の位置調整作用により、第1ミラー26の該第1ミラー26に入射する露光光ELに対する位置ずれを容易に解消できる。
(4)本実施形態では、第1記憶部82には、図8及び図9に示す各マップが予め記憶されている。そして、波面収差測定装置33からの入力信号に基づき投影光学系16の波面収差WAが検出された場合には、該検出された波面収差WAに応じた駆動機構42の駆動量D及び調整機構41による第1ミラー26の移動量Mが各マップに基づき設定される。したがって、投影光学系16の波面収差WAを検出することで、投影光学系16の波面収差を自動で調整できる。
(5)また、本実施形態の調整機構41は、インナリング47をアウタリング45に対して6自由度方向に移動させることができる。そのため、第1ミラー26の位置の調整を、一方向(例えばY方向)のみ調整可能な調整機構41を備えた場合に比して、高精度で実行できる。
(6)本実施形態では、3つの駆動機構42を用いて第1ミラー26を変形させることにより、1つの駆動機構42のみで第1ミラー26を変形させる場合に比して、第1ミラー26の形状をより詳細に変形させることができる。
(第2の実施形態)
次に、本発明の第2の実施形態を図11に従って説明する。なお、第2の実施形態は、投影光学系16を介した空間像に基づき該投影光学系16の光学特性を調整する点が第1の実施形態と異なっている。したがって、以下の説明においては、第1の実施形態と相違する部分について主に説明するものとし、第1の実施形態と同一又は相当する部材構成には同一符号を付して重複説明を省略するものとする。
図11に示すように、本実施形態のウエハステージ17には、波面収差測定装置33の代わりに、空間像計測センサ(以下、「AIS」という。)90が設けられている。このAIS90は、レチクルステージ15に形成された計測用マーク91の投影光学系16による空間像、即ち投影像を図示しない基準マークを介して検出するものである。なお、計測用マーク91は、レチクルステージ15に保持されるレチクルRに形成されたものであってもよい。
また、計測用マーク91の形状と上記基準マークの形状とは、互いに対応関係にある。すなわち、露光光ELが計測用マーク91を照射する際の投影光学系16を介した空間像は、投影光学系16の光学特性が悪化するほど、上記基準マークとのずれ量が大きくなる。
そのため、制御装置18は、AIS90からの検出信号に基づき、露光光ELが計測用マーク91を照射する際の投影光学系16を介した空間像と上記基準マークとのずれ量を検出する。そして、制御装置18は、上記ずれ量に対応した駆動機構42の駆動量Dを設定する。また、制御装置18は、上記第1の実施形態の場合と同様に、設定した駆動量Dに対応した調整機構41による第1ミラー26の移動量Mを設定する。そして、制御装置18は、設定した駆動量D及び移動量Mに基づき駆動機構42及び調整機構41の駆動を制御する。
したがって、本実施形態では、上記第1の実施形態の効果(1)〜(3)(5)(6)に加えて以下に示す効果を得ることができる。
(7)本実施形態では、AIS90からの入力信号に基づき求められた投影光学系16を介した空間像に応じて、駆動機構42及び調整機構41が駆動する。その結果、投影光学系16の光学特性を向上させることができる。
なお、上記各実施形態は以下のような別の実施形態に変更してもよい。
・各実施形態において、投影光学系16を構成する各ミラー26〜31のうち最も中間結像面に近い位置に配置されたミラー(例えば第3ミラー28)を、光学素子保持装置40によって保持させてもよい。
・各実施形態において、投影光学系16を構成する各ミラー26〜31のうち少なくとも2つのミラー(例えば、第1ミラー26と第2ミラー27)を、光学素子保持装置40によって保持してもよい。勿論、全てのミラー26〜31を光学素子保持装置40によって保持してもよい。
