JP2007203668A - 透明カード - Google Patents

透明カード Download PDF

Info

Publication number
JP2007203668A
JP2007203668A JP2006027349A JP2006027349A JP2007203668A JP 2007203668 A JP2007203668 A JP 2007203668A JP 2006027349 A JP2006027349 A JP 2006027349A JP 2006027349 A JP2006027349 A JP 2006027349A JP 2007203668 A JP2007203668 A JP 2007203668A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
card
film
optical film
layer
transparent
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2006027349A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4806570B2 (ja
Inventor
Hiroyuki Funo
弘幸 布野
Masatoshi Tabei
雅利 田部井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ulvac Inc
Original Assignee
Ulvac Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Ulvac Inc filed Critical Ulvac Inc
Priority to JP2006027349A priority Critical patent/JP4806570B2/ja
Publication of JP2007203668A publication Critical patent/JP2007203668A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4806570B2 publication Critical patent/JP4806570B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Abstract

【課題】赤外線領域の遮断機能を有するとともに、カードの反りを抑制でき品質に優れた透明カードを提供する。
【解決手段】本発明に係る透明カードは、透明性を有するカード基材の表面又は内部に、赤外線領域の光を遮断し可視光線領域の光を透過する光学膜12を備え、この光学膜12は、インジウム錫酸化物(ITO)層14と金属層(Ag層)15とが交互に複数積層された積層膜で構成されている。このような構成の光学膜12は、屈折率の異なる2種の酸化物膜からなる光学積層膜に比べて膜厚を約1/10にまで小さくすることができ、カードに適用した際にカードの反りや変形を抑制することができる。また、本発明に係る光学膜12はITO層及び金属層ともにスパッタ法で形成される。従って、作製された光学膜12は密着性に優れており、剥離等による品質の劣化を防ぐことができる。
【選択図】図2

