JP2007202359A - ウオーム減速機付モータ - Google Patents

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Abstract

【課題】ウオーム減速機付モータの回転軸のスラスト方向の位置精度低下を防止する。
【解決手段】回転軸14の一端部に設けられたウオーム17にウオームホイール18が噛合され、ギヤハウジング13と回転軸14の端面との間にスラスト受け30が設けられており、スラスト受け30はギヤハウジング13の雌ねじ孔33に螺入されて位置調整できるスラスト調整ねじ31を有し、スラスト調整ねじ31に形成された保持穴36にクッション部材37と当接部材38とを順に嵌入する。クッション部材37には保持穴36の底部内外を連通する連通部37cを形成する。クッション部材37が保持穴36に挿入された状態で、保持穴36の底部に閉じ込められたグリスや空気を連通部37cによって排出できるので、クッション部材37を保持穴36の底の定められた位置に保持できる。
【選択図】図3

Description

本発明は、ウオーム減速機付モータに関し、特に、スラスト受け構造の改良に係り、例えば、自動車に搭載される電装品を駆動するのに利用して有効なものに関する。
一般に、自動車に搭載されるワイパ装置やパワーウインドおよびパワーシート等の駆動装置においては、モータの回転を充分に減速させる必要があるため、ウオーム減速機付モータが使用されている。
ウオーム減速機付モータは、モータ回転軸の先端部に形成されたウオームと、このウオームに噛合されたウオームホイールとを備えており、モータ回転軸の回転がウオームとウオームホイールとにより減速されて出力軸へ伝達するように構成されている。
このように構成されているウオーム減速機付モータにおいては、起動時や停止時および過負荷時に、モータ回転軸に軸方向の衝撃力(スラスト力)が作用する。
そこで、従来のこの種のウオーム減速機付モータにおいては、モータ回転軸の軸方向端面を受けるスラスト受けが配置されている。
このようなスラスト受けとしては、特許文献1に開示されているように、モータハウジングの軸孔にスラスト調整ねじが位置調整可能に螺入されているとともに、軸孔のスラスト調整ねじの先方に樹脂キャップが嵌入されており、この樹脂キャップにモータ回転軸の先端が突合されているモータ回転軸の支持構造、がある。
特開2001−330027号公報
しかしながら、前記したスラスト受けの構造においては、ウオーム等の摺動部分に塗布されたグリスが軸孔内に溜まるために、樹脂キャップがスラスト調整ねじの先端から浮いてしまい、その結果、モータ回転軸のスラスト方向の位置精度が低下するという問題点がある。
本発明の目的は、モータ回転軸のスラスト方向の位置精度の低下を防止することができるウオーム減速機付モータを提供することにある。
前記した課題を解決するための手段のうち代表的なものは、次の通りである。
(1)ハウジングに回転自在に支承された回転軸の一端部にウオームが設けられているとともに、ウオームにウオームホイールが噛合されており、ハウジングにおける回転軸の軸方向を支承するスラスト受けが設けられているウオーム減速機付モータにおいて、
前記スラスト受けは、前記ハウジングに進退自在に螺入されたスラスト調整ねじと、このスラスト調整ねじに形成された保持穴と、この保持穴に収納されたクッション部材と、前記保持穴に一部が挿入されて前記クッション部材に一端面が当接する当接部材とを備えており、
前記クッション部材には前記保持穴の底部内外を連通する連通部が形成されていることを特徴とするウオーム減速機付モータ。
(2)前記連通部は、前記クッション部材の外周面に形成されていることを特徴とする前記(1)に記載のウオーム減速機付モータ。
前記(1)によれば、クッション部材が保持穴に挿入された状態で、保持穴の底部にグリスや空気が閉じ込められたとしても、連通部によって排出することができるので、クッション部材を保持穴の底の定められた位置に保持することができる。
本実施の形態において、本発明に係るウオーム減速機付モータは、図1および図2に示されているように、自動車に搭載されるワイパ装置を駆動するためのウオーム減速機付モータ(以下、ワイパモータという。)として構成されている。
ワイパモータ10はハウジング11を備えており、ハウジング11はモータハウジング12とギヤハウジング13とが直列的に連結されて構成されている。
