JP2007205759A - 車載用ナビゲーション装置のジャイロ基板取付構造 - Google Patents
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Abstract
【課題】製造コストが安く、しかも、ジャイロの性能保証角度内で取付けられる車種が多い車載用ナビゲーション装置のジャイロ基板取付構造を提供する。
【解決手段】上シャーシ1と下シャーシ2が上下方向に固着され、上シャーシ1の底板1aに切起し加工により下方向に延びる舌片1bを形成し、前記舌片1bにジャイロ基板3を前記上シャーシ1の底板1aの上方に固定されたマザー基板5の下方位置に傾斜状態に固定した。
【選択図】図2
【解決手段】上シャーシ1と下シャーシ2が上下方向に固着され、上シャーシ1の底板1aに切起し加工により下方向に延びる舌片1bを形成し、前記舌片1bにジャイロ基板3を前記上シャーシ1の底板1aの上方に固定されたマザー基板5の下方位置に傾斜状態に固定した。
【選択図】図2
Description
この発明は車載用ナビゲーション装置に係わり、特に、そのジャイロ基板取付構造に関する。
一般に車載用ナビゲーション装置はシャーシの前側が持ち上がった斜めの状態で車両に取付けられる。その傾斜角は平均値において20°である。また、車載用ナビゲーション装置に用いられるジャイロは垂直に立てられた姿勢から10°の傾斜角度の範囲内で性能が保証されている。そこで、従来は車載用ナビゲーション装置のシャーシに対して、ジャイロ基板をジャイロが20°前側に倒れるように取付けて、ジャイロの性能保証角度内で取付けられる車種が最大限に増やせるようにしていた。
このような従来の車載用ナビゲーション装置のジャイロ基板取付構造の例を図5および図6により説明する。図5は従来の車載用ナビゲーション装置のジャイロ基板取付構造の例を示す平面図であり、図6(a)は図5におけるA矢視拡大図、図6(b)は図5におけるA矢視部分のシャーシの曲げ加工前の状態を示す平面図である。なお、図5において、シャーシ天板およびナビゲーションマザー基板5に取付けられる部品等の図示を省略している。
図5および図6(a)に示すナビゲーションマザー基板5はその穴5a、5a…を挿通するねじと、プレスにより形成されたシャーシの曲げまたは絞り部あるいはスペーサ等の部品を介してシャーシ9の底板9aに締着されている。ジャイロ4が固定されたジャイロ基板3はシャーシ9の底板9aに傾斜した状態に固定されている。
ジャイロ基板3の固定状態を図6(a)および(b)により説明する。シャーシ9の底板9aは図6(b)に示すように打抜き穴9b、9bにより舌片9c、9cが形成される。舌片9c、9cは最初は底板9aと同一平面上にあるが、ジャイロ基板3を取付けるために曲げ加工される。なお、図5では舌片9c、9cが曲げ加工される前の状態が鎖線で示されている。
ジャイロ基板3を固定するとき舌片9c、9cは先ず折り曲げられて垂直上向きに立てられる。そして、ジャイロ基板3に設けられた切欠きを舌片9cの凸部9e、9fと嵌合させると共にジャイロ基板3の下面を舌片9c、9cの傾斜平面9d、9dに当接させてジャイロ基板3を舌片9c、9cに対して位置決めする。
その後、凸部9f、9fの上部を互いに向き合うように内側に曲げてジャイロ基板3を押さえさせて、ジャイロ基板3の下面を舌片9c、9cの傾斜平面9d、9dに圧接する。図6(a)にジャイロ基板3がシャーシ9の底板9aに固定された状態を示している。この状態で、ジャイロ4はシャーシ9の底板9aに対して20°前側に倒れた状態となっている。
上記した従来の車載用ナビゲーション装置のジャイロ基板取付構造によると、ナビゲーションマザー基板5とジャイロ基板3がシャーシ9の底板9aに固定され、ジャイロ4とナビゲーションマザー基板5が同一高さ位置にあるため、ナビゲーションマザー基板5をジャイロ基板3の占める位置で切り欠く必要があり、ナビゲーションマザー基板5の広さを十分に広くすることができない。
そのため、ナビゲーションマザー基板の部品を実装する面積が足りない場合、別基板に部品を実装することが必要となり、さらに、別基板をナビゲーションマザー基板に接続するためのフラットケーブル、ワイヤーハーネスまたはコネクター等が必要となり、部品コストや組立て工数が増大するという問題があった。
特開2001−153658号公報に提案されたジャイロセンサの取付角度調整装置では、車載用ナビゲーション装置本体の筐体底面に水平角度検出センサを設け、水平角度検出センサにより検出した水平基準面に対する水平角度検出センサの取付面の傾斜角に応じてジヤイロセンサの取付ベースを回動補正してジャイロセンサの角度検出面を水平基準面と平行に補正する。
上記特開2001−153658号公報に提案されたジャイロセンサの取付角度調整装置は、水平角度検出センサやジヤイロセンサの取付ベース駆動装置を必要として製造コストが高くなるという問題があった。