Description

本発明は、透明性を有するカード基材の表面又は内部に、赤外線領域の光を遮断し可視光線領域の光を透過する光学膜を備えた透明カードに関する。
近年、キャッシュカードやクレジットカード、学生証、会員証、社員証等として用いられる各種プラスチックカードの分野においては、カード自体に透明性をもたせてデザイン性を高めたものがある。
一方で、キャッシュカードやクレジットカード等のプラスチックカードにおいては、特にATM(現金自動預け払い機)がカードを赤外線で検知する機構を採用しているため、赤外線領域の光を透過する透明カードは検知不能となり使用不可能となる。
そこで、赤外線領域の光を遮断し可視光線領域の光を透過する光学特性をカードに付加することでATMでの使用を可能とする透明カードの開発が従来より行われている(例えば下記特許文献1,2参照)。これら従来の透明カードは、上記光学特性を発現させるため、赤外線領域の光を吸収する染料を含有した塗膜を、透明性を有するカード基材の表面に塗工した構成を有している。
特開2001−319325号公報 特開2005−103957号公報
しかしながら、赤外線吸収機能を有する塗膜をカード表面に塗工する従来の技術においては、塗膜の密着強度が低いため、膜の剥離による品質の劣化が懸念される。
これに対して、例えばシリコン酸化膜とニオブ酸化膜のように屈折率の異なる2種の透明酸化膜を交互に積層した光学膜が赤外線遮断機能を有することは知られており、これをカードに適用して透明カード化することも考えられる。しかし、この種の光学積層膜は比較的膜厚が大きくなるため(約1.3μm)、カード作製後に反りや変形が生じやすくなる。
一方、例えば金色半透明等のようにカード表面の発色形態に対するニーズが高まっているが、このような透明カードを高品質で作製することは、上述した従来技術では非常に困難である。
本発明は上述の問題に鑑みてなされ、赤外線領域の遮断機能を有するとともに、カードの反りを抑制でき品質に優れた透明カードを提供することを課題とする。
以上の課題を解決するに当たり、本発明の透明カードは、透明性を有するカード基材の表面又は内部に、赤外線領域の光を遮断し可視光線領域の光を透過する光学膜を備えた透明カードであって、上記光学膜は、インジウム錫酸化物(ITO)層と金属層とが交互に複数積層された積層膜であることを特徴とする。
ITO層と金属層との積層構造からなる光学膜は、赤外光を遮断し可視光を透過する機能を有する。このような構成の光学膜は、屈折率の異なる2種の酸化物膜からなる光学積層膜に比べて膜厚を約1/10にまで小さくすることができ、カードに適用した際にカードの反りや変形を抑制することができる。
また、本発明に係る光学膜はITO層及び金属層ともにスパッタ法で形成される。従って、作製された光学膜は密着性に優れており、剥離等による品質の劣化を防ぐことができる。特に、薄厚の金属層で有効な赤外光遮断機能が得られるので、積層膜の総膜厚を薄く形成できるとともに、カードに適用した際のカードの反りや変形を効果的に抑えることができる。
金属層としては、銀(Ag)又はその合金が好適であるが、これ以外にも、アルミニウム(Al)、白金(Pt)、パラジウム(Pd)、金(Au)、銅(Cu)、鉄(Fe)等を用いることができる。この金属層の膜厚は、150Å以上1000Å以下、好ましくは、150Å以上600Å以下である。150Å未満では赤外光の遮断機能の低下が顕著となり、1000Åを超えると透過率のピーク値が低下してしまうからである。
透明カードの作製に際しては、長尺の透明フィルム上に上記光学膜を連続成膜し、成膜後カードサイズに裁断してカード基材と一体化することができる。これにより、透明カードを低コストかつ高い生産性をもって製造することができる。勿論、カード化された基材表面に直接、上記光学膜を成膜することも可能である。
本発明に係る光学膜は、金属層の層厚や、ITO層と金属層との膜厚比、積層数等によって膜の発色性を変化させることができる。従って、光学膜の作製条件を調整することで透明性を維持しながらカード表面の反射光の色調を任意に調整することが可能となり、例えば金色半透明の透明カードを容易に作製することができる。
金色半透明を実現する光学膜の構成例としては、ITO層/金属層/ITO層/金属層/ITO層の総計5層とし、金属層の膜厚を1としたとき、ITO層/金属層/ITO層の膜厚比を(1/3:1:1/3)〜(6:1:6)とする。ITO層の膜厚は、金属層の膜厚を基準として設定される。また、各金属層及び各ITO層の膜厚は各層一定に限らず、層毎に異ならせてもよい。
以上述べたように、本発明の透明カードによれば、赤外線領域を遮断し可視光線領域を透過する光学膜を、インジウム錫酸化物層と金属層とが交互に複数積層された積層膜で構成したので、カードの反りが抑えられ、品質の向上を図ることができる。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
図1は本発明の実施の形態による透明カード1の構成を示す概略断面図である。透明カード1は、コアシート10と、このコアシート10の表面及び裏面に積層されたオーバーシート11a,11bと、本発明に係る光学膜12とを備えている。
コアシート10及びオーバーシート11a,11bは、透明カード1のカード基材を構成するもので、何れも透明性を有するプラスチックフィルム、例えばポリ塩化ビニル(PVC)樹脂や塩化ビニル・酢酸ビニル共重合体、ポリエチレンテレフタレート・グリコール(PET−G)樹脂等で構成されている。これらコアシート10及びオーバーシート11a,11bは、例えば熱プレス機による熱融着によって互いに一体化されている。
オーバーシート11a,11bは、図示せずとも、例えばその内面側に絵柄や文字等の印刷層が形成されており、カードの外観模様を構成している。また、図示せずとも、例えばコアシート10とオーバーシート11a(11b)の間には磁気ストライプが埋設されており、当該磁気ストライプに対して所定のカード情報が読み書きできるように構成されている。勿論、当該透明カード1は、磁気カードに限らず、ICチップを内蔵した非接触あるいは接触式ICカードとして構成することも可能である。