また、第1の光学素子としての第1ミラー26及び第2の光学素子としての第2ミラー27を光学素子保持装置40によって個別に保持させた場合、投影光学系16の波面収差WA又は投影光学系16を介した空間像に基づいて、第1ミラー26を、該第1ミラー26を保持する光学素子保持装置40の駆動機構42の駆動に基づき変形させると共に、第2ミラー27の位置を、該第2ミラー27を保持する光学素子保持装置40の調整機構41の駆動に基づき調整するようにしてもよい。このような光学特性調整方法であっても、投影光学系16の光学特性を容易に調整できる。
さらに、第1ミラー26及び第2ミラー27を、それぞれに対応する駆動機構42及び調整機構41を用いて、各ミラー26,27の形状をそれぞれ変形させると共に、各ミラー26,27の位置をそれぞれ調整するようにしてもよい。
・各実施形態において、投影光学系16の波面収差WA又は投影光学系16を介した空間像に基づいて、駆動機構42及び調整機構41のうち何れか一方のみを駆動させるようにしてもよい。
・さらに、アクチュエータの伸縮方向を径方向に対して所定角度傾いた方向(本実施形態では、支持部材53をミラー26に接近させる方向)に設定してもよい。
・各実施形態において、調整機構41は、インナリング47をアウタリング45に対して、Y軸方向、Z軸方向、θx方向、θy方向及びθz方向のうち少なくとも一方向(例えばY軸方向)に移動させることが可能な構成であれば、任意の構成であってもよい。
・各実施形態において、駆動機構42のアクチュエータ54は、取付部62を複数方向(例えば、径方向とZ軸方向との2方向)に移動させることが可能なアクチュエータであれば、任意のアクチュエータ(例えば、MEMS(Micro Electro Mechanical System))であってもよい。また、駆動機構42は、複数のアクチュエータを用いて取付部62を複数方向に移動させる構成であってもよい。
・各実施形態において、駆動機構42は、位置センサ55を設けない構成であってもよい。この場合、駆動機構42の駆動に基づく支持部材53の移動量を、アクチュエータ54の駆動時間から推定することが望ましい。
・各実施形態において、駆動機構42の連結部52は、支持部材53の径方向への移動を許容する構成であれば、弾性変形可能な連結部材59を設けない構成であってもよい。
・各実施形態において、駆動機構42を、投影光学系16の波面収差WA又は投影光学系16を介した空間像の検出結果と駆動機構42の駆動量Dとの関係式を用い、該演算結果に応じて駆動させるようにしてもよい。
同様に、調整機構41を、駆動機構42の駆動量Dと第1ミラー26の移動量Mとの関係式を用い、該演算結果に応じて駆動させるようにしてもよい。
・各実施形態において、第1ミラー26を3つ以外の任意数(1つ)の駆動機構42にて変形させる構成であってもよい。
・各実施形態において、第1ミラー26が露光光ELに照射されることに起因した発熱量を、露光光ELの光量や照射時間などに基づき検出し、該検出した発熱量に応じた第1ミラー26の変形状態を推定するようにしてもよい。そして、推定した第1ミラー26の変形状態に基づき、駆動機構42及び調整機構41のうち少なくとも一方を駆動させるようにしてもよい。このように構成した場合、第1ミラー26の光学特性を調整することができる。
・各実施形態において、照明光学系14を構成する各ミラー20,21や折り返し用の反射ミラー22を、光学素子保持装置40にて保持してもよい。
・各実施形態において、露光装置11は、半導体素子などのマイクロデバイスだけでなく、光露光装置、EUV露光装置、X線露光装置、及び電子線露光装置などで使用されるレチクルまたはマスクを製造するために、マザーレチクルからガラス基板やシリコンウエハなどへ回路パターンを転写する露光装置であってもよい。また、露光装置11は、液晶表示素子(LCD)などを含むディスプレイの製造に用いられてデバイスパターンをガラスプレート上へ転写する露光装置、薄膜磁気ヘッド等の製造に用いられて、デバイスパターンをセラミックウエハ等へ転写する露光装置、及びCCD等の撮像素子の製造に用いられる露光装置などであってもよい。
