JP2007199501A - 画像表示装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】画像表示装置の製造コストをほぼ上昇させることなく、外来ノイズを遮断したフレームに蓄積されたノイズ電波のエネルギーを確実に放出することができる画像表示装置を提供すること。
【解決手段】本発明の画像表示装置1は、画像表示パネル(図示せず)およびその周辺部材3を積層させながら所定の配設位置に固定する金属製のフレーム2と、配線板4上に面状に形成されたグランド線5と、フレーム2およびグランド線5を面接触させながら固定するピン6とを備えている。これにより、金属製のフレーム2の表面状態に依存することなく、ピン6が面接触したフレーム2とグランド線5とを確実に接続するので、外来ノイズを遮断したフレーム2に蓄積されたノイズ電波のエネルギーをグランド線5から確実に放出する。
【選択図】図1
【解決手段】本発明の画像表示装置1は、画像表示パネル(図示せず)およびその周辺部材3を積層させながら所定の配設位置に固定する金属製のフレーム2と、配線板4上に面状に形成されたグランド線5と、フレーム2およびグランド線5を面接触させながら固定するピン6とを備えている。これにより、金属製のフレーム2の表面状態に依存することなく、ピン6が面接触したフレーム2とグランド線5とを確実に接続するので、外来ノイズを遮断したフレーム2に蓄積されたノイズ電波のエネルギーをグランド線5から確実に放出する。
【選択図】図1
Description
本発明は、画像表示装置に係り、特に、積層された液晶表示パネル、バックライトモジュールおよび駆動回路を所定の配設位置に固定する金属製フレームを有する液晶表示装置などに好適に利用できる画像表示装置に関する。
一般的に、画像表示装置は、薄型化のために、所望の画像を表示する画像表示パネルとその画像表示パネルに用いられるバックライトモジュールや駆動回路などの周辺部材とを積層させるように配設し、枠状もしくは容器状のフレームによってそれら積層された画像表示パネルおよびその周辺部材を所定の位置に固定するようにして形成されている。ここで、フレームに用いられる素材としては、画像表示パネルおよびその周辺部材を所定の位置に支持するための高い剛性、バックライトモジュールから生じる熱を放出するために高い放熱性および他の外部機器から放出されたノイズ電波から画像表示パネルとその周辺部材とを保護するシールド効果を有するとともに、画像表示装置の製造コストを下げるため、ステンレス鋼やアルミニウム合金などの金属系合金が選択されている(特許文献1を参照)。
図4は、従来の画像表示装置101に係るフレーム102、バックライトモジュール103およびバックライトモジュール103の背面に配設された駆動回路(図示せず)に接続されたFPC(フレキシブルプリント配線板)104を示している。図4に示すように、従来の画像表示装置101に係るフレーム102は、前述したように金属系合金を用いて形成されており、フレーム102のシールド効果を発揮させるため、フレーム102の一部から延出した板状突出部102dとFPC104に形成されたグランド線105とを面接触させ、鉛フリー半田108を用いてそれらを半田付けすることにより、FPC104のグランド線105を介してフレーム102が吸収した外来ノイズをグランドに放出させていた。
しかしながら、金属製のフレームは表面に酸化皮膜を形成することが多いことから、半田のぬれが悪く、フレーム102とグランド線105とを半田付けすることが困難であり、フレーム102とグランド線105との半田付けが確実に行われていないおそれがあった。フレーム102とグランド線105との半田付けが確実に行われていないと、金属製のフレーム102に蓄積されたノイズ電波によってフレーム102と駆動回路に配設された半導体との電位差が大きくなり、半導体の静電破壊が生じてしまう原因になってしまう。そのため、従来の画像表示装置101においては、グランド線105に対するフレーム102の接触面となる板状突出部102dを表面研磨した後にフレーム102とグランド線105とを半田付けしなければならず、画像表示装置101の製造コストを上昇させる原因となっていた。
ここで、従来におけるこの問題点の解決策としては、導電性テープによるフレーム102とグランド線105との貼付または半田付けが容易なフレーム素材への変更が考えられていた。しかしながら、導電性テープによる貼付については、導電性テープの動作保証よりも小さい長さ(例えば25mm以下の長さ)分しかフレーム102とグランド線105との貼付長さを確保することができないことが多く、また、半田付けが容易なフレーム素材への変更については、半田付けしやすい銅製フレームにすると画像表示装置101の製造コストが上昇するため、どちらも前述した問題点を効果的に解決したとはいえない。
