JP2007202961A - 弾球遊技機 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 遊技領域10に、始動入賞口12と、始動入賞口12の下方に位置する導入通路41と、導入通路41に連設され遊技球の通路を分岐させる分岐部43と、分岐部43に連設された第1落下通路45及び第2落下通路47と、第1落下通路45と第2落下通路47とを振り分ける振分装置40とを備え、第1落下通路45及び第2落下通路47の少なくとも一部は、その中を通る遊技球が視認可能に形成され、振分装置40は、当選抽選手段の抽選結果が、当選のときには遊技球を第2落下通路45に多く振り分け、非当選のときには第1落下通路47に多く振り分けるようにした。
【選択図】 図3
Description
また、特許文献1に開示されているパチンコ機の発明では、始動入賞口に入賞した遊技球を保留しておき、保留した遊技球を用いて抽選結果を機械的に演出表示するようになっている。このようなパチンコ機によれば、図柄表示装置等の画面表示のみによって演出表示する場合に比べ、抽選過程が遊技者に分かり易く、興趣性の高い演出を行うことができるとされている。
また、通常、始動入賞口は、図柄表示装置よりも下側に位置している。また、近年のパチンコ機においては、図柄表示装置が大きくなっている。したがって、図柄表示装置よりも下側の位置に始動入賞口があると、遊技者が遊技球を遊技領域に発射するときに始動入賞口を狙いにくい。この場合、遊技者が遊技球を発射するときに狙いどころがないと、興趣性に乏しいという問題があった。
また、特許文献1記載の発明においては、抽選過程を入賞した遊技球を一旦保留することにより、機械的に演出表示を行っている。しかし、抽選過程を遊技者に表示する点においは、電気的に演出表示を行っている場合と同様であって、興趣性をさほど高めるほどではなかった。また、特許文献1記載の発明においても、上述した、遊技領域内において、遊技者が、発射する遊技球を狙う場所がないという問題は解決していない。
(請求項1)
すなわち、請求項1記載の発明は、遊技領域に、始動入賞口と、始動入賞口の下方に位置する導入通路と、導入通路に連設され遊技球の通路を分岐させる分岐部と、分岐部に連設した第1落下通路及び第2落下通路と、第1落下通路又は第2落下通路のいずれか一方へ遊技球を振り分ける振分装置とを備え、第1落下通路及び第2落下通路の少なくとも一部を、その中を通る遊技球が視認可能に形成し、振分装置は、当選時に遊技球を第2落下通路に多く振り分け、非当選時には第1落下通路に多く振り分けるようにしたので、遊技球がどちらの通路に振り分けられるかを視認することにより、当選抽選手段の抽選結果をある程度予測可能し、図柄表示装置の演出以外に、遊技者が興味を抱く演出を行うことができる弾球遊技機を提供することを目的とする。
すなわち、請求項2記載の発明は、遊技領域の中央上部に始動入賞口を備えることにより、遊技領域に、遊技者が遊技球を打ち込む狙いどころを分かり易く示すことができ、これにより、遊技に対する興味を遊技者に抱かせるとともに、中央上部の始動入賞口の下方に位置する導入通路と、導入通路に連設され遊技球の通路を分岐させる分岐部と、分岐部に連設した第1落下通路及び第2落下通路と、第1落下通路又は第2落下通路のいずれか一方へ遊技球を振り分ける振分装置とを備え、第1落下通路及び第2落下通路の少なくとも一部を、その中を通る遊技球が視認可能に形成し、振分装置は、当選時に遊技球を第2落下通路に多く振り分け、非当選時には第1落下通路に多く振り分けるようにしたので、遊技球がどちらの通路に振り分けられるかを視認することにより、当選抽選手段の抽選結果をある程度予測可能し、図柄表示装置の演出以外に、遊技者が興味を抱く演出を行うことができる弾球遊技機を提供することを目的とする。
すなわち、請求項3記載の発明は、当選抽選手段の抽選結果を表示する装飾図柄表示装置を備え、当選抽選手段の抽選結果が装飾図柄表示装置に表示されるまでに、次の遊技球が入球した場合に、当選抽選手段の抽選結果に関する情報を、所定の個数、記憶する保留制御手段を備え、保留制御手段は、上部始動入賞口及び下部始動入賞口ごとに、当選抽選手段の抽選結果を記憶するようにしたので、上部始動入賞口、又は下部始動入賞口のうち、どちらか一方の、保留制御手段が記憶する当選抽選手段の抽選結果が、所定の個数に達した場合であっても、遊技者が、所定の個数に達していない他方の始動入賞口を狙うことができるようになり、遊技者の遊技に対する興味を抱かせる弾球遊技機を提供することを目的とする。
すなわち、請求項4記載の発明は、保留制御手段が記憶する当選抽選手段の抽選結果に関する情報が、所定の個数に達した場合に、全ての遊技球を第1落下通路又は第2落下通路のいずれか一方に振り分けるようにしたので、保留制御手段の記憶する、抽選結果に関する情報が所定の個数に達したことを遊技者に示唆することができる弾球遊技機を提供することを目的とする。
(請求項5)
すなわち、請求項5記載の発明は、確率変動遊技の場合に、全ての遊技球を第1落下通路又は第2落下通路のいずれか一方に振り分けるようにしたので、確率変動遊技時であることを遊技者に示唆することができ、遊技者の遊技に対する興味を抱かせる弾球遊技機を提供することを目的とする。
(請求項1)
(特徴点)
請求項1記載の発明は、次の点を特徴とする。
すなわち、請求項1記載の発明は、遊技領域10が形成された遊技盤7と、遊技領域10に位置し、遊技球が入球可能な始動入賞口12と、遊技領域10に位置し、所定の条件のときに開放することにより、遊技球が入球可能な大入賞口13と、弾球遊技機の制御を行う遊技制御装置100とを備え、遊技制御装置100は、始動入賞口12への遊技球の入球を契機に、遊技における当選又は非当選を決定するための抽選を行う当選抽選手段110と、当選抽選手段110の抽選結果に基づき大入賞口13を開放することにより、通常行っている遊技よりも単位時間当たりの出球を多くする特別遊技を制御する特別遊技制御手段180とを有し、遊技領域10には、始動入賞口12の下方にあって、始動入賞口12を通過した遊技球が挿通可能な導入通路41と、導入通路41の下端に連設され、遊技球の通路を分岐させる分岐部43と、分岐部43に連設され、分岐部43から所定の位置に遊技球を導く第1落下通路45と、分岐部43に連設され、分岐部43から第1落下通路45とは異なる位置に遊技球を導く第2落下通路47と、分岐部43に設けられ、導入通路41を通って分岐部43に至った遊技球を、第1落下通路45又は第2落下通路47のいずれか一方へ誘導するための振分装置40とが備えられ、第1落下通路45及び第2落下通路47の少なくとも一部は、その中を通る遊技球が視認可能に形成され、遊技制御装置100には、振分装置40の動作を制御するための振分装置制御手段210を有し、振分装置制御手段210は、当選抽選手段110の抽選結果に基づいて、当選時には遊技球を第2落下通路47に多く振り分け、非当選時には遊技球を第1落下通路45に多く振り分けるように、振分装置40の動作を制御することを特徴とする。
ここで、「遊技盤7」には、その前面に遊技領域10が形成されている。
また、「始動入賞口12」は、遊技領域10に位置し、遊技球が入球可能に形成されている。始動入賞口12に遊技球が入球すると、後述する遊技制御装置100へ落入信号が出力される。すると、後述する当選抽選手段110により、当選又は非当選の抽選が行われる。
また、「大入賞口13」は、所定の条件のときに開放することにより、遊技球が入球可能に形成されている。大入賞口13は、具体的には、例えば、遊技球を取り込むように形成する開口部と、開口部を閉塞可能に形成する扉部材と、扉部材を開閉可能に動作する大入賞口ソレノイド13bとを備える。また、大入賞口13の開口部は、一般入賞口11よりも大きく形成する。これにより、大入賞口13は、開口部を開放することにより、多くの遊技球を取り込むことができる。また、大入賞口ソレノイド13bは、遊技制御装置100により、所定の条件のときに、扉部材を動作させ、開口部の開閉を行うように制御する。例えば、遊技制御装置100は、通常遊技時には、開口部を閉止し、特別遊技時には、開口部を開放するように、大入賞口ソレノイド13bの動作を制御する。
また、「当選抽選手段110」とは、始動入賞口12への入球を契機に、遊技における当選又は非当選を決定するための抽選を行うものである。当選とは、例えば、特別遊技への移行にかかる抽選結果をいう。
また、「特別遊技制御手段180」とは、特別遊技を制御するためのものである。特別遊技とは、当選抽選手段110の抽選結果に基づき大入賞口13の開口部を開放することにより、通常行っている遊技よりも単位時間当たりの出球を多くする遊技でる。
また、「分岐部43」は、導入通路41の下端に連設され、遊技球の通路を分岐させている。分岐部43は、具体的には、例えば、分岐部材44により形成できる。分岐部材44は、導入通路部材41aの下端に連設し、下方向へ向けて延びる分岐前部44aと、分岐前部44aの下端に連設し、左下方向へ向けて延びる左分岐部44bと、分岐前部44aの下端に連設し、右下方向へ向けて延びる右分岐部44cとを有する。また、分岐部材44は、左分岐部44bと右分岐部44cとが接している箇所である又部44dを有している。また、分岐前部44aは、遊技盤7と装飾板21との間に、下方へ向けて遊技球を誘導する分岐前通路を形成するためのものである。また、左分岐部44bは、遊技盤7と装飾板21との間に、左斜め下方へ向けて遊技球を誘導する左分岐通路を形成するためのものである。また、右分岐部44cは、遊技盤7と装飾板21との間に、右斜め下方へ向けて遊技球を誘導する右分岐通路を形成するためのものである。また、分岐前部44a、左分岐部44b及び右分岐部44cは、連続して形成される。また、分岐前通路と左分岐通路と右分岐通路とにより、分岐部43が形成される。そして、分岐前通路と左分岐通路と右分岐通路とが連続して滑らかに形成されることにより、分岐部43における遊技球の滑らかな挿通を可能にしている。
また、「第2落下通路47」は、分岐部43に連設され、第1落下通路45とは異なる位置に遊技球を導くように形成されている。具体的には、例えば、第2落下通路47を、右分岐通路に連設し、分岐部43の右下方に遊技球を導くように形成することができる。