・各実施形態の露光装置11は、マスクと基板とが相対移動した状態でマスクのパターンを基板へ転写し、基板を順次ステップ移動させるスキャニング・ステッパ、及び、マスクと基板とが静止した状態でマスクのパターンを基板へ転写し、基板を順次ステップ移動させるステップ・アンド・リピート方式のステッパを問わず適用することができる。
・各実施形態において、EUV光を出力可能な露光光源13として、放電型プラズマ光源を用いてもよい。
・各実施形態において、露光装置11は、EB(Electron Beam )を露光光ELとして用いる露光装置であってもよい。
・各実施形態において、露光光源13は、例えばg線(436nm)、i線(365nm)、KrFエキシマレーザ(248nm)、Fレーザ(157nm)、Krレーザ(146nm)、Arレーザ(126nm)等を出力可能な光源であってもよい。また、露光光源13は、DFB半導体レーザまたはファイバレーザから発振される赤外域、または可視域の単一波長レーザ光を、例えばエルビウム(またはエルビウムとイッテルビウムの双方)がドープされたファイバアンプで増幅し、非線形光学結晶を用いて紫外光に波長変換した高調波を出力可能な光源であってもよい。このような光源を用いる場合、照明光学系14及び投影光学系16には、透過型の光学素子が用いられる。このような透過型の光学素子を、光学素子保持装置40にて保持してもよい。
次に、本発明の実施形態の露光装置11によるデバイスの製造方法をリソグラフィ工程で使用したマイクロデバイスの製造方法の実施形態について説明する。図12は、マイクロデバイス(ICやLSI等の半導体チップ、液晶パネル、CCD、薄膜磁気ヘッド、マイクロマシン等)の製造例のフローチャートを示す図である。
まず、ステップS101(設計ステップ)において、マイクロデバイスの機能・性能設計(例えば、半導体デバイスの回路設計等)を行い、その機能を実現するためのパターン設計を行う。引き続き、ステップS102(マスク製作ステップ)において、設計した回路パターンを形成したマスク(レチクルRなど)を製作する。一方、ステップS103(基板製造ステップ)において、シリコン、ガラス、セラミックス等の材料を用いて基板(シリコン材料を用いた場合にはウエハWとなる。)を製造する。
次に、ステップS104(基板処理ステップ)において、ステップS101〜ステップS104で用意したマスクと基板を使用して、後述するように、リソグラフィ技術等によって基板上に実際の回路等を形成する。次いで、ステップS105(デバイス組立ステップ)において、ステップS104で処理された基板を用いてデバイス組立を行う。このステップS105には、ダイシング工程、ボンティング工程、及びパッケージング工程(チップ封入)等の工程が必要に応じて含まれる。最後に、ステップS106(検査ステップ)において、ステップS105で作製されたマイクロデバイスの動作確認テスト、耐久性テスト等の検査を行う。こうした工程を経た後にマイクロデバイスが完成し、これが出荷される。
図13は、半導体デバイスの場合におけるステップS104の詳細工程の一例を示す図である。
ステップS111(酸化ステップ)おいては、基板の表面を酸化させる。ステップS112(CVDステップ)においては、基板表面に絶縁膜を形成する。ステップS113(電極形成ステップ)においては、基板上に電極を蒸着によって形成する。ステップS114(イオン打込みステップ)においては、基板にイオンを打ち込む。以上のステップS111〜ステップS114のそれぞれは、基板処理の各段階の前処理工程を構成しており、各段階において必要な処理に応じて選択されて実行される。
基板プロセスの各段階において、上述の前処理工程が終了すると、以下のようにして後処理工程が実行される。この後処理工程では、まず、ステップS115(レジスト形成ステップ)において、基板に感光性材料を塗布する。引き続き、ステップS116(露光ステップ)において、上で説明したリソグラフィシステム(露光装置11)によってマスクの回路パターンを基板に転写する。次に、ステップS117(現像ステップ)において、ステップS116にて露光された基板を現像して、基板の表面に回路パターンからなるマスク層を形成する。さらに続いて、ステップS118(エッチングステップ)において、レジストが残存している部分以外の部分の露出部材をエッチングにより取り去る。そして、ステップS119(レジスト除去ステップ)において、エッチングが済んで不要となった感光性材料を取り除く。すなわち、ステップS118及びステップS119において、マスク層を介して基板の表面を加工する。これらの前処理工程と後処理工程とを繰り返し行うことによって、基板上に多重に回路パターンが形成される。
