JP2007202962A - 弾球遊技機 - Google Patents

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Kozo Kawamura
耕三 河村
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Abstract

【課題】 2つの始動入賞口を設け、かつ、一方の始動入賞口は開閉可能にすることより、新たな演出を可能とする弾球遊技機を提供する。
【解決手段】 遊技領域10には、所定の位置に設けた第1始動入賞口12aと、第1始動入賞口12aとは異なる位置に設けた第2始動入賞口12cと、第1始動入賞口12aを開閉可能にする開閉装置60とが備えられ、第2始動入賞口12cは、常に遊技球の入球が可能に形成され、第1始動入賞口12aは、開閉装置60の動作を制御することにより、所定の開放条件が満たされたときに開放して、遊技球の入球を可能にし、かつ、所定の閉止条件のときに閉止して、遊技球の入球を不可能にした。
【選択図】 図3

Description

この発明は、弾球遊技機に関し、更に詳しくは、2つの始動入賞口を有し、一方の始動入賞口には、開閉装置が設けられている弾球遊技機に関する。
従来より、パチンコ等の弾球遊技機においては、遊技領域に設けられている始動入賞口に遊技球が入ると、それを契機に大当たり等の抽選が行われている。そして、その抽選結果に基づいて、遊技領域内に設けられている図柄表示装置が、図柄の変動表示及び停止表示等の抽選結果に付随する演出表示を行っている。
また、特許文献1に開示されているパチンコ機の発明では、始動入賞口に入賞した遊技球を保留しておき、保留した遊技球を用いて抽選結果を機械的に演出表示するようになっている。このようなパチンコ機によれば、図柄表示装置等の画面表示のみによって演出表示する場合に比べ、抽選過程が遊技者に分かり易く、興趣性の高い演出を行うことができるとされている。
特開2001−161892号公報
しかし、上記した、従来のパチンコ機で用いられている図柄表示装置による演出表示は、通常行われており、このような演出表示のみでは、興趣性が低かった。
また、特許文献1記載の発明においては、抽選過程を、入賞した遊技球を一旦保留することにより、機械的に演出表示を行っている。しかし、特許文献1の発明においても、基本的には、従来行われている画像表示による演出表示を、機械的に行っているのと同様であって、興趣性をさほど高めるほどではなかった。
そこで、本発明は、上記状況に鑑み以下の点を目的とする。
(請求項1)
すなわち、請求項1記載の発明は、遊技領域の所定の位置に設けた第1始動入賞口と、遊技領域の第1始動入賞口とは異なる位置に設けた第2始動入賞口とを備え、第2始動入賞口は、常に遊技球の入球が可能に形成し、第1始動入賞口は、所定の開放条件が満たされたときには、第1始動入賞口を開放して遊技球の入球が可能になるようにし、かつ、所定の閉止条件を満たされたときには、第1始動入賞口を閉止して遊技球の入球が不可能になるように形成して、2つの始動入賞口を用いた新たな遊技が可能になる弾球遊技機を提供することを目的とする。
請求項に記載された発明は、前述の目的を達成するためになされたものである。なお、符号は、発明の実施の形態において用いた符号を示し、本発明の技術的範囲を限定するものではない。
(請求項1)
(特徴点)
請求項1記載の発明は、次の点を特徴とする。
すなわち、請求項1記載の発明は、遊技領域10が形成された遊技盤7と、遊技領域10に位置し、所定の条件のときに開放することにより、遊技球が入球可能な大入賞口13と、遊技領域10の所定位置に設けた、遊技球が入球可能な第1始動入賞口12aと、遊技領域10における第1始動入賞口12aとは異なる位置に設けた、遊技球が入球可能な第2始動入賞口12cと、第1始動入賞口12aを開閉可能にする開閉装置60と、弾球遊技機の制御を行う遊技制御装置100とを備え、遊技制御装置100には、第1始動入賞口12a又は第2始動入賞口12cへの遊技球の入球を契機に、遊技における当選又は非当選を決定するための抽選を行う当選抽選手段110と、当選抽選手段110の抽選結果に基づき大入賞口13を開放することにより、通常行っている遊技よりも単位時間当たりの出球を多くする特別遊技を制御する特別遊技制御手段180とを有し、第2始動入賞口12cは、常に遊技球の入球が可能に形成され、遊技制御装置100は、所定の開放条件が満たされたときには、第1始動入賞口12aを開放して遊技球の入球が可能になるようにし、かつ、所定の閉止条件が満たされたときには、第1始動入賞口12aを閉止して遊技球の入球が不可能になるように、開閉装置60の動作を制御する開閉装置制御手段220を有することを特徴とする。
ここで、「弾球遊技機」とは、遊技球を用いて遊技を行うパチンコ機PM等をいう。
また、「遊技盤7」には、その前面に遊技領域10が形成されている。
また、「大入賞口13」は、所定の条件のときに開放することにより、遊技球が入球可能に形成されている。大入賞口13は、具体的には、例えば、遊技球を取り込むように形成される開口部と、開口部を閉塞可能に形成される扉部材と、扉部材を変位させる大入賞口ソレノイド13bとを備える。また、大入賞口13の開口部は、一般入賞口11よりも大きく形成する。これにより、大入賞口13は、開口部を開放することにより、多くの遊技球を取り込むことができる。また、大入賞口ソレノイド13bは、遊技制御装置100により、所定の条件のときに、扉部材を動作させ、開口部の開閉を行うように制御する。例えば、遊技制御装置100は、通常遊技時には、開口部を閉止し、特別遊技時には、開口部を開放するように、大入賞口ソレノイド13bの動作を制御する。
また、「第1始動入賞口12a」は、遊技領域10の所定位置に設けられている。また、第1始動入賞口12aは、遊技球が入球可能に形成されている。
具体的には、例えば、第1始動入賞口12aを、遊技領域10の中央上部の位置に設けることができる。また、第1始動入賞口12aを設ける遊技領域10の所定位置は、遊技領域10の中央上部の位置に限られず他の位置、例えば、遊技領域10の右側の位置でも良い。
また、「第2始動入賞口12c」は、遊技領域10における第1始動入賞口12aとは異なる位置に設けられている。また、第2始動入賞口12cは、遊技球が入球可能に形成されている。
具体的には、例えば、第1始動入賞口12aを、遊技領域10の中央上部に設ける場合には、第1始動入賞口12aを設ける遊技領域10の中央上部以外の位置、つまり、この場合、遊技領域10の左側の位置や下側の位置等に、第2始動入賞口12cを設けることができる。また、例えば、第1始動入賞口12aを遊技領域10の右側の位置に設ける場合には、遊技領域10の左側の位置や下側の位置等に、第2始動入賞口12cを設けることができる。
また、「第1始動入賞口12a」及び「第2始動入賞口12c」は、遊技球が入球すると、後述する遊技制御装置100へ落入信号が出力される。すると、後述する当選抽選手段110により、当選又は非当選の抽選が行われる。
また、遊技領域10には、第1始動入賞口12aを開閉可能にする「開閉装置60」が備えられている。開閉装置60は、第1始動入賞口12aを開閉可能にするものである。
具体的には、例えば、第1始動入賞口12aを、遊技領域10の中央上部に設け、第1始動入賞口12aの開口部を左斜め上方向へ向けて開口するように形成している場合、つまり、第1始動入賞口12aが遊技領域10に発射される遊技球を、受け入れる方向へ向けて開口するように形成されている場合には、開閉装置60を以下のように形成することができる。開閉装置60は、開閉部材61と、開閉部材61を作動させるソレノイドとを備える。開閉部材61は、ある程度の厚みをもった板状に形成することができる。開閉部材61は、軸部62と、軸部62から延びる閉止部63とを有する。軸部62及び閉止部63は、合成樹脂等を用いて一体に形成することができる。軸部62は円板状に形成する。閉止部63は、軸部62から離れるにしたがって幅が次第に狭くなる板状に形成する。また、開閉部材61は、軸部62が下方を、閉止部63が上方を向くように配設する。また、第1始動入賞口12aの開口部の下端付近に揺動軸を設ける。また、揺動軸は、開閉部材61の軸部62を揺動可能に軸支する。これにより、開閉部材61は、揺動軸を中心に、閉止部63を左右に揺動させることができる。閉止部63が左へ揺動し、左の所定の位置に達した場合、第1始動入賞口12aが開放され、遊技球の入球が可能になる。また、閉止部63が右へ移動し、右の所定の位置に達した場合、第1始動入賞口12aが閉止され、遊技球の入球が不可能になる。
また、「遊技制御装置100」とは、弾球遊技機の制御を行うものである。また、遊技制御装置100は、当選抽選手段110、特別遊技制御手段180等を有している。
また、「当選抽選手段110」とは、第1始動入賞口12a又は第2始動入賞口12cへの入球を契機に、遊技における当選又は非当選を決定するための抽選を行うものである。当選とは、例えば、特別遊技への移行にかかる抽選結果をいう。
また、「特別遊技制御手段180」とは、特別遊技を制御するためのものである。特別遊技とは、当選抽選手段110の抽選結果に基づき大入賞口13の開口部を開放することにより、通常行っている遊技よりも単位時間当たりの出球を多くする遊技である。
また、第2始動入賞口12cは、常に遊技球の入球が可能に形成されている。
また、遊技制御装置100は、「開閉装置制御手段220」を有している。開閉装置制御手段220は、所定の開放条件が満たされたときには、第1始動入賞口12aを開放して遊技球の入球が可能になるようにし、かつ、所定の閉止条件が満たされたときには、第1始動入賞口12aを閉止して遊技球の入球が不可能になるように、開閉装置60の動作を制御する。
また、開閉装置制御手段220は、一旦、開放条件が満たされると、次に閉止条件が満たされるまで、第1始動入賞口12aが開放したままになるように開閉装置60の動作を制御する。また、開閉装置制御手段220は、一旦、閉止条件が満たされると、次に開放条件が満たされるまで、第1始動入賞口12aが閉止したままになるように開閉装置60の動作を制御する。また、開閉装置制御手段220は、第1始動入賞口12aを開放中に、重ねて開放条件が満たされた場合には、第1始動入賞口12aが開放したままになるようにし、第1始動入賞口12aを閉止中に、重ねて閉止条件が満たされた場合には、第1始動入賞口12aが閉止したままになるように、開閉装置60の動作を制御する。
例えば、所定の開放条件を、確率変動遊技へ移行したときとし、かつ、所定の閉止条件を、確率変動遊技が終了したときとすることができる。
具体的には、例えば、当選抽選手段110には、特別遊技へ移行するか否かについての当否抽選処理を行う当否抽選手段112と、確率変動遊技へ移行するか否かについての確率変動抽選処理を行う確率変動抽選手段115とを設ける。
また、例えば、当否抽選手段112の抽選結果が特別遊技へ移行する旨の判定となった場合であって、かつ、確率変動抽選手段115の抽選結果が確率変動遊技へ移行する旨の判定となったとき、通常遊技から確率変動遊技へ移行することとする。
また、確率変動遊技へ移行した後、当選抽選手段110の抽選結果が特別遊技に当選し、特別遊技へ移行する旨の判定となったとき、確率変動遊技が終了することとする。
この場合、具体的には、開閉装置制御手段220は、当否抽選手段112の抽選結果が特別遊技へ移行する旨の判定となった場合であって、かつ、確率変動抽選手段115の抽選結果が確率変動遊技へ移行する旨の判定となり、通常遊技から確率変動遊技へ移行するときに、第1始動入賞口12aを開放するように、開閉装置60の動作を制御する。そして、確率変動遊技中は、第1始動入賞口12aを開放したままで保持するように開閉装置60の動作を制御する。そして、当選抽選手段110の抽選結果が特別遊技に当選し、確率変動遊技が終了するとき、第1始動入賞口12aを閉止するように、開閉装置60の動作を制御する。
また、例えば、以下のときを、第1始動入賞口12aを開放する「所定の開放条件」とすることができる。なお、以下の「所定の開放条件」においても、一旦、開放条件が満たされると、次に閉止条件が満たされるまで、第1始動入賞口12aを開放したままにしている。
(1)確率変動遊技に外れたとき。
この場合、例えば、当選抽選手段110は、特別遊技へ移行するか否かについての当否抽選処理を行う当否抽選手段112と、確率変動遊技へ移行するか否かについての確率変動抽選処理を行う確率変動抽選手段115とを有する。
ここで、当否抽選手段112の抽選結果が特別遊技へ移行しない旨の判定となったとき、又は、当否抽選手段112の抽選結果が特別遊技へ移行する旨の判定となった場合において確率変動抽選手段115の抽選結果が確率変動遊技へ移行しない旨の判定となったときが、確率変動遊技に外れたときに該当する。
具体的には、例えば、当否抽選手段112の抽選結果が特別遊技へ移行しない旨の判定となったとき、又は、当否抽選手段112の抽選結果が特別遊技へ移行する旨の判定となった場合において確率変動抽選手段115の抽選結果が確率変動遊技へ移行しない旨の判定となったときが、確率変動遊技に外れたこととなり、その場合に、開閉装置制御手段220は、第1始動入賞口12aを開放するように、開閉装置60の動作を制御する。
(2)確率変動遊技に外れた場合であって、所定の条件に該当するとき。
この場合、例えば、遊技制御装置100を、以下のように形成することができる。
当選抽選手段110は、特別遊技へ移行するか否かについての当否抽選処理を行う当否抽選手段112と、確率変動遊技へ移行するか否かについての確率変動抽選処理を行う確率変動抽選手段115とを有する。
また、遊技制御装置100は、図柄選択手段138を有する。
図柄選択手段138は、当否抽選手段112により抽選された抽選結果等に対応するように、装飾図柄表示装置20に表示される装飾図柄の停止図柄を選択するものとなっている。
ここで、図柄選択手段138が選択する装飾図柄の停止図柄は、当否抽選手段112による抽選結果等に対応して選択された三つの図柄が組み合わされたものとなっている。
例えば、当否抽選手段112による抽選結果が当たりの場合、図柄選択手段138は、装飾図柄の停止図柄として、「七七七」や「一一一」のように同一の図柄が三つ揃った組合せを選択するようになっている。
また、一方、当否抽選手段112による抽選結果が外れの場合において、リーチ演出を伴わない通常の外れ変動パターンが選択されたときには、図柄選択手段138は、装飾図柄の停止図柄として、「三一二」や「九四六」のように三つの図柄が揃っていない組合せを選択するようになっている。
また、外れの場合において、リーチ演出を伴うリーチ付外れ変動パターンが選択されたときには、図柄選択手段138は、装飾図柄の停止図柄として、「一九一」や「七二七」のように一つの図柄のみが他と相違する組合せを選択するようになっている。
また、ここで、当否抽選手段112の抽選結果が特別遊技へ移行しない旨の判定となったたときが、確率変動遊技に外れた場合に該当する。
また、例えば、図柄選択手段138が、装飾図柄の停止図柄として「一二三」、「二三四」及び「三四五」等の左から順に連続して数値が増加するように表示される図柄を選択したときを、所定の条件とする。
これにより、当否抽選手段112の抽選結果が特別遊技へ移行しない旨の判定となった場合であって、かつ、図柄選択手段138が、装飾図柄の停止図柄として「一二三」、「二三四」及び「三四五」等の左から順に連続して数値が増加するように表示される図柄を選択したときを、確率変動遊技に外れた場合であって、所定の条件に該当するときとする。
開閉装置制御手段220は、確率変動遊技に外れた場合のうち当否抽選手段112による特別遊技の抽選結果が特別遊技へ移行しない旨の判定となった場合であって、かつ、図柄選択手段138が、装飾図柄の停止図柄として「一二三」、「二三四」及び「三四五」等の左から順に連続して数値が増加するように表示される図柄を選択したとき、第1始動入賞口12aを開放するように開閉装置60の動作を制御する。
(3)特別遊技に当選した回数が、基準時から所定の回数に達したとき。
この場合、例えば、開閉装置制御手段220を、以下のように形成することができる。
開閉装置制御手段220は、特別遊技の当選をカウントする当選回数カウンターを有する。
ここで、当選抽選手段110の抽選結果が当選と判定された場合が、特別遊技の当選に該当する。
この当選回数カウンターは、パチンコ機PMの電源をONにすると、カウント値を「0」に設定する。そして、この当選回数カウンターは、特別遊技の当選ごとにカウント値を「1」づつ加算する。ここで、所定の回数を30回とする。開閉装置制御手段220は、当選回数カウンターのカウント値が「30」になると、つまり、特別遊技の当選回数が所定の回数である30回に達すると、第1始動入賞口12aを開放するように開閉装置60の動作を制御する。
また、当選回数カウンターは、カウント値が「30」になると、つまり、特別遊技の当選回数が所定の回数である30回に達すると、カウント値を「0」に設定する(リセットする)。また、開閉装置60が第1始動入賞口12aを開放している間、当選回数カウンターは、特別遊技に当選した回数をカウントしない。そして、所定の閉止条件を満たし、開閉装置60が第1始動入賞口12aを閉止すると、当選回数カウンターは、また、再度特別遊技の当選ごとにカウント値を「1」づつ加算する。
この場合、基準時は、パチンコ機PMの電源がONにされたとき、及び当選回数カウンターがリセットされてカウント値が「0」に設定され、その後所定の閉止条件が満たされて、開閉装置60が第1始動入賞口12aを閉止したときとなる。
これにより、開閉装置制御手段220は、当選回数カウンターが30回に達したことを契機に、具体的には、開閉装置60が第1始動入賞口12aを閉止した状態で、特別遊技の当選回数が30回に達したことを契機に、第1始動入賞口12aを開放するように、開閉装置60の動作を制御する。
(4)特別遊技に外れた回数が、基準時から所定の回数に達したとき。
この場合、例えば、開閉装置制御手段220を、以下のように形成することができる。
ここで、当選抽選手段110の抽選結果が非当選と判定された場合が、特別遊技の外れに該当する。
開閉装置制御手段220は、特別遊技の外れをカウントする外れ回数カウンターを有する。
この外れ回数カウンターは、パチンコ機PMの電源をONにすると、カウント値を「0」に設定する。そして、この外れ回数カウンターは、特別遊技の外れごとにカウント値を「1」づつ加算する。ここで、所定の回数を100回とする。開閉装置制御手段220は、外れ回数カウンターのカウント値が「100」になると、つまり、特別遊技の外れ回数が所定の回数である100回に達すると、第1始動入賞口12aを開放するように開閉装置60の動作を制御する。
また、外れ回数カウンターは、外れ回数カウンターのカウント値が「100」になると、つまり、特別遊技の外れ回数が所定の回数である100回に達すると、カウント値を「0」に設定する(リセットする)。また、開閉装置60が第1始動入賞口12aを開放している間、外れ回数カウンターは、特別遊技に外れた回数をカウントしない。そして、所定の閉止条件を満たし、開閉装置60が第1始動入賞口12aを閉止すると、外れ回数カウンターは、また、再度特別遊技の外れごとにカウント値を「1」づつ加算する。
この場合、基準時は、パチンコ機PMの電源がONにされたとき、及び外れ回数カウンターがリセットされてカウント値が「0」に設定され、その後所定の閉止条件が満たされて、開閉装置60が第1始動入賞口12aを閉止したときとなる。
これにより、開閉装置制御手段220は、外れ回数カウンターが100回に達したことを契機に、具体的には、開閉装置60が第1始動入賞口12aを閉止した状態で、特別遊技の外れ回数が100回に達したことを契機に、第1始動入賞口12aを開放するように、開閉装置60の動作を制御する。