また、第1落下通路45及び第2落下通路47の少なくとも一部は、その中を通る遊技球が、遊技者から視認可能に形成されている。例えば、第1落下通路45又は第2落下通路47は、第1落下通路45又は第2落下通路47を形成する部材の少なくとも一部に、透明な合成樹脂等のプラスチックやガラス等を用いることにより、その中を誘導される遊技球を視認可能に形成することができる。「第1落下通路45及び第2落下通路47の少なくとの一部は、その中を通る遊技球が、遊技者から視認可能に形成され」とは、具体的には、例えば、以下のような場合が考えられる。
(1)第1落下通路45の一部は、その中を通る遊技球が、遊技者から視認可能に形成され、かつ、第2落下通路47の全部は、その中を通る遊技球が、遊技者から視認不能に形成されている場合。
(2)第1落下通路45の一部は、その中を通る遊技球が、遊技者から視認可能に形成され、かつ、第2落下通路47の一部は、その中を通る遊技球が、遊技者から視認可能に形成されている場合。
(3)第1落下通路45の一部は、その中を通る遊技球が、遊技者から視認可能に形成され、かつ、第2落下通路47の全部は、その中を通る遊技球が、遊技者から視認可能に形成されている場合。
(4)第1落下通路45の全部は、その中を通る遊技球が、遊技者から視認可能に形成され、かつ、第2落下通路47の全部は、その中を通る遊技球が、遊技者から視認不能に形成されている場合。
(5)第1落下通路45の全部は、その中を通る遊技球が、遊技者から視認可能に形成され、かつ、第2落下通路47の一部は、その中を通る遊技球が、遊技者から視認可能に形成されている場合。
(6)第1落下通路45の全部部は、その中を通る遊技球が、遊技者から視認可能に形成され、かつ、第2落下通路47の全部は、その中を通る遊技球が、遊技者から視認可能に形成されている場合。
(7)第1落下通路45の全部は、その中を通る遊技球が、遊技者から視認不能に形成され、かつ、第2落下通路47の一部は、その中を通る遊技球が、遊技者から視認可能に形成されている場合。
(8)第1落下通路45の全部部は、その中を通る遊技球が、遊技者から視認不能に形成され、かつ、第2落下通路47の全部は、その中を通る遊技球が、遊技者から視認可能に形成されている場合。
また、「振分装置40」は、分岐部43に設けられている。また、振分装置40は、導入通路41を通って分岐部43に至った遊技球を、第1落下通路45又は第2落下通路47のいずれか一方に誘導する。振分装置40は、具体的には、例えば、以下のように形成することができる。振分装置40は、振分部材40aとソレノイドとを有する。振分部材40aは、軸部40cと、軸部40cから延びる塞部40bとを有する。振分部材40aは、軸部40cが下方を、塞部40bが上方を向くように分岐部43に配設される。また、分岐部43の又部44d付近には、揺動軸を設ける。また、振分部材40aは、軸部40cを、揺動可能な状態で揺動軸にに軸支させる。これにより、振分部材40aは、揺動軸を中心に、塞部40bを左右に揺振させることができる。そして、塞部40bが左へ揺動し、左の所定の位置に達した場合、塞部40bが左分岐部44bを塞ぎ、第1落下通路45への遊技球の入球を阻止するようにする。これにより、遊技球を第2落下通路47へ誘導することが可能になる。また、塞部40bが右へ揺動し、右の所定の位置に達した場合、塞部40bが右分岐部44cを塞ぎ、第2落下通路47への遊技球の入球を阻止するようにする。このようにして、遊技球を第1落下通路45へ誘導することが可能になる。これにより、遊技球の振り分けが可能になる。
また、「振分装置制御手段210」は、当選抽選手段110の抽選結果に基づき、当選時には遊技球を第2落下通路47に多く振り分け、非当選時には遊技球を第1落下通路45に多く振り分けるように制御する。
また、振分装置制御手段210は、具体的には、例えば、以下のように形成できる。振分装置制御手段210は、振分装置40のソレノイドに電気信号を送ることにより、揺動軸を中心に、振分部材40aの塞部40bを左右に揺振させて、遊技球の振り分けを可能とすることができる。また、振分装置制御手段210は、振分抽選手段211と、振分装置実行手段219とを有する。振分抽選手段211は、振分装置40の塞部40bを左右どちらの位置に移動させるかを判定するためのものである。振分抽選手段211は、振分乱数発生手段212と、振分乱数抽出手段213と、振分抽選テーブル214と、テーブル選択手段215と、振分抽選判定手段216とを有する。
振分乱数抽出手段213は、上部始動入賞口12aへの入賞を契機として、振分乱数発生手段212から、振分抽選値としての乱数を取得するものである。なお、上記した当選抽選値取得手段113により取得された乱数を、振分抽選値としても良い。つまり、当選抽選用の乱数と振分抽選用の乱数とを共用しても良い。
振分抽選テーブル214は、振分乱数発生手段212が発生する範囲内の各乱数について、振分装置40の塞部40bを左右どちらに移動させるかを、予め定めたものである。つまり、振分抽選テーブル214は、振分乱数取得手段213により取得され得る各乱数(振分抽選値)について、振分装置40の塞部40bを左右どちらに移動させるかを、予め定めている。
振分抽選判定手段216は、振分乱数抽出手段213が取得した乱数(振分抽選値)と、
テーブル選択手段215により選択されたテーブルとを参照し、遊技球を第1落下通路45に導くのか、第2落下通路47に導くのかを判定する。
振分装置実行手段219は、振分抽選手段211により判定された結果に基づき、振分装置40のソレノイドに電気信号を送り、揺動軸を中心に、振分装置40の振分部材40aの塞部40bを左右に揺振させて、遊技球の振り分けを実行する。
(特徴点)
請求項2記載の発明は、次の点を特徴とする。
すなわち、請求項2記載の発明は、遊技領域10が形成された遊技盤7と、遊技領域10に位置し、遊技球が入球可能な始動入賞口12と、遊技領域10に位置し、所定の条件のときに開放することにより、遊技球が入球可能な大入賞口13と、弾球遊技機の制御を行う遊技制御装置100とを備え、遊技制御装置100は、始動入賞口12への遊技球の入球を契機に、遊技における当選又は非当選を決定するための抽選を行う当選抽選手段110と、当選抽選手段110の抽選結果に基づき大入賞口13を開放することにより、通常行っている遊技よりも単位時間当たりの出球を多くする特別遊技を制御する特別遊技制御手段180とを有し、遊技領域10には、遊技領域10の中央上部に位置する、始動入賞口12としての上部始動入賞口12aと、遊技領域10の中央下部に位置する、始動入賞口12としての下部始動入賞口12cと、上部始動入賞口12aの下方にあって、上部始動入賞口12aを通過した遊技球が挿通可能な導入通路41と、導入通路41の下端に連設され、遊技球の通路を分岐させる分岐部43と、分岐部43に連設され、分岐部43から所定の位置に遊技球を導く第1落下通路45と、分岐部43に連設され、分岐部43から第1落下通路45とは異なる位置に遊技球を導く第2落下通路47と、分岐部43に設けられ、導入通路41を通って分岐部43に至った遊技球を、第1落下通路45又は第2落下通路47のいずれか一方へ誘導するための振分装置40とが備えられ、第1落下通路45及び第2落下通路47の少なくとも一部は、その中を通る遊技球が視認可能に形成され、遊技制御装置100には、振分装置40の動作を制御するための振分装置制御手段210を有し、振分装置制御手段210は、当選抽選手段110の抽選結果に基づいて、当選時には遊技球を第2落下通路47に多く振り分け、非当選時には遊技球を第1落下通路45に多く振り分けるように、振分装置40の動作を制御することを特徴とする。
また、「上部始動入賞口12a」は、遊技領域10の中央上部に位置するように設けられている。遊技領域10の中央上部とは、遊技球がパチンコ機PMの発射装置から遊技領域10内に発射されるとき、遊技球が発射される強さによっては、直接、遊技球が当たることができる位置をいう。すなわち、遊技領域10の中央上部とは、遊技者が遊技球を発射する際に狙うことが可能な位置をいう。
また、「導入通路41」は、上部始動入賞口12aの下方に形成されている。また、導入通路41は、上部始動入賞口12aを通過した遊技球が挿通可能に形成されている。また、導入通路41から連設されている分岐部43等の他の構成については、上記した請求項1の記載と同様である。
(請求項3)
(特徴点)
請求項3記載の発明は、請求項2記載の発明を限定したものであって、次の点を特徴とする。
すなわち、請求項3記載の発明は、遊技領域10には、当選抽選手段110の抽選結果が表示される装飾図柄表示装置20が備えられ、遊技制御装置100は、遊技球が始動入賞口12に入球してから、この入球に対応する当選抽選手段110の抽選結果が、装飾図柄表示装置20に表示されるまでに、次の遊技球が始動入賞口12に入球した場合に、次の入球に対応する当選抽選手段110の抽選結果に関する情報を、所定の個数、記憶する保留制御手段170を備え、保留制御手段170は、遊技球が上部始動入賞口12aに入球した場合の当選抽選手段110の抽選結果に関する情報を記憶する第1保留制御手段170aと、遊技球が下部始動入賞口12cに入球した場合の当選抽選手段110の抽選結果に関する情報を記憶する第2保留制御手段170bとを備えていることを特徴とする。
また、「当選抽選手段110の抽選結果に関する情報」とは、例えば、特別遊技に当選したか否か、確率変動遊技に当選したか否か、どの演出パターンが選択されたかの等情報をいう。