特開2001−153658号公報、段落0013〜段落0015、図1、図2
この発明は上記した点に鑑みてなされたものであって、その目的とするところは、製造コストが安く、しかも、ジャイロの性能保証角度内で取付けられる車種が多い車載用ナビゲーション装置のジャイロ基板取付構造を提供することにある。
この発明の車載用ナビゲーション装置のジャイロ基板取付構造は、上シャーシと下シャーシが上下方向に固着され、上シャーシの底板に切起し加工により下方向に延びる舌片を形成し、前記舌片にジャイロ基板を前記上シャーシの底板の上方に固定されたマザー基板の下方位置に傾斜状態に固定したものである。
また、この発明の車載用ナビゲーション装置のジャイロ基板取付構造は、上シャーシと下シャーシが上下方向に固着され、上シャーシの底板の下側に取付金具を固着し前記取付金具にジャイロ基板を前記上シャーシの底板の上方に固定されたマザー基板の下方位置に傾斜状態に固定したものである。
また、この発明の車載用ナビゲーション装置のジャイロ基板取付構造は、シャーシの内部に固定されるメカニズムフレームに取付金具を固着し前記取付金具にジャイロ基板を前記シャーシの底板の上方に固定されたマザー基板の上方位置に傾斜状態に固定したものである。
また、この発明の車載用ナビゲーション装置のジャイロ基板取付構造は、上シャーシと下シャーシが上下方向に固着され、上シャーシの底板に切起し加工により上方向に延びる舌片を形成し、前記舌片にジャイロ基板を前記上シャーシの底板の下方に固定されたマザー基板の上方位置に傾斜状態に固定したものである。
また、この発明の車載用ナビゲーション装置のジャイロ基板取付構造は、前記各上シャーシと下シャーシが上下方向に固着されたジャイロ基板取付構造において、ジャイロ基板取付部は、前記下シャーシの下部の後端より後方に張り出して形成されており、前記ジャイロ基板取付部の機器の配線コネクタを配置するようにしたものである。
この発明の車載用ナビゲーション装置のジャイロ基板取付構造によれば、製造コストが安く、しかも、ジャイロの性能保証角度内で取付けられる車種が多い。
車載用ナビゲーション装置は、後面部に配線用コネクタが設けられており、これに車両側と電気接続される配線プラグが取付けられる。この際に、車両側の取付部の奥壁と配線プラグが干渉するとナビゲーション装置の取付けが困難となる。しかしながら請求項5の構成とすることで配線プラグは上シャーシの下方でかつ下シャーシの後方の空間部に配置されることになり、前記問題となる干渉が生じにくくなる。
以下この発明を実施するための最良の形態を実施例に即して説明する。
図1はこの発明の実施例1である車載用ナビゲーション装置のジャイロ基板取付構造を示す平面図、図2は図1におけるA−A断面図、図3は図2におけるB部拡大図である。なお、図1において、シャーシ天板およびナビゲーションマザー基板5等の図示を省略している。
図2および図3に示すナビゲーションマザー基板5は上シャーシ1の底板1aに、プレスにより形成されたシャーシの曲げまたは絞り部あるいはスペーサ等の部品を介して締着されている。ジャイロ4が固定されたジャイロ基板3は上シャーシ1の底板1aから立ち下がり、さらに上シャーシ1の底板1aに対して傾斜した状態で直角方向に延びる舌片1bに固定されている。上シャーシ1の下側に下シャーシ2が固定され、下シャーシ2内にオーディオ機器およびオーディオマザー基板6が収納され、さらに、ジャイロ基板3が収納されている。
ジャイロ4は上シャーシ1の底板1aに対して20°前側に倒れた状態でナビゲーションマザー基板5の下方で上シャーシ1の後側中央部に配置されている。図1に示すようにジャイロ基板3の両側の部分は空間が形成され、車両の車載用ナビゲーション装置収容部内の前記空間にコネクターや配線ケーブルが配置される。
このようにジャイロ4とナビゲーションマザー基板5が同一高さ位置にないため、ナビゲーションマザー基板5をジャイロ基板3の占める位置で切り欠く必要がなく、ナビゲーションマザー基板5の広さを十分に広くすることができる。
従って、ナビゲーションマザー基板の部品を実装する面積が不足して、別基板に部品を実装する必要がなく、別基板をナビゲーションマザー基板に接続するためのフラットケーブル、ワイヤーハーネスまたはコネクター等が不要となり、部品コストや組立て工数が削減される。
また、請求項4に記載したように、上シャーシの底板に切起し加工により上方向に延びる舌片を形成し、前記舌片にジャイロ基板を前記上シャーシの底板の下方に固定されたマザー基板の上方位置に傾斜状態に固定してもよい。この場合は、上シャーシの底板の下方に固定されたマザー基板の広さを広くすることができる。
図4はこの発明の実施例2である車載用ナビゲーション装置のジャイロ基板取付構造を一部省略して示す断面図である。この例では実施例1と同様に上シャーシ1と下シャーシ2とが上下に固定されているが、ジャイロ4が取付けられたジャイロ基板3は上シャーシ1内に固定されたメカニズムフレーム7に取付金具8を介して固定されている。