(5)特別遊技に当選した回数が、基準時から所定の回数に達した場合に、第1始動入賞口12aを開放するか否かの抽選を行い、その抽選に当選したとき。
この場合、例えば、開閉装置制御手段220を、以下のように形成することができる。
開閉装置制御手段220は、特別遊技の当選をカウントする当選回数カウンターを有する。
ここで、当選抽選手段110の抽選結果が当選と判定された場合が、特別遊技の当選に該当する。
この当選回数カウンターは、パチンコ機PMの電源をONにすると、カウント値を「0」に設定する。そして、この当選回数カウンターは、特別遊技の当選ごとにカウント値を「1」づつ加算する。ここで、所定の回数を30回とする。開閉装置制御手段220は、当選回数カウンターのカウント値が「30」になると、つまり、特別遊技の当選回数が所定の回数である30回に達すると、第1始動入賞口12aを開放するか否かの抽選を行う。
また、当選回数カウンターは、当選回数カウンターのカウント値が「30」になると、つまり、特別遊技の当選回数が所定の回数である30回に達すると、カウント値を「0」に設定する(リセットする)。そして、第1始動入賞口12aを開放するか否かの抽選結果が、第1始動入賞口12aを開放しない旨の判定となり、開閉装置60が第1始動入賞口12aを開放しない場合には、当選回数カウンターは、再度特別遊技の当選ごとにカウント値を「1」づつ加算する。また、第1始動入賞口12aを開放するか否かの抽選結果が、第1始動入賞口12aを開放する旨の判定となり、開閉装置60が第1始動入賞口12aを開放している間、当選回数カウンターは、特別遊技に当選した回数をカウントしない。そして、所定の閉止条件を満たし、開閉装置60が第1始動入賞口12aを閉止すると、当選回数カウンターは、また、再度特別遊技の当選ごとにカウント値を「1」づつ加算する。
この場合、基準時は、(1)パチンコ機PMの電源がONにされたとき、(2)第1始動入賞口12aを開放するか否かの抽選結果が、第1始動入賞口12aを開放しない旨の判定となった場合において、当選回数カウンターがリセットされてカウント値が「0」に設定されたとき、及び(3)第1始動入賞口12aを開放するか否かの抽選結果が、第1始動入賞口12aを開放する旨の判定となった場合において、当選カウンターがリセットされてカウント値が「0」に設定され、その後所定の閉止条件が満たされて、開閉装置60が第1始動入賞口12aを閉止したときとなる。
また、開閉装置制御手段220は、当選回数カウンターが30回に達したことを契機に、具体的には、開閉装置60が第1始動入賞口12aを閉止した状態で特別遊技の当選回数が30回に達したことを契機に、第1始動入賞口12aを開放するか否かの抽選を行い、その抽選結果が、第1始動入賞口12aを開放する旨の判定となった場合には、第1始動入賞口12aを開放するように、開閉装置60の動作を制御する。また、その抽選結果が、第1始動入賞口12aを開放させない旨の判定となった場合には、開閉装置制御手段220は、特に開閉装置60に信号を送らず、第1始動入賞口12aが閉止したままの状態になるように、開閉装置60の動作を制御する。
(6)特別遊技に外れた回数が、基準時から所定の回数に達した場合に、第1始動入賞口12aを開放するか否かの抽選を行い、その抽選に当選したとき。
この場合、例えば、開閉装置制御手段220を、以下のように形成することができる。
開閉装置制御手段220は、特別遊技の外れをカウントする外れ回数カウンターを有する。
ここで、当選抽選手段110の抽選結果が非当選と判定された場合が、特別遊技の外れに該当する。
この外れ回数カウンターは、パチンコ機PMの電源をONにすると、カウント値を「0」に設定する。そして、この外れ回数カウンターは、特別遊技の当選ごとにカウント値を「1」づつ加算する。ここで、所定の回数を100回とする。開閉装置制御手段220は、外れ回数カウンターのカウント値が「100」になると、つまり、特別遊技の外れ回数が所定の回数である100回に達すると、第1始動入賞口12aを開放するか否かの抽選を行う。
また、外れ回数カウンターは、外れ回数カウンターのカウント値が「100」になると、つまり、特別遊技の外れ回数が所定の回数である100回に達すると、カウント値を「0」に設定する(リセットする)。そして、第1始動入賞口12aを開放するか否かの抽選結果が、第1始動入賞口12aを開放しない旨の判定となり、開閉装置60が第1始動入賞口12aを開放しない場合には、再度特別遊技の外れごとにカウント値を「1」づつ加算する。また、第1始動入賞口12aを開放するか否かの抽選結果が、第1始動入賞口12aを開放する旨の判定となり、開閉装置60が第1始動入賞口12aを開放している間、外れ回数カウンターは、特別遊技に外れた回数をカウントしない。そして、所定の閉止条件を満たし、開閉装置60が第1始動入賞口12aを閉止すると、外れ回数カウンターは、また、再度特別遊技の外れごとにカウント値を「1」づつ加算する。
この場合、基準時は、(1)パチンコ機PMの電源がONにされたとき、(2)第1始動入賞口12aを開放するか否かの抽選結果が、第1始動入賞口12aを開放しない旨の判定となった場合において、外れ回数カウンターがリセットされてカウント値が「0」に設定されたとき、及び(3)第1始動入賞口12aを開放するか否かの抽選結果が、第1始動入賞口12aを開放する旨の判定となった場合において、外れカウンターがリセットされてカウント値が「0」に設定され、その後所定の閉止条件が満たされて、開閉装置60が第1始動入賞口12aを閉止したときとなる。
また、開閉装置制御手段220は、外れ回数カウンターが100回に達したことを契機に、具体的には、開閉装置60が第1始動入賞口12aを閉止した状態で特別遊技の外れ回数が100回に達したことを契機に、第1入賞口12aを開放するか否かの抽選を行い、その抽選結果が、第1始動入賞口12aを開放する旨の判定となった場合には、第1始動入賞口12aを開放するように、開閉装置60の動作を制御する。また、その抽選結果が、第1始動入賞口12aを開放させない旨の判定となった場合には、開閉装置制御手段220は、特に開閉装置60に信号を送らず、第1始動入賞口12aが閉止したままの状態になるように、開閉装置60の動作を制御する。
(7)遊技領域10へ向けて遊技球が発射される度に、第1始動入賞口12aを開放するか否かの抽選を行い、その抽選に当選したとき。
具体的には、例えば、遊技盤7に固定されている一対のレール6の間に、開閉装置稼動センサ70を設ける。また、レール6間の開閉装置稼動センサ70が設けられている位置を遊技球が通過すると、開閉装置稼動センサ70は、通過信号を遊技制御装置100に出力する。そして、開閉装置制御手段220は、レール6間の開閉装置稼動センサ70が設けられている位置を遊技球が通過することを契機に、第1始動入賞口12aを開放するか否かの抽選を行い、その抽選結果が、第1始動入賞口12aを開放する旨の判定となった場合には、第1始動入賞口12aを開放するように、開閉装置60の動作を制御する。また、その抽選結果が、第1始動入賞口12aを開放させない旨の判定となった場合には、特に、開閉装置60に信号を送らず、第1始動入賞口12aが閉止したままの状態になるように、開閉装置60の動作を制御する。
なお、その他、第1始動入賞口12aを開放する条件として、通常当選が所定の回数に達した場合、確率変動遊技に連続して所定の回数当選した場合、又は確率変動遊技に連続して所定の回数外れた場合等を用いることもできる。
(8)保留制御手段170に記憶される当選抽選手段110の抽選結果に関する情報の個数が、所定の個数に達した場合。
ここで、遊技制御装置100は、遊技球が始動入賞口12に入球してから、当選抽選手段110の抽選結果が、装飾図柄表示装置20に表示されるまでに、次の遊技球が始動入賞口12に入球した場合に、当選抽選手段110の抽選結果に関する情報を、所定の個数、記憶する保留制御手段170を備える。また、例えば、保留制御手段170が記憶する当選抽選手段110の抽選結果に関する情報の所定の個数は、通常4個と設定されるが、5個や6個等、他の個数を用いることもできる。
また、例えば、開閉装置制御手段220を、以下のように形成することができる。
開閉装置制御手段220は、保留制御手段170が記憶している当選抽選手段110の抽選結果に関する情報の個数が、所定の個数に達しているか否かを検知する保留検知手段を備える。開閉装置制御手段220は、保留検知手段が、保留制御手段170の記憶している当選抽選手段110の抽選結果に関する情報が、所定の個数である4個に達したことを検知すると、第1始動入賞口12aを開放するように開閉装置60の動作を制御する。
また、保留制御手段170は、当選抽選手段110の抽選結果に関する情報を、所定の個数記憶するが、保留制御手段170が記憶する当選抽選手段110の抽選結果に関する情報の数が、所定の個数に達すると、次に、遊技球が始動入賞口12へ入球しても、当選抽選手段110は、当選又は非当選の抽選を行わない。言い換えると始動入賞口12への入球が無効となる。そして、保留制御手段170に記憶されている当選抽選手段110の抽選結果に関する情報に基づき、装飾図柄表示装置20が、当選抽選手段110の抽選結果を表示すると、保留制御手段170に記憶している、当選抽選手段110の抽選結果に関する情報の個数が減り、再度、所定の個数に達しない状態になる。その状態で遊技球が始動入賞口12へ入球すると、当選抽選手段110は、当選又は非当選を決定するための抽選を行うようになる。
また、保留制御手段170は、遊技球が第1始動入賞口12aに入球した場合の当選抽選手段110の抽選結果に関する情報を記憶する第1保留制御手段170aと、遊技球が第2始動入賞口12cに入球した場合の当選抽選手段110の抽選結果に関する情報を記憶する第2保留制御手段170bとを備えるように形成することもできる。具体的には、例えば、第1保留制御手段170aが記憶する、当選抽選手段110の抽選結果に関する情報の所定の個数を4個とし、第2保留制御手段170bが記憶する、当選抽選手段110の抽選結果に関する情報の所定の個数を、第1保留制御手段170aとは独立して別途4個とすることができる。また、第1保留制御手段170aが記憶する、当選抽選手段110の抽選結果に関する情報の個数を4個とし、第2保留制御手段170bが記憶する、当選抽選手段110の抽選結果に関する情報の個数を8個とするように、第1保留制御手段170a及び第2保留制御手段170bが記憶する当選抽選手段110の抽選結果に関する情報の個数を、それぞれ異なるようにしても良い。また、第1保留制御手段170a及び第2保留制御手段170bが記憶する、当選抽選手段110の抽選結果に関する情報の個数を、遊技状態に応じて、変更するようにしても良い。ここで、遊技状態とは、例えば、特別遊技中や確率変動遊技中等をいう。例えば、特別遊技中は、保留制御手段170が記憶する、当選抽選手段110の抽選結果に関する情報の所定の個数を、通常の遊技中の個数(例えば、4個)より、多くなるようにする(例えば、8個)。このように形成すると、例えば、特別遊技中は、当選抽選手段110の抽選結果を、装飾図柄表示装置20に表示せずに、当選抽選手段110の抽選結果に関する情報を、保留制御手段170に所定の個数、記憶するような場合でも、所定の個数に達しにくくなり、始動入賞口12へ遊技球が入球しても、無効となることが少なくなる。
このように形成すると、第2保留制御手段170bに記憶される当選抽選手段110の抽選結果に関する情報が、所定の個数に達し、第2始動入賞口12cに入球しても、当選抽選手段110が、当選又は非当選の抽選を行われない状態であっても、第1保留制御手段170aに記憶されている個数が、所定の個数に達していなければ、第1始動入賞口12aへの遊技球の入球を契機に、当選抽選手段110による、当選又は非当選の抽選が行われる。
また、例えば、以下のときを、第1始動入賞口12aを閉止する「所定の閉止条件」とすることができる。
(1)特別遊技に当選したとき。
具体的には、開閉装置制御手段220は、開閉装置60が第1始動入賞口12aを開放した状態で、当選抽選手段110の抽選により次の特別遊技に当選したとき、第1始動入賞口12aを閉止させるように、開閉装置60の動作を制御する。
(2)特別遊技に当選した回数が、基準時から所定の回数に達したとき。
例えば、開閉装置制御手段220を、以下のように形成することができる。
開閉装置制御手段220は、第1始動入賞口12a開放後の特別遊技の当選をカウントする当選回数カウンターを有する。
ここで、当選抽選手段110の抽選結果が当選と判定された場合が、特別遊技の当選に該当する。
この当選回数カウンターは、開閉装置60が第1始動入賞口12aを開放したとき、カウント値を「0」に設定する。そして、この当選回数カウンターは、第1始動入賞口12aの開放した後、特別遊技の当選ごとにカウント値を「1」づつ加算する。ここで、所定の回数を30回とする。開閉装置制御手段220は、第1始動入賞口12aの開放後に、当選回数カウンターのカウント値が「30」になると、つまり、特別遊技の当選回数が所定の回数である30回に達すると、第1始動入賞口12aを閉止するように開閉装置60の動作を制御する。
また、当選回数カウンターは、開閉装置60が第1始動入賞口12aを閉止している間、特別遊技に当選した回数はカウントしない。そして、所定の開放条件を満たし、開閉装置60が第1始動入賞口12aを開放すると、当選回数カウンターは、カウント値を「0」に設定する(リセットする)。そして、再度特別遊技の当選ごとにカウント値を「1」づつ加算する。
この場合、基準時は、開放条件が満たされて、開閉装置60が第1始動入賞口12aを開放したときとなる。
したがって、開閉装置制御手段220は、第1始動入賞口12aを開放後、当選回数カウンターが30回に達したことを契機に、具体的には、開閉装置60が第1始動入賞口12aを開放した状態で、特別遊技の当選回数が30回に達することを契機に、第1始動入賞口12aを閉止するように、開閉装置60の動作を制御する。
(3)基準時から所定の時間が経過したとき。
例えば、開閉装置制御手段220を、以下のように形成することができる。
開閉装置制御手段220は、第1始動入賞口12a開放後の時間を計測するタイマーを有する。
このタイマーは、開閉装置60が第1始動入賞口12aを開放したとき、経過時間を「0」に設定する。そして、このタイマーは、第1始動入賞口12aの開放時に、時間の計測を開始する。ここで、所定の時間を5分とする。開閉装置制御手段220は、タイマーの経過時間が「5分」になると、つまり、第1始動入賞口12aの開放時から、所定の時間である5分に達すると、第1始動入賞口12aを閉止するように開閉装置60の動作を制御する。
また、タイマーは、開閉装置60が第1始動入賞口12aを閉止している間、時間の計測を行わない。そして、所定の開放条件が満たされて、開閉装置60が第1始動入賞口12aを開放すると、タイマーは、また、経過時間を「0」に設定する(リセットする)。そして、再度時間の計測を開始する。
この場合、基準時は、開放条件が満たされて、開閉装置60が第1始動入賞口12aを開放したときとなる。
したがって、開閉装置制御手段220は、第1始動入賞口12aを開放後、タイマーの経過時間が5分に達したことを契機に、第1始動入賞口12aを閉止するように、開閉装置60の動作を制御する。
(4)第1始動入賞口12aに、基準時から所定の回数、遊技球が入球したとき。
例えば、開閉装置制御手段220を、以下のように形成することができる。
開閉装置制御手段220は、第1始動入賞口12aを開放後に、第1始動入賞口12aへの遊技球の入球をカウントする入球カウンターを有する。また、第1始動入賞口12aに入球した場合には、特別遊技の抽選がされるため、入球カウンターは、特別遊技の抽選をした回数をカウントしても良い。
この入球カウンターは、開閉装置60が第1始動入賞口12aを開放したとき、カウント値を「0」に設定する。そして、この入球カウンターは、第1始動入賞口12aの開放後、第1始動入賞口12aに遊技球が入球するごとにカウント値を「1」づつ加算する。ここで、所定の回数を100回とする。開閉装置制御手段220は、第1始動入賞口12aの開放後に、入球カウンターのカウント値が「100」になると、つまり、第1始動入賞口12aへの遊技球の入球が所定の回数である100回に達すると、第1始動入賞口12aを閉止するように開閉装置60の動作を制御する。
また、入球カウンターは、開閉装置60が第1始動入賞口12aを閉止している間、第1始動入賞口12aへの遊技球の入球をカウントしない。そして、所定の開放条件を満たし、開閉装置60が第1始動入賞口12aを開放すると、入球カウンターは、カウント値を「0」に設定する(リセットする)。そして、再度第1始動入賞口12aへ遊技球が入球するごとにカウント値を「1」づつ加算する。
この場合、基準時は、開放条件が満たされて、開閉装置60が第1始動入賞口12aを開放したときとなる。
したがって、開閉装置制御手段220は、第1始動入賞口12aを開放後、入球カウンターが100回に達したことを契機に、具体的には、開閉装置60が第1始動入賞口12aを開放した状態で、第1始動入賞口12aへの遊技球の入球が100回に達することを契機に、第1始動入賞口12aを閉止するように、開閉装置60の動作を制御する。
(5)保留制御手段170に記憶される当選抽選手段110の抽選結果に関する情報の個数が、0になった場合。
ここで、遊技制御装置100は、遊技球が始動入賞口12に入球してから、当選抽選手段110の抽選結果が、装飾図柄表示装置20に表示されるまでに、次の遊技球が始動入賞口12に入球した場合に、当選抽選手段110の抽選結果に関する情報を、所定の個数、記憶する保留制御手段170を備える。
また、例えば、開閉装置制御手段220を、以下のように形成することができる。
開閉装置制御手段220は、保留制御手段170が記憶している当選抽選手段110の抽選結果に関する情報の個数が、0になったか否かを検知する保留検知手段を備える。開閉装置制御手段220は、保留検知手段が、保留制御手段170が記憶している当選抽選手段110の抽選結果に関する情報の個数が、0になったと検知すると、第1始動入賞口12aを閉止するように開閉装置60の動作を制御する。
また、保留制御手段170は、当選抽選手段110の抽選結果に関する情報を、所定の個数記憶するが、保留制御手段170が記憶する当選抽選手段110の抽選結果に関する情報の数が、所定の個数に達すると、次に、遊技球が始動入賞口12へ入球しても、当選抽選手段110は、当選又は非当選の抽選を行わない。言い換えると始動入賞口12への入球が無効となる。そして、保留制御手段170に記憶されている当選抽選手段110の抽選結果に関する情報に基づき、装飾図柄表示装置20が、当選抽選手段110の抽選結果を表示すると、保留制御手段170に記憶している、当選抽選手段110の抽選結果に関する情報の個数が減り、再度、所定の個数に達しない状態になる。その状態で遊技球が始動入賞口12へ入球すると、当選抽選手段110は、当選又は非当選を決定するための抽選を行うようになる。
また、保留制御手段170は、遊技球が第1始動入賞口12aに入球した場合の当選抽選手段110の抽選結果に関する情報を記憶する第1保留制御手段170aと、遊技球が第2始動入賞口12cに入球した場合の当選抽選手段110の抽選結果に関する情報を記憶する第2保留制御手段170bとを備えるように形成することもできる。具体的には、例えば、第1保留制御手段170aが記憶する、当選抽選手段110の抽選結果に関する情報の所定の個数を4個とし、第2保留制御手段170bが記憶する、当選抽選手段110の抽選結果に関する情報の所定の個数を、第1保留制御手段170aとは独立して別途4個とすることができる。また、第1保留制御手段170a及び第2保留制御手段170bが記憶する当選抽選手段110の抽選結果に関する情報の個数を、それぞれ異なるようにしても良い。