例えば、第1の遊技球が、始動入賞口12に入球し、その入球に対応する当選抽選手段110の抽選結果が、装飾図柄表示装置20に表示される前に、第1の遊技球の次の遊技球である第2の遊技球が、始動入賞口12に入球した場合、この第2の遊技球に対応する当選抽選手段110の抽選結果に関する情報が、保留制御手段170に記憶され、いわゆる保留状態となる。そして、この第2の遊技球に対応する抽選結果が保留状態となっている状態で、第2の遊技球の次の遊技球である第3の遊技球が入球した場合、第2の遊技球に対応する当選抽選手段110の抽選結果に関する情報とともに、第3の遊技球に対応する当選抽選手段110の抽選結果の関する情報も、保留制御手段170に記憶され、いわゆる保留状態となる。このとき、保留制御手段170に記憶されている、当選抽選手段110の抽選結果に関する情報は、2個になる。そして、第1の遊技球に対応する当選抽選手段110の抽選結果が、装飾図柄表示装置20に表示されると、保留制御手段170に記憶されている第2の遊技球に対応する当選抽選差手段110の抽選結果に関する情報に基づき、次の第2の遊技球に対応する当選抽選手段110の抽選結果が、装飾図柄表示装置20に表示される。このとき、保留制御手段170に記憶されている当選抽選手段110の抽選結果に関する情報の個数は、抽選結果が、装飾図柄表示装置20に表示される度に、1個づつ減少する。第2の遊技球にかかる当選抽選手段110の抽選結果が、装飾図柄表示装置20に表示されると、次の第3の遊技球に対応した当選抽選手段110の抽選結果が、保留制御手段170に記憶されている当選抽選手段110の抽選結果に関する情報に基づき、第3の遊技球に対応する当選抽選手段110の抽選結果が装飾図柄表示装置20に表示される。また、第1の遊技球に対応する当選抽選手段110の抽選結果が表示され、第2の遊技球に対応する当選抽選手段110の抽選結果が、装飾図柄表示装置20に表示される前に、第4の遊技球が始動入賞口12に入球した場合、第3の遊技球に対応する当選抽選手段110の抽選結果に関する情報ともに、第4の遊技球に対応する当選抽選手段110の抽選結果の関する情報も、保留制御手段170に記憶され、いわゆる保留状態となる。このときも、保留制御手段170に記憶されている、当選抽選手段110の抽選結果に関する情報は、2個になる。そして、このような、装飾図柄表示装置20による当選抽選手段110の抽選結果の表示と、保留制御手段170による当選抽選手段110の抽選結果に関する情報の記憶が、遊技球が始動入賞口12に入球するごとに、順次繰り返される。
また、上部始動入賞口12a又は下部始動入賞口12cに、遊技球が入球した場合、当選抽選手段110及び保留制御手段170は、以下のような処理を行う。
(1)第1保留制御手段170aに記憶されている当選抽選手段110の抽選結果に関する情報の個数が、所定の個数に達している場合であって、第2保留制御手段170bに記憶されている当選抽選手段110の抽選結果に関する情報の個数が、所定の個数に達しているとき。(第1保留制御手段170a及び第2保留制御手段170bとも、記憶されている、当選抽選手段110の抽選結果に関する情報が、所定の個数に達しているとき。)
この場合は、上部始動入賞口12a及び下部始動入賞口12cのいずれに遊技球が入球しても、当選抽選手段110は、当選又は非当選を決定するための抽選を行わない。
(2)第1保留制御手段170aに記憶されている当選抽選手段110の抽選結果に関する情報の個数が、所定の個数に達している場合であって、第2保留制御手段170bに記憶されている当選抽選手段110の抽選結果に関する情報の個数が、所定の個数に達していないとき。
(3)第1保留制御手段170aに記憶されている当選抽選手段110の抽選結果に関する情報の個数が、所定の個数に達していない場合であって、第2保留制御手段170bに記憶されている当選抽選手段110の抽選結果に関する情報の個数が、所定の個数に達しているとき。
(4)第1保留制御手段170aに記憶されている当選抽選手段110の抽選結果に関する情報の個数が、所定の個数に達していない場合であって、第2保留制御手段170bに記憶されている当選抽選手段110の抽選結果に関する情報の個数が、所定の個数に達していないとき。(第1保留制御手段170a及び第2保留制御手段170bとも、記憶されている、当選抽選手段110の抽選結果に関する情報が、所定の個数に達していないとき。)
この場合、上部始動入賞口12a、又は下部始動入賞口12cのいずれに遊技球が入球しても、当選抽選手段110は、当選又は非当選を決定するための抽選を行い、その抽選結果が、所定の演出パターンに基づき、装飾図柄表示装置20に表示されるか、又は、所定の条件で、その抽選結果は、装飾図柄表示装置20に表示されず、保留制御手段170に当選抽選手段110の抽選結果に関する情報が記憶される。
(特徴点)
請求項4記載の発明は、請求項3記載の発明を限定したものであって、次の点を特徴とする。
すなわち、請求項4記載の発明は、振分装置制御手段210は、第1保留制御手段170a及び第2保留制御手段170bの少なくとも一方に記憶される当選抽選手段110の抽選結果に関する情報が、所定の個数に達した場合に、全ての遊技球を第1落下通路45又は第2落下通路47のいずれか一方に振り分けるように、振分装置40の動作を制御することを特徴とする。
また、「第1保留制御手段170a及び第2保留制御手段170bの少なくとも一方に記憶される当選抽選手段110の抽選結果に関する情報が、所定の個数に達した場合」とは、以下の場合が考えられる。
(1)第1保留制御手段170aに記憶される当選抽選手段110の抽選結果に関する情報が、所定の個数に達した場合であって、第2保留制御手段170bに記憶される当選抽選手段110の抽選結果に関する情報が、所定の個数に達していないとき。
(2)第2保留制御手段170bに記憶される当選抽選手段110の抽選結果に関する情報が、所定の個数に達した場合であって、第1保留制御手段170aに記憶される当選抽選手段110の抽選結果に関する情報が、所定の個数に達していないとき。
(3)第1保留制御手段170a及び第2保留制御手段170bに記憶される当選抽選手段110の抽選結果に関する情報が、第1保留制御手段170a及び第2保留制御手段170bのそれぞれに設定されている、所定の個数に達した場合。
ここで、振分装置制御手段210は、遊技球を第1落下通路45又は第2落下通路47に振り分けるように振分装置40の動作を制御するが、その制御は、第1保留制御手段170a及び第2保留手段170bに記憶される、当選抽選手段110の抽選結果に関する情報の個数とは、無関係に設定できる。すなわち、例えば、振分装置制御手段210は、第1保留制御手段170aに記憶される、当選抽選手段110の抽選結果に関する情報の個数が、所定の個数に達したとき、第1落下通路45に振り分けるように、振分装置40の動作を制御しても良いし、逆に、第2落下通路47に振り分けるように、振分装置40の動作を制御しても良い。また、第2保留制御手段170bに記憶される、当選抽選手段110の抽選結果に関する情報の個数が、所定の個数に達したとき、第1落下通路45に振り分けるように、振分装置40の動作を制御しても良いし、逆に、第2落下通路47に振り分けるように、振分装置40の動作を制御しても良い。
(請求項5)
(特徴点)
請求項5記載の発明は、請求項1、2、3又は4記載の発明を限定したものであって、次の点を特徴とする。
ここで、「通常遊技」とは、特別遊技の当選確率が一定の遊技である。
また、「確率変動遊技」とは、特別遊技の当選確率が通常遊技よりも高い遊技をいう。つまり、特別遊技へ移行するための条件が遊技者にとって有利なものに変更された状態で行われる遊技をいう。例えば、通常遊技時においては、特別遊技の当選確率が一定の値(例えば1/400)で、遊技が行われるが、確率変動遊技時においては、特別遊技の当選確率が通常遊技時よりも高い状態(例えば1/40)で、遊技が行われる。確率変動遊技に当選すると、特別遊技の終了後に確率変動遊技に移行する。なお、確率変動遊技としては、遊技者に有利となる変動時間が短縮された変動時間短縮状態で行われる遊技を採用しても良い。
請求項1記載の発明によれば、遊技領域が形成された遊技盤と、始動入賞口と、大入賞口と、弾球遊技機の制御を行う遊技制御装置とを備え、遊技制御装置には、当選抽選手段と特別遊技制御手段とを備えた弾球遊技機において、遊技領域には、始動入賞口と、始動入賞口の下方に位置する導入通路と、導入通路に連設され遊技球の通路を分岐させる分岐部と、分岐部に連設された第1落下通路及び第2落下通路と、第1落下通路と第2落下通路とを振り分ける振分装置とが備えられ、第1落下通路及び第2落下通路の少なくとも一部は、その中を通る遊技球が視認可能に形成され、振分装置は、振分装置制御手段により、当選抽選手段の当選時に遊技球を第2落下通路に多く振り分け、非当選時には第1落下通路に多く振り分けるようにした。これにより、遊技球がどちらの通路に振り分けられるかが視認可能であり、当選抽選手段の抽選結果がある程度予測可能になる。したがって、図柄表示装置の演出以外に、遊技者に対し興味を抱かせる演出を行うことができる。
請求項2記載の発明によれば、遊技領域には、遊技領域の中央上部に位置する、始動入賞口としての上部始動入賞口が備えられたので、遊技領域に、遊技者が遊技球を打ち込む狙いどころを分かり易く示すことができ、これにより、遊技に対する興味を遊技者に抱かせることができる。また、上部始動入賞口の下方に位置する導入通路と、導入通路に連設され遊技球の通路を分岐させる分岐部と、分岐部に連設した第1落下通路及び第2落下通路と、第1落下通路又は第2落下通路のいずれか一方へ遊技球を振り分ける振分装置とを備え、第1落下通路及び第2落下通路の少なくとも一部は、その中を通る遊技球が視認可能に形成し、振分装置は、当選時に遊技球を第2落下通路に多く振り分け、非当選時には第1落下通路に多く振り分けるようにしたので、遊技球がどちらの通路に振り分けられるかを視認することにより、当選抽選手段の抽選結果をある程度予測可能し、図柄表示装置の演出以外に、遊技者が興味を抱く演出を行うことができる。
請求項3記載の発明によれば、上記した請求項2記載の発明の効果に加え、次のような効果を奏する。
すなわち、請求項3記載の発明は、当選抽選手段の抽選結果に関する情報を記憶する保留制御手段を備え、保留制御手段は、遊技球が、上部始動入賞口に入球した場合に、当選抽選手段の抽選結果を記憶する第1保留制御手段と、遊技球が、上部始動入賞口に入球した場合に、当選抽選手段の抽選結果を記憶する第1保留制御手段とを有するようにした。
これにより、上部始動入賞口、又は下部始動入賞口のうち、どちらか一方の、保留制御手段が記憶する当選抽選手段の抽選結果が、所定の個数に達した場合であっても、遊技者が、所定の個数に達していない他方の始動入賞口を狙うことができるようになり、遊技者の遊技に対する興味を抱かせることができる。
請求項4記載の発明によれば、上記した請求項3記載の発明の効果に加え、次のような効果を奏する。
すなわち、請求項4記載の発明は、保留制御手段に記憶される当選抽選手段の抽選結果に関する情報が、所定の個数に達したとき、全ての遊技球を第1落下通路又は第2落下通路のいずれか一方に振り分けるようにした。
これにより、保留制御手段の記憶する抽選結果に関する情報が、所定の個数に達したことを遊技者に示唆することができる。
請求項5記載の発明によれば、上記した請求項1、2、3又は4記載の発明の効果に加え、次のような効果を奏する。
すなわち、請求項5記載の発明は、確率変動遊技の場合に、全ての遊技球を第1落下通路又は第2落下通路のいずれか一方に振り分けるようにしたので、確率変動遊技であることを示唆することにより、遊技者の遊技に対する興味を抱かせる弾球遊技機を提供することができる。