光学膜12は、表面側のオーバーシート11a上に設けられている。光学膜12は、赤外線領域の光を遮断し可視光線領域の光を透過する光学特性を有している。具体的に、赤外線領域では、波長850nm〜950nmの光の透過率は5%以下で、波長950nm〜1000nmの光の透過率は7.9%以下となるように光学膜12が構成されている。
図2は光学膜12の構成を模式的に示す断面図である。光学膜12は、インジウム錫酸化物(ITO)層と金属層とが交互に複数積層された積層膜で構成されている。図示の例では、透明樹脂フィルム13の上に、ITO層14と金属層15が順に交互に積層された5層の積層膜で構成されている。透明樹脂フィルム13には、PET、ポリ塩化ビニル、ポリエステル、ポリカーボネート等を用いることができる。ITO層14及び金属層15は、透明樹脂フィルム13の上にスパッタ法によって形成されたスパッタ膜からなる。上記構成の光学膜12は、透明樹脂フィルム13を介して、図1に示すようにオーバーシート11aの上に積層される。
金属層15は、赤外線領域の光の透過を遮断する機能を有しており、一層当たりの膜厚は150Å以上1000Å以下、好ましくは、150Å以上600Å以下に形成されている。150Å未満では赤外光の遮断機能の低下が顕著となり、1000Åを超えると透過率が顕著に低下してしまう。金属層15の膜厚が600Å以下の場合、透過率40%以上を確保できる。また、本実施の形態では、金属層15の構成金属として銀(Ag)又はその合金が用いられている。なお、これ以外にもアルミニウム(Al)、白金(Pt)、パラジウム(Pd)、金(Au)、銅(Cu)、鉄(Fe)等の金属又はその合金を用いることができる。
本実施の形態の透明カード1においては、上記構成の光学膜12をオーバーシート11aに積層することによって、赤外線領域の光を遮断できる透明性を備えたカードを構成することができる。これにより、ATM等のように赤外線の投光経路を遮断することでカードの挿入を検知する装置に対して、当該透明カード1の使用が可能となる。
また、本実施の形態の透明カード1においては、光学膜12を構成する積層膜の各々の層がスパッタ膜で構成されているので、光学膜12の総膜厚を薄厚化できる(例えば0.1μm〜0.3μm)とともに、層間の密着性を高めることができる。これにより、カード作製時におけるカードの反りや、層間の剥離による品質の劣化を抑制することができる。
なお図2に示した例では、透明樹脂フィルム13の上にITO層14と金属層15との積層膜を形成した光学膜12を、透明樹脂フィルム13を介してカード表面に積層するようにしたが、これに限らず、カード表面(オーバーシート11aの表面)に直接上記積層膜を成膜するようにしてもよい。
また、本発明に係る光学膜12は図1に示したように、透明カード1のオーバーシート11a表面に積層される例に限らない。例えば図3に示す透明カード2は、光学膜12をコアシート10と表面側のオーバーシート11aとの間に挟み込んだ構成を有している。また、図4に示す透明カード3は、コアシート10を一対のコアシート10a,10bで構成し、これら一対のコアシート10a,10bの間に光学膜12を挟み込んだ構成を有している。これら透明カード2,3においても、上述と同様の効果を得ることができる。
一方、上述した構成の透明カード1〜3に適用される光学膜12は、ITO層14及び金属層15の成膜条件によって、金色半透明の表面色を発現させることができる。
本発明者らは、上記構成の光学膜12の反射光が金色になる膜構造をシミュレーションソフト(株式会社ヒューリンクス製「TFCalc Version3.5)を用いて検討した。その結果、光学膜12の膜構造を、ITO層/金属(Ag)層/ITO層/金属(Ag)層/ITO層の総計5層とし、金属層15の膜厚を1としたとき、ITO層/金属層/ITO層の膜厚比が(1/3:1:1/3)〜(6:1:6)となるように各層を構成する。この場合における反射光の反射率は、波長450nmにおいて20〜30%、波長500nmにおいて10〜50%、波長550nmにおいて20〜70%、波長600nmにおいて55〜80%であった。ITO層の膜厚は、金属層の膜厚を基準として設定することができる。また、各金属層及び各ITO層の膜厚は各層一定に限らず、層毎に異ならせてもよい。
以上のように光学膜12を構成することで、金色半透明に発色する透明カードを作製することが可能となり、カードのデザイン性を高めてニーズに沿った透明カードを容易に提供することができるようになる。
続いて、以上のように構成される光学フィルム12の製造方法について説明する。図5は、光学フィルム12の製造方法を説明するスパッタ装置の概略構成を示す側断面図である。
図5に示すスパッタ装置20は、真空槽21の内部に、筒体22と、第1の供給/巻取りローラ23aと、第2の供給/巻取りローラ23bと、ガイドローラ24a,24bとを備えている。筒体22の外周面は、第1スパッタ機構25aと第2スパッタ機構25bに対向している。第1,第2の供給/巻取りローラ23a,23bは、筒体22の内部に配設されており、一方のローラ23aが供給ローラとして動作する場合には他方のローラ23bは巻取りローラとして動作し、他方のローラ23bが供給ローラとして動作する場合には一方のローラ23aは巻取りローラとして動作する。
第1スパッタ機構25aと第2スパッタ機構25bは、マグネトロンスパッタ機構で構成され、筒体22の外周面の周りに180°間隔で配置されている。あるいは、一点鎖線で示すように、第1スパッタ機構25aと第2スパッタ機構25bとを互いに隣接して配置してもよい。第1スパッタ機構25aにはITOからなるターゲットが設置され、対向する筒体22上の透明樹脂フィルム13に対してITO層を成膜する。一方、第2スパッタ機構25bにはAg(Au1%・Sn0.3%を添加したAg合金)からなるターゲットが設置され、対向する筒体22上の透明樹脂フィルム13に対してAg層(金属層)を成膜する。
