JP2007205976A - レーザ測距装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】近い位置にある目標物から強い反射レーザ光を受信した場合にでも、この反射レーザ光によりパルスレーザ受信器が破損や破壊されることのない安定した測距機能が得られるレーザ測距装置を提供すること。
【解決手段】レーザ測距装置20は、レーザ光a0を目標物21に向け発振するレーザ発振器22と、上記レーザ光a0の上記目標物21からの反射レーザ光a2を入力し、この反射レーザ光a2を透過させることにより反射レーザ光a2の強度を制御可能に設けられるフィルタ手段24と、このフィルタ手段24を透過した上記反射レーザ光a3の強度を検知してこの光a3の強度に対応した制御電圧bを出力するパルスレーザ受信器25と、制御電圧bを入力して、この制御電圧bの大きさに対応してバイアス電力制御信号eを出力する信号処理器26と、上記バイアス電力制御信号eを入力してパルスレーザ受信器25の光検知器25bの感度を制御させるべく上記光検知器25bにバイアス電圧gを送信するバイアス電圧発生器32とを備える。
【選択図】 図1

Description

本発明は、目標物に対して照射したレーザ光の反射レーザ光をレーザ受信器にて受信して検出することにより、目標物までの距離が測定できるレーザ測距装置に係り、特に反射光の強度が大となった場合にでも、安定した測距機能が得られるようにしたレーザ測距装置に関する。
従来、レーザ測距装置は、航空機等の移動体を目標物としてレーザ光を照射し、反射レーザ光をレーザ受信器で受信し、検出して、レーザ光が目標物との間を往復するのに要する時間を計測する計測手段を備えると共に、この計測時間により目標までの距離を求める技術が採用されている。
またこの種のレーザ測距装置によれば、目標物までの距離が短い場合には、反射レーザ光の強度が所定レベル以上に大きい場合があり、レーザ測距装置のレーザ受信器の受光素子が破損ないしは破壊してしまう虞れがある。
そこで、従来入射する反射レーザ光等の光により受光素子が破損したり破壊しないようにするために、入射する光の強さを減少させる技術が開発されている(例えば特許文献1参照)。
この種のレーザ測距装置について、図7を参照して説明する。
図7に示すレーザ測距装置1は、目標物2に向かって設けられるレーザ送信器3と、このレーザ送信器3から発振されるレーザ光αを受信するレーザ受信器4と、レーザ送信器3から発信される時刻データt1を受信すると共に、レーザ光αの反射レーザ光α1の受信時の時刻データt2の時間差を計測するカウンタ5と、このカウンタ5の後段に設けられ、時間データt3を受信して目標2までの距離を求める演算回路6を備えている。
レーザ受信器4には、目標物2からの反射レーザ光α1を受ける光学系7と、この光学系7を通過して反射レーザ光α1を直接受光する受光素子8を備えた受信回路9が設けられる。光学系7には、レンズ10a,10b、フィルタ11、可変減衰器12および集光レンズ13とが設けられる。
また、可変減衰器12には、目標物2からの反射レーザ光α1の強度が所要値より大きい場合には、この反射レーザ光α1の強度を所要値まで減少させる可変減衰器制御器14が設けられる。この可変減衰器制御器14は、測距動作時以外は可変減衰器12の減衰量を最大とし、太陽光等の入射光により受信回路9の受光素子8を保護する。
特開平8−122435号公報
従来のレーザ測距装置1によれば、測距動作時以外は可変減衰器12の減少量を最大としているので、測距動作時以外には受信回路9の受光素子8に反射レーザ光α1の入射がない。従って、測距動作時以外において、受信回路9の受光素子8が破損したり破壊することがない。
しかしながら、レーザ測距装置1によれば、測距動作時以外において、受信回路9の受光素子8が破損したり破壊することがないものであるが、測距動作時にあって、目標物が例えば飛行機のような移動体である場合には、異常に接近したり、横切ったりする場合がある。
このような場合、例えばレーザ測距装置1を搭載した航空機が目標物2からの反射レーザ光α1を受信した場合には、受光素子8が所定値以上の反射レーザ光α1を入射し、破損したり破壊する虞があった。
本発明は上記事情に鑑みてなされたもので、近い位置にある目標物から反射レーザ光を受信した場合に、この反射レーザ光による光検知器の受光素子が破損や破壊しないで安定した測距機能が得られるようにしたレーザ測距装置を提供することを主な目的とする。
また本発明の他の目的は、近い位置にある目標物から強い反射レーザ光を受信した場合にでも、安定した測距機能を得る一方で、目標物が飛翔体である場合に飛翔体側から照射されるレーザ光により、この飛翔体により捕捉・追尾されることのないレーザ測距装置を提供することにある。
上記目的を達成するために、本発明によれば、レーザ光を目標物に向け発振するレーザ発振器と、上記レーザ光の上記目標物からの反射レーザ光を入力し、この反射レーザ光を透過させることにより反射レーザ光の強度を制御可能に設けられるフィルタ手段と、このフィルタ手段を透過した上記反射レーザ光の強度を検知してこの光の強度に対応した制御電圧を出力するパルスレーザ受信器と、上記制御電圧を入力してこの電圧の大きさに対応してバイアス電力制御信号を出力する信号処理器と、上記バイアス電力制御信号を入力して上記パルスレーザ受信器の光検知器の感度を制御させるべく上記光検知器にバイアス電圧を送信するバイアス電圧発生器とを具備したことを特徴とするレーザ測距装置を提供する。