このように形成すると、(a)第1保留制御手段170aに記憶される当選抽選手段110の抽選結果に関する情報の個数が、0になった場合。(b)第2保留制御手段170bに記憶される当選抽選手段110の抽選結果に関する情報の個数が、0になった場合(c)第1保留制御手段170a及び第2保留制御装置170bの少なくとも一方に記憶される当選抽選手段110の抽選結果に関する情報の個数が、0になった場合(d)第1保留制御手段170a及び第2保留制御手段170bの双方に記憶される当選抽選手段110の抽選結果に関する情報の個数が、双方とも0になった場合。等の条件により、開閉装置制御手段220は、第1始動入賞口12aを閉止するように開閉装置60の動作を制御することができる。
(6)保留制御手段170に記憶される当選抽選手段110の抽選結果に関する情報の個数が、所定の個数に達した場合。
ここで、遊技制御装置100には、遊技球が始動入賞口12に入球してから、当選抽選手段110の抽選結果が、装飾図柄表示装置20に表示されるまでに、次の遊技球が始動入賞口12に入球した場合に、当選抽選手段110の抽選結果に関する情報を、所定の個数、記憶する保留制御手段170を備える。
また、例えば、開閉装置制御手段220を、以下のように形成することができる。
開閉装置制御手段220は、保留制御手段170が記憶している当選抽選手段110の抽選結果に関する情報の個数が、所定の個数に達しているか否かを検知する保留検知手段を備える。開閉装置制御手段220は、保留検知手段が、保留制御手段170が記憶している当選抽選手段110の抽選結果に関する情報が、所定の個数に達したこと検知すると、第1始動入賞口12aを閉止するように開閉装置60の動作を制御する。
また、保留制御手段170は、当選抽選手段110の抽選結果に関する情報を、所定の個数記憶するが、保留制御手段170が記憶する当選抽選手段110の抽選結果に関する情報の数が、所定の個数に達すると、次に、遊技球が始動入賞口12へ入球しても、当選抽選手段110は、当選又は非当選の抽選を行わない。言い換えると始動入賞口12への入球が無効となる。そして、保留制御手段170に記憶されている当選抽選手段110の抽選結果に関する情報に基づき、装飾図柄表示装置20が、当選抽選手段110の抽選結果を表示すると、保留制御手段170に記憶している、当選抽選手段110の抽選結果に関する情報の個数が減り、再度、所定の個数に達しない状態になる。その状態で遊技球が始動入賞口12へ入球すると、当選抽選手段110は、当選又は非当選を決定するための抽選を行うようになる。
また、保留制御手段170に、遊技球が第1始動入賞口12aに入球した場合の当選抽選手段110の抽選結果に関する情報を記憶する第1保留制御手段170aと、遊技球が第2始動入賞口12cに入球した場合の当選抽選手段110の抽選結果に関する情報を記憶する第2保留制御手段170bとを備えるように形成することもできる。具体的には、例えば、第1保留制御手段170aが記憶する、当選抽選手段110の抽選結果に関する情報の所定の個数を4個とし、第2保留制御手段170bが記憶する、当選抽選手段110の抽選結果に関する情報の所定の個数を、第1保留制御手段170aとは独立して別途4個とすることができる。また、第1保留制御手段170a及び第2保留制御手段170bが記憶する当選抽選手段110の抽選結果に関する情報の個数を、それぞれ異なるようにしても良い。
また、第1保留制御手段170a及び第2保留制御手段170bが記憶する当選抽選手段110の抽選結果に関する情報の所定の個数を、遊技状態によって、変更するように形成しても良い。ここで、遊技状態とは、特別遊技中や確率変動遊技中等をいう。具体的には、例えば、特別遊技中は、第1保留制御手段170a及び第2保留制御手段170bが記憶する当選抽選手段110の抽選結果に関する情報の所定の個数を、通常の4個から8個に増やすように形成しても良い。
このように形成すると、(a)第1保留制御手段170aに記憶される当選抽選手段110の抽選結果に関する情報の個数が、第1保留制御手段170aに設定されている所定の個数に達した場合。(b)第2保留制御手段170bに記憶される当選抽選手段110の抽選結果に関する情報の個数が、第2保留制御手段170bに設定されている所定の個数に達した場合。(c)第1保留制御手段170a及び第2保留制御装置170bの少なくとも一方に記憶される当選抽選手段110の抽選結果に関する情報の個数が、第1保留制御手段170a及び第2保留制御装置170bのそれぞれに設定されている情報の個数が、所定の個数に達した場合。(d)第1保留制御手段170a及び第2保留制御装置170bの双方に記憶される当選抽選手段110の抽選結果に関する情報の個数が、双方とも所定の個数に達した場合。等の条件により、開閉装置制御手段220は、第1始動入賞口12aを閉止するように開閉装置60の動作を制御することができる。
なお、その他、第1始動入賞口12aを閉止する条件として、通常当選が所定の回数に達した場合等を用いることもできる。
また、(1)ないし(5)に記載した各閉止条件は、前記開放条件として記載した(1)ないし(7)の各条件と組み合わせて実施が可能である。
(請求項1)
請求項1記載の発明によれば、遊技領域の所定位置に設けた第1始動入賞口と、遊技領域における第1始動入賞口とは異なる位置に設けた第2始動入賞口と、第1始動入賞口を開閉可能にする開閉装置とが備えられ、第2始動入賞口は、常に遊技球の入球が可能に形成され、開閉装置は、所定の開放条件が満たされたときには、第1始動入賞口を開放して遊技球の入球が可能になるようにし、かつ、所定の閉止条件が満たされたときには、第1始動入賞口を閉止して遊技球の入球が不可能になるように制御されている。したがって、2つの始動入賞口を用いた新たな遊技を行うことが可能になり、遊技者に興味を抱かせることができる。
(第1の実施の形態)
(図面の説明)
以下、本発明を実施するための最良の形態である実施の形態について、図面を用いて説明する。なお、本実施の形態にかかる弾球遊技機はパチンコ機PMである。
図1は、本実施の形態にかかるパチンコ機PMの正面図である。図2は、本実施の形態にかかるパチンコ機PMの正面拡大図である。図3は、本実施の形態にかかる第1始動入賞口12a部分の拡大図である。図4は、本実施の形態にかかる遊技制御装置100の概略構成を示すブロック図である。図5は、本実施の形態にかかる当選抽選手段110の概略構成を示すブロック図である。図6は、本実施の形態にかかる図柄決定手段130の概略構成を示すブロック図である。図7は、本実施の形態にかかる表示制御手段160の概略構成を示すブロック図である。図8は、本実施の形態にかかる特別遊技制御手段180の概略構成を示すブロック図である。図9は、本実施の形態にかかる遊技の動作全般を示すフロー図である。図10は、本実施の形態にかかる通常遊技制御処理を示すフロー図である。図11は、本実施の形態にかかる当否判定処理を示すフロー図である。図12は、本実施の形態にかかる閉塞装置停止処理を示すフロー図である。図13は、本実施の形態にかかる移行判定処理を示すフロー図である。図14は、本実施の形態にかかる特別遊技制御処理を示すフロー図である。図15は、本実施の形態にかかる確率変動遊技移行処理を示すフロー図である。
(パチンコ機PMの概略構成)
本実施の形態にかかるパチンコ機PMは、図1の如く、当該パチンコ機PMの外郭保持枠をなす外枠1と、この外枠1に開閉自在に軸支された前枠2とを備えたものとなっている。そして、前枠2には、パチンコ機PMの遊技領域10を形成するための遊技盤7と、この遊技盤7の前方を覆う板ガラスが嵌め込まれたガラス扉3と、遊技球を受ける上球皿4と、遊技球の発射操作を行うための操作ハンドル5とが設けられている。また、遊技領域10の周辺を囲むように遊技盤7に固定された一対のレール6が設けられている。また、遊技領域10の中央には、遊技の演出を行う装飾図柄表示装置20が設けられている。また、遊技盤7には、装飾図柄表示装置20の前方に装飾板21が設けられている。
パチンコ機PMの遊技領域10には、遊技球が入賞すると遊技者に賞球が払い出される複数の一般入賞口11と、遊技球の入賞により、遊技者への賞球払出を行うとともに、大当たり抽選の契機となり、かつ、面状表示部である装飾図柄表示装置20の図柄変動を開始させる始動入賞口12と、通常遊技では閉鎖されており、大当たりになると開放される大入賞口13と、遊技球を回収するアウト口14と、打球の落下に影響を与えるための風車15と、装飾図柄表示装置20の下方右側に配置された特定図柄表示装置200と、図示しない多数の遊技釘とが設けられている。また、本実施の形態では、始動入賞口12として、第1始動入賞口12aと、第2始動入賞口12cとが備えられている。第1始動入賞口12aは、遊技領域10の中央上部に設けられている。遊技領域10の中央上部とは、遊技球がパチンコ機PMの発射装置から遊技領域10内に発射されるとき、遊技球が発射される強さによっては、直接、遊技球が当たることができる位置をいう。すなわち、遊技領域10の中央上部とは、遊技者が遊技球を発射する際に狙うことが可能な位置である。また、第1始動入賞口12aは、開口部を、左斜め上方へ向けて開口するように形成されている。つまり、遊技領域10に発射される遊技球を、受け入れる方向へ向けて開口するように形成されている。
また、第2始動入賞口12cは、装飾図柄表示装置20よりも下の位置であって、大入賞口13の上の位置に設けられている。、すなわち、第2始動入賞口12cは、装飾図柄表示装置20と大入賞口13との間の位置に設けられている。つまり、第2始動入賞口12cは、第1始動入賞口12aとは、異なる位置に設けられている。
また、図2及び図3に示すように、第1始動入賞口12aの開口部付近には、開閉装置60が設けられている。
開閉装置60は、開閉部材61と、開閉部材61を変位させるソレノイド(図示せず)とを備えている。開閉部材61は、ある程度の厚みをもった板状に形成されている。開閉部材61は、軸部62と、軸部62から延びる閉止部63とを有している。軸部62及び閉止部63は、プラスチック等の合成樹脂を用いて一体に形成されている。軸部62は円板状に形成されている。閉止部63は、軸部62から離れるにしたがって幅が次第に狭くなる板状に形成されている。また、閉止部63は、右曲がりの爪状に形成されている。また、開閉部材61は、軸部62が下方を、閉止部63が上方を向くように配設されている。
また、第1始動入賞口12aの開口部の下端付近に揺動軸が設けられている。また、揺動軸は、開閉部材61の軸部62を揺動可能に軸支している。これにより、開閉部材61は、揺動軸を中心に、閉止部63を左右に揺動させることができる。
また、閉止部63が左へ揺動し、左の所定の位置に達した場合(図3の実線で記載された位置)、第1始動入賞口12aが開放され、遊技球の入球が可能になる。また、閉止部63が右へ移動し、右の所定の位置に達した場合(図3の2点鎖線で記載された位置)、第1始動入賞口12aが閉止され、遊技球の入球が不可能になる。
また、開閉装置60は、開閉装置制御手段220により、その動作が制御されている。
また、図2及び図3に示すように、第1始動入賞口12aの下方には、下に延びるように導入通路部材41aが連設されている。導入通路部材41aは、遊技盤7と装飾板21との間に、下方へ向けて遊技球を誘導する通路を形成するためのものである。導入通路部材41aにより形成される通路が導入通路41となる。また、導入通路41の上端は、第1始動入賞口12aの開口部に連設している。これにより、第1始動入賞口12aを通過した遊技球は、導入通路41に挿通可能になる。また、導入通路41には、第1入賞検出器12bが設けられている。導入通路41における第1入賞検出器12bが設けられている位置を遊技球が通過すると、第1入賞検出器12bは、電気信号を遊技制御装置100に送る。これにより、遊技制御装置100は第1始動入賞口12aに遊技球が入球したことを検出するものである。
また、導入通路部材41aの下端には、落下通路部材45aが連設されている。落下通路部材45aは、第1屈曲通路部48aと、斜め通路部48bと、第2屈曲通路部48cと、下方通路部48dとを備えている。第1屈曲通路部48aは、導入通路部材41aの下端に連設されている。第1屈曲通路部48aは、導入通路部材41aの下端から斜め右下方向へ向くように屈曲して形成されている。また、第1屈曲通路部48aは、遊技盤7と装飾板21との間に、第1屈曲通路を形成している。第1屈曲通路は、真下方向から右斜め下方向へ向けて屈曲して遊技球を誘導するためのものである。
また、第1屈曲通路部48aの下端には、斜め通路部48bが連設されている。斜め通路部48bは、第1屈曲通路部48aの下端から右斜め下方向へ向けて延びるように形成されている。斜め通路部48bは、遊技盤7と装飾板21との間に、斜め通路を形成している。斜め通路は、斜め右下方向へ向けて遊技球を誘導するためのものである。
また、斜め通路部48bの下端には、第2屈曲通路部48cが連設されている。第2屈曲通路部48cは、斜め通路部48bの下端から真下に向くように屈曲して形成されている。第2屈曲部48cは、遊技盤7と装飾板21との間に、第2屈曲通路を形成している。第2屈曲通路は、斜め下方向から真下方向へ向けて屈曲して遊技球を誘導するためのものである。
また、第2屈曲通路部48cの下端には、下方通路部48dが連設されている。下方通路部48dは、第2屈曲通路部48cの下端から下方向へ向けて延びるように形成されている。下方通路部48dは、遊技盤7と装飾板21との間に、下方通路を形成している。下方通路は、下方へ向けて遊技球を誘導するためのものである。
また、第1屈曲通路部48aと、斜め通路部48bと、第2屈曲通路部48cと、下方通路部48dとは連続して形成されている。また、第1屈曲通路と斜め通路と第2屈曲通路と下方通路とにより、落下通路45が形成されている。第1屈曲通路と、斜め通路と、第2屈曲通路と、下方通路とが連続して滑らかに形成されることにより、落下通路45は、遊技球の滑らかな挿通を可能にしている。
また、落下通路45の下端部には、一般入賞口11が設けられている。
また、導入通路部材41a、落下通路部材45aは、透明なプラスチック等の合成樹脂を用いて一体で形成されている。したがって、落下通路45は、その中を通る遊技球が視認可能になっている。また、導入通路41、落下通路45は連続して形成されている。したがって、第1始動入賞口12aから入った遊技球は、滑らかに、落下通路45の下端部に至り、一般入賞口11に至ることができる。
また、大入賞口13は、所定の条件のときに開放することにより、遊技球が入球可能に形成されている。大入賞口13には、図示はしないが、遊技球を取り込むように形成されている開口部と、開口部を開閉可能に形成されている扉部材と、扉部材を変位させる大入賞口ソレノイド13bとが備えられている。大入賞口13は、開口部が、一般入賞口11よりも大きく形成されている。したがって、開口部を開放することにより、多くの遊技球を取り込むことができるように形成されている。また、大入賞口ソレノイド13bは、遊技制御装置100により、所定の条件のときに、扉部材を作動させ、開口部の開閉を行うように制御されている。例えば、遊技制御装置100は、大入賞口ソレノイド13bに電気信号を送信することにより、通常遊技時には、開口部を閉止するように制御し、特別遊技時には、開口部を開放するように制御する。
また、図1に示すように、前枠2の上端部の左右付近には、遊技中に点灯もしくは点滅表示される複数のランプから構成される遊技効果ランプ30が2個設けられている。また、前枠2の左右の上端部には、演出用の音声を出力するためのスピーカ17が2個設けられている。
装飾図柄表示装置20は、後述する、当選抽選手段110の抽選結果を表示するものである。また、装飾図柄表示装置20は、後述する表示制御手段160により、表示動作が制御されている。また、装飾図柄表示装置20は、画像を表示する画面が平面状にに形成されるとともに、その画面に表示される三つの図柄の表示態様が可変となった液晶表示装置であり、例えば、スロットマシンにおける遊技を模して三列の図柄が後述するように変動表示されたり、停止表示されたりして遊技の演出を行うものであり、遊技領域10のほぼ中央に配置されている。
装飾板21は、プラスチック等の合成樹脂を用いて板状に形成されている。また、装飾板21は、ほぼ中央に遊技者が装飾図柄表示装置20の表示を確認できるような、四角形状の貫通した装飾図柄表示装置確認用穴を有している。また、装飾板21には、装飾図柄表示装置20確認用穴の右側から上側にかけて、落下通路45内を挿通する遊技球が視認可能な透明部21aが設けられている。
特定表示装置200は、後述する確率変動遊技へ移行することを点灯によって遊技者に報知するための表示ランプ装置である。
このような構成のパチンコ機PMでは、遊技者が操作ハンドル5を所定の方向へ回動操作すると、上球皿4に収納された遊技球が1個ずつ図示しない発射部へ送られる。発射部に到達した遊技球は、操作ハンドル5の回転角度に応じた強度で、発射部から遊技領域10へ向かって発射され、遊技領域10内において落下し、入賞口11、12及びアウト口14のいずれかに受け入れられる。ここで、遊技球が入賞口11、12に受け入れられた場合には、所定の賞球が上球皿4に払いだされる。
そして、入賞口11、12のうち始動入賞口12に打球が入賞すると、所定の賞球が上球皿4に払い出される他、特別図柄表示装置200に表示されている図柄の変動を開始させる。この図柄の変動が開始されてから所定の時間が経過すると、特別図柄表示装置200に変動表示された図柄が停止する。ここで、停止した図柄が予め規定された所定の図柄と一致する場合には、当たりとなる。
また、特別図柄表示装置200側の図柄変動が開始されるのと同時に、装飾図柄表示装置20の画面に表示されている複数の図柄も変動が開始される。この図柄の変動が開始されてから所定の時間が経過すると、装飾図柄表示装置20に変動表示された図柄が停止する。ここで、停止した三つの図柄が予め規定された組合せ(例えば、1〜9の各数字のぞろ目)となっている場合には、当たりとなり、大入賞口13が開放され、遊技領域10へ向かって発射された遊技球の大半が大入賞口13へ入賞するようになり、遊技者に大量の賞球の払い出しが行なわれる。
なお、本実施の形態にかかるパチンコ機PMには、内部で行なわれる抽選の結果を示す図柄を示す特別図柄表示装置200として、7セグメントの小型表示装置を含んで構成された特別図柄表示装置200が設けられている。また、特別図柄表示装置200は、複数種類の中から決定された図柄を表示することにより遊技における当たり外れを遊技者に報知するものになっている。
ここで、本実施の形態では、始動入賞口12に打球が入賞すると、上記のように、装飾図柄表示装置20の図柄を変動させる変動図柄演出と同時に、遊技効果ランプ30を所定の順序で点滅させるランプ点滅演出を行う。そして、これらの変動図柄演出及びランプ点滅演出を所定時間行った後に、遊技者に対し、停止した図柄で大当たりを引き当てたか否かを報知すようになっている。
換言すると、パチンコ機PMは、後述する抽選手段が入賞内容の抽選を行う毎に、装飾図柄表示装置20の表示形態である図柄を変動させることにより、抽選が行われたことを報知し、変動させた図柄を停止して停止図柄を見せることにより、抽選手段が抽選した入賞内容を遊技者に報知するようにしたものである。
(遊技制御装置100)