筒体22の内部に第1,第2の供給/巻取りローラ23a,23bが配置される。透明樹脂フィルム13は、筒体22の外表面に沿って、第1,第2の供給/巻取りローラ23a,23bに巻出し/巻取り可能に配置される。
筒体22は回転可能であり、筒体22を回転させながら第1スパッタ機構25aを稼働させて、透明樹脂フィルム13にITO膜14を形成する。ITO層14形成後に、第1スパッタ機構25aの稼働を停止し、第2スパッタ機構25bを稼働し、筒体22を回転させながらAg層(金属層)15を形成する。ITO層14の形成とAg層(金属層)15の形成を繰り返すことにより、積層膜を形成する。
筒体22の外表面に露出した部分の透明樹脂フィルム13に積層膜の形成が完了した後、第1,第2の供給/巻取りローラ23a,23bで、成膜された透明樹脂フィルム13を巻き取り、新たな透明樹脂フィルム13を筒体22の外表面に巻き出す。この新たな透明樹脂フィルム13に上記の方法でITO層と金属層とを積層する。
以上のように説明した透明樹脂フィルム13の巻取り/巻出しと、ITO層と金属層の積層を繰り返すことで、透明樹脂フィルム13全体に積層膜を形成する。
図6は、光学膜12の製造方法を説明する他のスパッタ装置30の概略構成を示す斜視図である。このスパッタ装置30は、カード表面に直接、光学膜12を成膜する場合に好適に用いられる。
図6に示すスパッタ装置30は、真空槽31の内部に、円柱状の回転体32と、この回転体32の周面に対向配置された第1,第2の一対のスパッタ機構33a,33bとを備えている。回転体32は、回転軸34の周りに図中矢印方向に一定の回転速度で回転可能に構成されている。回転体32の周面には、透明カードを構成するカード基材35が複数取り付けられている。カード基材35は、コアシート及びオーバーシートが熱融着されたカード構成体であってもよいし、カードサイズに裁断する前の個々のカード基材であってもよい。
第1スパッタ機構33aと第2スパッタ機構33bは、マグネトロンスパッタ機構で構成され、筒体32の外周面の周りに180°間隔で配置されている。第1スパッタ機構33aにはITOからなるターゲットが設置され、対向する筒体32上のカード基材35に対してITO層を成膜する。一方、第2スパッタ機構25bにはAgからなるターゲットが設置され、対向する筒体32上のカード基材35に対してAg(Au1%・Sn0.3%を添加したAg合金)層を成膜する。
カード基材35は、回転する筒体32の周面上において、第1,第2のスパッタ機構33a,33bと対向する領域でITO層14及びAg層15が順次成膜される。これにより、カード基材35の表面に、ITO層14とAg層の積層膜からなる光学膜12が作製される。
図5を参照して説明したスパッタ装置を用いて、透明樹脂フィルム上にITO層/Ag層/ITO層/Ag層/ITO層の5層構造からなる積層膜を下記条件で成膜し、金色半透明な反射光色を呈する光学膜を作製した。Ag層の成膜には、Au1%・Sn0.3%を添加したAg合金のターゲットを用いた。
真空槽の雰囲気圧力を5×10-4Pa以下とし、ITO層及びAg層を下記の電力・ガス量条件で成膜を行った。
(ITO層)
・電力:3.5kW
・Ar:500sccm
・O2:10sccm
・成膜圧力:0.31Pa
(Ag層)
・電力:1.5kW
・Ar:500sccm
・O2:なし
・成膜圧力:0.25Pa
ITO層及びAg層をそれぞれ1000sec(秒)成膜し成膜レート(Å/sec)の計測を行ったところ、以下の結果が得られた。
・ITO:581Å/1000sec → 0.58Å/sec
・Ag :600Å/1000sec → 0.60Å/sec
各層のITO層及びAg層の膜厚は表1に示すとおりである。表1において「層数」は積層順番を意味する。
上記条件でITO層及びAg層の5層積層膜を作製した結果、フィルム表面が半透明な金色を呈する光学膜を得ることができた。図7に、作製されたサンプルの写真を示す。
また、当該サンプルの赤外線透過率を分光波形グラフから読み取ったところ、波長850nm〜950nmで4.5%以下、波長950〜1000nmで4%以下であった。
以上、本発明の実施の形態について説明したが、勿論、本発明はこれに限定されることなく、本発明の技術的思想に基づいて種々の変形が可能である。
例えば以上の実施の形態では、本発明に係る光学膜12を透明樹脂フィルム13の上に作製した後、この透明樹脂フィルムを介してカード基材上に当該光学膜12を積層する例について説明したが、これに代えて、上記透明樹脂フィルムをカード基材の一部(例えばオーバーシート11a)で構成し、当該光学膜が形成されたカード基材を他のカード基材(例えばコアシート)に積層一体化して透明カードを作製することも勿論可能である。
また、以上の実施の形態では、光学膜12の作製例として半透明な金色を呈する積層膜構造を例に挙げて説明したが、積層膜を構成するITO層と金属層の積層厚や積層数を変更することで、金色以外の色で反射光を視認できる光学膜を製造することも可能である。
本発明の実施の形態による透明カード1の概略構成を示す断面図である。 本発明に係る光学膜12の概略構成を示す断面図である。 本発明の他の実施の形態による透明カード2の概略構成を示す断面図である。 本発明の他の実施の形態による透明カード3の概略構成を示す断面図である。 本発明に係る光学膜12の製造方法を説明するスパッタ装置20の概略構成を示す側断面図である。 本発明に係る光学膜12の製造方法を説明するスパッタ装置30の概略構成を示す側断面図である。 本発明の実施例において作製された光学膜のサンプル写真である。
符号の説明
1,2,3 透明カード
10 コアシート
11a,11b オーバーシート
12 光学膜
13 透明樹脂フィルム
14 ITO層
15 金属層(Ag層)
20,30 スパッタ装置