また上記目的を達成するために、本発明によれば、レーザ光を目標物に向け発振するレーザ発振器と、上記レーザ光の上記目標物からの反射レーザ光を入力し、この反射レーザ光を透過させることにより反射レーザ光の強度を制御可能に設けられるフィルタ手段と、このフィルタ手段を透過した上記反射レーザ光の強度を検知してこの光の強度に対応した制御電圧を出力するパルスレーザ受信器と、上記制御電圧を入力してこの電圧の大きさに対応して上記フィルタ手段の光の透過率を制御せしめるフィルタ回動角制御装置とを備えたことを特徴とするレーザ測距装置を提供する。
さらに上記目的を達成するために、本発明によれば、レーザ光を目標物に向け発振するレーザ発振器と、このレーザ発振器から発振されたレーザ光を受信し、スタートパルス信号を出力するスタートパルス発生器と、上記レーザ光の目標物からの反射レーザ光を入力して、この反射レーザ光を透過してこの光の強度を制御可能に設けられるフィルタ手段と、このフィルタ手段を通過した反射レーザ光の光の強度を検知してこの光の強度に対応した制御電圧を出力するパルスレーザ受信器と、上記スタートパルス発生器から出力したスタートパルス信号の入力時刻と上記パルスレーザ受信器から出力した制御電圧の入力時刻との時間差から、上記目標物までの距離を計算し、距離情報データを含むレーザ発振器制御信号および反射レーザ光の強度に対応したバイアス電圧制御信号を出力する信号処理器と、上記バイアス電圧制御信号を入力して、上記パルスレーザ受信器の光検知器の感度を制御するバイアス電圧を上記光検知器に印加するバイアス電圧発生器とを具備したことを特徴とするレーザ測距装置を提供する。
また上記目的を達成するために、本発明によれば、レーザ光を目標物に向け発振するレーザ発振器と、このレーザ発振器から発振されたレーザ光を受信し、スタートパルス信号を出力するスタートパルス発生器と、上記レーザ光の目標物からの反射レーザ光を入力して、この反射レーザ光を透過してこの光の強度を制御可能に設けられるフィルタ手段と、このフィルタ手段を通過した反射レーザ光の光の強度を検知してこの光の強度に対応した制御電圧を出力するパルスレーザ受信器と、上記スタートパルス発生器から出力したスタートパルス信号の入力時刻と上記パルスレーザ受信器から出力した制御電圧の入力時刻との時間差から、上記目標物までの距離を計算し、距離情報データを含むレーザ発振器制御信号および反射レーザ光の強度に対応したバイアス電圧制御信号を出力する信号処理器と、上記バイアス電圧制御信号を入力して、上記パルスレーザ受信器に入射する上記反射レーザ光の透過率を制御するフィルタ手段を備えたことを特徴とするレーザ測距装置を提供する。
本発明によれば、近い位置にある目標物から反射レーザ光を受信した場合に、この反射レーザ光により光強度を検知する光検知器の受光素子が破損あるいは破壊されることのない安定した測距機能が得られるレーザ測距装置を提供することができる。
更には、近い位置にある目標物から反射レーザ光を入力した場合に、この入力した反射レーザ光による光検知器の受光素子が破損や破壊されることのない安定した測距機能が得られるようにする一方で、目標物が飛翔体である場合に、飛翔体側から照射されるレーザ光により、この飛翔体により捕捉・追尾されることのないレーザ測距装置を提供することができる。
本発明にかかるレーザ測距装置の実施形態について、添付図面を参照して説明する。
[第1の実施形態]
図1は本発明の第1の実施形態をブロック図にて示す概略図である。図2は図1のパルスレーザ受信器の回動フィルタの平面図である。図3は図1のパルスレーザ受信器の変形例を示す概略図である。
図1に示すレーザ測距装置20は、目標物21に対して変調レーザ光a1を照射し、その反射レーザ光a2を受信することにより目標物21までの測距を行うレーザ測距制御系Xと、このレーザ測距制御系Xにおける変調レーザ光a1の目標物21側からの反射レーザ光a2を光源として入射する反射レーザ光a3´の強度が強すぎた場合に、この反射レーザ光a3´の強度を所望レベルに低減制御させる作用をなすフィルタ回動角制御系Yと、このフィルタ回動角制御系Yと同様にレーザ測距制御系Xにおける変調レーザ光a1の反射レーザ光a2の強度が強すぎる場合に、パルスレーザ受信器25において、変調レーザ光a1の検知レベルを低減制御させる作用をなすバイアス電圧制御系Zとから構成される。
レーザ測距制御系Xは、赤外レーザ光等の変調レーザ光a1を目標物21に向け照射するレーザ発振器、例えばレティクル型ミサイルシーカ22と、このレティクル型ミサイルシーカ22から発振される特定周波数に変調された変調レーザ光a1の一部成分を透過させるハーフミラー23と、この一部成分の変調レーザ光a1が目標物21からの反射レーザ光a2の強度を任意のレベルに低減制御させることができるフィルタ手段としての回動フィルタ24と、この回動フィルタ24を透過することによって所要の光強度に低減制御された反射レーザ光a3を受信するパルスレーザ受信器25と、このパルスレーザ受信器25にて光電変換して出力される制御電圧bを入力し、レティクル型ミサイルシーカ22側へレーザ発振器制御信号cを出力する信号処理器26と、ハーフミラー23により反射されたレーザ光成分である変調レーザ光a1を受光して、受光時刻を情報データとしてのスタートパルス信号dを生成して信号処理器26へ送信するスタートパルス発生器27とから構成される。