本実施の形態のパチンコ機PMは、上記のような演出動作や遊技動作等を制御するための遊技制御装置100を備えている。図4には、遊技制御装置100の概略構成が示されている。遊技制御装置100は、マイクロコンピュータを利用したCPU並びにROM及びRAM等の記憶手段を含んで構成されたハードウェアに、演出動作制御や遊技動作制御を行うためのソフトウェアがインストールされた制御装置である。
遊技制御装置100には、図4に示すように、当該遊技制御装置100へ所定の信号を送出する信号発信源として、大入賞口13の内部に設けられた大入賞口入賞検出器13aと、一般入賞口11の内部に設けられた一般入賞口入賞検出器11aと、第1始動入賞口12aの開口部に連設された導入通路41に設けられた第1入賞検出器12bと、第2始動入賞口12cの内部に設けられた第2入賞検出器12dとが電気的に接続されている。
また、遊技制御装置100には、その制御対象となる機器として、第2始動入賞口12cのチューリップを開閉駆動する普通電動役物ソレノイド16と、大入賞口13の扉部材を開閉駆動する大入賞口ソレノイド13bと、特別図柄表示装置200と、装飾図柄表示装置20と、スピーカ17と、遊技効果ランプ30と、開閉装置60とが電気的に接続されている。
このような遊技制御装置100には、一般入賞口11及び始動入賞口12等の各入賞口への入球を判定する入球検知手段105と、特別遊技へ移行するか否かについての当否抽選等を行う当選抽選手段110と、抽選における当否を決めるためのテーブルが記憶されているテーブル記憶手段120と、特別図柄表示装置200及び装飾図柄表示装置20で停止表示させる図柄を決める図柄決定手段130と、特別図柄表示装置200及び装飾図柄表示装置20の表示動作を制御する表示制御手段160と、所定の条件で当選抽選手段110の抽選結果に関する情報を、所定の個数、記憶する保留制御手段170と、特別遊技へ移行するか否かの判定結果を報知するタイミングを決定する表示方法決定手段122と、特別遊技における演出内容を定める演出パターンが記憶されている演出パターン記憶手段90と、特別遊技へ移行する旨を遊技者に報知する報知手段92と、特別遊技における動作を制御する特別遊技制御手段180と、確率変動遊技状態における遊技を実行する確率変動遊技制御手段190と、始動入賞口12の普通電動役物の開閉を制御する普通電動役物制御手段192と、大入賞口13の開閉を制御する開閉制御手段194と、開閉装置60の動作を制御する開閉装置制御手段220とが設けられている。
入球検知手段105は、一般入賞口11に遊技球が落入した際に、一般入賞口入賞検出器11aから落入信号が出力されると、この落入信号に基づいて一般入賞口11に遊技球が入賞したことを検知するものである。
また、入球検知手段105は、第1始動入賞口12aに遊技球が入賞したことを検知する。具体的には、第1始動入賞口12aに遊技球が入球すると、遊技球は、第1始動入賞口12aの開口部に連設されている導入通路41を通過する。このとき、遊技球が導入通路41における第1入賞検出器12bを設けた位置を通過することにより、第1入賞検出器12bから落入信号が出力される。この落入信号に基づいて、入球検知手段105は、第1始動入賞口12aに遊技球が入賞したことを検知する。
また、入球検知手段105は、第2始動入賞口12cに、遊技球が落入すると、第2始動入賞口12cの内部に設けられている第2入賞検出器12dから落入信号が出力され、この落入信号に基づいて、第2始動入賞口12cに遊技球が入賞したことを検知する。
当選抽選手段110は、特別遊技へ移行するか否かについての当否抽選処理と、確率変動遊技へ移行するか否かについての確率変動抽選処理とを行うものとなっている。この当選抽選手段110には、図5に示すように、当否抽選処理を行う当否抽選手段112と、確率変動抽選処理を行う確率変動抽選手段115とが設けられている。
当否抽選手段112は、所定の乱数発生手段から取得した乱数を当否の判定に用いる当否抽選値として取得する当否抽選値取得手段113と、この当否抽選値取得手段113が取得した当否抽選値に基づいて特別遊技へ移行するか否かを判定する当否判定手段114とで特別遊技への移行を判定するものである。
当否抽選値取得手段113は、通常の遊技よりも遊技者にとって有利な状態である特別遊技へ移行するか否かを判定するために、遊技球の始動入賞口12への入賞を契機として、上記の乱数発生手段から当否抽選値としての乱数を取得するものである。
ここで、乱数発生手段としては、例えば、0から65535までの数値範囲で当否抽選値としての乱数を発生できるものを採用するのが好ましく、また、数学的に乱数を発生するものに限らず、所定のデジタル電子回路からなるハードウェアで擬似的に乱数を発生するハードウェア型の乱数発生手段や、コンピュータにインストールされた所定のプログラムで擬似的に乱数を発生するソフトウェア型の乱数発生手段も採用できる。
当否判定手段114は、特別遊技への移行を判定する際に参照すべき当否テーブルを複数種類備え、遊技の状況に応じた一の当否テーブルを選び、この選んだ当否テーブルを参照し、当否抽選値取得手段113が取得した当否抽選値が、当該当否テーブルの当たり領域及び外れ領域のどちらに属しているかにより、上記の判定を行うものである。
すなわち、当否判定手段114には、通常時に参照される当否テーブルと、確率変動遊技時に参照される当否テーブルとが備えられている。各当否テーブルは、当否抽選値として発生される乱数の発生する範囲内において、当たりとなる数値の範囲として設定された当たり領域と、外れとなる数値の範囲として設定された外れ領域とが設定されたものである。そして、確率変動遊技時に参照される当否テーブルは、通常時に参照される当否テーブルよりも当たりの確率が高くなるように、通常時の当否テーブルよりも当たりの領域が広く設定されたものとなっている。
当否判定手段114は、状況に応じて選んだ当否テーブルを参照し、当否抽選値取得手段113が取得した当否抽選値が、当該当否テーブルの当たり領域に属していれば、特別遊技へ移行すると判定し、当該当否テーブルの外れ領域に属していれば、特別遊技へ移行しないと判定するようになっている。
確率変動抽選手段115は、所定の乱数発生手段から取得した乱数を、確率変動遊技への移行するか否かの判定に用いる確率変動抽選値として取得する確率変動抽選値取得手段116と、この確率変動抽選値取得手段116が取得した確率変動抽選値に基づいて確率変動遊技へ移行するか否かを判定する確率変動判定手段117とで確率変動遊技への移行を判定するものである。
確率変動抽選値取得手段116は、通常の遊技から確率変動遊技へ移行するか否かを判定するために、遊技球の始動入賞口12への入賞を契機として、所定の乱数発生手段から確率変動抽選値としての乱数を取得するものである。
ここで、確率変動遊技とは、特別遊技への当選確率が通常遊技よりも高い遊技をいう。つまり、確率変動遊技とは、通常の遊技から特別遊技へ移行するための条件が遊技者にとって有利なものに変更された状態で行われる遊技である。例えば、通常遊技時においては、特別遊技の当選確率は、一定の値を有しているが、確率変動遊技時には、特別遊技の当選確率が、通常遊技時よりも高い状態で行われる。また、確率変動遊技に当選すると、特別遊技の終了後に確率変動遊技に移行する。そして、確率変動遊技は、次に特別遊技に当選した場合や、特別遊技に一定回数当選した場合等に終了する。なお、確率変動遊技としては、遊技者に有利となる変動時間が短縮された変動時間短縮状態で行われる遊技を採用しても良い。
また、乱数発生手段としては、上記した乱数発生手段と同様のものが採用でき、例えば、0から255までの数値範囲で当否抽選値としての乱数を発生できるものを採用するのが好ましい。ただし、乱数発生手段としては、当否抽選値取得手段113が取得する当否抽選値としての乱数とは、独立して別個に乱数を発生するものが採用される。
確率変動判定手段117は、確率変動遊技への移行を判定する際に、所定の移行判定テーブルを参照するものとなっている。すなわち、移行判定テーブルは、特別遊技への移行を是認するための数値範囲である是認領域と、特別遊技への移行を否認するための数値範囲である否認領域とが設定されたものである。確率変動判定手段117は、確率変動抽選値取得手段116が取得した確率変動抽選値が、移行判定テーブルの是認領域に属している場合には、確率変動遊技へ移行する旨の判定を行い、移行判定テーブルの否認領域に属している場合には、確率変動遊技へ移行しない旨の判定を行うものとなっている。
また、確率変動判定手段117は、確率変動遊技へ移行するか否か判定を行った後に、確率変動遊技へ移行するか否かの移行指示信号を、後述する表示制御手段160へ送出するようになっている。この移行指示信号は、後述する図柄決定手段130が送出する停止図柄に関する情報を伝達するための停止図柄データ信号とは、別個に送出されるものとなっている。
図4に戻って、テーブル記憶手段120は、次に説明する図柄決定手段130が特別図柄である停止図柄を決定する際に参照するために、第1から第3までの特別図柄範囲テーブルを記憶したものとなっている。
ここで、第1特別図柄範囲テーブルは、当否抽選手段112が当たりを抽選した場合において、確率変動抽選手段115が確率変動遊技に移行する旨の判定をしたときに、図柄決定手段130によって参照されるものである。
第2特別図柄範囲テーブルは、当否抽選手段112が当たりを抽選した場合において、確率変動抽選手段115が確率変動遊技に移行しない旨の判定をしたときに、図柄決定手段130によって参照されるものである。
第3特別図柄範囲テーブルは、当否抽選手段112が外れを抽選した場合に、図柄決定手段130によって参照されるものである。
そして、第1特別図柄範囲テーブル及び第2特別図柄範囲テーブルには、図柄決定のために取得される乱数である図柄決定抽選値と関連付けされて、例えば、「1」、「2」等の複数種類の図柄が記録されている。このうち、第1特別図柄範囲テーブルには、確率変動遊技へ移行することを示す図柄が含まれる一方、第2特別図柄範囲テーブルには、確率変動遊技へ移行することを示す図柄が含まれていない。例えば、「3」、「7」のように一般的に確率変動遊技へ移行することを示す図柄は、第1特別図柄範囲テーブルにのみ記録され、それ以外の図柄、換言すると、確率変動遊技へ移行することを示さない図柄は、第1特別図柄範囲テーブル及び第2特別図柄範囲テーブルの両方に記録されている。
第3特別図柄範囲テーブルには、図柄決定のために取得される乱数のうち、外れを示す図柄決定抽選値と関連付けされて、外れを示す図柄「−」が記録されている。
図柄決定手段130は、装飾図柄表示装置20及び特別図柄表示装置200の演出パターンを構成する、図柄を変動表示させる際の変動パターンと、変動させている図柄を停止させた際に表示される停止図柄とを決定するものである。なお、装飾図柄表示装置20における演出パターンとは、装飾図柄表示装置20に表示される図柄を変動表示させる変動パターンと、変動させていた図柄を停止させた際に表示される停止図柄とから構成される。図柄決定手段130は、当否抽選手段112が抽選を行うたびに、特別図柄表示装置200及び装飾図柄表示装置20のそれぞれについて、図柄を変動表示させる際の変動パターンと、変動させていた図柄を停止させた際に表示される停止図柄とを決定するものである。
このような図柄決定手段130には、図6の如く、装飾図柄としての停止図柄を決定する装飾図柄決定手段132と、特別図柄としての停止図柄を決定する特別図柄決定手段140と、普通図柄としての停止図柄を決定する普通図柄決定手段148とが設けられている。
このうち、特別図柄決定手段140は、特別図柄表示装置200において図柄を変動表示させる際の変動パターンを選択するパターン選択手段144と、特別図柄表示装置200において変動表示させていた図柄を停止させた際に表示させる停止図柄を選択する図柄選択手段146とを備えたものとなっている。
図柄選択手段146は、所定の乱数発生手段により図柄決定抽選値を取得すると、テーブル記憶手段120の特別図柄範囲テーブルのうち、当否抽選手段112による抽選処理及び確率変動抽選手段115による抽選処理の両方の結果に応じた特別図柄範囲テーブルを選び、選んだ特別図柄範囲テーブルを参照することにより、特別図柄表示装置200における停止図柄を決定するものである。
すなわち、当否抽選手段112の抽選結果が当たりである場合において、確率変動抽選手段115の抽選結果が確率変動遊技へ移行する旨の判定であるときには、図柄選択手段146は、テーブル記憶手段120の特別図柄範囲テーブルのうち、第1特別図柄範囲テーブルを選び、この第1特別図柄範囲テーブルにおいて取得した図柄決定抽選値と関連する図柄を停止図柄として選択するようになっている。
また、当否抽選手段112の抽選結果が当たりである場合において、確率変動抽選手段115の抽選結果が確率変動遊技へ移行しない旨の判定であるときには、図柄選択手段146は、テーブル記憶手段120の特別図柄範囲テーブルのうち、第2特別図柄範囲テーブルを選び、この第2特別図柄範囲テーブルにおいて、取得した図柄決定抽選値と関連する図柄を停止図柄として選択するようになっている。
さらに、当否抽選手段112の抽選結果が外れである場合には、確率変動抽選手段115の抽選結果を斟酌せずに、図柄選択手段146は、テーブル記憶手段120の特別図柄範囲テーブルのうち、第3特別図柄範囲テーブルを選び、この第3特別図柄範囲テーブルを参照して、図柄「−」を停止図柄として選択するようになっている。
特別図柄決定手段140は、図柄選択手段146が特別図柄を選択すると、その特別図柄についてのデータである特別図柄データを表示制御手段160へ送出するようになっている。
パターン選択手段144には、特別図柄の変動表示における変動の開始から停止までの間に特別図柄の変動すべき態様を定める複数種類の変動パターンが記憶されている。これら複数種類の変動パターンは、一の変動パターンを選択するための変動抽選値に関連づけされた状態でパターン選択手段144に記憶されたものとなっている。
そして、パターン選択手段144は、それ自身に記憶された変動パターンの中から当否抽選手段112の抽選結果及び確率変動抽選手段115に応じた複数種類の変動パターンを絞り込んで抽出した後、所定の乱数発生手段が発生する乱数を、変動パターンを選択するための変動抽選値として取得し、この変動抽選値に対応した変動パターンを抽出した複数種類の変動パターンの中から選択するものとなっている。
ここで、パターン選択手段144に記憶されている複数種類の変動パターンの各々には、変動の開始から停止まで図柄の変動が継続する継続時間である変動時間が設定され、当該変動時間等の図柄変動に係る変動パターン・データが備えられている。
例えば、当否抽選手段112の抽選結果が外れである場合、装飾図柄表示装置20によるリーチ演出を伴わない通常の外れ変動パターンの変動時間は、短く設定されている。一方、当否抽選の結果が外れである場合でも、リーチ演出を伴うリーチ付外れ変動パターンは、リーチ演出を行う都合上、その変動時間は、通常の外れ変動パターンよりもかなり長く設定されている。
また、当たり変動パターンは、リーチ付外れ変動パターンと同様に、リーチ演出を伴うので、リーチ演出を行う都合上、その変動時間は、通常の外れ変動パターンよりも長く設定されている。
以上のような変動パターンの各々には、図柄の変動が開始された時点から、所定の変動時間が経過したら、変動表示されていた図柄が停止表示されるように、変動時間が設定され、このような変動時間を含む変動パターン・データが備えられている。換言すると、特別図柄の変動パターンの変動時間は、特別図柄の変動表示の終了条件になっている。
これにより、特別図柄の変動パターン・データに含まれている変動時間に基づいて遊技の演出を行うことにより、遊技演出の終了時期が特別図柄の図柄変動の終了時期と同期するようになっている。
このため、特別図柄決定手段140は、パターン選択手段144が特別図柄の変動パターンを選択すると、その変動パターンについて、変動時間やリーチ付である等のデータを含む変動パターン・データを、装飾図柄決定手段132及び表示制御手段160等へ送出するようになっている。
装飾図柄決定手段132は、装飾図柄表示装置20において図柄を変動表示させる際の変動パターンを選択するパターン選択手段136と、装飾図柄表示装置20において変動表示させていた図柄を停止させた際に表示させる停止図柄を選択する図柄選択手段138とを備えたものとなっている。
図柄選択手段138は、当否抽選手段112により抽選された抽選結果、並びに、特別図柄決定手段140により決定された特別図柄の停止図柄及び特別図柄の変動パターンに対応するように、装飾図柄表示装置20に表示される装飾図柄の停止図柄を選択するものとなっている。
ここで、図柄選択手段138が選択する装飾図柄の停止図柄は、当否抽選手段112による抽選結果等に対応して選択された三つの図柄が組み合わされたものとなっている。
例えば、当否抽選手段112による抽選結果が当たりの場合、図柄選択手段138は、装飾図柄の停止図柄として、「七七七」や「一一一」のように同一の図柄が三つ揃った組合せを選択するようになっている。また、この場合、図柄選択手段138は、装飾図柄の停止図柄を構成する一の図柄として、特別図柄の停止図柄と同じ図柄を採用するようになっている。例えば、特別図柄の停止図柄が「三」の場合、図柄選択手段138は、装飾図柄の停止図柄として、「三三三」を選択するようになっている。
一方、当否抽選手段112による抽選結果が外れの場合において、特別図柄決定手段140によってリーチ演出を伴わない通常の外れ変動パターンが選択されたときには、図柄選択手段138は、装飾図柄の停止図柄として、「三一二」や「九四六」のように三つの図柄が揃っていない組合せを選択するようになっている。
また、外れの場合において、特別図柄決定手段140によってリーチ演出を伴うリーチ付外れ変動パターンが選択されたときには、図柄選択手段138は、装飾図柄の停止図柄として、「一九一」や「七二七」のように一つの図柄のみが他と相違する組合せを選択するようになっている。
パターン選択手段136は、装飾図柄の変動表示における変動の開始から停止までの間に装飾図柄の変動すべき態様を定める複数種類の変動パターンが記憶されたものとなっている。そして、パターン選択手段136は、特別図柄決定手段140により決定された特別図柄の停止図柄及び特別図柄の変動パターンに応じて、それ自身に記憶された複数種類の変動パターンの中から一の変動パターンを選択するものとなっている。
ここで、装飾図柄の変動パターンとしては、図柄変動を開始してから、三つの図柄のうち、二つの図柄が同じ図柄となったリーチ状態の表示を経て、当たり図柄としての停止図柄に至る当たり変動パターンと、図柄変動を開始してから、リーチ状態の表示を経て、外れ図柄としての停止図柄に至るリーチ演出付外れ変動パターンと、図柄変動を開始してから、リーチ状態の表示を経ることなく、外れ図柄としての停止図柄に至る通常の外れ変動パターンとが設定されている。
これら当たり変動パターン、リーチ演出付外れ変動パターン及び通常の外れ変動パターンの各々には、変動の内容である変動態様に応じて、変動の開始から停止までの継続時間である変動時間が設定されている。なお、装飾図柄の変動パターンの変動時間は、図柄の変動表示の終了条件になっている。
そして、リーチ演出付外れ変動パターンとしては、そのリーチ演出の内容に応じて変動時間の長さが異なる様々な変動パターンが設定されている。
以上において、パターン選択手段136は、複数種類の変動パターンの中から一の変動パターンを選択するにあたり、特別図柄決定手段140側のパターン選択手段144によって選択された特別図柄の変動パターンに設定されている変動時間と同じ変動時間が設定されているものを、装飾図柄の変動パターンとして選択するようになっている。