ワイパモータ10の回転軸14はハウジング11に全体にわたって軸架されており、回転軸14のモータハウジング12側の端部は、モータハウジング12の端部に配設された自己調芯機能を有するラジアル軸受15によって支承されている。
回転軸14の中間部はギヤハウジング13のモータハウジング12との連結部に配設されたラジアル軸受16によって回転自在に支承されている。
ギヤハウジング13内に収納された回転軸14の先端部にはウオーム17が形成されており、ウオーム17にはウオームホイール18が噛合されている。ウオーム17の外周面にはグリス(図示省略)が塗布されている。
ウオームホイール18の中心には直交するように配置された出力軸19の一端部が固定されており、出力軸19の他端部はギヤハウジング13の外部に突出されている。
出力軸19の突出端部にはワイパアーム(図示せず)の一端部を取り付けるための雄ねじ部20が形成されている。出力軸19の中間部はラジアル軸受21によって回転自在に支承されている。
回転軸14のモータハウジング12側端面の外側には、第一スラスト受け22が設置されている。第一スラスト受け22はスラストプレート23とボール24とから構成されており、これらは回転軸14の端面とモータハウジング12との間に介設されている。
他方、回転軸14のギヤハウジング13側端面の外側には、第二スラスト受け30が設置されている。第二スラスト受け30はスラスト調整ねじと、クッション部材と、当接部材とを備えており、これらは回転軸14の端面とギヤハウジング13との間に介設されている。
図3に示されているように、スラスト調整ねじ31は雄ねじ部32を備えており、雄ねじ部32はギヤハウジング13における回転軸14の延長線上に形成された雌ねじ孔33に進退自在に螺入されるようになっている。また、雄ねじ部32にはロックナット34が進退自在に螺合されるようになっている。
スラスト調整ねじ31の一端面には、スラスト調整ねじ31を回転させるための工具係合部35が形成されている。
スラスト調整ねじ31の他端面には保持穴36が形成されている。保持穴36は円錐形状部36aと円柱形状部36bとを有し、円錐形状部36aが底部を構成し、円柱形状部36bが開口部を構成している。
クッション部材37はゴムまたは樹脂が用いられて一体成形されている。クッション部材37は円錐形状部37aと円柱形状部37bとを有し、円錐形状部37aが保持穴36の円錐形状部36aに嵌入するように構成されているとともに、円柱形状部37bが保持穴36の円柱形状部36bの底部に嵌入するように構成されている。
クッション部材37の円柱形状部37bにおける外周面の一部には連通部37cが、円錐形状部37aの錐面と円柱形状部37bの端面とを連絡するように没設されている。連通部37cは断面が半円形で一定幅一定深さの細長い溝形状に形成されている。
当接部材38は金属等の耐摩耗性を有する材料が使用されて、保持穴36の円柱形状部36bの内径およびクッション部材37の円柱形状部37bの外径よりも若干小径の円柱形状に形成されている。すなわち、当接部材38は一端部が保持穴36の円柱形状部36bに摺動自在に嵌合された状態で、保持穴36の底部に嵌入されたクッション部材37の円柱形状部37bの端面に一端面が当接するようになっている。
当接部材38のクッション部材37と反対側の端面は回転軸14の端面と当接し、回転軸14からのスラスト力をクッション部材37に伝達するようになっている。
次に、作用および効果を説明する。
ワイパモータ10の初期組み付けの際に、スラスト調整ねじ31の保持穴36にクッション部材37および当接部材38が順に嵌入される。この際に、保持穴36の底部にグリスや空気が閉じ込められたとしても、連通部37cによって排出することができるので、クッション部材37を保持穴36の底部の定められた位置に保持することができる。
この状態で、スラスト調整ねじ31がギヤハウジング13における回転軸14の延長線上に形成された雌ねじ孔33に螺入され、回転軸14のギヤハウジング13側の端面に当接される。
その後に、スラスト調整ねじ31の工具係合部35にドライバ等の工具が係合されて、スラスト調整ねじ31が回転されることにより、雌ねじ孔33に押し込まれる。
スラスト調整ねじ31が押し込まれると、当接部材38がクッション部材37の弾性力を介して回転軸14のギヤハウジング13側の端面に押し付けられる。
このスラスト調整ねじ31の押し込み量の調整によって、クッション部材37の弾性力による当接部材38の回転軸14に対するスラスト荷重(予圧)が適宜に制御される。