レティクル型ミサイルシーカ22は、信号処理器26から送信されるレーザ発振器制御信号cを入力して特定の周波数に変調されたレーザ光a0を出力するレーザ光発振部22aと、この発振されたレーザ光a0の周波数を変調して出力可能に設けられるレティクル装置22bが備えられる。
レーザ光発振部22aは、中赤外レーザ光であって周波数が例えば2〜6μmの範囲で変調し出力することができる。
レティクル装置22bは、図示しないが円板状の板表面に放射状に複数のスリットあるいは透孔が設けられ、この板の中心を支点として所要の回転速度で回転することにより、この板表面に投射されるレーザ光を断続的に透過させる装置である。この円板状の板の回転速度は、後述する信号処理器26から送信されるレーザ発振器制御信号cにより制御される。すなわち、レティクル装置22bが信号処理器26からレーザ発振器制御信号cを受信することにより、所要の周波数に変調されたレーザ光a0が生成されて、レティクル装置22bを通過することにより所定周波数に変調された変調レーザ光a1が発振されるようになっている。
レーザ測距装置20(自らの飛翔体)側から照射する変調レーザ光a1は、目標物21が、例えばレティクル型のシーカを搭載した飛翔体であって、この飛翔体から捕捉・追尾された場合には、目標物21から照射レーザ光a2´の周波数と同調させた変調レーザ光a1´を飛翔体21側へ照射することが可能なものである。従って、目標物21側である飛翔体による捕捉・追尾を可能にすることができる。
回動フィルタ24は、フィルタ回動角制御装置30により所要の回動角に回動制御されることにより、所望強度に低減制御された反射レーザ光a3が生成され、パルスレーザ受信器25へ送信されるようになっている。この回動フィルタ24は、光透過率を円周方向に異ならせた円板状のフィルタ本体24aを備えたものである。具体的には図2に示すように、フィルタ本体24aの中心点pから放射状に伸びる一つの直線lを境に、円周方向に反射レーザ光a2の透過レベルが反時計方向に光透過率が高い領域から低い領域までの複数の区分領域、例えばx1〜x4の4領域が設けられる。なおこの4つの区分領域x1〜x4に限らず、必要により更に細区分化して全体的に透過率勾配を有するようにしてもよい。
フィルタ本体24aは、図2の想像線にて示すように、反射レーザ光a2の受光位置yにレーザ光透過面24bが対向して設けられ、レーザ光透過面24bの区分領域x1〜x4のいずれかに入るように設けられる。
パルスレーザ受信器25は、図示しない対物レンズ、コリメートレンズや集光レンズ等の光学系25aと、この光学系25aを透過した反射レーザ光a3´を検知し、この反射レーザ光a3´が光電変換されて周波数および光強度のデータを有する制御電圧bが出力される光検知器25bを備えている。
パルスレーザ受信器25は、反射レーザ光a3´の強度レベルに応じた制御電圧bがフィルタ回動角制御装置30へ印加されるようになっており、この制御電圧bを入力したフィルタ回動角制御装置30により、回動フィルタ24の回動角を回動制御するようになっている。
光検知器25bが光学系25aを経て入射する反射レーザ光a3´の光強度が大きく、この反射レーザ光a3´を受ける光検知器25bが破壊されるレベルにある場合には、図2に示すように、回動フィルタ24の光透過率の悪い、例えば区分領域x4にて反射レーザ光a3が入射できるようになっている。従って、光検知器25bに入射する反射レーザ光a3´の強度が所要レベルまで低減制御することができるので、光検知器25bが反射レーザ光a3´により破損したり、破壊されたりするのを防止し得る。
スタートパルス発生器27は、ハーフミラー23で反射されたレーザ光成分の変調レーザ光a1を受信することにより、この受信したタイミングでスタートパルス信号dを信号処理器26へ送信するものである。
フィルタ回動角制御系Yは、パルスレーザ受信器25から印加される制御電圧bに応じてフィルタ回動角制御信号hを出力するフィルタ回動角制御装置30を備えている。このフィルタ回動角制御装置30は、具体的には、図1に示すように、フィルタ回動角計算装置30aおよびフィルタ駆動モータ30bを備えている。
フィルタ回動角計算装置30aは、パルスレーザ受信器25側から制御電圧bを入力することにより、フィルタ回動角計算装置30aが適正な回動フィルタ24の回動角を計算して、この計算されたフィルタ回動角データ信号hをフィルタ駆動モータ30bへ送信するようになっている。フィルタ駆動モータ30bは、フィルタ回動角データ信号hに含まれるフィルタ回動角データに基づき、回動フィルタ24をモータ駆動により所望の回動角度に規定された範囲に回動させるフィルタ回動力wが付加されるようになっている。
バイアス電圧制御系Zは、信号処理器26からバイアス電圧制御信号eを受信することにより、パルスレーザ受信器25の光検知器25bへバイアス電圧gを印加するバイアス電圧発生器32を備えている。
バイアス電圧制御信号eは、具体的には、信号処理器26から目標物との距離情報データが含まれ、このバイアス電圧制御信号eをバイアス電圧発生器32が受信することにより、パルスレーザ受信器25に対して光検知器25bのレーザ光強度検知感度を所望レベルに低減制御させるデータを含むバイアス電圧gが出力されるものである。このバイアス電圧gは、パルスレーザ受信器25の光検知器25bが反射レーザ光a3´を入力した際の検知感度を制御可能にするものである。この検知感度は、反射レーザ光a2を光源とする反射レーザ光a3´の強度が、光検知器25bに備えられる受光素子(図示せず)の耐光強度を越えた場合に、受光素子が破壊したり損傷しないように反射レーザ光a2を光源とする反射レーザ光a3´に対する耐光レベル以下に制御される感度である。