普通図柄決定手段148は、始動入賞口12を開放する旨を報知するために装飾図柄表示装置20に表示される普通図柄を決定するものである。すなわち、普通図柄決定手段148には、普通図柄を決定するための普通図柄抽選値に関連づけされて、複数種類の普通図柄が記憶されている。
そして、普通図柄決定手段148は、入球検知手段105が始動入賞口12に遊技球が入賞したと判定すると、所定の乱数発生手段が発生する乱数を、普通図柄を決定するための普通図柄抽選値として取得し、それ自身に記憶されている複数種類の普通図柄のうち、普通図柄抽選値に対応するものを表示すべき普通図柄に決定するものとなっている。普通図柄決定手段148が決定した普通図柄が予め設定されていた当たり図柄の場合には、開放指令信号が普通電動役物開閉制御手段192へ送出されるようになっている。
開放指令信号を受信した普通電動役物開閉制御手段192は、始動入賞口12の普通電動役物の開放するようになっている。
図2に戻って、表示制御手段160は、図柄決定手段130により決定された変動パターンに基づく図柄変動の形で、当否抽選手段112による抽選の結果を表示するように、特別図柄表示装置200及び装飾図柄表示装置20の表示動作を制御するものとなっている。
表示制御手段160には、図7に示すように、特別図柄表示装置200の表示動作を制御する特別図柄表示装置制御手段161と、装飾図柄表示装置20の表示動作を制御する装飾図柄表示装置制御手段162とが設けられている。
なお、装飾図柄表示装置制御手段162は、特別図柄の変動表示及び停止表示を特別図柄表示装置200に行わせる制御機能に加えて、遊技効果ランプ30の点灯及び消灯を行う制御機能を有するものとなっている。
また、装飾図柄表示装置制御手段162は、装飾図柄の変動表示及び停止表示を装飾図柄表示装置20に行わせる制御機能に加えて、普通図柄の表示を行う制御機能を有するものとなっている。
図2に戻って、保留制御手段170は、当選抽選手段110の抽選結果に関する情報を記憶するものである。また、保留制御手段170は、始動入賞口12に遊技球が入球してから、当選抽選手段110の抽選結果が、装飾図柄表示装置20に表示されるまでに、次の遊技球が入球した場合に、当選抽選手段110の抽選結果に関する情報を、所定の個数、記憶する。
また、本実施の形態では、保留制御手段170は、特別遊技中に、遊技球が始動入賞口12に入球した場合も、当選抽選手段110の抽選結果に関する情報を記憶する。
ここで、保留制御手段170に記憶される、当選抽選手段110の抽選結果に関する情報とは、特別遊技に当選したか否かを判定する当否抽選値取得手段113により取得された当否抽選値、確率変動遊技に移行するか否かを判定する確率変動抽選値取得手段116により取得された確率変動抽選値、及び、装飾図柄表示装置20等における演出パターンを選択するパターン選択手段136により取得された変動抽選値等である。
また、保留制御手段170が記憶する、当選抽選手段110の抽選結果に関する情報の、所定の個数を、本実施の形態では、4個としている。
また、遊技球が始動入賞口12へ入球してから、遊技球が始動入賞口12に入球してから、当選抽選手段110の抽選結果を、装飾図柄表示装置20が表示するまでに、次の遊技球が始動入賞口12に入球した場合は、次の遊技球に関する、当選抽選手段110の抽選結果は、表示されず、いわゆる保留状態になっている。また、保留制御手段170に記憶されている当選抽選手段110の抽選結果に関する情報を、一般的に保留球と称している。
また、例えば、第1の遊技球が、始動入賞口12に入球し、その入球に対応する当選抽選手段110の抽選結果が、装飾図柄表示装置20に表示される前に、第1の遊技球の次の遊技球である第2の遊技球が、始動入賞口12に入球した場合、この第2の遊技球に対応する当選抽選手段110の抽選結果に関する情報が、保留制御手段170に記憶され、いわゆる保留状態となる。そして、この第2の遊技球に対応する抽選結果が保留状態となっている状態で、第2の遊技球の次の遊技球である第3の遊技球が入球した場合、第2の遊技球に対応する当選抽選手段110の抽選結果に関する情報とともに、第3の遊技球に対応する当選抽選手段110の抽選結果に関する情報も、保留制御手段170に記憶され、いわゆる保留状態となる。このとき、保留制御手段170に記憶されている、当選抽選手段110の抽選結果に関する情報は、2個になる。そして、第1の遊技球に対応する当選抽選手段110の抽選結果が、装飾図柄表示装置20に表示されると、保留制御手段170に記憶されている第2の遊技球に対応する当選抽選差手段110の抽選結果に関する情報に基づき、次の第2の遊技球に対応する当選抽選手段110の抽選結果が、装飾図柄表示装置20に表示される。このとき、保留制御手段170に記憶されている当選抽選手段110の抽選結果に関する情報の個数は、抽選結果が、装飾図柄表示装置20に表示される度に、1個づつ減少する。第2の遊技球にかかる当選抽選手段110の抽選結果が、装飾図柄表示装置20に表示されると、次の第3の遊技球に対応した当選抽選手段110の抽選結果が、保留制御手段170に記憶されている当選抽選手段110の抽選結果に関する情報に基づき、第3の遊技球に対応する当選抽選手段110の抽選結果が装飾図柄表示装置20に表示される。また、第1の遊技球に対応する当選抽選手段110の抽選結果が表示された後、第2の遊技球に対応する当選抽選手段110の抽選結果が、装飾図柄表示装置20に表示される前に、第4の遊技球が始動入賞口12に入球した場合、第3の遊技球に対応する当選抽選手段110の抽選結果に関する情報ともに、第4の遊技球に対応する当選抽選手段110の抽選結果の関する情報も、保留制御手段170に記憶され、いわゆる保留状態となる。この場合も、保留制御手段170に記憶されている、当選抽選手段110の抽選結果に関する情報は、2個になる。そして、このような、装飾図柄表示装置20による当選抽選手段110の抽選結果の表示と、保留制御手段170による当選抽選手段110の抽選結果に関する情報の記憶とが、遊技球が始動入賞口12に入球するごとに、順次繰り返される。
また、特別遊技中に、遊技球が始動入賞口12へ入球しても、特別遊技中は、当選抽選手段110の抽選結果を、装飾図柄表示装置20が表示せず、同様に保留状態になっている。
そして、特別遊技終了後に、、保留制御手段170に記憶されている始動入賞口12に入球した次の遊技球にかかる当選抽選手段110の抽選結果が、所定の演出パターンに基づき、装飾図柄表示装置20に表示される。
また、保留制御手段170は、当選抽選手段110の抽選結果に関する情報を、所定の個数である4個記憶するが、保留制御手段170が記憶する当選抽選手段110の抽選結果に関する情報の数が、所定の個数である4個に達すると、次に、遊技球が始動入賞口12へ入球しても、当選抽選手段110は、当選又は非当選の抽選を行わない。言い換えると始動入賞口12への入球が無効となる。そして、保留制御手段170に記憶されている当選抽選手段110の抽選結果に関する情報に基づき、装飾図柄表示装置20が、当選抽選手段110の抽選結果を表示すると、保留制御手段170に記憶している、当選抽選手段110の抽選結果に関する情報の個数が減り、所定の個数に達しない状態になる。その状態で遊技球が始動入賞口12へ入球すると、当選抽選手段110は、再度、当選又は非当選を決定するための抽選を行うようになる。
また、保留制御手段170は、遊技球が第1始動入賞口12aに入球した場合の当選抽選手段110の抽選結果に関する情報を記憶する第1保留制御手段170aと、遊技球が第2始動入賞口12cに入球した場合の当選抽選手段110の抽選結果に関する情報を記憶する第2保留制御手段170bとを備えている。すなわち、保留制御手段170は、第1始動入賞口12a及び第2始動入賞口12cごとに、当選抽選手段110の抽選結果を所定の個数記憶する。
また、本実施の形態では、第1保留制御手段170aが記憶する、当選抽選手段110の抽選結果に関する情報の個数を4個とし、第2保留制御手段170bが記憶する、当選抽選手段110の抽選結果に関する情報の個数を、4個としている。
また、第1保留制御手段170aが記憶する、当選抽選手段110の抽選結果に関する情報の個数を4個とし、第2保留制御手段170bが記憶する、当選抽選手段110の抽選結果に関する情報の個数を8個とするように、第1保留制御手段170a及び第2保留制御手段170bが記憶する当選抽選手段110の抽選結果に関する情報の個数を、それぞれ異なるようにしても良い。これにより、第1始動入賞口12a、又は第2始動入賞口12cのうち、どちらか一方の、保留制御手段170が記憶する当選抽選手段110の抽選結果に関する情報が、所定の個数である4個に達した場合であっても、所定の個数である4個に達していない他方の始動入賞口12に遊技球が入球すれば、当選抽選手段110の抽選が行われる。
また、第1保留制御手段170a及び第2保留制御手段170bが記憶する当選抽選手段110の抽選結果に関する情報の所定の個数を、遊技状態によって、変更するように形成しても良い。ここで、遊技状態とは、特別遊技中や確率変動遊技中等をいう。具体的には、例えば、特別遊技中は、第1保留制御手段170a及び第2保留制御手段170bが記憶する当選抽選手段110の抽選結果に関する情報の所定の個数を、通常の4個から8個に増やすように形成しても良い。このように形成すると、特別遊技中等の、保留状態の時間が長いような場合でも、保留制御手段170が記憶する、当選抽選手段110の抽選結果に関する情報の個数が、所定の個数に達するまで時間を要し、始動入賞口12へ遊技球が入球した場合に、無効となることが少なくなる。したがって、遊技者は、飽きることなく遊技をすることができる。
特別遊技制御手段180は、当否抽選手段112による抽選結果が当たりの場合に、遊技を通常の遊技から特別遊技へ移行させ、特別遊技における動作を制御するものである。
この特別遊技制御手段180には、図8に示すように、特別遊技へ移行する時期を判定する特別遊技移行判定手段182と、特別遊技の遊技における構成単位である単位遊技を行うための単位遊技実行手段184と、特別遊技を終了するか否かを判定する特別遊技終了手段186とが設けられている。
特別遊技移行判定手段182は、抽選結果が当たりとなった当否抽選に対応する図柄変動が停止された時点を特別遊技へ移行する時期であると判定するものである。
単位遊技実行手段184は、特別遊技において複数回連続的に繰り返される大入賞口13の開閉動作の一回を単位遊技の一回と判定し、この単位遊技が上限となる回数に達するまで、大入賞口開閉制御手段194に開放許可指令を送信し続けるものである。
具体的には、単位遊技実行手段184は、大入賞口13の開閉動作回数をカウントし、当該開閉動作回数が9回に達するまで、大入賞口開閉制御手段194への開放許可指令の送信を継続し、大入賞口開閉制御手段194に大入賞口13の開閉動作を行わせるものとなっている。
特別遊技終了手段186は、単位遊技の実行回数、換言すると、大入賞口13の開閉動作回数が上限(例えば、15回)に達すると、特別遊技を終了させるものである。
また、特別遊技終了手段186 には、単位遊技の実行回数が上限に達していなくとも、所定の強制終了条件が成立した場合にも、特別遊技を終了させるものとなっている。
例えば、大入賞口13の内部に特定領域及び一般領域が設けられ、大入賞口13に入賞した遊技球が特定領域及び一般領域のいずれか一方を必ず通過するものとなっている場合において、特別遊技終了手段186は、大入賞口13に所定数の遊技球が入賞するまでに、遊技球が1球も特定領域を通過しないときには、特別遊技を終了させるものとなっている。
普通電動役物開閉制御手段192は、装飾図柄表示装置20に表示される普通図柄に応じて、始動入賞口12の普通電動役物を開閉駆動する普通電動役物ソレノイド16を制御するものとなっている。
例えば、装飾図柄表示装置20に普通図柄が特定の図柄で停止表示された場合、普通電動役物開閉制御手段192は、始動入賞口12に遊技球が入賞しやすくなるように、普通電動役物ソレノイド16を駆動し、普通電動役物を開放状態にするようになっている。
確率変動遊技制御手段190は、確率変動抽選手段115による抽選で確率変動遊技へ移行することが決定すると、特別遊技の終了後の遊技状態を、当たり確率の高い確率変動状態、すなわち、確率変動遊技へ移行させるものである。そして、確率変動遊技制御手段190は、確率変動遊技へ移行させた後、原則として、当否抽選手段112による抽選で当たりがでるまで、当たり確率の高い状態を継続するようになっている。なお、当たり確率の高い確率変動遊技へ移行したことは、次に説明する報知手段92により遊技者に報知されるようになっている。
報知手段92は、特別図柄表示装置200 、装飾図柄表示装置20、特定表示装置24、スピーカ17及び遊技効果ランプ30のうち、少なくともいずれか一つを利用して、視覚的又は聴覚的な報知を遊技者に対して行うものである。
ここで、報知手段92が報知に利用する手段や方法、及び報知のタイミングを決定するために、表示方法決定手段122が設けられている。
表示方法決定手段122は、当否抽選手段112の抽選結果が当たりである場合において、確率変動抽選手段115の抽選により確率変動遊技へ移行することになったときに、確率変動遊技へ移行する旨を遊技者にいつ報知するかを決定する、換言すると、確率変動遊技移行報知のタイミングを決定する機能を有している。
大入賞口開閉制御手段194は、大入賞口13の扉部材を開閉駆動する大入賞口ソレノイド13bを制御するものである。大入賞口開閉制御手段194は、特別遊技が実行されると、大入賞口ソレノイド13bに電気信号を送ることにより、それまで大入賞口13の開口部を閉止していた扉部材を作動させ、大入賞口13の開口部を開放状態にすることにより、遊技者に有利な遊技状態が提供されるようになっている。
開閉装置制御手段220は、開閉装置60の動作を制御するためのものである。開閉装置制御手段220は、開閉装置60のソレノイドに電気信号を送ることにより、揺動軸を中心に、開閉部材61の閉止部63を左右に揺振させることが可能になっている。また、開閉装置制御手段220は、開閉部材61の閉止部63を、左右に揺振させることにより第1始動入賞口12aの開閉を可能としている。
また、始動入賞口12に遊技球が入球し、当選抽選手段110により確率変動遊技に当選すると、通常遊技から確率変動遊技に移行する。開閉装置制御手段220は、通常遊技から確率変動遊技に移行する場合に、開閉部材61の閉止部63を左の所定の位置へ揺動させ、第1始動入賞口12aが開放状態になるように、開閉装置60の動作を制御する。つまり、本実施の形態では、当選抽選手段110により確率変動遊技に当選し、通常遊技から確率変動遊技へ移行することが、開放条件となっている。
そして、確率変動遊技中は、閉止部63を左の所定の位置の状態にしておき、第1始動入賞口12aが開放状態のままになるように開閉装置60の動作を制御する。つまり、本実施の形態では、開放条件が満たされると、次に閉止条件が満たされるまで、第1始動入賞口12aを開放したままにしている。また、これにより、確率変動遊技中は、遊技球の第1始動入賞口12aへの入球が可能になる。また、開閉装置制御手段220は、第1始動入賞口12aを開放中に、重ねて開放条件が満たされた場合には、第1始動入賞口12aを開放したままになるように、開閉装置60の動作を制御する。
また、開閉装置制御手段220は、確率変動遊技が終了する場合に、開閉部材61の閉止部63を右の所定の位置へ揺動させ、第1始動入賞口12aが閉止状態になるように、開閉装置60の動作を制御する。つまり、本実施の形態では、確率変動遊技が終了することが、閉止条件となっている。
そして、通常遊技中は、開閉部材61を右の所定の位置の状態にしておき、第1始動入賞口12aが閉止状態のままになるように開閉装置60の動作を制御する。つまり、本実施の形態では、閉止条件が満たされると、次に開放条件が満たされるまで、第1始動入賞口12aを閉止したままにしている。これにより、通常遊技中は、遊技球の第1始動入賞口12aへの入球が不可能になる。また、開閉装置制御手段220は、第1始動入賞口12aを閉止中に、重ねて閉止条件が満たされた場合には、第1始動入賞口12aを閉止したままにするように、開閉装置60のの動作を制御する。
また、開閉装置制御手段220は、図15におけるステップ4530において、確率変動遊技に移行した場合には、開閉装置60が第1始動入賞口12aを開放するように開閉装置60の動作を制御する。開閉装置制御手段220は、また、図12におけるステップ2930において、確率変動遊技終了条項に該当すると判定された場合(確率変動遊技が終了したと判定された場合)には、第1始動入賞口12aを閉止するように、開閉装置60の動作を制御する。ここで、確率変動遊技終了条項に該当する場合とは、確率変動遊技に移行した後、当否抽選手段112により特別遊技に当選した場合をいう。なお、確率変動遊技終了条項として、他の条件である、特別遊技に一定回数当選した場合等を用いても良い。
(弾球遊技機の動作)
次に、本実施の形態に係るパチンコ機PMの動作について、図9ないし図15のフローチャートを参照しながら説明する。
まず、遊技者がパチンコ機PMの遊技を開始すると、通常は、図9の如く、ステップS1000から始まる通常遊技制御処理が実行され、これにより、遊技者は通常遊技を行う。この通常遊技で遊技者が所定の条件を成立させると、ステップ4000から始まる特別遊技制御処理が実行され、遊技者は、出球の確率が通常遊技よりも高い特別遊技を行うことができる。この後、通常遊技及び特別遊技における入賞に対応した賞球を払い出すべく、ステップ5000から始まる賞球払出処理が行われる。
ステップ1000から開始される通常遊技処理においては、図10に示すように、まず、ステップ2000から開始されるとともに、始動入賞口12への入賞に対応した抽選の当否を判定する当否判定処理が行われる。当選抽選処理が終了すると、次のステップ2800は進む。
ステップ2800では、図柄の変動表示を開始し、この変動表示を所定時間継続させた後、変動表示させた図柄を適宜停止させる通常図柄変動処理を行う。図柄変動処理が終了すると、次のステップ2900へ進む。
ステップ2900では、開閉装置60の閉止処理を行う。開閉装置60の閉止処理が終了すると、次のステップ3000へ進む。
ステップ3000では、特別遊技に移行するか否かを判定する移行判定処理が行われる。移行判定処理が終了すると、ステップ4000から始まる特別遊技制御処理へ進む。
ステップ2000から開始される当否判定処理は、図11に示すように、まず、ステップ2100において、第1入賞検出器12b又は第2入賞検出器12dにより、始動入賞口12としての第1始動入賞口12a、又は始動入賞口12としての第2始動入賞口12cに、遊技球が入賞したか否かが検出される。このステップ2100で、始動入賞口12への入賞が検出されない場合は、ステップ2200へジャンプする。
一方、ステップ2100で、第1入賞検出器12b又は第2入賞検出器12dにより、始動入賞口12への入賞が検出されると、その検出信号が遊技制御装置100に送出され、検出信号の送出が完了すると、ステップ2110へ進む。
このステップ2110では、保留制御手段170が記憶する当選抽選手段110の当選結果に関する情報が、4個に達しているか否かが判定され、4個に達していると判定された場合は、ステップ2200へジャンプする。
一方、ステップ2110で、保留制御手段170が記憶する当選抽選手段110の当選結果に関する情報が、4個に達しているか否かが判定され、4個に達していないと判定された場合は、次のステップ2120へ進む。
ステップ2120では、上記した始動入賞口12への入賞に対応した当否抽選を行うために、当否抽選用の乱数である当否抽選値を当否抽選値取得手段113に取得させ、抽選用乱数を取得が完了したら、次のステップ2130へ進む。