(図面の説明)
以下、本発明を実施するための最良の形態である実施の形態について、図面を用いて説明する。
図1は、本実施の形態にかかるパチンコ機PMの正面図である。図2は、本実施の形態にかかるパチンコ機PMの正面拡大図である。図3は、本実施の形態にかかる上部始動入賞口12a部分の拡大図である。図4は、本実施の形態にかかる遊技制御装置100の概略構成を示すブロック図である。図5は、本実施の形態にかかる当選抽選手段110の概略構成を示すブロック図である。図6は、本実施の形態にかかる図柄決定手段130の概略構成を示すブロック図である。図7は、本実施の形態にかかる表示制御手段160の概略構成を示すブロック図である。図8は、本実施の形態にかかる特別遊技制御手段180の概略構成を示すブロック図である。図9は、本実施の形態にかかる振分装置制御手段210の概略構成を示すブロック図である。図10は、本実施の形態にかかる遊技の動作全般を示すフロー図である。図11は、本実施の形態にかかる通常遊技制御処理を示すフロー図である。図12は、本実施の形態にかかる当否判定処理を示すフロー図である。図13は、本実施の形態にかかる移行判定処理を示すフロー図である。図14は、本実施の形態にかかる特別遊技制御処理を示すフロー図である。図15は、本実施の形態にかかる確率変動遊技移行処理を示すフロー図である。
本実施の形態にかかるパチンコ機PMは、図1の如く、当該パチンコ機PMの外郭保持枠をなす外枠1と、この外枠1に開閉自在に軸支された前枠2とを備えたものとなっている。そして、前枠2には、パチンコ機PMの遊技領域10を形成するための遊技盤7と、この遊技盤7の前方を覆う板ガラスが嵌め込まれたガラス扉3と、遊技球を受ける上球皿4と、遊技球の発射操作を行うための操作ハンドル5とが設けられている。また、遊技領域10の周辺を囲むように遊技盤7に固定された一対のレール6が設けられている。また、遊技領域10の中央には、遊技の演出を行う装飾図柄表示装置20が設けられている。また、遊技盤7には、装飾図柄表示装置20の前方に装飾板21が設けられている。
また、図2及び図3に示すように、上部始動入賞口12aの下方には、下方向へ延びるように導入通路部材41aが連設されている。導入通路部材41aは、遊技盤7と装飾板21との間に、下方へ向けて遊技球を誘導する通路を形成するためのものである。導入通路部材41aにより形成される通路が導入通路41となる。また、導入通路41の上端は、上部始動入賞口12aの直下に開口している。これにより、上部始動入賞口12aを通過した遊技球は、導入通路41に挿通可能になる。また、導入通路41には、上部始動入賞口12aから入った遊技球が、導入通路41を通過したかどうかを検出する上部入賞検出器12bが設けられている。
分岐前部44aは、遊技盤7と装飾板21との間に、下方へ向けて遊技球を誘導する分岐前通路を形成するためのものである。左分岐部44bは、分岐前部44aから左斜め下方へ向けて延びるように形成されている。左分岐部44bは、遊技盤7と装飾板21との間に、左斜め下方へ向けて遊技球を誘導する左分岐通路を形成するためのものである。また、右分岐部44cは、分岐前部44aから右斜め下方へ向けて延びるように形成されている。右分岐部44cは、遊技盤7と装飾板21との間に、右斜め下方へ向けて遊技球を誘導する右分岐通路を形成するためのものである。また、分岐前部44a、左分岐部44b及び右分岐部44cは、連続して形成されている。また、分岐前通路と左分岐通路と右分岐通路とにより分岐部43が形成されている。分岐前通路と左分岐通路と右分岐通路とが連続して滑らかに形成されることにより、分岐部43は、遊技球の滑らかな挿通を可能にしている。
また、右分岐部44cの下端には、第2落下通路部材48が連設されている。第2落下通路部材48は、図2に示すように、斜め通路部48aと屈曲部48bと下方通路部48cとを備えている。斜め通路部48aは、右分岐部44cの下端に連設されている。斜め通路部48aは、右分岐部44cの下端から右斜め下方向へ向けて延びるように形成されている。斜め通路部48aは、遊技盤7と装飾板21との間に、斜め右下方向へ向けて遊技球を誘導する斜め通路を形成するためのものである。
屈曲部48bの下端には、下方通路部48cが連設されている。下方通路部48cは、屈曲部48bの下端から下方向へ向けて延びるように形成されている。下方通路部48cは、遊技盤7と装飾板21との間に、下方向へ向けて遊技球を誘導する下方通路を形成するためのものである。
また、導入通路部材41a、分岐部材44、第1落下通路部材45a及び第2落下通路部材48は、透明なプラスチック等の合成樹脂を用いて一体で形成されている。したがって、第1落下通路45及び第2落下通路47は、その中を通る遊技球が視認可能になっている。また、導入通路41、分岐部43、第1落下通路45及び第2落下通路47は連続して形成されている。したがって、上部始動入賞口12aから入った遊技球は、滑らかに、第1落下通路45又は第2落下通路47の下端部に至り、上部アウト口50又は上部一般入賞口49に至ることができる。
また、振分装置40は、後述する振分装置制御手段210により、その動作が制御されている。
装飾図柄表示装置20は、後述する、当選抽選手段110の抽選結果を表示するものである。また、装飾図柄表示装置20は、後述する表示制御手段160により、表示動作が制御されている。また、装飾図柄表示装置20は、画像を表示する画面が平面状に形成されるとともに、その画面に表示される三つの図柄の表示態様が可変となった液晶表示装置であり、例えば、スロットマシンにおける遊技を模して三列の図柄が後述するように変動表示されたり、停止表示されたりして遊技の演出を行うものであり、遊技領域10のほぼ中央に配置されている。
特定表示装置200は、後述する確率変動遊技へ移行することを点灯によって遊技者に報知するための表示ランプ装置である。
そして、入賞口11、12のうち始動入賞口12に打球が入賞すると、所定の賞球が上球皿4に払い出される他、特別図柄表示装置200に表示されている図柄の変動を開始させる。この図柄の変動が開始されてから所定の時間が経過すると、特別図柄表示装置200に変動表示された図柄が停止する。ここで、停止した図柄が予め規定された所定の図柄と一致する場合には、当たりとなる。
また、特別図柄表示装置200側の図柄変動が開始されるのと同時に、装飾図柄表示装置20の画面に表示されている複数の図柄も変動が開始される。この図柄の変動が開始されてから所定の時間が経過すると、装飾図柄表示装置20に変動表示された図柄が停止する。ここで、停止した三つの図柄が予め規定された組合せ(例えば、1〜9の各数字のぞろ目)となっている場合には、当たりとなり、大入賞口13が開放され、遊技領域10へ向かって発射された遊技球の大半が大入賞口13へ入賞するようになり、遊技者に大量の賞球の払い出しが行なわれる。
ここで、本実施の形態では、始動入賞口12に打球が入賞すると、上記のように、装飾図柄表示装置20の図柄を変動させる変動図柄演出と同時に、遊技効果ランプ30のランプを所定の順序で点滅させるランプ点滅演出を行う。そして、これらの変動図柄演出及びランプ点滅演出を所定時間行った後に、遊技者に対し、停止した図柄で大当たりを引き当てたか否かを報知すようになっている。
(遊技制御装置100)
本実施の形態のパチンコ機PMは、上記のような演出動作や遊技動作等を制御するための遊技制御装置100を備えている。図4には、遊技制御装置100の概略構成が示されている。遊技制御装置100は、マイクロコンピュータを利用したCPU並びにROM及びRAM等の記憶手段を含んで構成されたハードウェアに、演出動作制御や遊技動作制御を行うためのソフトウェアがインストールされた制御装置である。
また、遊技制御装置100には、その制御対象となる機器として、始動入賞口12のチューリップを開閉駆動する普通電動役物ソレノイド16と、大入賞口13の扉部材を開閉駆動する大入賞口ソレノイド13bと、特別図柄表示装置200と、装飾図柄表示装置20と、スピーカ17と、遊技効果ランプ30と、振分装置40とが電気的に接続されている。
当否抽選手段112は、所定の乱数発生手段から取得した乱数を当否の判定に用いる当否抽選値として取得する当否抽選値取得手段113と、この当否抽選値取得手段113が取得した当否抽選値に基づいて特別遊技へ移行するか否かを判定する当否判定手段114とで特別遊技への移行を判定するものである。
ここで、乱数発生手段としては、例えば、0から65535までの数値範囲で当否抽選値としての乱数を発生できるものを採用するのが好ましく、また、数学的に乱数を発生するものに限らず、所定のデジタル電子回路からなるハードウェアで擬似的に乱数を発生するハードウェア型の乱数発生手段や、コンピュータにインストールされた所定のプログラムで擬似的に乱数を発生するソフトウェア型の乱数発生手段も採用できる。
すなわち、当否判定手段114には、通常時に参照される当否テーブルと、確率変動遊技時に参照される当否テーブルとが備えられている。各当否テーブルは、当否抽選値として発生される乱数の発生する範囲内において、当たりとなる数値の範囲として設定された当たり領域と、外れとなる数値の範囲として設定された外れ領域とが設定されたものである。そして、確率変動遊技時に参照される当否テーブルは、通常時に参照される当否テーブルよりも当たりの確率が高くなるように、通常時の当否テーブルよりも当たりの領域が広く設定されたものとなっている。
確率変動抽選手段115は、所定の乱数発生手段から取得した乱数を、確率変動遊技への移行するか否かの判定に用いる確率変動抽選値として取得する確率変動抽選値取得手段116と、この確率変動抽選値取得手段116が取得した確率変動抽選値に基づいて確率変動遊技へ移行するか否かを判定する確率変動判定手段117とで確率変動遊技への移行を判定するものである。
ここで、確率変動遊技とは、通常の遊技から特別遊技へ移行するための条件が遊技者にとって有利なものに変更された状態で行われる遊技である。例えば、通常遊技時においては、特別遊技の当選確率は、一定の値を有しているが、確率変動遊技時には、特別遊技の当選確率が、通常遊技時よりも高い状態で行われる。また、確率変動遊技に当選すると、特別遊技の終了後に確率変動遊技に移行する。そして、確率変動遊技は、次に特別遊技に当選した場合や、特別遊技に一定回数当選した場合等に終了する。なお、確率変動遊技としては、遊技者に有利となる変動時間が短縮された変動時間短縮状態で行われる遊技を採用しても良い。