従って、バイアス電圧発生器32は、バイアス電圧制御信号eのレベルに対応してバイアス電圧gの生成がなされ、このバイアス電圧gをパルスレーザ受信器25の光検知器25bへ印加することにより、反射レーザ光a3´の強度が光検知器25bの受光素子が破損ないしは破壊されないレベルの感度まで低減制御されるようになっている。
次に、信号処理器26について詳述する。
信号処理器26は、スタートパルス発生器27から送信されるスタートパルス信号dとパルスレーザ受信器25から入力する制御電圧bに基づき、レーザ発振器制御信号cとバイアス電圧制御信号eが生成されるようになっている。制御電圧bには、レティクル型ミサイルシーカ22から照射される変調された変調レーザ光a1の反射レーザ光a2を光源とする反射レーザ光a3´の強度や周波数特性データが含まれる。信号処理器26から送信されるレーザ発振器制御信号cおよびバイアス電圧制御信号eは、それぞれレティクル型ミサイルシーカ22のレティクル装置22bおよびバイアス電圧発生器32へそれぞれ送信されるようになっている。
次に、レーザ測距装置20の作用について説明する。
レーザ測距信号系Xのレティクル型ミサイルシーカ22から変調レーザ光a1を目標物21に対して照射すると、目標物21からの反射レーザ光a2は、回動フィルタ24により、光の強度が所望の光の強さに低減制御された反射レーザ光a3となって、パルスレーザ受信器25へ入射する。
反射レーザ光a3は、パルスレーザ受信器25の光学系25aを経た反射レーザ光a3´が光検知器25bへ入射する。この反射レーザ光a3´を入射した光検知器25bは、光強度検出部(図示せず)により反射レーザ光a3´の光強度を検出し、この光強度レベルに応じた制御電圧bを生成し、この制御電圧bをフィルタ回動角制御系Yのフィルタ回動角制御装置30へ印加する。
制御電圧bを入力したフィルタ回動角制御装置30は、制御電圧bに含まれる光の強度データに基づき、フィルタ回動角計算装置30aにてフィルタ回動角を計算してフィルタ回動角データ信号hが生成され、この制御電圧bがフィルタ駆動モータ30bへ送信される。
フィルタ回動角データ信号hを受信したフィルタ駆動モータ30bは、回動フィルタ24を、図2の矢印z方向へ所望の回動角度まで回動させられる。すなわち、回動フィルタ24のフィルタ本体24aの図示しない回動軸にフィルタ回動力wを付加して所要の回動角度まで回動させる。従って、回動フィルタ24は、フィルタ駆動モータ30bにて、例えば中レベルの所要の回動角度が規定されたフィルタ回動力wが作用した場合には、レーザ光透過面24bの区分領域x2〜x3のほぼ中間位置に受光位置yが来るようになる。
更に、光検知器25bにて受光する反射レーザ光a3´の強度が更に大きくなった場合には、この光強度レベルを光検知器25bが検知して、更に高レベルの光の強度データを含む制御電圧bがフィルタ回動角制御装置30側へ印加されるようになっている。
この制御電圧bを入力したフィルタ回動角制御装置30は、回動フィルタ24に対してフィルタ本体24aが更に回動角が大きく規定された範囲に回動するようにフィルタ回動力wを作用させ、例えばレーザ光透過面24bの区分領域x4が受光位置yにくる位置まで回動させる。従って、回動フィルタ24を透過した反射レーザ光a3は、光強度が光検知器25bの受光素子が破損や破壊されない程度の所要レベルまで低減制御される。
次に、パルスレーザ受信器25から制御電圧bを受信した信号処理器26は、先にスタートパルス発生器27から受信したスタートパルス信号dと、パルスレーザ受信器25から印加された制御電圧bとの入力時間差により目標物21までの距離データを取得する。また、制御電圧bにより反射レーザ光a3の周波数特性データが得られる。
ここで、制御電圧bの作用について詳述する。
パルスレーザ受信器25から信号処理器26へ出力される制御電圧bは、通常、パルスレーザ受信器25の光検知器25bが光学系25aから反射レーザ光a2を光源とした反射レーザ光a3´を受信した際に、強度が大きすぎた場合には、受信波形の周波数密度が高くなり、延いては受信波形が飽和状態となって光検知器25bが機能しなくなり、信号処理器26へ出力すべき制御電圧bが生成されない。そこで、制御電圧bは、回動フィルタ24により光強度が低減制御されることにより、反射レーザ光a3´に基づく光の強度や周波数データを含む制御電圧bが生成されるようになっている。従って、この制御電圧bを入力するパルスレーザ受信器25において反射レーザ光a3による受信波形飽和現象による悪影響が生じない。
そこで、信号処理器26からレティクル型ミサイルシーカ22へ送信されるレーザ発振器制御信号cは、目標物21から照射される照射レーザ光a2´とほぼ同調させることのできる情報データを含ませることができる。これにより、レティクル型ミサイルシーカ22から照射されるレーザ光a1´を、目標物である飛翔体のレティクル型ミサイルシーカから照射してくるレーザ光a2´とほぼ同調(変調)させることができ、目標物である飛翔体側にてレーザ測距装置20(自らの飛翔体)側の方位が特定できなくなる。従って、目標物である飛翔体によって、自らの飛翔体が捕捉されることができなくなり、追尾されることはなくなる。