この際に、クッション部材37が保持穴36の底部の定められた位置に適正に保持されているので、スラスト荷重の調整は適正に実施されることになる。
スラスト荷重の調整が実施された後に、ロックナット34がスラスト調整ねじ31の雄ねじ部32に締め付けられることにより、スラスト調整ねじ31がギヤハウジング13に締結される。
以上の初期組み付け時のスラスト調整作業によって設定されたスラスト荷重により、回転軸14は第一スラスト受け22と第二スラスト受け30との間でスラスト方向を支承される。すなわち、回転軸14はスラスト方向のガタ(遊び)等を良好に調整された状態で回転自在に支承される状態になる。
以上のようにスラスト調整されたワイパモータ10がワイパ装置に実装されて回転されると、ワイパモータ10の回転力は回転軸14におけるウオーム17を経由して、ウオームホイール18を時計方向(図2参照)に回転させるようにウオームホイール18に伝達され、さらに、ウオームホイール18に固定された出力軸19に伝達される。
出力軸19が回転されると、この回転がワイパアームに伝達される。このとき、回転軸14にはワイパアームからの反作用としてのスラスト力が作用する。
なお、第二スラスト受け30から回転軸14が受けるスラスト力はクッション部材37による予圧のみである。
ワイパモータ10の拘束等による過負荷時においては、回転軸14にはウオームホイール18によって大きい衝撃的なスラスト力が作用する。
しかし、この大きなスラスト力は回転軸14に当接部材38を介して押接したクッション部材37の変形による弾性力によってきわめて効果的に吸収される。
なお、本発明は前記実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において、種々変更可能であることはいうまでもない。
例えば、連通部はクッション部材の外周面に細長い溝形状に形成して構成するに限らず、クッション部材に連通孔に形成して構成してもよいし、クッション部材自身を角柱形状に形成して構成してもよい。
本発明の一実施の形態であるワイパモータを示す一部切断正面図である。 その平面断面図である。 第二スラスト受け部を示しており、(a)は組立状態の正面断面図、(b)は分解斜視図である。
符号の説明
10…ワイパモータ(ウオーム減速機付モータ)、11…ハウジング、12…モータハウジング、13…ギヤハウジング、14…回転軸、15、16……ラジアル軸受、17…ウオーム、18…ウオームホイール、19…出力軸、20…雄ねじ部、21…ラジアル軸受、22…第一スラスト受け、23…スラストプレート、24…ボール、30…第二スラスト受け、31…スラスト調整ねじ、32…雄ねじ部、33…雌ねじ孔、34…ロックナット、35…工具係合部、36…保持穴、36a…円錐形状部、36b…円柱形状部、37…クッション部材、37a…円錐形状部、37b…円柱形状部、37c…連通部、38…当接部材。

Claims (2)

  1. ハウジングに回転自在に支承された回転軸の一端部にウオームが設けられているとともに、ウオームにウオームホイールが噛合されており、ハウジングにおける回転軸の軸方向を支承するスラスト受けが設けられているウオーム減速機付モータにおいて、
    前記スラスト受けは、前記ハウジングに進退自在に螺入されたスラスト調整ねじと、このスラスト調整ねじに形成された保持穴と、この保持穴に収納されたクッション部材と、前記保持穴に一部が挿入されて前記クッション部材に一端面が当接する当接部材とを備えており、
    前記クッション部材には前記保持穴の底部内外を連通する連通部が形成されていることを特徴とするウオーム減速機付モータ。
  2. 前記連通部は、前記クッション部材の外周面に形成されていることを特徴とする請求項1に記載のウオーム減速機付モータ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2010127852A1 (en) * 2009-05-07 2010-11-11 Valeo Systems D'essuyage Electromotive auxiliary drive for vehicles
WO2014168034A1 (ja) * 2013-04-11 2014-10-16 日産自動車株式会社 車両用インホイールモータユニットおよびその変位吸収機構組立方法

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