Claims (6)

  1. 透明性を有するカード基材の表面又は内部に、赤外線領域の光を遮断し可視光線領域の光を透過する光学膜を備えた透明カードであって、
    前記光学膜は、インジウム錫酸化物層と金属層とが交互に複数積層された積層膜であることを特徴とする透明カード。
  2. 前記光学膜は、半透明な金色を呈することを特徴とする請求項1に記載の透明カード。
  3. 前記金属層は、銀(Ag)又はその合金からなることを特徴とする請求項1に記載の透明カード。
  4. 前記金属層の単位厚さは150オングストローム以上1000オングストローム以下であることを特徴とする請求項3に記載の透明カード。
  5. 前記インジウム錫酸化物層及び前記金属層は、それぞれスパッタ膜であることを特徴とする請求項1に記載の透明カード。
  6. 前記光学膜は、前記インジウム錫酸化物層と前記金属層とが交互に総計5層積層されてなることを特徴とする請求項1に記載の透明カード。

JP2006027349A 2006-02-03 2006-02-03 透明カード Active JP4806570B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006027349A JP4806570B2 (ja) 2006-02-03 2006-02-03 透明カード

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006027349A JP4806570B2 (ja) 2006-02-03 2006-02-03 透明カード

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2007203668A true JP2007203668A (ja) 2007-08-16
JP4806570B2 JP4806570B2 (ja) 2011-11-02

Family

ID=38483534

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2006027349A Active JP4806570B2 (ja) 2006-02-03 2006-02-03 透明カード

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4806570B2 (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP2291793A1 (en) * 2008-05-21 2011-03-09 American Express Travel Related Services Company, Inc. Transaction card
US8931704B2 (en) 1999-09-07 2015-01-13 Iii Holdings 1, Llc Transaction card
CN104309218A (zh) * 2014-10-30 2015-01-28 中山市亨立达机械有限公司 一种结构简单的三银low-e玻璃
JPWO2014034575A1 (ja) * 2012-08-31 2016-08-08 株式会社カネカ 透明電極付き基板の製造方法、および透明電極付き基板