次に、自らの飛翔体にて取得した目標物21までの距離データおよび反射レーザ光a3の光強度データは、信号処理器26にてレーザ発振器制御信号cによりレティクル型ミサイルシーカ22のレティクル装置22bに送信される。このレーザ発振器制御信号cを受信したレティクル型ミサイルシーカ22は、レティクル装置22bにてレーザ発振部22aから発振されるレーザ光a0を所望の周波数に変調し直した変調レーザ光a1として目標物21の方向へ照射される。従って、目標物21からの反射レーザ光a2や、目標物21が飛翔体である場合に、この飛翔体から照射される照射レーザ光a2´により追尾されたような場合、この照射レーザ光a2´による追尾効果を打ち消すように変調されたレーザ光a1´を目標物21に対して照射することができる。よって、目標物21である飛翔体からの追尾に対して追尾不能(妨害)にすることができる。
一方、反射レーザ光a3の光強度データは、フィルタ回動角制御系Zのバイアス電圧発生器32が、信号処理器26からバイアス電圧制御信号eを受信すると、バイアス電圧制御信号eのレベルに応じたバイアス電圧gが生成され、パルスレーザ受信器25の光検知器25bに送信される。このバイアス電圧gが印加された光検知器25bは、光検知器25b自体の感度がバイアス電圧制御信号eのレベルに対応して低減制御される。従って、パルスレーザ受信器25に入力される反射レーザ光a2を光源とする反射レーザ光a3´によって光検知器25bの受光素子が破損あるいは破壊されることがない。
なお、レーザ測距装置20によれば、レーザ測距信号系Xのパルスレーザ受信器25の光検知器25bに備えられる受光素子が破損したり破壊されるのを防止するために、フィルタ回動角制御系Yおよびバイアス電圧制御系Zを設けたものであるが、いずれか一方のみを設けた構成であってもよい。
すなわち、バイアス電圧制御系Zを備えた場合およびフィルタ回動角制御系Yのいずれか一方の制御系が故障した場合にでも、他方の制御系により光検知器25bの受光素子の破損あるいは破壊されることのない安定した測距機能が得られる。
また、レーザ測距装置20によれば、回動フィルタ24を、目標物21の反射レーザ光a2が入射する側に設けたが、図3に示すように、パルスレーザ受信器40と一体化構成にすることもできる。このパルスレーザ受信器40は、光学系40a、回動フィルタ40bおよび光検知器40cとを備える。
パルスレーザ受信器40は、光学系40aにて目標物21から反射レーザ光a2を入力し、光学系40aを透過した反射レーザ光a3を回動フィルタ40bにて透過させ、透過した反射レーザ光a3´を光検知器40cにて検知する構成である。従って、パルスレーザ受信器40を採用した場合には、光学系40aを透過した反射レーザ光a3を回動フィルタ40bにて透過させることができるので、この回動フィルタ40bは、図1に示す回動フィルタ24と同様の作用が得られる。
なお、図3において、その他の構成およびこの構成に基づく作用については、図1に示すレーザ測距装置20と同様であり、図1と同一部分には同一符号を附して説明を省略する。
レーザ測距装置20によれば、レーザ光a1を目標物21に向け発振するレーザ発振器22と、レーザ光a1の目標物21からの反射レーザ光a2を入力し、この反射レーザ光a2を透過させることにより反射レーザ光a2の強度を制御可能に設けられるフィルタ手段24と、このフィルタ手段24を透過した反射レーザ光a2の強度を検知してこの光の強度に対応した制御電圧bを出力するパルスレーザ受信器25と、制御電圧bを入力してこの制御電圧bの大きさに対応してバイアス電力制御信号eを出力する信号処理器26と、バイアス電力制御信号eを入力してパルスレーザ受信器25の光検知器25bの感度を制御させるべく光検知器25bにバイアス電圧gを送信するバイアス電圧発生器32とを具備した構成であるから、パルスレーザ受信器25の光検知器25bが入射する反射レーザ光a2を光源とした反射レーザ光a3´の光強度が大きくて、この反射レーザ光a3´を受ける光検知器25bが破損あるいは破壊されることのない安定した測距機能が得られる。
また、レーザ測距装置20によれば、レーザ光a1を目標物21に向け発振するレーザ発振器22と、レーザ光a1の目標物21からの反射レーザ光a2を入力し、この反射レーザ光a2を透過させることにより反射レーザ光a2の強度を制御可能に設けられるフィルタ手段24(40b)と、このフィルタ手段24(40b)を透過した反射レーザ光a2の強度を検知してこの光の強度に対応した制御電圧bを出力するパルスレーザ受信器25と、制御電圧bを入力してこの電圧bの大きさに対応してフィルタ手段24の光の透過率を制御せしめるフィルタ回動角制御装置30とを具備した構成であるから、パルスレーザ受信器25の光検知器25bが入射する反射レーザ光a2を光源とした反射レーザ光a3´の光強度が大きくて、この反射レーザ光a3´を受ける光検知器25bが破損あるいは破壊されることのない安定した測距機能が得られる。