第1の実施形態における露光装置を示す概略構成図。 光学素子保持装置を模式的に示す平面図。 図2における3−3線矢視断面図。 調整機構の構成を示す一部破断斜視図。 保持機構の一部を模式的に示す側断面図。 保持機構の一部を模式的に示す平面図。 電気的な構成を示すブロック図。 投影光学系の波面収差と駆動機構の駆動量との関係を示すマップ。 駆動機構の駆動量と調整機構による第1ミラーの移動量との関係を示すマップ。 光学特性調整処理ルーチンを説明するフローチャート。 第2の実施形態における露光装置の一部を示す概略構成図。 デバイスの製造例のフローチャート。 半導体デバイスの場合の基板処理に関する詳細なフローチャート。
符号の説明
11…露光装置、13…露光光源、14…照明光学系、16…投影光学系、18…変形推定部としての制御装置、20,21,22,26〜31…光学素子としてのミラー、40…光学素子保持装置、41…調整機構、42…駆動機構、44…保持機構、45…ベース部材としてのアウタリング、47…駆動機構用支持部としてのインナリング、52…変位部としての連結部、53…保持機構用支持部としての支持部材、54…変位部としてのアクチュエータ、55…位置検出部としての位置センサ、62…取付部、66,70…弾性部、82…記憶装置としての第1記憶部、P…瞳面、R…マスクとしてのレチクル、W…基板としてのウエハ、WA…波面収差。

Claims (20)

  1. 光学素子を保持するための光学素子保持装置であって、
    前記光学素子に取付けられる取付部を有し、該取付部を介して前記光学素子を保持する保持機構と、
    前記保持機構を保持するとともに、前記取付部に対して、前記光学素子の形状を変形させるための駆動力を与える駆動機構と、
    該駆動機構を支持し、前記駆動機構の位置を調整することにより前記光学素子の位置を調整する調整機構と、
    前記駆動機構及び前記調整機構を制御する制御装置と
    を備えた光学素子保持装置。
  2. 前記光学素子の変形状態を推定する変形推定部をさらに備え、
    前記制御装置は、前記変形推定部によって推定された前記光学素子の変形状態に基づき前記駆動機構及び前記調整機構のうち少なくとも一方を制御する請求項1に記載の光学素子保持装置。
  3. 前記光学素子の変形状態に応じた、前記制御装置による前記駆動機構の駆動態様及び前記調整機構の調整態様を記憶する記憶装置をさらに備え、
    前記制御装置は、前記変形推定部によって推定された前記光学素子の変形状態に応じた前記駆動態様及び前記調整態様のうち少なくとも一方を前記記憶装置から読み出し、該読み出した前記駆動態様及び前記調整態様のうち少なくとも一方に基づき前記駆動機構及び前記調整機構のうち少なくとも一方を制御する請求項2に記載の光学素子保持装置。
  4. 前記保持機構は、前記取付部を支持する弾性変形可能な弾性部を有する請求項1〜請求項3のうち何れか一項に記載の光学素子保持装置。
  5. 前記駆動機構は、前記保持機構を支持する保持機構用支持部と、該保持機構用支持部の位置を検出するための位置検出部と、前記保持機構用支持部を変位させる変位部とを有する請求項1〜請求項4のうち何れか一項に記載の光学素子保持装置。
  6. 前記保持機構用支持部は、前記変位部の変位に基づき一方向に沿って進退移動する請求項5に記載の光学素子保持装置。
  7. 前記調整機構は、ベース部材と、該ベース部材に対して前記駆動機構を複数の自由度で変位可能に支持する駆動機構用支持部とを有する請求項1〜請求項6のうち何れか一項に記載の光学素子保持装置。