確率変動判定手段117は、確率変動遊技への移行を判定する際に、所定の移行判定テーブルを参照するものとなっている。すなわち、移行判定テーブルは、確率変動遊技への移行を是認するための数値範囲である是認領域と、確率変動遊技への移行を否認するための数値範囲である否認領域とが設定されたものである。確率変動判定手段117は、確率変動抽選値取得手段116が取得した確率変動抽選値が、移行判定テーブルの是認領域に属している場合には、確率変動遊技へ移行する旨の判定を行い、移行判定テーブルの否認領域に属している場合には、確率変動遊技へ移行しない旨の判定を行うものとなっている。
図4に戻って、テーブル記憶手段120は、次に説明する図柄決定手段130が特別図柄である停止図柄を決定する際に参照するために、第1から第3までの特別図柄範囲テーブルを記憶したものとなっている。
第2特別図柄範囲テーブルは、当否抽選手段112が当たりを抽選した場合において、確率変動抽選手段115が確率変動遊技に移行しない旨の判定をしたときに、図柄決定手段130によって参照されるものである。
第3特別図柄範囲テーブルは、当否抽選手段112が外れを抽選した場合に、図柄決定手段130によって参照されるものである。
図柄決定手段130は、装飾図柄表示装置20及び特別図柄表示装置200の演出パターンを構成する、図柄を変動表示させる際の変動パターンと、変動させている図柄を停止させた際に表示される停止図柄とを決定するものである。なお、装飾図柄表示装置20における演出パターンとは、装飾図柄表示装置20に表示される図柄を変動表示させる変動パターンと、変動させていた図柄を停止させた際に表示される停止図柄とから構成される。図柄決定手段130は、当否抽選手段112が抽選を行うたびに、特別図柄表示装置200及び装飾図柄表示装置20のそれぞれについて、図柄を変動表示させる際の変動パターンと、変動させていた図柄を停止させた際に表示される停止図柄とを決定する。
このうち、特別図柄決定手段140は、特別図柄表示装置200において図柄を変動表示させる際の変動パターンを選択するパターン選択手段144と、特別図柄表示装置200において変動表示させていた図柄を停止させた際に表示させる停止図柄を選択する図柄選択手段146とを備えたものとなっている。
図柄選択手段146は、所定の乱数発生手段により図柄決定抽選値を取得すると、テーブル記憶手段120の特別図柄範囲テーブルのうち、当否抽選手段112による抽選処理及び確率変動抽選手段115による抽選処理の両方の結果に応じた特別図柄範囲テーブルを選び、選んだ特別図柄範囲テーブルを参照することにより、特別図柄表示装置200における停止図柄を決定するものである。
また、当否抽選手段112の抽選結果が当たりである場合において、確率変動抽選手段115の抽選結果が確率変動遊技へ移行しない旨の判定であるときには、図柄選択手段146は、テーブル記憶手段120の特別図柄範囲テーブルのうち、第2特別図柄範囲テーブルを選び、この第2特別図柄範囲テーブルにおいて、取得した図柄決定抽選値と関連する図柄を停止図柄として選択するようになっている。
特別図柄決定手段140は、図柄選択手段146が特別図柄を選択すると、その特別図柄についてのデータである特別図柄データを表示制御手段160へ送出するようになっている。
パターン選択手段144には、特別図柄の変動表示における変動の開始から停止までの間に特別図柄の変動すべき態様を定める複数種類の変動パターンが記憶されている。これら複数種類の変動パターンは、一の変動パターンを選択するための変動抽選値に関連づけされた状態でパターン選択手段144に記憶されたものとなっている。
ここで、パターン選択手段144に記憶されている複数種類の変動パターンの各々には、変動の開始から停止まで図柄の変動が継続する継続時間である変動時間が設定され、当該変動時間等の図柄変動に係る変動パターン・データが備えられている。
また、当たり変動パターンは、リーチ付外れ変動パターンと同様に、リーチ演出を伴うので、リーチ演出を行う都合上、その変動時間は、通常の外れ変動パターンよりも長く設定されている。
これにより、特別図柄の変動パターン・データに含まれている変動時間に基づいて遊技の演出を行うことにより、遊技演出の終了時期が特別図柄の図柄変動の終了時期と同期するようになっている。
このため、特別図柄決定手段140は、パターン選択手段144が特別図柄の変動パターンを選択すると、その変動パターンについて、変動時間やリーチ付である等のデータを含む変動パターン・データを、装飾図柄決定手段132及び表示制御手段160等へ送出するようになっている。
図柄選択手段146は、当否抽選手段112により抽選された抽選結果、並びに、特別図柄決定手段140により決定された特別図柄の停止図柄及び特別図柄の変動パターンに対応するように、装飾図柄表示装置20に表示される装飾図柄の停止図柄を選択するものとなっている。
例えば、当否抽選手段112による抽選結果が当たりの場合、図柄選択手段146は、装飾図柄の停止図柄として、「七七七」や「一一一」のように同一の図柄が三つ揃った組合せを選択するようになっている。また、この場合、図柄選択手段146は、装飾図柄の停止図柄を構成する一の図柄として、特別図柄の停止図柄と同じ図柄を採用するようになっている。例えば、特別図柄の停止図柄が「三」の場合、図柄選択手段146は、装飾図柄の停止図柄として、「三三三」を選択するようになっている。
また、外れの場合において、特別図柄決定手段140によってリーチ演出を伴うリーチ付外れ変動パターンが選択されたときには、図柄選択手段146は、装飾図柄の停止図柄として、「一九一」や「七二七」のように一つの図柄のみが他と相違する組合せを選択するようになっている。
ここで、装飾図柄の変動パターンとしては、図柄変動を開始してから、三つの図柄のうち、二つの図柄が同じ図柄となったリーチ状態の表示を経て、当たり図柄としての停止図柄に至る当たり変動パターンと、図柄変動を開始してから、リーチ状態の表示を経て、外れ図柄としての停止図柄に至るリーチ演出付外れ変動パターンと、図柄変動を開始してから、リーチ状態の表示を経ることなく、外れ図柄としての停止図柄に至る通常の外れ変動パターンとが設定されている。
そして、リーチ演出付外れ変動パターンとしては、そのリーチ演出の内容に応じて変動時間の長さが異なる様々な変動パターンが設定されている。
以上において、パターン選択手段136は、複数種類の変動パターンの中から一の変動パターンを選択するにあたり、特別図柄決定手段140側のパターン選択手段144によって選択された特別図柄の変動パターンに設定されている変動時間と同じ変動時間が設定されているものを、装飾図柄の変動パターンとして選択するようになっている。
そして、普通図柄決定手段148は、入球検知手段105が始動入賞口12に遊技球が入賞したと判定すると、所定の乱数発生手段が発生する乱数を、普通図柄を決定するための普通図柄抽選値として取得し、それ自身に記憶されている複数種類の普通図柄のうち、普通図柄抽選値に対応するものを表示すべき普通図柄に決定するものとなっている。普通図柄決定手段148が決定した普通図柄が予め設定されていた当たり図柄の場合には、開放指令信号が普通電動役物開閉制御手段192へ送出されるようになっている。
図2に戻って、表示制御手段160は、図柄決定手段130により決定された変動パターンに基づく図柄変動の形で、当否抽選手段112による抽選の結果を表示するように、特別図柄表示装置200及び装飾図柄表示装置20の表示動作を制御するものとなっている。
表示制御手段160には、図7に示すように、特別図柄表示装置200の表示動作を制御する特別図柄表示装置制御手段161と、装飾図柄表示装置20の表示動作を制御する装飾図柄表示装置制御手段162とが設けられている。
また、装飾図柄表示装置制御手段162は、装飾図柄の変動表示及び停止表示を装飾図柄表示装置20に行わせる制御機能に加えて、普通図柄の表示を行う制御機能を有するものとなっている。
図2に戻って、保留制御手段170は、当選抽選手段110の抽選結果に関する情報を記憶するものである。また、保留制御手段170は、始動入賞口12に遊技球が入球してから、当選抽選手段110の抽選結果が、装飾図柄表示装置20に表示されるまでに、次の遊技球が入球した場合に、当選抽選手段110の抽選結果に関する情報を、所定の個数、記憶する。
ここで、保留制御手段170に記憶される、当選抽選手段110の抽選結果に関する情報とは、特別遊技に当選したか否かを判定する当否抽選値取得手段113により取得された当否抽選値、確率変動遊技に移行するか否かを判定する確率変動抽選値取得手段116により取得された確率変動抽選値、及び、装飾図柄表示装置20等における演出パターンを判定するいパターン選択手段136により取得された変動抽選値等である。
また、保留制御手段170が記憶する、当選抽選手段110の抽選結果に関する情報の、所定の個数を、本実施の形態では、4個としている。
例えば、第1の遊技球が、始動入賞口12に入球し、その入球に対応する当選抽選手段110の抽選結果が、装飾図柄表示装置20に表示される前に、第1の遊技球の次の遊技球である第2の遊技球が、始動入賞口12に入球した場合、この第2の遊技球に対応する当選抽選手段110の抽選結果に関する情報が、保留制御手段170に記憶され、いわゆる保留状態となる。そして、この第2の遊技球に対応する抽選結果が保留状態となっている状態で、第2の遊技球の次の遊技球である第3の遊技球が入球した場合、第2の遊技球に対応する当選抽選手段110の抽選結果に関する情報とともに、第3の遊技球に対応する当選抽選手段110の抽選結果の関する情報も、保留制御手段170に記憶され、いわゆる保留状態となる。このとき、保留制御手段170に記憶されている、当選抽選手段110の抽選結果に関する情報は、2個になる。そして、第1の遊技球に対応する当選抽選手段110の抽選結果が、装飾図柄表示装置20に表示されると、保留制御手段170に記憶されている第2の遊技球に対応する当選抽選差手段110の抽選結果に関する情報に基づき、次の第2の遊技球に対応する当選抽選手段110の抽選結果が、装飾図柄表示装置20に表示される。このとき、保留制御手段170に記憶されている当選抽選手段110の抽選結果に関する情報の個数は、抽選結果が、装飾図柄表示装置20に表示される度に、1個づつ減少する。第2の遊技球にかかる当選抽選手段110の抽選結果が、装飾図柄表示装置20に表示されると、次の第3の遊技球に対応した当選抽選手段110の抽選結果が、保留制御手段170に記憶されている当選抽選手段110の抽選結果に関する情報に基づき、第3の遊技球に対応する当選抽選手段110の抽選結果が装飾図柄表示装置20に表示される。また、第1の遊技球に対応する当選抽選手段110の抽選結果が表示され、第2の遊技球に対応する当選抽選手段110の抽選結果が、装飾図柄表示装置20に表示される前に、第4の遊技球が始動入賞口12に入球した場合、第3の遊技球に対応する当選抽選手段110の抽選結果に関する情報ともに、第4の遊技球に対応する当選抽選手段110の抽選結果の関する情報も、保留制御手段170に記憶され、いわゆる保留状態となる。このときも、保留制御手段170に記憶されている、当選抽選手段110の抽選結果に関する情報は、2個になる。そして、このような、装飾図柄表示装置20による当選抽選手段110の抽選結果の表示と、保留制御手段170による当選抽選手段110の抽選結果に関する情報の記憶が、遊技球が始動入賞口12に入球するごとに、順次繰り返される。