そして、ジャイロ4は上シャーシ1の底板1aに対して20°前側に倒れた状態でナビゲーションマザー基板5の上方に固定されている。このようにジャイロ4とナビゲーションマザー基板5が同一高さ位置にないため、ナビゲーションマザー基板5をジャイロ基板3の占める位置で切り欠く必要がなく、実施例1と同様の効果が得られる。
実施例は以上のように構成されているが発明はこれに限られず、例えば、上シャーシの底板上側にマザー基板を取付け、上シャーシの底板下側に取付金具を介してジャイロ基板を固定し、ジャイロ基板を上シャーシの下側に固定される下シャーシ内に配置するようにしてもよい。
1 上シャーシ、1a 上シャーシ底板、1b 舌片
2 下シャーシ
3 ジャイロ基板
4 ジャイロ
5 ナビゲーションマザー基板、5a 穴
6 オーディオマザー基板
7 メカニズムフレーム
8 取付金具
9 シヤーシ、9a シヤーシ底板、9b 打抜き穴、9c 舌片、9d 傾斜平面
9e、9f 凸部
2 下シャーシ
3 ジャイロ基板
4 ジャイロ
5 ナビゲーションマザー基板、5a 穴
6 オーディオマザー基板
7 メカニズムフレーム
8 取付金具
9 シヤーシ、9a シヤーシ底板、9b 打抜き穴、9c 舌片、9d 傾斜平面
9e、9f 凸部
Claims (5)
- 上シャーシと下シャーシが上下方向に固着され、上シャーシの底板に切起し加工により下方向に延びる舌片を形成し、前記舌片にジャイロ基板を前記上シャーシの底板の上方に固定されたマザー基板の下方位置に傾斜状態に固定したことを特徴とする車載用ナビゲーション装置のジャイロ基板取付構造。
- 上シャーシと下シャーシが上下方向に固着され、上シャーシの底板の下側に取付金具を固着し前記取付金具にジャイロ基板を前記上シャーシの底板の上方に固定されたマザー基板の下方位置に傾斜状態に固定したことを特徴とする車載用ナビゲーション装置のジャイロ基板取付構造。
- シャーシの内部に固定されるメカニズムフレームに取付金具を固着し前記取付金具にジャイロ基板を前記シャーシの底板の上方に固定されたマザー基板の上方位置に傾斜状態に固定したことを特徴とする車載用ナビゲーション装置のジャイロ基板取付構造。
- 上シャーシと下シャーシが上下方向に固着され、上シャーシの底板に切起し加工により上方向に延びる舌片を形成し、前記舌片にジャイロ基板を前記上シャーシの底板の下方に固定されたマザー基板の上方位置に傾斜状態に固定したことを特徴とする車載用ナビゲーション装置のジャイロ基板取付構造。
- ジャイロ基板取付部は、前記下シャーシの下部の後端より後方に張り出して形成されており、前記ジャイロ基板取付部の機器の配線コネクタを配置するようにしたことを特徴とする請求項1、請求項2または請求項4のいずれかに記載された車載用ナビゲーション装置のジャイロ基板取付構造。
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JP2006022451A JP2007205759A (ja) | 2006-01-31 | 2006-01-31 | 車載用ナビゲーション装置のジャイロ基板取付構造 |
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JP4827996B1 (ja) * | 2010-09-29 | 2011-11-30 | パイオニア株式会社 | 端末保持装置 |
JP4897942B1 (ja) * | 2010-09-16 | 2012-03-14 | パイオニア株式会社 | 端末保持装置 |
CN106020376A (zh) * | 2016-05-19 | 2016-10-12 | 北京航空航天大学 | 一种轻小型高性能分布式位置姿态测量系统计算机结构 |
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2006
- 2006-01-31 JP JP2006022451A patent/JP2007205759A/ja active Pending
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WO2012035634A1 (ja) * | 2010-09-16 | 2012-03-22 | パイオニア株式会社 | 端末保持装置 |
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WO2012042606A1 (ja) * | 2010-09-29 | 2012-04-05 | パイオニア株式会社 | 端末保持装置 |
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