更に、レーザ測距装置20によれば、変調レーザ光a1を目標物21に向け発振するレーザ発振器22と、このレーザ発振器22から発振された変調レーザ光a1を受信し、スタートパルス信号dを出力するスタートパルス発生器27と、変調レーザ光a1の目標物21からの反射レーザ光a2を入力して、この反射レーザ光a2を透過してこの光の強度を制御可能に設けられるフィルタ手段24と、このフィルタ手段24を通過した反射レーザ光a3´の光の強度を検知してこの光の強度に対応した制御電圧bを出力するパルスレーザ受信器25と、スタートパルス発生器27から出力したスタートパルス信号dの入力時刻とパルスレーザ受信器25から出力した制御電圧bの入力時刻との時間差から、目標物21までの距離を計算し、距離情報データを含むレーザ発振器制御信号cおよび反射レーザ光a3´の強度に対応したバイアス電圧制御信号eを出力する信号処理器26と、バイアス電圧制御信号eを入力して、パルスレーザ受信器25の光検知器25bの感度を制御するバイアス電圧gを光検知器25bに印加するバイアス電圧発生器32とを具備した構成であるから、パルスレーザ受信器25の光検知器25bが入射する反射レーザ光a2を光源とした反射レーザ光a3´の光強度が大きくても、この反射レーザ光a3´を受ける光検知器25bが破損あるいは破壊されることのない安定した測距機能が得られる。
更にまた、レーザ測距装置20によれば、変調レーザ光a1を目標物21に向け発振するレーザ発振器22と、このレーザ発振器22から発振された変調レーザ光a1を受信し、スタートパルス信号dを出力するスタートパルス発生器27と、変調レーザ光a1の目標物21からの反射レーザ光a2を入力して、この反射レーザ光a2を透過してこの光の強度を制御可能に設けられるフィルタ手段24と、このフィルタ手段24を通過した反射レーザ光a3´の光の強度を検知してこの光の強度に対応した制御電圧bを出力するパルスレーザ受信器25と、スタートパルス発生器27から出力したスタートパルス信号dの入力時刻とパルスレーザ受信器25から出力した制御電圧bの入力時刻との時間差から、目標物21までの距離を計算し、距離情報データを含むレーザ発振器制御信号cおよび反射レーザ光a3´の強度に対応したバイアス電圧制御信号eを出力する信号処理器26と、バイアス電圧制御信号eを入力して、パルスレーザ受信器25に入射する反射レーザ光a3´の透過率を制御するフィルタ手段24とを具備した構成であるから、パルスレーザ受信器25の光検知器25bが入射する反射レーザ光a2を光源とする反射レーザ光a3´の光強度が大きくても、この反射レーザ光a3´を受ける光検知器25bが破損あるいは破壊されることのない安定した測距機能が得られる。
また、レーザ測距装置20によれば、目標物21までの距離情報データの取得および目標物21側から照射レーザ光a2´が照射された場合には、レーザ発振器22にて、照射レーザ光a2´に対する変調レーザ光a1を照射することができるので、目標物21側から捕捉・追尾されても、レーザ測距装置20にて、捕捉・追尾を不能にすることができる。
更に、レーザ測距装置20側では、目標物21側から捕捉・追尾を不能にすることができる一方、目標物21に対して捕捉・追尾を行うことが可能になる。
次に、本発明の第2の実施形態について説明する。
[第2の実施形態]
図4は本発明の第2の実施形態をブロック図にて示す概略図である。図5は図4のパルスレーザ受信器のレーザ光入射可変シャッタを示す概要図である。図6は図4のパルスレーザ受信器の変形例を示す概略図である。
図4について、図1と同一部分には同一符号を附して説明する。
図4に示すレーザ測距装置50は、目標物21に対して変調レーザ光a1を照射し、その反射レーザ光a2を受信することにより目標物21までの測距を行うレーザ測距制御系Xと、このレーザ測距制御系Xにおける変調レーザ光a1の反射レーザ光a2の強度を所望レベルに減衰するシャッタ絞り制御系Y1と、レーザ測距制御系Xにおける変調レーザ光a1の反射レーザ光a2の強度を所望レベルに減衰するバイアス電圧制御系Zとから構成される。
レーザ測距制御系Xのパルスレーザ受信器25は、入射する反射レーザ光a3の強度レベルに応じた制御電圧bが生成されたシャッタ口径制御装置51へ印加されるようになっている。また、この制御電圧bを入力したシャッタ口径制御装置51は、後述する開口絞り型シャッタ52の開口rの大きさの制御がなされる。
光検知器25bが入射する反射レーザ光a2を光源とする反射レーザ光a3´の光強度が大きく、この反射レーザ光a3´を直接受光する光検知器25bが破損あるいは破壊されるレベルにある場合には、開口絞り型シャッタ52が図5に示すように、多数の羽根板52bによって開口rが拡大および縮小自在に絞られるようになっている。従って、開口rが絞られた際には、入射する反射レーザ光a3の強度が所要レベルまで低減制御させられ、この低減制御された反射レーザ光a3´により光検知器25bが破損あるいは破壊が生じないようになっている。
開口絞り型シャッタ52は、図5に示すように、円板状のシャッタリング52aの内側に多数の羽根板52bが重合して平面方向にスライド可能に設けられる。この多数の羽根板52bは、それぞれ平面方向にスライドすることにより、開口中心p´が移動しないまま形成される開口rの開口面積が可変できるようになっている。なお、開口絞り型シャッタ52は、反射レーザ光a3の光強度を必要により減衰(低減)させる目的に使用されるものであり、開口中心を絞り込むタイプである必要はなく、反射レーザ光a3の透過する開口面積が調整可能なレーザ光入射可変シャッタであればよい。
その他の構成については、図1に示すレーザ測距装置20と同様であるので説明を省略する。
次に、レーザ測距装置50の作用を、図4を参照して説明する。
レーザ測距信号系Xのレティクル型ミサイルシーカ22から変調レーザ光a1を目標物21に対して照射すると、目標物21からの反射レーザ光a2は、開口絞り型シャッタ52を通過して所望の光の強さに低減制御された反射レーザ光a3となってパルスレーザ受信器25へ入射する。パルスレーザ受信器25へ入射した反射レーザ光a3は、光学系25aを経て反射レーザ光a3´として光検知器25bへ入射する。反射レーザ光a3´を入射した光検知器25bは、反射レーザ光a3´の光強度を検出し、この光強度レベルに応じた制御電圧bを生成し、シャッタ絞り制御系Y1のシャッタ口径制御装置51へ印加する。