ステップ2130では、確率変動遊技に移行するか否かを決定する抽選を行うために、当該抽選用の乱数である確率変動抽選値を確率変動抽選値取得手段116に取得させ、確率変動抽選値の取得が完了したら、次のステップ2140へ進む。
ステップ2140では、特別図柄表示装置200に表示すべき図柄変動の変動パターンを決めるための乱数である変動抽選値をパターン選択手段144に取得させ、変動抽選値の取得が完了したら、次のステップ2200へ進む。なお、ステップ2140では、特別図柄表示装置200に停止表示すべき停止図柄を決めるための乱数である図柄決定抽選値を図柄選択手段146に取得させる処理も行われる。
ステップ2200では、特別遊技フラグがオフであるか否かが判定される。換言すると、特別遊技が実行中であるか否かが判定される。
そして、特別遊技フラグがオフではないと判定された場合には、当否判定処理を終了し、特別遊技制御処理を実行すべく、ステップ4000へジャンプする。一方、特別遊技フラグがオフであると判定された場合には、次のステップ2210へ進む。
このステップ2210では、保留制御手段170に、当選抽選手段110の抽選結果に関する情報が記憶されているか否かが判定され、当選抽選手段110の抽選結果に関する情報が、記憶されていないと判定された場合は、当否判定処理を終了し、特別遊技制御処理を実行すべく、ステップ4000へジャンプする。
一方、ステップ2210で、保留制御手段170に、当選抽選手段110の抽選結果に関する情報が記憶されているか否かが判定され、当選抽選手段110の抽選結果に関する情報が、記憶されていると判定された場合は、次のステップ2220へ進み、保留制御手段170に、記憶されている当選抽選手段110の抽選結果に関する情報の内の一つである当否抽選値に基づいて、当否判定手段114が当否判定を行う。この当否判定の完了後、次のステップ2230へ進む。
このステップ2230では、パターン選択手段144が取得した変動抽選値に基づいてパターン選択手段144が変動パターンを決定する。このようにして変動パターンが決定したら、次のステップ2240へ進む。
ステップ2240では、ステップ2220において行われた当否判定の結果が当たりか否かの判断が行われる。このステップ2240において、外れの場合には、ステップ2300へジャンプする一方、当たりの場合には、次のステップ2250へ進む。
ステップ2250では、ステップ2130において取得した確率変動抽選値に基づいて、確率変動判定手段117が確率変動遊技へ移行するか否かの判定を行う。この確率変動遊技移行についての判定の完了後、次のステップ2300へ進む。
ステップ2300では、特別図柄についての停止図柄を決めるためのテーブルを図柄選択手段146に選択させる。ここで、図柄選択手段146が当該テーブルを選択するにあたり、図柄選択手段146に停止図柄を取得させる図柄決定抽選値に基づいてテーブルが選択されるとともに、確率変動判定手段117による判定の結果に対応したテーブルが選択されるようになっている。このテーブルの選択が終了したら、次のステップ2310へ進む。
ステップ2310では、図柄選択手段146 に選択させたテーブルと、図柄選択手段146に取得させた図柄決定抽選値とに基づいて、図柄選択手段146に特別図柄についての停止図柄を決定させる。この停止図柄の決定が終わったら、次のステップ2320へ進む。
ステップ2320では、ステップ2310で決定された特別図柄、ステップ2230で決定された変動パターン、及び確率変動遊技へ移行するか否か等の各情報が、特別図柄表示装置200及び装飾図柄決定手段132へ送られる。この後、ステップ2330へ進む。
ステップ2330では、特別図柄決定手段140によって決定された特別図柄に対応するとともに、装飾図柄表示装置20に表示される停止表示される停止図柄としての装飾図柄を装飾図柄決定手段132に決定させる。停止図柄としての装飾図柄の決定が完了した後、ステップ2340へ進む。
ステップ2340では、ステップ2330で決定した装飾図柄に対応するとともに、ステップ2230で決定した特別図柄の変動パターンと同じ変動時間(継続時間)を有する変動パターンを、パターン選択手段136に決定させる。この装飾図柄の変動パターンが決定したら、次のステップ2600へ進む。
ステップ2600では、特別遊技の演出を決定する特別遊技演出決定処理が行われ、この特別遊技演出決定処理が終了したら、ステップ2000から始まった当否判定処理が完了するので、この後、ステップ2800へ進み、図柄変動処理を開始する。
ステップ2900では、図12に示すように、開閉装置60を閉止するかどうかを判定し、開閉装置60の閉止制御する開閉装置閉止処理が開始される。
ステップ2910では、行われている遊技が、確率変動遊技中か否かが判定され、確率変動遊技中であると判定された場合には、次のステップ2920へ進む。確率変動遊技中ではないと判定された場合には、開閉装置60は、第1始動入賞口12aを閉止しているため、開閉装置60を動作させる必要がなく、ステップ3000へジャンプする。つまり、一旦、第1始動入賞口12aを開放すると、次に閉止条件が満たされるまで、第1始動入賞口12aを開放したままにしている。
ステップ2920では、確率変動遊技の終了条項に該当しているか否かを判定する。
確率変動遊技終了条項に該当している場合とは、当否抽選手段112による抽選で特別遊技に当選していた場合をいう。つまり、本実施の形態では、確率変動遊技の終了条項に該当していることが、第1始動入賞口12aを閉止させる、所定の閉止条件に該当する。かかる確率変動遊技終了条項に該当していると判定された場合は、次のステップ2930に進む。確率変動遊技終了条項に該当していないと判定された場合には、ステップ3000へジャンプする。
ステップ2930では、開閉装置60の閉止処理が行われる。開閉装置制御手段220は、開閉装置60のソレノイドに電気信号を送り、閉止部63を右の所定の位置へ揺動させ、第1始動入賞口12aを閉止させる。開閉装置60の閉止処理が終了すると、ステップ2900から始まったが開閉装置閉止処理が完了し、次の移行判定処理を実行すべく、ステップ3000へ進む。
ステップ3000から、確率変動遊技へ移行する旨の報知を図柄変動終了時に行うか否かを判定する移行判定処理が開始される。この移行判定処理では、図13に示すように、最初に、ステップ3100において、ステップ2240で行われた当否判定の結果が、「大当たり」(当たり)であるか否かの判定が行われる。
このステップ3100で、「大当たり」ではないと判定された場合には、移行判定処理を終了し、次の特別遊技制御処理を開始すべく、ステップ4000へジャンプする。
一方、ステップ3100で、「大当たり」であると判定された場合には、次のステップ3200へ進む。
ステップ3200では、ステップ2310で決定した停止図柄としての特別図柄が「3」及び「7」のいずれかであるか否かについて判断する。このステップ3200で、特別図柄が「3」及び「7」のいずれかであると判断されたら、次のステップ3300へ進む。一方、ステップ3200で、特別図柄が「3」及び「7」のいずれでもないと判断されたら、次のステップ3300をスキップしてステップ3400へ進む。
ステップ3400では、特別遊技フラグをオンにするフラグオン処理を行う。このフラグオン処理が完了すると、ステップ3000から開始された移行判定処理は完了し、次の特別遊技制御処理を実行すべく、ステップ4000へ進む。
ステップ4000から開始される特別遊技制御処理は、図14に示すように、まず、ステップ4100において、特別遊技フラグがオンであるか否かが判定される。このステップ4100で特別遊技フラグがオンであると判定されなかった場合には、特別遊技制御処理は完了し、次の賞球払出処理を実行するために、ステップ5000へジャンプする。
一方、ステップ4100で特別遊技フラグがオンであると判定された場合には、次のステップ4110へ進む。
ステップ4110では、特別遊技が既に開始されているか否かが判定される。このステップ4110で特別遊技が既に開始されていると判定された場合には、ステップ4130へジャンプする。一方、ステップ4110で特別遊技が開始されていないと判定された場合には、次のステップ4120へ進む。
ステップ4120では、装飾図柄表示装置20等を利用して特別遊技の演出を行うために特別遊技演出処理を開始する。この特別遊技演出処理が開始されたら、次のステップ4130へ進む。
ステップ4130では、大入賞口13が既に開いているか否かが判定される。このステップ4130で大入賞口13が既に開いていると判定された場合には、ステップ4170へジャンプする。一方、ステップ4130で大入賞口13が開いていないと判定された場合には、次のステップ4140へ進む。
ステップ4140では、大入賞口13を開く処理を行い、大入賞口13が開いたら、次のステップ4170へ進む。
ステップ4170では、大入賞口13が開かれた時点から所定の開放時間が経過したか否かが判定される。このステップ4170で所定の開放時間が経過したと判定された場合には、ステップ4190へジャンプする。一方、ステップ4170で所定の開放時間が経過していないと判定された場合には、次のステップ4180へ進む。
ステップ4180では、大入賞口13への入球が9球以上になったか否か、換言すると、大入賞口13に入賞した遊技球が9個以上になったか否かが判定される。
このステップ4180で大入賞口13への入球が9球以上になっていないと判定された場合には、大入賞口13の開放状態等、パチンコ機PMの現状を維持したまま、特別遊技制御処理を一応終了させ、ステップ5000へ進み、ステップ5000から始まる次の賞球払出処理等を実行する。そして、賞球払出処理の実行後、通常遊技制御処理における処理を殆どスキップして、ステップ4000に戻り、再度、特別遊技制御処理が実行されるようになっている。
一方、ステップ4180で大入賞口13への入球が9球以上になっていると判定された場合には、次のステップ4190へ進み、大入賞口13を閉じる処理を行い、大入賞口13が閉じたら、次のステップ4200へ進む。
ステップ4200では、現時点で単位遊技が実行された回数が8回に達したか否か、換言すると、現時点でのラウンド数が15回に達したか否かが判定される。
ステップ4200で、現時点でのラウンド数が15に達していないと判定された場合には、ステップ4300へ進み、ラウンド数に1を加えた後、パチンコ機PMの現状を維持したまま、特別遊技制御処理を一応終了させ、ステップ5000へ進み、ステップ5000から始まる次の賞球払出処理等を実行する。そして、賞球払出処理の実行後、通常遊技制御処理における処理を殆どスキップして、ステップ4000に戻り、再度、特別遊技制御処理が実行されるようになっている。
一方、ステップ4200で、現時点でのラウンド数が15回に達している判定された場合には、ステップ4230へ進む。
ステップ4230では、特別遊技フラグをオフにし、この後、特別遊技制御処理を終了させる。
ステップ4500では、確率変動遊技への移行を実行する確率変動遊技移行処理が行われる。ステップ4500の確率変動遊技移行処理が終了すると、ステップ5000へ進み、ステップ5000から始まる次の賞球払出処理等を実行する。以上により、パチンコ機PMにおける一連の処理が完了し、必要に応じて上記の処理が繰り返されることとなる。
ステップ4500から、確率変動遊技へ移行する確率変動遊技移行処理が開始される。この確率変動遊技移行処理では、図14に示すように、最初にステップ4510において、確率変動遊技に移行するか否かの判断が行われる。そして、確率変動遊技へ移行すると判断された場合には、次のステップ4520へ進む。一方、確率変動遊技へ移行しないと判断された場合には、確率変動遊技移行処理は終了し、ステップ5000へ進む。そして、ステップ5000から始まる賞球払出処理等を実行する。
ステップ4520では、確率変動遊技に移行したことを遊技者に表示する確率変動遊技開始表示が行なわれる。そして、確率変動遊技開始表示が終了すると、次のステップ4530へ進む。
ステップ4530では、開閉装置60を開放させる開閉装置開放処理が行われる。つまり、本実施の形態では、当選抽選手段110により確率変動遊技に当選し、通常遊技から確率変動遊技へ移行することが、第1始動入賞口12aを開放させる、所定の開放条件に該当する。開閉装置制御手段220は、開閉装置60のソレノイドに電気信号を送り、開閉装置60が第1始動入賞口12aを開放するように、開閉装置60の動作を制御する。開閉装置開放処理が終了すると、確率変動遊技移行処理は終了しステップ5000へ進む。そして、ステップ5000から始まる賞球払出処理等を実行する。
(作用・効果)
本実施の形態によれば、遊技領域10の中央上部に位置する第1始動入賞口12aと、遊技領域10の装飾図柄表示装置20と大入賞口13の間に設けられている第2始動入賞口12cと、第1始動入賞口12aを開閉可能にする開閉装置60とが備えられている。また、第2始動入賞口12cは、常に遊技球の入球が可能に形成されている。また、開閉装置60は、通常遊技から確率変動遊技へ移行するときに、第1始動入賞口12aを開放して遊技球の入球が可能になるように、開閉装置制御手段220によりその動作が制御されている。また、開閉装置60は、確率変動遊技中は、第1始動入賞口12aを開放したままにするように、開閉装置制御手段220によりその動作が制御されている。また、開閉装置60は、確率変動遊技が終了すると、第1始動入賞口12aを閉止して遊技球の入球が不可能なように、開閉装置制御手段220によりその動作が制御されている。
これにより、2つの始動入賞口12を有し、開閉装置60を用いて一方の始動入賞口12を開閉するという新たな遊技を行うことが可能になり、遊技者に興味を抱かせることができる。
また、第1始動入賞口12aが設けられている遊技領域10の中央上部とは、遊技者が遊技球を発射装置から発射する際、発射される強さによっては、直接、遊技球が当たることができる位置である。すなわち、第1始動入賞口12aが位置する、遊技領域10の中央上部とは、遊技者が遊技球を発射する際に狙うことができる位置である。
また、第1始動入賞口12aに遊技球が入球した場合、特別遊技の抽選の対象になる。また、第1始動入賞口12aに入球した遊技球は、導入通路41から落下通路45に誘導され、下端部の一般入賞口11に入る。一般入賞口11は、遊技球が入球すると遊技者に賞球が払い出される。
したがって、確率変動遊技中に、遊技者が遊技球を発射する際の狙いどころを分かり易く示すことができる。また、遊技者は、確率変動遊技中に、開放している第1始動入賞口12aに遊技球を入球させることにより、特別遊技に移行する抽選を多く受けることができる。これにより、確率変動遊技中に、連続した特別遊技の当選への可能性の期待感を、遊技者に与えることができる。
また、確率変動遊技中の賞球が多くなり、遊技者は、持玉を減らすことなく、増やしながら確率変動遊技中の遊技をすることができる。これにより、確率変動遊技が開始することに対する期待感を遊技者に抱かせることができる。
(その他の実施の形態)
第1の実施の形態では、開閉装置制御手段220は、通常遊技から確率変動遊技に移行すると、第1始動入賞口12aを開放し、確率変動遊技中は、第1始動入賞口12aを開放したままにし、確率変動遊技が終了すると、第1始動入賞口12aを閉止するように、開閉装置60の動作を制御しているが、第1始動入賞口12aの開放条件及び閉止条件は、第1の実施の形態の条件に限られず、その他の実施の形態として、以下のように定めることが可能である。なお、以下の条件においても、一旦、開放条件が満たされると、次に閉止条件が満たされるまで、第1始動入賞口12aを開放したままにしている。
(第1始動入賞口12aの開放条件)
その他の実施の形態として、開閉装置制御手段220が、第1始動入賞口12aを開放するように開閉装置60の動作を制御する条件を、以下の(1)ないし(7)にすることが可能である。
(1)確率変動遊技に外れたとき。
ここで、当選抽選手段110には、特別遊技へ移行するか否かについての当否抽選処理を行う当否抽選手段112と、確率変動遊技へ移行するか否かについての確率変動抽選処理を行う確率変動抽選手段115とを設けている。
また、当否抽選手段112の抽選結果が特別遊技へ移行しない旨の判定となったとき、又は、当否抽選手段112の抽選結果が特別遊技へ移行する旨の判定となった場合において確率変動抽選手段115の抽選結果が確率変動遊技へ移行しない旨の判定となったときが、確率変動遊技に外れたときに該当する。
具体的には、開閉装置制御手段220は、当否抽選手段112の抽選結果が特別遊技へ移行しない旨の判定となったか否か、及び当否抽選手段112の抽選結果が特別遊技へ移行する旨の判定となった場合において確率変動抽選手段115の抽選結果が確率変動遊技へ移行しない旨の判定をなったか否かを検知する。開閉装置制御手段220は、当否抽選手段112の抽選結果が特別遊技へ移行しない旨の判定となったことを検知したとき、又は、当否抽選手段112の抽選結果が特別遊技へ移行する旨の判定となった場合において確率変動抽選手段115の抽選結果が確率変動遊技へ移行しない旨の判定となったことを検知したとき、開閉装置60のソレノイドに電気信号を送り、第1始動入賞口12aを開放するように、開閉装置60の動作を制御する。
これにより、確率変動遊技に外れた場合であっても、特別遊技の抽選の機会を遊技者に与えることができ、次の特別遊技に当選することへの期待感を遊技者に与えることができる。
(2)確率変動遊技に外れた場合であって、所定の条件に該当するとき。
ここで、遊技制御装置100には、図柄選択手段138と特別図柄決定手段140とを設けている。
図柄選択手段138は、当否抽選手段112により抽選された抽選結果、並びに、特別図柄決定手段140により決定された特別図柄の停止図柄及び特別図柄の変動パターンに対応するように、装飾図柄表示装置20に表示される装飾図柄の停止図柄を選択するものとなっている。
ここで、図柄選択手段138が選択する装飾図柄の停止図柄は、当否抽選手段112による抽選結果等に対応して選択された三つの図柄が組み合わされたものとなっている。
例えば、当否抽選手段112による抽選結果が当たりの場合、図柄選択手段138は、装飾図柄の停止図柄として、「七七七」や「一一一」のように同一の図柄が三つ揃った組合せを選択するようになっている。また、この場合、図柄選択手段138は、装飾図柄の停止図柄を構成する一の図柄として、特別図柄の停止図柄と同じ図柄を採用するようになっている。例えば、特別図柄の停止図柄が「三」の場合、図柄選択手段138は、装飾図柄の停止図柄として、「三三三」を選択するようになっている。
一方、当否抽選手段112による抽選結果が外れの場合において、特別図柄決定手段140によってリーチ演出を伴わない通常の外れ変動パターンが選択されたときには、図柄選択手段138は、装飾図柄の停止図柄として、「三一二」や「九四六」のように三つの図柄が揃っていない組合せを選択するようになっている。
また、外れの場合において、特別図柄決定手段140によってリーチ演出を伴うリーチ付外れ変動パターンが選択されたときには、図柄選択手段138は、装飾図柄の停止図柄として、「一九一」や「七二七」のように一つの図柄のみが他と相違する組合せを選択するようになっている。
また、当否抽選手段112の抽選結果が特別遊技へ移行しない旨の判定となったとき、又は、当否抽選手段112の抽選結果が特別遊技へ移行する旨の判定となった場合において確率変動抽選手段115の抽選結果が確率変動遊技へ移行しない旨の判定となったときが、確率変動遊技に外れた場合に該当する。
また、ここで、確率変動遊技に外れた場合のうち、当否抽選手段112の抽選結果が特別遊技へ移行しない旨の判定となったときが、本条件にかかる確率変動遊技に外れた場合に該当する。