そして、特別遊技終了後に、保留制御手段170に記憶されている始動入賞口12に入球した次の遊技球にかかる当選抽選手段110の抽選結果が、所定の演出パターンに基づき、装飾図柄表示装置20に表示される。
また、保留制御手段170は、当選抽選手段110の抽選結果に関する情報を、所定の個数である4個記憶するが、保留制御手段170が記憶する当選抽選手段110の抽選結果に関する情報の数が、所定の個数である4個に達すると、次に、遊技球が始動入賞口12へ入球しても、当選抽選手段110は、当選又は非当選の抽選を行わない。言い換えると始動入賞口12への入球が無効となる。そして、保留制御手段170に記憶されている当選抽選手段110の抽選結果に関する情報に基づき、装飾図柄表示装置20が、当選抽選手段110の抽選結果を表示すると、保留制御手段170に記憶している、当選抽選手段110の抽選結果に関する情報の個数が減り、再度、所定の個数に達しない状態になる。その状態で遊技球が始動入賞口12へ入球すると、当選抽選手段110は、当選又は非当選を決定するための抽選を行うようになる。
また、本実施の形態では、第1保留制御手段170aが記憶する、当選抽選手段110の抽選結果に関する情報の個数を4個とし、第2保留制御手段170bが記憶する、当選抽選手段110の抽選結果に関する情報の個数を、第1保留制御手段170aを4個としている。
この特別遊技制御手段180には、図8に示すように、特別遊技へ移行する時期を判定する特別遊技移行判定手段182と、特別遊技の遊技における構成単位である単位遊技を行うための単位遊技実行手段184と、特別遊技を終了するか否かを判定する特別遊技終了手段186とが設けられている。
特別遊技移行判定手段182は、抽選結果が当たりとなった当否抽選に対応する図柄変動が停止された時点を特別遊技へ移行する時期であると判定するものである。
具体的には、単位遊技実行手段184は、大入賞口13の開閉動作回数をカウントし、当該開閉動作回数が9回に達するまで、大入賞口開閉制御手段194への開放許可指令の送信を継続し、大入賞口開閉制御手段194に大入賞口13の開閉動作を行わせるものとなっている。
特別遊技終了手段186は、単位遊技の実行回数、換言すると、大入賞口13の開閉動作回数が上限(例えば、15回)に達すると、特別遊技を終了させるものである。
例えば、大入賞口13の内部に特定領域及び一般領域が設けられ、大入賞口13に入賞した遊技球が特定領域及び一般領域のいずれか一方を必ず通過するものとなっている場合において、特別遊技終了手段186は、大入賞口13に所定数の遊技球が入賞するまでに、遊技球が1球も特定領域を通過しないときには、特別遊技を終了させるものとなっている。
普通電動役物開閉制御手段192は、装飾図柄表示装置20に表示される普通図柄に応じて、始動入賞口12の普通電動役物を開閉駆動する普通電動役物ソレノイド16を制御するものとなっている。
確率変動遊技制御手段190は、確率変動抽選手段115による抽選で確率変動遊技へ移行することが決定すると、特別遊技の終了後の遊技状態を、当たり確率の高い確率変動状態、すなわち、確率変動遊技へ移行させるものである。そして、確率変動遊技制御手段190は、確率変動遊技へ移行させた後、原則として、当否抽選手段112による抽選で当たりがでるまで、当たり確率の高い状態を継続するようになっている。なお、当たり確率の高い確率変動遊技へ移行したことは、次に説明する報知手段92により遊技者に報知されるようになっている。
ここで、報知手段92が報知に利用する手段や方法、及び、報知のタイミングを決定するために、表示方法決定手段122が設けられている。
表示方法決定手段122は、当否抽選手段112の抽選結果が当たりである場合において、確率変動抽選手段115の抽選により確率変動遊技へ移行することになったときに、確率変動遊技へ移行する旨を遊技者にいつ報知するかを決定する。換言すると、確率変動遊技移行報知のタイミングを決定する機能を有している。
振分装置制御手段210は、振分装置40の作動を制御するものである。振分装置制御手段210は、振分装置40のソレノイドに電気信号を送ることにより、揺動軸を中心に、振分部材40aの塞部40bを左右に揺振させて、遊技球の振り分けを可能としている。
振分抽選手段211は、振分装置40の塞部40bを左右どちらの位置に移動させるかを判定するためのものである。振分抽選手段211は、図9に示すように、振分乱数発生手段212と、振分乱数抽出手段213と、振分抽選テーブル214と、テーブル選択手段215と、振分抽選判定手段216とを有している。
振分乱数発生手段212は、振分抽選手段211が抽選を行うために用いる乱数を、発生させるものである。
振分抽選テーブル214は、振分乱数発生手段212が発生する範囲内の乱数について、振分装置40の塞部40bを左右どちらに移動させるかを、予め定めたものである。つまり、振分抽選テーブル214は、振分乱数取得手段213により取得され得る各乱数(振分抽選値)について、振分装置40の塞部40bを左右どちらに移動させるかを、予め定めている。
テーブル選択手段215は、当選抽選手段110の当否判定に基づき、振分抽選テーブル214のうちの第1振分抽選テーブルを用いるか、振分抽選テーブル214のうちの第2振分抽選テーブルを用いるかを選択するものである。当選抽選手段110の当否判定が当選であった場合には、第1振分抽選テーブルが選択され、当選抽選手段110の当否判定が非当選であった場合には、第2振分抽選テーブルが選択される。
テーブル選択手段215により選択されたテーブルとを参照し、遊技球を第1落下通路45に導くのか、第2落下通路47に導くのかを判定するものである。
振分装置実行手段219は、振分抽選手段211により判定された結果に基づき、振分装置40のソレノイドに電気信号を送り、揺動軸を中心に、振分装置40の振分部材40aの塞部40bを左右に揺振させて、遊技球の振り分けを実行するものである。
また、振分装置制御手段210は、第1保留制御手段170a及び第2保留制御手段170bの少なくとも一方に記憶される当選抽選手段110の抽選結果に関する情報が、4個に達した場合に、上部始動入賞口12aに入球した遊技球を、すべて第2落下通路47へ誘導するように、振分装置40の動作を制御している。
具体的には、振分装置制御手段210は、確率変動遊技中であるか否かを判定し、確率変動遊技中であると判定した場合には、塞部40bを左の位置に移動して、すべての遊技球を第2落下通路47へ導くように、振分装置40の動作を制御するように設定されている。また、図12におけるステップ2180においては、振分装置制御処理が行われるが、このとき、確率変動遊技中か否かの判定も行われ、確率変動遊技中であると判定された場合には、上部始動入賞口12aへの入球したすべての遊技球を第2落下通路47に導くような制御を行っている。
次に、本実施の形態に係るパチンコ機PMの動作について、図10ないし図15のフローチャートを参照しながら説明する。
まず、遊技者がパチンコ機PMの遊技を開始すると、通常は、図10の如く、ステップS1000から始まる通常遊技制御処理が実行され、これにより、遊技者は通常遊技を行う。この通常遊技で遊技者が所定の条件を成立させると、ステップ4000から始まる特別遊技制御処理が実行され、遊技者は、出球の確率が通常遊技よりも高い特別遊技を行うことができる。この後、通常遊技及び特別遊技における入賞に対応した賞球を払い出すべく、ステップ5000から始まる賞球払出処理が行われる。
ステップ2800では、図柄の変動表示を開始し、この変動表示を所定時間継続させた後、変動表示させた図柄を適宜停止させる通常図柄変動処理を行う。図柄変動処理が終了すると、次のステップ3000へ進む。
ステップ3000では、特別遊技に移行するか否かを判定する移行判定処理が行われる。移行判定処理が終了すると、ステップ4000から始まる特別遊技制御処理へ進む。
一方、ステップ2100で、上部入賞検出器12b又は下部入賞検出器12dにより、始動入賞口12への入賞が検出されると、その検出信号が遊技制御装置100に送出され、検出信号の送出が完了すると、ステップ2110へ進む。
一方、ステップ2110で、保留制御手段170が記憶する当選抽選手段110の当選結果に関する情報が、4個に達しているか否かが判定され、4個に達していないと判定された場合は、次のステップ2120へ進む。
ステップ2120では、上記した始動入賞口12への入賞に対応した当否抽選を行うために、当否抽選用の乱数である当否抽選値を当否抽選値取得手段113に取得させ、抽選用乱数を取得が完了したら、次のステップ2130へ進む。
ステップ2140では、特別図柄表示装置200に表示すべき図柄変動の変動パターンを決めるための乱数である変動抽選値をパターン選択手段144に取得させ、変動抽選値の取得が完了したら、次のステップ2160へ進む。なお、ステップ2140では、特別図柄表示装置200に停止表示すべき停止図柄を決めるための乱数である図柄決定抽選値を図柄選択手段146に取得させる処理も行われる。