制御電圧bを入力したシャッタ口径制御装置51は、シャッタ口径計算装置51aにて所望の光強度となるように入射光量に制御し得るシャッタ口径を計算してシャッタ口径データ信号h1が生成され、シャッタ駆動モータ51bへ送信する。シャッタ口径データ信号h1を受信したシャッタ駆動モータ51bは、開口絞り型シャッタ52にて所要の開口rの大きさが得られるまで回動させる。従って、開口絞り型シャッタ52は、シャッタ駆動モータ51bから、例えば中レベルのシャッタ駆動力w1が作用した場合には、羽根板52bが例えば図5に示す矢印z1方向(反時計方向)に回動し、開口rが小さくなる。
一方、パルスレーザ受信器25において、制御電圧bが信号処理器26へ送信される。信号処理器26は、制御電圧bに含まれた光強度情報データに基づいて生成されたバイアス電圧制御信号eをバイアス電圧発生器32へ送信する。
なお、バイアス電圧発生器32がバイアス電圧制御信号eを受信した以後のバイアス電圧発生器32およびパルスレーザ受信器25の光検知器25bの作用については、図1に示すレーザ測距装置20と同様であるので説明を省略する。
従って、パルスレーザ受信器25に入射される反射レーザ光a2を光源とする反射レーザ光a3によって光検知器25bの受光素子が破損あるいは破壊されることがない。
なお、レーザ測距装置50によれば、レーザ測距信号系Xのパルスレーザ受信器25の光検知器25bに備えられる受光素子が破損したり破壊されるのを防止するために、フィルタ回動角制御系Yおよびバイアス電圧制御系Zを設けたものであるが、いずれか一方のみを設けた構成であってもよい。
すなわち、バイアス電圧制御系Zを備えた場合およびフィルタ回動角制御系Y1のいずれか一方の制御系が故障した場合にでも、他方の制御系により光検知器25bの受光素子の破損あるいは破壊を防止することができる。
また、レーザ測距装置50によれば、開口絞り型シャッタ52を、目標物21の反射レーザ光a2が入射する側に設けたが、図6に示すように、パルスレーザ受信器60へ一体構成にすることもできる。
パルスレーザ受信器60は、光学系60a、開口絞り型シャッタ60bおよび光検知器60cとを備える。パルスレーザ受信器60は、光学系60aにて目標物21から反射レーザ光a2を入力し、光学系60aを透過した反射レーザ光a3を開口絞り型シャッタ60bにて透過させ、透過した反射レーザ光a31を光検知器60cにて検知する構成である。
この構成によれば、光学系60aを透過した反射レーザ光a3を開口絞り型シャッタ60bにて透過させているので、この開口絞り型シャッタ60bは、図1に示す回動フィルタ24と同様の作用・効果を得ることができる。
なお、図3において、その他の構成およびこの構成に基づく作用については、図1に示すレーザ測距装置20と同様であり、図1と同一部分には同一符号を附して説明を省略する。
レーザ測距装置50によれば、開口絞り型シャッタ52の開口rを透過する反射レーザ光a3に対して、開口rの大きさを小さくすることにより、パルスレーザ受信器25の光検知器25bが受ける反射レーザ光a2を光源とする反射レーザ光a3´の強さを所要の大きさに減じることができるので、光検知器25bの受光素子が反射レーザ光a3´によって破損あるいは破壊されることのない安定した測距機能が得られる。
また、レティクル型ミサイルシーカ22にて、目標物21までの距離情報データの取得および目標物21が飛翔体である場合に、この飛翔体から照射される照射レーザ光a2´に対して同調する変調レーザ光a1を目標物21側へ照射することができるので、レーザ測距装置50を搭載する自らの飛翔体が目標物である飛翔体に捕捉・追尾されても、レーザ測距装置50にて、捕捉・追尾を不能にすることができる。
更に、レーザ測距装置50側には、目標物21側から捕捉・追尾を不能にすることができる一方、目標物21に対して捕捉・追尾を行うことが可能になる。
なお、本発明の実施形態によれば、レーザ発振器22として、レティクル型ミサイルシーカを例示して説明したが、目標物21からの反射レーザ光に基づき、パルスレーザ受信器25の光検知器25bのレーザ光による保護を主たる目的とする場合には、波長が特定された変調レーザ光a1を目標物21に対して照射するレーザ発振器であってもよい。
また、本発明の実施形態によれば、レーザ測距装置20(50)が航空機へ適用して例示したが、航空機の分野に限らず、ロケット等の飛翔体や各種実験装置等へも適用可能である。
本発明の第1の実施形態をブロック図にて示す概略図。 図1のパルスレーザ受信器の回動フィルタの平面図。 図1のパルスレーザ受信器の変形例を示す概略図。 本発明の第2の実施形態をブロック図にて示す概略図。 図4のパルスレーザ受信器のレーザ光入射可変シャッタを示す概要図。 図4のパルスレーザ受信器の変形例を示す概略図。 従来のレーザ測距装置の構成を示す概要図。
符号の説明
20,50 レーザ測距装置
21 目標物
22 レティクル型ミサイルシーカ(レーザ発振器)
22a レーザ光発振部
22b レティクル装置
23 ハーフミラー
24,40b 回動フィルタ(フィルタ手段)
24a フィルタ本体
24b レーザ光透過面
25,40,60 パルスレーザ受信器
25a,40a,60a 光学系