また、図柄選択手段138が、装飾図柄の停止図柄として「一二三」、「二三四」及び「三四五」等の左から順に連続して数値が増加するように表示される図柄を選択したときが、所定の条件となる。
これにより、当否抽選手段112の抽選結果が特別遊技へ移行しない旨の判定となった場合であって、かつ、図柄選択手段138が、装飾図柄の停止図柄として「一二三」、「二三四」及び「三四五」等の左から順に連続して数値が増加するように表示される図柄を選択したときを、確率変動遊技に外れた場合であって、所定の条件に該当するときとなる。
開閉装置制御手段220は、当否抽選手段112の抽選結果が特別遊技に移行しない旨の判定された場合であって、かつ、図柄選択手段138により、装飾図柄の停止図柄として「一二三」、「二三四」及び「三四五」等の左から順に連続して数値が増加するように表示される図柄が、選択されたか否かを検知する。そして、当否抽選手段112の抽選結果が特別遊技に移行しない旨の判定となった場合であって、所定の図柄である「一二三」、「二三四」及び「三四五」等の左から順に連続して数値が増加するように表示される図柄が、図柄選択手段138により選択されたと検知した場合、開閉装置制御手段220は、開閉装置60のソレノイドに電気信号を送り、第1始動入賞口12aを開放するように開閉装置60の動作を制御する。
これにより、確率変動遊技に外れた場合であっても、特別遊技の抽選の機会を遊技者に与えることができ、次の特別遊技に当選することへの期待感を遊技者に与えることができる。
(3)特別遊技に当選した回数が、基準時から所定の回数に達したとき。
開閉装置制御手段220は、当選抽選手段110が特別遊技に当選したと判定した回数をカウントする当選回数カウンターと、開閉装置実行手段とを備える。
ここで、当選抽選手段110の抽選結果が当選と判定された場合が、特別遊技の当選に該当する。
この当選回数カウンターは、パチンコ機PMの電源をONにすると、カウント値を「0」に設定する。そして、この当選回数カウンターは、特別遊技の当選ごとにカウント値を「1」づつ加算する。ここで、所定の回数を30回とする。開閉装置制御手段220は、当選回数カウンターのカウント値が「30」になると、つまり、特別遊技の当選回数が所定の回数である30回に達すると、第1始動入賞口12aを開放するように開閉装置60の動作を制御する。
また、当選回数カウンターは、カウント値が「30」になると、つまり、特別遊技の当選回数が所定の回数である30回に達すると、カウント値を「0」に設定する(リセットする)。また、開閉装置60が第1始動入賞口12aを開放している間、当選回数カウンターは、特別遊技に当選した回数をカウントしない。そして、所定の閉止条件を満たし、開閉装置60が第1始動入賞口12aを閉止すると、当選回数カウンターは、また、再度特別遊技の当選ごとにカウント値を「1」づつ加算する。
この場合、基準時は、パチンコ機PMの電源がONにされたとき、及び当選回数カウンターがリセットされてカウント値が「0」に設定され、その後所定の閉止条件が満たされて、開閉装置60が第1始動入賞口12aを閉止したときとなる。
また、当選回数カウンターが30回に達したことを契機に、具体的には、開閉装置60が第1始動入賞口12aを閉止した状態で、特別遊技の当選回数が30回に達したことを契機に、開閉装置実行手段は、開閉装置60のソレノイドに電気信号を送り、第1始動入賞口12aを開放するように、開閉装置60の動作を制御する。
これにより、特別遊技に当選した回数が、基準時から所定の回数に達したときに第1始動入賞口12aを開放するので、連続して特別遊技に当選することへの遊技者の期待感を煽ることができる。
(4)特別遊技に外れた回数が、基準時から所定の回数に達したとき。
開閉装置制御手段220は、当選抽選手段110が特別遊技に外れたと判定した回数をカウントする外れ回数カウンターと、開閉装置実行手段とを備える。
ここで、当選抽選手段110の抽選結果が非当選と判定された場合が、特別遊技の外れに該当する。
この外れ回数カウンターは、パチンコ機PMの電源をONにすると、カウント値を「0」に設定する。そして、この外れカウンターは、特別遊技の外れごとにカウント値を「1」づつ加算する。ここで、所定の回数を100回とする。開閉装置制御手段220は、外れ回数カウンターのカウント値が「100」になると、つまり、特別遊技の外れ回数が所定の回数である100回に達すると、第1始動入賞口12aを開放するように開閉装置60の動作を制御する。
また、外れ回数カウンターは、外れ回数カウンターのカウント値が「100」になると、つまり、特別遊技の外れ回数が所定の回数である100回に達すると、カウント値を「0」に設定する(リセットする)。また、開閉装置60が第1始動入賞口12aを開放している間、外れ回数カウンターは、特別遊技に外れた回数をカウントしない。そして、所定の閉止条件を満たし、開閉装置60が第1始動入賞口12aを閉止すると、外れ回数カウンターは、また、再度特別遊技の外れごとにカウント値を「1」づつ加算する。
この場合、基準時は、パチンコ機PMの電源がONにされたとき、及び外れ回数カウンターがリセットされてカウント値が「0」に設定され、その後所定の閉止条件が満たされて、開閉装置60が第1始動入賞口12aを閉止したときとなる。
また、外れ回数カウンターが100回に達したことを契機に、具体的には、開閉装置60が第1始動入賞口12aを閉止した状態で、特別遊技の外れ回数が100回に達したことを契機に、開閉装置実行手段は、開閉装置60のソレノイドに電気信号を送り、第1始動入賞口12aを開放するように、開閉装置60の動作を制御する。
これにより、特別遊技に外れた場合であっても、特別遊技の抽選の機会を遊技者に多く与えることができ、次の特別遊技に当選することへの期待感を遊技者に与えることができる。
(5)特別遊技に当選した回数が、基準時から所定の回数に達した場合に、第1始動入賞口12aを開放させるか否かの抽選を行い、その抽選に当選したとき。
開閉装置制御手段220は、当選抽選手段110が特別遊技に当選したと判定した回数をカウントする当選回数カウンターを備える。また、開閉装置制御手段220は、開閉装置抽選手段と開閉装置実行手段とを備える。
ここで、当選抽選手段110の抽選結果が当選と判定された場合が、特別遊技の当選に該当する。
この当選回数カウンターは、パチンコ機PMの電源をONにすると、カウント値を「0」に設定する。そして、この当選回数カウンターは、特別遊技の当選ごとにカウント値を「1」づつ加算する。ここで、所定の回数を30回とする。開閉装置制御手段220は、当選回数カウンターのカウント値が「30」になると、つまり、特別遊技の当選回数が所定の回数である30回に達すると、第1始動入賞口12aを開放するか否かの抽選を行う。
また、当選回数カウンターは、当選回数カウンターのカウント値が「30」になると、つまり、特別遊技の当選回数が所定の回数である30回に達すると、カウント値を「0」に設定する(リセットする)。そして、第1始動入賞口12aを開放するか否かの抽選結果が、第1始動入賞口12aを開放しない旨の判定となり、開閉装置60が第1始動入賞口12aを開放しない場合には、当選回数カウンターは、再度特別遊技の当選ごとにカウント値を「1」づつ加算する。また、第1始動入賞口12aを開放するか否かの抽選結果が、第1始動入賞口12aを開放する旨の判定となり、開閉装置60が第1始動入賞口12aを開放している間、当選回数カウンターは、特別遊技に当選した回数をカウントしない。そして、所定の閉止条件を満たし、開閉装置60が第1始動入賞口12aを閉止すると、当選回数カウンターは、また、再度特別遊技の当選ごとにカウント値を「1」づつ加算する。
この場合、基準時は、(1)パチンコ機PMの電源がONにされたとき、(2)第1始動入賞口12aを開放するか否かの抽選結果が、第1始動入賞口12aを開放しない旨の判定となった場合において、当選回数カウンターがリセットされてカウント値が「0」に設定されたとき、及び(3)第1始動入賞口12aを開放するか否かの抽選結果が、第1始動入賞口12aを開放する旨の判定となった場合において、当選カウンターがリセットされてカウント値が「0」に設定され、その後所定の閉止条件が満たされて、開閉装置60が第1始動入賞口12aを閉止したときとなる。
また、開閉装置抽選手段は、開閉装置60を開放するか否かの抽選を行うための乱数を、所定の範囲内で発生する乱数発生手段と、当選回数カウンターの値が所定の値になったことを契機に乱数発生手段から乱数を取得する乱数抽出手段と、乱数発生手段が発生させる乱数の範囲内で、各乱数が開閉装置60を開放するか否かを予め定めた開閉抽選テーブルと、乱数発生手段で取得された乱数と開閉抽選テーブルとを参照し、第1始動入賞口12aを開放するか否かの判定する開閉当否判定手段とを備えている。また、開閉装置実行手段は、開閉装置抽選手段の抽選結果に基づき、開閉装置60のソレノイドに電気信号を送り、第1始動入賞口12aの開閉を実行するものである。
また、当選回数カウンターが30回に達したことを契機に、具体的には、開閉装置60が第1始動入賞口12aを閉止した状態で特別遊技の当選回数が30回に達したことを契機に、開閉装置抽選手段は、第1始動入賞口12aを開放するか否かの抽選を行う。
そして、開閉装置抽選手段の抽選結果が、第1始動入賞口12aを開放する旨の判定となった場合には、開閉装置実行手段は、開閉装置60のソレノイドに電気信号を送り、第1始動入賞口12aを開放するように、開閉装置60の動作を制御する。
また、開閉装置抽選手段の抽選結果が、第1始動入賞口12aを開放させない旨の判定となった場合には、開閉装置実行手段は、特に、開閉装置60のソレノイドに電気信号を送らず、第1始動入賞口12aが閉止したままの状態になるように、開閉装置60の動作を制御する。
これにより、特別遊技に当選した回数が、基準時から所定の回数に達したときに第1始動入賞口12aを開放するので、連続して特別遊技に当選することへの遊技者の期待感を煽ることができる。
(6)特別遊技に外れた回数が、基準時から所定の回数に達した場合に、第1始動入賞口12aを開放させるか否かの抽選を行い、その抽選に当選したとき。
また、開閉装置制御手段220は、当選抽選手段110が特別遊技に外れたと判定した回数をカウントする外れ回数カウンターを備える。また、開閉装置制御手段220は、開閉抽選手段と開閉装置実行手段とを備える。
ここで、当選抽選手段110の抽選結果が非当選と判定された場合が、特別遊技の外れに該当する。
この外れ回数カウンターは、パチンコ機PMの電源をONにすると、カウント値を「0」に設定する。そして、この外れ回数カウンターは、特別遊技の当選ごとにカウント値を「1」づつ加算する。ここで、所定の回数を100回とする。開閉装置制御手段220は、外れ回数カウンターのカウント値が「100」になると、つまり、特別遊技の外れ回数が所定の回数である100回に達すると、第1始動入賞口12aを開放するか否かの抽選を行う。
また、外れ回数カウンターは、外れ回数カウンターのカウント値が「100」になると、つまり、特別遊技の外れ回数が所定の回数である100回に達すると、カウント値を「0」に設定する(リセットする)。そして、第1始動入賞口12aを開放するか否かの抽選結果が、第1始動入賞口12aを開放しない旨の判定となり、開閉装置60が第1始動入賞口12aを開放しない場合には、再度特別遊技の外れごとにカウント値を「1」づつ加算する。また、第1始動入賞口12aを開放するか否かの抽選結果が、第1始動入賞口12aを開放する旨の判定となり、開閉装置60が第1始動入賞口12aを開放している間、外れ回数カウンターは、特別遊技に外れた回数をカウントしない。そして、所定の閉止条件を満たし、開閉装置60が第1始動入賞口12aを閉止すると、外れ回数カウンターは、また、再度特別遊技の外れごとにカウント値を「1」づつ加算する。
この場合、基準時は、(1)パチンコ機PMの電源がONにされたとき、(2)第1始動入賞口12aを開放するか否かの抽選結果が、第1始動入賞口12aを開放しない旨の判定となった場合において、外れ回数カウンターがリセットされてカウント値が「0」に設定されたとき、及び(3)第1始動入賞口12aを開放するか否かの抽選結果が、第1始動入賞口12aを開放する旨の判定となった場合において、外れカウンターがリセットされてカウント値が「0」に設定され、その後所定の閉止条件が満たされて、開閉装置60が第1始動入賞口12aを閉止したときとなる。
また、開閉装置抽選手段は、開閉装置60を開放するか否かの抽選を行うための乱数を、所定の範囲内で発生する乱数発生手段と、外れ回数カウンターの値が所定の値になったことを契機に乱数発生手段から乱数を取得する乱数抽出手段と、乱数発生手段が発生させる乱数の範囲内で、各乱数が開閉装置60を開放するか否かを予め定めた開閉抽選テーブルと、乱数発生手段で取得された乱数と開閉抽選テーブルとを参照し、第1始動入賞口12aを開放するか否かの判定する開閉当否判定手段とを備えている。また、開閉装置実行手段は、開閉装置抽選手段の抽選結果に基づき、開閉装置60のソレノイドに電気信号を送り、第1始動入賞口12aの開閉を実行するものである。
また、外れ回数カウンターが100回に達したことを契機に、具体的には、開閉装置60が第1始動入賞口12aを閉止した状態で特別遊技の外れ回数が100回に達することを契機に、開閉装置抽選手段は、第1始動入賞口12aを開放するか否かの抽選を行う。
そして、開閉装置抽選手段による抽選結果が、第1始動入賞口12aを開放する旨の判定となった場合には、開閉装置実行手段は、開閉装置60のソレノイドに電気信号を送り、第1始動入賞口12aを開放するように、開閉装置60の動作を制御する。
また、開閉装置抽選手段の抽選結果が、第1始動入賞口12aを開放させない旨の判定となった場合には、開閉装置実行手段は、特に、開閉装置60のソレノイドに電気信号を送らず、第1始動入賞口12aが閉止したままの状態になるように、開閉装置60の動作を制御する。
これにより、特別遊技に外れた場合であっても、特別遊技の抽選の機会を遊技者に与えることができ、次の特別遊技に当選することへの期待感を遊技者に与えることができる。
(7)遊技領域10へ向けて遊技球が発射される度に、第1始動入賞口12aを開放するか否かの抽選を行い、その抽選に当選したとき。
この場合、図16に示すように、遊技盤7に固定されているの一対のレール6間に、開閉装置稼動センサ70を備える。また、開閉装置稼動センサ70は、発射装置から発射される遊技球の軌道上に位置している。そして、遊技球が発射され、レール6間の開閉装置稼動センサ70が設けられている位置を遊技球が通過すると、開閉装置稼動センサ70は、通過信号を遊技制御装置100に出力する。遊技制御装置100は、通過信号を受け取ることにより、遊技球が遊技領域10に発射されたことを検知する。そして、レール6間の開閉装置稼動センサ70が設けられている位置を遊技球が通過する度に、開閉装置制御手段220は、第1始動入賞口12aを開放させるか否かの抽選を行う。そして、第1始動入賞口12aを開放させる旨の判定となった場合、開閉装置制御手段220は、開閉装置60のソレノイドに電気信号を送り、第1始動入賞口12aを開放させるように開閉装置60の動作を制御する。
また、具体的には、開閉装置制御手段220は、開閉装置抽選手段と、開閉装置実行手段とを備える。
開閉装置抽選手段は、開閉装置60を開放するか否かの抽選を行うための乱数を、所定の範囲で発生する乱数発生手段と、遊技球が、開閉装置稼動センサ70の前方を通過したことを契機に、乱数発生手段から乱数を取得する乱数抽出手段と、乱数発生手段が発生させる乱数の範囲内で、各乱数が開閉装置60を開放するか否かを予め定めた開閉抽選テーブルと、乱数発生手段で取得された乱数と開閉抽選テーブルとを参照し、第1始動入賞口12aを開放するか否かを判定する開閉当否判定手段とを備えている。また、開閉装置実行手段は、開閉装置抽選手段の抽選結果に基づき、開閉装置60のソレノイドに電気信号を送り、第1始動入賞口12aの開閉を実行するものである。
そして、遊技球が発射され、レール6間の開閉装置稼動センサ70が設けられている位置を遊技球が通過すると、開閉装置稼動センサ70は、通過信号を遊技制御装置100に出力する。遊技制御装置100は、通過信号を受け取ることにより、遊技球が遊技領域10に発射されたことを検知する。
そして、開閉装置制御手段220は、遊技球が、レール6間の開閉装置稼動センサ70が設けられている位置を通過することを契機に、開閉装置抽選手段により、第1始動入賞口12aを開放するか否かの抽選を行う。
そして、開閉装置抽選手段により、第1始動入賞口12aを開放する旨の判定がされた場合には、開閉装置実行手段は、開閉装置60のソレノイドに電気信号を送り、第1始動入賞口12aを開放するように開閉装置60の動作を制御する。
また、開閉装置抽選手段により、第1始動入賞口12aを開放させない旨の判定がされた場合には、開閉装置実行手段は、特に開閉装置60のソレノイドに電気信号を送らず、第1始動入賞口12aが閉止したままの状態になるように、開閉装置60の動作を制御する。
これにより、遊技球を発射させるだけで、第1始動入賞口12aが開放するための抽選が行われるので、第1始動入賞口12aが開放することへの、遊技者の期待感を高めることができる。また、第1始動入賞口12aが開放された後は、特別遊技の当選への遊技者の期待感を高めることができる。
また、その他、第1始動入賞口12aを開放する条件として、通常当選が所定の回数に達した場合、連続して所定の回数確率変動遊技に当選した場合、又は連続して所定の回数確率変動遊技に外れた場合等を用いても良い。
また、前記に示した第1始動入賞口12aの開放させる条件において、条件を満たした場合の第1始動入賞口12aの開放は、表示制御手段160が、図柄変動処理による演出を行ったのちに行われる。
(8)保留制御手段170に記憶される当選抽選手段110の抽選結果に関する情報の個数が、所定の個数に達した場合。
ここで、遊技制御装置100は、遊技球が始動入賞口12に入球してから、当選抽選手段110の抽選結果が、装飾図柄表示装置20に表示されるまでに、次の遊技球が始動入賞口12に入球した場合に、当選抽選手段110の抽選結果に関する情報を、所定の個数、記憶する保留制御手段170を備える。また、例えば、保留制御手段170が記憶する当選抽選手段110の抽選結果に関する情報の所定の個数は、通常4個と設定されるが、5個や6個等、他の個数を用いることもできる。
また、例えば、開閉装置制御手段220を、以下のように形成することができる。
開閉装置制御手段220は、保留制御手段170が記憶している当選抽選手段110の抽選結果に関する情報の個数が、所定の個数に達しているか否かを検知する保留検知手段を備える。開閉装置制御手段220は、保留検知手段が、保留制御手段170の記憶している当選抽選手段110の抽選結果に関する情報が、所定の個数である4個に達したことを検知すると、第1始動入賞口12aを開放するように開閉装置60の動作を制御する。
また、保留制御手段170は、遊技球が第1始動入賞口12aに入球した場合の当選抽選手段110の抽選結果に関する情報を記憶する第1保留制御手段170aと、遊技球が第2始動入賞口12cに入球した場合の当選抽選手段110の抽選結果に関する情報を記憶する第2保留制御手段170bとを備える。また、第1保留制御手段170aが記憶する、当選抽選手段110の抽選結果に関する情報の所定の個数を4個とし、第2保留制御手段170bが記憶する、当選抽選手段110の抽選結果に関する情報の所定の個数を、第1保留制御手段170aとは独立して別途4個とする。