  8. 複数の光学素子と、
    該各光学素子のうち少なくとも一つの光学素子を保持する請求項1〜請求項7のうち何れか一項に記載の光学素子保持装置と
    を備えた光学系。
  9. 前記制御装置は、前記複数の光学素子を通過した光の波面収差に基づいて、前記駆動機構及び前記調整機構のうち少なくとも一方を制御する請求項8に記載の光学系。
  10. 前記各光学素子のうち第1の光学素子及び第2の光学素子は、前記光学素子保持装置によってそれぞれ保持されており、
    前記制御装置は、前記波面収差に基づいて、前記第1の光学素子を保持する前記光学素子保持装置の前記駆動機構及び前記調整機構のうち少なくとも一方を制御するとともに、前記第2の光学素子を保持する前記光学素子保持装置の前記駆動機構及び前記調整機構のうち少なくとも他方を制御する請求項9に記載の光学系。
  11. 前記制御装置は、前記複数の光学素子を介した空間像に基づいて、前記駆動機構及び前記調整機構のうち少なくとも一方を制御する請求項8に記載の光学系。
  12. 前記各光学素子のうち第1の光学素子及び第2の光学素子は、前記光学素子保持装置によってそれぞれ保持されており、
    前記制御装置は、前記空間像に基づいて、前記第1の光学素子を保持する前記光学素子保持装置の前記駆動機構及び前記調整機構のうち少なくとも一方を制御するとともに、前記第2の光学素子を保持する前記光学素子保持装置の前記駆動機構及び前記調整機構のうち少なくとも他方を制御する請求項11に記載の光学系。
  13. 光源から射出された光を所定のパターンが形成されたマスクへ導く照明光学系と、
    前記マスクを介した光を感光性材料が塗布された基板に照射する投影光学系とを備え、
    前記照明光学系及び前記投影光学系のうち少なくとも一方は、請求項8〜請求項12のうち何れか一項に記載の光学系を有する露光装置。
  14. 前記投影光学系は、複数の光学素子を有し、
    前記光学素子保持装置は、前記投影光学系の各光学素子のうち、前記投影光学系の瞳面に最も接近した位置に配置された光学素子を保持する請求項13に記載の露光装置。
  15. 前記投影光学系は、複数の光学素子を有し、
    前記光学素子保持装置は、前記投影光学系の各光学素子のうち、前記投影光学系の中間結像面に最も接近した位置に配置された光学素子を保持する請求項13に記載の露光装置。
  16. 複数の光学素子を有する光学系の光学特性を調整する光学特性調整方法であって、
    前記各光学素子のうち少なくとも一つの光学素子の形状を変形させるとともに、該少なくとも一つの光学素子の位置を調整する調整ステップを有する光学特性調整方法。
  17. 前記少なくとも一つの光学素子の変形状態を推定する推定ステップをさらに有し、
    前記調整ステップでは、前記推定ステップにて推定した変形状態に応じて前記少なくとも一つの光学素子の形状を変形させるととともに、該少なくとも一つの光学素子の位置を調整する請求項16に記載の光学特性調整方法。
  18. 前記光学系を通過した光の波面収差を検出する検出ステップをさらに有し、
    前記調整ステップでは、前記検出ステップの検出結果に基づいて、前記少なくとも一つの光学素子の形状を変形させるとともに、該少なくとも一つの光学素子の位置を調整する請求項16に記載の光学特性調整方法。
  19. 前記光学系を介した空間像を検出する検出ステップをさらに有し、
    前記調整ステップでは、前記検出ステップの検出結果に基づいて、前記少なくとも一つの光学素子の形状を変形させるとともに、該少なくとも一つの光学素子の位置を調整する請求項16に記載の光学特性調整方法。
  20. リソグラフィ工程を含むデバイスの製造方法において、
    前記リソグラフィ工程は、請求項13〜請求項15のうち何れか一項に記載の露光装置を用いることを特徴とするデバイスの製造方法。
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