25b,40c,60c 光検知器
26 信号処理器
27 スタートパルス発生器
30 フィルタ回動角制御装置
30a フィルタ回動角計算装置
30b フィルタ駆動モータ
32 バイアス電圧発生器
51 シャッタ口径制御装置
51a シャッタ口径計算装置
51b シャッタ駆動モータ
52,60b 開口絞り型シャッタ
52a シャッタリング
52b 羽根板
X レーザ測距信号系
Y フィルタ回動角制御系
Y1 シャッタ絞り制御系
Z バイアス電圧制御系
a0,a1´ レーザ光
a1 (変調)レーザ光
a2,a3,a31,a3´ 反射レーザ光
a2´ 照射レーザ光
b 制御電圧
c レーザ発振器制御信号
d スタートパルス信号
e バイアス電圧制御信号
g バイアス電圧
h フィルタ回動角データ信号
h1 シャッタ口径データ信号
r 開口
p 中心点
p´ 開口中心
w フィルタ回動力
w1 シャッタ駆動力
x1〜x4 区分領域

Claims (8)

  1. レーザ光を目標物に向け発振するレーザ発振器と、上記レーザ光の上記目標物からの反射レーザ光を入力し、この反射レーザ光を透過させることにより反射レーザ光の強度を制御可能に設けられるフィルタ手段と、このフィルタ手段を透過した上記反射レーザ光の強度を検知してこの光の強度に対応した制御電圧を出力するパルスレーザ受信器と、上記制御電圧を入力してこの制御電圧の大きさに対応してバイアス電力制御信号を出力する信号処理器と、上記バイアス電力制御信号を入力して上記パルスレーザ受信器の光検知器の感度を制御させるべく上記光検知器にバイアス電圧を送信するバイアス電圧発生器とを具備したことを特徴とするレーザ測距装置。
  2. レーザ光を目標物に向け発振するレーザ発振器と、上記レーザ光の上記目標物からの反射レーザ光を入力し、この反射レーザ光を透過させることにより反射レーザ光の強度を制御可能に設けられるフィルタ手段と、このフィルタ手段を透過した上記反射レーザ光の強度を検知してこの光の強度に対応した制御電圧を出力するパルスレーザ受信器と、上記制御電圧を入力してこの電圧の大きさに対応して上記フィルタ手段の光の透過率を制御せしめるフィルタ回動角制御装置とを備えたことを特徴とするレーザ測距装置。
  3. レーザ光を目標物に向け発振するレーザ発振器と、このレーザ発振器から発振されたレーザ光を受信し、スタートパルス信号を出力するスタートパルス発生器と、上記レーザ光の目標物からの反射レーザ光を入力して、この反射レーザ光を透過してこの光の強度を制御可能に設けられるフィルタ手段と、このフィルタ手段を通過した反射レーザ光の光の強度を検知してこの光の強度に対応した制御電圧を出力するパルスレーザ受信器と、上記スタートパルス発生器から出力したスタートパルス信号の入力時刻と上記パルスレーザ受信器から出力した制御電圧の入力時刻との時間差から、上記目標物までの距離を計算し、距離情報データを含むレーザ発振器制御信号および反射レーザ光の強度に対応したバイアス電圧制御信号を出力する信号処理器と、上記バイアス電圧制御信号を入力して、上記パルスレーザ受信器の光検知器の感度を制御するバイアス電圧を上記光検知器に印加するバイアス電圧発生器とを具備したことを特徴とするレーザ測距装置。
  4. レーザ光を目標物に向け発振するレーザ発振器と、このレーザ発振器から発振されたレーザ光を受信し、スタートパルス信号を出力するスタートパルス発生器と、上記レーザ光の目標物からの反射レーザ光を入力して、この反射レーザ光を透過してこの光の強度を制御可能に設けられるフィルタ手段と、このフィルタ手段を通過した反射レーザ光の光の強度を検知してこの光の強度に対応した制御電圧を出力するパルスレーザ受信器と、上記スタートパルス発生器から出力したスタートパルス信号の入力時刻と上記パルスレーザ受信器から出力した制御電圧の入力時刻との時間差から、上記目標物までの距離を計算し、距離情報データを含むレーザ発振器制御信号および反射レーザ光の強度に対応したバイアス電圧制御信号を出力する信号処理器と、上記バイアス電圧制御信号を入力して、上記パルスレーザ受信器に入射する上記反射レーザ光の透過率を制御するフィルタ手段を備えたことを特徴とするレーザ測距装置。
  5. 上記フィルタ手段は、パルスレーザ受信器の反射レーザ光の入射側に設けられたことを特徴とする請求項2または4記載のレーザ測距装置。
  6. 上記フィルタ手段は、パルスレーザ光検知器内に一体構成にて設けられたことを特徴とする請求項2または4記載のレーザ測距装置。
  7. 上記フィルタ手段は、円周方向に光透過率が異なるレーザ光透過面と、このレーザ光透過面を円周方向に回動させるフィルタ回動角制御装置とを備えたことを特徴とする請求項2または4記載のレーザ測距装置。
  8. 上記フィルタ手段は、レーザ光透過面が回動されることにより、反射レーザ光の透過率が制御可能になされる開口絞り型シャッタであることを特徴とする請求項2記載のレーザ測距装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2018511799A (ja) * 2015-03-13 2018-04-26 コンチネンタル アドヴァンスド ライダー ソリューションズ ユーエス エルエルシーContinental Advanced Lidar Solutions US, LLC ビームステアリングladarセンサ

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