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002246788A (ja) * 2000-12-12 2002-08-30 Nisshinbo Ind Inc 透視性電磁波シールド材
JP2002254866A (ja) * 2001-03-01 2002-09-11 Dainippon Ink & Chem Inc カード基材及び磁気カード
JP2003237266A (ja) * 2002-02-22 2003-08-27 Dainippon Printing Co Ltd カード
JP2005007677A (ja) * 2003-06-18 2005-01-13 Dainippon Printing Co Ltd 透明カード
JP2005346071A (ja) * 2003-08-11 2005-12-15 Toyobo Co Ltd 近赤外線吸収フィルム

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002246788A (ja) * 2000-12-12 2002-08-30 Nisshinbo Ind Inc 透視性電磁波シールド材
JP2002254866A (ja) * 2001-03-01 2002-09-11 Dainippon Ink & Chem Inc カード基材及び磁気カード
JP2003237266A (ja) * 2002-02-22 2003-08-27 Dainippon Printing Co Ltd カード
JP2005007677A (ja) * 2003-06-18 2005-01-13 Dainippon Printing Co Ltd 透明カード
JP2005346071A (ja) * 2003-08-11 2005-12-15 Toyobo Co Ltd 近赤外線吸収フィルム

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8931704B2 (en) 1999-09-07 2015-01-13 Iii Holdings 1, Llc Transaction card
US9519851B2 (en) 1999-09-07 2016-12-13 Iii Holdings 1, Llc Transaction card
EP2291793A1 (en) * 2008-05-21 2011-03-09 American Express Travel Related Services Company, Inc. Transaction card
EP2291793A4 (en) * 2008-05-21 2014-02-12 American Express Travel Relate TRANSACTION CARD
JPWO2014034575A1 (ja) * 2012-08-31 2016-08-08 株式会社カネカ 透明電極付き基板の製造方法、および透明電極付き基板
US10138541B2 (en) 2012-08-31 2018-11-27 Kaneka Corporation Method for producing substrate with transparent electrode, and substrate with transparent electrode
CN104309218A (zh) * 2014-10-30 2015-01-28 中山市亨立达机械有限公司 一种结构简单的三银low-e玻璃

Also Published As

Publication number Publication date
JP4806570B2 (ja) 2011-11-02

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4854170B2 (ja) 透明なデータカード
JP4658958B2 (ja) セキュリティ要素を有するデータ保持装置とその製造方法
JP2014510297A (ja) ニュートンリングの生じやすさが低減された電子デバイス及び/又はその製造方法
JP4806570B2 (ja) 透明カード
JPH07257079A (ja) 光カード
JP5531029B2 (ja) 導電性フィルム及び導電性フィルムロール
KR101699129B1 (ko) 도전성 필름 및 도전성 필름 롤
CN108369368B (zh) 反射型透明屏幕
JP4273754B2 (ja) 偽造防止転写箔、偽造防止シール、及び、偽造防止媒体ならびにその製造方法
EP1107025A3 (en) Transparent laminate and plasma display panel filter utilizing same
CN202181259U (zh) 一种单向透视玻璃
CN100523881C (zh) 光学低通滤波器
JP2007136982A (ja) 偽造防止情報記録媒体と転写箔
JP2008063685A (ja) 偽造防止用紙
KR101534327B1 (ko) 이중 색변환 보안장치 및 이를 포함하는 보안제품
RU145714U1 (ru) Карта пластиковая с зональным стерео/варио эффектом
JP2003237266A (ja) カード
KR101541323B1 (ko) 금속 박막을 처리한 카드
TWI668506B (zh) 電極基板薄膜及其製造方法
JP2006289879A (ja) Idカード及びidカード製造方法
KR102495548B1 (ko) 입체 문양 카드 및 그 제조 방법
KR102456159B1 (ko) 위변조 방지용 보안제품
JP2640099B2 (ja) 光カードの製造方法
JP4272659B2 (ja) 偏光子
JPS6344336A (ja) 光カ−ドの製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20081125

RD03 Notification of appointment of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7423

Effective date: 20081216

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20110310

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20110322

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20110519

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20110809

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20110815

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4806570

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140819

Year of fee payment: 3

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250