ステップ2180では、振分装置制御処理が行われる。ステップ2180では、上部始動入賞口12aへの入賞に基づき、振分装置制御手段210により、振分装置40の制御が行われる。具体的には、上記当選抽選手段110により当選(特別遊技に移行する)と判定された場合は、第2落下通路47に導かれる確率を8割程度とし、第1落下通路45に導かれる確率を2割程度となるような制御を行う。上記当選抽選手段110により非当選時(特別遊技に移行しない)と判定された場合には、第2落下通路47に導かれる確率を2割程度とし、第1落下通路45に導かれる確率を8割程度となるような制御を行う。なお、保留制御手段170に記憶される当選抽選手段110の抽選結果に関する情報の数が、4個に達している場合は、振分装置制御処理は、非当選のときに参照されるテーブルを用いて制御を行う。振分装置制御処理が終了したら、次のステップ2200へ進む。また、振分装置制御手段210は、確率変動遊技中である場合には、上部始動入賞口12aに入賞するすべての遊技球を第2落下通路47に導くように制御する。
そして、特別遊技フラグがオフではないと判定された場合には、当否判定処理を終了し、特別遊技制御処理を実行すべく、ステップ4000へジャンプする。一方、特別遊技フラグがオフであると判定された場合には、次のステップ2210へ進む。
このステップ2210では、保留制御手段170に、当選抽選手段110の抽選結果に関する情報が記憶されているか否かが判定され、当選抽選手段110の抽選結果に関する情報が、記憶されていないと判定された場合は、当否判定処理を終了し、特別遊技制御処理を実行すべく、ステップ4000へジャンプする。
このステップ2230では、パターン選択手段144が取得した変動抽選値に基づいてパターン選択手段144が変動パターンを決定する。このようにして変動パターンが決定したら、次のステップ2240へ進む。
ステップ2250では、ステップ2130において取得した確率変動抽選値に基づいて、確率変動判定手段117が確率変動遊技へ移行するか否かの判定を行う。この確率変動遊技移行についての判定の完了後、次のステップ2300へ進む。
ステップ2300では、特別図柄についての停止図柄を決めるためのテーブルを図柄選択手段146に選択させる。ここで、図柄選択手段146が当該テーブルを選択するにあたり、図柄選択手段146に停止図柄を取得させる図柄決定抽選値に基づいてテーブルが選択されるとともに、確率変動判定手段117による判定の結果に対応したテーブルが選択されるようになっている。このテーブルの選択が終了したら、次のステップ2310へ進む。
ステップ2320では、ステップ2310で決定された特別図柄、ステップ2230で決定された変動パターン、及び、確率変動遊技へ移行するか否か等の各情報が、特別図柄表示装置200及び装飾図柄決定手段132へ送られる。この後、ステップ2330へ進む。
ステップ2330では、特別図柄決定手段140によって決定された特別図柄に対応するとともに、装飾図柄表示装置20に表示される停止表示される停止図柄としての装飾図柄を装飾図柄決定手段132に決定させる。停止図柄としての装飾図柄の決定が完了した後、ステップ2340へ進む。
ステップ2600では、特別遊技の演出を決定する特別遊技演出決定処理が行われ、この特別遊技演出決定処理が終了したら、ステップ2000から始まった当否判定処理が完了するので、この後、ステップ2800へ進み、図柄変動処理を開始する。
ステップ3000から、確率変動遊技へ移行する旨の報知を図柄変動終了時に行うか否かを判定する移行判定処理が開始される。この移行判定処理では、図13に示すように、最初に、ステップ3100において、ステップ2240で行われた当否判定の結果が、「大当たり」(当たり)であるか否かの判定が行われる。
一方、ステップ3100で、「大当たり」であると判定された場合には、次のステップ3200へ進む。
ステップ3200では、ステップ2310で決定した停止図柄としての特別図柄が「3」及び「7」のいずれかであるか否かについて判断する。このステップ3200で、特別図柄が「3」及び「7」のいずれかであると判断されたら、次のステップ3300へ進む。一方、ステップ3200で、特別図柄が「3」及び「7」のいずれでもないと判断されたら、次のステップ3300をスキップしてステップ3400へ進む。
ステップ4000から開始される特別遊技制御処理は、図14に示すように、まず、ステップ4100において、特別遊技フラグがオンであるか否かが判定される。このステップ4100で特別遊技フラグがオンであると判定されなかった場合には、特別遊技制御処理は完了し、次の賞球払出処理を実行するために、ステップ5000へジャンプする。
一方、ステップ4100で特別遊技フラグがオンであると判定された場合には、次のステップ4110へ進む。
ステップ4120では、装飾図柄表示装置20等を利用して特別遊技の演出を行うために特別遊技演出処理を開始する。この特別遊技演出処理が開始されたら、次のステップ4130へ進む。
ステップ4130では、大入賞口13が既に開いているか否かが判定される。このステップ4130で大入賞口13が既に開いていると判定された場合には、ステップ4170へジャンプする。一方、ステップ4130で大入賞口13が開いていないと判定された場合には、次のステップ4140へ進む。
ステップ4170では、大入賞口13が開かれた時点から所定の開放時間が経過したか否かが判定される。このステップ4170で所定の開放時間が経過したと判定された場合には、ステップ4190へジャンプする。一方、ステップ4170で所定の開放時間が経過していないと判定された場合には、次のステップ4180へ進む。
ステップ4180では、大入賞口13への入球が9球以上になったか否か、換言すると、大入賞口13に入賞した遊技球が9個以上になったか否かが判定される。
一方、ステップ4180で大入賞口13への入球が9球以上になっていると判定された場合には、次のステップ4190へ進み、大入賞口13を閉じる処理を行い、大入賞口13が閉じたら、次のステップ4200へ進む。
ステップ4200で、現時点でのラウンド数が15に達していないと判定された場合には、ステップ4300へ進み、ラウンド数に1を加えた後、パチンコ機PMの現状を維持したまま、特別遊技制御処理を一応終了させ、ステップ5000へ進み、ステップ5000から始まる次の賞球払出処理等を実行する。そして、賞球払出処理の実行後、通常遊技制御処理における処理を殆どスキップして、ステップ4000に戻り、再度、特別遊技制御処理が実行されるようになっている。
ステップ4230では、特別遊技フラグをオフにし、この後、特別遊技制御処理を終了させる。
ステップ4500では、確率変動遊技への移行を実行する確率変動遊技移行処理が行われる。ステップ4500の確率変動遊技移行処理が終了すると、ステップ5000へ進み、ステップ5000から始まる次の賞球払出処理等を実行する。以上により、パチンコ機PMにおける一連の処理が完了し、必要に応じて上記の処理が繰り返されることとなる。
ステップ4520では、確率変動遊技に移行したことを遊技者に表示する確率変動遊技開始表示が行なわれる。確率変動遊技開始表示がされると、確率変動遊技移行処理は終了し、ステップ5000へ進む。そして、ステップ5000から始まる賞球払出処理等を実行する。
本実施の形態によれば、遊技領域10に、上部始動入賞口12aと、上部始動入賞口12aの下方に位置する導入通路41と、導入通路41に連設され遊技球の通路を分岐させる分岐部43と、分岐部43に連設された第1落下通路45及び第2落下通路47と、第1落下通路45と第2落下通路47とを振り分ける振分装置40とを備え、第1落下通路45の一部及び第2落下通路47の一部は、遊技球が視認可能に形成されている。
また、振分装置40は、振分装置制御手段210により制御されている。
ここで、上部始動入賞口12aに入球したときに、当否判定手段114により、当否判定が行われる。また、振分装置40は、振分装置制御手段210により、当否判定の当選時には遊技球を第2落下通路47に多く振り分け、非当選時には遊技球を第1落下通路45に多く振り分けるように制御されている。
また、本実施の形態によれば、パチンコ機PMは、遊技領域10の中央上部に上部始動入賞口12aを備えている。また、上部始動入賞口12aは、遊技球がパチンコ機PMの発射装置から遊技領域10内に発射されるとき、遊技球が発射される強さによっては、直接、遊技球が当たることができる位置に設けられている。すなわち、遊技領域10の中央上部とは、遊技者が遊技球を発射する際に狙うことが可能な位置である。したがって、本実施の形態にかかるパチンコ機PMは、遊技領域10に、遊技者が遊技球を打ち込む狙どころを設けることができる。これにより、遊技者にとっての狙いどころを分かり易く示すことができ、遊技者に遊技に対する興味を抱かせることができる。
また、本実施の形態によれば、振分装置40は、振分装置制御手段210により、確率変動遊技中であると判定された場合には、全ての遊技球を第2落下通路47に振り分けるように制御されている。
(1)第1落下通路45の一部は、その中を通る遊技球が、遊技者から視認可能に形成され、かつ、第2落下通路47の全部は、その中を通る遊技球が、遊技者から視認不能に形成されている場合。
(2)第1落下通路45の一部は、その中を通る遊技球が、遊技者から視認可能に形成され、かつ、第2落下通路47の一部は、その中を通る遊技球が、遊技者から視認可能に形成されている場合。
(3)第1落下通路45の一部は、その中を通る遊技球が、遊技者から視認可能に形成され、かつ、第2落下通路47の全部は、その中を通る遊技球が、遊技者から視認可能に形成されている場合。
(4)第1落下通路45の全部は、その中を通る遊技球が、遊技者から視認可能に形成され、かつ、第2落下通路47の全部は、その中を通る遊技球が、遊技者から視認不能に形成されている場合。
(5)第1落下通路45の全部は、その中を通る遊技球が、遊技者から視認可能に形成され、かつ、第2落下通路47の一部は、その中を通る遊技球が、遊技者から視認可能に形成されている場合。
(6)第1落下通路45の全部部は、その中を通る遊技球が、遊技者から視認可能に形成され、かつ、第2落下通路47の全部は、その中を通る遊技球が、遊技者から視認可能に形成されている場合。
(7)第1落下通路45の全部は、その中を通る遊技球が、遊技者から視認不能に形成され、かつ、第2落下通路47の一部は、その中を通る遊技球が、遊技者から視認可能に形成されている場合。
(8)第1落下通路45の全部部は、その中を通る遊技球が、遊技者から視認不能に形成され、かつ、第2落下通路47の全部は、その中を通る遊技球が、遊技者から視認可能に形成されている場合。
(第2の実施の形態)
(図面の説明)
以下、本発明を実施するための第2の実施の形態について、図面を用いて説明する。
図16は、第2の実施の形態にかかる上部始動入賞口12a部分の拡大図である。