そこで、本発明はこれらの点に鑑みてなされたものであり、画像表示装置の製造コストをほぼ上昇させることなく、外来ノイズを遮断したフレームに蓄積されたノイズ電波のエネルギーを確実に放出することができる画像表示装置を提供することを本発明の目的としている。
前述した目的を達成するため、本発明の画像表示装置は、その第1の態様として、画像表示パネルを所定の配設位置に固定する金属製のフレームと、配線板上に面状に形成されたグランド線と、フレームおよびグランド線を面接触させながらフレームと配線板とを固定するピンとを備えていることを特徴としている。
本発明の第2の態様は、第1の態様の画像表示装置において、ピンがフレームおよびグランド線を挿通してフレームと配線板とを固定する金属製もしくは樹脂製のリベットであることを特徴としている。
本発明の第3の態様は、第1または第2の態様の画像表示装置において、フレームはその周縁から外側へ延出した板状突出部を有しており、その板状突出部においてフレームがグランド線と面接触されていることを特徴としている。
本発明の第4の態様は、第1から第3のいずれか1の態様の画像表示装置において、フレームがステンレス鋼を用いて形成されていることを特徴としている。
本発明の第5の態様は、第3または第4の態様の画像表示装置において、配線板がその側辺から枝分かれしたフレーム接続部を有し、接続部の端縁に面状のグランド線が形成され、フレーム接続部の端縁が板状突出部に配置されていることを特徴としている。
また、本発明の別の態様は、フレームが積層させた画像表示パネルおよびその周辺部材における前面部、背面部および側面部のうち画像表示面となる前面部を除いた背面部および側面部の大部分を覆う略容器状に形成されていることが好ましい。ここで、「背面部および側面部の大部分」とは、背面部および側面部から配線の引き回しや他の部材との接続に必要な開口部を除いた部分をいう。この別の態様によって、積層させた画像表示パネルおよびその周辺部材における被覆面積が大きくなるので、外来ノイズに対するシールド効果が向上する。
本発明の第1の態様によって、金属製のフレームの表面状態に依存することなく、ピンが面接触したフレームとグランド線とを確実に接続するので、画像表示装置の製造コストをほぼ上昇させることなく、外来ノイズを遮断したフレームに蓄積されたノイズ電波のエネルギーをグランド線から確実に放出し、画像表示パネルおよびその周辺部材に接続された半導体が静電破壊されることを防止するという効果を奏する。
本発明の第2の態様によって、リベットがフレームおよび配線板のグランド線の接触面に対して平行方向および垂直方向の動きを拘束するので、フレームおよび配線板に対して何らかの衝撃が加わってもグランド線がフレームから離間することを防止するという効果を奏する。
本発明の第3の態様によって、フレームおよび配線板に対してピンを固定しやすくなるので、画像表示パネルの製造効率が向上するという効果を奏する。
本発明の第4の態様によって、安価であるが半田付けしにくいステンレス鋼を用いることができるので、画像表示パネルの製造コストを低廉なものとすることができるという効果を奏する。
本発明の第5の態様によって、配線板の可動部分が増え、フレームと配線板とを接続させる作業が簡便になるので、ピンにより固定しやすくなるという効果を奏する。
以下、図1および図2を用いて、本発明の画像表示装置の一実施形態を説明する。
図1は、本実施形態の画像表示装置1に係るフレーム2、バックライトモジュール3およびバックライトモジュール3の背面に配設された駆動回路(図示せず)に接続されたFPC(フレキシブルプリント配線板)4を示している。本実施形態の画像表示装置1は、図1に示すように、画像表示パネルとして用いられる液晶表示パネル(図示せず)、その周辺部材となるバックライトモジュール3およびその背面に配設された液晶表示パネルの駆動回路、液晶表示パネルおよびそれら周辺部材を収容するとともに積層させながら所定の配設位置に固定するフレーム2、駆動回路とバックライトモジュール3とフレーム2とに接続するFPC4およびそのFPC4に形成されたグランド線5とフレーム2との接続部分を固定するピン(リベット6)を備えている。