これにより、第2保留制御手段170bに記憶される当選抽選手段110の抽選結果に関する情報が所定の個数に達し、第2始動入賞口12cに入球しても当選抽選手段110が当選又は非当選の抽選を行われない状態であっても、第1保留制御手段170aに記憶されている個数が所定の個数に達していなければ、第1始動入賞口12aへの遊技球の入球を契機に、当選抽選手段110による当選又は非当選の抽選が行われる。
これにより、遊技者は、遊技球を第2始動入賞口12cへ遊技球を入球させることにより、第2保留制御手段170bに記憶される当選抽選手段110の抽選結果に関する情報が、所定の個数に達するようにして、第1始動入賞口12aが開放することへの期待感を高めることができる。
(第1始動入賞口12aの閉止条件)
また、その他の実施の形態として、開閉装置制御手段220が、一度開放した第1始動入賞口12aを閉止させるように開閉装置60の動作を制御する条件を、以下の(1)ないし(5)にすることが可能である。
(1)特別遊技に当選したとき。
具体的には、開閉装置制御手段220は、開閉装置60が第1始動入賞口12aを開放した状態で、当選抽選手段110の抽選により次の特別遊技に当選した否かを検知し、次の特別遊技に当選したと検知したときには、開閉装置60のソレノイドに電気信号を送り、第1始動入賞口12aを閉止させるように、開閉装置60の動作を制御する。
(2)特別遊技に当選した回数が、基準時から所定の回数に達したとき。
開閉装置制御手段220は、当選抽選手段110が特別遊技に当選したと判定した回数をカウントする当選回数カウンターと、開閉装置実行手段とを備える。
ここで、当選抽選手段110の抽選結果が当選と判定された場合が、特別遊技の当選に該当する。
この当選回数カウンターは、開閉装置60が第1始動入賞口12aを開放したとき、カウント値を「0」に設定する。そして、この当選回数カウンターは、第1始動入賞口12aの開放した後、特別遊技の当選ごとにカウント値を「1」づつ加算する。ここで、所定の回数を30回とする。開閉装置制御手段220は、第1始動入賞口12aの開放後に、当選回数カウンターのカウント値が「30」になると、つまり、特別遊技の当選回数が所定の回数である30回に達すると、第1始動入賞口12aを閉止するように開閉装置60の動作を制御する。
また、当選回数カウンターは、開閉装置60が第1始動入賞口12aを閉止している間、特別遊技に当選した回数はカウントしない。そして、所定の開放条件を満たし、開閉装置60が第1始動入賞口12aを開放すると、当選回数カウンターは、カウント値を「0」に設定する(リセットする)。そして、再度特別遊技の当選ごとにカウント値を「1」づつ加算する。
この場合、基準時は、開放条件が満たされて、開閉装置60が第1始動入賞口12aを開放したときとなる。
開閉装置60が第1始動入賞口12aを開放後、当選回数カウンターが30回に達したことを契機に、具体的には、開閉装置60が第1始動入賞口12aを開放した状態で、特別遊技の当選回数が30回に達したことを契機に、開閉装置実行手段は、開閉装置60のソレノイドに電気信号を送り、第1始動入賞口12aを閉止するように、開閉装置60の動作を制御する。
(3)基準時から所定の時間が経過したとき。
開閉装置制御手段220は、第1始動入賞口12aを開放したときからの時間の経過を計測するタイマーと、開閉装置実行手段とを備える。
このタイマーは、開閉装置60が第1始動入賞口12aを開放したとき、経過時間を「0」に設定する。そして、このタイマーは、第1始動入賞口12aの開放時に、時間の計測を開始する。ここで、所定の時間を5分とする。開閉装置制御手段220は、タイマーの経過時間が「5分」になると、つまり、第1始動入賞口12aの開放時から、所定の時間である5分に達すると、第1始動入賞口12aを閉止するように開閉装置60の動作を制御する。
また、タイマーは、開閉装置60が第1始動入賞口12aを閉止している間、時間の計測を行わない。そして、所定の開放条件が満たされて、開閉装置60が第1始動入賞口12aを開放すると、タイマーは、また、経過時間を「0」に設定する(リセットする)。そして、再度時間の計測を開始する。
この場合、基準時は、開放条件が満たされて、開閉装置60が第1始動入賞口12aを開放したときとなる。
第1始動入賞口12aを開放後、タイマーが5分が経過することを契機に、開閉装置実行手段は、開閉装置60のソレノイドに電気信号を送り、第1始動入賞口12aを閉止するように開閉装置60の動作を制御する。
(4)第1始動入賞口12aに、基準時から所定の回数、遊技球が入球したとき
開閉装置制御手段220は、第1始動入賞口12aに遊技球が入球した回数をカウントする入球カウンターと、開閉装置実行手段とを備える。また、第1始動入賞口12aに入球した場合には、特別遊技の抽選がされるため、入球カウンターは、特別遊技の抽選をした回数をカウントしても良い。
この入球カウンターは、開閉装置60が第1始動入賞口12aを開放したとき、カウント値を「0」に設定する。そして、この入球カウンターは、第1始動入賞口12aの開放後、第1始動入賞口12aに遊技球が入球するごとにカウント値を「1」づつ加算する。ここで、所定の回数を100回とする。開閉装置制御手段220は、第1始動入賞口12aの開放後に、入球カウンターのカウント値が「100」になると、つまり、第1始動入賞口12aへの遊技球の入球が所定の回数である100回に達すると、第1始動入賞口12aを閉止するように開閉装置60の動作を制御する。
また、入球カウンターは、開閉装置60が第1始動入賞口12aを閉止している間、第1始動入賞口12aへの遊技球の入球をカウントしない。そして、所定の開放条件を満たし、開閉装置60が第1始動入賞口12aを開放すると、入球カウンターは、カウント値を「0」に設定する(リセットする)。そして、再度第1始動入賞口12aへ遊技球が入球するごとにカウント値を「1」づつ加算する。
この場合、基準時は、開放条件が満たされて、開閉装置60が第1始動入賞口12aを開放したときとなる。
第1始動入賞口12aを開放後、入球カウンターが100回に達したことを契機に、具体的には、開閉装置60が第1始動入賞口12aを開放した状態で、第1始動入賞口12aへの遊技球の入球が100回に達することを契機に、開閉装置実行手段は、開閉装置60のソレノイドに電気信号を送り、第1始動入賞口12aを閉止するように、開閉装置60の動作を制御する。
(5)保留制御手段170に記憶される当選抽選手段110の抽選結果に関する情報の個数が、0になった場合。
ここで、遊技制御装置100は、遊技球が始動入賞口12に入球してから、当選抽選手段110の抽選結果が、装飾図柄表示装置20に表示されるまでに、次の遊技球が始動入賞口12に入球した場合に、当選抽選手段110の抽選結果に関する情報を、所定の個数、記憶する保留制御手段170を備える。また、例えば、保留制御手段170が記憶する当選抽選手段110の抽選結果に関する情報の所定の個数は、通常4個と設定されるが、5個や6個等、他の個数でも構わない。
また、例えば、開閉装置制御手段220を、以下のように形成することができる。
開閉装置制御手段220は、保留制御手段170が記憶している当選抽選手段110の抽選結果に関する情報の個数が、0なったか否かを検知する保留検知手段を備える。開閉装置制御手段220は、保留検知手段が、保留制御手段170が記憶している当選抽選手段110の抽選結果に関する情報の個数が、0になったと検知すると、第1始動入賞口12aを閉止するように開閉装置60の動作を制御する。
また、保留制御手段170は、遊技球が第1始動入賞口12aに入球した場合の当選抽選手段110の抽選結果に関する情報を記憶する第1保留制御手段170aと、遊技球が第2始動入賞口12cに入球した場合の当選抽選手段110の抽選結果に関する情報を記憶する第2保留制御手段170bとを備える。具体的には、例えば、第1保留制御手段170aが記憶する、当選抽選手段110の抽選結果に関する情報の所定の個数を4個とし、第2保留制御手段170bが記憶する、当選抽選手段110の抽選結果に関する情報の所定の個数を、第1保留制御手段170aとは独立して別途4個とする。
このように形成すると、(a)第1保留制御手段170aに記憶される当選抽選手段110の抽選結果に関する情報の個数が、0になった場合。(b)第2保留制御手段170bに記憶される当選抽選手段110の抽選結果に関する情報の個数が、0になった場合(c)第1保留制御手段170a及び第2保留制御装置170bの少なくとも一方に記憶される当選抽選手段110の抽選結果に関する情報の個数が、0になった場合(d)第1保留制御手段170a及び第2保留制御手段170bの双方に記憶される当選抽選手段110の抽選結果に関する情報の個数が、双方とも0になった場合。等の条件により、開閉装置制御手段220は、第1始動入賞口12aを閉止するように開閉装置60の動作を制御することができる。
このとき、第1始動入賞口12aは、遊技領域10中央上部の、遊技者が遊技球を発射する際に狙うことができる位置に設けられている。したがって、遊技者は、第1始動入賞口12aを閉止させたくないときは、第1始動入賞口12aを狙って遊技球を発射させることにより、第1保留制御手段170aに記憶される当選抽選手段110の抽選結果に関する情報の個数が、0にならないようにして、第1始動入賞口12aを開放状態を維持することができる。また、遊技者が、第1始動入賞口12aを閉止させようとするときは、第1始動入賞口12aを狙って遊技球を発射せず、第1始動入賞口12aに遊技球を入球させないようにすることにより、第1保留制御手段170aにに記憶される当選抽選手段110の抽選結果に関する情報の個数が、0になるようにして、第1始動入賞口12aを閉止させることができる。
このように、第1始動入賞口12aの開閉を遊技者の意志である程度コントロールできるようになり、遊技者の利便性を向上させることができる。
(6)保留制御手段170に記憶される当選抽選手段110の抽選結果に関する情報の個数が、所定の個数に達した場合。
ここで、遊技制御装置100には、遊技球が始動入賞口12に入球してから、当選抽選手段110の抽選結果が、装飾図柄表示装置20に表示されるまでに、次の遊技球が始動入賞口12に入球した場合に、当選抽選手段110の抽選結果に関する情報を、所定の個数、記憶する保留制御手段170を備える。また、例えば、保留制御手段170が記憶する当選抽選手段110の抽選結果に関する情報の所定の個数は、通常4個と設定されるが、5個や6個等、他の個数でも構わない。
また、例えば、開閉装置制御手段220を、以下のように形成することができる。
開閉装置制御手段220は、保留制御手段170が記憶している当選抽選手段110の抽選結果に関する情報の個数が、所定の個数に達しているか否かを検知する保留検知手段を備える。開閉装置制御手段220は、保留検知手段が、保留制御手段170が記憶している当選抽選手段110の抽選結果に関する情報が、所定の個数に達したこと検知すると、第1始動入賞口12aを閉止するように開閉装置60の動作を制御する。
また、保留制御手段170に、遊技球が第1始動入賞口12aに入球した場合の当選抽選手段110の抽選結果に関する情報を記憶する第1保留制御手段170aと、遊技球が第2始動入賞口12cに入球した場合の当選抽選手段110の抽選結果に関する情報を記憶する第2保留制御手段170bとを備える。具体的には、第1保留制御手段170aが記憶する、当選抽選手段110の抽選結果に関する情報の所定の個数を4個とし、第2保留制御手段170bが記憶する、当選抽選手段110の抽選結果に関する情報の所定の個数を、第1保留制御手段170aとは独立して別途4個とする。
このように形成すると、(a)第1保留制御手段170aに記憶される当選抽選手段110の抽選結果に関する情報が、第1保留制御手段170aに設定されている所定の個数に達した場合。(b)第2保留制御手段170bに記憶される当選抽選手段110の抽選結果に関する情報が、第2保留制御手段170bに設定されている所定の個数に達した場合。(c)第1保留制御手段170a及び第2保留制御装置170bの少なくとも一方に記憶される当選抽選手段110の抽選結果に関する情報が、第1保留制御手段170a及び第2保留制御装置170bのそれぞれに設定されている、所定の個数に達した場合。(d)第1保留制御手段170a及び第2保留制御装置170bの双方に記憶される当選抽選手段110の抽選結果に関する情報が、双方とも所定の個数に達した場合。等の条件により、開閉装置制御手段220は、第1始動入賞口12aを閉止するように開閉装置60の動作を制御することができる。
このとき、第1始動入賞口12aは、遊技領域10中央上部の、遊技者が遊技球を発射する際に狙うことができる位置に設けられている。したがって、遊技者は、第1始動入賞口12aを閉止させたくないときは、遊技球を発射する際に第1始動入賞口12aを狙わず、第1始動入賞口12aに遊技球を入球させないようにすることにより、第1保留制御手段170aに記憶される当選抽選手段110の抽選結果に関する情報の個数が、所定の個数である4個に達しないようにして、第1始動入賞口12aを開放状態にすることができる。また、遊技者が、第1始動入賞口12aを閉止させようとするときは、第1始動入賞口12aを狙って遊技球を発射させることにより、第1保留制御手段170aに記憶される当選抽選手段110の抽選結果に関する情報の個数が、所定の個数である4個に達するようにして、第1始動入賞口12aを閉止させることができる。
これにより、第1始動入賞口12aの開閉を遊技者の意志である程度コントロールできるようになり、遊技者の利便性を向上させることができる。
また、(1)ないし(5)に記載した各閉止条件は、前記開放条件として記載した(1)ないし(7)の各条件と組み合わせて実施が可能である。
(第1始動入賞口12a及び第2始動入賞口12cの位置)
第1の実施の形態では、第1始動入賞口12aを遊技領域10の中央上部に設け、第2始動入賞口12cを装飾図柄表示装置20と大入賞口13との間の位置に設けている。これに対し、その他の実施の形態として、第1始動入賞口12a及び第2始動入賞口12cの位置を第1の実施の形態とは異なる位置に設ける。
具体的には、例えば、第1始動入賞口12aを遊技領域10の中央上部に設けた場合、第2始動入賞口12cは遊技領域10の装飾図柄表示装置20の左側の位置に設けることができる。また、同様に、第1始動入賞口12aを遊技領域10の中央上部に設けた場合、第2始動入賞口12cを遊技領域10の装飾図柄表示装置20の右側の位置に設けることができる。
また、第1始動入賞口12aを遊技領域10の装飾図柄表示装置20の右側の位置に設けた場合、第2始動入賞口12cを遊技領域10の装飾図柄表示装置20の左側の位置、上側の位置又は下側の位置に設けることができる。
また、第1始動入賞口12aを遊技領域10の装飾図柄表示装置20の左側の位置に設けた場合、第2始動入賞口12cを遊技領域10の装飾図柄表示装置20の上側の位置、右側の位置又は下側の位置に設けることができる。
また、第1始動入賞口12aを遊技領域10の装飾図柄表示装置20の下側の位置に設けた場合、第2始動入賞口12cを遊技領域10の装飾図柄表示装置20の右側の位置、上側の位置又は下側の位置に設けることができる。
そして、第1始動入賞口12a及び第2始動入賞口12cを、遊技者が遊技球を遊技領域10へ発射する際に、狙いやすい位置あるいは狙いにくい位置等に設けることにより、遊技者に興味をひくことができる新たな遊技が可能となる。
本発明の一実施の形態にかかるパチンコ機の正面図。 本発明の一実施の形態にかかるパチンコ機の正面拡大図。 本発明の一実施の形態にかかる第1始動入賞口部分の拡大図。 本発明の一実施の形態にかかる遊技制御装置の概略構成を示すブロック図。 本発明の一実施の形態にかかる当選抽選手段の概略構成を示すブロック図。 本発明の一実施の形態にかかる図柄決定手段の概略構成を示すブロック図。 本発明の一実施の形態にかかる表示制御手段の概略構成を示すブロック図。 本発明の一実施の形態にかかる特別遊技制御装置の概略構成を示すブロック図。 本発明の一実施の形態にかかる遊技の動作全般を示すフロー図。 本発明の一実施の形態にかかる通常遊技制御処理を示すフロー図。 本発明の一実施の形態にかかる当否判定処理を示すフロー図。 本発明の一実施の形態にかかる開閉装置停止処理を示すフロー図。 本発明の一実施の形態にかかる移行判定処理を示すフロー図。 本発明の一実施の形態にかかる特別遊技制御処理を示すフロー図。 本発明の一実施の形態にかかる確率変動遊技制御処理を示すフロー図。
符号の説明
PM パチンコ機
1 外枠 2 前枠
3 ガラス扉 4 上球皿
5 操作ハンドル 6 レール
7 遊技盤 10 遊技領域
11 一般入賞口 11a 一般入賞口入賞検出器
12 始動入賞口 12a 第1始動入賞口
12b 第1入賞検出器 12c 第2始動入賞口
12d 第2入賞検出器
13 大入賞口 13a 大入賞口入賞検出器
13b 大入賞口ソレノイド 14 アウト口
15 風車 16 普通電動役物ソレノイド
17 スピーカ
20 装飾図柄表示装置 21 装飾板
21a 透明部 30 遊技効果ランプ
41 導入通路 41a 導入通路部材
45 落下通路 45a 落下通路部材
48a 第1屈曲通路部 48b 斜め通路部
48c 第2屈曲通路部 48d 下方通路部
60 開閉装置 61 開閉部材
62 軸部 63 閉止部
70 開閉装置稼動センサ
90 演出パターン記憶手段 92 報知手段
100 遊技制御装置 105 入球検知手段
110 当選抽選手段 112 当否抽選手段
113 当否抽選値取得手段 114 当否判定手段
115 確率変動抽選手段 116 確率変動抽選値取得手段
117 確率変動判定手段 122 表示方法決定手段
130 図柄決定手段 132 装飾図柄決定手段
136 パターン選択手段 138 図柄選択手段
140 特別図柄決定手段 144 パターン選択手段
146 図柄選択手段 148 普通図柄決定手段
160 表示制御手段 161 特別図柄表示装置制御手段
162 装飾図柄表示装置制御手段 170 保留制御手段
170a 第1保留制御手段 170b 第2保留制御手段
180 特別遊技制御手段 182 特別遊技移行判定手段
184 単位遊技実行手段 186 特別遊技終了手段
190 確率変動遊技制御手段 192 普通電動役物開閉制御手段
194 大入賞口開閉制御手段 200 特別図柄表示装置
220 開閉装置制御手段

Claims (1)

  1. 遊技領域が形成された遊技盤と、
    遊技領域に位置し、所定の条件のときに開放することにより、遊技球が入球可能な大入賞口と、
    遊技領域の所定位置に設けた、遊技球が入球可能な第1始動入賞口と、
    遊技領域における第1始動入賞口とは異なる位置に設けた、遊技球が入球可能な第2始動入賞口と、
    第1始動入賞口を開閉可能にする開閉装置と、
    弾球遊技機の制御を行う遊技制御装置とを備え、
    遊技制御装置には、
    第1始動入賞口又は第2始動入賞口への遊技球の入球を契機に、遊技における当選又は非当選を決定するための抽選を行う当選抽選手段と、
    当選抽選手段の抽選結果に基づき大入賞口を開放することにより、通常行っている遊技よりも単位時間当たりの出球を多くする特別遊技を制御する特別遊技制御手段とを有し、
    第2始動入賞口は、常に遊技球の入球が可能に形成され、
    遊技制御装置は、所定の開放条件が満たされたときには、第1始動入賞口を開放して遊技球の入球が可能になるようにし、かつ、所定の閉止条件が満たされたときには、第1始動入賞口を閉止して遊技球の入球が不可能になるように、開閉装置の動作を制御する開閉装置制御手段を有することを特徴とする弾球遊技機。
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