第2の実施の形態にかかる振分装置40では、分岐部43付近の遊技盤7の裏側にソレノイドが取り付けられている(図示せず)。ソレノイドには、プランジャが備えられている(図示せず)。ソレノイドは、プランジャが、遊技盤7の裏面と平行で、左右方向へ向けて動くように、遊技盤7の裏面に取り付けられている(図示せず)。プランジャの先端付近には、釘42が取り付けられている。釘42は、図16に示すように、前方向へ向けて突出して形成されている。また、プランジャの先端付近に取り付けられた釘42は、プランジャが動くことにより、分岐部43内を左右方向の所定の位置へ動くように形成されている。また、振分装置40は、図16に示すように、釘42を、左方向の所定の位置(図16の細線で記載された位置)に移動させると、左分岐部44bを塞ぐように形成されている。釘42が左分岐部44bを塞ぐと、第1落下通路45への遊技球の入球が阻止され、遊技球は第2落下通路47へ誘導される。また、振分装置40は、釘42を、右方向の所定の位置(図16の実線で記載された位置)に移動させると、右分岐部44cを塞ぐように形成されている。釘42が右分岐部44cを塞ぐと、第2落下通路47への遊技球の入球が阻止され、遊技球は第1落下通路45へ誘導される。これにより、遊技球の振り分けが可能になる。また、釘42を左右方向へ向けて動かす振分装置40のソレノイドは、第1の実施例と同様に、振分装置制御手段210により制御されている。
本実施の形態でも、第1の実施の形態と同様の作用・効果が得られる。
すなわち、本実施の形態によれば、遊技領域10に、上部始動入賞口12aと、上部始動入賞口12aの下方に位置する導入通路41と、導入通路41に連設され遊技球の通路を分岐させる分岐部43と、分岐部43に連設された第1落下通路45及び第2落下通路47と、第1落下通路45と第2落下通路47とを振り分ける振分装置40とを備え、第1落下通路45の一部及び第2落下通路47の一部は、遊技球が視認可能に形成されている。
また、振分装置40は、振分装置制御手段210により制御されている。
また、第1落下通路45を形成する第1落下通路部材45a及び第2落下通路47を形成する第2落下通路部材48は、透明な材料で形成されている。また、装飾板21には、第1落下通路45の一部及び第2落下通路47の一部が遊技者から視認可能な透明部21aが設けらている。これにより、遊技機球が第1落下通路45又は第2落下通路47のどちらかに振り分けられたかを、遊技者が視認することができる。したがって、遊技者は当選抽選手段110の抽選結果がある程度予測可能になり、装飾図柄表示装置20の演出以外に、遊技者に対し興味を抱かせる演出を行うことができる。
また、第1落下通路45を形成する第1落下通路部材45a及び第2落下通路47を形成する第2落下通路部材48は、透明な材料で形成されている。また、装飾板21には、第1落下通路45の一部及び第2落下通路47の一部が遊技者から視認可能な透明部21aが設けらている。これにより、第2落下通路47を流下する遊技球を遊技者が視認することができる。したがって、遊技者に対し確率変動遊技中であることを示唆することができ、遊技に対する興味を遊技者に抱かせることができる。また、第2落下通路47の下端部には、上部一般入賞口49を設けている。したがって、確率変動遊技における出玉の量を多くすることができる。これにより、確率変動遊技における遊技者の期待を高めることができ、遊技に対する興味を遊技者に抱かせることができる。
1 外枠 2 前枠
3 ガラス扉 4 上球皿
5 操作ハンドル 6 レール
7 遊技盤 10 遊技領域
11 一般入賞口 11a 一般入賞口入賞検出器
12 始動入賞口 12a 上部始動入賞口
12b 上部入賞検出器 12c 下部始動入賞口
12d 下部入賞検出器
13 大入賞口 13a 大入賞口入賞検出器
13b 大入賞口ソレノイド 14 アウト口
15 風車 16 普通電動役物ソレノイド
17 スピーカ
20 装飾図柄表示装置 21 装飾板
21a 透明部 30 遊技効果ランプ
40 振分装置 40a 振分部材
40b 塞部 40c 軸部
41 導入通路 41a 導入通路部材
42 釘
43 分岐部 44 分岐部材
44a 分岐前部 44b 左分岐部
44c 右分岐部 44d 又部
45 第1落下通路 45a 第1落下通路部材
47 第2落下通路 48 第2落下通路部材
48a 斜め通路部 48b 屈曲通路部
48c 下方通路部 49 上部一般入賞口
50 上部アウト口
90 特別遊技演出記憶手段 92 報知手段
100 遊技制御装置 105 入球検出手段
110 当選抽選手段 112 当否抽選手段
113 当否抽選値取得手段 114 当否判定手段
115 確率変動抽選手段 116 確率変動抽選値取得手段
117 確率変動判定手段 122 表示方法決定手段
130 図柄決定手段 132 装飾図柄決定手段
136 パターン選択手段 140 特別図柄決定手段
144 パターン選択手段 146 図柄選択手段
148 普通図柄決定手段
160 表示制御手段 161 特別図柄表示装置制御手段
162 装飾図柄表示装置制御手段 170 保留制御手段
170a 第1保留制御手段 170b 第2保留制御手段
180 特別遊技制御手段 182 特別遊技移行判定手段
184 単位遊技実行手段 186 特別遊技終了手段
190 確率変動遊技制御手段 192 普通電動役物開閉制御手段
194 大入賞口開閉制御手段 200 特別図柄表示装置
210 振分装置制御手段 211 振分抽選手段
212 振分用乱数発生手段 213 振分用乱数抽出手段
214 振分抽選テーブル 215 テーブル選択手段
216 振分抽選判定手段 219 振分装置実行手段
Claims (5)
- 遊技領域が形成された遊技盤と、
遊技領域に位置し、遊技球が入球可能な始動入賞口と、
遊技領域に位置し、所定の条件のときに開放することにより、遊技球が入球可能な大入賞口と、
弾球遊技機の制御を行う遊技制御装置とを備え、
遊技制御装置は、
始動入賞口への遊技球の入球を契機に、遊技における当選又は非当選を決定するための抽選を行う当選抽選手段と、
当選抽選手段の抽選結果に基づき大入賞口を開放することにより、通常行っている遊技よりも単位時間当たりの出球を多くする特別遊技を制御する特別遊技制御手段とを有し、
遊技領域には、
始動入賞口の下方にあって、始動入賞口を通過した遊技球が挿通可能な導入通路と、
導入通路の下端に連設され、遊技球の通路を分岐させる分岐部と、
分岐部に連設され、分岐部から所定の位置に遊技球を導く第1落下通路と、
分岐部に連設され、分岐部から第1落下通路とは異なる位置に遊技球を導く第2落下通路と、
分岐部に設けられ、導入通路を通って分岐部に至った遊技球を、第1落下通路又は第2落下通路のいずれか一方へ誘導するための振分装置とが備えられ、
第1落下通路及び第2落下通路の少なくとも一部は、その中を通る遊技球が視認可能に形成され、
遊技制御装置には、振分装置の動作を制御するための振分装置制御手段を有し、
振分装置制御手段は、当選抽選手段の抽選結果に基づいて、当選時には遊技球を第2落下通路に多く振り分け、非当選時には遊技球を第1落下通路に多く振り分けるように、振分装置の動作を制御することを特徴とする弾球遊技機。 - 遊技領域が形成された遊技盤と、
遊技領域に位置し、遊技球が入球可能な始動入賞口と、
遊技領域に位置し、所定の条件のときに開放することにより、遊技球が入球可能な大入賞口と、
弾球遊技機の制御を行う遊技制御装置とを備え、
遊技制御装置は、
始動入賞口への遊技球の入球を契機に、遊技における当選又は非当選を決定するための抽選を行う当選抽選手段と、
当選抽選手段の抽選結果に基づき大入賞口を開放することにより、通常行っている遊技よりも単位時間当たりの出球を多くする特別遊技を制御する特別遊技制御手段とを有し、
遊技領域には、
遊技領域の中央上部に位置する、始動入賞口としての上部始動入賞口と、
遊技領域の中央下部に位置する、始動入賞口としての下部始動入賞口と、
上部始動入賞口の下方にあって、上部始動入賞口を通過した遊技球が挿通可能な導入通路と、
導入通路の下端に連設され、遊技球の通路を分岐させる分岐部と、
分岐部に連設され、分岐部から所定の位置に遊技球を導く第1落下通路と、
分岐部に連設され、分岐部から第1落下通路とは異なる位置に遊技球を導く第2落下通路と、
分岐部に設けられ、導入通路を通って分岐部に至った遊技球を、第1落下通路又は第2落下通路のいずれか一方へ誘導するための振分装置とが備えられ、
第1落下通路及び第2落下通路の少なくとも一部は、その中を通る遊技球が視認可能に形成され、
遊技制御装置には、振分装置の動作を制御するための振分装置制御手段を有し、
振分装置制御手段は、当選抽選手段の抽選結果に基づいて、当選時には遊技球を第2落下通路に多く振り分け、非当選時には遊技球を第1落下通路に多く振り分けるように、振分装置の動作を制御することを特徴とする弾球遊技機。 - 遊技領域には、当選抽選手段の抽選結果が表示される装飾図柄表示装置が備えられ、
遊技制御装置は、
遊技球が始動入賞口に入球してから、この入球に対応する当選抽選手段の抽選結果が、装飾図柄表示装置に表示されるまでに、次の遊技球が始動入賞口に入球した場合に、次の入球に対応する当選抽選手段の抽選結果に関する情報を、所定の個数、記憶する保留制御手段を備え、
保留制御手段は、遊技球が上部始動入賞口に入球した場合の当選抽選手段の抽選結果に関する情報を記憶する第1保留制御手段と、遊技球が下部始動入賞口に入球した場合の当選抽選手段の抽選結果に関する情報を記憶する第2保留制御手段とを備えていることを特徴とする請求項2記載の弾球遊技機。 - 振分装置制御手段は、第1保留制御手段及び第2保留制御手段の少なくとも一方に記憶される当選抽選手段の抽選結果に関する情報が、所定の個数に達した場合に、全ての遊技球を第1落下通路又は第2落下通路のいずれか一方に振り分けるように、振分装置の動作を制御することを特徴とする請求項3記載の弾球遊技機。
- 特別遊技の当選確率が一定の遊技を、通常遊技とし、
特別遊技の当選確率が通常遊技よりも高い遊技を、確率変動遊技とし、
遊技制御装置は、確率変動遊技を制御するための確率変動遊技制御手段を備え、
振分装置制御手段は、確率変動遊技の場合に、全ての遊技球を第1落下通路又は第2落下通路のいずれか一方に振り分けるように、振分装置の動作を制御することを特徴とする請求項1、2、3又は4記載の弾球遊技機。
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