本実施形態のフレーム2としては、平面矩形状に形成された液晶表示パネルの表示面(図1の上方に向いた面)を露出させるために矩形状に形成された前面開口部(図示せず)と、FPC4と駆動回路とを接続させるための接続開口部2cとを有するフレーム2が用いられている。ここで、このフレーム2は、ステンレス鋼を用いて、前面部たる前面開口部の反対面となる矩形板状の背面部(図示せず)およびその背面部の外周より立ち上げ形成されている立壁状の側面部2bからなる略容器状に形成されていることが好ましく、接続開口部2cは、FPC4の引き回しの都合上、その側面部2bの一部分に形成されていることが好ましい。また、このフレーム2は、その前面開口部の周縁となる側面部2bの上端縁部から外側へ延出した板状突出部2dを有していることが好ましく、さらにその板状突出部2dの中央付近に図2に示すような円孔2eを有していることが好ましい。
配線板となるFPC4としては、駆動回路に接続する駆動回路接続部4aと、フレーム2に接続するフレーム接続部4bと、バックライトモジュール3のLED(発光素子)に接続するLED接続部4eとを有し、フレーム接続部4bとLED接続部4eはFPC4の側辺から枝分かれさせるように形成されている。このフレーム接続部4bの端縁4cには面状に形成されたグランド線5の端子部が絶縁皮膜を除去することにより露出している。この端縁4cの中央付近にはFPC4のベース基板とグランド線5とを同軸的に貫通させた図2に示すような円孔4dが形成されていることが好ましい。
ピンとしては、面接触させるフレーム2の板状突出部2dとフレーム接続部4bの端縁とを面状固定するクリップピンやリベットなどのピンが用いられている。本実施形態においては、図2に示すように、フレーム2とFPC4とを固定するために、フレーム2の板状突出部2dおよびグランド線5の端子部に形成された各円孔2e、4dを挿通してかしめることにより固定するリベット6が用いられている。このリベット6は、導電材として用いることなく面状固定部材としてのみ用いるので、金属もしくは樹脂のどちらを用いて形成されていてもよい。
次に、図1および図2を用いて、本実施形態の画像表示装置1の作用および効果を説明する。
図1に示すように、本実施形態の画像表示装置1においては、積層された液晶表示パネル、バックライトモジュール3および駆動回路を所定の配設位置に固定するフレーム2がFPC4のグランド線5と面接触してリベット6により固定されている。
ここで、本実施形態のフレーム2は、前述したような所定の略容器状に形成されているので、積層された液晶表示パネル、バックライトモジュール3および駆動回路の大部分を被覆することができる。これにより、本実施形態のフレーム2は、本実施形態の画像表示装置1以外の他の外部機器から放射された外来ノイズに対して高いシールド効果を発揮することができる。また、本実施形態のフレーム2は、FPC4のグランド線5との接続に半田を用いることがないので、安価であるが半田付けしにくいステンレス鋼を表面研磨することなく用いることができ、画像表示装置1の製造コストを低廉なものとすることができる。さらに、本実施形態のフレーム2は、その外縁に板状突出部2dを有していることから、フレーム2にFPC4のグランド線5を面接触させてからリベット6により固定することが容易となるので、画像表示装置1の製造効率を向上させることができる。
また、本実施形態のリベット6は、面接触したフレーム2およびグランド線5を半田付けすることなく、それらを法線方向に把持して固定しているので、フレーム2とグランド線5とを確実に面接触させてその接続部を固定することができる。これによって、外来ノイズを遮断したフレーム2に蓄積されたノイズ電波のエネルギーをグランド線5から確実に放出することができる。また、本実施形態においては、ピンとしてリベット6が用いられていることから、フレーム2およびグランド線5の接触面に対して平行方向および垂直方向の動きを拘束することができる。これによって、フレーム2およびFPC4に対して何らかの衝撃が加わっても、グランド線5がフレーム2から離間することを防止することができる。
すなわち、本実施形態の画像表示装置1によって、金属製のフレーム2の表面状態に依存することなく、面接触したフレーム2とグランド線5とをリベット6が確実に接続するので、画像表示装置1の製造コストをほぼ上昇させることなく、外来ノイズを遮断したフレーム2に蓄積されたノイズ電波のエネルギーをグランド線5から確実に放出し、液晶表示パネルの駆動回路に接続された半導体が静電破壊されることを防止するという効果を奏する。
なお、本発明は、前述した実施形態などに限定されるものではなく、必要に応じて種々の変更が可能である。例えば、本実施形態においては、図1に示すように、フレーム2の板状突出部2dとグランド線5とをリベット6により固定しているが、他の実施形態においては、図3に示すように、断面コの字状であってフレーム2の板状突出部2dとグランド線5とを面接触させるのに適した幅を有するクリップピン7によりその板状突出部2dとグランド線5とを固定してもよい。その際には、板状突出部2dおよびグランド線5とクリップピン7とを固着する接着剤(図示せず)を併用することが好ましい。
1 画像表示装置
2 フレーム
2b 側面部
2c 接続開口部
2d 板状突出部
2e 円孔
3 バックライトモジュール
4 FPC
4a 駆動回路接続部
4b フレーム接続部
4c 端縁
4d 円孔
5 グランド線
5a 端子部
6 リベット
7 クリップピン
2 フレーム
2b 側面部
2c 接続開口部
2d 板状突出部
2e 円孔
3 バックライトモジュール
4 FPC
4a 駆動回路接続部
4b フレーム接続部
4c 端縁
4d 円孔
5 グランド線
5a 端子部
6 リベット
7 クリップピン
Claims (5)
- 画像表示パネルを所定の配設位置に固定する金属製のフレームと、
配線板上に面状に形成されたグランド線と、
前記フレームおよび前記グランド線を面接触させながら前記フレームと前記配線板とを固定するピンと
を備えていることを特徴とする画像表示装置。 - 前記ピンは、前記フレームおよび前記配線板を挿通して前記フレームと前記配線板とを固定する金属製もしくは樹脂製のリベットである
ことを特徴とする請求項1に記載の画像表示装置。 - 前記フレームはその周縁から外側へ延出した板状突出部を有しており、前記板状突出部において前記フレームが前記グランド線と面接触されている
ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の画像表示装置。 - 前記フレームは、ステンレス鋼を用いて形成されている
ことを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の画像表示装置。 - 前記配線板はその側辺から枝分かれしたフレーム接続部を有し、前記接続部の端縁に面状のグランド線が形成され、前記フレーム接続部の端縁が前記板状突出部に配置されている
ことを特徴とする請求項3または請求項4のいずれか1項に記載の画像表示装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006019143A JP2007199501A (ja) | 2006-01-27 | 2006-01-27 | 画像表示装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006019143A JP2007199501A (ja) | 2006-01-27 | 2006-01-27 | 画像表示装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2007199501A true JP2007199501A (ja) | 2007-08-09 |
Family
ID=38454161
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2006019143A Pending JP2007199501A (ja) | 2006-01-27 | 2006-01-27 | 画像表示装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2007199501A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010151852A (ja) * | 2008-12-23 | 2010-07-08 | Nippon Seiki Co Ltd | 液晶表示装置 |
US8000093B2 (en) | 2007-11-19 | 2011-08-16 | Samsung Electronics Co., Ltd. | Display device, manufacturing method of the display device, and portable computer having the display device |
KR101121599B1 (ko) * | 2007-12-28 | 2012-02-28 | 오므론 가부시키가이샤 | 광원 장치 및 액정 표시 장치 |
-
2006
- 2006-01-27 JP JP2006019143A patent/JP2007199501A/ja active Pending
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KR101121599B1 (ko) * | 2007-12-28 | 2012-02-28 | 오므론 가부시키가이샤 | 광원 장치 및 액정 표시 장치 |
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